(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180248
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/014 20230101AFI20241219BHJP
G16H 20/10 20180101ALI20241219BHJP
【FI】
G06Q30/014
G16H20/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023200789
(22)【出願日】2023-11-28
(31)【優先権主張番号】P 2023097372
(32)【優先日】2023-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2023167717
(32)【優先日】2023-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】内田 直樹
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA25
(57)【要約】 (修正有)
【課題】食品や医薬品をはじめとする様々な商品の品質等に関する情報にユーザが容易にアクセスできる情報提供システムを提供する。
【解決手段】メーカーからユーザへ商品に関する情報を提供する情報提供システムであって、ネットワーク100に接続された第1コンピュータ2を有し、第1コンピュータ2は、メーカーから、コード発行依頼SgおよびURL設定依頼Dsを受け付ける第1通信部21と、コード発行依頼Sgに応じてシステムURLおよび2次元コードを生成するコード生成部22と、URL設定依頼Dsに応じてシステムURLに対応する第1ページファイルD3の生成とシステムURLから転送先URLへの転送との少なくとも一方を行う実行部23と、を有し、ユーザが、ユーザ端末5から2次元コードを介して、容易に適切な情報にアクセスすることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メーカーからユーザへ商品に関する情報を提供するための情報提供システムであって、
ネットワークに接続された第1コンピュータ
を有し、
前記第1コンピュータは、
前記メーカーから、コード発行依頼およびURL設定依頼を受け付ける第1通信部と、
前記コード発行依頼に応じて、システムURLおよび前記システムURLを表す2次元コードを生成するコード生成部と、
前記URL設定依頼に応じて、前記システムURLに対応する第1ページファイルの生成、および、前記システムURLから転送先URLへの転送、の少なくとも一方を行う実行部と、
を有する、情報提供システム。
【請求項2】
前記請求項1に記載の情報提供システムであって、
前記ネットワークに接続され、前記メーカーからの入力を直接受け付ける第2コンピュータをさらに有し、
前記第2コンピュータは、
前記コード発行依頼および前記URL設定依頼を入力可能な入力部と、
前記コード発行依頼および前記URL設定依頼を前記ネットワークを介して前記第1コンピュータへ送信する第2通信部と、
を有する、情報提供システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供システムであって、
前記第2コンピュータは、
前記転送先URLに対応する第2ページファイルを記憶する記憶部
をさらに有する、情報提供システム。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の情報提供システムであって、
前記URL設定依頼において、前記メーカーは、
前記システムURLへの接続時に前記第1ページファイルを表示するか、または、前記転送先URLへ直接転送を行うかのいずれかを設定可能である、情報提供システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報提供システムであって、
前記URL設定依頼において、前記メーカーは、
前記システムURLへの接続時に前記第1ページファイルを表示する場合に、前記第1ページファイルに前記転送先URLへの転送リンクを作成するか否かを設定可能である、情報提供システム。
【請求項6】
請求項4に記載の情報提供システムであって、
前記URL設定依頼において、前記メーカーは、期限を設定可能であり、
前記URL設定依頼が前記期限の設定を含む場合、前記実行部は、自動で前記第1ページファイルを生成する、情報提供システム。
【請求項7】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の情報提供システムであって、
前記2次元コードを前記商品または前記商品の包装に印刷する印刷装置
をさらに有する、情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の品質等に関する情報を提供するための情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品の品質管理を目的として、商品のパッケージにロット番号等を付している。そして、商品に不具合が発見された場合に、ロット番号を参照してリコールを行うことが一般的である。しかしながら、テレビCMや新聞広告等で周知を行ったとしても、対象商品を所持するユーザ全員がリコールを認識することは困難である。このため、リコールにおいて全ての対象商品を回収することは難しい。特に、食品や医薬品においては、商品の不具合が消費者等のユーザの健康に直結するため、ユーザが商品に関する情報を容易に取得できる方法を構築することが望ましい。
【0003】
医薬品について、ユーザに医薬品を提供する薬剤師が、それぞれの医薬品の商品情報や回収情報を取得するための情報提供システムについては、特許文献1に記載されている。このように、薬剤師や医師などの医療従事者が医薬品の商品情報を得るシステムは従来からあり、さらに改良されつつあるが、ユーザ(患者)がロット番号毎に規定される有効期限や回収情報を直接得る方法は現状ほとんどない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
医薬品は、薬局や病院へ供給される時点では、箱等の外側パッケージに収容され、外側パッケージに有効期限等の情報が記載されている。しかしながら、ユーザが手にする医薬品は、箱等の外側パッケージから取り出された状態であることが多い。このため、ユーザが外側パッケージに記載された情報を得ることは困難である。
【0006】
一方、ユーザが手にする医薬品は、外側パッケージから出された状態であり、錠剤であればPTP包装、塗り薬や目薬であれば、最小単位のチューブ容器や滴下用容器である場合が多い。これらの医薬品の包装や容器については、情報を記載するスペースが小さいため、外側パッケージに比べて記載情報は少なく、ロット番号の視認性が低いことも多い。
【0007】
さらに、ユーザがロット番号を知り得たとしても、有効期限や回収情報等の情報を得るための手段を知らないため、適切な情報を得ることが困難である。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、食品や医薬品をはじめとする様々な商品の品質等に関する情報にユーザが容易にアクセスできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、メーカーからユーザへ商品に関する情報を提供するための情報提供システムであって、ネットワークに接続された第1コンピュータを有し、前記第1コンピュータは、前記メーカーから、コード発行依頼およびURL設定依頼を受け付ける第1通信部と、前記コード発行依頼に応じて、システムURLおよび前記システムURLを表す2次元コードを生成するコード生成部と、前記URL設定依頼に応じて、前記システムURLに対応する第1ページファイルの生成、および、前記システムURLから転送先URLへの転送、の少なくとも一方を行う実行部と、を有する。
【0010】
本願の第2発明は、第1発明の情報提供システムであって、前記ネットワークに接続され、前記メーカーからの入力を直接受け付ける第2コンピュータをさらに有し、前記第2コンピュータは、前記コード発行依頼および前記URL設定依頼を入力可能な入力部と、前記コード発行依頼および前記URL設定依頼を前記ネットワークを介して前記第1コンピュータへ送信する第2通信部と、を有する。
【0011】
本願の第3発明は、第2発明の情報提供システムであって、前記第2コンピュータは、前記転送先URLに対応する第2ページファイルを記憶する記憶部をさらに有する。
【0012】
本願の第4発明は、第1発明ないし第3発明のいずれか一発明の情報提供システムであって、前記URL設定依頼において、前記メーカーは、前記システムURLへの接続時に前記第1ページファイルを表示するか、または、前記転送先URLへ直接転送を行うかのいずれかを設定可能である。
【0013】
本願の第5発明は、第4発明の情報提供システムであって、前記URL設定依頼において、前記メーカーは、前記システムURLへの接続時に前記第1ページファイルを表示する場合に、前記第1ページファイルに前記転送先URLへの転送リンクを作成するか否かを設定可能である。
【0014】
本願の第6発明は、第4発明の情報提供システムであって、前記URL設定依頼において、前記メーカーは、期限を設定可能であり、前記URL設定依頼が前記期限の設定を含む場合、前記実行部は、自動で前記第1ページファイルを生成する。
【0015】
本願の第7発明は、第1発明ないし第3発明のいずれか一発明の情報提供システムであって、前記2次元コードを前記商品または前記商品の包装に印刷する印刷装置をさらに有する。
【発明の効果】
【0016】
本願の第1発明~第7発明によれば、ユーザが、ユーザ端末から2次元コードを介して、容易に、適切な情報にアクセスすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】情報提供システムの構成を示した概略図である。
【
図2】情報提供システムの各部の機能を概念的に示したブロック図である。
【
図3】情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
【
図4】商品の製造処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】システムURLの設定処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】商品情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【
図9】システムURLへ接続時のユーザ端末の画面表示の例である。
【
図10】システムURLへ接続時のユーザ端末の画面表示の例である。
【
図11】変形例に係るシステムURLの設定画面の一例である。
【
図12】変形例に係るシステムURLの設定画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
<1.情報提供システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る情報提供システム1の構成を示した図である。
図2は、情報提供システム1の機能を概念的に示したブロック図である。この情報提供システム1は、医薬品や食品をはじめとする様々な商品を製造するメーカーが、商品の情報をユーザに簡便に提供するためのシステムである。ここで、メーカーは、例えば、製薬会社、製菓会社、食品製造会社等の商品を製造する企業である。また、ユーザは、例えば、医薬品を処方・購入される患者や、商品を購入する消費者である。本実施形態の情報提供システム1は、医薬品の情報をユーザである患者に対して提供するためのシステムである。
【0020】
図1に示すように、情報提供システム1は、ネットワーク100と、第1コンピュータ2と、第2コンピュータ3と、印刷装置4と、複数のユーザ端末5とを含む。第1コンピュータ2、第2コンピュータ3、および複数のユーザ端末5は、ネットワーク100に接続されている。
【0021】
本実施形態では、情報提供処理を行うためのサービスを提供するシステム管理者が第1コンピュータ2を管理し、製薬会社等の商品の製造・販売者が第2コンピュータ3および印刷装置4を管理することが想定されている。また、ユーザ端末5はそれぞれ、商品を購入した消費者(医薬品においては、医薬品を処方された患者)の所有するスマートフォンまたはタブレット端末である。なお、ユーザ端末5は、QRコード(登録商標)と呼ばれる2次元コードを読み取り可能であり、ネットワーク100に接続可能な機器であれば、スマートフォンまたはタブレット端末に限られない。
【0022】
第1コンピュータ2は、システムURLに関する管理を行うための情報処理装置である。第1コンピュータ2は、
図1中に概念的に示したように、CPU等のプロセッサ201、RAM等のメモリ202、およびハードディスクドライブ等の記憶部203を有する。記憶部203には、情報提供処理を実行するためのコンピュータプログラムPg1が、記憶されている。
【0023】
第1コンピュータ2において、コンピュータプログラムPg1をメモリ202に読み出し、プロセッサ201がコンピュータプログラムPg1に従って動作することにより、
図2に示す各機能が実現される。
図2に示すように、第1コンピュータ2は、実現される機能部として、第1通信部21と、コード生成部22と、実行部23と、第1記憶部24とを有する。
【0024】
第1通信部21は、第1コンピュータ2と外部との間で、ネットワーク100を介して、データの送受信を行う。第1通信部21は、メーカーの管理する第2コンピュータ3から、コード発行依頼SgおよびURL設定依頼Dsを受け付ける。また、第1通信部21は、システム管理者の管理する第1コンピュータ2から、第2コンピュータ3へ、システムURLデータD1および2次元コードデータD2を送信する。また、第1通信部21は、第1コンピュータ2から、各ユーザ端末5へ、第1ページファイルD3および転送設定D4を送信する。
【0025】
コード生成部22は、コード発行依頼Sgに応じて、システムURLと、2次元コードとを生成する。すなわち、コード生成部22は、システムURLを示す文字データであるシステムURLデータD1と、2次元コードを示す画像データである2次元コードデータD2を生成する。
【0026】
実行部23は、URL設定依頼Dsに応じて、当該システムURLに対応する第1ページファイルD3を生成し、システムURLに対する転送設定D4を行う。転送設定D4には、システムURLからの転送の有無と、転送を行う場合の転送先URLとが含まれる。
【0027】
第1記憶部24は、実行部23の生成した第1ページファイルD3や、設定された転送設定D4を、システムURL毎に記憶する。
【0028】
第2コンピュータ3は、システムURLに関する設定を行うための情報処理装置である。第2コンピュータ3は、
図1中に概念的に示したように、CPU等のプロセッサ301、RAM等のメモリ302、およびハードディスクドライブ等の記憶部303を有する。記憶部303には、情報提供処理を実行するためのコンピュータプログラムPg2が、記憶されている。
【0029】
第2コンピュータ3において、コンピュータプログラムPg2をメモリ302に読み出し、プロセッサ301がコンピュータプログラムPg2に従って動作することにより、
図2に示す各機能が実現される。
図2に示すように、第2コンピュータ3は、実現される機能部として、第2通信部31と、第2記憶部32とを有する。
【0030】
また、第2コンピュータ3には、第2コンピュータ3へ入力を行うための入力部310と、画像を表示するための表示部320とが備えられている。入力部310は、メーカーから種々の情報や指示の入力を直接受け付ける。これにより、入力部310においてメーカーは、コード発行依頼SgおよびURL設定依頼Dsを入力可能である。また、入力部310から入力することにより、メーカーは、第2ページファイルD5,D6を作成することができる。
【0031】
表示部320は、メーカーに対して種々の情報を視覚的に表示することができる。例えば、URLの設定工程を行う場合には、第1コンピュータ2から提示された設定画面を表示部320に表示しつつ、入力部310からURL設定依頼Dsを入力することができる。
【0032】
第2通信部31は、第2コンピュータ3と外部との間で、ネットワーク100を介して、データの送受信を行う。第2通信部31は、メーカーの管理する第2コンピュータ3から、コード発行依頼SgおよびURL設定依頼Dsを第1コンピュータ2へと送信する。また、第2通信部31は、第1コンピュータ2で生成されたシステムURLデータD1および2次元コードデータD2を受信する。
【0033】
第2記憶部32は、各種データを記憶する。第2記憶部32には、第1コンピュータ2から受信したURLデータD1および2次元コードデータD2が、商品のロット番号と紐付けられた状態で、記憶されている。また、第2記憶部32には、メーカーが作成した第2ページファイルD5,D6が記憶される。
【0034】
本実施形態において、メーカーが作成する第2ページファイルD5,D6は、使用説明文書D5と、回収喚起文書D6とが含まれる。なお、メーカーが作成する第2ページファイルには、その他の目的の文書等が含まれてもよい。
【0035】
印刷装置4は、医薬品の包装に2次元コード等を印刷するための装置である。具体的には、印刷装置4は、PTP包装のアルミ箔に印刷を行うアルミロール印刷機であってもよいし、医薬品の包装に貼付されるラベルに印刷を行うラベルプリンタであってもよい。印刷装置4は、第2コンピュータ3と通信可能であり、第2コンピュータ3から送信された2次元コードデータD2に基づいて、後述する2次元コード85を印刷することができる。なお、印刷装置4は、ネットワーク100を介して第2コンピュータ3と通信してもよい。
【0036】
<2.情報提供処理の大まかな流れ>
次に、情報提供システム1における情報提供処理の具体的な流れについて、図を参照しつつ説明する。
図3は、情報提供システム1における情報提供処理の大まかな流れを示したフローチャートである。
【0037】
図3に示すように、この情報提供システム1における情報提供処理は、大まかに、商品製造処理(ステップS1)、システムURL設定処理(ステップS2)、およびユーザによる情報照会処理(ステップS3)を含む。
【0038】
まず、メーカーが、商品製造時に、商品の包装等に、商品のロット番号毎に対応するシステムURLにアクセスするための2次元コードを付与する(ステップS1)。そして、メーカーは、第2コンピュータ3にURL設定依頼Dsを入力する。すなわち、メーカーは、商品が出荷される前に、当該システムURLにユーザがアクセスした場合に、どのようなWebサイトが表示されるかについて設定を行う(ステップS2)。
【0039】
なお、ステップS2の設定は、そのロット番号を有する商品の状況が変化する度に、再度ステップS2を行ってその設定を変更できる。このため、商品出荷後に、有効期限の変更や、リコールが生じた場合にも、すぐにその設定を変更することができる。
【0040】
包装にシステムURLが付与された商品が販売されると、ユーザが当該商品を購入する。なお、商品が医薬品である場合、ユーザが当該医薬品を処方される。商品を購入したユーザは、いつでも、ユーザ端末5を用いて商品に付された2次元コードを読み込んで、情報照会を行うことができる(ステップS3)。これにより、商品の説明書を読んだり、商品の有効期限を確認したり、商品の回収情報を閲覧したりすることができる。
【0041】
<3.メーカーによる商品包装へのコード付与処理>
図4は、メーカーによる商品包装へのコード付与処理(ステップS1)の流れを示したフローチャートである。
【0042】
図4に示すように、商品の製造前において、メーカーは、製造予定のロットにロット番号を付与する。そして、メーカーは、システム管理者に対して、ロット番号毎に、システムURLと、そのシステムURLを表す2次元コードとの発行を依頼する(ステップS101)。
【0043】
具体的には、メーカーは、入力部310を操作してコード発行依頼Sgを入力する。これにより、第2コンピュータ3の第2通信部31から、ネットワーク100を介して第1コンピュータ2の第1通信部21へとコード発行依頼Sgが送信される。第1通信部21が受け付けたコード発行依頼Sgは、コード生成部22へと引き渡される。
【0044】
コード発行依頼Sgが入力されると、コード生成部22は、ロット番号毎に固有のシステムURLを自動的に発行するとともに、当該システムURLを表す2次元コードを発行する(ステップS102)。すなわち、2次元コードには、システムURLが記述される。なお、システムURLを示すテキストデータをシステムURLデータD1、2次元コードを示す画像データを2次元コードデータD2と称する。
【0045】
そして、コード生成部22の生成したシステムURLデータD1および2次元コードデータD2は、第1通信部21によって、ネットワーク100を介して、第2コンピュータ3へと送信される。また、第1コンピュータ3は、ロット番号と、生成されたシステムURLおよび2次元コードとを紐付けて記憶する。
【0046】
第2コンピュータ3の第2通信部31は、ネットワーク100を介してシステムURLデータD1および2次元コードデータD2を受信すると、表示部320にそれらを表示するとともに、印刷装置4へ2次元コードデータD2を送信する。なお、第2コンピュータ3から印刷装置4への2次元コードデータD2の送信は、オンラインおよびオフラインのいずれによって行われてもよい。そして、印刷装置4は、錠剤の包装に2次元コードを印刷する(ステップS103)。
【0047】
図5は、商品の錠剤9のPTP包装90の一例を示した平面図である。ここでは、商品が医薬品であって、PTP(press through pack)包装90により包装された錠剤9である場合について説明する。
図5中、左側には、PTP包装90の表面91、右側には、PTP包装90の裏面92が示されている。
【0048】
PTP包装90は、ブリスターパック包装とも呼ばれ、凹凸を形成した樹脂シート901とアルミニウム箔902とにより、錠剤9を1錠ずつ包む包装である。具体的には、樹脂シート901の一部を表側へ押し出して形成されたカップ状のポケット900に裏側から錠剤9を1錠ずつ収容し、樹脂シート901の裏側にアルミニウム箔902を張り付けている。
【0049】
このPTP包装90は、樹脂シート901が透明であるため、表面91から見て、アルミニウム箔902の表面に印刷された文字を視認することができる。PTP包装90の表面91および裏面92には、従来より、錠剤9を識別するための薬剤名81、リサイクルマーク82、PTPシート使用法を示すイラスト83、および調剤包装単位用コード84が印刷されている。このPTP包装90は、これらに加えて、2次元コード85が印刷されている。この2次元コード85は、ステップS102において生成された2次元コードデータD2をアルミニウム箔902に印刷したものである。
【0050】
調剤包装単位用コード84は、調剤薬局が商品情報を得るための医療用医薬品バーコードGS1の1つである。医療用医薬品バーコードには、医薬品の情報が含まれているが、薬剤師等のみが当該情報にアクセスするためのシステムを用いることができるため、ユーザである患者がその情報にアクセスすることはできない。
【0051】
また、医療用医薬品バーコードGS1は、患者が手にする調剤包装単位と、患者には渡されない販売包装単位や元梱包装単位とで、含まれる情報が異なる。販売包装単位や元梱包装単位の医療用医薬品バーコードには、全ての医薬品について商品コード、有効期限、製造番号/製造記号の情報が含まれるが、患者が手にする調剤包装単位の医療用医薬品バーコードには、特定の種類の医薬品を除き、商品コードのみの情報が含まれている。このため、販売包装から取り出して調剤包装単位となった医薬品については、アクセス権限のある薬剤師等であっても、有効期限や製造番号/製造記号を知ることができない。
【0052】
これに対して、このPTP包装90には、裏面92に、2次元コードデータD2が印刷された2次元コード85が付されている。この2次元コード85を読み込むことにより、特別なシステムを必要とせず、一般的なインターネット接続によって、この錠剤9についての情報を提供するWebサイトを閲覧することができる。
【0053】
なお、
図5の例では、PTP包装に2次元コード85を印刷したが、本発明はこの限りではない。2次元コード85は、その他の形状の内用薬の包装に印刷されてもよいし、外用薬・点眼薬・点鼻薬をはじめとする種々の医薬品の包装に印刷されてもよい。いずれの場合であっても、ユーザである患者が手にする調剤包装単位に2次元コード85が付されていることが必要である。
【0054】
<4.設定処理>
図6は、メーカーによるシステムURLの設定処理(ステップS2)の流れを示したフローチャートである。
図7は、第2コンピュータ3の表示部320に表示されるシステムURLの設定画面7の一例を示したものである。
【0055】
図6に示すように、システムURLの設定処理では、まず、どのシステムURLについての設定を行うのかを指定する(ステップS201)。
図7の例では、システムURLの設定画面7には、ロット番号毎に設定枠70が設けられている。このため、ステップS201では、どの設定枠70について設定を行うかを視認により確保すればよい。
【0056】
商品の製造処理(ステップS1)において、各設定枠70には、ロット番号に予め紐付けられたシステムURLが自動的に割り振られている。このため、システムURLの設定処理(ステップS2)において、「ロット番号」と「システムURL」の欄は自動入力され、ロット番号とシステムURLとを紐付ける設定を行う必要は無い。
【0057】
また、メーカーは、入力部310を用いて、ロット番号毎の情報登録を行う(ステップS202)。
図7の例では、ステップS202において、具体的には、転送先URLの設定、有効期限の設定、およびコメント掲載の設定を行う。
【0058】
図7の例において、設定枠70の上から順に説明する。ステップS202において、まず、メーカーは、入力部310を用いて、転送先URLを入力する。転送先URLは、第2ページファイルD5,D6を表示するためのURLである。上述の通り、第2ページファイルには、例えば、使用説明文書D5、回収喚起文書D6等が含まれる。
【0059】
また、ステップS202において、メーカーは、有効期限の設定を行う。
図7の例では、具体的には、「期間設定」の欄の「期間設定あり」と「期間設定なし」のいずれかを選択し、期間設定を行うか否かを選択する。そして、「期間設定あり」を選択して期間設定を行う場合には、「期間」の欄に入力する。なお、
図7の例のように、期間設定を行わない選択肢があってもよい。
【0060】
図7の例では、ロット番号A01001、ロット番号A01002、ロット番号A01003のいずれについても、期間設定を行い、その期間の終期が入力されている。なお、
図7に示すように、期間の設定では、期間の終期のみを登録してもよい。
【0061】
図7の例では、ロット番号A01001およびロット番号A01002には、使用説明文書D5を表示するための転送先URLが入力されている。また、ロット番号A01003には、回収喚起文書D6を表示するための転送先URLが入力されている。
【0062】
また、ステップS202において、メーカーは、コメント掲載の設定を行う。
図7の例では、メーカーは、システムURLへの接続時に第1ページファイルの表示を行うか否かを選択するとともに、第1ページファイルを表示する場合には、第1ページファイルを作成する。
図7の例では、具体的には、「コメント掲載」の欄の「コメントあり」と「コメントなし」とのいずれかを選択し、システムURLに対応するWebページを作成してコメントを表示する、すなわち第1ページファイルの表示を行うか否かを選択する。そして、「コメントあり」を選択して第1ページファイルを作成する場合には、第1ページファイルに表示するコメントを「コメント」の欄に入力する。
【0063】
図7の例では、ロット番号A01001については、「コメントなし」が選択されている。また、ロット番号A01002およびロット番号A01003については、「コメントあり」が選択され、「コメント」欄にコメントが入力されている。
【0064】
ステップS202の情報登録が完了すると、実行部23は、登録された内容に応じて、自動的に第1ページファイルD3を作成する(ステップS203)。
【0065】
具体的には、ステップS202において「コメントあり」に設定した場合、第1コンピュータ2の実行部23は、自動的に、入力したコメントが記載された第1ページファイルを生成する。一方、ステップS202において「期間設定あり」に設定した場合、第1コンピュータ2の実行部23は、現在の日付が設定された期間の終期を超えると、コメント掲載の有無にかかわらず、自動的に、有効期限が終了した旨を表示する第1ページファイルD3を生成する。そして、実行部23は、システムURLへの接続時に、当該第1ページファイルD3の表示を行う。
【0066】
上記のステップS202~S203が終了すると、メーカーによるシステムURLの設定処理(ステップS2)が完了する。そして、メーカーは、ステップS202で設定した内容であるURL設定依頼Dsを第1コンピュータ2へと送信する。なお、上記のステップS202の設定における各項目の入力順序は、上記の通りでなくてもよい。
【0067】
上記のステップS202によって、メーカーは、システムURLへの接続時に、第1ページファイルの表示を表示するか、または、転送先URLへ直接転送を行うかのいずれかを設定可能である。
【0068】
図7の例において、システムURLへの接続時に期間終了以外の第1ページファイルの表示を表示する場合には、ステップS202において「コメントあり」を選択するとともに「コメント」欄にコメントを入力する。これにより、実行部23が、入力したコメントが記載された第1ページファイルを生成する。また、実行部23は、システムURLへの接続時に、当該第1ページファイルを表示する。
【0069】
また、システムURLへの接続時に転送先URLへ直接転送を行う場合には、ステップS203において「転送先URL」を入力するとともに、ステップS204において「コメントなし」を選択する。このようにすれば、期間終了していない場合には、第1ページファイルは生成されない。これにより、実行部23は、システムURLへの接続時に、第1ページファイルを表示すること無く、直接転送先URLへの転送を行う。
【0070】
また、システムURLへの接続時に、期間終了以外の第1ページファイルを表示し、かつ、第1ページファイルに転送先URLへの転送リンクを作成する場合には、ステップS203において「転送先URL」を入力するとともに、ステップS204において「コメントなし」を選択して「コメント」欄にコメントを入力する。これにより、実行部23は、入力したコメントが記載され、かつ、転送先URLへの転送リンクを有する第1ページファイルを生成する。また、実行部23は、システムURLへの接続時に、当該第1ページファイルを表示する。
【0071】
<5.商品情報表示処理>
図8は、ユーザが商品情報を表示するための商品情報表示処理(ステップS3)の流れを示したフローチャートである。
図9および
図10は、システムURLへの接続時にユーザ端末5に表示される画面表示の例を示したものである。
【0072】
ユーザが商品情報を取得するためには、まず、ユーザが、ユーザ端末5を用いて、PTP包装90に印刷された2次元コード85を読み取る(ステップS301)。これにより、ユーザ端末5が、当該2次元コード85に対応するシステムURLへネットワーク100を介して接続する。すると、第1コンピュータ2の実行部は、当該システムURLについて、上記のシステムURLの設定処理(ステップS2)の設定に従って、以下の通り、第1ページファイルの表示、または、転送URLへの転送および第2ページファイルの表示を行う。
【0073】
実行部23は、まず、当該システムURLに対応するロットが有効期限内であるか否かを判断する(ステップS302)。当該ロットが使用期間内でない場合(ステップS302:No)、実行部23は、ユーザ端末5に、使用期間が終了した旨を表示する第1ページファイルD3を送信し(ステップS303)、商品情報表示処理(ステップS3)を終了する。
【0074】
一方、当該ロットが有効期限内である場合(ステップS302:Yes)、実行部23は、第1ページファイルD3が作成されているか否かを判断する(ステップS304)。第1ページファイルD3が作成されている場合、実行部23は、ユーザ端末5に、当該第1ページファイルD3を送信する(ステップS305)。
【0075】
ユーザ端末5に第1ページファイルD3が表示された後、第1ページファイルD3内に転送先リンクが表示されていない場合(ステップS306:No)、実行部23は、商品情報表示処理(ステップS3)を終了する。
【0076】
ユーザ端末5に第1ページファイルD3が表示された後、第1ページファイルD3内に転送先リンクが表示されている場合(ステップS306:Yes)、実行部23は、転送先リンクがクリックされたか否かを監視する(ステップS307)。
【0077】
ユーザ端末5において転送先リンクがクリックされると(ステップS307:Yes)、実行部23は、ユーザ端末5に転送先URLを送信し、ユーザ端末5は転送先URLに接続される。これにより、ユーザ端末5には、第3コンピュータに記憶された、当該転送先URLと紐付けられた第2ページファイルD5,D6のいずれかが送信される(ステップS308)。そして、商品情報表示処理(ステップS3)が終了する。
【0078】
このように、ユーザ端末5のカメラアプリにより2次元コード85を読み取って、2次元コード85に記述されたシステムURLに直接画面遷移する。この2次元コード85はメーカーが製造する商品の一の製造単位(ロット等)に一意に結び付けられたシステムURLを記述したものであり、固定アドレスを示している。提供する情報が変更された場合は、システムURLで示された接続先から更にリンクを繋げて必要な情報が記載されたページを表示できるように設定することで、情報の変更に柔軟に対応することが可能である。このように、一旦固定アドレスに遷移して、その後必要な情報のページに遷移する形態を採用することにより、情報の追加等で別の2次元コード85を商品に追加する必要がなく、1つの2次元コード85を読み取るだけで複数の情報にアクセスすることが可能となる。
【0079】
次に、商品情報表示処理(ステップS3)においてユーザ端末5に表示される画面表示の例を、
図7の例の3種類の設定についてそれぞれ以下に説明する。
【0080】
図9(A)は、
図7の例のロット番号A01001が有効期限内である場合のユーザ端末5における画面表示の例である。
図7の例のロット番号A01001は、期間終了以外の第1ページファイルD3は作成されていない。このため、有効期限内においては、ユーザ端末5において2次元コード85を読み取ってシステムURLに接続すると(ステップS301)、有効期限内であり(ステップS302:Yes)、第1ページファイルD3が作成されていないため(ステップS304:No)、転送先URLに転送され、ユーザ端末5には第2ページファイルD5が送信される(ステップS308)。このときのユーザ端末5の画面には、
図9(A)のように、第2ページファイルD5である使用説明文書D5が表示される。
【0081】
図9(B)は、
図7の例のロット番号A01001が有効期限終了後である場合のユーザ端末5における画面表示の例である。有効期限終了後においては、ユーザ端末5において2次元コード85を読み取ってシステムURLに接続すると(ステップS301)、有効期限後であるため(ステップS302:No)、ユーザ端末5に、使用期間が終了した旨を表示する第1ページファイルD3が表示される。このときのユーザ端末5の画面には、
図9(B)のように、有効期限切れを示すコメントが表示される。
【0082】
図9(C)は、
図7の例のロット番号A01002が有効期限内である場合のユーザ端末5における画面表示の例である。
図7の例のロット番号A01002は、第1ページファイルD3が作成されている。このため、有効期限内においては、ユーザ端末5において2次元コード85を読み取ってシステムURLに接続すると(ステップS301)、有効期限内であり(ステップS302:Yes)、第1ページファイルD3が作成されているため(ステップS304:Yes)、ユーザ端末5には作成された第1ページファイルD3が送信される(ステップS305)。このとき、第1ページファイルD3には、
図7において入力されたコメント「本製品は有効期限が変更になりました」が表示される。
【0083】
そして、転送先URLが入力されているため(ステップS306:Yes)、第1ページファイルD3には、転送先リンクが表示されている。ユーザ端末5において転送先リンクがクリックされると(ステップS307:Yes)、転送先URLに転送され、ユーザ端末5には第2ページファイルD5が送信される(ステップS308)。このときのユーザ端末5の画面には、
図9(D)のように、第2ページファイルD5である使用説明文書D5が表示される。
【0084】
図10(E)は、
図7の例のロット番号A01003が有効期限内である場合のユーザ端末5における画面表示の例である。
図7の例のロット番号A01003は、第1ページファイルD3が作成されている。このため、有効期限内においては、ユーザ端末5において2次元コード85を読み取ってシステムURLに接続すると(ステップS301)、有効期限内であり(ステップS302:Yes)、第1ページファイルD3が作成されているため(ステップS304:Yes)、ユーザ端末5には作成された第1ページファイルD3が送信される(ステップS305)。このとき、第1ページファイルD3には、
図7において入力されたコメント「回収対象です。お近くの薬局までお持ちください」が表示される。
【0085】
そして、転送先URLが入力されているため(ステップS306:Yes)、第1ページファイルD3には、転送先リンクが表示されている。ユーザ端末5において転送先リンクがクリックされると(ステップS307:Yes)、転送先URLに転送され、ユーザ端末5には第2ページファイルD6が送信される(ステップS308)。このときのユーザ端末5の画面には、
図10(F)のように、第2ページファイルD6である回収喚起文書D6が表示される。
【0086】
このように、情報提供システム1を用いることにより、ユーザが、スマートフォンやタブレット端末のような汎用的なユーザ端末5を用いて、医薬品や食品等の商品の品質や適切な使用に関する情報に容易にアクセスすることができる。
【0087】
<6.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0088】
上記の実施形態の情報提供システム1におけるシステムURLの設定画面7の例を、
図7に示したが、システムURLの設定画面は、このような表示形態に限られない。
図11および
図12は、一変形例に係るシステムURLの設定画面7Aを示した図である。
図11は、メーカーによる入力を行う前の設定画面7A、
図12は、メーカーによる入力を行った後の設定画面7Aの例である。
【0089】
図11および
図12の例では、有効期限以外の項目について、設定を行いたい項目のチェックボックスをチェックすることにより、第1ページファイルD3に掲載するコメントや、転送先URLを入力し、登録することができる。また、このように、項目によって設定欄が異なることにより、目的に応じた設定をメーカーが行いやすい。
【0090】
図11および
図12の例では特に、商品(医薬品)の種類ごとに、予め、「期限切れコメント」のコメント、「お薬の管理/期限について」のコメント、「添付文書」のURLのテンプレートを設定している。このため、チェックボックスをチェックすると、
図12に示すようなテンプレートコメントおよびテンプレートURLが自動入力される。そして、テンプレートから変更したい箇所のみメーカーが修正入力を行うことができる。このようにすれば、ステップS202の情報登録処理を、より簡便に行うことができる。
【0091】
また、上記の実施形態の情報提供システム1は、システム管理者が管理する第1コンピュータ2と、メーカーが管理する第2コンピュータ3とが別々の装置であったが、本発明はこれに限られない。第1コンピュータ2の機能と第2コンピュータの機能とを備える単一のコンピュータをメーカーが管理してもよい。
【0092】
また、メーカーが管理する第2コンピュータ3が第2ページファイルD5,D6のサーバとしての役割を有さず、単に入力のみを行うものであってもよい。その場合、システム管理社が管理する第1コンピュータが、上記の第1コンピュータ2の機能に加えて、第2ページファイルD5,D6のサーバとしての機能を有してもよい。
【0093】
また、上記の実施形態の情報提供システム1において、情報を管理する対象の商品は医薬品であったが、本発明はこれに限られない。本発明は、食品や、医薬品以外の薬品等の有効期限のある商品の情報提供を行うことに適している。また、本発明は、家電製品、精密機械、産業機器を含む様々な機器について、説明文書へ容易にアクセスできるとともに、商品回収情報へのアクセスを向上し、より安全な使用へ繋げることができる。
【0094】
具体的には、産業向け用途として、工業製品向け原料、材料、評価剤(例えば、アルミニウム、合成樹脂酸化チタン、界面活性剤、試薬、pH標準液、粘度構成液等)、オフィス関連として、インクカートリッジ等、一般家庭用として、サプリメントや健康食品、ペットフード、化粧品その他食料品等、または、消化器や災害時用の備蓄食品など、消費期限あるいは賞味期限が設定されている製品等について、情報提供を行うことに本発明は適している。これらの場合、それぞれの製品の筐体(本体)あるいは包装体に2次元コードを付することで情報の提供が可能となる。
【0095】
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 :情報提供システム
2 :第1コンピュータ
3 :第2コンピュータ
4 :印刷装置
5 :ユーザ端末
21 :第1通信部
22 :コード生成部
23 :実行部
24 :第1記憶部
31 :第2通信部
32 :第2記憶部
85 :2次元コード
90 :PTP包装