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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180266
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】イメージセンサー
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20241219BHJP
   H01L 21/8234 20060101ALI20241219BHJP
   H01L 27/088 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L27/146 F
H01L27/146 D
H01L27/088 E
H01L27/088 C
H01L27/088 331E
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024011727
(22)【出願日】2024-01-30
(31)【優先権主張番号】10-2023-0076848
(32)【優先日】2023-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 泳 來
(72)【発明者】
【氏名】朴 思 千
(72)【発明者】
【氏名】鄭 大 旭
(72)【発明者】
【氏名】趙 鼎 鎭
(72)【発明者】
【氏名】表 正 炯
【テーマコード(参考)】
4M118
5F048
【Fターム(参考)】
4M118AA05
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA04
4M118CA07
4M118CA09
4M118CA22
4M118CA34
4M118CB13
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA26
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA38
4M118GA02
4M118GB07
4M118GB09
4M118GC08
4M118GC14
4M118GD04
4M118HA25
4M118HA30
4M118HA33
5F048AC01
5F048BB03
5F048BB19
5F048BD10
5F048BG13
5F048BG14
(57)【要約】
【課題】浮遊拡散領域間の効率的な連結手段を有するイメージセンサーを提供する。
【解決手段】本発明のイメージセンサーは、第1面及び第1面に反対になる第2面を有し、第1面に複数の活性領域を有する画素アレイ領域を含む第1基板と、第1面側の第1基板内に配置されて第1面の活性領域を分離する素子分離部と、第1基板の複数の活性領域内に位置する複数の浮遊拡散領域と、少なくとも一部が素子分離部内に埋め込まれて複数の浮遊拡散領域の中の少なくとも二つの間を連結する浮遊拡散領域連結部と、を備える。
【選択図】図6A

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面及び前記第1面に対向する第2面を有し、前記第1面に複数の活性領域を有する画素アレイ領域を含む第1基板と、
前記第1面側の前記第1基板内に配置されて前記第1面の複数の活性領域の各々を分離する素子分離部と、
前記第1基板の前記複数の活性領域内に位置する複数の浮遊拡散領域と、
少なくとも一部が前記素子分離部内に埋め込まれて前記複数の浮遊拡散領域の中の少なくとも二つの間を連結する浮遊拡散領域連結部と、を備えることを特徴とするイメージセンサー。
【請求項2】
前記第1基板の第1面の上に位置するソースフォロワゲート電極を含むソースフォロワトランジスタを更に含み、
前記ソースフォロワゲート電極は、前記浮遊拡散領域連結部に連結されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項3】
前記浮遊拡散領域連結部は、
第1方向に延びる幹部と、
前記幹部から第2方向に延びて前記ソースフォロワゲート電極に連結される第1枝部と
前記幹部から前記第2方向に延びて前記複数の浮遊拡散領域の中の対応する浮遊拡散領域に連結される第2枝部と、を含むことを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記複数の浮遊拡散領域は、第1浮遊拡散領域グループ及び第2浮遊拡散領域グループを含み、
前記第1浮遊拡散領域グループは、前記第2浮遊拡散領域グループから前記第2方向に離隔され、
前記第1浮遊拡散領域グループと前記第2浮遊拡散領域グループとの間に前記素子分離部の一部が配置され、
前記幹部は、平面上から見る時、前記第1浮遊拡散領域グループと前記第2浮遊拡散領域グループとの間の空間に配置されることを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
一つの前記浮遊拡散領域連結部は、8個の前記浮遊拡散領域を互いに連結することを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
単位画素内に複数のトランジスタを更に含み、
前記複数のトランジスタは、複数の伝送トランジスタ、ソースフォロワトランジスタ、リセットトランジスタ、及び選択トランジスタを含み、
前記単位画素は、複数の光電変換部、並びに前記複数の活性領域の中に複数の第1活性領域及び複数の第2活性領域を含み、
前記第1活性領域には、前記ソースフォロワトランジスタ、前記リセットトランジスタ、及び前記選択トランジスタの中の少なくとも一つが位置し、
前記第2活性領域には、前記複数の伝送トランジスタが位置し、
前記複数の伝送トランジスタの各々は、前記複数の光電変換部の中の対応する光電変換部を前記複数の浮遊拡散領域の中の対応する浮遊拡散領域に選択的に連結することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
前記ソースフォロワトランジスタのソースフォロワゲート電極は、前記複数の第1活性領域の中の隣り合う2個の第1活性領域に亘って位置することを特徴とする請求項6に記載のイメージセンサー。
【請求項8】
前記複数の浮遊拡散領域の各々は、前記複数の第2活性領域の中の対応する第2活性領域に位置することを特徴とする請求項6に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
前記浮遊拡散領域連結部は、N型不純物がドープされたポリシリコン又はシリコンゲルマニウムを含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項10】
前記浮遊拡散領域連結部は、金属を含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項11】
前記浮遊拡散領域連結部の上面に形成されたカバー絶縁膜と、
前記カバー絶縁膜を貫いて前記浮遊拡散領域連結部の上面を露出するコンタクトホールと、を更に含み、
前記ソースフォロワゲート電極は、前記コンタクトホールを満たして前記浮遊拡散領域連結部の上面に接触し、
前記素子分離部は、前記素子分離部の上面に溝を有し、
前記カバー絶縁膜及び前記浮遊拡散領域連結部は、前記溝を満たし、
前記浮遊拡散領域連結部は、前記溝の下部を満たし、
前記カバー絶縁膜は、前記溝の上部を満たすことを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項12】
前記第1基板の第1面上に位置する第2基板及び前記第2基板上に位置する周辺トランジスタを更に含むことを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項13】
前記第1基板と前記第2基板との間に位置する複数の配線及び複数の層間絶縁膜を更に含むことを特徴とする請求項12に記載のイメージセンサー。
【請求項14】
前記第1基板の第1面上に位置する第2基板及び第3基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に位置する第1配線及び第1層間絶縁層と、
前記第2基板と前記第3基板との間に位置する第2配線及び第2層間絶縁層と、
前記第3基板上に位置する第3配線及び第3層間絶縁層を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー
【請求項15】
前記第2基板、前記第1配線、及び前記第2配線は、ソースフォロワトランジスタ、選択トランジスタ、及びリセットトランジスタの中の少なくとも一つを形成し、
前記第3基板及び前記第3配線は、周辺トランジスタを形成することを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサー。
【請求項16】
前記第2配線の一部は、前記ソースフォロワトランジスタのソースフォロワゲート電極に対応し、
前記ソースフォロワゲート電極は、前記第2基板を貫く貫通ビアを通じて前記浮遊拡散領域連結部に連結されることを特徴とする請求項15に記載のイメージセンサー。
【請求項17】
第1面及び前記第1面に対向する第2面を有し、複数のサブ単位画素を含む画素アレイ領域及び周縁領域を含む第1基板と、
前記第2面上に配置された反射防止構造体と、
前記第1基板に配置されて前記複数のサブ単位画素を互いに分離する画素分離部と、
前記反射防止構造体上に配置されたカラーフィルターと、
前記第1基板の第1面上に配置された第1層間絶縁膜と、
前記第1層間絶縁膜内に配置された第1配線と、
前記第1層間絶縁膜の下に配置された第2層間絶縁膜と、
前記第2層間絶縁膜内に配置された第2配線と、
前記第2層間絶縁膜の下に配置された第2基板と、を備え、
前記第1基板は、
前記第1基板内に位置し、前記第1面から前記第2面に向かって延びて前記第1面の複数の活性領域の各々を分離する素子分離部と、
前記第1基板の前記複数の活性領域内に形成された複数の浮遊拡散領域と、
前記素子分離部内に埋め込まれて前記複数の浮遊拡散領域の中の少なくとも二つの間を連結する浮遊拡散領域連結部と、
前記浮遊拡散領域連結部の上面に形成されて前記浮遊拡散領域連結部の上面を露出するコンタクトホールを有するカバー絶縁膜と、を含み、
前記第1配線の一部は、ソースフォロワトランジスタのソースフォロワゲート電極に対応し、
前記ソースフォロワゲート電極は、前記コンタクトホールを通じて前記浮遊拡散領域連結部に連結されることを特徴とするイメージセンサー。
【請求項18】
前記浮遊拡散領域連結部は、
幹部と、
前記幹部から延びて前記ソースフォロワゲート電極に連結される第1枝部と、
前記幹部から延びて前記複数の浮遊拡散領域の中の対応する浮遊拡散領域に連結される第2枝部と、を含むことを特徴とする請求項17に記載のイメージセンサー。
【請求項19】
第1面及び前記第1面に対向する第2面を有し、複数のサブ単位画素を含む複数の画素アレイ領域及び周縁領域を含む第1基板と、
前記第2面上に配置された反射防止構造体と、
前記第1基板に配置されて前記複数のサブ単位画素を互いに分離する画素分離部と、
前記反射防止構造体上に配置されたカラーフィルターと、
前記第1基板の第1面上に配置された第1層間絶縁膜と、
前記第1層間絶縁膜内に配置された第1配線と、
前記第1層間絶縁膜の下に配置された第2基板と、
前記第2基板の下に配置された第2層間絶縁膜と、
前記第2層間絶縁膜内に配置された第2配線と、
前記第2層間絶縁膜の下に配置された第3層間絶縁膜と、
前記第3層間絶縁膜内に配置された第3配線と、
前記第3層間絶縁膜の下に配置された第3基板と、を備え、
前記第1基板は、
前記第1基板内に位置し、前記第1面から前記第2面に向かって延びて前記第1面の複数の活性領域の各々を分離する素子分離部と、
前記第1基板の前記複数の活性領域内に形成された複数の浮遊拡散領域と、
前記素子分離部内に埋め込まれて前記複数の浮遊拡散領域の中の少なくとも二つの間を連結する浮遊拡散領域連結部と、を含み、
前記第2配線の一部は、ソースフォロワトランジスタのソースフォロワゲート電極に対応し、
前記ソースフォロワゲート電極は、前記第2基板を貫く貫通ビアを通じて前記浮遊拡散領域連結部に連結されることを特徴とするイメージセンサー。
【請求項20】
前記第2基板、前記第1配線、及び前記第2配線は、前記ソースフォロワトランジスタ及び選択トランジスタを形成し、
前記第3基板及び前記第3配線は、周辺トランジスタを形成することを特徴とする請求項19に記載のイメージセンサー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは、光学映像(Optical image)を電気信号に変換する半導体素子である。イメージセンサーは、CCD(Charge coupled device)型及びCMOS(Complementary metal oxide semiconductor)型に分類される。CMOS型イメージセンサーは、CIS(CMOS imagesensor)と略される。CISは、2次元的に配列された複数の画素を備える。画素のそれぞれは、入射した光を電気信号に変換するフォトダイオード(photodiode)、フォトダイオードが光電変換して作り出した電気信号を一時格納する浮遊拡散領域などを含む。複数の浮遊拡散領域は、一つのソースフォロワゲートに連結され、ソースフォロワゲートを介して電気信号を外部に出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-172451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、浮遊拡散領域間の効率的な連結手段を有するイメージセンサーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるイメージセンサーは、第1面及び前記第1面に対向する第2面を有し、前記第1面に複数の活性領域を有する画素アレイ領域を含む第1基板と、前記第1面側の前記第1基板内に配置されて前記第1面の複数の活性領域の各々を分離する素子分離部と、前記第1基板の前記複数の活性領域内に位置する複数の浮遊拡散領域と、少なくとも一部が前記素子分離部内に埋め込まれて前記複数の浮遊拡散領域の中の少なくとも二つの間を連結する浮遊拡散領域連結部と、を備える。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様によるイメージセンサーは、第1面及び前記第1面に対向する第2面を有し、複数のサブ単位画素を含む画素アレイ領域及び周縁領域を含む第1基板と、前記第2面上に配置された反射防止構造体と、前記第1基板に配置されて前記複数のサブ単位画素を互いに分離する画素分離部と、前記反射防止構造体上に配置されたカラーフィルターと、前記第1基板の第1面上に配置された第1層間絶縁膜と、前記第1層間絶縁膜内に配置された第1配線と、前記第1層間絶縁膜の下に配置された第2層間絶縁膜と、前記第2層間絶縁膜内に配置された第2配線と、前記第2層間絶縁膜の下に配置された第2基板と、を備え、前記第1基板は、前記第1基板内に位置し、前記第1面から前記第2面に向かって延びて前記第1面の複数の活性領域の各々を分離する素子分離部と、前記第1基板の前記複数の活性領域内に形成された複数の浮遊拡散領域と、前記素子分離部内に埋め込まれて前記複数の浮遊拡散領域の中の少なくとも二つの間を連結する浮遊拡散領域連結部と、前記浮遊拡散領域連結部の上面に形成されて前記浮遊拡散領域連結部の上面を露出するコンタクトホールを有するカバー絶縁膜と、を含み、前記第1配線の一部は、ソースフォロワトランジスタのソースフォロワゲート電極に対応し、前記ソースフォロワゲート電極は、前記コンタクトホールを通じて前記浮遊拡散領域連結部に連結される。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の更に他の態様によるイメージセンサーは、第1面及び前記第1面に対向する第2面を有し、複数のサブ単位画素を含む複数の画素アレイ領域及び周縁領域を含む第1基板と、前記第2面上に配置された反射防止構造体と、前記第1基板に配置されて前記複数のサブ単位画素を互いに分離する画素分離部と、前記反射防止構造体上に配置されたカラーフィルターと、前記第1基板の第1面上に配置された第1層間絶縁膜と、前記第1層間絶縁膜内に配置された第1配線と、前記第1層間絶縁膜の下に配置された第2基板と。前記第2基板の下に配置された第2層間絶縁膜と、前記第2層間絶縁膜内に配置された第2配線と、前記第2層間絶縁膜の下に配置された第3層間絶縁膜と、前記第3層間絶縁膜内に配置された第3配線と、前記第3層間絶縁膜の下に配置された第3基板t、を備え、前記第1基板は、前記第1基板内に位置し、前記第1面から前記第2面に向かって延びて前記第1面の複数の活性領域の各々を分離する素子分離部と、前記第1基板の前記複数の活性領域内に形成された複数の浮遊拡散領域と、前記素子分離部内に埋め込まれて前記複数の浮遊拡散領域の中の少なくとも二つの間を連結する浮遊拡散領域連結部と、を含み、前記第2配線の一部は、ソースフォロワトランジスタのソースフォロワゲート電極に対応し、前記ソースフォロワゲート電極は、前記第2基板を貫く貫通ビアを通じて前記浮遊拡散領域連結部に連結される。
【発明の効果】
【0008】
本発明のイメージセンサーによれば、浮遊拡散領域の間を連結する浮遊拡散領域連結部を素子分離部内に配置することにより、配線間のカップリングを低減させることができ、配線配置の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態によるイメージセンサーを説明するためのブロック図である。
図2】一実施形態によるイメージセンサーのアクティブピクセルセンサーアレイの回路図である。
図3】一実施形態によるイメージセンサーの平面図である。
図4図3のA-A‘線に沿って切断した断面図である。
図5】一実施形態によるイメージセンサーにおける伝送ゲート、浮遊拡散領域、浮遊拡散領域連結部、ソースフォロワゲートなどの配置を示す拡大平面図である。
図6A図5のA-A‘線に沿って切断した断面図であって、図4のP1領域に対応する断面図である。
図6B図5のB-B‘線に沿って切断した断面図である。
図6C図5のC-C‘線に沿って切断した断面図である。
図7A】一実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
図7B】一実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
図7C】一実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
図7D】一実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
図8A】他の実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
図8B】他の実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
図8C】他の実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
図8D】他の実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
図9】他の実施形態によるイメージセンサーの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。しかし、本発明は様々な異なる形態で実施することができ、ここで説明する実施形態に限られない。
【0011】
図面及び説明は、本質的に例示的なものと見なされるべきであり、制約的ものではない。明細書全体を通して同じ参照符号は同じ構成要素を示す。
【0012】
図面において、各構成要素の大きさ及び厚さは説明の便宜のために任意に図示することができ、本発明は必ずしも図面に示したものに限定されない。図面において、層、フィルム、板、領域などの厚さは、明確のために誇張して表現することがある。図面では、説明の便宜のために一部の層及び領域の厚さを誇張して表現することがある。
【0013】
本明細書で使用する単数形は文脈上明白に異なるように表さない限り複数形も含むことを意図する。
【0014】
明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」という用語は、その意味及び解釈のために「及び」及び「又は」という用語の任意の組み合わせを含むように意図される。例えば、「A及び/又はB」は「A、B、又は、A及びB」を意味するものと解釈される。
【0015】
明細書及び特許請求の範囲において、「~の中の少なくとも一つ」という文言は、その意味及び解釈のために「~の群より選択される少なくとも一つ」の意味を含むように意図される。例えば、「A及びBの中の少なくとも一つ」は「A、B、又は、A及びB」を意味するものと理解することができる。
【0016】
第1、第2などの用語を様々な構成要素を説明するために本明細書で使用することがあるが、このような構成要素は、このような用語によって制限されるものではない。このような用語は、ある要素を他の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1構成要素は、第2構成要素に命名することができ、同様に第2構成要素も第1構成要素に命名することができる。
【0017】
層、フィルム、領域、又は基板のような要素が他の要素「の上に」あると言及する場合、これは他の要素の上に直接ある場合もあれば中間要素も存在する場合もある。対照的に、要素が他の要素「の直接上に」あると記載する場合は、中間要素が存在しない。また、明細書全体において、ターゲット要素「の上に」という用語は、ターゲット要素の上又は下に位置することを意味し、必ずしも重力の反対方向を基準に「上側に」位置することを意味するものではない。
【0018】
例えば、空間的に相対的な用語である「下」、「上」などは、一つの要素又は構成要素と他の構成要素との間の関係を図面に示した通り説明しやすくするために使用する。空間的に相対的な用語は、図面に示す方向に追加して使用又は作動中である装置において他の方向も含むように意図するものである。例えば、図面に示した装置が反転した場合、他の装置の「下」に位置する装置が他の装置の「上」に位置することができる。従って、例示的な用語「下」は、下部及び上部位置を全て含むことができる。装置は更に他の方向に向くことができるため、空間的に相対的な用語は方向に応じて異なる解釈をすることができる。
【0019】
要素(又は領域、層、部分など)が明細書において他の要素に「連結された」又は「結合された」と記載する場合、これは、上記の他の要素に直接配置、連結、又は結合されるか、その間に介在要素が配置される。
【0020】
「~に連結された」又は「~に結合された」という用語は、物理的又は電気的連結若しくは結合を含む。
【0021】
異なるように定義されない限り、本明細書で使用する全ての用語(技術的、科学的用語含む)は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が一般に理解するものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈における意味に一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、ここに明示的に定義されない限り、理想化されるか又は過度に形式的な意味に解釈されるべきではない。
【0022】
図1は、一実施形態によるイメージセンサーを説明するためのブロック図である。
【0023】
図1を参照すると、イメージセンサーは、アクティブピクセルセンサーアレイ(Active Pixel Sensor array)1001、行デコーダ(row decoder)1002、行ドライバー(row driver)1003、列デコーダ(column decoder)1004、タイミング発生器(timing generator)1005、相関二重サンプラー(CDS:Correlated Double Sampler)1006、アナログデジタルコンバータ(ADC:Analog to Digital Converter)1007、及び入出力バッファ(I/O buffer)1008を含む。
【0024】
アクティブピクセルセンサーアレイ1001は、2次元的に配列された複数の単位画素を含み、光信号を電気的信号に変換する。アクティブピクセルセンサーアレイ1001は、行ドライバー1003から画素選択信号、リセット信号、及び電荷伝送信号のような複数の駆動信号によって駆動される。また、変換された電気的信号は、相関二重サンプラー1006に提供される。
【0025】
行ドライバー1003は、行デコーダ1002でディコーディングされた結果に応じて複数の単位画素を駆動するための複数の駆動信号をアクティブピクセルセンサーアレイ1001に提供する。単位画素が行列形態に配列された場合には、各行別に駆動信号が提供される。
【0026】
タイミング発生器1005は、行デコーダ1002及び列デコーダ1004にタイミング(timing)信号及び制御信号を提供する。
【0027】
相関二重サンプラー(CDS)1006は、アクティブピケセルセンサーアレイ1001で生成された電気信号を受信して維持(hold)及びサンプリングする。相関二重サンプラー1006は、特定のノイズレベル(noise level)及び電気的信号による信号レベルを二重にサンプリングして、ノイズレベルと信号レベルとの差に相当する差レベルを出力する。
【0028】
アナログデジタルコンバータ(ADC)1007は、相関二重サンプラー1006から出力された差レベルに相当するアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
【0029】
入出力バッファ1008はデジタル信号をラッチ(latch)し、ラッチされた信号は列デコーダ1004におけるディコーディング結果に応じて順次映像信号処理部(図示せず)に出力される。
【0030】
図2は、一実施形態によるイメージセンサーのアクティブピクセルセンサーアレイの回路図である。
【0031】
図1及び図2を参照すると、アクティブピクセルセンサーアレイ1001は、複数の単位画素UPを含み、単位画素UPは、マトリックス状に配列される。それぞれの単位画素UPは、伝送トランジスタTXを含む。それぞれの単位画素UPは、ロジックトランジスタ(RX、SX、DX)の中の一部又は全部を更に含む。ロジックトランジスタは、リセットトランジスタRX、選択トランジスタSX、及びソースフォロワトランジスタDXである。伝送トランジスタTXは、伝送ゲート(伝送ゲートライン又は伝送ゲート電極)TGを含む。伝送ゲートTGは、二つの伝送ゲートが一対をなすデュアル伝送ゲートである。それぞれの単位画素UPは、光電変換部PD及び浮遊拡散領域FDを更に含む。単位画素UPのそれぞれは、1個以上の光電変換部PDを含む。一実施形態において、それぞれの単位画素UPは、第1サブ単位画素UP1及び複数の第2サブ単位画素UP2を含む。第1サブ単位画素UP1は、光電変換部PD、伝送トランジスタTX、浮遊拡散領域FD、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタDX、選択トランジスタSXを含む。複数の第2サブ単位画素UP2のそれぞれは、光電変換部PD、浮遊拡散領域FD、及び光電変換部PDを浮遊拡散領域FDに選択的に連結する伝送ゲートTGを含む。各第2サブ単位画素UP2の浮遊拡散領域FDは、図5及び図6A~6Cを参照して説明する浮遊拡散領域連結部19を介して第1サブ単位画素UP1の浮遊拡散領域FDに連結される。各第2サブ単位画素UP2は、第1サブ単位画素UP1のロジックトランジスタ(RX、DX、SX)を共有する。ロジックトランジスタ(RX、SX、DX)は、複数のサブ単位画素(UP1、UP2)を互いに共有する。例えば、それぞれの単位画素UPは、一つの第1サブ単位画素UP1及び7個の第2サブ単位画素UP2を含み、8個のサブ単位画素(UP1、UP2)が1セットのロジックトランジスタ(RX、SX、DX)を共有する。しかし、本発明はこれに限られない。一実施形態において、各単位画素は、光電変換部、浮遊拡散領域、及び光電変換部と浮遊拡散領域とを選択的に連結する伝送トランジスタを有する8個のサブ単位画素を備え、ロジックトランジスタ(RX、SX、及びDX)は、8個のサブ単位画素の一部又は全体に分割されて配置される(以下、第1サブ単位画素UP1及び第2サブ単位画素UP2を参照符号UPで表す)。
【0032】
光電変換部PDは、外部から入射した光の量に比例して光電荷を生成及び蓄積する。光電変換部PDは、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトゲート、ピンフォトダイオード、及びこれらの組み合わせの中の一つを含む。伝送トランジスタTXは、光電変換部PDで生成された電荷を浮遊拡散領域FDに伝送する。浮遊拡散領域FDは、光電変換部PDで生成された電荷の伝送を受けて累積的に格納する。浮遊拡散領域FDに蓄積された光電荷の量に応じてソースフォロワトランジスタDXが制御される。
【0033】
リセットトランジスタRXは、浮遊拡散領域F)に蓄積された電荷を周期的にリセットする。リセットトランジスタRXのドレイン電極は浮遊拡散領域FDに連結され、ソース電極は電源電圧VDDに連結される。リセットトランジスタRXがターンオン(turn-on)されると、リセットトランジスタRXのソース電極に連結された電源電圧VDDが浮遊拡散領域FDに印加される。従って、リセットトランジスタRXがターンオンされると、浮遊拡散領域FDに蓄積された電荷が排出されて浮遊拡散領域FDがリセットされる。
【0034】
ソースフォロワゲート(ソースフォロワゲートライン又はソースフォロワゲート電極)SFを含むソースフォロワトランジスタDXは、ソースフォロワバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)の役割をする。ソースフォロワトランジスタDXは、浮遊拡散領域FDにおける電位変化を増幅し、これを出力ライン(VOUT)に出力する。
【0035】
選択ゲート(選択ゲートライン)SELを含む選択トランジスタSXは、行単位で読み出すサブ単位画素UPを選択する。選択トランジスタSXがターンオンされると、浮遊拡散領域FDにおける電位変化がソースフォロワトランジスタDXのソースを介して出力ライン(VOUT)に出力される。
【0036】
図3は、一実施形態によるイメージセンサーの平面図である。図4は、図3のA-A‘線に沿って切断した断面図である。図5は、一実施形態によるイメージセンサーにおける伝送ゲート、浮遊拡散領域、浮遊拡散領域連結部、ソースフォロワゲートなどの配置を示す拡大平面図である。図6Aは、図5のA-A‘線に沿って切断した断面図であって、図4のP1領域に対応する断面図である。図6Bは、図5のB-B‘線に沿って切断した断面図である。図6Cは、図5のC-C‘線に沿って切断した断面図である。
【0037】
図3及び図4を参照すると、本実施形態によるイメージセンサー500は、第1サブチップCH1及び第2サブチップCH2がボンディングされた構造を有する。第2サブチップCH2上に第1サブチップCH1が配置される。第1サブチップCH1は、第1基板1を含む。第1基板1は、例えばシリコン単結晶ウェハー、シリコンエピタクシャル層、又はSOI(silicon-on-insulator)基板である。第1基板1は、例えば第1導電型の不純物でドープされる。例えば、第1導電型はP型である。第1基板1は、互いに対向する前面1a及び背面1bを含む。本明細書において、前面1aは第1面1aと命名され、背面1bは第2面1bと命名される。第1基板1は、画素アレイ領域APS、光学ブラック領域OB、及び周縁領域ERを含む。
【0038】
画素アレイ領域APS及び光学ブラック領域OBは、それぞれ複数のサブ単位画素UPを含む。それぞれのサブ単位画素UPは、図2を参照して上述のように論理トランジスタ(RX、SX、DX)が配置されるか否かにより、第1サブ単位画素UP1又は第2サブ単位画素UP2の中一つである。光学ブラック領域OBは、画素アレイ領域APSを囲む。周縁領域ERは、画素アレイ領域APS及び光学ブラック領域OBを囲む。周縁領域ERは、コンタクト領域BR1、ビア領域BR2、及びパッド領域PRを含む。ビア領域BR2は、コンタクト領域BR1とパッド領域PRとの間に位置する。パッド領域PRは、周縁領域ERの中の最も外郭に位置する。
【0039】
画素アレイ領域APS及び光学ブラック領域OBにおいて、第1基板1内に第1画素分離部DTI1が配置されて単位画素UPを分離/限定する。第1画素分離部DTI1は、第1基板1を貫通し、周縁領域ERのコンタクト領域BR1にまで延びる。第1画素分離部DTI1は平面的に網目状を有する。
【0040】
周縁領域ERにおいて、第1基板1の背面1bには背面コンタクトBCA、背面ビアBVS、及び背面導電パッドPADが配置される。背面ビアBVSは、第1背面ビアBVS(1)及び第2背面ビアBVS(2)を含む。
【0041】
第1画素分離部DTI1及び第2画素分離部DTI2は、それぞれ第1基板1の前面1aから背面1bに向かって形成された深いトレンチ22の内部に位置する。第1画素分離部DTI1及び第2画素分離部DTI2は、FDTI(Frontside Deep trench isolation)である。第1画素分離部DTI1及び第2画素分離部DTI2は、それぞれ埋め込み絶縁パターン12、分離絶縁膜14、及び分離導電パターン16を含む。埋め込み絶縁パターン12は、分離導電パターン16と第1層間絶縁膜ILとの間に介在する。分離絶縁膜14は、分離導電パターン16と第1基板1との間、そして埋め込み絶縁パターン12と第1基板1との間に介在する。
【0042】
埋め込み絶縁パターン12及び分離絶縁膜14は、第1基板1とは異なる屈折率を有する絶縁物質で形成される。埋め込み絶縁パターン12及び分離絶縁膜14は、例えばシリコン酸化物を含む。分離導電パターン16は、第1基板1から離隔される。分離導電パターン16は、不純物がドープされたポリシリコン膜又はシリコンゲルマニウム膜を含む。ポリシリコン又はシリコンゲルマニウム膜にドープされた不純物は、例えばホウ素、銀、及びヒ素の中の一つである。或いは分離導電パターン16は金属膜を含む。
【0043】
第1画素分離部DTI1及び第2画素分離部DTI2は、それぞれ図4のように第1基板1の前面1aから背面1bに向かうほど狭い水平断面積を有する。第2画素分離部DTI2は「基板分離部」とも命名される。
【0044】
第1基板1内には、光電変換部PDがそれぞれ配置される。光電変換部PDは、第1導電型とは反対になる第2導電型の不純物でドープされる。第2導電型は、例えばN型である。光電変換部PDにドープされたN型の不純物は、周辺の第1基板1にドープされたP型の不純物とPN接合をなしてフォトダイオードを提供する。光電変換部PDは、一つのサブ単位画素UP内に2個以上配置される。
【0045】
第1基板1内には、前面1aに隣接する素子分離部(shallow trench isolation)STIが配置される。素子分離部STIは、第1画素分離部DTI1によって貫通される。素子分離部STIは、各サブ単位画素UPにおいて、前面1aに隣接する活性領域ACTを限定する。活性領域ACTは、図2のトランジスタ(TX、RX、DX、SX)のために提供される。素子分離部STIの内部には、後述する浮遊拡散領域FDの間を連結する浮遊拡散領域連結部19が埋込まれて位置する。浮遊拡散領域連結部19は、素子分離部STIを貫く第1画素分離部DTI1を貫くか、又は第1画素分離部DTI1に沿って延びる。浮遊拡散領域連結部19は、不純物がドープされたポリシリコン膜若しくはシリコンゲルマニウム膜、又は金属を含む。
【0046】
図4を参照すると、各単位画素UPにおいて、第1基板1の前面1a上には伝送ゲートTGが配置される。伝送ゲートTGの一部は、第1基板1の内部に延びる。伝送ゲートTGは、垂直(Vertical)タイプである。或いは、伝送ゲートTGは、第1基板1の内部に延びずに平坦な形態のプラナ(Planar)タイプであってもよい。伝送ゲートTGは、互いに分離された二つが一対をなすデュアル伝送ゲートである。伝送ゲートTGと第1基板1との間にはゲート酸化膜Goxが介在する。
【0047】
伝送ゲートTGの一側において、第1基板1内には浮遊拡散領域FDが配置される。浮遊拡散領域FDは、複数が浮遊拡散領域連結部19を介して電気的に連結される。例えば、図5に示したように、8個の浮遊拡散領域FDが一つの浮遊拡散領域連結部19を介して連結される。浮遊拡散領域連結部19を介して連結される浮遊拡散領域FDの数は、ソースフォロワトランジスタDXを共有するサブ単位画素UPの数と同じである。浮遊拡散領域FDは、例えば第2導電型不純物がドープされた第1基板1の一部であり、第2導電型不純物がドープされたポリシリコン若しくはシリコンゲルマニウム、又は金属である。浮遊拡散領域連結部19は、例えば第2導電型不純物がドープされたポリシリコン若しくはシリコンゲルマニウム、又は金属である。
【0048】
イメージセンサー500は、背面受光イメージセンサーである。光は、第1基板1の背面1bに位置するマイクロレンズMLを通じて第1基板1の内部に入射する。入射した光によりPN接合で電子-正孔対が生成される。このように生成された電子は、光電変換部PDに移動する。伝送ゲートTGに電圧を印加すると、電子は浮遊拡散領域FDに移動する。
【0049】
第1基板1の光学ブラック領域OBには、第1単位画素UP(1)及び第2単位画素UP(2)が配置される。第1単位画素UP(1)において、第1基板1内にはブラック光電変換部PD’が提供される。第2単位画素UP(2)において、第1基板1内にはダミー領域PD“が提供される。ブラック光電変換部PD’は、例えば第1導電型とは異なる第2導電型の不純物でドープされる。第2導電型は、例えばN型である。画素アレイ領域APSは、複数個の単位画素UPを含む。ブラック光電変換部PD’は、光電変換部PDと類似の構造を有するが、光電変換部PDのような動作(即ち、光を受けて電気的信号を発生させる動作)を行わない。ダミー領域PD”は、不純物でドープされない。ダミー領域PD”で発生した信号は、その後ノイズを除去する情報に用いられる。
【0050】
第1サブチップCH1は、前面1aに配置された第1層間絶縁膜IL1を更に含む。第1層間絶縁膜IL1、はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化窒化膜、及び多孔性低誘電膜から選択される少なくとも一つの膜の多層膜に形成される。第1層間絶縁膜IL1の間又は内部には、第1配線15が配置される。浮遊拡散領域連結部19は、コンタクトプラグにより第1配線15に連結される。コンタクトプラグは、画素アレイ領域APSで、第1層間絶縁膜IL1の中の前面1aに最も近い(最下層の)第1層間絶縁膜IL1を貫く。
【0051】
第2サブチップCH2は、第2基板SB2、その上に配置された周辺トランジスタPTR、そしてこれらを覆う第2層間絶縁膜IL2を含む。第2層間絶縁膜IL2内には、第2配線217が配置される。第2サブチップCH2は、第1サブチップCH1で発生した電気的信号を格納するための回路を含む。
【0052】
図4を参照すると、第1基板1の背面1b上には反射防止構造体ALが配置される。反射防止構造体ALは、順に積層された第1絶縁膜A1、導電性膜A2、第2絶縁膜A3、及び第3絶縁膜A4を含む。第1絶縁膜A1、第2絶縁膜A3、及び第3絶縁膜A4は、それぞれ互いに異なる物質を含む。一実施形態において、第1絶縁膜A1はアルミニウム酸化物を含み、第2絶縁膜A3はシリコン酸化物を含み、第3絶縁膜A4はハフニウム酸化物を含む。導電性膜A2は、電気導電性を有する膜であり、酸化チタンを含む。
【0053】
本明細書において、第1絶縁膜A1は「第1反射防止膜」と命名され、導電性膜A2は「第2反射防止膜」と命名され、第2絶縁膜A3は「第3反射防止膜」と命名され、そして第3絶縁膜A4は「第4反射防止膜」と命名される。
【0054】
第1基板1は第1屈折率n1を有し、第1絶縁膜A1は第2屈折率n2を有し、導電性膜A2は第3屈折率n3を有し、第2絶縁膜A3は第4屈折率n4を有する。第2屈折率n2と第3屈折率n3との平均値{(n2+n3)/2)は、第1屈折率n1よりも小さく、第4屈折率n4よりも大きい。第1屈折率n1は4.0~4.4である。第2屈折率n2は2.0~3.0である。第3屈折率n3は2.2~2.8である。第4屈折率n4は1.0~1.9である。
【0055】
第1絶縁膜A1は第1厚さT1を有し、導電性膜A2は第2厚さT2を有し、第2絶縁膜A3は第3厚さT3を有し、第3絶縁膜A4は第4厚さT4を有する。ここで、第2厚さT2は、第1厚さT1及び第4厚さT4のそれぞれよりも大きく、第3厚さT3よりも小さい。第1厚さT1は10Å~100Åである。第2厚さT2は100Å~600Åである。第3厚さT3は600Å~900Åである。第4厚さT4は20Å~200Åである。
【0056】
このような屈折率の間の関係及び/又は厚さの間の関係により、マイクロレンズMLに入射した光L1は、反射防止構造体ALの多層構造体を屈折及び通過して光電変換部PDによく入射することができる。これにより、受光率を増加させて鮮明な画質を有するイメージセンサー500を提供することができる。
【0057】
本実施形態によるイメージセンサー500では、反射防止構造体ALが酸化チタン(TiO)からなる導電性膜A2を含むが、酸化チタン(TiO)からなる導電性膜A2は、全体的に全ての色光の反射度を減少させ、特に青色光の反射度を更に減少させる。これにより、青色画素のQE(Quantum Efficiency)を増加させることができる。
【0058】
第1絶縁膜A1は、負の固定電荷膜の役割もする。これにより、暗電流及びホワイトスポットを改善することができる。
【0059】
また、導電性膜A2に所定の負の電位(電圧)を印加して、第1基板1の背面1b付近に背面を通して入射する光によって生成されたホール(h+)が蓄積されるようにすることができる。これにより、暗電流及びホワイトスポットの改善効果を更に増大することができる。
【0060】
図3及び図4を参照すると、コンタクト領域BR1において、第1基板1の背面1bには背面コンタクトBCAが配置される。ビア領域BR2において、第1基板1の背面1bには、第1背面ビアBVS(1)が配置される。パッド領域PRにおいて、第1基板1の背面1bには背面導電パッドPAD及び第2背面ビアBVS(2)が配置される。第2背面ビアBVS(2)は、所定の個数同士がグループとなり、背面導電パッドPADの周辺にそれぞれ配置される。各グループの第2背面ビアは、2列又は2行で配列され、背面導電性パッドの中の対応する背面導電性パッドが2列又は2行の間の空間に配置される。
【0061】
図4を参照すると、背面コンタクトBCAは、反射防止構造体AL及び第1基板1の少なくとも一部を貫く。背面コンタクトBCAは、第1背面トレンチ46の内部に配置される。背面コンタクトBCAは、第1導電パターン52a及び第1金属パターン54aを含む。第1導電パターン52aは、第1背面トレンチ46の側面及び底面をコンフォーマルに覆い、反射防止構造体ALの導電性膜A2に接触して電気的に連結される。第1導電パターン52aは、チタン膜、窒化チタン膜、及びタングステン膜の中の少なくとも一つの単一膜又は多重膜構造を有する。第1金属パターン54aは、例えばアルミニウムを含む。第1金属パターン54aは、第1背面トレンチ46を満たす。
【0062】
背面コンタクトBCAは、第1画素分離部DTI1の分離導電パターン16に接する。背面コンタクトBCAは、背面連結配線52bを介して第1背面ビアBVS(1)に連結されて所定の負の電位の印加を受け、これを第1画素分離部DTI1の分離導電パターン16に印加する。分離導電パターン16は、共通バイアスラインの役割をする。これにより、第1画素分離部DTI1に接する第1基板1の表面に存在する正孔を捕って暗電流改善効果を増大させることができる。
【0063】
第1背面ビアBVS(1)は、第1ホールH1の内部にそれぞれ配置される。第1背面ビアBVS(1)は、反射防止構造体AL、第1基板1、第1層間絶縁膜IL1、及び第2層間絶縁膜IL2を一部貫く。第1背面ビアBVS(1)は、第1サブチップCH1の第1配線15の中の一部と第2サブチップCH2の第2配線217の中の一部とを連結する。第1背面ビアBVS(1)は、第1ホールH1の内部の内壁及び底面をコンフォーマルに満たす。第1背面ビアBVS(1)は、第1導電パターン52aと同じ物質を含み、同じ厚さを有する。第1背面ビアBVS(1)は、チタン膜、窒化チタン膜、及びタングステン膜の中の少なくとも一つの単一膜又は多重膜構造を有する。
【0064】
第1背面ビアBVS(1)の中の一つは、背面連結配線52bの中の一つによって背面コンタクトBCAの中の一つに電気的に連結される。背面連結配線52bは、第1導電パターン52aと同じ物質を含み、同じ厚さを有する。背面連結配線52bは、チタン膜、窒化チタン膜、及びタングステン膜の中の少なくとも一つの単一膜又は多重膜構造を有する。
【0065】
背面導電パッドPADは、第2背面トレンチ60の内部に配置される。背面導電パッドPADは、第2導電パターン52c及び第2金属パターン54bを含む。第2導電パターン52cは、第2背面トレンチ60の側面及び底面をコンフォーマルに覆う。第2導電パターン52cは、第1導電パターン52aと同じ物質を含み、同じ厚さを有する。第2導電パターン52cは、チタン膜、窒化チタン膜、及びタングステン膜の中の少なくとも一つの単一膜又は多重膜構造を有する。第2金属パターン54bは、例えばアルミニウムを含む。第2金属パターン54bは、第2背面トレンチ60を満たす。
【0066】
第2背面ビアBVS(2)は、第2ホールH2の内部にそれぞれ配置される。第2背面ビアBVS(2)は、反射防止構造体ALの第1絶縁膜A1、第1基板1、第1層間絶縁膜IL1、及び第2層間絶縁膜IL2を一部貫く。第2背面ビアBVS(2)は、第2配線217の中の一部に連結される。図示していないが、第2背面ビアBVS(2)は、第1配線15の中の一部に連結され得る。第2背面ビアBVS(2)は、第2ホールH2の内部の内壁及び底面をコンフォーマルに満たす。第2背面ビアBVS(2)は、第1導電パターン52aと同じ物質を含み、同じ厚さを有する。第2背面ビアBVS(2)は、チタン膜、窒化チタン膜、及びタングステン膜の中の少なくとも一つの単一膜又は多重膜構造を有する。第2背面ビアBVS(2)の中の一つは、背面連結配線52cの中の一つにより背面導電パッドPADの中の一つに電気的に連結される。
【0067】
周縁領域ERにおいて、反射防止構造体AL上には、第1光学ブラックパターン52pが配置される。第1光学ブラックパターン52pは、第1導電パターン52aと同じ物質を含み、同じ厚さを有する。第1光学ブラックパターン52pは、チタン膜、窒化チタン膜、及びタングステン膜の中の少なくとも一つの単一膜又は多重膜構造を有する。
【0068】
画素アレイ領域APSにおいて、反射防止構造体AL上には遮光グリッドパターン48aが配置される。遮光グリッドパターン48a上には低屈折グリッドパターン50aがそれぞれ配置される。遮光グリッドパターン48a及び低屈折グリッドパターン50aは、第1画素分離部DTI1に重なり、平面的にグリッド形態を有する。遮光グリッドパターン48aは、例えばチタン及び窒化チタンの中の少なくとも一つを含む。低屈折グリッドパターン50aは、全て同じ厚さを有し、同じ有機物質を含む。低屈折グリッドパターン50aは、カラーフィルター(CF1、CF2)よりも小さい屈折率を有する。例えば、低屈折グリッドパターン50aは、約1.3以下の屈折率を有する。遮光グリッドパターン48a及び低屈折グリッドパターン50aは、隣接するサブ単位画素UP間のクロストークを防止する。
【0069】
画素アレイ領域APSにおいて、低屈折グリッドパターン50aの間にカラーフィルター(CF1、CF2)が配置される。カラーフィルター(CF1、CF2)は、それぞれ青色、緑色、及び赤色の中の一つの色を有する。他の例として、カラーフィルター(CF1、CF2)は、シアン(cyan)、マゼンタ(magenta)、黄色(yellow)などのような他のカラーを含むこともできる。本実施形態によるイメージセンサーにおいて、カラーフィルター(CF1、CF2)は、ベイヤー(bayer)パターン形態に配列される。他の例において、カラーフィルター(CF1、CF2)は、2×2配列のテトラ(Tetra)パターン、3×3配列のノナ(nona)パターン、又は4×4配列のヘキサデカ(hexadeca)パターン形態に配列される。カラーフィルター(CF1、CF2)は、単位画素UPと一対一の対応関係であるか、又は一対の複数の対応関係を有する。例えば、カラーフィルター(CF1、CF2)のそれぞれに対応する位置に一つの単位画素UPが配置されるか、隣接する二つの単位画素UPが配置されるが、又は隣接する四つの単位画素UPが配置される。
【0070】
第1背面ビアBVS(1)の内部を満たす第1低屈折保護パターン50b及び第2背面ビアBVS(2)の内部を満たす第2低屈折保護パターン50c上にはそれぞれキャッピングパターンCFRが配置される。キャッピングパターンCFRは、例えばフォトレジスト物質を含む。
【0071】
低屈折グリッドパターン50a、第1導電パターン52a、第1金属パターン54a、第2導電パターン52c、背面連結配線52b、第1光学ブラックパターン52p、キャッピングパターンCFR、及び低屈折残余パターン50rの上にはコンフォーマルに保護膜56が配置される。
【0072】
保護膜56上には、第2光学ブラックパターンCFBが配置される。第2光学ブラックパターンCFBは、例えば青色のカラーフィルターと同じ物質を含む。
【0073】
画素アレイ領域APSにおいて、カラーフィルター(CF1、CF2)上にはマイクロレンズMLが配置される。マイクロレンズMLの周縁は、互いに接して連結される。マイクロレンズMLは、アレイを構成する。マイクロレンズMLは、「マイクロレンズアレイ」とも命名される。
【0074】
図5図6A図6B図6Cを参照すると、サブ単位画素UPのそれぞれに活性領域ACT、伝送ゲートTG、浮遊拡散領域FD、及び光電変換部PDが位置する。
【0075】
活性領域ACTは、素子分離部STIによって区画され、一つのサブ単位画素UP内でも複数の部分に分離される。例えば、図5に示すように、一つのサブ単位画素UP内に第1活性領域ACT1及び第2活性領域ACT2が位置し、第1活性領域ACT1にはソースフォロワトランジスタDXをはじめとするロジックトランジスタ(RX、SX、DX)の中の一部又は全部が位置し、第2活性領域ACT2には伝送トランジスタTXが位置する。
【0076】
伝送トランジスタTXのゲート電極の伝送ゲートTGは、二つが一対をなして第2活性領域ACT2に少なくとも一部が重なるように位置する。
【0077】
浮遊拡散領域FDは、第2活性領域ACT2の一側に位置し、隣り合う二つのサブ単位画素UPの浮遊拡散領域FDが素子分離部STIを間において互いに向き合うように位置する。
【0078】
素子分離部STIには、複数の浮遊拡散領域FDの間を電気的に連結する浮遊拡散領域連結部19が位置する。例えば、浮遊拡散領域連結部19は素子分離部STI内に埋め込まれ、浮遊拡散領域連結部19の上面は素子分離部STIの上面よりも低い。浮遊拡散領域連結部19は、幹部191、幹部191から延びてソースフォロワゲートSFに連結される第1枝部192、幹部191から延びて浮遊拡散領域FDに連結される第2枝部193を含む。浮遊拡散領域連結部19は、例えば図5に示したように、8個の浮遊拡散領域FDを互いに連結する。一つの浮遊拡散領域連結部19が連結する浮遊拡散領域FDの数は、8個よりも少なくても多くてもよい。浮遊拡散領域連結部19は、例えば第2導電型不純物がドープされたポリシリコン若しくはシリコンゲルマニウム、又はアルミニウム、銅、銀などの金属を含む。浮遊拡散領域連結部19は、素子分離部STI内に形成された溝の一部を満たし、カバー絶縁膜CIが浮遊拡散領域連結部19を覆う。カバー絶縁膜CIは素子分離部STI内に形成された溝の残りの一部を満たし、カバー絶縁膜CIの上面は素子分離部STIの上面に一致するが、これに制限されない。実施形態によっては、カバー絶縁膜CIは、素子分離部STIの上に位置する絶縁膜である。一実施形態において、浮遊拡散領域連結部19は、第1方向D1に延びる幹部191、第2方向D2に延びて幹部191をソースフォロワゲート電極SFに連結する第1枝部192、及び第2方向D2に延びて複数の浮遊拡散領域FDの中の対応する浮遊拡散領域FDに連結される第2枝部193を含む。複数の浮遊拡散領域FDは、第1浮遊拡散領域グループFD1及び第2浮遊拡散領域グループFD2を含む。第1浮遊拡散領域グループFD1は、第2方向D2に第2浮遊拡散領域グループFD2から離隔される。平面図から見ると、素子分離部STIの一部が第1浮遊拡散領域グループFD1と第2浮遊拡散領域グループFD2との間の空間に配置される。幹部191は、第1浮遊拡散領域グループFD1と第2浮遊拡散領域グループFD2との間の空間に配置される。例えば、幹部191は、第1浮遊拡散領域グループFD1と第2浮遊拡散領域グループFD2との間の素子分離部STI内に埋め込まれる。一実施形態において、単位画素UPは、伝送トランジスタTX、ソースフォロワトランジスタDX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタSXを含む複数のトランジスタを含む。単位画素UPは、複数の光電変換部(例えば、8個の光電変換部)、複数の第1活性領域ACT1、及び複数の第2活性領域ACT2を含む。ソースフォロワトランジスタDX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタSXの中の少なくとも一つは、複数の第1活性領域ACT1の中の一つ以上に配置される。伝送トランジスタTXは、複数の第2活性領域ACT2に配置される。それぞれの伝送トランジスタTXは、複数の光電変換部PDのそれぞれを複数の浮遊拡散領域FDの中の対応する浮遊拡散領域FDに選択的に連結される。
【0079】
図6Aを参照すると、浮遊拡散領域連結部19は、素子分離部STIと浮遊拡散領域FDとの間で第1基板1に接触する。実施形態によっては、図6Bに示すように、浮遊拡散領域連結部19は、素子分離部STIと浮遊拡散領域FDによって囲まれて第1基板10に接触しない。
【0080】
図5及び図6Cを参照すると、第1基板1の前面1aにゲート絶縁膜GIが位置し、ゲート絶縁膜GIの上にソースフォロワゲートSFが位置する。ゲート絶縁膜GIは、伝送ゲートTGと第1基板1との間のゲート酸化膜Goxと同じ物質からなる。実施形態によっては、ゲート絶縁膜GIは、ゲート酸化膜Goxとは異なる物質からなる。ソースフォロワトランジスタDXのゲート電極であるソースフォロワゲートSFは、隣り合う二つの第1活性領域ACT1に亘って位置する。即ち、二つの第1活性領域ACT1が一つのソースフォロワトランジスタDXを実現する。ソースフォロワゲートSFは、第2導電型不純物がドープされたポリシリコン若しくはシリコンゲルマニウム、又は金属である。
【0081】
浮遊拡散領域連結部19の第1枝部192の上には、カバー絶縁膜CI及びゲート絶縁膜GIを貫く接触口CAが位置し、接触口CAを通じてソースフォロワゲートSFが浮遊拡散領域連結部19に連結される。
【0082】
上述のように、浮遊拡散領域連結部19を素子分離部STI内に位置させると、層間絶縁膜内に位置する配線との間に形成される静電カップリングを減らすことができ、配線配置の自由度を高めることができる。例えば、配線が素子分離部STIに埋込まれた浮遊拡散領域連結部19に重なる場合、その間の寄生静電容量が減少するため、配線を浮遊拡散領域連結部19の位置に対する制約なしに配置することができる。
【0083】
図7A図7Dは、一実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
【0084】
図7Aを参照すると、第1基板1にイオン注入工程などを進行して光電変換部PDを形成し、第1基板1の前面1aに素子分離部STIを形成して活性領域を定義する。素子分離部STIは、浅いトレンチ分離(Shallow Trench Isolation)工程で形成される。素子分離部STI及び第1基板1の一部をエッチングして深いトレンチを形成する。第1基板1の前面1a上に分離絶縁膜14をコンフォーマルに形成し、導電物質で深いトレンチを満たした後、エッチバック工程を進行して深いトレンチの内部にそれぞれ分離導電パターン16を形成する。そして、分離導電パターン16上に埋め込み絶縁パターン12を形成し、前面1a上の分離絶縁膜14を除去して前面1aを露出させる。これにより、画素分離部DTIが形成される。図7A図7Dには、画素分離部DTIの上端の分離絶縁膜14及び埋め込み絶縁パターン12をその周囲の素子分離部STIと区分なしに図示したが、実施形態によっては、これらの間に境界面が存在する。
【0085】
続いて、通常の工程を進行して第1基板1の前面1a側に浮遊拡散領域FDを形成し、写真エッチングなどの方法で浮遊拡散領域連結部19が位置する溝GRを素子分離部STIに形成する。
【0086】
図7Bを参照すると、溝GR内にポリシリコン又は金属を部分的に満たして予備浮遊拡散領域連結部19Pを形成する。予備浮遊拡散領域連結部19Pの形成は、膜蒸着、或いははメッキ、CMP、及び/又はエッチバックの工程などにより行われる。
【0087】
図7Cを参照すると、感光剤を塗布して現像し、予備浮遊拡散領域連結部19Pだけを露出させる感光剤パターンPRPを形成し、第2導電型不純物イオンをドープして浮遊拡散領域連結部19を形成する。浮遊拡散領域連結部19を金属で形成する際には、この工程を省略することができる。
【0088】
図7Dを参照すると、感光剤パターンPRP及び浮遊拡散領域連結部19の上にコンフォーマルにカバー絶縁膜CIを形成し、感光剤パターンPRPをアッシング(ashing)して除去することにより、その上のカバー絶縁膜CIを共に除去する。これにより、浮遊拡散領域連結部19を覆うカバー絶縁膜CIを形成する。又は、感光剤パターンPRPを除去し、カバー絶縁膜CIを蒸着又は塗布するか、或いは第1基板1及び浮遊拡散領域連結部19の表面を酸化させて酸化膜を形成することもできる。その後、CMPなどの方法で浮遊拡散領域連結部19の上の溝GRを満たすカバー絶縁膜CIだけを残して残りの部分を除去する。又は、第1基板1の前面1aの上に置かれたカバー絶縁膜CIを除去せずに層間絶縁膜IL1又はゲート絶縁膜GIとして活用することもできる。
【0089】
続いて、通常の工程を進行して、伝送ゲートTG、ソースフォロワゲートSFなどを形成する。
【0090】
図8A図8Dは、他の実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部を形成する方法を示す断面図である。
【0091】
図8Aを参照すると、第1基板1にイオン注入工程などを進行して光電変換部PDを形成し、第1基板1の前面1aに素子分離部STIを形成して活性領域を定義する。素子分離部STIは、浅いトレンチ分離(Shallow Trench Isolation)工程で形成される。素子分離部STI及び第1基板1の一部をエッチングして深いトレンチを形成する。第1基板1の前面1a上に分離絶縁膜14をコンフォーマルに形成し、導電物質で深いトレンチを満たした後、エッチバック工程を進行して深いトレンチの内部にそれぞれ分離導電パターン16を形成する。尚、分離導電パターン16上に埋め込み絶縁パターン12を形成し、前面1a上の分離絶縁膜14を除去して前面1aを露出させることができる。これにより、画素分離部DTIが形成される。図8A図8Dには、画素分離部DTIの上端の分離絶縁膜14及び埋め込み絶縁パターン12をその周囲の素子分離部STIと区分なしに一体をなすことを示したが、実施形態によっては、これらの間に境界面が存在する。
【0092】
続いて、通常の工程を進行して第1基板1の前面1a側に浮遊拡散領域FDを形成し、写真工程を介して感光剤パターンPRPを形成し、これをマスクにして第1基板1をエッチングし、浮遊拡散領域連結部19が位置する溝GRを素子分離部STIに形成する。
【0093】
図8Bを参照すると、感光剤パターンPRP及び溝GRの上にポリシリコンを蒸着して予備浮遊拡散領域連結部層19Lを形成する。
【0094】
次に、図8Cを参照すると、予備浮遊拡散領域連結部層19Lに第2導電型不純物イオンをドープする。
【0095】
次に、図8Dを参照すると、感光剤パターンPRPをアッシングしてその上の予備浮遊拡散領域連結部層19Lと共に除去することにより浮遊拡散領域連結部19を形成する。
【0096】
次に、図7Dを参照した説明した通り、カバー絶縁膜CIを蒸着又は塗布するか、或いは第1基板1及び浮遊拡散領域連結部19の表面を酸化させて酸化膜を形成することもできる。その後、CMPなどの方法で浮遊拡散領域連結部19の上の溝GRを満たすカバー絶縁膜CIだけを残して残りの第1基板1前面1aの上に置かれた部分を除去する。又は、第1基板1前面1aの上に置かれたカバー絶縁膜CIを除去せずに層間絶縁膜IL1又はゲート絶縁膜GIとして活用することもできる。
【0097】
続いて、通常の工程を進行して、伝送ゲートTG、ソースフォロワゲートSFなどを形成する。
【0098】
図9は、他の実施形態によるイメージセンサーの断面図である。
【0099】
図9の実施形態によるイメージセンサー503は、第1~第3サブチップ(CH1~CH3)が順にボンディングされた構造を有する。
【0100】
第1サブチップCH1は好ましくはイメージセンシング機能をする。第1サブチップCH1は、第1基板1を含む。第1基板1は、例えばシリコン単結晶ウェハー、シリコンエピタクシャル層、又はSOI(silicon on insulator)基板である。第1基板1は、例えば第1導電型の不純物でドープされる。例えば、第1導電型はP型である。第1基板1は、互いに対向する前面1a及び背面1bを含む。本明細書において、前面1aは第1面1aと命名され、背面1bは第2面1と命名される。第1基板1は、画素アレイ領域APS、光学ブラック領域OB、及び周縁領域ERを含む。
【0101】
画素アレイ領域APS及び光学ブラック領域OBは、それぞれ複数の単位画素UPを含む。画素アレイ領域APSには単位画素UPのそれぞれに対応する複数のマイクロレンズMLが位置する。
【0102】
光学ブラック領域OBは、画素アレイ領域APSを囲む。周縁領域ERは、画素アレイ領域APS及び光学ブラック領域OBを囲む。周縁領域ERは、パッド領域PRを含む。パッド領域PRは、周縁領域ERの最も外郭に位置する。
【0103】
画素アレイ領域APS及び光学ブラック領域OBにおいて、第1基板1内に第1画素分離部DTI1が配置されて単位画素UPを分離/限定する。第1画素分離部DTI1は、周縁領域ERのコンタクト領域BR1にまで延びる。第1画素分離部DTI1は、平面的に網目形態を有する。周縁領域ERにおいて、第1基板1内に第2画素分離部DTI2が配置される。
【0104】
第1画素分離部DTI1及び第2画素分離部DTI2は、それぞれ第1基板1の前面1aから背面1bに向かって形成された深いトレンチ22の内部に位置する。第1画素分離部DTI1及び第2画素分離部DTI2は、FDTI(Frontside Deep trench isolation)である。第1画素分離部DTI1及び第2画素分離部DTI2は、それぞれ埋め込み絶縁パターン12、分離絶縁膜14、及び分離導電パターン16を含む。埋め込み絶縁パターン12は、分離導電パターン16と第1層間絶縁膜IL1との間に介在する。分離絶縁膜14は、分離導電パターン16と第1基板1との間、そして埋め込み絶縁パターン12と第1基板1との間に介在する。
【0105】
埋め込み絶縁パターン12及び分離絶縁膜14は、第1基板1とは異なる屈折率を有する絶縁物質で形成される。埋め込み絶縁パターン12及び分離絶縁膜14は、例えばシリコン酸化物を含む。分離導電パターン16は、第1基板1から離隔される。分離導電パターン16は、不純物がドープされたポリシリコン膜又はシリコンゲルマニウム膜を含む。ポリシリコン又はシリコンゲルマニウム膜にドープされた不純物は、例えばホウ素、銀、及びヒ素の中の一つである。或いは、分離導電パターン16は、金属膜を含む。
【0106】
第1画素分離部DTI1及び第2画素分離部DTI2は、それぞれ第1基板1の前面1aから背面1bに向かうほど狭い水平断面積を有する。第2画素分離部DTI2は、「基板分離部」とも命名される。
【0107】
第1基板1内には、光電変換部PDがそれぞれ配置される。光電変換部PDは、第1導電型とは反対になる第2導電型の不純物でドープされる。第2導電型は、例えばN型である。光電変換部PDにドープされたN型の不純物は、周辺の第1基板1にドープされたP型の不純物とPN接合をなしてフォトダイオードを提供する。
【0108】
第1基板1内には、前面1aに隣接する第1素子分離部STI1が配置される。第1素子分離部STI1は、第1画素分離部DTI1によって貫通される。第1素子分離部STI1は、前面1aに隣接する活性領域を限定する。活性領域は、図2のトランジスタ(TX、RX、DX、SX)のために提供される。
【0109】
図9を参照すると、各サブ単位画素UP内において、第1基板1の前面1a上には伝送ゲートTGが配置される。伝送ゲートTGの一部は、第1基板1の内部に延びる。伝送ゲートTGは、垂直(Vertical)タイプである。或いは、伝送ゲートTGは、第1基板1の内部に延びずに平坦な形態のプラナ(Planar)タイプであってもよい。伝送ゲートTGと第1基板1との間にはゲート酸化膜Goxが介在する。
【0110】
伝送ゲートTGの一側において、第1基板1内には浮遊拡散領域FDが配置される。浮遊拡散領域FDは、複数が浮遊拡散領域連結部19を介して電気的に連結される。例えば、図5に示したように、8個の浮遊拡散領域FDが一つの浮遊拡散領域連結部19を介して互いに連結される。例えば、8個の浮遊拡散領域FDのそれぞれは、対応する光電変換部PDから生成された電荷を収集し、8個の浮遊拡散領域FDのこのような電荷を、ソースフォロワバッファ増幅器の役割をするソースフォロワトランジスタDXを介して選択的に出力し、単位ピクセルUPに入射する光に対応する電気信号として浮遊拡散領域FDにおける電位変化を選択的に出力する。浮遊拡散領域連結部19を介して互いに連結される浮遊拡散領域FDの数は、ソースフォロワトランジスタDXを共有するサブ単位画素UPの数と同じである。浮遊拡散領域FDは、例えば第2導電型不純物がドープされた第1基板1の一部であるか、第2導電型不純物がドープされたポリシリコン若しくはシリコンゲルマニウム、又は金属である。浮遊拡散領域連結部19は、例えば第2導電型不純物がドープされたポリシリコン若しくはシリコンゲルマニウム、又は金属である。
【0111】
第1サブチップCH1に配置された各単位画素UP内には、伝送ゲートTG、光電変換部PD、及び浮遊拡散領域FDだけが配置される。選択ゲートSEL、ソースフォロワゲートSF、リセットゲートRGなどの一部又は全部は、第1サブチップCH1に配置されずに、第2サブチップCH2に配置される。即ち、ロジックトランジスタ(RX、SX、DX)の中の一部又は全部が第2サブチップCH2に配置される。
【0112】
イメージセンサー503は、背面受光イメージセンサーである。光は、第1基板1の背面1bに位置するマイクロレンズMLを通じて第1基板1の内部に入射する。入射した光によってPN接合で電子-正孔対が生成される。このように生成された電子は、光電変換部PDに移動する。伝送ゲートTGに電圧を印加すると、電子は浮遊拡散領域FDに移動する。
【0113】
第1サブチップCH1は、第1基板1の前面1a上に伝送ゲートTG及びこれを覆う第1層間絶縁膜IL1を含む。第1基板1には、第1素子分離部STI1が配置されて活性領域を定義する。第1素子分離部STI1は、浮遊拡散領域連結部19を埋め込む。
【0114】
第1サブチップCH1は、内部連結コンタクト17aを更に含む。内部連結コンタクト17aの中の少なくとも一つは、周縁領域ERにおいて、第1画素分離部DTI1の埋め込み絶縁パターン12を貫いて第1配線15の中の一部と第1画素分離部DTI1の分離導電パターン16とを連結し、分離導電パターン16に負のバイアス電圧を印加する。内部連結コンタクト17aの中の少なくとも他の一つは、背面導電パッドPADの下の第2画素分離部DTI2の埋め込み絶縁パターン12を貫いて第1配線15の中の一部と第2画素分離部DTI2の分離導電パターン16とを連結する。最下層の第1層間絶縁膜IL1内には、第1導電パッドCP1が配置される。第1導電パッドCP1は、銅を含む。
【0115】
第2サブチップCH2は、第2基板SB2、第2基板SB2の前面2aの上に配置される選択ゲートSEL、ソースフォロワゲートSF、及びリセットゲート(図示せず)、そしてこれらを覆う第2層間絶縁膜IL2を含む。第2基板SB2には第2素子分離部STI2が配置されて活性領域を定義し、活性領域には追加的浮遊拡散領域(図示せず)が配置される。第2基板SB2には複数の貫通口が配置され、各貫通口内には貫通ビア222が配置される。貫通ビア222の上には第2導電パッドCP2が配置されて第2基板SB2の背面2b側を通して露出する。第2導電パッドCP2は、第1サブチップCH1の第1導電パッドCP1に接する。貫通ビア222及び第2導電パッドCP2の周囲には、貫通口絶縁膜111が満たされる。貫通口絶縁膜111は、第2基板SB2の前面2a上にコンフォーマルに配置される。貫通口絶縁膜111及び第2層間絶縁膜IL2内には、ソースフォロワゲートSFに連結されるビア221と第2基板SB2の活性領域に連結されるビア223とを含む第2配線217及び第3導電パッドCP3が配置される。ソースフォロワゲートSFは、貫通ビア222及び第2導電パッドCP2、そして第1導電パッドCP2、第1配線15、及び第1コンタクトプラグ17を介して第1サブチップCH1の浮遊拡散領域連結部19にそれぞれ連結される。一実施形態において、第2配線217の一部は、ソースフォロワゲートSFに対応する。
【0116】
図9を参照すると、第2基板SB2を貫く貫通口内に貫通ビア222が配置され、貫通ビア222の上には、第2導電パッドCP2が配置される。貫通ビア222及び第2導電パッドCP2の周囲には、貫通口絶縁膜111が満たされて第2基板SB2と貫通ビア222及び第2導電パッドCP2との間を絶縁する。貫通ビア222の下端は、第2配線217に連結される。貫通ビア222は第2導電パッドCP2から遠くなるほど断面の幅が増加し、第2導電パッドCP2は貫通ビア222から遠くなるほど断面の幅が増加する。第2導電パッドCP2及び第2配線217は銅を含み、貫通ビア222はタングステンを含む。
【0117】
図9を参照すると、第3サブチップCH3は、第3基板SB3、その上に配置された周辺トランジスタPTR、そしてこれらを覆う第3層間絶縁膜IL3を含む。第3基板SB3には、第3素子分離部STI3が配置されて活性領域を定義する。第3層間絶縁膜IL3内には、第3配線317及び第4導電パッドCP3が配置される。第3層間絶縁膜IL3の最上層は、第2層間絶縁膜IL2の最上層に接する。第3サブチップCH3は、第1及び/又は第2サブチップ(CH1、CH2)を駆動するか、或いは第1及び/又は第2サブチップ(CH1、CH2)で発生した電気的信号を格納するための回路を含む。
【0118】
図9を参照すると、第1基板1の背面1b上には反射防止構造体ALが配置される。反射防止構造体ALは、順に積層された第1絶縁膜A1、導電性膜A2、第2絶縁膜A3、及び第3絶縁膜A4を含む。第1絶縁膜A1、第2絶縁膜A3、及び第3絶縁膜A4は、それぞれ互いに異なる物質を含む。一実施形態において、第1絶縁膜A1はアルミニウム酸化物を含み、第2絶縁膜A3はシリコン酸化物を含み、第3絶縁膜A4はハフニウム酸化物を含む。導電性膜A2は、電気導電性を有する膜であり、酸化チタンを含む。
【0119】
本明細書において、第1絶縁膜A1は「第1反射防止膜」と命名され、導電性膜A2は「第2反射防止膜」と命名され、第2絶縁膜A)は「第3反射防止膜」と命名され、そして第3絶縁膜A4は「第4反射防止膜」と命名される。
【0120】
第1基板1は第1屈折率n1を有し、第1絶縁膜A1は第2屈折率n2を有し、導電性膜A2は第3屈折率n3を有し、第2絶縁膜A3は第4屈折率n4を有する。第2屈折率n2と第3屈折率n3との平均値{(n2+n3)/2}は、第1屈折率n1よりも小さく、第4屈折率n4よりも大きい。第1屈折率n1は4.0~4.4である。第2屈折率n2は2.0~3.0である。第3屈折率n3は2.2~2.8である。第4屈折率n4は1.0~1.9である。
【0121】
第1絶縁膜A1は第1厚さT1を有し、導電性膜A2は第2厚さT2を有し、第2絶縁膜A3は第3厚さT3を有し、第3絶縁膜A4は第4厚さT4を有する。ここで、第2厚さT2は、第1厚さT1及び第4厚さT4のそれぞれよりも大きく、第3厚さT3よりも小さい。第1厚さT1は10Å~100Åである。第2厚さT2は100Å~600Åである。第3厚さT3は600Å~900Åである。第4厚さT4は20Å~200Åである。
【0122】
このような屈折率間の関係及び/又は厚さの間の関係により、マイクロレンズMLに入射した光は、反射防止構造体ALの多層構造体を屈折及び通過して光電変換部PDによく入射することができる。これにより、受光率を増加させて鮮明な画質を有するイメージセンサー503を提供することができる。
【0123】
本実施形態によるイメージセンサー503では、反射防止構造体ALが酸化チタン(TiO)からなる導電性膜A2を含むが、酸化チタン(TiO)からなる導電性膜A2は、全体的に全ての色光の反射度を減少させ、特に青色光の反射度を更に減少させる。これにより、青色画素のQE(Quantum Efficiency)を増加させることができる。
【0124】
第1絶縁膜A1は、負の固定電荷膜の役割もする。これにより、暗電流及びホワイトスポットを改善することができる。
【0125】
また、導電性膜A2に所定の負の電位(電圧)を印加して、第1基板1の背面1b付近にホール(h+)が蓄積されるようにすることができる。これにより、暗電流及びホワイトスポットの改善効果を更に増大することができる。
【0126】
反射防止構造体AL上には、第1光学ブラックパターン52pが配置される。第1光学ブラックパターン52pは、チタン膜、窒化チタン膜、及びタングステン膜の中の少なくとも一つの単一膜又は多重膜構造を有する。
【0127】
画素アレイ領域APSにおいて、反射防止構造体AL上には遮光グリッドパターン48aが配置される。遮光グリッドパターン48a上には低屈折グリッドパターン50aがそれぞれ配置される。遮光グリッドパターン48a及び低屈折グリッドパターン50aは、第1画素分離部DTI1に重なり、平面的にグリッド形態を有する。遮光グリッドパターン48aは、例えばチタン及び窒化チタンの中の少なくとも一つを含む。低屈折グリッドパターン50aは、全て同じ厚さを有し、同じ有機物質を含む。低屈折グリッドパターン50aは、カラーフィルター(CF1、CF2)よりも小さい屈折率を有する。例えば、低屈折グリッドパターン50aは、約1.3以下の屈折率を有する。遮光グリッドパターン48a及び低屈折グリッドパターン50aは、隣接する単位画素UP間のクロストークを防止する。
【0128】
第1光学ブラックパターン52p、遮光グリッドパターン48a、及び低屈折グリッドパターン50aの上にはコンフォーマルに保護膜56が配置される。
【0129】
画素アレイ領域APSにおいて、保護膜56の上の低屈折グリッドパターン50aの間にカラーフィルター(CF1、CF2)が配置される。カラーフィルター(CF1、CF2)は、それぞれ青色、緑色、及び赤色の中の一つの色を有する。他の例として、カラーフィルター(CF1、CF2)は、シアン(cyan)、マゼンタ(magenta)、黄色(yellow)などのような他のカラーを含むこともできる。本実施形態によるイメージセンサーにおいて、カラーフィルター(CF1、CF2)は、ベイヤー(bayer)パターン形態に配列される。他の例において、カラーフィルター(CF1、CF2)は、2×2配列のテトラ(Tetra)パターン、3×3配列のノナ(nona)パターン、又は4×4配列のヘキサデカ(hexadeca)パターン形態に配列される。
【0130】
画素アレイ領域APSにおいて、カラーフィルター(CF1、CF2)上には、マイクロレンズMLが配置される。マイクロレンズMLの周縁は、互いに接して連結される。マイクロレンズMLは、アレイを構成する。マイクロレンズMLは、「マイクロレンズアレイ」とも命名される。
【0131】
単位画素UPのそれぞれに位置する活性領域ACT、伝送ゲートTG、浮遊拡散領域FD、及び光電変換部PD、そして第1素子分離部STI1及び浮遊拡散領域連結部19の配置は、図5図6A図6B、及び図6Cを参照して先に説明したものと同様である。
【0132】
図9の実施形態によるイメージセンサーの浮遊拡散領域連結部は、図7A図7Dを参照して説明した方法又は図8A図8Dを参照して説明した方法により形成される。
【0133】
上述のように、浮遊拡散領域連結部19を素子分離部STI内に位置させることで、層間絶縁膜内に位置する配線との間に形成される静電カップリングを減らすことができ、配線配置の自由度を高めることができる。
【0134】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0135】
1 第1基板
12 埋め込み絶縁パターン
14 分離絶縁膜
15、217、317 第1~第3配線
16 分離導電パターン
17 第1コンタクトプラグ
17a 内部連結コンタクト
19 浮遊拡散領域連結部
19L 予備浮遊拡散領域連結部層
19P 予備浮遊拡散領域連結部
1a 第1基板の前面(第1面)
1b 第1基板の背面(第2面)
22 トレンチ
2a 第2基板の前面
2b 第2基板の背面
46、60 第1、第2背面トレンチ
48a 遮光グリッドパターン
50a 低屈折グリッドパターン
50b、50c 第1、第2低屈折保護パターン
50r 低屈折残余パターン
52a、52c 第1、第2導電パターン
52b 背面連結配線
52p 第1光学ブラックパターン
54a、54b 第1、第2金属パターン
56 保護膜
111 貫通口絶縁膜
191 幹部
192、193 第1、第2枝部
221、223 ビア
222 貫通ビア
500、503 イメージセンサー
1001 アクティブピクセルセンサーアレイ
1002 行デコーダ
1003 行ドライバー
1004 列デコーダ
1005 タイミング発生器
1006 相関二重サンプラー(CDS)
1007 アナログデジタルコンバータ(ADC)
1008 入出力(I/O)バッファ
A1 第1絶縁膜(第1反射防止膜)
A2 導電性膜(第2反射防止膜)
A3 第2絶縁膜(第3反射防止膜)
A4 第3絶縁膜(第4反射防止膜)
ACT 活性領域
ACT1、ACT2 第1、第2活性領域
AL 反射防止構造体
APS 画素アレイ領域
BCA 背面コンタクト
BR1 コンタクト領域
BR2 ビア領域
BVS(81)、BVS(2) 第1、第2背面ビア
CA 接触口
CF1、CF2 カラーフィルター
CFB 第2光学ブラックパターン
CFR キャッピングパターン
CH1、CH2、CH3 第1~第3サブチップ
CI カバー絶縁膜
CP1、CP2、CP3、CP4 第1~第4導電パッド
DTI 画素分離部
DTI1 第1画素分離部
DTI2 第2画素分離部(基板分離部)
DX ソースフォロワトランジスタ
ER 周縁領域
FD 浮遊拡散領域
FD1、FD2 第1、第2浮遊拡散領域グループ
GI ゲート絶縁膜
Gox ゲート酸化膜
GR 溝
H1、H2 第1、第2ホール
IL1、IL2、IL3 第1~第3層間絶縁膜
ML マイクロレンズ(マイクロレンズアレイ)
OB 光学ブラック領域
PAD 背面導電パッド
PD 光電変換部
PD‘ ブラック光電変換部
PD“ ダミー領域
PR パッド領域
PRP 感光剤パターン
PTR 周辺トランジスタ
RG リセットゲート
RX リセットトランジスタ
SB2、SB3 第2、第3基板
SEL 選択ゲート
SF ソースフォロワゲート
STI 素子分離部
STI1、STI2、STI3 第1~第3素子分離部
SX 選択トランジスタ
TG 伝送ゲート
TX 伝送トランジスタ
UP (サブ)単位画素
UP1,UP2 第1、第2サブ単位画素
UP(1)、UP(2) 第1、第2単位画素
DD 電源電圧
OUT 出力ライン

図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図9