(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180391
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】ウィンドウシェード及びそのパネルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
E06B 9/26 20060101AFI20241219BHJP
【FI】
E06B9/26
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024152816
(22)【出願日】2024-09-05
(62)【分割の表示】P 2023524115の分割
【原出願日】2021-10-22
(31)【優先権主張番号】63/105,493
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518290445
【氏名又は名称】テー ヨー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】フアン,チン-ティェン
(72)【発明者】
【氏名】フアン,ティェン-フォン
(57)【要約】
【課題】 構造が簡素で製造が容易なパネルアセンブリを提供する。
【解決手段】 ウィンドウシェードのためのパネルアセンブリは、多層構造の支持シートに接合される互いに隣接する第1及び第2の細長ストリップを含む。各細長ストリップは、互いに反対の第1及び第2の端部と、第1及び第2の縁の間の主ストリップ部とを含み、第1及び第2の縁は第1及び第2の折り畳み線に沿ってそれぞれ主ストリップ部に隣接し、第1の縁は第1の折り畳み線と第1の端部との間で延在し、第2の縁は第2の折り畳み線と第2の端部との間で延在し、第2の縁は第2の折り折り畳み線と実質的に平行な第3の折り畳み線を含む。第1の縁は支持シートに接合され、第2の縁は第3の折り畳み線と第2の端部との間の縁部で支持シート又は第2の細長ストリップに接合されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウィンドウシェードのためのパネルアセンブリであって、
多層構造を有する支持シートと、
前記支持シートに接合される複数の細長ストリップであって、前記支持シートと該細長ストリップとは複数のセルを形成し、該細長ストリップは互いに隣接する第1の細長ストリップ及び第2の細長ストリップを少なくとも含み、該第1の細長ストリップ及び該第2の細長ストリップのそれぞれは単層の材料でできている、複数の細長ストリップと、
を含み、
前記第1の細長ストリップ及び第2の細長ストリップのそれぞれは、互いに反対の第1の端部及び第2の端部と、第1の縁と第2の縁との間に位置する主ストリップ部とを有し、該第1の縁は第1の折り畳み線に沿って該主ストリップ部に隣接するとともに、該第1の折り畳み線と前記第1の端部との間で延在し、該第2の縁は第2の折り畳み線に沿って前記主ストリップ部に隣接するとともに、該第2の折り畳み線と前記第2の端部との間で延在し、前記第2の縁は、前記第2の折り畳み線と実質的に平行な第3の折り畳み線を含み、
前記第1の細長ストリップ及び前記第2の細長ストリップのそれぞれの第1の縁は前記支持シートに接合され、前記第1の細長ストリップの第2の縁は、前記第3の折り畳み線と前記第1の細長ストリップの第2の端部との間の第1の縁部で前記第2の細長ストリップに接合され、前記第2の折り畳み線と前記第1の細長ストリップの第3の折り畳み線との間の第2の縁部で前記第2の細長ストリップに接合されていない、パネルアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の細長ストリップ及び前記第2の細長ストリップのそれぞれは、前記第1の端部から前記第2の端部まで延在するとともに、前記主ストリップ部と、前記第1の縁及び前記第2の縁とにわたって広がる互いに反対の第1のストリップ面及び第2のストリップ面を有し、前記第1の細長ストリップ及び前記第2の細長ストリップのそれぞれの第1の縁は前記第1のストリップ面又は前記第2のストリップ面上で前記支持シートに接合されている、請求項1に記載のパネルアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の細長ストリップ及び前記第2の細長ストリップのそれぞれの第1の縁は、前記第1のストリップ面上で前記支持シートに接合され、前記第1の細長ストリップの第2の縁の第1の縁部は前記第1のストリップ面上で前記第2の細長ストリップに接合されている、請求項2に記載のパネルアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の細長ストリップの第2の縁の第1の縁部は、前記第1の細長ストリップの第2の端部が前記支持シートに隣接して位置する状態で、前記第2の細長ストリップの主ストリップ部に接合されている、請求項3に記載のパネルアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の細長ストリップ及び前記第2の細長ストリップのそれぞれの第1の縁は、前記第2のストリップ面上で前記支持シートに接合され、前記第1の細長ストリップの第2の縁の第1の縁部は、前記第1のストリップ面上で前記第2の細長ストリップに接合されている、請求項2に記載のパネルアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の細長ストリップの第2の縁の第1の縁部は、前記第1の細長ストリップの第2の端部が前記第2の細長ストリップの第1の折り畳み線に隣接して位置した状態で、前記第2の細長ストリップの主ストリップ部に接合されている、請求項5に記載のパネルアセンブリ。
【請求項7】
前記支持シートの多層構造は不透明材料でできた少なくとも1つの層を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のパネルアセンブリ。
【請求項8】
前記支持シートの多層構造は、前記不透明材料の層に接合される、織布又は不織布でできたファブリック層を含む、請求項7に記載のパネルアセンブリ。
【請求項9】
前記支持シートの多層構造は、不透明材料できた少なくとも1つの層を含み、前記第1の細長ストリップ及び前記第2の細長ストリップのそれぞれは、単層の織布又は不織布を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のパネルアセンブリ。
【請求項10】
前記支持シートの多層構造は、前記不透明材料の層に接合される、織布又は不織布でできたブリック層を含み、前記第1の細長ストリップ及び前記第2の細長ストリップのそれぞれは、前記支持シートのファブリック層に接合されている、請求項9に記載のパネルアセンブリ。
【請求項11】
前記支持シートの多層構造の少なくとも1つの層はポリエステルでできている、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のパネルアセンブリ。
【請求項12】
前記第1の折り畳み線、前記第2の折り畳み線及び前記第3の折り畳み線はミシン目又は折り目によって形成されている、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のパネルアセンブリ。
【請求項13】
ローラーを有するヘッドフレームと
請求項1乃至12のいずれか一項に記載のパネルアセンブリと、
を含むウィンドウシェードであって、
前記パネルアセンブリは前記ローラーに接続され、前記ローラーは前記パネルアセンブリを巻き取り、巻き出すために回転可能である、ウィンドウシェード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、その開示が参照により本願に組み込まれている、2020年10月26日に出願された米国仮特許出願番号第63/105493号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、ウィンドウシェード及びウィンドウシェードのためのパネルアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
一部の従来のウィンドウシェードは、窓の開口を覆うために複数のセルで構成されるパネルを用いり得る。例えば、一部のアプローチは、複数の横方向ストリップを互いに重ねて取り付けてセルを形成することを提案し、各横方向ストリップを隣接するセルの前及び後を交互に形成するように配置される。これらのアプローチは構造が複雑で、製造のコスト効率が悪い。さらに、セルは使用の間に意図したように畳まれるか又は広げられないことがあり、パネルの外観及び断熱性を提供するセルの能力に影響し得る。
【0004】
したがって、製造がより容易で、上記の課題に対処可能な改善されたウィンドウシェードに対するニーズがある。
【発明の概要】
【0005】
本願は、構成が比較的簡素で、上記の課題に対処可能なウィンドウシェード及びパネルアセンブリを説明する。
【0006】
一態様によれば、ウィンドウシェードのためのパネルアセンブリは、支持シートと、支持シートに接合された複数の細長ストリップとを含み、支持シートと細長ストリップとは複数のセルを形成し、該細長ストリップは互いに隣接する第1の細長ストリップ及び第2の細長ストリップを少なくとも含む。第1の細長ストリップ及び第2の細長ストリップのそれぞれは、互いに反対の第1の端部及び第2の端部と、第1の縁と第2の縁との間に位置する主ストリップ部とを有し、該第1の縁は第1の折り畳み線に沿って該主ストリップ部に隣接するとともに、該第1の折り畳み線と第1の端部との間で延在し、該第2の縁は第2の折り畳み線に沿って主ストリップ部に隣接するとともに、該第2の折り畳み線と第2の端部との間で延在し、2の縁は、第2の折り畳み線と実質的に平行な第3の折り畳み線を含む。第1の縁は支持シートに接合され、第2の縁は、第3の折り畳み線と第2の端部との間の第1の縁部で支持シート又は第2の細長ストリップに接合され、第2の折り畳み線と第3の折り畳み線との間の第2の縁部で前支持シート及び前記第2の細長ストリップに接合されていない。
【0007】
さらに、本願は、パネルアセンブリが組み込まれたウィンドウシェードを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、ウィンドウシェードの一実施形態を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1のウィンドウシェードを示す前面図である。
【
図3】
図3は、
図1のウィンドウシェードを示す側面図である。
【
図4】
図4は、
図1に示すウィンドウシェードの分解図である。
【
図5】
図5は、ウィンドウシェードのパネルアセンブリを形成するための2つの隣接する細長ストリップの接続を示す側面図である。
【
図6】
図6は、1つの細長ストリップの一部を示す概略平面図である。
【
図7】
図7は、折り目によって形成された折り目を有する1つの細長ストリップの一部を示す概略平面図である。
【
図8】
図8は、パネルアセンブリを形成するために細長ストリップを結合する変種の方法を示す側面図である。
【
図9】
図9は、パネルアセンブリを形成するための細長ストリップを接合する別の変種の方法を示す側面図である。
【
図10】
図10は、パネルアセンブリで用いられるサポートシートの層構造を示す概略図である。
【
図11】
図11は、パネルアセンブリで用いられるサポートシートの層構造を示す概略図である。
【
図12】
図12は、パネルアセンブリで用いられるサポートシートの層構造を示す概略図である。
【
図13】
図13は、パネルアセンブリで用いられる細長ストリップの層構造を示す概略図である。
【
図14】
図14は、パネルアセンブリで用いられる細長ストリップの層構造を示す概略図である。
【
図15】
図15は、パネルアセンブリで用いられる細長ストリップの層構造を示す概略図である。
【
図16】
図16は、主ストリップ部及びその周辺に異なる層構造を有する細長ストリップの例を示す概略図である。
【
図17】
図17は、主ストリップ部及びその周辺に異なる層構造を有する細長ストリップの例を示す概略図である。
【
図18】
図18は、主ストリップ部及びその周辺に異なる層構造を有する細長ストリップの例を示す概略図である。
【
図19】
図19は、パネルアセンブリの底端に提供される一部の構造の詳細を示す斜視図である。
【
図20】
図20は、パネルアセンブリの底端にあるレールの接続を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1はウィンドウシェード100の一実施形態を示す斜視図であり、
図2及び
図3は、それぞれウィンドウシェード100の前面図及び側面図であり、
図4はウィンドウシェード100の一部の構造の詳細を示す分解図である。
図1~
図4を参照して、ウィンドウシェード100は、ヘッドフレーム102と、パネルアセンブリ104と、パネルアセンブリ104の動きを制御するためにヘッドフレーム102と共に組み立てられた作動システムとを含むことができる。
【0010】
作動システムは、ローラー106と、操作部材110を有する制御装置108とを含み得る。ローラー106はパネルアセンブリ104の端部104Aに接続され、ヘッドフレーム102に枢動可能に接続されている。構成の一例によれば、ローラー106のスロット内にパネルアセンブリ104の端部104Aに連結されたアンカーストリップ112を挿入することにより、ローラー106がパネルアセンブリ104に接続され得る。ヘッドフレーム102は、細長いレール102Cに取り付けられた2つのサイドブラケット102A及び102Bを含むことができ、ローラー106は、サイドブラケット102Aに固定接続された固定軸114の周りに枢動可能に接続された一端を有する。制御装置108はローラー106の他端に連結され、操作部材110がヘッドフレーム102の外に延びた状態でサイドブラケット102Bに取り付けられている。操作部材110の例としては、限定されないが、ビードチェーン等の閉ループ要素が挙げられる。この構成により、ローラー106はパネルアセンブリ104を巻き取り、巻き出すために回転可能であり、操作部材110はローラー106をいずれかの方向に駆動するために動作可能である。
【0011】
図1~
図4を参照して、パネルアセンブリ104は支持シート120と、支持シート120に接合された複数の細長ストリップ122を含む。支持シート120は第1の方向に沿って長さLを有し、第1の方向と直交する第2の方向に沿って幅Wを有する。細長ストリップ122は、長さLに沿って互いに隣接して支持シート120に接合され、その長さは支持シート120の幅Wと実質的に等しい。支持シート120及び細長ストリップ122は、長さLに沿って互いに隣接して分布する複数のセル124を形成でき、各セル124は中空状の内部を有する。細長ストリップ122を支持シート120に押し付けてセル124を畳むことができ、支持シート120から離してセル124を広げることができる。パネルアセンブリ104が展開されると、セル124が広がり、断熱が提供できる。
【0012】
細長ストリップ122は同様の構造を有し、パネルアセンブリ104を形成するために同様の方法で支持シート120の長さLに沿って取り付けられる。細長ストリップ122の接続は、
図5及び
図6に照らしてより良好に理解でき、
図5は細長ストリップ122の隣接する2つのもの(隣接する細長ストリップ122A及び122Bとして指定)の接続を示す側面図であり、
図6は細長ストリップ122のうちの1つの一部を示す概略平面図である。
図1~
図6を参照して、細長ストリップ122のそれぞれは、互いに反対の2つ端部130及び132と、2つの反対のストリップ面134及び136と、2つの縁140及び142の間に位置する主ストリップ部138とを有する。縁140は、折り畳み線144に沿って主ストリップ部138に隣接し、折り畳み線144と端部130との間で延在する。縁142は、別の折り畳み線146に沿って主ストリップ部138に隣接し、折り畳み線146と端部132との間で延在する。折り畳み線144及び146は互いに実質的に平行であり、細長ストリップ122の長さ方向(すなわち、支持シート120の幅Wに対応)に沿って延びる。さらに、縁142は、折り畳み線146と実質的に平行で、折り畳み線146と端部132との間に位置する折り畳み線148を含む。これにより、縁142は、端部132と折り畳み線148との間に延びる縁部150Aと、2つの折り畳み線146及び148の間に延びる縁部150Bとを有する。細長ストリップ122のそれぞれでは、2つのストリップ面134及び136のそれぞれは、端部130から端部132に延び、主ストリップ部138と、2つの縁140及び142とにわたって広がる。
【0013】
各細長ストリップ122において折り畳み線144、146及び148を形成するために、様々な方法が適用され得る。
図6に示す例では、折り畳み線144、146及び148のそれぞれは目打ち線152によって形成されている。目打ち線152は、互いに間隔を空けて配置され、2つのストリップ面134及び136の一方又は両方を貫通する複数の穿孔を含む。
図7は、折り畳み線144、146及び148のそれぞれが折り目154によって形成可能な別の例を示す概略図である。折り目154は、例えば、ストリップ面134及び/又はストリップ面136に対して押し付けられる圧延ブレードを用いて形成される。折り畳み線144、146及び148を形成するのに適用される方法は、細長ストリップ122の厚さ及び/又は細長ストリップ122の材料に応じて選択され得る。細長ストリップ122のそれぞれに設けられる折り畳み線144、146及び148は、使用の間にセル124の折り畳み及び展開を促進できる。
【0014】
パネルアセンブリ104を形成するために、細長ストリップ122
Bの縁140が支持シート120に接合され、細長ストリップ122Aの縁140は支持シート120の長さLに沿って細長ストリップ122Bの縁140から離れた位置で支持シート120に接合されている。細長ストリップ122Aの他方の縁142は、縁部150Aで支持シート120に又は細長ストリップ122Bに接合され、縁部150Bで支持シート120及び細長ストリップ122Bに接合されない(unbonded)ようにできる。同様に、細長ストリップ122Bの縁142は、縁部150Aで支持シート120又は別の隣接する細長ストリップ(図示せず)に接合され、縁部150Bで支持シート120及び別の隣接する細長ストリップに接合されないようにできる。(細長ストリップ122A及び122Bを含む)細長ストリップ122を接合するために適用される技術の例としては、限定されないが、接着剤接合、超音波接合があげられる。
【0015】
図5の例では、細長ストリップ122Aの縁140をストリップ面134上で支持シート120に接合し、細長ストリップ122Aの縁部150Aを同じストリップ面134上で細長ストリップ122Bに接合できる。例えば、細長ストリップ122Aの縁140は、そのストリップ面134に塗布された第1の接着層を有することができ、細長ストリップ122Aの縁部150Aは、そのストリップ面134に塗布された第2の接着層を有することができる。その後、細長ストリップ122Aの縁140が第1の接着層により支持シート120に接合され、細長ストリップ122Aの縁部Aが第2の接着層により細長ストリップ122Bの折り畳み線144に隣接する位置で細長ストリップ122Bの主ストリップ部138のストリップ面134に接合されるように細長ストリップ122Aを配置できる。各細長ストリップ122は、前で説明したように順次接合してパネルアセンブリ104を形成でき、支持シート120と、それに取り付けられた細長ストリップ122は、支持シート120の長さLに沿って互いに隣接する複数のセル124を形成すできる。各細長ストリップ122では、折り畳み線144、146及び148は、セル124を畳み、広げるために、支持シート120の方に及び支持シート120から離れる方に主ストリップ部138を動かすのを促進する。
【0016】
図5の接合方法とは別に、
図8及び
図9に示すように、細長ストリップ122を接合するために他の変形例が適用され得る。
【0017】
図8の例では、細長ストリップ122Aの縁140をストリップ面136で支持シート120に接合し、細長ストリップ122Aの縁部150Aをストリップ面134で細長ストリップ122Bに接合できる。例えば、細長ストリップ122Aの縁140は、そのストリップ面136に塗布された第1の接着層を有することができ、細長ストリップ122Aの縁部150Aは、そのストリップ面134に塗布された第2の接着層を有することができる。細長ストリップ122Aの縁140が第1の接着層により支持シート120に接合され、細長ストリップ122Aの縁部Aが第2の接着層により細長ストリップ122Bの折り畳み線144に隣接する位置で細長ストリップ122Bの主ストリップ部138のストリップ面134に接合されるように細長ストリップ122Aを配置できる。細長ストリップ122のそれぞれは、前で説明したように順次接合されて、パネルアセンブリ104を形成できる。
【0018】
図9の例では、細長ストリップ122Aの縁140をストリップ面134で支持シート120に接合し、細長ストリップ122Aの縁分Aを同じストリップ面134で支持シート120に接合できる。例えば、細長ストリップ122Aの縁140は、そのストリップ面136に塗布された第1の接着層を有することができ、細長ストリップ122Aの縁部150Aは、同じストリップ面134に塗布された第2の接着層を有することができる。細長ストリップ122Aの縁140が第1の接着層により支持シート120に接合され、細長ストリップ122Aの縁部Aが第2の接着層により細長ストリップ122Bの折り畳み線144に隣接する位置で細長ストリップ122Bの主ストリップ部138のストリップ面134に接合されるように細長ストリップ122Aを配置できる。細長ストリップ122のそれぞれは、前で説明したように順次接合されて、パネルアセンブリ104を形成できる。
【0019】
別の例によれば、
図8に示すように、細長ストリップ122Aの縁140をストリップ面136上で支持シート120に接合し、細長ストリップ122Aの縁部140Aをストリップ面134上で、細長ストリップ122Bの折り畳み線144に隣接する細長ストリップ122Bの縁140及び/又は支持シート120に接合でき、細長ストリップ122Bの縁140は、細長ストリップ122Aの縁140のように支持シート120に接合される。例えば、細長ストリップ122Aの縁140は、そのストリップ面136に塗布された第1の接着層を有することができ、細長ストリップ122Aの縁部150Aは、そのストリップ面134に塗布された第2の接着層を有することができる。その後、細長ストリップ122Aの縁140が第1の接着層により支持シート120に接合され、細長ストリップ122Aの縁部Aが第2の接着層により細長ストリップ122Bの折り畳み線144に隣接する位置で細長ストリップ122Bの縁140及び/又は支持シート120に接合されるように細長ストリップ122Aを配置できる。細長ストリップ122のそれぞれは、前で説明したように順次接合されて、パネルアセンブリ104を形成できる。
【0020】
図1~
図9を参照して、支持シート120は単層であっても、多層構造であってよく、所望のシェーディング効果にしたがって選択され得る。例えば、支持シート120は単層、二層、三層又はそれ以上であり得る。支持シート120を作製するために用いられる材料は、所望の光透過率、外観、機械的特性等の支持シート120の所望の特性にしたがって選択され得る。支持シート120のための好適な材料の例としては、限定されないが、不透明材料、織布又は不織布等の半透明材料及びメッシュ生地が挙げられる。
【0021】
図10は、支持シート120が例えば不織布であり得る単層160を有する例を示す概略図である。
図10の単層構造は、半透明の支持シート120を作製するために例示的に適合され得る。
【0022】
図11は、支持シート120が互いに接合された2つの材料層160A及び160Bを有する例を示す概略図であり、材料層160Aは不透明なポリエステル材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート、PET)で作製でき、層160Bは織布又は不織布であり得る。
図12は、支持シート120が互いに接合された3つの材料層160A、160B及び160Cを有する別の可能な例を示す概略図であり、2つの材料層160B及び160Cの間に挟まれた材料層160Aは不透明なポリエステル材料(例えばPET)で作製でき、2つの材料層160B及び160Cのそれぞれは織布又は不織布であり得る。
図11及び
図12に示す層構造のいずれかを有する支持シート120は、光の通過を実質的に遮断できる。
【0023】
図1~
図9を参照して、細長ストリップ122のそれぞれは単層又は多層構造を有し得る。例えば、各細長ストリップ122は単層、二層、三層又はそれ以上を有し得る。細長ストリップ122の作製に用いられる材料は、所望の光透過率、外観、機械的特性等の細長シート122の所望の特性にしたがって選択され得る。細長シート122のための好適な材料の例としては、限定されないが、不透明材料、織布又は不織布等の半透明材料及びメッシュ生地が挙げられる。
【0024】
図13は、細長ストリップ122が織布又は不織布でできた単層162を有する例を示す概略図である。
図13の単層構造は、半透明の細長ストリップ122を作製するために例示的に適合され得る。
【0025】
図14は、細長ストリップ122が互いに接合された2つの材料層162A及び162Bを有する例を示す概略図であり、材料層162Aは透明又は不透明なポリエステル材料(例えば、PET)で作製でき、材料層162Bは織布又は不織布であり得る。
図15は、細長ストリップ122が互いに接合された3つの材料層162A、162B及び162Cを有する別の可能な例を示す概略図であり、2つの材料層162B及び162Cの間に挟まれた材料層162Aは透明又は不透明なポリエステル材料(例えば、PET)で作製でき、2つの材料層162B及び162Cのそれぞれは織布又は不織布であり得る。
図14及び
図15の層構造では、材料層162Aは、細長ストリップ122から形成されるセル124が使用時に所望の曲線形状を保持できるようある程度の剛性を加えることができる。
【0026】
図10~
図12に示す支持シート120の材料層構造のいずれかを、
図13~
図15に示す細長ストリップ122の層構造のいずれかと組み合わせて、パネルアセンブリ104を形成できる。
図5は、支持シート120が単層であり、細長ストリップ122A及び122Bのそれぞれが多層構造である例を示す。
図8は、支持シート120が多層構造であり、細長ストリップ122A及び122Bのそれぞれも多層構造である例を示す。
図9は、支持シート120が単層であり、細長ストリップ122A及び122Bのそれぞれも単層である例を示す。
図10~
図12は、支持シート120が単層又は多層構造を有することができ、細長ストリップ122A及び122Bのそれぞれが単層である例を示す。これらの例は限定的ではなく、支持シート120及び細長ストリップ122は、必要に応じて任意の好適な層構造を有するように構成され得ることが理解されよう。
【0027】
一部の用途では、細長ストリップ122のそれぞれが、主ストリップ部138の光学及び/又は機械的特性とは異なる光学及び/又は機械的特性を縁140及び/又は142に有することが望ましい場合がある。例えば、細長ストリップ122のそれぞれは、主ストリップ部138と縁142とで光透過率が異なるように及び/又は主ストリップ部138と縁142とで剛性が異なるように構成され得る。
図16~
図18は、細長ストリップ122が、主ストリップ部138の方が縁142よりも光透過率が低くなるように構成された様々な例を示す概略図であり、主ストリップ部138は少なくとも不透明又は暗色の材料層を含み、縁142は半透明の布地(例えば、織布又は不織布)又はメッシュ生地でできた単層を有する。
【0028】
図16の例では、細長ストリップ122の主ストリップ部138及び縁140は、(例えば、PET等のポリエステル材料でできた)不透明又は暗色の材料でできた単層170を有し、縁142は、層170に接続され、半透明の布地(例えば、織布又は不織布)又はメッシュ生地でできた単層172を有する。
【0029】
図17の例では、細長ストリップ122の主ストリップ部138及び縁140は、互いに接合された2つの層170A及び170Bを有し、縁142は、主ストリップ部138の多層構造に接続された(例えば、その層170Aに接続された)単層172を有する。層170Aは(例えば、ポリエステル材料でできた)不透明又は暗色の材料層であり、層170Bは半透明の生地(例えば、織布又は不織布)又はメッシュ生地でできていてもよい。層172は半透明の生地(例えば、織布又は不織布)又はメッシュ生地でできている。
【0030】
図18の例では、細長ストリップ122の主ストリップ部138及び縁140は、互いに接合された3つの層の170A、170B及び170Cを有し、縁142は主ストリップ部138の多層構造と接続された(例えば、その層170Cに接続された)単層172を有する。2つの層170B及び170Cに挟まれた層170Aは(例えば、ポリエステル材料でできた)不透明又は暗色の材料層であり、2つの層170B及び170Cのそれぞれは半透明の生地(例えば、織布又は不織布)又はメッシュ生地でできていてもよい。層172は半透明の生地(例えば、織布又は不織布)又はメッシュ生地でできている。
【0031】
上述したように光透過率が異なる細長ストリップ122を含むパネルアセンブリ104は、概して細長ストリップ122の主ストリップ部138で光を遮断し、細長ストリップ122の縁142に対応する領域で局部的な光の通過を可能にする。さらに、主ストリップ部138と縁142とで異なる数の層を設けることで、細長ストリップ122のこれらの領域で機械的特性が異なることになる。例えば、細長ストリップ122の縁142よりも主ストリップ部138がより多くの層を設けることで、主ストリップ部138がとりわけ少なくともポリエステル材料でできた層を含み、縁142が織布若しくは不織布又はメッシュ生地でできた単層である場合に、主ストリップ部138は縁142よりも硬くなるか又はより剛性なものになり得る。このように、細長ストリップ122から形成されたセル124は使用時に所望の形状を保持できる一方で、縁142は主ストリップ部138よりも柔軟で、セル124を畳むこと及び広げることを促進することができる。
【0032】
図1~
図4を参照して、パネルアセンブリ104は支持シート120に接続されたレール180をさらに含むことができる。レール180は支持シート120の幅Wに沿って延び、使用の間にパネルアセンブリ104を広げ且つ安定化させるのを補助できる重り要素として機能する。
図1~
図4と併せて、
図19及び
図20は、レール180を支持シート120に取り付けるためのさらなる構成の詳細を示す概略図である。
図1~
図4、
図19及び
図20を参照して、レール180は開口180Aに接続された中空の内部を有することができ、レール180の中空の内部に保持構造182が設けられている。支持シート120は、アンカーストリップ184に取り付けられる下端を有することができる。レール180を支持シート120に取り付けるために、アンカーストリップ184がレール180の内側に配置され、支持シート120は開口180Aを介してレール180の外側に延びる。アンカーストリップ184はレール180の内側に残るのに対して、支持シート120はレール180を包み込み、制限部186は、支持シート120の一部が保持構造182と制限部186との間で保持されるように保持構造182に取り付けることができる。例えば、保持構造182はC字状部を有することができ、制限部186は、保持構造182のC字状部内に配置可能なロッドであり得る。これにより、支持シート120をレール180に取り付けることができ、レールはパネルアセンブリ104の調整の間に上下に動かすことができる。
【0033】
本願で説明した構造の利点は、支持シートと、複数のセルを形成するために支持シートに接合された複数の細長ストリップとを含む、構成が比較的簡素なパネルアセンブリを提供する能力を含む。細長ストリップのそれぞれは単層又は多層構造と、セルを畳み、展開を容易にするための複数の目打ち線又は折り目とを有することができる。本願で説明するパネルアセンブリの構成はニーズにしたがって簡単に適応でき、コスト効果の高い方法で製造できる。
【0034】
構造の実現を、特定の実施形態の文脈でのみ説明してきた。これらの実施形態は例示であって、限定することを意図していない。多くの変更、修正、追加及び改善が可能である。これらの及び他の変更、変更、追加及び改善は、下記の特許請求の範囲内にあるものとする。
【外国語明細書】