IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ KRAFT株式会社の特許一覧

特開2024-180214自動車の後方部を密閉して覆う伸縮可能な屋根積載テントハウス
<>
  • 特開-自動車の後方部を密閉して覆う伸縮可能な屋根積載テントハウス 図1
  • 特開-自動車の後方部を密閉して覆う伸縮可能な屋根積載テントハウス 図2
  • 特開-自動車の後方部を密閉して覆う伸縮可能な屋根積載テントハウス 図3
  • 特開-自動車の後方部を密閉して覆う伸縮可能な屋根積載テントハウス 図4
  • 特開-自動車の後方部を密閉して覆う伸縮可能な屋根積載テントハウス 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180214
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】自動車の後方部を密閉して覆う伸縮可能な屋根積載テントハウス
(51)【国際特許分類】
   B60P 3/34 20060101AFI20241219BHJP
   E04H 15/06 20060101ALI20241219BHJP
   E04H 15/10 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
B60P3/34 A
E04H15/06
E04H15/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023110332
(22)【出願日】2023-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】519380451
【氏名又は名称】KRAFT株式会社
(72)【発明者】
【氏名】蓮井 一策
(72)【発明者】
【氏名】蓮井 雄太
【テーマコード(参考)】
2E141
【Fターム(参考)】
2E141AA08
2E141BB01
2E141CC01
2E141DD02
2E141DD03
2E141GG11
2E141GG20
(57)【要約】
【課題】雨天時対応接続車外空間が短時間で簡単に組み立てができ価格が安く広い空間がある自動車を望んでいる。
【解決手段】自動車対応テントハウスは、基本構造が軽量で丈夫である事を前提にしており、アルミ製のテントタイプで伸び縮みが出来、収容部に完成形で屋根に積載し使用時は自動車最後部にスライド式で移動し垂直に折り曲げ地面に着いた後に、収容部扉を開けテントハウスを伸ばし使用する。尚、側面収容部に関しては自動車の外面を収容部内面が覆うために、最後部で横に伸ばす方式、スライドし伸ばす方式等を採用する。防風雨、耐熱、耐火効果のある素材のテント生地を使用しアルミ製の骨組みに覆いかぶせた物を収納部にいれる。使用時には収納ケースを開け引き出して使用し、使用後は収納ケースに仕舞うことで、自動車と完全接続された、雨漏りがしない簡易テントハウスである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の後方部を密閉して覆う伸縮可能なテントハウスであって、前記テントハウスは、骨組部と、シート部と、収容部とからなり、前記骨組部は、複数の棒状部と屋根部を備え、前記シート部は、少なくとも前記屋根部全体を覆い、前記収容部は、前記骨組部と前記シート部とを収容可能であるテントハウス。
【請求項2】
前記棒状部は、自動車の屋根の高さまで垂直方向に延在し一方の端部で前記屋根部と連結し、他方の端部は脚部と連結し、複数の前記棒状部は、互いに水平方向に伸縮可能に連結し、複数の前記棒状部を水平方向に縮めることで、前記収容部に収容可能である請求項1に記載のテントハウス。
【請求項3】
前記脚部は、前記棒状部から地面までを垂直方向に延在し、前記収容部に収納可能であって、前記テントハウスは自動車の屋根に設置なされており、前記屋根部及び棒状部を使用する際は、自動車の外面に設置する形が最適の請求項1に記載のテントハウス。
【請求項4】
前記骨組部は、アルミ材料又は強化プラスチックからなり、屋根部と棒状部が一体化されたものと、セパレートされたものからなり、棒状部は少なくとも4本以上で構成され、前記シート部は、防水且つ耐熱性シートからなり、前記骨組部の屋根部と棒状部を覆う、前記収容部は、蓋付きの空洞がある箱型である、請求項1に記載のテントハウス。
【請求項5】
前記テントハウスは、底部固定器具を備え、前記アルミ製骨組部にロープ固定器具を設ける、請求項1に記載のテントハウス。
【請求項6】
前記テントハウスは、車とテントハウスが着脱式であり、自動車マフラーの周囲を囲む周壁部を備え、自動車最後部天井部分にテントハウス専用エアコンを装備し、煙突付き石油ストーブ又は薪ストーブや石油及び薪型ファンヒーター用、煙突用穴を装備したことからなり、又、自動車の高さは、屋根の高さを超えても良く、前記収容部を屋根よりも高くし、空いた空間部分には水タンクを設置することで、車内にトイレ兼ボンベ又はプロパン式シャワールームやキッチンが設置できる請求項1~5のいずれか1項に記載のテントハウスと、テントハウス用エアコンを備える請求項1に記載のテントハウス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽四自動車及び自動車と縦型に接続された着脱機能を備えた、雨漏りがしないテントハウスに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、キャンピングカー、キャンピングトレーラー、大型トラック等、寝泊まりできる車輛の需要が高まり、多種多様の車が製造され、併せて付属品のテント等も多種多様の物が販売されている。
【0003】
キャンプ用テントをヤドカリのように折り畳み式や屋根部分を伸ばして設置し移動、現地で車の屋根の上で開き宿泊し、宿泊後屋根の上で畳み帰宅することができる、自動車が知られている。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
上記ルーフ上設置キャンプ用テント収納車。自動車の屋根の上にテントを構築するものにあっては、テントを組み立てる作業が車輛上のため難しく、且つ人の出入りも難しく、夏場暑く、冬場寒く大人数での宿泊は叶わず、何より自動車のルーフに傷がつく。
【0005】
自動車の屋根に取り付けたルーフキャリアを、車輛の後方に延出できるようにし、その延出した延長キャリアをテントの骨組みとして利用してなる車輛による移動仮設テントを備えた自動車が知られている。(例えば、特許文献2参照)
【0006】
上記自動車に関しては、浴槽やボイラーが装備された素晴らしものであるが、浴室やトイレは車内の方がよく、現実問題として必要性、煩雑性を考えた場合いいささか疑問である、又雨天時、冬場の寒い時期には、バッテリーを利用したボイラーでは、お湯の熱さに疑問がもたれ非現実的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平8-42194号公報
【特許文献2】実用新案登録第3171184号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のキャンプ用テントは、多種多様であるが次のような欠点がある。折り畳み式のテントには、組み立て時間がかかる、又、地面に設営するために雨天時雨水が侵入する、さらに蛇やアリも侵入する可能性がある。最大の欠点は地面に設営するため非常に寝にくいことである。ルーフ上で組み立てるテントは、ルーフの大きさで曲面に組み立てるので、居住スペースが狭く組み立てに時間がかかる上危険であるし、夏場は非常に暑い。
【0009】
自動車の屋根に取り付けたルーフキャリアを、車輛の後方へ延出出来るようにし、その延出した延長キャリアをテントの骨組みとして利用した移動仮設テント車輛には、仕組みが煩雑で設置に時間がかかり、特に冬場に利用でき難いという欠点がある又、暴風雨対策も不十分である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記問題を解決するために、できるだけ軽量且つ丈夫で簡単に組み立てができ、夏涼しく、冬温かい居住空間提供の方法を構築した。
【0011】
本発明には、下記の態様が含まれる。
項(1)
自動車の後方部を密閉して覆う伸縮可能なテントハウスであって、前記テントハウスは、骨組部と、シート部と、収容部とからなり、前記骨組部は、複数の棒状部と屋根部を備え、前記シート部は、少なくとも屋根部を覆い、前記収容部は、前記骨組部と前記シート部とを収容可能であるテントハウス。
項(2)
棒状部は、自動車の屋根の高さまで垂直方向に延在し一方の端部で前記屋根部と連結し、他方の端部は脚部と連結し、複数の前記棒状部は、互いに水平方向に伸縮可能に連結し、複数の前記棒状部を水平方向に縮めることで、前記収容部に収容可能である、項(1)記載のテントハウス。
項(3)
脚部は、前記棒状部から地面までを垂直方向に延在し、前記収容部に収納可能であって、前記テントハウスは自動車の屋根に設置されており、前記屋根部及び棒状部を使用する際は、自動車の外面に設置する形が最適の項(1)に記載のテントハウス。
項(4)
骨組部は、アルミ材料又は強化プラスチックからなり、屋根部と棒状部が一体化されたものと、セパレートされたものからなり、棒状部は少なくとも4本以上で構成され、其々収容部にセットされている。前記シート部は、防水且つ耐熱性シートからなり、前記骨組部の屋根部と棒状部を覆う、前記収容部は、蓋付きの空洞がある箱型である、項(1)に記載のテントハウス。
項(5)
前記テントハウスは、底部固定器具を備え、前記アルミ製骨組部にロープ固定器具を設ける、項(1)に記載のテントハウス。
項(6)
テントハウスは、自動車とテントハウスが着脱式であり、自動車マフラーの周囲を囲む周壁部を備え、自動車最後部天井部分に、テントハウス専用エアコンを装備し、煙突付き石油ストーブ又は薪ストーブや石油及び薪型ファンヒーター用、煙突穴を装備したことからなり、又、自動車の高さは、屋根を超えても良く、前記収納部を屋根よりも高くし、空いた空間部分には水タンクを設置することで、車内にトイレ兼ボンベ又はプロパン式シャワールームやキッチンが設置できる項(1)~(5)のいずれか1項に記載のテントハウスと、テントハウス用エアコンを備える項(1)記載のテントハウス。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、次の効果が得られる。
(1)軽四自動車及び自動車の前方部屋根に、収容部に収縮したテントハウスを、折り曲げ自動車前方部に尖った形で設置する。当然脚部収容部は屋根中央部に向いた形で設置される。使用時には手動又は電動で後方のストッパーまで移動させ、折り曲げた部分を直線にすることで、自動車の車幅の外に収容部が設置された後、垂直に曲げることにより脚部収容部がほぼ地面と接触した後、底部固定器具をテントハウスが伸びるところまで設置し、収容部扉を開け屋根部と側面部を伸ばし、側面部先端に設置している左右の出入り口を垂直に曲げ設置すれば、極めて単純で簡単に数分で大まかな作業が終わる、アウトドア及び店舗用テントハウス装備の軽四自動車及び自動車である。
(2)テントハウス収容部は、自動車の屋根先端部に取り付けるが、利便性及び構造性の観点から、自動車の外側に設置することが絶対条件であるが、道路交通法で最大車幅は決められており、車幅内で設置するため折り曲げ尖った形にしている。理由として曲がった物を真っ直ぐにすることで横幅が伸び、自動車中央部を向いていた脚部収容部が屋根部に対して垂直に自動でセットされる事と、屋根部先端部に尖った形で設置することで、走行時風の抵抗が抑えられ燃費向上にも繋がるからである。尚、屋根収容部を伸縮型にした場合直線の面なので、風の影響を受けるため風除け用ウイングが必要になる。
(3)冬場は煙突付き石油ストーブ又はファンヒーターで暖をとるため煙突用穴を設けて、煙を外部に出すことで一酸化中毒など防ぎ安全性が確保でき料理にも利用でき、テントハウス内は温かく雪が降っても大丈夫であり、エンジンを掛けっぱなしにする必要も別にバッテリーを用意する必要も無い。夏場は自動車後部上段にテントハウス用のエアコンを装備しているので、暑い間付けても良いが、夜涼しくなれば網戸を利用すれば経済的で快適に過ごせる。
(4)通常のテントの場合、暴風雨に関して有効性がないが、特にテントハウスの場合、車輛と繋がっており、しかも屋根と側面が一体化したテントのため、雨漏りの心配が一切ないが、台風等が来た場合テントハウスを折り畳み車内での居住が可能である。
(5)テントハウスの場合、多種多様の車種に対してOEMでの設置が基本であるが、出来れば車高がある車種が望ましい。又、テントハウスの高さがあるので、車内と違い背を伸ばした形で行動できる。
(6)軽四自動車などは居住空間が狭いので、テントハウスを居住区間専用にした場合、軽四自動車又は自動車の収納ケース高さを高くしており、門型なので空間が生じた場所に水タンクが設置でき、車内に個室を作ることで、ボンベ又はプロパン式シャワーや固定式や簡易式トイレを設けることができ、又、反対側のスペースでキッチンも設置することが可能であり、非常に画期的で便利なテントハウスである。
(7)テントハウス以上の効果を持つトレーラハウスや大型キャンピングカーは、便利で美しく快適で素晴らし商品であるが、価格が高くしかも一番の問題は、運転することが難しく、万人に適用し難い。
(8)最近特に軽四自動車及び自動車を店舗にした食品販売や外食産業が流行しており、この方面での需要も高いので、現状の自動車の欠点は雨天時などその場で食べられないが、その点本発明の軽四自動車及び自動車は寒さや暑さに強く、最も役に立つのは急な雨天時である。
(9)自動車とテントハウスを着脱可能方式にすることで、単独でもテントハウスが使用できると共に、緊急時に自動車だけで避難できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】 先が尖がった収容部が、自動車の屋根に設置されている平面図である。
図2】 横に伸縮できる収容部が、自動車の屋根に設置されている平面図である。
図3】 大型車のテントハウス設置側面図である。
図4】 軽四自動車のテントハウス設置側面図である。
図5】 軽四自動車とテントハウス設置後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1には、自動車の屋根にセットされた収容部平面図が描かれており、道路交通法に抵触しないように収容部横幅が車幅より広くならないようにする方法として、屋根収容部A・Bを折り曲げ前方に尖らすことで、風圧を切り裂き燃費向上及び車輛の安定性も図られる。又折り曲げられた屋根収容部A・B及び接続している棒状収容部C・Dは、使用する際には後方に自動又は手動で後方のストッパー迄移動することにより、折り曲げられている屋根収容部A・Bが直線になることで、自動車の外側に伸びることで垂直に曲げる際に自動車に接触しない、又、接続している棒状収容部C・Dは、折り曲げられている屋根収容部A・Bが直線になることで地面に対して垂直になり、垂直に曲がった際には地面に接触さすため、棒状収容部C・Dの長さ・高さは、地面から自動車屋根までの高さとほぼ同等である。
自動又は手動で垂直に曲げた後、屋根収容部A・B及び棒状収容部C・Dの蓋を開け屋根部7と骨組部+シート部9を伸ばすが、地面1との空間を塞ぎ固定するために底部固定器具3設置しておく、最後に先端部に設置している出入口用骨組部+シート部10を垂直に曲げ、左右から延ばし中央部に磁石等で留め、別に鍵を設置する、又上部空間を塞ぐため、屋根部の先端シート部を長くしておきファスナー等で密閉性を高める。
又、屋根部7と骨組部+シート部9を風雨に対する強度を高めるために、骨組部+シート部9に予めロープ結束器具6を設けて置き、地面1に結束ロープ固定用杭4を打ち込み結束ロープ5で固定するが、個数・場所に関しては限定していない。
【0016】
本発明によるテントハウスは、多種多様の自動車に対応できるように、図面に寸法を記載していないが、構造が簡単にもかかわらず素材が丈夫且つ軽量な物を使用し、各自動車メーカー、各車種、各タイプにあわせ、OEMでの生産を想定しており、色、ガラ、デザイン、組み立て板の厚み等限定するものでない。
【0017】
本発明にテントハウスの設置方法は、屋根部7とテントハウス骨組部+シート部11の側面壁テントハウス内をより密閉するために、風雨侵入防止テントハウス底部固定器具3の中にいれ、袋状上部を縛り密閉度を高めるが、方法は限定したもので無い、尚、風雨侵入防止テントハウス底部固定器具3は左右4か所に杭が打てる仕様になっているが、地面がアスファルト又はコンクリートの場合を想定し、電動ドリルを常備し穴をあけ、終了後は補修材で補修する。
テントハウス出入口に関しては、図面上テントハウス最後部に、出入口用骨組部+シート部10を左右からの開閉し中央で合わす方式にしているが、出入り口に関しては側面に設けても良く、多種様々な様式、形式、があるので、特に限定したもので無く、図面上の明記及び詳細は控えるが、使用後の仕舞い方に関しては、逆の順番で行えば良い。
【0018】
図2には、自動車の屋根にセットされたテントハウス平面図が描かれており、道路交通法に抵触しないように収容部横幅が車幅より広くならないようにする方法として、屋根収容部A・A′を伸縮し自動車の外側に伸びることで、90度曲げる際に自動車に接触しない、当然棒状収容部C・Dは伸縮屋根収容部A′と接続しており、自動車の外側に移動するので、自動車に接触しない。
但し、図2の場合図1と比較して、進行方向に対して直線で高さもあるため、空気抵抗が高くなり、燃費や操縦性に難が出るため風除けウイング14の設置が必要となる。
【0019】
本発明におけるテントハウスは、マフラー2からの排気ガステントハウスに入り一酸化中毒を防ぐため、金属製若しくは耐熱材の底面周壁部11を設けるが、この壁は同時に、テントハウス内の密閉性を高め、居住空間の快適性に寄与する。別の方法としては、マフラー2にアタッチメントを取り付け横に出せれば良い、金属製若しくは耐熱性の排気ガス侵入防止用の底面周壁部11設置の必要はなくなるが、密閉性のための底面周壁11が必要である。
【0020】
次に図3におけるテントハウス側面図で特に強調することは、風除けウイング14と屋根収容部Aとの位置関係、及びマフラー2と底面周壁部11の位置関係である。
【0021】
次に図4における軽四自動車テントハウス側面図は、マフラー2と底面周壁部11の位置関係であり、底面周壁部11がテントハウス側に少し入り込んでいることが分かる、又自動車バックドア8の開いた状態、閉めた状態が描かれている。
密閉壁12は、軽用自動車等高さが低い車輛の屋根部7を高くする方法が描かれており、この方法により屋根部7が高くなる。
【0022】
次に図5における軽四自動車後面図は、折り曲げられている屋根収容部A・Bが真っ直ぐになり、接続している棒状収容部C・Dが屋根から降り自動車外側に設置された図である。
図には密閉壁12が描かれており、密閉壁12は車種・メーカー・大きさ等で異なるが、非常に重要なパーツである、又簡単にテントハウス専用車内エアコン13及び底部固定器具3の位置が描かれている。
【0023】
次にテントハウスの風雨侵入防止テントハウス底部固定器具3は、2個若しくは3個繋ぎで使用しワンタッチで接続でき、骨組部+シート部9の下部が収まり、設置後上部を巾着の様に閉じる構造になっているが、特定されるものではない。
内部外側底部に水抜き穴が数か所あり、仮に雨水が入ったとしてもテントハウス内に浸透しない構造である。
【0024】
骨組部+シート部9の下部円筒骨組は、最上部のひっかけを外すことで足が出て、元に戻すことで足が引っ込む仕組みであり高さ調整が目的であり、大小円筒形の棒を上下する構造である。
【0025】
図示されていないが、ボンベ又はプロパン式キッチンやトイレ兼ボンベ又はプロパン式シャワールーム(瞬間湯沸かし器の応用)は自動車最後部に設置され、トイレ兼シャワールームに関しては、内面防水加工の部屋があれば、トイレの場合固定式(ラップポン商品名)トイレでなくても、簡易トイレで十分対応出来、特に小便の場合簡易トイレを使わなくても、シャワーの水で流せば事足りる、又排水はシャワー水の場合車外に直接流しても問題ないと考えており、最終移動する際に水を使い掃除すれば良い。瞬間湯沸かし器は水タンクと脱着可能な方法で接続されており、熱源はボンベ又はプロパンであるので、バッテリーの容量の心配はせずに良く、冬場でも短時間で十分に温水が出る。又、キッチンの瞬間湯沸かし器はシャワー用と兼用で、差し込み口を付け替えれば簡単である、又排水は環境を考え、タンクにためた後始末する方式をとる。
尚、シャワールーム兼トイレの部屋とキッチンの位置は左右どちらでもよい、又、軽四自動車の場合、後部座席にシートベルト補助席を設けることも、一つの方法だと考える。
又、床面は二重底にして、脚部付き1枚を車外にだすことも、一つの方法である。
【0026】
図示されていないが、煙突付き灯油ストーブ又は薪ストーブと煙突付き灯油ファンヒーター又は薪ファンヒーターは、どの場所に設置しても良いが、一酸化炭素中毒の関係がありテントに予め穴をあけておく必要があるので、設置する場所は決めていた方が良い。灯油・薪ストーブを使用することにより、バッテリーへの負担が一切かからず、真冬でもテントハウス内は温かく、しかも灯油・薪ストーブでお湯を沸かし、料理をすることも出来る。
【0027】
図5におけるテントハウス後面図に明記しているテントハウス専用エアコン13は、本発明のテントハウスの為だけに設けたものであり、夏場には必要不可欠なものだと考える。
【0028】
店舗用テントハウスに関して、明記していないが、需要はあると考える、当然店舗様なので、雨風が凌げて飲食スペースや作業用スペースが確保できれば良いので、屋根部7と簡単な骨組部があれば十分だと考え、シート部の代わりにプルーシート等で一時的に凌ぐ方法でも良いと考える。
【0029】
通常、屋根収容部A・Bや棒状収容部C・Dに収容されている屋根部7や骨組部+シート部9は、端が収容部に留められているが、この部分は、自動若しくは手動で着脱できる構造である、但しこの場合、屋根収容部A・Bの反対側に、密閉用シート等を備えて置き、自動車が離れた際に空間を覆うものが必要になる。
理由として、駐車スペースが十分確保できる場所であれば、別に問題ないが、狭い場所の場合テントハウス独立させ、横に自動車を置けるようにする必要性がある、又、緊急時、例えば川の増水や害獣の危険等が迫った際、テントハウスを放棄して自動車に乗り安全な場所に避難するためにも、絶対に必要不可欠なシステムである。
【符号の説明】
【0030】
A 屋根収容部
A′伸縮屋根収容部
B 屋根収容部
C 棒状収容部
D 棒状収容部
1 地面
2 マフラー
3 底部固定器具
4 結束ロープ固定用杭
5 結束ロープ
6 ロープ結束器具
7 屋根部
8 自動車バックドア
9 骨組部+シート部
10 出入口用骨組部+シート部
11 底面周壁部
12 密閉壁
13 テントハウス専用車内エアコン
14 風除けウイング
図1
図2
図3
図4
図5