(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180330
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】充電台座リードフレーム、充電台座リードフレームアセンブリおよび充電台座
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20241219BHJP
H01R 13/66 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
H01R13/66
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024094776
(22)【出願日】2024-06-12
(31)【優先権主張番号】202321552078.5
(32)【優先日】2023-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス テクノロジー (エスアイピー) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーヂョウ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂィエンウェイ チィー
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】ヂィンシゥン ジェット ワン
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA16
5E021FB21
5E021FC07
5E021FC16
5E021FC36
5E021HC06
5E021MA02
5E021MA04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】充電台座製品の電気的接触の安定性および信頼性を向上させる。
【解決手段】充電台座リードフレームは、フレーム体1および第1の電気接続部材を備える。第1の電気接続部材は、第1の信号端子をクランプするためにフレーム体1から露出する一対の弾性アーム210を備える第1の弾性クランプと、フレーム体1に固定され、第1の弾性クランプの一対の弾性アーム210に接続された第1の接続部とを含む。支持部111が、フレーム体1に形成されており、弾性アーム210の変形量を制限するために弾性アーム210の終端部211に向かって突出している。本発明においては、フレーム体1における支持部111が弾性クランプの弾性変形量を制限することができ、それにより、弾性クランプの塑性変形が効果的に防止され、充電台座製品の電気的接触の安定性および信頼性が向上する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電台座リードフレームであって、
前記充電台座リードフレームは、
● フレーム体(1)と、
● 第1の信号端子をクランプするために前記フレーム体(1)から露出する一対の弾性アーム(210)を備える第1の弾性クランプ(21)、および、
前記フレーム体(1)に固定され、前記第1の弾性クランプ(21)の前記一対の弾性アーム(210)に接続された第1の接続部(20)
を含む第1の電気接続部材(2)と
を備え、
支持部(111)が、前記フレーム体(1)に形成されており、前記弾性アーム(210)の変形量を制限するために前記弾性アーム(210)の終端部(211)に向かって突出している、
充電台座リードフレーム。
【請求項2】
前記フレーム体(1)は、本体(10)と、前記本体(10)から延びる一対の支持アーム(110)とを備え、前記一対の弾性アーム(210)は、前記一対の支持アーム(110)の間に配置され、
前記支持部(111)は、前記支持アーム(110)の端部に形成されており、前記弾性アーム(210)の前記終端部(211)に向かって所定の高さで突出している、
請求項1に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項3】
前記第1の電気接続部材(2)は、
前記一対の弾性アーム(210)の側縁部に接続され、前記第1の信号端子を前記一対の弾性アーム(210)の間に挿入されるように案内するために外方に広がる一対の案内翼部(212)
をさらに備える、
請求項1に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項4】
前記弾性アーム(210)の前記終端部(211)は、前記案内翼部(212)の前縁部を越えて前方に延び、
前記支持部(111)は、前記案内翼部(212)の前方に配置され、前記案内翼部(212)から所定の距離で離隔する、
請求項3に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項5】
コンタクト突出部(213)が、前記弾性アーム(210)の内側面に形成されており、
前記一対の弾性アーム(210)の間に挿入される前記第1の信号端子との電気的接触に用いられる、
請求項1に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項6】
前記第1の電気接続部材(2)は、
前記第1の接続部(20)に接続され、前記フレーム体(1)に設置される抵抗器(3)の一端部に電気的に接続される第1の端子部(22)
をさらに備える、
請求項1に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項7】
前記第1の端子部(22)は、一対の端子プレート(220)を備え、
スナップスロット(221)が、前記抵抗器(3)のピンを保持するために前記端子プレート(220)に形成されている、
請求項6に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項8】
チャンバ(12)が、前記抵抗器(3)を収容するために前記フレーム体(1)の前記本体(10)に形成されており、前記第1の端子部(22)は、前記チャンバ(12)に配置される、
請求項6に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項9】
前記抵抗器(3)の他端部および前記第2の信号端子との電気的接続に用いられる第2の電気接続部材(7)
をさらに備える、
請求項8に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項10】
前記第2の電気接続部材(7)は、
● 第2の信号端子をクランプするために前記フレーム体(1)から露出する第2の弾性クランプ(71)と、
● 前記抵抗器(3)の前記他端部と電気的に接続するために前記チャンバ(12)に配置される第2の端子部(72)と、
● 前記フレーム体(1)に固定され、前記第2の弾性クランプ(71)および前記第2の端子部(72)に接続された第2の接続部(70)と、
● 前記第2の接続部(70)の一端部に接続された第2の出力端部(7a)と
を備える、
請求項9に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項11】
それぞれ少なくとも1つの第3の信号端子と電気的に接続するための少なくとも1つの第3の電気接続部材(9)
をさらに備える、
請求項1に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項12】
前記第3の電気接続部材(9)は、
● 前記第3の信号端子をクランプするために前記フレーム体(1)から露出する第3の弾性クランプ(91)と、
● 前記フレーム体(1)に固定され、前記第3の弾性クランプ(91)に接続された第3の接続部(90)と、
● 前記第3の接続部(90)の一端部に接続された第3の出力端部(9a)と
を備える、
請求項11に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項13】
前記フレーム体(1)に設置される温度センサ(6)との電気的接続に用いられる第4の電気接続部材(8)
をさらに備え、
前記第4の電気接続部材(8)は、
● 前記温度センサ(6)のピンとの電気的接続のために前記フレーム体(1)から露出する第4の端子部(81)と、
● 前記フレーム体(1)に固定され、前記第4の端子部(81)に接続された第4の接続部(80)と、
● 前記第4の接続部(80)の一端部に接続された第4の出力端部(8a)と
を備える、
請求項1に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項14】
弾性ロックバックル(14)が、前記フレーム体(1)に形成されており、
前記弾性ロックバックル(14)は、前記充電台座リードフレームを充電台座ハウジングにロックするための前記充電台座ハウジングとの係合に適している、
請求項1に記載の充電台座リードフレーム。
【請求項15】
● 請求項1から14のいずれか一項に記載の前記充電台座リードフレームと、
● 前記充電台座リードフレームの前記フレーム体(1)に設置される抵抗器(3)と
を備え、
前記抵抗器(3)の2つの端部は、それぞれ前記充電台座リードフレームの前記第1の電気接続部材(2)および前記第2の電気接続部材(7)に電気的に接続される、
充電台座リードフレームアセンブリ。
【請求項16】
● 電力端子との熱的接触のために前記フレーム体(1)の設置チャンバ(13)に設置される熱伝導パッド(5)と、
● 前記電力端子の温度を検出するために、前記熱伝導パッド(5)に形成されたスロット(501)に挿入される温度センサ(6)と
をさらに備え、
前記温度センサ(6)の2つの端部は、前記充電台座リードフレームの2つの第4の電気接続部材(8)に電気的に接続される、
請求項15に記載の充電台座リードフレームアセンブリ。
【請求項17】
● 充電台座ハウジングと、
● 前記充電台座ハウジングに設置される、請求項15または16に記載の前記充電台座リードフレームアセンブリと
を備える充電台座。
【請求項18】
● 前記充電台座ハウジングに設置され、前記充電台座リードフレームの前記第1の電気接続部材(2)に電気的に接続される第1の信号端子と、
● 前記充電台座ハウジングに設置され、前記充電台座リードフレームの前記第2の電気接続部材(7)に電気的に接続される第2の信号端子と、
● 前記充電台座ハウジングに設置され、前記充電台座リードフレームの前記第3の電気接続部材(9)に電気的に接続される第3の信号端子と
をさらに備える、
請求項17に記載の充電台座。
【請求項19】
前記第1の信号端子は、前記充電台座の接地保護端子であり、
前記第2の信号端子は、前記充電台座の充電制御端子である、
請求項18に記載の充電台座。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において2023年6月16日に出願された中国特許出願第CN202321552078.5号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。
【0002】
本発明は、充電台座リードフレーム、充電台座リードフレームを備える充電台座リードフレームアセンブリ、および充電台座リードフレームアセンブリを含む充電台座に関する。
【背景技術】
【0003】
先行技術において、充電台座は通常、ハウジング、信号端子、電力端子およびリードフレームを含む。リードフレームは、フレーム体、および、信号端子との電気的接続のためにフレーム体に設けられる電気接続部材(リードとしても知られる)を含む。先行技術において、信号端子は、PE端子(接地保護端子)およびCP端子(充電制御端子)を含み、PE端子とCP端子との間には抵抗器が直列に接続される。PE端子に接続される電気接続部材は、PE端子をクランプするための弾性クランプを含む。先行技術においては、弾性クランプの変形量を制限するためにフレーム体に設けられる制限構造がなく、これは弾性クランプの塑性変形のリスクをもたらす。弾性クランプが塑性変形すると、それにより弾性クランプとPE端子との間の接触が不安定になり、結果として抵抗試験が不安定になり、システムの正常な動作に影響が及ぶ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の難点のうちの少なくとも1つの側面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、充電台座リードフレームが提供される。充電台座リードフレームは、フレーム体および第1の電気接続部材を備える。第1の電気接続部材は、第1の信号端子をクランプするためにフレーム体から露出する一対の弾性アームを備える第1の弾性クランプと、フレーム体に固定され、第1の弾性クランプの一対の弾性アームに接続された第1の接続部とを含む。支持部が、フレーム体に形成されており、弾性アームの変形量を制限するために弾性アームの終端部に向かって突出している。
【0006】
本発明の例示的実施形態によれば、フレーム体は、本体と、本体から延びる一対の支持アームとを備え、一対の弾性アームは、一対の支持アームの間に配置され、支持部は、支持アームの端部に形成されており、弾性アームの終端部に向かって所定の高さで突出している。
【0007】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の電気接続部材は、一対の弾性アームの側縁部に接続され、第1の信号端子を一対の弾性アームの間に挿入されるように案内するために外方に広がる一対の案内翼部をさらに備える。
【0008】
本発明の別の例示的実施形態によれば、弾性アームの終端部は、案内翼部の前縁部を越えて前方に延び、支持部は、案内翼部の前方に配置され、案内翼部から所定の距離で離隔する。
【0009】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コンタクト突出部が、弾性アームの内側面に形成されており、一対の弾性アームの間に挿入された第1の信号端子との電気的接触に用いられる。
【0010】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の電気接続部材は、第1の接続部に接続され、フレーム体に設置される抵抗器の一端部に電気的に接続される第1の端子部をさらに備える。
【0011】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の端子部は、一対の端子プレートを備え、スナップスロットが、抵抗器のピンを保持するために端子プレートに形成されている。
【0012】
本発明の別の例示的実施形態によれば、チャンバが、抵抗器を収容するためにフレーム体の本体に形成されており、第1の端子部は、チャンバに配置される。
【0013】
本発明の別の例示的実施形態によれば、充電台座リードフレームは、抵抗器の他端部および第2の信号端子との電気的接続に用いられる第2の電気接続部材をさらに備える。
【0014】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第2の電気接続部材は、第2の信号端子をクランプするためにフレーム体から露出する第2の弾性クランプと、抵抗器の他端部と電気的に接続するためにチャンバに配置される第2の端子部と、フレーム体に固定され、第2の弾性クランプおよび第2の端子部に接続された第2の接続部と、第2の接続部の一端部に接続された第2の出力端部とを備える。
【0015】
本発明の別の例示的実施形態によれば、充電台座リードフレームは、それぞれ少なくとも1つの第3の信号端子と電気的に接続するための少なくとも1つの第3の電気接続部材をさらに備える。
【0016】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第3の電気接続部材は、第3の信号端子をクランプするためにフレーム体から露出する第3の弾性クランプと、フレーム体に固定され、第3の弾性クランプに接続された第3の接続部と、第3の接続部の一端部に接続された第3の出力端部とを備える。
【0017】
本発明の別の例示的実施形態によれば、充電台座リードフレームは、フレーム体に設置される温度センサとの電気的接続に用いられる第4の電気接続部材をさらに備える。第4の電気接続部材は、温度センサのピンとの電気的接続のためにフレーム体から露出する第4の端子部と、フレーム体に固定され、第4の端子部に接続された第4の接続部と、第4の接続部の一端部に接続された第4の出力端部とを備える。
【0018】
本発明の別の例示的実施形態によれば、弾性ロックバックルが、フレーム体に形成されており、弾性ロックバックルは、充電台座リードフレームを充電台座ハウジングにロックするための充電台座ハウジングとの係合に適している。
【0019】
本発明の別の態様によれば、充電台座リードフレームアセンブリが提供される。充電台座リードフレームアセンブリは、上記の充電台座リードフレームと、充電台座リードフレームのフレーム体に設置される抵抗器とを備える。抵抗器の2つの端部は、それぞれ充電台座リードフレームの第1の電気接続部材および第2の電気接続部材に電気的に接続される。
【0020】
本発明の例示的実施形態によれば、充電台座リードフレームアセンブリは、電力端子との熱的接触のためにフレーム体の設置チャンバに設置される熱伝導パッドと、電力端子の温度を検出するために、熱伝導パッドに形成されたスロットに挿入される温度センサとをさらに備える。温度センサの2つの端部は、充電台座リードフレームの2つの第4の電気接続部材に電気的に接続される。
【0021】
本発明の別の態様によれば、充電台座が提供される。充電台座は、充電台座ハウジングと、充電台座ハウジングに設置される上記の充電台座リードフレームアセンブリとを備える。
【0022】
本発明の例示的実施形態によれば、充電台座は、充電台座ハウジングに設置され、充電台座リードフレームの第1の電気接続部材に電気的に接続される第1の信号端子と、充電台座ハウジングに設置され、充電台座リードフレームの第2の電気接続部材に電気的に接続される第2の信号端子と、充電台座ハウジングに設置され、充電台座リードフレームの第3の電気接続部材に電気的に接続される第3の信号端子とをさらに備える。
【0023】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の信号端子は、充電台座の接地保護端子であり、第2の信号端子は、充電台座の充電制御端子である。
【0024】
本発明の上記の例示的実施形態においては、フレーム体における支持部が弾性クランプの弾性変形量を制限することができ、弾性クランプの塑性変形が効果的に防止され、充電台座製品の電気的接触の安定性および信頼性が向上する。
【0025】
本発明の上記および他の特徴が、添付の図面を参照してその例示的実施形態を詳細に説明することによって、より明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの説明斜視図である。
【
図2】上から見たときの、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの平面図である。
【
図3】下から見たときの、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの平面図である。
【
図4】本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの説明分解図である。
【
図5】本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリのフレーム体の説明斜視図である。
【
図6】本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの電気接続部材、抵抗器、および温度センサの説明斜視図である。
【
図7】本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの第1の電気接続部材の説明斜視図である。
【
図8】本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの熱伝導パッドおよび温度センサの説明斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
添付の図面を参照して、本開示の例示的実施形態を以下で詳細に説明する。図面において、同様の参照符号は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように提供されており、本開示の概念を当業者に十分に伝達するであろう。
【0028】
以下の詳細な説明においては、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項が、開示の実施形態の完全な理解をもたらすために記載されている。しかしながら、1つまたは複数の実施形態がこれらの具体的な詳細事項なしで実施されてもよいことは明らかであろう。他の例において、図面を簡略化するために、周知の構造および装置は模式的に示されている。
【0029】
本発明の全体的な概念によれば、充電台座リードフレームが提供される。充電台座リードフレームは、フレーム体および第1の電気接続部材を備える。第1の電気接続部材は、第1の信号端子をクランプするためにフレーム体から露出する一対の弾性アームを備える第1の弾性クランプと、フレーム体に固定され、第1の弾性クランプの一対の弾性アームに接続された第1の接続部とを含む。支持部が、フレーム体に形成されており、弾性アームの変形量を制限するために弾性アームの終端部に向かって突出している。
【0030】
本発明の別の全体的な概念によれば、充電台座リードフレームアセンブリが提供される。充電台座リードフレームアセンブリは、上記の充電台座リードフレームと、充電台座リードフレームのフレーム体に設置される抵抗器とを備える。抵抗器の2つの端部は、それぞれ充電台座リードフレームの第1の電気接続部材および第2の電気接続部材に電気的に接続される。
【0031】
本発明の別の全体的な概念によれば、充電台座が提供される。充電台座は、充電台座ハウジングと、充電台座ハウジングに設置される上記の充電台座リードフレームアセンブリとを備える。
【0032】
図1は、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの説明斜視図を示す。
図2は、上から見たときの、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの平面図を示す。
図3は、下から見たときの、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの平面図を示す。
図4は、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの説明分解図を示す。
図7は、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの第1の電気接続部材2の説明斜視図を示す。
【0033】
図1~
図4および
図7に示すように、本発明の例示的実施形態においては、充電台座リードフレームが開示される。充電台座リードフレームは、フレーム体1および第1の電気接続部材2を主に含む。第1の電気接続部材2は、第1の弾性クランプ21および第1の接続部20を含む。第1の弾性クランプ21は、充電台座の第1の信号端子(不図示)をクランプするために用いられる、フレーム体1から露出する一対の弾性アーム210を含む。第1の接続部20は、フレーム体1に固定され、第1の弾性クランプ21の一対の弾性アーム210に接続されている。
【0034】
図1~
図4および
図7に示すように、図示の実施形態において、支持部111がフレーム体1に形成されており、弾性アーム210の終端部211に向かって突出している。支持部111は、弾性アーム210の終端部211に当接して、弾性アーム210の変形量を制限するために用いられる。これにより、弾性クランプ21の塑性変形を効果的に防止し、充電台座製品の電気的接触の安定性および信頼性を向上させることができる。
【0035】
図1~
図4および
図7に示すように、図示の実施形態において、フレーム体1は、本体10と、本体10から延びる一対の支持アーム110とを備える。一対の弾性アーム210は、一対の支持アーム110の間に設けられる。支持部111は、支持アーム110の端部に形成されており、弾性アーム210の終端部211に向かって所定の高さで突出している。
【0036】
図1~
図4および
図7に示すように、図示の実施形態において、第1の電気接続部材2は、それぞれ一対の弾性アーム210の側縁部に接続され、第1の信号端子を一対の弾性アーム210の間に挿入されるように案内するために外方に広がる一対の案内翼部212をさらに備える。
【0037】
図1~
図4および
図7に示すように、図示の実施形態において、弾性アーム210の終端部211は、案内翼部212の前縁部を越えて前方に延びる。支持部111は、案内翼部212の前方に配置され、案内翼部212から所定の距離で離隔する。
【0038】
図1~
図4および
図7に示すように、図示の実施形態において、一対の弾性アーム210の間に挿入された第1の信号端子との電気的接触に用いられるコンタクト突出部213が、弾性アーム210の内側面に形成されている。
【0039】
図5は、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリのフレーム体1の説明斜視図を示す。
図6は、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの電気接続部材2、7、8、9、抵抗器3、および温度センサ6の説明斜視図を示す。
図8は、本発明の例示的実施形態に係る充電台座リードフレームアセンブリの熱伝導パッド5および温度センサ6の説明斜視図を示す。
【0040】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、第1の電気接続部材2は、フレーム体1に設置される抵抗器3の一端部との電気的接続のために第1の接続部20に接続された第1の端子部22をさらに含む。
【0041】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、第1の端子部22は、抵抗器3のピンを保持するためにスナップスロット221が形成された一対の端子プレート220を備える。
【0042】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、チャンバ12が、抵抗器3を収容するためにフレーム体1の本体10に形成されており、第1の端子部22は、チャンバ12に配置される。
【0043】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台座リードフレームは、抵抗器3の他端部および第2の信号端子との電気的接続に用いられる第2の電気接続部材7をさらに含む。
【0044】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、第2の電気接続部材7は、第2の弾性クランプ71、第2の端子部72、第2の接続部70および第2の出力端部7aを主に備える。第2の弾性クランプ71は、フレーム体1から露出し、第2の信号端子(不図示)をクランプするために用いられる。第2の端子部72は、チャンバ12に配置され、抵抗器3の他端部への電気的接続に用いられる。第2の接続部70は、フレーム体1に固定され、第2の弾性クランプ71および第2の端子部72に接続されている。第2の出力端部7aは、第2の接続部70の一端部に接続されている。
【0045】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台座リードフレームは、それぞれ少なくとも1つの第3の信号端子(不図示)と電気的に接続するための少なくとも1つの第3の電気接続部材9をさらに含む。
【0046】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、第3の電気接続部材9は、第3の弾性クランプ91、第3の接続部90、および第3の出力端部9aを備える。第3の弾性クランプ91は、フレーム体1から露出し、第3の信号端子をクランプするために用いられる。第3の接続部90は、フレーム体1に固定され、第3の弾性クランプ91に接続されている。第3の出力端部9aは、第3の接続部90の一端部に接続されている。
【0047】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台座リードフレームは、フレーム体1に設置される温度センサ6との電気的接続に用いられる第4の電気接続部材8をさらに含む。第4の電気接続部材8は、第4の端子部81、第4の接続部80、および第4の出力端部8aを含む。第4の端子81は、フレーム体1から露出し、温度センサ6のピンとの電気的接続に用いられる。第4の接続部80は、フレーム体1に固定され、第4の端子部81に接続されている。第4の出力端部8aは、第4の接続部80の一端部に接続されている。
【0048】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台座リードフレームを充電台座ハウジング(不図示)にロックするための充電台座ハウジングとの係合に適した弾性ロックバックル14が、フレーム体1に形成されている。
【0049】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、第2の出力端部7a、第3の出力端部9a、および第4の出力端部8aは、コネクタ(不図示)における端子との嵌合のために一列に配置される。
【0050】
図1~
図8に示すように、本発明の別の例示的実施形態においては、充電台座リードフレームアセンブリも開示される。充電台座リードフレームアセンブリは、上記の充電台座リードフレームおよび抵抗器3を主に含む。抵抗器3は、充電台座リードフレームのフレーム体1に設置される。抵抗器3の2つの端部は、それぞれ充電台座リードフレームの第1の電気接続部材2および第2の電気接続部材7に電気的に接続される。
【0051】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台座リードフレームアセンブリは、熱伝導パッド5および温度センサ6をさらに備える。熱伝導パッド5は、電力端子(不図示、または充電端子とも称される)との熱的接触のためにフレーム体1の設置チャンバ13に設置される。温度センサ6は、電力端子の温度を検出するために、熱伝導パッド5に形成されたスロット501に挿入される。温度センサ6の2つの端部は、充電台座リードフレームの2つの第4の電気接続部材8に電気的に接続される。
【0052】
図1~
図8に示すように、本発明の別の例示的実施形態においては、充電台座も開示される。充電台座は、充電台座ハウジングおよび上述の充電台座リードフレームアセンブリを含む。充電台座リードフレームアセンブリは、充電台座ハウジングに設置される。
【0053】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台座は、第1の信号端子、第2の信号端子、および第3の信号端子を備える。第1の信号端子は、充電台座ハウジングに設置され、充電台座リードフレームの第1の電気接続部材2に電気的に接続される。第2の信号端子は、充電台座ハウジングに設置され、充電台座リードフレームの第2の電気接続部材7に電気的に接続される。第3の信号端子は、充電台座ハウジングに設置され、充電台座リードフレームの第3の電気接続部材9に電気的に接続される。
【0054】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、第1の信号端子は、充電台座の接地保護端子であり、第2の信号端子は、充電台座の充電制御端子である。
【0055】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0056】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
【0057】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含んでよい。
【外国語明細書】