(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180054
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】折畳みベッド及び調整部材
(51)【国際特許分類】
A47C 19/12 20060101AFI20241219BHJP
A47C 19/04 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
A47C19/12 Z
A47C19/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099480
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】595084807
【氏名又は名称】株式会社アテックス
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156225
【弁理士】
【氏名又は名称】浦 重剛
(74)【代理人】
【識別番号】100168549
【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100200403
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 幸信
(72)【発明者】
【氏名】巻埜 拓哉
(57)【要約】
【課題】 使用時の寝台部の高さを容易に変更可能な折畳みベッド及び寝台部の高さを変更するための調整部材を提供する。
【解決手段】 本発明は、ベッド側面視において、水平状態と、逆V字状に折り曲げられた折畳状態とに変形可能な折畳みベッド1である。折畳みベッド1は、使用者が載せられる寝台部2と、寝台部2を支持する枠部3と、枠部3から床面に向けて延びる脚部4と、脚部4の高さを変更可能な調整機構5とを含んでいる。脚部4は、床面に対して枠部3を水平移動自在に支持する車輪部材6を有する第1脚部4Aと、床面に対して枠部3の移動を妨げる非車輪部材7を有する第2脚部4Bとを含んでいる。調整機構5は、第1脚部4Aの高さを変更するための第1調整機構5Aと、第2脚部4Bの高さを調整するための第2調整機構5Bとを含んでいる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッド側面視において、水平状態と、逆V字状に折り曲げられた折畳状態とに変形可能な折畳みベッドであって、
使用者が載せられる寝台部と、
前記寝台部を支持する枠部と、
前記枠部から床面に向けて延びる脚部と、
前記脚部の高さを変更可能な調整機構とを含み、
前記脚部は、前記床面に対して前記枠部を水平移動自在に支持する車輪部材を有する第1脚部と、前記床面に対して前記枠部の移動を妨げる非車輪部材を有する第2脚部とを含み、
前記調整機構は、前記第1脚部の高さを変更するための第1調整機構と、前記第2脚部の高さを調整するための第2調整機構とを含む、
折畳みベッド。
【請求項2】
前記第1脚部は、前記車輪部材が取り付けられる第1部材と、前記枠部に取り付けられる第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置可能な少なくとも1つの調整部材とを含み、
前記第1調整機構は、前記調整部材の長さを変更することで前記第1脚部の高さを変更する、請求項1に記載の折畳みベッド。
【請求項3】
前記調整部材は、第1調整部材と、前記第1調整部材とは長さの異なる第2調整部材とを少なくとも含み、
前記第1調整機構は、前記第1調整部材又は前記第2調整部材を選択的に組み付けることで前記第1脚部の高さを変更する、請求項2に記載の折畳みベッド。
【請求項4】
前記第1調整機構は、前記第1部材と前記第2部材との間に組み付けられる前記調整部材の個数を変更することで前記第1脚部の高さを変更する、請求項2に記載の折畳みベッド。
【請求項5】
前記第1脚部は、前記第2部材と前記調整部材とが直線状に位置し、かつ、前記第1部材と前記第2部材及び前記調整部材とが互いに直交する方向に延びるT字形である、請求項2に記載の折畳みベッド。
【請求項6】
前記折畳状態の前記第2部材の最下面は、前記折畳状態の前記枠部の最下端よりも上方又は前記最下端と上下方向で同じ位置に位置する、請求項2に記載の折畳みベッド。
【請求項7】
前記非車輪部材は、第1非車輪部材と、前記第1非車輪部材とは長さの異なる第2非車輪部材とを少なくとも含み、
前記第2調整機構は、前記第1非車輪部材又は前記第2非車輪部材を選択的に組み付けることで前記第2脚部の高さを変更する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の折畳みベッド。
【請求項8】
前記第1脚部は、前記枠部の四隅側に設けられ、
前記第2脚部は、前記枠部の中央側に設けられる、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の折畳みベッド。
【請求項9】
請求項2ないし6のいずれか1項に記載の折畳みベッドに用いられる、調整部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水平状態と折畳状態とに変形可能な折畳みベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水平状態と折畳状態とに変形可能な折畳みベッドが知られている。例えば、下記特許文献1は、ベッド側面視において、水平状態と、逆V字状に折り曲げられた折畳状態とに変形可能な車輪部材を有する折畳みベッドを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のような車輪部材を有する折畳みベッドであっても、使用者に合わせて寝台部の高さを変更することが要望されていた。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、使用時の寝台部の高さを容易に変更可能な折畳みベッド及び寝台部の高さを変更するための調整部材を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ベッド側面視において、水平状態と、逆V字状に折り曲げられた折畳状態とに変形可能な折畳みベッドであって、使用者が載せられる寝台部と、前記寝台部を支持する枠部と、前記枠部から床面に向けて延びる脚部と、前記脚部の高さを変更可能な調整機構とを含み、前記脚部は、前記床面に対して前記枠部を水平移動自在に支持する車輪部材を有する第1脚部と、前記床面に対して前記枠部の移動を妨げる非車輪部材を有する第2脚部とを含み、前記調整機構は、前記第1脚部の高さを変更するための第1調整機構と、前記第2脚部の高さを調整するための第2調整機構とを含む、折畳みベッドである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の折畳みベッドは、上述の構成を備えることにより、使用者に合わせて使用時の寝台部の高さを容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の折畳みベッドの一実施形態を示す側面図である。
【
図5】第1部材及び調整部材を取り外した折畳状態の折畳みベッドの側面図である。
【
図6】第1調整部材が組み付けられた第1脚部の側面図である。
【
図7】第2調整部材が組み付けられた第1脚部の側面図である。
【
図8】第1非車輪部材が組み付けられた第2脚部の側面図である。
【
図9】第2非車輪部材が組み付けられた第2脚部の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態の折畳みベッド1を示す側面図であり、
図2は、折畳状態の折畳みベッド1の側面図である。
図1及び
図2に示されるように、本実施形態の折畳みベッド1は、ベッド側面視において、水平状態と、逆V字状に折り曲げられた折畳状態とに変形可能である。このような折畳みベッド1は、ベッドとしての使用時に水平状態とし、収納時に折畳状態とすることができる。ここで、水平状態は、使用者が就寝等の通常使用をするときに適した長手方向の長さL1と床面からの高さH1を有する状態である。また、折畳状態は、使用時の長手方向に相当する長さL2が使用時の長さL1よりも小さく、高さH2が使用時の高さH1よりも大きい状態である。
【0010】
折畳みベッド1は、使用者が載せられる寝台部2と、寝台部2を支持する枠部3と、枠部3から床面に向けて延びる脚部4とを含むのが望ましい。本実施形態の折畳みベッド1は、脚部4の高さを変更可能な調整機構5を含んでいる。このような折畳みベッド1は、使用者に合わせて水平状態の寝台部2の高さH1を
図1に二点鎖線で示されるように調整することができる。ここで、水平状態の寝台部2の高さH1が、水平状態の折畳みベッド1の高さH1に相当する。また、脚部4の高さは、床面から脚部4の上端までの長さである。
【0011】
本実施形態の脚部4は、床面に対して枠部3を水平移動自在に支持する車輪部材6を有する第1脚部4Aと、床面に対して枠部3の移動を妨げる非車輪部材7を有する第2脚部4Bとを含んでいる。第1脚部4Aは、例えば、水平状態の折畳みベッド1の平面視において、枠部3の四隅側にそれぞれ設けられる。第2脚部4Bは、例えば、水平状態の折畳みベッド1の長手方向の中央側に設けられる。
【0012】
このような脚部4は、車輪部材6により、移動が容易であり、非車輪部材7により、水平状態の折畳みベッド1の安定性を向上することができる。また、非車輪部材7は、折畳状態では離地しているので、折畳状態の折畳みベッド1の移動が容易である。
【0013】
本実施形態の調整機構5は、第1脚部4Aの高さを変更するための第1調整機構5Aと、第2脚部4Bの高さを調整するための第2調整機構5Bとを含んでいる。このような調整機構5は、脚部4の高さを変更したときの水平状態の安定性に優れている。このため、本実施形態の折畳みベッド1は、使用者に合わせて使用時の寝台部2の高さH1を容易に変更することができる。
【0014】
より好ましい態様として、寝台部2は、水平状態の折畳みベッド1の長手方向の一方側に位置する第1寝台部2Aと、他方側に位置する第2寝台部2Bとを含んでいる。本実施形態の第1寝台部2Aと第2寝台部2Bとは、水平状態のときに同一平面を形成し、互いに接近するように折り畳まれることで、折畳状態に変形可能である。
【0015】
脚部4は、例えば、第1脚部4Aと第2脚部4Bとを連結するリンク部材8を有している。このような脚部4は、水平状態から折畳状態まで、第1脚部4Aと第2脚部4Bとを常に平行な状態に維持することができる。
【0016】
図3は、第1脚部4Aの側面図であり、
図4は、
図3のA-A線の断面図である。
図3及び
図4に示されるように、本実施形態の第1脚部4Aは、車輪部材6が取り付けられる第1部材9と、枠部3に固着される第2部材10と、第1部材9と第2部材10との間に着脱自在に配置可能な少なくとも1つの調整部材11とを含んでいる。
【0017】
第1部材9と調整部材11とは、例えば、2本の第1連結手段12により、分解可能に固定される。第2部材10と調整部材11とは、例えば、1本の第2連結手段13により、分解可能に固定される。第1連結手段12及び第2連結手段13としては、例えば、ボルト、ピン等が挙げられる。このような第1脚部4Aは、使用者が簡単に分解することができ、組立時には強固な剛性を発揮することができる。
【0018】
第1連結手段12は、例えば、第1部材9の下面側から調整部材11の第1連結受部14に着脱自在に固定される。第1連結受部14としては、例えば、調整部材11に設けられたボス構造のネジ孔が挙げられる。第1連結受部14は、例えば、溶接ナット、ピン孔等であってもよい。このような第1連結手段12は、使用時に使用者から見え難く、美観性に優れている。なお、第1連結手段12は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、第1部材9から上方に延びる突出部(図示省略)とそれに被さる調整部材11とを調整部材11の側面側から固着してもよい。この場合の第1連結手段12は、1本でもよい。
【0019】
第2連結手段13は、例えば、第2部材10の側面側から調整部材11の第2連結受部15に着脱自在に固定される。第2連結受部15としては、例えば、調整部材11に設けられた溶接ナットが挙げられる。第2連結受部15は、例えば、ボス構造のネジ孔、ピン孔等であってもよい。本実施形態の第2連結手段13は、ベッド幅方向の外側から固着されている。このような第2連結手段13は、固着作業が容易であり、作業時間を短くすることができる。なお、第2連結手段13は、例えば、2本以上設けられていてもよく、ベッド幅方向の内側から固着されてもよい。
【0020】
第1脚部4Aは、第2部材10と調整部材11とが直線状に位置するように直列的に連結された固着体16として取り付けられるのが望ましい。本実施形態の第1脚部4Aは、第1部材9と固着体16とが互いに直交する方向に延びるT字形である。このような第1脚部4Aは、車輪部材6を第1部材9の長手方向の両端に設けることができ、水平状態及び折畳状態での安定性を向上させることができる。
【0021】
図5は、第1部材9及び調整部材11を取り外した折畳状態の折畳みベッド1の側面図である。
図2及び
図5に示されるように、折畳状態の第2部材10の最下面10aは、折畳状態の枠部3の最下端3aよりも上方に位置するのが望ましい。折畳状態の第2部材10の最下面10aは、例えば、折畳状態の枠部3の最下端3aと上下方向で同じ位置に位置するものであってもよい。
【0022】
このような折畳みベッド1は、第1部材9及び調整部材11を取り外した状態で折り畳んだときの使用時の長手方向に相当する長さL3を、通常の折畳状態の長さL2よりも小さくすることができる。また、この折畳みベッド1は、第1部材9及び調整部材11を取り外した状態で折り畳んだときの高さH3を、通常の折畳状態の高さH2よりも小さくすることができる。このため、本実施形態の折畳みベッド1は、工場からの出荷時にコンパクトにすることができ、小さい梱包材で出荷することができる。
【0023】
第1調整機構5Aは、調整部材11の長さを変更することで第1脚部4Aの高さを変更するのが望ましい。本実施形態の第1調整機構5Aは、長さの異なる調整部材11に変更することで第1脚部4Aの高さを変更する。このような調整部材11は、折畳みベッド1の第1脚部4Aに好適に用いられ、折畳みベッド1を水平状態で使用するときの寝台部2の高さH1を使用者に合わせて容易に変更することができる。
【0024】
また、このような折畳みベッド1は、調整部材11の長さが大きい仕様であっても、第1部材9及び調整部材11を取り外した状態で出荷する場合、調整部材11の長さが小さい仕様と同じ小さい梱包材で出荷することができる。このため、本実施形態の折畳みベッド1は、寝台部2の高さH1の異なる複数種類の仕様を、統一したサイズの梱包材で保管することができ、物流業務における効率化を図ることができる。
【0025】
図6は、第1調整部材11Aが組み付けられた第1脚部4Aの側面図であり、
図7は、第2調整部材11Bが組み付けられた第1脚部4Aの側面図である。
図6及び
図7に示されるように、本実施形態の調整部材11は、第1調整部材11Aと、第1調整部材11Aとは長さの異なる第2調整部材11Bとを少なくとも含んでいる。調整部材11は、さらに様々な長さの調整部材11を含んでいてもよい。
【0026】
本実施形態の第1調整機構5Aは、第1調整部材11A又は第2調整部材11Bを選択的に組み付けることで第1脚部4Aの高さを変更する。このような第1調整機構5Aは、任意の長さの調整部材11を組み付けるだけで、第1脚部4Aの高さを変更することができ、寝台部2の高さH1を変更することが容易である。
【0027】
図示は省略されるが、第1調整機構5Aは、例えば、第1部材9と第2部材10との間に組み付けられる調整部材11の個数を変更することで第1脚部4Aの高さを変更してもよい。この場合の第1連結手段12は、第2連結手段13と同様、調整部材11の側面側から固着するのが望ましい。このような第1調整機構5Aは、複数種類の調整部材11を準備する必要がなく、第1脚部4Aの高さを任意に変更することができる。
【0028】
図3、
図4、
図6及び
図7に示されるように、本実施形態の調整部材11は、第2部材10と同一の形状を有する本体部11aと、第2部材10の内部に下方から挿入される結合部11bとを有している。調整部材11は、例えば、本体部11aと同一の材料を絞り加工することで結合部11bを形成している。このような調整部材11は、調整部材11単体での美観性に優れており、第1脚部4Aに組み付け時にも高い剛性を発揮することができる。
【0029】
調整部材11は、このような態様に限定されるものではなく、本体部11aと相似形状の結合部11bを溶接により一体化してもよく、本体部11aと異なる形状、例えば、直方体やU字形状、コの字型形状等の結合部11bを溶接により一体化してもよい。この場合の調整部材11は、本体部11aの上端面を正確に設定することができ、第1脚部4Aに組み付け時に第2部材10と接触させることでより高い剛性を発揮することができる。
【0030】
図8は、第1非車輪部材7Aが組み付けられた第2脚部4Bの側面図であり、
図9は、第2非車輪部材7Bが組み付けられた第2脚部4Bの側面図である。
図1、
図8及び
図9に示されるように、本実施形態の第2脚部4Bは、枠部3に取り付けられる第3部材17と、第3部材17の下端部に着脱自在に固定される非車輪部材7とを含んでいる。
【0031】
図8及び
図9に示されるように、非車輪部材7は、例えば、第3部材17が挿入される凹部7aと、第3部材17に固定するための連結部7bとを有している。連結部7bとしては、例えば、埋込ボルト等の雄ネジ部、ピン等の凸部、弾性構造の爪部等が挙げられる。 第3部材17は、非車輪部材7の連結部7bと固定するための受部17aを有するのが望ましい。受部17aとしては、例えば、溶接ナットやボス構造のネジ孔、ピン孔等の凹部、爪部に係合する係り部等が挙げられる。連結部7b及び受部17aは、複数の固定手段、例えば、凸部と爪部とを組み合わせて用いられてもよい。なお、第2脚部4Bは、例えば、非車輪部材7に受部17aが設けられ、第3部材17に連結部7bが設けられてもよい。
【0032】
本実施形態の非車輪部材7は、第1非車輪部材7Aと、第1非車輪部材7Aとは長さの異なる第2非車輪部材7Bとを少なくとも含んでいる。第1非車輪部材7A及び第2非車輪部材7Bは、それぞれ、凹部7a及び連結部7bを有するのが望ましい。非車輪部材7は、さらに様々な長さの非車輪部材7を含んでいてもよい。
【0033】
本実施形態の第2調整機構5Bは、第1非車輪部材7A又は第2非車輪部材7Bを選択的に第3部材17に組み付けることで第2脚部4Bの高さを変更する。このような第2調整機構5Bは、任意の非車輪部材7を組み付けるだけで、第2脚部4Bの高さを変更することができ、寝台部2の高さH1を変更することが容易である。
【0034】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
【0035】
[付記]
本発明は、次のとおりである。
【0036】
[本発明1]
ベッド側面視において、水平状態と、逆V字状に折り曲げられた折畳状態とに変形可能な折畳みベッドであって、
使用者が載せられる寝台部と、
前記寝台部を支持する枠部と、
前記枠部から床面に向けて延びる脚部と、
前記脚部の高さを変更可能な調整機構とを含み、
前記脚部は、前記床面に対して前記枠部を水平移動自在に支持する車輪部材を有する第1脚部と、前記床面に対して前記枠部の移動を妨げる非車輪部材を有する第2脚部とを含み、
前記調整機構は、前記第1脚部の高さを変更するための第1調整機構と、前記第2脚部の高さを調整するための第2調整機構とを含む、
折畳みベッド。
【0037】
[本発明2]
前記第1脚部は、前記車輪部材が取り付けられる第1部材と、前記枠部に取り付けられる第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置可能な少なくとも1つの調整部材とを含み、
前記第1調整機構は、前記調整部材の長さを変更することで前記第1脚部の高さを変更する、請求項1に記載の折畳みベッド。
【0038】
[本発明3]
前記調整部材は、第1調整部材と、前記第1調整部材とは長さの異なる第2調整部材とを少なくとも含み、
前記第1調整機構は、前記第1調整部材又は前記第2調整部材を選択的に組み付けることで前記第1脚部の高さを変更する、請求項2に記載の折畳みベッド。
【0039】
[本発明4]
前記第1調整機構は、前記第1部材と前記第2部材との間に組み付けられる前記調整部材の個数を変更することで前記第1脚部の高さを変更する、請求項2に記載の折畳みベッド。
【0040】
[本発明5]
前記第1脚部は、前記第2部材と前記調整部材とが直線状に位置し、かつ、前記第1部材と前記第2部材及び前記調整部材とが互いに直交する方向に延びるT字形である、請求項2ないし4のいずれかに記載の折畳みベッド。
【0041】
[本発明6]
前記折畳状態の前記第2部材の最下面は、前記折畳状態の前記枠部の最下端よりも上方又は前記最下端と上下方向で同じ位置に位置する、請求項2ないし5のいずれかに記載の折畳みベッド。
【0042】
[本発明7]
前記非車輪部材は、第1非車輪部材と、前記第1非車輪部材とは長さの異なる第2非車輪部材とを少なくとも含み、
前記第2調整機構は、前記第1非車輪部材又は前記第2非車輪部材を選択的に組み付けることで前記第2脚部の高さを変更する、請求項1ないし6のいずれかに記載の折畳みベッド。
【0043】
[本発明8]
前記第1脚部は、前記枠部の四隅側に設けられ、
前記第2脚部は、前記枠部の中央側に設けられる、請求項1ないし7のいずれかに記載の折畳みベッド。
【0044】
[本発明9]
請求項2ないし6のいずれか1項に記載の折畳みベッドに用いられる、調整部材。
【符号の説明】
【0045】
1 折畳みベッド
2 寝台部
3 枠部
4 脚部
4A 第1脚部
4B 第2脚部
5 調整機構
5A 第1調整機構
5B 第2調整機構
6 車輪部材
7 非車輪部材