(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180044
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/10 20120101AFI20241219BHJP
G06Q 20/32 20120101ALI20241219BHJP
G06Q 20/36 20120101ALI20241219BHJP
【FI】
G06Q20/10
G06Q20/32 300
G06Q20/36
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099467
(22)【出願日】2023-06-16
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】500394834
【氏名又は名称】株式会社DGフィナンシャルテクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】高橋 亮
(72)【発明者】
【氏名】大竹 啓太
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA22
5L020AA61
5L020AA64
5L020AA68
5L055AA22
5L055AA61
5L055AA64
5L055AA68
(57)【要約】
【課題】ユーザの決済における利便性を保ちつつ、決済結果の容易な把握を可能とする。
【解決手段】決済管理装置101は、ユーザ端末201による所定のコードの読み取りに応じて、ユーザ端末201から、決済を識別する決済識別情報と、決済における金額を示す決済金額情報とを取得する決済情報取得部1013と、ユーザ端末201から、複数の決済事業者のうち決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付ける受付部1014と、決済事業者に対応する決済実行装置301に、決済処理の要求を送信する要求部1015と、決済事業者に対応する決済実行装置301から、決済処理の処理結果を取得する決済結果取得部1016と、処理結果が決済識別情報及び決済金額情報に対応付けられた決済結果情報を記憶する決済結果記憶部1017と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のコードを、決済を行うユーザが利用するユーザ端末にインストールされたアプリケーションにて読み取ることで決済が行われるシステムにおける情報処理装置であって、
前記ユーザ端末による前記所定のコードの読み取りに応じて、前記ユーザ端末から、前記決済を識別する決済識別情報と、前記決済における金額を示す決済金額情報とを取得する決済情報取得部と、
前記ユーザ端末から、複数の決済事業者のうち決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付ける受付部と、
前記受付部が前記決済要求を受け付けた場合に、前記決済事業者に対応する決済実行装置に、前記決済処理の要求を送信する要求部と、
前記決済事業者に対応する決済実行装置から、前記決済処理の処理結果を取得する決済結果取得部と、
前記処理結果が前記決済識別情報及び前記決済金額情報に対応付けられた決済結果情報を記憶する決済結果記憶部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記決済情報取得部は、前記決済識別情報と前記決済金額情報とに基づいて生成された前記所定のコードの読み取りに応じて、前記決済識別情報と前記決済金額情報とを取得する、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記決済情報取得部は、
前記決済識別情報と前記決済金額情報との入力を受け付ける入力画面を前記ユーザ端末に表示させるための入力画面情報を生成し、
前記ユーザ端末から、前記入力画面を通じて、前記決済識別情報と前記決済金額情報とを取得する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記受付部は、前記決済における売り手の端末から、前記決済結果情報の参照の要求を受け付け、前記売り手に関連する前記決済結果情報を、前記売り手の端末に通知する、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記所定のコードは、前記決済における売り手の事業者を識別する事業者情報を含むコードである、情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記所定のコードは、前記決済の対象が役務の提供である場合に前記役務の提供者を識別する提供者情報を含むコードである、情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記ユーザ端末に前記決済処理の処理結果を通知する通知部、
をさらに備える、情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記決済結果取得部は、前記決済処理を実行した前記決済事業者の情報を含む前記処理結果を取得する、情報処理装置。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記決済情報取得部は、前記ユーザ端末から、前記決済の後に発生した追加決済における決済金額を示し、前記決済識別情報に関連付けられる追加金額情報を取得し、
前記受付部は、前記ユーザ端末から、複数の決済事業者のうち前記追加決済に対する前記決済処理である追加決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付け、
前記要求部は、前記決済事業者に対応する決済実行装置に、前記追加決済処理の要求を送信し、
前記決済結果取得部は、前記決済事業者に対応する決済実行装置から、前記追加決済処理の処理結果を取得し、
前記決済結果記憶部は、前記追加決済処理の処理結果が前記決済識別情報及び前記追加金額情報に対応付けられた決済結果情報を記憶する、
情報処理装置。
【請求項10】
所定のコードを、決済を行うユーザが利用するユーザ端末にインストールされたアプリケーションにて読み取ることで決済が行われるシステムにおいて、
コンピュータに、
前記ユーザ端末による前記所定のコードの読み取りに応じて、前記ユーザ端末から、前記決済を識別する決済識別情報と、前記決済における金額を示す決済金額情報とを取得することと、
前記ユーザ端末から、複数の決済事業者のうち決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付けることと、
前記決済要求を受け付けた場合に、前記決済事業者に対応する決済実行装置に、前記決済処理の要求を送信することと、
前記決済事業者に対応する決済実行装置から、前記決済処理の処理結果を取得することと、
前記処理結果が前記決済識別情報及び前記決済金額情報に対応付けられた決済結果情報を記憶することと、
を実行させる、プログラム。
【請求項11】
所定のコードを、決済を行うユーザが利用するユーザ端末にインストールされたアプリケーションにて読み取ることで決済が行われる情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記ユーザ端末による前記所定のコードの読み取りに応じて、前記ユーザ端末から、前記決済を識別する決済識別情報と、前記決済における金額を示す決済金額情報とを取得することと、
前記ユーザ端末から、複数の決済事業者のうち決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付けることと、
前記決済要求を受け付けた場合に、前記決済事業者に対応する決済実行装置に、前記決済処理の要求を送信することと、
前記決済事業者に対応する決済実行装置から、前記決済処理の処理結果を取得することと、
前記処理結果が前記決済識別情報及び前記決済金額情報に対応付けられた決済結果情報を記憶することと、
を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、2次元コードを用いた決済サービスが多数の決済事業者から提供されている。ユーザは、店頭で金銭の支払を行う際、スマートフォンを操作することで、利用したい決済サービスのアプリケーションを起動させ、所定の操作を行うことで支払を行うことができる。
【0003】
2次元コードを利用した決済サービスにおいて、店舗等に設置された2次元コードを、ユーザのスマートフォンで読み取る方式がある。また、複数の決済事業者と契約をしている店舗等が、各決済事業者が提供するアプリケーションのそれぞれで読み取り可能な、ある1つの2次元コードをユーザに読み取らせ、各決済事業者による決済を可能とするシステムが存在する。特許文献1には、2次元コードを利用した決済サービスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
決済事業者別のアプリケーションを用いて、ユーザに選択された決済事業者が提供するサービスを通じて決済を行う場合、決済の情報は各決済事業者別に記録される。例えば売り手が、決済を識別する情報と決済結果を一元的に管理したい場合、売り手は各決済事業者から別個に情報を取得する必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザの決済における利便性を保ちつつ、決済結果の容易な把握を可能とする情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、所定のコードを、決済を行うユーザが利用するユーザ端末にインストールされたアプリケーションにて読み取ることで決済が行われるシステムにおける情報処理装置であって、ユーザ端末による所定のコードの読み取りに応じて、ユーザ端末から、決済を識別する決済識別情報と、決済における金額を示す決済金額情報とを取得する決済情報取得部と、ユーザ端末から、複数の決済事業者のうち決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付ける受付部と、受付部が決済要求を受け付けた場合に、決済事業者に対応する決済実行装置に、決済処理の要求を送信する要求部と、決済事業者に対応する決済実行装置から、決済処理の処理結果を取得する決済結果取得部と、処理結果が決済識別情報及び決済金額情報に対応付けられた決済結果情報を記憶する決済結果記憶部と、を備える。
【0008】
この態様によれば、情報処理装置は、ユーザ端末から、複数の決済事業者のうち決済処理を実行させる一の決済事業者の指定を受け付けることができる。情報処理装置は、決済事業者に対応する決済実行装置から決済処理の処理結果を取得する。情報処理装置は、所定のコードの読み取りに応じて取得された、決済を識別する決済識別情報と決済金額情報を処理結果に対応付けて記憶する。これにより、ユーザが、複数の決済事業者のうち、選択された一の決済事業者によって決済を行った場合であっても、情報処理装置は、決済を識別する決済識別情報と決済金額情報を処理結果に対応付けて記憶することが可能となる。よって、ユーザの決済における利便性を保ちつつ、決済結果の容易な把握が可能となる。
【0009】
上記態様において、決済情報取得部は、決済識別情報と決済金額情報とに基づいて生成された所定のコードの読み取りに応じて、決済識別情報と決済金額情報とを取得してもよい。
【0010】
これにより、所定のコードに予め決済識別情報と決済金額情報とを含めておくことができる。例えば、所定のコードを動的に生成することによって、決済識別情報と決済金額情報を適宜更新しつつ、ユーザの決済における利便性を保ち、決済結果の容易な把握を可能とする。
【0011】
上記態様において、決済情報取得部は、決済識別情報と決済金額情報との入力を受け付ける入力画面をユーザ端末に表示させるための入力画面情報を生成し、ユーザ端末から、入力画面を通じて、決済識別情報と決済金額情報とを取得してもよい。
【0012】
これにより、例えば、決済識別情報及び決済金額情報を決済時にユーザに伝え、ユーザ端末を用いて入力された決済識別情報と決済金額情報とに基づいて、決済の実行及び結果の記憶が行われる。よって、例えば、所定の媒体にコードを記録し、決済識別情報及び決済金額情報を変化させつつ決済を行う必要がある場合でも、ユーザの決済における利便性を保ち、決済結果の容易な把握が可能となる。
【0013】
上記態様において、受付部は、決済における売り手の端末から、決済結果情報の参照の要求を受け付け、売り手に関連する決済結果情報を、売り手の端末に通知してもよい。
【0014】
これにより、売り手による決済結果の把握が容易となる。
【0015】
上記態様において、所定のコードは、決済における売り手の事業者を識別する事業者情報を含むコードであってもよい。
【0016】
これにより、事業者を識別する情報を別途入力する必要がなくなるので、ユーザの決済における利便性が向上する。
【0017】
上記態様において、所定のコードは、決済の対象が役務の提供である場合に役務の提供者を識別する提供者情報を含むコードであってもよい。
【0018】
これにより、提供者を識別する情報を別途入力する必要がなくなるので、ユーザの決済における利便性が向上する。
【0019】
上記態様において、情報処理装置は、ユーザ端末に決済処理の処理結果を通知する通知部、をさらに備えてもよい。
【0020】
これにより、決済の完了をユーザが速やかに把握することができるようになるので、ユーザの決済における利便性が向上する。
【0021】
上記態様において、決済結果取得部は、決済処理を実行した決済事業者の情報を含む処理結果を取得してもよい。
【0022】
これにより、例えば、売り手が、ユーザが指定する決済事業者の傾向を把握することなどが可能となり、決済結果の把握における利便性が向上する。
【0023】
上記態様において、決済情報取得部は、ユーザ端末から、決済の後に発生した追加決済における決済金額を示し、決済識別情報に関連付けられる追加金額情報を取得し、受付部は、ユーザ端末から、複数の決済事業者のうち追加決済に対する決済処理である追加決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付け、要求部は、決済事業者に対応する決済実行装置に、追加決済処理の要求を送信し、決済結果取得部は、決済事業者に対応する決済実行装置から、追加決済処理の処理結果を取得し、決済結果記憶部は、追加決済処理の処理結果が決済識別情報及び追加金額情報に対応付けられた決済結果情報を記憶してもよい。
【0024】
これにより、追加で決済を行うことが可能となり、ユーザの決済における利便性が向上する。
【0025】
本発明の他の一態様に係るプログラムは、所定のコードを、決済を行うユーザが利用するユーザ端末にインストールされたアプリケーションにて読み取ることで決済が行われるシステムにおいて、コンピュータに、ユーザ端末による所定のコードの読み取りに応じて、ユーザ端末から、決済を識別する決済識別情報と、決済における金額を示す決済金額情報とを取得することと、ユーザ端末から、複数の決済事業者のうち決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付けることと、決済要求を受け付けた場合に、決済事業者に対応する決済実行装置に、決済処理の要求を送信することと、決済事業者に対応する決済実行装置から、決済処理の処理結果を取得することと、処理結果が決済識別情報及び決済金額情報に対応付けられた決済結果情報を記憶することと、を実行させる。
【0026】
本発明の他の一態様に係るプログラムは、所定のコードを、決済を行うユーザが利用するユーザ端末にインストールされたアプリケーションにて読み取ることで決済が行われる情報処理方法であって、コンピュータが、ユーザ端末による所定のコードの読み取りに応じて、ユーザ端末から、決済を識別する決済識別情報と、決済における金額を示す決済金額情報とを取得することと、ユーザ端末から、複数の決済事業者のうち決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付けることと、
決済要求を受け付けた場合に、決済事業者に対応する決済実行装置に、決済処理の要求を送信することと、決済事業者に対応する決済実行装置から、決済処理の処理結果を取得することと、処理結果が決済識別情報及び決済金額情報に対応付けられた決済結果情報を記憶することと、を含む。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、ユーザの決済における利便性を保ちつつ、決済結果の容易な把握を可能とするプログラム、方法、及び情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図2】決済管理システムにおける処理の概略を説明する図である。
【
図3】決済管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】決済管理システムにおける各装置又は端末のブロック図である。
【
図5】決済管理装置に記憶される情報を説明する図である。
【
図6】決済管理システムにおける処理の流れを説明する図である。
【
図7】決済管理システムにおける決済確認画面の一例を示す図である。
【
図8】決済管理システムにおける決済事業者選択画面の一例を示す図である。
【
図9】決済管理システムにおける決済結果画面の一例を示す図である。
【
図10】決済管理システムにおける処理の他の流れを説明する図である。
【
図11】決済管理システムにおける決済確認画面の他の一例を示す図である。
【
図12】決済管理システムにおける決済結果情報の閲覧に関する処理を説明する図である。
【
図13】決済管理システムにおける決済結果情報の一例を示す図である。
【
図14】決済管理システムにおける処理の他の流れを説明する図である。
【
図15】決済管理システムにおける決済確認画面の他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0030】
図1には本実施形態に係る決済管理システム10の概略を示すブロック図が示される。決済管理システム10は、決済管理装置101、ユーザ端末201a,201b,201c、決済実行装置301a,301b,301c、及び事業者端末401を備える。なお、ユーザ端末201a,201b,201c、及び決済実行装置301a,301b,301cのようにユーザ端末及び決済実行装置は複数存在するが、区別の必要がない場合、単にユーザ端末201及び決済実行装置301とよぶ。
【0031】
決済管理システム10では、ユーザ端末201、決済管理装置101、及び事業者端末401がネットワークN1を通じて通信可能に接続される。また、決済管理システム10では、決済管理装置101及び決済実行装置301がネットワークN2を通じて通信可能に接続される。
【0032】
決済管理システム10では、決済において支払を行うユーザが、所定のコード(例えば2次元コード)を、ユーザ端末201を用いて読み取り、決済管理装置101にアクセスする。決済管理装置101はユーザ端末201からユーザが指定する決済事業者の指定を受け付け、指定された決済事業者の決済実行装置301にアクセスする。ユーザ端末201は、決済実行装置301に対して決済に必要な情報を送信する。決済実行装置301によって決済が実行され、決済結果が決済管理装置101に送信される。決済管理装置101は決済が完了したことをユーザ端末201に通知し、決済を完了させる。
【0033】
ここで、決済の対象となる取引としては、例えば、清掃等の役務の提供、遊技施設の利用、商品の購入等の様々な取引があり、かつこれらの例に限定されない。
【0034】
決済管理装置101は、決済管理装置101の記憶部に記憶された所定のプログラムを実行することによって所定の処理を行うコンピュータを有するサーバ装置である。
【0035】
ユーザ端末201は、例えば、ユーザが使用する情報処理装置であり、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。ユーザ端末201はカメラ等の撮像手段を有し、2次元コードから情報を取得可能である。
【0036】
決済実行装置301は、決済実行装置301の記憶部に記憶された所定のプログラムを実行することによって所定の処理を行うコンピュータを有するサーバ装置である。決済実行装置301は、ユーザ端末201と通信して決済を行う。ユーザ端末201は決済管理装置101を通じて決済実行装置301にアクセスしてもよく、決済実行装置301と直接通信を行って決済実行装置301にアクセスしてもよい。
【0037】
事業者端末401は、事業者であるユーザが使用する情報処理装置であり、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。事業者は事業者端末401から決済管理装置101にアクセスし、決済の状況を把握することができる。
【0038】
図2を参照して、決済管理システム10による情報処理の概要について説明する。
図2の例では、ある事業者又は提供者によって提供された役務や商品に対する決済をユーザUが行う場合を例に説明する。
【0039】
ステップ(A)において、ユーザ端末201は所定のコードCD1,CD2,又はCD3を読み取る。ここで、コードCD1は、例えば、提供者の所属を示すカードC1に印刷され、コードCD2及びCD3は、例えば、提供者が所持する端末D1及びD2のそれぞれの画面に表示される。
【0040】
ステップ(B)において、ユーザUのユーザ端末201は、決済識別情報及び決済金額情報を取得する。ここで、決済識別情報とは、例えば役務の提供がユーザUに対して行われる場合に、各案件を識別するための情報である。あるいは、決済識別情報は、商品を識別する商品コード等であってもよい。決済金額情報とは、ユーザUが支払う金額を示す情報である。
【0041】
決済識別情報及び決済金額情報は、予めコードCD1,CD2,又はCD3に情報として記録されていてもよく、ユーザ端末201の画面等を通じて入力されてもよい。ユーザ端末201の画面等を通じて決済識別情報及び決済金額情報を入力する場合、入力は、ユーザUによって行われてもよく、提供者によって行われてもよい。
【0042】
また、コードCD1,CD2,又はCD3は、事業者を識別する事業者情報を含んでいてもよく、提供者を識別する提供者情報を含んでいてもよい。
【0043】
ステップ(C)において、ユーザ端末201は、コードCD1,CD2,又はCD3に含まれる情報に基づいて決済管理装置101にアクセスし、決済管理装置101に決済識別情報及び決済金額情報を送信する。ユーザ端末201から決済管理装置101へのアクセスは、例えば、コードCD1,CD2,又はCD3に埋め込まれたURLに対してユーザ端末201にインストールされたブラウジングソフトウェア(アプリケーション)を用いてアクセスすることで行われる。
【0044】
ステップ(D)において、決済管理装置101は、ユーザUが利用可能な決済事業者を、ユーザ端末201を通じてユーザUに提示する。
【0045】
ステップ(E)において、ユーザUは、ユーザ端末201を操作し、決済事業者の指定を行う。
【0046】
ステップ(F)において、ユーザ端末201は、決済管理装置101に指定された決済事業者の情報を含む決済処理の要求を行う。
【0047】
ステップ(G)において、決済管理装置101は、指定された決済事業者の決済実行装置301に対して決済処理の要求を送信する。
【0048】
ステップ(H)において、決済管理装置101は、指定された決済事業者の決済実行装置301から決済処理の結果を取得する。
【0049】
ステップ(I)において、決済管理装置101は、ユーザ端末201に決済処理の処理結果を通知する。
【0050】
決済管理システム10では、決済識別情報と決済金額情報とが処理結果に関連付けられて、決済管理装置101に記憶される。記憶された情報は、事業者端末401を通じて決済管理装置101にアクセスすることで、事業者が把握することが可能となる。これにより、事業者は、各決済事業者(決済事業者A,決済事業者B,決済事業者C)のそれぞれの決済実行装置301又はシステムにアクセスすることなく、決済管理装置101にアクセスすることのみによって、決済の状況を把握することが可能となる。
【0051】
決済管理システム10では、ユーザ端末201と決済管理装置101との間の通信によって決済処理が完了し、事業者端末401は決済処理そのものを実行する必要がない。例えば事業者が管理するPOS端末やクレジットカード決済用端末等のキャッシュレス決済用の端末で決済処理を実行する場合、端末が接続するネットワークの不通や、停電による端末への電源供給の停止が生じた際に決済処理が実行できないことが考えられる。このような事態は、一例として、災害の発生時に起こり得る。一方、決済管理システム10においては、ユーザ端末201と決済管理装置101との間の通信によって決済が完了するので、ユーザ端末201と決済管理装置101との間のネットワークが利用可能であり、ユーザ端末201及び決済管理装置101それぞれに電源が供給されている状態であれば、決済処理を完了できる。よって、決済管理システム10は、例えば災害等が生じた場合でもキャッシュレス決済を完了させることができる。
【0052】
図3を参照して、決済管理装置101のハードウェア構成の一例について説明する。決済管理装置101は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)等のプロセッサ501、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置502、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)503、入力操作を受け付ける入力デバイス504、及び情報の出力を行う出力デバイス505を有する。入力デバイス504は、例えば、キーボード、タッチパネル、又はマウス等である。出力デバイス505は、例えば、ディスプレイ又はタッチパネルである。
【0053】
図4を参照して、決済管理装置101、ユーザ端末201、決済実行装置301、及び事業者端末401の各部について説明する。決済管理装置101、ユーザ端末201、決済実行装置301、及び事業者端末401の各部は、上述のハードウェア構成を有する情報処理装置において、記憶装置に記憶されたプログラムがプロセッサによって実行されることにより実現することができる。
【0054】
決済管理装置101は、通信部1011、記憶部1012、決済情報取得部1013、受付部1014、要求部1015、決済結果取得部1016、決済結果記憶部1017、及び通知部1018を有する。
【0055】
通信部1011は、決済管理装置101が備える通信IF503を用いて実現することができる。記憶部1012は、決済管理装置101が備える記憶装置502を用いて実現することができる。決済情報取得部1013、受付部1014、要求部1015、決済結果取得部1016、決済結果記憶部1017、及び通知部1018は、決済管理装置101のプロセッサ501が、記憶装置502に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0056】
通信部1011は、決済管理装置101と、ユーザ端末201、決済実行装置301、及び事業者端末401を含む決済管理装置101の外部の装置との間における通信を制御する。
【0057】
記憶部1012は、決済管理装置101での処理に用いられる各種の情報を記憶する。記憶部1012は、決済結果DB10121を有する。
【0058】
図5を参照して、決済結果DB10121に記憶される決済結果情報について説明する。決済結果情報は、「決済識別情報」、「決済金額」、「決済事業者」及び「決済結果」の項目を有する。「決済識別情報」の項目には決済識別情報が記憶される。「決済金額」の項目には決済金額が記憶される。「決済事業者」の項目には、決済手段を示す情報が記憶される。「決済結果」の項目には、決済実行装置301による決済の結果を示す情報が記憶される。
【0059】
図5の例では、決済識別情報が「123456」の決済における決済では、決済金額が「5,000円」、決済事業者が「クレジットカード」、決済結果が「決済成功」であることが記憶される。決済識別情報が「987654」の決済における決済では、決済金額が「10,000円」、決済事業者が「Aペイ」、決済結果が「決済成功」であることが記憶される。決済事業者の項目に記憶される情報は、例えば、上述のように決済手段に応じて「クレジットカード」や電子決済を可能とする支払サービスである「Aペイ」のような名称が記憶される。また、「クレジットカード」において、決済ブランド等を示す情報やカードのアクワイアラやイシュアを示す情報がさらに記憶されてもよい。
【0060】
決済情報取得部1013は、ユーザ端末201によるコードの読み取りに応じて、ユーザ端末201から、決済を識別する決済識別情報と、決済における金額を示す決済金額情報とを取得する。また、決済情報取得部1013は、決済識別情報と決済金額情報とに基づいて生成された所定のコードの読み取りに応じて、決済識別情報と決済金額情報とを取得する。あるいは、決済情報取得部1013は、決済識別情報と決済金額情報との入力を受け付ける入力画面をユーザ端末201に表示させるための入力画面情報を生成し、ユーザ端末201から、入力画面を通じて、決済識別情報と決済金額情報とを取得する。
【0061】
受付部1014は、ユーザ端末201から、複数の決済事業者のうち決済処理を実行させる一の決済事業者を指定する決済要求を受け付ける。受付部1014は、例えば、後述の決済事業者選択画面をユーザ端末201に表示させ、決済事業者選択画面を通じて決済事業者を指定する決済要求を受け付ける。また、受付部1014は、事業者端末401から、決済結果情報の参照の要求を受け付ける。
【0062】
要求部1015は、受付部1014が決済要求を受け付けた場合に、決済事業者に対応する決済実行装置301に、決済処理の要求を送信する。要求部1015は、決済管理装置101を介してユーザ端末201が決済実行装置301にアクセス可能となるように情報の中継を行ってもよく、ユーザ端末201が決済実行装置301に直接アクセスするための情報をユーザ端末201に提供してもよい。
【0063】
決済結果取得部1016は、指定された決済事業者に対応する決済実行装置301から、決済処理の処理結果を取得する。
【0064】
決済結果記憶部1017は、処理結果が決済識別情報及び決済金額情報に対応付けられた決済結果情報を決済結果DB10121に記憶する。
【0065】
通知部1018は、決済要求を送信したユーザ端末201に、決済処理の処理結果を通知する。
【0066】
ユーザ端末201は、通信部2011、記憶部2012、表示部2013、及び入力部2014を有する。通信部2011は、ユーザ端末201による決済管理装置101や決済実行装置301等の外部との通信を制御する。記憶部2012には、ユーザ端末201の動作に必要なプログラム等が記憶される。表示部2013は、例えばディスプレイであり、ユーザ端末201を操作するユーザに画面を提示する。入力部2014は、ユーザ端末201に対する情報の入力を制御する。入力部2014は、例えば、表示部2013に表示される画面を通じたユーザからの情報の入力を受け付ける。また、入力部2014は、ユーザ端末201の撮像装置を通じた画像情報の入力を受け付ける。また、入力部2014は、コードが画像として読み取られた場合、コードに含まれる情報に基づく情報を抽出する。抽出された情報に応じて、ユーザ端末201は決済管理装置101等と通信を行うことができる。
【0067】
決済実行装置301は、決済処理を行うサーバであり、決済部3011を有する。また、決済実行装置301は通信部や記憶部など、各種情報処理に必要な構成を有する。決済部3011は決済管理装置101又はユーザ端末201から、決済金額の決済に必要な情報(例えば、クレジットカード情報、決済サービスのアカウント情報など)を取得し、決済処理を行う。決済実行装置301は決済結果を決済管理装置101に送信する。
【0068】
事業者端末401は、通信部4011、記憶部4012、表示部4013、及び入力部4014を有する。通信部4011は、事業者端末401による決済管理装置101等の外部との通信を制御する。記憶部4012には、事業者端末401の動作に必要なプログラム等が記憶される。表示部4013は、例えばディスプレイであり、事業者端末401を操作するユーザに画面を提示する。入力部4014は、事業者端末401に対する情報の入力を制御する。
【0069】
図6,7,8,9を参照して、決済管理システム10における決済に関する処理を説明する。ここでは、コードに決済識別情報及び決済金額情報が埋め込まれている場合を例に説明する。
【0070】
ステップS601において、ユーザ端末201はコードの読み取りを行う。
【0071】
ステップS602において、決済情報取得部1013は、ユーザ端末201から、決済確認画面リクエスト、決済識別情報、及び決済金額情報を取得する。
【0072】
ステップS603において、受付部1014は決済確認画面の情報を生成する。ステップS604において、受付部1014は決済確認画面の情報をユーザ端末201に送信する。
【0073】
ステップS605において、ユーザ端末201は表示部2013に決済確認画面を表示する。ここで、
図7を参照して、決済確認画面701について説明する。
【0074】
決済確認画面701は、支払先情報表示領域7011、受付番号表示領域7012、支払金額表示領域7013、及びボタン7014を有する。
【0075】
支払先情報表示領域7011には、コードに埋め込まれた情報に基づいて、支払先に関する情報が表示される。
図7の例では、支払先の事業者情報として、事業者が「株式会社○○サービス」であり、担当者情報として担当者が「XXXX」であることが示される。支払先情報表示領域7011に表示される情報は、コードから読み取られ、ユーザ端末201に保持された情報に基づいてもよく、ユーザ端末201から事業者情報や担当者情報が決済管理装置101に送信された上で、決済確認画面の情報に含まれた情報であってもよい。
【0076】
受付番号表示領域7012には、決済識別情報として受付番号が表示される。支払金額表示領域7013には、決済金額情報として支払金額が表示される。
【0077】
ユーザが決済確認画面701を確認し、ボタン7014を押下することで、決済管理装置101に、決済確認画面701を確認したことを示す確認入力が送信される。
【0078】
ステップS606において、受付部1014はユーザ端末201から確認入力を取得する。
【0079】
ステップS607において、受付部1014は、決済事業者選択画面の情報を生成する。ステップS608において、受付部1014は決済事業者選択画面の情報をユーザ端末201に送信する。
【0080】
ステップS609において、ユーザ端末201は表示部2013に決済事業者選択画面を表示する。ここで、
図8を参照して、決済事業者選択画面801について説明する。
【0081】
決済事業者選択画面801は、支払内容表示領域8011、選択ボタン8012a,8012b,8012c、及びボタン8013を有する。支払内容表示領域8011には、決済確認画面701によって確認された支払内容を示す情報が表示される。選択ボタン8012a,8012b,8012cは、ユーザが選択可能な決済手段を選択するためのボタンである。例えば、選択ボタン8012aをユーザが選択することで、決済手段としてクレジットカード決済が指定される。ユーザがボタン8013を押下することで、決済管理装置101に、指定された決済手段による決済要求が送信される。
【0082】
ステップS610において、受付部1014は、ユーザ端末201から決済要求を取得する。
【0083】
ステップS611において、要求部1015は、決済要求に基づいて、指定された決済事業者の決済実行装置301に対して決済処理の要求を送信する。
【0084】
ステップS612において、決済部3011は、決済処理を行う。このとき決済実行装置301は必要に応じてユーザ端末201から決済に必要な情報を取得してもよい。
【0085】
ステップS613において、決済結果取得部1016は決済実行装置301から決済結果を取得する。
【0086】
ステップS614において、決済結果記憶部1017は、決済識別情報と決済金額情報と決済結果に基づいて、決済結果DB10121に記憶される決済結果情報を更新する。
【0087】
ステップS615において、通知部1018はユーザ端末201に決済結果を通知する。
【0088】
ステップS616において、ユーザ端末201の表示部2013に決済結果画面が表示される。ここで、
図9を参照して、決済結果画面901について説明する。決済結果画面901は、結果表示領域9011を有する。結果表示領域9011には、事業者情報又は提供者情報、決済識別情報、決済金額情報、及び決済事業者を示す決済事業者情報が表示される。例えば、決済結果画面901では、「支払先:株式会社○○サービス」、「受付番号:123456」、「支払金額:5,000円」、及び「支払方法:クレジットカード」という情報が表示されている。ユーザは決済結果画面901を確認することで決済処理が完了したか否かを把握することができる。なお、決済に失敗した場合には、決済失敗を示す画面がユーザ端末201に表示される。
【0089】
図10を参照して、決済管理システム10における他の処理の一例について説明する。ここでは、決済識別情報及び決済金額情報がユーザ端末201に入力され、決済管理装置101によって取得される場合を例に説明する。
【0090】
ステップS1001において、ユーザ端末201はコードの読み取りを行う。
【0091】
ステップS1002において、決済情報取得部1013は、ユーザ端末201から決済確認画面のリクエストを取得する。
【0092】
ステップS1003において、決済情報取得部1013は入力画面の情報を生成する。ステップS1004において、決済情報取得部1013は入力画面の情報をユーザ端末201に送信する。
【0093】
ステップS1005において、ユーザ端末201は表示部2013に決済確認画面を表示する。ここで、
図11を参照して、決済確認画面1101について説明する。
【0094】
決済確認画面1101は、支払先情報表示領域11011、受付番号入力領域11012、支払金額入力領域11013、及びボタン11014を有する。
【0095】
支払先情報表示領域11011には、コードに埋め込まれた情報に基づいて、支払先に関する情報が表示される。受付番号入力領域11012は、入力部2014を介して、受付番号の入力を受け付ける。支払金額入力領域11013は、入力部2014を介して支払金額の入力を受け付ける。
図11の例では、受付番号が「12345」まで途中入力され、支払金額が「5,00」まで途中入力されている状況が示される。ユーザが受付番号及び支払金額の入力を終えた後に、ボタン7014を押下することで、決済管理装置101に、入力された決済識別情報及び決済金額情報が送信される。
【0096】
ステップS1006において、受付部1014はユーザ端末201から決済識別情報及び決済金額情報を取得する。ステップS1107において、受付部1014は、決済事業者選択画面の情報を生成する。以降は、
図6を参照して説明したステップS608からの処理が行われ決済に関する処理が実行される。
【0097】
図12を参照して、事業者端末401を通じた決済結果の確認のための処理について説明する。ステップS1201において、事業者端末401は決済管理装置101に決済結果情報のリクエストを送信する。ステップS1202において、決済管理装置101は決済結果DB10121を参照し、決済結果情報を事業者端末401に送信する。ステップS1203において、事業者端末401は表示部4013に決済結果確認画面を表示する。
【0098】
図13を参照して決済結果確認画面1301について説明する。決済結果確認画面1301は、「決済事業者」、「決済識別情報」、「決済金額」、及び「決済結果」の項目を有する。決済結果確認画面1301は、
図13(a)、(b)に示すように決済事業者別に抽出された決済結果情報が表示されてもよく、
図13(c)に示すように決済事業者別の抽出が行われずに決済結果情報が表示されてもよい。事業者は決済結果確認画面1301を通じて決済結果を把握することができる。
【0099】
図14を参照して追加支払に関する処理(追加決済処理)について説明する。ここで追加支払とは、ある決済識別情報に関連する支払が行われた後に、同じ決済識別情報に関連して行われる支払を指す。
【0100】
ステップS1401において、ユーザ端末201はユーザの操作に応じて追加支払画面を表示する。追加支払画面では、例えば、ユーザが追加の支払を希望することを入力するためのボタンが表示される。ステップS1402において、ユーザ端末201は追加金額情報を取得する。追加金額情報は例えば追加支払のためのコードをユーザ端末201が読み取ることによって取得されてもよい。
【0101】
ステップS1403において、決済情報取得部1013はユーザ端末201から、決済確認画面リクエスト及び追加決済金額情報を取得する。
【0102】
ステップS1404において、受付部1014は、取得された決済確認画面リクエスト及び追加決済金額情報に基づいて、決済確認画面の情報を生成する。決済確認画面の一例は
図15に示される。ここで、
図15を参照して追加支払に関する決済確認画面1501について説明する。決済確認画面1501は、支払先情報表示領域15011、受付番号表示領域15012、支払金額表示領域15013、及びボタン15014を有する。支払先情報表示領域15011には、支払先に関する情報が表示される。受付番号表示領域15012には、追加支払の対象となる決済識別情報が表示される。決済識別情報は、決済確認画面リクエストに含まれるように決済管理装置101に送信されてもよく、ユーザ端末201に保持されていてもよい。支払金額表示領域15013には追加の支払金額が表示される。
【0103】
ユーザが決済確認画面1501を確認し、ボタン15014を押下することで、決済管理装置101に、決済確認画面1501を確認したことを示す確認入力が送信される。
【0104】
ステップS1407において、受付部1014はユーザ端末201から確認入力を取得する。以降は、
図6を参照して説明したステップS607からの処理が行われ決済に関する処理が実行される。
【0105】
このように決済管理装置101では、追加決済を行うことも可能であり、これによりユーザの決済における利便性が向上する。
【0106】
以上により、決済管理システム10を通じた決済が行われる。決済管理システム10では、複数の決済事業者の選択を可能としつつ、決済識別情報を決済結果とともに記憶することができる。これにより、ユーザの決済における利便性を保ちつつ、決済結果の容易な把握を可能となる。
【0107】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0108】
10…決済管理システム、101…決済管理装置、201…ユーザ端末、301…決済実行装置、401…事業者端末、1013…決済情報取得部、1014…受付部、1015…要求部、1016…決済結果取得部、1017…決済結果記憶部