(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180352
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】表示装置及び表示パネル
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20241219BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20241219BHJP
G09G 3/3233 20160101ALI20241219BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20241219BHJP
H05B 33/14 20060101ALI20241219BHJP
H10K 59/123 20230101ALI20241219BHJP
H10K 59/131 20230101ALI20241219BHJP
H10K 59/126 20230101ALI20241219BHJP
【FI】
G09F9/00 346A
G09F9/00 309A
G09F9/30 349Z
G09F9/30 338
G09F9/30 365
G09G3/3233
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
G09G3/20 680H
G09G3/20 622Z
H05B33/14 Z
H10K59/123
H10K59/131
H10K59/126
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024096341
(22)【出願日】2024-06-14
(31)【優先権主張番号】10-2023-0077636
(32)【優先日】2023-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】チェ ジョンミ
(72)【発明者】
【氏名】チョン ユイヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ヒュングク
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107AA05
3K107BB01
3K107CC33
3K107CC43
3K107EE04
3K107EE57
3K107FF06
3K107FF15
3K107HH05
5C080AA06
5C080AA10
5C080AA18
5C080BB05
5C080CC03
5C080DD25
5C080FF11
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ06
5C080KK02
5C080KK07
5C080KK43
5C094AA15
5C094BA03
5C094BA29
5C094CA19
5C094DA09
5C094DA13
5C094DB01
5C094EA02
5C094EA04
5C094EA07
5C094FA01
5C094FA02
5C094FB01
5C094FB02
5C094FB14
5C380AA01
5C380AA02
5C380AB06
5C380AB19
5C380AB21
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5C380AB34
5C380AB41
5C380AB46
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5C380AC11
5C380AC12
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5C380CB37
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5C380CF62
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5C380CF68
5C380DA02
5G435AA18
5G435BB05
5G435CC09
5G435EE36
5G435GG31
5G435HH13
(57)【要約】
【課題】ナローベゼル構造を有する表示パネル及び表示装置を提供する。
【解決手段】本開示の実施例による表示装置及び表示パネルは、基板と、基板上に位置し、映像が表示される表示領域に配置される複数のサブピクセルを含むピクセルアレイ層と、基板とピクセルアレイ層との間に位置し、表示領域に配置されたゲート駆動回路を含むベース回路層とを含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に位置し、映像が表示される表示領域に配置される複数のサブピクセルを含むピクセルアレイ層と、
前記基板と前記ピクセルアレイ層との間に位置し、前記表示領域全体にかけて配置されたゲート駆動回路を含むベース回路層とを含む、表示装置。
【請求項2】
前記ベース回路層は、前記ピクセルアレイ層に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加され、前記表示領域内に配置される2つ以上の電源ラインを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記ベース回路層と前記ピクセルアレイ層との間に位置する遮蔽層をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記遮蔽層は、前記ピクセルアレイ層に配置された金属と電気的に接続される、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記遮蔽層は、前記ピクセルアレイ層に配置された複数のピクセル駆動トランジスタのうち1つのピクセル駆動トランジスタのソース電極またはドレイン電極と電気的に接続し、又は前記ピクセルアレイ層に配置された第1駆動電圧ラインと電気的に接続する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記複数のサブピクセルのそれぞれは、ピクセル電極及び共通電極を含む発光素子を含み、
前記遮蔽層は、前記ピクセルアレイ層に配置された前記発光素子に含まれた前記ピクセル電極と前記共通電極のうち前記共通電極と電気的に接続し、又は前記ピクセルアレイ層に配置された第2駆動電圧ラインと電気的に接続する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記遮蔽層は、前記ベース回路層内に位置する金属と電気的に接続する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項8】
前記ベース回路層は、前記ピクセルアレイ層に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加され、前記表示領域内に配置される2つ以上の電源ラインを含み、
前記遮蔽層は、前記2つ以上の電源ラインのうち1つと電気的に接続する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項9】
前記遮蔽層は、前記ピクセルアレイ層内に位置する金属と前記ベース回路層内に位置する金属とを電気的に接続する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項10】
前記ベース回路層は、第1アクティブ層を含むゲート駆動トランジスタを含み、前記ピクセルアレイ層は、第2アクティブ層を含むピクセル駆動トランジスタを含み、前記第1アクティブ層と前記第2アクティブ層とは互いに異なる半導体物質を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記ベース回路層は、前記表示領域全体にかけて配置された複数の単位領域を含み、
前記複数の単位領域のそれぞれは、複数のサブ回路領域及び複数の電源ライン領域を含み、前記複数のサブ回路領域及び前記複数の電源ライン領域は交互に配置され、
前記複数の電源ライン領域は、電圧レベルが一定の電圧が印加される複数の電源ラインを含み、
前記複数のサブ回路領域は、前記ゲート駆動回路に含まれる複数のサブ回路を含み、前記複数のサブ回路は、互いに異なる種類のゲート信号を出力するように構成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記ベース回路層は、前記ゲート駆動回路に含まれた複数のゲート駆動トランジスタ上に配置される有機膜を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記表示領域は一般領域と光学領域とを含み、
前記一般領域は複数の発光領域を含み、
前記光学領域は少なくとも1つの透過領域を含み、
前記ゲート駆動回路は前記表示領域全体にかけて配置され、前記光学領域内の前記少なくとも1つの透過領域と重ならないように配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記ベース回路層と前記ピクセルアレイ層との間に位置し、前記少なくとも1つの透過領域と重ならないように配置される遮蔽層をさらに含む、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
基板と、
前記基板上に位置し、映像が表示される表示領域に配置される複数のサブピクセルを含むピクセルアレイ層と、
前記基板と前記ピクセルアレイ層との間に位置し、ゲート駆動回路が配置されるベース回路層と、
前記ベース回路層と前記ピクセルアレイ層との間に位置する遮蔽層とを含む、表示パネル。
【請求項16】
前記ベース回路層は、前記ゲート駆動回路に含まれたゲート駆動トランジスタ上に配置される有機膜を含む、請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記ベース回路層は、前記ピクセルアレイ層に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加される2つ以上の電源ラインを含む、請求項15に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記遮蔽層は、前記ピクセルアレイ層に配置される金属と前記ベース回路層に配置された金属とを電気的に接続する、請求項17に記載の表示パネル。
【請求項19】
基板と、
前記基板上に位置し、映像が表示される表示領域に配置される複数のサブピクセルを含むピクセルアレイ層と、
前記基板と前記ピクセルアレイ層との間に配置され、駆動回路を含むベース回路層とを含み、
前記複数のサブピクセルは、ピクセル駆動トランジスタを含み、
前記駆動回路は、トランジスタを含み、
前記ベース回路層の1つ以上のトランジスタは、前記ピクセルアレイ層の1つ以上のピクセル駆動トランジスタのそれぞれに接続する、表示装置。
【請求項20】
前記ベース回路層は、前記複数のサブピクセルのうち少なくとも1つに接続する1つ以上の電源ラインを含み、
前記ベース回路層の前記駆動回路は、ゲート駆動トランジスタを含む、請求項19に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は表示装置及び表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は複数のデータラインと複数のゲートラインが配置された表示パネルと、複数のデータラインを駆動するためのデータ駆動回路、及び複数のゲートラインを駆動するためのゲート駆動回路とを含む。ここで、表示パネルは映像が表示される表示領域と、映像が表示されない非表示領域とを含む。従来の表示装置の場合、表示パネルの非表示領域(ベゼルともいう)にゲート駆動回路が接続されるか配置される。これにより、表示パネルの非表示領域(ベゼル)のサイズを小さくすることは容易ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示によれば上述の課題を解決することが可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例は、ゲート駆動回路が表示領域全体にかけて配置される表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0005】
本開示の実施例は、ゲート駆動回路がピクセルアレイ層と垂直方向に重なり合うように配置された表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0006】
本開示の実施例は、ゲート駆動回路が配置されたベース回路層とサブピクセルが配置されたピクセルアレイ層との間の電界を遮蔽する構造を有する表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0007】
本開示の実施例は、極狭のナローベゼル構造を有する表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0008】
本開示の実施例による表示装置は、基板、基板上に位置し、映像が表示される表示領域に配置される複数のサブピクセルを含むピクセルアレイ層、及び基板とピクセルアレイ層との間に位置し、表示領域全体にかけて配置されたゲート駆動回路を含むベース回路層を含むことができる。
【0009】
ベース回路層は、ピクセルアレイ層に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加され、表示領域内に配置される2つ以上の電源ラインを含むことができる。
【0010】
本開示の実施例による表示装置は、ベース回路層とピクセルアレイ層との間に位置する遮蔽層をさらに含むことができる。
【0011】
遮蔽層は、ピクセルアレイ層に配置された金属と電気的に接続することができる。
【0012】
一例として、遮蔽層は、ピクセルアレイ層に配置された複数のピクセル駆動トランジスタのうち1つのピクセル駆動トランジスタのソース電極またはドレイン電極と電気的に接続するか、ピクセルアレイ層に配置された第1駆動電圧ラインと電気的に接続することができる。
【0013】
他の例として、遮蔽層は、ピクセルアレイ層に配置された発光素子に含まれたピクセル電極と共通電極のうち、共通電極と電気的に接続するか、ピクセルアレイ層に配置された第2駆動電圧ラインと電気的に接続することができる。
【0014】
遮蔽層は、ベース回路層内に位置する金属と電気的に接続することができる。
【0015】
ベース回路層は、ピクセルアレイ層に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加され、表示領域内に配置される2つ以上の電源ラインを含むことができる。
【0016】
遮蔽層は、2つ以上の電源ラインのうち1つと電気的に接続することができる。
【0017】
一例として、遮蔽層は、2つ以上の電源ラインのうち第1駆動電圧VDDが印加される第1電源ラインと電気的に接続することができる。
【0018】
他の例として、遮蔽層は、2つ以上の電源ラインのうち第2駆動電圧VSSが印加される第2電源ラインと電気的に接続することができる。
【0019】
遮蔽層は、ピクセルアレイ層内に位置する金属とベース回路層内に位置する金属とを電気的に接続することができる。
【0020】
ベース回路層は第1アクティブ層を含むゲート駆動トランジスタを含み、ピクセルアレイ層は第2アクティブ層を含むピクセル駆動トランジスタを含み、第1アクティブ層と第2アクティブ層は互いに異なる半導体物質を含むことができる。
【0021】
ベース回路層は、ゲート駆動回路に含まれた複数のゲート駆動トランジスタ上に配置される有機膜を含むことができる。
【0022】
本開示の実施例による表示パネルは、基板、基板上に位置し、映像が表示される表示領域に配置される複数のサブピクセルを含むピクセルアレイ層、基板とピクセルアレイ層との間に位置し、ゲート駆動回路が配置されるベース回路層、及びベース回路層とピクセルアレイ層との間に位置する遮蔽層を含むことができる。
【0023】
ベース回路層は、ゲート駆動回路に含まれたゲート駆動トランジスタ上に配置される有機膜を含むことができる。
【0024】
ベース回路層は、ピクセルアレイ層に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加される2つ以上の電源ラインを含むことができる。
【0025】
遮蔽層は、ピクセルアレイ層に配置される金属とベース回路層に配置された金属とを電気的に接続することができる。
【発明の効果】
【0026】
本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路が表示領域全体にかけて配置される表示パネル及び表示装置を提供することができる。これにより、表示パネルのベゼルサイズを大幅に小さくすることができる。
【0027】
本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路がピクセルアレイ層と垂直方向に重なり合うように配置される表示パネル及び表示装置を提供することができる。これにより、表示パネルのベゼルサイズを大幅に小さくすることができる。
【0028】
本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路が配置されたベース回路層とサブピクセルが配置されたピクセルアレイ層との間の電界を遮蔽する構造を有する表示パネル及び表示装置を提供することができる。これにより、ベース回路層とピクセルアレイ層は互いに好まない電気的影響を及ぼさないで済む。
【0029】
本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路及び各種電源配線が表示領域に配置される表示パネル及び表示装置を提供することができる。これにより、表示パネルの極端のナローベゼル構造が可能となり得る。
【0030】
本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路及び各種電源配線が配置されるベース回路層がピクセルアレイ層と垂直方向に重なり合うように配置されることにより、ゲート駆動回路から出力されたゲート信号がピクセルアレイ層に供給される経路の長さが短くなり、各種電源配線から出力された電源(ピクセル駆動電圧)がピクセルアレイ層に供給される経路の長さが短くなり得る。これにより、供給経路に用いられる金属を減らすことができ、表示パネル及び表示装置の軽量化が可能となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本開示の実施例による表示装置のシステム構成図である。
【
図3】本開示の実施例による表示パネルの積層構造を示す。
【
図4】本開示の実施例による表示パネルの別の積層構造を示す。
【
図5】本開示の実施例による表示パネルの表示領域内のベース回路層を構成する複数の単位領域を示す。
【
図6】本開示の実施例による表示パネルの表示領域内のベース回路層を構成する複数の単位領域のうちの第1単位領域の構造を示す。
【
図7】本開示の実施例による表示パネルにおいてサブピクセルの等価回路を示す。
【
図8】本開示の実施例による表示パネルの表示領域内のベース回路層において、複数の単位領域のうち第1単位領域の構造を例示的に示す。
【
図9】本開示の実施例による表示パネルの表示領域内のベース回路層において、1つの駆動ライン領域の構造を例示的に示す。
【
図10】本開示の実施例による表示パネルの表示領域内のベース回路層において、2つの駆動ライン領域における第1ブロックを例示的に示す。
【
図11】本開示の実施例による表示パネルの表示領域内のベース回路層とピクセルアレイ層との間の垂直対応構造を示すダイアグラムである。
【
図12】本開示の実施例による表示パネルの表示領域内のベース回路層とピクセルアレイ層との間の垂直対応構造を示す別のダイアグラムである。
【
図13】本開示の実施例によるゲート駆動回路を簡略に示すダイアグラムである。
【
図14】本開示の実施例による表示パネルの表示領域の断面図である。
【
図15】本開示の実施例による表示パネルの表示領域の別の断面図である。
【
図16】本開示の実施例による表示パネルの平面図である。
【
図17】本開示の実施例による表示パネルの表示領域に含まれた一般領域と第1タイプの光学領域とを示す。
【
図18】本開示の実施例による表示パネルの表示領域に含まれた一般領域と第2タイプの光学領域とを示す。
【
図19】本開示の実施例による表示パネルの表示領域内の光学領域の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本開示の一部実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えるにおいて、同じ構成要素についてはたとえ別の図面上に表示されるとしても、できる限り同じ符号を付することができる。なお、本開示を説明するにあたり、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本開示の要旨をあいまいにすると判断される場合には、その詳細な説明は省略することができる。本明細書に言及された「含む」、「有する」、「行われる」などが用いられる場合、「~のみ」が用いられない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数として表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数が含まれる場合を含んでもよい。
【0033】
また、本開示の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によってその構成要素の本質、順番、手順、または個数などが限定されない。
【0034】
構成要素の位置関係についての説明において、2つ以上の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」などすると記載された場合、2つ以上の構成要素が直接的に「連結」、「結合」または「接続」し得るが、2つ以上の構成要素と別の構成要素とがさらに「介在」して「連結」、「結合」または「接続」することもあり得ると理解されたい。ここで、別の構成要素は互いに「連結」、「結合」または「接続」される2つ以上の構成要素のうち1つ以上に含まれてもよい。
【0035】
構成要素や、動作方法や作製方法などに関する時間的な流れ関係についての説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~の後に」、「~の前に」などで時間的な前後関係または流れ的な前後関係が説明される場合、「直ちに」または「直接」が用いられない限り、連続的でない場合も含むことができる。
【0036】
一方、構成要素についての数値またはその対応情報(例えば、レベルなど)に言及する場合、別途の明示的記載がなくても、数値またはその対応情報は各種要因(例えば、工程上の要因、内部または外部の衝撃、ノイズなど)によって生じ得る誤差範囲を含むものと解釈することができる。
【0037】
以下、添付の図面を参照して本開示の様々な実施例を詳細に説明する。
【0038】
図1は、本開示の実施例による表示装置100のシステム構成図である。
【0039】
図1を参照すれば、本開示の実施例による表示装置100は、映像表示のための構成要素であって、表示パネル110及びディスプレイ駆動回路を含むことができる。ディスプレイ駆動回路は表示パネル110を駆動するための回路であって、データ駆動回路120、ゲート駆動回路130、ディスプレイコントローラ140などを含むことができる。
【0040】
表示パネル110は、映像が表示される表示領域DAを含むことができる。
【0041】
表示パネル110は、表示領域DAの外郭に位置する非表示領域を有していないか、非常に小さいサイズの非表示領域のみを含むことができる。例えば、表示パネル110が非表示領域を有しても、表示領域及び非表示領域間の境界領域が曲げられ、非表示領域は表示領域の下部に位置することができる。この場合、ユーザが表示装置100を正面から見るとき、ユーザに見える非表示領域はほとんどまたは全くない場合がある。
【0042】
表示パネル110は、複数のサブピクセルSPと複数のサブピクセルSPを駆動するための様々な種類の信号ラインを含むことができる。
【0043】
本開示の実施例による表示装置100は、液晶表示装置などであってもよく、表示パネル110が自発光する自発光表示装置であってもよい。本開示の実施例による表示装置100が自発光表示装置である場合、複数のサブピクセルSPのそれぞれは発光素子を含むことができる。
【0044】
例えば、本開示の実施例による表示装置100は、発光素子が有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)で具現された有機発光表示装置であってもよい。他の例として、本開示の実施例による表示装置100は、発光素子が無機物ベースの発光ダイオードで具現された無機発光表示装置であってもよい。さらに他の例として、本開示の実施例による表示装置100は、発光素子が自ら光を発する半導体結晶である量子ドット(Quantum Dot)で具現された量子ドット表示装置であってもよい。
【0045】
表示装置100のタイプに応じて複数のサブピクセルSPのそれぞれの構造が変わってもよい。例えば、表示装置100がサブピクセルSPが光を自ら発する自発光表示装置である場合、各サブピクセルSPは自ら光を発する発光素子、1つ以上のトランジスタ、1つ以上のキャパシタを含むことができる。
【0046】
例えば、いくつかの種類の信号ラインは、データ信号(データ電圧または映像信号ともする)を伝達する複数のデータラインDL及びゲート信号(スキャン信号ともする)を伝達する複数のゲートラインGLなどを含むことができる。
【0047】
例えば、複数のデータラインDL及び複数のゲートラインGLは互いに交差できる。複数のデータラインDLのそれぞれは第1方向に延びながら配置でき、複数のゲートラインGLのそれぞれは第2方向に延びながら配置できる。ここで、第1方向は列(Column)方向であり、第2方向は行(Row)方向であってもよい。また、第1方向は行方向であり、第2の方向は列方向であってもよい。以下では、説明の便宜のために、複数のデータラインDLのそれぞれは列方向に配置され、複数のゲートラインGLのそれぞれは行方向に配置されることを例にする。
【0048】
データ駆動回路120は、複数のデータラインDLを駆動するための回路であって、複数のデータラインDLにデータ信号を出力することができる。
【0049】
データ駆動回路120は、ディスプレイコントローラ140からデジタル形式の映像データDATAを受信し、受信した映像データDATAをアナログ形式のデータ信号に変換して複数のデータラインDLに出力することができる。
【0050】
例えば、データ駆動回路120は、テープオートメーテッドボンディング(TAB:Tape Atomated Bonding)方式で表示パネル110と接続するか、チップオングラス(COG:Cip On Glass)またはチップオンパネル(COP:Chip On Panel)方式で表示パネル110のボンディングパッドに接続するか、チップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式で具現されて表示パネル110と接続することができる。
【0051】
データ駆動回路120は表示パネル110の一側(例えば、上側または下側)に接続することもできる。これとは異なり、駆動方式、パネルの設計方式などに応じて、データ駆動回路120は表示パネル110の両側(例えば、上側と下側)に接続するか、表示パネル110の4つの側面のうち2つ以上の側面に接続することもできる。
【0052】
データ駆動回路120は、表示パネル110の表示領域DAの外郭に接続することもできるが、これとは異なり、表示パネル110の表示領域DAに配置することもできる。
【0053】
ゲート駆動回路130は、複数のゲートラインGLを駆動するための回路であって、複数のゲートラインGLにゲート信号を出力することができる。
【0054】
ゲート駆動回路130は、各種ゲート駆動制御信号GCSと共にターンオンレベル電圧に相当する第1ゲート電圧及びターンオフレベル電圧に相当する第2ゲート電圧を供給され、ゲート信号を生成し、生成されたゲート信号を複数のゲートラインGLに供給することができる。
【0055】
本開示の実施例による表示装置100において、ゲート駆動回路130は表示パネル110の表示領域DAと重ね合って配置することができる。例えば、ゲート駆動回路130は、表示領域DAの全体にかけて配置することができ、表示領域DAの一部(例えば、両側)にのみ配置することができる。ゲート駆動回路130が表示領域DAと重なり合って配置される場合、ゲート駆動回路130はサブピクセルSPと重ならないように配置してもよく、サブピクセルSPと一部または全体が重なり合うように配置してもよい。
【0056】
本開示の実施例による表示装置100において、ゲート駆動回路130はゲートインパネル(GIP:Gate In Panel)タイプで表示パネル110に内蔵してもよい。ゲート駆動回路130がゲートインパネルタイプである場合、表示パネル110の製造工程のうち、表示パネル110の基板上にゲート駆動回路130を形成することができる。
【0057】
ディスプレイコントローラ140は、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130を制御するための装置であって、複数のデータラインDLに対する駆動タイミングと複数のゲートラインGLに対する駆動タイミングとを制御することができる。
【0058】
ディスプレイコントローラ140は、データ駆動回路120を制御するためにデータ駆動制御信号DCSをデータ駆動回路120に供給し、ゲート駆動回路130を制御するためにゲート駆動制御信号GCSをゲート駆動回路130に供給することができる。
【0059】
ディスプレイコントローラ140は、ホストシステム150から入力映像データを受信し、入力映像データに基づいて映像データDATAをデータ駆動回路120へ供給することができる。
【0060】
ディスプレイコントローラ140は、データ駆動回路120とは別の部品で具現することもでき、またはデータ駆動回路120とともに統合されて集積回路として具現することもできる。
【0061】
ディスプレイコントローラ140は、通常のディスプレイ技術において用いられるタイミングコントローラ(Timing Controller)であるか、タイミングコントローラを含んで他の制御機能もさらに行える制御装置であってもよく、またはタイミングコントローラと異なる制御装置であってもよく、または制御装置内の回路であってもよい。ディスプレイコントローラ140は、IC(Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはプロセッサ(Processor)などの様々な回路や電子部品で具現することができる。
【0062】
ディスプレイコントローラ140は、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などに実装され、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などを介してデータ駆動回路120及びゲート駆動回路130と電気的に接続することができる。
【0063】
ディスプレイコントローラ140は、予め決められた1つ以上のインタフェースに従ってデータ駆動回路120と信号を送受信することができる。例えば、インタフェースは、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)インタフェース、EPI(Embedded Clock Point-Point Interface)インタフェース、SPI(Serial Peripheral Interface)などを含むことができる。
【0064】
本開示の実施例による表示装置100は、映像表示機能のみならず、タッチセンシング機能をさらに提供するために、タッチセンサと、タッチセンサをセンシングして指やペンなどのタッチオブジェクトによってタッチが生じたかを検出するか、タッチ位置を検出するタッチセンシング回路を含むことができる。
【0065】
タッチセンシング回路はタッチセンサを駆動し、センシングしてタッチセンシングデータを生成して出力するタッチ駆動回路と、タッチセンシングデータを用いてタッチ発生を感知したり、タッチ位置を検出することができるタッチコントローラなどを含むことができる。
【0066】
タッチセンサは複数のタッチ電極を含むことができる。タッチセンサは、複数のタッチ電極とタッチ駆動回路とを電気的に接続するための複数のタッチラインをさらに含むことができる。
【0067】
タッチセンサは、表示パネル110の外部にタッチパネルの形態で存在してもよく、表示パネル110の内部に存在してもよい。タッチセンサがタッチパネルの形態で表示パネル110の外部に存在する場合、タッチセンサは外付け型と呼ばれる。タッチセンサが外付け型である場合、タッチパネルと表示パネル110とは、別々に作製され、組み立て過程において組み合わせることができる。外付け型のタッチパネルは、タッチパネル用基板及びタッチパネル用基板上の複数のタッチ電極などを含むことができる。
【0068】
タッチセンサは表示パネル110の内部に存在する場合、表示パネル110の作製工程中にディスプレイ駆動に関わる信号ライン及び電極などとともに、基板上にタッチセンサを形成することができる。
【0069】
タッチ駆動回路は、複数のタッチ電極の少なくとも1つにタッチ駆動信号を供給し、複数のタッチ電極の少なくとも1つをセンシングしてタッチセンシングデータを生成することができる。
【0070】
タッチセンシング回路は、セルフ-キャパシタンス(Self-Capacitance)センシング方式またはミューチュアル-キャパシタンス(Mutual-Capacitance)センシング方式でタッチセンシングを行うことができる。
【0071】
タッチセンシング回路がセルフ-キャパシタンスセンシング方式でタッチセンシングを行う場合、タッチセンシング回路は各タッチ電極とタッチオブジェクト(例えば、指、ペンなど)との間のキャパシタンスに基づいてタッチセンシングを行うことができる。セルフ-キャパシタンスセンシング方式によれば、複数のタッチ電極のそれぞれは駆動タッチ電極の役割も、センシングタッチ電極の役割も果たすことができる。タッチ駆動回路は複数のタッチ電極の全部または一部を駆動し、複数のタッチ電極の全部または一部をセンシングすることができる。
【0072】
タッチセンシング回路がミューチュアル-キャパシタンスセンシング方式でタッチセンシングを行う場合、タッチセンシング回路はタッチ電極間のキャパシタンスに基づいてタッチセンシングを行うことができる。ミューチュアル-キャパシタンスセンシング方式によれば、複数のタッチ電極は駆動タッチ電極とセンシングタッチ電極とに分けられる。タッチ駆動回路は、駆動タッチ電極を駆動し、センシングタッチ電極をセンシングすることができる。
【0073】
タッチセンシング回路に含まれたタッチ駆動回路及びタッチコントローラは別途装置で具現されてもよく、1つの装置で具現されてもよい。また、タッチ駆動回路とデータ駆動回路は別途装置で具現されてもよく、1つの装置で具現されてもよい。
【0074】
表示装置100は、ディスプレイ駆動回路及び/またはタッチセンシング回路へ各種電源を供給する電源回路などをさらに含むことができる。
【0075】
本開示の実施例による表示装置100は、スマートフォン、タブレットなどのモバイル端末であるか、様々なサイズのモニタやテレビ(TV)などであってもよく、これに制限されず、情報や映像を表出できる様々なタイプ、様々なサイズのディスプレイであってもよい。
【0076】
本開示の実施例による表示装置100は、カメラ(イメージセンサ)、感知センサなどの電子機器をさらに含むことができる。例えば、感知センサは、赤外線、超音波、または紫外線などの光を受信し、物体または人体を感知するセンサであってもよい。
【0077】
図2は、本開示の実施例による表示パネル110を示す。
【0078】
図2を参照すれば、表示パネル110は、複数のサブピクセルSPに配置される基板210と、基板210上の封止層250とを含むことができる。ここで、封止層250は封止基板または封止部などとしてもよい。
【0079】
図2を参照すれば、本開示の実施例による表示装置100が自発光表示装置である場合、複数のサブピクセルSPのそれぞれは発光素子ED及び発光素子EDを駆動するためのサブピクセル回路部SPCを含むことができる。
【0080】
図2を参照すれば、サブピクセル回路部SPCは、発光素子EDを駆動するための複数のピクセル駆動トランジスタと少なくとも1つのキャパシタとを含むことができる。
【0081】
複数のピクセル駆動トランジスタは、発光素子EDを駆動するための駆動トランジスタである第1トランジスタT1及び第1トランジスタT1の第2ノードN2にデータ信号VDATAを伝達するための第2トランジスタT2を含むことができる。
【0082】
少なくとも1つのキャパシタは、フレーム中に一定電圧を維持するためのストレージキャパシタCstを含むことができる。
【0083】
サブピクセルSPの駆動のために、映像信号であるデータ信号VDATA及びゲート信号であるスキャン信号SCなどがサブピクセルSPに印加されてもよい。また、サブピクセルSPを駆動するためには、第1駆動電圧VDD及び第2駆動電圧VSSなどを含む共通ピクセル駆動電圧がサブピクセルSPに印加されてもよい。
【0084】
発光素子EDは、ピクセル電極PE、素子中間層EL及び共通電極CEを含むことができる。ピクセル電極PEは、各サブピクセルSPに配置される電極であってもよく、共通電極CEは、複数のサブピクセルSPに共通に配置される電極であってもよい。素子中間層ELは、ピクセル電極PEと共通電極CEとの間に配置される層であってもよく、発光層(EML、emission layer)を含むことができる。
【0085】
発光素子EDが有機発光素子である場合、素子中間層ELは、発光層(EML、emission layer)、アノードと発光層との間の第1共通層、及び発光層とカソードとの間の第2共通層を含むことができる。発光層はサブピクセルSPごとに配置し、第1及び第2共通層は複数のサブピクセルSPに共通に配置することができる。発光層は発光領域ごとに配置することができ、第1共通層及び第2共通層は複数の発光領域と非発光領域にかけて共通に配置することができる。ここで、アノードはピクセル電極PEまたは共通電極CEであってもよく、カソードは共通電極CEまたはピクセル電極PEであってもよい。
【0086】
第1共通層は正孔注入層(HIL、Hole Injection Layer)及び正孔輸送層(HTL、Hole Transfer Layer)を含み、第2共通層は電子輸送層(ETL、Electron Transfer Layer)、及び電子注入層(EIL、Electron Injection Layer)を含むことができる。正孔注入層は正孔をアノードから正孔輸送層に注入し、正孔輸送層は正孔を発光層に輸送し、電子注入層は電子をカソードから電子輸送層に注入し、電子輸送層は電子を発光層に輸送することができる。
【0087】
例えば、共通電極CEは第2駆動電圧ラインVSSLと電気的に接続することができる。共通ピクセル駆動電圧の一種である第2駆動電圧VSSが第2駆動電圧ラインVSSLを介して共通電極CEに印加することができる。ピクセル電極PEは、各サブピクセルSPの第1トランジスタT1の第1ノードN1と電気的に接続することができる。
【0088】
例えば、ピクセル電極PEはアノード(Anode)であってもよく、共通電極CEはカソード(Cathode)であってもよい。これとは逆に、ピクセル電極PEはカソードであってもよく、共通電極CEはアノードであってもよい。以下では、説明の便宜のために、ピクセル電極PEはアノードであり、共通電極CEはカソードであることに仮定する。
【0089】
各発光素子EDは、ピクセル電極PE、素子中間層EL及び共通電極CEが重なり合った部分から構成することができる。各発光素子EDによって所定の発光領域を形成することができる。例えば、各発光素子EDの発光領域は、ピクセル電極PE、素子中間層EL及び共通電極CEが重なり合う領域を含むことができる。
【0090】
例えば、発光素子EDは、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)、無機物ベースの発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、または量子ドット(Quantum dot)発光素子などであってもよい。例えば、発光素子EDが有機発光ダイオード(OLED)である場合、発光素子EDにおける素子中間層ELは、有機物が含まれた有機素子中間層ELを含むことができる。
【0091】
第1トランジスタT1は、発光素子EDへ駆動電流を供給するための駆動トランジスタであってもよい。第1トランジスタT1は第1駆動電圧ラインVDDLと発光素子EDとの間に接続することができる。
【0092】
第1トランジスタT1は、発光素子EDと電気的に接続される第1ノードN1、データ信号VDATAが印加される第2ノードN2及び駆動電圧ラインDVLから駆動電圧VDDが印加される第3ノードN3を含むことができる。
【0093】
第1トランジスタT1において、第2ノードN2はゲートノードであってもよく、第1ノードN1はソースノードまたはドレインノードであってもよく、第3ノードN3はドレインノードまたはソースノードであってもよい。以下では、説明の便宜のために、第1トランジスタT1において、第2ノードN2はゲートノードであり、第1ノードN1はソースノードであり、第3ノードN3はドレインノードである場合を例にする。
【0094】
第2トランジスタT2は、駆動トランジスタである第1トランジスタT1のゲートノードである第2ノードN2に映像信号であるデータ信号VDATAを伝達するためのスイッチングトランジスタであってもよい。
【0095】
第2トランジスタT2は、ゲートラインGLの一種であるスキャンラインSCLを介して印加されるゲート信号であるスキャン信号SCによってオン・オフが制御され、第1トランジスタT1の第2ノードN2とデータラインDLとの間の電気的接続を制御することができる。第2トランジスタT2のドレイン電極またはソース電極はデータラインDLと電気的に接続することができ、第2トランジスタT2のソース電極またはドレイン電極は第1トランジスタT1の第2ノードN2と電気的に接続することができ、第2のトランジスタT2のゲート電極はスキャンラインSCLと電気的に接続することができる。
【0096】
ストレージキャパシタCstは、第1トランジスタT1の第1ノードN1と第2ノードN2との間に電気的に接続することができる。ストレージキャパシタCstは、第1トランジスタT1の第1ノードN1と電気的に接続するか、第1トランジスタT1の第1ノードN1に対応する第1キャパシタ電極と、第1トランジスタT1の第2ノードN2と電気的に接続するか、第1トランジスタT1の第2ノードN2に対応する第2キャパシタ電極を含むことができる。
【0097】
ストレージキャパシタCstは、第1トランジスタT1の第1ノードN1と第2ノードN2との間に存在することができる内部キャパシタ(Internal Capacitor)である寄生キャパシタ(例えば、Cgs、Cgd)ではなく、第1トランジスタT1の外部に意図的に設計した外部キャパシタ(External Capacitor)であってもよい。
【0098】
第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2のそれぞれは、nタイプトランジスタであっても、pタイプトランジスタであってもよい。
【0099】
サブピクセル回路部SPCの少なくとも一部分は、垂直方向に発光素子EDの少なくとも一部分と互いに重なり合うことができる。これと違って、サブピクセル回路部SPCは垂直方向に発光素子EDと重ならないこともある。
【0100】
サブピクセル回路部SPCは、
図2に示すように2つのトランジスタT1,T2と1つのキャパシタCstとを含む2T(Transistor)1C(Capacitor)構造を有することができ、場合によっては、1つ以上のトランジスタをさらに含むか、1つ以上のキャパシタをさらに含むことができる。
【0101】
例えば、サブピクセル回路部SPCは6個のトランジスタと1個のキャパシタを含む6T1C構造を有することができる。他の例として、サブピクセル回路部SPCは6つのトランジスタと2つのキャパシタを含む6T2C構造を有することができる。さらに他の例として、サブピクセル回路部SPCは7つのトランジスタと1つのキャパシタを含む7T1C構造を有することができる。
【0102】
サブピクセル回路部SPCの構造に応じて、サブピクセルSPに供給されるゲート信号ゲートラインの種類及び個数が変わってもよい。
【0103】
また、サブピクセル回路部SPCの構造に応じて、サブピクセルSPに供給される共通ピクセル駆動電圧の種類及び個数が変わってもよい。
【0104】
各サブピクセルSP内の回路素子(特に、有機物を含む有機発光ダイオード(OLED)で具現された発光素子ED)は、外部の水分や酸素などに脆弱するため、外部の水分や酸素が回路素子(特に、発光素子ED)に浸透することを防ぐための封止層250を表示パネル110に配置することができる。封止層250は、発光素子EDが水分や酸素と接触しないように、様々な形態で構成することができる。
【0105】
本開示の実施例による表示装置100は、表示パネル110の非表示領域が非常に小さいか、ほとんどない極端なナローベゼル構造(extremely narrow bezel structure)を有することができる。以下では、本開示の実施例による表示装置100の表示パネル110の極端なナローベゼル構造(extremely narrow bezel structure)について説明する。
【0106】
図3は、本開示の実施例による表示パネル110の積層構造を示す。
【0107】
図3を参照すれば、本開示の実施例による表示パネル110は、基板210、ベース回路層320、ピクセルアレイ層340、及び封止層250を含むことができる。
【0108】
図3を参照すれば、ピクセルアレイ層340は、複数のサブピクセルSPが形成された層として基板210上に位置することができる。ピクセルアレイ層340は、映像が表示される表示領域DAに配置される複数のサブピクセルSPを含むことができる。
【0109】
図3を参照すれば、ベース回路層320はゲート駆動回路130がゲートインパネル(gate in panel)タイプで形成された層であり、基板210とピクセルアレイ層340との間に位置することができる。ベース回路層320はゲートインパネル(gate in panel)タイプのゲート駆動回路130を含むことができる。
【0110】
例えば、ベース回路層320は表示領域DA全体にかけて配置されるゲート駆動回路130を含むことができる。他の例として、ベース回路層320は表示領域DAの少なくとも1つの一部の領域に配置されるゲート駆動回路130を含むことができる。以下では、ベース回路層320に含まれたゲート駆動回路130が表示領域DA全体にかけて配置される場合を例に説明する。
【0111】
図3を参照すれば、ベース回路層320はピクセルアレイ層340に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加される2つ以上の電源ラインが形成された層であってもよい。すなわち、ベース回路層320は、ピクセルアレイ層340に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加される2つ以上の電源ラインをさらに含むことができる。
【0112】
例えば、2つ以上の共通ピクセル駆動電圧はピクセルアレイ層340に供給される第1駆動電圧VDD及び第2駆動電圧VSSを含むことができる。2つ以上の電源ラインは第1駆動電圧ラインVDDL及び第2駆動電圧ラインVSSLを含むことができる。2つ以上の電源ラインはピクセルアレイ層340におけるパターン(金属)と電気的に接続することができる。また、2つ以上の電源ラインはピクセルアレイ層340におけるパターン(金属)を含むことができる。
【0113】
図3を参照すれば、封止層250はピクセルアレイ層340上に位置することができる。封止層250は、ピクセルアレイ層340内に配置された有機膜が水分や酸素に露出することを防止することができる。
【0114】
前述のように、従来の表示装置においてゲート駆動回路は非表示領域(ベゼル)に接続されるか形成されていたが、本開示の実施例による表示装置100においてゲート駆動回路130は表示領域DA内に配置されることにより、非表示領域(ベゼル)のサイズを大幅に小さくすることができる。
【0115】
また、従来の表示装置において各種電源配線は非表示領域(ベゼル)に配置されていたが、本開示の実施例による表示装置100において各種電源配線は表示領域DA内に配置されることにより、非表示領域(ベゼル)のサイズをさらに小さくすることができる。
【0116】
また、ゲート駆動回路130及び/または各種電源配線は表示領域DA内に配置されても、ピクセルアレイ層340と垂直方向に重なり合うように配置されることにより、複数のサブピクセルSPが配置される空間が減らずに済む。これにより、表示パネル110の表示領域DAの開口率を下げずとも、非表示領域(ベゼル)のサイズを小さくすることができる。
【0117】
図4は、本開示の実施例による表示パネル110の他の積層構造を示す。
【0118】
図4を参照すれば、本開示の実施例による表示パネル110は、ベース回路層320とピクセルアレイ層340との間に位置する遮蔽層430をさらに含むことができる。
【0119】
遮蔽層430は、ベース回路層320とピクセルアレイ層340との間の電界を遮蔽することができる。これにより、ベース回路層320とピクセルアレイ層340とは互いに好まない電気的影響を及ぼさないで済む。
【0120】
図4を参照すれば、遮蔽層430の遮蔽性能を高めるために、遮蔽層430はベース回路層320内に位置する電源ラインと電気的に接続することができる。
【0121】
例えば、遮蔽層430はベース回路層320内に位置する2つ以上の電源ラインPL1~PLmのうち第1電源ラインと電気的に接続することができる。ここで、第1電源ラインは、ピクセルアレイ層340に供給される第1駆動電圧VDDが印加される電源ラインであってもよい。これにより、第1電源ラインはピクセルアレイ層340に配置された第1駆動電圧ラインVDDLと電気的に接続することができる。
【0122】
他の例として、遮蔽層430はベース回路層320内に位置する2つ以上の電源ラインPL1~PLmのうち第2の電源ラインと電気的に接続することができる。ここで、第2電源ラインは、ピクセルアレイ層340に供給される第2駆動電圧VSSが印加される電源ラインであってもよい。これにより、第2電源ラインをピクセルアレイ層340に配置された第2駆動電圧ラインVSSLと電気的に接続することができる。
【0123】
図4を参照すれば、遮蔽層430の遮蔽性能を高めるために、遮蔽層430はピクセルアレイ層340内に位置する金属と電気的に接続することができる。
【0124】
例えば、遮蔽層430はピクセルアレイ層340内に位置する第1金属と電気的に接続することができる。ここで、第1金属は第1駆動電圧VDDが印加される金属であってもよい。ここで、第1金属は第1駆動電圧VDDが印加される金属であって、第1駆動電圧ラインVDDLまたは第1駆動電圧ラインVDDLに接続された接続パターンであってもよい。
【0125】
他の例として、遮蔽層430はピクセルアレイ層340内に位置する第2の金属と電気的に接続することができる。ここで、第2金属は第2駆動電圧VSSが印加される金属であって、第2駆動電圧ラインVSSLまたは第2駆動電圧ラインVSSLに接続された接続パターンであってもよい。
【0126】
図4を参照すれば、遮蔽層430はピクセルアレイ層340内に位置する金属とベース回路層320内に位置する金属とを電気的に接続することができる。
【0127】
例えば、遮蔽層430はピクセルアレイ層340内に位置する第1金属とベース回路層320内に位置する第1電源ラインとを電気的に接続することができる。ここで、第1金属は第1駆動電圧VDDが印加される金属であってもよい。ここで、第1金属は第1駆動電圧VDDが印加される金属であって、第1駆動電圧ラインVDDLまたは第1駆動電圧ラインVDDLに接続された接続パターンであってもよい。第1電源ラインはピクセルアレイ層340に供給される第1駆動電圧VDDが印加される電源ラインであってもよい。
【0128】
このような例示の場合、遮蔽層430は複数のサブピクセルSPのそれぞれに含まれた発光素子ED及び複数のピクセル駆動トランジスタのうち1つのピクセル駆動トランジスタのソース電極またはドレイン電極と電気的に接続することができる。
図2に例示されたサブピクセルSPの等価回路を参照すれば、遮蔽層430は複数のサブピクセルSPのそれぞれに含まれた複数のピクセル駆動トランジスタのうち第1トランジスタT1の第3ノードN3と電気的に接続することができる。第1トランジスタT1の第3ノードN3はドレイン電極またはソース電極であってもよい。
【0129】
他の例として、遮蔽層430はピクセルアレイ層340内に位置する第2の金属とベース回路層320内に位置する第2の電源ラインとを電気的に接続することができる。ここで、第2金属は第2駆動電圧VSSが印加される金属であって、第2駆動電圧ラインVSSLまたは第2駆動電圧ラインVSSLに接続された接続パターンであってもよい。第2電源ラインはピクセルアレイ層340に供給される第2駆動電圧VSSが印加される電源ラインであってもよい。
【0130】
このような例示の場合、遮蔽層430は複数のサブピクセルSPのそれぞれに含まれた発光素子EDの共通電極CEと電気的に接続することができる。
【0131】
図4を参照すれば、本開示の実施例による表示パネル110は、基板210、基板210上に位置し、映像が表示される表示領域DAにおいて複数のサブピクセルSPが配置されるピクセルアレイ層340、基板210とピクセルアレイ層340との間に位置するベース回路層320、及びベース回路層320とピクセルアレイ層340との間に位置する遮蔽層430を含むことができる。
【0132】
ベース回路層320は、ゲート駆動回路130に含まれるゲート駆動トランジスタ上に配置される有機膜を含むことができる。
【0133】
ベース回路層320は、ピクセルアレイ層340に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加される2つ以上の電源ラインを含むことができる。
【0134】
遮蔽層430は、ピクセルアレイ層340に配置される金属とベース回路層320に配置された金属(電源ライン)とを電気的に接続することができる。
【0135】
図5は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DA内のベース回路層320を構成する複数の単位領域UA#1~UA#N(Nは2以上の自然数)を表す。
【0136】
図5を参照すれば、ベース回路層320は表示領域DA内に配置され、ピクセルアレイ層340の下方に位置することができる。
【0137】
ベース回路層320は、複数の単位領域UA#1~UA#N(Nは2以上の自然数)を含むことができる。
【0138】
ベース回路層320は、表示領域DA全体にかけて配置された複数の単位領域UA#1~UA#N(Nは2以上の自然数)を含むことができる。
【0139】
複数の単位領域UA#1~UA#Nのそれぞれは、同じ構造を有することができる。
【0140】
以下では、複数の単位領域UA#1~UA#Nのうち第1単位領域UA#1の構造を見てみる。複数の単位領域UA#1~UA#Nのうち第1単位領域UA#1を除いた残りの単位領域UA#2~UA#Nは、第1単位領域UA#1の構造と同じ構造を有することができる。
【0141】
図6は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DA内のベース回路層320を構成する複数の単位領域UA#1~UA#Nのうち第1単位領域UA#1の構造を示す。ここで、複数の単位領域UA#1~UA#Nのうち第1単位領域UA#1を除いた残りの単位領域UA#2~UA#Nは、第1単位領域UA#1の構造と同じ構造を有することができる。
【0142】
図6を参照すれば、複数の単位領域UA#1~UA#Nのそれぞれは、複数のサブ回路領域GCA1~GCA5及び複数の電源ライン領域PLAを含むことができる。複数の単位領域UA#1~UA#Nのそれぞれに含まれた複数のサブ回路領域GCA1~GCA5の個数は、サブピクセルSPに供給されるゲート信号の種類(個数)に応じて変わってもよい。
【0143】
図6を参照すれば、複数のサブ回路領域GCA1~GCA5及び複数の電源ライン領域PLAは交互に配置することができる。
【0144】
図6を参照すれば、複数の電源ライン領域PLAは電圧レベルの一定の電圧が印加される複数の電源ラインPL1~PLm(mは2以上の自然数)を含むことができる。本開示の実施例において、複数の電源ラインPL1~PLmのうち2つ以上の電源ラインは、同じ電圧(例えば、VDD,VSS,VREF,VARのうち1つ)を供給されてもよい。本開示の他の例において、複数の電源ラインPL1~PLmのうち2つ以上の電源ラインは、互いに異なる電圧(例えば、VDD,VSS,VREF,VARのうち2つ以上)を供給されてもよい。
【0145】
図6を参照すれば、複数のサブ回路領域GCA1~GCA5は、ゲート駆動回路130に含まれる複数のサブ回路GIA1~GIA5を含むことができる。複数のサブ回路GIA1~GIA5は、互いに異なる種類のゲート信号を出力するように構成されてもよい。
【0146】
図6を参照すれば、複数の電源ライン領域PLAのそれぞれには複数の電源ラインPL1~PLmが同様に配置されるので、複数の電源ライン領域PLAのそれぞれの幅は全て同一であってもよい。
【0147】
複数の電源ライン領域PLAのそれぞれに含まれた複数の電源ラインPL1~PLmの少なくとも1つは残りと異なる幅を有することができる。
【0148】
図6を参照すれば、複数のサブ回路GIA1~GIA5は互いに異なる種類のゲート信号を出力するように構成されることにより、複数のサブ回路領域GCA1~GCA5のうち少なくとも1つは残りと異なる幅を有することができる。
【0149】
一方、本開示の実施例による表示パネル110に配置された複数のサブピクセルSPのそれぞれは、
図2の等価回路のようにシンプルに構成されてもよいが、
図2の等価回路より複雑に構成されてもよい。以下では、
図2の等価回路より複雑に構成されたサブピクセルSPの等価回路を
図7を参照して例にして説明する。
【0150】
図7は、本開示の実施例による表示パネル110におけるサブピクセルSPの等価回路を示す。
【0151】
図7を参照すれば、本開示の実施例による表示パネル110に配置された複数のサブピクセルSPのそれぞれは、発光素子ED、6つのピクセル駆動トランジスタT1~T6、及び2つのキャパシタCst、Caを含むことができる。6個のピクセル駆動トランジスタT1~T6は、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3、第4トランジスタT4、第5トランジスタT5及び第6トランジスタT6を含むことができる。2つのキャパシタCst、Caは、第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2を含むことができる。
【0152】
発光素子EDはピクセル電極PE、素子中間層EL及び共通電極CEを含むことができる。ピクセル電極PEは第4ノードN4に対応することができる。共通電極CEは第2駆動電圧ラインVSSLと接続することができる。共通電極CEは第2駆動電圧ラインVSSLを介して第2駆動電圧VSSを印加されてもよい。
【0153】
第1トランジスタT1は駆動トランジスタに相当し得る。第1トランジスタT1は第1ノードN1、第2ノードN2及び第3ノードN3を含むことができる。第1トランジスタT1において、第1ノードN1はソース電極またはドレイン電極であってもよく、第2ノードN2はゲート電極であってもよく、第3ノードN3はドレイン電極またはソース電極であってもよい。
【0154】
第2トランジスタT2は、第1スキャンラインSCL1から供給された第1スキャン信号SC1によってオン・オフが制御され、第1トランジスタT1の第2ノードN2とデータラインDLとの間の接続を制御することができる。
【0155】
第2トランジスタT2は、ターンオンレベル電圧を有する第1スキャン信号SC1によってターンオンされ、データラインDLから供給されたデータ信号VDATAを第1トランジスタT1の第2ノードN2に伝えることができる。
【0156】
第3トランジスタT3は、第2スキャンラインSCL2から供給された第2スキャン信号SC2によってオンオフが制御され、第1トランジスタT1の第2ノードN2と基準電圧ラインVREFLとの間の接続を制御することができる。
【0157】
第3トランジスタT3は、ターンオンレベル電圧を有する第2スキャン信号SC2によってターンオンされ、基準電圧ラインVREFLから供給された基準電圧VREFを第1トランジスタT1の第2ノードN2に伝えることができる。
【0158】
第4トランジスタT4は、第3スキャンラインSCL3から供給された第3スキャン信号SC3によってオン・オフが制御され、発光素子EDのピクセル電極PEに対応する第4ノードN4とリセット電圧ラインVARLとの間の接続を制御することができる。
【0159】
第4トランジスタT4は、ターンオンレベル電圧を有する第3スキャン信号SC3によってターンオンされ、リセット電圧ラインVARLから供給されたリセット電圧VARを発光素子EDのピクセル電極PEに対応する第4ノードN4に伝えることができる。
【0160】
第5トランジスタT5は、第1発光制御ラインEML1から供給された第1発光制御信号EM1によってオン・オフが制御され、第1トランジスタT1の第3ノードN3と第1駆動電圧ラインVDDLとの間の接続を制御することができる。
【0161】
第5トランジスタT5は、ターンオンレベル電圧を有する第1発光制御信号EM1によってターンオンされ、第1駆動電圧ラインVDDLから供給された第1駆動電圧VDDを第1トランジスタT1の第3ノードN3に伝えることができる。
【0162】
第6トランジスタT6は、第2発光制御ラインEML2から供給された第2発光制御信号EM2によってオン・オフが制御され、第1トランジスタT1の第1ノードN1と発光素子EDのピクセル電極PEに対応する第4ノードN4との間の接続を制御することができる。
【0163】
第6トランジスタT6は、ターンオンレベル電圧を有する第2発光制御信号EM2によってターンオンされ、第1トランジスタT1の第1ノードN1と発光素子EDのピクセル電極PEに対応する第4ノードN4とを電気的に接続することができる。
【0164】
第1キャパシタC1は、ストレージキャパシタCstに相当し得る。
【0165】
第1キャパシタC1は、第1トランジスタT1の第2ノードN2と第1トランジスタT1の第1ノードN1との間に接続することができる。第1キャパシタC1は、第1トランジスタT1の第2ノードN2に対応するキャパシタ電極と、第1トランジスタT1の第1ノードN1に対応するキャパシタ電極とを含むことができる。
【0166】
第2キャパシタC2は、第1トランジスタT1の第1ノードN1と第1駆動電圧ラインVDDLとの間に接続することができる。第2キャパシタC2は、第1トランジスタT1の第1ノードN1に対応するキャパシタ電極と、第1駆動電圧ラインVDDLに対応するキャパシタ電極とを含むことができる。
【0167】
1つのサブピクセルSPを駆動するために、1つのサブピクセルSPには映像信号に対応するデータ信号VDATAと5つのゲート信号が供給できる。ここで、5つのゲート信号は、第1スキャン信号SC1、第2スキャン信号SC2、第3スキャン信号SC3、第1発光制御信号EM1及び第2発光制御信号EM2を含むことができる。
【0168】
また、1つのサブピクセルSPを駆動するために、1つのサブピクセルSPには4つのピクセル駆動電圧が供給できる。ここで、4つのピクセル駆動電圧は、第1駆動電圧VDD、第2駆動電圧VSS、基準電圧VREF及びリセット電圧VARを含むことができる。
【0169】
1つのサブピクセルSPを駆動するために、1つのサブピクセルSPはデータラインDL、5つのゲートラインGL及び4つのピクセル駆動電圧ラインに接続することができる。ここで、5つのゲートラインGLは、第1スキャンラインSCL1、第2スキャンラインSCL2、第3スキャンラインSCL3、第1発光制御ラインEML1及び第2発光制御ラインEML2を含むことができる。4つのピクセル駆動電圧ラインは、第1駆動電圧ラインVDDL、第2駆動電圧ラインVSSL、基準電圧ラインVREFL及びリセット電圧ラインVARLを含むことができる。
【0170】
以下では、サブピクセルSPの等価回路が
図7のような場合、ベース回路層320に含まれた複数の単位領域UA#1~UA#Nのそれぞれの構造を第1単位領域UA#1を通じて見てみる。
【0171】
図8は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DA内のベース回路層320において、複数の単位領域UA#1~UA#Nのうち第1単位領域UA#1の構造を例示的に示す。ここで、複数の単位領域UA#1~UA#Nのうち第1単位領域UA#1を除いた残りの単位領域UA#2~UA#Nは、第1単位領域UA#1の構造と同じ構造を有することができる。
【0172】
図8は、サブピクセルSPが
図7のような構造を有する場合、第1単位領域UA#1の構造を示す。これにより、
図7のサブピクセルSPに供給されるゲート信号の種類(個数)は5つ(5個)であるので、複数の単位領域UA#1~UA#Nのそれぞれに含まれた複数のサブ回路領域GCA1~GCA5の個数は5つであってもよい。
【0173】
図8を参照すれば、複数の単位領域UA#1~UA#Nのそれぞれは、5つのサブ回路領域GCA1~GCA5及び複数の電源ライン領域PLAを含むことができる。
【0174】
図8を参照すれば、5つのサブ回路領域GCA1~GCA5及び5つの電源ライン領域PLAは交互に配置することができる。
【0175】
5つの電源ライン領域PLAのそれぞれには、第1~第4の電源ラインPL1~PL4が配置されてもよい。第1~第4電源ラインPL1~PL4は電圧レベルの一定の電圧が印加されてもよい。
【0176】
例えば、第1電源ラインPL1は第1駆動電圧VDDが印加される電源ラインであってもよく、第2電源ラインPL2は第2駆動電圧VSSが印加される電源であってもよく、第3電源ラインPL3は基準電圧VREFが印加される電源ラインであってもよく、第4電源ラインPL4はリセット電圧VARが印加される電源ラインであってもよい。
【0177】
第1電源ラインPL1及び第2電源ラインPL2は、互いに同一または実質的に同一の幅を有することができる。第3電源ラインPL3及び第4電源ラインPL4は、互いに同一または実質的に同一の幅を有することができる。
【0178】
第1電源ラインPL1及び第2電源ラインPL2は、第3電源ラインPL3及び第4電源ラインPL4より広い幅を有することができる。
【0179】
図8を参照すれば、5つのサブ回路領域GCA1~GCA5は、ゲート駆動回路130に含まれる第1サブ回路GIA1、第2サブ回路GIA2、第3サブ回路GIA3、第4サブ回路GIA4及び第5サブ回路GIA5をそれぞれ含むことができる。5つのサブ回路GIA1~GIA5は、互いに異なる種類のゲート信号を出力するように構成することができる。
【0180】
例えば、第1サブ回路領域GCA1に配置された第1サブ回路GIA1は、第3スキャン信号SC3を生成して出力する第3スキャン回路SCC3であってもよい。第2サブ回路領域GCA2に配置される第2サブ回路GIA2は、第1発光制御信号EM1を生成して出力する第1発光制御回路EMC1であってもよい。第3サブ回路領域GCA3に配置される第3サブ回路GIA3は、第1スキャン信号SC1を生成して出力する第1スキャン回路SCC1であってもよい。第4サブ回路領域GCA4に配置される第4サブ回路GIA4は、第2発光制御信号EM2を生成して出力する第2発光制御回路EMC2であってもよい。第5サブ回路領域GCA5に配置される第5サブ回路GIA5は、第2スキャン信号SC2を生成して出力する第2スキャン回路SCC2であってもよい。
【0181】
第1~第3スキャン回路SCC1、SCC2、SCC3から出力された第1~第3スキャン信号SC1、SC2、SC3と、第1及び第2発光制御回路EMC1、EMC2から出力された第1及び第2発光制御信号EM1、EM2とは、ベース回路層320においてピクセルアレイ層340内に配置されたサブピクセルSPに供給され得る。
【0182】
図9は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DA内のベース回路層320において、1つの駆動ライン領域の構造を例示的に示す。
【0183】
図9を参照すれば、例えば、表示パネル110の表示領域DAは第1~第8単位領域UA#1~UA#8を含むことができる。ここで、第1~第8単位領域UA#1~UA#8はベース回路層320に形成された領域であってもよい。
【0184】
表示パネル110の表示領域DAは、複数の駆動ライン領域DRLを含むことができる。複数の駆動ライン領域DRLのそれぞれは、1つのサブピクセル行(または1つのサブピクセル列)と対応されてもよい。
【0185】
複数の駆動ライン領域DRLのそれぞれは、第1~第8単位領域UA#1~UA#8に対応する第1~第8ブロックBLK1~BLK8を含むことができる。
【0186】
第1~第8ブロックBLK1~BLK8は、第1~第8単位領域UA#1~UA#8のそれぞれの一部分であってもよい。すなわち、第1ブロックBLK1は第1単位領域UA#1の一部分であってもよく、第2ブロックBLK2は第2単位領域UA#2の一部分であってもよく、第3ブロックBLK3は第3単位領域UA#3の一部分であってもよく、第4ブロックBLK4は第4単位領域UA#4の一部分であってもよく、第5ブロックBLK5は第5単位領域UA#5の一部分であってもよく、第6ブロックBLK6は第6単位領域UA#6の一部分であってもよく、第7ブロックBLK7は第7単位領域UA#7の一部分であってもよく、第8ブロックBLK8は第8単位領域UA#8の一部分であってもよい。
【0187】
これにより、第1~第8ブロックBLK1~BLK8は互いに同じ構造を有することができる。
【0188】
図9を参照すれば、第1~第8ブロックBLK1~BLK8のそれぞれの幅W_BLKを合わせると、1つの駆動ライン領域DRLの行方向の長さWと同一であり得る。1つの駆動ライン領域DRLの列方向の長さHは、1つのサブピクセル(または1つのサブピクセル行)の列方向の長さと対応できる。
【0189】
第1~第8ブロックBLK1~BLK8のうち第1ブロックBLK1を例にすると、第1ブロックBLK1は5つのサブ回路領域GCA1~GCA5及び複数の電源ライン領域PLAを含むことができる。5つのサブ回路領域GCA1~GCA5及び5つの電源ライン領域PLAは交互に配置することができる。
【0190】
5つの電源ライン領域PLAのそれぞれには、第1~第4電源ラインPL1~PL4を配置することができる。第1~第4電源ラインPL1~PL4は電圧レベルの一定の電圧が印加されてもよい。
【0191】
例えば、第1電源ラインPL1は第1駆動電圧VDDが印加される電源ラインであってもよく、第2電源ラインPL2は第2駆動電圧VSSが印加される電源ラインであってもよく、第3電源ラインPL3は基準電圧VREFが印加される電源ラインであってもよく、第4電源ラインPL4はリセット電圧VARが印加される電源ラインであってもよい。
【0192】
5つのサブ回路領域GCA1~GCA5は、ゲート駆動回路130に含まれる第1サブ回路GIA1、第2サブ回路GIA2、第3サブ回路GIA3、第4サブ回路GIA4及び第5サブ回路GIA5をそれぞれ含むことができる。5つのサブ回路GIA1~GIA5は、互いに異なる種類のゲート信号を出力するように構成されてもよい。
【0193】
例えば、第1サブ回路領域GCA1に配置される第1サブ回路GIA1は、第3スキャン信号SC3を生成して出力する第3スキャン回路SCC3であってもよい。第2サブ回路領域GCA2に配置される第2サブ回路GIA2は、第1発光制御信号EM1を生成して出力する第1発光制御回路EMC1であってもよい。第3サブ回路領域GCA3に配置される第3サブ回路GIA3は、第1スキャン信号SC1を生成して出力する第1スキャン回路SCC1であってもよい。第4サブ回路領域GCA4に配置される第4サブ回路GIA4は、第2発光制御信号EM2を生成して出力する第2発光制御回路EMC2であってもよい。第5サブ回路領域GCA5に配置される第5サブ回路GIA5は、第2スキャン信号SC2を生成して出力する第2スキャン回路SCC2であってもよい。
【0194】
第1~第3スキャン回路SCC1、SCC2、SCC3から出力された第1~第3スキャン信号SC1、SC2、SC3と第1及び第2発光制御回路EMC1、EMC2から出力された第1及び第2発光制御信号EM1、EM2とは、ベース回路層320においてピクセルアレイ層340内に配置されたサブピクセルSPに供給することができる。
【0195】
例えば、第1スキャン回路SCC1は、第2スキャン回路SCC2、第3スキャン回路SCC3、第1発光制御回路EMC1及び第2発光制御回路EMC2のそれぞれの幅より広い幅を有することができる。
【0196】
図10は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DA内のベース回路層320において、2つの駆動ライン領域DRL#1、DRL#2における第1ブロックBLK1を例示的に示す。
【0197】
図10を参照すれば、第1サブ回路領域GCA1に配置される1つの第3スキャン回路SCC3は、2つの駆動ライン領域DRL#1、DRL#2に含まれた2つの第1ブロックBLK1にかけて配置することができる。第2サブ回路領域GCA2に配置される1つの第1発光制御回路EM1Cは、2つの駆動ライン領域DRL#1、DRL#2に含まれる2つの第1ブロックBLK1にかけて配置することができる。第4サブ回路領域GCA4に配置される1つの第2発光制御回路EMC2は、2つの駆動ライン領域DRL#1、DRL#2に含まれた2つの第1ブロックBLK1にかけて配置することができる。第5サブ回路領域GCA5に配置される1つの第2スキャン回路SCC2は、2つの駆動ライン領域DRL#1、DRL#2に含まれた2つの第1ブロックBLK1にかけて配置することができる。
【0198】
図10を参照すれば、第3サブ回路領域GCA3に配置される1つの第1スキャン回路SCC1は、第1駆動ライン領域DRL#1に含まれる1つの第1ブロックBLK1に配置することができる。第3サブ回路領域GCA3に配置された別の第1スキャン回路SCC1は、第2駆動ライン領域DRL#2に含まれた1つの第1ブロックBLK1に配置することができる。
【0199】
図10の例示による第3スキャン回路SCC3、第1発光制御回路EMC1、第2発光制御回路EMC2及び第2スキャン回路SCC2のそれぞれの詳細構造を
図11を参照して説明する。続いて、
図10の例示による第1スキャン回路SCC1の詳細構造を
図12を参照して説明する。
【0200】
図11は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DA内のベース回路層320とピクセルアレイ層340との垂直対応構造を示すダイヤグラムである。
【0201】
図11を参照すれば、第3スキャン回路SCC3、第1発光制御回路EMC1、第2発光制御回路EMC2及び第2スキャン回路SCC2のそれぞれは、ベース回路層320に配置することができる。
【0202】
図11を参照すれば、1つの単位領域内において2つの駆動ライン領域DRL1、DRL2には1つの第3スキャン回路SCC3を配置することができる。1つの単位領域内において2つの駆動ライン領域DRL1、DRL2には1つの第1発光制御回路EMC1を配置することができる。1つの単位領域内において2つの駆動ライン領域DRL1、DRL2には1つの第2発光制御回路EMC2を配置することができる。1つの単位領域内において2つの駆動ライン領域DRL1、DRL2には1つの第2スキャン回路SCC2を配置することができる。
【0203】
図11を参照すれば、第3スキャン回路SCC3、第1発光制御回路EMC1、第2発光制御回路EMC2及び第2スキャン回路SCC2の任意の1つが形成された領域は、クロック配線CLKL1、CLKL2が配置されたクロック配線領域と、第1ゲート電圧VGHを伝達する第1ゲート電圧配線VGHL及び第2ゲート電圧VGLを伝達する第2ゲート電圧配線VGLLが配置されたゲート電圧配線領域とを含むことができる。
【0204】
図11を参照すれば、第3スキャン回路SCC3、第1発光制御回路EMC1、第2発光制御回路EMC2及び第2スキャン回路SCC2の任意の1つが形成された領域は、第1ゲートインパネル回路GIPC1が配置されたゲートインパネル回路領域をさらに含むことができる。ここで、第1ゲートインパネル回路GIPC1は、GIPタイプのゲート駆動回路130に含まれる。
【0205】
図11を参照すれば、ゲートインパネル回路領域はクロック配線領域とゲート電圧配線領域との間に配置することができる。
【0206】
クロック配線領域には、第1クロック信号CLK1を伝達する第1クロック配線CLKL1及び第2クロック信号CLK2を伝達する第2クロック配線CLKL2を配置することができる。
【0207】
第1ゲート電圧VGHは、第2ゲート電圧VGLより高いレベルの電圧であってもよい。例えば、第1ゲート電圧VGHは第1ゲート信号Vout1のターンオンレベル電圧に相当し、第2ゲート電圧VGLは第1ゲート信号Vout1のターンオフレベル電圧に相当することができる。他の例として、第1ゲート電圧VGHは第1ゲート信号Vout1のターンオフレベル電圧に相当し、第2ゲート電圧VGLは第1ゲート信号Vout1のターンオンレベル電圧に相当することができる。
【0208】
第1ゲートインパネル回路GIPC1は、実質的な第3スキャン回路SCC3、実質的な第1発光制御回路EMC1、実質的な第2発光制御回路EMC2及び実質的な第2スキャン回路SCC2の任意の1つに相当することができる。
【0209】
第1ゲートインパネル回路GIPC1は、2つの駆動ライン領域DRL1、DRL2にかけて配置することができる。第1ゲートインパネル回路GIPC1は、2つの駆動ライン領域DRL1、DRL2に対応する2つの第1出力ノードNout1a、Nout1bを介して2つの第1ゲート信号Vout1を生成して出力することができる。
【0210】
2つの第1ゲート信号Vout1は、第3スキャン信号SC3、第1発光制御信号EM1、第2発光制御信号EM2及び第2スキャン信号SC2のうち1つであってもよい。
【0211】
2つの第1ゲート信号Vout1は、ピクセルアレイ層340に配置された2つの入力ノードNin1、Nin2にそれぞれ印加できる。2つの入力ノードNin1、Nin2は、互いに異なるサブピクセル行に配置される2つのサブピクセルSP1、SP2に存在するノードであってもよい。
【0212】
ベース回路層320内の2つの第1出力ノードNout1a、Nout1bから出力された2つの第1ゲート信号Vout1は、ピクセルアレイ層340内の2つの入力ノードNin1、Nin2に入力することができる。
【0213】
図11を参照すれば、ベース回路層320及びピクセルアレイ層340は、表示領域DA内において垂直方向に互いに重なり合うことができる。
【0214】
図11を参照すれば、ベース回路層320内の2つの第1出力ノードNout1a、Nout1bとピクセルアレイ層340内の2つの入力ノードNin1、Nin2とを電気的に接続する2つの接続パターンがベース回路層320とピクセルアレイ層340との間に存在してもよい。
【0215】
図11を参照すれば、ベース回路層320内の2つの第1出力ノードNout1a、Nout1bから出力された2つの第1ゲート信号Vout1は、ベース回路層320とピクセルアレイ層340との間に存在する2つの接続パターンを介して、ピクセルアレイ層340内の2つの入力ノードNin1、Nin2に入力することができる。
【0216】
図12は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DA内のベース回路層320とピクセルアレイ層340との間の垂直対応構造を示す別のダイヤグラムである。
【0217】
図12を参照すれば、第1スキャン回路SCC1はベース回路層320に配置することができる。
【0218】
図12を参照すれば、1つの単位領域内の2つの駆動ライン領域DRL1、DRL2のそれぞれには、1つの第1スキャン回路SCC1を配置することができる。
【0219】
図12を参照すれば、第1スキャン回路SCC1が形成された領域は、クロック配線CLKL1、CLKL2が配置されたクロック配線領域と、第1ゲート電圧VGHを伝達する第1ゲート電圧配線VGHL及び第2ゲート電圧VGLを伝達する第2ゲート電圧配線VGLLが配置されたゲート電圧配線領域とを含むことができる。
【0220】
図12を参照すれば、第1スキャン回路SCC1が形成された領域は、第1ゲートインパネル回路GIPC1及び第2ゲートインパネル回路GIPC2が配置されたゲートインパネル回路領域をさらに含むことができる。ここで、第2ゲートインパネル回路GIPC2は、GIPタイプのゲート駆動回路130に含まれる。
【0221】
図12を参照すれば、ゲートインパネル回路領域はクロック配線領域とゲート電圧配線領域との間に配置することができる。
【0222】
クロック配線領域には、第1クロック信号CLK1を伝達する第1クロック配線CLKL1及び第2クロック信号CLK2を伝達する第2クロック配線CLKL2を配置することができる。
【0223】
第1ゲート電圧VGHは第2ゲート電圧VGLより高いレベルの電圧であってもよい。例えば、第1ゲート電圧VGHはゲート信号Vout1、Vout2のターンオンレベル電圧に相当し、第2ゲート電圧VGLはゲート信号Vout1、Vout2のターンオフレベル電圧に相当することができる。他の例として、第1ゲート電圧VGHはゲート信号Vout1、Vout2のターンオフレベル電圧に相当し、第2ゲート電圧VGLはゲート信号Vout1、Vout2のターンオンレベル電圧に相当することができる。
【0224】
第1ゲートインパネル回路GIPC1及び第2ゲートインパネル回路GIPC2のそれぞれは、実質的な第1スキャン回路SCC1に相当することができる。
【0225】
第1ゲートインパネル回路GIPC1は第1駆動ライン領域DRL1に配置し、第2ゲートインパネル回路GIPC2は第2駆動ライン領域DRL2に配置することができる。
【0226】
第1ゲートインパネル回路GIPC1は、第1駆動ライン領域DRL1に対応する第1出力ノードNout1を介して第1ゲート信号Vout1を生成して出力することができる。第2ゲートインパネル回路GIPC2は、第2駆動ライン領域DRL2に対応する第2出力ノードNout2を介して第2ゲート信号Vout2を生成して出力することができる。
【0227】
第1ゲート信号Vout1及び第2ゲート信号Vout2は、第1スキャン信号SC1であってもよい。第1ゲート信号Vout1及び第2ゲート信号Vout2は、ピクセルアレイ層340に配置された2つの入力ノードNin1、Nin2にそれぞれ印加できる。2つの入力ノードNin1、Nin2は、互いに異なるサブピクセル行に配置される2つのサブピクセルSP1、SP2に存在するノードであってもよい。
【0228】
ベース回路層320内の第1出力ノードNout1から出力された第1ゲート信号Vout1は、ピクセルアレイ層340内の第1入力ノードNin1に入力することができ、ベース回路層320内の第2出力ノードNout2から出力された第2ゲート信号Vout2は、ピクセルアレイ層340内の第2入力ノードNin2に入力することができる。
【0229】
図12を参照すれば、ベース回路層320及びピクセルアレイ層340は、表示領域DA内において垂直方向に互いに重なり合うことができる。
【0230】
図12を参照すれば、ベース回路層320内の第1出力ノードNout1とピクセルアレイ層340内の第1入力ノードNin1とを電気的に接続する第1接続パターンがベース回路層320とピクセルアレイ層340との間に存在することができる。ベース回路層320内の第2出力ノードNout2とピクセルアレイ層340内の第2入力ノードNin2とを電気的に接続する第2接続パターンがベース回路層320とピクセルアレイ層340との間に存在することができる。
【0231】
図12を参照すれば、ベース回路層320内の第1出力ノードNout1から出力された第1ゲート信号Vout1は、ベース回路層320とピクセルアレイ層340との間に存在する第1接続パターンを介して、ピクセルアレイ層340内の第1入力ノードNin1に入力することができる。ベース回路層320内の第2出力ノードNout2から出力された第2ゲート信号Vout2は、ベース回路層320とピクセルアレイ層340との間に存在する第2接続パターンを介して、ピクセルアレイ層340内の第2入力ノードNin2に入力することができる。
【0232】
図13は、本開示の実施例によるゲート駆動回路130を簡単に示すダイヤグラムである。
【0233】
前述のように、本開示の実施例によるゲート駆動回路130は複数のサブ回路GIA1~GIA5を含むことができる。例えば、複数のサブ回路GIA1~GIA5は、第1~第3スキャン回路SCC1、SCC2、SCC3と第1及び第2発光制御回路EMC1、EMC2とであってもよい。
【0234】
図13を参照すれば、複数のサブ回路GIA1~GIA5のそれぞれは、出力バッファ1310及び制御回路1320を含むことができる。
【0235】
出力バッファ1310は、クロック信号CLKが入力されるクロックノードNclkとゲート信号Voutが出力される出力ノードNoutとの間に接続されたプルアップトランジスタTu、及びゲート信号Voutが出力される出力ノードNoutと第2ゲート電圧VGLが入力される低電圧ノードNvglとの間に接続されたプルダウントランジスタTdを含むことができる。
【0236】
ゲート信号Voutは、第1スキャン信号SC1、第2スキャン信号SC2、第3スキャン信号SC3、第1発光制御信号EM1及び第2発光制御信号EM2の1つであってもよい。
【0237】
出力ノードNoutは、第1スキャンラインSCL1、第2スキャンラインSCL2、第3スキャンラインSCL3、第1発光制御ラインEML1及び第2発光制御ラインEML2のいずれかと電気的に接続することができる。
【0238】
プルアップトランジスタTuのゲートノードはQノードに対応することができる。Qノードの電圧レベルに応じて、プルアップトランジスタTuがターンオンまたはターンオフすることができる。
【0239】
プルダウントランジスタTdのゲートノードはQBノードに対応することができる。QBノードの電圧レベルに応じて、プルダウントランジスタTdがターンオンまたはターンオフすることができる。
【0240】
Qノードの電圧レベルとQBノードの電圧レベルとは互いに逆であってもよい。すなわち、Qノードの電圧レベルがハイレベルのとき、QBノードの電圧レベルはローレベルであってもよい。Qノードの電圧レベルがローレベルのとき、QBノードの電圧レベルはハイレベルであってもよい。
【0241】
Qノードの電圧レベルとQBノードの電圧レベルとが互いに逆になることにより、プルアップトランジスタTuのオン・オフ状態及びプルダウントランジスタTdのオン・オフ状態は互いに異なり得る。すなわち、プルアップトランジスタTuがターンオン状態のとき、プルダウントランジスタTdはターンオフ状態であってもよい。プルアップトランジスタTuがターンオフ状態のとき、プルダウントランジスタTdはターンオン状態であってもよい。
【0242】
制御回路1320は、スタート信号STR及びリセット信号RSTなどの制御信号の入力を受け、Qノードの電圧レベルとQBノードの電圧レベルを制御することができる。
【0243】
制御回路1320は複数のトランジスタを含むことができる。
【0244】
制御回路1320により、Qノードの電圧レベルがハイレベルになり、QBノードの電圧レベルがローレベルになると、プルアップトランジスタTuがターンオンされ、クロック信号CLKのハイレベル電圧を有するゲート信号Voutが出力ノードNoutに出力できる。
【0245】
制御回路1320により、Qノードの電圧レベルがローレベルになり、QBノードの電圧レベルがハイレベルになると、プルダウントランジスタTdがターンオンされ、ローレベル電圧に相当する第2ゲート電圧VGLを有するゲート信号Voutが出力ノードNoutに出力できる。
【0246】
出力バッファ1310に含まれたトランジスタTu、Td及び制御回路1320に含まれた複数のトランジスタは、ゲート駆動トランジスタと呼ばれる。
【0247】
以下では、以上にて説明した本開示の実施例による表示パネル110の垂直構造を
図14及び
図15を参照してさらに詳細に説明する。
【0248】
図14は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DAの断面図である。
【0249】
図14を参照すれば、表示パネル110の表示領域DAは、基板210、ベース回路層320、遮蔽層430、ピクセルアレイ層340及び封止層250を含むことができる。
【0250】
基板210は、第1基板1401、中間層1402及び第2基板1403を含むことができる。中間層1402は、第1基板1401と第2基板1403との間に配置することができる。例えば、第1基板1401と第2基板1403の少なくとも1つはポリイミド(polyimide,PI)を含む基板であってもよい。
【0251】
ベース回路層320は基板210上に位置することができる。
【0252】
ベース回路層320は、下部シールドメタル1405、ゲート駆動回路130を構成する複数のゲート駆動トランジスタTg及び複数のゲート駆動トランジスタTgを形成するための各種絶縁膜1410、1420、1421などを含むことができる。
【0253】
複数のゲート駆動トランジスタTgのそれぞれは、第1アクティブ層ACT1、第1ソース電極A、第1ドレイン電極B及び第1ゲート電極Cを含むことができる。
【0254】
各種絶縁膜1410、1412、1420、1421は、第1バッファ層1410、第1ゲート絶縁膜1420、及び第1層間絶縁膜1421を含むことができる。
【0255】
下部シールドメタル1405は基板210上に配置することができる。
【0256】
第1バッファ層1410は、下部シールドメタル1405上に配置することができる。
【0257】
第1バッファ層1410は、マルチバッファ層1411及びアクティブバッファ層1412を含むことができる。マルチバッファ層1411は下部シールドメタル1405上に配置することができ、アクティブバッファ層1412はマルチバッファ層1411上に配置することができる。
【0258】
第1アクティブ層ACT1は、アクティブバッファ層1412上に配置することができる。
【0259】
第1ゲート絶縁膜1420は、第1アクティブ層ACT1上に配置することができる。
【0260】
第1ゲート電極Cは、第1ゲート絶縁膜1420上に配置され、第1アクティブ層ACT1の一部と重なり合うことができる。第1アクティブ層ACT1において第1ゲート電極Cと重なり合う部分はチャネル領域であってもよい。
【0261】
第1層間絶縁膜1421は、第1ゲート電極C上に配置することができる。
【0262】
第1ソース電極A及び第1ドレイン電極Bは、第1層間絶縁膜1421上に配置することができる。第1ソース電極Aは、第1層間絶縁膜1421の第1ホールを介して第1アクティブ層ACT1の第1部分と直間接的に接続することができる。第1ドレイン電極Bは、第1層間絶縁膜1421の第2ホールを介して第1アクティブ層ACT1の第2部分と直間接的に接続することができる。第1アクティブ層ACT1における第1部分と第2部分との間の領域はチャネル領域であってもよい。
【0263】
ゲート駆動回路130に含まれるトランジスタをゲート駆動トランジスタTgとする。ゲート駆動回路130に含まれるトランジスタは、出力バッファ1310に含まれたプルアップトランジスタTu及びプルダウントランジスタTdと、制御回路1320に含まれた複数のトランジスタとを含むことができる。
【0264】
ベース回路層320には、ゲート駆動回路130のみならず、ピクセルアレイ層340に供給される複数のピクセル駆動電圧が印加される複数の電源ラインPL1~PLmも配置することができる。複数の電源ラインPL1~PLmは、ピクセルアレイ層340に供給される第2駆動電圧VSSが印加される第2電源ラインPL2を含むことができる。
【0265】
ベース回路層320は、ゲート駆動回路130に含まれた複数のゲート駆動トランジスタTg上に配置される有機膜1422を含むことができる。
【0266】
有機膜1422は、ゲート駆動回路130に含まれた複数のゲート駆動トランジスタTgと複数の電源ラインPL1~PLm上に配置され、ベース回路層320における段差を減らすことができる。
【0267】
また、有機膜1422は、ベース回路層320上に配置される金属とベース回路層340内に配置される金属との間の不要な寄生キャパシタンスを減らすことができる。
【0268】
有機膜1422の上面は有機膜1422の背面より小さい段差を有することができる。
【0269】
有機膜1422は、複数のゲート駆動トランジスタTgそれぞれの第1ゲート電極Cと第1アクティブ層ACT1との間の第1ゲート絶縁膜1420の厚さよりも厚い厚さTを有することができる。
【0270】
遮蔽層430はベース回路層320上に配置することができ、ピクセルアレイ層340は遮蔽層430上に配置することができる。すなわち、遮蔽層430は、ベース回路層320とピクセルアレイ層340との間に位置することができる。これにより、ベース回路層320とピクセルアレイ層340との間の電界を遮蔽することができる。
【0271】
遮蔽層430は、有機膜1422のホールを介して、2つ以上の電源ラインPL1~PLmのうち1つである第2の電源ラインPL2と電気的に接続することができる。第2電源ラインPL2は、第2駆動電圧VSSが印加される電源ラインであってもよい。
【0272】
ベース回路層320内に配置される複数の電源ラインPL1~PLmは、ゲート駆動トランジスタTgの第1ソース電極A及び第1ドレイン電極Bと同じ物質を含むことができる。
【0273】
ピクセルアレイ層340は、複数のピクセル駆動トランジスタTp、複数のストレージキャパシタCst及び複数の発光素子EDなどを含むことができる。
【0274】
ピクセルアレイ層340は、第2バッファ層1430、第2層間絶縁膜1431、第3層間絶縁膜1432、第2ゲート絶縁膜1433、第4層間絶縁膜1434、平坦化膜1440、バンク1450及びスペーサ1451などを含むことができる。ここで、平坦化膜1440は、第1平坦化膜1441及び第2平坦化膜1442を含むことができる。
【0275】
複数のピクセル駆動トランジスタTpのそれぞれは、第2アクティブ層ACT2、第2ソース電極D、第2ドレイン電極E、及び第2ゲート電極Fを含むことができる。
【0276】
複数のストレージキャパシタCstのそれぞれは、第1キャパシタ電極PLT1及び第2キャパシタ電極PLT2を含むことができる。
【0277】
複数の発光素子EDのそれぞれは、ピクセル電極PE、素子中間層EL及び共通電極CEを含むことができる。
【0278】
第2バッファ層1430は、遮蔽層430上に配置することができる。
【0279】
第1キャパシタ電極PLT1が第2バッファ層1430上に配置されてもよく、第2層間絶縁膜1431が第1キャパシタ電極PLT1上に配置されてもよく、第2キャパシタ電極PLT2が第2層間絶縁膜1431上に配置されてもよい。
【0280】
第1キャパシタ電極PLT1と第2キャパシタ電極PLT2とは互いに重なり合うことでストレージキャパシタCstを構成することができる。
【0281】
第3層間絶縁膜1432は、第2層キャパシタ電極PLT2上に配置することができる。
【0282】
第2アクティブ層ACT2は、第3層間絶縁膜1432上に配置することができる。
【0283】
第2ゲート絶縁膜1433は第2アクティブ層ACT2上に配置することができ、第2ゲート電極Fは第2ゲート絶縁膜1433上に配置することができる。第2ゲート電極Fは、第2アクティブ層ACT2の一部と重なり合うことができる。第2アクティブ層ACT2において第2ゲート電極Fと重なり合う領域はチャネル領域であってもよい。
【0284】
第4層間絶縁膜1434は第2ゲート電極F上に配置することができ、第2ソース電極E及び第2ドレイン電極Dは第4層間絶縁膜1434上に配置することができる。
【0285】
第2ソース電極Eは、第4層間絶縁膜1434の第1ホールを介して第2アクティブ層ACT2の第1部分と電気的に接続することができ、第2ドレイン電極Dは、第4層間絶縁膜1434の第2ホールを介して第2アクティブ層ACT2の第2部分と電気的に接続することができる。第2アクティブ層ACT2において第1部分と第2部分との間の領域はチャネル領域であってもよい。
【0286】
平坦化膜1440は第2ソース電極E及び第2ドレイン電極D上に配置することができる。ピクセル電極PEは平坦化膜1440上に配置され、平坦化膜1440のホールを介して第2ソース電極Eまたは第2ドレイン電極Dと電気的に接続することができる。
【0287】
平坦化膜1440が第1平坦化膜1441と第2平坦化膜1442とを含む場合、第1平坦化膜1441は第2ソース電極E及び第2ドレイン電極D上に配置され、中継電極REが第1平坦化膜1441上に配置され、第1平坦化膜1441のホールを介して第2ソース電極Eまたは第2ドレイン電極Dと電気的に接続することができる。第2平坦化膜1442は中継電極RE上に配置することができる。ピクセル電極PEは第2平坦化膜1442上に配置され、第2平坦化膜1442のホールを介して中継電極REと電気的に接続することができる。
【0288】
サブピクセルSPが
図2のような構造を有する場合、
図14に示されたピクセル駆動トランジスタTpは、発光素子EDのピクセル電極PEと電気的に接続される第2ソース電極Eを含むので、
図14に示されたピクセル駆動トランジスタTpは
図2における第1トランジスタT1であってもよい。
【0289】
サブピクセルSPが
図7のような構造を有する場合、
図14に示されたピクセル駆動トランジスタTpは、発光素子EDのピクセル電極PEと電気的に接続される第2ソース電極Eを含むので、
図14に示されたピクセル駆動トランジスタTpは
図7における第4トランジスタT4または第6トランジスタT6であってもよい。
【0290】
バンク1450はピクセル電極PE上に配置され、発光領域EAに対応する開口部を有することができる。
【0291】
素子中間層ELはバンク1450上に配置され、バンク1450の開口部においてピクセル電極PEと接触することができる。スペーサ1451が一部箇所(例えば、ピクセル電極PEと重なり合う箇所、または発光領域EAの境界箇所)でバンク1450上に位置することができる。
【0292】
共通電極CEを素子中間層EL上に配置することができる。
【0293】
ピクセル電極PE、素子中間層EL及び共通電極CEが他の絶縁層を介さずに重なり合う領域が発光領域EAを形成することができる。
【0294】
発光素子EDが有機発光素子である場合、素子中間層ELは発光領域EAとその近傍のみに配置される発光層(EML、emission layer)、アノードと発光層との間の第1共通層、及び発光層とカソードとの間の第2の共通層を含むことができる。ここで、アノードはピクセル電極PEまたは共通電極CEであってもよく、カソードは共通電極CEまたはピクセル電極PEであってもよい。第1共通層は正孔注入層(HIL、Hole Injection Layer)及び正孔輸送層(HTL、Hole Transfer Layer)などを含むことができ、第2共通層は電子輸送層(ETL、Electron Transfer Layer)、及び電子注入層(EIL、Electron Injection Layer)などを含むことができる。正孔注入層は正孔をアノードから正孔輸送層に注入し、正孔輸送層は正孔を発光層に輸送し、電子注入層は電子をカソードから電子輸送層に注入し、電子輸送層は電子を発光層に輸送することができる。素子中間層ELの発光層はサブピクセルSPごとに配置することができ、素子中間層ELの第1及び第2共通層は複数のサブピクセルSPに共通に配置することができる。
【0295】
封止層250はピクセルアレイ層340上に配置することができる。
【0296】
封止層250は、第1封止層1461、第2封止層1462、第3封止層1463を含むことができる。例えば、第1封止層1461及び第3封止層1463は無機膜であってよく、第2封止層1462は有機膜であってよい。
【0297】
ベース回路層320における第1メタルGAとピクセルアレイ層340における第2メタルGBとは、遮蔽層430の開口部を介して電気的に接続することができる。
【0298】
また、ベース回路層320における第1メタルGAとピクセルアレイ層340における第2メタルGBとは、遮蔽層430と分離した接続メタルGCPを介して電気的に接続することができる。ここで、接続メタルGCPは、遮蔽層430と同じ物質を含み、遮蔽層430と同じ層に位置することができる。
【0299】
ピクセルアレイ層340における第2メタルGBは、第2ゲート絶縁膜1433上に配置することができる。第2メタルGBは、第2ゲート電極Fと同じ物質を含むことができ、同じ層に位置することができる。
【0300】
ベース回路層320における第1メタルGAは、第1層間絶縁膜1421上に配置することができる。
【0301】
ピクセルアレイ層340における第2メタルGBは、第2バッファ層1430、第2層間絶縁膜1431、第3層間絶縁膜1432、第2ゲート絶縁膜1433、及び遮蔽層43、有機膜1422のホールを介して、ベース回路層320における第1メタルGAと電気的に接続することができる。
【0302】
ベース回路層320における第1メタルGAは、
図11及び
図12のベース回路層320における出力ノードNout1a、Nout1b、Nout1、Nout2と電気的に対応するメタルであってもよい。
【0303】
ピクセルアレイ層340における第2メタルGBは、
図11及び
図12のピクセルアレイ層340における入力ノードNin1、Nin2と電気的に対応するメタルであってもよい。例えば、ピクセルアレイ層340における第2メタルGBは、第1スキャンラインSCL1、第2スキャンラインSCL2、第3スキャンラインSCL3、第1発光制御ラインEML1及び第2の発光制御ラインEML2のうち1つであってもよい。
【0304】
図14を参照すれば、ベース回路層320は第1アクティブ層ACT1を含むゲート駆動トランジスタTgを含むことができ、ピクセルアレイ層340は第2アクティブ層ACT2を含むピクセル駆動トランジスタTpを含むことができる。
【0305】
第1アクティブ層ACT1と第2アクティブ層ACT2は、互いに異なる半導体物質を含むことができる。例えば、第1アクティブ層ACT1はシリコンベースの半導体物質を含むことができる。第2アクティブ層ACT2は酸化物ベースの半導体物質を含むことができる。
【0306】
例えば、シリコンベースの半導体物質は、アモルファスシリコン(a-Si)またはLTPS(低温多結晶シリコン、Low-Temperature Polycrystalline Silicon)などを含むことができる。
【0307】
例えば、酸化物系半導体物質は、IGZO(Indium gallium zinc oxide)、IGZTO(Indium gallium zinc tin oxide)、ZnO(zinc oxide)、CdO(cadmium oxide)、InO(indium oxide)、ZTO(zinc tin oxide)、ZITO(zinc indium tin oxide)などを含むことができ、LTPO(低温多結晶酸化物、Low-Temperature Polycrystalline Oxide)を含むこともできる。
【0308】
第1アクティブ層ACT1及び/または第2アクティブ層ACT2は、単一層または多重層であってもよい。例えば、第1アクティブ層ACT1及び/または第2のアクティブ層ACT2が多重層である場合、同一の半導体物質で多重層を構成したり、互いに異なる2つ以上の半導体物質で多重層を構成することもできる。
【0309】
図14を参照すれば、封止層250及び共通電極CEはゲート駆動回路130と重なり合うことができる。
【0310】
図14を参照すれば、共通電極CEは光の透過が可能な電極であってもよい。ピクセル電極PEは反射電極であってもよく、ゲート駆動回路130の少なくとも一部と重なり合ってもよい。これにより、表示パネル110は、前面発光(Top emission)が可能な構造を有することができる。
【0311】
図14を参照すれば、本開示の実施例による表示パネル110に含まれた遮蔽層430には第2駆動電圧VSSが印加されてもよい。
【0312】
図14を参照すれば、遮蔽層430はピクセル駆動電圧の一種である第2駆動電圧VSSが印加される共通電極CEと電気的に接続することができる。
【0313】
共通電極CEと遮蔽層430は、第1接続パターンCP1及び第2接続パターンCP2を介して電気的に接続することができる。
【0314】
第1接続パターンCP1は、第4層間絶縁膜1434上に配置される金属であってもよい。第1接続パターンCP1は、第2バッファ層1430、第2層間絶縁膜1431、第3層間絶縁膜1432、第2ゲート絶縁膜1433、及び第4層間絶縁膜1434のホールを介して、遮蔽層430と接続することができる。
【0315】
第2接続パターンCP2は、第1平坦化膜1441上に配置される金属であってもよい。第2接続パターンCP2は、第1平坦化膜1441のホールを介して第1接続パターンCP1と接続することができる。
【0316】
第1接続パターンCP1及び第2接続パターンCP2は、ピクセルアレイ層340に配置される第2駆動電圧ラインVSSLと電気的に接続することができる。第1接続パターンCP1及び第2接続パターンCP2のうち1つ以上は、ピクセルアレイ層340に配置される第2駆動電圧ラインVSSLであってもよい。
【0317】
ピクセルアレイ層340における共通電極CEとベース回路層320における第2電源ラインPL2とは、第1及び第2接続パターンCP1、CP2及び遮蔽層430を介して電気的に接続することができる。
【0318】
図15は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DAの別の断面図である。
【0319】
図15の表示パネル110は遮蔽層430に印加される電圧の種類が
図14の表示パネル110と異なるだけで、他は同様である。したがって、以下の説明では、
図14の表示パネル110と異なる特徴を中心に説明する。
【0320】
図15を参照すれば、本開示の実施例による表示パネル110に含まれた遮蔽層430には第1駆動電圧VDDが印加されてもよい。
【0321】
図15を参照すれば、遮蔽層430はピクセル駆動電圧の他の一種である第1駆動電圧VDDが印加される第3接続パターンCP3と電気的に接続することができる。ここで、第3接続パターンCP3は、第1駆動電圧VDDを伝達するための第1駆動電圧ラインVDDLまたは第1駆動電圧ラインVDDLと接続されたパターンであってもよい。
【0322】
第3接続パターンCP3は、第4層間絶縁膜1434上に配置される金属であってもよい。第3接続パターンCP3は、第2バッファ層1430、第2層間絶縁膜1431、第3層間絶縁膜1432、第2ゲート絶縁膜1433、及び第4層間絶縁膜1434のホールを介して、遮蔽層430と接続することができる。
【0323】
第3接続パターンCP3は、ピクセルアレイ層340に配置される第1駆動電圧ラインVDDLと電気的に接続することができるか、ピクセルアレイ層340に配置される第1駆動電圧ラインVDDLであってもよい。
【0324】
または、これとは異なり、第3接続パターンCP3は、複数のピクセル駆動トランジスタのうち第1駆動電圧VDDが印加されるピクセル駆動トランジスタのソース電極またはドレイン電極と電気的に接続することができる。
【0325】
サブピクセルSPが
図7のような構造を有する場合、第3接続パターンCP3は第1駆動電圧VDDが印加される第5トランジスタT5のドレイン電極またはソース電極であってもよい。サブピクセルSPが
図2のような構造を有する場合、第3接続パターンCP3は第1駆動電圧VDDが印加される第1トランジスタT5のドレイン電極またはソース電極であってもよい。
【0326】
遮蔽層430は、複数のピクセル駆動トランジスタのうち1つのピクセル駆動トランジスタのソース電極またはドレイン電極と電気的に接続することができる。
【0327】
図15を参照すれば、ベース回路層320内には第1電源ラインPL1が配置されてもよい。ベース回路層320内の第1電源ラインPL1は遮蔽層430と電気的に接続することができる。
【0328】
図15を参照すれば、ピクセルアレイ層340における第3接続パターンCP3は、ベース回路層320における第1電源ラインPL1と遮蔽層430を介して電気的に接続することができる。
【0329】
ピクセルアレイ層340内に配置された複数のピクセル駆動トランジスタのうち、第1駆動電圧VDDが印加されるピクセル駆動トランジスタのソース電極またはドレイン電極は、遮蔽層430と電気的に接続することができる。
【0330】
遮蔽層430は、ベース回路層320における第1電源ラインPL1と電気的に接続することができる。
【0331】
ピクセルアレイ層340内に配置された複数のピクセル駆動トランジスタのうち、第1駆動電圧VDDが印加されるピクセル駆動トランジスタのソース電極またはドレイン電極は、第1電源ラインPL1と電気的に接続することができる。
【0332】
図16は、本開示の実施例による表示パネル110の平面図である。
【0333】
図16を参照すれば、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DAは、一般領域NA及び第1光学領域OA1を含むことができる。
【0334】
本開示の実施例による表示装置100は、表示パネル110の基板210の下方に位置する第1光学電子装置1610を含むことができる。
【0335】
第1光学電子装置1610は、第1光学領域OA1と重なり合うことができ、表示パネル110の第1光学領域OA1を透過した光を受信し、受信した光に基づいて、所定の動作を行うことができる。
【0336】
第1光学領域OA1は、光が表示パネル110の前面から後面へ光が通過できるように高透過構造を有することができる。
【0337】
図16を参照すれば、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DAは、第1光学領域OA1とは異なる第2光学領域OA2をさらに含むことができる。
【0338】
本開示の実施例による表示装置100は、表示パネル110の基板210の下方に位置する第2光学電子装置1620をさらに含むことができる。
【0339】
第2光学電子装置1620は、第2光学領域OA2と重なり合うことができ、表示パネル110の第2光学領域OA2を透過した光を受信し、受信した光に基づいて、所定の動作を行うことができる。
【0340】
第2光学領域OA2は、光が表示パネル110の前面から後面へ光が通過できるように高透過構造を有することができる。
【0341】
例えば、第1光学電子機器1610はカメラ(イメージセンサ)であり、第2光学電子機器1620は感知センサであってもよい。ここで、感知センサは近接センサ、赤外線センサなどを含むことができる。
【0342】
例えば、第1光学電子装置1610は、第1波長の光に基づいて所定の動作を行うことができ、第2光学電子装置1620は、第1波長とは異なる第2波長の光に基づいて所定の動作を行うことができる。ここで、第1波長は可視光線波長であり、第2波長は赤外線波長または紫外線波長などであってもよい。
【0343】
表示領域DAが第1光学領域OA1と第2光学領域OA2の両方を含む場合、第1光学領域OA1の構造と第2光学領域OA2の構造は、同じタイプ(第1タイプまたは第2タイプ)であってもよく、第1光学領域OA1と第2光学領域OA2のうちの一方の構造は第1タイプであり、他方の構造は第2タイプであってもよい。
【0344】
図17は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DAに含まれた一般領域NAと第1タイプの光学領域OAとを示す。
【0345】
図17を参照すれば、表示領域DAは一般領域NA及び光学領域OAを含むことができる。例えば、光学領域OAは、円形、楕円形、多角形、または不規則な形状などの様々な形状を有することができる。
【0346】
図17を参照すれば、光学領域OAに複数のサブピクセルSPを構成する複数の発光素子ED及び複数のサブピクセル回路SPCが配置され得る。このように、光学領域OAに複数の発光素子ED及び複数のサブピクセル回路SPCが配置される場合、光学領域OAの構造は第1タイプという。
【0347】
図17を参照すれば、光学領域OAの構造が第1タイプである場合、光学領域OAは複数の透過領域TA及び低透過領域LTAを含むことができる。
【0348】
複数の透過領域TAは光透過率の高い領域であるか、光透過が可能な領域であってもよい。低透過領域LTAは光透過率が低い領域であるか、光透過が不可能な領域であってもよい。複数の透過領域TAの光透過率は、低透過領域LTAの光透過率より高い。
【0349】
第1タイプの構造を有する光学領域OA内の複数の透過領域TAは、複数のホールともいえる。第1タイプはホールタイプ(Hole type)ともいう。
【0350】
図17を参照すれば、第1タイプの構造を有する光学領域OAには複数のサブピクセルSPを配置することができる。すなわち、第1種類の構造を有する光学領域OAには、複数の発光素子ED及びこれを駆動するための複数のサブピクセル回路SPCを配置することができる。
【0351】
図17を参照すれば、複数の発光素子EDを光学領域OA内の低透過領域LTAに配置することができる。すなわち、光学領域OA内の低透過領域LTAは、複数の発光領域EAを含むことができる。
【0352】
図17を参照すれば、複数のサブピクセル回路SPCは光学領域OA内の低透過領域LTAに配置することができる。複数のサブピクセル回路SPCのそれぞれは、複数のピクセル駆動トランジスタ及び1つ以上のキャパシタを含むことができる。これにより、複数のピクセル駆動トランジスタ及び1つ以上のキャパシタは光学領域OA内の低透過領域LTAに配置することができる。
【0353】
図17を参照すれば、表示パネル110のピクセルアレイ層340に配置された複数のデータラインDLの一部は光学領域OAを通過することができる。光学領域OAを通過する一部のデータラインDLは、光学領域OA内の複数の透過領域TAを回避しながら配置することができる。または、光学領域OAを通過する一部のデータラインDLは透明配線で構成され、光学領域OA内の複数の透過領域TAを通過することもできる。
【0354】
図17を参照すれば、表示パネル110のピクセルアレイ層340に配置された複数のゲートラインGLの一部は、光学領域OAを通過することができる。光学領域OAを通過する一部のゲートラインGLは、光学領域OA内の複数の透過領域TAを回避しながら配置することができる。または、光学領域OAを通過する一部のゲートラインGLは透明配線で構成され、光学領域OA内の複数の透過領域TAを通過することもできる。
【0355】
図17を参照すれば、表示パネル110のピクセルアレイ層340に配置された複数のピクセル駆動電圧ラインVDDL、VSSL、VARL、VREFLの一部は光学領域OAを通過することができる。光学領域OAを通過する一部のピクセル駆動電圧ラインVDDL、VSSL、VARL、VREFLは、光学領域OA内の複数の透過領域TAを回避しながら配置することができる。または、光学領域OAを通過する一部のピクセル駆動電圧ラインVDDL、VSSL、VARL、VREFLは、透明配線で構成され、光学領域OA内の複数の透過領域TAを通過することもできる。
【0356】
図17を参照すれば、複数の発光素子ED及び複数のサブピクセル回路SPCは、複数の透過領域TAには配置されない。
【0357】
図17を参照すれば、光学領域OAにおいて、低透過領域LTAの光透過率は透過領域TAの光透過率より低くてもよい。低透過領域LTAの光透過率は一般領域NAの光透過率以上であってもよい。
【0358】
図17を参照すれば、光学領域OAにおける発光領域EAの配置は一般領域NAにおける発光領域EAの配置と同じであってもよい。
【0359】
光学領域OAに含まれた複数の発光領域EAのそれぞれの面積は、一般領域NAに含まれた複数の発光領域EAのそれぞれの面積と互いに同じであるか、予め定められた範囲内において異なってもよい。
【0360】
光学領域OAに含まれた複数の発光領域EAのそれぞれの面積は、互いに同じであるか、予め定められた範囲内において異なってもよい。
【0361】
共通電極CEは、一般領域NAと光学領域OAに共通に配置することができる。
【0362】
選択的に、光学領域OAに配置された共通電極CEの一部は複数のホールCHを有することができる。共通電極CEに形成された複数のホールCHは光学領域OA内の透過領域TAと位置的に対応することができる。
【0363】
これとは異なり、光学領域OAに配置された共通電極CEの一部はホールCHを有していなくてもよい。
【0364】
光学領域OAは複数の透過領域TAを含むため、光学領域OAは一般領域NAの光透過率より高い光透過率を有することができる。
【0365】
例えば、光学領域OAに配置された複数の発光領域EAは、第1色相の光を発光する第1色相発光領域、第2色相の光を発光する第2色相発光領域、及び第3色相の光を発光する第3色相発光領域を含むことができる。
【0366】
第1色相発光領域、第2色相発光領域、及び第3色相発光領域の少なくとも1つは、残りとは異なる面積を有することができる。
【0367】
第1色相、第2色相、及び第3色相は、互いに異なる色相であって様々な色相であってもよい。例えば、第1色相、第2色相、及び第3色相は赤色、緑色、及び青色を含むことができる。
【0368】
例えば、第1色相は赤色、第2色相は緑色、第3色相は青色の場合を例にする。しかし、これに制限されない。
【0369】
第1色相は赤色であり、第2色相は緑色であり、第3色相は青色である場合、赤色発光領域EA_Rの面積、緑色発光領域EA_Gの面積、及び青色発光領域EA_Bの面積のうち、青色発光領域EA_Bの面積が最も大きくてもよい。
【0370】
赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子EDは、赤色の光を放出する発光層を含むことができる。緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子EDは、緑色の光を放出する発光層を含むことができる。青色発光領域EA_Bに配置された発光素子EDは、青色の光を放出する発光層を含むことができる。
【0371】
赤色の光を放出する発光層、緑色の光を放出する発光層、及び青色の光を放出する発光層のうち、青色の光を放出する発光層に含まれた有機物が材料的に最も容易に劣化することができる。
【0372】
青色発光領域EA_Bの面積が最も大きく設計されることにより、青色発光領域EA_Bに配置された発光素子EDに供給される電流密度が最も少ないことがある。したがって、青色発光領域EA_Bに配置された発光素子EDの劣化度合いが赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子EDの劣化度合い及び緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子EDの劣化度合いと類することができる。
【0373】
したがって、赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子ED、緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子ED、及び青色発光領域EA_Bに配置された発光素子EDの間の劣化のバラツキが除去されるか減少することになり、画像の品質が向上できる。また、赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子ED、緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子ED、及び青色発光領域EA_Bに配置された発光素子EDの間の劣化のバラツキが除去されるか減少することになり、赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子ED、緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子ED、及び青色発光領域EA_Bに配置された発光素子EDの間の寿命のバラツキを減少する効果があり得る。
【0374】
図18は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DAに含まれた一般領域NAと第2タイプの光学領域OAとを示す。
【0375】
図18を参照すれば、表示領域DAは光学領域OAとその周辺の一般領域NAとを含むことができる。
【0376】
図18を参照すれば、複数のサブピクセルSPを構成する複数の発光素子ED及び複数のサブピクセル回路SPCのうち複数の発光素子EDのみが光学領域OAに配置され、複数のサブピクセル回路SPCは光学領域OAに配置されないこともあり得る。このように、複数の発光素子ED及び複数のサブピクセル回路SPCのうち複数の発光素子EDのみが光学領域OAに配置される場合、光学領域OAの構造は第2タイプという。
【0377】
図18を参照すれば、光学領域OAが第2のタイプの構造を有する場合、光学領域OAの外郭に光学ベゼル領域OBAを配置することができる。光学ベゼル領域OBAは一般領域NAの一部とみなすこともできる。
【0378】
光学領域OAが第2タイプである場合、表示領域DAは光学領域OA、光学領域OAの外郭に位置する一般領域NA、そして、光学領域OAと一般領域NAとの間の領域である光学ベゼル領域OBAを含むことができる。
【0379】
光学領域OAは、複数の発光領域EAと少なくとも1つの透過領域TAとを含むことができる。光学領域OAにおいて複数の発光領域EAを除く領域は、全て透過領域TAであってもよい。これと違って、光学領域OAにおいて複数の発光領域EAを除く領域は、複数の透過領域TAを含むことができる。
【0380】
第2タイプの構造を有する光学領域OAには複数の発光素子EDを配置することができる。第2タイプの構造を有する光学領域OAに配置された複数の発光素子EDを駆動するための複数のサブピクセル回路SPCは、光学領域OAに配置されない。
【0381】
第2タイプの構造を有する光学領域OAに配置された複数の発光素子EDを駆動するための複数のサブピクセル回路SPCは、光学ベゼル領域OBAに配置することができる。
【0382】
光学ベゼル領域OBAには、複数の発光素子EDとそれを駆動するための複数のサブピクセル回路SPCとが配置され、第2タイプの構造を有する光学領域OAに配置された複数の発光素子EDを駆動するための複数のサブピクセル回路SPCもさらに配置することができる。
【0383】
一方、光学ベゼル領域OBAに配置された1つのサブピクセル回路SPCは、光学領域OAに配置された1つの発光素子EDを駆動することができる。これと違って、光学ベゼル領域OBAに配置された1つのサブピクセル回路SPCは、光学領域OAに配置された2以上の発光素子EDを駆動することができる。
【0384】
前述のように、光学領域OAが第2のタイプの構造を有する場合、光学領域OAに配置された発光素子EDは、光学ベゼル領域OBAに配置されたサブピクセル回路SPCによって駆動されなければならない。このために、光学領域OAが第2タイプの構造を有する場合、光学領域OAに配置された発光素子EDを構成するためのアノードは光学ベゼル領域OBAへ延び、光学ベゼル領域OBAに配置されたサブピクセル回路SPCと電気的に接続されなければならない。このような意味から、第2タイプをアノード延長タイプ(Anode extension type)ということもできる。
【0385】
図18を参照すれば、光学ベゼル領域OBAは光学領域OAの外郭に位置する領域であってもよい。一般領域NAは光学ベゼル領域OBAの外郭に位置する領域であってもよい。光学ベゼル領域OBAは、光学領域OAと一般領域NAとの間に配置することができる。
【0386】
例えば、光学ベゼル領域OBAは光学領域OAの一部の縁の外郭にのみ配置されてもよく、光学領域OAの全体縁の外郭に配置されてもよい。
【0387】
光学ベゼル領域OBAが光学領域OAの全体縁の外郭に配置される場合、光学ベゼル領域OBAは光学領域OAを取り囲むリング状を有することができる。例えば、光学領域OAは円形、楕円形、多角形、または不規則な形状などの様々な形状を有することができる。光学ベゼル領域OBAは、様々な形状を有する光学領域OAを取り囲む様々なリング状(例えば、円形リング状、楕円形リング状、多角形リング状、または不規則なリング状など)を有することができる。
【0388】
図18を参照すれば、表示領域DAは複数の発光領域EAを含むことができる。光学領域OA、光学ベゼル領域OBA、及び一般領域NAは、表示領域DAに含まれる領域であるので、光学領域OA、光学ベゼル領域OBA、及び一般領域NAのそれぞれは、複数の発光領域EAを含むことができる。
【0389】
図18を参照すれば、光学領域OAは透過可能領域であって、高い透過率を有するべきである。このために、共通電極CEにおいて光学領域OAに配置された部分は、複数のホールCHを有することができる。すなわち、光学領域OAにおいて、共通電極CEは複数のカソードホールCHを含むことができる。
【0390】
図18を参照すれば、共通電極CEにおいて一般領域NAに配置された部分はホールCHを有さない。すなわち、一般領域NAにおいて、共通電極CEはホールCHを含まない。
【0391】
また、共通電極CEにおいて光学ベゼル領域OBAに配置された部分はホールCHを含まない。すなわち、光学ベゼル領域OBAにおいて、共通電極CEはホールCHを含まない。
【0392】
共通電極CEにおいて光学領域OAに配置された部分に形成された複数のホールCHを複数の透過領域TAまたは複数の開口部とすることもできる。1つのホールCHは円形、楕円形、多角形、または不規則な形状などの様々な形状を有することができる。
【0393】
図17及び
図18の光学領域OAは、
図16の第1光学領域OA1及び第2光学領域OA2のうち一つであってもよい。
【0394】
図17及び
図18の光学領域OAは、光学電子装置と重なり合う領域であり、光学電子装置の動作に必要な光が透過できる透過可能領域であってもよい。ここで、光学領域OAを透過する光は、単一波長帯域の光を含んでもよく、様々な波長帯域の光を含んでもよい。例えば、光学領域OAを透過する光は、可視光線、赤外線、または紫外線などのうち1つ以上の光を含むことができる。
【0395】
光学電子装置は光学領域OAを透過する光を受信し、受信した光を用いて所定の動作を行うことができる。ここで、光学電子装置が光学領域OAを介して受光する光は、可視光線、赤外線、または紫外線などの少なくとも1つを含むことができる。
【0396】
例えば、光学電子機器がカメラである場合、光学領域OAを透過して光学電子機器において活用される光は可視光線を含むことができる。他の例として、光学電子機器が赤外線ベースのセンサである場合、光学領域OAを透過して光学電子機器において活用される光は赤外線(赤外線光ともする)を含むことができる。
【0397】
図19は、本開示の実施例による表示パネル110の表示領域DA内の光学領域OAの断面図である。ただし、
図19の光学領域OAの構造は第1タイプである。
【0398】
図19の表示パネル110は、
図14の表示パネル110と同様の垂直構造または実質的に同様の垂直構造を有する。したがって、以下の説明では、
図14の表示パネル110と異なる特徴を中心に説明する。
【0399】
図14の断面図は一般領域NAの垂直構造を示し、
図19の断面図は光学領域OAの垂直構造を示すとみなすこともできる。
【0400】
図19を参照すれば、表示領域DAに含まれた光学領域OAは、少なくとも1つの透過領域TA及び低透過領域LTAを含むことができる。
【0401】
光学領域OAには、複数のサブピクセルSPが配置されてもよい。すなわち、光学領域OAには、発光素子ED及びこれを駆動するためのサブピクセル回路SPCに含まれたピクセル駆動トランジスタTpが配置されてもよい。
【0402】
発光素子EDは光学領域OA内の低透過領域LTAに配置することができる。すなわち、光学領域OA内の低透過領域LTAは発光領域EAを含むことができる。
【0403】
サブピクセル回路SPCに含まれたピクセル駆動トランジスタTpは、光学領域OA内の低透過領域LTAに配置することができる。
【0404】
図19を参照すれば、ゲート駆動回路130は表示領域DA全体にかけて配置するが、光学領域OA内の少なくとも1つの透過領域TAと重ならないように配置することができる。
【0405】
言い換えれば、少なくとも1つの透過領域TAではない領域にゲート駆動回路130が配置され、少なくとも1つの透過領域TAにはゲート駆動回路130が配置されない。これにより、光学領域OA内の少なくとも1つの透過領域TAの光透過率が高くなり得る。
【0406】
図19を参照すれば、遮蔽層430は少なくとも1つの透過領域TAと重ならないように配置することができる。言い換えれば、少なくとも1つの透過領域TAではない領域に遮蔽層430が配置され、少なくとも1つの透過領域TAに遮蔽層430が配置されない。
【0407】
遮蔽層430において光学領域OAに配置された部分は、少なくとも1つの開口部を含むことができる。光学領域OAにおいて遮蔽層430に形成された少なくとも1つの開口部は、光学領域OA内の少なくとも1つの透過領域TAと位置的に対応することができる。これにより、光学領域OA内の少なくとも1つの透過領域TAの光透過率が高くなり得る。
【0408】
以上において説明した本開示の実施例を簡略に説明すると、以下のとおりである。
【0409】
本開示の実施例による表示装置は、基板、基板上に位置し、映像が表示される表示領域に配置される複数のサブピクセルを含むピクセルアレイ層、及び基板とピクセルアレイ層との間に位置し、表示領域全体にかけて配置されたゲート駆動回路を含むベース回路層を含むことができる。
【0410】
ベース回路層は、ピクセルアレイ層に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加され、表示領域内に配置される2つ以上の電源ラインを含むことができる。
【0411】
本開示の実施例による表示装置は、ベース回路層とピクセルアレイ層との間に位置する遮蔽層をさらに含むことができる。
【0412】
遮蔽層は、ピクセルアレイ層に配置された金属と電気的に接続することができる。
【0413】
一例として、遮蔽層は、ピクセルアレイ層に配置された複数のピクセル駆動トランジスタのうち1つのピクセル駆動トランジスタのソース電極またはドレイン電極と電気的に接続するか、ピクセルアレイ層に配置された第1駆動電圧ラインと電気的に接続することができる。ここで、1つのピクセル駆動トランジスタのソース電極またはドレイン電極には第1駆動電圧VDDが印加されてもよい。第1駆動電圧ラインにはピクセル駆動電圧の他の一種である第1駆動電圧VDDが印加されてもよい。
【0414】
他の例として、遮蔽層は、ピクセルアレイ層に配置された発光素子に含まれたピクセル電極と共通電極のうち共通電極と電気的に接続するか、ピクセルアレイ層に配置された第2駆動電圧ラインと電気的に接続することができる。ここで、共通電極または第2駆動電圧ラインには、ピクセル駆動電圧の一種である第2駆動電圧VSSが印加されてもよい。
【0415】
遮蔽層は、ベース回路層内に位置する金属と電気的に接続することができる。
【0416】
ベース回路層は、ピクセルアレイ層に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加され、表示領域内に配置される2つ以上の電源ラインを含むことができる。
【0417】
遮蔽層は、2つ以上の電源ラインのうち1つと電気的に接続することができる。
【0418】
一例として、遮蔽層は、2つ以上の電源ラインのうち第1駆動電圧VDDが印加される第1電源ラインと電気的に接続することができる。
【0419】
他の例として、遮蔽層は、2つ以上の電源ラインのうち第2駆動電圧VSSが印加される第2電源ラインと電気的に接続することができる。
【0420】
遮蔽層は、ピクセルアレイ層内に位置する金属とベース回路層内に位置する金属とを電気的に接続することができる。
【0421】
ベース回路層は第1アクティブ層を含むゲート駆動トランジスタを含み、ピクセルアレイ層は第2アクティブ層を含むピクセル駆動トランジスタを含み、第1アクティブ層と第2アクティブ層は互いに異なる半導体物質を含むことができる。
【0422】
ベース回路層は、表示領域全体にかけて配置された複数の単位領域を含むことができる。
【0423】
複数の単位領域のそれぞれは、複数のサブ回路領域及び複数の電源ライン領域を含むことができる。複数のサブ回路領域及び複数の電源ライン領域は交互に配置することができる。
【0424】
複数の電源ライン領域は、電圧レベルの一定の電圧が印加される複数の電源ラインを含むことができる。
【0425】
複数のサブ回路領域は、ゲート駆動回路に含まれる複数のサブ回路を含むことができる。複数のサブ回路は、互いに異なる種類のゲート信号を出力するように構成することができる。
【0426】
複数の電源ライン領域のそれぞれの幅は全て同じであり、複数の電源ライン領域のそれぞれに含まれた複数の電源ラインの少なくとも1つは他とは異なる幅を有し、複数のサブ回路領域の少なくとも1つは他とは異なる幅を有することができる。
【0427】
ベース回路層は、ゲート駆動回路に含まれた複数のゲート駆動トランジスタ上に配置される有機膜を含むことができる。
【0428】
有機膜の上面は有機膜の背面より小さい段差を有し、有機膜は複数のゲート駆動トランジスタのそれぞれのゲート電極とアクティブ層との間のゲート絶縁膜よりも厚い厚さを有することができる。
【0429】
本開示の実施例による表示装置は、ピクセルアレイ層上に位置する封止層をさらに含むことができる。
【0430】
ピクセルアレイ層は複数の発光素子と複数のピクセル駆動トランジスタとを含み、複数の発光素子のそれぞれはピクセル電極及び共通電極を含むことができる。
【0431】
封止層及び共通電極はゲート駆動回路と重なり合うことができる。ピクセル電極は反射電極であり、ゲート駆動回路の少なくとも一部と重なり合うことができる。
【0432】
表示領域は一般領域と光学領域とを含むことができる。一般領域は複数の発光領域を含み、光学領域は少なくとも1つの透過領域を含むことができる。
【0433】
ゲート駆動回路は表示領域全体にかけて配置され、光学領域内の少なくとも1つの透過領域と重ならないように配置することができる。
【0434】
ベース回路層とピクセルアレイ層との間に位置する遮蔽層は、少なくとも1つの透過領域と重ならないように配置することができる。
【0435】
本開示の実施例による表示装置は基板の下方に位置し、光学領域と重なり合う光学電子装置をさらに含むことができる。
【0436】
本開示の実施例による表示パネルは、基板、基板上に位置し、映像が表示される表示領域に配置される複数のサブピクセルを含むピクセルアレイ層、基板とピクセルアレイ層との間に位置し、ゲート駆動回路が配置されるベース回路層、及びベース回路層とピクセルアレイ層との間に位置する遮蔽層を含むことができる。
【0437】
ベース回路層は、ゲート駆動回路に含まれたゲート駆動トランジスタ上に配置される有機膜を含むことができる。
【0438】
ベース回路層は、ピクセルアレイ層に供給される2つ以上の共通ピクセル駆動電圧が印加される2つ以上の電源ラインを含むことができる。
【0439】
遮蔽層は、ピクセルアレイ層に配置される金属とベース回路層に配置された金属とを電気的に接続することができる。
【0440】
本開示の実施例による表示装置は、基板、基板上に配置され、映像が表示される表示領域に配置される複数のサブピクセルを含むピクセルアレイ層、及び基板とピクセルアレイ層の間に配置され、駆動回路を含むベース回路層を含むことができる。複数のサブピクセルは、ピクセル駆動トランジスタを含むことができる。駆動回路は、トランジスタを含むことができる。ベース回路層のトランジスタのうち1つ以上は、ピクセルアレイ層のピクセル駆動トランジスタの1つ以上とそれぞれ接続することができる。
【0441】
ベース回路層は、複数のサブピクセルのうち少なくとも1つに接続する1つ以上の電源ラインを含むことができる。ベース回路層の駆動回路は、ゲート駆動トランジスタを含むことができる。
【0442】
本開示の実施例において、表示装置は、表示装置を含むことができるか、表示装置であることができる。本開示の実施例において、表示装置は、表示パネルを含むか、または表示パネルであることができる。1つ以上の例において、表示装置は、電子及び光学構成要素を有する装置を含むことができるか、装置であることができる。
【0443】
以上において説明した本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路が表示領域全体にかけて配置される表示パネル及び表示装置を提供することができる。これにより、表示パネルのベゼルサイズを大幅に小さくすることができる。
【0444】
本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路がピクセルアレイ層と垂直方向に重なり合うように配置される表示パネル及び表示装置を提供することができる。これにより、表示パネルのベゼルサイズを大幅に小さくすることができる。
【0445】
本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路が配置されたベース回路層とサブピクセルが配置されたピクセルアレイ層との間の電界を遮蔽する構造を有する表示パネル及び表示装置を提供することができる。これにより、ベース回路層とピクセルアレイ層とは互いに好まない電気的影響を及ぼさないで済む。
【0446】
本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路及び各種電源配線が表示領域に配置される表示パネル及び表示装置を提供することができる。これにより、表示パネルの極端なナローベゼル構造を可能にすることができる。
【0447】
本開示の実施例によれば、ゲート駆動回路及び各種電源配線が配置されるベース回路層がピクセルアレイ層と垂直方向に重なり合うように配置することにより、ゲート駆動回路から出力されたゲート信号がピクセルアレイ層に供給される経路の長さが短くなり、各種電源配線から出力された電源(ピクセル駆動電圧)がピクセルアレイ層に供給される経路の長さが短くなり得る。これにより、供給経路に用いられる金属を減らすことができ、表示パネル及び表示装置の軽量化が可能となる。
【0448】
以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能である。また、本開示に開示された実施例は、本開示の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであり、そのような実施形態によって本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【符号の説明】
【0449】
210 基板
250 封止層
320 ベース回路層
SPC サブピクセル回路