(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179933
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】酸化染毛用第1剤、及び染毛処理方法
(51)【国際特許分類】
A61K 8/41 20060101AFI20241219BHJP
A61Q 5/10 20060101ALI20241219BHJP
A61K 8/86 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
A61K8/41
A61Q5/10
A61K8/86
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099275
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】592255176
【氏名又は名称】株式会社ミルボン
(72)【発明者】
【氏名】内田 朱音
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA122
4C083AB012
4C083AB082
4C083AB312
4C083AB352
4C083AB412
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC182
4C083AC302
4C083AC352
4C083AC422
4C083AC472
4C083AC532
4C083AC552
4C083AC692
4C083AC712
4C083AC792
4C083AC892
4C083AD132
4C083AD152
4C083AD512
4C083AD642
4C083BB01
4C083BB21
4C083CC36
4C083EE26
(57)【要約】
【課題】様々な毛髪を染色できる酸化染毛用第1剤、及び染毛処理方法の提供。
【解決手段】
酸化染毛用第1剤は、酸化剤が配合されている酸化染毛用第2剤と混合して使用されるものであって、酸化染料、界面活性剤、及び水が配合されている酸化染毛用第1剤であり、染毛処理方法は、酸化剤が配合されている酸化染毛用第2剤と混合して使用されるものであって、酸化染料、界面活性剤、及び水が配合されている酸化染毛用第1剤を使用する染毛処理方法である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化剤が配合されている酸化染毛用第2剤と混合して使用される酸化染毛用第1剤であって、酸化染料、界面活性剤、及び水が配合されている酸化染毛用第1剤。
【請求項2】
請求項1に記載の酸化染毛用第1剤を使用する染毛処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化染毛用第1剤、及び染毛処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
毛髪を染色するために用いられる酸化染毛剤は、酸化染料が配合された酸化染毛用第1剤と、酸化剤が配合された酸化染毛用第2剤とを混合したものである。この酸化染毛剤は、毛髪内に浸透させた酸化染料を酸化重合によって染着させる染色原理のものであり、酸性染毛料などのヘアカラーリング剤に比して毛髪の色持ちを長期にわたって持続させることができる。
【0003】
酸化染毛剤による染色対象となる毛髪は、酸化染毛処理や縮毛矯正処理などの化学的処理で損傷を受けた毛髪、ブラッシングなどの物理的処理で損傷を受けた毛髪、化学的処理履歴のない毛髪、健常な毛髪、硬毛、柔毛など様々であり、これら毛髪を対象とする酸化染毛剤が求められる。したがって、このような酸化染毛剤を得るための酸化染毛用第1剤が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事情に鑑み、様々な毛髪の染色に使用できる酸化染毛用第1剤、及びこの第1剤を使用する染毛処理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る酸化染毛用第1剤は、酸化剤が配合されている酸化染毛用第2剤と混合して使用されるものであって、酸化染料、界面活性剤、及び水が配合されている酸化染毛用第1剤である。
【0006】
また、本発明に係る染毛処理方法は、本発明に係る酸化染毛用第1剤を使用する染毛処理方法である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る酸化染毛用第1剤によれば、酸化染料、界面活性剤、及び水が配合されているから、酸化剤が配合されている酸化染毛用第2剤と混合して酸化染毛剤として使用することで、様々な毛髪を染色できる。
【0008】
また、本発明に係る染毛処理方法によれば、酸化剤が配合されている酸化染毛用第2剤と混合して使用される酸化染毛用第1剤として、酸化染料、界面活性剤、及び水が配合されているものを使用するので、様々な毛髪を染色できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という)に基づき、本発明を以下に説明する。
本実施形態の酸化染毛用第1剤(以下、「第1剤」と称することがある)は、酸化染毛用第2剤(以下、「第2剤」と称することがある)と混合して使用されるものであり、その混合で得られる酸化染毛剤が毛髪の染毛処理方法に使用される。
【0010】
(第1剤)
本実施形態の第1剤は、酸化染料、界面活性剤、及び水が配合されたものである(水の配合量は、例えば70質量%以上)。また、公知の第1剤用原料を任意原料として本実施形態の第1剤に配合しても良い。
【0011】
本実施形態の第1剤に配合する酸化染料は、色調、彩度、明度、濃染性などの毛髪への染色性を好適にするため、その組み合わせ、配合量が適宜設定される。
【0012】
上記第1剤に配合する酸化染料として、酸化反応により単独で発色する公知の染料中間体から選択した一種又は二種以上を、後記カップラーと組合わせ又は組合わせずに採用する。染料中間体としては、塩酸トルエン-2,5-ジアミン、硫酸トルエン-2,5-ジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミンなどのフェニレンジアミン誘導体;塩酸2,4-ジアミノフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、オルトアミノフェノール、硫酸パラアミノフェノール、パラアミノフェノールなどのフェノール誘導体;1-ヒドロキシエチル-4,5-アミノピラゾール硫酸塩などのピラゾール誘導体;硫酸2,2´-[(4-アミノフェニル)イミノ]ビスエタノール;などが挙げられる。
【0013】
また、第1剤の酸化染料として、染料中間体と反応して色調を呈する公知のカップラーから選択された一種または二種以上を、上記染料中間体と組合わせ又は組合わせずに採用しても良い。カップラーとしては、塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール、塩酸メタフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミンなどのフェニレンジアミン誘導体;硫酸5-アミノオルトクレゾール、5-アミノオルトクレゾール、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、メタアミノフェノールなどのアミノフェノール誘導体;レゾルシン;α-ナフトールなどが挙げられる。
【0014】
本実施形態の第1剤における酸化染料の配合量は、適宜設定されるべきであるが、例えば0.01質量%以上10質量%以下である。
【0015】
上記第1剤に配合する界面活性剤として、公知のノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤から選択した一種又は二種以上を採用する。
【0016】
本実施形態の第1剤にノニオン界面活性剤を配合する場合、このノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルが挙げられる。一種又は二種以上のノニオン界面活性剤を第1剤に配合すると良く、ノニオン界面活性剤の配合量は、適宜設定されるべきであるが、例えば0.1質量%以上10質量%以下である。
【0017】
本実施形態の第1剤にカチオン界面活性剤を配合する場合、このカチオン界面活性剤としては、例えば、長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩など4級アンモニウム塩が挙げられる。一種又は二種以上のカチオン界面活性剤を第1剤に配合すると良く、カチオン界面活性剤の配合量は、適宜設定されるべきであるが、例えば0.5質量%以上8質量%以下である。
【0018】
本実施形態の第1剤にアニオン界面活性剤を配合する場合、このアニオン界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、N-アシルグルタミン酸塩、N-アシルメチルアラニン塩、脂肪酸メチルタウリン塩、テトラデセンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、リン酸ジアルキル、リン酸ジアルケニル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルケニルエーテルリン酸が挙げられる。一種又は二種以上のアニオン界面活性剤を第1剤に配合すると良く、アニオン界面活性剤の配合量は、適宜設定されるべきであるが、例えば0.1質量%以上8質量%以下である。
【0019】
本実施形態の第1剤に両性界面活性剤を配合する場合、この両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン型両性界面活性剤;N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-プロピルスルホン酸塩、N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩、N-脂肪酸アミドプロピル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩等のスルホベタイン型両性界面活性剤;2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリンベタイン型両性界面活性剤;が挙げられる。一種又は二種以上の両性界面活性剤を第1剤に配合すると良く、両性界面活性剤の配合量は、適宜設定されるべきであるが、例えば0.05質量%以上5質量%以下である。
【0020】
本実施形態の第1剤に任意配合する公知の第1剤用原料としては、例えば、アルカリ剤、直接染料、高級アルコール、多価アルコール、糖類、エステル油、油脂、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、高分子化合物、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤である。
【0021】
上記第1剤にアルカリ剤を配合する場合、第2剤との混合で得られる酸化染毛剤における酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪内への酸化染料の浸透性と染色性を向上させる。公知のアルカリ剤から選択された一種または二種以上が本実施形態の第1剤に配合され、アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの金属炭酸塩;リン酸ナトリウムなどの金属リン酸塩;アンモニア水;炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどのアンモニウム塩;モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールなどのアルカノールアミン;などが挙げられる。
【0022】
本実施形態の第1剤に配合するアルカリ剤の量は、適宜設定されるべきであるが、遊離アルカリ量が例えば5ml以上20ml以下になる量である。ここで「遊離アルカリ量」は、水100ml、第1剤1.0g、及びエタノール10mlを混合しながら0.1N塩酸水溶液にて滴定し、pHが4.8を示す0.1N塩酸水溶液の滴下量である。
【0023】
本実施形態の第1剤の25℃でのpHは、適宜設定されるべきであるが、例えば5以上13以下である。毛髪内への酸化染料の浸透性と染色性向上のためには、pHが7以上であると良く、8以上が好ましい。当該pHは、アルカリ剤の配合により調整可能である。
【0024】
また、本実施形態に係る第1剤の剤型は、特に限定されず、例えば、液状、クリーム状、ワックス状、ゲル状などの水中油型乳化物である。第1剤の粘度は、例えば、B型粘度計を使用して25℃、12rpmで計測した60秒後の値が10000mPa・s以上60000mPa・s以下である。
【0025】
(第2剤)
本実施形態の第2剤は、酸化剤、及び水が配合されたものである(水の配合量は、例えば70質量%以上)。また、公知の第2剤用原料を任意原料として本実施形態に係る第2剤に配合しても良い。
【0026】
上記第2剤に配合する酸化剤は、酸化染料の酸化重合を促進し、染色性を向上させる。この酸化剤は、公知の酸化剤から一種又は二種以上を選定すると良く、例えば、過酸化水素、臭素酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩が挙げられる。本実施形態の第2剤における酸化剤の配合量は、適宜設定されるべきものであるが、例えば1質量%以上7質量%以下である。
【0027】
本実施形態の第2剤に任意配合する公知の第2剤用原料としては、例えば、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、高級アルコール、多価アルコール、糖類、エステル油、油脂、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、高分子化合物、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤である。
【0028】
本実施形態に係る第2剤の25℃におけるpHは、過酸化水素を酸化剤として配合している場合、例えば1以上4以下である。当該pHは、有機酸、有機酸塩、無機酸、無機酸塩などのpH調整剤の配合により調整可能である。
【0029】
本実施形態に係る第2剤の剤型は、特に限定されず、例えば液状、クリーム状、ゲル状などの水中油型乳化物が挙げられる。第2剤の粘度は、例えば、B型粘度計を使用して25℃、12rpmで計測した60秒後の値が2000mPa・s以上15000mPa・s以下である。
【0030】
(酸化染毛剤)
本実施形態の酸化染毛剤は、上記の本実施形態の第1剤と第2剤とを混合して得られるものである。この混合における質量比は、例えば、第1剤:第2剤=1:0.5以上3以下である。
【0031】
本実施形態に係る酸化染毛剤の25℃でのpHの下限は適宜設定されるべきものであるが、例えばpHが5以上であり、毛髪内部への酸化染料の浸透促進のためには、pHが8以上であると好適である。一方、pHの上限も適宜設定されるべきであるが、pHが12以下であると、皮膚への刺激抑制に好適である。
【0032】
本実施形態に係る酸化染毛剤の使用時の剤型は、特に限定されず、例えば液状、クリーム状、ワックス状、ゲル状、フォーム状(泡状)が挙げられる。本実施形態の酸化染毛剤は、使用の際の毛髪への塗布、垂れ落ち等のハンドリング性を考慮すれは、クリーム状が良い。
【0033】
(染毛処理方法)
本実施形態の染毛処理方法は、公知の染毛処理方法と同様、本実施形態の酸化染毛剤を毛髪に塗布後、当該酸化染毛剤の洗浄除去を経て行われるものである。この染毛処理対象となる毛髪は、化学的損傷を受けた毛髪(酸化染毛剤による染毛処理後の毛髪、縮毛矯正やウェーブ形成などのパーマ処理後の毛髪など)、ブラッシングなどで物理的損傷を受けた毛髪、健常な毛髪、硬毛、柔毛などの様々な毛髪である。
【0034】
以下、本実施形態における具体的な第1剤の処方例、第2剤の処方例、酸化染毛剤を示すが、本発明は、以下の第1剤の処方例、第2剤の処方例、酸化染毛剤により限定的に解釈されるものではない。また、以下の処方例における配合成分の追加、削除、置換、配合量の変更などは当然に可能である。
【0035】
(第1剤の処方例)
第1剤の処方例は、クリーム状の水中油型乳化物、25℃におけるpHが5以上13以下、かつ、B型粘度計を使用して25℃、12rpmで計測した60秒後の粘度値が10000mPa・s以上60000mPa・s以下のものである。
【0036】
上記第1剤の処方例は、下記表1における成分A1~A14、及び表2-1~表2-7における成分B1~B84を組合せたものであり、その組み合わせは、下記表3-1~3-3における処方例A1-1等(処方例A1-1~A1-62、処方例A2-1~A2-62、処方例A3-1~A3-62、処方例A4-1~A4-62、処方例A5-1~A5-24、処方例A6-1~A6-24、処方例A7-1~A7-24、処方例A8-1~A8-24、処方例A9-1~A9-24、処方例A10-1~A10-24、処方例A11-1~A11-24、処方例A12-1~A12-24、処方例A13-1~A7-24、処方例A14-1~A14-12)の通りである。第1剤における各成分の配合量の単位は、下記表1及び表2-1~表2-6の下部に記載した単位である。
【0037】
なお、第1剤の処方例における精製水以外の配合成分は、下記表1及び表2-1~表2-7に記載の通り、パラアミノフェノール、パラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、硫酸トルエン-2,5-ジアミン、レゾルシン、メタアミノフェノール、塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール、5-アミノオルトクレゾール、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、α-ナフトール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、セタノール、ステアリルアルコール、自己乳化型ステアリン酸グリセリル、POEセチルエーテル(15E.O.)、POEセチルエーテル(40E.O.)、POEステアリルエーテル(7E.O.)、パラフィン(日本精蝋社製「PARAFFIN WAX-135」)、米ヌカ油(築野食品工業社製「米サラダ油」)、イソステアリン酸イソステアリル、プロピレングリコール、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム含有品(東邦化学工業社製「CATINAL STC-80(C)」)、アスコルビン酸、無水亜硫酸Na、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム二水塩、タウリン、25質量%アンモニア水溶液、炭酸水素アンモニウム、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ダウ・ケミカル日本社製「UCARE Polymer JR-400 」)、高重合メチルポリシロキサン、メチルポリシロキサン含有品(ダウ・東レ社製「DOWSIL BY 11-007」)、ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム含有品(日本ルーブリゾール社製「MERQUAT 100」)、フェノキシエタノール、香料である。また、下記表中の「POE」は「ポリオキシエチレン」を意味し、「E.O.」の直前の数字は酸化エチレンの平均付加モル数を表す。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
(第2剤の処方例)
第2剤の処方例は、下記の処方例Ox1、処方例Ox2の配合成分の通りの2種類である。両処方例は共に、粘稠液状の水中油型乳化物、25℃におけるpHが1以上4以下、かつ、B型粘度計を使用して25℃、12rpmで計測した60秒後の粘度値が2000mPa・s以上15000mPa・s以下のものである。
【0050】
処方例Ox1
過酸化水素 1.5質量%
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.1質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.) 1質量%
ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10E.O.) 1質量%
ミリスチルアルコール 3質量%
セタノール 1質量%
ステアリルアルコール 1質量%
流動パラフィン(美昌石油工業社製「FOMI-70」) 0.2質量%
流動パラフィン(「カネダ社製「ハイコールK-230」) 0.3質量%
ラノリン 0.5質量%
軽質ラノリン脂肪酸コレステリル 0.1質量%
プロピレングリコール 2質量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液 0.2質量%
ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム含有品(エス・エヌ・エフ社製「FLOCARE C106MV」) 0.3質量%
ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム含有品(日本ルーブリゾール社製「MERQUAT100」) 0.3質量%
フェノキシエタノール 0.1質量%
ヒドロキシエタンジホスホン酸液 0.05質量%
リン酸 0.1質量%
クエン酸Na 0.1質量%
精製水 全量100質量%となる量
【0051】
処方例Ox2
過酸化水素 6質量%
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.1質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.) 1質量%
ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10E.O.) 1質量%
ミリスチルアルコール 3質量%
セタノール 1質量%
ステアリルアルコール 1質量%
流動パラフィン(美昌石油工業社製「FOMI-70」) 0.2質量%
流動パラフィン(「カネダ社製「ハイコールK-230」) 0.3質量%
ラノリン 0.5質量%
軽質ラノリン脂肪酸コレステリル 0.1質量%
プロピレングリコール 2質量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液 0.2質量%
ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム含有品(エス・エヌ・エフ社製「FLOCARE C106MV」) 0.3質量%
ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム含有品(日本ルーブリゾール社製「MERQUAT100」) 0.3質量%
フェノキシエタノール 0.1質量%
ヒドロキシエタンジホスホン酸液 0.05質量%
リン酸 0.1質量%
クエン酸Na 0.1質量%
精製水 全量100質量%となる量
【0052】
(酸化染毛剤の処方例)
酸化染毛剤の処方例は、次の(1)~(3)に示す第1剤と第2剤とを混合した酸化染毛剤である。
(1)上記表3-1~3-3におけるいずれかの第1剤処方例と、第2剤処方例Ox1とを、第1剤処方例:第2剤処方例Ox1=1:1の質量比で混合した酸化染毛剤(第2剤処方例Ox1の混合組合せは、上記表3-1~3-3における各第1剤処方例の全パターン)。
(2)上記表3-1~3-3におけるいずれかの第1剤処方例と、第2剤処方例Ox2とを、第1剤処方例:第2剤処方例Ox2=1:1の質量比で混合した酸化染毛剤(第2剤処方例Ox2の混合組合せは、上記表3-1~3-3における各第1剤処方例の全パターン)。
(3)上記表3-1~3-3におけるいずれかの第1剤処方例と、第2剤処方例Ox2とを、第1剤処方例:第2剤処方例Ox2=1:2の質量比で混合した酸化染毛剤(第2剤処方例Ox2の混合組合せは、上記表3-1~3-3における各第1剤処方例の全パターン)。