(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180358
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】アクティビティ重複を使用した無線デバイス共存強化のためのシステム、方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 74/04 20090101AFI20241219BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20241219BHJP
H04W 72/1263 20230101ALI20241219BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20241219BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20241219BHJP
【FI】
H04W74/04
H04W88/06
H04W72/1263
H04W84/10 110
H04W84/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024096476
(22)【出願日】2024-06-14
(31)【優先権主張番号】18/335,581
(32)【優先日】2023-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】507364997
【氏名又は名称】サイプレス セミコンダクター コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Cypress Semiconductor Corporation
【住所又は居所原語表記】198 Champion Court, San Jose, CA 95134, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】サンディープ サルマ ムヌクトラ
(72)【発明者】
【氏名】スプロジット ムカジー
(72)【発明者】
【氏名】ラガヴェンドラ ケンチャルラ
(72)【発明者】
【氏名】アユシュ スード
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067BB21
5K067DD30
5K067EE35
(57)【要約】
【課題】本発明は、アクティビティ重複を使用した無線デバイス共存強化のためのシステム、方法およびデバイスを提供する。
【解決手段】システム、方法およびデバイスは、無線デバイスにおける共存する送受信機間の共存を提供する。方法は、スケジューラにおいて、指定された期間中の第1の送受信機のアクティビティを識別するスケジュール情報を受信することと、第2の送受信機に関連するスケジューラを使用して、指定された期間中の第2の送受信機のアクティビティを識別することと、を含み、第2の送受信機は、無線デバイス内で第1の送受信機と共存している。方法はまた、スケジューラを使用して、第1の送受信機の送信アクティビティと、第2の送受信機の送信アクティビティとの重複に基づいて、第2の送受信機のアクティビティをスケジュールすること、を含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジューラにおいて、指定された期間中の第1の送受信機のアクティビティを識別するスケジュール情報を受信するステップと、
第2の送受信機に関連するスケジューラを使用して、前記指定された期間中の前記第2の送受信機のアクティビティを識別するステップであって、前記第2の送受信機は、無線デバイス内で前記第1の送受信機と共存するステップと、
前記スケジューラを使用して、前記第1の送受信機の送信アクティビティと前記第2の送受信機の送信アクティビティとの重複に基づいて、前記第2の送受信機のアクティビティをスケジュールするステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記第2の送受信機の前記アクティビティは、前記第1の送受信機の前記アクティビティの終了と一致する時間に終了するようにスケジュールされる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
確認応答受信ブロックが前記第2の送受信機の前記アクティビティの後にスケジュールされ得ると決定するステップと、
前記確認応答受信ブロックをスケジュールするステップと、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、保護フレームが、前記第2の送受信機の前記アクティビティをスケジュールする前記ステップのために使用されるべきであると決定するステップをさらに含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記第1の送受信機の前記アクティビティの開始時に、前記第2の送受信機のための保護フレームをスケジュールするステップをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記保護フレームは、clear-to-send(CTS)フレームである、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の送受信機の前記アクティビティは、前記第1の送受信機の前記アクティビティの終了から、指定された時間オフセットの後に終了するようにスケジュールされる、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の送受信機は、Bluetooth Low Energy(BLE)送受信機であり、前記第2の送受信機は、WLAN送受信機である、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の送受信機の前記アクティビティは、オーディオデータをストリーミングするための送信動作を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1の送受信機と、
前記第1の送受信機に関連する第1のスケジューラであって、前記第1のスケジューラは、指定された期間中の前記第1の送受信機のアクティビティを識別するスケジュール情報を生成するように構成される第1のスケジューラと、
第2の送受信機と、
前記第2の送受信機に関連する第2のスケジューラと、
を備えるシステムであって、
前記第2のスケジューラは、
前記第1のスケジューラから前記スケジュール情報を受信することと、
前記指定された期間中の前記第2の送受信機のアクティビティを識別することと、
前記第1の送受信機の送信アクティビティと前記第2の送受信機の送信アクティビティとの重複に基づいて、前記第2の送受信機のアクティビティをスケジュールすることと、
を実施するように構成される、
システム。
【請求項11】
前記第2の送受信機の前記アクティビティは、前記第1の送受信機の前記アクティビティの終了と一致する時間に終了するようにスケジュールされる、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2のスケジューラは、
確認応答受信ブロックが前記第2の送受信機の前記アクティビティの後にスケジュールされ得ると決定することと、
前記確認応答受信ブロックをスケジュールすることと、
を実施するようにさらに構成される、
請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2のスケジューラは、
保護フレームは、前記第2の送受信機の前記アクティビティを前記スケジュールすることのために使用されるべきであると決定することと、
前記第1の送受信機の前記アクティビティの開始時に前記第2の送受信機のための保護フレームをスケジュールすることと、
を実施するようにさらに構成される、
請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の送受信機は、BLE送受信機であり、
前記第2の送受信機は、WLAN送受信機である、
請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記第2の送受信機の前記アクティビティは、前記第1の送受信機の前記アクティビティの終了から、指定された時間オフセットの後に終了するようにスケジュールされる、
請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
第1の送受信機と、
第2の送受信機と、
処理要素と、
を備えるデバイスであって、
前記処理要素は、
指定された期間中の前記第1の送受信機のアクティビティを識別するスケジュール情報を受信することと、
前記指定された期間中の前記第2の送受信機のアクティビティを識別することと、
前記第1の送受信機の送信アクティビティと前記第2の送受信機の送信アクティビティとの重複に基づいて、前記第2の送受信機のアクティビティをスケジュールすることと、
を実施するように構成される、
デバイス。
【請求項17】
前記第2の送受信機の前記アクティビティは、前記第1の送受信機の前記アクティビティの終了と一致する時間に終了するようにスケジュールされる、
請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記処理要素は、
確認応答受信ブロックが前記第2の送受信機の前記アクティビティの後にスケジュールされ得ると決定することと、
前記確認応答受信ブロックをスケジュールすることと、
を実施するようにさらに構成される、
請求項16に記載のデバイス。
【請求項19】
処理要素は、
保護フレームが、前記第2の送受信機の前記アクティビティを前記スケジュールすることのために使用されるべきであると決定することと、
前記第1の送受信機の前記アクティビティの開始時に前記第2の送受信機のための保護フレームをスケジュールすることと、
を実施するようにさらに構成される、
請求項16に記載のデバイス。
【請求項20】
前記第1の送受信機は、BLE送受信機であり、
前記第2の送受信機は、WLAN送受信機である、
請求項16に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線デバイスを使用するデータ伝送に関し、より具体的には、そのような無線デバイスにおける送受信機の共存の強化に関する。
【背景技術】
【0002】
無線デバイスは、例えばWLAN接続またはBluetooth接続のような、1つまたは複数の無線モダリティを介して互いに通信し得る。したがって、そのような無線通信は、無線プロトコルに準拠する方法で実施されてもよい。さらに、そのような無線デバイスは、そのような通信を容易にするために、さまざまなハードウェア構成要素を含んでもよい。例えば、無線デバイスは、1つまたは複数の送受信機およびアンテナを含み得る伝送媒体を含んでもよい。共存する送受信機のアクティビティを処理するための従来の技術は、両方の送受信機が十分な媒体アクセスを有することを保証しつつ、通信媒体の共有を効率的に容易にできないので、制限されたままである。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】いくつかの実施形態により構成された、共存強化のためのシステムの例の図である。
【
図2】いくつかの実施形態により構成された、共存強化のためのデバイスの例の図である。
【
図3】いくつかの実施形態により実施される、共存強化のための方法の例の図である。
【
図4】いくつかの実施形態により実施される、共存強化のための方法の別の例の図である。
【
図5】いくつかの実施形態により実施される、共存強化のための方法の追加の例の図である。
【
図6】いくつかの実施形態により実施される、共存技術のタイミング図の例の図である。
【
図7】いくつかの実施形態により実施される、共存技術のタイミング図の別の例の図である。
【
図8】いくつかの実施形態により実施される、共存技術のタイミング図のさらなる例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
以下の説明では、提示した概念の完全な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。提示した概念は、これらの特定の詳細の一部または全部なしで実施されてもよい。他の例では、説明した概念を不必要に不明瞭にしないように、周知のプロセス動作は詳細に説明しない。いくつかの概念を特定の例と併せて説明するが、これらの例は、限定を意図しないことが理解されよう。
【0005】
無線デバイスは、1つまたは複数の無線伝送プロトコルを使用して通信するように構成される共存する送受信機を含んでもよい。例えば、第1の送受信機は、Bluetooth、またはBluetooth Low Energy(BLE)送受信機であってもよく、第2の送受信機は、Wi-Fiプロトコルなどの伝送プロトコルを使用して通信するように構成され得るWLAN送受信機であってもよい。さまざまな実施形態では、第1の送受信機は、要求が厳しく、頻繁な媒体アクセスを必要とする送信動作を実施している場合がある。例えば、第1の送受信機は、オーディオデータを送信していてもよく、比較的頻繁な媒体アクセスがあってもよい。1つの具体例では、第1の送受信機は、BLE送受信機で、低電力デバイスに実装されてもよく、Auracastを実施してもよい。このようにして実装されると、無線デバイスは、時分割多元接続(TDMA)通信媒体アクセス技術を利用し、第2の送受信機に利用可能なウィンドウは、極めて狭くなる場合がある。したがって、そのような例では、第2の送受信機は、媒体にアクセスし得る時間をスケジュールすることが困難である場合があり、長期間待機しなければならない場合がある。
【0006】
本明細書で開示する実施形態は、重複する送信アクティビティを選択的に可能にすることによって共存する送受信機の媒体アクセスを改善する能力を提供する。以下でさらに詳細に記載するように、スケジューラは、許容できない干渉を引き起こすことなく、送信動作が重複するように、第1の送受信機および第2の送受信機のアクティビティをスケジュールするように構成され得る。さらに、スケジューラは、確認応答信号に関連する受信期間など、第2の送受信機の受信動作が保護されることを保証し得る。このようにしてアクティビティを動的にスケジュールすることによって、第2の送受信機の送信期間を長くすることができ、第2の送受信機に、極めて多数の媒体アクセスをもたらす可能性があり、送受信機の共存が改善される。
【0007】
図1は、いくつかの実施形態により構成された、共存強化のためのシステムの例を例示している。したがって、システム100のようなシステムは、無線通信のために使用される無線デバイスを含んでもよく、本明細書に開示するような共存動作およびスケジュール動作を実施し得るようにも構成される。したがって、以下でさらに詳細に記載するように、アクティビティの重複をインテリジェントに可能にし、共存する送受信機のうちの1つまたは複数のための利用可能なウィンドウを増加させるために、システム100に含まれる無線デバイスは、共存する送受信機のアクティビティを動的にスケジュールするように構成され得る。
【0008】
さまざまな実施形態において、システム100は、無線通信デバイスであってもよい無線デバイス102を含んでもよい。上述したように、そのような無線デバイスは、Wi-FiプロトコルまたはBluetoothプロトコルなど、1つまたは複数の無線伝送プロトコルと互換性があってもよい。いくつかの実施形態では、無線デバイス102は、共存する無線機を含む。例えば、無線デバイス102は、通信媒体へのアクセスを共有するWLAN無線機およびBluetooth無線機を含んでもよい。例えば、無線デバイス102は、送受信機104のような第1の送受信機と、送受信機105のような第2の送受信機と、を含んでもよい。送受信機104は、Wi-Fi仕様およびプロトコルと互換性のあるWLAN送受信機であってもよく、送受信機105は、Bluetooth仕様およびプロトコルと互換性があってもよい。例えば、Bluetoothプロトコルは、Bluetoothスマートとも称されるBluetooth Low Energy(BLE)プロトコルであってもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、無線デバイス102は、1つまたは複数のオーディオストリーミングサービスおよび機能をサポートするように構成されるオーディオストリーミングデバイスであってもよい。例えば、送受信機105は、Bluetooth Auracastをサポートするように構成されたBLE送受信機であってもよい。無線デバイス102はまた、ウェアラブルデバイスに見られるものなどのスマートデバイスであってもよく、スマートビルディング、環境監視およびエネルギー管理に見られるものなど、監視デバイスであってもよい。そのような無線デバイスは、自動車、他のビークル、さらには医療用インプラントに見られるような任意の適切なデバイスであってもよいことが理解されよう。
【0010】
図1に示すように、さまざまな無線通信デバイスは、1つまたは複数の無線通信媒体を介して互いに通信してもよい。さらに、無線デバイス102はそれぞれ、1つまたは複数のアンテナを含んでも、さらに、処理デバイス106を含んでもよい。上述したように、無線デバイス102はまた、送受信機104および送受信機105などのような、共存する送受信機を含んでもよい。本明細書に開示するように、送受信機、ならびにその関連する送信および受信チェーンおよび処理ロジックは、無線機と称する場合がある。以下でさらに詳細に記載するように、そのような処理デバイス、送受信機および無線機は、他のデバイスとの通信接続を確立し、そのような通信接続を介してデータパケットの形態でデータを送信するように構成されてもよい。したがって、無線デバイス102のような無線デバイスは、送信アクティビティの選択的な重複が許容されるように、送受信機104および送受信機105のような共存する送受信機のアクティビティをスケジュールするように構成される。
【0011】
いくつかの実施形態では、システム100は、無線デバイスであってもよいデバイス108をさらに含んでもよい。上述したのと同様に、デバイス108は、Wi-FiプロトコルまたはBluetoothプロトコルなど、1つまたは複数の無線伝送プロトコルと互換性があってもよい。いくつかの実施形態では、デバイス108は、無線デバイス102と通信する局として構成されてもよい。例えば、デバイス108は、スマートデバイスであっても、またはオーディオデバイス、ゲームシステム、自動車、他のビークルおよび医療インプラントなどの他のデバイスであってもよい。さまざまな実施形態において、デバイス108は、無線デバイス102とは異なるタイプのデバイスであってもよい。上述したように、デバイス108の各々は、他のデバイスとの通信接続を確立し、そのような通信接続を介してデータパケットの形態でデータを送信するように構成され得る、1つまたは複数のアンテナ、ならびに処理デバイスおよび送受信機を含んでもよい。上述したように、デバイス108はまた、送信アクティビティの選択的な重複が許容されるように、共存する送受信機のアクティビティをスケジュールするように構成されてもよい。
【0012】
図2は、いくつかの実施形態により構成された、共存強化のためのデバイスの例を例示している。より具体的には、
図2は、無線デバイス201を含むシステム200のようなシステムの例を例示している。無線デバイス201は、無線デバイス102およびデバイス108のような、
図1を参照して上述した無線デバイスのうちのいずれか1つであってもよいことが理解されよう。
【0013】
さまざまな実施形態では、無線デバイス201は、送受信機204および送受信機205など、1つまたは複数の送受信機を含む。一例では、システム200は、アンテナ221またはアンテナ222を含み得る通信媒体を使用して信号を送信し、受信するように構成される送受信機204を含む。上述したように、送受信機204はWLAN送受信機であってもよい。したがって、送受信機204は、802.11axプロトコルなど、Wi-Fi通信プロトコルと互換性があってもよい。さまざまな実施形態では、送受信機204は、変調器および復調器を、ならびにアンテナ221および/またはアンテナ222を介して信号を生成し、受信するように構成される1つまたは複数のバッファおよびフィルタを、含む。
【0014】
システム200はさらに、無線デバイス201内の送受信機204と共存し得る送受信機205を含む。さまざまな実施形態では、送受信機205はまた、アンテナ221またはアンテナ222を含み得る通信媒体を使用して、信号を送信し、受信するように構成される。したがって、送受信機205は、Bluetooth通信プロトコルと互換性のあるBluetooth送受信機であってもよい。一例では、Bluetoothプロトコルは、Bluetooth Low Energy(BLE)プロトコルであってもよい。さらに、送受信機205は、変調器および復調器を、ならびにアンテナ221および/またはアンテナ222を介して信号を生成し、受信するように構成される1つまたは複数のバッファおよびフィルタを、含む。さまざまな実施形態をBluetoothおよびWi-Fi通信プロトコルを参照して説明しているが、任意の適切なプロトコルが使用されてもよいことが理解されよう。
【0015】
さまざまな実施形態において、システム200は、処理要素および/または1つもしくは複数のプロセッサコアを使用して実装されたロジックを含み得る処理デバイス224をさらに含む。したがって、処理デバイス224は、以下でさらに詳細に記載するように、共存およびスケジュール動作を実施するように構成される。より具体的には、処理デバイス224に含まれる処理要素は、本明細書に開示するような共存およびスケジュール動作を実施するように構成され得るパケットトラフィックアービタおよびスケジューラを実装するように構成され得る。いくつかの実施形態では、パケットトラフィックアービタおよびスケジューラは、処理デバイス224に含まれるファームウェアに実装されてもよい。
【0016】
さらに、処理デバイス224は、WLAN伝送媒体に関連するものなど、無線伝送媒体に関連するハードウェアを制御するように構成された媒体アクセス制御(MAC)層を実装するように構成される1つまたは複数の構成要素を含む。一例では、処理デバイス224は、Bluetoothおよび/またはWi-Fiドライバなど、ドライバを実装するように構成され得るプロセッサコアブロック210を含んでもよい。処理デバイス224は、マイクロコードを含むように構成され得るデジタル信号プロセッサ(DSP)コアブロック212をさらに含んでもよい。
【0017】
さまざまな実施形態において、プロセッサコアブロック210は、無線プロトコルインターフェースの特定の部分をそれぞれ実装するように構成される複数のプロセッサコアを備える。例えば、Bluetoothプロトコルは、ソフトウェアがレイヤのスタックとして実装されるBluetoothスタックを使用して実装されてもよく、そのようなレイヤは、Bluetooth通信プロトコルを実装するために利用される特定の機能を区分化するように構成される。さまざまな実施形態において、スタックは、Bluetoothネットワークカプセル化プロトコル、無線周波数通信、サービスディスカバリプロトコルのための層、ならびにさまざまな他の高レベルデータ層を含む。さらに、スタックはまた、リンク管理プロトコル、ホストコントローラインターフェース、低エネルギーリンク層であり得るリンク層、ならびにさまざまな他のタイミング層を含む。
【0018】
システム200は、アンテナ221およびアンテナ222に接続される無線周波数(RF)回路202をさらに含む。さまざまな実施形態では、RF回路202は、RFスイッチ、ダイプレクサおよびフィルタなど、さまざまな構成要素を含んでもよい。
図2は、システム200を2つのアンテナを有するように示しているが、システム200は、単一のアンテナ、または任意の適切な数のアンテナを有し得ることが理解されよう。したがって、RF回路202は、伝送/受信のためのアンテナを選択するように構成されてもよく、アンテナ221などの選択されたアンテナと、バス211などのバスを介してシステム200の他の構成要素と、の間の接続を提供するように構成されてもよい。1つのRF回路を示しているが、無線デバイス201は、複数のRF回路を含み得ることが理解されよう。したがって、複数のアンテナの各々は、それ自体のRF回路を有してもよい。さらに、各々は、Wi-Fiのための第1のアンテナおよびRF回路、ならびにBluetoothのための第2のアンテナおよびRF回路など、特定の無線通信プロトコルに関連してもよい。
【0019】
システム200は、上述した、および以下でさらに詳細に記載する共存動作およびスケジュール動作に関連する1つまたは複数のデータ値を記憶するように構成されるメモリシステム208を含む。したがって、メモリシステム208は、記憶デバイスを含み、それは、そのようなデータ値を記憶するように構成された不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)とであってもよく、ローカルキャッシュを提供するように構成されたキャッシュを含んでもよい。さまざまな実施形態において、システム200は、システム200によって実施される処理動作を実施するように構成されるホストプロセッサ214をさらに含む。
【0020】
上述の構成要素のうちの1つまたは複数は、単一のチップ上に、または異なるチップ上に実装されてもよいことが理解されよう。例えば、送受信機204、送受信機205および処理デバイス224は、集積回路チップ220などの同じ集積回路チップ上に実装されてもよい。別の例では、送受信機204、送受信機205および処理デバイス224は、それぞれ独自のチップ上に実装されてもよく、したがって、マルチチップモジュールとして、またはプリント回路基板(PCB)などの共通基板上に、別々に配置されてもよい。システム200の構成要素は、低エネルギーデバイス、スマートデバイス、または自動車などのビークルの状況で構成され得ることも理解されよう。したがって、集積チップ220などのいくつかの構成要素は、第1の位置に実装されてもよい一方で、アンテナ221などの他の構成要素は、第2の位置に実装されてもよく、両者間の接続は、RF回路202などの接続器を介して実装されてもよい。
【0021】
図3は、いくつかの実施形態により実施される、共存強化のための方法の例を例示している。以下でさらに詳細に記載するように、方法300などの方法を実施して、2つの送受信機間のアクティビティ重複を可能にすることによって、共存する送受信機による通信媒体の使用効率を改善することができる。より具体的には、重複する送信アクティビティは、共存する送受信機のうちの1つの媒体可用性を高めるために選択的に実施されてもよい。
【0022】
方法300は、スケジュール情報がスケジューラにおいて受信され得る動作302を実施してもよい。さまざまな実施形態において、スケジュール情報は、指定された期間中の第1の送受信機のアクティビティを識別する。したがって、スケジューラは、第1の送受信機に関連する通信媒体アクティビティが差し迫っていることを示すスケジュール情報を受信してもよい。
【0023】
方法300は、指定された期間中の第2の送受信機のアクティビティが識別され得る動作304を実施し得る。したがって、第2の送受信機に関連する追加のスケジュール情報を受信および/または取得してもよく、第2の送受信機に関連する通信媒体アクティビティを識別してもよい。
【0024】
方法300は、第1の送受信機の送信アクティビティと第2の送受信機の送信アクティビティとの重複に基づいて、第2の送受信機のアクティビティがスケジュールされる動作306を実施し得る。以下でさらに詳細に記載するように、第2の送受信機の送信アクティビティの終了が、第1の送受信機の送信アクティビティの終了と一致するように、第2の送受信機の送信アクティビティは、スケジュールされ得る。したがって、第1の送受信機および第2の送受信機の送信アクティビティは、ほぼ同時に重複し、終了してもよい。以下でさらに詳細に記載する、スケジューラはまた、第2の送受信機に関連する後続の確認応答ブロックが第1の送受信機のいかなるアクティビティとも重複しないことを保証し得る。本明細書に開示するように、一致する終了は、正確に一致する必要はないが、時間的に比較的近くてもよいことが理解されよう。
【0025】
図4は、いくつかの実施形態により実施される、共存強化のための方法の別の例を例示している。上述したのと同様に、方法400などの方法を実施して、2つの送受信機間のアクティビティ重複を可能にすることによって、共存する送受信機による通信媒体の使用効率を改善することができる。以下でさらに詳細に記載するように、1つまたは複数のスケジューラは、共存する送受信機ごとのスケジュール情報を管理し、送信アクティビティの重複を選択的に可能にして、共存する送受信機のうちの1つまたは複数への媒体可用性を高めるために使用される。
【0026】
方法400は、BLEスケジューラを使用してスケジュール情報をフェッチし得る動作402を実施し得る。さまざまな実施形態において、スケジュール情報は、指定された期間中のBLE送受信機のアクティビティを識別する。上述したように、アクティビティは、Auracast動作の実施中に発生し得るような、オーディオストリーミングアクティビティであってもよい。したがって、そのようなアクティビティは、スケジュールにおいて指定された持続時間および周期性を有し、そのようなスケジュールは、BLE送受信機のスケジューラによって管理される。したがって、動作402中、BLEスケジューラは、BLE送受信機の次のアクティビティ期間のスケジュール情報を生成し、スケジュール情報は、BLE送受信機の送信期間および受信期間など、さまざまなアクティビティのブロックを識別する。
【0027】
方法400は、スケジュール情報がWLANスケジューラで受信される動作404を実施し得る。したがって、スケジュール情報は、BLEスケジューラから、2つの共存する送受信機間の通信インターフェースを介して、WLANスケジューラに提供される。上述したように、スケジュール情報は、指定された期間中のBLE送受信機のアクティビティを識別する。したがって、BLE送受信機のアクティビティを識別し、BLE送受信機に関連する通信媒体アクティビティが差し迫っていることも示すスケジュール情報を、WLANスケジューラは受信する。
【0028】
いくつかの実施形態では、差し迫ったBLEアクティビティの識別は、1つまたは複数の他のデータ値および/または信号に基づいて識別される。例えば、BLE送信アクティビティが、BLE受信アクティビティに先行する場合、BLE送受信機が、BLE受信からBLE送信に遷移するとき、バスビットはトグルされる。したがって、いくつかの実施形態では、WLANスケジューラは、バスビットのトグルを、差し迫ったBLE送信アクティビティを示すものとして検出し、識別するように構成される。
【0029】
方法400は、指定された期間中のWLAN送受信機のアクティビティが識別される動作406を実施し得る。したがって、WLANスケジューラは、WLAN送受信機に関連する追加のスケジュール情報を取得し、WLAN送受信機に関連する通信媒体アクティビティが識別される。
【0030】
方法400は、識別されたBLEアクティビティおよびWLANアクティビティに含まれる送信動作があるか否かを決定し得る動作408を実施し得る。そのような決定は、WLANスケジューラが実施するスケジュール情報の解析に基づいて行われる。より具体的には、WLANスケジューラは、識別されたアクティビティのブロックの各々を見て、送信動作が識別されているか否かを決定する。識別された送信動作がないと決定された場合、方法400は、WLAN送受信機のアクティビティが、BLE送受信機の受信および/または送信動作を可能にするためにキャンセルされ得る動作410に進み得る。さまざまな実施形態では、WLAN送受信機はまた、BLE送受信機のアクティビティの既知の持続時間にわたって保護フレームを送信する。RFアクティブ信号が、アサートされ、WLAN送受信機によって検出された後であるが、BLEアクティビティの開始前に、保護フレームは、送信されてもよい。いくつかの実施形態では、WLANアクティビティをキャンセルする代わりに、WLANアクティビティは、識別された競合に基づいて修正される。例えば、WLANアクティビティはキャンセルされず、その代わりに、識別されたBLEアクティビティの周りでWLANアクティビティをスケジュールすることによって、識別された競合を回避するように再スケジュールされてもよい。送信動作が識別されたと決定された場合、方法400は、動作412に進み得る。
【0031】
したがって、動作412の間、確認応答ブロックがBLEアクティビティと重複するか否かを決定する。したがって、WLANスケジューラは、WLAN送受信機が別の無線デバイスからの確認応答信号をリスンする確認応答ブロックのタイミングおよび持続時間を識別する。そのような確認応答ブロックは、WLANプロトコルに従ってWLAN送信ブロックに続く。したがって、識別されたBLEアクティビティが確認応答ブロックに割り当てられた期間中に発生したか否かを、WLANスケジューラは決定する。この期間中に、BLEアクティビティが識別された場合、方法400は、WLANアクティビティがキャンセルまたは再スケジュールされる動作410に進み得る。この期間中にBLEアクティビティが識別されない場合、方法400は動作414に進む。
【0032】
したがって、動作414中、WLANアクティビティのブロックは、関連する確認応答ブロックの受信がBLEアクティビティと重複しないようにスケジュールされる。より具体的には、WLAN送信ブロックの終了が、BLE送信ブロックの終了と一致するように、WLANアクティビティは、スケジュールされてもよい。上述したのと同様に、WLAN送信アクティビティの終了が、BLE送信アクティビティの終了と一致するように、WLAN送受信機の送信アクティビティは、スケジュールされる。したがって、WLANスケジューラは、BLE送信ブロックとWLAN送信ブロックの終了時間を調整し、この調整に少なくとも部分的に基づいて、WLANスケジュールを生成する。さまざまな実施形態では、WLANスケジューラは、時間オフセットを導入するように構成される。したがって、WLAN送信ブロックの終了がBLE送信ブロックの終了にオフセットを加えたときに生じるようなオフセットを、終了点の調整は含み得る。そのような調整に関するさらなる詳細は、
図6~
図8に関して、以下でさらに詳細に記載する。
【0033】
以下でさらに詳細に記載するように、いくつかの実施形態では、WLAN送信ブロックのスケジュールはまた、保護フレームのスケジュールを含む。例えば、WLANスケジューラは、不必要なWLAN送信時間を低減し、全体的な電力消費を低減するために、BLE送信期間の開始と一致するclear-to-send(CTS)フレームをスケジュールする。いくつかの実施形態では、保護フレームの使用に加えて、またはその代わりに、1つまたは複数の他の動作が実施される。例えば、WLANスケジューラは、WLANアクティビティにスケーリング係数を適用するように構成される。したがって、WLANスケジューラは、BLE送信アクティビティの持続時間に好適にマッチするように、WLANアクティビティに関連するレートをスケールダウンしてもよい。
【0034】
図5は、いくつかの実施形態により実施される、共存強化のための方法の追加の例を例示している。上述したのと同様に、方法500などの方法を実施して、2つの送受信機間のアクティビティ重複を可能にすることによって、共存する送受信機による通信媒体の使用効率を改善することができる。以下でさらに詳細に記載するように、1つまたは複数のスケジューラは、媒体の使用効率および可用性をさらに改善するために、複数の送信期間がともにスティッチングされ得るか否かを決定するように構成される。
【0035】
方法500は、BLEスケジューラを使用してスケジュール情報をフェッチし得る動作502を実施し得る。上述したのと同様に、スケジュール情報は、指定された期間中のBLE送受信機のアクティビティを識別し、そのようなアクティビティは、スケジュールにおいて指定された持続時間および周期性を有し、そのようなスケジュールは、BLE送受信機のスケジューラによって管理される。したがって、動作502中、BLEスケジューラは、BLE送受信機の次のアクティビティ期間のスケジュール情報を生成し、スケジュール情報は、BLE送受信機の送信期間および受信期間など、さまざまなアクティビティブロックを識別する。
【0036】
方法500は、スケジュール情報がWLANスケジューラで受信される動作504を実施し得る。上述したのと同様に、スケジュール情報は、BLEスケジューラから、2つの共存する送受信機間の通信インターフェースを介して、WLANスケジューラに提供される。上述したように、スケジュール情報は、指定された期間中のBLE送受信機のアクティビティを識別する。したがって、BLE送受信機のアクティビティを識別し、BLE送受信機に関連する通信媒体アクティビティが差し迫っていることも示すスケジュール情報を、WLANスケジューラは受信する。
【0037】
方法500は、WLAN送信ブロックがスケジュールされ得るか否かを決定する動作506を実施し得る。上述したのと同様に、そのような決定は、BLE送受信機とWLAN送受信機との両方の送信アクティビティの識別に基づいて、BLE送信ブロックよりも短いWLAN送信ブロックの識別に基づいて、およびBLEアクティビティと競合しないWLAN送受信機の確認応答ブロックに基づいて、行われてもよい。WLAN送信ブロックをスケジュールできないと決定した場合、方法500は、WLANアクティビティがキャンセルされる動作508に進む。WLAN送信ブロックをスケジュールできると決定した場合、方法500は動作510に進む。
【0038】
したがって、動作510の間、WLAN送信ブロックの終了が、BLE送信ブロックの終了と一致するように、WLANアクティビティのブロックは、スケジュールされる。上述したのと同様に、WLANスケジューラは、BLE送信ブロックとWLAN送信ブロックの終了時間を調整し、この調整に少なくとも部分的に基づいて、WLANスケジュールを生成する。また上述したように、WLANスケジューラは、時間オフセットを導入し、さらに、1つまたは複数の保護フレームを使用してもよい。したがって、WLANアクティビティのスケジュールは、1つまたは複数のclear-to-send(CTS)フレームのスケジュールも含み得る。
【0039】
方法500は、別のWLAN送信ブロックがスケジュールされ得るか否かを決定し得る動作512を実施し得る。そのような決定は、後続のWLAN送信ブロックの持続時間と、後続のBLE送信ブロックの開始時間と、に基づいて行われてもよい。したがって、WLANスケジューラは、後続のWLAN送信ブロックおよびその関連する確認応答ブロックに対応するために、第1の確認応答ブロックの終了と、後続のBLE送信ブロックの開始と、の間に十分な時間があるか否かを決定する。そのような決定に関するさらなる詳細は、
図6を参照して以下でさらに詳細に記載する。別のWLAN送信ブロックがスケジュールされ得ると決定された場合、方法500は、動作510に戻り得る。別のWLANアクティビティをスケジュールできないと決定した場合、方法500は、終了し得る。
【0040】
図6は、いくつかの実施形態により実施される、共存技術のタイミング図の例を例示している。上述したのと同様に、共存する送受信機の中程度の使用効率は、送受信機間のアクティビティ重複を可能にすることによって改善され得る。また上述したように、1つまたは複数のスケジューラは、共存する送受信機ごとのスケジュール情報を管理し、送信アクティビティの重複を選択的に可能にして、共存する送受信機のうちの1つまたは複数への媒体可用性を高めるために使用される。したがって、
図600は、共存する送受信機に関連するアクティビティのさまざまな実施態様を示す、タイミング
図601、タイミング
図611およびタイミング
図617など、いくつかのタイミング図を示している。
【0041】
より具体的には、タイミング
図601は、第1の送受信機に関連するアクティビティブロックを示している。いくつかの実施形態によれば、第1の送受信機は、Bluetooth送受信機である。Bluetooth送受信機は、BLE送受信機であってもよく、そして、広告602、二次広告604、定期的な広告608およびブロードキャスト610のようなブロードキャスト動作、のためのさまざまな動作およびアクティビティブロックを有してもよい。タイミング
図611に示すように、そのようなアクティビティブロックは、BT RFアクティブブロック612で示すBluetooth RFアクティブ信号に対応することができる。Bluetooth RFアクティブ信号がアサートされない時間は、送信動作および受信動作に関して第2の送受信機が利用可能であり得る。いくつかの実施形態では、第2の送受信機は、WLAN送受信機である。そのような利用可能時間を、機会ブロック614で示している。さらに、ブロック616は、利用可能な時間のウィンドウが第2の送受信機にとって狭すぎるので、通信媒体が使用されない時間を示す。したがって、ブロック616は、通信媒体の未使用の機会を表す。
【0042】
タイミング
図617は、BT RFアクティブブロック612および機会ブロック620を再び示している。送信アクティビティの選択的な重複が可能にされるこの例では、機会ブロック620は、受信動作の機会を表す。機会ブロック622は、第2の送受信機の送信動作のための利用可能な時間を示す。タイミング
図617に示すように、送信動作の機会は拡大されており、通信媒体上に未使用の機会の期間はない。
【0043】
図7は、いくつかの実施形態により実施される、共存技術のタイミング図の別の例を例示している。上述したのと同様に、共存する送受信機の中程度の使用効率は、送受信機間のアクティビティ重複を可能にすることによって改善され得る。
図700に示すように、第2の送受信機の複数の送信動作は、第1の送受信機のアクティビティによって許可された場合、連続的にスティッチングされ、実施されてもよい。より具体的には、Bluetooth送受信機などの第1の送受信機の送信アクティビティを、ブロック702などのブロックで示している。さらに、送信動作および対応する確認応答受信動作を、それぞれブロック704およびブロック706で示している。
図700に示すように、ブロック702およびブロック704に関連する送信動作は重複するが、ブロック706は、任意の他のブロックと重複せず、受信することは明らかである。さらに、スケジューラは、送信ブロック702と707との間に十分な時間があると決定し、それぞれブロック708およびブロック710で示す追加の送信ブロックおよび確認応答受信ブロックをスケジュールする。
【0044】
図8は、いくつかの実施形態により実施される、共存技術のタイミング図のさらなる例を例示している。上述したのと同様に、共存する送受信機の中程度の使用効率は、送受信機間のアクティビティ重複を可能にすることによって改善され得る。
図800に示すように、保護フレーム804などの保護フレームは、送信動作の調整を容易にし、無線デバイスの全体的な効率を改善するために使用される。上述したのと同様に、
図800は、ブロック802およびブロック806によってそれぞれ表される第1の送受信機および第2の送受信機の送信動作を示している。さまざまな実施形態において、ブロック802で表す送信周期が、ブロック806で表す送信周期と比較して相対的に長いとき、保護フレーム804は、ブロック802およびブロック806の終了点の調整を容易にするために使用される。より具体的には、WLAN送受信機は、RFアクティブ信号に基づいて、BLE送受信機のアクティビティの持続時間を識別してもよい。WLAN送受信機はまた、データパケットに対するWLAN送信動作の持続時間を識別してもよい。次いで、保護フレーム持続時間+WLAN送信アクティビティが、BLEアクティビティの識別された持続時間に等しくなるように、WLAN送受信機は、保護フレームをスケジュールしてもよい。このようにして、保護フレームを構成し、スケジュールしてもよい。確認応答受信ブロックを、ブロック808で表す。保護フレーム804はまた、関連するNAV持続時間ブロック805を有してもよい。
【0045】
図800は、ブロック810で示す追加の送信動作をさらに示し、対応する確認応答受信ブロックを有するブロック812を、ブロック814で表す。
図800に示すように、ブロック810がブロック812に対して短いので、保護フレームは、ブロック810およびブロック812の終了を調整するために使用されない。このようにして、保護フレームの使用は、第1の送受信機および第2の送受信機の送信動作に関連する1つまたは複数の送信パラメータに基づいて選択的で、動的に実施され得る。上述したように、保護フレームは、CTSフレームであってもよいが、任意の適切なデータフレームを使用してもよい。
【0046】
前述の概念は、理解を明確にするために詳細に説明しているが、添付の特許請求の範囲内で特定の変更および修正が実施され得ることは明らかであろう。プロセス、システムおよびデバイスを実装する多くの代替方法があることに留意されたい。したがって、本実施例は、例示的であり、限定的ではないと考えられるべきである。
【外国語明細書】