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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180199
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】ヘアアクセサリー
(51)【国際特許分類】
   A41G 5/00 20060101AFI20241219BHJP
   A41G 3/00 20060101ALI20241219BHJP
   A45D 8/36 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
A41G5/00
A41G3/00 J
A45D8/36 F
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099699
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】523232067
【氏名又は名称】福田 光美
(74)【代理人】
【識別番号】100202120
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 修
(72)【発明者】
【氏名】福田 光美
(57)【要約】
【課題】
髪にダメージを与えることなく、容易に髪を長くしたり、髪のアクセントとしてワンポイントの差し色を楽しんだりすることができ、強い運動によっても毛束がずれることのないヘアアクセサリーを提供することを課題とする。
【解決手段】
ヘアアクセサリー1は、使用者の前頭部から頭部形状に当接して下方に延在する支持体2と、支持体2の両端部に固定され、使用者の後頭部付近に頭部形状に当接して水平に延在する弾性体4を有し、弾性体4には毛束6を着脱可能に固定するための係合部5を備える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の頭部に毛束を固定するためのヘアアクセサリーであって、使用者の前頭部付近から頭部形状に当接して下方に延在する支持体と、前記支持体の両端部に固着され、使用者の後頭部付近に頭部形状に当接して水平に延在する弾性体と、前記弾性体には前記毛束を着脱可能に固定するための1又は複数の係合部と、を備えることを特徴とするヘアアクセサリー。
【請求項2】
前記弾性体が前記ヘアアクセサリーに後退力を提供するように構成され、前記支持体が前記後退力に応じた抵抗力を生じるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のヘアアクセサリー。
【請求項3】
前記支持体と前記弾性体との前記固着部において前記支持体の長手方向軸と前記弾性体の長手方向軸とがなす角度が90度から180度の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアアクセサリー。
【請求項4】
前記支持体と前記弾性体との間に中間弾性体を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアアクセサリー。
【請求項5】
前記毛束が1又は複数の色からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアアクセサリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアアクセサリーに関する。
【背景技術】
【0002】
ファッションの一つとして、髪を簡単に長くしたり、差し色を楽しんだりすることができるものとして、ヘアエクステンションが、髪の毛につける毛束(付け毛)やその施術として知られている。従来は、髪を長くするためのものとして認識されていたが、最近ではインナーカラーなど毛束を部分的に使うことで気軽に取り入れる人が増えている。
ヘアエクステンションによれば、自由に髪の長さやボリュームを追加できる。地毛を伸ばすには時間と手間がかかるが、ヘアエクステンションを使えば簡単に可能になる。さらに、ヘアエクステンションを使うことで髪を傷めずにカラーリングすることができる。インナーカラーやポイントカラーとしてヘアエクステンションを使えば、地毛をカラーリングによって傷めることなく最新のヘアスタイルを楽しむことができる。また、必要に応じて取り外せるため、気分に応じて、ヘアスタイルを変えることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】公開実用昭62-67502号
【特許文献2】特開2000-73219号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ヘアエクステンションによっても髪に一定の負担がかかることが課題であった。また、装着した毛束が、取れたり、絡んだりしたり、強い運動によってずれやすいことが課題であった。
【0005】
特許文献1に記載の考案は、化学繊維又は地毛などからなる複数本の毛髪を任意の色に染色すると共にその基部を結束し、かつ、その結束部位にヘアピンや、くし又は止め具若しくは水溶性接着剤で装着したことを特徴とする髪飾り用付けメッシュを開示するが、毛束を髪に直接装着するため、髪にダメージを与えることが避けられなかった。また、装着する際に物理的な刺激を加えたり、毛束が取れたり絡んだりする可能性もあった。更に、毛束を装着したまま髪を洗ったり乾かしたりすることは難しかった。
【0006】
特許文献2に記載の発明は、頭髪を束ね、又は固定する頭髪用アクセサリにおいて、頭髪当接部の表面に、その全幅を覆って外部から見えない程度に多数の人工毛を固定してなることを特徴とする頭髪用アクセサリを開示するが、頭髪を固定するカチューシャなどに直接毛束を固定するものであったため、スポーツなどの運動によって頭髪を固定するカチューシャがずれやすく、カチューシャがずれるとカチューシャに固定された毛束もずれてしまい、所望のヘアスタイルを維持することが困難なものであった。
【0007】
そこで、本開示は、髪にダメージを与えることなく、容易に髪を長くしたり、髪のアクセントとしてワンポイントの差し色を楽しんだりすることができ、強い運動によっても毛束がずれることのないヘアアクセサリーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、発明者は、ヘアアクセサリーを支持体と弾性体と毛束とからなるヘアアクセサリーとし、毛束を弾性体に係合し、当該弾性体を支持体の両端部に固着して弾性体がヘアアクセサリーに後退力を提供するように構成することで本発明を完成した。
【0009】
請求項1に記載の発明は、使用者の頭部に毛束を固定するためのヘアアクセサリーであって、使用者の前頭部付近から頭部形状に当接して下方に延在する支持体と、前記支持体の両端部に固着され、使用者の後頭部付近に頭部形状に当接して水平に延在する弾性体と、前記弾性体には前記毛束を着脱可能に固定するための1又は複数の係合部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記弾性体が前記ヘアアクセサリーに後退力を提供するように構成され、前記支持体が前記後退力に応じた抵抗力を生じるように構成されることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記支持体と前記弾性体との前記固着部において前記支持体の長手方向軸と前記弾性体の長手方向軸とがなす角度が90度から180度の範囲であることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記支持体と前記弾性体との間に中間弾性体を更に備えることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記毛束が1又は複数の色からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、本願のヘアアクセサリーは、使用者が頭部に容易に装着することができ、装着すると使用者の前頭部付近から頭部形状に当接して下方に延在する支持体と、支持体の両端部に固着され、使用者の後頭部付近に頭部形状に当接して水平に延在する弾性体とにより、ヘアアクセサリーが使用者の頭部にフィットする。
【0015】
請求項2の発明によれば、前記弾性体が前記ヘアアクセサリーに後退力を提供し、前記支持体が前記後退力に応じた抵抗力を生じ、前記ヘアアクセサリーは頭部にフィットして固定され、強い運動時にも前記ヘアアクセサリーがずれることがない。
【0016】
請求項3の発明によれば、前記支持体と前記弾性体との固着部において前記支持体の長手方向軸と前記弾性体の長手方向軸とがなす角度は、90度から180度の範囲内において、前記ヘアアクセサリーが頭部にフィットして固定される。
【0017】
請求項4の発明によれば、前記支持体と前記弾性体との間に介在する中間弾性体を更に備えることにより、前記支持体と前記弾性体の固着部において前記支持体の長手方向軸と前記弾性体の長手方向軸とがなす角度の調整が容易になり、前記ヘアアクセサリーのフィット感が向上する。
【0018】
請求項5の発明によれば、髪にメッシュやインナーカラーを入れたりすることが容易であり、幅広い年代でヘアファッションを楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例1のヘアアクセサリーの背面図である。
図2】本発明の実施例1のヘアアクセサリーの背面視斜視図である。
図3】本発明の実施例1のヘアアクセサリーの使用状態を示す正面図である。
図4】本発明の実施例1のヘアアクセサリーの使用状態を示す背面図である。
図5】本発明の実施例1のヘアアクセサリーの使用状態を示す背面視斜視図である。
図6】本発明の実施例2のヘアアクセサリーの拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1及び図2に示すとおり、ヘアアクセサリー1は、使用者の前頭部付近から頭部形状に当接して下方に延在する支持体2と、支持体2の両端部付近に固着され、使用者の後頭部付近を頭部形状に当接して水平に延在する弾性体4と、弾性体4には毛束6を着脱可能に固定するための1又は複数の係合部5と、を備える。以下、ヘアアクセサリー1の各構成を詳細に説明する。
【0022】
支持体2は、使用者の前頭部付近から頭部形状に当接して下方に延在する。材質は限定されないが、着脱のしやすさから布製、可撓性を有する樹脂製又は金属製ものが好ましく、形状記憶性を有する樹脂製又は金属製のものであってもよい。支持体2の長手方向の延長は、20cm~50cmを例示でき、好ましくは、30cm~40cm、特に好ましくは、33cm~37cmを例示できる。幅は、0.2cm~10cmを例示でき、好ましくは、0.3cm~7cm、特に好ましくは、0.5cm~5cmを例示できる。支持体2は、複数の支持体を束ねたものであってもよい。支持体2は模様を付して、カチューシャのようにそのデザイン性を楽しむものであってもよい。
【0023】
弾性体4は、その両端部が支持体2の両端部に固着される(固着部3)。固着方法は限定されない。縫着、接着、溶着その他の方法であってもよい。弾性体4は、使用者の後頭部付近を頭部形状に当接して水平に延在するように構成される。材質は限定されないが、伸縮性を有するものが好ましく、ゴム製、布製、ニットその他のものを例示できる。取扱いの容易さと耐久性の点からゴム製のものが好ましい。弾性体4の形状は限定されない。矩形、楕円形その他の形状であっても良い。弾性体4の長手方向の延長は、10cm~30cmを例示でき、好ましくは15cm~25cm、特に好ましくは17cm~23cmを例示できる。幅は、0.5cm~5cmを例示でき、好ましくは1cm~4cm、特に好ましくは2cm~3cmを例示できる。
【0024】
弾性体4には毛束6を着脱可能に固定するための1又は複数の係合部5を備える。係合部5の形状は限定されないが、毛束6の取付部7の形状に応じて係合できる形状が好ましい。取付部7の形状はフック8が好ましい。取付部7の形状がフック8であれば、係合部5の形状は、当該フック8が挿通できる切れ込み形状が好ましい。取付部7の形状が面ファスナーのオス又はメス(図示しない。以下同じ。)であってもよい。取付部7の形状が面ファスナーのオス又はメスであれば、係合部5の形状は取付部7の面ファスナーが係合可能な面ファスナーのメス又はオスが好ましい。
【0025】
弾性体4に備える係合部5の数又は位置は限定されない。髪にボリューム感を出したいときは毛束6の数を多くできる。髪に部分的に差し色を付したいときは当該位置に毛束6を装着できる。弾性体4に装着したい毛束6の数又は位置に応じた係合部を備えることが好ましい。
【0026】
支持体2の両端部に固着された伸縮性を有する弾性体4が、使用者の後頭部付近を頭部形状に当接して水平に延在することにより、ヘアアクセサリー1に後退力を提供し、弾性体4が固着された支持体2に使用者の前頭部付近に前記後退力に応じた抵抗力を生じることにより、ヘアアクセサリー1は、使用者の頭部にフィットし、強い運動によってもずれることがない。更に具体的に述べる。
【0027】
<弾性体4の役割>
使用者がヘアアクセサリー1を装着すると、弾性体4が伸長する。弾性体4は伸縮性を持つ素材であり、元の形に戻ろうとするため、ヘアアクセサリー1の装着時に弾性体4が伸びた状態となる。
【0028】
<後退力の発生>
伸びた状態の弾性体4が元の形に戻ろうとする力により、弾性体4がヘアアクセサリー1に後退力を提供する。即ち、伸びた状態の弾性体4が元の形に戻ろうとすることにより、ヘアアクセサリー1が使用者の後頭部付近から後ろ方向に押される力が生じる。
【0029】
<支持体2の役割>
支持体2は後退力に対する抵抗力を発揮する。後退力がヘアアクセサリー1にかかると、支持体2がそれに対して反作用として働く。支持体2は弾性体4が固着されており、使用者の前頭部付近に位置しているため、後退力に応じて前方に引っ張られることで抵抗力を発揮する。
【0030】
弾性体4の元の形に戻ろうとする力と支持体2の抵抗力とがバランスを保ち、相互作用することで、ヘアアクセサリー1は強い運動や動きによってもずれることがなく、使用者の頭部に安定してフィットする。
【0031】
ヘアアクセサリー1の支持体2と弾性体4との固着部3において支持体2の長手方向軸と弾性体4の長手方向軸とがなす角度は、90度から180度の範囲内の角度を例示でき、好ましくは100度から150度の範囲内の角度、特に好ましくは110度から140度の範囲内の角度を例示できる。支持体2の長手方向軸と弾性体4の長手方向軸とがなす角度が上記範囲内の角度であることにより、ヘアアクセサリー1は使用者の頭部にフィットする。
【0032】
毛束6の材質は、限定されない。化学繊維などによる人工毛であってもよく、動物の毛又は人毛であってもよい。毛束6の色は、1又は複数の色からなることが好ましい。自毛と異なる色を選択することにより、髪にメッシュを入れたり、インナーカラーを入れたりすることが容易であり、幅広い年代でヘアファッションを楽しむことができる。毛束6の長さは、限定されない。ロングヘアーを楽しみたい場合は、毛の長い毛束6を装着すればよい。ショートヘア―を楽しみたい場合は、毛束6を好みの長さにカットして装着すればよい。
【0033】
ヘアアクセサリー1は、支持体2と、支持体2の両端部に固着され、使用者の後頭部付近に頭部形状に当接して水平に延在する弾性体4と、弾性体4に係合される毛束6とが、一体に構成されており、支持体2が可撓性を有すること、又は弾性体4が伸縮性を有することから、毛束6を係合した状態で使用者の頭部からの着脱が極めて容易である。
【実施例0034】
以下、実施例を挙げて本発明のヘアアクセサリー1の構成を詳細に説明する。
図1に示すとおり、支持体2の形状は略U字型の棒状で、材質は、可撓性を有する金属製を例示できる。長手方向の延長は33cm、幅は0.5cmを例示できる。弾性体4の形状は矩形で、長手方向の延長は19cm、幅は2.5cmを例示できる。材質は伸縮性を有するゴムバンドを例示できる。支持体2の両端部と弾性体4との固着方法は、縫着を例示できる。
【0035】
図1及び図2に示すとおり、弾性体4には毛束6を着脱可能に固定するための4か所の係合部5を備える。係合部5の形状は、毛束6の取付部7の形状がフック8を例示することから、係合部5の形状は当該フック8を挿通できる切れ込み形状を例示できる。
【0036】
図1及び図2に示すとおり、支持体2の両端部付近に固着された弾性体4が、使用者の後頭部付近を頭部形状に当接して水平に延在することにより、ヘアアクセサリー1に後退力を提供し、弾性体4が固着された支持体2は使用者の前頭部付近に前記後退力に応じた抵抗力を生じるため、ヘアアクセサリー1は、使用者の頭部にフィットし、強い運動によってもずれることがない。
【0037】
ヘアアクセサリー1の支持体2と弾性体4の固着部3における支持体2の長手方向軸と弾性体4の長手方向軸とがなす角度は、120度を例示できる。上記角度であることにより、ヘアアクセサリー1は使用者の頭部にフィットする。
【0038】
以下、実施例1のヘアアクセサリー1の使用方法と作用効果の一例について図面を参照し具体的に説明する。
【0039】
ヘアアクセサリー1の装着は、図1及び図2に示すとおり、先ず、自毛と異なる色の毛束6を用意し、弾性体4の切れ込み形状の係合部5に毛束6の取付部7のフック8を係合して固定する。
【0040】
次に、図3から図5に示すとおり、使用者の髪を一つにまとめて支持体2、弾性体4及び毛束6からなるヘアアクセサリー1を装着する。装着後、まとめていた髪を下ろすと弾性体4が髪の下に隠れる。このとき、支持体2の下から髪を抜いて支持体2の上に被せると支持体2が髪の中に隠れる。そして、図3に示すとおり、毛束6の髪を前方に出して自毛と同じ長さに切れば簡単にインナーカラーが楽しめる。また、図5に示すように、自毛と毛束6を編み込んでもよい。支持体2は、カチューシャのように髪の上に顕出させてデザインを楽しんでも良い。
【0041】
使用者が、支持体2、弾性体4及び毛束6からなるヘアアクセサリー1を装着すると、使用者の後頭部付近に位置する弾性体4がヘアアクセサリー1に後退力を提供し、固着部3における支持体2の長手方向軸と弾性体4の長手方向軸とがなす角度が120度であることから、使用者の前頭部付近に位置する支持体2に前記後退力に応じた抵抗力を生じさせるため、ヘアアクセサリー1は使用者の頭部にフィットし、スポーツなどの強い強度の運動によってもずれることがない。
【0042】
ヘアアクセサリー1の装着によって、小さい子から大人まで、好きな時に好きな場所で簡単に好きなカラーを楽しめる。従来は、自分の髪にメッシュを入れるためには色をブリーチしてから色味を入れなければならず、せっかく入れた色味も1週間ほどで落ちてしまうが、ヘアアクセサリー1は、色味が落ちることなく、長く楽しむことができる。また、毛束6を変えることにより、毎日異なるヘアカラーを楽しむことができる。
【0043】
ヘアアクセサリー1の脱着は、支持体2を片手で軽く掴んでやや持ち上げながら後方に引っ張るだけでよい。ヘアアクセサリー1の弾性体4に係合する毛束6は、自毛と直接係合することがないため、脱着の際に自毛を傷つけることもない。ヘアアクセサリー1の脱着に要する時間は数秒である。
【0044】
従来のヘアエクステンションは、自分の髪に装着する際に、装着位置を調節しなければならなかったり、使用時に髪が抜けたりするという課題があったが、ヘアアクセサリー1であればこれらの課題を解決できる。
【実施例0045】
実施例2のヘアアクセサリー10を説明する。実施例1と共通する構成については図示及び説明を援用し、相違点を説明する。図6に示すとおり、支持体2と弾性体4との間に中間弾性体30を更に備える。中間弾性体30の形状は、限定されないが、固着部3における支持体2の長手方向軸と弾性体4の長手方向軸とがなす角度を所定の角度に調整することが容易な形状が好ましく、略逆三角形が特に好ましい。中間弾性体30の材質は限定されないが、伸縮性を有するものが好ましい。中間弾性体30を支持体2と弾性体4との間に介在させることにより、支持体2の長手方向軸と弾性体4の長手方向軸とがなす角度の調整が容易になる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本開示は、髪にダメージを与えることなく、容易に髪を長くしたり、髪のアクセントとしてワンポイントの差し色を楽しんだりすることができ、強い運動によっても毛束がずれることのないヘアアクセサリーを提供することができるため、小さい子から大人まで、ヘアファッションを楽しむことができ、その工業的利用価値は大である。
【符号の説明】
【0047】
1、10・・・ヘアアクセサリー
2・・・支持体
3・・・固着部
4・・・弾性体
5・・・係合部
6・・・毛束
7・・・取付部
8・・・フック
30・・・中間弾性体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-07-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の頭部に毛束を固定するためのヘアアクセサリーであって、使用者の前頭部付近から頭部形状に当接して下方に延在する幅0.2cm~10cmの支持体と、前記支持体の両端部に設けられる固着部と、前記固着部から使用者の後頭部付近に頭部形状に当接して水平に延在する弾性体と、前記弾性体には前記毛束を着脱可能に固定するための1又は複数の係合部と、を備えることを特徴とするヘアアクセサリー。
【請求項2】
前記弾性体が前記ヘアアクセサリーに後退力を提供するように構成され、前記支持体が前記後退力に応じた抵抗力を生じるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のヘアアクセサリー。
【請求項3】
前記支持体と前記弾性体との前記固着部において前記支持体の長手方向軸と前記弾性体の長手方向軸とがなす角度が90度から180度の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアアクセサリー。
【請求項4】
前記支持体と前記弾性体との間に中間弾性体を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアアクセサリー。
【請求項5】
前記毛束が1又は複数の色からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアアクセサリー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項1に記載の発明は、使用者の頭部に毛束を固定するためのヘアアクセサリーであって、使用者の前頭部付近から頭部形状に当接して下方に延在する幅0.2cm~10cmの支持体と、前記支持体の両端部に設けられる固着部と、前記固着部から使用者の後頭部付近に頭部形状に当接して水平に延在する弾性体と、前記弾性体には前記毛束を着脱可能に固定するための1又は複数の係合部と、を備えることを特徴とする。