(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179944
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】通信装置、通信装置の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 23/60 20230101AFI20241219BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H04N23/60 300
H04N5/765
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099293
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】田中 翔梧
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122EA42
5C122FK38
5C122FK39
5C122FL08
5C122GA17
5C122GA34
5C122GC14
5C122GC54
5C122HA01
5C122HB01
5C122HB05
5C122HB09
(57)【要約】
【課題】ユーザの手間を低減しつつ、第1の転送先に転送された画像と同一の画像が転送された第2の転送先の保存先フォルダを判別できるようにする。
【解決手段】通信装置は、第1の転送先の情報を取得する取得手段と、前記第1の転送先と第2の転送先に同一の画像を転送する転送手段とを有し、前記転送手段は、前記第2の転送先の保存先フォルダに前記画像を転送し、前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダである。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の転送先の情報を取得する取得手段と、
前記第1の転送先と第2の転送先に同一の画像を転送する転送手段とを有し、
前記転送手段は、前記第2の転送先の保存先フォルダに前記画像を転送し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダであることを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記第1の転送先をバックアップ元とし、前記第2の転送先をバックアップ先として設定する設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記第1の転送先の保存先として第1のフォルダの名称を設定する設定手段をさらに有し、
前記転送手段は、前記第1の転送先の前記第1のフォルダに前記画像を転送し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記第2の転送先の保存先として第2のフォルダの名称を設定する設定手段をさらに有し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第2のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記設定手段は、前記第2の転送先の保存先として第2のフォルダの名称を設定し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1のフォルダの名称と前記第2のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
【請求項6】
前記第1の転送先の情報は、前記第1の転送先のIPアドレス又はドメイン名であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記転送手段は、撮像部により撮像された同一の画像を前記第1の転送先と前記第2の転送先に転送することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
第1の転送先の情報を取得する取得手段と、
前記第1の転送先に画像を転送する第1の転送手段と、
前記第1の転送手段による転送のエラーが発生した場合には、前記エラーが発生した画像を第2の転送先の保存先フォルダに転送する第2の転送手段とを有し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダであることを特徴とする通信装置。
【請求項9】
前記第1の転送先の保存先として第1のフォルダの名称を設定する設定手段をさらに有し、
前記第1の転送手段は、前記第1の転送先の前記第1のフォルダに前記画像を転送し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項10】
前記第2の転送先の保存先として第2のフォルダの名称を設定する設定手段をさらに有し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第2のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項11】
前記設定手段は、前記第2の転送先の保存先として第2のフォルダの名称を設定し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1のフォルダの名称と前記第2のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
【請求項12】
前記第1の転送先の情報は、前記第1の転送先のIPアドレス又はドメイン名であることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項13】
前記第1の転送手段と前記第2の転送手段は、撮像部により撮像された画像を転送することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項14】
前記第1の転送手段は、記録媒体に記録されている画像の中から選択された画像を前記第1の転送先に転送し、
前記第2の転送手段は、前記記録媒体に記録されている画像の中で前記エラーが発生した画像以外の全ての画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに転送することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項15】
前記第2の転送手段は、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに転送済みである場合には、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダに転送し、前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに保存されている前記エラーが発生した画像を削除することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項16】
前記第2の転送手段は、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに転送済みである場合には、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダから前記第2の転送先の保存先フォルダに移動させることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項17】
前記第2の転送手段は、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに転送済みである場合には、前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに保存されている前記エラーが発生した画像のファイルの名称を変更することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項18】
前記変更の後のファイルの名称は、前記第1の転送先の情報に基づく名称であることを特徴とする請求項17に記載の通信装置。
【請求項19】
第1の転送先の情報を取得する取得ステップと、
前記第1の転送先と第2の転送先に同一の画像を転送する転送ステップとを有し、
前記転送ステップでは、前記第2の転送先の保存先フォルダに前記画像を転送し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダであることを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項20】
第1の転送先の情報を取得する取得ステップと、
前記第1の転送先に画像を転送する第1の転送ステップと、
前記第1の転送ステップによる転送のエラーが発生した場合には、前記エラーが発生した画像を第2の転送先の保存先フォルダに転送する第2の転送ステップとを有し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダであることを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項21】
コンピュータを、請求項1~18のいずれか1項に記載された通信装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信装置、通信装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の外部装置に画像を転送する通信装置において、同一の画像を第1の転送先と第2の転送先等の複数の転送先に転送するケースは多くある。例えば、バックアップ設定した場合である。バックアップ設定とは、バックアップの元となる画像を転送するバックアップ元の転送先と、バックアップの画像を転送するバックアップ先の転送先とを設定することである。
【0003】
第1の転送先をバックアップ元として、第2の転送先をバックアップ先としてバックアップ設定する。バックアップ元の第1の転送先に転送した画像と同一の画像をバックアップ先の第2の転送先にバックアップとして転送する。また、通信装置と第1の転送先との間に転送エラーが発生した場合、転送エラーにより転送できなかった画像と同一の画像を第2の転送先に転送する。両者とも、第1の転送先に転送された画像が転送エラーや削除された場合等により、第2の転送先で同一の画像を確認するために、第2の転送先に同一の画像を転送する。
【0004】
バックアップ先の第2の転送先で、第1の転送先に転送した画像と同一の画像を確認する場合において、バックアップ元の第1の転送先と、バックアップ先の第2の転送先に転送した同一の画像との関連性がない。したがって、バックアップ元の第1の転送先に転送した画像と同一の画像をユーザが特定することが困難となる。
【0005】
例えば、特許文献1では、ユーザがバックアップ元の第1の転送先に転送したファイルをバックアップ先の第2の転送先で特定できるようにする。そのために、バックアップ元の第1の転送先に関する複数の種別の情報の中から、ユーザの指示によって設定された情報を用いて、ファイルの保存先フォルダを決定する。そして、決定した保存先フォルダにバックアップ先の第2の転送先に転送したファイルを保存する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術では、第1の転送先がバックアップ元、第2の転送先がバックアップ先に設定されていることをユーザが判断して保存先フォルダを設定しなくてはならない。また、バックアップ元の第1の転送先に関する情報をユーザが選択して保存先フォルダに設定する必要がある。
【0008】
本開示の目的は、ユーザの手間を低減しつつ、第1の転送先に転送された画像と同一の画像が転送された第2の転送先の保存先フォルダを判別できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
通信装置は、第1の転送先の情報を取得する取得手段と、前記第1の転送先と第2の転送先に同一の画像を転送する転送手段とを有し、前記転送手段は、前記第2の転送先の保存先フォルダに前記画像を転送し、前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ユーザの手間を低減しつつ、第1の転送先に転送された画像と同一の画像が転送された第2の転送先の保存先フォルダを判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図4】デジタルカメラに表示されるUI画面を例示する図である。
【
図5】保存先フォルダ判断処理を示すフローチャートである。
【
図6】フォルダ指定設定と新規フォルダの適用方法を例示する図である。
【
図7】FTPサーバのフォルダ構成を例示する図である。
【
図8】デジタルカメラに表示されるUI画面を例示する図である。
【
図9】選択転送と全転送処理を示すフローチャートである。
【
図10】FTPサーバのフォルダ構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、一例であり、装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成してもよい。
【0013】
(第1の実施形態)
<デジタルカメラ100の構成>
図1(a)は、第1の実施形態に係るデジタルカメラ100の構成を例示するブロック図である。
図1(b)及び(c)は、デジタルカメラ100の外観を例示する図である。
図1(a)~(c)を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラ100の構成及び機能について説明する。
【0014】
なお、本実施形態では、通信装置の一例として静止画や動画等の映像(以下、画像)を撮影可能なデジタルカメラ100について述べるが、これに限られない。通信装置は、スマートフォン、タブレットデバイスやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、監視カメラ、医療用カメラ、プリンタ等であってもよい。
【0015】
デジタルカメラ100は、制御部101と、撮像部102と、不揮発性メモリ103と、作業用メモリ104と、操作部105と、表示部106と、記録媒体107と、接続部108を有する。
【0016】
制御部101は、デジタルカメラ100の全体を統括して制御する演算処理装置(CPU)であって、後述する不揮発性メモリ103に格納されたプログラムを実行することで、後述する通信処理及び制御処理を実現する。なお、制御部101がデジタルカメラ100の全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、デジタルカメラ100の全体を制御してもよい。
【0017】
撮像部102は、ズームレンズやフォーカスレンズを含むレンズ群と、絞り機能を備えるシャッターを含む。また、撮像部102は、被写体像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子と、撮像素子から出力されるアナログ画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を有する。撮像部102は、制御部101の制御により、撮像部102に含まれるレンズにより結像された被写体像光を、撮像素子により電気信号に変換し、ノイズ低減処理等を行って、デジタル信号からなる画像データを出力する。撮像部102から出力される画像データは、DCF(Design Rule for Camera File system)規格に従って記録媒体107に記録される。
【0018】
不揮発性メモリ103は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ103には、制御部101の動作用の定数と、プログラム等が記録される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する通信処理及び制御処理を実行するためのプログラムのことである。
【0019】
作業用メモリ104は、制御部101の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ103から読み出したプログラム等を展開する作業領域として使用される。また、作業用メモリ104は、撮像部102で撮像された画像データを一時的に保持するバッファメモリや、表示部106の画像表示用メモリとして使用される。
【0020】
操作部105は、ユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン、タッチパネル等の操作部材からなる。操作部105は、例えば、
図1(b)及び(c)に示すように、画像の撮影を行うシャッターボタン105aと、撮影画像の再生を行う再生ボタン105bと、カメラの各種設定を行うための上下左右のボタンからなる4方向キー105c等を含む。また、後述する表示部106に一体的に形成されるタッチパネル105dも操作部105に含まれる。また、操作部105は、後述する
図2のFTPサーバ200との通信を開始するための専用の接続ボタン等を含む。
【0021】
シャッターボタン105aは、操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でオンとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1を受けて、制御部101は、撮像部102を制御することによりAF(オートフォーカス)処理やAE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。また、シャッターボタン105aは、シャッターボタン105aの操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でオンとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。制御部101は、第2シャッタースイッチ信号SW2を受けて、撮像部102からの信号読み出しから記録媒体107に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
【0022】
表示部106は、撮影時のビューファインダー画像の表示、撮影した画像の表示、対話的な操作のための文字表示等を行う。表示部106は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイの表示デバイスである。表示部106は、デジタルカメラ100と一体化された構成であっても、デジタルカメラ100に接続された外部装置であってもよい。デジタルカメラ100は、表示部106と接続することができ、表示部106の表示を制御する機能を有していればよい。
【0023】
記録媒体107には、撮像部102から出力された画像データが記録される、あるいは、記録媒体107は制御部101により既に記録されている画像ファイルが読み出される。記録媒体107は、デジタルカメラ100に装着されるメモリカードやハードディスクドライブ等であってもよいし、デジタルカメラ100に内蔵されたフラッシュメモリやハードディスクドライブであってもよい。デジタルカメラ100は、少なくとも記録媒体107にアクセスする手段を有していればよい。
【0024】
接続部108は、後述する
図2のFTPサーバ200等の外部装置と通信可能に接続するためのインターフェースである。本実施形態のデジタルカメラ100は、接続部108を介して、外部装置とデータの授受を行うことができる。なお、本実施形態では、接続部108は、外部装置とIEEE802.11の規格に従い、無線LANで通信するためのインターフェースを含む。制御部101は、接続部108を制御することで、外部装置との無線通信を実現する。なお、通信方式は、無線LANに限定されるものではなく、例えば、IEEE1394等の有線接続手段を用いてもよい。
【0025】
<FTPサーバ200の構成>
図2は、本実施形態に係るFTPサーバ200の構成を例示するブロック図である。
図2を参照して、FTPサーバ200の構成及び機能について説明する。
【0026】
なお、本実施形態では、一例としてFTPサーバ200について述べるが、これに限られず、HTTPサーバ等のサーバ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットデバイス等の情報処理装置等であってもよい。
【0027】
FTPサーバ200は、制御部201と、不揮発性メモリ203と、作業用メモリ204と、記録媒体207と、接続部208を有する。
【0028】
制御部201は、FTPサーバ200の全体を統括して制御する演算処理装置(CPU)であって、後述する不揮発性メモリ203に格納されたプログラムを実行することで、後述する通信処理及び制御処理を実現する。なお、制御部201がFTPサーバ200の全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、FTPサーバ200の全体を制御してもよい。
【0029】
不揮発性メモリ203は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ203には、制御部201の動作用の定数、プログラム等が記録される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する通信処理及び制御処理を実行するためのプログラムのことである。
【0030】
作業用メモリ204は、制御部201の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ203から読み出したプログラム等を展開する作業領域として使用される。
【0031】
記録媒体207には、後述する接続部208を介して受信した画像データが記録される。記録媒体207は、FTPサーバ200に内蔵されたフラッシュメモリやハードディスクドライブ等であってもよいし、装着されるメモリカードやハードディスクドライブ等であってもよい。FTPサーバ200は、少なくとも記録媒体207にアクセスする手段を有していればよい。
【0032】
接続部208は、デジタルカメラ100等の外部装置と通信可能に接続するためのインターフェースである。制御部201は、接続部208を制御することで、外部装置との通信を実現する。データを通信するためのプロトコルとしては、例えば無線LANを通じたFTP(File Transfer Protocol)やHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、PTP-IPを用いることができる。PTP-IPは、Picture Transfer Protocol over Interner Protocolである。
【0033】
<接続形態の概要>
図3は、本実施形態に係る通信システム310の構成を例示する図である。通信システム310は、デジタルカメラ100と、無線LANアクセスポイント300と、FTPサーバ200Aと、FTPサーバ200Bを有する。FTPサーバ200A及び200Bは、それぞれ、
図2のFTPサーバ200に対応する。
【0034】
図3を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100、無線LANアクセスポイント300、FTPサーバ200A、及びFTPサーバ200Bの接続形態の一例について説明する。
【0035】
デジタルカメラ100は、無線LANアクセスポイント300を介して、FTPサーバ200A及びFTPサーバ200Bと接続し、通信を行うことが可能である。本実施形態では、中継器として無線LANアクセスポイント300について説明するが、通信方式は無線LANに限定されるものではなく、例えば、有線接続手段を用いてもよい。
【0036】
FTPサーバ200Aは、ネットワークを介し、デジタルカメラ100から転送された画像を受け取ることができる。また、FTPサーバ200Bも、FTPサーバ200Aと同様の機能を有する。
【0037】
本実施形態では、FTPサーバ200Aをバックアップ元、FTPサーバ200Bをバックアップ先に設定する。デジタルカメラ100からバックアップ元のFTPサーバ200Aに転送した画像と同一の画像を、デジタルカメラ100からFTPサーバ200Bに転送する際の保存先フォルダに、FTPサーバ200Aの接続先設定情報を適用する処理について説明する。
【0038】
<デジタルカメラ100における設定の概要>
図4(a)~(g)は、デジタルカメラ100に表示されるUI画面を例示する図である。
図4(a)~(g)を参照して、デジタルカメラ100に設定する項目について説明する。
【0039】
図4(a)は、デジタルカメラ100の接続先設定を行う際のUI画面401を例示している。ユーザは、デジタルカメラ100の表示部106に表示されたUI画面401の項目を入力又は選択し、接続先を設定する。接続先設定項目の一例として、接続外部機器情報、接続方式、接続先機器のIPアドレス等がある。設定された接続先情報は、デジタルカメラ100の不揮発性メモリ103に保存される。本実施形態では、FTPサーバ200AとFTPサーバ200Bが接続先として設定された場合について説明する。接続先として設定されたFTPサーバ200AとFTPサーバ200Bは、デジタルカメラ100が画像を転送する際の転送先となる。FTPサーバ200AのIPアドレスを「192.168.11.1」とし、FTPサーバ200BのIPアドレスを「192.168.11.2」とする。
【0040】
図4(b)及び(c)は、FTPサーバ200Aの保存先フォルダ設定をデジタルカメラ100で行う際のUI画面402及び403を例示している。ユーザは、デジタルカメラ100の表示部106に表示されたUI画面402のrootフォルダ又はフォルダ指定を選択し、転送先のFTPサーバ200Aの保存先フォルダを設定する。rootフォルダを選択した場合には、転送先のFTPサーバ200Aのrootフォルダにデジタルカメラ100が転送した画像が保存される。フォルダ指定を選択した場合には、UI画面403に遷移し、ユーザが任意のフォルダを入力し、指定フォルダを設定する。指定フォルダが転送先に存在する場合、指定フォルダにデジタルカメラ100が転送した画像が保存される。指定フォルダが転送先に存在しない場合、指定フォルダをデジタルカメラ100が転送先のFTPサーバ200Aに作成し、作成された指定フォルダに転送画像が保存される。すなわち、rootフォルダ又は指定フォルダがデジタルカメラ100からFTPサーバ200Aに転送した画像の保存先フォルダとなる。設定された保存先フォルダ設定情報は、不揮発性メモリ103に保存される。また、同様の設定方法で、FTPサーバ200Bの保存先フォルダ設定も行う。
【0041】
図4(d)、(e)、(f)、(g)は、デジタルカメラ100のバックアップ設定を行う際のUI画面を例示している。ユーザは、デジタルカメラ100の表示部106に表示されたUI画面404の中から、バックアップ設定を行う転送先を選択する。転送先を選択すると、UI画面405に遷移し、ユーザはバックアップ設定を選択する。バックアップ設定を選択すると、UI画面406に遷移し、バックアップ設定「する/しない」をユーザが選択する。「する」を選択した場合、UI画面407に遷移し、バックアップ設定された転送先の右側に「バックアップ」と表示される。「しない」を選択した場合、UI画面404に遷移し、転送先の右側には何も表示されない。
【0042】
本実施形態では、UI画面407の様に、FTPサーバ200Bをバックアップ設定した場合について説明する。FTPサーバ200Bがバックアップ設定されると、FTPサーバ200BがFTPサーバ200Aのバックアップとなり、FTPサーバ200Aがバックアップ元、FTPサーバ200Bがバックアップ先となる。バックアップ元であるFTPサーバ200Aにデジタルカメラ100が画像を転送した場合、デジタルカメラ100はFTPサーバ200Aに転送した画像と同一の画像をバックアップ先であるFTPサーバ200Bに転送する。設定されたバックアップ設定情報は、デジタルカメラ100の不揮発性メモリ103に保存される。
【0043】
本実施形態では、FTPサーバ200Aがバックアップ元、FTPサーバ200Bがバックアップ先の場合の設定を例示する。バックアップ先とバックアップ元の設定は、これに限られず、FTPサーバ200Aがバックアップ先で、FTPサーバ200Bがバックアップ元でもよい。または、バックアップ元とバックアップ先は、それぞれ、複数のFTPサーバが設定されていてもよい。
【0044】
また、FTPサーバ200Bがバックアップ先に設定され、FTPサーバ200BにFTPサーバ200Aに転送した画像と同一の画像を転送する場合の処理について述べるが、これに限られない。FTPサーバ200Aが転送エラーとなった場合に、代わりにFTPサーバ200Bに同一の画像を転送するような処理等であってもよい。
【0045】
デジタルカメラ100の不揮発性メモリ103に保存された保存先フォルダ設定と、バックアップ設定情報は、制御部101が不揮発性メモリ103から作業用メモリ104に展開して使用してもよい。以下では、デジタルカメラ100が保持する設定情報は、作業用メモリ104に展開されているものとして説明する。
【0046】
<転送先のFTPサーバの保存先フォルダ判断処理フロー>
図5は、デジタルカメラ100の制御方法を示すフローチャートである。
図5を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100による転送先のFTPサーバの保存先フォルダ判断処理フローについて説明する。
【0047】
なお、
図5の処理は、デジタルカメラ100の制御部101が不揮発性メモリ103から読み出したプログラムを作業用メモリ104に展開して実行することにより実現される。
【0048】
ステップS501では、制御部101は、バックアップ設定情報を基に、転送先のFTPサーバがバックアップ設定されているか否かを判定する。制御部101がバックアップ設定されていると判定した場合、処理はステップS502に進む。また、制御部101がバックアップ設定されていないと判定した場合、制御部101は、保存先フォルダを保存先フォルダ設定情報のフォルダに決定し、
図5の処理が終了する。本実施形態では、転送先のFTPサーバが、バックアップ設定されたバックアップ先のFTPサーバ200Bの場合について説明する。
【0049】
ステップS502では、制御部101は、保存先フォルダ設定情報を基に、バックアップ元のFTPサーバ200Aで、保存先フォルダ設定がフォルダ指定設定されているか否かを判定する。制御部101がバックアップ元のFTPサーバ200Aでフォルダ指定設定されていると判定した場合、処理はステップS503に進む。また、制御部101がバックアップ元のFTPサーバ200Aでフォルダ指定設定されていないと判定した場合、処理はステップS504に進む。
【0050】
ステップS503では、制御部101は、バックアップ元のFTPサーバ200Aのフォルダ指定設定を適用する。フォルダ指定設定の適用方法は、後述の<フォルダ指定設定、新規フォルダ適用方法>で説明する。その後、処理はステップS504に進む。
【0051】
ステップS504では、制御部101は、保存先フォルダ設定情報を基に、バックアップ先のFTPサーバ200Bで、保存先フォルダ設定がフォルダ指定設定されているか否かを判定する。制御部101がバックアップ先のFTPサーバ200Bでフォルダ指定設定されていると判定した場合、処理はステップS505に進む。また、制御部101がバックアップ先のFTPサーバ200Bでフォルダ指定設定されていないと判定した場合、処理はステップS506に進む。
【0052】
ステップS505では、制御部101は、バックアップ先のFTPサーバ200Bのフォルダ指定設定を適用する。フォルダ指定設定の適用方法は、後述の<フォルダ指定設定、新規フォルダ適用方法>で説明する。その後、処理はステップS506に進む
【0053】
ステップS506では、制御部101は、新規フォルダを適用する。新規フォルダとは、バックアップ元のFTPサーバ200AのIPアドレスをフォルダ名とするフォルダのことを指す。本実施形態では、フォルダ名としてIPアドレスを使用したが、これに限られず、ドメイン名等のバックアップ元のFTPサーバ200Aの情報であればよい。新規フォルダの適用方法は、後述の<フォルダ指定設定、新規フォルダ適用方法>で説明する。その後、処理はステップS507に進む。
【0054】
ステップS507では、制御部101は、フォルダ指定設定と新規フォルダを適用したフォルダを保存先フォルダとして再決定し、
図5の処理を終了する。再決定された保存先フォルダは、デジタルカメラ100がバックアップ先のFTPサーバ200Bに転送した画像の保存先フォルダとして使用する。また、適用された新規フォルダ等がバックアップ先のFTPサーバ200Bに存在しない場合、制御部101は、決定された保存先フォルダのフォルダ構成に従って、フォルダを作成する。
【0055】
<フォルダ指定設定、新規フォルダ適用方法>
図6は、フォルダ指定設定と新規フォルダの適用方法を例示する図である。
図6を参照して、本実施形態のFTPサーバ200AとFTPサーバ200Bのフォルダ指定設定と新規フォルダの適用方法ついて説明する。
【0056】
図6に、FTPサーバ200AとFTPサーバ200Bのどちらか又は両方のフォルダ指定設定と新規フォルダを適用した場合のフォルダ構成601を例示する。本実施形態では、フォルダ指定設定を適用する場合のフォルダ指定設定は、FTPサーバ200Aは「AAA/BBB/」とし、FTPサーバ200Bは「XXX/YYY/」とする。
【0057】
フォルダ指定設定と新規フォルダの適用ルールとして、バックアップ先のFTPサーバ200Bのフォルダ指定設定を適用した場合には、その後に新規フォルダを適用するものとする。バックアップ元のFTPサーバ200Aのフォルダ指定設定の適用順は問わないものとし、バックアップ先のFTPサーバ200Bのフォルダ指定設定を適用する前でも後でもよく、新規フォルダを適用する前でも後でもよい。ただし、それぞれのフォルダ指定設定と新規フォルダを適用する場合の適用回数は1回までとする。マス602、603、604、605を参照して、具体的にそれぞれのフォルダ指定設定と新規フォルダを適用した場合にについて説明する。
【0058】
マス602では、FTPサーバ200AとFTPサーバ200Bの両方のフォルダ指定設定と新規フォルダを適用した場合のフォルダ構成の一例を示す。まず、制御部101は、rootフォルダにFTPサーバ200Aのフォルダ指定設定を適用し、「root/AAA/BBB/」とする。そして、制御部101は、FTPサーバ200Bのフォルダ指定設定を適用し、「root/AAA/BBB/XXX/YYY/」とする。さらに、制御部101は、新規フォルダを適用し、マス602に示す「root/AAA/BBB/XXX/YYY/192.168.11.1/」とする。
【0059】
本実施形態では、FTPサーバ200Aのフォルダ指定設定、FTPサーバ200Bのフォルダ指定設定、新規フォルダの順に適用したが、これに限られない。適用ルールに基づき、FTPサーバ200Bのフォルダ指定設定、FTPサーバ200Aのフォルダ指定設定、新規フォルダの順に適用した、「root/XXX/YYY/AAA/BBB/192.168.11.1/」としてもよい。また、FTPサーバ200Bのフォルダ指定設定、新規フォルダ、FTPサーバ200Aのフォルダ指定設定の順に適用した、「root/XXX/YYY/192.168.11.1/AAA/BBB/」としてもよい。
【0060】
マス603では、FTPサーバ200Aのフォルダ指定設定と新規フォルダを適用した場合のフォルダ構成の一例を示す。まず、制御部101は、rootフォルダにFTPサーバ200Aのフォルダ指定設定を適用し、「root/AAA/BBB/」とする。そして、制御部101は、新規フォルダを適用し、マス603に示す「root/AAA/BBB/192.168.11.1/」とする。
【0061】
本実施形態では、FTPサーバ200Aのフォルダ指定設定、新規フォルダの順に適用したが、これに限られない。適用ルールに基づき、新規フォルダ、FTPサーバ200Aのフォルダ指定設定の順に適用した、「root/192.168.11.1/AAA/BBB/」としてもよい。
【0062】
マス604では、FTPサーバ200Bのフォルダ指定設定と新規フォルダを適用した場合のフォルダ構成の一例を示す。まず、制御部101は、rootフォルダにFTPサーバ200Bのフォルダ指定設定を適用し、「root/XXX/YYY/」とする。そして、制御部101は、新規フォルダを適用し、マス604に示す「root/XXX/YYY/192.168.11.1/」とする。
【0063】
マス605では、新規フォルダを適用した場合のフォルダの一例を示す。制御部101は、rootフォルダに新規フォルダを適用し、マス605に示す「root/192.168.11.1/」とする。
【0064】
<バックアップ先のFTPサーバ200Bのフォルダ構成>
図7は、本実施形態のFTPサーバ200Bのフォルダ構成を例示する図である。
図7を参照して、本実施形態のバックアップ先のFTPサーバ200Bのフォルダ構成の一例について説明する。
【0065】
図7に、
図6のマス605の場合のFTPサーバ200Bのフォルダ構成を例示する。FTPサーバ200AとFTPサーバ200Bでフォルダ指定設定が適用されず、新規フォルダが適用されるので、FTPサーバ200Bのrootフォルダ701に新規フォルダ702が作成される。新規フォルダ702のフォルダ名は、FTPサーバ200AのIPアドレスである「192.168.11.1」が使用される。デジタルカメラ100がFTPサーバ200Bに転送した画像は、新規フォルダ702の中に、画像703の様に保存される。なお、FTPサーバ200Bがバックアップ設定されていていない場合には、デジタルカメラ100がFTPサーバ200Bに転送した画像は、rootフォルダ701の中に、画像704の様に保存される。
【0066】
以上のように、FTPサーバ200A及び200Bは、デジタルカメラ100の転送先の一例である。制御部101は、取得部として機能し、
図4(a)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Aの接続先設定情報を取得し、作業用メモリ104に展開する。
【0067】
また、制御部101は、設定部として機能し、
図4(b)及び(c)の設定画面で、FTPサーバ200Aの保存先のフォルダの名称とFTPサーバ200Bの保存先のフォルダの名称を設定する。
【0068】
また、制御部101は、
図4(d)~(g)の設定画面で、例えば、FTPサーバ200Aをバックアップ元とし、FTPサーバ200Bをバックアップ先として設定する。
【0069】
制御部101は、転送部として機能し、接続部108を介して、FTPサーバ200A及び200Bに同一の画像を転送する。制御部101は、例えば撮像部102により撮像された同一の画像をFTPサーバ200A及び200Bに転送する。
【0070】
具体的には、制御部101は、
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Aのフォルダに画像を転送する。FTPサーバ200Aのフォルダは、例えば「root/AAA/BBB/」である。
【0071】
また、制御部101は、FTPサーバ200Bの保存先フォルダに画像を転送する。FTPサーバ200Bの保存先フォルダは、例えば
図6に示すフォルダの名称であり、FTPサーバ200Aの情報に基づく名称のフォルダである。FTPサーバ200Aの情報は、FTPサーバ200AのIPアドレス又はドメイン名等である。
【0072】
図6のマス603の場合、FTPサーバ200Bの保存先フォルダは、
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Aのフォルダの名称とFTPサーバ200Aの情報とに基づく名称のフォルダである。
【0073】
図6のマス604の場合、FTPサーバ200Bの保存先フォルダは、
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Bのフォルダの名称とFTPサーバ200Aの情報とに基づく名称のフォルダである。
【0074】
図6のマス602の場合、FTPサーバ200Bの保存先フォルダは、
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Aのフォルダの名称とFTPサーバ200Bのフォルダの名称とFTPサーバ200Aの情報とに基づく名称のフォルダである。
【0075】
以上、本実施形態によれば、FTPサーバ200Bがバックアップ先として設定されている場合には、デジタルカメラ100がFTPサーバ200Bに転送した画像は、新規フォルダ702の中に、画像703の様に保存される。また、FTPサーバ200Bがバックアップ先として設定されていていない場合には、デジタルカメラ100がFTPサーバ200Bに転送した画像は、rootフォルダ701の中に、画像704の様に保存される。
【0076】
これにより、ユーザは、FTPサーバ200Bのフォルダの名称を参照することにより、FTPサーバ200Bに保存されている画像がバックアップ元のFTPサーバ200Aに転送した画像と同一の画像であるか否かを判別することができる。すなわち、ユーザは、FTPサーバ200Bのバックアップ先の設定がされているか否かを参照することなく、FTPサーバ200Bがバックアップ先の設定により保存された画像であるか否かを判別することができる。
【0077】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、デジタルカメラ100は、FTPサーバ200Aを選択転送に設定し、FTPサーバ200Bを全転送に設定する。デジタルカメラ100からFTPサーバ200Aに選択転送した画像が転送エラーになった場合、転送エラー画像をデジタルカメラ100が記憶する。そして、転送エラーになった画像をデジタルカメラ100からFTPサーバ200Bに転送する際に、区別して保存されるように転送する処理について説明する。
【0078】
<デジタルカメラ100における設定の概要>
図8(a)及び(b)は、第2の実施形態に係るデジタルカメラ100に表示されるUI画面を例示する図である。
図8(a)及び(b)を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100に設定する選択転送/全転送の設定について説明する。
【0079】
図8(a)は、デジタルカメラ100の転送方法設定を行う際のUI画面801を例示している。ユーザは、デジタルカメラ100の表示部106に表示されたUI画面801の選択転送又は全転送を選択して、画像の転送方法を設定する。本実施形態では、FTPサーバ200Aを選択転送に設定し、FTPサーバ200Bを全転送に設定した場合について述べるが、これに限られず、どちらのFTPサーバに全転送、もしくは選択転送を設定してもよい。
【0080】
図8(b)は、デジタルカメラ100の選択転送を行う際のUI画面802を例示している。ユーザは、デジタルカメラ100の表示部106に表示されたUI画面802の画像の中から転送したい画像を選択し、チェックマークを付ける。その後、ユーザが転送ボタンを押下すると、デジタルカメラ100はユーザが選択した画像をデジタルカメラ100からFTPサーバ200Aに転送する。画像の選択方法は、ファイルごとや撮影日時等の一括での選択でもよい。UI画面802の画像は、デジタルカメラ100の記録媒体107に保存されている画像を制御部101が表示部106に表示したものである。
【0081】
全転送の場合は、デジタルカメラ100の記録媒体107に記録されている全ての画像をデジタルカメラ100がFTPサーバ200Bに転送する。転送中又は転送後に新たに記録媒体107に記録された画像においても転送の対象とする。また、全転送は、デジタルカメラ100が自動的に実行してもよく、ユーザがデジタルカメラ100の操作部105を操作して実行してもよい。
【0082】
<選択転送処理フロー>
次に、
図9(a)を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100による選択転送処理フローについて説明する。
【0083】
なお、
図9(a)の処理は、デジタルカメラ100の制御部101が不揮発性メモリ103から読み出したプログラムを作業用メモリ104に展開して実行することにより実現される。
【0084】
ステップS901では、制御部101は、選択転送が開始されているか否かを判定する。制御部101が、選択転送が開始されていると判定した場合、処理はステップS902に進む。また、制御部101が、選択転送が開始されていないと判定した場合、処理は
図9(a)の処理を終了する。
【0085】
ステップS902では、制御部101は、UI画面801で選択された画像(以下、選択画像)をFTPサーバ200Aの設定フォルダに転送する。FTPサーバ200Aの設定フォルダは、
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Aのフォルダであり、例えば「root/AAA/BBB/」である。その後、処理はステップS903に進む。
【0086】
ステップS903では、制御部101は、選択画像をFTPサーバ200Aに転送する際に、転送エラーが発生しているか否かを判定する。制御部101が、転送エラーが発生していると判定した場合、処理はステップS904に進む。また、制御部101が、転送エラーが発生していないと判定した場合、処理はステップS905に進む。転送エラーとは、デジタルカメラ100とFTPサーバ200Aの通信が切断された場合や通信エラー等、デジタルカメラ100やFTPサーバ200Aの何らかのエラーにより画像転送がエラーになったことを指す。
【0087】
ステップS904では、制御部101は、転送エラーによってFTPサーバ200Aに転送できなかった画像(以下、選択転送エラー画像)の情報を選択転送エラー画像情報として、デジタルカメラ100の不揮発性メモリ103に保存する。その後、処理はステップS905に進む。
【0088】
ステップS905では、制御部101は、選択画像をすべてFTPサーバ200Aに転送したか否かを判定する。制御部101が選択画像のすべてを転送したと判定した場合、
図9(a)の処理が終了する。制御部101が、転送していない選択画像があると判定した場合、処理はステップS902に戻る。「転送した」とは、ステップS902の転送処理を行ったことを指し、選択転送エラー画像もステップS902の処理を行っているので「転送した」に含める。
【0089】
デジタルカメラ100の不揮発性メモリ103に保存された選択転送エラー画像情報は、制御部101が不揮発性メモリ103から作業用メモリ104に展開して使用してもよい。以下では、デジタルカメラ100が保持する選択転送エラー画像情報は、作業用メモリ104に展開されているものとして説明する。
【0090】
<全転送処理フロー>
次に、
図9(b)及び(c)を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100による全転送処理フローについて説明する。
【0091】
なお、
図9(b)及び(c)の処理は、デジタルカメラ100の制御部101が不揮発性メモリ103から読み出したプログラムを作業用メモリ104に展開して実行することにより実現される。
【0092】
ステップS911では、制御部101は、全転送が開始されているか否かを判定する。制御部101が、全転送が開始されていると判定した場合、処理はステップS912に進む。制御部101が、全転送が開始されていないと判定した場合、
図9(b)の処理が終了する。
【0093】
ステップS912では、制御部101は、選択転送エラー画像情報を基に、選択転送エラー画像があるか否かを判定する。制御部101が、選択転送エラー画像があると判定した場合、処理はステップS913に進む。また、制御部101が、選択転送エラー画像がないと判定した場合、処理はステップS917に進む。
【0094】
ステップS913では、制御部101は、FTPサーバ200Bに選択転送エラー画像を転送済み(以下、転送済み選択転送エラー画像)ではないか判定する。制御部101が転送済みではないと判定した場合、処理はステップS914に進む。制御部101がすでに転送済みと判定した場合、処理はステップS915に進む。
【0095】
ステップS914では、制御部101は、FTPサーバ200Bに、区別して保存されるように、選択転送エラー画像を転送する。本実施形態では、区別して保存とは、第1の実施形態の様に、保存先フォルダに新規フォルダを適用し、保存先フォルダを分ける方法であるが、これに限られない。ファイル名の最初に識別子を付けて保存する等でもよく、選択転送エラー画像とそれ以外の画像が区別できるように保存されればよい。また、選択転送エラー画像が複数ある場合には、制御部101は、同様の処理を複数の選択転送エラー画像に対して行う。その後、処理はステップS916に進む。
【0096】
ステップS915では、制御部101は、
図9(c)の転送済み画像区別処理を行う。その後、処理はステップS916に進む。制御部101が転送済み画像区別処理を行う場合、処理はステップS921に進む。また、転送済み選択転送エラー画像が複数ある場合には、制御部101は、転送済み画像区別処理を複数の転送済み選択転送エラー画像に対して行う。
【0097】
ステップS916では、制御部101は、記録媒体107の選択転送エラー画像以外の画像をFTPサーバ200Bの設定フォルダに転送する。FTPサーバ200Bの設定フォルダは、FTPサーバ200Bの保存先フォルダとは異なるフォルダであり、例えば
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Bのフォルダである。その後、
図9(b)の処理が終了する。
【0098】
ステップS917では、制御部101は、FTPサーバ200Bの設定フォルダに記録媒体107の画像を全て転送する。FTPサーバ200Bの設定フォルダは、FTPサーバ200Bの保存先フォルダとは異なるフォルダであり、例えば
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Bのフォルダである。その後、
図9(b)の処理が終了する。
【0099】
図9(c)は、
図9(b)のステップS915の転送済み画像区別処理を示すフローチャートである。
【0100】
ステップS921では、制御部101は、転送済み選択転送エラー画像に対して区別処理ができなかを判定する。制御部101が、区別処理ができないと判定した場合、処理はステップS922に進む。また、制御部101が、区別処理ができると判定した場合、処理はステップS925に進む。本実施形態では、区別処理ができるかの判定基準は、デジタルカメラ100がFTPサーバ200Bに対して、FTPサーバ200Bに保存されている画像の移動やリネームができる場合とする。
【0101】
ステップS922では、制御部101は、ステップS914と同様の処理を行う。その後、処理はステップS923に進む。
【0102】
ステップS923では、制御部101は、転送済み選択転送エラー画像を削除するか否かを判定する。制御部101が削除すると判定した場合、処理はステップS924に進む。制御部101が削除しないと判定した場合、
図9(c)の処理が終了する。本実施形態の転送を削除するかの判定基準は、デジタルカメラ100がFTPサーバ200Bに対し、転送済み選択転送エラー画像の削除を行えるかを判定基準とするが、これに限られず、削除するかの判定をユーザに選択させる等してもよい。
【0103】
ステップS924では、制御部101は、FTPサーバ200に保存されている転送済み選択転送エラー画像を削除する。その後、
図9(c)の処理が終了する。
【0104】
ステップS925では、制御部101は、転送済み選択転送エラー画像を移動して区別できるか否かを判定する。制御部101が移動して区別できると判定した場合、処理はステップS926に進む。また、制御部101が移動して区別できないと判定した場合、処理はステップS927に進む。移動して区別できるかの判定基準は、デジタルカメラ100がFTPサーバ200Bに対し、転送済み選択転送エラー画像の移動を行えるかを判定基準とするが、これに限られず、移動して区別するかの判定をユーザに選択させる等してもよい。
【0105】
ステップS926では、制御部101は、FTPサーバ200Bに保存されている転送済み選択転送エラー画像を移動し、他の画像と区別する。その後、
図9(c)の処理が終了する。
【0106】
ステップS927では、制御部101は、FTPサーバ200Bに保存されている転送済み選択転送エラー画像をリネームし、他の画像と区別する。その後、
図9(c)の処理が終了する。
【0107】
<転送済み画像区別処理後のFTPサーバ200Bの画像>
次に、
図10(a)、(b)、(c)を参照して、本実施形態の
図9(c)の転送済み画像区別処理後のFTPサーバ200Bの画像の一例について説明する。転送済み選択転送エラー画像の画像名は「IMG_0002.JPG」とする。
【0108】
図10(a)は、
図9(c)の転送済み画像区別処理のステップS922~S924を実行した場合の画像を例示する。ステップS922では、制御部101は、新規フォルダ1002に選択転送エラー画像1003を保存する。選択転送エラー画像1003は、rootフォルダ1001中の画像1004等の画像とはフォルダが異なるので、画像が区別される。ステップS924では、制御部101は、rootフォルダ1001の転送済み選択転送エラー画像1005を削除する。
【0109】
図10(b)は、
図9(c)の転送済み画像区別処理のステップS926を実行した場合の画像を例示する。ステップS926では、制御部101は、rootフォルダ1011にある転送済み選択転送エラー画像1014Aを、移動後転送済み選択転送エラー画像1014Bとして、新規フォルダ1012の中に移動する。移動後転送済み選択転送エラー画像1014Bは、rootフォルダ1011の中にある画像1013等の画像とはフォルダが異なるので、画像が区別される。
【0110】
図10(c)は、
図9(c)の転送済み画像区別処理のステップS927を実行した場合の画像を例示する。ステップS927では、制御部101は、転送済み選択転送エラー画像1023のファイル名(画像名)を、ファイル名1024からファイル名1025にリネーム(変更)する。リネーム後の転送済み選択転送エラー画像1023は、画像1022とはファイル名の規則が異なるので、画像が区別される。
【0111】
以上のように、ステップS902では、制御部101は、接続部108を介して、
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Aのフォルダに画像を転送する。FTPサーバ200Aのフォルダは、例えば「root/AAA/BBB/」である。具体的には、制御部101は、記録媒体107に記録されている画像の中から選択された画像をFTPサーバ200Aに転送する。
【0112】
ステップS902による転送のエラーが発生した場合には、ステップS914では、制御部101は、接続部108を介して、エラーが発生した画像をFTPサーバ200Bの保存先フォルダに転送する。FTPサーバ200Bの保存先フォルダは、第1の実施形態と同様に、例えば
図6に示すフォルダの名称であり、FTPサーバ200Aの情報に基づく名称のフォルダである。例えば、FTPサーバ200Bの保存先フォルダは、
図10(a)の新規フォルダ1002である。
【0113】
ステップS916では、制御部101は、接続部108を介して、記録媒体107に記録されている画像の中で上記のエラーが発生した画像以外の全ての画像をFTPサーバ200Bの保存先フォルダとは異なるフォルダに転送する。FTPサーバ200Bの保存先フォルダとは異なるフォルダは、
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Bのフォルダであり、例えば
図10(a)のrootフォルダ1001である。
【0114】
ステップS913では、制御部101が上記のエラーが発生した画像をFTPサーバ200Bの保存先フォルダとは異なるフォルダに転送済みである場合には、処理はステップS915に進む。
【0115】
ステップS922では、制御部101は、上記のエラーが発生した画像(例えば選択転送エラー画像1003)をFTPサーバ200Bの保存先フォルダ(例えば新規フォルダ1002)に転送する。
【0116】
ステップS924では、制御部101は、FTPサーバ200Bの保存先フォルダとは異なるフォルダ(例えばrootフォルダ1001)に保存されている上記のエラーが発生した画像(例えば転送済み選択転送エラー画像1005)を削除する。
【0117】
ステップS926では、制御部101は、上記のエラーが発生した画像をFTPサーバ200Bの保存先フォルダとは異なるフォルダ(例えばrootフォルダ1011)からFTPサーバ200Bの保存先フォルダ(例えば新規フォルダ1012)に移動させる。上記のエラーが発生した画像は、移動前の画像が転送済み選択転送エラー画像1014Aであり、移動後の画像が移動後転送済み選択転送エラー画像1014Bである。
【0118】
ステップS927では、制御部101は、FTPサーバ200Bの保存先フォルダとは異なるフォルダに保存されている上記のエラーが発生した画像(例えば転送済み選択転送エラー画像1023)のファイルの名称を変更する。変更の後のファイルの名称1025は、FTPサーバ200Aの情報に基づく名称である。FTPサーバ200Aの情報は、例えばFTPサーバ200AのIPアドレス又はドメイン名等である。
【0119】
以上、本実施形態によれば、全転送のための画像は、
図4(b)及び(c)の設定画面で設定されたFTPサーバ200Bのフォルダに転送され、エラーが発生した画像は、
図6のFTPサーバ200Bの保存先フォルダに転送される。これにより、ユーザは、フォルダの名称を参照することにより、これらの画像を判別することができる。
【0120】
(その他の実施形態)
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0121】
なお、上述の実施形態について説明したが、本開示はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0122】
本実施形態の開示は、以下の構成、方法及びプログラムを含む。
(構成1)
第1の転送先の情報を取得する取得手段と、
前記第1の転送先と第2の転送先に同一の画像を転送する転送手段とを有し、
前記転送手段は、前記第2の転送先の保存先フォルダに前記画像を転送し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダであることを特徴とする通信装置。
(構成2)
前記第1の転送先をバックアップ元とし、前記第2の転送先をバックアップ先として設定する設定手段をさらに有することを特徴とする構成1に記載の通信装置。
(構成3)
前記第1の転送先の保存先として第1のフォルダの名称を設定する設定手段をさらに有し、
前記転送手段は、前記第1の転送先の前記第1のフォルダに前記画像を転送し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする構成1に記載の通信装置。
(構成4)
前記第2の転送先の保存先として第2のフォルダの名称を設定する設定手段をさらに有し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第2のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする構成1に記載の通信装置。
(構成5)
前記設定手段は、前記第2の転送先の保存先として第2のフォルダの名称を設定し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1のフォルダの名称と前記第2のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする構成3に記載の通信装置。
(構成6)
前記第1の転送先の情報は、前記第1の転送先のIPアドレス又はドメイン名であることを特徴とする構成1~5のいずれか1項に記載の通信装置。
(構成7)
前記転送手段は、撮像部により撮像された同一の画像を前記第1の転送先と前記第2の転送先に転送することを特徴とする構成1~6のいずれか1項に記載の通信装置。
(構成8)
第1の転送先の情報を取得する取得手段と、
前記第1の転送先に画像を転送する第1の転送手段と、
前記第1の転送手段による転送のエラーが発生した場合には、前記エラーが発生した画像を第2の転送先の保存先フォルダに転送する第2の転送手段とを有し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダであることを特徴とする通信装置。
(構成9)
前記第1の転送先の保存先として第1のフォルダの名称を設定する設定手段をさらに有し、
前記第1の転送手段は、前記第1の転送先の前記第1のフォルダに前記画像を転送し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする構成8に記載の通信装置。
(構成10)
前記第2の転送先の保存先として第2のフォルダの名称を設定する設定手段をさらに有し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第2のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする構成8に記載の通信装置。
(構成11)
前記設定手段は、前記第2の転送先の保存先として第2のフォルダの名称を設定し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1のフォルダの名称と前記第2のフォルダの名称と前記第1の転送先の情報とに基づく名称のフォルダであることを特徴とする構成9に記載の通信装置。
(構成12)
前記第1の転送先の情報は、前記第1の転送先のIPアドレス又はドメイン名であることを特徴とする構成8~11のいずれか1項に記載の通信装置。
(構成13)
前記第1の転送手段と前記第2の転送手段は、撮像部により撮像された画像を転送することを特徴とする構成8~12のいずれか1項に記載の通信装置。
(構成14)
前記第1の転送手段は、記録媒体に記録されている画像の中から選択された画像を前記第1の転送先に転送し、
前記第2の転送手段は、前記記録媒体に記録されている画像の中で前記エラーが発生した画像以外の全ての画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに転送することを特徴とする構成8~13のいずれか1項に記載の通信装置。
(構成15)
前記第2の転送手段は、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに転送済みである場合には、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダに転送し、前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに保存されている前記エラーが発生した画像を削除することを特徴とする構成8~14のいずれか1項に記載の通信装置。
(構成16)
前記第2の転送手段は、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに転送済みである場合には、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダから前記第2の転送先の保存先フォルダに移動させることを特徴とする構成8~14のいずれか1項に記載の通信装置。
(構成17)
前記第2の転送手段は、前記エラーが発生した画像を前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに転送済みである場合には、前記第2の転送先の保存先フォルダとは異なるフォルダに保存されている前記エラーが発生した画像のファイルの名称を変更することを特徴とする構成8~14のいずれか1項に記載の通信装置。
(構成18)
前記変更の後のファイルの名称は、前記第1の転送先の情報に基づく名称であることを特徴とする構成17に記載の通信装置。
(方法1)
第1の転送先の情報を取得する取得ステップと、
前記第1の転送先と第2の転送先に同一の画像を転送する転送ステップとを有し、
前記転送ステップでは、前記第2の転送先の保存先フォルダに前記画像を転送し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダであることを特徴とする通信装置の制御方法。
(方法2)
第1の転送先の情報を取得する取得ステップと、
前記第1の転送先に画像を転送する第1の転送ステップと、
前記第1の転送ステップによる転送のエラーが発生した場合には、前記エラーが発生した画像を第2の転送先の保存先フォルダに転送する第2の転送ステップとを有し、
前記第2の転送先の保存先フォルダは、前記第1の転送先の情報に基づく名称のフォルダであることを特徴とする通信装置の制御方法。
(プログラム1)
コンピュータを、構成1~18のいずれか1項に記載された通信装置として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0123】
100 デジタルカメラ、101 制御部、102 撮像部、103 不揮発性メモリ、104 作業用メモリ、105 操作部、106 表示部、107 記録媒体、108 接続部