(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180241
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】多層ポリマー構造体およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
B32B 27/36 20060101AFI20241219BHJP
B65D 65/40 20060101ALI20241219BHJP
B29C 48/08 20190101ALI20241219BHJP
B29C 48/21 20190101ALI20241219BHJP
【FI】
B32B27/36
B65D65/40 D
B29C48/08
B29C48/21
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023189769
(22)【出願日】2023-11-07
(31)【優先権主張番号】112122113
(32)【優先日】2023-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】112134992
(32)【優先日】2023-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】501296612
【氏名又は名称】南亞塑膠工業股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】NAN YA PLASTICS CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100204490
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 葉子
(72)【発明者】
【氏名】廖 ▲徳▼超
(72)【発明者】
【氏名】曹 俊哲
(72)【発明者】
【氏名】鄭 文瑞
(72)【発明者】
【氏名】劉 岳欣
【テーマコード(参考)】
3E086
4F100
4F207
【Fターム(参考)】
3E086AB01
3E086AD01
3E086BA04
3E086BA15
3E086BB90
4F100AK42A
4F100AK42B
4F100AK42C
4F100AT00B
4F100BA02
4F100BA03
4F100EH20
4F100GB16
4F100JA04B
4F100JA12A
4F100JA12C
4F100YY00A
4F100YY00B
4F207AA24
4F207AG01
4F207KA01
4F207KA17
4F207KB26
4F207KL84
(57)【要約】 (修正有)
【課題】多層ポリマー構造体およびその製造方法を提供する。
【解決手段】多層ポリマー構造は、支持層100および第1表面層102を含む。支持層は、ポリエチレンテレフタレートを含む。支持層の融点は、235℃~252℃である。第1表面層は、支持層の第1表面に位置し、非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリエチレンテレフタレートを含み、235℃~252℃の融点を有する支持層と、
前記支持層の第1表面に位置し、非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む第1表面層と、
を含む多層ポリマー構造。
【請求項2】
前記第1表面層が、18モル%~35モル%の立体障害を有するモノマーを含む請求項1に記載の多層ポリマー構造。
【請求項3】
前記立体障害を有するモノマーが、イソフタル酸、ネオペンチルグリコール、フタル酸、ペンタエリスリトール、プロピレングリコール、イソソルビド、およびポリエチレングリコールの組み合わせのうちの少なくとも1つから選択される請求項2に記載の多層ポリマー構造。
【請求項4】
前記第1表面の反対側にある前記支持層の第2表面に位置し、前記非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む第2表面層をさらに含む請求項1に記載の多層ポリマー構造。
【請求項5】
前記支持層の厚さが、前記多層ポリマー構造の厚さの70%~88%を占め、前記第1表面層の厚さおよび前記第2表面層の厚さが、それぞれ前記多層ポリマー構造の前記厚さの6%~15%を占める請求項4に記載の多層ポリマー構造。
【請求項6】
ポリエチレンテレフタレートを含み、235℃~252℃の融点を有する第1ポリエステルペレットを提供することと、
非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む第2ポリエステルペレットを提供することと、
支持層および前記支持層の前記第1表面に位置する第1表面層を共押出しにより形成することと、
を含み、前記支持層の原料が、前記第1ポリエステルペレットを含み、前記第1表面層の原料が、前記第2ポリエステルペレットを含む多層ポリマー構造の製造方法。
【請求項7】
前記第2ポリエステルペレットを提供する方法が、
テレフタル酸とエチレングリコールの間でエステル交換反応を行って、ビス(2-ヒドロキシエチル)テレフタレートを形成することと、
前記ビス(2-ヒドロキシエチル)テレフタレートと立体障害を有するモノマーを共重合して、前記非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む前記第2ポリエステルペレットを形成することと、
を含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記非晶質ポリエチレンテレフタレートが、18モル%~35モル%の前記立体障害を有するモノマーを含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記立体障害を有するモノマーが、イソフタル酸、ネオペンチルグリコール、フタル酸、ペンタエリスリトール、プロピレングリコール、イソソルビド、およびポリエチレングリコールの組み合わせのうちの少なくとも1つから選択される請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記支持層、前記支持層の前記第1表面に位置する前記第1表面層、および前記支持層の前記第1表面の反対側にある第2表面に位置する第2表面層を共押出しにより形成することをさらに含み、前記第2表面層の原料が、前記第2ポリエステルペレットを含む請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多層ポリマー構造体およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
環境保護の意識が高まるにつれ、プラスチック製品のリサイクルがますます注目を集めている。現在、市場に出回っている多くの電子製品は、ダンボールとダンボールに接着された透明なプラスチックケーシングを用いて包装されている。これにより、消費者は、透明なプラスチックケーシングを通して電子製品を直接視認することができる。一般的に、これらの透明なプラスチックケーシングの材料は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate, PET)およびポリ(エチレンテレフタレートコ-1,4-シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(poly (ethylene terephthalateco-1,4-cylclohexylenedimethylene terephthalate), PETG)の共押出し材料である。これは、PETを中間支持層とし、PETGを表面接着層として構成されたものである。PETGとPETは、いずれもポリエステル材料であるが、PETGは、樹脂識別コード(resin identification code)が7に分類され、PETは、樹脂識別コードが1に分類されている。これにより、PETGとPETを一緒にリサイクルすることが難しくなるため、包装材料のリサイクル性を向上させる方法が緊急に必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、PETとPETGの複合材料を包装材料として使用するには、リサイクルが難しいという欠点がある。したがって、リサイクル性を向上させた多層ポリマー構造体を提案する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の少なくとも1つの実施形態は、支持層および第1表面層を含む多層ポリマー構造体を提供する。支持層は、ポリエチレンテレフタレートを含む。支持層の融点は、235℃~252℃である。第1表面層は、支持層の第1表面に位置しており、第1表面層は、非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む。
【0005】
本発明の少なくとも1つの実施形態は、以下のステップを含む多層ポリマー構造体の製造方法を提供する。まず、第1ポリエステルペレットを提供する。第1ポリエステルペレットは、ポリエチレンテレフタレートを含み、かつ、融点は、235℃~252℃である。次に、第2ポリエステルペレットを提供する。第2ポリエステルペレットは、非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む。支持層および支持層の第1表面上の第1表面層を共押出しにより形成する。支持層の原料は、第1ポリエステルペレットを含み、第1表面層の材料は、第2ポリエステルペレットを含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、非晶質ポリエチレンテレフタレート(amorphous polyethylene terephthalate)およびポリエチレンテレフタレート(PET)を含む多層ポリマー構造体を提供する。非晶質ポリエチレンテレフタレートおよびPETは、いずれもプラスチック樹脂識別コード#1に分類されるため、非晶質ポリエチレンテレフタレートを表面層として使用し、PETを支持層として使用することによって得られた多層ポリマー構造体は、容易にリサイクルすることができ、省エネルギー、カーボン削減、および環境に優しいといった利点を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の1つの実施形態に係る多層ポリマー構造体の概略的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の1つの実施形態に係る多層ポリマー構造体の概略的断面図である。
図1を参照すると、多層ポリマー構造体10は、支持層100および支持層100の第1表面102上に位置する第1表面層210を含む。本実施形態において、多層ポリマー構造体10は、さらに、支持層100の第2表面104上に位置する第2表面層220を含む。
【0009】
支持層100は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含む。いくつかの実施形態において、支持層100のPETは、バージンポリエステル(virgin polyester)、リサイクルポリエステル(recycled polyester)、またはその組み合わせを含むことができる。バージンポリエステルは、新たに製造されたポリエステルを指し、リサイクルポリエステルは、物理的にリサイクルされたポリエステルおよび/または化学的にリサイクルされたポリエステルを含むことができる。いくつかの実施形態において、バージンポリエステルおよび/またはリサイクルポリエステルは、ポリエステルペレットを製造するための原料として使用され、その後、支持層100を形成するための原料として使用される。
【0010】
例えば、リサイクルポリエステルを得る方法は、様々な種類の廃ポリエステル樹脂材料を収集することを含む。その後、収集された廃ポリエステル樹脂材料を種類、色、用途に基づいて分類する。続いて、廃ポリエステル樹脂材料を圧縮および包装してから、廃棄物処理施設へ運ぶ。
【0011】
いくつかの実施形態において、廃ポリエステル樹脂材料は、リサイクルPETボトル、フィルム材料、繊維などを含むが、本発明はこれらに限定されない。ボトルキャップ、ラベル、接着剤などの廃ポリエステル樹脂材料上の他の成分を除去する。その後、浮遊法などの方法を使用して、廃ポリエステル樹脂材料を切断、粉砕、および分離し、PETボトル内の異なる材料で作られたボトルネック、ライナー、本体を分離する。そして、粉砕された廃ポリエステル樹脂材料を乾燥させて、後続の製造工程用の加工済みリサイクルポリエステル材料(すなわち、リサイクルポリエチレンテレフタレート(recycled polyethylene terephthalate, r-PET))を得る。
【0012】
リサイクルポリエステル材料をさらに加工して、リサイクルポリエステルペレットを得る。リサイクルポリエステルペレットは、物理的にリサイクルされたポリエステルペレットまたは化学的にリサイクルされたポリエステルペレットであってもよい。
【0013】
いくつかの実施形態において、物理的にリサイクルされたポリエステルペレットは、物理的にリサイクルされた従来のポリエステルペレットおよび物理的にリサイクルされた変性ポリエステルペレットを含む物理的なリサイクル方法によって製造されたポリエステル樹脂を指す。物理的にリサイクルされた従来のポリエステルペレットは、リサイクル過程中に機能性添加剤を一切含まない。しかしながら、物理的にリサイクルされた変性ポリエステルペレットは、リサイクル過程中に機能性添加剤(例えば、潤滑剤、着色剤、耐候剤、マット化剤)を添加して、異なる機能性を有する物理的にリサイクルされた変性ポリエステルペレットを製造する。
【0014】
支持層100中のPETは、固有粘度(intrinsic viscosity, IV)が0.72dL/g~0.84dL/gの範囲であり、好ましい範囲は、0.76dL/g~0.80dL/gである。固有粘度が0.72以下になると、材料の粘度が低すぎるため、押出シートの形成が悪くなり、衝撃強度が低下する。固有粘度が0.84を超えると、材料の粘度が高すぎるため、シート生産速度が20%以上低下し、加工温度に必要なエネルギーも増大する。いくつかの実施形態において、PETの固有粘度は、固体粘度増加法および/または液体粘度増加法を含む粘度増強プロセスにより増加させることができる。
【0015】
いくつかの実施形態において、化学的にリサイクルされたポリエステルペレットの製造過程は、リサイクルポリエステル材料(PETボトルフレークなど)を切断することと、切断したフレークを化学的脱重合溶液に入れることを含む。これにより、リサイクルポリエステル材料中のポリエステル分子が分解し、リサイクルポリエステル材料の脱重合が達成される。さらに、短い重合鎖および1つのジカルボン酸単位と2つのジオール単位からなるエステルモノマー、例えば、ビス(2-ヒドロキシエチル)テレフタレート(bis(2-hydroxyethyl) terephthalate, BHET)を有するポリエステル組成物を得ることが可能である。そして、オリゴマー混合物を分離および精製してから、オリゴマー混合物の再重合を行って、化学的にリサイクルされたポリエステルペレットを生成する。いくつかの実施形態において、化学的再製造過程中に機能性添加剤(例えば、潤滑剤、着色剤、耐候性改良剤、マット化剤)をオリゴマー混合物に添加することができる。その後、重合を行って、異なる機能性を有する化学的にリサイクルされた変性ポリエステルペレットを得る。
【0016】
支持層100中のPETは、結晶性であるため、235℃~252℃の融点を有する。いくつかの実施形態において、支持層100中のPETは、室温(約23℃)で9%以上の結晶性を有する。いくつかの実施形態において、支持層100中のPETの冷却結晶化温度(cooling crystallization temperature, Tcc)は、160℃~190℃である。
【0017】
第1表面層210および第2表面層220は、それぞれ支持層110の第1表面102および第2表面104上に位置する。第1表面層210および第2表面層220は、非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む。いくつかの実施形態において、第1表面層210および第2表面層220は、非晶質ポリエチレンテレフタレートポリエステルペレットを原料として使用することによって形成される。
【0018】
いくつかの実施形態において、テレフタル酸(terephthalic acid, PTA)とエチレングリコール(ethylene glycol, EG)の間でエステル交換反応を行って、ビス(2-ヒドロキシエチル)テレフタレート(BHET)を形成する。その後、BHETと立体障害を有するモノマーを共重合して、非晶質ポリエチレンテレフタレートを形成する。いくつかの実施形態において、非晶質ポリエチレンテレフタレートは、18モル%~35モル%の立体障害を有するモノマーを含む。いくつかの実施形態において、立体障害を有するモノマーは、イソフタル酸、ネオペンチルグリコール、フタル酸、ペンタエリスリトール、プロピレングリコール、イソソルビド、およびポリエチレングリコールの組み合わせのうちの少なくとも1つから選択される。立体障害を有するモノマーの含有量を調整することによって、PETの結晶化速度を遅らせて、非晶質ポリエチレンテレフタレートの調製を容易にすることができる。いくつかの実施形態において、第1表面層210および第2表面層220中の非晶質ポリエチレンテレフタレートは、非晶質(融点なし)材料であり、温度がそのガラス転移温度を超えると軟化現象を示すため、接着層として使用するのに適している。いくつかの実施形態において、第1表面層210および第2表面層220中の非晶質ポリエチレンテレフタレートのガラス転移温度は、60℃~80℃の間であり、非晶質ポリエチレンテレフタレートは、融点および冷却結晶化温度(Tcc)を有さない。
【0019】
上述した非晶質ポリエチレンテレフタレート材料を切断および粒状化して、非晶質ポリエチレンテレフタレートのポリエステルペレットを得る。いくつかの実施形態において、スクリュー押出造粒機によって粒状化することによって、上述した非晶質ポリエチレンテレフタレート材料を粒状のポリエステルペレットにする。
【0020】
最後に、PETのポリエステルペレットと非晶質ポリエチレンテレフタレートのポリエステルペレットを原料として使用して共押出しを行い、支持層100、第1表面層210、および第2表面層220を形成する。支持層100の原料は、PET製のポリエステルペレット(第1ポリエステルペレットとも称す)を含み、第1表面層210および第2表面層220の原料は、非晶質エチレンテレフタレートの非晶質ポリエステルペレット(第2ポリエステルペレットとも称す)を含む。第1ポリエステルペレットおよび第2ポリエステルペレットをそれぞれ押出機に投入し、共押出し工程によって多層ポリマー構造10を生成する。
【0021】
いくつかの実施形態において、多層ポリマー構造10の厚さTは、0.15mm~1.4mmである。いくつかの実施形態において、支持層100の厚さT1は、多層ポリマー構造10の厚さTの70%~88%を占め、第1表面層210の厚さT2および第2表面層220の厚さT3は、それぞれ多層ポリマー構造10の厚さTの6%~15%を占める。
【0022】
いくつかの実施形態において、共押出し工程を行った後、得られた多層ポリマー構造10を冷却ホイール(cooling wheel)などにより冷却する。そして、冷却された多層ポリマー構造10を巻き取り、最終的に、要求に応じて成形および熱シール工程(例えば、高周波熱シール、熱ラミネーションなど)を行う。本実施形態において、多層ポリマー構造10内の第1表面層210および第2表面層220の軟化温度(またはガラス転移温度)は、支持層100よりも低い。その結果、加熱したとき、第1表面層210および第2表面層220が容易に軟化して、他のコンポーネントを接着するための接着層として機能することが可能となる。
【0023】
表1は、いくつかの実施例における様々な立体障害モノマーを有する非晶質ポリエチレンテレフタレートの組成および物理的特性とPETGの物理的特性の比較を示したものである。
【0024】
【0025】
表1において、実施例1~実施例3の非晶質ポリエチレンテレフタレートには、追加の粘度増加工程を適用していない。また、非晶質ポリエチレンテレフタレートの固有粘度は、支持層に使用されたPETに適した固有粘度範囲(0.72dL/g~0.84dL/g)よりも低い。表2は、いくつかの実施例といくつかの比較例の間の多層ポリマー構造の特性を比較したものである。表2の多層ポリマー構造は、2つの表面層および表面層の間に挟まれた支持層から成る。
【0026】
【0027】
表2からわかるように、非晶質ポリエチレンテレフタレートを表面層として使用した多層ポリマー構造の特性は、高周波熱シールや熱ラミネーションなどの熱シール工程を行った後、PETGの特性と類似している。さらに、実施例4および実施例5の多層ポリマー構造は、PETGを表面層として使用した比較例1と比較して、高い衝撃抵抗性を示している。また、実施例4~実施例6の多層ポリマー構造は、落下球衝撃試験において破断がないため、パッケージ材料、カード、電子デバイスなどの製品の他のパッケージ部品として使用するのに適している。さらに、非晶質ポリエチレンテレフタレートおよびPETは、いずれもプラスチック樹脂識別コード#1に分類されるため、非晶質ポリエチレンテレフタレートを表面層として使用し、PETを支持層として使用することによって得られた多層ポリマー構造は、容易にリサイクルすることができ、それにより、エネルギー節約、カーボン削減、および環境に優しいといった利点を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明の多層ポリマー構造およびその形成方法は、パッケージ構造およびその製造方法に適用することができる。
【符号の説明】
【0029】
10 多層ポリマー構造
100 支持層
102 第1表面
104 第2表面
210 第1表面層
220 第2表面層
T、T1、T2、T3 厚さ
【外国語明細書】