(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180258
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】シェードガイドモジュール及びサンルーフ装置
(51)【国際特許分類】
B60J 7/02 20060101AFI20241219BHJP
【FI】
B60J7/02 B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023217868
(22)【出願日】2023-12-25
(31)【優先権主張番号】202321528240.X
(32)【優先日】2023-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523359423
【氏名又は名称】愛信(蘇州)汽車技術中心有限公司
【氏名又は名称原語表記】AISIN(SUZHOU)TECHNICAL CENTER CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】深田 竜太
(72)【発明者】
【氏名】張 杰烽
(72)【発明者】
【氏名】鄭 潔
(57)【要約】
【課題】小型化で、着脱の簡単や便利を図ることができるシェードガイドモジュール及びサンルーフ装置を提供する。
【解決手段】シェードを開閉方向に移動させるようにガイドするシェードガイドモジュールであって、シェードに固定されたサポートと、サポートに嵌合接続されたスライダと、を含む。サポートには位置決め開口が設けられている。スライダの位置決め開口に対応する位置には位置決め開口に対応する形状に形成された突起が設けられている。突起が位置決め開口に嵌り込むことにより、サポートがスライダに嵌合接続され、かつ、突起と位置決め開口は、突起が位置決め開口に嵌り込んだ状態で、サポートのスライダに対する開閉方向における相対移動が規制されるように構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェードを開閉方向に移動させるようにガイドするシェードガイドモジュールであって、
前記シェードに固定されたサポートと、
前記サポートに嵌合接続されたスライダと、を含み、
前記サポートには位置決め開口が設けられ、
前記スライダの前記位置決め開口に対応する位置には、前記位置決め開口に対応する形状に形成された突起が設けられ、
前記突起が前記位置決め開口に嵌り込むことにより、前記サポートが前記スライダに嵌合接続され、且つ、前記突起と前記位置決め開口は、前記突起が前記位置決め開口に嵌り込んだ状態で、前記サポートの前記スライダに対する前記開閉方向における相対移動が規制されるように構成されている、
ことを特徴とするシェードガイドモジュール。
【請求項2】
前記突起と前記位置決め開口は、前記突起が前記位置決め開口に嵌り込んだ状態で、前記サポートの前記スライダに対する車幅方向における相対移動が規制され、前記サポートの前記スライダに対する上下方向における相対移動が規制されないように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のシェードガイドモジュール。
【請求項3】
前記サポートはシート状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のシェードガイドモジュール。
【請求項4】
前記突起が前記サポートの一方の側から前記位置決め開口に嵌り込んだ状態では、当該突起は前記位置決め開口から前記サポートの他方の側に張り出す、
ことを特徴とする請求項3に記載のシェードガイドモジュール。
【請求項5】
前記位置決め開口は矩形状であり、前記突起は該矩形状に対応する長板形状であり、前記位置決め開口の長手方向と前記突起の長手方向は前記開閉方向と一致している、
ことを特徴とする請求項3に記載のシェードガイドモジュール。
【請求項6】
前記位置決め開口と前記突起は、一つずつ設置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のシェードガイドモジュール。
【請求項7】
一対の請求項1から6のいずれか一項に記載のシェードガイドモジュールと、
開閉方向の一端の両側が、一対の前記シェードガイドモジュールの各前記サポートにそれぞれ固定されるシェードと、
前記シェードの前記一端に固定されるとともに、一対の前記シェードガイドモジュールの各前記スライダがそれぞれ固定接続されるサイドパイプと、
一対の前記シェードガイドモジュールの各前記スライダが摺動可能にそれぞれ嵌着される一対のガイドレールと、を備える、
ことを特徴とするサンルーフ装置。
【請求項8】
前記スライダは、前記サイドパイプに固定接続されるサイドパイプ接続部と、前記ガイドレール内に嵌着されるレール嵌着部とを有し、前記突起は、前記シェードの開閉方向において前記サイドパイプ接続部よりも開方向側に位置し、車幅方向において前記レール嵌着部よりも内側に位置する、
ことを特徴とする請求項7に記載のサンルーフ装置。
【請求項9】
前記サイドパイプには、前記開方向側に向かう開口が開設されており、前記スライダの前記サイドパイプ接続部は、前記開口から前記サイドパイプ内に入り込んで前記サイドパイプに固定接続されている、
ことを特徴とする請求項8に記載のサンルーフ装置。
【請求項10】
前記サイドパイプ接続部は、前記サイドパイプとネジにより固定接続されている、
ことを特徴とする請求項9に記載のサンルーフ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シェードガイドモジュール及びこのシェードガイドモジュールを備えるサンルーフ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両のサンルーフ装置には、シェードの開閉動作をガイドする左右一対のシェードガイドモジュールが設置されている。シェードガイドモジュールは、シェードに固定されたサポートと、サポートとスナップ接続されたスライダとを含む。左右一対のシェードガイドモジュールの各スライダは、一部がサンルーフ装置の左右一対のガイドレール内にスライド可能に入り込み、他の部分がシェードの閉方向側の端部に固定されたサイドパイプと連結する。一対のシェードガイドモジュールは、ガイドレールに沿ってスライドすることにより、サイドパイプとシェードを開閉方向に動作させるようにガイドする。
【0003】
しかし、上記のシェードガイドモジュールにおいて、サポートとスライダとは、スナップ接続により固定されているため、両者の着脱が複雑になり、装置が大型化してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、小型化で、着脱の簡単や便利を図ることができるシェードガイドモジュール及びこのシェードガイドモジュールを備えるサンルーフ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一形態に係るシェードガイドモジュールは、シェードを開閉方向に移動させるようにガイドするシェードガイドモジュールであって、前記シェードに固定されたサポートと、前記サポートに嵌合接続されたスライダと、を含み、前記サポートには位置決め開口が設けられ、前記スライダの前記位置決め開口に対応する位置には、前記位置決め開口に対応する形状に形成された突起が設けられ、前記突起が前記位置決め開口に嵌り込むことにより、前記サポートが前記スライダに嵌合接続され、かつ、前記突起と前記位置決め開口は、前記突起が前記位置決め開口に嵌り込んだ状態で、前記サポートの前記スライダに対する前記開閉方向における相対移動が規制されるように構成されている。
【0006】
上記構造によれば、スライダに設けられた突起をサポートに設けられた位置決め開口内に嵌り込ませることによって、サポートとスライダとの嵌合接続を実現する。したがって、位置決めスナップによるスナップ接続を行う場合に比べて、サポートとスライダの構造を簡単にさせることができ、シェードガイドモジュールの全体を小型化させることができ、スライダのサポートに対する着脱を容易に行う。
【0007】
また、本発明では、好ましくは、前記突起と前記位置決め開口は、前記突起が前記位置決め開口に嵌り込んだ状態で、前記サポートの前記スライダに対する車幅方向における相対移動が規制され、前記サポートの前記スライダに対する上下方向における相対移動が規制されないように構成されている。
【0008】
上記構造によれば、突起が位置決め開口に嵌り込んだ状態で、サポートのスライダに対する車幅方向における相対移動が規制され、サポートのスライダに対する上下方向における相対移動が規制されない。これにより、手等でスライダのサポートに対する着脱を容易に行い、着脱をより便利にさせることができる。
【0009】
また、本発明では、好ましくは、前記サポートはシート状に形成されている。
上記構造によれば、サポートを容易に製造することができ、上下方向の高さを抑制し、装置の小型化を図ることができる。
【0010】
また、本発明では、好ましくは、前記突起が前記サポートの一方の側から前記位置決め開口に嵌り込んだ状態で、当該突起は前記位置決め開口から前記サポートの他方の側に張り出す。
【0011】
上記構造によれば、突起が張り出さない構造に比べて、サポートがスライダから脱落することを抑制することができる。
また、本発明では、好ましくは、前記位置決め開口は矩形状であり、前記突起は該矩形状に対応する長板形状であり、前記位置決め開口の長手方向と前記突起の長手方向は前記開閉方向と一致している。
【0012】
上記構造によれば、矩形状の位置決め開口の長手方向及び長板形状の突起の長手方向がシェードの開閉方向と一致している。したがって、スライダがサポートを動かして摺動する過程で、スライダとサポートが互いに力を受ける方向が長手方向であり、これにより、力受けの強度を高める。
【0013】
また、本発明では、好ましくは、前記位置決め開口と前記突起は、一つずつ設置されている。
上記構造によれば、スライダのサポートに対する着脱をさらに容易に行うことができる。
【0014】
本発明の別の形態に係るサンルーフ装置は、一対の上記のシェードガイドモジュールと、開閉方向の一端の両側が、一対の前記シェードガイドモジュールの各前記サポートにそれぞれ固定されるシェードと、前記シェードの前記一端に固定されるとともに、一対の前記シェードガイドモジュールの各前記スライダがそれぞれ固定接続されるサイドパイプと、一対の前記シェードガイドモジュールの各前記スライダが摺動可能にそれぞれ嵌着される一対のガイドレールと、を備える。
【0015】
上記構造によれば、サンルーフ装置は、上記のシェードガイドモジュールを有するため、上記シェードガイドモジュールに果たされる作用効果を得ることができる。
また、本発明では、好ましくは、前記スライダは、前記サイドパイプに固定接続されるサイドパイプ接続部と、前記ガイドレール内に嵌着されるレール嵌着部と、を有し、前記突起は、前記シェードの開閉方向において前記サイドパイプ接続部よりも開方向側に位置し、車幅方向において前記レール嵌着部よりも内側に位置する。
【0016】
上記構造によれば、シェードガイドモジュールをサンルーフ装置に取り付ける時、突起とサイドパイプやガイドレールとの干渉の発生を防止することができる。
また、本発明では、好ましくは、前記サイドパイプには、前記開方向側に向かう開口が開設されており、前記スライダの前記サイドパイプ接続部は、前記開口から前記サイドパイプ内に入り込み前記サイドパイプに固定接続されている。
【0017】
上記構造によれば、スライダのサイドパイプ接続部がサイドパイプの開口からサイドパイプ内に入り込む。これによって、シェードガイドモジュールとサイドパイプとの全体の高さを抑制し、シェードガイドモジュールの全体を小型化させることができる。
【0018】
また、本発明では、好ましくは、前記サイドパイプ接続部は、前記サイドパイプとネジにより固定接続されている。
上記構造によれば、サイドパイプとスライダとの接続強度を確保すると共に、着脱し易い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1はシェードガイドモジュールをサンルーフ装置に組み立てた状態を示す斜視図である。
【
図2】
図2は
図1の下方からシェードガイドモジュールを観察した斜視図である。
【
図3】
図3はシェードガイドモジュールのサポートとスライダを組み立てた状態及び分解した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1、
図2は異なる角度での車両のサンルーフ装置の局部構造を示している。
図2は
図1の下方から観察した斜視図である。Xで示された方向は車両前後方向であり、シェードの開閉方向でもあり、Yで示された方向は車両左右方向、即ち車幅方向であり、Zで示された方向は車両上下方向である。サンルーフ装置は、一対のシェードガイドモジュール3、シェード1、サイドパイプ2及び一対のガイドレール4を備える。便利のために、
図1、2には車幅方向Yにおける一方の側の構造のみが示されており、即ち一対のシェードガイドモジュール3のうちの一方のシェードガイドモジュールと一対のガイドレール4のうちの一方のガイドレールのみが示されている。車幅方向Yにおける他方の側の構造はこれと類似している。
【0021】
シェードガイドモジュール3は、シェード1を開閉方向Xに移動させるようにガイドする。該シェードガイドモジュール3は、サポート31と、スライダ32とを含む。
図3はシェードガイドモジュールのサポートとスライダを組み立てた状態及び分解した状態を示す斜視図である。
図3に示すように、サポート31はシート状に形成されている。シート状とは、厳格に平板状を指すものではなく、ある程度の弧度がついた又は湾曲部を有する薄板状であってもよい。また、サポート31は樹脂等の弾性を有する材料で製作される。
【0022】
サポート31に1つの位置決め開口31aが設置されており、該位置決め開口31aは矩形状である。サポート31は縫製、接着剤による接着、溶接等によりシェード1に固定されている。
【0023】
スライダ32とサポート31とが嵌合接続されている。スライダ32は、1つの突起32a、サイドパイプ2に固定接続されるサイドパイプ接続部32b及びガイドレール4内に嵌着されたレール嵌着部32cを有する。
【0024】
突起32aは、スライダ32のサポート31の位置決め開口31aに対応する位置に設置され、該突起32aは、サポート31の位置決め開口31aの矩形状に対応する長板形状に形成されている。突起32aは、シェード1の開閉方向Xにおいてサイドパイプ接続部32bよりも開方向側に位置し、車幅方向Yにおいてレール嵌着部32cよりも内側に位置する。
【0025】
サイドパイプ接続部32bには、後述のネジ5が螺合されるねじ孔321が設置されている。
以下、シェードガイドモジュール3のサポート31とスライダ32との嵌合接続について説明する。
【0026】
スライダ32の突起32aは、サポート31の一方の側(本実施形態において上下方向Zにおける上側)からサポート31の位置決め開口31aに嵌り込むことにより、サポート31がスライダ32に嵌合接続される。当該嵌合状態で、突起32aは、位置決め開口31aからサポート31の他方の側(本実施形態において上下方向Zにおける下側)に張り出す(
図2を参照)。突起32aの寸法は、突起32aが位置決め開口31aに嵌り込んだ状態で、サポート31のスライダ32に対する開閉方向Xと車幅方向Yにおける相対移動が規制されるように設計されている。しかも、好ましくは、サポート31のスライダ32に対する上下方向Zにおける相対移動が規制されない。このような構成により、ツールや手などでサポート31とスライダ32とを容易に分離させることができる。
【0027】
以下、シェードガイドモジュール3とサイドパイプ2及びガイドレール4との接続状況について説明する。
シェード1の開閉方向Xにおける一端にはサイドパイプ2が固定されている。シェード1は、開閉方向Xにおける一端の両側が一対のシェードガイドモジュール3の各サポート31にそれぞれ固定されている。サポート31の位置決め開口31aの長手方向はシェード1の開閉方向Xと一致している。しかも、相応に、スライダ32の突起32aの長手方向もシェード1の開閉方向Xと一致している。
【0028】
一対のシェードガイドモジュール3の各スライダ32は、それぞれサイドパイプ2に固定接続されている。具体的に、サイドパイプ2にはシェード1の開閉方向Xにおける開方向側に向かう開口2aが開設されており、スライダ32のサイドパイプ接続部32bは開口2aからサイドパイプ2内に入り込み、ネジ5はサイドパイプ2における孔から挿入されてサイドパイプ接続部32bに設けられたねじ孔321と螺合されることにより、サイドパイプ接続部32bがサイドパイプ2に対して固定される。
【0029】
一対のシェードガイドモジュール3の各スライダ32は、それぞれ一対のガイドレール4のスライダレール4a内に、該ガイドレール4に沿って摺動可能に嵌着される。一対のシェードガイドモジュール3の各スライダ32がそれぞれ一対のガイドレール4に沿って摺動すると、該スライダ32はサイドパイプ2を動かして一緒に移動させて、シェード1の開閉を行う。
【0030】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
サポート31には位置決め開口31aが設置されており、スライダ32には突起32aが設置されており、突起32aは位置決め開口31aに嵌り込むことにより、サポート31をスライダ32に対して嵌合接続させる。したがって、位置決めスナップによるスナップ接続を行う場合に比べて、サポート31とスライダ32の構造を簡単にさせることができ、シェードガイドモジュール3の全体を小型化させることができ、スライダ32のサポート31に対する着脱を容易に行うことができる。
【0031】
突起32aと位置決め開口31aは、突起32aが位置決め開口31aに嵌り込んだ状態で、サポート31のスライダ32に対する車幅方向Yにおける相対移動が規制され、サポート31のスライダ32に対する上下方向Zにおける相対移動が規制されないように構成されている。これにより、手等でスライダ32のサポート31に対する着脱を容易に行うことができ、着脱をより便利にさせる。
【0032】
サポート31はシート状に形成されている。したがって、シート材等により簡単に製造することができ、上下方向の高さを抑制することができ、装置の小型化を図ることができる。
【0033】
突起32aは、サポート31の一方の側から位置決め開口31aに嵌り込んでサポート31の他方の側に張り出す。したがって、突起が張り出さない構造に比べて、サポート31がスライダ32から脱落することを抑制することができる。
【0034】
本実施形態では、矩形状の位置決め開口31aの長手方向と長板形状の突起32aの長手方向がシェード1の開閉方向Xと一致している。したがって、スライダ32は、サポート31を動かしてシェード1の開閉方向Xに沿って摺動する過程で、スライダ32とサポート31が互いに力を受ける方向が長手方向となり、これにより、力受けの強度を高める。
【0035】
サポート31には1つの位置決め開口31aが設置されているので、スライダ32のサポート31に対する着脱をより容易に行うことができる。
突起32aは、シェード1の開閉方向Xにおいて、サイドパイプ2と固定接続されたサイドパイプ接続部32bよりも開方向側に位置し、車幅方向Yにおいて、ガイドレール4内に嵌着されたレール嵌着部32cよりも内側に位置する。したがって、シェードガイドモジュール3をサンルーフ装置に取り付けた場合、突起32aとサイドパイプ2やガイドレール4との干渉の発生を防止することができる。
【0036】
スライダ32のサイドパイプ接続部32bは、サイドパイプ2の開口2aからサイドパイプ2内に入り込む。したがって、シェードガイドモジュール3とサイドパイプ2との全体の高さを抑制し、シェードガイドモジュール3の全体を小型化させることができる。
【0037】
スライダ32は、ネジ5を介してサイドパイプ2に固定接続されている。したがって、サイドパイプ2とスライダ32との接続強度を確保するとともに、着脱し易い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、これに限定されない。次のように様々な変更を行ってもよい。
【0038】
上記の好ましい実施形態では、突起32aと位置決め開口31aは、突起32aが位置決め開口31aに嵌り込んだ状態で、サポート31のスライダ32に対する開閉方向Xと車幅方向Yにおける相対移動が規制され、サポート31のスライダ32に対する上下方向Zにおける相対移動が規制されないように構成されているが、これに限定されない。スライダ32は、サポート31をスムーズに動かしてシェード1の開閉方向Xにおいて移動できればよい。即ちサポート31のスライダ32に対するシェード1の開閉方向Xにおける相対移動が規制さればよい。
【0039】
また、上記の好ましい実施形態では、サポート31はシート状に形成されているが、これに限定されない。例えば、サポート31は一定の厚さを有するブロック状であってもよい。
【0040】
その他に、スライダ32は、サポート31をスムーズに動かしてシェード1の開閉方向において移動できれば、スライダ32の突起32aは、サポート31の位置決め開口31aからサポート31の他方の側に張り出さなくてもよい。
【0041】
上記の好ましい実施形態では、位置決め開口31aは矩形状であるが、位置決め開口31aの形状は、これに限定されない。例えば、位置決め開口31aは、円形、三角形、台形等の多角形状等であってもよい。相応に、スライダ32の突起32aは、位置決め開口31aに対応する形状に形成さればよい。
【0042】
上記の好ましい実施形態では、矩形状の位置決め開口31aの長手方向と長板形状の突起32aの長手方向がシェード1の開閉方向Xと一致しているが、これに限定されない。突起32aとサポート31の力を受ける方向における強度を確保できれば、突起32aと位置決め開口31aの長手方向は特に限定されない。
【0043】
また、上記の好ましい実施形態では、1つの位置決め開口31aが設置されているが、必要に応じて複数の位置決め開口が設置されてもよい。相応に、スライダ32上の突起32aも複数設置されてもよい。
【0044】
上記の好ましい実施形態では、突起32aは、シェード1の開閉方向Xにおいてサイドパイプ接続部32bよりも開方向側に位置し、車幅方向Yにおいてレール嵌着部32cよりも内側に位置するが、これに限定されない。シェードガイドモジュール3の正常な作動に影響を与えないと、スライダ32の突起、サイドパイプ接続部及びレール嵌着部の位置関係は、特に限定されない。
【0045】
上記の好ましい実施形態では、スライダ32のサイドパイプ接続部32bは、開口2aからサイドパイプ2内に入り込んでサイドパイプ2に固定接続されるが、これに限定されない。例えば、スライダ32のサイドパイプ接続部32bがサイドパイプ2を包む構造であってもよい。この場合に、スライダ32のサイドパイプ接続部32bにスナップを設置し、サイドパイプ2の外面の相応位置に凸起を設置し、スナップと凸起とをスナップ接合させることにより、スライダ32とサイドパイプ2とを固定接続させることもよい。
【0046】
また、スライダ32のサイドパイプ接続部32bが開口2aからサイドパイプ2内に入り込んでサイドパイプ2に固定接続された場合、ピンによるカシメ等の方式でスライダ32とサイドパイプ2を固定接続してもよく、ネジを介して固定接続を行うのに限定されるものではない。
【0047】
また、本発明のシェードガイドモジュールは、車両のサンルーフ装置に適用されることに限定されるものではなく、家屋等のサンルーフに適用されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本発明の主旨から逸脱しない場合には、当業者は上記の構成要素について適切な変更、組合せや削除などを行って得た実施形態も本発明の保護しようとする技術範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0048】
1 シェード
2 サイドパイプ
2a 開口
3 シェードガイドモジュール
4 ガイドレール
4a スライダレール
5 ネジ
31 サポート
31a 位置決め開口
32 スライダ
32a 突起
32b サイドパイプ接続部
32c レール嵌着部