(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180212
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】木造住宅腐食防止リフォーム工法
(51)【国際特許分類】
E04G 23/02 20060101AFI20241219BHJP
E04B 1/64 20060101ALI20241219BHJP
E04B 1/70 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
E04G23/02 Z
E04B1/64 A
E04B1/64 D
E04B1/70 C
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023110330
(22)【出願日】2023-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】393001039
【氏名又は名称】株式会社福地建装
(72)【発明者】
【氏名】福地 脩悦
(72)【発明者】
【氏名】藤木 幸太
【テーマコード(参考)】
2E001
2E176
【Fターム(参考)】
2E001DB01
2E001DB02
2E001DB03
2E001DH11
2E001DH25
2E001EA09
2E001FA21
2E001FA22
2E001GA03
2E001GA23
2E001HA00
2E001HF03
2E001NB01
2E001NC01
2E001ND02
2E176AA09
2E176BB27
(57)【要約】
【課題】木造住宅が床下から腐食する課題にあった。
【解決手段】 乾燥剤シリカゲルを空気清浄と湿気吸放出の出来るように処方したものを、床下全体に散布して、当該床下との空気循環させる手段を講ずる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存の木造住宅の床下空間▲2▼を活用し、当該床下地盤面にポリフィルム等の防湿材▲4▼を敷き、その上に湿気吸放出可能なシリカゲル▲3▼を散布、当該床下空間に居住空間との空気出入口▲6▼を設ける構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は木造住宅の健全保守に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
我国の木造住宅寿命は30年とも云われており諸外国の住宅寿命に相当する家づくりの技術が必須となる。
【先行技術文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
新建材を多用することから一定以上の気密性が確立して、腐朽菌を増殖し易い課題がある。
【0005】
床下に炭やゼオライトを敷き込む手法は、既に公知の事実であるが床下空間に特化しており、木造住宅全体の腐食防止に供するようにはなっていない。
【0006】
本発明に類似する技術として特許文献1が公知であるが新築住宅を対象としたものと推察される。床下に除湿機を設置したものであり、メンテナンス性や故障リスクに課題がある。
本発明は既存住宅の床下空間を活用し、簡易的な施工でメンテナンスが必要なく、木造住宅の腐食防止するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、人の暮らす居住空間を支える床材▲1▼の下にある床下空間▲2▼の床下地べた▲5▼の上にポリフィルム(防湿材)▲4▼を敷き込み、その防湿材の上に既存の湿気吸放出の出来るシリカゲルを散布、その床下空間▲2▼と居住空間に空気出入口▲6▼を複数個取り付けることを手段とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、以上の形状となっている。
床下地べた▲5▼に敷いた防湿材▲4▼には湿気の吸放出を可能にしたシリカゲル▲3▼を散布。居住空間から床材▲1▼に取り付けた空気出入口(電動も含む)▲6▼から引き込んだ空気を、床下空間▲2▼の床下地べた▲5▼の上のポリフィルム(防湿材)▲4▼に散布した多孔質のシリカゲル▲3▼に接触することで空気を調湿洗浄し、当該空気を居住空間と空気出入口▲6▼を通じて空気循環し、常にクリーンで一定の湿度の居住空間を構築できる効果がある。
【0009】
本発明により、床下空間に腐朽菌は発生し難くなる。
【0010】
本発明により、床下だけでなく常に快適な湿度の居住空間を構築できる。
【0011】
本発明は、床下リフォーム施工だけで土台▲8▼、柱▲9▼、間柱などに腐朽菌を発生させなくなるため、飛躍的に高寿命の住宅となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【発明を実施するための形態】
以下、本発明の実施の形態を
図1に基づいて説明する。
図1は本発明の立面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
空気出入口▲6▼に入りと出に、電動式送風機を取り付けた本発明の実施例。
【0014】
床下地べた▲5▼に構造用合板、ベニヤ板を敷きのその上に樹脂スプレー発泡を行い、ポリフィルム替わりにした本発明の実施例。
【0015】
雨水の床下潜りを防止するため外部地べた(グランドライン「GL」)より、床下地べた▲5▼を乾燥砂、砂利などを敷き高くした本発明の実施例。
【0016】
床下地べた▲5▼の端の立ち上げを粘着テープやコンクリートタッカなどで固定した、本発明の実施例。
【0017】
シリカゲルの代替品として人口ゼオライト用いた本発明の実施例。
【0018】
樹脂断熱ボードや樹脂現場発泡吹き付けで付加断熱にした本発明の実施例。
【0019】
床下全体の通気を良くするため、床下に張り巡らせれた布基礎に通気口を多めに取り付けた本発明の実施例。
【符号の説明】
【0020】
▲1▼床材
▲2▼床下空間
▲3▼シリカゲル
▲4▼防湿材
▲5▼床下地べた
▲6▼空気出入口
▲7▼GL
▲8▼木造土台
▲9▼木造柱