(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180126
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、サーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/00 20120101AFI20241219BHJP
【FI】
G06Q20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099590
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】遠山 怜欧
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA27
5L055AA27
(57)【要約】
【課題】共同購入に関する利便性を向上させる。
【解決手段】第1ユーザの第1端末と通信するサーバによって実行されるプログラムは、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報を第1端末からサーバの通信部によって受信することと、第1情報に基づく第2情報を、第1端末とは異なる第2端末に通信部によって送信することとがサーバによって実行される。
【選択図】
図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザの第1端末と通信するサーバによって実行されるプログラムであって、
商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報を前記第1端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
前記第1情報に基づく第2情報を、前記第1端末とは異なる第2端末に前記通信部によって送信することとが前記サーバによって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第2情報は、前記第2端末の第2ユーザがコンテンツを送受信可能な複数のチャットルームを表示するチャットリストに表示される情報である。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1情報は、前記商品または前記サービスを共同で支払うユーザを指定することに関する情報を含む。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1情報の受信に基づいて、前記商品または前記サービスを共同で支払うユーザに関する情報を前記第1端末に前記通信部によって送信することが前記サーバによって実行される。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
共同で支払いを行う、前記商品または前記サービスを確保することに関する処理を前記サーバの制御部によって行うことと、
前記確保している時間の情報を前記通信部によって前記第1端末に前記通信部によって送信することとが前記サーバによって実行される。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記確保している時間が経過された場合、前記商品または前記サービスの確保を解除する処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載のプログラムであって、
前記第1ユーザによる課金処理に基づいて、前記確保している時間を延長する処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記確保している時間に基づいて、前記確保している時間を延長することに関する情報を前記第1端末に前記通信部によって送信することが前記サーバによって実行される。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼を行う時間帯の情報を前記第1端末に送信することが前記サーバによって実行される。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1端末、または前記第2端末に、共同で支払いを行うと特典が与えられることに関する特典情報を前記通信部によって送信することが前記サーバによって実行される。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記特典情報は、前記第1端末が前記第1情報を前記サーバに送信する前に前記第1端末に送信される。
【請求項12】
請求項10または請求項11に記載のプログラムであって、
前記特典情報は、前記商品または前記サービスを共同で支払う人数によって変更される。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2情報に対する前記第2端末の第2ユーザの入力に基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとがチャット可能なチャットルームの情報を前記通信部によって前記第1端末と前記第2端末とに送信する。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2情報に対する前記第2端末の第2ユーザの入力に基づいて、前記商品または前記サービスの共同の支払いが成立した場合、前記商品または前記サービスを提供する企業が支払う金額を設定する処理を前記サーバの制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項15】
請求項7に記載のプログラムであって、
前記課金処理によって課金された金額の少なくとも一部を、前記商品または前記サービスを提供する企業に割り当てる処理を前記サーバの制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項16】
請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2情報に対する前記第2端末の第2ユーザの入力に基づいて、前記商品または前記サービスの共同の支払いが成立した場合、前記第1端末、または前記第2端末に、前記支払いを行う前記商品または前記サービスに関連する情報を前記通信部によって送信することが前記サーバによって実行される。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムであって、
前記支払いを行う前記商品または前記サービスに関連する情報は、前記支払いを行う人数によって変更される。
【請求項18】
第1ユーザの第1端末と通信するサーバの情報処理方法であって、
商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報を前記第1端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
前記第1情報に基づく第2情報を、前記第1端末とは異なる第2端末に前記通信部によって送信することとを含む。
【請求項19】
第1ユーザの第1端末と通信するサーバであって、
商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報を前記第1端末から受信し、前記第1情報に基づく第2情報を、前記第1端末とは異なる第2端末に送信する通信部を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、サーバ等に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、商品の購買金額の決済を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、第1ユーザの第1端末と通信するサーバによって実行されるプログラムは、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報を第1端末からサーバの通信部によって受信することと、第1情報に基づく第2情報を、第1端末とは異なる第2端末に通信部によって送信することとがサーバによって実行される。
本発明の第2の態様によると、第1ユーザの第1端末と通信するサーバの情報処理方法は、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報を第1端末からサーバの通信部によって受信することと、第1情報に基づく第2情報を、第1端末とは異なる第2端末に通信部によって送信することとを含む。
本発明の第3の態様によると、第1ユーザの第1端末と通信するサーバは、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報を第1端末から受信し、第1情報に基づく第2情報を、第1端末とは異なる第2端末に送信する通信部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】第1実施例に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
【
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-4】第1実施例に係るアカウント登録データの一例を示す図。
【
図1-5】第1実施例に係るアカウント管理データベースの一例を示す図。
【
図1-6】第1実施例に係る公演管理データベースの一例を示す図。
【
図1-7】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-8】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-9】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-10】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-11】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-12】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-13】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-14】第1変形例に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
【
図1-15】第1変形例に係る販売サーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-16】第1変形例に係る販売サーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
【
図1-17】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-1】第2実施例に係る公演管理データベースの一例を示す図。
【
図2-2】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-3】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-4】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-5】第2変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-6】第2変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-1】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-2】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-1】第4実施例に係る共同購入時間帯推奨情報送信条件データの一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る共同購入時間帯推奨情報送信対象データの一例を示す図。
【
図4-3】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-4】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図5-1】第5実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-1】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-2】第6変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
本願請求項に係る発明の端末(本願発明の端末)の生産は、限定ではなく例として、ユーザが所有(所持)している端末で、本明細書に記載したプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等が受信されることによって(または受信されて端末に記憶されることによって)、本端末において、本願請求項に係る発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0010】
また、本願請求項に係る発明のシステム(本願発明のシステム)の生産は、限定ではなく例として、本願システムに含まれるサーバから送信された本明細書に記載されたプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等を、本願システムに含まれる端末で受信することによって(または受信されたプログラムが端末に記憶されることによって)、本願請求項に係るシステムの発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0011】
また、本明細書において、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0012】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0013】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0014】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0015】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0016】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0017】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0018】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0019】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0020】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0021】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0022】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0023】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0024】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0025】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0026】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0027】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0028】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0029】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0030】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0031】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0032】
以下の実施例では、ユーザがチャットを行うためのサービス(以下、「チャットサービス」と称する。)の一例として、メッセージングサービス(Messaging Service)を例示する。また、チャットサービスを実現するためのアプリケーションを「チャットアプリケーション」と称し、メッセージングサービスを実現するためのアプリケーションを「メッセージングアプリケーション」と称する。
チャットアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがチャットルームでチャットを行うことができるようにすることができる。
【0033】
なお、メッセージングサービス:MS(インスタントメッセージサービス:IMSを含む。)は、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、メッセージンサービスとソーシャルネットワーキングサービスとを区別してもよいし、区別しなくてもよい。つまり、ソーシャルネットワーキングサービスにメッセージングサービスを含めてもよいものとする。
【0034】
また、以下の実施例では、メッセージングサービスの一例として、サーバを介して複数の装置(限定ではなく例として、端末)間で簡単なメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービス:IMS(Instant Messaging Service)を例示する。
インスタントメッセージングアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがトークルームでトークを行うようにすることができる。
【0035】
チャットルーム(限定ではなく例として、トークルーム)とは、複数のユーザの端末間で送受信されるコンテンツを各々のユーザが閲覧できるUI(User Interface)やGUI(Graphical User Interface)とすることができる。
【0036】
また、トークルームには、1対1のユーザのトークルーム(以下、「1対1トークルーム」と称する。)、複数のユーザを含むグループのトークルーム(以下、「グループトークルーム」と称する。)、OA事業者(限定ではなく例として、メッセージングサービスの事業者と提携する事業者)とのトークルーム(以下、「OAトークルーム」と称する。)等を含めることができる。
【0037】
また、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、一般のユーザではない事業者のアカウントを「(OA(Official Account))」と称してもよく、この公式アカウントのユーザを「公式ユーザ」と称してもよい。なお、これを「公式アカウントユーザ」や「公式アカウント事業者」等のように称してもよい。
それに対し、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、OA事業者ではないユーザのアカウントを「一般アカウント」と称し、一般アカウントのユーザを「一般ユーザ」と称する。なお、これを「一般アカウントユーザ」等のように称してもよい。
つまり、メッセージングアプリケーションのアカウントには、一般アカウントと公式アカウントとを含めてよいものとする。
【0038】
また、OA事業者も、限定ではなく例として、一般アカウントのユーザの端末と同様の端末を利用して、サーバを介して、他の装置との間でメッセージの送受信を行うことができるようにしてもよい。
【0039】
また、メッセージ(メッセージ情報)とは、限定ではなく例として、メッセージングサービスで用いられる送信元と送信先とが定められる情報であって、メッセージを識別するための識別情報(メッセージID)とメッセージコンテンツとで構成される情報としてもよい。
また、メッセージコンテンツとは、限定ではなく例として、メッセージIDを除くメッセージの中身を意味するものとしてもよい。メッセージコンテンツは、1または2以上のコンテンツとしてもよい。
【0040】
また、メッセージを識別するための識別情報として設定される情報を「メッセージID」と称する。
同じメッセージIDのメッセージに含まれるメッセージコンテンツは、このメッセージIDによって識別されると考えることもできる。よって、メッセージを識別するための識別情報は、メッセージコンテンツを識別するための識別情報と実質的に同義と考えることもできる。
なお、これとは異なり、メッセージコンテンツごとに個別の識別情報(メッセージコンテンツID)を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0041】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、URI(URL等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0042】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0043】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0044】
なお、上記の定義とは異なり、メッセージの上位概念がコンテンツである、またはコンテンツとメッセージとは同義である、と定義してもよいし、そのように定義しなくてもよい。
【0045】
<実施形態>
コンサート(ライブ)、映画館、美術館などに入場するためのチケットや、交通機関(電車、飛行機など)に乗車するためのチケットを購入しようとするときに、自分以外の友人や家族と一緒に行きたい場合があり得る。この場合に、自分がチケットを購入するときに、友人や家族などと一緒にチケットを共同で購入できるサービスが普及している。以下では、このように自分以外の人と共同でチケットなどの商品を購入することを、適宜「共同購入」と称する。
本実施形態は、この共同購入のサービスに関する実施形態である。
【0046】
なお、共同購入において、限定ではなく例として、共同購入することを他の人に呼びかける人を「提案者」と称し、限定ではなく例として、共同購入することを提案者から呼びかけられる人を「被提案者」と称する。
【0047】
コンサート(ライブ)、映画館、美術館などに入場するためのチケットや、交通機関(電車、飛行機など)に乗車するためのチケットなどを販売する方法として、以下のようなものを含めることができる。以下では、これらのチケットなどを販売する方法を、適宜「販売サービス」と称する。
・窓口販売
・電話窓口販売
・ECサイト販売
【0048】
窓口販売は、限定ではなく例として、ユーザに窓口に直接赴いてもらうことによって、チケットを販売する方法である。この窓口は、限定ではなく例として、販売員などがチケットを販売する有人の窓口を含めるようにしてもよいし、限定ではなく例として、自動販売機などがチケットを販売する無人の窓口を含めるようにしてもよい。
【0049】
電話窓口販売は、限定ではなく例として、ユーザにチケット販売用に設けられた電話窓口に電話をかけてもらうことによって、チケットを販売する方法である。この電話窓口は、限定ではなく例として、電話応対を行う販売員によってチケットを販売する有人の電話窓口を含めるようにしてもよいし、限定ではなく例として、自動音声によってチケットを販売する無人の電話窓口を含めるようにしてもよい。
【0050】
ECサイト販売は、限定ではなく例として、ユーザにチケットを販売するウェブサイト(以下、適宜「ECサイト」と称する。)にアクセスしてもらうことによって、チケットを販売する方法である。
【0051】
本実施形態は、この販売サービスのうちECサイト販売を利用したチケットの共同購入に関する実施形態である。
【0052】
<第1実施例>
第1実施例は、チケット等の共同購入に関する基本的な実施例である。第1実施例では、提案者であるユーザ(以下、単に「提案者」と称する場合がある。)が販売サービスでのチケットの共同購入を呼びかけると、被提案者であるユーザ(以下、単に「被提案者」と称する場合がある。)に共同購入に関する情報を通知する。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも同様に適用可能である。
【0053】
<システム構成>
図1-1は、本実施例における通信システム1Aのシステム構成の一例を示す図である。通信システム1Aでは、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、1以上の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0054】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20等に、限定ではなく例として、メッセージングサービスとともに販売サービスを提供する機能を有する。
サーバ10は、メッセージングサーバ、メッセージングサービスサーバ、販売サービスサーバ、販売サーバ、メッセージング販売サーバ、メッセージング販売サービスサーバ等のように表現することもできる。本実施形態では、限定ではなく例として、サーバ10のユーザを、メッセージングサービスと販売サービスとを提供する会社(メッセージングサービスと販売サービスの事業者)とする。なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数、端末20の数は、上記に限定されない。
本実施例では、「販売サービス」とは、販売サービスを提供する会社等の事業者(サーバ10)が提供するサービスであって、限定ではなく例として、ユーザ(ユーザの端末20)に提供されるものとしてよい。
【0055】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0056】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0057】
ネットワーク30は、通信システム1Aを構成する各装置を接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0058】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0059】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20等に対して、所定のサービス(本実施例では、メッセージングサービスおよび販売サービス)を提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0060】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1Aに含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0061】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0062】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、クレジットカード会社サーバ50等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、クレジットカード会社サーバ50等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、クレジットカード会社サーバ50等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0063】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0064】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0065】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0066】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0067】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0068】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0069】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0070】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0071】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0072】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0073】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global PositioningSystem)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0074】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0075】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0076】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0077】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0078】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0079】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0080】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0081】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0082】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、表示部13、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0083】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0084】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0085】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0086】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0087】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0088】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0089】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0090】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0091】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0092】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0093】
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0094】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
他の装置についても同様である。
【0095】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0096】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0097】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0098】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
他の装置についても同様である。
【0099】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
他の装置についても同様である。
【0100】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0101】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0102】
[各装置の機能構成]
(1)サーバの機能構成
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶された、アプリケーション管理処理プログラム151に従ってアプリケーション管理処理を実行するためのアプリケーション管理処理部111と、販売サービス管理処理プログラム155に従って販売サービス管理処理を実行するための販売サービス管理処理部113とを機能部として含む。
【0103】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、アプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、販売サービス管理処理プログラム155と、アカウント管理データベース157と、公演管理データベース159とが記憶される。
【0104】
アカウント登録データ153は、アプリケーション(本実施例では、メッセージングアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0105】
ユーザ名は、このアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0106】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0107】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0108】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、一般ユーザ用のアプリケーションIDとすることができる。なお、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、公式ユーザ用のアプリケーションIDとしてもよい。
【0109】
なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0110】
また、限定ではなく例として、1つのアプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、1つのアプリケーションIDを識別(ログイン)対象として、複数の端末20においてアプリケーションを同時に起動できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0111】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。なお、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報に代えず、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報と一対一に対応させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0112】
なお、以下の実施例では、説明の簡明化のため、1つの端末20につき1つのアカウントが登録されていることとして説明する。
また、この場合、上記のように「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」であるため、以下の説明で用いる「アカウントのユーザ」の用語は、「アカウントの端末」と実質的に同義としてもよいし、そうしなくてもよい。
【0113】
アカウント管理データベース157は、アカウント登録データ153に登録されたアカウントに関する情報を管理するためのデータベースであり、その一例であるアカウント管理データベース157Aのデータ構成例を
図1-5に示す。
アカウント管理データベース157Aには、アカウントごとの管理データとして、アカウント管理データが記憶される。
【0114】
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、友だち管理データと、販売サービス管理データとが記憶される。
【0115】
アプリケーションIDは、アカウント管理データで管理されるアカウントを識別するための情報であり、限定ではなく例として、アカウント登録データ153に登録されたアプリケーションIDが記憶される。
【0116】
友だち管理データは、このアカウントと友だち登録しているアカウントを記憶させるためのデータであり、限定ではなく例として、端末20のユーザによって友だち登録されたアカウントのアプリケーションIDが追加して記憶される。
友だち登録するアカウントは、一般ユーザのアカウントとしてもよいし、公式ユーザのアカウントとしてもよいし、その両方としてもよい。
【0117】
限定ではなく例として、友だち登録することで友だち管理データに追加されたアカウントとの間で、トークルームを介してメッセージのやり取りをすることができる。なお、「友だち」とは、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおける第1ユーザのアカウントと第2ユーザのアカウントとが一方的または双方向に関連付けられた場合の第1ユーザと第2ユーザとの関係性と言ってもよい。限定ではなく例として、第1ユーザのアカウントと第2ユーザのアカウントとの相互的関連付けが行われている場合、第1ユーザと第2ユーザとは「友だち」であると言ってもよい。また、限定ではなく例として、第1ユーザのアカウントから第2ユーザのアカウントに対する関連付けが行われている場合、第2ユーザのアカウントから第1ユーザのアカウントに対する関連付けが行われていなくとも、第1ユーザと第2ユーザとは「友だち」であると言ってもよい。
【0118】
販売サービス管理データは、限定ではなく例として、販売サービスにおけるこのアカウントを管理するためのデータであり、限定ではなく例として、氏名と、購入履歴と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0119】
氏名は、限定ではなく例として、販売サービスを利用する端末20のユーザの氏名であり、限定ではなく例として、端末20のユーザが販売サービスを利用する際に登録する氏名が記憶される。
【0120】
購入履歴は、限定ではなく例として、端末20のユーザの販売サービスにおける購入の履歴であり、限定ではなく例として、端末20のユーザの販売サービスにおける購入の履歴を識別するための情報である。
この購入履歴(購入ID)は、好ましくは購入IDごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によって購入IDごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0121】
購入IDは、端末20、またはその端末20のユーザによる販売サービスにおける購入に関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。購入IDごとに、限定ではなく例として、購入日時、購入金額、チケットに対応する情報(後述する公演ID、公演名、公演日時、公演場所、乗車日時、乗車場所、降車場所、・・・)、共同購入に関する情報(共同購入した友だちに関する情報、共同購入に興味を示した友だちに関する情報、・・・)などの情報を含めるようにしてよい。
【0122】
その他登録情報は、限定ではなく例として、アカウント登録データ153のその他登録情報と同様の、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)に加えて、販売サービスにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)の認証情報、販売サービスにおけるユーザが登録した支払い方法に関する情報(クレジットカード決済のクレジットカード番号、電子マネー決済等)等といった各種の情報を含めるようにしてよい。
【0123】
公演管理データベース159は、公演に関する管理データベースであり、その一例である公演管理データベース159Aのデータ構成の一例を
図1-6に示す。
公演管理データベース159Aには、限定ではなく例として、公演IDと、公演名と、座席管理データとが関連付けて記憶される。
【0124】
公演IDは、チケットに対応する公演を識別するために用いられる情報、または公演そのものである。
この公演IDは、好ましくは公演ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によって公演ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0125】
公演名は、この販売サービスを利用してチケットの販売を行う公演の名称であり、限定ではなく例として、チケットの販売を依頼する公演の興行者等が販売サービスを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0126】
座席管理データは、公演IDに関連付けられた座席を管理するためのデータであり、限定ではなく例として、座席種と、座席番号と、販売ステータスとが関連付けて記憶される。
【0127】
座席種は、各公演に設定された座席の種別の名称であり、限定ではなく例として、チケットの販売を依頼する公演の興行者等が販売サービスを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0128】
座席番号は、各公演に設定された座席の番号であり、限定ではなく例として、チケットの販売を依頼する公演の興行者等が販売サービスを利用する際に登録する座席番号が記憶される。
【0129】
販売ステータスは、各座席番号に対応する座席の販売状況を示す情報であり、限定ではなく例として、「購入済」と「購入可」との販売ステータスが設けられている。
【0130】
「購入済」の販売ステータスは、ユーザによる購入が完了している座席であることを示しており、ユーザが購入することができない座席であることを示している。また、「購入可」の販売ステータスは、ユーザによる購入が完了していない座席であることを示しており、ユーザが購入することができる座席であることを示している。
【0131】
なお、この座席管理データの各座席番号の購入者を一意に特定できるような情報(アプリケーションID等)を、各座席番号に関連付けて記憶させるようにしてよい。
【0132】
(2)端末の機能構成
図1-7は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーション処理プログラム281に従ってアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0133】
図1-8は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶されるデータ等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、アプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、この端末20、または端末20のユーザのアカウントに対応するアプリケーションID283とが記憶される。
【0134】
<表示画面>
以下、表示画面例について説明する。以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
また、以下説明する表示画面で用いる用語と、その後に説明する処理で用いる用語とで、用語が異なる場合がある(一部の用語が統一されていない場合がある)。
【0135】
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、タッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行されるようにしてよい。
【0136】
なお、1つの図面内、または複数の図面を跨いで、異なる端末20で表示される所定の画面を示して、画面の遷移の流れを説明する場合がある。この場合、限定ではなく例として、異なる端末20では、以下のうちの少なくともいずれかに基づいて(少なくともいずれかを契機として)、所定の画面が表示されることとしてもよいものとする。
・自動的に表示される
・端末20に対してなんらかの通知(プッシュ通知等を含む。以下同様。)が行われ、ユーザが通知に対する操作を行うと表示される
・端末20に対して通知は行われないが、ユーザがアプリケーションに対して所定の操作を行うと表示される
・端末20に対してなんらかの通知が行われ、ユーザが通知を行ったアプリケーションに対して所定の操作を行うと表示される
【0137】
図1-9は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。本例では、メッセージングアプリケーションのブラウザ画面において、ユーザA.Aが、ライブのチケットをメッセージングアプリケーションの他のユーザ(友だち)と共同購入することを呼びかける場合の一例を示している。
以下では、提案者をユーザA.A(端末20Aのユーザ)とする場合を例示する。
【0138】
図1-9左側には、端末20Aでのメッセージングアプリケーションにおけるブラウザ画面の一例を示している。画面最上部には、メッセージングアプリケーションの名称(本例では、「Messaging App」)、ユーザのアイコン画像(本例では、ユーザA.Aのアイコン画像)、ユーザ名(本例では、ユーザA.A)等を含むアプリ情報表示領域が構成されている。
【0139】
その下には、ブラウザ領域が構成されている。ブラウザ領域には、URIで指定されたページが表示されており、サーバ10が提供する販売サービスに含まれるライブのチケット販売に関するページが表示されている。この例では、ブラウザ領域には、ライブに関する情報(本例では、ライブ(BAND~ワールドツアー2023)に関する画像情報や文字情報)と、ライブのチケットに関する情報(本例では、席の種別に関する情報(S席:20,000円、A席:10,000円、B席:7,000円))、ユーザA.Aが一人でチケットを購入するための購入ボタンBBT1、ユーザA.Aに加えて他のユーザと共同でチケットを購入するための共同購入ボタンBBT2)とが表示されている。
【0140】
なお、提案者の端末20の表示部24に表示される共同購入ボタンBBT2は、限定ではなく例として、提案者に加えて他のユーザと共同でチケットを購入することを呼びかけるため、且つ、提案者と呼びかける人数の合計人数分のチケットを仮で確保するためのボタンであるようにしてよい。一方で、詳細は後述するが、被提案者の端末20の表示部24に表示される共同購入ボタンBBT2は、限定ではなく例として、被提案者が提案者を含む他のユーザと共同でチケットを実際に購入するためのボタンであるようにしてよい(
図1-10中央の画面を参照)。
【0141】
限定ではなく例として、A席に対応する共同購入ボタンBBT2がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図1-9右側の画面に表示が変わる。この画面では、
図1-9左側のブラウザ画面に重畳して、チケットの共同購入に関して設定を行うための共同購入設定情報KBS1が表示されている。この例では、共同購入設定情報KBS1には、共同購入に際して設定を行うように促すためのメッセージ(本例では、「Messaging Appの友だちと共同購入します。」の文字、「呼びかける人数を決めてください。」の文字)とともに、呼びかける人数を設定するための情報(本例では、「呼びかける人数」の文字、提案者が任意に選択可能な人数設定バー)と、提案者によって選択された呼びかける人数で他のユーザに呼びかけるための呼びかけボタンCBTとが表示されている。
【0142】
ここでの「呼びかける人数」とは、限定ではなく例として、実際に共同購入をすることができる人の人数としてよい。以下では、共同購入することを呼びかけるメッセージングサービスにおける提案者の友だちの人数と区別するために、この「呼びかける人数」を「募集人数」等と称する場合がある。
【0143】
この例では、人数設定バー(募集人数設定バー)は、募集人数として任意の人数(本例では1人~4人のうちにおける任意の人数)が、提案者によって設定(選択)可能であり、
図1-9中央の画面では、限定ではなく例として、募集人数設定バーにおいて「1人」が提案者によって選択されている。つまり、共同購入において呼びかける人数として「1人」が選択された状態である。
【0144】
この状態で呼びかけボタンCBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、共同購入要求完了情報が表示される画面に表示が変わる(不図示)。この画面では、提案者の端末20が、サーバ10から共同購入要求完了情報を受信したことに基づいて、
図1-9左側のブラウザ画面に重畳して共同購入要求完了情報が表示されるようにしてよい。
【0145】
図1-10および
図1-11は、本実施例において端末20Bの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。本例では、メッセージングアプリケーションのトークリスト画面において表示された、ユーザA.Aから呼びかけられた共同購入に関する情報に基づいて、ユーザB.Bが共同購入する場合の一例を示している。
【0146】
図1-10左側には、端末20Bでメッセージングアプリケーションにおけるトークリスト画面の一例を示している。この画面では、前述した
図1-9と同様の部分についての説明を省略する。この例では、画面最上部のアプリ情報表示領域の下に、現在の画面を示すための「トーク」のテキストを含む領域が構成されている。その下には、任意の情報から検索を行うための検索領域が構成されており、この例では、任意の情報を入力するための領域が表示されている。検索領域には、限定ではなく例として、文字情報、画像情報、音声情報などが入力されるようにしてよい。
【0147】
その下には、広告やお知らせなどの様々な情報(以下、「特別情報」と称する場合がある。)を表示するための特別情報表示領域が構成されている。この例では、特別情報表示領域には、限定ではなく例として、共同購入通知情報KBI(本例では、「A.Aさんが~ワールドツアー2023チケットの共同購入を募集しています。」の文字、このツアーに関する画像)が表示されている。特別情報表示領域は、表示部24のうちの固定領域(固定的に設定される領域)と捉えてもよい。また、特別情報表示領域を設定する位置は、本例の位置に限定されるものではなく、画面下部等の位置であってもよい。
【0148】
なお、ユーザは、共同購入通知情報を見ながら、検索領域に、その共同購入通知情報で通知される共同購入の対象の商品やサービスに関連する検索クエリを入力するなどして、検索を行うことができるようにしてよい。
また、端末20Bが、サーバ10から受信した共同購入通知情報に基づいて、その共同購入通知情報で通知される共同購入の対象の商品やサービスに関連する検索クエリを検索領域に自動で入力するようにしてもよい。この場合、ユーザは手動で検索クエリを入力せずに済むため便利である。
また、表示された共同購入通知情報がユーザによってタップされると、端末20Bが、共同購入通知情報に基づいて、その共同購入通知情報で通知される共同購入の対象の商品やサービスのより詳細な情報(価格等の情報)を表示するようにしてもよい。
【0149】
その下には、トークルームのリストを一覧表示したトークリスト一覧情報表示領域が構成されている。この例では、トークリスト一覧情報表示領域には、トークルームのリストの一覧が表示されている。なお、ユーザによる表示の設定や、メッセージングアプリケーションのアップデート等に基づいて、トークリスト一覧情報表示に、トークルームの種別に関する情報(「すべて」、「友だち」、「グループ」、・・・等のタブ)が表示されるようにしてもよい。そして、ユーザによって選択された種別に応じて、その種別に対応するトークルームのリストの一覧が表示されるようにしてもよい。具体的には、「すべて」が選択されると、一対一トークルーム、グループトークルーム、OAトークルーム等の全ての種別のトークルームのリストが一覧表示され、「友だち」が選択されると、一対一トークルームのリストが一覧表示され、「グループ」が選択されると、グループトークルームのリストが一覧表示されるようにしてもよい。
【0150】
共同購入通知情報KBIがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図1-10中央の画面に表示が変わる。この画面は、
図1-9左側のブラウザ画面と同様であるので説明を省略する。限定ではなく例として、A席に対応する共同購入ボタンBBT2がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図1-10右側の画面に表示が変わる。この画面では、
図1-10中央のブラウザ画面に重畳して、チケットの共同購入が完了したことに関する共同購入完了情報KBE(本例では、「A.Aさんからオファーされた共同購入のチケットを購入しました。」のメッセージ、その旨を確認し表示を終了するためのOKボタン(「OK」の文字を含むボタン))が表示されている。
【0151】
なお、
図1-10中央の画面において、A席に対応する共同購入ボタンBBT2がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、共同購入しようとしているチケットの支払いを実際に行うための支払い画面が表示されるようにしてよい(不図示)。支払い画面では、限定ではなく例として、支払い方法(クレジットカード決済、電子マネー決済等)の設定や、その設定した支払い方法による実際の支払いなどが行われるようにしてよい。そして、支払い画面において支払いの設定が完了すると、
図1-10右側の画面に表示が変わるようにしてよい。
【0152】
限定ではなく例として、A席に対応する共同購入ボタンBBT2がユーザによってタップされ、
図1-10右側の画面が表示されると、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおいて販売サービスの事業者を送信元とするメッセージがサーバ10を介して端末20Bに送信され、ユーザによってその受信したメッセージを開くためのタップがなされると、
図1-11の画面に表示が変わる。
【0153】
この例では、アプリ情報表示領域の下に、メッセージングアプリケーション内のいずれのページ(この例では、トークルーム)が現在表示されているかを示す領域の一種として、トークルーム名を含むトークルーム名表示領域CLRが設けられている。トークルーム名表示領域CLRは、現在ユーザが位置しているメッセージングアプリケーション内のページ(この例では、トークルーム)を示す領域と言ってもよい。トークルーム名表示領域CLRには、限定ではなく例として、ユーザB.Bがメッセージングサービスにおける販売サービスを提供する事業者である「販売サービス」をトーク相手としてトークを行うためのOAトークルームであることを示す情報(本例では、OAを示すアイコンおよび「販売サービス」の文字)が表示されている。
【0154】
また、その下には、ユーザB.Bと販売サービスとが対話形式でトークを行うためのトーク領域TRが構成されており、画面向かって左側には相手である販売サービスを送信元とするメッセージコンテンツが、画面向かって右側には自分であるユーザB.Bのメッセージコンテンツが表示されるように構成されている。
【0155】
この例では、ユーザB.Bによる販売サービスでのチケットの共同購入が完了したことに関するメッセージ情報が販売サービスを送信元として送信され、サーバ10を介して、端末20Bがこのメッセージ情報を受信したことに基づいて、このOAトークルームの画面向かって左側に、販売サービスのアイコン画像と関連付けて、このメッセージ情報に基づくメッセージコンテンツ(本例では、「購入が完了しました。」の文字、共同購入の提案者に関する情報、共同購入の提案者とトークを行うためのトークボタンMBT1(本例では「A.Aさんにメッセージを送る」の文字を含むボタン)など)が表示されている。
トークボタンMBT1がユーザによってタップされると、ユーザB.Bが共同購入の提案者であるユーザA.Aをトーク相手としてトークを行うためのトークルーム画面が表示される(不図示)。
【0156】
図1-12は、本実施例において端末20A(ユーザA.Aの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。本例では、メッセージングアプリケーションのトークリスト画面において表示された、ユーザA.Aから呼びかけられた共同購入に関する情報に基づいて、ユーザB.Bが共同購入した場合の一例を示している。
【0157】
限定ではなく例として、ユーザB.Bの端末20Bにおいて、A席に対応する共同購入ボタンBBT2がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおいて、販売サービスの事業者を送信元とするメッセージ情報が、サーバ10を介して端末20Aに送信され、ユーザによってその受信したメッセージ情報を開くためのタップがなされると、
図1-12の画面に表示が変わる。この画面は、前述した
図1-9および
図1-11と同様である部分についての説明を省略する。この例では、ユーザB.Bによる販売サービスでのチケットの共同購入が完了したことに関するメッセージ情報が販売サービスを送信元として送信され、サーバ10を介して、端末20Aがこのメッセージ情報を受信したことに基づいて、このOAトークルームの画面向かって左側に、販売サービスのアイコン画像と関連付けて、このメッセージ情報(本例では、「友だちの購入が完了しました。」の文字、共同購入の参加者であるユーザに関する情報、共同購入の参加者であるユーザとトークを行うためのトークボタンMBT2(本例では「B.Bさんにメッセージを送る」の文字を含むボタン)など)が表示されている。
トークボタンMBT2がユーザによってタップされると、ユーザA.Aが共同購入の参加者であるユーザB.Bをトーク相手としてトークを行うためのトークルーム画面が表示される(不図示)。
【0158】
<処理>
図1-13は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、端末20Bの制御部21が実行する処理の一例を示している。
なお、以下説明する処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
また、以下説明する処理に別のステップを追加してもよいし、以下説明する処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
【0159】
最初に、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(限定ではなく例として、ユーザ入力(ユーザによる操作入力や音入力等)。以下同様。)に基づいて、ECサイトに対応するブラウザ情報を要求するためのブラウザ要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(不図示)。サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、受信したブラウザ要求情報に基づいて、ECサイトに対応するブラウザ情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する。端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、受信したブラウザ情報に基づいて、ブラウザ情報を表示部24に表示させる(不図示)。
【0160】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、共同購入することを呼びかけることを依頼・要求するための共同購入要求情報(共同購入依頼情報と言ってもよい。)を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A1010)。この共同購入要求情報には、限定ではなく例として、提案者が被提案者に対して共同購入することを呼びかけることを要求する旨の情報、提案者を識別するための情報(ユーザA.Aに対応するアプリケーションID等)、被提案者を識別するための情報(本例では、提案者のメッセージングサービスにおけるすべての友だちに関連付けられたアプリケーションID等)、共同購入における募集人数に関する情報、共同購入しようとしているチケットに関する情報(公演ID、公演名、公演日時、座席種、金額、チケット販売ページへのURI等)などが含まれるようにしてもよい。
【0161】
A1010における端末20Aの入出力部23に対する入力とは、限定ではなく例として、サーバ10が提供する販売サービスに含まれるチケット販売に関するブラウザ画面において呼びかけボタンCBTがユーザによって操作されることを含めるようにしてよい。
このブラウザ画面における呼びかけボタンCBTがユーザによって操作される場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入することを呼びかけることを要求するための共同購入要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。一方で、このブラウザ画面における呼びかけボタンCBTがユーザによって操作されない場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入することを呼びかけることを要求するための共同購入要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信しないようにしてもよい。
【0162】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、受信した共同購入要求情報に基づいて、共同購入することを呼びかけるための共同購入通知情報を通信I/F14によって端末20Aおよび端末20Bに送信する(S1010)。この場合、限定ではなく例として、共同購入の提案者であるユーザA.Aの全ての友だちの端末20に共同購入通知情報を送信するようにしてよい。この共同購入通知情報には、限定ではなく例として、共同購入の提案者を識別するための情報(ユーザA.AのアプリケーションID等)、提案者が被提案者に対して共同購入することを呼びかけることに関する情報、共同購入における募集人数に関する情報、共同購入しようとしているチケットに関する情報(公演ID、公演名、公演日時、座席種、金額、チケット販売ページへのURI等)等が含まれるようにしてもよい。
【0163】
端末20Aの制御部21は、共同購入通知情報の受信に基づいて、共同購入の要求が完了したことを示す共同購入要求完了情報を表示部24に表示させる(A1020)。
なお、サーバ10が、提案者の端末20Aには共同購入要求完了情報を送信し、被提案者の端末20には共同購入通知情報を送信するようにしてもよい。つまり、提案者と被提案者とで異なる種別の情報が送信されるようにしてもよい。
【0164】
なお、共同購入通知情報を受信する場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入の要求が完了したことを示す共同購入要求完了情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。一方で、共同購入通知情報を受信しない場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入の要求が完了したことを示す共同購入要求完了情報を表示部24に表示させないようにしてもよい。
【0165】
端末20Bの制御部21は、共同購入通知情報の受信に基づいて、共同購入通知情報を表示部24に表示させる(B1010)。
【0166】
なお、共同購入通知情報を受信する場合、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入通知情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
一方で、共同購入通知情報を受信しない場合、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入通知情報を表示部24に表示させないようにしてもよい。
【0167】
ここで、表示部24に表示される共同購入通知情報には、限定ではなく例として、以下のようなものを含めるようにしてよい。
・トークリスト画面の特別情報
・友だちリスト画面の特別情報
・トークルーム画面のメッセージコンテンツ(メッセージ)
・お知らせ画面のお知らせ
【0168】
トークリスト画面の特別情報は、メッセージングサービスのトークリスト画面(トークルームのリストが表示される画面)に表示される情報としてよい。この場合、限定ではなく例として
図1-10左側に示したように、トークリスト画面において様々な情報(広告やお知らせ等)を表示するための領域として構成される特別情報表示領域(固定領域)に表示される特別情報の一種として共同購入通知情報が表示されるようにしてもよい。
【0169】
友だちリスト画面の特別情報は、メッセージングサービスの友だちリスト画面(友だちのリストが表示される画面)に表示される情報としてよい。この場合、上記と同様に、友だちリスト画面において様々な情報(広告やお知らせ等)を表示するための領域として構成される特別情報表示領域(固定領域)に表示される特別情報の一種として共同購入通知情報が表示されるようにしてもよい。
【0170】
トークルーム画面のメッセージコンテンツは、メッセージングサービスのトークルーム画面におけるユーザと販売サービスのOAとが対話形式でトークを行うためのトーク領域(限定ではなく例として、OAトークルームのトーク領域)に表示される販売サービスを送信元としたメッセージコンテンツの一種として共同購入通知情報が表示されることとしてよい(不図示)。
なお、OAトークルーム以外のトークルームに表示されるメッセージコンテンツとしてもよく、友だちのユーザとの1対1トークルームや、複数のユーザで形成されるグループのグループトークルーム等に表示されるメッセージコンテンツとしてもよい。
【0171】
お知らせ画面のメッセージは、販売サービスのお知らせ画面におけるユーザへのお知らせを表示させるための領域に表示される販売サービスからのお知らせの一種として共同購入通知情報が表示されることとしてよい(不図示)。
なお、メッセージングサービスのお知らせ画面に表示されるお知らせとしてもよい。また、お知らせの送信元をメッセージングサービスとしてもよい。
【0172】
なお、共同購入通知情報を表示させる時間(以下、「設定表示時間」と称する。)を、提案者が自身の端末20から設定したり、サーバ10が設定するようにしてもよい。限定ではなく例として特別情報表示領域に共同購入通知情報を表示させる場合において、特別情報表示領域は広告やお知らせ等が表示される領域でもあるため、サーバ10の制御、または端末20の制御によって、共同購入通知情報が設定表示時間だけ表示されるようにし、設定時間が経過した場合は、広告やお知らせ等が特別情報表示領域に表示されるようにしてよい。
【0173】
端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Bの入出力部23に対する入力に基づいて、共同購入することに関する共同購入情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(B1020)。この共同購入情報には、限定ではなく例として、共同購入の提案者であるユーザを識別するための情報(ユーザA.Aに対応するアプリケーションID等)、共同購入をしようとしているユーザを識別するための情報(ユーザB.Bに対応するアプリケーションID等)、共同購入しようとしているチケットの支払いに関する情報、共同購入しようとしているチケットに関する情報(公演ID、公演名、公演日時、座席種、金額、チケット販売ページへのURI等)などが含まれるようにしてもよい。
【0174】
B1020における端末20Bの入出力部23に対する入力とは、限定ではなく例として、サーバ10が提供する販売サービスに含まれるチケット販売に関するブラウザ画面において、共同購入ボタンBBT2がユーザによって操作された後に支払いの設定を行うためのボタン(支払いボタン)がユーザによって操作されることを含めるようにしてよい。
【0175】
このブラウザ画面における支払いボタンがユーザによって操作される場合、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入することに関する共同購入情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。
一方で、このブラウザ画面における支払いボタンがユーザによって操作されない場合、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入することに関する共同購入情報を通信I/F22によってサーバ10に送信しないようにしてもよい。
【0176】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、受信した共同購入情報に基づいて、共同購入処理を実行する(S1020)。具体的には、限定ではなく例として、アカウント管理データベース157を参照し、受信した共同購入情報に含まれるアプリケーションIDを特定し、アカウント管理データベース157に記憶されるアカウント管理データのうち、特定したアプリケーションIDに対応する販売サービス管理データに基づいて、共同購入処理プログラムに従って、特定したアプリケーションIDに対応する販売サービス管理データの購入履歴に、受信した共同購入に関する情報を記憶させる。
【0177】
また、共同購入処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、公演管理データベース159Aを参照し、受信した共同購入情報に含まれる公演IDおよび座席種を特定し、公演管理データベース159Aに記憶される公演管理データのうち、特定した公演IDに対応する公演管理データに基づいて、共同購入処理プログラムに従って、特定した公演IDおよび座席種に対応する公演管理データの座席管理データに、受信した共同購入に関する情報を記憶させる。
【0178】
具体的には、特定した公演IDに対応する公演管理データの座席管理データにおいて、特定した座席種に対応する座席のうち任意の座席の販売ステータスを、「購入可」から「購入済」に変更して記憶させる。ここで、任意の座席とは、限定ではなく例として、販売サービスの事業者が自動で割り当てた座席であるようにしてもよいし、限定ではなく例として、ユーザが任意に選択した座席であるようにしてもよい。また、販売サービスの事業者が自動で割り当てた座席とは、限定ではなく例として、連番の座席番号となるようにしてもよいし、連番の座席番号とならないようにしてもよい。
【0179】
なお、共同購入処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、受信した共同購入情報に基づいて特定したアプリケーションIDには、限定ではなく例として、提案者(ユーザA.A)に対応するアプリケーションIDと、被提案者のうち共同購入をしようとしている被提案者(ユーザB.B)に対応するアプリケーションIDとが含まれているため、これらのユーザの特定したアプリケーションIDに対応する販売サービス管理データの購入履歴に、受信した共同購入に関する情報を記憶させる。
【0180】
なお、共同購入情報を受信する場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、共同購入処理を実行するようにしてもよい。
一方で、共同購入情報を受信しない場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、共同購入処理を実行しないようにしてもよい。
【0181】
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、共同購入処理が完了したことに関する共同購入完了情報を通信I/F14によって端末20Aおよび端末20Bに送信する(S1030)。
【0182】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、受信した共同購入完了情報に基づいて、共同購入完了情報を表示部24に表示させる(A1030)。
【0183】
なお、共同購入完了情報を受信する場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入完了情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
一方で、共同購入完了情報を受信しない場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入完了情報を表示部24に表示させないようにしてもよい。
また、後述する端末20Bについても同様の制御を行うようにしてよい。
【0184】
端末20Aの制御部21は、この処理を終了するか否かを判定する(A1090)。処理を継続すると判定したならば(A1090:NO)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、A1010に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(A1090:YES)、端末20Aの制御部21は、この処理を終了する。
【0185】
また、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、受信した共同購入完了情報に基づいて、共同購入完了情報を表示部24に表示させる(B1030)。
【0186】
端末20Bの制御部21は、この処理を終了するか否かを判定する(B1090)。処理を継続すると判定したならば(B1090:NO)、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、B1010に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(B1090:YES)、端末20Bの制御部21は、この処理を終了する。
【0187】
なお、本処理では、提案者の端末20が共同購入要求情報をサーバ10に送信することとしたが、この情報は、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報の一例としてよい。この情報は、商品またはサービスを共同で支払うことをサーバに要求する情報等と捉えてもよいし、商品またはサービスを共同で支払うことを別のユーザに提案するようサーバに依頼したり要請する情報と捉えてもよい。
【0188】
また、本処理では、サーバ10が提案者の端末20から共同購入要求情報に基づく共同購入通知情報(限定ではなく、第1情報に基づく第2情報の一例)を被提案者の端末20に送信することとしたが、この情報は、上記の第1情報に基づく第2情報の一例としてよい。第2情報は、第1情報と同じ情報としてもよいし、第1情報とは異なる情報としてもよい。第1情報とは異なる情報とする場合、限定ではなく例として、第1情報に別の情報を付加した情報としてもよいし、第1情報から一部の情報を削除した情報としてもよいし、第1情報を加工等した情報としてもよい。これらは、いずれも第1情報に基づく情報と捉えてよく、第2情報は第1情報に基づく情報と捉えてよい。
【0189】
<第1実施例の効果>
本実施例において、サーバ10は、共同購入要求情報(限定ではなく、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報の一例)を、提案者(限定ではなく、第1ユーザの一例)の端末20(限定ではなく、第1端末の一例)から通信I/F14によって受信する。そして、サーバ10は、受信した共同購入要求情報に基づく共同購入通知情報(限定ではなく、第1情報に基づく第2情報の一例)を、被提案者の端末20(限定ではなく、第1端末とは異なる第2端末の一例)に通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、商品またはサービスを共同で支払うことを、第2端末のユーザに提案することができる。
【0190】
本実施例は、共同購入通知情報(限定ではなく、第1情報に基づく第2情報の一例)は、被提案者(限定ではなく、第2端末の第2ユーザの一例)がメッセージ(限定ではなく、コンテンツの一例)を送受信可能な複数のトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)を表示するトークリスト(限定ではなく、チャットリストの一例)に表示される情報である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、分かり易い形で、第2端末の第2ユーザに第2情報を確認させることができる。
【0191】
本実施例は、サーバ10が、上記の第1情報の受信に基づいて、商品またはサービスを共同で支払うユーザに関する情報を提案者の端末20に通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、商品またはサービスを共同で支払うユーザに関する情報を第1端末の第1ユーザに報知することができる。
【0192】
<第1変形例(1)>
本発明において、サーバを物理的に分離された複数のサーバとしてもよい。
図1-14は、本変形例における通信システム1Bのシステム構成の一例を示す図である。通信システム1Bでは、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、販売サーバ40と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0193】
本変形例において、サーバ10は、メッセージングアプリケーションに関する情報を管理するサーバ(メッセージングサービスを提供するサーバ)であり、限定ではなく例として、メッセージングサービス事業者が管理するサーバとしてよい。
【0194】
販売サーバ40は、販売サービスに関する情報を管理するサーバ(販売サービスを提供するサーバ)であり、限定ではなく例として、販売サービス事業者が管理するサーバとしてよい。販売サーバ40は、限定ではなく例として、制御部41(CPU)、記憶部45、通信I/F44(インタフェース)、入出力部42、時計部49を備える(不図示)。また、入出力部42は、限定ではなく例として、表示部43を含む。なお、これらの機能部は図示を省略している。
【0195】
なお、これらのサーバの各機能部のHW構成は、限定ではなく例として、前述したサーバ10の各機能部のHW構成と同様としてよい。
【0196】
本変形例において、サーバ10の記憶部15には、データとして、限定ではなく例として、前述したアカウント登録データ153やアカウント管理データベース157等のデータを記憶させるようにしてよい。
【0197】
図1-15は、本変形例において販売サーバ40の制御部41によって実現される機能の一例を示す図である。制御部41は、限定ではなく例として、記憶部45に記憶された、販売サービス管理処理プログラム4151に従って販売サービス管理処理を実行するための販売サービス管理処理部411を機能部として含む。
【0198】
図1-16は、本変形例において販売サーバ40の記憶部45に記憶される情報の一例を示す図である。記憶部45には、限定ではなく例として、販売サービス管理処理として実行される販売サービス管理処理プログラム451と、販売サービスユーザ登録データ453と、販売サービス管理データベース455とが記憶される。
【0199】
販売サービスユーザ登録データ453は、アプリケーション(本変形例では、販売サービスアプリケーション)のユーザに関する登録データとしてよい。
販売サービスユーザ登録データ453には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0200】
販売サービス管理データベース455は、販売サービスユーザ登録データ453に登録されたユーザに関する情報を管理するためのデータベースである。
販売サービス管理データベース455には、販売サービスのユーザごとの管理データとして、ユーザ管理データが記憶される。
【0201】
本変形例では、販売サーバ40が、共同購入要求情報(限定ではなく、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報の一例)を、提案者(限定ではなく、第1ユーザの一例)の端末20(限定ではなく、第1端末の一例)から通信I/F44によって受信し、受信した共同購入要求情報に基づく共同購入通知情報(限定ではなく、第1情報に基づく第2情報の一例)を、被提案者の端末20(限定ではなく、第1端末とは異なる第2端末の一例)に通信I/F44に送信するようにしてもよい。
また、販売サーバ40が、共同購入要求情報を、提案者の端末20から通信I/F44によって受信する。そして、販売サーバ40が、サーバ10に対して共同購入通知情報を送信し、サーバ10が、メッセージングアプリケーションによって、受信した共同購入要求情報に基づく共同購入通知情報を、被提案者の端末20に通信I/F14によって送信するようにしてもよい。
【0202】
<第1変形例(2)>
共同購入の呼びかけを行う場合に、共同購入の提案者の全ての友だちに呼びかけるのではなく、共同購入の呼びかけを行うユーザを提案者が選択可能としてもよい。
【0203】
図1-17は、本実施例において端末20A(ユーザA.Aの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。本例では、メッセージングアプリケーションのブラウザ画面において、ユーザA.Aが、ライブのチケットをメッセージングアプリケーションの他のユーザ(友だち)と共同購入することを呼びかける場合の一例を示しており、前述した
図1-9中央の後に遷移する画面の一例を示している。
【0204】
限定ではなく例として、
図1-9右側の画面において、人数設定バー:「1人」が選択された状態で、呼びかけボタンCBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図1-17の画面に表示が変わる。この画面では、
図1-9左側のブラウザ画面に重畳して、チケットの共同購入を呼びかけるユーザ(友だち)に関して設定を行うための共同購入友だち設定情報KBS2が表示されている。
【0205】
この例では、共同購入友だち設定情報KBS2には、共同購入を呼びかける友だちの設定を行うように促すためのメッセージとともに、呼びかける友だちを設定するための情報と、提案者であるユーザによって選択された呼びかける人数で他のユーザ(選択された友だち)に呼びかけるための呼びかけボタンCBTと、が表示されている。
【0206】
限定ではなく例として、ユーザB.Bの友だち選択情報が選択された状態で、呼びかけボタンCBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、前述した共同購入要求完了情報が表示される画面に表示が変わる(不図示)。
【0207】
本変形例では、限定ではなく例として
図1-13のA1010のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、入出力部23を介して提案者によって選択された友だちをサーバ10側で特定可能な情報を共同購入要求情報に含めてサーバ10に送信するようにしてよい。提案者によって選択された友だちをサーバ10側で特定可能な情報は、商品またはサービスを共同で支払うユーザを指定することに関する情報の一例としてよい。なお、サーバ10側で商品またはサービスを共同で支払うユーザを特定できればよいのであって、第1情報に含める情報はこれを実現可能な情報としてよい。
【0208】
また、提案者が、自分を含むメッセージングアプリケーションのグループに含まれる他のユーザに共同購入の呼びかけを行うことができるようにしてもよい。
【0209】
また、サーバ10が、共同購入の呼びかけを行うユーザを選択してもよい。サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ユーザの情報(限定ではなく例として、ユーザの属性情報:性別、年代、職業等の情報)に基づいて、その共同購入の対象の商品やサービスに興味・関心があると推定される友だちのユーザを選択してもよい。また、ユーザが自身のプロフィール情報を登録している場合、そのプロフィール情報を参照して、その共同購入の対象の商品やサービスに興味・関心があると推定される友だちのユーザを選択してもよい。プロフィール情報もユーザの情報の一例としてよい。
また、これらの場合、サーバ10の制御部11は、選択したユーザを被提案者に決定し、これらのユーザの端末20に共同購入通知情報を送信するようにしてもよいし、選択したユーザを識別可能な情報を提案者の端末20に送信して表示させることによって、被提案者の候補のユーザを提案者にサジェストするようにしてもよい。そして、その中から提案者によって選択されたユーザを被提案者に決定して共同購入通知情報を送信するようにしてもよい。
具体的には、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、
図1-13のA1010のステップで端末20A(提案者の端末20)から送信された共同購入要求情報を受信した場合に、上記の処理を行うようにしてよい。
【0210】
本変形例は、共同購入要求情報(限定ではなく、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報の一例)は、提案者によって選択されたユーザを特定可能な情報(限定ではなく、商品またはサービスを共同で支払うユーザを指定することに関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報に、商品またはサービスを共同で支払うユーザを指定することに関する情報が含まれることによって、サーバを介して、第1端末の第1ユーザは、指定したユーザに共同購入を持ち掛けることができる。
【0211】
<第2実施例>
共同購入を呼びかけるときの募集人数に対応するチケット等を確保してから他のユーザに共同購入を呼びかけるようにしてもよく、本実施例はこの手法に関する実施例である。
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも同様に適用可能である。
【0212】
本実施例における確保は、商品またはサービスを一時的に確保すること(解除されることが前提)としてよく、便宜的に「仮確保」と称する。本実施例では、共同購入を呼びかけるときのチケットの仮確保の時間として、所定の時間(30分間等)が設定されるようにしてよい。以下では、この仮確保の時間を、適宜「仮確保時間」、「仮確保期間」等と称する。また、チケットが仮確保されている時間は、限定ではなく例として、共同購入の受け付けが有効な時間であるとも言えるため、適宜「有効時間」、「有効期間」等と称する。チケットが仮確保された後に、対応するチケットが購入されずに仮確保時間が経過した場合、そのチケットの仮確保が解除されるようにしてよい。
【0213】
<システム構成>
本実施例における公演管理データベースの一例である公演管理データベース159Bのデータ構成の一例を
図2-1に示す。前述した
図1-6の公演管理データベース159Aと同様である部分についての説明を省略する。
【0214】
本実施例における販売ステータスは、限定ではなく例として、「購入済」と「購入可」と「仮確保」との販売ステータスが設けられている。「仮確保」の販売ステータスは、限定ではなく例として、ユーザによる購入が完了していないものの、仮確保がなされている座席であることを示しており、ユーザが購入することができない座席であることを示している。
なお、販売ステータスが「仮確保」である場合、仮確保の開始日時と終了日時とを関連付けて記憶させるようにしてよい。以下では、この仮確保の開始日時を、適宜「仮確保開始日時」と称し、この仮確保の終了日時を、適宜「仮確保終了日時」と称する。
【0215】
図2-1の例では、座席番号S0003、S0004の座席が仮確保されており、これらの座席の仮確保開始日時が、限定ではなく例として、「M月D日 HH時MM分」であり、仮確保終了日時が、限定ではなく例として、「M月D日 HH時NN分」であることが関連付けて記憶されるようにしてよい。
【0216】
<表示画面>
図2-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。本例では、メッセージングアプリケーションのブラウザ画面において、ユーザA.Aがライブのチケットをメッセージングアプリケーションの他のユーザ(友だち)と共同購入することを呼びかけるときに、有効期間が設定されている場合の一例を示している。
図2-2左側および中央の画面は、前述した
図1-9左側および中央の画面と同様であるので、説明を省略する。
【0217】
限定ではなく例として、
図2-2中央の画面において、募集人数設定バーで「1人」が選択された状態で、呼びかけボタンCBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図2-2右側の画面に表示が変わる。この画面では、提案者の端末20が、サーバ10から共同購入要求完了情報を受信したことに基づいて、
図1-9左側のブラウザ画面に重畳して、共同購入要求完了情報KCI1(本例では、有効期間に関する情報および共同購入希望者が現れた場合は公式OAよりお知らせがされる旨の情報)が表示されている。
【0218】
図2-3は、本実施例において端末20Bの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。本例では、メッセージングアプリケーションのトークリスト画面において表示された、ユーザA.Aから呼びかけられた共同購入に関する情報に基づいて、ユーザB.Bが共同購入するときに、有効期間が設定されている場合の一例を示している。
図2-3左側の画面は、前述した
図1-10左側の画面と同様である部分ついての説明を省略する。
この例では、特別情報表示領域には、限定ではなく例として、共同購入通知情報KBI2(本例では、A.Aが共同購入を募集している旨、ツアーに関する画像、有効期間に関する情報)が表示されている。限定ではなく例として、共同購入通知情報KB2がユーザによってタップされると、
図2-3中央の画面に表示が変わる。この画面は、
図1-10中央の画面と同様である部分についての説明を省略する。
この例では、ブラウザ領域には、限定ではなく例として、有効期間に関する情報を含むライブに関する情報が表示されている。
限定ではなく例として、A席に対応する共同購入ボタンBBT2がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図2-3右側の画面に表示が変わる。この画面では、前述した
図1-10右側の画面と同様であるので説明を省略する。
【0219】
<処理>
図2-4は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は
図1-13と同様である。
サーバ10の制御部11は、ステップA1010で端末20Aから送信されて受信した共同購入要求情報に基づいて、仮確保処理を実行する(S2010)。仮確保処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、公演管理データベース159Bを参照し、受信した共同購入情報に含まれる共同購入における募集人数に関する情報、公演ID、および座席種を特定し、公演管理データベース159Bに記憶される公演管理データのうち、特定した公演IDに対応する公演管理データに基づいて、仮確保処理プログラムに従って、特定した公演IDおよび座席種に対応する公演管理データの座席管理データに、受信した共同購入に関する情報を記憶させる。具体的には、特定した公演IDに対応する公演管理データの座席管理データにおいて、特定した座席種に対応する座席のうち募集人数分の座席の販売ステータスを、「購入可」から「仮確保」に変更して記憶させる。
【0220】
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、共同購入通知情報を通信I/F14によって端末20Aおよび端末20Bに送信する(S1010)。この共同購入通知情報には、限定ではなく例として、提案者を識別するための情報(ユーザA.Aに対応するアプリケーションID等)、提案者が被提案者に対して共同購入することを呼びかけることに関する情報、共同購入における募集人数に関する情報、共同購入しようとしているチケットに関する情報(公演ID、公演名、公演日時、座席種、金額、チケット販売ページへのURI等)に加えて、仮確保処理の実行結果に関する情報(チケットを仮確保できたか否かの情報、チケットを仮確保できた場合の有効期間に関する情報等)等が含まれるようにしてもよい。
【0221】
本実施例では、有効期間は、限定ではなく例として、以下のようなタイミングで計時を開始させるようにしてもよい。
・仮確保処理が終了したタイミング
・共同購入通知情報を送信したタイミング
【0222】
端末20Aの制御部21は、共同購入通知情報の受信に基づいて、共同購入要求完了情報を表示部24に表示させる(A1020)。この場合、共同購入通知情報に有効期間に関する情報が含まれることに基づいて、表示部24に表示される共同購入要求完了情報に有効期間に関する情報を含めることができる。
また、端末20Bの制御部21は、共同購入通知情報の受信に基づいて、共同購入通知情報を表示部24に表示させる(B1010)。この場合、共同購入通知情報に有効期間に関する情報が含まれることに基づいて、表示部24に表示される共同購入通知情報に有効期間に関する情報を含めることができる。
【0223】
なお、前述したが、提案者またはサーバ10が、設定表示時間を設定可能としてもよい。限定ではなく例として、仮確保時間を設定表示時間として設定するようにしてもよい。ただし、必ずしも仮確保時間と同じ時間を設定表示時間としなければならないわけではなく、仮確保時間よりも短い時間を設定表示時間として設定するなどしてもよい。
【0224】
ステップS1030の後、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、現在日時が仮確保終了日時であるか否かを判定する(S2020)。サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、時計部19の現在日時と、公演管理データベース159Bの公演管理データの販売ステータスが「仮確保」となっている座席の仮確保終了日時とを参照することによって、現在日時が仮確保終了日時であるか否かを判定するようにしてよい。
【0225】
現在日時が仮確保終了日時でないと判定する場合(S2020:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ステップS1090に処理を進める。
現在日時が仮確保終了日時であると判定する場合(S2020:YES)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、仮確保解除処理を実行する(S2030)。
仮確保解除処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、現在日時が仮確保終了日時であると判定した「仮確保」中の座席を含む座席管理データを特定し、仮確保解除処理プログラムに従って、特定した座席管理データにおいて、特定した座席の販売ステータスを、「仮確保」から「購入可」に変更して記憶させる。
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、座席の仮確保が解除されたことに関する共同購入有効期間終了情報を通信I/F14によって端末20Aおよび端末20Bに送信する(S2040)。
【0226】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、受信した共同購入有効期間終了情報に基づいて、共同購入有効期間終了情報を表示部24に表示させる(A2010)。
【0227】
なお、共同購入有効期間終了情報を受信する場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入有効期間終了情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。一方で、共同購入有効期間終了情報を受信しない場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、共同購入有効期間終了情報を表示部24に表示させないようにしてもよい。また、後述する端末20Bについても同様の制御を行うようにしてよい。
【0228】
端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、受信した共同購入有効期間終了情報に基づいて、共同購入有効期間終了情報を表示部24に表示させる(B2010)。
【0229】
なお、第1変形例(1)に示したような通信システム1Bに含まれるサーバを物理的に分離された複数のサーバとしてもよい構成を、第2実施例に適用してもよい。この場合、限定ではなく例として、以下のようにしてもよい。
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、仮確保処理を実行することを要求する情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する。サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、仮確保処理を実行することを要求する情報を受信したことに基づいて、仮確保処理を実行することを要求する情報を通信I/F14によって販売サーバ40に送信する。販売サーバ40の制御部41は、限定ではなく例として、仮確保処理を実行することを要求する情報を受信したことに基づいて、仮確保処理を実行する。
販売サーバ40の制御部41は、限定ではなく例として、仮確保処理の実行結果に関する情報(チケットを仮確保できたか否かの情報、チケットを仮確保できた場合の有効期間に関する情報等)を含む共同購入通知情報を通信I/F44によってサーバ10に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、共同購入通知情報を受信したことに基づいて、共同購入通知情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する。
【0230】
本実施例における仮確保処理は、共同で支払いを行う、商品またはサービスを確保することに関する処理の一例としてよい。この商品またはサービスを確保することに関する処理には、共同で支払いを行う、商品またはサービスの確保を実現するために必要な各種の処理(仮確保を依頼する情報を受信する処理、確保のためのデータ更新の処理、サーバ10が販売サーバ40に確保を依頼する処理、サーバ10が販売サーバ40から確保の結果を受信する処理等)を含めてもよい。仮確保解除処理についても同様に考えてよい。
【0231】
<第2実施例の効果>
本実施例は、サーバ10が、仮確保処理(限定ではなく、共同で支払いを行う、商品またはサービスを確保することに関する処理の一例)を制御部11によって行う。そして、サーバ10は、有効時間(有効期間)に関する情報(限定ではなく、確保している時間の情報の一例)を通信I/F14によって提案者の端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、商品またはサービスを一時的に確保した上で、確保している時間の情報を第1端末の第1ユーザに報知することができる。
【0232】
また、この場合、有効時間(限定ではなく、確保している時間の一例)が経過された場合、サーバ10が、仮確保解除処理(限定ではなく、商品またはサービスの確保を解除する処理の一例)を制御部11によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、確保している時間が経過された場合、商品またはサービスを他のユーザに開放することができる。
【0233】
<第2変形例(1)>
被提案者の共同購入がないまま共同購入の有効期間が終了した場合にその有効期間の経過した共同購入をその後どのようにするのかを提案者が選択できるようにしてもよい。
本変形例では、共同購入の有効期間が終了したときに、その共同購入に対して提案者がとることのできるアクションとして、限定ではなく例として、以下のようなものを含めることができる。
・1人で購入
・有効期間の延長
・キャンセル
【0234】
「1人で購入」は、限定ではなく例として、共同購入で呼びかけた被提案者からのチケットの購入がないことに基づき、提案者が1人でチケットを購入することとしてよい。
「有効期間の延長」は、限定ではなく例として、共同購入で呼びかけた被提案者からのチケットの購入がないことに基づき、共同購入の有効期間を延長することによって、共同購入の募集を継続して行うこととしてよい。この共同購入の有効期間の延長を行う場合、有効期間を延長しようとしているユーザ(提案者)が事業者(販売サービス)に対価を支払うことによって、有効期間を延長できるようにしてよい。限定ではなく例として、共同購入の有効期間の延長を30分単位で行うことができるようにしてよく、ユーザが事業者に100円の対価を支払うごとに有効期間を30分延長できるようにしてよい。
なお、提案者とは異なるユーザ(被提案者)が事業者に対価を支払うことによって共同購入の有効期間を延長することができるようにしてもよい。
「キャンセル」は、限定ではなく例として、共同購入で呼びかけた被提案者からのチケットの購入がないことに基づき、共同購入を終了することとしてよい。この場合、提案者がチケットを購入することもキャンセルされるものも含めるようにしてよい。
【0235】
図2-5は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。本例では、共同購入の有効期間が終了したときに、提案者が有効期間の延長を選択する場合の一例を示している。
なお、ここでのOAトークルームのOAアカウント(事業者である販売サービス)は、人間が操作を行うアカウントとしてもよいし、後述するAI(ボット)が操作を行うアカウント(チャットボットのアカウント)としてもよい。
本例では、提案者のアカウントを「ユーザA.A」のアカウントとし、事業者であるチャットボットのアカウントを「販売サービス」のチャットボットのアカウント(限定ではなく例として、OAアカウント「販売サービス」と関連付けられたチャットボットのアカウント)として例示する。
【0236】
図2-5左側の画面は、前述した
図1-12の画面と同様である部分についての説明を省略する。この例では、共同購入の有効期間が終了したことに関するメッセージ情報が販売サービスを送信元として送信され、サーバ10を介して、端末20Aがこのメッセージ情報を受信したことに基づいて、このOAトークルームの画面向かって左側に、販売サービスのアイコン画像と関連付けて、このメッセージ情報に基づくメッセージコンテンツ(本例では、「募集開始から30分経過しました。」の文字、共同購入の呼びかけに興味を示したユーザの情報(「クリックした人」の文字、ユーザB.B,ユーザC.C,ユーザD.Dに対応するアイコン画像およびユーザ名)、1人で購入するための1人購入ボタンCBT1(「1人で買う」の文字を含むボタン)、有効期間を延長するための延長ボタンCBT2(「30分延長」の文字を含むボタン)、キャンセルするためのキャンセルボタンCBT3(「キャンセル」の文字を含むボタン)等)が表示されている。
【0237】
限定ではなく例として、延長ボタンCBT2がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図2-5中央の画面に表示が変わる。この例では、ユーザA.Aが有効期間の延長を選択したことに関するメッセージ情報がユーザA.Aを送信元として送信され、サーバ10を介して、端末20Aがこのメッセージ情報を受信したことに基づいて、このOAトークルームの画面向かって右側に、このメッセージ情報に基づくメッセージコンテンツ(本例では、「<有効期限の30分延長」の文字など)が表示されている。
なお、このメッセージ情報は、限定ではなく例として、ユーザA.Aが延長ボタンCBT2をタップしたことに基づいて、サーバ10によってユーザA.Aのメッセージとして自動生成された自動生成メッセージ情報としてよい。
【0238】
また、その下には、共同購入の有効期間を延長することに関するメッセージ情報が販売サービスを送信元として送信され、サーバ10を介して、端末20Aがこのメッセージ情報を受信したことに基づいて、このOAトークルームの画面向かって左側に、販売サービスのアイコン画像と関連付けて、このメッセージ情報に基づくメッセージコンテンツ(本例では、「共同購入の有効期限を30分延長しますか?(30分延長につき100円かかります)」の文字、質問に対してYESと答えるためのYESボタンYBT(「はい」の文字を含むボタン)、質問に対してNOと答えるためのNOボタンNBT(「いいえ」の文字を含むボタン)など)が表示されている。
なお、このメッセージ情報は、限定ではなく例として、ユーザA.Aが延長ボタンCBT2をタップしたことに基づいて、サーバ10によってOAアカウントの回答メッセージとして自動生成された自動回答メッセージ情報としてよい。
【0239】
限定ではなく例として、YESボタンYBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図2-5右側の画面に表示が変わる。なお、
図2-5中央の画面において、YESボタンYBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、有効期間を延長するために対価を支払うための支払い画面が表示されるようにしてよい(不図示)。
支払い画面では、限定ではなく例として、支払い方法(クレジットカード決済、電子マネー決済等)の設定や、その設定した支払い方法による実際の支払い等が行われるようにしてよい。そして、支払い画面において支払いの設定が完了すると、
図2-5右側の画面に表示が変わるようにしてよい。
【0240】
図2-5右側の画面では、ユーザA.Aが有効期間の延長をすることを決定したことに関するメッセージ情報がユーザA.Aを送信元として送信され、サーバ10を介して、端末20Aがこのメッセージ情報を受信したことに基づいて、このOAトークルームの画面向かって右側に、このメッセージ情報に基づくメッセージコンテンツ(本例では、「<はい」の文字など)が表示されている。
なお、このメッセージ情報は、限定ではなく例として、ユーザA.AがYESボタンYBTをタップしたことに基づいて、サーバ10によってユーザA.Aのメッセージとして自動生成された自動生成メッセージ情報としてよい。
【0241】
また、その下には、共同購入の有効期間を延長したことに関するメッセージ情報が販売サービスを送信元として送信され、サーバ10を介して、端末20Aがこのメッセージ情報を受信したことに基づいて、このOAトークルームの画面向かって左側に、販売サービスのアイコン画像と関連付けて、このメッセージ情報に基づくメッセージコンテンツ(本例では、「共同購入の有効期限を30分延長しました。」の文字、「有効期限:○月△日 CC:DD」の文字など)が表示されている。
なお、このメッセージ情報は、限定ではなく例として、ユーザA.AがYESボタンYBTをタップしたことに基づいて、サーバ10によってOAアカウントの回答メッセージとして自動生成された自動回答メッセージ情報としてよい。
【0242】
本変形例において各装置が実行する処理は、限定ではなく例として
図2-4と同様の処理を適用してよい。ただし、本変形例では、限定ではなく例として、ステップS2020:YESの後、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、現在日時が仮確保終了日時となったこと(即ち、共同購入の有効期間が終了したこと)を通知するための有効期間終了通知情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(不図示)。
この有効期間終了通知情報には、限定ではなく例として、共同購入しようとしているチケットに関する情報(公演ID、公演名、公演日時、座席種、金額、チケット販売ページへのURI等)と、共同購入の有効期間が終了したことに関する情報と、1人で購入することに関する情報と、有効期間を延長することに関する情報と、キャンセルすることに関する情報とが含まれるようにしてよい。
【0243】
なお、サーバ10の制御部11が有効期間終了通知情報を端末20Aに送信するタイミングは、前述した「現在日時が仮確保終了日時となるタイミング」の他、限定ではなく例として、以下のようなタイミングを含めるようにしてもよい。
・現在日時が仮確保終了日時となる前のタイミング
・現在日時が仮確保終了日時となった後のタイミング
【0244】
「現在日時が仮確保終了日時となる前のタイミング」は、限定ではなく例として、現在日時が仮確保終了日時となる5分前や10分前のタイミングなどであるようにしてよい。
「現在日時が仮確保終了日時となった後のタイミング」は、限定ではなく例として、現在日時が仮確保終了日時となった5分後や10分後のタイミングなどであるようにしてよい。
【0245】
そして、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、受信した有効期間終了通知情報に基づいて、有効期間終了通知情報を表示部24に表示させる(不図示)。
なお、有効期間終了通知情報を受信する場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、有効期間終了通知情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
一方で、有効期間終了通知情報を受信しない場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、有効期間終了通知情報を表示部24に表示させないようにしてもよい。
【0246】
そして、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、以下の(A),(B),または(C)のいずれかのような制御を行うようにしてもよい。
(A)1人で購入
(B)有効期間の延長
(C)キャンセル
【0247】
図2-6は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。左側には端末20Aの制御部21が実行する処理を、右側にはサーバ10の制御部11が実行する処理をそれぞれ示している。
本変形例では、前述したように、限定ではなく例として、
図2-4のステップS2020:YESの後、サーバ10の制御部11が、有効期間終了通知情報を端末20Aに送信し、端末20Aの制御部21は、受信した有効期間終了通知情報を表示部24に表示させるようにしてよい(不図示)。
図2-6の処理は、限定ではなく例として、端末20Aで有効期間終了通知情報が表示された場合に行われる処理としてよい。
【0248】
(A)端末20Aの制御部21は、有効期間終了通知情報に基づき、ユーザによって1人で購入が選択されたか否かを判定する(A2100)。具体的には、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力として、表示部24に表示された有効期間終了通知情報のうち1人で購入することに関する情報(例えば、1人購入ボタンCBT1)に対する入力がなされたか否かを判定する。
1人で購入が選択されたと判定した場合(A2100:YES)、端末20Aの制御部21は、端末20Aのユーザが1人でチケットを購入することを要求するチケット購入要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A2200)。この情報には、限定ではなく例として、共同購入しようとしているチケットに関する情報(公演ID、公演名、公演日時、座席種、金額、チケット販売ページへのURI等)等が含まれるようにしてもよい。
【0249】
1人で購入が選択されなかったと判定した場合(A2100:NO)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例としてA2300のステップに処理を移す。
【0250】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aからチケット購入要求情報を受信したか否かを判定し(S2100)、受信したと判定したならば(S2100:YES)、受信したチケット購入要求情報に基づいて、購入処理を実行する(S2200)。購入処理は、前述した共同購入処理と同様の処理としてよいが、チケットを1人で購入しようとしている提案者のみを対象として行われる。
【0251】
チケット購入要求情報を受信しなかったと判定した場合(S2100:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例としてS2300のステップに処理を移す。
【0252】
なお、購入処理が実行された場合、サーバ10の制御部11は、購入結果情報を端末20Aに送信し、端末20Aの制御部21は、受信した購入結果情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0253】
(B)端末20Aの制御部21は、有効期間終了通知情報に基づき、ユーザによって有効期間延長が選択されたか否かを判定する(A2300)。具体的には、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力として、表示部24に表示された有効期間終了通知情報のうち有効期間を延長することに関する情報(例えば、延長ボタンCBT2)に対する入力がなされたか否かを判定する。
有効期間延長が選択されたと判定した場合(A2300:YES)、端末20Aの制御部21は、有効期間を延長することを要求する有効期間延長情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A2400)。
【0254】
有効期間延長が選択されなかったと判定した場合(A2300:NO)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例としてA2500のステップに処理を移す。
【0255】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aから有効期間延長要求情報を受信したか否かを判定し(S2300)、受信したと判定したならば(S2300:YES)、限定ではなく例として、対価支払い確認処理を行う(S2400)。具体的には、限定ではなく例として、有効期間を延長するために対価を支払うことを要求する情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(不図示)。この情報には、限定ではなく例として、有効期間を延長するために対価を支払うための情報(支払いページへのURI等)、共同購入しようとしているチケットに関する情報(公演ID、公演名、公演日時、座席種、金額、チケット販売ページへのURI等)等が含まれるようにしてよい。
【0256】
有効期間延長要求情報を受信しなかったと判定した場合(S2300:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例としてS2700のステップに処理を移す。
【0257】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(対価を支払うための入力)に基づいて、有効期間を延長するために対価を支払うことを端末20Aのユーザが許可したことに関する情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(不図示)。
この情報には、限定ではなく例として、ユーザに関する情報(アプリケーションID等)、ユーザの支払いに関する情報(クレジットカード番号、電子マネー決済サービスにおけるユーザのID等)、有効期間を延長するために支払うべき対価に関する情報(30分につき100円等)、共同購入しようとしているチケットに関する情報(公演ID、公演名、公演日時、座席種、金額、チケット販売ページへのURI等)が含まれるようにしてよい。
【0258】
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、受信した有効期間を延長するために対価を支払うことを端末20Aのユーザが許可したことに関する情報に基づいて、課金処理を実行する(不図示)。課金処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、所定の支払い方法によって端末20Aのユーザに支払いを行わせる。限定ではなく例として、電子マネー決済サービスによって支払いを行う場合、サーバ10の記憶部15に、ユーザのアプリケーションIDと関連付けて電子マネー残高を記憶させ、電子マネー残高から課金額分の金額を減算・更新するようにしてもよい。他の手段(限定ではなく例として、クレジットカード支払い、銀行口座振込、企業通貨(ポイント等)による支払い、暗号資産(仮想通貨)による支払い等によって課金処理を実現してもよい。また、電子マネー支払いを行う場合、メッセージングアプリケーションの一機能として電子マネー決済サービスの機能を持たせる(またはその逆)ようにしてもよい。
【0259】
次いで、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、課金処理が正常に行われたか否かを判定し(S2500)、正常に行われたと判定したならば(S2500:YES)、延長処理を実行する(S2600)。具体的には、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、公演管理データベース159Bを参照し、受信した有効期間を延長することを要求する情報や有効期間を延長するために対価を支払うことを端末20Aのユーザが許可したことに関する情報に含まれる公演IDおよび座席種を特定し、公演管理データベース159Bに記憶される公演管理データのうち、特定した公演IDに対応する公演管理データに基づいて、延長処理プログラムに従って、特定した公演IDおよび座席種に対応する公演管理データの座席管理データに、有効期間を延長する情報を記憶させる。
具体的には、特定した公演IDに対応する公演管理データの座席管理データにおいて、特定した座席種に対応する座席に関連付けられている仮確保終了日時を延長した日時(例えば、30分後)に変更して記憶させる。
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として
図2-4のステップA2020のステップに処理を移す。
【0260】
課金処理が正常に行われなかったと判定した場合(S2500:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例としてS2700のステップに処理を移す。
【0261】
なお、延長処理が実行された場合、サーバ10の制御部11は、有効期間延長結果情報を端末20Aに送信し、端末20Aの制御部21は、受信した有効期間延長結果情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0262】
また、有効期間の延長に対価を求めないこととしてもよく、サーバ10の制御部11が、S2400,S2500のステップを行わないようにしてもよい。
【0263】
(C)端末20Aの制御部21は、有効期間終了通知情報に基づき、ユーザによってキャンセルが選択されたか否かを判定する(A2500)。具体的には、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力として、表示部24に表示された有効期間終了通知情報のうちキャンセルすることに関する情報(例えば、キャンセルボタンCBT3)に対する入力がなされたか否かを判定する。
キャンセルが選択されたと判定した場合(A2500:YES)、端末20Aの制御部21は、共同購入をキャンセルすることを要求するキャンセル要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A2600)。
キャンセルが選択されなかったと判定した場合(A2500:NO)、端末20Aの制御部21は、A2600のステップをスキップし、限定ではなく例として、
図2-4のステップA2010のステップ(サーバ10から共同購入有効期間終了情報を受信して表示)に処理を移す。
【0264】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aからキャンセル要求情報を受信したか否かを判定し(S2700)、受信したと判定したならば(S2700:YES)、限定ではなく例として
図2-4のステップS2030以降の処理を実行する。
キャンセル要求情報を受信しなかったと判定した場合も(S2700:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として
図2-4のステップS2030以降の処理を実行するようにしてよい。
【0265】
なお、S2700:YESの場合、サーバ10の制御部11は、キャンセル結果情報を端末20Aに送信し、端末20Aの制御部21は、受信したキャンセル結果情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、キャンセル結果情報を端末20Aに送信した後、限定ではなく例として
図2-4のステップS2030以降の処理を実行するようにしてよい。
【0266】
なお、上記の実施例において、限定ではなく例として、仮確保終了日時となる前であっても、仮確保した分全て(上記の例では仮確保した座席分全て)の共同購入が成立した場合に、サーバ10の制御部11が仮確保解除処理を行うようにしてもよい。限定ではなく例として、3席分の座席を仮確保した場合において3席分全ての共同購入が成立した場合に仮確保解除処理を行うようにしてもよい。
また、共同購入が成立した座席分についてはその仮確保を解除する一方、共同購入が未成立の座席分については、その仮確保を維持し、仮確保終了日時となった場合にその仮確保を解除するようにしてもよい。限定ではなく例として、3席分の座席を仮確保した場合において2席分の共同購入が成立した場合は2席分については仮確保を解除する一方、残った1席分については、仮確保を維持し、仮確保終了日時となった場合に仮確保を解除するようにしてもよい。また、この例において、残った1席分の共同購入が成立しないまま仮確保終了日時となった場合、サーバ10の制御部11は、以下のいずれかの処理を行うようにしてもよい。上記と同様に、いずれの措置をとるかを提案者に選択させるようにしてもよい。
・有効期間の延長
・残った1席分をキャンセル
・3席分全てをキャンセル
【0267】
本変形例は、サーバ10が、提案者による課金処理に基づいて、確保時間(限定ではなく、確保している時間の一例)を延長する延長処理(限定ではなく、確保している時間を延長する処理の一例)を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1ユーザが商品またはサービスを確保している時間を延長できるようにすることができる。
【0268】
本変形例は、サーバ10が、確保時間(限定ではなく、確保している時間の一例)に基づいて、限定ではなく例として確保時間を延長することに関する情報(限定ではなく、確保している時間を延長することに情報の一例)を、提案者の端末20に通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、確保している時間を延長可能であることを第1端末の第1ユーザに報知したり、確保している時間を延長するための導線を第1端末の第1ユーザに提供するといったことが可能となる。
【0269】
<第2変形例(2)>
共同購入が成立した場合に、共同購入の対象の商品またはサービスを提供する企業等(事業者)がメッセージングサービス事業者に支払う金額(企業等に対して課金をする金額)をサーバ10が設定するようにしてもよい。
【0270】
限定ではなく例として、メッセージングサービス事業者は、メッセージングサービスを介して商品またはサービスを販売することの対価(仲介料、基本料金)を請求するようにしてよく、サーバ10はこの金額を設定するようにしてもよい。また、サーバ10は、成立した共同購入ごとに、共同購入成立の対価(共同購入成立料)を設定するようにしてもよく、この場合に、共同購入の人数に応じた対価を設定するようにしてもよい(共同購入に参加したユーザ数が多いほど高い金額を設定等)。また、サーバ10は、共同購入通知情報が表示された端末20の数や、表示された共同購入通知情報のクリック率、コンバージョンレート等に基づいて、共同購入通知情報の表示や成果に対する対価を設定するようにしてもよい。
【0271】
また、第2実施例で説明したように課金処理によって確保時間が延長された場合、メッセージングサービス事業者と、共同購入の対象の商品またはサービスを提供する企業等との間で、ユーザによる課金額(時間延長に伴う売上額)を折半するようにし、サーバ10が、折半する金額を計算して設定するようにしてもよい。
なお、折半ではなく、異なる比率で案分(按分)するようにしてもよい。
【0272】
本変形例は、サーバ10が、第2情報に対する被提案者(限定ではなく、第2端末の第2ユーザの一例)の入力に基づいて、商品またはサービスの共同購入が成立した場合、商品またはサービスを提供する企業が支払う金額を設定する処理を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、商品またはサービスの共同の支払いが成立した場合、商品またはサービスを提供する企業が支払う金額を設定した上で、設定した金額を企業に請求可能となる。
【0273】
本変形例は、サーバ10が、前述した提案者による課金処理によって課金された金額の少なくとも一部を、商品またはサービスを提供する企業に割り当てる処理を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、確保している時間を延長するための第1ユーザによる課金処理で課金された金額の少なくとも一部を、商品またはサービスを提供する企業に割り当てることによって、商品またはサービスを提供する企業に利益を提供することができる。
【0274】
<第3実施例>
第3実施例は、ユーザがチケットを他のユーザと共同購入する場合に、ユーザに特典を付与することに関する実施例である。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも同様に適用可能である。
【0275】
本実施例における特典には、限定ではなく例として、以下のようなものを含めるようにしてよい。
・割引
・メッセージングサービスにおける商品またはサービス
・参加賞
【0276】
割引は、限定ではなく例として、ユーザがチケットを他のユーザと共同購入する場合に、チケットの代金を定価から割引する特典としてよい。この割引では、限定ではなく例として、共同購入の参加者一人につき1,000円といった割引金額が設定されるようにしてもよい。これは、共同購入の参加者の数に応じて、割引金額の合計が変動するようなものと捉えてもよい。また、限定ではなく例として、共同購入の呼びかけ1回につき1,000円といった割引金額が設定されるようにしてもよい。これは、共同購入の参加者の数に応じて、割引金額の合計が変動しないようなものと捉えてもよい。
【0277】
また、割引の一例として、限定ではなく例として、販売サービスを含むメッセージングサービスや他のサービス等で利用可能なポイントが付与されるようにしてもよい。このポイントは、そのチケットの代金の支払いに利用できるようにしてもよいし、そのチケットの代金の支払いに利用できないようにしてもよい。
【0278】
メッセージングサービスにおける商品またはサービスは、限定ではなく例として、ユーザがチケットを他のユーザと共同購入する場合に、メッセージングサービスで利用可能なスタンプ、絵文字、きせかえ、楽曲等の特典としてよい。
また、これらは、チケットに対応した賞品またはサービスであるようにしてよい。共同購入しようとしているチケットがアーティストのライブチケットである場合、そのアーティストに関連するスタンプ、絵文字、きせかえ、楽曲等であるようにしてもよい。
また、これらは、限定ではなく例として、共同購入をした場合にのみ入手することができる限定の商品やサービスであるようにしてもよい。
【0279】
参加賞は、限定ではなく例として、ユーザがチケットを他のユーザと共同購入する場合に、共同購入しようとしているチケットに対応する公演への参加賞の特典としてよい。
この参加賞は、限定ではなく例として、公演に参加した場合にのみ入手することができる限定のものであるようにしてもよい。
【0280】
本実施例では、共同購入することによって特典が付与されることをユーザに示すことが可能である。特典が付与されることを示すユーザは、限定ではなく例として、以下のようなものを含めることができる。
・提案者と被提案者
・提案者のみ
・被提案者のみ
【0281】
提案者と被提案者は、限定ではなく例として、提案者と被提案者との両方に特典が付与されることとしてよい(
図3-1,
図3-2参照)。提案者のみは、限定ではなく例として、提案者のみに特典が付与されることとしてよい(
図3-1参照)。被提案者のみは、限定ではなく例として、被提案者のみに特典が付与されることとしてよい(
図3-2参照)。
【0282】
なお、上記の他にも、共同購入に参加した人数に応じた記念証や、ライブやコンサート、映画等の例においてどの座席でユーザが観戦を行うか/観戦を行ったかを示す画像、ユーザ同士で写真撮影を行う場合の記念フレーム等の特典をユーザに付与するようにしてもよい。また、メッセージングアプリケーションにおける同じグループのユーザ同士で共同購入に参加する場合、そのグループ用の特典を付与するようにしてもよい。
【0283】
<表示画面>
図3-1は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。本例では、ユーザA.Aがライブのチケットをメッセージングアプリケーションの他のユーザ(友だち)と共同購入するときに特典が付与される場合の一例を示している。本例における特典は、限定ではなく例として、共同購入の参加者一人につき1,000円の割引が適用されるものであり、この割引金額をシェアする配分は、限定ではなく例として、ユーザが任意に設定することができるものであるようにしてよい。
図3-1左側および中央の画面は、前述した
図1-9左側および中央の画面と同様である部分についての説明を省略する。
【0284】
図3-1左側の画面では、ブラウザ領域には、限定ではなく例として、共同購入した場合に割引が適用される旨を示す情報(本例では、「※共同購入で特別割引!」の文字)を含むライブに関する情報が表示されている。
【0285】
限定ではなく例として、A席に対応する共同購入ボタンBBT2がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図3-1右側の画面に表示が変わる。
この画面では、共同購入設定情報KBS1には、共同購入に際して設定を行うように促すためのメッセージ(本例では、「Messaging Appの友だちと共同購入します。」の文字、「このチケットは、友だちと共同購入で友だち1人につき1,000円割引が適用されます。」の文字、「呼びかける人数とシェアする割引金額を決めてください。」の文字)とともに、呼びかける人数を設定するための情報(本例では、「呼びかける人数」の文字、提案者であるユーザA.Aが任意に選択可能な人数設定バー)と、各々のユーザが支払う金額(シェアする割引金額)を設定するための情報(本例では、「支払い金額」の文字、提案者であるユーザA.Aが任意に設定可能な支払い金額設定バー)と、提案者であるユーザによって選択された呼びかける人数で他のユーザに呼びかけるための呼びかけボタンCBTとが表示されている。
【0286】
支払い金額設定バーは、限定ではなく例として、各々のユーザが支払う金額として任意の金額(本例では、チケットの定価から割引金額を割り引いた金額のうち各ユーザが支払う金額)が、提案者であるユーザによって設定(選択)可能に構成されている。
この例では、支払い金額設定バーは、限定ではなく例として左右方向のバーとして構成されており、一例として、左端に自分の支払い金額が、右端に友だちの支払い金額がそれぞれ表示され、合計の支払い金額(この例では、チケットの定価から割引金額を割り引いた金額)のうち各ユーザが支払う金額を、バー上の黒丸をスライドさせることで設定可能に構成されている。この例では、バー上の黒丸を右端に移動させると自分の支払い金額が最大となり、バー上の黒丸を左端に移動させると友だちの支払い金額が最大となるように構成されており、バー上の黒丸をスライドさせると、それに連動して、左端の自分の支払い金額と、右端の友だちの支払い金額とが変化して表示されるように構成されている。
【0287】
本例では、ユーザA.Aによって呼びかける人数として1人が選択され、友だち1人につき1,000円割引が適用されるため、合計の支払い金額は19,000円となる。
図3-1右側の画面では、限定ではなく例として、支払い金額設定バーにおいて、提案者であるユーザA.Aが10,000円を支払い、友だちが9,000円を支払うように、ユーザA.Aによって設定された状態が示されている。ユーザA.Aの支払い金額が友だちの支払い金額よりも多いため、バー上の黒丸は、中心より右側にずれた位置に表示されている。
なお、これは、共同購入において割引金額の100%を被提案者にシェアするように選択された状態であるといえる。
【0288】
限定ではなく例として、募集人数設定バーにおいて「1人」が選択され、支払い金額設定バーにおいて提案者(ユーザA.A):「10,000円」,被提案者(ユーザA.Aの友だち):「9,000円」が選択された状態で、呼びかけボタンCBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、共同購入要求完了情報が表示される画面に表示が変わる(不図示)。この画面では、提案者であるユーザの端末20が、サーバ10から共同購入要求完了情報を受信したことに基づいて、
図3-1左側のブラウザ画面に重畳して、共同購入要求完了情報が表示されるようにしてよい。
【0289】
図3-2は、本実施例において端末20B(ユーザB.Bの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図3-2の画面は、前述した
図1-10の画面と同様である部分についての説明を省略する。
【0290】
図3-2左側の画面では、特別情報表示領域には、限定ではなく例として、特典に関する情報を含む共同購入通知情報KBI(本例では、「A.Aさんが○○ツアーチケットの共同購入を募集しています。1,000円割引の限定オファーです。」の文字、○○ツアーに関する画像)が表示されている。前述した例とは異なり、この例では、1,000円割引の限定オファーである旨の情報が併せて表示されている。
【0291】
共同購入通知情報KBIがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図3-2中央の画面に表示が変わる。
【0292】
この画面では、限定ではなく例として、提案者がA席の共同購入を呼びかけ、共同購入の特典の割引金額の100%である1,000円を被提案者のチケットの代金に割り当てるようにしていることに基づいて、ブラウザ領域には、限定ではなく例として、A席に割引が適用された金額の情報を含むライブのチケットに関する情報(本例では、A席:9,000円)等が表示されている。
【0293】
限定ではなく例として、A席に対応する共同購入ボタンBBT2がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図3-2右側の画面に表示が変わる。
【0294】
<処理>
本実施例において各装置が実行する処理は、前述した
図1-13と同様の処理を適用可能してよい。ただし、本実施例では、限定ではなく例としてS1010のステップの前に、サーバ10の制御部11は、受信したブラウザ要求情報に基づいて、ECサイトに対応するブラウザ情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する。このブラウザ情報には、共同購入をする場合に付与される特典に関する特典情報が含まれるようにしてよい。そして、端末20Aの制御部21は、受信した特典情報を含むブラウザ情報に基づいて、特典情報を含むブラウザ情報を表示部24に表示させる(不図示)。
【0295】
端末20Aの制御部21は、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、共同購入することを呼びかけることを要求する共同購入要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A1010)。この共同購入要求情報には、限定ではなく例として、前述した各種情報に加えて、特典情報、ユーザが任意に設定した募集人数や支払い金額に関する情報などが含まれるようにしてよい。
【0296】
そして、サーバ10の制御部11は、受信した共同購入要求情報に基づいて、共同購入することを呼びかけるための共同購入通知情報を通信I/F14によって端末20Aおよび端末20Bに送信する(S1010)。この共同購入通知情報には、限定ではなく例として、前述した各種情報に加えて、特典情報、ユーザが任意に設定した募集人数や支払い金額に関する情報などが含まれるようにしてもよい。
【0297】
そして、端末20Bの制御部21は、受信した特典情報やユーザが任意に設定した募集人数や支払い金額に関する情報などを含む共同購入通知情報に基づいて、特典情報やユーザが任意に設定した募集人数や支払い金額に関する情報などを含む共同購入通知情報を表示部24に表示させる(B1010)。
【0298】
なお、サーバ10の制御部11が、商品またはサービスを共同で支払う人数によって特典(特典情報)を変更する処理を行うようにしてもよい。限定ではなく例として、募集人数が多いほど、前述した「割引」に関して、割引金額や割引率として高い金額や割合を設定するようにしてもよい。また、共同で支払う人数が多いほど、前述した「メッセージングサービスにおける商品またはサービス」や「参加証」に関して、より価値の高い商品等を特典として設定するようにしてもよい。思想としては、商品またはサービスを共同で支払う人数によって特典(特典情報)が変更されればよく、1つの手法としては、上記のように支払う人数が多いほど、より価値の高い(質が高い、量が多い、またはその両方等)特典が設定されるようにしてよい。なお、これとは逆に、人数が少ないほど、より価値の高い特典(特典情報)が設定されるようにしてもよい。
【0299】
<第3実施例の効果>
本実施例は、サーバ10が、提案者の端末20(限定ではなく、第1端末の一例)、または被提案者の端末20(限定ではなく、第2端末の一例)に、共同で支払いを行うと特典が与えられることに関する特典情報を通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザ(第1端末の第1ユーザ)、または第2ユーザ(第2端末の第2ユーザ)に特典を付与することが可能となる。
【0300】
また、この場合、特典情報は、提案者の端末20が、共同購入要求情報(限定ではなく、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報の一例)をサーバ10に送信する前に提案者の端末20に送信されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報を第1端末がサーバに送信する前に、特典を第1ユーザに付与することが可能となる。
【0301】
また、この場合、特典情報は、商品またはサービスを共同で支払う人数によって変更されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、商品またはサービスを共同で支払う人数が多いほど、より価値の高い特典をユーザに付与するといったことが可能となる。
【0302】
<第4実施例>
本実施例では、共同購入を呼びかける場合に、被提案者が共同購入の呼びかけを閲覧する機会が多くなるようにすることに関する実施例である。
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも同様に適用可能である。
【0303】
1つの手法として、参加者が集まりやすくなるようにするために、共同購入の呼びかけがより効果的となるような時間帯を提案者に推奨するようにしてよい。本実施例では、端末20の表示部24において表示される共同購入の呼びかけがより効果的となるような時間帯の情報に関する共同購入時間帯推奨情報に基づいて、提案者は、共同購入の呼びかけがより効果的となるような時間帯に共同購入の呼びかけを行うようにすることができる。
この共同購入時間帯推奨情報は、サーバ10の制御部11から端末20に送信される情報としてよい。サーバ10の制御部11が端末20に共同購入時間帯推奨情報を送信するための条件を、適宜「共同購入時間帯推奨情報送信条件」と称する。この共同購入時間帯推奨情報送信条件の具体例は、後述する共同購入時間帯推奨情報送信条件データ(
図4-1参照)において説明する。
【0304】
また、本実施例では、サーバ10の制御部11が共同購入時間帯推奨情報を送信する対象となる端末20およびそのユーザを、適宜「共同購入時間帯推奨情報送信対象」と称する。この共同購入時間帯推奨情報送信対象は、限定ではなく例として、端末20のうち所定の端末20とすることができ、その具体例は、後述する共同購入時間帯推奨情報送信対象データ(
図4-2参照)において説明する。
【0305】
<データ構成>
本実施例においてサーバ10の記憶部15には、限定ではなく例として、前述したものの他、共同購入時間帯推奨情報送信条件データ1581と、共同購入時間帯推奨情報送信対象データ1582とが記憶されるようにしてよい(不図示)。
【0306】
共同購入時間帯推奨情報送信条件データ1581は、共同購入時間帯推奨情報送信条件が設定されたデータであり、その一例である共同購入時間帯推奨情報送信条件データ1581Aのデータ構成例を
図4-1に示す。
共同購入時間帯推奨情報送信条件データ1581Aには、限定ではなく例として、送信条件が関連付けて記憶される。
【0307】
共同購入において提案者が共同購入をしようといずれかのアクションを行うより前の期間を、適宜「購入時以外」と称する。
具体的には、「購入時以外」とは、限定ではなく例として、提案者の端末20の画面において、ライブのチケットをメッセージングアプリケーションの他のユーザ(友だち)と共同購入することを呼びかけるための共同購入に関するボタン(共同購入ボタンBBT2、呼びかけボタンCBT)がユーザによってタップされるより前の期間であるようにしてよい。
なお、この共同購入に関するボタンがユーザによってタップされた後であっても、限定ではなく例として、共同購入期間の有効期間が終了し、共同購入の有効期間が終了したことに関する情報(
図2-5のメッセージ情報)の各種ボタン(一人購入ボタンCBT1、延長ボタンCBT2、キャンセルボタンCBT3)がユーザによってタップされてから所定の期間(例えば、5分、1日など)が経過した後の期間を、「購入時以外」の期間に含めるようにしてよい。
【0308】
また、共同購入において提案者が共同購入をしようといずれかのアクションを行うより後の期間を、適宜「購入時」と称する。
具体的には、「購入時」とは、限定ではなく例として、提案者の端末20において、共同購入に関するボタンがユーザによってタップされるタイミングから、共同購入の有効期間が終了したことに関する情報(
図2-5のメッセージ情報)の各種ボタン(一人購入ボタンCBT1、延長ボタンCBT2、キャンセルボタンCBT3)がユーザによってタップされてから所定の期間(例えば、5分、1日など)が経過するまでの期間であるようにしてよい。
【0309】
本例では、限定ではなく例として、以下のような送信条件が設定されている。
(購入時以外)
・設定日時となった
(購入時)
・共同購入ボタンが押された
・共同購入の有効期間が経過した
・共同購入の一人購入ボタンが押された
・共同購入の延長ボタンが押された
・共同購入のキャンセルボタンが押された
【0310】
(購入時以外)
「設定日時となった」は、限定ではなく例として、事業者(サーバ10)やユーザ(端末20)によって予め設定された設定日時となった場合とするようにしてよい。具体的には、設定日時として、限定ではなく例として、端末20のユーザが閲覧し易い日時である可能性の高い「土曜日または日曜日の12時00分」などが設定されるようにしてよい。
【0311】
(購入時)
「共同購入ボタンが押された」は、限定ではなく例として、提案者の端末20の画面において、共同購入に関するボタンのうち共同購入ボタンBBT2がユーザによってタップされた場合とするようにしてよい。
【0312】
「共同購入の有効期間が経過した」は、限定ではなく例として、共同購入の有効期間が終了した場合(チケットの仮確保終了日時となった場合)とするようにしてよい。
【0313】
「共同購入の一人購入ボタンが押された」は、限定ではなく例として、提案者の端末20の画面において、共同購入の有効期間が終了し、一人購入ボタンCBT1がユーザによってタップされた場合とするようにしてよい。
【0314】
「共同購入の延長ボタンが押された」は、限定ではなく例として、提案者の端末20の画面において、共同購入の有効期間が終了し、延長ボタンCBT2がユーザによってタップされた場合とするようにしてよい。
【0315】
「共同購入のキャンセルボタンが押された」は、限定ではなく例として、提案者の端末20の画面において、共同購入の有効期間が終了し、キャンセルボタンCBT3がユーザによってタップされた場合とするようにしてよい。
【0316】
共同購入時間帯推奨情報送信対象データ1582は、共同購入時間帯推奨情報送信対象が設定されたデータであり、その一例である共同購入時間帯推奨情報送信対象データ1582Aのデータ構成例を
図4-2に示す。
【0317】
共同購入時間帯推奨情報送信対象データ1582Aには、限定ではなく例として、送信対象が関連付けて記憶される。
【0318】
本例では、限定ではなく例として、以下のような送信対象が設定されている。
・全員
・指定されたユーザ
・アクティブなユーザ
・チケット購入ページを閲覧したユーザ
・チケット購入ページから購入せずにキャンセルしたユーザ
・チケットの公演に関するアーティストについて検索したユーザ
【0319】
「全員」は、限定ではなく例として、提案者のメッセージングサービスの全ての友だちのユーザを含めるようにしてよい。
「指定されたユーザ」は、限定ではなく例として、提案者のメッセージングサービスの友だちのうち提案者が任意に指定したユーザを含めるようにしてよい。
「アクティブなユーザ」は、限定ではなく例として、提案者のメッセージングサービスの友だちのうち、設定時間内(10分以内等)にメッセージングサービスを1回以上利用があったユーザを含めるようにしてよい。この場合、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、設定期間内に、いずれかの情報が通信I/F14によって端末20の制御部21から受信されているか否かを判定するなどすることによって、メッセージングサービスの利用があるユーザを判定するようにしてよい。
「チケット購入ページを閲覧したユーザ」は、限定ではなく例として、提案者のメッセージングサービスの友だちのうち、設定時間内(60分以内等)にメッセージングサービスのブラウザ画面でチケットを購入するためのページを閲覧した履歴があるユーザを含めるようにしてよい。この場合、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、設定期間内に、URIで指定された特定のページ(例えば、チケットを購入するためのページ)へのアクセスの有無を判定するなどすることによって、特定のページを閲覧したユーザを判定するようにしてよい。
「チケット購入ページから購入せずにキャンセルしたユーザ」は、限定ではなく例として、提案者のメッセージングサービスの友だちのうち、設定時間内(1日以内等)にメッセージングサービスのブラウザ画面でチケットを購入するためのページから購入をキャンセルするためのボタンをタップした履歴があるユーザを含めるようにしてよい。この場合、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、設定期間内に、メッセージングサービスのブラウザ画面でチケットを購入するためのページから購入をキャンセルするためのボタンをタップしたことに基づき端末20から送信される情報が通信I/F14によって受信されているか否かを判定するなどすることによって、前述したボタンをタップした履歴があるユーザを判定するようにしてよい。
「チケットの公演に関するアーティストについて検索したユーザ」は、限定ではなく例として、提案者のメッセージングサービスの友だちのうち、設定時間内(例えば、7日以内)にメッセージングサービスのブラウザ画面でチケットの公演に関するアーティストについて検索した履歴があるユーザを含めるようにしてよい。
この場合、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、設定期間内に、メッセージングアプリケーションにおけるトークリスト画面のアプリ内検索領域において、限定ではなく例として、チケットの公演に関するアーティストに関する文字情報、画像情報、音声情報などが入力/検索されたことに基づき端末20から送信される情報が通信I/F14によって受信されているか否かを判定するなどすることによって、前述したチケットの公演に関するアーティストについて検索したユーザを判定するようにしてよい。
【0320】
なお、メッセージングサービスにおいてユーザのソーシャルグラフ(メッセージングサービスにおけるユーザの相関関係や結びつきを示すグラフ)をサーバ10が生成してユーザと関連付けて記憶する場合において、サーバ10が、提案者のソーシャルグラフに基づいて、その提案者のソーシャルグラフに基づき提案するのに好ましい時間帯として推定される時間帯の情報を提案者の端末20に送信して、提案者に時間帯をサジェストするようにしてもよい。
【0321】
<表示画面>
図4-3は、本実施例において端末20A(ユーザA.Aの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。本例では、共同購入時間帯推奨情報送信条件データにおける「設定日時となった」(土曜日,日曜日の12時00分となった)の条件が成立したことに基づき、共同購入時間帯推奨情報が表示される場合の一例を示している。
【0322】
図4-3左側には、端末20AのOSの待ち受け画面(ロック画面)を示している。
この例では、待ち受け画面の上部に、メッセージングサービス(サーバ10)を送信元とするプッシュ形式で通知される通知情報(プッシュ通知情報)であって、共同購入時間帯推奨情報の一例として、プッシュ通知情報PN1(本例では、「共同購入の推奨のお知らせ」の文字等)が表示されている。このプッシュ通知情報PN1がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、端末20Aでメッセージングアプリケーションが起動し、
図4-3右側のようなメッセージングアプリケーションのおしらせ画面が表示される。このおしらせ画面では、「共同購入の推奨のお知らせ」として、限定ではなく例として、共同購入を推奨することを示すテキストとともに、チケットを購入するためのページ(チケット購入ページ)に遷移するための遷移ボタンTBTが表示されている。
【0323】
図4-4は、本実施例において端末20A(ユーザA.Aの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
本例では、共同購入時間帯推奨情報送信条件データにおける「共同購入のキャンセルボタンが押された」の条件が成立したことに基づき、共同購入時間帯推奨情報が表示される場合の一例を示している。
図4-4左側の画面は、前述した
図2-5左側の画面と同様であるので説明を省略する。
【0324】
限定ではなく例として、キャンセルボタンCBT3がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図4-4中央の画面に表示が変わる。この画面は、前述した
図2-5中央の画面と同様である部分についての説明を省略する。
この例では、このOAトークルームの画面向かって右側に、ユーザA.Aを送信元とするメッセージ情報(本例では、「<キャンセル」の文字など)が表示されている。
なお、このメッセージ情報は、限定ではなく例として、ユーザA.AがキャンセルボタンCBT3をタップしたことに基づいて、サーバ10によってユーザA.Aのメッセージとして自動生成された自動生成メッセージ情報としてよい。
【0325】
また、その下には、このOAトークルームの画面向かって左側に、販売サービスのアイコン画像と関連付けて、OAアカウントを送信元とするメッセージ情報(本例では、「21時に呼びかけば一緒に来てくれる友だちがいるかも!」の文字、「21時にもう一度共同購入を呼びかけますか?」の文字、YESボタンYBT(「はい」の文字を含むボタン)、NOボタンNBT(「いいえ」の文字を含むボタン)等)が表示されている。
なお、このメッセージ情報は、限定ではなく例として、ユーザA.AがキャンセルボタンCBT3をタップしたことに基づいて、サーバ10によってOAアカウントの回答メッセージとして自動生成された自動回答メッセージ情報であって、共同購入時間帯推奨情報の一例としてよい。
【0326】
限定ではなく例として、YESボタンYBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図4-4右側の画面に表示が変わる。
この画面では、このOAトークルームの画面向かって右側に、ユーザA.Aを送信元とするメッセージ情報(本例では、「<はい」の文字など)が表示されている。
また、その下には、このOAトークルームの画面向かって左側に、販売サービスのアイコン画像と関連付けて、OAアカウントを送信元とするメッセージ情報(本例では、「共同購入の呼びかけを21時に設定しました。」の文字など)が表示されている。
【0327】
<処理>
本実施例において各装置が実行する処理は、限定ではなく例として第2変形例において各装置が実行する処理の流れと同様としてよい。ただし、本実施例では、サーバ10の制御部11は、前述した処理において、共同購入時間帯推奨情報送信条件が成立するか否かを監視するようにしてよい(不図示)。具体的には、前述した共同購入時間帯推奨情報送信条件データを参照して、共同購入時間帯推奨情報送信条件データに記憶される共同購入時間帯推奨情報送信条件が成立するか否かを判定するようにしてよい。そして、共同購入時間帯推奨情報送信条件が成立すると判定する場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、共同購入時間帯推奨情報を通信I/F14によって端末20に送信するようにしてよい(不図示)。
【0328】
なお、時間帯は、時刻や日時を含む概念としてもよいし、時刻や日時とは異なる概念(一定の時間幅:X時~Y時等)としてもよい。
【0329】
<第4実施例の効果>
本実施例は、サーバ10が、共同購入時間帯推奨情報(限定ではなく、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼を行う時間帯の情報の一例)を通信I/F14によって提案者(限定ではなく、第1ユーザの一例)の端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼を行う時間帯の情報を第1ユーザに報知し、共同購入の呼びかけが効果的となるような時間帯を第1ユーザに推奨するといったことが可能となる。
【0330】
<第5実施例>
本実施例は、共同購入を行う場合に、ユーザが他のユーザに共同購入に関する相談を行うことを可能にする実施例である。
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも同様に適用可能である。
【0331】
本実施例では、共同購入を行う場合の相談に関して、限定ではなく例として、以下のようなものを含めることができる。
・提案者から被提案者に相談を行う
・被提案者から提案者に相談を行う
【0332】
<表示画面>
図5-1は、本実施例において端末20B(ユーザB.Bの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
本例では、メッセージングアプリケーションのトークリスト画面において表示された、ユーザA.Aから呼びかけられた共同購入に関する情報に基づいて、ユーザB.Bが共同購入するときに、ユーザB.BからユーザA.Aに対して相談を行う場合の一例を示している。
【0333】
図5-1左側の画面は、前述した
図1-10中央の画面と同様である部分についての説明を省略する。
この例では、限定ではなく例として、A席に対応する共同購入ボタンBBT2に、相談を行うための相談アイコンCIC(ユーザのアイコン画像(本例では、ユーザA.Aのアイコン画像))が重畳して表示されている。
【0334】
限定ではなく例として、相談アイコンCICがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、
図5-1右側の画面に表示が変わる。この画面は、前述した
図1-10右側の画面と同様である部分についての説明を省略する。
この例では、限定ではなく例として、
図5-1左側のブラウザ画面に重畳して、相談することを確認するための相談確認情報CCE(本例では、ユーザA.Aに対応するアイコン画像およびユーザ名、「連絡をとりますか?」のメッセージ、実際に相談を行うための相談実行ボタン(「連絡をとる」の文字を含むボタン)、実際に相談を行わずに一つ前の画面に戻るための戻るボタン(「戻る」の文字を含むボタン))が表示されている。
【0335】
限定ではなく例として、相談確認情報CCEの相談実行ボタンがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、ユーザA.Aと相談を行うための画面に表示が変わる(不図示)。この画面は、限定ではなく例として、ユーザA.Aとの1対1トークルームであるようにしてもよいし、ユーザA.Aを含む複数のユーザを含むグループトークルームであるようにしてもよい。また、この画面は、限定ではなく例として、ユーザA.Aと1対1で会話を行うトークルームであるものの、1対1トークルームとは異なり、共同購入における相談を行うとき専用のトークルームであるようにしてもよい。
【0336】
<処理>
本実施例において各装置が実行する処理は、限定ではなく例として
図1-13と同様の処理を適用してよい。ただし、本実施例では、ステップS1010において、サーバ10の制御部11が端末20Bに送信する共同購入通知情報には、限定ではなく例として、提案者に相談を行うための情報(提案者(ユーザA.A)に対応するアプリケーションID等)を含めるようにしてよい。
【0337】
そして、ステップB1010において、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、受信した提案者に相談を行うための情報を含む共同購入通知情報に基づいて、共同購入通知情報を表示部24に表示させる。
この表示部24に表示される共同購入通知情報には、限定ではなく例として、提案者に相談を行うための情報(例えば、相談を行うための相談アイコンCIC(ユーザのアイコン画像(本例では、ユーザA.Aのアイコン画像)))を含めてよい。
【0338】
端末20Bの入出力部23に対する入力に基づいて(共同購入通知情報に含まれる提案者に相談を行うための情報に対する操作が行われる場合)、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、提案者に相談を行うことを要求する情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(不図示)。そして、サーバ10の制御部11は、受信した情報に基づいて、提案者との1対1トークルームに関する情報(1対1トークルームを表示させるための情報)を、通信I/F14によって端末20Bおよび端末20Aに送信するようにしてよい(不図示)。
【0339】
<第5実施例の効果>
本実施例は、サーバ10が、共同購入通知情報(限定ではなく、商品またはサービスを共同で支払うことに関する依頼の情報である第1情報に基づく第2情報の一例)に対する被提案者(限定ではなく、第2端末の第2ユーザ)の入力に基づいて、提案者(限定ではなく、第1ユーザの一例)と被提案者とがトーク(限定ではなく、チャットの一例)可能なトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)の情報を通信I/F14によって提案者の端末20と被提案者の端末20とに送信する構成を示している。
これにより、第2情報に対する第2端末の第2ユーザの入力に基づいて、第1ユーザと第2ユーザとがチャットルームでチャット(相談等)を行うことを可能とすることができる。
【0340】
<第6実施例>
第6実施例は、共同購入の支払いが成立した場合、提案者、または被提案者、あるいはその両方に、支払いを行う商品またはサービスに関連する情報を送信することに関する実施例である。
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも同様に適用可能である。
【0341】
支払いを行う商品またはサービスに関連する情報には、限定ではなく例として、支払いを行う商品またはサービスに関連するグッズの情報等を含めるようにしてよい。
限定ではなく例として、サーバ10は、共同購入の支払いを行うことが決定した場合(ただし、支払いが行われる前:共同購入のメンバーが確定した場合等を含めてもよい。)、その共同購入でユーザが支払いを行うチケット等に関連するグッズの情報を、提案者の端末20、または被提案者の端末20、またはその両方の端末20に送信するようにしてよい。
【0342】
この場合、グッズの情報は、一例として、メッセージングアプリケーションのトークルームに表示される情報として送信してよい(情報をトークルームに送信すると言ってもよい)。また、この場合、このグッズの情報の送信元は、公式アカウント(OA)としての「販売サービス」としてよく、この「販売サービス」をトーク相手としてトークを行うためのOAトークルームに表示される情報として送信するようにしてよい(情報をOAトークルームに送信すると言ってもよい。)。
なお、メッセージングアプリケーションの同じグループに含まれるユーザによって共同購入が行われる場合、そのグループのグループトークルームに表示させる情報としてグッズの情報を送信するようにしてもよい(情報をグループトークルームに送信すると言ってもよい。)。
【0343】
<表示画面>
図6-1は、本実施例において端末20Bの表示部24に表示される画面の一例を示す図であり、限定ではなく例として、
図1-11に示した公式アカウント(OA)「販売サービス」をトーク相手とするOAトークルームに対応する画面である。
この例では、トーク領域のうちの、チケットの購入が完了したことを示すメッセージ情報(「購入が完了しました。」の文字等を含むメッセージ情報)の下に、販売サービスを送信元とするメッセージ情報として、購入したチケットに関連するオフィシャルグッズをユーザに案内(紹介)するための関連商品等案内情報がメッセージコンテンツとして表示されている。この例では、メッセージコンテンツは、そのオフィシャルグッズのラインナップページに遷移するためのURIが関連付けられた「商品ラインナップはコチラ」の文字を含む遷移ボタンLBT1が含まれている。遷移ボタンLBT1がユーザによってタップされると、そのグッズのラインナップページ(不図示)が表示され、そのラインナップページから、ユーザがオフィシャルグッズを購入可能となる。
なお、提案者であるユーザA.Aの端末20Aにも、同様の画面が表示されるようにしてよい。
【0344】
<処理>
本実施例において各装置が実行する処理は、限定ではなく例として
図1-13と同様の処理を適用してよい。ただし、本実施例では、限定ではなく例としてS1020のステップにおいて、またはその後、サーバ10の制御部11は、その共同購入処理に係る商品またはサービスに基づいて、記憶部15に記憶された、その商品またはサービスに関連付けられたグッズ等のデータ(不図示)に基づいて、そのグッズ等の紹介ページのURIを関連付けた関連商品等案内情報を生成するようにしてよい。そして、限定ではなく例としてステップS1030において共同購入完了通知情報を送信する際に、またはその後に、生成した関連商品等案内情報を端末20Aおよび端末20Bに送信するようにしてよい。トークルームに表示させる場合は、メッセージ形式の関連商品等案内情報をトークルームに送信するようにしてよい。
端末20Aの制御部21は、A1030のステップの後、受信した関連商品等案内情報を表示部24に表示させ、端末20Bの制御部21は、B1030のステップの後、受信した関連商品等案内情報を表示部24に表示させるようにしてよい。
【0345】
なお、関連商品等案内情報として、支払いを行う商品またはサービスに関連するグッズの情報を例示したが、これに限定されない。支払いを行う商品またはサービスと何らかの関連性を有する情報をサーバ10が端末20に送信すればよく、限定ではなく例として、支払いを行う商品またはサービスの今後の販売や提供の予定の情報(商品の販売予定日やサービスの提供予定日等の情報)等の情報としてもよい。
【0346】
また、共同購入処理において、メッセージングアプリケーションの同じグループに含まれるユーザ同士で共同購入が行われると判定した場合、サーバ10の制御部11は、上記の関連商品等案内情報を、そのグループに含まれる各々のユーザの端末20に送信する(グループトークルームに送信する)ようにし、端末20において、関連商品等案内情報がグループトークルームに表示されるようにしてもよい。
【0347】
<第6実施例の効果>
本実施例は、サーバ10が、共同購入通知情報(限定ではなく、第1情報に基づく第2情報の一例)に対する被提案者(限定ではなく、第2ユーザの一例)の入力に基づいて、商品またはサービスの共同の支払いが成立した場合、提案者の端末20、または被提案者の端末20に、関連商品等案内情報(限定ではなく、支払いを行う商品またはサービスに関連する情報の一例)を通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2情報に対する第2端末の第2ユーザの入力に基づいて、商品またはサービスを共同で支払いが成立した場合、第1端末、または第2端末に、支払いを行う商品またはサービスに関連する情報が送信されるようにすることができる。
【0348】
<第6変形例>
上記の他、サーバ10が、共同購入の支払いを行う人数に応じた関連商品等案内情報を送信するようにしてもよい。
【0349】
図6-2は、本変形例において端末20Bの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。ここでは、共同購入がユーザA.AとユーザB.Bとの他、ユーザC.Cによって行われる場合を例示する。
この画面は
図6-1とほぼ同様の画面であるが、関連商品等案内情報としてのメッセージコンテンツの内容が
図6-1とは異なっている。この例では、メッセージコンテンツとして、チケットを共同購入で購入したユーザに共同購入専用グッズの限定販売を行う旨の案内と、この共同購入専用グッズのラインナップページに遷移するためのURIが関連付けられた「商品ラインナップはコチラ」の文字を含む遷移ボタンLBT2が含まれている。遷移ボタンLBT2がユーザによってタップされると、共同購入専用グッズのラインナップページ(不図示)が表示され、そのラインナップページから、ユーザが共同購入専用グッズを購入可能とすることができる。
なお、ユーザA.Aの端末20AやユーザC.Cの端末20Cにも、同様の画面が表示されるようにしてよい。
【0350】
本変形例において各装置が実行する処理は、限定ではなく例として
図1-13と同様の処理を適用してよい。
ただし、本変形例では、限定ではなく例としてS1020のステップにおいて、またはその後、サーバ10の制御部11は、その共同購入処理で購入される商品またはサービスの他、共同購入の人数に応じた関連商品等案内情報を生成するようにしてよい。サーバ10の記憶部15には、共同購入される商品またはサービスと関連付けて、共同購入の人数に応じた関連商品等の情報が記憶されるようにしてよい。
限定ではなく例として、共同購入の人数を「X」とする場合、サーバ10の制御部11は、「X」の値に応じた関連商品等を特定し、特定した関連商品等に応じた関連商品等案内情報を生成するようにしてよい。限定ではなく例として、「X≧3」である場合は、X人用のパッケージ化された関連商品等(上記のチケットの例ではX人用のペンライト等)を案内する関連商品等案内情報を生成し、「X<3」である場合は、前述したオフィシャルグッズ等の関連商品等を案内する関連商品等案内情報を生成するようにしてもよい。
【0351】
なお、同じグループに含まれるユーザ同士で共同購入が行われると判定した場合、サーバ10の制御部11は、そのグループ用の関連商品等を案内する関連商品等案内情報を生成するようにしてもよい。つまり、人数に代えて、または人数に加えて、共同購入を行うユーザの関係性を考慮した関連商品等案内情報を生成するようにしてもよい。この場合、グループユーザ同士で共同購入が行われると判定した場合、「X=2」の場合であっても、パッケージ化された関連商品等を案内する関連商品等案内情報を生成するようにしてもよい。
【0352】
本変形例は、支払いを行う商品またはサービスに関連する情報は、支払いを行う人数によって変更される構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、支払いを行う人数に応じた情報をユーザに提供可能となる。
【0353】
本変形例は、支払いを行う商品またはサービスに関連する情報は、支払いを行うユーザの関係性によって変更される構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、支払いを行うユーザの関係性に応じた情報をユーザに提供可能となる。
【0354】
<他の実施例>
上記の実施例等では、商品等をユーザが共同購入する場合を例示したが、ユーザが共同でサブスクリプションの支払いを行ったり、ユーザが共同で商品等をレンタルするような場合も、本発明の思想に含めてよい。
【0355】
また、上記の実施例のようにメッセージングサービスを用いず、前述した販売サービスの事業者が提供するアプリケーション(販売サービスアプリケーション)等を用いてユーザが共同購入を行うようにしてもよい。この場合、前述した販売サーバ40の記憶部45に前述した各種のプログラムやデータを記憶させ、販売サーバ40の制御部41が、上記と同様の処理を行うようにしてよい。
【0356】
また、上記の実施例等では、提案者を除く2名以上のユーザが共同購入に参加する場合に、見ず知らずのユーザ同士が同じ共同購入グループに含まれてしまう可能性があり得る。一例としては、ユーザA.A(提案者)とユーザB.Bとは友だちであり、ユーザA.A(提案者)とユーザC.Cとは友だちであるが、ユーザB.BとユーザC.Cとは友だちではないような場合である。
【0357】
そこで、サーバ10が、限定ではなく例として、前述した
図1-13,
図2-4等の処理の共同購入処理(S1020)で一人目の共同購入者が決定した場合に、提案者の友だち管理データと一人目の共同購入者の友だち管理データとを参照して、メッセージングアプリケーションにおいて提案者と一人目の共同購入者との両方が友だち登録しているユーザ(以下、「共通友だち」と称する。)を判定する。そして、サーバ10は、限定ではなく例として、提案者の友だちのうち共通友だちを除外したユーザの端末20に、共同購入通知情報を非表示とするよう指示する情報を送信するようにしてもよい。そして、この情報を受信した端末20は、共同購入通知情報を非表示とする制御を行うようにしてもよい。一人目の共同購入者が決定するまでの間はユーザが共同購入通知情報を見てしまう可能性はあるが、このようにすることで、上記の問題が生ずる可能性を低減させることができる。
【0358】
また、サーバ10が、限定ではなく例として、前述した
図1-13,
図2-4等の処理の共同購入処理(S1020)で一人目の共同購入者が決定した場合に、限定ではなく例として、共通友だちを除外したユーザの端末20に、共同購入の受け付けを不可とするよう指示する情報を送信するようにしてもよい。そして、この情報を受信した端末20は、表示部24に表示されている共同購入通知情報に対するユーザ入力がなされても、受け付けが不可である旨を表示させるなどし、共同購入情報をサーバ10に送信しないようにすることによって、提案者と一人目の共同購入者との両方が友だちとして登録しているユーザ以外のユーザが共同購入に参加できなくなるようにしてもよい。
【0359】
また、サーバ10が、限定ではなく例として、前述した
図1-13,
図2-4等の処理の共同購入処理(S1020)で一人目の共同購入者が決定した場合に、限定ではなく例として、共通友だちを除外したユーザの端末20に、または提案者が友だち登録しているユーザの端末20に、一人目の共同購入者に関する情報を送信するようにしてもよい。そして、この情報を受信した端末20は、受信した一人目の共同購入者に関する情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
この場合、個人情報保護の観点から、ユーザ個人を特定可能な情報は含めず、そのユーザの属性情報等を送信するようにしてもよい。このようにすることで、共同購入に参加するとどのようなユーザと同じ共同購入グループになるかの目安をユーザに提供することができる。
【0360】
また、第1変形例(2)で説明したように、提案者、またはサーバ10が、共同購入の呼びかけを行うユーザを選択するようにすることも可能である。
この場合、サーバ10が、限定ではなく例として、前述した
図1-13,
図2-4等の処理で、A1010のステップで提案者の端末20から送信された共同購入要求情報を受信すると、提案者の友だち管理データと、選択された各々のユーザの友だち管理データとを参照して、メッセージングアプリケーションにおいて、提案者と、選択された各々のユーザとが共通に友だち登録しているユーザを共通友だちとして判定する。そして、サーバ10は、限定ではなく例として、選択された各々のユーザのうち、共通友だちを除外したユーザの端末20には、共同購入通知情報を送信しないようにしてもよい。
このようにすることによっても、上記の問題が発生しないようにすることができる。
【0361】
<その他>
上記の実施例等でサーバ10が行うこととした処理の少なくとも一部の処理を、端末20が行うようにしてもよい。また、逆に、上記の実施例で端末20が行うこととした処理の少なくとも一部の処理を、サーバ10が行うようにしてもよい。
【0362】
また、メッセージングサービス等のSNS事業者が、販売サービス事業者でもあるようにしてもよい。
この場合、1つのサーバによって、上記の実施例等で説明した処理を実現してもよいし、複数のサーバで構成されるサーバシステムによって、上記の実施例等で説明した処理を実現してもよい。
【0363】
なお、限定ではなく例として、1以上のサーバで構成されるシステムをサーバシステムと定義してもよく、本発明のサーバをサーバシステムとしてもよい。
【0364】
また、上記の実施例等において、各種のアプリケーションを配信する用のサーバ(端末20がアプリケーションをダウンロードするサーバ)を、対応するサービス(アプリケーション)を提供するサーバ等とは異なるサーバとして構成してもよい。つまり、アプリケーションを配信する用のサーバと、上記の実施例等で説明したアプリケーション管理処理等を行うサーバ等とを物理的に分離されたサーバとして構成してもよいし、1つのサーバとして構成してもよい。
【0365】
また、アプリケーションには、各種のアプリケーションのプログラムに限らず、限定ではなく例として、おおもととなるアプリケーションの一機能として他のサービスの機能を持たせるためのプログラム(限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションの一機能として広告配信サービスの機能を持たせるためのプログラム、またはその逆)や、おおもととなるアプリケーションのアップデート用のプログラム等を含めてもよい。また、アプリケーションプログラムで活用されるデータ(アプリケーションのアップデート用のデータ等も含めてもよい。)を含めてもよい。
【0366】
また、上記の実施例等では、限定ではなく例として、本発明をクライアントサーバシステムによって実現する手法を説明したが、これに限定されない。前述したように、分散システムなど、サーバやサーバシステムの機能を端末20に持たせるシステムによって実現してもよい。限定ではなく例として、上記の実施例で説明したフローチャートでサーバやサーバシステムが行うこととして説明した処理を端末が行うようにしてもよい。
【0367】
また、前述したように、上記の各々の実施例、各々の変形例、他の実施例、その他等で説明した内容は、それぞれ組み合わせて適用することが可能である。
【符号の説明】
【0368】
1(1A,1B) 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
40 販売サーバ