(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180313
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】クリーナー用の高さ調整可能なスプレーシステム
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20241219BHJP
B08B 3/02 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H01L21/304 643B
B08B3/02 C
H01L21/304 643C
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024091210
(22)【出願日】2024-06-05
(31)【優先権主張番号】18/210,877
(32)【優先日】2023-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591203428
【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】エリック ウェイン ベッカー
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ブレイナード
【テーマコード(参考)】
3B201
5F157
【Fターム(参考)】
3B201AA01
3B201AB14
3B201BB33
3B201BB92
3B201CD42
3B201CD43
5F157AA17
5F157AB13
5F157AB33
5F157AB42
5F157AB94
5F157BB13
5F157BB23
5F157BB24
5F157BB33
5F157BB42
5F157BB72
(57)【要約】
【課題】電子基板を洗浄するための洗浄装置及び洗浄方法、並びに、洗浄装置の洗浄モジュールのスプレーシステムの提供。
【解決手段】洗浄装置は、プリント回路基板及び半導体製品アセンブリを含む電子基板を洗浄するように構成される。洗浄装置は、電子基板を処理するように構成された少なくとも1つの洗浄モジュールと、少なくとも1つの洗浄モジュールを通して電子基板を搬送するように構成されたコンベアシステムとを備える。少なくとも1つの洗浄モジュールは、流体源に接続されたマニホールド及びマニホールドに流体的に結合された複数のスプレーバーを有するスプレーシステムと、マニホールド及び複数のスプレーバーをコンベアシステムに対して上下に移動させるように構成された高さ調整可能なスプレーシステムとを備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント回路基板及び半導体製品アセンブリを含む複数の電子基板を洗浄するための洗浄装置であって、
複数の電子基板を処理するように構成された少なくとも1つの洗浄モジュールと、
前記少なくとも1つの洗浄モジュールを通して前記電子基板を搬送するように構成されたコンベアシステムと、
を備え、
前記少なくとも1つの洗浄モジュールは、
流体源に接続されたマニホールドと、前記マニホールドに流体的に結合された複数のスプレーバーと、を有するスプレーシステムと、
前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーを前記コンベアシステムに対して上下に移動させるように構成された、高さ調整可能なスプレーシステムと、
を含む、洗浄装置。
【請求項2】
前記高さ調整可能なスプレーシステムは、前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーを上昇位置と下降位置との間で自動的に移動させるように構成されたリフト機構を含む、請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項3】
前記リフト機構はリニアアクチュエータを含み、前記リニアアクチュエータは、ブラケットにより前記少なくとも1つの洗浄モジュールの壁に取り付けられている、請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項4】
前記リニアアクチュエータは、制御モジュールによって制御される、請求項3に記載の洗浄装置。
【請求項5】
前記リフト機構は、リンケージアセンブリを更に含み、前記リンケージアセンブリは、2つのピボットリンクであって、それぞれが前記洗浄モジュールの前記壁に枢動可能に固定されている、2つのピボットリンクと、前記ピボットリンクの端部同士を接続するリンケージバーと、を有する、請求項3に記載の洗浄装置。
【請求項6】
前記2つのピボットリンクのうちの第1のピボットリンクは、前記洗浄モジュールの前記壁を通って延びる第1のピボットロッドに固定されており、前記2つのピボットリンクのうちの第2のピボットリンクは、前記洗浄モジュールの前記壁を通って延びる第2のピボットロッドに固定されている、請求項5に記載の洗浄装置。
【請求項7】
前記高さ調整可能なスプレーシステムは、前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーを支持するように構成されたスプレー支持機構を更に含む、請求項6に記載の洗浄装置。
【請求項8】
前記スプレー支持機構は、前記第1のピボットリンクに結合された第1のピボットロッドと、前記第2のピボットリンクに結合された第2のピボットロッドと、によって前記リフト機構に結合されている、請求項7に記載の洗浄装置。
【請求項9】
前記スプレー支持機構は、前記第1のピボットロッドに接続された第1の支持アセンブリと、前記第2のピボットロッドに接続された第2の支持アセンブリと、を含む、請求項8に記載の洗浄装置。
【請求項10】
前記第1の支持アセンブリは、第1の支持ブラケットに解放可能に係合するように構成された少なくとも1つの第1のピボット部材を含み、
前記第2の支持アセンブリは、第2の支持ブラケットに解放可能に係合するように構成された少なくとも1つの第2のピボット部材を含み、
前記第1の支持ブラケット及び前記第2の支持ブラケットは、前記マニホールドに固定されている、
請求項9に記載の洗浄装置。
【請求項11】
前記第1の支持アセンブリの前記少なくとも1つのピボット部材は、第1のピボットクロス部材によって互いに固定された2つのピボット部材を含み、
前記第2の支持アセンブリの前記少なくとも1つのピボット部材は、第2のピボットクロス部材によって互いに固定された2つのピボット部材を含み、
前記第1の支持ブラケット及び前記第2の支持ブラケットのうちの一方は、それぞれ対応する前記第1のピボットクロス部材及び前記第2のピボットクロス部材に解放可能に固定されるように構成されている、
請求項10に記載の洗浄装置。
【請求項12】
前記マニホールドは、前記流体源に接続された開口を有する細長いマニホールド本体と、前記マニホールド本体の長さに沿って延びる複数のポートと、を含み、前記ポートは、前記マニホールドを前記複数のスプレーバーに接続するように構成されている、請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項13】
前記スプレーバーはそれぞれ、前記スプレーバーの中間部において前記スプレーバーに形成された入口ポートを含み、前記スプレーバーはそれぞれ、クイックカプラークランプによって前記マニホールドのそれぞれ対応するポートに流体的に接続されている、請求項12に記載の洗浄装置。
【請求項14】
請求項1に記載の洗浄装置を用いて複数の電子基板を洗浄する方法であって、
前記少なくとも1つの洗浄モジュールを通して前記コンベアシステムにより電子基板を搬送することと、
前記高さ調整可能なスプレーシステムでもって前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーの高さを調整することと、
前記少なくとも1つの洗浄モジュールでもって洗浄動作を実行することと、
を含む、方法。
【請求項15】
プリント回路基板及び半導体製品アセンブリを含む複数の電子基板を洗浄する洗浄装置の洗浄モジュールのスプレーシステムであって、
流体源に接続されたマニホールドと、
前記マニホールドに流体的に結合された複数のスプレーバーと、
前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーを、前記電子基板を搬送するように構成されたコンベアシステムに対して上下に移動させるように構成された、高さ調整可能なスプレーシステムと、
を備える、スプレーシステム。
【請求項16】
前記高さ調整可能なスプレーシステムは、前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーを上昇位置と下降位置との間で自動的に移動させるように構成されたリフト機構を含む、請求項15に記載のスプレーシステム。
【請求項17】
前記リフト機構はリニアアクチュエータを含み、前記リニアアクチュエータは、ブラケットにより前記洗浄モジュールの壁に取り付けられている、請求項16に記載のスプレーシステム。
【請求項18】
前記リフト機構は、リンケージアセンブリを更に含み、前記リンケージアセンブリは、2つのピボットリンクであって、それぞれが前記洗浄モジュールの前記壁に枢動可能に固定されている、2つのピボットリンクと、前記ピボットリンクの端部同士を接続するリンケージバーと、を有する、請求項17に記載のスプレーシステム。
【請求項19】
前記2つのピボットリンクのうちの第1のピボットリンクは、前記洗浄モジュールの前記壁を通って延びる第1のピボットロッドに固定されており、前記2つのピボットリンクのうちの第2のピボットリンクは、前記洗浄モジュールの前記壁を通って延びる第2のピボットロッドに固定されている、請求項18に記載のスプレーシステム。
【請求項20】
前記高さ調整可能なスプレーシステムは、前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーを支持するように構成されたスプレー支持機構を更に含む、請求項16に記載のスプレーシステム。
【請求項21】
前記スプレー支持機構は、第1のピボットロッド及び第2のピボットロッドによって前記リフト機構に結合されている、請求項20に記載のスプレーシステム。
【請求項22】
前記スプレー支持機構は、前記第1のピボットロッドに接続された第1の支持アセンブリと、前記第2のピボットロッドに接続された第2の支持アセンブリと、を含む、請求項21に記載のスプレーシステム。
【請求項23】
前記第1の支持アセンブリは、第1の支持ブラケットに解放可能に係合するように構成された少なくとも1つのピボット部材を含み、
前記第2の支持アセンブリは、第2の支持ブラケットに解放可能に係合するように構成された少なくとも1つのピボット部材を含み、
前記第1の支持ブラケット及び前記第2の支持ブラケットは、前記マニホールドに固定されている、
請求項22に記載のスプレーシステム。
【請求項24】
前記第1の支持アセンブリ及び前記第2の支持アセンブリのそれぞれの前記少なくとも1つのピボット部材は、ピボットクロス部材によって互いに接続された2つのピボット部材を含み、これらピボットクロス部材のうちの一方は、対応する支持ブラケットのクランプアセンブリによって所定の位置に保持される、請求項23に記載のスプレーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の背景
1.開示の分野
本出願は、概して、プリント回路基板及び半導体製品アセンブリを含む電子基板を洗浄する装置に関し、より詳細には、洗浄装置のスプレーシステムの高さを調整するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
2.関連技術の説明
フラックス残渣、樹脂等の汚染物を除去するために電子基板を洗浄する、クリーナーと呼ばれることもある様々なタイプの液体洗浄装置が使用されている。これらの汚染物は、はんだ付けプロセスから電子基板上に残っている。
【0003】
はんだ付けプロセスは、近年、錫鉛はんだから鉛フリー材料への移行、及び電子基板の小型化とそれに伴う小型低背部品の高密度化という、2つの大きな方向において進歩している。これらの新しいはんだ付け材料では、はんだ付けに必要な温度が上昇しているとともに、通常、重量比においてフラックス含有量が高くなるように配合されている。鉛フリープロセスと新しい電子基板設計との組み合わせは、業界の清浄度規格を満たすために、より多くの時間と労力を必要としている。
【0004】
クリーナーは、はんだ付けプロセスによって電子基板に残った不要物を洗浄するために使用される。このようなクリーナーは、電子基板を洗浄するための1つ以上の洗浄モジュールを備えている。現在、クリーナーの洗浄モジュール内のスプレーシステムの高さを調整するためには、スプレーシステムを手動で調整する必要があり、時間がかかり不便である。
【発明の概要】
【0005】
開示の概要
本開示の1つの態様は、プリント回路基板及び半導体製品アセンブリを含む電子基板を洗浄する洗浄装置に関する。1つの実施の形態において、洗浄装置は、電子基板を処理するように構成された少なくとも1つの洗浄モジュールと、前記少なくとも1つの洗浄モジュールを通して前記電子基板を搬送するように構成されたコンベアシステムとを備える。前記少なくとも1つの洗浄モジュールは、流体源に接続されたマニホールド及び前記マニホールドに流体的に(流体流通可能に)結合された複数のスプレーバーを有するスプレーシステムと、前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーを前記コンベアシステムに対して上下に移動させるように構成された高さ調整可能なスプレーシステムとを備える。
【0006】
洗浄装置の実施の形態は、前記マニホールドと前記複数のスプレーバーとを、上昇位置と下降位置との間で自動的に移動させるように構成されたリフト機構を更に備えることができる。前記リフト機構は、ブラケットによって前記少なくとも1つの洗浄モジュールの壁に取り付けられている(搭載されている)リニアアクチュエータを備えることができる。前記リニアアクチュエータは、制御モジュールによって制御することができる。前記リフト機構は、2つのピボット(枢動)リンクであって、各ピボットリンクは前記洗浄モジュールの前記壁に枢動可能に固定された、2つのピボットリンクと、前記ピボットリンクの端部を接続するリンケージ(リンク)バーとを有するリンケージアセンブリを更に備えることができる。前記2つのピボットリンクのうちの第1のピボットリンクは、前記洗浄モジュールの前記壁を貫通して延びる第1のピボットロッドに固定することができ、前記2つのピボットリンクのうちの第2のピボットリンクは、前記洗浄モジュールの前記壁を貫通して延びる第2のピボットロッドに固定することができる。前記高さ調整可能なスプレーシステムは、前記マニホールドと前記スプレーバーとを支持するように構成されたスプレー支持機構を更に含むことができる。前記スプレー支持機構は、前記第1のピボットリンクに結合された第1のピボットロッドと、前記第2のピボットリンクに結合された第2のピボットロッドとによって、前記リフト機構に結合することができる。前記スプレー支持機構は、前記第1のピボットロッドに接続される第1の支持アセンブリと、前記第2のピボットロッドに接続される第2の支持アセンブリとを備えることができる。前記第1の支持アセンブリは、第1の支持ブラケットに解放可能に係合するように構成された少なくとも1つの第1のピボット部材を備えることができる。前記第2の支持アセンブリは、第2の支持ブラケットに解放可能に係合するように構成された少なくとも1つの第2のピボット部材を備えることができる。前記第1の支持ブラケット及び前記第2の支持ブラケットは、前記マニホールドに固定することができる。前記第1の支持アセンブリの前記少なくとも1つのピボット部材は、第1のピボットクロス(横断)部材によって互いに固定された2つのピボット部材を備えることができ、前記第2の支持アセンブリの前記少なくとも1つのピボット部材は、第2のピボットクロス部材によって互いに固定された2つのピボット部材を備えることができる。前記第1の支持ブラケット及び前記第2の支持ブラケットの一方は、それぞれの第1のピボットクロス部材及び第2のピボットクロス部材に解放可能に固定されるように構成することができる。前記マニホールドは、前記流体源に接続された開口を有する細長いマニホールド本体と、前記マニホールド本体の長さに沿って延びる複数のポートとを備えることができる。前記ポートは、前記マニホールドを前記複数のスプレーバーに接続するように構成することができる。前記各スプレーバーは、前記スプレーバーの中間部で前記スプレーバーに形成された入口ポートを備えることができ、前記各スプレーバーは、クイックカプラークランプによって前記マニホールドのそれぞれのポートに流体接続されている。
【0007】
本開示の別の態様は、前記洗浄装置を用いて電子基板を洗浄する方法に関する。本方法は、前記少なくとも1つの洗浄モジュールを通して前記コンベアシステムにより電子基板を搬送することと、前記高さ調整可能なスプレーシステムを用いて、前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーの高さを調整することと、前記少なくとも1つの洗浄モジュールを用いて洗浄動作を実行することとを含む。
【0008】
本開示の更に別の態様は、プリント回路基板及び半導体製品アセンブリを含む電子基板を洗浄する洗浄装置の洗浄モジュールのスプレーシステムに関する。1つの実施の形態において、前記スプレーシステムは、流体源に接続されたマニホールドと、前記マニホールドに流体的に結合された複数のスプレーバーと、前記マニホールド及び前記複数のスプレーバーをコンベアシステムに対して上下に移動させるように構成された高さ調整可能なスプレーシステムとを備える。
【0009】
スプレーシステムの実施の形態は、前記マニホールドと前記複数のスプレーバーとを、上昇位置と下降位置との間で自動的に移動させるように構成されたリフト機構を更に備えることができる。前記リフト機構は、ブラケットによって前記洗浄モジュールの壁に取り付けられているリニアアクチュエータを備えることができる。前記リフト機構は、2つのピボットリンクであって、各ピボットリンクは前記洗浄モジュールの前記壁に枢動可能に固定された、2つのピボットリンクと、前記ピボットリンクの端部を接続するリンケージバーとを有するリンケージアセンブリを更に備えることができる。前記2つのピボットリンクのうちの第1のピボットリンクは、前記洗浄モジュールの前記壁を貫通して延びる第1のピボットロッドに固定することができ、前記2つのピボットリンクのうちの第2のピボットリンクは、前記洗浄モジュールの前記壁を貫通して延びる第2のピボットロッドに固定することができる。前記高さ調整可能なスプレーシステムは、前記マニホールドと前記スプレーバーとを支持するように構成されたスプレー支持機構を更に備えることができる。前記スプレー支持機構は、第1のピボットロッドと第2のピボットロッドとによって、前記リフト機構に結合することができる。前記スプレー支持機構は、前記第1のピボットロッドに接続される第1の支持アセンブリと、前記第2のピボットロッドに接続される第2の支持アセンブリとを備えることができる。前記第1の支持アセンブリは、第1の支持ブラケットに解放可能に係合するように構成された少なくとも1つのピボット部材を備えることができる。前記第2の支持アセンブリは、第2の支持ブラケットに解放可能に係合するように構成された少なくとも1つのピボット部材を備えることができる。前記第1の支持ブラケット及び前記第2の支持ブラケットは、前記マニホールドに固定することができる。前記第1の支持アセンブリ及び前記第2の支持アセンブリのそれぞれの前記少なくとも1つのピボット部材が、ピボットクロス部材によって互いに接続された2つのピボット部材を備えるころができ、前記ピボットクロス部材の1つが、それぞれの支持ブラケットのクランプアセンブリによって所定の位置に保持される。
【0010】
図面の簡単な説明
添付図面は、縮尺どおりに描かれることを意図されていない。図面では、種々の図に示されている同一又は略同一の各構成部材は同様の符号によって表される。明確であるために、全ての図面において全ての構成部材が符号を付けられていない場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図3】洗浄装置の洗浄モジュールの別の斜視図である。
【
図4】洗浄装置の洗浄モジュールの別の斜視図である。
【
図5】洗浄モジュールの高さ調整可能なスプレーシステムの斜視図である。
【
図6】高さ調整可能なスプレーシステムの分解斜視図である。
【
図7】高さ調整可能なスプレーシステムの別の分解斜視図である。
【
図8】上昇位置と下降位置にあるスプレーノズルを示す洗浄装置の拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
開示の詳細な説明
はんだペーストは、プリント回路基板及び半導体製品アセンブリを含む電子基板の組み立てに日常的に使用され、はんだペーストは電子部品を基板に接合するために使用される。はんだペーストには、接合形成用のはんだと、はんだ付着のために金属表面を準備するためのフラックスとが含まれている。はんだペーストは、任意の数の塗布方法を使用して、電子基板上に設けられた金属表面(例えば、電子パッド)上に堆積させることができる。1つの例では、ステンシルプリンターは、電子基板の露出した表面上に敷設された金属ステンシルを介してはんだペーストを押し出すためにスキージを使用してもよい。別の例では、ディスペンサーは、はんだペースト材料を電子基板の特定の領域に吐出してもよい。電子部品のリード線は、アセンブリを形成するために、はんだ堆積物に位置合わせされ、圧入される。リフローはんだ付けプロセスでは、はんだを溶融するのに十分な温度まで加熱し、電子部品を電子基板に電気的及び機械的に恒久的に結合させるために冷却する。はんだは通常、接合される金属表面の溶融温度よりも低い溶融温度を持つ合金を含む。温度はまた、電子部品に損傷を与えないように十分に低くなければならない。或る特定の実施形態では、はんだは錫-鉛合金であってもよい。しかし、鉛フリーの材料を使用したはんだを使用することもできる。電子基板に部品を取り付ける別のプロセスは、ウェーブはんだ付けプロセスである。
【0013】
はんだでは、フラックスは通常、ビヒクル、溶剤、活性剤、及びその他の添加剤を含む。ビヒクルは、はんだ付けされる表面をコーティングする固体又は不揮発性の液体で、ロジン、樹脂、グリコール、ポリグリコール、ポリグリコール界面活性剤、及びグリセリンを含むことができる。予備加熱及びはんだ付けプロセスで蒸発する溶剤は、ビヒクル活性剤及びその他の添加剤を溶解する役割を果たす。典型的な溶剤の例としては、アルコール、グリコール、グリコールエステル及び/又はグリコールエーテル、及び水が挙げられる。活性剤は、はんだ付けされる表面からの金属酸化物の除去を促進する。一般的な活性剤には、アミン塩酸塩、アジピン酸及びコハク酸等のジカルボン酸、クエン酸、リンゴ酸又はアビエチン酸等の有機酸が含まれる。その他のフラックス添加剤としては、界面活性剤、粘度調整剤、リフロー前に部品を所定の位置に保持するための低スランプ又は良好なタック特性を提供するための添加剤等がある。
【0014】
上述したように、本開示で説明するはんだ付けプロセスでは、電子基板上に、使用に供する前に洗浄する必要がある不要な汚染物が残る。本開示で開示するのは、製造プロセスから望ましくない汚染物を除去するインライン洗浄プロセスである。具体的には、はんだ付けプロセスによって残された不要物を電子基板から洗浄するために洗浄装置が使用される。本開示の実施形態は、スプレーノズルと洗浄される電子基板との間の距離を調整するために、洗浄装置のスプレーノズルの高さを自動的に調整することができる洗浄装置に関する。
【0015】
本開示で論じるシステム及び装置の実施形態は、以下の説明に記載する、又は添付図面に図示する構造の詳細及び構成要素の配置に適用が限定されないことを理解されたい。システム及び装置は、他の実施形態で実施することが可能であり、様々な方法で実施又は実行することが可能である。具体的な実施態様の例は、例示のみを目的として本開示に提供され、限定を意図するものではない。また、本開示で使用される言い回し及び用語は、説明のためのものであり、限定的なものとみなされるべきではない。本開示における「含む」、「備える(含む)」、「有する」、「含有する」、「付随する」、及びそれらのバリエーションの使用は、その前に列挙される項目及びその等価物並びに追加の項目を包含することを意図する。「又は」を用いて説明される用語は、単数の用語、2つ以上の用語、及び説明される用語の全てを示すことができるように、「又は」への言及は包括的なものとして解釈することができる。前後、左右、上下、上方及び下方、並びに垂直及び水平への言及は、説明の便宜のためであり、本システム及び方法又はその構成要素を、任意の1つの位置的又は空間的方向に限定するものではない。
【0016】
次に図面、より詳細には
図1を参照すると、電子基板洗浄装置が概して10で示されている。図示するように、洗浄装置10は、例えば、電子基板及び半導体ウェハを含む構成要素を洗浄及び処理するために設けられる、12で示される洗浄モジュールを含む。洗浄装置10は、洗浄、乾燥等に使用される1つ以上のモジュールを含むことができる。一緒に14で示されるユーザインターフェースを有する制御モジュールは、洗浄装置10の動作をプログラムし監視する能力をオペレータに提供する。或る特定の実施形態では、洗浄装置10は、ミズーリ州カムデントン市のITW Electronic Assembly Equipment社のElectrovert Cleaners部門が提供するAquastorm(商標)シリーズのクリーナープラットフォームを含むことができる。
【0017】
洗浄装置10は、電子基板、例えば
図2に示す電子基板18を洗浄装置の洗浄モジュール12を通して搬送するように構成された細長いコンベア16を更に含む。上述したように、電子基板18は、プリント回路基板及び半導体製品アセンブリを含むことができる。コンベア16は、時には激しい洗浄工程の間でも、電子基板18を確実に保持するように設計されている。洗浄のためにコンベア16によって洗浄装置10を通して搬送される物品を支持するために、トレイが使用されることもある。本開示の実施形態は、洗浄作業中に部品を洗浄するために洗浄モジュール内に収容された物品に流体を噴霧するために使用される高さ調整可能なスプレーシステムに関する。
【0018】
図2及び
図3を参照すると、洗浄装置の洗浄モジュールは、概して20で示されるスプレーシステムを含む。図示されるように、スプレーシステム20は、流体源、例えば供給ホース24に接続される、概して22で示されるマニホールドを含む。具体的には、マニホールド22は、流体源に接続された開口部を有する細長いマニホールド本体26と、マニホールド本体の長さに沿って延びる複数のポート又はニップルとを含み、ポートはマニホールドをそれぞれ28で示されるスプレーバーに接続するために使用される。スプレーバー28は、コンベア16の上方に位置決めされ、コンベア上で上方を向いている洗浄を必要とする部品の表面を洗浄する。スプレーシステム20は、コンベア16の下方に位置決めされ、コンベア上で下方を向いている部品の表面を洗浄する、それぞれ30で示されるスプレーバーを更に含む。スプレーシステム20は更に、洗浄プロセス中に使用された流体を再利用するように構成されている。
【0019】
洗浄装置10の洗浄モジュール12は、コンベア16の上方でスプレーシステム20の高さを調整するために設けられた、概して32で示される高さ調整可能なスプレーシステムを更に含む。高さ調整可能なスプレーシステム32は、マニホールド22及びスプレーバー28を、洗浄のために部品を搬送するコンベア16に対して上下に移動させるように構成されている。洗浄される部品の幅及び厚さによっては、スプレーバー28を上下に動かして、スプレーバーが部品に洗浄液を噴霧する距離を最適化することが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、高さ調整可能なスプレーシステム32は、スプレーバー28を3インチ~5インチの距離だけ上下させるように構成されている。
【0020】
図4を参照すると、高さ調整可能なスプレーシステム32は、マニホールド22及びスプレーバー28を上昇位置と下降位置との間で自動的に移動させるように設計された、概して34で示されるリフト機構を含む。図示のように、リフト機構34は、ブラケット40によって洗浄モジュール12の壁38に取り付けられるリニアアクチュエータ36を含む。リニアアクチュエータ36は、洗浄装置10の制御モジュール14によって制御される任意のタイプのアクチュエータを含むことができる。リフト機構34は、それぞれが洗浄モジュールの壁に枢動可能に固定された2つのピボットリンク42、44と、ピボットリンクの端部を接続するリンケージバー46とを有するリンケージアセンブリを更に含む。第1のピボットリンク42は、第1のピボットロッド48に固定されており、このピボットロッドは、壁の開口部を通して洗浄モジュール12の壁38を貫通して延びている。同様に、第2のピボットリンク44は、第2のピボットロッド50に固定されており、このピボットロッドは、壁の別の開口部を通して洗浄モジュールの壁を貫通して延びている。
【0021】
図示のように、リニアアクチュエータ36は、第1のピボットリンク42を動かして第1のピボットロッド48を軸線回りに回転させるように位置決めされている。リンケージバー46が第1のピボットリンク42を第2のピボットリンク44に連結しているので、第2のピボットリンクも第2のピボットロッド50を第1のピボットロッド48の軸線と平行な軸線を中心に回転させる。このように、リニアアクチュエータ36は、第1のピボットロッド48を第2のピボットロッド50と同じ量だけ回転させるように設けられている。
図4に示すように、高さ調整可能なスプレーシステム32の第1のピボットリンク42及び第2のピボットリンク44は、マニホールド22及びスプレーバー28を含むスプレーシステム20を下降位置に配置するように位置決めされる。
【0022】
図5~
図7を参照すると、高さ調整可能なスプレーシステム32は、マニホールド22及びスプレーバー28を含むスプレーシステム20の構成要素を支持するように構成された、概して52で示されるスプレー支持機構を更に含む。図示のように、スプレー支持機構52は、第1のピボットロッド48と第2のピボットロッド50によってリフト機構34に結合されている。
【0023】
スプレー支持機構52は、第1のピボットロッド48に接続される、概して54で示される第1の支持アセンブリと、第2のピボットロッド50に接続される、概して56で示される第2の支持アセンブリとを含む。第1の支持アセンブリ54は、第1の支持プレート62に取り付けられた2つのピボット部材58、60を含む。ピボット部材58、60は、リフト機構34の第1のピボットロッド48に回転可能に接続されている。ピボット部材58、60は、第1の支持ブラケット66に解放可能に係合するように構成されたピボットクロス部材64によって互いに接続されている。図示のように、第1の支持ブラケット66は、マニホールド22のマニホールド本体26に固定されている。
【0024】
同様に、第2の支持アセンブリ56は、第2の支持プレート72に取り付けられた2つのピボット部材68、70を含む。ピボット部材68、70は、リフト機構34の第2のピボットロッド50に接続されている。ピボット部材68、70は、第2の支持ブラケット76に解放可能に係合するように構成されたピボットクロス部材74によって互いに接続されている。図示のように、第2の支持ブラケット76は、第1の支持部材66から間隔をあけて配置されたマニホールド22のマニホールド本体26に固定されている。
【0025】
第1の支持アセンブリ54の第1のピボットクロス部材64を固定するとき、第1のピボットクロス部材は、第1の支持ブラケット66のそれぞれ78で示される2つのクランプアセンブリによって所定の位置に保持される。各クランプアセンブリ78は、第1の支持ブラケット66を第1のピボットクロス部材64に解放可能に固定するように構成され、それにより、マニホールド22のマニホールド本体26をスプレー支持機構52に解放可能に固定する。第2の支持アセンブリ56の第2のピボットクロス部材74を固定するとき、第2のピボットクロス部材は、第2の支持ブラケット76のチャネルの下に位置決めされる。したがって、マニホールド22及びスプレーバー28は、先ず、第2の支持アセンブリ56の第2のピボットクロス部材74を第2の支持ブラケット76のチャネルの下に位置決めすることにより、スプレー支持機構52に固定される。次に、第1の支持アセンブリ54の第1のピボットクロス部材64を第1の支持ブラケット66のクランプアセンブリ78に隣接して位置決めし、第1のピボットクロス部材を固定するためにクランプアセンブリが閉じられる。
【0026】
この配置は、第1の支持アセンブリ54及び第2の支持アセンブリ56の回転をそれぞれ開始するために、第1のピボットロッド48及び第2のピボットロッド50を回転させるようにリニアアクチュエータ36を動かすべくリフト機構34を動作させるようになっている。第1の支持アセンブリ54と第2の支持アセンブリ56の回転運動により、マニホールド22とスプレーバー28がコンベア16の上方の所望の高さまで上下運動される。そして、ピボットロッド48、50がそれぞれ第1の支持アセンブリ54及び第2の支持アセンブリ56のそれぞれの回転を引き起こすので、マニホールド22及びスプレーバー28は、概ね水平な姿勢を維持しながら上下に移動される。
【0027】
特に
図6及び
図7を参照すると、マニホールド22のマニホールド本体26が各スプレーバー28に固定される態様が示されている。上述したように、マニホールド22のマニホールド本体26は、マニホールド本体の長さに沿ってマニホールド本体の底面に沿って形成された、それぞれ80で示される複数のポートを含む。各スプレーバー28は、スプレーバーの中央でスプレーバーに形成された、82で示される入口ポートを含む。各スプレーバー28の入口ポート82は、マニホールドのポートとスプレーバーの入口ポートとを接続するように構成された84で示されるクイックカプラークランプによって、マニホールド本体26のそれぞれのポート80に流体接続されている。ポートへの流体の流れを制御するために、1つ以上のバルブ(図示せず)を設けることができる。図示のように、スプレーバー28は、マニホールド本体26の長さに沿って互いに等間隔に配置され、概ね水平面に沿ってマニホールド本体に対して垂直に延びている。
【0028】
図8を参照すると、スプレーバー28が上昇位置と下降位置に示されている。図示のように、マニホールド22及びスプレーバー28は、上昇位置では実線で図示され、下降位置では破線で図示されている。高さ調整可能なスプレーシステム32は、特定の用途に応じてコンベア上方の所望の高さを達成するように構成することができる。上述したように、制御モジュール14は、リニアアクチュエータ36を制御することによって、所望の高さまで昇降させるために高さ調整可能なスプレーシステム32のリフト機構34のリニアアクチュエータ36を制御するように構成することができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、洗浄装置10を用いて電子基板を洗浄する方法が更に提供される。1つの実施形態では、洗浄方法は、コンベアシステム16によって電子基板を洗浄装置10の洗浄モジュール12を通して搬送することと、電子基板に対して洗浄動作を実行することとを含む。或る特定の実施形態では、洗浄動作は、洗浄装置10の制御モジュール14によって制御される。
【0030】
上記の説明は、例示及び例としてのみ意図されており、限定的にとらえることを意図しておらず、変更及び修正が可能であることを理解されたい。例えば、上述した洗浄装置10は、電子基板を洗浄するために使用される任意のタイプの洗浄装置であってもよい。したがって、他の実施形態が企図され、本願の範囲から逸脱することなく修正及び変更がなされ得る。
【0031】
1つの実施形態では、洗浄装置10の制御モジュール14は、オペレーティングシステム、例えば、馴染みのあるプルダウンメニューを提供し、データロギング及びバーコード機能を有するWindows(登録商標)ベースのオペレーティングシステムで構成される。オペレーティングシステムは、レシピのダウンロード及び動作データへのリモートアクセスのために容易にネットワーク化される。ユーザインターフェースは、システム圧力、水位、ポンプとブロワーの動作、温度、充填/排出の動作を素早く簡単に見ることができる。さらに、ユーザインターフェースは、高さ調整可能なスプレーシステム、特にアクチュエータの動作を制御するように設定することができる。
【0032】
制御モジュール14等の様々なコントローラは、上述した様々な動作を実行することができる。関連するメモリ及び/又は記憶装置に記憶されたデータを使用して、制御モジュール14はまた、制御モジュール14が含むことができる及び/又は結合することができる、1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された1つ以上の命令を実行し、その結果、操作されたデータを生じることができる。いくつかの例では、制御モジュール14は、1つ以上のプロセッサ又は他のタイプのコントローラを含んでもよい。1つの例では、制御モジュール14は、少なくとも1つのプロセッサであるか、又は少なくとも1つのプロセッサを含む。他の例では、制御モジュール14は、汎用プロセッサに加えて、又は汎用プロセッサの代わりに、特定の動作を実行するように調整された特定用途向けの集積回路を使用して、上述した動作の少なくとも一部を実行する。これらの例によって例示されるように、本開示に従った例は、ハードウェア及びソフトウェアの多くの特定の組合せを使用して本開示で説明される動作を実行することができ、本開示は、ハードウェア及びソフトウェア構成要素の任意の特定の組合せに限定されない。本開示の例は、上述した方法、プロセス、及び/又は動作を実行するように構成されたコンピュータプログラム製品を含んでもよい。コンピュータプログラム製品は、上述した方法、プロセス、及び/又は動作を実行するための命令を実行するように構成された1つ以上のコントローラ及び/又はプロセッサであるか、又はそれを含んでもよい。
【0033】
多くのプロセスパラメータは、洗浄装置10に設けられたコンピュータ制御のオペレータインタフェースで設定することができる。システム圧力、水位、及び温度は、簡単にアクセスすることができる。データロギングとバーコード機能は、生産プロセスを強化し合理化する機能である。
【0034】
いくつかの実施形態では、洗浄装置10は、製品表面に最大限の直接動的衝突を適用し、困難な洗浄用途のために低いスタンドオフ構成要素の下を効果的に洗浄するために、「ジェット」ノズルを含むノズルを含むように構成してもよい。ノズルは、低圧力率で動作する場合に洗浄装置の洗浄性能を高めるために、大きな水滴を生成するように構成することができる。ノズルは、循環洗浄における泡立ちを低減するために、予備洗浄においてフラックス残渣をよりよく洗浄し、洗い流すために、振動作用を生じるように構成することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、洗浄装置10は、圧力低下及び漏れをなくすために、軌道溶接されたステンレス鋼配管を備えることができ、全てのセクションは、稼働時間及びプロセスの柔軟性を最大化するために、数分で交換又はアップグレードすることができる。配管セクションは、メンテナンスを容易にするためにクイックディスコネクト継手を備えている。
【0036】
いくつかの実施形態では、洗浄装置10は、メンテナンスのために容易に取り外すことができる1つ以上のリアパネルを含むことができる。電気パネル、コンピュータ、ヒータ、フロート及び熱電対への迅速なアクセスを提供するために、フロントドアを更に設けることができる。洗浄装置10は、最適な視界とアクセスを提供するために、ヒンジ付きの強化ガラス窓を含むことができる。
【0037】
このように、本開示の少なくとも1つの実施形態のいくつかの態様を説明してきたが、当業者には種々の改変、変更、及び改善が容易に思い浮かぶことが理解されるべきである。そのような改変、変更、及び改善は、本開示の一部であることを意図しており、本開示の趣旨及び範囲内にあることを意図している。したがって、これまでの説明及び図面は例にすぎない。