(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018003
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】インペラ
(51)【国際特許分類】
B01F 23/234 20220101AFI20240201BHJP
B01F 27/112 20220101ALI20240201BHJP
B01F 27/90 20220101ALI20240201BHJP
C02F 7/00 20060101ALI20240201BHJP
C02F 3/12 20230101ALI20240201BHJP
【FI】
B01F23/234
B01F27/112
B01F27/90
C02F7/00
C02F3/12 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121032
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】507036050
【氏名又は名称】住友重機械エンバイロメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002826
【氏名又は名称】弁理士法人雄渾
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 茂
(72)【発明者】
【氏名】谷本 礼佳
【テーマコード(参考)】
4D028
4D029
4G035
4G078
【Fターム(参考)】
4D028BB03
4D028BC24
4D028BD06
4D028BD10
4D029AA05
4D029BB01
4G035AB24
4G078BA05
4G078DA01
(57)【要約】
【課題】本発明の課題は、被処理水に対する酸素の供給効率を向上させることにより、回転に必要な動力を低下させることができるインペラを提供することである。
【解決手段】上記課題を解決するために、被処理水に対して曝気及び/又は撹拌を行うインペラであって、被処理水を曝気する曝気翼と、被処理水を撹拌する撹拌翼と、を備え、曝気翼と撹拌翼は、それぞれ径方向外側に放射状に形成されており、撹拌翼は、曝気翼よりインペラの回転方向後方に向かって傾斜又は湾曲していることを特徴とする、インペラを提供する。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理水に対して曝気及び/又は撹拌を行うインペラであって、
前記被処理水を曝気する曝気翼と、
前記被処理水を撹拌する撹拌翼と、を備え、
前記曝気翼と前記撹拌翼は、それぞれ径方向外側に放射状に形成されており、
前記撹拌翼は、前記曝気翼よりインペラの回転方向後方に向かって傾斜又は湾曲していることを特徴とする、インペラ。
【請求項2】
前記撹拌翼は、平面形状の板を複数の箇所で屈曲することにより前記曝気翼よりインペラの回転方向後方に向かって傾斜していることを特徴とする、請求項1に記載のインペラ。
【請求項3】
前記曝気翼の上端は、回転方向側に向かって屈曲又は湾曲することを特徴とする、請求項1又は2に記載のインペラ。
【請求項4】
請求項1~3何れか一項に記載のインペラを備えることを特徴とする、撹拌装置。
【請求項5】
請求項4に記載の撹拌装置を用いた水処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生物学的水処理設備用の縦軸型曝気撹拌装置のインペラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
下水や汚水等の被処理水を生物処理する生物処理設備として、無終端状の循環水路が形成されたオキシデーションディッチ槽を使用する方法が知られている。このオキシデーションディッチ槽における曝気撹拌装置としては、縦軸型、横軸型及び斜軸型の3種類が知られている。
特許文献1には、オキシデーションディッチ槽内に配置され、排水の液面に略垂直な方向、すなわち、液面に対して交差する方向を軸方向として回転して、排水の曝気撹拌を行うインペラが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オキシデーションディッチ槽において被処理水を曝気撹拌するためには、曝気撹拌装置を長時間可動させ続ける必要がある。そのため、被処理水と常に接しているインペラは、曝気撹拌装置の動力を増加させることなく、被処理水に対する酸素の供給効率を向上させることが望まれている。
【0005】
そこで、本発明の課題は、被処理水に対する酸素の供給効率を向上させることにより、回転に必要な動力を低下させることができるインペラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記課題について鋭意検討した結果、被処理水を曝気する曝気翼と、被処理水を撹拌する撹拌翼とを備えるインペラにおいて、撹拌翼は、曝気翼よりインペラの回転方向後方に向かって傾斜又は湾曲していることにより、被処理水に対する酸素の供給効率を維持したまま必要な動力を低下させることができることを見出して本発明を完成させた。すなわち、本発明は、以下のインペラである。
【0007】
上記課題を解決するための本発明のインペラは、被処理水に対して曝気及び/又は撹拌を行うインペラであって、被処理水を曝気する曝気翼と、被処理水を撹拌する撹拌翼と、を備え、曝気翼と撹拌翼は、それぞれ径方向外側に放射状に形成されており、撹拌翼は、曝気翼よりインペラの回転方向後方に向かって傾斜又は湾曲していることを特徴とする。
【0008】
本発明のインペラによれば、撹拌翼が曝気翼よりインペラの回転方向後方に向かって傾斜又は湾曲していることにより、撹拌翼の動作に係る被処理水の抵抗を低下させ、曝気翼による所定の曝気性能を維持したまま、低動力で被処理水の曝気・撹拌を行うことができる。これにより、省エネルギーで酸素供給効率を効果的に増加させることが可能となるインペラを提供することができる。換言すれば、このインペラを用いることにより省エネルギーで酸素供給効率を効果的に増加させることが可能となる水処理装置を提供することができる。
【0009】
また、本発明のインペラの一実施態様としては、撹拌翼は、平面形状の板を複数の箇所で屈曲することにより曝気翼よりインペラの回転方向後方に向かって傾斜していることを特徴とする。
この特徴によれば、平面状の板を無段階に曲げることで湾曲した羽根部を形成する場合と比較して、少ない作業工程で羽根部を製造することができる。これにより、インペラの製造コストを大幅に下げることや、インペラの製造時間を短縮することが可能となる。換言すれば、このインペラを用いた曝気撹拌装置の製造コストや製造時間を大幅に短縮することができる。
【0010】
また、本発明のインペラの一実施態様としては、曝気翼の上端は、回転方向側に向かって屈曲又は湾曲することを特徴とする。
この特徴によれば、曝気翼の上端が、回転方向側に向かって屈曲又は湾曲することにより、インペラ上の被処理水を効率良く加速させることが可能となり、曝気効率を向上させることができる。
【0011】
また、本発明のインペラを用いた撹拌装置によれば、省エネルギーで酸素供給効率を効果的に増加させることが可能となる水処理装置を提供することができる。
【0012】
また、本発明の撹拌装置を用いた水処理方法によれば、省エネルギーで酸素供給効率を効果的に増加させることが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、被処理水に対する酸素の供給効率を向上させることにより、回転に必要な動力を低下させることができるインペラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1A】無終端水路を平面から見た場合における、本発明の生物処理設備の構成を示す概略説明図である。
【
図1B】無終端水路を平面から見た場合における、本発明の生物処理設備の構成を示す概略説明図である。
【
図2】無終端水路の断面における、本発明の縦軸型曝気撹拌装置の構造を示す概略説明図である。
【
図3A】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す概略斜視図である。
【
図3B】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す概略平面図である。
【
図3C】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す概略平面図である。
【
図3D】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す概略底面図である。
【
図3E】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す概略底面図である。
【
図3F】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す概略底面図である。
【
図3G】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す
図3BのV-V方向における概略断面図である。
【
図3H】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す
図3BのV-V方向における概略断面図である。
【
図3I】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す
図3GのV-V方向における概略断面図である。
【
図3J】本発明の第一の実施態様におけるインペラを示す
図3GのV-V方向における概略断面図である。
【
図4A】本発明の第ニの実施態様におけるインペラを示す概略斜視図である。
【
図4B】本発明の第ニの実施態様におけるインペラを示す
図4AのV-V方向における概略断面図である。
【
図5A】本発明の第三の実施態様におけるインペラを示す概略斜視図である。
【
図5B】本発明の第三の実施態様におけるインペラを示す概略平面図である。
【
図6A】本発明の第四の実施態様のインペラの外観を表す平面図である。
【
図6B】本発明の第四の実施態様のインペラの外観を表す底面図である。
【
図6C】本発明の第四の実施態様のインペラの外観を示す正面図である。
【
図6D】本発明の第四の実施態様のインペラの外観を示す背面図である。
【
図6E】本発明の第四の実施態様のインペラの外観を示す左側面図である。
【
図6F】本発明の第四の実施態様のインペラの外観を示す右側面図である。
【
図6G】本発明の第四の実施態様のインペラの外観を示す斜視図である。
【
図7A】本発明の第五の実施態様のインペラの外観を表す平面図である。
【
図7B】本発明の第五の実施態様のインペラの外観を表す底面図である。
【
図7C】本発明の第五の実施態様のインペラの外観を示す正面図である。
【
図7D】本発明の第五の実施態様のインペラの外観を示す背面図である。
【
図7E】本発明の第五の実施態様のインペラの外観を示す左側面図である。
【
図7F】本発明の第五の実施態様のインペラの外観を示す右側面図である。
【
図7G】本発明の第五の実施態様のインペラの外観を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のインペラ、撹拌装置、水処理方法は主に、生物学的水処理設備用の縦軸型曝気撹拌装置や、生物学的水処理方法に利用するものである。
また、以下のインペラ、撹拌装置に対する説明は、水処理方法の説明も兼ねるものである。
【0016】
[第一の実施態様]
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1Aは、第一の実施態様における無終端水路2を平面から見た場合における、生物処理設備1の構成を示す概略説明図である。なお、図中の矢印は、無終端水路2を流れる循環流を表したものである。
【0017】
(生物処理設備)
本発明における生物処理設備1は、無終端水路2内で被処理水を循環しながら生物処理を行うオキシデーションディッチ法に使用するものである。被処理水は、特に制限されないが、例えば、下水、畜産廃水、工場廃水等の有機性廃水が挙げられる。
生物処理設備1は、
図1Aに示すように周囲壁21及び区画壁22により形成された無終端水路2、無終端水路2に設置された縦軸型曝気撹拌装置3及びガイド板7を備えている。
【0018】
無終端水路2は、平行に延びる直線状の2本の直線水路2aと、2本の直線水路2aの両端において直線水路2aを連結して被処理の循環流を形成する循環水路2bからなる。
第一の実施態様の生物処理設備1では、
図1Aに示すように直線水路2aの区画壁22の近傍に縦軸型曝気撹拌装置3が設置されている。
また、
図1Bに示すように、縦軸型曝気撹拌装置3は、無終端水路2の循環流路2bに配置してもよい。
【0019】
縦軸型曝気撹拌装置3は、流路内の被処理水に対して表面曝気を行い、被処理水に酸素を供給するものである。また、縦軸型曝気撹拌装置3は、近傍に配置されたガイド板7と共に、無終端水路2に循環流を形成する。具体的には、縦軸型曝気撹拌装置3が被処理水内に撹拌流を発生し、この撹拌流の流れを、近傍に配置されたガイド板7が案内することにより無終端水路2に循環流を形成する。
【0020】
(縦軸型曝気撹拌装置)
図2は、本実施態様における縦軸型曝気撹拌装置3の構造を示す概略説明図である。
図2に示すように、縦軸型曝気撹拌装置3は、被処理水を曝気撹拌するためのインペラ31、インペラ31を回転するための動力を供給する駆動部33を備えている。
また、本実施態様におけるインペラ31は、駆動部33に連結された軸31Cと、軸31Cに放射状に取り付けられた複数の曝気翼31Aと、複数の曝気翼31Aを連結するつなぎ板31Bを備える。
【0021】
また、
図3Aには、本発明の第一の実施態様のインペラ31の斜視図を示し、
図3Bには、本発明の第一の実施態様のインペラ31を軸方向から見た平面図を、
図3Cには本発明の第一の実施態様のインペラ31を軸方向から見た底面図示す。
図3A、
図3B、
図3Cに示すように、つなぎ板31Bは、軸31Cとの間に、隙間を介して設置されており、この隙間は、被処理水を揚水するための通水孔31Dを形成する。
【0022】
次に、縦軸型曝気撹拌装置3の動作について説明する。
図2に示すように、縦軸型曝気撹拌装置3は、通水孔31Dを被処理水中に配置し、曝気翼31Aの先端が水面上に出るように設置する。この位置でインペラ31を回転すると、曝気翼31Aにより掻き寄せられた被処理水は、遠心力により曝気翼31Aの先端から飛沫として周囲に飛散する。縦軸型曝気撹拌装置3の近傍に配置されたガイド板7は、上端が水面付近に位置するように設置されており、被処理水の飛沫は、ガイド板7を越えて遠方まで飛散することができる。被処理水の飛沫は、大気中を飛散する間に空気を取り込み、空気を含む状態で被処理水に着水する。これにより、被処理水に酸素を供給することができる。
【0023】
曝気翼31Aから被処理水が飛散すると、つなぎ板31Bと軸31Cの間に形成された通水孔31Dから被処理水が流れ込むため、連続して被処理水をインペラ31の周囲に飛散することができる。
【0024】
また、被処理水中には、軸31Cに放射状に取り付けられた複数の撹拌翼31Eが設置されている。撹拌翼31Eは、被処理水中に撹拌流を形成する。撹拌流は、ガイド板7により下流側に向かって案内され、無終端水路2に循環流を形成する。
【0025】
次に、インペラ31の各部について詳細に説明する。
<軸>
軸31Cは、
図2に示すように、駆動部33に連結されており、駆動部33からの動力によりインペラ31を回転駆動させることを目的とするものである。
軸31Cは、駆動部33からの動力によりインペラ31を回転駆動させることができれば、形状等は特に限定されるものではない。例えば、円柱状、多角柱状などの形状のものが挙げられる。また、軸31Cは、内部が空洞である中空構造でもよい。この場合、軸31Cの強度を保ちつつ、インペラ31全体を軽量化できるため、低い動力で被処理水を曝気撹拌することができる。
【0026】
軸の材質は、特に制限されないが、例えば、鉄やステンレスなどの金属製、硬質プラスチックなどの樹脂製などが挙げられる。強度や耐腐食性の観点から、ステンレスなどの耐腐食性の金属が好ましい。
【0027】
図2に示すように、軸31Cは、複数の軸からなり、複数の軸を連結する連結部31Fを備える。軸31Cを複数の軸に分割可能とすることにより、インペラ31の被処理水の水深に対する位置を調整することができる。例えば、被処理水の底部付近にインペラ31を設置する場合には、連結部31Fを分割して、延伸のための軸(不図示)を追加して、軸31Cの長さを延伸することができる。
【0028】
また、
図2に示すように、昇降装置31Gを備えてもよい。昇降装置31Gは、インペラ31を昇降させるための装置であり、昇降装置31Fを備えることにより、インペラ31の高さ位置を微調整することが可能となる。インペラ31の高さを微調整することにより、インペラ31により形成する飛沫の量や飛散距離を調整することができるため、被処理水に対する酸素の供給効率を向上させることで、回転に必要な動力を低下させるという本発明の効果をより発揮することができる。
【0029】
<曝気翼>
図3Aに示すように、曝気翼31Aは、被処理水を飛散させ曝気する目的で、つなぎ板31Bから上部に形成されている。また、曝気翼31Aは、軸31Cから径方向外側に向かって延伸するように形成されており、かつ後述する曲部O301を支点にインペラ31の回転方向に向けて上端を屈曲するように形成されている。そして、軸31Cには、複数の曝気翼31Aが放射状に取り付けられている。
第一の実施態様の曝気翼31Aは、軸31Cの軸方向(略鉛直方向)と略平行に設置された羽根板310Aと羽根板310Bによって構成されている。
羽根板310Aは、羽根板310Aで掻き寄せた被処理水を羽根板310Aに沿って径方向外側に案内する。また、羽根板310Bを設けることにより、被処理水の飛散量が増加して酸素供給効率を一層向上することができる。
また、
図3Bに示すように、羽根板310A(破線まで)は、軸31Cの軸心から放射状に固定されている。羽根板310Aを軸心から放射状に固定することにより、インペラ31の回転時のバランスが取り易い。
【0030】
図3A、
図3Bに示すように、羽根板310Bは、羽根板310Aの上端をインペラ31の回転方向前方に向けて、後述する曲部O301を支点に屈曲させたものである。これにより、羽根板310Bは、軸31Cからインペラ径方向外側に向かって上向きに傾斜している。そのため、被処理水を遠方まで飛散させることができるため、酸素の供給率効率を高めることができる。なお、羽根板310Bと被処理水の水面とのなす角は、例えば、10~80°であり、好ましくは20~60°である。
【0031】
また、
図3Cに示すように、羽根板310Bは、インペラ径方向外側の先端部分のみにおいて、羽根板310Aの上端をインペラ31の回転方向前方に向けて、曲部O301を支点に屈曲させたものであってもよい。
これによれば、最低限の加工で、曝気効率の良い曝気翼31Aを作成することができるため、インペラの製造コストや製造時間を大幅に削減することができる。
【0032】
曝気翼31Aの設置数は、特に限定されない。曝気翼31Aの設置数は、好ましくは、インペラ31を平面視した場合において等間隔に2~12枚程度であることが挙げられる。この場合、効果的に被処理水を撹拌及び大気中に飛散させることができる。さらに好ましくは、曝気翼31Aの設置数は、インペラ31を平面視した場合において等間隔に6~8枚であることが挙げられる。この場合、発生する撹拌流の強さと大気中に飛散される被処理水の水量が最適となるため、効率よく被処理水を曝気撹拌することができる。
【0033】
また、
図3A、
図3Bに示すように、周方向に隣り合う曝気翼31Aの間には、つなぎ板31Bが連結する。また、
図3Gに示すように、つなぎ板31Bは、羽根板310Aと後述する後述する撹拌翼31Eの中腹に固定されている。羽根板310Bは、インペラ31が回転により通水孔31Dより揚水された被処理水を、インペラ31の周囲に飛散させる機能を有する。
【0034】
曝気翼31A及び撹拌翼31Eの材質は、特に制限されないが、例えば、鉄やステンレスなどの金属製、硬質プラスチックなどの樹脂製などが挙げられる。強度や耐腐食性の観点から、ステンレスなどの耐腐食性の金属が好ましい。
また、曝気翼31Aと撹拌翼31Eの材質は同一でも異なっていてもよい。
【0035】
なお、曝気翼31Aの形状は、特に制限されず、例えば、第一の実施態様では、羽根板310Aの板面が軸31Cの軸方向(略鉛直方向)と略平行に設置されるが、羽根板310Aの板面を水面に対して傾斜して固定してもよい。
【0036】
<曲部O>
図3I(a)に示すように、曲部Oは、径方向外側の先端部分において、各曝気翼31Aの上端をインペラ31の回転方向前方に向けて傾斜させる支点となる部分である。
曲部Oは、曝気翼31Aにつき、O301の1ヶ所のみである。これによると、最低限の曲げ加工を行うことで、インペラの製造コストや製造時間を大幅に削減することができる。また、つなぎ板31Bの上面又は下面に沿って通過する被処理水を効率よく大気中に飛散させることができる上、被処理水の飛散量が増加して酸素供給効率を一層向上することができる。なお、曲部O301における羽根板310Bと羽根板310Aのなす角は、例えば、好ましくは100~170°であり、より好ましくは110~160°である。
また、
図3I(b)に示すように、特定の曲部Oを設けず、羽根板310Aの上端がインペラ31の回転方向前方に向けて全体的に緩やかに湾曲するように傾斜させてもよい。これによると、つなぎ板31Bの上面又は下面に沿って通過する被処理水をより安定して大気中に飛散させることができる上、酸素供給効率を一層向上することができる。
【0037】
<撹拌翼>
図2に示すように、撹拌翼31Eは、被処理水に没するように、つなぎ板31Bより下部に形成されている。また、攪拌翼31Eは、軸31Cに放射状に複数取り付けられており、被処理水中に撹拌流を形成するものである。
また、
図2に示すように撹拌翼31Eの形状は、インペラ径方向外側端部から軸31Cに向かって、撹拌翼31Eの幅が拡大している。これにより、被処理水の内部に配置される軸31C付近では、撹拌翼31Eが大きくなるため、被処理水に強い撹拌流を形成することができる。
【0038】
図3D、E、Fは、本実施態様における撹拌翼31Eの形状の一例を示したものである。
図3D、E、Fに示すように、撹拌翼31Eは、インペラ31の径方向外側に放射状に形成されている。そして、撹拌翼31Eは、
図3D、E、Fにおいて曝気翼31Aよりインペラ31の回転方向後方に向かって傾斜又は湾曲していることを特徴とする。
この特徴によれば、曝気翼による所定の曝気性能を維持したまま、撹拌翼の動作に係る被処理水の抵抗を低下させ、低動力で被処理水の曝気・撹拌を行うことができるため、省エネルギーで酸素供給効率を効果的に増加させることが可能となるインペラを提供することができる。換言すれば、このインペラを用いることにより省エネルギーで酸素供給効率を効果的に増加させることが可能となる水処理装置を提供することができる。
【0039】
ここで、本発明において、「回転方向後方に向かって傾斜又は湾曲している」とは、撹拌翼と、形状を対比する曝気翼の軸側の始点をそれぞれ同じ位置と仮定したときに、撹拌翼の径方向外側の終点が、曝気翼の径方向外側の終点よりも回転方向後方に位置することを意味する。以下、具体例を
図3D、
図3E及び
図3Fにより具体的に説明する。
図3Dには、インペラ31の回転方向後方に向かって傾斜するように直線状の板材を複数配置した撹拌翼31E1が示されている。
【0040】
ここで、
図3Dにおいて、曝気翼31Aの軸31C側の始点を始点P1とし、インペラ径方向外側において曝気翼31Aがつなぎ板31Bと接する点を終点P2と仮定する。
そして、その曝気翼31Aとインペラ回転方向後方に隣り合う撹拌翼31E1の軸31C側の始点を、曝気翼31Aの始点P1と同位置とした場合(
図3D中に破線において示す。)、撹拌翼31E1の終点P3は、曝気翼31Aの終点P2よりもインペラ31の回転方向に対して後方に位置する。
つまり
図3Dには、曝気翼31Aの終点P2よりも撹拌翼31E1の終点P3がインペラ31の回転方向に対して後方になるよう、撹拌翼31E1が傾斜しているという特徴が示されている。
【0041】
上記特徴によれば、撹拌翼を複数の直線状の板材を配置することにより撹拌翼とすることで、板部材を湾曲又は屈曲させる曲げ加工を行うことで撹拌翼を製造する場合と比較して、インペラの製造コストと製造時間を大幅に縮小することができるうえ、曝気翼の所定の曝気効率を保ちつつ低動力で被処理水を効率よく撹拌することが可能となる。
【0042】
また、本実施態様における撹拌翼31Eの形状の別の一例として、
図3Eには、後述する複数の曲部K301~K303によって屈曲することでインペラ31の回転方向後方に向かって傾斜するように配置された撹拌翼31E2が示されている。
ここで、
図3Eにおいて、曝気翼31Aの軸31C側の始点を始点P1とし、インペラ径方向外側において曝気翼31Aがつなぎ板31Bと接する点を終点P2と仮定する。
そして、その曝気翼31Aとインペラ回転方向後方に隣り合う撹拌翼31E2の軸31C側の始点が、曝気翼31Aの始点P1と同位置である場合、撹拌翼31E2のインペラ31の径方向外側の端部を終点P3は、曝気翼31Aの終点P2よりもインペラ31の回転方向に対して後方に位置する。よって、
図3Eには、撹拌翼31E2の終点P3が曝気翼31Aの終点P2よりもインペラ31の回転方向に対して後方になるよう、撹拌翼が傾斜している特徴が示されている。
【0043】
<曲部K>
図3Eに示すように、曲部Kは撹拌翼31E2を特定の方向へ傾斜させる支点となる部分である。
曲部Kは、撹拌翼31E2をインペラ31の回転方向後方に向かって傾斜させる複数の部分である。
図3Eでは曲部をK301~K303の3ヶ所設けているが、複数であれがこれに限定されない。例えば、曲部Kの数は、撹拌翼31E2につき2ヶ所から10ヶ所であることが挙げられる。これによると、板部材を無段階に曲線を描くように湾曲させる曲げ加工を行うことで撹拌翼を製造する場合と比較して、インペラの製造コストと製造時間を大幅に縮小することができるうえ、曝気翼の所定の曝気効率を保ちつつ低動力で被処理水を効率よく撹拌することが可能となる。また、好ましくは、曲部Kの数は各羽根板310Aにつき3~5ヶ所であることが挙げられる。これによれば、最低限の曲げ加工を行うことで、更にインペラの製造コストと製造時間を大幅に縮小することができるうえ、被処理水を効率よく撹拌することが可能となる。なお、各曲部K301~K303における羽根部310Aの傾斜角度は、例えば、好ましくは100~170°であり、より好ましくは110~160°である。
【0044】
また、本実施態様における撹拌翼31Eの形状の別の一例として、
図3Fには、特定の曲部Kを設けず、全体的にインペラ31の回転方向後方に向かって湾曲する撹拌翼31E3が示されている。
ここで、
図3Fにおいて、曝気翼31Aの軸31C側の始点を始点P1とし、インペラ径方向外側において曝気翼31Aがつなぎ板31Bと接する点を終点P2と仮定する。
そして、その曝気翼31Aとインペラ回転方向後方に隣り合う撹拌翼31E3の軸31C側の始点が、曝気翼31Aの始点P1と同位置である場合、撹拌翼31E3のインペラ31の径方向外側の端部を終点P3は、曝気翼31Aの終点P2よりもインペラ31の回転方向に対して後方に位置する。よって、
図3Fには、撹拌翼31E3の終点P3が曝気翼31Aの終点P2よりもインペラ31の回転方向に対して後方になるよう、撹拌翼が湾曲している特徴が示されている。
【0045】
撹拌翼31E1~31E3の例により、本発明における「回転方向後方に向かって傾斜又は湾曲している」とは、曝気翼の終点P2よりも撹拌翼の終点P3がインペラ31の回転方向に対して後方になるよう、撹拌翼が傾斜又は湾曲していることを意味するものである。
【0046】
<つなぎ板>
図3Aに示すように、つなぎ板31Bは、軸31Cとの間に隙間を介して曝気翼31Aに固定されており、当該隙間は、被処理水が通過する通水孔31Dを形成する。
【0047】
つなぎ板31Bは、
図3Gに示すように、
図3BのV-V方向において、通水孔31Dからインペラの外径に向かい曝気翼31A及び撹拌翼31Eの形状に沿うように、傾斜して設置される。これにより、つなぎ板31Bの上面又は下面に沿って通過する被処理水を効率よく大気中に飛散させることができる。
【0048】
また、つなぎ板31Bの別の態様として、つなぎ板31Bは、羽根部31Aから隣り合う回転方向前方の曝気翼31Aに向けて外周から通水孔31Dへ向かう傾斜角度が高くなるように設置してもよい。すなわち
図3Bの星印に示す位置が最も低い位置となる。これにより、
図3Bの星印の位置から被処理水をすくい上げることで、通水孔31Dより効率良く曝気翼31Aへ吸い上げる可能となる。なお、すくい上げられた被処理水の流れは、矢印に示す。
【0049】
また、つなぎ板31Bの別の態様として、
図3Hに示すように、
図3BのV-V方向において、つなぎ板31Bは、通水孔31Dからインペラ外径に向けて、上方に更に傾斜させてもよい。これにより、通水孔31Dから吸い上げた被処理水が効率よく羽根板上部311の上端付近に導くことが可能となり、更に効率よく被処理水を大気中に飛散させることができる。
【0050】
つなぎ板31Bは、
図3I(a)に示すように、
図3GのV-V方向において隣り合う曝気翼31Aの羽根板310A同士をフラットに接続している。
また、つなぎ板31Bの別の態様として、
図3I(b)に示すように、つなぎ板31Bは、
図3GのV-V方向において隣り合う曝気翼31A同士をインペラの回転方向に向かって
図3I(b)における下方向に下がるように傾斜するように接続してもよい。これにより、被処理水を通水孔31Dより効率良く曝気翼31Aへ吸い上げる可能となる。
【0051】
つなぎ板31Bは、板部材により形成され、その材質は、特に制限されないが、例えば、鉄やステンレスなどの金属製、硬質プラスチックなどの樹脂製などが挙げられる。強度や耐腐食性の観点から、ステンレスなどの耐腐食性の金属が好ましい。
【0052】
なお、軸31C、曝気翼31A、つなぎ板31B、撹拌翼31Eは、それぞれ別体として連結しても、一体として形成してもよい。
【0053】
(ガイド板)
ガイド板7は、
図1Aに示すように、縦軸型曝気撹拌装置3を直線流路2aに配置する際に縦軸型曝気撹拌装置3のインペラ31によって発生した撹拌流を整流することで、無終端水路2内の被処理水を撹拌及び循環させることを目的とするものである。縦軸型曝気撹拌装置3の上流側を覆うように区画壁22に固定されている。
ガイド板の設置高さは、
図2に示すように、上端は被処理水の略水面に位置し、下端は縦軸型曝気撹拌装置の下端と同等、もしくはやや上位に位置している。ガイド板の上端を略水面に位置することにより、インペラ31の回転により飛散する飛沫が周囲に着水し、酸素供給効率を高めることができる。また、浮遊するスカムを消失させる作用に優れる。
また、ガイド板の下端を、縦軸型曝気撹拌装置の下端と同等に設置することにより、インペラ31の回転により発生した撹拌流を所定の位置に誘導することができる。
また、
図1Bに示すように、縦軸型曝気撹拌装置3を循環水路2bに配置する際は、循環水路2b近傍の周囲壁21がガイド板7と同様の働きをするため、ガイド板7を設けることを要しない。
【0054】
[第二の実施態様]
図4A、
図4Bは、各々第二の実施態様におけるインペラ41の構造を示す斜視図、断面図である。
以下、図面を用いて詳細に解説していく。なお、軸41C、つなぎ板41B及び通水孔41Dについては、第一の実施態様における軸31C、つなぎ板31B及び通水孔31Dと同一の内容であるため説明を省略する。
【0055】
<羽根部>
第二の実施態様におけるインペラ41は、
図4Aの斜線部分に示すように、各曝気翼41Aにおける、各々の羽根板410Aのインペラ径方向先端部分が、つなぎ板41Bより下方向に伸長している点で、第一の実施態様における各種のインペラ31と異なる。その他の、羽根板410B、撹拌翼41E、曲部K401~K403については、第一の実施態様における羽根板310B、撹拌翼31E、曲部K301~K303と同一の内容であるため説明を省略する。
【0056】
第二の実施態様における羽根板410Aは、
図4A、
図4B斜線部分において示されるように、各曝気翼41Aの各々の羽根板410Aのインペラ径方向先端部分をつなぎ板41Bより下方向に伸長させたものである。
これによれば、インペラの回転速度を上昇させても更に安定して被処理水の飛散量が増加させることが可能となり、酸素供給効率を一層向上することができる。
また、羽根板410Aは
図4Bに示すように、撹拌翼41Eの端部と接合されているものとしてもよい。これによれば、撹拌翼41Eによって撹拌され、つなぎ板41Bの下面を伝ってインペラ径方向へ移動する被処理水を、羽根板410Aの伸長部分が受け取ることで、被処理水に強い遠心力を加えることが可能となり、被処理水を効率よく飛散させることができるため一層曝気効率を高めることが可能となる。
【0057】
[第三の実施態様]
図5A、
図5Bは、各々第三の実施態様におけるインペラ51の構造を示す斜視図、断面図である。
以下、図面を用いて詳細に解説していく。なお、軸51C、つなぎ板51B及び通水孔51Dについては、第一の実施態様における軸31C、つなぎ板31B、通水孔31D及び第二の実施態様における軸41C、つなぎ板41B、通水孔41Dと同一の内容であるため説明を省略する。
【0058】
<羽根部>
第三の実施態様におけるインペラ51は、
図5Aに示すように、各曝気翼51Aにおける、各々の羽根板510Aのインペラ径方向先端部分(斜線部分)が、つなぎ板51Bより下方向に伸長し、かつ、後述する曲部502においてインペラ51の回転方向後方に向かって傾斜している点で、第一の実施態様及び第二の実施態様における各種のインペラ31、41と異なる。その他の、羽根板510B、撹拌翼51E(非図示)、曲部K501~K503(非図示)については、第一の実施態様における羽根板310B、撹拌翼31E、曲部K301~K303、及び第二の実施態様における羽根板410B、撹拌翼41E、曲部K401~K403と同一の内容であるため説明を省略する。
【0059】
<曲部O>
図5Bに示すように、曲部O502は、径方向外側の先端部分において、各曝気翼51Aの先端をインペラ31の回転方向後方に向けて傾斜させる支点となる部分である。
曲部O501における曝気翼51Aの傾斜した先端部分と直線部分のなす角は、例えば、好ましくは100~170°であり、より好ましくは110~160°である。
また、特定の曲部O502を設けず、各曝気翼51Aの先端がインペラ31の回転方向後方に向けて全体的に緩やかに湾曲するように傾斜させてもよい。
【0060】
第三の実施態様における羽根板510Aは、
図5Aの斜線部分において示されるように、各曝気翼51Aの各々の羽根板510Aのインペラ径方向先端部分をつなぎ板51Bより下方向に伸長させ、かつ、曲部502においてインペラ51の回転方向後方に向かって傾斜していることにより、被処理水の飛散量が増加させつつ、インペラの回転にかかる被処理水からの抵抗を抑えることができるため、省エネルギーかつ高い酸素供給効率を有するインペラを提供することができる。
【0061】
[第四の実施態様]
図6A~
図6Gは、各々第四の実施態様におけるインペラの形状を示す平面図、底面図、正面図、背面図、左側面図、右側面図、斜視図である。
図6A~
図6Gの図中において、破線で示されている部分は、本実施態様におけるインペラの軸部分の形状を表している。実線で示されている部分は、軸部分以外である本実施態様のインペラの羽根部及び、つなぎ板の形状を示している。
本実施態様のインペラにおける軸部分の形状はどのようなものであってもよい。例えば、円柱状、多角柱状などの形状のものが挙げられる。
【0062】
第四の実施態様におけるインペラは、水処理槽内に配置され、被処理水の液面に略垂直な方向、すなわち、液面に対して交差する方向を軸方向として回転して、被処理水の曝気撹拌を行うものである。
【0063】
[第五の実施態様]
図7A~
図7Gは、各々第五の実施態様におけるインペラの形状を示す平面図、底面図、正面図、背面図、左側面図、右側面図、斜視図である。
図7A~
図7Gの図中において、破線で示されている部分は、本実施態様におけるインペラの軸部分の形状を表している。実線で示されている部分は、軸部分以外である本実施態様のインペラの羽根部及び、つなぎ板の形状を示している。
本実施態様のインペラにおける軸部分の形状はどのようなものであってもよい。例えば、円柱状、多角柱状などの形状のものが挙げられる。
【0064】
第五の実施態様におけるインペラは、水処理槽内に配置され、被処理水の液面に略垂直な方向、すなわち、液面に対して交差する方向を軸方向として回転して、被処理水の曝気撹拌を行うものである。
【0065】
なお、上述した実施態様は曝気撹拌装置のインペラの一例を示すものである。本発明に係るインペラは、上述した実施態様に限られるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、上述した実施態様に係るインペラを変形してもよい。
【0066】
例えば、曝気翼、撹拌翼及びつなぎ板を同軸上に縦に二つ設置してもよい。
これにより、下側に配置されたインペラを被処理水に完全に水没させることで被処理水を撹拌し、上側に配置されたインペラで被処理水を大気中に飛散させることができるため、曝気効率を維持しながら撹拌力を向上させることができる。
【0067】
また、曝気翼又は撹拌翼の軸に対する角度や、曝気翼や撹拌翼及びつなぎ板の軸に対する角度を、インペラ設置後に容易に変更できるような構造としてもよい。この場合、被処理水の粘性等に対応して、容易に最適な曝気撹拌能力を発揮するように現場でインペラの形状を変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明のインペラは、生物学的水処理設備用の縦軸型曝気撹拌装置に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0069】
1 生物処理設備、2 無終端水路、2a 直線水路、2b 循環水路、21 周囲壁、22 区画壁、3 縦軸型曝気撹拌装置、31 インペラ、31A,41A,51A 曝気翼、31B,41B,51B つなぎ板、31C,41C,51C 軸、31D,41D,51D 通水孔、310A,310B,410A,410B,510A,510B 羽根板、31E,41E 撹拌翼、31F 連結部、31G 昇降装置、33 駆動部、7 ガイド板、301~303,401~403 曲部K、301,401,501,502 曲部O、P1 始点、P2,P3 終点