(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179927
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】表示情報取得プログラム、通信機器、表示情報取得方法および表示情報取得システム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/442 20110101AFI20241219BHJP
H04N 21/439 20110101ALI20241219BHJP
H04N 21/443 20110101ALI20241219BHJP
【FI】
H04N21/442
H04N21/439
H04N21/443
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099264
(22)【出願日】2023-06-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-12-03
(71)【出願人】
【識別番号】520485000
【氏名又は名称】REVISIO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】郡谷 康士
(72)【発明者】
【氏名】中島 学
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA11
5C164MB35S
5C164PA41
5C164UB08P
5C164UB26S
5C164UB41P
5C164UB51P
5C164YA21
(57)【要約】
【課題】コンテンツがどのチャンネルで再生されているかを特定する。
【解決手段】1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、OSおよびプロセッサを有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを特定する、前記表示装置に設けられたチャンネル特定部と、前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える、表示情報取得システムが提供される。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、OSおよびプロセッサを有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを特定する、前記表示装置に設けられたチャンネル特定部と、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える、表示情報取得システム。
【請求項2】
前記関連付け部は、前記特定された表示コンテンツが、前記複数のチャンネルのうちのいずれで表示されたかを関連付ける、請求項1に記載の表示情報取得システム。
【請求項3】
前記通信チャンネルは、前記表示装置のプロセッサによって通信コンテンツ制御プログラムが実行されることによって利用可能となる配信サービスによるものであり、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報は、前記配信サービスの動作状況または前記通信コンテンツ制御プログラムの実行状況を含む、請求項1または2に記載の表示情報取得システム。
【請求項4】
前記チャンネル特定部は、プログラムが前記表示装置にインストールされて前記表示装置のプロセッサによって実行されることにより、実現される、請求項1または2に記載の表示情報取得システム。
【請求項5】
前記関連付け部は、表示情報管理サーバに設けられ、
前記表示装置をオンまたはオフするためのユーザ操作に応答して、前記特定された表示チャンネルを前記表示情報管理サーバへ送信する、前記表示装置に設けられた送信部を備える、請求項1または2に記載の表示情報取得システム。
【請求項6】
1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能である表示装置にインストールされる表示情報取得プログラムであって、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、表示コンテンツの表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを特定するチャンネル特定部として機能させる、表示情報取得プログラム。
【請求項7】
1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、OSおよびプロセッサを有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得方法であって、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを、前記表示装置に設けられたチャンネル特定部が特定するチャンネル特定ステップと、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定ステップと、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付けステップと、を含む、表示情報取得方法。
【請求項8】
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、通信機能を有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、
前記表示装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定部と、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える表示情報取得システム。
【請求項9】
前記表示装置は、ルータ機能を有する通信機器がネットワーク接続され、この通信機器を介して通信を行い、
前記チャンネル特定部は、前記通信機器を介して前記表示装置が送信する通信データまたは前記通信機器を介して前記表示装置が受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定する、請求項8に記載の表示情報取得システム。
【請求項10】
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能な表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、
前記通信チャンネルは、前記表示装置に接続された通信コンテンツ制御装置によって提供される配信サービスによるものであり、
前記通信コンテンツ制御装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定部と、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える表示情報取得システム。
【請求項11】
前記通信コンテンツ制御装置は、ルータ機能を有する通信機器がネットワーク接続され、この通信機器を介して通信を行い、
前記チャンネル特定部は、前記通信機器を介して前記通信コンテンツ制御装置が送信する通信データまたは前記通信機器を介して前記通信コンテンツ制御装置が受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定する、請求項10に記載の表示情報取得システム。
【請求項12】
前記関連付け部は、前記特定された表示コンテンツが、前記複数のチャンネルのうちのいずれで表示されたかを関連付ける、請求項8乃至11のいずれかに記載の表示情報取得システム。
【請求項13】
前記チャンネル特定部は、前記通信データに含まれるIPアドレス、通信パターン、通信先の少なくとも1つに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定する、請求項8乃至11のいずれかに記載の表示情報取得システム。
【請求項14】
前記通信チャンネルは、配信サーバからコンテンツデータを受信して再生する配信サービスによるものであり、
前記チャンネル特定部は、前記IPアドレスに対応する配信サーバがある場合、前記表示チャンネルはその配信サーバに対応する配信サービスによる通信チャンネルであると特定する、請求項13に記載の表示情報取得システム。
【請求項15】
前記チャンネル特定部は、前記IPアドレスに対応する配信サーバがない場合、前記表示チャンネルは放送チャンネルであると特定する、請求項14に記載の表示情報取得システム。
【請求項16】
前記チャンネル特定部は、予め通信パターンと配信サービスとの関係が学習された識別器により、前記表示チャンネルを特定する、請求項13に記載の表示情報取得システム。
【請求項17】
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、通信機能を有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得方法であって、
前記表示装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定ステップと、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定ステップと、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付けステップと、を含む表示情報取得方法。
【請求項18】
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能な表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得方法であって、
前記通信チャンネルは、前記表示装置に接続された通信コンテンツ制御装置によって提供される配信サービスによるものであり、
前記通信コンテンツ制御装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定ステップと、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定ステップと、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付けステップと、を備える表示情報取得方法。
【請求項19】
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能である表示装置に接続される通信機器であって、
前記表示装置との間で送信または受信する通信データに基づいて、表示コンテンツの表示チャンネルを特定するチャンネル特定部を備える、通信機器。
【請求項20】
表示装置に接続される、それぞれが通信チャンネルに対応する1以上の通信コンテンツ制御装置と、それぞれが前記通信チャンネルに対応する1以上の配信サーバと、と接続される通信機器であって、
前記1以上の通信コンテンツ制御装置および/または前記1以上の配信サーバとの間で送信または受信する通信データに基づいて、表示コンテンツの表示チャンネルを特定するチャンネル特定部を備える、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示情報取得プログラム、通信機器、表示情報取得方法および表示情報取得システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツの音声に基づいてコンテンツを特定する技術が知られている(特許文献1)。ところで、近年、コンテンツを視聴するチャンネルが多様化している。例えば、あるコンテンツをテレビで視聴するにしても、地上波で視聴することだけでなく、配信サービスで視聴することも考えられる。また、配信サービスにも多数(YouTube、Netflix、Hulu(いずれも登録商標))ある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、コンテンツがどのチャンネルで再生されているかを特定することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、
[1]
1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、OSおよびプロセッサを有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを特定する、前記表示装置に設けられたチャンネル特定部と、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える、表示情報取得システムが提供される。
【0006】
[2]
[1]に記載の表示情報取得システムにおいて、
前記関連付け部は、前記特定された表示コンテンツが、前記複数のチャンネルのうちのいずれで表示されたかを関連付けてもよい。
【0007】
[3]
[1]または[2]に記載の表示情報取得システムにおいて、
前記通信チャンネルは、前記表示装置のプロセッサによって通信コンテンツ制御プログラムが実行されることによって利用可能となる配信サービスによるものであり、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報は、前記配信サービスの動作状況または前記通信コンテンツ制御プログラムの実行状況を含んでよい。
【0008】
[4]
[1]乃至[3]のいずれかに記載の表示情報取得システムにおいて、
前記チャンネル特定部は、プログラムが前記表示装置にインストールされて前記表示装置のプロセッサによって実行されることにより、実現されてよい。
【0009】
[5]
[1]乃至[4]のいずれかに記載の表示情報取得システムにおいて、
前記関連付け部は、表示情報管理サーバに設けられ、
前記表示装置をオンまたはオフするためのユーザ操作に応答して、前記特定された表示チャンネルを前記表示情報管理サーバへ送信する、前記表示装置に設けられた送信部を備えてよい。
【0010】
本発明の一態様によれば、
[6]
1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能である表示装置にインストールされる表示情報取得プログラムであって、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、表示コンテンツの表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを特定するチャンネル特定部として機能させる、表示情報取得プログラムが提供される。
【0011】
本発明の一態様によれば、
[7]
1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、OSおよびプロセッサを有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得方法であって、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを、前記表示装置に設けられたチャンネル特定部が特定するチャンネル特定ステップと、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定ステップと、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付けステップと、を含む、表示情報取得方法が提供される。
【0012】
本発明の一態様によれば、
[8]
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、通信機能を有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、
前記表示装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定部と、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える表示情報取得システムが提供される。
【0013】
[9]
[8]に記載の表示情報取得システムにおいて、
前記表示装置は、ルータ機能を有する通信機器がネットワーク接続され、この通信機器を介して通信を行い、
前記チャンネル特定部は、前記通信機器を介して前記表示装置が送信する通信データまたは前記通信機器を介して前記表示装置が受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定してもよい。
【0014】
本発明の一態様によれば、
[10]
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能な表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、
前記通信チャンネルは、前記表示装置に接続された通信コンテンツ制御装置によって提供される配信サービスによるものであり、
前記通信コンテンツ制御装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定部と、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える表示情報取得システムが提供される。
【0015】
[11]
[10]に記載の表示情報取得システムにおいて、
前記通信コンテンツ制御装置は、ルータ機能を有する通信機器がネットワーク接続され、この通信機器を介して通信を行い、
前記チャンネル特定部は、前記通信機器を介して前記通信コンテンツ制御装置が送信する通信データまたは前記通信機器を介して前記通信コンテンツ制御装置が受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定してもよい。
【0016】
[12]
[8]乃至[11]のいずれかに記載の表示情報取得システムにおいて、
前記関連付け部は、前記特定された表示コンテンツが、前記複数のチャンネルのうちのいずれで表示されたかを関連付けてよい。
【0017】
[13]
[8]乃至[12]のいずれかに記載の表示情報取得システムにおいて、
前記チャンネル特定部は、前記通信データに含まれるIPアドレス、通信パターン、通信先の少なくとも1つに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定してよい。
【0018】
[14]
[13]に記載の表示情報取得システムにおいて、
前記通信チャンネルは、配信サーバからコンテンツデータを受信して再生する配信サービスによるものであり、
前記チャンネル特定部は、前記IPアドレスに対応する配信サーバがある場合、前記表示チャンネルはその配信サーバに対応する配信サービスによる通信チャンネルであると特定してよい。
【0019】
[15]
[14]に記載の表示情報取得システムにおいて、
前記チャンネル特定部は、前記IPアドレスに対応する配信サーバがない場合、前記表示チャンネルは放送チャンネルであると特定する、[14]に記載の表示情報取得システム。
【0020】
[16]
[13]に記載の表示情報取得システムにおいて、
前記チャンネル特定部は、予め通信パターンと配信サービスとの関係が学習された識別器により、前記表示チャンネルを特定してよい。
【0021】
本発明の一態様によれば、
[17]
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、通信機能を有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得方法であって、
前記表示装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定ステップと、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定ステップと、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付けステップと、を含む表示情報取得方法が提供される。
【0022】
本発明の一態様によれば、
[18]
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能な表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得方法であって、
前記通信チャンネルは、前記表示装置に接続された通信コンテンツ制御装置によって提供される配信サービスによるものであり、
前記通信コンテンツ制御装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定ステップと、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定ステップと、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付けステップと、を備える表示情報取得方法が提供される。
【0023】
本発明の一態様によれば、
[19]
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能である表示装置に接続される通信機器であって、
前記表示装置との間で送信または受信する通信データに基づいて、表示コンテンツの表示チャンネルを特定するチャンネル特定部を備える、通信機器が提供される。
【0024】
本発明の一態様によれば、
[20]
表示装置に接続される、それぞれが通信チャンネルに対応する1以上の通信コンテンツ制御装置と、それぞれが前記通信チャンネルに対応する1以上の配信サーバと、と接続される通信機器であって、
前記1以上の通信コンテンツ制御装置および/または前記1以上の配信サーバとの間で送信または受信する通信データに基づいて、表示コンテンツの表示チャンネルを特定するチャンネル特定部を備える、通信機器が提供される。
【発明の効果】
【0025】
コンテンツがどのチャンネルで再生されているかを特定できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1A】第1実施形態に係る表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図。
【
図1B】
図1Aの第1変形例である表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図。
【
図1C】
図1Aの第2変形例である表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図。
【
図2A】フィンガープリントデータベース41の構造の一例を模式的に示す図。
【
図2B】フィンガープリントデータベース41の構造の別の例を模式的に示す図。
【
図2C】コンテンツデータベース60の構造の一例を模式的に示す図。
【
図3】表示情報管理サーバ5によって集計された情報を模式的に示す図。
【
図4】第2実施形態に係る表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図。
【
図5】フィンガープリントデータベース41の構造の一例を模式的に示す図。
【
図6】第2実施形態の変形例に係る表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0028】
(第1実施形態)
第1実施形態は、1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能である表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するものである。
【0029】
ここで、「放送チャンネルでコンテンツを表示する」とは、放送局等からのコンテンツデータを放送波経由で受信してコンテンツを表示することを意味する。また、「通信チャンネルでコンテンツを表示する」とは、配信サーバ等からのコンテンツデータを通信経由で受信してコンテンツを表示することを意味する。
【0030】
また、「表示コンテンツ」とは、リアルタイムに表示装置に表示されているコンテンツであってもよいし、過去のある時点で表示されていたコンテンツであってもよい。
【0031】
「表示チャンネルを特定する」とは、表示コンテンツが放送チャンネルで表示されているか通信チャンネルで表示されているか、を特定することであってもよい。さらに詳細に、放送チャンネルのうちのいずれの放送局(例えば、NHK(登録商標)、フジテレビ(登録商標)等)によるチャンネルで表示されているかを特定してもよいし、通信チャンネルのうちのいずれの配信サービス(例えば、YouTube、Netflix、Hulu等)によるチャンネルで表示されているかを特定してもよい。
【0032】
以下、具体的に説明する。
図1Aは、第1実施形態に係る表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図である。この表示情報取得システムは、表示装置1と、音声取得部としてのマイク2と、コンテンツ特定装置3と、フィンガープリント管理サーバ4と、表示情報管理サーバ5とを備える。
【0033】
表示装置1は、例えば各家庭に設置されたテレビである。そして、表示装置1は、ディスプレイ11、スピーカ12、放送波処理手段13、通信処理手段14、プロセッサ15、メモリ16等を有する。
【0034】
放送波処理手段13は、アンテナ、チューナ、エンコーダ等から構成される。そして、放送波処理手段13は1以上の放送局からのコンテンツデータが重畳された放送波を受信し、選局や復号等の適宜の処理を行ってコンテンツを再生する。放送コンテンツの再生とは、コンテンツを構成する画像(動画あるいは静止画)をディスプレイ11に表示することと、コンテンツを構成する音声をスピーカ12から出力することとを含む。
【0035】
通信処理手段14は、表示情報管理サーバ5、配信サーバ91A~91C等、外部の装置との間で種々のデータや情報を送受信する。通信手段に特に制限はなく、例えばインターネット通信(WiFi(登録商標)を含む)であってよい。
【0036】
本実施形態の表示装置1はメモリ16に記憶されたOS(Operating System)70を有することを前提としている。OS70は、例えばAndroid(登録商標)やiOS(登録商標)であり、また表示装置1に独自のOSであってもよい。
【0037】
メモリ16には、放送コンテンツ制御プログラム71も記憶されている。プロセッサ15が放送コンテンツ制御プログラム71を実行することにより、放送コンテンツ制御部61が実現される。表示装置1が放送コンテンツ制御部61を有するとも言えるし、プロセッサ15が放送コンテンツ制御部61として機能するとも言える。
【0038】
放送コンテンツ制御部61は放送波処理手段13を制御し、ディスプレイ11に放送コンテンツを表示させる。具体例として、放送コンテンツ制御部61は、ユーザからの放送局選択指示(例えばリモコンに設けられた特定の選局ボタンの押下)を受け付け、同指示に応じた放送局からのコンテンツデータを選局して放送コンテンツをディスプレイ11に表示させる。
【0039】
メモリ16には、通信コンテンツ制御プログラム72Aも記憶されている。プロセッサ15が通信コンテンツ制御プログラム72Aを実行することにより、配信サービスAを利用した通信コンテンツ制御部62Aが実現される。表示装置1が通信コンテンツ制御部62Aを有するとも言えるし、プロセッサ15が通信コンテンツ制御部62Aとして機能するとも言える。また、表示装置1が配信サービスAを内蔵しているとも言える。
【0040】
通信コンテンツ制御部62Aは、通信処理手段14を介して配信サーバ91Aから配信(例えばストリーミング配信)されるコンテンツデータを受信し、配信サービスAによる通信コンテンツを再生させる。通信コンテンツ再生も、コンテンツを構成する画像(動画あるいは静止画)をディスプレイ11に表示することと、コンテンツを構成する音声をスピーカ12から出力することとを含む。
【0041】
具体例として、通信コンテンツ制御部62Aは、ユーザから配信サービスAの起動指示(例えばリモコンに設けられた配信サービスAを起動するためのボタンの押下)を受け付け、配信サービスAを起動する。さらに、通信コンテンツ制御部62Aは、配信サーバ91Aから配信されるコンテンツのうちユーザによって選択されたコンテンツを取得するためのコンテンツデータ取得要求を、配信サーバ91Aに送信する。この要求に応じて配信サーバ91Aから配信されるコンテンツデータを通信コンテンツ制御部62Aが受信し、通信コンテンツを再生させる。
【0042】
通信コンテンツ制御プログラム72B、通信コンテンツ制御プログラム72Cについても同様である。配信サービスA~Cのそれぞれは、例えばYouTube、NetFlix、Hulu等であるが、その他任意のサービスであってよい。配信サーバ91A~91Cのそれぞれが1つの通信チャンネルに対応するとも言える。
【0043】
なお、通信コンテンツ制御プログラム72A~72Cは、表示装置1の出荷時から表示装置1にインストールされていてもよいし、ユーザが所望によりインストールしてもよい。本実施形態では、3つの配信サービスA~Cを例示するが、その数に制限はなく1つ以上であればよい。
【0044】
OS70の機能の1つとして、放送コンテンツ制御部61および通信コンテンツ制御部62A~62C(配信サービスA~C)の動作状況(ログ)を把握する。OS70は放送コンテンツ制御プログラム71及び通信コンテンツ制御プログラム72A~72Cの実行状況(ログ)を把握するとも言える。
【0045】
より具体的には、OS70の機能は、放送コンテンツ制御部61が放送コンテンツを(現在あるいは過去の所定時点で)ディスプレイ11に表示させている(いた)か否かを把握することを含む。加えて、放送コンテンツ制御部61がいずれの放送局からの放送コンテンツをディスプレイ11に表示させている(いた)かを把握することを含んでいてもよい。
【0046】
OS70の別の機能は、配信サービスA~Cの起動/終了時点を把握することを含む。また、通信コンテンツ制御部62A~62Cのそれぞれが通信コンテンツを(現在あるいは過去の所定所定時点で)ディスプレイ11に表示させている(いた)か否かを把握することを含む。
【0047】
また、メモリ16には、本実施形態の特徴の1つである表示情報取得プログラム73も記憶されている。プロセッサ15が表示情報取得プログラム73を実行することにより、表示情報取得部63が実現される。表示装置1が表示情報取得部63を有するとも言えるし、プロセッサ15が表示情報取得部63として機能するとも言える。表示情報取得プログラム73は、表示装置1の出荷時から表示装置1にインストールされていてもよいし、出荷後にインストールされてもよい。
【0048】
表示情報取得部63はチャンネル特定部64および送信部65から構成され得る。
【0049】
チャンネル特定部64は、OS70の機能によって把握される情報に基づいて、表示コンテンツの表示チャンネルを特定する。通常、1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルのうち2以上のチャンネルでコンテンツが同時に再生されることはない。よって、チャンネル特定部64は次のようにして表示チャンネルを特定できる。
【0050】
現在表示されているコンテンツの表示チャンネルを特定する場合、チャンネル特定部64は、OS70の機能から、放送コンテンツ制御部61および通信コンテンツ制御部62A~62Cの現在の動作状況を取得する。そして、その動作状況に基づいて、チャンネル特定部64は表示チャンネルを特定する。
【0051】
例えば、OS70の機能によって把握される情報が、放送コンテンツ制御部61が放送波を受信して放送コンテンツを再生していることを示す場合、表示チャンネルは放送チャンネルであると特定される。放送コンテンツ制御部61がどの放送局からの放送コンテンツを再生しているかをOS70が把握できる場合には、チャンネル特定部64はどの放送局による放送チャンネルであるかを特定してもよい。一例として、リモコンに設けられたいずれの選局ボタンが押下されたかをOS70が取得してもよい。
【0052】
また、OS70の機能によって把握される情報が、配信サービスAが起動していることを示す場合、あるいは、配信サーバ91Aからコンテンツデータを受信して通信コンテンツを再生していることを示す場合、表示チャンネルは配信サービスAによる通信チャンネルであると特定される。一例として、リモコンに設けられたいずれの配信サービスを起動するためのボタンが押下されたかをOS70が取得してもよい。
【0053】
過去の所定時点に表示されていたコンテンツの表示チャンネルを特定する場合、チャンネル特定部64は、OS70の機能から、放送コンテンツ制御部61および通信コンテンツ制御部62A~62Cの当該過去の所定時点における動作状況を取得する。そして、その動作状況に基づいて、チャンネル特定部64は表示チャンネルを特定する。具体的な特定手法の例は、上記と同様である。なお、1画面を分割して1画面内に複数のコンテンツが表示される場合も、同様にして表示チャンネルを特定できる。
【0054】
送信部65は、チャンネル特定部64によって特定された表示チャンネルを示す情報を、表示情報管理サーバ5に送信する。この情報は、例えばある時刻あるいは時間における表示チャンネルがいずれであるか、を示す。
【0055】
送信のタイミングは任意である。例えば、予め定めた時点(例えば、毎日午前10時)に定期的に送信が行われてもよい。ただし、表示装置1は頻繁にスリープ状態になる(例えば、家庭用のテレビは家族全員が外出する際はオフになることが多い)。そのため、上記予め定めた時点がスリープ状態であると、送信を行えないこともあり得る。よって、例えば表示装置1がオフになることをOS70の機能に基づいて送信部65が把握し、表示装置1がオフされる前に送信を行ってもよい。すなわち、リモコンにおける電源ボタンの押下等、表示装置1をオフするためのユーザ操作に対応して送信が行われてもよい。あるいは、表示装置1をオンするためのユーザ操作に対応して送信が行われてもよい。
【0056】
続いて、コンテンツ特定装置3によるコンテンツの特定について説明する。コンテンツ特定装置3はコンテンツ特定部31および送信部32を有し、調査機器と呼ぶこともできる。
【0057】
コンテンツ特定部31はスピーカ12からの音声に基づいて表示コンテンツを特定する。より具体的には、マイク2が表示装置1におけるスピーカ12からの音声(つまり表示コンテンツの音声)を取得可能な位置に配置されており、このマイク2で取得された音声に基づいてコンテンツ特定部31はコンテンツを特定する。なお、マイク2と表示装置1とのデータ通信は、例えばUSBケーブルなどの有線接続によるものであってもよいし、Bluetooth(登録商標)などの無線接続によるものであってもよい。
【0058】
コンテンツ特定部31の処理例は次のとおりである。コンテンツ特定部31はマイク2からの音声を処理して、オーディオフィンガープリント(以下、単に「フィンガープリント」という。)を生成する。このフィンガープリントはマイク2が音声を取得した時に再生されていたコンテンツの少なくとも一部と対応する。そして、コンテンツ特定部31はフィンガープリントデータベース41を有するフィンガープリント管理サーバ4にフィンガープリントを送信する。
【0059】
図2Aに示すように、フィンガープリントデータベース41には、フィンガープリントと、コンテンツとの対応関係が記憶されている。例えば、生成されたフィンガープリントがF2である場合、マイク2で取得された音声はコンテンツC2のものであることを意味する。
【0060】
ここで、ありとあらゆるコンテンツについて、対応するフィンガープリントがフィンガープリントデータベース41に記憶されているのが望ましい。特に、放送チャンネルで表示される放送コンテンツは有限であるから、所定期間(例えば現在から1週間前まで)に放送された全てのコンテンツについて、対応するフィンガープリントが記憶されているのが望ましい。コンテンツに対して、放送局および放送日時がさらに関連付けられていてもよい。
【0061】
一方、通信チャンネルで表示されるコンテンツは膨大であり、そのすべてについて対応するフィンガープリントをフィンガープリントデータベース41に記憶するのは困難である。そこで、ターゲットとなるコンテンツ(例えば、どれくらい表示されたかを調査する対象となるコンテンツ)に対応するフィンガープリントを少なくとも記憶しておくこととする。
【0062】
フィンガープリント管理サーバ4は、フィンガープリントデータベース41を参照して、受信したフィンガープリントに対応するコンテンツを特定する。例えば、
図2Aのフィンガープリントデータベース41によれば、フィンガープリントが「F2」である場合、対応するコンテンツは「C2」である。そして、フィンガープリント管理サーバ4は特定されたコンテンツを示す情報をコンテンツ特定部31に送信する。
【0063】
以上のようにして、コンテンツ特定部31はマイク2が音声を取得した時に再生されていた表示コンテンツを特定できる。
【0064】
送信部32は、コンテンツ特定部31によって特定されたコンテンツを示す情報を、表示情報管理サーバ5に送信する。
【0065】
続いて、表示情報管理サーバ5について説明する。表示情報管理サーバ5は、関連付け部51と、表示情報データベース52とを有する。
【0066】
関連付け部51は、チャンネル特定部64によって特定された表示チャンネルと、コンテンツ特定部31によって特定された表示コンテンツと、を関連付ける。例えば、ある時点における表示チャンネルがチャンネルXであり、同時点における表示コンテンツがコンテンツYであったと特定された場合、関連付け部51は、コンテンツYがチャンネルYで表示されていた旨の関連付けを行う。
【0067】
このようにして、特定された表示コンテンツが複数のチャンネルのうちのいずれで表示されていたかが関連付けられる。
【0068】
例えば、調査対象となるコンテンツが特定のCM(Commercial Message)であるとする。そして、このCMは、放送コンテンツとして再生されることもあるし、配信サービスAの通信コンテンツとして再生されることもあるし、配信サービスBの通信コンテンツとして再生されることもあるし、配信サービスCの通信コンテンツとして再生されることもあるとする。
【0069】
仮にコンテンツの特定のみしか行わない場合、調査対象のCMの再生回数(放送コンテンツでの再生回数と、配信サービスA~Cでの各再生回数の合計再生回数)は分かるとしても、どのチャンネルで再生されたかは分からない。
【0070】
これに対し、本実施形態では、コンテンツの特定のみならず、コンテンツが再生されたチャンネルも特定する。そのため、調査対象のCMがどのチャンネルで何回再生したかも分かる。
【0071】
表示情報データベース52は、関連付け部51による関連付け処理に基づき、どのコンテンツがどのチャンネルで表示されていたかの情報を記憶する。表示情報管理サーバ5は、チャンネル特定部64によって特定された表示チャンネルと、コンテンツ特定部31によって特定された表示コンテンツと、を関連付けて表示情報データベース52に記憶とも言える。
【0072】
表示装置1は、例えば各家庭に設置されたテレビである。その場合、表示情報管理サーバ5には、各家庭に設置された表示装置1から、どのコンテンツがどのチャンネルで表示されたかを示す情報が送信される。そこで、表示情報管理サーバ5は、必要に応じて適宜の処理を行い、表示情報データベース52に記憶してもよい。
【0073】
一例として、
図3に示すように、表示情報管理サーバ5は各コンテンツがどのチャンネルで再生されたかを集計してもよい。
【0074】
例えば、
図3によれば、調査対象コンテンツがCM1であり、放送チャンネルでの再生回数は100回もあるのに対し、配信サービスA~Cでの再生回数は非常に少ない。このようなことが分かれば、CM1の配信サービスA~Cへの出稿を断念する等の措置を検討可能となる。
【0075】
また、調査対象コンテンツがCM2であり、放送チャンネル、配信サービスA、配信サービスCでの再生回数はいずれも100回以上であるのに対し、配信サービスBでの再生回数は20回と少ない。このようなことが分かれば、CM2の配信サービスBへの出稿を強化する等の措置を検討可能となる。
【0076】
以上述べたように、第1実施形態では、OS70を有する表示装置1に所定の表示情報取得プログラム73をインストールすることにより、どのコンテンツがどのチャンネルで再生されたかを把握可能となる。
【0077】
図1Bは、
図1Aの第1変形例である表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図である。図示のように、コンテンツ特定部31を表示情報管理サーバ5’内に設けてもよい。
【0078】
図1Cは、
図1Aの第2変形例である表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図である。
図1Aとの違いとして、フィンガープリントデータベース41に記憶される内容が
図2Aに示す構造とは異なっており、また、表示情報取得システムはコンテンツ管理サーバ6を備えている。
【0079】
フィンガープリントデータベース41には、
図2Bに示すように、放送コンテンツについて、フィンガープリントと、放送局と、放送日時との対応関係が記憶される。また、通信コンテンツについて、フィンガープリントと、通信コンテンツと、(そのコンテンツにおける)時間との対応関係が記憶される。一例として、放送日時および時間の単位は6秒単位とすることができる。
【0080】
図2Bにおいて、例えば、生成されたフィンガープリントがF11である場合、マイク2で取得された音声は、放送局Aから2023年4月1日11時00分00秒~同日11時00分06秒に放送された放送コンテンツの音声であることを意味する。
【0081】
また、生成されたフィンガープリントがF14である場合、マイク2で取得された音声は、通信コンテンツC10における00分00秒~00分06秒における部分の音声であることを意味する。
【0082】
このように、表示コンテンツが通信コンテンツである場合、フィンガープリントデータベース41を参照するだけで、通信コンテンツを特定できる。一方、表示コンテンツが放送コンテンツである場合、フィンガープリントデータベース41を参照するだけでは放送コンテンツを特定できず、放送日時および放送局を特定できるにとどまる。
【0083】
図1Cに示すように、コンテンツ管理サーバ6はコンテンツデータベース60を有する。
図2Cに示すように、コンテンツデータベース60には、放送局および放送日時と、放送コンテンツとの対応関係が記憶されている。例えば、放送局Aから2023年4月1日11時00分00秒~同日11時30分00秒に放送されたコンテンツは、コンテンツC11である。コンテンツデータベース60における放送日時の単位は一定でなくてもよく、各コンテンツの時間で区切ってよい。
【0084】
図1Cの表示情報取得システムは以下のようにしてコンテンツを取得する。コンテンツ特定装置3におけるコンテンツ特定部31は、マイク2からの音声を処理し、フィンガープリントを生成する。このフィンガープリントはマイク2が音声を取得した時に再生されていたコンテンツの少なくとも一部と対応する。ただし、表示コンテンツが放送コンテンツであるか通信コンテンツであるか、この時点では分からない。
【0085】
そして、コンテンツ特定部31はフィンガープリントデータベース41を有するフィンガープリント管理サーバ4にフィンガープリントを送信する。
【0086】
フィンガープリント管理サーバ4は、フィンガープリントデータベース41を参照して、受信したフィンガープリントに対応する放送局および放送日時(表示コンテンツが放送コンテンツである場合)、または、通信コンテンツ(表示コンテンツが特定の日時に配信される通信コンテンツである場合)を特定する。
【0087】
まず、表示コンテンツが放送コンテンツである場合について例示する。
図2Bのフィンガープリントデータベース41によれば、例えばフィンガープリントが「F13」である場合、対応する放送局は放送局Bであり、対応する放送日時は2023年4月2日11時00分00秒~同日11時00分06秒である。そして、フィンガープリント管理サーバ4は特定された放送局および放送日時を示す情報をコンテンツ特定部31に送信する。
【0088】
次いで、コンテンツ特定部31は、フィンガープリント管理サーバ4からの放送局および放送日時をコンテンツ管理サーバ6に送信する。
【0089】
コンテンツ管理サーバ6は、コンテンツデータベース60を参照して、受信した放送局および放送日時に対応する放送コンテンツを特定する。例えば、
図2Cのコンテンツデータベース60によれば、放送局が放送局Bであり、放送日時が2023年4月2日11時00分00秒~同日12時00分秒である場合、対応する放送コンテンツはC13ある。そして、コンテンツ管理サーバ6は特定されたコンテンツを示す情報をコンテンツ特定部31に送信する。
【0090】
次に、表示コンテンツが通信コンテンツである場合について例示する。
図2Bのフィンガープリントデータベース41によれば、例えばフィンガープリントが「F14」である場合、対応するコンテンツは「C10」である。そして、フィンガープリント管理サーバ4は特定されたコンテンツを示す情報をコンテンツ特定部31に送信する。
【0091】
以上のようにして、コンテンツ特定部31はマイク2が音声を取得した時に再生されていた表示コンテンツを特定できる。その他は
図1Aに示す表示情報取得システムと同様である。
【0092】
(第2実施形態)
上述した第1実施形態は、OS70の機能を利用して表示チャンネルを特定するものであった。次に述べる第2実施形態は、OS70の機能を利用しなくても、またOS70を有しない表示装置1においても、さらには第1実施形態で述べた表示情報取得プログラム73をインストールできない表示装置1においても、表示チャンネルを特定できるようにするものである。以下、第1実施形態と共通する点は説明を省略あるいは簡略化することがある。
【0093】
図4は、第2実施形態に係る表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図であり、第1実施形態と共通する機能部には
図1Aと共通する符号を付している。
【0094】
本実施形態における表示装置1は、第1実施形態におけるOS70を有しなくてもよいし、有するとしても第1実施形態で言及した機能を有しなくてもよい。また、第1実施形態における表示情報取得プログラム73を記憶していなくてもよい。つまり、同表示情報取得プログラム73を表示装置1にインストールしなくても/できなくてもよい。その他は第1実施形態と同様であり、配信サービスA~Cを内蔵している。
【0095】
そして、本実施形態では、表示情報取得システムは表示装置1とネットワーク接続(例えばWiFiで接続)される通信機器8を備えている。通信機器8は、通信処理手段81と、表示情報取得部63とを有する。なお、通信機器8は1台の装置で構成されてもよいし、複数台の装置で構成されてもよい。また、通信機器8が有する各手段および各部の少なくとも一部の機能が、例えば表示情報管理サーバ5内にあってもよいし、表示装置1内にあってもよい。また、コンテンツ特定装置3が有する各手段および各部の少なくとも一部の機能が、通信機器8内にあってもよいし、表示情報管理サーバ5内にあってもよい。
【0096】
通信処理手段81はルータ機能を提供するものであり、表示装置1と、配信サーバ91A~91Cとの間においてデータの中継を行う。例えば、表示装置1における通信処理手段14からのコンテンツデータ取得要求が通信機器8を経由して配信サーバ91A~91Cに送信される。また、配信サーバ91A~91Cからのコンテンツデータが通信機器8を経由して表示装置1における通信処理手段81に送信される。
【0097】
表示情報取得部63は、チャンネル特定部64と、送信部65とを有する。
【0098】
チャンネル特定部64は表示コンテンツの表示チャンネルを特定するものであるが、特定の手法が第1実施形態とは異なっており、表示装置1が送信または受信する通信データ(通信ログ)に基づいて表示チャンネルを特定する。
【0099】
具体的には、チャンネル特定部64は通信処理手段81が中継する通信データを取得する。より具体的には、通信機器8を介して表示装置1から送信される通信データ(例えばコンテンツデータ取得要求)には、送信先装置を特定するIPアドレスが含まれ得る。また、通信機器8を介して表示装置1が受信する通信データ(例えばコンテンツデータ)には、送信元装置を特定するIPアドレスが含まれ得る。例えば、ある時点で取得された通信データに含まれるIPアドレスが配信サーバ91Aに対応する場合、当該時点における表示コンテンツの表示チャンネルは配信サービスAによる通信チャンネルであると特定される。
【0100】
なお、コンテンツ配信とは無関係に表示装置1と配信サーバ91A~91Cとが短時間の何らかの通信を行うこともある。そのような通信をコンテンツ配信と誤解しないよう、同一のIPアドレスを含む通信データが所定期間以上連続した場合に、対応する配信サーバからのコンテンツ配信が行われているとチャンネル特定部64が判断してもよい。言い換えると、チャンネル特定部64は、通信データがあるIPアドレスを含んでいたとしても、そのIPアドレスを含む通信データが所定期間以上連続しない場合には、表示チャンネルは通信チャンネルではないと判断してもよい。
【0101】
同一のIPアドレスを含む通信データが所定期間以上連続した場合、チャンネル特定部64は、その連続する期間の開始に相当する時点が、対応する配信サービスによる通信チャンネルでのコンテンツ再生開始と特定してもよい。また、チャンネル特定部64は、その連続する期間の終了に相当する時点が、対応する配信サービスによる通信チャンネルでのコンテンツ再生終了と特定してもよい。
【0102】
また、IPアドレスと配信サーバとの関係(あるいはIPアドレスと配信サービスとの関係、以下同じ。)は、通信機器8内にデータベースとして記憶しておいてもよい。この場合、チャンネル特定部64は通信機器8内のデータベースを参照することにより、表示チャンネルを特定できる。
【0103】
また、IPアドレスと配信サーバとの関係は、表示情報管理サーバ5等、別の装置内にデータベースとして記憶しておいてもよい。この場合、チャンネル特定部64は取得した通信データ(あるいは、含まれるIPアドレス)を当該別の装置に送信する。そして、その別の装置がデータベースを参照することによって特定された配信サーバあるいは配信サービスを示す情報をチャンネル特定部64が受信することにより、チャンネル特定部64は表示チャンネルを特定できる。
【0104】
なお、チャンネル特定部64は通信データにおけるIPアドレス以外のデータに基づいて表示チャンネルを特定してもよい。例えば、配信サーバあるいは配信サービスを特定可能なデータが通信データに含まれるのであれば、そのデータから表示チャンネルを特定可能である。
【0105】
また、通常、1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルのうち2以上のチャンネルでコンテンツが同時に再生されることはない。よって、通信データに基づいて通信チャンネルを特定できない場合(例えば、配信サーバ91A~91Cに対応するIPアドレスが通信データに含まれない場合)、チャンネル特定部64は表示チャンネルが放送チャンネルであると特定してもよい。
【0106】
また、チャンネル特定部64は機械学習などにより通信パターンから配信サービスを特定してもよい。そのために、例えば通信パターンと配信サービスとの関係を予め学習し、識別器を生成しておけばよい。
【0107】
また、チャンネル特定部64は通信先(CDN(Content Deliverly Network)、配信元のドメイン名など)に基づいて配信サービスを特定してもよい。加えて、上述したIPアドレス、通信パターン、通信先の2以上を組み合わせて特定を行ってもよい。
【0108】
コンテンツ特定装置3は第1実施形態と同様であってよい。ただし、コンテンツ特定装置3が参照するフィンガープリント管理サーバ4内のフィンガープリントデータベースは、フィンガープリントと、コンテンツとの対応関係に加え、放送局および放送日時が関連付けられていてもよい(
図5参照)。
【0109】
例えば、2月1日8時半にマイク2が取得した音声に基づいてフィンガープリントF2が生成されたとする。この場合、
図5のフィンガープリントデータベースに基づいて、表示コンテンツはC2であると特定される。
【0110】
ここで、
図5によれば、コンテンツC2の放送日時は2月3日7時~8時であって、マイク2が音声を取得した2月1日8時半とは一致していない。そのため、2月1日8時半における表示コンテンツC2は、放送チャンネルで再生されたものではなく、通信チャンネルで再生されたものであることをコンテンツ特定部31およびチャンネル特定部64が把握できる。
【0111】
別の例として、2月4日8時半にマイク2が取得した音声に基づいてフィンガープリントF3が生成されたとする。この場合、
図5のフィンガープリントデータベースに基づいて、表示コンテンツはC3であると特定される。
【0112】
ここで、
図5によれば、コンテンツC3は2月4日8時~9時に放送局Cの放送チャンネルで放送されている。すなわち、マイク2が音声を取得した2月4日8時半が特定されたコンテンツC3の放送日時に含まれている。この場合、2月4日8時半における表示コンテンツC3は放送局Cの放送チャンネルで再生された可能性が高い。よって、チャンネル特定部64は、表示チャンネルが放送チャンネルであることを特定するだけでなく、放送局Cによる放送チャンネルであることまで特定してもよい。
【0113】
このように、コンテンツ特定部31が、ある時点における表示コンテンツを特定するだけでなく、その放送日時および放送局を特定する場合、当該ある時点と放送日時との関係に基づいて、チャンネル特定部64はどの放送局による放送チャンネルであるかも特定できる。
【0114】
なお、表示コンテンツの特定手法は上記に限られない。例えば、まず、チャンネル特定部64が表示チャンネルの特定を試み、表示チャンネルが特定された場合には、チャンネル特定部64によって特定された通信チャンネル(すなわち、配信サービスA~Cのいずれか)が表示チャンネルであると判断する。そして、コンテンツ特定装置3が表示コンテンツを特定する。
【0115】
一方、チャンネル特定部64により表示チャンネルを特定できなかった場合、表示チャンネルは放送チャンネルである可能性が高い。そのため、コンテンツ特定装置3がフィンガープリントデータベース41を参照して表示コンテンツおよび放送局を特定する。
【0116】
このように、表示チャンネルを特定する際、通信チャンネルを優先的に特定し、通信チャンネルを特定できない場合に放送チャンネルを特定してもよい。
【0117】
以上述べたように、第2実施形態では、第1実施形態で説明した表示情報取得プログラム73を用いなくても、通信機器8を設けることによってどのコンテンツがどのチャンネルで再生されたかを把握可能である。なお、第2実施形態では、少なくとも2つの通信チャンネルでコンテンツを表示可能であればよく、放送チャンネルでコンテンツを表示できなくてもよい。また、
図1Bを用いて説明したように、コンテンツ特定部31を表示情報管理サーバ5内に設けてもよい。あるいは、
図1C、
図2Bおよび
図2Cを用いて説明したように、フィンガープリント管理サーバ4とコンテンツ管理サーバ6を設けてもよい。
【0118】
なお、表示情報取得システムは、少なくともチャンネル特定部64、コンテンツ特定部31および関連付け部51を含んでいればよく、これらがどこに設けられてもよいし、互いに通信可能な複数の装置に分散して設けられてもよい。例えば、チャンネル特定部64が表示情報管理サーバ5内にあってもよい。
【0119】
図6は、第2実施形態の変形例に係る表示情報取得システムの概略構成を示すブロック図である。第2実施形態は配信サービスA~Cを内蔵していたが、本変形例では配信サービスA~Cをそれぞれ提供する機能を有する外付けの通信コンテンツ制御装置92A~92Cを設けることにより、配信サービスA~Cのコンテンツを再生する。
【0120】
通信コンテンツ制御装置92A~92Cは、レコーダ、ゲーム機、ドングル、パーソナルコンピュータ等である。通信コンテンツ制御装置92A~92Cは、例えば表示装置1のHDMI(登録商標)等の外部入力端子に接続される。また、通信コンテンツ制御装置92A~92Cは通信機器8とネットワーク接続(例えばWiFiで接続)され、通信機器8を介して配信サーバ91A~91Cからコンテンツデータを受信し、表示装置1にコンテンツを表示させる。通信コンテンツ制御装置92A~92Cのそれぞれが通信チャンネルに対応するとも言える。
【0121】
この場合、チャンネル特定部64は、通信機器8を介して通信コンテンツ制御装置92A~92Cが送信または受信する通信データに基づいて表示チャンネルを特定してもよい。その他は第2実施形態と同様である。
【0122】
図6の構成によれば、表示装置1が通信機能を有しない場合や、配信サービスを内蔵しない場合であっても、どのコンテンツがどのチャンネルで再生されたかを把握可能である。
【0123】
本明細書で述べた各機能部の任意の一部または全部をプログラムによって実現するようにしてもよい。本明細書で言及したプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に非一時的に記録して頒布されてもよいし、インターネットなどの通信回線(無線通信も含む)を介して頒布されてもよいし、任意の端末にインストールされた状態で頒布されてもよい。
【0124】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形例を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【0125】
例えば、本明細書において1台の装置(あるいは部材、以下同じ)として説明されるもの(図面において1台の装置として描かれているものを含む)を複数の装置によって実現してもよい。逆に、本明細書において複数の装置として説明されるもの(図面において複数の装置として描かれているものを含む)を1台の装置によって実現してもよい。あるいは、ある装置(例えばサーバ)に含まれるとした手段や機能の一部または全部が、他の装置(例えばユーザ端末)に含まれるようにしてもよい。
【0126】
また、本明細書に記載された事項の全てが必須の要件というわけではない。特に、本明細書に記載され、特許請求の範囲に記載されていない事項は任意の付加的事項ということができる。
【0127】
なお、本出願人は本明細書の「先行技術文献」欄の文献に記載された文献公知発明を知っているにすぎず、本発明は必ずしも同文献公知発明における課題を解決することを目的とするものではないことにも留意されたい。本発明が解決しようとする課題は本明細書全体を考慮して認定されるべきものである。例えば、本明細書において、特定の構成によって所定の効果を奏する旨の記載がある場合、当該所定の効果の裏返しとなる課題が解決されるということもできる。ただし、必ずしもそのような特定の構成を必須の要件とする趣旨ではない。
【符号の説明】
【0128】
1 表示装置
2 マイク
3 コンテンツ特定装置
31 コンテンツ特定部
32 送信部
4 フィンガープリント管理サーバ
41 フィンガープリントデータベース
5 表示情報管理サーバ
51 関連付け部
52 表示情報データベース
6 コンテンツ管理サーバ
60 コンテンツデータベース
11 ディスプレイ
12 スピーカ
13 放送波処理手段
14 通信処理手段
15 プロセッサ
16 メモリ
70 OS
71 放送コンテンツ制御プログラム
72A~72C 通信コンテンツ制御プログラム
73 表示情報取得プログラム
61 放送コンテンツ制御部
62A~62C 通信コンテンツ制御部
63 表示情報取得部
64 チャンネル特定部
65 送信部
8 通信機器
81 通信処理手段
91A~91C 配信サーバ
92A~92C 通信コンテンツ制御装置
【手続補正書】
【提出日】2024-09-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、OSおよびプロセッサを有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを特定する、前記表示装置に設けられたチャンネル特定部と、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える、表示情報取得システム。
【請求項2】
前記関連付け部は、前記特定された表示コンテンツが、前記複数のチャンネルのうちのいずれで表示されたかを関連付ける、請求項1に記載の表示情報取得システム。
【請求項3】
前記通信チャンネルは、前記表示装置のプロセッサによって通信コンテンツ制御プログラムが実行されることによって利用可能となる配信サービスによるものであり、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報は、前記配信サービスの動作状況または前記通信コンテンツ制御プログラムの実行状況を含む、請求項1または2に記載の表示情報取得システム。
【請求項4】
前記チャンネル特定部は、プログラムが前記表示装置にインストールされて前記表示装置のプロセッサによって実行されることにより、実現される、請求項1または2に記載の表示情報取得システム。
【請求項5】
前記関連付け部は、表示情報管理サーバに設けられ、
前記表示装置をオンまたはオフするためのユーザ操作に応答して、前記特定された表示チャンネルを前記表示情報管理サーバへ送信する、前記表示装置に設けられた送信部を備える、請求項1または2に記載の表示情報取得システム。
【請求項6】
1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能である表示装置にインストールされる表示情報取得プログラムであって、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、表示コンテンツの表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを特定するチャンネル特定部として機能させる、表示情報取得プログラム。
【請求項7】
1以上の放送チャンネルおよび1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、OSおよびプロセッサを有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得方法であって、
前記表示装置のOSの機能によって把握される情報に基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルが前記複数のチャンネルのいずれであるかを、前記表示装置に設けられたチャンネル特定部が特定するチャンネル特定ステップと、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定ステップと、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付けステップと、を含む、表示情報取得方法。
【請求項8】
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、通信機能を有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、
前記表示装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定部と、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える表示情報取得システム。
【請求項9】
前記表示装置は、ルータ機能を有する通信機器がネットワーク接続され、この通信機器を介して通信を行い、
前記チャンネル特定部は、前記通信機器を介して前記表示装置が送信する通信データまたは前記通信機器を介して前記表示装置が受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定する、請求項8に記載の表示情報取得システム。
【請求項10】
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能な表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得システムであって、
前記通信チャンネルは、前記表示装置に接続された通信コンテンツ制御装置によって提供される配信サービスによるものであり、
前記通信コンテンツ制御装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定部と、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付け部と、を備える表示情報取得システム。
【請求項11】
前記通信コンテンツ制御装置は、ルータ機能を有する通信機器がネットワーク接続され、この通信機器を介して通信を行い、
前記チャンネル特定部は、前記通信機器を介して前記通信コンテンツ制御装置が送信する通信データまたは前記通信機器を介して前記通信コンテンツ制御装置が受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定する、請求項10に記載の表示情報取得システム。
【請求項12】
前記関連付け部は、前記特定された表示コンテンツが、前記複数のチャンネルのうちのいずれで表示されたかを関連付ける、請求項8乃至11のいずれかに記載の表示情報取得システム。
【請求項13】
前記チャンネル特定部は、前記通信データに含まれるIPアドレス、通信パターン、通信先の少なくとも1つに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定する、請求項8乃至11のいずれかに記載の表示情報取得システム。
【請求項14】
前記通信チャンネルは、配信サーバからコンテンツデータを受信して再生する配信サービスによるものであり、
前記チャンネル特定部は、前記IPアドレスに対応する配信サーバがある場合、前記表示チャンネルはその配信サーバに対応する配信サービスによる通信チャンネルであると特定する、請求項13に記載の表示情報取得システム。
【請求項15】
前記チャンネル特定部は、前記IPアドレスに対応する配信サーバがない場合、前記表示チャンネルは放送チャンネルであると特定する、請求項14に記載の表示情報取得システム。
【請求項16】
前記チャンネル特定部は、予め通信パターンと配信サービスとの関係が学習された識別器により、前記表示チャンネルを特定する、請求項13に記載の表示情報取得システム。
【請求項17】
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能であり、通信機能を有する表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得方法であって、
前記表示装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定ステップと、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定ステップと、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付けステップと、を含む表示情報取得方法。
【請求項18】
1以上の通信チャンネルを含む複数のチャンネルでコンテンツを表示可能な表示装置において、表示コンテンツを特定するだけでなく、その表示チャンネルをも特定するための表示情報取得方法であって、
前記通信チャンネルは、前記表示装置に接続された通信コンテンツ制御装置によって提供される配信サービスによるものであり、
前記通信コンテンツ制御装置が送信または受信する通信データに基づいて、前記表示コンテンツの前記表示チャンネルを特定するチャンネル特定ステップと、
前記表示装置のスピーカからの音声に基づいて、前記表示コンテンツを特定するコンテンツ特定ステップと、
前記特定された表示チャンネルと、前記特定された表示コンテンツと、を関連付ける関連付けステップと、を備える表示情報取得方法。