(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180343
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】プレロックねじを備えるモジュールコネクタ用のハウジングアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/44 20060101AFI20241219BHJP
H01R 4/30 20060101ALI20241219BHJP
H01R 13/621 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H01R13/44 Z
H01R4/30
H01R13/621
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024095498
(22)【出願日】2024-06-13
(31)【優先権主張番号】10 2023 115 674.8
(32)【優先日】2023-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】518345815
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マヌエル エーハイム
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ディストラー
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー ヴェーバー
(72)【発明者】
【氏名】ビヨルン ホフマン
(72)【発明者】
【氏名】マルクス ヴォルフ
(72)【発明者】
【氏名】イェンス フーバー
【テーマコード(参考)】
5E012
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E012BA12
5E021FA09
5E021FB20
5E021FB21
5E021FC31
5E021HC19
5E087FF02
5E087FF07
5E087LL21
5E087MM08
5E087MM12
5E087PP03
5E087QQ04
5E087RR17
5E087RR36
(57)【要約】 (修正有)
【課題】素早く簡単に位置合わせ及び組付けが可能なねじを使用したモジュールコネクタ用のハウジングアセンブリを提供する。
【解決手段】本発明のモジュールコネクタのハウジングアセンブリ1は、接続方向16に延びる通路開口部12を備えるハウジングと、ねじ頭24を有し、通路開口部12に配置されているねじ6とを備える。位置合わせのために、ハウジングアセンブリ1のねじ6は、予備組み付け位置96において通路開口部12のロックタブ54によりロックされている。ハウジングアセンブリ1は、素早く簡単に組み付けることができ、同時に接触から完全に保護される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュールコネクタ用の、接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)であって、
前記ハウジングアセンブリ(1)は、
- ハウジング(4)であって、前記ハウジング(4)は、接続方向(16)に前記ハウジング(4)を通って延びる通路開口部(12)を備える、ハウジング(4)と、
- ねじ頭(24)を有するねじ(6)であって、前記ねじ(6)は、前記通路開口部(12)に配置される、ねじ(6)と
を備え、
前記ねじ(6)は、予備組み付け位置(96)において前記通路開口部(12)にロックされる、接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項2】
前記ねじ頭(24)は、ねじフランジ(56)を備えるとともに、
接触から保護されるように構成され、
前記ねじ頭(24)は、前記通路開口部(12)にロックされる、
請求項1に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記通路開口部(12)は、前記ねじフランジ(56)によって閉じられる、
請求項2に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記ねじ頭(24)は、前記予備組み付け位置(96)において前記通路開口部(12)の一端部(28)に配置され、
前記ねじ(6)のねじ軸(88)が、前記通路開口部(12)を通って延びる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記通路開口部(12)は、径方向内向き(105)に突出するロック突起(40)を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項6】
少なくとも1つの前記ロック突起(40)は、前記径方向(52)に弾性的に撓み得るロックタング(46)によって形成されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項7】
前記通路開口部(12)は、ポケット(58)を有する壁部(18)を備え、
前記ポケット(58)は、径方向外向き(60)にオフセットされ、中にロック突起(40)を受け入れる、
請求項1から6のいずれか一項に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記ハウジング(4)は、カラー(22)を備え、
前記カラー(22)は、前記通路開口部(12)を取り囲み、前記ハウジング(4)のうち前記ねじ頭(24)の反対を向く側で突出するように構成されており、
前記ねじ(6)は、前記予備組み付け位置(96)において前記カラー(22)から突出しないように構成されている、
請求項1から7のいずれか一項に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記接続方向(16)に対して直径に沿って互いに反対側に配置された少なくとも2つのロック突起(40)が存在する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項10】
前記接続方向(16)に垂直な平面(34)に位置する少なくとも1つの変位方向(38)に変位可能となるように前記ハウジング(4)を受け入れている外側ハウジング(2)を備える、
請求項1から9のいずれか一項に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項11】
直径に沿って互いに反対側に配置された2つのロック突起(40)が、前記変位方向(38)に互いに間隔を置いて配置されている、
請求項9および10に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項12】
前記外側ハウジング(2)は、バスバー(10)を前記接続方向(16)にほぼ垂直に受け入れることができるバスバーレセプタクル(64)を備え、
前記バスバーレセプタクル(64)は、前記通路開口部(12)を貫通する、
請求項10または11に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項13】
前記ハウジング(4)は、カラー(22)を備え、
前記通路開口部(12)は、前記カラー(22)の中を通って延びる、
請求項1から12のいずれか一項に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項14】
前記ねじ頭(24)は、前記カラー(22)にロックされる、
請求項13に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項15】
前記外側ハウジング(2)は、少なくとも1つの変位開口部(70、76、80)を備え、
前記ハウジング(4)の前記カラー(22)は、前記少なくとも1つの変位開口部(70、76、80)の中を通って延びるように構成されており、
前記変位開口部(70、76、80)は、長孔(72)であり、前記長孔(72)の長手方向(74)が、前記変位方向(38)に延びる、
請求項10から14のいずれか一項に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュールコネクタ用のハウジングアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
モジュールコネクタは、例えば、バッテリ、特に車両の駆動用バッテリのバッテリセルなどの電気モジュールを互いに導電可能に接続するために使用される。電気モジュールの通電部品を互いに導電可能に接続するために、モジュールコネクタは、通常、ねじなどの締結具を備える。モジュールコネクタは、民生機器、ヒューズ、またはBDUを電気的に接続するために使用することもできる。
【0003】
組み付けのために、モジュールコネクタのインターフェースは、電気モジュールのインターフェースと位置合わせされる。その後、モジュールコネクタとモジュールとが、互いにねじ留めされる。この位置合わせおよび組み付けは、非常に時間がかかる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明は、素早く簡単に組み付けることができる、モジュールコネクタ用のハウジングアセンブリを提供するという目的に基づいている。同時に、ハウジングアセンブリは、接触から完全に保護される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、モジュールコネクタ用の、接触から保護されるハウジングアセンブリであって、
ハウジングであって、ハウジングは、接続方向にハウジングを通って延びる通路開口部を備える、ハウジングと、
ねじ頭を有するねじであって、ねじは、通路開口部に配置されている、ねじと
を備え、
ねじは、予備組み付け位置において通路開口部にロックされている、接触から保護されるハウジングアセンブリによって満たされる。
【0006】
モジュールコネクタを電気モジュールに組み付ける前に、ハウジングアセンブリは、接続先の電気モジュールのハウジングと位置合わせされる。位置合わせの際、モジュールコネクタのハウジングアセンブリのハウジングは、2つのハウジングの長手軸が一直線に揃うまで、または互いに接続する部品のすべてにねじを挿通できるまで、接続先の電気モジュールのハウジングに対して変位される。位置合わせのために、ハウジングアセンブリのねじは、予備組み付け位置で通路開口部にロックされる。これは、特に拘束されるような形でハウジングにねじが固定されることを意味し、これにより、組み付けが簡略化される。
【0007】
本発明は、それら自体が有利であり、任意選択で互いに組み合わせることもできる以下の特徴によってさらに改善され得る。
【0008】
例えば、予備組み付け位置でハウジングから突き出ることのないねじまたはねじ軸を有することは有利である。これにより、モジュールコネクタを最終的に組み付ける際に、他の部品に損傷を与えることが防止される。ねじまたはねじ軸が、ハウジングから突き出ることがないため、ねじを位置合わせする際に他の部品を傷付けることがない。
【0009】
有利な実施形態によれば、ねじ頭は、ねじフランジを備えるとともに、接触から保護されるように構成することができ、ねじ頭は、通路開口部でロックされ得る。ねじフランジまたはねじフランジの絶縁材料は、ハウジングアセンブリの接触保護の一部とすることができる。すなわち、ねじフランジは、電気絶縁材料で作製され得る。ねじ頭を通路開口部にロックすることで、ねじは、拘束されるような形でハウジングに固定される。特に、ねじが、組み付け中にその長手軸に沿って移動し、ハウジングと接続先の電気モジュールのハウジングとの位置合わせを阻害することが防止される。ねじフランジは、ねじまたはねじ頭と、ねじよりも大きい直径を有する通路開口部との間の隙間を架橋するため有利である。この構成は、ねじ頭と通路開口部との間のロックを実現するための構造的に単純な方法である。
【0010】
さらなる態様によれば、通路開口部は、特に接触から保護されるようにねじフランジによって閉じることができる。この構成は、外部から物体や人の指がハウジングアセンブリの通路開口部に挿入されることで、モジュールコネクタの通電部品と接触することが防止される。結果として、そのようなハウジングアセンブリは、適用先の安全性を向上させる。さらに、モジュールコネクタの機能や安全性を損ない得る、汚れの侵入が防止される。
【0011】
さらなる実施形態によれば、ねじ頭は、予備組み付け位置において通路開口部の一端部に配置することができ、ねじのねじ軸は、通路開口部を通って延びるか、または通路開口部に配置することができる。貫通孔の端部において、ねじは、最大引き込み位置にある。したがって、通路開口部は、その最上部で閉じられ、汚れが蓄積しないようになっている。
【0012】
特に、ねじフランジは、通路開口部の一端部に配置することができ、ねじ頭は、通路開口部から突き出し得る。本実施形態によるハウジングアセンブリは、ねじ頭が、人の手や工具によって容易にアクセス可能であるため、特に組み付けが容易である。
【0013】
さらなる実施形態によれば、通路開口部は、径方向内向きに突出するロック突起を備えることができる。そのようなロック突起は、通路開口部にねじをロックする構造的に単純であり、したがって安価な方法を表している。
【0014】
さらなる有利な実施形態によれば、少なくとも1つのロック突起は、径方向に弾性的に撓み得るロックタングによって形成することができる。結果として、ロックタングによって形成されるねじと通路開口部との間のロックは、解除可能に構成される。これは、ねじを予備組み付け位置から組み付け位置まで移送させる必要がある場合に有利である。このために、ねじは、その長手軸に沿ってハウジングアセンブリの通路開口部に押し込むことができる。結果として、少なくとも1つのロックタングは、径方向外向きに撓み、ロックが解除される。ロックが解除された後で、ロックタングはまた、弾性力により、それらの開始位置へと径方向内向きに素早く戻ることができる。そのような構成は、ロックが解除された後でもねじの予備組み付け位置を再度確立できるように可逆的である。
【0015】
ロックタングの足部(ロックタングは、足部から接続方向に離れて延びることができる)は、通路開口部の壁部に接続され得る。特に、接続部は、一体的に構成することができる。さらに、ロックタングの自由端部は、ロックタブを備えることができ、ロックタングは、壁部の陥凹部に配置することができる。
【0016】
さらなる態様によれば、通路開口部は、ポケットを有する壁部を備えることができ、このポケットは、径方向外向きにオフセットされ、中にロック突起を受け入れている。壁部または通路開口部は、略円筒形とすることができる。ポケットは、ロック突起が外部から物体や手が触れることで、損傷することがないことを保証する。特に、ロック突起は、折れ破損が防止される。
【0017】
さらなる有利な実施形態によれば、ハウジングは、通路開口部を取り囲み、ハウジングのうちねじ頭の反対を向く側で突出するカラーを備えることができ、ねじは、予備組み付け位置においてカラーから突き出ることがない。そのようなカラーを使用することで、ハウジングアセンブリは、ハウジングアセンブリを電気モジュールにねじ留めする前に、電気モジュールと位置合わせし、互いに接続することができる。カラーは、例えば、相補的に構成された電気モジュールのカラーに挿入するかまたはそれに被せるように配置することができる。予備組み付け位置においてハウジングアセンブリのカラーからねじが突き出さないようにすることで、位置合わせの際に、ねじ頭の反対側を向くねじの端部が、電気モジュールの相手側コンタクトに接触することを防止する。これにより、電気モジュールの相手側コンタクトへの損傷を防ぐ。
【0018】
ハウジングには、ねじが少なくとも中へと突き出るコンタクトリングを受け入れることができる。ねじは、コンタクトリングを通って突き出てもよく、または特にコンタクトリングから突き出なくてもよい。好ましくは、コンタクトリングは、通路開口部または通路開口部のカラーに受け入れ可能である。コンタクトリングは、特に、バスバーとコンタクトリングとの間に接触を確立するために、バスバーのためのレセプタクルにおいて変位可能とすることができる。
【0019】
さらなる有利な実施形態によれば、接続方向に対して直径に沿って互いに反対側に配置された少なくとも2つのロック突起が存在してもよい。ロック突起によってハウジングにロックされたねじに、その長手軸に沿って負荷がかかる場合、力は、ロック突起によって吸収される必要がある。ロック突起を接続方向に対して対称に配置することで、長手方向に負荷がかかる際にねじが傾かないことが保証される。これにより、ねじ山が、電気モジュールの相補的な雌ねじ部において傾くことが防止されるため、組み付けが容易になる。さらに、ねじのロックが、一方側または両側で緩まないことが保証される。
【0020】
さらなる態様によれば、ハウジングアセンブリは、接続方向に垂直な平面に位置する少なくも1つの変位方向に変位可能となるようにハウジングを受け入れている外側ハウジングを備えることができる。外側ハウジングに対するハウジングの変位により、ねじも同様に、接続方向に垂直な平面で変位可能となる。これにより、電気モジュール同士を接続する際の位置公差の補償が可能となる。したがって、電気モジュールの接続は、力を受けず、これにより、モジュールコネクタおよび電気モジュールにかかる機械的負荷が軽減される。
【0021】
ハウジングは、外側ハウジングにおいて、接続方向に十分に堅くまたは動かないように保持することができる。
【0022】
さらなる実施形態によれば、直径に沿って互いに反対側に配置された2つのロック突起が、変位方向に互いに間隔を置いて配置され得る。特に、ロック突起および通路開口部の中心は、接続線上に配置され得る。
【0023】
位置合わせの際に、ハウジングをねじとともに変位方向に沿って移動させるために、ユーザは、通常、ねじ頭の領域に力を加える。この力により、ハウジングにおいて変位方向に垂直にねじが傾き、位置合わせが困難になることがある。その接続線がそれぞれ変位方向に沿って延びるかまたは回転軸に垂直に延びるロック突起の特殊な配置構成により、変位の動きの際にねじの傾きを防止することができる。
【0024】
さらなる実施形態によれば、外側ハウジングは、バスバーを接続方向にほぼ垂直に受け入れることができるバスバーレセプタクルを備えてもよく、バスバーレセプタクルは、通路開口部を貫通する。バスバーレセプタクルを設けることにより、ハウジングアセンブリを使用して、バスバーを有する電気モジュール同士を接続することができる。したがって、そのようなハウジングアセンブリは、柔軟に使用可能である。
【0025】
ハウジングアセンブリは、バスバーを備えることができ、バスバーは、接続方向に垂直な通路開口部を通して延びることができる。バスバーは、ねじが中を通って突き抜けることができる挿入開口部を有してもよい。挿入開口部は、変位方向に延び得る長孔であってもよい。ハウジングはねじとともに、バスバーに対して変位方向に変位可能となり得る。
【0026】
さらなる有利な実施形態によれば、ハウジングは、通路開口部が中を通って延びるカラーを備えることができる。特に、カラーは、通路開口部の端部を形成し得る。カラーは、接続先の電気モジュールの相補的なハウジング部材をカラーで位置合わせすることができ、これを用いて互いに接続できるという利点をもたらす。これにより、組み付けが容易になる。さらに、カラーは、コンタクトリングなどのハウジングアセンブリの通電部品を取り囲むことで、接触保護に寄与し得る。
【0027】
さらに、ハウジングは、接続方向にほぼ垂直に延びる平面に沿って、または変位方向に延びることができる少なくとも1つのフランジ部を備えることができる。フランジ部は、通路開口部を取り囲み、かつ/または接続方向に垂直に延在する平面に対して平行に延びることができる。フランジ部は、変位方向に対して横切る方向よりも変位方向により長くすることができる。また、カラーは、フランジ部で終端することができる。
【0028】
フランジ部は、平面状であってもよく、フランジ部の各々は、それぞれが変位開口部を形成する外側ハウジングのハウジング部に変位可能に当接することができる。フランジ部は、その際、少なくとも部分的に変位開口部を閉じるが、好ましくは完全にそれを閉じる。特に、フランジ部は、外側ハウジングに対するハウジングのすべての位置で変位開口部を閉じる。このようにすることで、外側ハウジングに対するハウジングのすべての位置でハウジングアセンブリの接触保護が保証される。
【0029】
各フランジ部は、特に、外側ハウジングに対して変位方向に変位されるハウジングのすべての位置で変位開口部を閉じることができる。変位開口部は、カラーと通路開口部の縁部との間に配置することができる。
【0030】
ハウジングは、接続方向に互いに間隔を置いて配置された2つのフランジを備えることもできる。フランジは、通路開口部の壁部によって互いに接続され得る。
【0031】
さらなる有利な実施形態によれば、ねじ頭は、カラーにロックされ得る。ねじ頭をカラーにロックすることにより、ねじは、動きが伝わるようにカラーに接続される。このようにすることで、ハウジングに対してねじを動かす必要なく、ねじの位置合わせが可能となる。
【0032】
ハウジングアセンブリは、ハウジングおよび/または外側ハウジングと互いに接続して第2のバスバーを受け入れ可能であり、通路開口部に相補的に形成されたカラーを構成可能である、第2のハウジングを備えることができる。カラーには、相補的に形成された第2のコンタクトリングを受け入れることができる。
【0033】
ハウジングおよび/または外側ハウジングが互いに接続され、動作準備が整っている状態で、ねじは、コンタクトリングを通って突き出ることができる。特に、この状態において、ねじは、第2のバスバーを通って突き出ることもできる。
【0034】
ハウジングおよび/または外側ハウジングと第2のハウジングとが互いに接続され、動作準備が整っている状態で、コンタクトリングと第2のコンタクトリングとが、互いに導電可能に重なり合うことができる。特に、コンタクトリングおよび第2のコンタクトリングによって、バスバーと第2のバスバーとを互いに導電可能に接続することができる。ねじは、バスバー、コンタクトリング、第2のコンタクトリング、および第2のバスバーを一緒に押圧する予圧力を発生させるねじ接続部の一部とすることができる。
【0035】
さらなる実施形態によれば、外側ハウジングは、ハウジングのカラーが中を通って延びる少なくとも1つの変位開口部を備えることができ、変位開口部は、その長手方向が変位方向に延びる長孔であってもよい。外側ハウジングにおける変位開口部の設置は、外側ハウジングに対してハウジングを変位可能にするための有利な構造的構成を表している。ねじを、動きが伝わるようにハウジングに接続できるため、ねじも同様に、外側ハウジングに対して変位可能となり得る。このようにして、接続する2つの電気モジュール間の位置公差を補償することができる。長孔としての変位開口部の構成は、ハウジングの可動性、したがってねじの可動性を長孔の長手方向に制限する。
【0036】
外側ハウジングはまた、好ましくは、変位方向に互いに間隔を置いて配置された2つの変位開口部を備えることができ、これら2つの変位開口部を通って、変位方向に延びるハウジングのカラーが延在する。
【0037】
以下では、添付の図面を参照して実施形態を使用して本発明についてより詳細に説明する。以下の実施形態に登場する個々の特徴は、上記実施形態に従って、この特徴に関連する技術的効果が重要でない場合、省略することができる。反対に、上述したが、以下の実施形態に登場しない特徴は、この特徴に関連する技術的効果が特定の応用例で重要である場合、この実施形態に追加することができる。
【0038】
以下では、構造および/または機能の点で互いに対応する要素に対して同じ参照符号を使用する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】可能な実施形態によるコンタクトアセンブリの概略斜視図である。
【
図2】可能な実施形態による予備組み付け位置におけるコンタクトアセンブリの概略断面図である。
【
図3】可能な実施形態によるロック突起の概略的な斜視詳細図である。
【
図4】さらなる可能な実施形態による位置合わせの際のコンタクトアセンブリおよび第2のコンタクトアセンブリの概略断面図である。
【
図5】さらなる可能な実施形態による第2のコンタクトアセンブリの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
最初に、ハウジングアセンブリの構造および機能について、
図1~
図4を参照して説明する。その後、
図4および
図5を参照して、ハウジングアセンブリの組み付けについて説明する。
【0041】
ハウジングアセンブリ1は、外側ハウジング2、ハウジング4、ねじ6、コンタクトリング8、およびバスバー10を備える。
【0042】
ハウジング4は、通路開口部12を備え、通路開口部12の長手軸14は、ハウジング4を通って接続方向16に沿って延びる。通路開口部12は、略円筒形の壁部18によって取り囲まれ、壁部18は、それぞれ、接続方向16の周りまたは通路開口部12の長手軸14の周りを同心円状に配置されている。ハウジング4の下部20は、ハウジング4のうちねじ頭24の反対を向く側26で突出するカラー22を備える。特に、通路開口部12は、カラー22を通って延び、カラー22は、通路開口部12の端部28を形成する。カラー22は、略円筒形のコンタクトリング8を同心円状に取り囲んでいる。
【0043】
ハウジング4はまた、ハウジング4から垂直に突出する少なくとも1つのフランジ部30を備える。
図2に示す実施形態では、ハウジング4の上部32ならびにハウジング4の下部20のカラー22が、フランジ部30を備えている。フランジ部30は、互いに対して、かつ接続方向16に垂直に延在する変位平面34に対して平行に延びる。フランジ部30は、実質的に平面状であり、各々が外側ハウジング2の一部分36に対して変位可能に当接するように構成されている。
図2に示す実施形態では、フランジ部30は、変位方向38に対して横切る方向よりも変位方向38においてより長い。変位方向38は、変位平面34に沿って延びる。
【0044】
図3および
図4を見るとはっきり分かるように、ハウジング4の上部32は、それぞれ通路開口部12の長手軸14に対して、または接続方向16に対して互いに反対側に配置されたロック突起40を備える。ロック突起40の間にある接続線42が、変位方向38に沿って延びている。ロック突起40は、通路開口部12を通って延びるねじ6とロック44で係合するように構成されている。
【0045】
図3に示す実施形態では、ロック突起40は、足部48から自由端部50まで延びるロックタング46として構成される。ロックタング46の足部48は、ハウジング4の上部32または壁部18に接続され、接続部は、好ましくは一体構造である。ロックタング46は、接続方向16に垂直に延びる径方向52に弾性的に撓み得る。ロックタング46は、それらの自由端部にロックタブ54を備える。ロックタブ54は、ねじ6のねじフランジ56に当接するように構成される。
【0046】
ハウジング4の上部32は、ロック突起40またはロックタング46を受け入れるポケット58を備える。ポケット58は、径方向外向き60かつそれぞれ接続方向16に沿ってまたはねじ6の長手軸62に沿って延びる膨出部60を表している。ポケット58はまた、通路開口部12の壁部18によって形成することができる。ポケット58は、ロック突起40またはロックタング46を物体や指による接触から保護し、それによって損傷を防ぐために設けられている。
【0047】
ハウジング4は、外側ハウジング2によって少なくとも部分的に取り囲まれている。外側ハウジング2は、接続方向16に垂直にバスバー10を受け入れるバスバーレセプタクル64を備える。バスバー10は、
図2に示す実施形態では長孔68を表す通路開口部66を備える。
【0048】
外側ハウジング2は、変位平面34に対して互いに反対側に配置され、変位方向38に互いに間隔を置いて配置された変位開口部70を備える。変位開口部70は、長孔72として構成することができ、長孔72の長手方向74は、変位方向38に沿って延びる。ハウジング4の上部32は、上外側ハウジング部材78の変位開口部76を通って接続方向16に沿って延び、ハウジング4の下部20のカラー22は、下外側ハウジング部材82の変位開口部80を通って接続方向16に沿って延びる。
【0049】
上外側ハウジング部材78の変位開口部76は、接続方向16を基準として、ハウジング4の上部32のポケット58に相補的に湾曲している、互いに反対側に配置された陥凹部84を備える。このようにすることで、ハウジング4が変位方向に38に沿って変位すると、上外側ハウジング部材78の陥凹部84によってハウジング4のポケット58を受け入れることが可能となる。
【0050】
ハウジング4が、それぞれ、変位平面34または変位方向38に沿って外側ハウジング2に対してどのように変位するかにかかわらず、変位開口部76および変位開口部80はどちらもタッチセーフ式に閉じられる。特に、上外側ハウジング部材78の変位開口部76は、ねじフランジ56およびハウジング4の上部32のフランジ部3によって閉じられる。
【0051】
ねじ6は、ハウジングアセンブリ1を第2のハウジングアセンブリ86に接続するために設けられている(
図4参照)。ねじ6は、ねじ6の長手軸62がそれぞれ通路開口部12の長手軸14に沿って、または接続方向16に沿って延びるように通路開口部12に配置されている。ねじ6は、ねじ軸88、ねじ頭24、およびねじフランジ56を備える。ねじ軸88は、第2のハウジングアセンブリ86の相補的な雌ねじ部91と係合するように構成された雄ねじ部90を提供する。
【0052】
ねじ頭24は、接続方向16にハウジング4から突き出ており、好ましくは、絶縁材料から製造されたキャップ92を備える。ねじフランジ56は、雄ねじ部90に対向するねじ頭24の端部94に配置され、ねじ6の長手軸62を中心として回転対称的に延びる。ねじフランジ56は、接触保護の一部であり、好ましくは、絶縁材料から製造される。
【0053】
予備組み付け位置96において、ねじ6は、ねじ6が上方位置98で保持されるように、通路開口部12にロックされる。上方位置98において、ねじ頭24は、ねじ頭24の反対側を向くハウジング4の下部20のカラー22の端部100から可能な限り間隔を置いて配置される。予備組み付け位置96において、ねじ頭24の反対側を向くねじ6の端部102は、ねじ頭24の反対側を向くカラー22の端部100において、接続方向16に突き出ることはない。
【0054】
通路開口部12におけるねじ6のロック44は、ねじフランジ56の下面104が、径方向105に内向きとなるロック突起40の自由端部50に載置されているという点で
図4に示す実施形態に実現されている。特に、ねじフランジ56の下面104は、ロックタング46の自由端部50に配置されたロックタブ54に載置され得る。
【0055】
ねじ6は、ねじ6の長手軸62を中心として、ハウジングアセンブリ1のハウジング4、外側ハウジング2、バスバー10、およびコンタクトリング8に対して回転可能に取り付けられている。また、ねじ6は、ハウジング4がねじ6とともに、外側ハウジング2に対して変位方向38に変位可能となるように、動きが伝わるような形でハウジング4に接続されている。ハウジングアセンブリ1がバスバー10を備えている場合、同様に、ハウジング4はねじ6とともに、バスバー10に対して変位方向38に変位され得る。特に、ハウジング4はねじ6とともに、外側ハウジング2に対して変位平面34に沿って変位可能となり得る。ハウジング1が長孔68を有するバスバー10を備えている場合、ハウジング4はねじ6とともに、長孔68の長手軸106に沿ってのみ変位され得る。
【0056】
以下では、
図4および
図5を参照して、ハウジングアセンブリ1を第2のハウジングアセンブリ86に組み付ける方法について説明する。
【0057】
第2のハウジングアセンブリ86は、ハウジングアセンブリ1の通路開口部12に相補的に構成されたカラー110を有するハウジング108を備える。第2のハウジングアセンブリ86のカラー110は、ハウジングアセンブリ1のカラー22と互いに接続できるように構成されている。コンタクトリング112は、第2のハウジングアセンブリ86のハウジングのカラー110に受け入れられる。第2のハウジングアセンブリ86のコンタクトリング112は、ハウジングアセンブリ1のコンタクトリング8と導電接触するように設けられている。
【0058】
組み付けの開始時において、ハウジングアセンブリ1のねじ6は、予備組み付け位置96にある。予備組み付け位置96において、ねじ6は、通路開口部12にロックされている。ねじ6が上方位置98に保持されることで、ねじ頭24の反対側を向くねじ6の端部102が、ねじ24の反対側を向くハウジングアセンブリ1のカラー22の端部100において、接続方向16に沿って突き出さないようになっている。このようにすることで、ねじ頭24の反対側を向くねじ6の端部102は、それぞれ、ハウジングアセンブリ1が第2のハウジングアセンブリ86と位置合わせされる前、またはハウジングアセンブリ1が第2のハウジングアセンブリ86と互いに接続される前に、第2のハウジングアセンブリ86のコンタクトリング112またはカラー110と接触することが防止される。
これにより、第2のハウジングアセンブリ86のコンタクトリング112またはカラー110への損傷を防ぐ。
【0059】
組み付けの最初のステップでは、ハウジングアセンブリ1は、第2のハウジングアセンブリ86と位置合わせされる。このために、ハウジングアセンブリ1のカラー22は、ハウジングアセンブリ1のカラー22の長手軸114が第2のハウジングアセンブリ86のカラー110の長手軸116に沿って延びるようになるまで変位平面34に沿って、または変位方向38に沿って変位される。
【0060】
ハウジングアセンブリ1のカラー22が、第2のハウジングアセンブリ86のカラー110と位置合わせされる場合、ハウジングアセンブリ1のねじ6も適合するように位置合わせされる。そのため、ねじ6の長手軸62は、ハウジングアセンブリ1のカラー22の長手軸114に沿って、かつ第2のハウジングアセンブリ86のカラー110の長手軸116に沿って延びる。
【0061】
したがって、ハウジングアセンブリ1のすべての可動部が、動きが伝わるように互いに接続されるので、ねじ6は、ハウジングアセンブリ1のカラー22および第2のハウジングアセンブリ86のカラー110とともに適合するように位置合わせされる。位置合わせの際にハウジングアセンブリ1のカラー22が、変位方向38に沿ってまたは変位平面34に沿って変位すると、コンタクトリング8がハウジングアセンブリ1のカラー22に挿入されているため、カラー22の動きは、ハウジングアセンブリ1のコンタクトリング8へと引き継がれる。その結果、ねじ軸88がコンタクトリング8を通って接続方向16に少なくとも部分的に延びているので、コンタクトリング8は、変位方向38に沿って、または変位平面34に沿ってねじ軸88に動きを伝達する。
変位方向38に沿った、または変位平面34に沿ったねじ6の動きは、今度は、ハウジング4の上部32に伝達され、これにより、ハウジング4の上部32も、それぞれ変位方向38に沿って、または変位平面34に沿って移動する。
【0062】
位置合わせ工程が完了すると、ハウジングアセンブリ1と第2のアセンブリ86とを、接続方向16に沿って互いに接続することが可能となる。第1のハウジングアセンブリ1のカラー22は、第2のハウジングアセンブリ86のカラー110に被せるように配置されるか、または第1のハウジングアセンブリ1のカラー22は、第2のハウジングアセンブリ86のカラー110に挿入される。
【0063】
ハウジングアセンブリ1と第2のハウジングアセンブリ86とが位置合わせされ、互いに接続されると、ねじ頭24の反対側を向くねじ6の端部102が第2のハウジングアセンブリ86のコンタクトリング112またはカラー110に損傷を与え得る危険性はなくなる。したがって、ねじ6の予備組み付け位置96を解消することが可能となる。
【0064】
このために、通路開口部12のねじ6のロック44は、解除される。その際、ねじ6は、その長手軸62に沿って、または接続方向16に沿って第2のハウジングアセンブリ86の方向に押し込まれ、それにより、ロックタング46は、ねじフランジ56の下面104によって径方向外向き60に弾性的に撓む。特に、ロックタング46の自由端部50が、径方向外向き60に弾性的に撓む。ねじフランジ56が、ロックタング46の自由端部50またはロックタング46の自由端部50に配置されたロックタブ54を接続方向16に乗り越えるとまもなく、ねじフランジ56は、ロックタング46によって保持されなくなる。これにより、通路開口部12のねじ6のロック44が解除され、以て、ねじ6は、接続方向16に沿って、かつ第2のハウジングアセンブリ86の方向に通路開口部12へと滑動する。
それと同時に、径方向外向き60に弾性的に撓んでいたロックタング46が、径方向内向き105に素早く戻る。これにより、ハウジングアセンブリ1からねじ6が脱落するのを防ぐことができる。
【0065】
接続工程の後、ハウジングアセンブリ1のコンタクトリング8と第2のハウジングアセンブリ86のコンタクトリング112とが、互いに導電可能に重なり合う。特に、ハウジングアセンブリ1のバスバー10が、第2のハウジングアセンブリ86のバスバーに導電可能に接続され得る。ねじ6は、ハウジングアセンブリのコンタクトリング8および第2のハウジングアセンブリ86のコンタクトリング112を通って突き出る。さらに、ねじ6は、第2のハウジングアセンブリ86のバスバー(図示せず)を通って突き出ることもできる。
【0066】
組み付けの最終ステップでは、ねじ6が締められる。ねじ6は、ハウジングアセンブリ1のバスバー10およびコンタクトリング8ならびに第2のハウジングアセンブリ86のバスバー118およびコンタクトリング112をねじ6の長手軸62に沿って押圧する予圧力を発生させる。このようにすることで、ハウジングアセンブリ1の通電部品と第2のハウジングアセンブリ86の通電部品とが、互いに電気的に接続され、組み付けが完了する。
【0067】
この状態では、ハウジングアセンブリ1のすべての通電部品および第2のハウジングアセンブリ86のすべての通電部品が、隙間なしに非導電部品によって取り囲まれる。このようにすることで、完全な接触保護が保証される。特に、人の指や物体と通電部品との接触が防止される。
【符号の説明】
【0068】
1 ハウジングアセンブリ
2 外側ハウジング
4 ハウジング
6 ねじ
8 コンタクトリング
10 バスバー
12 通路開口部
14 通路開口部の長手軸
16 接続方向
18 壁部
20 ハウジングの下部
22 カラー
24 ねじ頭
26 ハウジングのうちねじ頭の反対を向く側
28 通路開口部の端部
30 フランジ部
32 ハウジングの上部
34 変位平面
36 外側ハウジングの一部分
38 変位方向
40 ロック突起
42 接続線
44 ロック
46 ロックタング
48 足部
50 自由端部
52 径方向
54 ロックタブ
56 ねじフランジ
58 ポケット
60 径方向外向き
62 ねじの長手軸
64 バスバーレセプタクル
66 バスバーの通路開口部
68 バスバーの長孔
70 変位開口部
72 変位開口部の長孔
74 変位開口部の長孔の長手方向
76 上外側ハウジング部材の変位開口部
78 上外側ハウジング部材
80 下外側ハウジング部材の変位開口部
82 下外側ハウジング部材
84 陥凹部
86 第2のハウジングアセンブリ
88 ねじ軸
90 雄ねじ部
91 第2のハウジングアセンブリの雌ねじ部
92 キャップ
94 雄ねじ部に対向するねじ頭の端部
96 予備組み付け位置
98 上方位置
100 ねじ頭の反対側を向くカラーの端部
102 ねじ頭の反対側を向くねじの端部
104 ねじフランジの下面
105 径方向内向き
106 長孔の長手軸
108 第2のハウジングアセンブリのハウジング
110 第2のハウジングアセンブリのカラー
112 第2のハウジングアセンブリのコンタクトリング
114 ハウジングアセンブリのカラーの長手軸
116 第2のハウジングアセンブリのカラーの長手軸
【手続補正書】
【提出日】2024-07-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュールコネクタ用の、接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)であって、
前記ハウジングアセンブリ(1)は、
- ハウジング(4)であって、前記ハウジング(4)は、接続方向(16)に前記ハウジング(4)を通って延びる通路開口部(12)を備える、ハウジング(4)と、
- ねじ頭(24)を有するねじ(6)であって、前記ねじ(6)は、前記通路開口部(12)に配置される、ねじ(6)と
を備え、
前記ねじ(6)は、予備組み付け位置(96)において前記通路開口部(12)にロックされる、接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項2】
前記ねじ頭(24)は、ねじフランジ(56)を備えるとともに、
接触から保護されるように構成され、
前記ねじ頭(24)は、前記通路開口部(12)にロックされる、
請求項1に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記通路開口部(12)は、前記ねじフランジ(56)によって閉じられる、
請求項2に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記ねじ頭(24)は、前記予備組み付け位置(96)において前記通路開口部(12)の一端部(28)に配置され、
前記ねじ(6)のねじ軸(88)が、前記通路開口部(12)を通って延びる、
請求項1または2に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記通路開口部(12)は、径方向内向き(105)に突出するロック突起(40)を備える、
請求項1または2に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項6】
少なくとも1つの前記ロック突起(40)は、径方向(52)に弾性的に撓み得るロックタング(46)によって形成されている、
請求項5に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項7】
前記通路開口部(12)は、ポケット(58)を有する壁部(18)を備え、
前記ポケット(58)は、径方向外向き(60)にオフセットされ、中にロック突起(40)を受け入れる、
請求項5に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記ハウジング(4)は、カラー(22)を備え、
前記カラー(22)は、前記通路開口部(12)を取り囲み、前記ハウジング(4)のうち前記ねじ頭(24)の反対を向く側で突出するように構成されており、
前記ねじ(6)は、前記予備組み付け位置(96)において前記カラー(22)から突出しないように構成されている、
請求項1または2に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記接続方向(16)に対して直径に沿って互いに反対側に配置された少なくとも2つのロック突起(40)が存在する、
請求項1または2に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項10】
前記接続方向(16)に垂直な平面(34)に位置する少なくとも1つの変位方向(38)に変位可能となるように前記ハウジング(4)を受け入れている外側ハウジング(2)を備える、
請求項9に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項11】
直径に沿って互いに反対側に配置された2つのロック突起(40)が、前記変位方向(38)に互いに間隔を置いて配置されている、
請求項10に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項12】
前記外側ハウジング(2)は、バスバー(10)を前記接続方向(16)にほぼ垂直に受け入れることができるバスバーレセプタクル(64)を備え、
前記バスバーレセプタクル(64)は、前記通路開口部(12)を貫通する、
請求項10に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項13】
前記ハウジング(4)は、カラー(22)を備え、
前記通路開口部(12)は、前記カラー(22)の中を通って延びる、
請求項1に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項14】
前記ねじ頭(24)は、前記カラー(22)にロックされる、
請求項13に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【請求項15】
前記外側ハウジング(2)は、少なくとも1つの変位開口部(70、76、80)を備え、
前記ハウジング(4)のカラー(22)は、前記少なくとも1つの変位開口部(70、76、80)の中を通って延びるように構成されており、
前記変位開口部(70、76、80)は、長孔(72)であり、前記長孔(72)の長手方向(74)が、前記変位方向(38)に延びる、
請求項10に記載の接触から保護されるハウジングアセンブリ(1)。
【外国語明細書】