(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179950
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】センサユニット
(51)【国際特許分類】
A61B 5/01 20060101AFI20241219BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
A61B5/01 100
A61B5/00 102A
A61B5/00 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099299
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000107619
【氏名又は名称】スターライト工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003823
【氏名又は名称】弁理士法人柳野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】人見 直樹
【テーマコード(参考)】
4C117
【Fターム(参考)】
4C117XB01
4C117XB02
4C117XC11
4C117XD01
4C117XE06
4C117XE23
4C117XJ47
(57)【要約】
【課題】ヘルメットを使用しない場合でも、使用者の頭部における生体情報と環境情報とを安定的に取得することができる、センサユニットを提供する。
【解決手段】センサユニット10は、左右一対の耳掛け部11R・11Lと、一対の耳掛け部11R・11Lを後側で連結する連結部12と、右耳掛け部11Rの後方に形成されて右耳掛け部11Rよりも内側に膨出する第一膨出部13と、右耳掛け部11Rから前側に延出される延出部15と、延出部15の先端に形成されて使用者Uの額に接触する接触部16と、を備え、生体情報センサである皮膚表面温度センサ16aが接触部16に設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の生体情報を取得するための生体情報センサを備えるセンサユニットであって、
左右一対の耳掛け部と、前記一対の耳掛け部を後側で連結する連結部と、一方の前記耳掛け部の後方に形成されて当該耳掛け部よりも内側に膨出する第一膨出部と、一方の前記耳掛け部から前側に延出される延出部と、前記延出部に形成されて使用者の額に接触する接触部と、を備え、
前記生体情報センサが前記接触部に設けられる、センサユニット。
【請求項2】
前記第一膨出部が前記耳掛け部よりも内側に膨出する膨出高さは、2mm以上10mm以下である、請求項1に記載のセンサユニット。
【請求項3】
前記接触部は、前記延出部の先端側から内側に向かって突出して形成される、請求項1に記載のセンサユニット。
【請求項4】
前記延出部の先端側からの前記接触部の突出量は、2mm以上6mm以下である、請求項3に記載のセンサユニット。
【請求項5】
前記延出部における基端部下側には、上側に向かって切り欠き部が形成される、請求項1に記載のセンサユニット。
【請求項6】
他方の前記耳掛け部の後方に形成されて当該耳掛け部よりも内側に膨出する第二膨出部を備える、請求項1に記載のセンサユニット。
【請求項7】
前記生体情報センサが皮膚表面温度センサである、請求項1に記載のセンサユニット。
【請求項8】
使用者の周囲の環境情報を取得するための環境情報センサをさらに備える、請求項1から請求項7の何れか一項に記載のセンサユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、使用者の頭部に装着するセンサユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使用者の生体情報や環境情報を検出するために、各種センサを備えて使用者が装着することができるウェアラブル機器が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、ヘルメットに生体情報センサ等を設けて使用者が頭部に装着可能とする技術が記載されている。このような技術において、ヘルメットを用いないようにした場合に、眼鏡やゴーグル等の頭部に装着する物品と干渉しない構成が求められていた。そこで、本開示は、上記に関する課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前述の課題解決のために、以下のセンサユニットを構成した。
【0006】
(1)使用者の生体情報を取得するための生体情報センサを備えるセンサユニットであって、左右一対の耳掛け部と、前記一対の耳掛け部を後側で連結する連結部と、一方の前記耳掛け部の後方に形成されて当該耳掛け部よりも内側に膨出する第一膨出部と、一方の前記耳掛け部から前側に延出される延出部と、前記延出部に形成されて使用者の額に接触する接触部と、を備え、前記生体情報センサが前記接触部に設けられる、センサユニット。
【0007】
(1)に記載のセンサユニットによれば、第一膨出部が耳掛け部よりも内側に膨出し、使用者の頭部の表面と、耳掛け部及び延出部と、の間に空間が形成されるため、この空間に眼鏡やゴーグル等の頭部に装着する物品を挿通することが可能となる。
【0008】
(2)前記第一膨出部が前記耳掛け部よりも内側に膨出する膨出高さは、2mm以上10mm以下である、(1)に記載のセンサユニット。
【0009】
(2)に記載のセンサユニットによれば、耳掛け部の耳への掛けやすさを損なうことなく、頭部の表面と耳掛け部及び延出部との間の空間を確保することができる。
【0010】
(3)前記接触部は、前記延出部の先端側から内側に向かって突出して形成される、(1)に記載のセンサユニット。
【0011】
(3)に記載のセンサユニットによれば、接触部が延出部の先端よりも内側に突出し、使用者の頭部の表面と延出部との間に空間が形成されるため、この空間に眼鏡やゴーグル等の頭部に装着する物品を挿通し易くなる。
【0012】
(4)前記延出部の先端側からの前記接触部の突出量は、2mm以上6mm以下である、(3)に記載のセンサユニット。
【0013】
(4)に記載のセンサユニットによれば、耳掛け部の耳への掛けやすさを損なうことなく、頭部の表面と延出部との間に空間を確保することができる。
【0014】
(5)前記延出部における基端部下側には、上側に向かって切り欠き部が形成される、(1)に記載のセンサユニット。
【0015】
(5)に記載のセンサユニットによれば、切り欠き部を介して眼鏡やゴーグル等の頭部に装着する物品を挿通し易くなる。
【0016】
(6)他方の前記耳掛け部の後方に形成されて当該耳掛け部よりも内側に膨出する第二膨出部を備える、(1)に記載のセンサユニット。
【0017】
(6)に記載のセンサユニットによれば、第二膨出部が耳掛け部よりも内側に膨出し、使用者の頭部の表面と耳掛け部との間に空間が形成されるため、この空間に眼鏡やゴーグル等の頭部に装着する物品を挿通することが可能となる。
【0018】
(7)前記生体情報センサが皮膚表面温度センサである、(1)に記載のセンサユニット。
【0019】
(7)に記載のセンサユニットによれば、使用者の生体情報として皮膚表面温度(体温)を取得することができる。
【0020】
(8)使用者の周囲の環境情報を取得するための環境情報センサをさらに備える、(1)から(7)の何れか一に記載のセンサユニット。
【0021】
(8)に記載のセンサユニットによれば、使用者の生体情報に併せて周囲の環境情報を取得することにより、使用者の熱中症対策用センサユニットとして用いることが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係るセンサユニットによれば、使用者の頭部の表面と、耳掛け部及び延出部と、の間の空間に、眼鏡やゴーグル等の頭部に装着する物品を挿通することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】一実施形態に係るセンサユニットを示した後方斜視図。
【
図3】センサユニットの使用状態を示した右側面図。
【
図4】センサユニットの使用状態を示した左側面図。
【
図7】右側の蓋部材を取り外した状態のセンサユニットを示した拡大斜視図。
【
図8】左側の蓋部材を取り外した状態のセンサユニットを示した拡大斜視図。
【
図9】センサユニットの別形態での使用状態を示した右側面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、
図1から
図9を用いて、本発明の一実施形態に係るセンサユニット10について説明する。センサユニット10は
図3から
図5に示す如く、使用者Uが両側の耳Eに耳掛け部11(右耳掛け部11R及び左耳掛け部11L)を掛けることにより、頭部に装着して使用するものである。
【0025】
図3から
図5に示す如く、使用者Uはセンサユニット10を頭部に装着した状態で眼鏡Gを掛けることが可能である。また、
図9に示す別形態での使用状態の如く、使用者Uはセンサユニット10を頭部に装着した状態でマスクMを掛けることも可能である。本実施形態においては、使用者Uがセンサユニット10を装着した状態において、使用者Uから見た方向でセンサユニット10の前後左右方向を規定する。
【0026】
図1、
図2、及び、
図5に示す如く、センサユニット10は平面視でU字形状に形成されている。センサユニット10は、左右一対の耳掛け部11R・11L、連結部12、第一膨出部13、第二膨出部14、延出部15、及び、接触部16等を主な構成要素として備える。以下、各構成要素について説明する。
【0027】
センサユニット10は、使用者Uの耳Eに左右一対の耳掛け部11R・11Lを掛けることにより、使用者Uの頭部に装着される。本実施形態に係るセンサユニット10は、後述するように連結部12の弾性により使用者Uの頭部を挟持することができるため、それぞれの耳掛け部11R・11Lは必ずしも使用者Uの耳Eに接触する必要はない。即ち、本明細書において「耳Eに耳掛け部11R・11Lを掛ける」の文言は、耳掛け部11R・11Lの耳Eへの接触の有無に関わらず、「耳Eの上方で耳掛け部11R・11Lが保持された状態」を全般的に意味するものである(
図3及び
図4を参照)。
【0028】
連結部12は耳掛け部11R・11Lの後側でそれぞれを連結する。連結部12の内部には金属板12a(
図6及び
図8を参照)が挿入されている。センサユニット10は、金属板12aの弾性により左右方向内側に向かって収縮するように形成されている。このように、金属板12aが使用者Uの頭部を挟んで押圧する構成とすることにより、センサユニット10を安定的に使用者Uの頭部に保持することができる。
【0029】
第一膨出部13は右耳掛け部11Rの後方に、右耳掛け部11Rよりも内側に膨出するように形成される。第一膨出部13の内部には後述するようにセンサユニット10を構成する各種の部品が収容される。
図1及び
図3に示す如く、第一膨出部13の外面には押しこみ可能なスイッチ13e、LEDによる発光体の光を透光する発光表示部13f、及び、各種の情報を表示する表示窓13gが形成されている。センサユニット10においては、発光表示部13fから発光される光の色を変更することにより、使用者Uの状態(例えば、熱中症の危険度など)を外部に発信することが可能とされる。
【0030】
具体的には
図6及び
図7に示す如く、第一膨出部13の内側面(使用者Uの頭部に当接する面)には蓋部材13aが被せられる。第一膨出部13は、蓋部材13aを取り外すことにより電池Bを着脱できるように構成される。第一膨出部13の内部には、リジット基盤で形成された基板13b、センサユニット10における測定の設定(例えば測定頻度等)を切替える切替部13c、電池Bに接触する端子13d等が設けられる。
【0031】
なお、電池Bは本実施形態のようなボタン電池以外にも、リチウム電池等、充電可能な二次電池を使用することも可能である。充電式の電池を採用する場合、第一膨出部13には充電用の接続部が設けられる。
【0032】
第二膨出部14は左耳掛け部11Lの後方に、左耳掛け部11Lよりも内側に膨出するように形成される。第二膨出部14の内部には後述するようにセンサユニット10において連結部12の長さを調節する機構が収容される。具体的には
図6及び
図8に示す如く、第二膨出部14は外側の蓋部材14aと内側の本体部14bとに分割可能に構成されている。本体部14bには溝形状の被挿入部14cが形成され、被挿入部14cの内側には突部14dが形成されている。
【0033】
一方、連結部12の内部に収容された金属板12aの左側端部には溝部12bが形成されている。
図8に示す如く、被挿入部14cに金属板12aの左側端部が挿入され、溝部12bに突部14dが挿入される。これにより、溝部12bの内部で突部14dがスライド変位可能となり、連結部12に対して第二膨出部14を進退可能として、連結部12の長さを調節することができる。このように、センサユニット10においては、連結部12の長さを調節可能とすることにより、使用者Uの頭部の大きさが異なる場合でも使用することが可能となる。
【0034】
延出部15は右耳掛け部11Rから前側に、左側に湾曲した形状に延出される。延出部15における基端部下側には、上側に向かって切り欠き部が形成されており、この切り欠き部が右耳掛け部11Rとして形成されている。
【0035】
延出部15の先端には使用者Uの額に接触する接触部16が形成されている。
図1に示す如く、接触部16には使用者Uの生体情報を取得するための生体情報センサとして皮膚表面温度センサ16aが設けられている。皮膚表面温度センサ16aは延出部15の内部に収容された配線を介して第一膨出部13の内部の基板13bと接続されている。なお、生体情報センサが、使用者の生体情報として皮膚表面温度以外の情報(例えば、発汗の量など)を取得する構成とすることも可能である。
【0036】
本実施形態において、接触部16は延出部15の先端側から内側に向かって突出して形成されている。また、接触部16には使用者Uの額へのフィット感を高めるために弾性体が採用される。
【0037】
センサユニット10は、使用者Uの周囲の環境情報を取得するための環境情報センサとして、外気温湿度センサを第一膨出部13又は第二膨出部14の内部に収容することも可能である。この場合、使用者Uの生体情報に併せて周囲の環境情報を取得することにより、センサユニット10を使用者Uの熱中症対策用センサユニットとして用いることが可能となる。
【0038】
より詳細には、センサユニット10に外気温湿度センサを設けた場合は、使用者Uの額に接触する皮膚表面温度センサ16aで使用者Uの皮膚表面温度を測定し、外気温湿度センサで使用者Uの周囲の気温と湿度とを測定することにより、使用者Uの熱中症危険度を測定する器具として用いられる。
【0039】
具体的には、測定した気温と湿度とから、暑さ指数として知られているWBGT指数(湿球黒球温度)の近似値(以下、単に「WBGT」と記載する)を算出し、使用者Uの皮膚表面温度とWBGTとにより、使用者Uの熱中症危険度を測定するのである。WBGT指数とは、人体が受ける熱ストレスの大きさを、気温・湿度・風速・輻射熱を考慮して指数化したものであり、この値が大きい場合には、作業やスポーツを休止することが望ましいとされている。
【0040】
上記の如く、本実施形態に係るセンサユニット10は右側に第一膨出部13、延出部15、及び、接触部16が設けられ、左側に第二膨出部14が設けられる。但し、センサユニット10を左右逆にして構成することも可能である。
【0041】
センサユニット10の外形部を構成する部材の多くには、ポリプロピレン、ポリエチレン、エラストマー樹脂、ABS樹脂等の樹脂製素材が採用される。センサユニット10の強度を担保しつつ低コスト化を図るという観点より、センサユニット10を構成する各部材にはABS樹脂を採用することが好ましい。
【0042】
上記の如く、本実施形態に係るセンサユニット10によれば、右耳掛け部11Rの後方には、右耳掛け部11Rよりも内側に膨出する第一膨出部13が形成されている。これにより、
図5に示す如く、使用者Uの頭部の表面と、右耳掛け部11R及び延出部15と、の間に空間が形成される。そして、この空間に眼鏡GのつるGaやマスクMの耳掛け部Ma(
図9を参照)、ゴーグル等、頭部に装着する物品を挿通することができるため、センサユニット10と物品とが干渉しないように構成できる。このように、本実施形態に係るセンサユニット10は、眼鏡やゴーグル等の頭部に装着する物品と干渉することなく使用することを可能としている。
【0043】
センサユニット10において、第一膨出部13が右耳掛け部11Rよりも内側に膨出する膨出高さは、2mm以上10mm以下、より好ましくは3mm以上6mm以下であることが好ましい。これにより、右耳掛け部11Rの耳Eへの掛けやすさを損なうことなく、頭部の表面と右耳掛け部11R及び延出部15との間の空間を確保することができる。すなわち、第一膨出部13の膨出高さが10mmより大きいと、耳掛け部11Rが頭部から離れすぎて使用者Uの耳Eに当たりやすくなるため、センサユニット10が装着し難くなる。また、第一膨出部13の膨出高さが2mmより小さいと、右耳掛け部11R及び延出部15が頭部の表面と近い位置で装着される事になるため、頭部の表面と右耳掛け部11R及び延出部15との間の空間が十分に確保できなくなる。
【0044】
また、本実施形態に係るセンサユニット10においては
図5に示す如く、接触部16は延出部15の先端側から内側に向かって突出して形成される。これにより、使用者Uの頭部の表面と延出部15との間に空間が形成されるため、この空間に頭部に装着する物品を挿通し易くすることができる。
【0045】
また、センサユニット10において、延出部15の先端側からの接触部16の突出量は、2mm以上6mm以下、より好ましくは3mm以上6mm以下であることが好ましい。これにより、右耳掛け部11Rの耳Eへの掛けやすさを損なうことなく、頭部の表面と延出部15との間に空間を確保することができる。すなわち、延出部15の先端側からの接触部16の突出量が6mmより大きくなるとと、延出部15が頭部外方に広がり過ぎてしまい、その結果、耳掛け部11Rも頭部から離れすぎてしまうため、センサユニット10を適切に装着出来る事ができなくなる。また、延出部15の先端側からの接触部16の突出量が2mmより小さいと、右耳掛け部11R及び延出部15が頭部の表面と近い位置で装着される事になるため、頭部の表面と右耳掛け部11R及び延出部15との間の空間が十分に確保できなくなる。
【0046】
また、本実施形態に係るセンサユニット10において、左耳掛け部11Lの後方には、左耳掛け部11Lよりも内側に膨出する第二膨出部14が形成されている。これにより、
図5に示す如く、使用者Uの頭部の表面と、左耳掛け部11Lと、の間に空間が形成される。そして、この空間に空間に頭部に装着する物品を挿通することができるため、センサユニット10と物品とが干渉しないように構成できる。
【0047】
また、センサユニット10において、延出部15における基端部下側には、上側に向かって切り欠き部(本実施形態における右耳掛け部11R)が形成されることが好ましい。これにより、切り欠き部を介して頭部に装着する物品を挿通し易くなる。すなわち、装着する物品が延出部15の基端部下側において、延出部15と交差するように挿通されるため、延出部15の基端部下側は延出部15と装着する物品が干渉しやすい部位である。そのため、右耳掛け部11Rを上側に向かって湾曲して切り欠いた切り欠き部とする事で、延出部15と装着する物品が交差する基端部下側の空間を確保しやすくなる。特に使用者Uの頭部の耳から前方においてが装着する物品と延出部15と交差するように挿通される部分であるため、切り欠き部は延出部15の基端部下側から使用者Uの頭部の耳から前方にかかる部分までかけて形成できるよう、側面視で曲率半径が15mm~30mmの範囲内で形成されている事が望ましい。
【0048】
本実施形態に係るセンサユニット10において、耳掛け部11R・11Lは側面視で曲率半径が15~30mmの範囲内で形成されている。この耳掛け部11R・11Lを使用者Uの耳に掛けることにより、使用者Uの頭部でセンサユニット10の姿勢を安定的に維持することが可能となる。
【0049】
また、本実施形態に係るセンサユニット10において、延出部15は平面視で曲率半径が80~120mmの範囲内で形成されている。これにより、延出部15を使用者Uの頭部の近傍に配置することが可能となる。すなわち、延出部15の平面視における曲率半径が80mmより小さいと、耳掛け部11Rが頭部から離れすぎてしまうため、センサユニット10を適切に装着出来る事ができなくなる。また、延出部15の平面視における曲率半径が120mmより大きいと、右耳掛け部11R及び延出部15が頭部の表面と近い位置で装着される事になるため、頭部の表面と右耳掛け部11R及び延出部15との間の空間が十分に確保できなくなる。
【符号の説明】
【0050】
10 センサユニット 11 耳掛け部
11R 右耳掛け部 11L 左耳掛け部
11a 被係合溝 11b 収容部
11c 湾曲部 12 連結部
12a 金属板 12b 溝部
13 第一膨出部 13a 蓋部材
13b 基板 13c 切替部
13d 端子 13e スイッチ
13f 発光表示部 13g 表示窓
14 第二膨出部 14a 蓋部材
14b 本体部 14c 被挿入部
14d 突部 15 延出部
16 接触部
16a 皮膚表面温度センサ(生体情報センサ)
U 使用者 E 耳
G 眼鏡 Ga つる
M マスク Ma 耳掛け部
B 電池