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特開2024-179894情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179894
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20241219BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099195
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
(72)【発明者】
【氏名】舛田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 雄規
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC60
5L050CC60
(57)【要約】
【課題】利便性のより高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、生成部と、提供部とを備える。取得部は、複数の第1コンテンツにおいて同一のユーザによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を取得する。生成部は、取得部によって取得された複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成する。提供部は、生成部によって生成された第2コンテンツを提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1コンテンツにおいて同一のユーザによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記第2コンテンツを提供する提供部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記生成部は、
前記取得部によって取得された前記複数の強調表示部分の情報をまとめた情報を含む情報を前記第2コンテンツとして生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、
前記取得部によって取得された前記複数の強調表示部分の情報をカテゴリ毎にまとめた情報を含む情報を前記第2コンテンツとして生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成部は、
前記取得部によって取得された前記複数の強調表示部分の情報を要約してまとめた情報を含む情報を前記第2コンテンツとして生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記生成部は、
前記ユーザの属性に応じたまとめ方で前記複数の強調表示部分の情報をまとめた情報を含む情報を前記第2コンテンツとして生成する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザの属性には、
前記ユーザの興味関心対象を含み、
前記生成部は、
前記ユーザの興味関心対象に応じたまとめ方で前記複数の強調表示部分の情報をまとめた情報を含む情報を前記第2コンテンツとして生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記複数の第1コンテンツは、
前記強調表示の指定が行われる部分として取引対象に対するユーザレビューの情報を含み、
前記生成部は、
前記取引対象に対するユーザレビューの情報をまとめたコンテンツを前記第2コンテンツとして生成する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2コンテンツは、
前記複数の強調表示部分の各々へのリンクを含む
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2コンテンツは、
前記複数の第1コンテンツの各々のタイトルの情報を含む
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記ユーザに対して前記第2コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記提供部は、
前記ユーザとは異なるユーザに対して前記第2コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
複数の第1コンテンツにおいて同一のユーザによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成された前記第2コンテンツを提供する提供工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
複数の第1コンテンツにおいて同一のユーザによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された前記複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成する生成手順と、
前記生成手順によって生成された前記第2コンテンツを提供する提供手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュースなどのコンテンツを提供したユーザからコンテンツに対する評価(例えば、「いいね」など)の反応を受け付け、ユーザの反応を他のユーザが見ることができる技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-063008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、利便性のより高いコンテンツを提供する点で改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利便性のより高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、取得部と、生成部と、提供部とを備える。取得部は、複数の第1コンテンツにおいて同一のユーザによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を取得する。生成部は、取得部によって取得された複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成する。提供部は、生成部によって生成された第2コンテンツを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利便性のより高いコンテンツを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置のユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置のコンテンツ記憶部に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置の強調表示情報記憶部に記憶される強調表示情報テーブルの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供される第1コンテンツの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供される第2コンテンツの一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供される第2コンテンツの他の例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。なお、図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システム100の動作例を示している。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2とを含む。各端末装置2は、情報処理装置1から各種のコンテンツが提供されるユーザUの端末装置である。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム100では、まず、情報処理装置1は、端末装置2に対して第1コンテンツを送信することで端末装置2のユーザUに第1コンテンツを提供する(ステップS1)。
【0013】
図1に示す例では、ユーザUに提供される第1コンテンツの一例として、ニュースなどの記事コンテンツを提供している例を示しているが、第1コンテンツは、ユーザUが部分的な強調表示が可能なコンテンツであればよく、記事コンテンツに限定されない。例えば、第1コンテンツは、電子商店街のコンテンツ(例えば、取引対象のウェブページや取引対象のユーザレビューのページ)やその他のコンテンツなどであってもよい。取引対象は、例えば、商品またはサービスである。
【0014】
端末装置2は、情報処理装置1から送信された第1コンテンツを画面表示するとともに、画面に表示された第1コンテンツの一部について強調表示の指定をユーザUから受け付ける。図1では、第1コンテンツに含まれるテキストの一部、詳細には、文字列「東京の先駆的な・・・と主張している。」の部分に対して強調表示の指定が行われた例を示している。なお、ユーザUは、テキスト以外にも、第1コンテンツに含まれる画像(静止画や動画)を強調表示の対象として指定することも可能である。
【0015】
また、図1では、文字列の指定として、段落単位での指定が行われた例を示しているが、文字単位、単語単位、文節単位、または文単位などでの指定が行われてもよく、1つの第1コンテンツにおいて複数の箇所に対する指定がユーザU単位で行われてもよい。
【0016】
端末装置2は、ユーザUから第1コンテンツの一部について強調表示の指定を受け付けた場合、強調表示の指定が行われた部分の強調表示を行うと共に、受け付けた強調表示の指定を示す指定情報を情報処理装置1に送信する(ステップS2)。
【0017】
第1コンテンツには、強調表示の指定が行われた部分の強調表示を行うスプリクト(例えば、JavaScript(登録商標)など)を含んでおり、端末装置2は、ユーザUによって強調表示の指定が行われた場合に、強調表示の指定が行われた部分の強調表示を行う。なお、強調表示の指定が行われた部分の強調表示は、強調表示の指定を行ったユーザUが閲覧する第1コンテンツが対象となるが、強調表示の指定を行ったユーザU以外のユーザUが閲覧する第1コンテンツも強調表示の対象とすることができる。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、端末装置2から送信された指定情報を受信し、受信した指定情報に基づいて、ユーザUによる第1コンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける(ステップS3)。ステップS1~S3の処理は、繰り返し行われる。
【0019】
図1では、第1コンテンツのうちのユーザUによって指定された一部を、下線を付することで強調表示を行う例を示しているが、テキストの文字を太く表示したり、ハイライト表示したり、枠で囲ったりすることで強調表示を行うことができる。なお、強調表示は、第1コンテンツに含まれるスプリクトに代えて、情報処理装置1が強調表示の指定を受け付けた後、強調表示の指定が行われた部分を強調表示する情報などを情報処理装置1が端末装置2に送信することで、端末装置2において強調表示の指定が行われた部分の強調表示が行われてもよい。
【0020】
また、情報処理装置1は、第1コンテンツの一部について強調表示の指定として、肯定的な意思を示す強調表示の指定と否定的な強調表示の指定を含む複数種別の中から1つの種別の指定を受け付けることができる。強調表示の指定の種別を示す情報は、例えば、上述した指定情報に含まれるが、かかる例に限定されない。
【0021】
つづいて、情報処理装置1は、複数の第1コンテンツにおいて同一のユーザUによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を内部の記憶部または外部のストレージサーバなどから取得する(ステップS4)。
【0022】
例えば、情報処理装置1は、端末装置2から送信された第2コンテンツの提供要求を受け付けた場合に、ステップS4の処理を行う。第2コンテンツの提供要求には、対象となるユーザUである対象ユーザを特定する情報である対象ユーザ情報が含まれている。
【0023】
対象ユーザは、例えば、第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザU、または第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザUによって指定された他のユーザUである。以下において、第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザUを本人ユーザと記載し、第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザUによって指定された他のユーザUを他人ユーザと記載する場合がある。
【0024】
情報処理装置1は、対象ユーザ情報で特定される対象ユーザによって複数の第1コンテンツにおいて強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を取得する。
【0025】
また、第2コンテンツの提供要求には、強調表示の指定の種別を示す情報である指定種別特定情報が含まれていてもよい。この場合、ステップS4において、情報処理装置1は、指定種別特定情報で示される種別の強調表示部分の情報を取得し、指定種別特定情報で示される種別以外の種別の強調表示部分の情報を取得しない。
【0026】
ステップS4において取得される強調表示部分の情報は、例えば、強調表示部分が文字列である場合、文字列の情報であり、強調表示部分が画像である場合、画像の情報であり、強調表示部分が文字列および画像である場合、文字列の情報と画像の情報である。
【0027】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS4において取得した複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成する(ステップS5)。例えば、情報処理装置1は、ステップS4において取得した複数の強調表示部分の情報をまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。複数の強調表示部分の情報のまとめ方は、例えば、強調表示部分の情報の区分方法、強調表示部分の情報の取扱方法、強調表示部分の情報の配列方法などを含む。
【0028】
強調表示部分の情報の区分方法には、例えば、複数の強調表示部分をまとめて1区分とする第1区分方法、複数の強調表示部分を予め定められた分類方法で複数区分に分類する第2区分方法などがある。予め定められた分類方法には、例えば、カテゴリ毎に分類する第1分類方法、強調表示の指定数の範囲毎に分類する第2分類方法、強調表示の指定の種別毎に分類する第3分類方法などがある。
【0029】
また、第1コンテンツが取引対象に対するユーザレビューの情報を含むコンテンツである場合、予め定められた分類方法は、取引対象に対する評価を、肯定的評価、否定的評価、中立的評価に分類する第4分類方法を含んでいてもよい。なお、予め定められた分類方法は、カテゴリ、強調表示の指定数の範囲、強調表示の指定の種別、および取引対象に対する評価のうちの2つ以上の組み合わせ毎に分類する方法であってもよい。
【0030】
強調表示部分の情報の取扱方法には、例えば、強調表示部分の情報をそのまま用いる第1取扱方法、強調表示部分の情報を要約して用いる第2取扱方法などがある。情報処理装置1は、強調表示指定部分の情報の要約を、例えば、言語モデルを用いて行うことができる。第2取扱方法には、複数の強調表示部分の情報の各々を個別に要約する方法と、複数の強調表示部分の情報を一括して要約する方法とが含まれる。
【0031】
言語モデルは、例えば、大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)である。大規模言語モデルは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。かかる言語モデルは、情報処理装置1内にあり、情報処理装置1の運営者によって独自に作成されたものである。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。かかる言語モデルは、例えば、入力されたトークン列を要約したトークン列を出力するように学習されたモデルである。
【0032】
第2取扱方法には、例えば、強調表示部分の情報の要約方法として、異なる要約方法が含まれてもよい。例えば、第2取扱方法には、抽出型の要約方法、圧縮型の要約方法、生成型の要約方法が含まれる。抽出型の要約方法は、文中の重要な情報を抽出する要約方法である。圧縮型の要約方法は、文を短くすることで情報を圧縮する要約方法であり、生成型の要約方法は、文の意味を分析して新しい文を生成する要約方法である。なお、第2取扱方法は、抽出型の要約方法と圧縮型の要約方法とを組み合わせたものであってもよい。
【0033】
強調表示部分の情報の配列方法には、強調表示部分の情報を時系列順に並べる第1配列方法、強調表示部分の情報を強調表示の指定数順に並べる第2配列方法、強調表示部分に対する評価順(例えば、評価数順、または平均評価値順)に並べる第3配列方法、強調表示部分の情報を予め定められたカテゴリ順に並べる第4配列方法などを含む。平均評価値は、例えば、肯定的な評価の値を1とし、否定的な評価の値を0とした場合の強調表示部分に対する評価の値の平均値である。
【0034】
情報処理装置1は、例えば、複数の強調表示部分の情報をそのまままたは要約してまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。強調表示部分の情報をそのまま含むとは、例えば、強調表示部分が文字列である場合、強調表示部分の文字列をそのまま含むことを意味し、強調表示部分が画像である場合、強調表示部分の画像をそのまま含むことを意味する。
【0035】
強調表示部分の情報を要約するとは、例えば、強調表示部分が文字列である場合、強調表示部分の文字列を要約することを意味し、強調表示部分が画像である場合、強調表示部分の画像を抽象化または文字列で示すことを意味する。
【0036】
また、情報処理装置1は、例えば、複数の強調表示部分の情報をそのまままたは要約してカテゴリ毎にまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。カテゴリは、例えば、第1コンテンツがニュースなどの記事コンテンツである場合、政治、経済、国際、スポーツ、エンターテイメント、科学、テクノロジー、健康、環境、文化などであるが、かかる例に限定されない。情報処理装置1は、記事コンテンツをカテゴリ毎にまとめた本棚的なコンテンツを第2コンテンツとして生成することができる。
【0037】
また、第1コンテンツが取引対象のユーザレビューの情報を含むコンテンツなどであり、取引対象が小説である場合、第1コンテンツのカテゴリは、例えば、純文学、ファンタジー、ミステリー、ロマンス、サスペンスなどのジャンルであるが、かかる例に限定されない。情報処理装置1は、ユーザレビューをジャンル毎にまとめた本棚的なコンテンツを第2コンテンツとして生成することができる。
【0038】
また、複数の第1コンテンツは、例えば、互いに異なる電子商店街における特定の取引対象(例えば、A社における特定の型番の商品)に対するユーザレビューの情報を含むコンテンツなどであってもよい。情報処理装置1は、互いに異なる複数の電子商店街における特定の取引対象に対するユーザレビューを横断的にまとめたコンテンツを第2コンテンツとして生成することができる。
【0039】
情報処理装置1は、例えば、複数の強調表示部分の各々へのリンクを第2コンテンツに含めることができる。また、情報処理装置1は、複数の強調表示部分をそれぞれ含む複数の第1コンテンツの各々のタイトルの情報を第2コンテンツに含めることもできる。情報処理装置1は、例えば、第1コンテンツのタイトルの情報または強調表示部分の情報に対して強調表示部分へのリンクを付すことができる。
【0040】
また、情報処理装置1は、予め定められた規則で決定されるまとめ方で複数の強調表示部分の情報をまとめることができる。例えば、情報処理装置1は、対象ユーザであるユーザUの属性または提供ユーザであるユーザUの属性に応じたまとめ方で複数の強調表示部分の情報をまとめることができる。提供ユーザは、第2コンテンツの提供先となるユーザUである。
【0041】
ユーザUの属性は、例えば、ユーザUの性別、年齢、職業、年収、家族構成、性格などの複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定される。また、ユーザUの属性は、ユーザUの性別、年齢、職業、年収、家族構成、性格などのデモグラフィック属性に代えてまたは加えて、ユーザUの興味関心対象、価値観、ライフスタイル、行動パターンなどのサイコグラフィック属性の複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定されてもよい。
【0042】
ユーザUの興味関心対象は、例えば、旅行、ファッション、科学、書籍、アート、テクノロジー、音楽、スポーツ、映画などであるが、さらに細分化した対象であってもよく、これらと異なる分類方法で分類した対象であってもよい。
【0043】
また、第1コンテンツが取引対象のユーザレビューの情報を含むコンテンツなどであり、取引対象が小説であるとする。この場合、情報処理装置1は、対象ユーザが書籍に興味関心があるユーザUである場合、複数の強調表示部分の情報の各々を要約してジャンル毎にまとめた情報が指定数順または評価順で並べられた情報を第2コンテンツとして生成する。
【0044】
また、情報処理装置1は、例えば、ユーザUの属性毎の第1コンテンツの閲覧頻度の履歴に基づいて、第1コンテンツの閲覧頻度が高くなるように、複数の強調表示部分の情報のまとめ方を変更することができる。
【0045】
また、情報処理装置1は、例えば、ユーザUの属性毎の第2コンテンツの閲覧頻度の履歴に基づいて、第2コンテンツの閲覧頻度が高くなるように、複数の強調表示部分の情報のまとめ方を変更することができる。
【0046】
また、情報処理装置1は、ユーザUの属性にかかわらず、ユーザUによる第1コンテンツや第2コンテンツの閲覧頻度の履歴に基づいて、第1コンテンツや第2コンテンツの閲覧頻度が高くなるように、複数の強調表示部分の情報のまとめ方を変更することもできる。
【0047】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS5で生成した第2コンテンツをユーザUに提供する(ステップS6)。例えば、情報処理装置1は、第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2に対して第2コンテンツを送信することで、第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザUに第2コンテンツを提供する。第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザUは、上述した本人ユーザまたは他人ユーザである。
【0048】
第2コンテンツの提供は、第2コンテンツの提供要求があった場合に限定されず、例えば、情報処理装置1は、プッシュ通知方式で第2コンテンツをユーザUに提供することもできる。例えば、情報処理装置1は、新たに強調表示の指定を行った数が閾値以上になったユーザUに対して当該ユーザUを対象ユーザとする第2コンテンツをプッシュ通知方式でユーザUに提供することができる。
【0049】
また、情報処理装置1は、例えば、新たに強調表示の指定を行った数が閾値以上になったユーザUに対して当該ユーザUと共通する属性を有する他のユーザUを対象ユーザとする第2コンテンツをプッシュ通知方式でユーザUに提供することもできる。属性が共通するとは、例えば、特定の1以上の属性項目が一致することであるが、かかる例に限定されず、例えば、互いの属性の類似度が閾値以上であることであってもよい。
【0050】
また、情報処理装置1は、強調表示の指定を行った部分が共通し、かかる共通する部分の数が閾値以上になった複数のユーザUに対して、複数のユーザUのうちの本人ユーザ以外のユーザU(他人ユーザ)を対象ユーザとする第2コンテンツをプッシュ通知方式でユーザUに提供することもできる。
【0051】
このように、情報処理装置1は、複数の第1コンテンツにおいて同一のユーザUによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成し、生成した第2コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0052】
以下、このような処理を行う情報処理装置1および複数の端末装置2などを含む情報処理システム100の構成などについて、詳細に説明する。
【0053】
〔2.情報処理システム100の構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システム100の構成の一例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2とを含む。
【0054】
複数の端末装置2は、互いに異なるユーザUによって用いられる。各端末装置2は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、例えば、スマートグラス、またはスマートウォッチなどであるが、かかる例に限定されない。
【0055】
情報処理装置1および端末装置2の各々は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、図2に示す情報処理システム100には、情報処理装置1などが複数含まれてもよい。
【0056】
ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)およびLTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの移動体通信網などを含む。
【0057】
各端末装置2は、移動体通信網、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
【0058】
〔3.情報処理装置1の構成〕
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、記憶部11と、処理部12とを有する。
【0059】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、通信モジュールやNIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部10は、端末装置2との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0060】
〔3.2.記憶部11〕
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部11は、ユーザ情報記憶部20と、コンテンツ記憶部21と、強調表示情報記憶部22とを有する。
【0061】
〔3.2.1.ユーザ情報記憶部20〕
ユーザ情報記憶部20は、ユーザUに関する各種の情報を記憶する。図4は、実施形態に係る情報処理装置1のユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【0062】
図4に示す例では、ユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルは、「ユーザID(Identifier)」、「属性情報」、および「履歴情報」といった項目の情報を含む。「ユーザID」は、ユーザUを識別する識別子であり、ユーザU毎に付される情報である。
【0063】
「属性情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの属性を示す属性情報である。ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年代(年齢)、性別、職業、居住地、年収、家族構成などの複数の属性項目を含む。
【0064】
サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などに関する複数の属性項目を含む。例えば、サイコグラフィック属性における複数の属性項目の各々は、車、服、旅行、ゲーム、キャンプ、バイク、電車、家電、またはパソコンなどといったユーザUの興味関心を有する対象である。
【0065】
「履歴情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの行動履歴の情報を含む。ユーザUの行動履歴は、例えば、検索履歴情報、閲覧履歴情報、および取引履歴情報などを含む。
【0066】
ユーザUの検索履歴情報は、例えば、ウェブ検索サービスにおけるユーザUによる検索履歴の情報などを含む。ユーザUの閲覧履歴情報は、例えば、オンラインサービスにおけるユーザUによるコンテンツの閲覧履歴の情報などを含む。取引履歴情報は、オンラインサービスにおけるユーザUによる商品の取引履歴の情報などを含む。
【0067】
〔3.2.2.コンテンツ記憶部21〕
コンテンツ記憶部21は、コンテンツに関する各種の情報を記憶する。図5は、実施形態に係る情報処理装置1のコンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0068】
図5に示す例では、コンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツテーブルは、「コンテンツID」、「コンテンツ種別」、「コンテンツ」、および「リンク」といった項目の情報を含む。「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別子であり、コンテンツ毎に付される情報である。
【0069】
「コンテンツ種別」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツの種類を示す情報である。コンテンツの種類は、例えば、コンテンツの内容のカテゴリであり、コンテンツがニュースなどの記事コンテンツである場合、国内、国際、政治、経済、社会、科学技術、スポーツ、エンターテイメント、ライフスタイルなどであるが、かかる例に限定されない。
【0070】
「コンテンツ」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツである。「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツは、ユーザUによって強調表示の指定が行われるコンテンツであり、「リンク」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツのリンク情報であり、例えば、URL(Uniform Resource Locator)の情報である。
【0071】
〔3.2.3.強調表示情報記憶部22〕
強調表示情報記憶部22は、コンテンツの一部に対する強調表示に関する情報である強調表示情報を記憶する。図6は、実施形態に係る情報処理装置1の強調表示情報記憶部22に記憶される強調表示情報テーブルの一例を示す図である。
【0072】
図6に示す例では、強調表示情報記憶部22に記憶される強調表示情報テーブルは、「指定ID」、「コンテンツID」、「強調部分情報」、「反応情報」などの項目を含む。
【0073】
「指定ID」は、強調表示の対象として指定されたコンテンツの一部である強調表示指定部分を識別する識別情報である。強調表示指定部分は、例えば、段落単位の範囲、文単位の範囲、文節単位の範囲、単語単位の範囲、または文字単位の範囲である。「コンテンツID」は、「指定ID」に対応付けられた強調表示指定部分を含むコンテンツのコンテンツIDである。
【0074】
「強調部分情報」は、「指定ID」に対応付けられた強調表示指定部分に関する情報である。例えば、強調表示指定部分に関する情報は、強調表示指定部分を示す指定部分情報、強調表示の指定の種別を示す指定種別情報、強調表示の指定を行ったユーザUを示す指定ユーザ情報、強調表示の指定が行われた日時を示す指定日時情報、および強調表示の指定が行われたときのユーザUの位置を示すユーザ位置情報などを含む。強調表示指定部分に関する情報において、指定ユーザ情報、指定日時情報、およびユーザ位置情報は、強調表示の指定毎に含まれる。
【0075】
強調表示指定部分が段落単位の範囲である場合、指定部分情報は、段落単位の範囲を示す情報を含み、強調表示指定部分が文単位の範囲である場合、指定部分情報は、文単位の範囲を示す情報を含む。指定種別情報は、例えば、肯定的な意思を示す強調表示の指定、否定的な意思を示す強調表示の指定、中立的な意思を示す強調表示の指定などである。
【0076】
「反応情報」は、「指定ID」に対応付けられた強調表示指定部分に対する他のユーザUの反応を示す情報である。他のユーザUは、「指定ID」に対応付けられた強調表示指定部分に対する強調表示の指定を行ったユーザUとは異なるユーザUである。
【0077】
他のユーザUの反応は、強調表示指定部分に対する評価や、強調表示指定部分に対するコメントなどの反応である。強調表示指定部分に対する評価は、例えば、肯定的な評価(例えば、「いいね」)や否定的な評価(例えば、「悪いね」)などであるが、かかる例に限定されない。
【0078】
「反応情報」は、例えば、コンテンツにおける評価ボタンを選択した他のユーザUの数を示す情報、他のユーザUが入力したコメントを示す情報、コメントを入力した他のユーザUの数を示す情報、強調部分を共有した他のユーザUの数を示す情報などを含む。評価ボタンを選択した他のユーザUの数を示す情報は、例えば、他のユーザUが選択した評価ボタンの種別(例えば、肯定的な評価や否定的な評価)毎の他のユーザUの数を示す情報を含む。
【0079】
〔3.3.処理部12〕
処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0080】
処理部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0081】
図3に示すように、処理部12は、取得部30と、受付部31と、生成部32と、提供部33とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部12の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0082】
〔3.3.1.取得部30〕
取得部30は、外部の情報処理装置または端末装置2などから通信部10を介して種々の情報を取得し、取得した情報を記憶部11に記憶させる。
【0083】
例えば、取得部30は、外部の情報処理装置または端末装置2などから通信部10を介してユーザUの情報であるユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報をユーザ情報記憶部20のユーザ情報テーブルに追加する。
【0084】
また、取得部30は、外部の情報処理装置などから通信部10を介してコンテンツなどのコンテンツを取得し、取得したコンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツテーブルに追加する。
【0085】
また、取得部30は、記憶部11から各種の情報を取得する。例えば、取得部30は、ユーザUの情報であるユーザ情報をユーザ情報記憶部20などから取得する。取得部30によって取得されるユーザ情報は、例えば、上述した属性情報および履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報の一部または全部を含む。また、取得部30は、コンテンツをコンテンツ記憶部21などから取得する。
【0086】
また、取得部30は、コンテンツにおいてユーザUによって強調表示の指定が行われた部分である強調表示指定部分の情報を強調表示情報記憶部22などから取得する。強調表示指定部分の情報は、強調表示情報であり、例えば、強調部分情報および反応情報のうちの少なくとも1つ以上の情報の一部または全部を含む。
【0087】
取得部30は、例えば、複数の第1コンテンツにおいて同一のユーザUによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を強調表示情報記憶部22などから取得する。
【0088】
例えば、取得部30は、受付部31によって受け付けられた第2コンテンツの提供要求に含まれる対象ユーザ情報で特定される対象ユーザによって複数の第1コンテンツにおいて強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を取得する。
【0089】
また、取得部30は、受付部31によって受け付けられた第2コンテンツの提供要求には、強調表示の指定の種別を示す情報である指定種別特定情報が含まれている場合、指定種別特定情報で示される種別の強調表示部分の情報を取得する。
【0090】
取得部30において取得される強調表示部分の情報は、例えば、強調表示部分が文字列である場合、文字列の情報であり、強調表示部分が画像である場合、画像の情報であり、強調表示部分が文字列および画像である場合、文字列の情報と画像の情報である。
【0091】
〔3.3.2.受付部31〕
受付部31は、通信部10を介して端末装置2から各種の要求や情報などを受け付ける。
【0092】
例えば、受付部31は、端末装置2からの閲覧要求を受け付ける。かかる閲覧要求には、例えば、端末装置2のユーザUを特定する情報(例えば、ユーザID)、およびユーザUが要求するコンテンツを特定する情報(例えば、コンテンツIDまたはコンテンツのURL)などが含まれる。
【0093】
受付部31は、提供部33によって端末装置2のユーザUに提供されたコンテンツの一部について強調表示の指定を示す指定情報に基づいて、コンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける。受付部31は、強調表示の指定の受け付け結果を強調表示情報記憶部22に記憶する。
【0094】
指定情報には、例えば、端末装置2のユーザUを特定する情報(例えば、ユーザID)、指定の箇所(部分)を示す情報、指定した強調表示の種類を示す情報、ユーザUの位置を示す情報などが含まれる。指定の箇所は、例えば、コンテンツに含まれるテキストの一部や、画像(静止画や動画)などである。
【0095】
指定の箇所は、段落単位の範囲、文単位の範囲、文字単位の範囲、単語単位、文字単位、または文節単位のうちの1以上であるが、かかる例に限定されない。強調表示の種類は、例えば、下線、太文字、枠、およびハイライトのうちの1以上であるが、かかる例に限定されない。
【0096】
受付部31は、提供部33によって端末装置2のユーザUに提供されたコンテンツの一部について強調表示の指定として、肯定的な意思を示す強調表示の指定と否定的な意思を示す強調表示の指定を含む複数種別の中から1つの種別の指定を受け付けることができる。強調表示の指定の種別を示す情報は、例えば、上述した指定情報に含まれるが、かかる例に限定されない。
【0097】
なお、強調表示の指定の種別は、肯定的な意思を示す強調表示の指定および否定的な意思を示す強調表示の指定に限定されず、これらに加えてまたは代えて、中立的な意思を示す強調表示の指定やその他の種別の指定などを含んでいてもよい。
【0098】
また、受付部31は、ユーザUが強調表示の指定を行った部分に対する他のユーザUによる評価(例えば、肯定的な評価や否定的な評価)を受け付ける。受付部31は、受け付けた評価の情報を含む反応情報を強調表示情報記憶部22などに記憶させる。
【0099】
また、受付部31は、端末装置2から送信される第2コンテンツの提供要求を受け付ける。第2コンテンツの提供要求には、例えば、対象となるユーザUである対象ユーザを特定する情報である対象ユーザ情報が含まれている。
【0100】
対象ユーザは、例えば、第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザUである本人ユーザ、または第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザUによって指定された他のユーザUである他人ユーザである。
【0101】
また、第2コンテンツの提供要求には、強調表示の指定の種別を示す情報である指定種別特定情報が含まれていてもよい。
【0102】
〔3.3.3.生成部32〕
生成部32は、取得部30によって取得された複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成する。例えば、生成部32は、取得部30によって取得された複数の強調表示部分の情報をまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。複数の強調表示部分の情報のまとめ方は、例えば、強調表示部分の情報の区分方法、強調表示部分の情報の取扱方法、強調表示部分の情報の配列方法などを含む。
【0103】
強調表示部分の情報の区分方法には、例えば、複数の強調表示部分をまとめて1区分とする第1区分方法、複数の強調表示部分を予め定められた分類方法で複数区分に分類する第2区分方法などがある。予め定められた分類方法には、例えば、カテゴリ毎に分類する第1分類方法、強調表示の指定数の範囲毎に分類する第2分類方法、強調表示の指定の種別毎に分類する第3分類方法などがある。
【0104】
また、第1コンテンツが取引対象に対するユーザレビューの情報を含むコンテンツである場合、予め定められた分類方法は、取引対象に対する評価を、肯定的評価、否定的評価、中立的評価に分類する第4分類方法を含んでいてもよい。なお、予め定められた分類方法は、カテゴリ、強調表示の指定数の範囲、強調表示の指定の種別、および取引対象に対する評価のうちの2つ以上の組み合わせ毎に分類する方法であってもよい。
【0105】
強調表示部分の情報の取扱方法には、例えば、強調表示部分の情報をそのまま用いる第1取扱方法、強調表示部分の情報を要約して用いる第2取扱方法などがある。生成部32は、強調表示指定部分の情報の要約を、例えば、言語モデルを用いて行うことができる。第2取扱方法には、複数の強調表示部分の情報の各々を個別に要約する方法と、複数の強調表示部分の情報を一括して要約する方法とが含まれる。
【0106】
言語モデルは、例えば、大規模言語モデルである。大規模言語モデルは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。かかる言語モデルは、情報処理装置1内にあり、情報処理装置1の運営者によって独自に作成されたものである。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。かかる言語モデルは、例えば、入力されたトークン列を要約したトークン列を出力するように学習されたモデルである。
【0107】
第2取扱方法には、例えば、強調表示部分の情報の要約方法として、異なる要約方法が含まれてもよい。例えば、第2取扱方法には、抽出型の要約方法、圧縮型の要約方法、生成型の要約方法が含まれる。抽出型の要約方法は、文中の重要な情報を抽出する要約方法である。圧縮型の要約方法は、文を短くすることで情報を圧縮する要約方法であり、生成型の要約方法は、文の意味を分析して新しい文を生成する要約方法である。なお、第2取扱方法は、抽出型の要約方法と圧縮型の要約方法とを組み合わせたものであってもよい。
【0108】
強調表示部分の情報の配列方法には、強調表示部分の情報を時系列順に並べる第1配列方法、強調表示部分の情報を強調表示の指定数順に並べる第2配列方法、強調表示部分に対する評価順(例えば、評価数順、または平均評価値順)に並べる第3配列方法、強調表示部分の情報を予め定められたカテゴリ順に並べる第4配列方法などを含む。平均評価値は、例えば、肯定的な評価の値を1とし、否定的な評価の値を0とした場合の強調表示部分に対する評価の値の平均値である。
【0109】
生成部32は、例えば、複数の強調表示部分の情報をそのまままたは要約してまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。強調表示部分の情報をそのまま含むとは、例えば、強調表示部分が文字列である場合、強調表示部分の文字列をそのまま含むことを意味し、強調表示部分が画像である場合、強調表示部分の画像をそのまま含むことを意味する。
【0110】
強調表示部分の情報を要約するとは、例えば、強調表示部分が文字列である場合、強調表示部分の文字列を要約することを意味し、強調表示部分が画像である場合、強調表示部分の画像を抽象化または文字列で示すことを意味する。
【0111】
また、生成部32は、例えば、複数の強調表示部分の情報をそのまままたは要約してカテゴリ毎にまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。カテゴリは、例えば、第1コンテンツがニュースなどの記事コンテンツである場合、政治、経済、国際、スポーツ、エンターテイメント、科学、テクノロジー、健康、環境、文化などであるが、かかる例に限定されない。生成部32は、記事コンテンツをカテゴリ毎にまとめた本棚的なコンテンツを第2コンテンツとして生成することができる。
【0112】
また、第1コンテンツが取引対象のユーザレビューの情報を含むコンテンツなどであり、取引対象が小説である場合、第1コンテンツのカテゴリは、例えば、純文学、ファンタジー、ミステリー、ロマンス、サスペンスなどのジャンルであるが、かかる例に限定されない。生成部32は、ユーザレビューをジャンル毎にまとめた本棚的なコンテンツを第2コンテンツとして生成することができる。
【0113】
また、複数の第1コンテンツは、例えば、互いに異なる電子商店街における特定の取引対象(例えば、A社における特定の型番の商品)に対するユーザレビューの情報を含むコンテンツなどであってもよい。生成部32は、互いに異なる複数の電子商店街における特定の取引対象に対するユーザレビューを横断的にまとめたコンテンツを第2コンテンツとして生成することができる。
【0114】
生成部32は、例えば、複数の強調表示部分の各々へのリンクを第2コンテンツに含めることができる。また、生成部32は、複数の強調表示部分をそれぞれ含む複数の第1コンテンツの各々のタイトルの情報を第2コンテンツに含めることもできる。生成部32は、例えば、第1コンテンツのタイトルの情報または強調表示部分の情報に対して強調表示部分へのリンクを付すことができる。
【0115】
また、生成部32は、予め定められた規則で決定されるまとめ方で複数の強調表示部分の情報をまとめることができる。例えば、生成部32は、対象ユーザであるユーザUの属性または提供ユーザであるユーザUの属性に応じたまとめ方で複数の強調表示部分の情報をまとめることができる。提供ユーザは、第2コンテンツの提供先となるユーザUである。
【0116】
ユーザUの属性は、例えば、ユーザUの性別、年齢、職業、年収、家族構成、性格などの複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定される。また、ユーザUの属性は、ユーザUの性別、年齢、職業、年収、家族構成、性格などのデモグラフィック属性に代えてまたは加えて、ユーザUの興味関心対象、価値観、ライフスタイル、行動パターンなどのサイコグラフィック属性の複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定されてもよい。
【0117】
ユーザUの興味関心対象は、例えば、旅行、ファッション、科学、書籍、アート、テクノロジー、音楽、スポーツ、映画などであるが、さらに細分化した対象であってもよく、これらと異なる分類方法で分類した対象であってもよい。
【0118】
また、第1コンテンツが取引対象のユーザレビューの情報を含むコンテンツなどであり、取引対象が小説であるとする。この場合、生成部32は、対象ユーザが書籍に興味関心があるユーザUである場合、複数の強調表示部分の情報の各々を要約してジャンル毎にまとめた情報が指定数順または評価順で並べられた情報を第2コンテンツとして生成する。
【0119】
また、生成部32は、例えば、ユーザUの属性毎の第1コンテンツの閲覧頻度の履歴に基づいて、第1コンテンツの閲覧頻度が高くなるように、複数の強調表示部分の情報のまとめ方を変更することができる。
【0120】
また、生成部32は、例えば、ユーザUの属性毎の第2コンテンツの閲覧頻度の履歴に基づいて、第2コンテンツの閲覧頻度が高くなるように、複数の強調表示部分の情報のまとめ方を変更することができる。
【0121】
また、生成部32は、ユーザUの属性にかかわらず、ユーザUによる第1コンテンツや第2コンテンツの閲覧頻度の履歴に基づいて、第1コンテンツや第2コンテンツの閲覧頻度が高くなるように、複数の強調表示部分の情報のまとめ方を変更することもできる。
【0122】
〔3.3.4.提供部33〕
提供部33は、各種情報を端末装置2のユーザUに提供する。例えば、提供部33は、コンテンツを端末装置2に送信して、コンテンツをユーザUに提供する。例えば、提供部33は、強調表示の指定が行われたコンテンツをユーザUの端末装置2に送信して、強調表示の指定が行われたコンテンツをユーザUに提供する。提供部33によって提供されるコンテンツは、上述した第1コンテンツや第2コンテンツなどである。
【0123】
強調表示の指定が行われた第1コンテンツの提供先は、かかる第1コンテンツの閲覧(送信)を要求した全てのユーザUであり、強調表示の指定を行ったユーザUを含むが、かかる例に限定されない。例えば、強調表示の指定が行われた第1コンテンツの提供先は、強調表示の指定を行ったユーザUとユーザ属性が類似する他のユーザUであってもよく、強調表示の指定が行われた第1コンテンツに興味がある他のユーザUであってもよい。
【0124】
提供部33によってユーザUに提供される第1コンテンツには、例えば、強調表示の指定を受け付けるGUI(Graphical User Interface)などを表示するためのスプリクトの情報が含まれており、第1コンテンツの一部についてユーザUによって強調表示の指定が行われた場合に、端末装置2から指定情報が送信される。
【0125】
図7は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部33によって提供される第1コンテンツの一例を示す図である。図7に示す第1コンテンツ60は、ニュースコンテンツであり、画像61と、テキスト62と、強調表示指定情報63a,63bとを含む。
【0126】
図7に示す例では、強調表示指定情報63aは、第1コンテンツ60のうち文字列「東京の先駆的な・・・と主張している。」に強調表示の指定が行われていることを示す情報として、文字列「あなたと22人が注目」の情報を含む。
【0127】
また、図7に示す例では、強調表示指定情報63bは、第1コンテンツ60のうち「専門家達は、この発表を「新たなパラダイムの到来」を表している。・・・」に強調表示の指定が行われていることを示す情報として、文字列「11人が注目」の情報を含む。
【0128】
これにより、ユーザUは、例えば、他のユーザUが強調表示した箇所を容易に把握することができる。他のユーザUが強調表示の指定を行った箇所は、他のユーザUが重要であると認識した箇所であることから、提供部33は、利便性のより高い第1コンテンツ60をユーザUに提供することができる。
【0129】
ユーザUは、端末装置2を操作することによって、第1コンテンツ60の一部に対して強調表示の指定を行うことができる。図7に示す強調表示指定情報63a,63bには、指定ボタン631a,631bが含まれている。
【0130】
ユーザUは、指定ボタン631aの選択(例えば、クリック操作またはタップ操作)を行うことで、文字列「東京の先駆的な・・・と主張している。」に対する強調表示の指定を行うことができる。また、ユーザUは、指定ボタン631bの選択(例えば、クリック操作またはタップ操作)を行うことで、文字列「専門家達は、「新たなパラダイムの到来」を表している。・・・」に対する強調表示の指定を行うことができる。
【0131】
提供部33は、生成部32によって生成された第2コンテンツを提供する。例えば、提供部33は、第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2に対して第2コンテンツを送信することで、第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザUに第2コンテンツを提供する。第2コンテンツの提供要求を送信した端末装置2のユーザUは、上述した本人ユーザまたは他人ユーザである。
【0132】
第2コンテンツの提供は、第2コンテンツの提供要求があった場合に限定されず、例えば、提供部33は、プッシュ通知方式で第2コンテンツをユーザUに提供することもできる。例えば、提供部33は、新たに強調表示の指定を行った数が閾値以上になったユーザUに対して当該ユーザUを対象ユーザとする第2コンテンツをプッシュ通知方式でユーザUに提供することができる。
【0133】
また、提供部33は、例えば、新たに強調表示の指定を行った数が閾値以上になったユーザUに対して当該ユーザUと共通する属性を有する他のユーザUを対象ユーザとする第2コンテンツをプッシュ通知方式でユーザUに提供することもできる。属性が共通するとは、例えば、特定の1以上の属性項目が一致することであるが、かかる例に限定されず、例えば、互いの属性の類似度が閾値以上であることであってもよい。
【0134】
また、提供部33は、強調表示の指定を行った部分が共通し、かかる共通する部分の数が閾値以上になった複数のユーザUに対して、複数のユーザUのうちの本人ユーザ以外のユーザU(他人ユーザ)を対象ユーザとする第2コンテンツをプッシュ通知方式でユーザUに提供することもできる。
【0135】
図8は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部33によって提供される第2コンテンツの一例を示す図である。図8に示す第2コンテンツ70は、強調表示対応情報71,72,73を含む。
【0136】
各強調表示対応情報71,72,73は、対象ユーザが強調表示の指定を行った部分である強調表示指定部分を含むタイトルの情報と、強調表示指定部分を要約した情報と、対象ユーザが強調表示の指定を行った日時に関する情報とを含む。
【0137】
例えば、強調表示対応情報71は、タイトルの情報71aとして文字列「新型「量子コンピュータ」をテクノロジー・・・」の情報と、強調表示指定部分を要約した情報71bとして、文字列「東京のテクノロジー会社Xが、1000量子ビットの能力を持つ新型の量子コンピュータを発表。」の情報と、対象ユーザが強調表示の指定を行った日時に関する情報として、文字列「1期間前」の情報とを含む。
【0138】
また、強調表示対応情報72は、タイトルの情報72aとして文字列「人工知能が開発した新しい言語が登場」の情報と、強調表示指定部分を要約した情報72bとして、文字列「人工知能が開発した新しい言語「AI言語」が登場。同言語は、人工知能同士の会話に使用され、高度な表現力があるとされる。」の情報と、対象ユーザが強調表示の指定を行った日時に関する情報として、文字列「3時間前」の情報とを含む。
【0139】
また、強調表示対応情報73は、タイトルの情報73aとして文字列「宇宙から謎の信号、地球外生命体・・・」の情報と、強調表示指定部分を要約した情報73bとして、文字列「宇宙からの謎の信号が検出される。この信号は、地球から約100光年は離れた惑星から発信される。」の情報と、対象ユーザが強調表示の指定を行った日時に関する情報として、文字列「1日前」の情報とを含む。
【0140】
また、各強調表示対応情報71,72,73には、対応する第1コンテンツへのリンクまたは強調表示指定部分に対するリンクが貼られており、ユーザUは、強調表示対応情報71,72,73のうち表示させたい強調表示指定部分に対応する強調表示対応情報を選択することができる。例えば、第2コンテンツがHTML(HyperText Markup Language)を用いて生成されたウェブページである場合、<a>タグを用いて、文字列にリンクを貼ることができる。
【0141】
図9は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部33によって提供される第2コンテンツの他の例を示す図である。図9に示す第2コンテンツ70は、カテゴリ毎の本棚図形74と、本棚図形74における各棚領域75a,75b,75c,75dと、強調表示対応情報76a,76b,76c,76d,76e,76f,76g,76h,76i,76jとを備える。
【0142】
棚領域75aは、カテゴリがテクノロジーである第1コンテンツの強調表示対応情報が配置される領域であり、棚領域75bは、カテゴリが経済である第1コンテンツの強調表示対応情報が配置される領域である。また、棚領域75cは、カテゴリが国内である第1コンテンツの強調表示対応情報が配置される領域であり、棚領域75dは、カテゴリが科学である第1コンテンツの強調表示対応情報が配置される領域である。
【0143】
各強調表示対応情報76a,76b,76c,76d,76e,76f,76g,76h,76i,76jは、対象ユーザが強調表示の指定を行った部分である強調表示指定部分を要約した情報を含む。
【0144】
強調表示対応情報76a,76b,76c,76dは、カテゴリがテクノロジーである第1コンテンツの強調表示対応情報であり、棚領域75aに配置される。強調表示対応情報76e,76f,76gは、カテゴリが経済である第1コンテンツの強調表示対応情報であり、棚領域75bに配置される。
【0145】
強調表示対応情報76h,76iは、カテゴリが国内である第1コンテンツの強調表示対応情報であり、棚領域75cに配置される。強調表示対応情報76jは、カテゴリが科学である第1コンテンツの強調表示対応情報であり、棚領域75dに配置される。
【0146】
このように、提供部33は、要約した複数の強調表示部分の情報をカテゴリ毎にまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとしてユーザUに提供することができる。これにより、提供部33は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0147】
〔4.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0148】
図10に示すように、情報処理装置1の処理部12は、端末装置2からの閲覧要求があるか否かを判定する(ステップS10)。処理部12は、閲覧要求があると判定した場合(ステップS10:Yes)、閲覧要求に対応するコンテンツを端末装置2に送信することで、閲覧要求に対応するコンテンツをユーザUに提供する(ステップS11)。
【0149】
処理部12は、ステップS11の処理が終了した場合、または閲覧要求がないと判定した場合(ステップS10:No)、端末装置2から送信される指定情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS12)。処理部12は、指定情報を受け付けたと判定した場合(ステップS12:Yes)、受け付けた指定情報を記憶部11に記憶させる(ステップS13)。
【0150】
処理部12は、ステップS13の処理が終了した場合、または指定情報を受け付けていないと判定した場合(ステップS12:No)、端末装置2から送信される反応情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS14)。処理部12は、反応情報を受け付けたと判定した場合(ステップS14:Yes)、受け付けた反応情報を記憶部11に記憶させる(ステップS15)。
【0151】
処理部12は、ステップS15の処理が終了した場合、または反応情報を受け付けていないと判定した場合(ステップS14:No)、判定タイミングになったか否かを判定する(ステップS16)。判定タイミングは、例えば、第2コンテンツの提供要求を受け付けた場合、第2コンテンツの提供条件が満たされた場合、または予め定められた期間毎に到来するタイミングなどであるが、かかる例に限定されない。
【0152】
処理部12は、第2コンテンツの提供タイミングになったと判定した場合(ステップS16:Yes)、対象ユーザによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を取得し(ステップS17)、取得した複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成する(ステップS18)。そして、処理部12は、ステップS18で生成した第2コンテンツを提供する(ステップS19)。
【0153】
処理部12は、ステップS19の処理が終了した場合、または判定タイミングになっていないと判定した場合(ステップS16:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS20)。処理部12は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合などに動作終了タイミングになったと判定する。
【0154】
処理部12は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS20:No)、処理をステップS10へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS20:Yes)、図10に示す処理を終了する。
【0155】
〔5.変形例〕
生成部32は、第1コンテンツが記事コンテンツである場合、第1コンテンツのジャンル毎に対象ユーザによって強調表示の指定が行われた数を算出し、かかる算出結果に基づいて、対象ユーザによって強調表示の指定が行われたジャンル毎の数または割合を示す円グラフなどを第2コンテンツに含めることができる。
【0156】
取得部30は、強調表示の指定を行ったユーザUの数が閾値以上である強調表示部分の情報を取得し、生成部32は、強調表示の指定を行ったユーザUの数が閾値以上である強調表示部分の情報に基づいて第2コンテンツを生成することができる。
【0157】
また、取得部30は、ユーザUの評価数または平均評価値が閾値以上である強調表示部分の情報を取得し、生成部32は、強調表示の指定を行ったユーザUの数が閾値以上である強調表示部分の情報に基づいて第2コンテンツを生成することができる。
【0158】
また、取得部30は、強調表示の指定を行ったユーザUの数が閾値以上であり且つユーザUの評価数または平均評価値が閾値以上である強調表示部分の情報を取得し、生成部32は、強調表示の指定を行ったユーザUの数が閾値以上である強調表示部分の情報に基づいて第2コンテンツを生成することもできる。
【0159】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。図11は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0160】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラム、およびコンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0161】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、ネットワークN(図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0162】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイおよびプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0163】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0164】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部12の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部11内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0165】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0166】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0167】
例えば、上述した情報処理装置1は、端末装置とサーバコンピュータとで実現してもよく、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0168】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0169】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、取得部30と、生成部32と、提供部33とを備える。取得部30は、複数の第1コンテンツにおいて同一のユーザUによって強調表示の指定が各々行われた部分である複数の強調表示部分の情報を取得する。生成部32は、取得部30によって取得された複数の強調表示部分の情報に基づいて、第2コンテンツを生成する。提供部33は、生成部32によって生成された第2コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0170】
また、生成部32は、取得部30によって取得された複数の強調表示部分の情報をまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0171】
また、生成部32は、取得部30によって取得された複数の強調表示部分の情報をカテゴリ毎にまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0172】
また、生成部32は、取得部30によって取得された複数の強調表示部分の情報を要約してまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0173】
また、生成部32は、対象ユーザであるユーザUの属性または提供ユーザであるユーザUの属性に応じたまとめ方で複数の強調表示部分の情報をまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0174】
また、ユーザUの属性には、ユーザUの興味関心対象を含み、生成部32は、ユーザUの興味関心対象に応じたまとめ方で複数の強調表示部分の情報をまとめた情報を含む情報を第2コンテンツとして生成する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0175】
また、複数の第1コンテンツ60は、強調表示の指定が行われる部分として取引対象に対するユーザレビューの情報を含み、生成部32は、取引対象に対するユーザレビューの情報をまとめたコンテンツを第2コンテンツとして生成する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0176】
また、第2コンテンツは、複数の強調表示部分の各々へのリンクを含む。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0177】
また、第2コンテンツ、複数の第1コンテンツ60の各々のタイトルの情報を含む。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0178】
また、提供部33は、ユーザUに対して第2コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0179】
また、提供部33は、ユーザUとは異なるユーザUに対して第2コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0180】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0181】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0182】
1 情報処理装置
2 端末装置
10 通信部
11 記憶部
12 処理部
20 ユーザ情報記憶部
21 コンテンツ記憶部
22 強調表示情報記憶部
30 取得部
31 受付部
32 生成部
33 提供部
N ネットワーク
図1
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図11