(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018042
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】車両のトルク配分制御方法及び車両のトルク配分制御装置
(51)【国際特許分類】
B60K 17/34 20060101AFI20240201BHJP
B60K 17/344 20060101ALN20240201BHJP
【FI】
B60K17/34 B
B60K17/344 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121084
(22)【出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】谷合 和博
【テーマコード(参考)】
3D043
【Fターム(参考)】
3D043AA03
3D043AB01
3D043AB17
3D043EA02
3D043EA18
3D043EE03
3D043EE05
3D043EE06
3D043EE12
3D043EF19
(57)【要約】
【課題】横加速度が大きいときの運転性を向上させる。
【解決手段】前輪8に配分される前輪駆動力は、車両1の走行状態に応じて算出される前輪基本トルクと、車両1の横加速度に応じて算出される前輪補正トルクと、に基づいて算出可能となっている。前輪補正トルクは、検出されたヨーレートと目標ヨーレートの偏差と、横加速度が大きいほど大きくなるよう設定されたゲインと、に基づいて算出される。車両1は、横加速度が大きい領域において、車両1の挙動変化を小さくでき、運転性を向上させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
4輪駆動車両に搭載された駆動源から車両の前後輪への駆動力配分を行う車両のトルク配分制御方法において、
車両のヨーレートを検出し、
前輪に配分される前輪駆動力を算出するとともに、上記前輪駆動力に基づいて駆動力配分機構における駆動力の配分を制御し、
上記前輪駆動力は、車両の走行状態に応じて算出される前輪基本トルクと、車両の横加速度に応じて算出される前輪補正トルクと、に基づいて算出可能であり、
上記前輪補正トルクは、検出されたヨーレートと目標ヨーレートの偏差と、横加速度に応じて算出されるゲインと、に基づいて算出され、
上記ゲインは、横加速度が大きいほど大きくなるよう設定されていることを特徴とする車両のトルク配分制御方法。
【請求項2】
横加速度が所定の第1横加速度閾値以下となる第1領域では、上記ゲインが第1所定値に設定され、
横加速度が上記第1横加速度閾値以上で当該第1横加速度閾値よりも大きい所定の第2横加速度閾値以下となる第2領域では、横加速度が大きくなるほど上記ゲインが大きくなり、横加速度が上記第2横加速度閾値のときに上記ゲインが上記第1所定値よりも大きい第2所定値になるよう設定され、
横加速度が上記第2横加速度閾値以上となる第3領域では、上記ゲインが上記第2所定値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のトルク配分制御方法。
【請求項3】
上記第2領域において、上記ゲインの傾きが一定であり、かつ上記ゲインがステップ的に変化していることを特徴とする請求項2に記載の車両のトルク配分制御方法。
【請求項4】
上記第2領域において、上記ゲインの傾きは、横加速度が上記第1横加速度閾値及び上記第2横加速度閾値に近づくほど小さくなるよう設定されていることを特徴とする請求項2に記載の車両のトルク配分制御方法。
【請求項5】
4輪駆動車両に搭載された駆動源と、
上記駆動源から車両の前後輪への駆動力配分を行う駆動力配分機構と、
車両のヨーレートを検出するヨーレート検出部と、
少なくとも後輪には常に駆動力が伝達されるように、前輪に配分される前輪駆動力を算出するとともに、上記前輪駆動力に基づいて駆動力配分機構における駆動力の配分を制御する制御部と、を有し、
上記前輪駆動力は、車両の走行状態に応じて算出される前輪基本トルクと、車両の横加速度に応じて算出される前輪補正トルクと、に基づいて算出可能であり、
上記前輪補正トルクは、検出されたヨーレートと目標ヨーレートの偏差と、横加速度に応じて算出されるゲインと、に基づいて算出され、
上記ゲインは、横加速度が大きいほど大きくなるよう設定されていることを特徴とする車両のトルク配分制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のトルク配分制御方法及び車両のトルク配分制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、横加速度が大きいときに前輪の駆動力配分を増加させて車両の旋回特性を向上させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、車両のヨーレートに関して考慮されておらず、車両のヨーレートによっては横加速度が大きいときに運転性が悪化する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明における車両のトルク配分制御は、4輪駆動車両に搭載された駆動源から車両の前後輪への駆動力配分を行うものであって、車両のヨーレートを検出し、前輪に配分される前輪駆動力を算出するとともに、上記前輪駆動力に基づいて駆動力配分機構における駆動力の配分を制御する。上記前輪駆動力は、車両の走行状態に応じて算出される前輪基本トルクと、車両の横加速度に応じて算出される前輪補正トルクと、に基づいて算出可能である。上記前輪補正トルクは、検出されたヨーレートと目標ヨーレートの偏差と、横加速度に応じて算出されるゲインと、に基づいて算出される。上記ゲインは、横加速度が大きいほど大きくなるよう設定されている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、横加速度が大きい領域において、車両の操縦性及び走行安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明が適用された車両のシステム構成を模式的に示した説明図。
【
図2】フィードバック制御した場合の実ヨーレートの変化の一例を示す特性線図。
【
図5】前輪と後輪の駆動力の配分比率を決定する手順の概略を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両1のシステム構成を模式的に示した説明図である。
【0009】
車両1は、駆動源となる内燃機関2が車両前部のエンジンルーム内に搭載された4輪駆動車両である。
【0010】
車両1は、内燃機関2のクランクシャフト3に接続された第1プロペラシャフト4と、第1プロペラシャフト4を介して内燃機関2の駆動力が伝達される動力変換ユニット5と、を有している。
【0011】
動力変換ユニット5は、変速機とトランスファをユニット化したものであり、第1プロペラシャフト4を介して伝達された内燃機関2の駆動力を変速し、変速された駆動力を前輪用と後輪用に分配している。トランスファは、駆動力配分機構に相当するものであり、例えば電磁駆動の多板クラッチを内蔵するものである。
【0012】
動力変換ユニット5で前輪用に分配された駆動力は、第2プロペラシャフト6及び前輪用ディファレンシャルギヤ7を介して左右の前輪8に伝達されている。
【0013】
動力変換ユニット5で後輪用に分配された駆動力は、後輪用ディファレンシャルギヤ9を介して左右の後輪10に伝達されている。
【0014】
動力変換ユニット5における駆動力の前輪8と後輪10への配分比率は、制御部としてのコントロールユニット11からの指令により変更可能となっている。すなわち、動力変換ユニット5は、駆動力の前輪8と後輪10への配分比率を変更可能なものである。
【0015】
コントロールユニット11には、車両1のヨーレートを検出するヨーレート検出部としてのヨーレートセンサ21、車両1の横加速度を検出する横加速度センサ22、車両1の操舵角を検出する操舵角センサ23、車両1の車速を検出する車速センサ24、前輪8の回転速度を検出する前輪回転速度センサ25、後輪10の回転速度を検出する後輪回転速度センサ26等の各種センサ類の検出信号が入力されている。
【0016】
車速センサ24は、例えば動力変換ユニット5の変速機の出力軸に設けられている。なお、車速センサ24を省略し、前輪回転速度センサ25や後輪回転速度センサ26の少なくとも一方を利用して車速を検出するようにしてもよい。
【0017】
コントロールユニット11は、前輪8に配分される前輪駆動力を算出するとともに、算出された前輪駆動力に基づいて走行中の車両1における前輪8と後輪10への駆動力の配分比率を決定する。なお、前輪8への駆動力の配分比率は、最大でも50%であり、前輪8への駆動力の配分比率が後輪10への駆動力の配分比率よりも大きくなることはない。
【0018】
車両1は、いわゆるフロントエンジンリアドライブ方式の4輪駆動車両をベースとするものであって、オーバーステア時には前輪8へ分配する駆動力を増加させ、アンダーステア時には前輪8へ分配する駆動力を減少させる。
【0019】
図2は、車両1のヨーレート(実ヨーレート)が目標ヨーレートとなるようにフィードバック制御した場合の実ヨーレートの変化の一例を示す特性線図である。実ヨーレートは、ヨーレートセンサ21で検出される。
【0020】
目標ヨーレートは、例えば、操舵角及び車速に応じて算出可能である。具体的には、目標ヨーレートは、
図3に示すような予め設定したマップを参照し、操舵角及び車速に応じて算出してもよい。
図3は、目標ヨーレートの算出マップの一例を示したものであって、車速毎に舵角と目標ヨーレートの相関を示す特性線を設定した例を示している。
図3における特性線V1は、車速が低いとき(例えば30km/h)の目標ヨーレートの一例を示している。
図3における特性線V2は、車速が中間速度(例えば60km/h)のときの目標ヨーレートの一例を示している。
図3における特性線V3は、車速が高いとき(例えば200km/h)の目標ヨーレートの一例を示している。目標ヨーレートは、
図3に示すように、舵角が大きくほど大きくなるよう設定される。なお、目標ヨーレートは、車速と操舵角との積を車両1のホイールベースで除して得られた値としてもよい。
【0021】
目標ヨーレートに対して実ヨーレートの値が小さい場合は、車両1がアンダーステア状態となっているので、オーバーステアとなる方向に前輪8の駆動力を補正する。目標ヨーレートに対して実ヨーレートの値が大きい場合は、車両1がオーバーステア状態となっているので、アンダーステアとなる方向に前輪8の駆動力を補正する。つまり、車両1のヨーレートが目標ヨーレートと乖離している場合は、ヨーレート偏差に基づくヨーレートフィードバック補正量を用いて前輪8へ分配する駆動力を補正する。
【0022】
ヨーレートフィードバック補正量は、前輪補正トルクに相当するものであって、ヨーレート偏差、ゲイン及び係数の積で表されるものである。
【0023】
ヨーレート偏差は、実ヨーレートから目標ヨーレートを減じたものである。従って、ヨーレート偏差は、実ヨーレートが目標ヨーレートよりも小さい値であれば負の値となり、実ヨーレートが目標ヨーレートよりも大きい値であればヨーレート偏差は正の値となる。
【0024】
ゲインは、
図4に示すように、横加速度に応じて設定される正の値である。
図4は、ヨーレートフィードバック補正量を算出する際に用いるゲインの特性の一例を示す説明図である。
【0025】
ゲインは、所定の第1所定値G1と第1所定値G1よりも大きい所定の第2所定値G2との間の範囲に設定され、横加速度が大きいほど大きくなるよう設定されている。
【0026】
詳述すると、ゲインは、所定の第1領域では、第1所定値G1に設定される。第1領域は、
図4に示すように、横加速度が所定の第1横加速度閾値A1以下となる領域である。
【0027】
また、ゲインは、所定の第2領域では、横加速度が大きいほど大きくなり、横加速度が第1横加速度閾値A1よりも大きい所定の第2横加速度閾値A2のときに第2所定値G2になるよう設定される。第2領域は、
図4に示すように、横加速度が第1横加速度閾値A1以上で所定の第2横加速度閾値A2以下となる領域である。
図4の例では、第2領域において、ゲインの傾き(横加速度に対する変化の割合)が一定であり、かつゲインがステップ的に変化している。
【0028】
そして、ゲインは、所定の第3領域では、第2所定値G2に設定されている。第3領域は、
図4に示すように、横加速度が所定の第2横加速度閾値A2以上となる領域である。
【0029】
係数は、予め設定されている正の値の固定値である。
【0030】
従って、ヨーレートフィードバック補正量は、ヨーレート偏差が負の値であれば負の値となる。ヨーレート偏差は正の値であれば正の値となる。
【0031】
ヨーレートフィードバック補正量が正の値であれば、前輪8に配分される駆動力は増加するよう補正される。ヨーレートフィードバック補正量が負の値であれば、前輪8に配分される駆動力は減少するよう補正される。
なお、前輪8に配分される駆動力が増加するとその分後輪10に配分される駆動力は減少し、前輪8に配分される駆動力が減少するとその分後輪10に配分される駆動力は増加することなる。
【0032】
ここで、前輪8の配分される前輪駆動力は、走行状態に応じて算出される前輪基本トルクと、上述したヨーレートフィードバック補正量と、に基づいて算出可能である。
【0033】
図5は、前輪8と後輪10の駆動力の配分比率を決定する手順(プロセス)の概略を示すブロック図である。換言すると、
図5は、コントロールユニット11内で実施されるトルク配分制御の概略を示すブロック図である。
【0034】
S1では、前後差回転に応じた前輪8の配分トルクを演算する。ここで、前後差回転とは、前輪8の回転速度と後輪10の回転速度との差である。S1で演算される前輪8の配分トルクは、後輪10のスリップに応じて算出され、後輪10がスリップするほど大きな値となる。
【0035】
S2では、内燃機関2の駆動力と変速機のギヤ比を考慮した車両の駆動力に応じた前輪8の配分トルクを演算する。S2で演算される前輪8の配分トルクは、推定された内燃機関2のトルクと変速機のギヤ比に応じて演算されるものであり、例えば内燃機関2のトルク及び変速機のギヤ比と配分トルクを対応させたマップを用いることで演算される。
【0036】
S3では、初期配分トルクを演算する。S3で演算される前輪8の配分トルクは、予め設定された一定値であり、例えば車両1の発進時等に必要な値に設定されている。
【0037】
S4には、S1~S3で演算された前輪8の配分トルクが入力される。S4は、入力された3つの配分トルクの中で最大となるものを選択することで前輪基本トルクを演算する。つまり、S1~S4は、前輪基本トルクを演算するプロセスを示している。S4で演算された前輪基本トルクは、S6に出力される。
【0038】
S5では、ヨーレートフィードバック補正量を算出する。
【0039】
S6では、前輪基本トルクにヨーレートフィードバック補正量を加算して、S8に出力する。
【0040】
S7では、例えば車両1が横滑りや尻振りを起こしそうなときに実施されるいわゆるVDC(Vehicle Dynamics Control)制御の際の前輪駆動力を演算し、S8に出力する。
【0041】
S8では、S6で演算された前輪駆動力とS7で演算された前輪駆動力の一方を前輪駆動力として選択してS9へ出力する。S8では、車両1の姿勢がある程度悪化すると、S7で演算された前輪駆動力が選択される。通常のシーンでは、S8においてS6で演算された前輪駆動力を今回の前輪駆動力として選択する。VDC制御は、車両1の姿勢がある程度悪化した場合に実施される。
【0042】
S9では、前輪8の駆動トルクが急激に変化して車両1が不安定にならないように、S8から出力された前輪駆動力に対して所定の変化率制限を加える。つまり、S8で演算された前輪8の駆動トルクに対して変化率が大きくなりすぎないように変化率制限を加える。
【0043】
S10では、変化率制限を考慮して得られた前輪駆動力を用いて後輪駆動力を演算する。つまり、S10では、前後輪の最終配分トルクが演算される。
【0044】
S11では、動力変換ユニット5のトランスファの多板クラッチの電流制御用に、S10で演算された最終配分トルクを電流値に変換する。
【0045】
横加速度が大きい領域においてヨーレートフィードバック補正量を算出する際に用いるゲインが低い場合には、十分な前輪駆動力を確保できず、車両1の操縦性及び走行安定性が担保されない虞がある。
【0046】
上述した実施例の車両1は、横加速度が大きい領域において、ヨーレートフィードバック補正量を算出する際に用いるゲインを大きく設定することで、前輪駆動力を車両1の挙動変化に対し追随した配分量とすることができる。そのため、上述した実施例の車両1は、横加速度が大きい領域において、車両1の挙動変化を小さくでき、運転性を向上させることができる。つまり、上述した実施例の車両1は、横加速度が大きい領域において、車両1の操縦性及び走行安定性を向上させることができる。
【0047】
以上、本発明の具体的な実施例を説明してきたが、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0048】
ゲインは、横加速度に応じて
図6に示すような特性を持つように設定してもよい。
図6は、ヨーレートフィードバック補正量を算出する際に用いるゲインの特性の他例を示す説明図である。
図6に示すような特性を持つ他の例のゲインは、横加速度に応じて設定される正の値であり、所定の第1所定値G1と第1所定値G1よりも大きい所定の第2所定値G2との間の範囲に設定され、横加速度が大きいほど大きくなるよう設定されている。
【0049】
詳述すると、
図6に示す他の例のゲインは、所定の第1領域では、第1所定値G1に設定される。
図6における第1領域は、横加速度が所定の第1横加速度閾値A3以下となる領域である。
【0050】
また、
図6に示す他の例のゲインは、所定の第2領域では、横加速度が大きいほど大きくなり、横加速度が第1横加速度閾値A3よりも大きい所定の第2横加速度閾値A4のときに第2所定値G2になるよう設定される。
図6における第2領域は、横加速度が第1横加速度閾値A3以上で所定の第2横加速度閾値A4以下となる領域である。
図6の例では、第2領域において、ゲインの傾き(横加速度に対する変化の割合)が一定ではなく、横加速度が第1横加速度閾値A3及び第2横加速度閾値A4に近づくほど小さくなるよう設定されている。
【0051】
そして、ゲインは、所定の第3領域では、第2所定値G2に設定されている。
図6における第3領域は、横加速度が所定の第2横加速度閾値A4以上となる領域である。
【0052】
なお、
図6における第1横加速度閾値A3は、
図4における第1横加速度閾値A1よりも小さい値としてもよい。また、
図6における第2横加速度閾値A4は、
図4における第2横加速度閾値A2よりも大きい値としてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1…車両
2…内燃機関
3…クランクシャフト
4…第1プロペラシャフト
5…動力変換ユニット
6…第2プロペラシャフト
7…前輪用ディファレンシャルギヤ
8…前輪
9…後輪用ディファレンシャルギヤ
10…後輪
11…コントロールユニット