(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180524
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】無線LANシステムにおけるMulti-RUにおいてBCCインターリーブが実行されたPPDUを受信する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 1/00 20060101AFI20241219BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H04L1/00 F
H04L27/26 113
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024178336
(22)【出願日】2024-10-10
(62)【分割の表示】P 2022545454の分割
【原出願日】2021-01-20
(31)【優先権主張番号】10-2020-0010077
(32)【優先日】2020-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0012139
(32)【優先日】2020-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】パク ウンソン
(72)【発明者】
【氏名】チョン チンヨン
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンス
(72)【発明者】
【氏名】イム トングク
(57)【要約】
【課題】無線LANシステムにおけるMulti-RUにおいて、BCCインターリーブが実行されたPPDUを受信する方法及び装置の提供。
【解決手段】具体的には、受信STAは送信STAからデータフィールドを含むPPDUを受信し、データフィールドを復号する。データフィールドは第1RUと第2RUがアグリゲートされたMulti-RUを介して受信される。データフィールドはBCCインターリーバブロックに含まれた符号化ビット列に基づいて生成される。符号化ビット列はデータビット列を第1及び第2パラメータに基づいてインターリーブして獲得される。データビット列は第1パラメータに基づいてBCCインターリーバブロックの行に入力され、第2パラメータに基づいてBCCインターリーバブロックの列で読み出すことでインターリーブされる。
【選択図】
図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LAN(Local Area Network)システムにおける方法であって、
受信STA(station)が、送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信するステップと、
前記受信STAが、前記データフィールドを復号するステップと、を含み、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)を介して受信され、
前記データフィールドは、BCC(binary convolutional code)インターリーバブロックに含まれた符号化ビット列に基づいて獲得され、
前記符号化ビット列は、NCOL、NROW及びNROTを含むパラメータに基づいてデータビット列をインターリーブして獲得され、
前記データビット列は、前記NROWに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力し、前記NCOLに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことでインターリーブされ、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSであり、
前記NROWは、BCCインターリーバブロックの行のサイズであり、
前記NCOLは、前記BCCインターリーバブロックの列のサイズであり、
前記NBPSCSは、各空間ストリーム内のキャリアごとの符号化ビットの数であり、
前記NROTは、周波数回転に対するパラメータである、方法。
【請求項2】
前記符号化ビット列は、前記データビット列にストリームパースを実行することによって、各空間ストリームに対して獲得され、
前記データビット列は、BCC符号化され、
前記データフィールドは、前記符号化ビット列にコンスタレーションマッピングとIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)とを実行することによって生成された送信信号を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
空間ストリームの数が2個以上、4個以下であることに基づいて、前記符号化ビット列は、前記NROTに基づいて周波数回転を受ける、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NROTは31である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記DCMが前記符号化ビット列に前記コンスタレーションマッピングを実行することによって獲得されたコンスタレーションビットに実行されることに基づいて、前記コンスタレーションマッピングは、BPSK(Binary Phase Shift Keying)に基づいて実行され、
前記空間ストリームの数は1個である、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記DCMが使用されることと、前記MRUの前記サイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは12であり、且つ前記NROWは3である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記DCMが使用されることと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは3である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
無線LAN(Local Area Network)における受信STA(station)であって、
メモリと、
送受信機と、
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように結合されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信し、
前記データフィールドを復号する、ように構成され、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)を介して受信され、
前記データフィールドは、BCC(binary convolutional code)インターリーバブロックに含まれた符号化ビット列に基づいて獲得され、
前記符号化ビット列は、NCOL、NROW及びNROTを含むパラメータに基づいてデータビット列をインターリーブして獲得され、
前記データビット列は、前記NROWに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力し、前記NCOLに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことでインターリーブされ、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSであり、
前記NROWは、BCCインターリーバブロックの行のサイズであり、
前記NCOLは、前記BCCインターリーバブロックの列のサイズであり、
前記NBPSCSは、各空間ストリーム内のキャリアごとの符号化ビットの数であり、
前記NROTは、周波数回転に対するパラメータである、受信STA。
【請求項9】
無線LAN(Local Area Network)における方法であって、
送信STA(station)が、データフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を生成するステップと、
前記送信STAが、前記PPDUを受信STAへ送信するステップと、を含み、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)を介して送信され、
前記データフィールドは、BCC(binary convolutional code)インターリーバブロックに含まれた符号化ビット列に基づいて生成され、
前記符号化ビット列は、NCOL、NROW及びNROTを含むパラメータに基づいてデータビット列をインターリーブして獲得され、
前記データビット列は、前記NROWに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力し、前記NCOLに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことでインターリーブされ、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSであり、
前記NROWは、BCCインターリーバブロックの行のサイズであり、
前記NCOLは、前記BCCインターリーバブロックの列のサイズであり、
前記NBPSCSは、各空間ストリーム内のキャリアごとの符号化ビットの数であり、
前記NROTは、周波数回転に対するパラメータである、方法。
【請求項10】
前記符号化ビット列は、前記データビット列にストリームパースを実行することによって、各空間ストリームに対して獲得され、
前記データビット列は、BCC符号化され、
前記データフィールドは、前記符号化ビット列にコンスタレーションマッピングとIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)とを実行することによって生成された送信信号を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
空間ストリームの数が2個以上、4個以下であることに基づいて、前記符号化ビット列は、前記NROTに基づいて周波数回転を受ける、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NROTは31である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記DCMが前記符号化ビット列に前記コンスタレーションマッピングを実行することによって獲得されたコンスタレーションビットに実行されることに基づいて、前記コンスタレーションマッピングは、BPSK(Binary Phase Shift Keying)に基づいて実行され、
前記空間ストリームの数は1個である、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記DCMが使用されることと、前記MRUの前記サイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは12であり、且つ前記NROWは3である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記DCMが使用されることと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは3である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
無線LAN(Local Area Network)における送信STA(station)であって、
メモリと、
送受信機と、
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように結合されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
データフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を生成し、
前記PPDUを受信STAへ送信する、ように構成され、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)を介して送信され、
前記データフィールドは、BCC(binary convolutional code)インターリーバブロックに含まれた符号化ビット列に基づいて生成され、
前記符号化ビット列は、NCOL、NROW及びNROTを含むパラメータに基づいてデータビット列をインターリーブして獲得され、
前記データビット列は、前記NROWに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力し、前記NCOLに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことでインターリーブされ、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSであり、
前記NROWは、BCCインターリーバブロックの行のサイズであり、
前記NCOLは、前記BCCインターリーバブロックの列のサイズであり、
前記NBPSCSは、各空間ストリーム内のキャリアごとの符号化ビットの数であり、
前記NROTは、周波数回転に対するパラメータである、送信STA。
【請求項17】
命令を格納する少なくとも1つのCRM(computer readable medium)であって、
前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることに基づいて、
送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信するステップと、
前記データフィールドを復号するステップと、を含む動作を実行し、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)を介して受信され、
前記データフィールドは、BCC(binary convolutional code)インターリーバブロックに含まれた符号化ビット列に基づいて獲得され、
前記符号化ビット列は、NCOL、NROW及びNROTを含むパラメータに基づいてデータビット列をインターリーブして獲得され、
前記データビット列は、前記NROWに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力し、前記NCOLに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことでインターリーブされ、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSであり、
前記NROWは、BCCインターリーバブロックの行のサイズであり、
前記NCOLは、前記BCCインターリーバブロックの列のサイズであり、
前記NBPSCSは、各空間ストリーム内のキャリアごとの符号化ビットの数であり、
前記NROTは、周波数回転に対するパラメータである、CRM。
【請求項18】
無線LAN(Local Area Network)における装置であって、
メモリと、
前記メモリと動作できるように結合されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信し、
前記データフィールドを復号する、ように構成され、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)を介して受信され、
前記データフィールドは、BCC(binary convolutional code)インターリーバブロックに含まれた符号化ビット列に基づいて獲得され、
前記符号化ビット列は、NCOL、NROW及びNROTを含むパラメータに基づいてデータビット列をインターリーブして獲得され、
前記データビット列は、前記NROWに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力し、前記NCOLに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことでインターリーブされ、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSであり、
前記NROWは、BCCインターリーバブロックの行のサイズであり、
前記NCOLは、前記BCCインターリーバブロックの列のサイズであり、
前記NBPSCSは、各空間ストリーム内のキャリアごとの符号化ビットの数であり、
前記NROTは、周波数回転に対するパラメータである、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は無線LANシステムにおいてMulti-RUを介してデータを受信する技術に関することで、より詳しくは、Multi-RUにおいてBCCインターリーブが実行されたPPDUを受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
WLAN(wireless local area network)は様々な方法で改善されてきた。例えば、IEEE802.11ax規格はOFDMA(orthogonal frequency division multiple access)及びDL MU MIMO(downlink multi-user multiple input,multiple output)技術を用いて、改善された通信環境を提案した。
【0003】
本明細書は新しい通信規格において活用できる技術的な特徴を提案する。例えば、新しい通信規格は最近議論になっているEHT(Extreme high throughput)規格である。EHT規格は新しく提案された帯域幅の増加、改善されたPPDU(PHY layer protocol data unit)構造、改善されたシーケンス、HARQ(Hybrid automatic repeat request)技術などを使用できる。EHT規格はIEEE802.11be規格と呼べる。
【0004】
新しい無線LAN規格では増加された個数の空間ストリームが用いられる。この場合、増加された個数の空間ストリームを適切に使用するために無線LANシステム内でのシグナリング技術を改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書は無線LANシステムにおけるMulti-RUにおいてBCCインターリーブが実行されたPPDUを受信する方法及び装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の一例はPPDUを受信する方法を提案する。
【0007】
本実施例は次世代無線LANシステム(IEEE802.11beまたは、EHT無線LANシステム)がサポートされるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムとして802.11axシステムと下位互換性(backward compatibility)を満足することができる。
【0008】
本実施例は802.11be無線LANシステムにおいてサポートするMulti-RU(または、MRU)を1つのSTAに割り当て、PPDUを送信するとき、前記PPDUのデータフィールドに含まれるデータビット列に対してBCCインターリーブを実行する方法を提案する。特に、本実施例はMulti-RU送信の時、BCCインターリーブを実行するBCCパラメータを定義する方法を提案する。前記Multi-RUは複数個の連続、または、不連続のRUがアグリゲートされたRUを意味する。
【0009】
本実施例は受信STAにおいて実行され、EHT(Extremely High Throughput)無線LANシステムをサポートするSTAに対応する。本実施例の送信STAはAP(access point)に対応する。
【0010】
受信STA(station)は送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信する。
【0011】
前記受信STAは前記データフィールドを復号する。
【0012】
前記データフィールドは第1リソースユニット(Resource unit,RU)と第2RUがアグリゲートされた(aggregated)多重RU(Multiple-Resource unit,Multi-RU)を介して受信される。
【0013】
前記データフィールドはBCCインターリーバ(Binary Convolution Coding interleaver)ブロックに含まれた符号化ビット列(coded bit string)に基づいて生成される。
【0014】
前記符号化ビット列はデータビット列を第1及び第2パラメータに基づいてインターリーブして獲得される。具体的には、前記データビット列は前記第1パラメータに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力され(entering in rows)前記第2パラメータに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことで(reading out in columns)インターリーブされる。
【発明の効果】
【0015】
本明細書において提案された実施例によると、Multi-RUにおいてBCCインターリーバパラメータを提案することで、Multi-RU送信の時、BCCエンコード及びインターリーブを介して周波数ダイバーシティ側面で利益があり、これで全体のスループットを高める新しい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本明細書の送信装置及び/または受信装置の一例を示す。
【
図2】無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
【
図3】通常のリンク設定(link setup)過程を説明する図面である。
【
図4】IEEE規格において用いられるPPDUの一例を示した図面である。
【
図5】20MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【
図6】40MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【
図7】80MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【
図9】MU-MIMO技術を介して複数のUser STAが同じRUに割り当てられる一例を示す。
【
図12】トリガーフレームの共通情報(common information)フィールドの一例を示す。
【
図13】ユーザ情報(per user information)フィールドに含まれるサブフィールドの一例を示す。
【
図15】2.4GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
【
図16】5GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
【
図17】6GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
【
図18】本明細書に用いられるPPDUの一例を示す。
【
図19】本明細書の送信装置及び/または受信装置の変形例を示す。
【
図20】HE SU PPDUのためのPHY送信手順の一例を示す。
【
図21】BCCエンコードを用いてHE PPDUのデータフィールドを生成する送信装置のブロック図の一例を示す。
【
図22】本明細書の実施例に適用できる、ブロックインターリーブ適用の一例を示す図面である。
【
図23】データにDCM技術が適用される一例を示す。
【
図24】本実施例に係る送信装置の動作を示した手順フロー図である。
【
図25】本実施例に係る受信装置の動作を示した手順フロー図である。
【
図26】本実施例に係る送信STAがPPDUを送信する手順を示したフロー図である。
【
図27】本実施例に係る受信STAがPPDUを受信する手順を示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書において「AまたはB(A or B)」は「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「AまたはB(A or B)」は「A及び/またはB(A and/or B)」と解釈されることができる。例えば、本明細書において「A、BまたはC(A、B or C)」は「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。
【0018】
本明細書で使われるスラッシュ(/)や読点(comma)は「及び/または(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は「A及び/またはB」を意味することができる。それによって、「A/B」は「ただA」、「ただB」、または「AとBの両方とも」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は「A、BまたはC」を意味することができる。
【0019】
本明細書において「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」は、「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「少なくとも一つのAまたはB(at least one of A or B)」や「少なくとも一つのA及び/またはB(at least one of A and/or B)」という表現は「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」と同様に解釈されることができる。
【0020】
また、本明細書において「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」は、「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。また、「少なくとも一つのA、BまたはC(at least one of A、B or C)」や「少なくとも一つのA、B及び/またはC(at least one of A、B and/or C)」は「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」を意味することができる。
【0021】
また、本明細書で使われる括弧は「例えば(for example)」を意味することができる。具体的には、「制御情報(PDCCH)」で表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。また、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されずに、「PDDCH」が「制御情報」の一例として提案されたものである。また、「制御情報(即ち、PDCCH)」で表示された場合も、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。
【0022】
本明細書において、一つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に具現されることもでき、同時に具現されることもできる。
【0023】
本明細書の以下の一例は様々な無線通信システムに適用される。例えば、本明細書の以下の一例は無線LAN(wireless local area network,WLAN)システムに適用される。例えば、本明細書はIEEE802.11a/g/n/acの規格や、IEEE802.11ax規格に適用される。また、本明細書は新しく提案されるEHT規格またはIEEE802.11be規格にも適用される。また、本明細書の一例はEHT規格またはIEEE802.11beを改善(enhance)した新しい無線LAN規格にも適用される。また、本明細書の一例は移動通信システムに適用される。例えば、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)規格に基づくLTE(Long Term Evolution)及びその進化(evoluation)に基づく移動通信システムに適用される。また、本明細書の一例は3GPP規格に基づく5GNR規格の通信システムに適用される。
【0024】
以下、本明細書の技術的な特徴を説明するために本明細書が適用される技術的な特徴を説明する。
【0025】
図1は本明細書の送信装置及び/または受信装置の一例を示す。
【0026】
図1の一例は以下で説明される様々な技術的な特徴を実行することができる。
図1は少なくとも一つのSTA(station)に関連する。例えば、本明細書のSTA 110、120は移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)または単にユーザ(user)などの様々な名称として呼ばれる。本明細書のSTA 110、120はネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレーなどの様々な名称で呼ばれる。本明細書のSTA 110、120は受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Deviceなど様々な名称で呼ばれる。
【0027】
例えば、STA 110、120はAP(Access Point)役割を実行するかnon-AP役割を実行することができる。すなわち、本明細書のSTA 110、120はAP及び/またはnon-APの機能を実行することができる。本明細書においてAPはAP STAとも表示できる。
【0028】
本明細書のSTA 110、120はIEEE802.11規格以外の様々な通信規格をともにサポートすることができる。例えば、3GPP規格に係る通信規格(例えば、LTE、LTE-A、5GNR規格)などをサポートすることができる。また、本明細書のSTAは携帯電話、車両(vehicle)、パーソナルコンピューターなどの様々な装置に実装される。また、本明細書のSTAは音声通話、ビデオ通話、データ通信、自動走行(Self-Driving,Autonomous-Driving)などの様々な通信サービスのための通信をサポートすることができる。
【0029】
本明細書においてSTA 110、120はIEEE802.11規格の規定に従う媒体アクセス制御(medium access control,MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インターフェースを含むことができる。
【0030】
図1(a)に基づいてSTA 110、120を説明すると以下の通りである。
【0031】
第1STA 110はプロセッサ111、メモリ112及び送受信機113を含む。示されたプロセッサ、メモリ及び送受信機はそれぞれ別のチップとして実装されるか、少なくとも二つ以上のブロック/機能が一つのチップを介して実装される。
【0032】
第1STAの送受信機113は信号の送受信動作を実行する。具体的には、IEEE802.11パケット(例えば、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/beなど)を送受信することができる。
【0033】
例えば、第1STA 110はAPの意図された動作を実行することができる。例えば、APのプロセッサ111は送受信機113を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を実行することができる。APのメモリ112は送受信機113を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、送受信機を介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0034】
例えば、第2STA 120はNon-AP STAの意図された動作を実行することができる。例えば、non-APの送受信機123は信号の送受信動作を実行する。具体的には、IEEE802.11パケット(例えば、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/beなど)を送受信することができる。
【0035】
例えば、Non-AP STAのプロセッサ121は送受信機123を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を実行することができる。Non-AP STAのメモリ122は送受信機123を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、送受信機を介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0036】
例えば、以下の明細書においてAPと表示された装置の動作は第1STA 110または第2STA 120において実行される。例えば第1STA 110がAPである場合、APと表示された装置の動作は第1STA 110のプロセッサ111によって制御され、第1STA 110のプロセッサ111によって制御される送受信機113を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第1STA 110のメモリ112に格納される。また、第2STA 110がAPである場合、APと表示された装置の動作は第2STA 120のプロセッサ121によって制御され、第2STA 120のプロセッサ121によって制御される送受信機123を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第2STA 110のメモリ122に格納される。
【0037】
例えば、以下の明細書においてnon-AP(またはUser-STA)と表示された装置の動作は第1STA 110または第2STA 120において実行される。例えば、第2STA 120がnon-APである場合、non-APと表示された装置の動作は第2STA 120のプロセッサ121によって制御され、第2STA 120のプロセッサ121によって制御される送受信機123を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、non-APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第2STA 120のメモリ122に格納される。例えば、第1STA 110がnon-APである場合、non-APと表示された装置の動作は第1STA 110のプロセッサ111によって制御され、第1STA 120のプロセッサ111によって制御される送受信機113を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、non-APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第1STA 110のメモリ112に格納される。
【0038】
以下の明細書において(送信/受信)STA、第1STA、第2STA、STA1、STA2、AP、第1AP、第2AP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)Device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどと呼ばれる装置は
図1のSTA 110、120を意味する。例えば、具体的な符号なしに(送信/受信)STA、第1STA、第2STA、STA1、STA2、AP、第1AP、第2AP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)Device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどと表示された装置も
図1のSTA 110、120を意味する。例えば、以下の一例において様々なSTAが信号(例えば、PPPDU)を送受信する動作は
図1の送受信機113、123において実行される場合がある。また、以下の一例において、様々なSTAが送受信信号を生成するか送受信信号のために事前にデータ処理や演算を実行する動作は
図1のプロセッサ111、121において実行される場合がある。例えば、送受信信号を生成するか送受信信号のために事前にデータ処理や演算を実行する動作の一例は、1)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのビット情報を決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードする動作、2)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのために用いられる時間リソースや周波数リソース(例えば、サブキャリアリソース)などを決定/構成/獲得する動作、3)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのために用いられる特定のシーケンス(例えば、パイロットシーケンス、STF/LTFシーケンス、SIGに適用されるエクストラシーケンス)などを決定/構成/獲得する動作、4)STAに対して適用される電力制御動作及び/または省電力動作、5)ACK信号の決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードなどに関連する動作を含むことができる。また、以下の一例において様々なSTAが送受信信号の決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードのために使用する様々な情報(例えば、フィールド/サブフィールド/制御フィールド/パラメータ/パワーなどに関連する情報)は
図1のメモリ112、122に格納される。
【0039】
上述した
図1(a)の装置/STAは
図1(b)のように変形される。以下の
図1(b)に基づいて、本明細書のSTA 110、120を説明する。
【0040】
例えば、
図1(b)に示された送受信機113、123は上述した
図1(a)に示された送受信機と同じ機能を実行することができる。例えば、
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、12)はプロセッサ111、121及びメモリ112、122を含むことができる。
図1(b)に示されたプロセッサ111、121及びメモリ112、122は上述した
図1(a)に示されたプロセッサ111、121及びメモリ112、122と同じ機能を実行することができる。
【0041】
以下で説明される、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)、ユーザ(user)、ユーザSTA、ネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレー、受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Device、受信Apparatus、及び/または送信Apparatusは、
図1(a)/(b)に示されたSTA 110、120を意味するか、
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、124を意味する。すなわち、本明細書の技術的な特徴は、
図1(a)/(b)に示されたSTA 110、120に実行できるか、
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、124でのみ実行される場合がある。例えば、送信STAが制御信号を送信する技術的な特徴は、
図1(a)/(b)に示されたプロセッサ111、121において生成された制御信号が
図1(a)/(b)に示された送受信機113、123を介して送信される技術的な特徴として理解できる。または、送信STAが制御信号を送信する技術的な特徴は、
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、124において送受信機113、123に伝送される制御信号が生成される技術的な特徴として理解できる。
【0042】
例えば、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、
図1(a)に示された送受信機113、123によって制御信号が受信される技術的な特徴として理解できる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、
図1(a)に示された送受信機113、123に受信された制御信号が
図1(a)に示されたプロセッサ111、121によって獲得される技術的な特徴として理解できる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、
図1(b)に示された送受信機113、123に受信された制御信号が
図1(b)に示されたプロセシングチップ114、124によって獲得される技術的な特徴として理解できる。
【0043】
図1(b)を参照すると、メモリ112、122内にソフトウェアコード115、125が含まれる。ソフトウェアコード115、125はプロセッサ111、121の動作を制御するinstructionが含まれる。ソフトウェアコード115、125は様々なプログラミング言語で含まれる。
【0044】
図1に示されたプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124はASIC(application-specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。プロセッサはAP(application processor)である。例えば、
図1に示されたプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124はDSP(digital signal processor)、CPU(central processing unit)、GPU(graphics processing unit)、モデム(Modem;modulator and demodulator)のうち、少なくとも一つを含むことができる。例えば、
図1に示されたプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124はQualcomm(登録商標)によって製造されたSNAPDRAGON(登録商標)シリーズプロセッサ、Samsung(登録商標)によって製造されたEXYNOS(登録商標)シリーズプロセッサ、Apple(登録商標)によって製造されたAシリーズプロセッサ、MediaTek(登録商標)によって製造されたHELIO(登録商標)シリーズプロセッサ、INTEL(登録商標)によって製造されたATOM(登録商標)シリーズプロセッサまたはこれを改善(enhance)したプロセッサである。
【0045】
本明細書においてアップリンクはnon-AP STAからAP STAへの通信のためのリンクを意味し、アップリンクを介してアップリンクPPDU/パケット/信号などが送信される。また、本明細書においてダウンリンクはAP STAからnon-AP STAへの通信のためのリンクを意味し、ダウンリンクを介してダウンリンクPPDU/パケット/信号などが送信される。
【0046】
図2は無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
【0047】
図2の上部はIEEE(institute of electrical and eletronic engineers)802.11のインフラストラクチャーBSS(basic service set)の構造を示す。
【0048】
図2の上部を参照すると、無線LANシステムは一つまたはそれ以上のインフラストラクチャーBSS 200、205(以下、BSS)を含むことができる。BSS 200、205は正常に同期を行って互いに通信できるAP(access point,225)及びSTA1(Station,200-1)のようなAPとSTAのセットとして、特定の領域を指す概念ではない。BSS 205は一つのAP 230に一つ以上の結合可能なSTA205-1、205-2を含めることができる。
【0049】
BSSは少なくとも一つのSTA、配信サービス(distribution Service)を提供するAP225、230及び多数のAPを繋げる配信システム(distribution System,DS,210)を含むことができる。
【0050】
配信システム210は複数のBSS 200、205を接続して拡張サービスセットであるESS(extended service set,240)を実装することができる。ESS240は一つまたは複数個のAPが配信システム210を介して接続されてできた一つのネットワークを指示する用語として使用される。一つのESS240に含まれるAPは同じSSID(service set identification)を持つ。
【0051】
ポータル(portal,220)は無線LANネットワーク(IEEE802.11)と他のネットワーク(例えば、802.X)との接続を実行するブリッジ役割を実行することができる。
【0052】
図2の上部のようなBSSではAP225、230の間のネットワーク及びAP225、230とSTA(200-1、205-1、205-2)の間のネットワークが実装される。しかし、AP225、230なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うこともできる。AP225、230なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うネットワークをアドホックネットワーク(Ad-Hoc network)または独立BSS(independent basic service set,IBSS)と定義する。
【0053】
【0054】
図2の下部を参照すると、IBSSはアドホックモードに動作するBSSである。IBSSはAPを含まないため中央において管理機能を実行するエンティティ(centralized management entity)がない。すなわち、IBSSにおいてSTA(250-1、250-2、250-3、255-4、255-5)は分散方法(distributed manner)で管理される。IBSSでは全てのSTA(250-1、250-2、250-3、255-4、255-5)が移動STAで構成され、配信システムへの接続が許可されず自己完備ネットワーク(self-contained network)を構成する。
【0055】
図3は通常のリンク設定(link setup)過程を説明する図面である。
【0056】
示されたS310ステップにおいてSTAはネットワークを見つける動作を実行することができる。ネットワークを見つける動作はSTAのスキャニング(scanning)動作を含むことができる。すなわち、STAがネットワークにアクセスするためには参加可能なネットワークを見つける必要がある。STAは無線ネットワークに参加する前に互換性のあるネットワークを識別する必要があるが、特定の領域に存在するネットワークの識別過程をスキャニングという。スキャニング方法にはアクティブスキャン(active scanning)とパッシブスキャン(passive scanning)がある。
【0057】
図3では例示的に、アクティブスキャン過程を含むネットワークを見つける動作を示す。アクティブスキャンにおいてスキャニングを行うSTAはチャネルを移動させ周辺にどのAPが存在するか探索するためにプローブ要求フレーム(probe request frame)を送信しこれに対する応答を待つ。応答者(responder)はプローブ要求フレームを送信したSTAへプローブ要求フレームに対する応答にプローブ応答フレーム(probe response frame)を送信する。ここで、応答者はスキャニングされているチャネルのBSSにおいて最後にビーコンフレーム(beacon frame)を送信したSTAである。BSSではAPがビーコンフレームを送信するためAPが応答者になり、IBSSではIBSS内のSTAが戻ってビーコンフレームを送信するため、応答者が一定ではない。例えば、1番チャネルにおいてプローブ要求フレームを送信し1番チャネルにおいてプローブ応答フレームを受信したSTAは、受信したプローブ応答フレームに含まれたBSS関連情報を格納し次のチャネル(例えば、2番チャネル)に移動して同じ方法にスキャニング(すなわち、2番チャネル上においてプローブ要求/応答送受信)を実行することができる。
【0058】
図3の一例と表示されてはいないが、スキャニング動作はパッシブスキャン方法で実行される場合もある。パッシブスキャンに基づいてスキャニングを行うSTAはチャネルを移動しながらビーコンフレームを待つことができる。ビーコンフレームはIEEE802.11において管理フレーム(management frame)のうちの一つとして、無線ネットワークの存在を知らせ、スキャニングを行うSTAに無線ネットワークを見つけて、無線ネットワークに参加できるように周期的に送信される。BSSにおいてAPがビーコンフレームを周期的に送信する役割を実行し、IBSSではIBSS内のSTAが戻ってビーコンフレームを送信する。スキャニングを行うSTAはビーコンフレームを受信すればビーコンフレームに含まれたBSSに対する情報を格納し、他のチャネルに移動しながら各チャネルにおいてビーコンフレーム情報を記録する。ビーコンフレームを受信したSTAは、受信したビーコンフレームに含まれたBSS関連情報を格納し、次のチャネルに移動して同じ方法で次のチャネルにおいてスキャニングを行うことができる。
【0059】
ネットワークを発見したSTAは、ステップS320を介して認証過程を実行することができる。このような認証過程は後述するステップS340のセキュリティ設定動作と明確に区分するために第1認証(first authentication)過程と称する。S320の認証過程は、STAが認証要求フレーム(authentication request frame)をAPへ送信し、これに応答してAPが認証応答フレーム(authentication response frame)をSTAへ送信する過程を含むことができる。認証要求/応答に用いられる認証フレーム(authentication frame)は管理フレームに該当する。
【0060】
認証フレームは認証アルゴリズム番号(authentication algorithm number)、認証取引シーケンス番号(authentication transaction sequence number)、ステータスコード(status code)、チャレンジテキスト(challenge text)、RSN(Robust Security Network)、有限巡回群(Finite Cyclic Group)などに対する情報を含むことができる。
【0061】
STAは認証要求フレームをAPへ送信することができる。APは受信された認証要求フレームに含まれた情報に基づいて、該当STAに対する認証を許可するか否かを決定することができる。APは認証処理の結果を認証応答フレームを介してSTAに提供することができる。
【0062】
正常に認証されたSTAはステップS330に基づいて接続過程を実行することができる。接続過程はSTAが接続要求フレーム(アソシエーション要求フレーム、association request frame)をAPへ送信し、これに応答してAPが接続応答フレーム(アソシエーション応答フレーム、association response frame)をSTAへ送信する過程を含む。例えば、接続要求フレームは様々な能力(capabillity)に関連する情報、ビーコンリスンインターバル(listen interval)、SSID(service set identifier)、サポートレート(supported rates)、サポートチャネル(supported channels)、RSN、移動性ドメイン、サポートオペレーティングクラス(supported operating classes)、TIM放送要求(Traffic Indication Map Broadcast request)、相互動作(inter working)サービス能力などに対する情報を含むことができる。例えば、接続応答フレームは様々な能力に関連する情報、ステータスコード、AID(Association ID)、サポートレート、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)パラメータセット、RCPI(Received Channel Power Indicator)、RSNI(Received Signal to Noise Indicator)、移動性ドメイン、タイムアウトインターバル(アソシエーションカムバック時間(association comeback time))、重複(overlapping)BSSスキャンパラメータ、TIM放送応答、QoSマップなどの情報を含むことができる。
【0063】
以後、S340ステップにおいて、STAはセキュリティ設定過程を実行することができる。ステップS340のセキュリティ設定過程は、例えば、EAPOL(Extesible Authntication Protocol over LAN)フレームを介した4ウェイ(way)ハンドシェイクを介して、プライベートキー設定(private key setup)をする過程を含むことができる。
【0064】
図4はIEEE規格において用いられるPPDUの一例を示した図面である。
【0065】
示されたように、IEEEa/g/n/acなどの規格では様々な形のPPDU(PHY protocol data unit)が使用される。具体的には、LTF、STFフィールドはトレーニング信号を含み、SIG-A、SIG-Bには受信ステーションのための制御情報が含まれ、データフィールドにはPSDU(MAC PDU/Aggregated MAC PDU)に相応するユーザデータが含まれた。
【0066】
また、
図4はIEEE802.11ax規格のHE PPDUの一例も含む。
図4に係るHE PPDUは多重ユーザのためのPPDUの一例として、HE-SIG-Bは多重ユーザのための場合にのみ含まれ、単一ユーザのためのPPDUには該当HE-SIG-Bが省略される。
【0067】
示されたように、多重ユーザ(Multiple User;MU)のためのHE-PPDUはL-STF(legacy-short training field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、HE-SIG-A(high efficiency-signal A)、HE-SIG-B(high efficiency-signal-B)、HE-STF(high efficiency-short training field)、HE-LTF(high efficiency-long training field)、データフィールド(またはMACペイロード)及びPE(Packet Extension)フィールドを含むことができる。それぞれのフィールドは示された時間区間(すなわち、4または8μsなど)の間に送信される。
【0068】
以下のように、PPDUにおいて用いられるリソースユニット(RU)を説明する。リソースユニットは複数個のサブキャリア(またはトーン)を含むことができる。リソースユニットはOFDMA技術に基づいて多数のSTAへ信号を送信する場合に使用される。また、一つのSTAへ信号を送信する場合にもリソースユニットが定義される。リソースユニットはSTF、LTF、データフィールドなどのために使用される。
【0069】
図5は20MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【0070】
図5に示されたように、互い異なる個数のトーン(すなわち、サブキャリア)に対応されるリソースユニット(Resource Unit;RU)が使用されHE-PPDUの一部のフィールドを構成することができる。例えば、HE-STF、HE-LTF、データフィールドに対して示されたRU単位でリソースが割り当てられる。
【0071】
図5の最上部に示されたように、26ユニット(すなわち、26個のトーンに相応するユニット)が配置される。20MHz帯域の左端(leftmost)帯域には6個のトーンがガード(Guard)帯域に使用され、20MHz帯域の右端(rightmost)帯域には5個のトーンがガード帯域に使用される。また、中心帯域、すなわち、DC帯域には7個のDCトーンが挿入され、DC帯域の左右に各13個のトーンに相応する26-ユニットが存在する場合がある。また、その他の帯域には26ユニット、52ユニット、106ユニットが割り当てられる。各ユニットは受信ステーション、すなわちユーザのために割り当てられる。
【0072】
その一方で、
図5のRU配置は多数のユーザ(MU)のための状況のみならず、単一ユーザ(SU)のための状況でも活用され、この場合には
図5の最下部に示されたように1個の242ユニットを使用することが可能であり、この場合は3個のDCトーンが挿入される。
【0073】
図5の一例では様々なサイズのRU、すなわち、26RU、52RU、106RU、242RUなどが提案されたように、このようなRUの具体的なサイズは拡張または増加することがあるため、本実施例は各RUの具体的なサイズ(すなわち、相応するトーンの個数)に限らない。
【0074】
図6は40MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【0075】
図5の一例において様々なサイズのRUが使用されたことと同様に、
図6の一例も26RU、52RU、106RU、242RU、484RUなどが用いられる。また、中心周波数には5個のDCトーンが挿入され、40MHz帯域の左端(leftmost)帯域には12個のトーンがガード(Guard)帯域に使用され、40MHz帯域の右端(rightmost)帯域には11個のトーンがガード帯域に使用される。
【0076】
また、示されたように、単一ユーザのために用いられる場合、484RUが使用できる。その一方で、RUの具体的な個数が変更できるということは
図4の一例と同じである。
【0077】
図7は80MHz帯域上において用いられるリソースユニット(RU)の配置を示す図面である。
【0078】
図5及び
図6の一例において様々なサイズのRUが使用されたことと同様に、
図7の一例も26RU、52RU、106RU、242RU、484RU、996RUなどが使用できる。また、中心周波数には7個のDCトーンが挿入され、80MHz帯域の左端(leftmost)帯域には12個のトーンがガード(Guard)帯域に使用され、80MHz帯域の右端(rightmost)帯域には11個のトーンがガード帯域に使用される。また、DC帯域の左右に位置するそれぞれ13個のトーンを使用した26RUを使用することができる。
【0079】
また、示されたように、単一ユーザのために使用される場合、996RUが使用でき、この場合は5個のDCトーンが挿入される。
【0080】
本明細書において説明されたRUはUL(Uplink)通信及びDL(Downlink)通信に用いられる。例えば、Trigger frameによってsolicitされるUL-MU通信が行われる場合、送信STA(例えば、AP)はTrigger frameを介して第1STAには第1RU(例えば、26/52/106/242RUなど)を割り当て、第2STAには第2RU(例えば、26/52/106/242RUなど)を割り当てることができる。以後、第1STAは第1RUに基づいて第1Trigger-Based PPDUを送信することができ、第2STAは第2RUに基づいて第2Trigger-Based PPDUを送信することができる。第1/第2Trigger-Based PPDUは同じ時間区間にAPへ送信される。
【0081】
例えば、DL MU PPDUが構成される場合、送信STA(例えば、AP)は第1STAには第1RU(例えば、26/52/106/242RUなど)を割り当て、第2STAには第2RU(例えば、26/52/106/242RUなど)を割り当てることができる。すなわち、送信STA(例えば、AP)は一つのMU PPDU内で第1RUを介して第1STAのためのHE-STF、HE-LTF、Dataフィールドを送信することができ、第2RUを介して第2STAのためのHE-STF、HE-LTF、Dataフィールドを送信することができる。
【0082】
RUの配置に関する情報はHE-SIG-Bを介してシグナルされる。
【0083】
【0084】
示されたように、HE-SIG-Bフィールド810は共通フィールド820及びユーザ個別(user-specific)フィールド830を含む。共通フィールド820はSIG-Bを受信する全てのユーザ(すなわち、ユーザSTA)に共通して適用する情報を含むことができる。ユーザ個別フィールド830はユーザ-個別制御フィールドと呼べる。ユーザ個別フィールド830は、SIG-Bが複数のユーザへ伝送される場合、複数のユーザのうちいずれか一部にのみ適用できる。
【0085】
図8に示されたように共通フィールド820及びユーザ個別フィールド830は別途エンコードできる。
【0086】
共通フィールド820はN*8ビットのRU allocation情報を含むことができる。例えば、RU allocation情報はRUの位置(location)に関する情報を含むことができる。例えば、
図5のように20MHzチャネルが使用される場合、RU allocation情報はどの周波数帯域にどのRU(26RU/52RU/106RU)が配置されるかに関する情報を含むことができる。
【0087】
RU allocation情報が8ビットで構成される場合の一例は次の通りである。
【0088】
【0089】
図5の一例のように、20MHzチャネルには最大9個の26RUが割り当てられる。表1のように共通フィールド820のRU allocation情報が「00000000」のように設定される場合、対応するチャネル(すなわち、20MHz)には9個の26RUが割り当てられる。また、表1のように共通フィールド820のRU allocation情報が「00000001」のように設定される場合、対応するチャネルに7個の26RUと1個の52RUが配置される。すなわち、
図5の一例において再右では52RUが割り当てられ、その左側には7個の26RUが割り当てられる。
【0090】
表1の一例はRU allocation情報が表示できるRU locationのうち一部のみを表示したものである。
【0091】
例えば、RU allocation情報は下記の表2の一例をさらに含むことができる。
【0092】
【0093】
「01000y2y1y0」は20MHzチャネルの左端に106RUが割り当てられ、その右側に5個の26RUが割り当てられる一例に関連する。この場合、106RUに対してはMU-MIMO技術に基づいて多数のSTA(例えば、User-STA)が割り当てられる。具体的には106RUに対しては最大8個のSTA(例えば、User-STA)が割り当てられ、106RUに割り当てられるSTA(例えば、User-STA)の個数は3ビット情報(y2y1y0)に基づいて決定される。例えば、3ビット情報(y2y1y0)がNに設定される場合、106RUにMU-MIMO技術に基づいて割り当てられるSTA(例えば、User-STA)の個数はN+1である。
【0094】
通常、複数のRUに対しては互いに異なる複数のSTA(例えば、User STA)が割り当てられる。しかし、特定のサイズ(例えば、106サブキャリア)以上の一つのRUに対してはMU-MIMO技術に基づいて複数のSTA(例えばUser STA)が割り当てられる。
【0095】
図8に示されたように、ユーザ個別フィールド830は複数個のユーザフィールドを含むことができる。上述したように、共通フィールド820のRU allocation情報に基づいて特定のチャネルに割り当てられるSTA(例えばUser STA)の個数が決定される。例えば、共通フィールド820のRU allocation情報が「00000000」である場合、9個の26RUそれぞれに1個ずつのUser STAが割り当て(すなわち、合計9個のUser STAが割り当て)られる。すなわち、最大9個のUser STAがOFDMA技術を介して特定のチャネルに割り当てられる。また最大9個のUser STAがnon-MU-MIMO技術を介して特定のチャネルに割り当てられる。
【0096】
例えば、RU allocationが「01000y2y1y0」に設定される場合、左端に配置される106RUにはMU-MIMO技術を介して複数のUser STAが割り当てられ、その右側に配置される5個の26RUにはnon-MU-MIMO技術を介して5個のUser STAが割り当てられる。このような場合は
図9の一例を介して具体化される。
【0097】
図9はMU-MIMO技術を介して複数のUser STAが同じRUに割り当てられる一例を示す。
【0098】
例えば、
図9のようにRU allocationが「01000010」に設定される場合、表2に基づいて、特定のチャネルの左端には106RUが割り当てられ、その右側には5個の26RUが割り当てられる。また、106RUには合計3個のUser STAがMU-MIMO技術を介して割り当てられる。結果的に合計8個のUser STAが割り当てられるため、HE-SIG-Bのユーザ個別フィールド830は8個のUser fieldを含むことができる。
【0099】
8個のUser fieldは
図9に示された順序で含まれる。また、
図8において示されたように、2個のUser fieldは1個のUser block fieldに実装される。
【0100】
図8及び
図9に示されているUser fieldは2個のフォーマットに基づいて構成される。すなわち、MU-MIMO技術に関連するUser fieldは第1フォーマットで構成され、non-MU-MIMO技術に関連するUser fieldは第2フォーマットで構成される。
図9の一例を参照すると、User field1からUser field3は第1フォーマットに基づき、User field4からUser field8は第2フォーマットに基づく。第1フォーマットまたは第2フォーマットは同じ長さ(例えば、21ビット)のビット情報を含むことができる。
【0101】
それぞれのUser fieldは同じサイズ(例えば、21ビット)を持つことができる。例えば、第1フォーマット(MU-MIMO技術のフォーマット)のUser fieldは次のように構成される。
【0102】
例えば、User field(すなわち、21ビット)内の第1ビット(例えば、B0-B10)は該当User fieldが割り当てられるUser STAの識別情報(例えば、STA-ID、partial AIDなど)を含むことができる。また、User field(すなわち、21ビット)内の第2ビット(例えば、B11-B14)は空間設定(spatial configuration)に関する情報を含むことができる。具体的には、第2ビット(すなわち、B11-B14)の一例は下記mp表3から表4と同じであり得る。
【0103】
【0104】
【0105】
表3及び/または表4に示されたように、第2ビット(すなわち、B11-B14)はMU-MIMO技術によって割り当てられる複数のUser STAに割り当てられるSpatial Streamの個数に関する情報を含むことができる。例えば、
図9のように106RUに3個のUser STAがMU-MIMO技術に基づいて割り当てられる場合、N_userは「3」に設定され、それによって表3と表示されたようにN_STS[1]、N_STS[2]、N_STS[3]の値が決定される。例えば、第2ビット(B11-B14)の値が「0011」である場合、N_STS[1]=4、N_STS[2]=1、N_STS[3]=1に設定される。すなわち、
図9の一例においてUser field1に対しては4個のSpatial Streamが割り当てられ、User field2に対しては1個のSpatial Streamが割り当てられ、User field3に対しては1個のSpatial Streamが割り当てられる。
【0106】
表3及び/または表4の一例のように、ユーザステーション(User STA)のための空間ストリーム(Spatial Stream)の個数に関する情報(すなわち第2ビット、B11-B14)は4ビットで構成される。また、ユーザステーション(User STA)のための空間ストリーム(Spatial Stream)の個数に関する情報(すなわち第2ビット、B11-B14)は最大8個の空間ストリームまでサポートすることができる。また、空間ストリーム(Spatial Stream)の個数に関する情報(すなわち、第2ビット、B11-B14)は一つのUser STAのために最大4個の空間ストリームまでサポートすることができる。
【0107】
また、User field(すなわち、21ビット)内の第3ビット(すなわち、B15-18)はMCS(Modulation and coding scheme)情報を含むことができる。MCS情報は該当SIG-Bが含まれるPPDU内のデータフィールドに適用される。
【0108】
本明細書において用いられるMCS、MCS情報、MCSインデクス、MCSフィールドなどは特定のインデクス値と表示できる。例えば、MCS情報はインデクス0からインデクス11と表示できる。MCS情報はコンスタレーション変調タイプ(例えば、BPSK、QPSK、16_QAM、64_QAM、256_QAM,1024_QAMなど)に関する情報、及びコードレート(例えば、1/2、2/3、3/4、5/6など)に関する情報を含むことができる。MCS情報にはチャネルコーディングタイプ(例えば、BSSまたはLDPC)に関する情報を除くことができる。
【0109】
また、User field(すなわち、21ビット)内の第4ビット(すなわち、B19)はReservedフィールドである。
【0110】
また、User field(すなわち、21ビット)内の第5ビット(すなわち、B20)はコーディングタイプ(例えば、BSSまたはLDPC)に関する情報を含むことができる。すなわち、第5ビット(すなわち、B20)は該当SIG-Bが含まれるPPDU内のデータフィールドに適用されたチャネルコーディングのタイプ(例えば、BSSまたはLDPC)に関する情報を含むことができる。
【0111】
上述した一例は第1フォーマット(MU-MIMO技術のフォーマット)のUser fieldに関連する。第2フォーマット(non-MU-MIMO技術のフォーマット)のUser fieldの一例は以下の通りである。
【0112】
第2フォーマットのUser field内の第1ビット(例えば、B0-B10)はUser STAの識別情報を含むことができる。また、第2フォーマットのUser field内の第2ビット(例えば、B11-B13)は該当RUに適用される空間ストリーム(Spatial Stream)の個数に関する情報を含むことができる。また、第2フォーマットのUser field内の第3ビット(例えば、B14)はbeamforming steering matrixが適用されるか否かに関する情報が含まれる。第2フォーマットのUser field内の第4ビット(例えば、B15-B18)はMCS(Modulation and coding scheme)情報を含むことができる。また、第2フォーマットのUser field内の第5ビット(例えば、B19)はDCM(Dual Carrier Modulation)が適用されるか否かに関する情報を含むことができる。また、第2フォーマットのUser field内の第6ビット(すなわち、B20)はコーディングタイプ(例えば、BSSまたはLDPC)に関する情報を含むことができる。
【0113】
図10はUL-MUに係る動作を示す。示されたように、送信STA(例えば、AP)はcontending(すなわち、Backoff動作)を介してチャネル接続を実行し、Trigger frame(1030)を送信することができる。すなわち、送信STA(例えば、AP)はTrigger frame1330が含まれたPPDUを送信することができる。Trigger frameが含まれたPPDUが受信されればSIFSの分のdelay以後、TB(trigger-Based)PPDUが送信される。
【0114】
TB PPDU(1041、1042)は同じ時間帯に送信され、Trigger frame(1030)内にAIDが表示された複数のSTA(例えば、User STA)から送信される。TB PPDUに対するACKフレーム(1050)は様々な形として実装される。
【0115】
トリガーフレームの具体的な特徴は
図11から
図13を介して説明される。UL-MU通信が使用される場合にも、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)技術またはMU MIMO技術が用いられ、OFDMA及びMU MIMO技術が同時に用いられる。
【0116】
図11はトリガーフレームの一例を示す。
図11のトリガーフレームはアップリンクMU送信(Uplink Multiple-User transmission)のためのリソースを割り当て、例えばAPから送信される。トリガーフレームはMACフレームで構成され、PPDUに含まれる。
【0117】
図11に示されたそれぞれのフィールドは一部省略され、他のフィールドが追加される。また、フィールドそれぞれの長さは示されたものと異なるように変化する場合がある。
【0118】
図11のフレームコントロール(frame control)フィールド(1110)はMACプロトコルのバージョンに関する情報及びその他の追加の制御情報が含まれ、期間フィールド(1120)はNAV設定のための時間情報やSTAの識別子(例えば、AID)に関する情報が含まれる。
【0119】
また、RAフィールド1130は該当トリガーフレームの受信STAのアドレス情報が含まれ、必要によって省略される。TAフィールド1140は該当トリガーフレームを送信するSTA(例えば、AP)のアドレス情報が含まれ、共通情報(common information)フィールド1150は該当トリガーフレームを受信する受信STAに適用される共通制御情報を含む。例えば、該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのL-SIGフィールドの長さを指示するフィールドや、該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのSIG-Aフィールド(すなわち、HE-SIG-Aフィールド)の内容(content)を制御する情報が含まれる。また、共通制御情報として、該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのCPの長さに関する情報やLTFフィールドの長さに関する情報が含まれる。
【0120】
また、
図11のトリガーフレームを受信する受信STAの個数に相応する個別ユーザ情報(per user information)フィールド(1160#1から1160#N)を含めることが望ましい。前記個別ユーザ情報フィールドは、「割り当てフィールド」とも呼ばれる。
【0121】
また、
図11のトリガーフレームはパディングフィールド1170と、フレームチェックシーケンスフィールド1180を含むことができる。
【0122】
図11に示された、個別ユーザ情報(per user information)フィールド(1160#1から1160#N)それぞれは再び多数のサブフィールドを含むことができる。
【0123】
図12はトリガーフレームの共通情報(common information)フィールドの一例を示す。
図12のサブフィールドのうち一部は省略され、その他のサブフィールドが追加される場合がある。また、示されたサブフィールドそれぞれの長さは変形する。
【0124】
示された長さフィールド1210は該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのL-SIGフィールドの長さフィールドと同じ値を有し、アップPPDUのL-SIGフィールドの長さフィールドはアップPPDUの長さを示す。結果的にトリガーフレームの長さフィールド1210は対応されるアップリンクPPDUの長さを指示することに使用される。
【0125】
また、カスケードインジケータフィールド1220はカスケード動作が実行されるか否かを指示する。カスケード動作は同じTXOP内にダウンリンクMU送信とアップリンクMU送信がともに実行されることを意味する。すなわち、ダウンリンクMU送信が実行された以後、既に設定された時間(例えば、SIFS)以後、アップリンクMU送信が実行されることを意味する。カスケード動作のうちダウンリンク通信を行う送信装置(例えば、AP)は1個のみ存在し、アップリンク通信を行う送信装置(例えば、non-AP)は複数個存在する場合がある。
【0126】
CS要求フィールド1230は該当トリガーフレームを受信した受信装置が対応するアップリンクPPDUを送信する状況において無線媒体の状態やNAVなどを考慮する必要があるか否かを指示する。
【0127】
HE-SIG-A情報フィールド1240は該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのSIG-Aフィールド(すなわち、HE-SIG-Aフィールド)の内容(content)を制御する情報が含まれる。
【0128】
CP及びLTFタイプフィールド1250は該当トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのLTFの長さ及びCP長さに関する情報を含むことができる。トリガータイプフィールド1060は該当トリガーフレームが使用される目的、例えば通常のトリガー、ビームフォーミングのためのトリガー、Block ACK/NACKに対する要求などを指示することができる。
【0129】
本明細書において、トリガーフレームのトリガータイプフィールド1260は通常のトリガーのための基本(Basic)タイプのトリガーフレームを指示すると仮定することができる。例えば、基本(Basic)タイプのトリガーフレームは基本トリガーフレームと呼べる。
【0130】
図13はユーザ情報(per user information)フィールドに含まれるサブフィールドの一例を示す。
図13のユーザ情報フィールド1300は前記
図11において言及された個別ユーザ情報フィールド(1160#1~1160#N)のうちいずれか一つとして理解することができる。
図13のユーザ情報フィールド1300に含まれたサブフィールドのうち一部は省略され、その他のサブフィールドが追加される場合がある。また、示されたサブフィールドそれぞれの長さは変形する。
【0131】
図13のユーザ識別子(User Identifier)フィールド1310は個別ユーザ情報(per user information)に相応するSTA(すなわち、受信STA)の識別子を示すもので、識別子の一例は受信STAのAID(Association identifier)値の全部または一部になり得る。
【0132】
また、RU割り当て(RU allocation)フィールド1320が含まれる。すなわち、ユーザ識別子フィールド1310に識別された受信STAが、トリガーフレームに対応してTB PPDUを送信する場合、RU割り当てフィールド1320が指示したRUを介してTB PPDUを送信する。この場合、RU割り当て(RU allocation)フィールド1320によって指示されるRUは
図5、
図6、
図7に示されたRUである。
【0133】
図13のサブフィールドはコーディングタイプフィールド1330を含むことができる。コーディングタイプフィールド1330はTB PPDUのコーディングタイプを指示することができる。例えば、前記TB PPDUにBCCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド1330は「1」に設定され、LDPCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド1330は「0」に設定される。
【0134】
また、
図13のサブフィールドはMCSフィールド1340を含むことができる。MCSフィールド1340はTB PPDUに適用されるMCS技術を指示することができる。例えば、前記TB PPDUにBCCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド1330は「1」に設定され、LDPCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド1330は「0」に設定される。
【0135】
以下、UORA(UL OFDMA-based Random Access)技術に対して説明する。
【0136】
【0137】
送信STA(例えば、AP)はトリガーフレームを介して
図14に示されたように6個のRUリソースを割り当てることができる。具体的には、APは第1RUリソース(AID 0、RU1)、第2RUリソース(AID 0、RU2)、第3RUリソース(AID 0、RU3)、第4RUリソース(AID 2045、RU4)、第5RUリソース(AID 2045、RU5)、第6RUリソース(AID 3、RU6)を割り当てることができる。AID 0、AID 3、またはAID 2045に関する情報は、例えば、
図13のユーザ識別フィールド1310に含まれる。RU1からRU6に関する情報は、例えば、
図13のRU割り当てフィールド1320に含まれる。AID=0は接続された(associated)STAのためのUORAリソースを意味し、AID=2045は非接続された(un-associated)STAのためのUORAリソースを意味する。それによって、
図14の第1から第3RUリソースは接続された(associated)STAのためのUORAリソースに使用され、
図14の第4から第5RUリソースは非接続された(un-associated)STAのためのUORAリソースに使用され、
図14の第6RUリソースは通常のULMUのためのリソースに用いられる。
【0138】
図14の一例ではSTA1のOBO(OFDMA random access Backoff)カウンターが0に減少し、STA1が第2RUリソース(AID 0、RU2)をランダムで選択する。また、STA2/3のOBOカウンターは0より大きいため、STA2/3にはアップリンクリソースが割り当てられなかった。また、
図14においてSTA4はトリガーフレーム内に自身のAID(すなわち、AID=3)が含まれたため、バックオフなしにRU6のリソースが割り当てられた。
【0139】
具体的には、
図14のSTA1は接続された(associated)STAであるため、STA1のためのeligible RA RUは合計3個(RU1、RU2、RU3)であり、それによってSTA1はOBOカウンターを3だけ減らしてOBOカウンターが0になった。また、
図14のSTA2は接続された(associated)STAであるため、STA2のためのeligible RA RUは合計3個(RU1、RU2、RU3)であり、それによってSTA2はOBOカウンターを3だけ減らしたがOBOカウンターが0より大きい状態である。また、
図14のSTA3は非接続された(un-associated)STAであるため、STA3のためのeligible RA RUは合計2個(RU4、RU5)であり、それによってSTA3はOBOカウンターを2だけ減らしたがOBOカウンターが0より大きい状態である。
【0140】
図15は2.4GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
【0141】
2.4GHz帯域は第1帯域など別の名称で呼ぶことができる。また、2.4GHz帯域は中心周波数が2.4GHzに隣接したチャネル(例えば、中心周波数が2.4から2.5GHz内に位置するチャネル)が使用/サポート/定義される周波数の領域を意味する。
【0142】
2.4GHz帯域には多数の20MHzチャネルが含まれる。2.4GHz帯域内の20MHzは多数のチャネルインデクス(例えば、インデクス1からインデクス14)を持つことができる。例えば、チャネルインデクス1が割り当てられる20MHzチャネルの中心周波数は2.412GHzであり、チャネルインデクス2が割り当てられる20MHzチャネルの中心周波数は2.417GHzであり、チャネルインデクスNが割り当てられる20MHzチャネルの中心周波数は(2.407+0.005*N)GHzである。チャネルインデクスはチャネル番号などの様々な名称で呼ばれる。チャネルインデクス及び中心周波数の具体的な数値は変更される場合がある。
【0143】
図15は2.4GHz帯域内の4個のチャネルを例として示している。示された第1周波数領域1510から第4周波数領域1540はそれぞれ一つのチャネルを含むことができる。例えば、第1周波数領域1510は1番チャネル(1番インデクスを持つ20MHzチャネル)を含むことができる。このとき、1番チャネルの中心周波数は2412MHzに設定される。第2周波数領域1520は6番チャネルを含むことができる。このとき6番チャネルの中心周波数は2437MHzに設定される。第3周波数領域1530は11番チャネルを含むことができる。このときチャネル11の中心周波数は2462MHzに設定される。第4周波数領域1540は14番チャネルを含むことができる。このときチャネル14の中心周波数は2484MHzに設定される。
【0144】
図16は5GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
【0145】
5GHz帯域は第2帯域/帯域などの別の名称で呼ぶことができる。5GHz帯域は中心周波数が5GHz以上6GHz未満(または5.9GHz未満)であるチャネルが使用/サポート/定義される周波数領域を意味する。または5GHz帯域は4.5GHzで5.5GHz間で複数個のチャネルを含むことができる。
図16に示された具体的な数値は変更される場合がある。
【0146】
5GHz帯域内の複数のチャネルはUNII(Unlicesed National Information Infrastructure)-1、UNII-2、UNII-3、ISMを含む。UNII-1はUNII Lowと呼べる。UNII-2はUNII MidとUNII-2Extendedと呼ばれる周波数領域を含むことができる。UNII-3はUNII-Upperと呼べる。
【0147】
5GHz帯域内には複数のチャネルが設定され、各チャネルの帯域幅は20MHz、40MHz、80MHzまたは160MHzなど様々に設定される。例えば、UNII-1及びUNII-2内の5170MHzから5330MHz周波数領域/範囲は8個の20MHzチャネルに分けることができる。5170MHzにおいて5330MHz周波数領域/範囲は40MHz周波数領域を介して4個のチャネルに分けることができる。5170MHzにおいて5330MHz周波数領域/範囲は80MHz周波数領域を介して2個のチャネルに分けることができる。または、5170MHzにおいて5330MHz周波数領域/範囲は160MHz周波数領域を介して1個のチャネルに分けることができる。
【0148】
図17は6GHz帯域内で使用/サポート/定義されるチャネルの一例を示す。
【0149】
6GHz帯域は第3帯域/帯域など別の名称で呼ぶことができる。6GHz帯域は中心周波数が5.9GHz以上であるチャネルが使用/サポート/定義される周波数領域を意味する。
図17に示された具体的な数値は変更される場合がある。
【0150】
例えば、
図17の20MHzチャネルは5.940GHzから定義される。具体的に
図17の20MHzチャネルのうち左端チャネルは1番インデクス(または、チャネルインデクス、チャネル番号など)を有することができ、中心周波数は5.945GHzが割り当てられる。すなわち、インデクスN番チャネルの中心周波数は(5.940+0.005*N)GHzに決定される。
【0151】
それによって、
図17の20MHzチャネルのインデクス(またはチャネル番号)は、1、5、9、13、17、21、25、29、33、37、41、45、49、53、57、61、65、69、73、77、81、85、89、93、97、101、105、109、113、117、121、125、129、133、137、141、145、149、153、157、161、165、169、173、177、181、185、189、193、197、201、205、209、213、217、221、225、229、233である。また、上述した(5.940+0.005*N)GHzルールによって
図17の40MHzチャネルのインデクスは3、11、19、27、35、43、51、59、67、75、83、91、99、107、115、123、131、139、147、155、163、171、179、187、195、203、211、219、227である。
【0152】
図17の一例に20、40、80、160MHzチャネルが示されているが、さらに240MHzチャネルや320MHzチャネルが追加される。
【0153】
以下、本明細書のSTAにおいて送信/受信されるPPDUが説明される。
【0154】
図18は本明細書に用いられるPPDUの一例を示す。
【0155】
図18のPPDUはEHT PPDU、送信PPDU、受信PPDU、第1タイプまたは第NタイプPPDUなど様々な名称で呼ばれる。例えば、本明細書においてPPDUまたはEHT PPDUは、送信PPDU、受信PPDU、第1タイプまたは第NタイプPPDUなど様々な名称で呼ばれる。また、EHT PPUはEHTシステム及び/またはEHTシステムを改善した新しい無線LANシステムで用いられる。
【0156】
図18のPPDUはEHTシステムで用いられるPPDUタイプのうち一部または全部を示すことができる。例えば、
図18の一例はSU(single-user)モード及びMU(multi-user)モード全てのために用いられる。また、
図18のPPDUは一つの受信STAまたは複数の受信STAのためのPPDUである。
図18のPPDUがTB(Trigger-Based)モードのために使用される場合、
図18のEHT-SIGは省略される。またUL-MU(Uplink-MU)通信のためのTrigger frameを受信したSTAは、
図18の一例においてEHT-SIGが省略されたPPDUを送信することができる。
【0157】
図18においてL-STFからEHT-LTFはプリアンブル(preamble)または物理プリアンブル(physical preamble)と呼ばれ、物理層において生成/送信/受信/獲得/デコードされる。
【0158】
図18のL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのsubcarrier spacingは312.5kHzに決定され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのsubcarrier spacingは78.125kHzに決定される。すなわち、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのtone index(または、subcarrier index)は312.5kHz単位で表示され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのtone index(または、subcarrier index)は78.125kHz単位で表示することができる。
【0159】
図18のPPDUはL-LTF及びL-STFは従来のフィールドと同じである。
【0160】
図18のL-SIGフィールドは、例えば24ビットのビット情報を含むことができる。例えば、24ビット情報は4ビットのRateフィールド、1ビットのReservedビット、12ビットのLengthフィールド、1ビットのParitYビット及び、6ビットのTailビットを含むことができる。例えば、12ビットのLengthフィールドはPPDUの長さまたはtime durationに関する情報を含むことができる。例えば、12ビットLengthフィールドの値はPPDUのタイプに基づいて決定される。例えば、PPDUがnon-HT、HT、VHT PPDUであるかEHT PPDUである場合、Lengthフィールドの値は3の倍数として決定できる。例えば、PPDUがHE PPDUである場合、Lengthフィールドの値は「3の倍数+1」または「3の倍数+2」に決定される。また、non-HT、HT、VHT PPDUであるかEHT PPDUのためにLengthフィールドの値は3の倍数として決定され、HE PPDUのためにLengthフィールドの値は「3の倍数+1」または「3の倍数+2」に決定される。
【0161】
例えば、送信STAはL-SIGフィールドの24ビット情報に対して1/2の符号率(code rate)に基づいたBCCエンコードを適用することができる。以後、送信STAは48ビットのBCC符号化ビットを獲得することができる。48ビットの符号化ビットに対してはBPSK変調が適用され48個のBPSKシンボルが生成される。送信STAは48個のBPSKシンボルを、パイロットサブキャリア{サブキャリアインデクス-21、-7、+7、+21}及びDCサブキャリア{サブキャリアインデクス0}を除いた位置にマッピングすることができる。結果的に48個のBPSKシンボルはサブキャリアインデクス-26から-22、-20から-8、-6から-1、+1から+6、+8から+20、及び+22から+26にマッピングされる。送信STAはサブキャリアインデクス{-28、-27、+27、28}に{-1,-1、-1、1}の信号をさらにマッピングすることができる。上の信号は{-28、-27、+27、28}に相応する周波数領域に対するチャネル推定のために用いられる。
【0162】
送信STAはL-SIGと同様に生成されるRL-SIGを生成することができる。RL-SIGに対してはBPSK変調が適用される。受信STAはRL-SIGの存在に基づいて受信PPDUがHE PPDUまたはEHT PPDUであることがわかる。
【0163】
図18のRL-SIG以後、U-SIG(Universal SIG)が挿入される。U-SIGは第1SIGフィールド、第1SIG、第1タイプSIG、制御シグナル、制御シグナルフィールド、第1(タイプ)制御シグナルなど様々な名称で呼ぶことができる。
【0164】
U-SIGはNビットの情報を含むことができ、EHT PPDUのタイプを識別するための情報を含むことができる。例えば、U-SIGは2個のシンボル(例えば、連続する2個のOFDMシンボル)に基づいて構成される。U-SIGのための各シンボル(例えば、OFDMシンボル)は4 usのdurationを持つことができる。U-SIGの各シンボルは26ビット情報を送信するために用いられる。例えば、U-SIGの各シンボルは52個のデータトーンと4個のパイロットトーンに基づいて送受信される。
【0165】
U-SIG(またはU-SIGフィールド)を介して、例えばAビット情報(例えば、52 un-coded bit)が送信されることができ、U-SIGの第1シンボルは合計Aビット情報のうち最初のXビット情報(例えば、26 un-coded bit)を送信し、U-SIGの第2シンボルは合計Aビット情報のうち残りのYビット情報(例えば、26 un-coded bit)を送信することができる。例えば、送信STAは各U-SIGシンボルに含まれる26 un-coded bitを獲得することができる。送信STAはR=1/2のrateに基づいてconvolutional encoding(すなわち、BCCエンコード)を実行して52-coded bitを生成し、52-coded bitに対するインターリーブを実行することができる。送信STAはインターリーブされた52-coded bitに対してBPSK変調を実行して各U-SIGシンボルに割り当てられる52個のBPSKシンボルを生成することができる。一つのU-SIGシンボルはDCインデクス0を除いて、サブキャリアインデクス-28からサブキャリアインデクス+28までの56個トーン(サブキャリア)に基づいて送信される。送信STAが生成した52個のBPSKシンボルはパイロットトーンである-21、-7、+7、+21トーンを除いた残りのトーン(サブキャリア)に基づいて送信される。
【0166】
例えば、U-SIGによって送信されるAビット情報(例えば、52 un-coded bit)はCRCフィールド(例えば、4ビット長さのフィールド)及びテールフィールド(例えば、6ビット長さのフィールド)を含むことができる。前記CRCフィールド及びテールフィールドはU-SIGの第2シンボルを介して送信される。前記CRCフィールドはU-SIGの第1シンボルに割り当てられる26ビットと第2シンボル内で前記CRC/テールフィールドを除いた残りの16ビットに基づいて生成され、従来のCRC calculationアルゴリズムに基づいて生成される。また、前記テールフィールドはconvolutional decoderのtrellisをterminateするために使用され、例えば「000000」に設定される。
【0167】
U-SIG(またはU-SIGフィールド)によって送信されるAビット情報(例えば、52 un-coded bit)はversion-independent bitsとversion-dependent bitsに分けることができる。例えば、version-independent bitsのサイズは固定的であるか可変的である。例えば、version-independent bitsはU-SIGの第1シンボルにのみ割り当てられるか、version-independent bitsはU-SIGの第1シンボル及び第2シンボル全てに割り当てられる。例えば、version-independent bitsとversion-dependent bitsは第1制御ビット及び第2制御ビットなどの様々な名称で呼ぶことができる。
【0168】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsは3ビットのPHY version identifierを含むことができる。例えば、3ビットのPHY version identifierは送受信PPDUのPHY versionに関連する情報を含むことができる。例えば、3ビットのPHY version identifierの第1の値は送受信PPDUがEHT PPDUであることを指示することができる。また、送信STAはEHT PPDUを送信する場合、3ビットのPHY version identifierを第1の値に設定することができる。また、受信STAは第1の値を持つPHY version identifierに基づいて、受信PPDUがEHT PPDUであることを判断することができる。
【0169】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsは1ビットのUL/DL flagフィールドを含むことができる。1ビットのUL/DL flagフィールドの第1の値はUL通信に関連され、UL/DL flagフィールドの第2の値はDL通信に関連する。
【0170】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsはTXOPの長さに関する情報、BSS color IDに関する情報を含むことができる。
【0171】
例えば、EHT PPDUが様々なタイプ(例えば、SUモードに関連するEHT PPDU、MUモードに関連するEHT PPDU、TBモードに関連するEHT PPDU、Extended Range送信に関連するEHT PPDUなど様々なタイプ)に分けることができる場合、EHT PPDUのタイプに関する情報はU-SIGのversion-dependent bitsに含まれる。
【0172】
例えば、U-SIGは1)帯域幅に関する情報を含む帯域幅フィールド、2)EHT-SIGに適用されるMCS技術に関する情報を含むフィールド、3)EHT-SIGにデュアルサブキャリアモジュレーション(dual subcarrier modulation,DCM)技術が適用されるか否かに関連する情報を含む指示フィールド、4)EHT-SIGのために用いられるシンボルの個数に関する情報を含むフィールド、5)EHT-SIGが全ての帯域にわたって生成されるか否かに関する情報を含むフィールド、6)EHT-LTF/STFのタイプに関する情報を含むフィールド、7)EHT-LTFの長さ及びCP長さを指示するフィールドに関する情報を含むことができる。
【0173】
図18のPPDUにはプリアンブルパンクチャリング(puncturing)が適用される。プリアンブルパンクチャリングはPPDUの全体の帯域のうち一部の帯域(例えば、Secondary20MHz帯域)でパンクチャリングを適用することを意味する。例えば、80MHz PPDUが送信される場合、STAは80MHz帯域のうちsecondary20MHz帯域に対してパンクチャリングを適用し、primary20MHz帯域とsecondary40MHz帯域を介してのみPPDUを送信することができる。
【0174】
例えば、プリアンブルパンクチャリングのパターンは事前に設定される。例えば、第1パンクチャリングパターンが適用される場合、80MHz帯域内でsecondary20MHz帯域に対してのみパンクチャリングが適用される。例えば、第2パンクチャリングパターンが適用される場合、80MHz帯域内でsecondary40MHz帯域に含まれた2個のsecondary20MHz帯域のうちいずれか一つに対してのみパンクチャリングが適用される。例えば、第3パンクチャリングパターンが適用される場合、160MHz帯域(または80+80MHz帯域)内でprimary80MHz帯域に含まれたsecondary20MHz帯域に対してのみパンクチャリングが適用される。例えば、第4パンクチャリングパターンが適用される場合、160MHz帯域(または80+80MHz帯域)内でprimary80MHz帯域に含まれたprimary40MHz帯域は存在(present)し、primary40MHz帯域に属しない少なくとも一つの20MHzチャネルに対してパンクチャリングが適用される。
【0175】
PPDUに適用されるプリアンブルパンクチャリングに関する情報はU-SIG及び/またはEHT-SIGに含まれる。例えば、U-SIGの第1フィールドはPPDUの連続する帯域幅(contiguous bandwidth)に関する情報を含み、U-SIGの第2フィールドはPPDUに適用されるプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含むことができる。
【0176】
例えば、U-SIG及びEHT-SIGは以下の方法に基づいてプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含むことができる。PPDUの帯域幅が80MHzを超える場合、U-SIGは80MHz単位で個別で構成される。例えば、PPDUの帯域幅が160MHzである場合、該当PPDUには1番目の80MHz帯域のための第1U-SIG及び2番目の80MHz帯域のための第2U-SIGが含まれる。この場合、第1U-SIGの第1フィールドは160MHz帯域幅に関する情報を含み、第1U-SIGの第2フィールドは1番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。また、第2U-SIGの第1フィールドは160MHz帯域幅に関する情報を含み、第2U-SIGの第2フィールドは2番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。その一方で、第1U-SIGに連続するEHT-SIGは2番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができ、第2U-SIGに連続するEHT-SIGは1番目の80MHz帯域に適用されたプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。
【0177】
さらに、または大体、U-SIG及びEHT-SIGは以下の方法に基づいてプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含むことができる。U-SIGは全ての帯域に関するプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。すなわち、EHT-SIGはプリアンブルパンクチャリングに関する情報を含まず、U-SIGのみがプリアンブルパンクチャリングに関する情報(すなわち、プリアンブルパンクチャリングパターンに関する情報)を含むことができる。
【0178】
U-SIGは20MHz単位で構成される。例えば、80MHz PPDUが構成される場合、U-SIGが複製される。すなわち、80MHz PPDU内に同じ4個のU-SIGが含まれる。80MHz帯域幅を超えるPPDUは互い異なるU-SIGを含むことができる。
【0179】
図18のEHT-SIGは
図8から
図9の一例に示されたHE-SIG-Bの技術的な特徴をそのまま含むことができる。EHT-SIGは第2SIGフィールド、第2SIG、第2タイプSIG、制御信号、制御信号フィールド、第2(タイプ)制御信号などの様々な名称で呼ばれる。
【0180】
EHT-SIGはEHT-PPDUがSUモードをサポートするか、MUモードはサポートするかに関するNビット情報(例えば、1ビット情報)を含むことができる。
【0181】
EHT-SIGは様々なMCS技術に基づいて構成される。上述したようにEHT-SIGに適用されるMCS技術に関連する情報はU-SIGに含まれる。EHT-SIGはDCM技術に基づいて構成される。例えば、EHT-SIGのために割り当てられたN個のデータトーン(例えば、52個のデータトーン)のうち連続する半分のトーンには第1変調技術が適用され、残りの連続する半分のトーンには第2変調技術が適用される。すなわち、送信STAは特定の制御情報を第1変調技術に基づいて第1シンボルに変調し連続する半分のトーンに割り当て、同じ制御情報を第2変調技術に基づいて第2シンボルに変調し残りの連続する半分のトーンに割り当てることができる。上述したように、EHT-SIGにDCM技術が適用されるか否かに関連する情報(例えば、1ビットフィールド)はU-SIGに含まれる。
図18のEHT-STFはMIMO(multiple input multiple output)環境またはOFDMA環境において自動利益制御推定(自動利得制御推定、automatic gain control estimation)を向上させるために用いられる。
図18のEHT-LTFはMIMO環境またはOFDMA環境においてチャネルを推定するために用いられる。
【0182】
図18のEHT-STFは様々なタイプに設定される。例えば、STFのうち第1タイプ(すなわち、1x STF)は、16個のサブキャリアインターバルにnon-zero coefficientが配置される第1タイプSTFシーケンスに基づいて生成される。第1タイプSTFシーケンスに基づいて生成されたSTF信号は0.8μsの周期を持つことができ、0.8μsの周期信号は5回繰り返し4μsの長さを持つ第1タイプSTFになる。例えば、STFのうち、第2タイプ(すなわち、2x STF)は、8個のサブキャリアインターバルにnon-zero coefficientが配置される第2タイプSTFシーケンスに基づいて生成される。第2タイプSTFシーケンスに基づいて生成されたSTF信号は1.6μsの周期を持つことができ、1.6μsの周期信号は5回繰り返し8μsの長さを持つ第2タイプEHT-STFになる。以下で、EHT-STFを構成するためのシーケンス(すなわち、EHT-STFシーケンス)の一例が提示される。以下のシーケンスは様々な方法に変形することができる。
【0183】
EHT-STFは以下のMシーケンスに基づいて構成される。
【0184】
【0185】
20MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。以下の一例は第1タイプ(すなわち、1x STF)シーケンスである。例えば、第1タイプシーケンスはTB(trigger-Based)PPDUではないEHT-PPDUに含まれる。以下の数式において(a:b:c)はaトーンインデクス(すなわち、サブキャリアインデクス)からcトーンインデクスまでbトーンインターバル(すなわち、サブキャリアインターバル)と定義される区間を意味する。例えば、以下の数式2はトーンインデクス-112から112インデクスまで16トーンインターバルと定義されるシーケンスを示すことができる。EHT-STFに対しては78.125kHzのサブキャリアスペーシングが適用されるため16トーンインターバルは78.125*16=1250kHzインターバルにEHT-STF coefficient(またはelement)が配置されたことを意味する。また、*は乗算を意味し、sqrt()は平方根を意味する。
【0186】
【0187】
40MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。以下の一例は第1タイプ(すなわち、1x STF)シーケンスである。
【0188】
【0189】
80MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。以下の一例は第1タイプ(すなわち、1x STF)シーケンスである。
【0190】
【0191】
160MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。以下の一例は第1タイプ(すなわち、1x STF)シーケンスである。
【0192】
【0193】
80+80MHz PPDUのためのEHT-STFのうち、下位80MHzのためのシーケンスは数式4と同じである。80+80MHz PPDUのためのEHT-STFのうち、上位80MHzのためのシーケンスは以下の数式に基づいて構成される。
【0194】
【0195】
以下の数式7から数式11は第2タイプ(すなわち、2x STF)シーケンスの一例に関連する。
【0196】
【0197】
40MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。
【0198】
【0199】
80MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。
【0200】
【0201】
160MHz PPDUのためのEHT-STFは以下の数式に基づいて構成される。
【0202】
【0203】
80+80MHz PPDUのためのEHT-STFのうち、下位80MHzのためのシーケンスは数式9と同じである。80+80MHz PPDUのためのEHT-STFのうち、上位80MHzのためのシーケンスは以下の数式に基づいて構成される。
【0204】
【0205】
EHT-LTFは第1、第2、第3タイプ(すなわち、1x、2x、4xLTF)を持つことができる。例えば、第1/第2/第3タイプLTFは、4/2/1個のサブキャリアインターバルにnon-zero coefficientが配置されるLTFシーケンスに基づいて生成される。第1/第2/第3タイプLTFは3.2/6.4/12.8μsの時間の長さを持つことができる。また、第1/第2/第3タイプLTFには様々な長さのGI(例えば、0.8/1/6/3.2μs)が適用される。
【0206】
STF及び/またはLTFのタイプに関する情報(LTFに適用されるGIに関する情報も含まれる)は
図18のSIG Aフィールド及び/またはSIG Bフィールドなどに含まれる。
【0207】
図18のPPDU(すなわち、EHT-PPDU)は
図5及び
図6の一例に基づいて構成される。
【0208】
例えば、20MHz帯域上において送信されるEHT PPDU、すなわち20MHz EHT PPDUは
図5のRUに基づいて構成される。すなわち、EHT PPDUに含まれるEHT-STF、EHT-LTF、データフィールドのRUの位置(location)は
図5のように決定される。
【0209】
40MHz帯域上において送信されるEHT PPDU、すなわち40MHz EHT PPDUは
図6のRUに基づいて構成される。すなわち、EHT PPDUに含まれるEHT-STF、EHT-LTF、データフィールドのRUの位置(location)は
図6のように決定される。
【0210】
図6のRU位置は40MHzに対応するため、
図6のパターンを2回繰り返せば80MHzのためのトーンプラン(tone-plan)が決定される。すなわち、80MHz EHT PPDUは
図7のRUではない
図6のRUが2回繰り返される新しいトーンプランに基づいて送信される。
【0211】
図6のパターンが2回繰り返される場合、DC領域には23個のトーン(すなわち、11ガードトーン+12ガードトーン)が構成される。すなわち、OFDMAに基づいて割り当てられる80MHz EHT PPDUのためのトーンプランは23個のDCトーンを持つことができる。その一方、Non-OFDMAに基づいて割り当てられる80MHz EHT PPDU(すなわち、non-OFDMA full Bandwidth 80MHz PPDU)は996RUに基づいて構成され5個のDCトーン、12個の左側ガードトーン、11個の右側ガードトーンを含むことができる。
【0212】
160/240/320MHzのためのトーンプランは
図6のパターンを何度も繰り返す形で構成される。
【0213】
図18のPPDUは以下の方法に基づいてEHT PPDUとして識別される。
【0214】
受信STAは次の事項に基づいて受信PPDUのタイプをEHT PPDUに判断することができる。例えば、1)受信PPDUのL-LTF信号以後1番目のシンボルがBPSKであり、2)受信PPDUのL-SIGが繰り返されるRL-SIGがdetectされ、3)受信PPDUのL-SIGのLengthフィールドの値に対して「modulo3」を適用した結果が「0」にdetectされる場合、受信PPDUはEHT PPDUに判断される。受信PPDUがEHT PPDUに判断される場合、受信STAは
図18のRL-SIG以後のシンボルに含まれるビット情報に基づいてEHT PPDUのタイプ(例えば、SU/MU/Trigger-Based/Extended Rangeタイプ)をdetectすることができる。また、受信STAは1)BSPKであるL-LTF信号以後の1番目のシンボル、2)L-SIGフィールドに連続しL-SIGと同じRL-SIG、及び3)「modulo3」を適用した結果が「0」に設定されるLengthフィールドを含むL-SIGに基づいて、受信PPDUをEHT PPDUに判断することができる。
【0215】
例えば、受信STAは次の事項に基づいて受信PPDUのタイプをHE PPDUに判断することができる。例えば、1)L-LTF信号以後の1番目のシンボルがBPSKであり、2)L-SIGが繰り返されるRL-SIGがdetectされ、3)L-SIGのLength値に対して「modulo3」を適用した結果が「1」または「2」にdetectされる場合、受信PPDUはHE PPDUに判断される。
【0216】
例えば、受信STAは次の事項に基づいて、受信PPDUのタイプをnon-HT、HT及びVHT PPDUに判断することができる。例えば、1)L-LTF信号以後の1番目のシンボルがBPSKであり、2)L-SIGが繰り返されるRL-SIGがdetectされない場合、受信PPDUはnon-HT、HT及びVHT PPDUに判断される。また、受信STAがRL-SIGの繰り返しをdetectしたとしてもL-SIGのLength値に対して「modulo3」を適用した結果が「0」にdetectされる場合には、受信PPDUがnon-HT、HT及びVHT PPDUに判断される。
【0217】
以下の一例において(送信/受信/アップ/ダウン)信号、(送信/受信/アップ/ダウン)フレーム、(送信/受信/アップ/ダウン)パケット、(送信/受信/アップ/ダウン)データユニット、(送信/受信/アップ/ダウン)データなどと表示される信号は
図18のPPDUに基づいて送受信される信号である。
図18のPPDUは様々なタイプのフレームを送受信するために用いられる。例えば、
図18のPPDUは制御フレーム(control frame)のために用いられる。制御フレームの一例は、RTS(request to send)、CTS(clear to send)、PS-Poll(Power Save-Poll)、Block ACK Req、Block ACK、NDP(Null Data Packet)announcement、Trigger frameを含むことができる。例えば、
図18のPPDUは管理フレーム(management frame)のために用いられる。management frameの一例は、Beacon frame、(Re-)Association request frame、(Re-)Association response frame、Probe request frame、Probe response frameを含むことができる。例えば、
図18のPPDUはデータフレームのために用いられる。例えば、
図18のPPDUは制御フレーム、管理フレーム、及びデータフレームのうち、少なくとも二つ以上を同時に送信するために使用される場合がある。
【0218】
図19は本明細書の送信装置及び/または受信装置の変形例を示す。
【0219】
図1(a)/(b)の各装置/STAは
図19のように変形される。
図19のトランシーバ(630)は
図1のトランシーバ(113、123)と同じである。
図19のトランシーバ(630)は受信機(receiver)及び送信機(transmitter)を含むことができる。
【0220】
図19のプロセッサ(610)は
図1のプロセッサ(111、121)と同じである。または、
図19のプロセッサ(610)は
図1のプロセシングチップ(114、124)と同じである。
【0221】
図19のメモリ(150)は
図1のメモリ(112、122)と同じである。または、
図19のメモリ(150)は
図1のメモリ(112、122)とは異なる別の外部メモリである。
【0222】
図19を参照すると、電力管理モジュール(611)はプロセッサ(610)及び/またはトランシーバ(630)に対する電力を管理する。バッテリー(612)は電力管理モジュール(611)に電力を供給する。ディスプレイ(613)はプロセッサ(610)によって処理された結果を出力する。キーパット(614)はプロセッサ(610)によって使用される入力を受信する。キーパット(614)はディスプレイ(613)上と表示できる。SIMカード(615)は携帯電話及びコンピューターのような携帯電話装置において加入者を識別し認証することに用いられるIMSI(international mobile subscriber identity)及びそれに関連するキーを安全に格納するために用いられる集積回路である。
【0223】
図19を参照すると、スピーカー(640)はプロセッサ(610)によって処理された音関連結果を出力することができる。マイク(641)はプロセッサ(610)によって使用される音関連入力を受信することができる。
【0224】
1.802.11ax無線LANシステムのトーンプラン(tone plan)
【0225】
本明細書においてtone planはResource Unit(RU)のサイズ及び/またはRUの位置(location)を決定するルールに関連する。以下では、IEEE802.11ax規格に係るPPDU、すなわちHE PPDUに適用されるtone planを説明する。また、以下ではHE PPDUに適用されるRUサイズ、RUの位置を説明し、HE PPDUに適用されるRUに関連する制御情報を説明する。
【0226】
本明細書において、RUに関連する制御情報(またはtone planに関連する制御情報)はRUのサイズ、位置、特定のRUに割り当てられるUser STAの情報、RUが含まれるPPDUのための周波数帯域幅及び/または特定のRUに適用される変調技術に関する制御情報を含むことができる。RUに関連する制御情報はSIGフィールドに含まれる。例えば、IEEE802.11ax規格ではHE-SIG-Bフィールド内にRUに関連する制御情報が含まれる。すなわち、送信STAは送信PPDUを生成する過程において、PPDU内に含まれたRUに対する制御情報をHE-SIG-Bフィールド内に含めることができる。また、受信STAは受信PPDU内に含まれたHE-SIG-Bを受信し、HE-SIG-B内に含まれた制御情報を獲得し、該当受信STAに割り当てられたRUが存在するかを判断し、HE-SIG-Bに基づいて割り当てられたRUをデコードすることができる。
【0227】
IEEE802.11ax規格ではHE-STF、HE-LTF及びDataフィールドがRU単位で構成された。すなわち、第1受信STAのための第1RUが設定される場合、前記第1受信STAのためのSTF/LTF/Dataフィールドは前記第1RUを介して送受信される。
【0228】
IEEE802.11ax規格では一つの受信STAのためのPPDU(すなわち、SU PPDU)と複数の受信STAのためのPPDU(すなわち、MU PPDU)が別途定義され、それぞれのためのtone planが別途定義された。具体的な内容は以下で説明する。
【0229】
11axと定義されるRUは複数のサブキャリアを含むことができる。例えばRUがN個のサブキャリアを含む場合、N-tone RUまたはNRUと表示できる。特定のRUの位置はサブキャリアインデクスと表示できる。サブキャリアインデクスはSubcarrier frequency spacing単位と定義される。11ax規格においてSubcarrier frequency spacingは312.5kHzまたは78.125kHzであり、RUのためのSubcarrier frequency spacingは78.125kHzである。すなわち、RUのためのサブキャリアインデクス+1はDCtoneより78.125kHz増加された位置を意味し、RUのためのサブキャリアインデクス-1はDCtoneより78.125kHz減少された位置を意味する。例えば、特定のRUの位置が[-121:-96]と表示される場合、該当RUはサブキャリアインデクス-121からサブキャリアインデクス-96までの領域に位置し、結果的に該当RUは26個のサブキャリアを含むことができる。
【0230】
N-tone RUは既に設定されたパイロットトーンを含むことができる。
【0231】
2.ヌルサブキャリア(Null subcarrier)及びパイロットサブキャリア(pilot subcarrier)
【0232】
802.11axシステムにおいてサブキャリアとリソース割り当てに対して説明する。
【0233】
OFDMシンボルはサブキャリアで構成されるが、サブキャリアの個数はPPDUの帯域幅の機能をすることができる。無線LAN802.11システムではデータ送信のために用いられるデータサブキャリア、位相情報(phase information)及びパラメータトラッキング(parameter tracking)のために用いられるパイロットサブキャリア及びデータ送信とパイロット送信のために使用されない未使用(unused)サブキャリアが定義される。
【0234】
OFDMA送信を使用するHE MU PPDUは26トーンRU、52トーンRU、106トーンRU、242トーンRU、484トーンRU及び996トーンRUを混合して送信される。
【0235】
ここで、26トーンRUは24個のデータサブキャリアと2個のパイロットサブキャリアで構成される。52トーンRUは48個のデータサブキャリアと4個のパイロットサブキャリアで構成される。106トーンRUは102個のデータサブキャリアと4個のパイロットサブキャリアで構成される。242トーンRUは234個のデータサブキャリアと8個のパイロットサブキャリアで構成される。484トーンRUは468個のデータサブキャリアと16個のパイロットサブキャリアで構成される。996トーンRUは980個のデータサブキャリアと16個のパイロットサブキャリアで構成される。
【0236】
1)ヌルサブキャリア
【0237】
図5から
図7で示されているように、26-トーンRU、52-トーンRU及び106-トーンRU位置の間にヌルサブキャリアがある。ヌルサブキャリアは送信中心周波数漏洩(transmit center frequency leakage)、受信機DCオフセット(receiver DC offset)及び隣接したRUからの干渉から保護するためにDCまたはエッジ(edge)トーン周辺に位置する。ヌルサブキャリアは0のエネルギーを持つ。ヌルサブキャリアのインデクスは次のように列挙される。
【0238】
【0239】
80+80MHz HE PPDUの各80MHz周波数セグメント(segment)に対するヌルサブキャリア位置は80MHz HE PPDUの位置を従う必要がある。
【0240】
2)パイロットサブキャリア
【0241】
パイロットサブキャリアがHE SU PPDU、HE MU PPDU、HE ER SU PPDUまたはHE TB PPDUのHE-LTFフィールドに存在すれば、HE-LTFフィールド及びデータフィールド内パイロットシーケンスの位置は4x HE-LTFの位置と同じである。1x HE-LTFにおいて、HE-LTF内パイロットシーケンスの位置は4倍乗算されたデータフィールドに対するパイロットサブキャリアで構成される。パイロットサブキャリアが2x HE-LTF内に存在する場合、パイロットサブキャリアの位置は4xデータシンボル内パイロットの位置と同じである必要がある。全てのパイロットサブキャリアは以下のように列挙された偶数のインデクスに位置する。
【0242】
【0243】
【0244】
160MHzまたは80+80MHzにおいてパイロットサブキャリアの位置は両側80MHzに対する同じ80MHz位置を用いる必要がある。
【0245】
3.HE送信手順(HE transmit procedure)及びコンスタレーションマッピング(constellation mapping)
【0246】
802.11ax無線LANシステムにおいてPHY(physical)での送信手順はHE SU(Single User)PPDUのための送信手順、HE ER(extended range)SU PPDUのための送信手順、HE MU(Multi User)PPDUのための送信手順及びHE TB(trigger-based)PPDUのための送信手順が存在する。PHY-TX START.request(TXVECTOR)のFORMATフィールドはHE_SU、HE_MU、HE_ER_SUまたは、HE_TBと同じである。前記送信手順はDCM(Dual Carrier Modulation)のようなオプション機能(optional feature)の動作を説明していることではない。前記様々な送信手順のうち、
図21はHE SU PPDUのためのPHY送信手順のみを示した。
【0247】
図20はHE SU PPDUのためのPHY送信手順の一例を示す。
【0248】
データを送信するために、MACではPHYエンティティ(entity)が送信状態に進入することを引き起こすPHY-TX START.request primitiveを生成する。また、PHYはPLMEを介したstation managementを介して適切な周波数において動作するように設定される。HE-MCS、コーディング種類及び送信電力のような他の送信パラメータはPHY-TX START.request(TXVECTOR)primitiveを用いてPHY-SAPを介して設定される。トリガーフレームを伝達するPPDUを送信した以後、MAC副層(sublayer)はPHYエンティティに期待されたHE TB PPDU応答を復調するために、必要な情報を提供するTRIGVECTOR parameterとともにPHY-TRIGGER.requestを発行することができる。
【0249】
PHYはPHY-CCA.indicationを介してプライマリーチャネルと異なるチャネルの状態を指示する。PPDUの送信はPHY-TX START.request(TXVECTOR)primitiveを受信した以後、PHYによって開始する必要がある。
【0250】
PHYプリアンブル送信が開始された以後、PHYエンティティはデータスクランブル(scrambling)及びデータエンコードを即時開始する。データフィールドに対するエンコード方法はTXVECTORのFEC_CODING、CH_BANDWIDTH、NUM_STS、STBC、MCS及びNUM_USERSパラメータに基づく。
【0251】
SERVICEフィールド及びPSDUは後述する送信装置のブロック図(transmitter block diagram)においてエンコードされる。データはMACによって発行されたPHY-DATA.request(DATA)primitiveとPHYによって発行されたPHY-DATA.confirm primitivesのシリーズを介してMACとPHY間に交換する必要がある。PHYパディング(padding)ビットはコーディングされたPSDUのビットの数をOFDMシンボル別の符号化ビットの数の整数倍算にするためPSDUに付加される(appended)。
【0252】
送信はPHY-TXEND.request primitiveを介してMACによって迅速に終了される。PSDU送信はPHY-TXEND.request primitiveを受信することで終了される。各PHY-TXEND.request primitiveはPHYからPHY-TXEND.confirm primitiveとともに受けたことを知らせることができる。
【0253】
パケット拡張(packet extension)及び/または、信号拡張(signal extension)はPPDUにおいて存在することができる。PHY-TXEND.confirm primitiveは最も最近のPPDUの実際終了時間、パケット拡張の終了時間及び信号拡張の終了時間において生成される。
【0254】
PHYにおいて、TXVECTORのGI_TYPEパラメータにおいてGI durationとともに指示されるGI(Guard Interval)は遅延スプレッド(delay spread)に対する対策として全てのデータOFDMシンボルに挿入される。
【0255】
PPDU送信が完了されればPHYエンティティは受信状態に進入する。
【0256】
HE PPDUの各フィールドの生成のために次のようなブロック図が用いられる。
【0257】
a)pre-FEC PHY padding
【0258】
b)Scrambler
【0259】
c)FEC(BCC or LDPC)encoders
【0260】
d)post-FEC PHY padding
【0261】
e)Stream parser
【0262】
f)Segment parser(連続の(contiguous)160MHz and 不連続の(non-contiguous)80+80MHz送信のために)
【0263】
g)BCC interleaver
【0264】
h)Constellation mapper
【0265】
i)DCM tone mapper
【0266】
j)Pilot insertion
【0267】
k)Replication over multiple 20MHz(BW>20MHzに対して)
【0268】
l)Multiplication by 1stcolumn of PHE-LTF
【0269】
m)LDPC tone mapper
【0270】
n)Segment deparser
【0271】
o)Space time block code(STBC)encoder for one spatial stream
【0272】
p)Cyclic shift diversity(CSD)per STS insertion
【0273】
q)Spatial mapper
【0274】
r)Frequency mapping
【0275】
s)Inverse discrete Fourier transform(IDFT)
【0276】
f)Cyclic shift diversity(CSD)per chain insertion
【0277】
u)Guard interval(GI)insertion
【0278】
v)Windowing
【0279】
図21はBCCエンコードを用いてHE PPDUのデータフィールドを生成する送信装置のブロック図の一例を示す。
【0280】
図21はBCC(Binary Convolution Coding)エンコードが適用され、26トーンRU、52トーンRU、106トーンRUまたは、242トーンRUにおいてUL送信または、DL non-MU MIMO送信ができるHE PPDUのデータフィールドを生成するために用いられる送信装置のブロック図を示す。
【0281】
図21を参照すると、送信装置のブロック図に入力されたビットストリームに対して、1)Pre-FEC PHYパディング(padding)が実行され、2)スクランブル動作が実行され、3)BCC符号化が実行され、4)Post-FEC PHYパディングが実行され、5)符号化されたビットを特定の1つの空間ストリームにマッピングするストリームパース(stream parsing)動作が実行され、6)空間ストリーム別にBCCインターリーブ(interleaving)が実行され、7)空間ストリーム別にコンスタレーションマッピング(constellation mapping)が実行され、変調シンボルが生成される。
【0282】
図22は本明細書の実施例に適用できるブロックインターリーブ適用の一例を示す図面である。
【0283】
前記送信装置がエンコード技術でBCCエンコードを使用した場合、エンコードされたビット列はブロックインターリーバ(block interleaver)を介してインターリーブされる。インターリーバはインターリーバブロックの列(NCOL)と行(NROW)のサイズを定義した値に従って使用する。NROTは周波数回転(frequency rotation)に対するパラメータである。定義した値は下記の表5の通りである。
【0284】
【0285】
ここで、N
BPSCS(i
SS)は各空間ストリームにおいて、1つの搬送波当り符号化されたビットの数を示す(ただし、i
SS=1においてN
SSの間の整数である)。上記のようなインターリーバを用いる方法は行に沿って符号化されたビット列を入力し、これを列に従って読み出すことである。これは、ブロックインターリーブを用いる方法を示す図面である
図22を参照することができる。
【0286】
コンスタレーションマッピング(Constellation mapper)の一部であるDCMトーンマッパー(Dual Carrier Modulationtone mapper)はDCMがRUに対して指示されている場合にのみ適用される。空間マッピング(Spatial Mapping)ブロックの右側にあるブロックのみならずコンスタレーションマッピング及びCSDブロックに構成されるこのような送信装置のブロック図のサブセット(subset)はHE-LTFフィールドまたは、HE-STFフィールドを生成するのにも用いられる。
【0287】
前記
図21の送信装置のブロック図はセグメントパーサー(segment parser)がないため、1つの周波数セグメントに対して前記動作が実行される。ただし、必要な場合、前記
図21の送信装置のブロック図において前記ストリームパーサー以後、セグメントパーサーを付加し、周波数セグメントを分けるセグメントパース(Segment parsing)が実行される場合もある。これで、各周波数セグメント別(Multi-RUでは各RU別)に前記BCCインターリーブ、前記コンスタレーションマッピング、または、LDPC(Low Density Parity Check)トーンマッピングが実行される。
【0288】
また、HE MU送信において、CSD(cyclic shift diversity)は該当するユーザに対する空間-時間ストリーム開始インデクスに対する知識で実行されるという点を除いて、PPDUエンコードプロセッサは空間マッピングブロックの入力までユーザごとにRU(Resource unit)において独立して実行される。RUの全てのユーザデータは空間マッピングブロックの送信チェーンに結合されマッピングされる。
【0289】
以下では、コンスタレーションマッピングに対して説明する。
【0290】
コンスタレーションマッピングはコンスタレーションマッピングの入力ビットとBPSK、QPSK、16-QAM及び256-QAMに対する複素コンスタレーションポイントのマッピングを意味する。すなわち、コンスタレーションマッピングは変調方法によって、ストリームパーサーまたは、セグメントパーサー(もし、存在すれば)の出力でのビットを複素コンスタレーションポイントにマッピングさせることができる。
【0291】
DCM技術はHE PPDUのデータフィールド及び/または、SIG-Bフィールドにのみ適用される。また、DCM技術は送信装置において使用されるか使用されない場合がある(optional feature)。
【0292】
11axのDCM技術に対するより具体的な内容は以下の通りである。
【0293】
DCMはHE-SIG-B及びデータフィールドに対するオプションの変調方式である。DCMはHE SU PPDU及びHE ER SU PPDUに適用される。HE MU PPDUまたは、HE TB PPDUにおいて、DCMは1つのユーザに対するデータを含むRUに適用され、複数のユーザに対するデータを含むRUに適用されない。
【0294】
DCMはHE-MCS0、1、3及び4に対してのみ適用可能である。DCMはNss=1または、Nss=2でのみ適用可能である(HE MU PPDUにおいて1つのユーザRUの場合、Nss,r,u=1または、Nss,r,u=2).DCMはMU-MIMOまたは、STBCとともに適用することはできない。
【0295】
DCMが用いられる場合、ビットシーケンスはシンボルの一対(d′k′d′q(k))にマッピングされる。このとき、996トーンRUまたは、それより小さいRUに対する周波数ダイバーシティを利用するためにkは0<=k<=NSD-1の範囲を持ち、q(k)はNSD<=q(k)<=2NSD-1の範囲を持つ。2x996トーンRUに対して、kは0<=k<=NSD/2-1の範囲を持ち、q(k)はNSD/2<=q(k)<=NSD-1の範囲を持つ。周波数ダイバーシティを最大化するために、DCMサブキャリアの一対(k,q(k))のインデクスは996トーンRUまたは、それより小さいRUに対してq(k)=k+NSDであり、2x996トーンRUに対してq(k)=k+NSD/2である。ここで、NSDはDCM=1である場合、NSDに、DCM=0である場合、NSDの半値を持つ。
【0296】
DCMが適用される変調ビットに対して、次のように説明することができる。
【0297】
【0298】
以下では、LDPCトーン(tone)マッピングに対して説明する。
【0299】
LDPCトーンマッピングはLDPCトーンマッピング距離(distance)パラメータであるDTMを用いて全てのLDPCエンコードされたストリームにおいて実行する必要がある。DTMは各帯域幅に対して定数であり、以下の通り各帯域別に値を持つ。LDPCトーンマッピングはBCCを用いてエンコードされたストリームに対しては実行しないようにする必要がある。
【0300】
【0301】
VHT PPDU送信に対して、ユーザuに関するLDPCコーディングされたストリームに対するLDPCトーンマッピングはコンスタレーションマッピング(Constellation mapper)によって生成された複素数のストリームに置換し、以下の通り、実行される。
【0302】
【0303】
【0304】
前記LDPCトーンマッピング動作に対する結果として、2個の連続に生成された複素コンスタレーション定数(complex constellation numbers)d′k,i,n,l,u及びd′k+1,i,n,l,uそれぞれは少なくともDTM-1だけ互い離れた2個のデータトーン(data tone)において送信される。例えば、d′k,i,n,l,uは第1データトーンにおいて送信され、d′k+1,i,n,l,uは第2データトーンにおいて送信され、前記第1及び第2データトーンはDTM-1だけ互い離れる場合がある。前記動作はDTM行とNSD/DTM列(20MHz、40MHz,80MHzまたは、80+80MHzに対して)または、NSD/2*DTM列(160MHzに対して)を持った行列を用いてi、n及びu変数に対して複素数d′0,i,n,l,u,…,d′NSD-1,i,n,l,uをブロックインターリーブ(block-interleaving)することと同じである。このとき、d′0,i,n,l,u,…、d′NSD-1,i,n,l,uは行列にrow-wiseに作成され、d′0,i,n,l,u,…、d′NSD-1,i,n,l,uは行列からcolumn-wiseに読み込まれる。
【0305】
LDPCトーンマッピングは周波数サブブロックインデクスlに指示される160MHzまたは、80+80MHz送信の上位(upper)80MHzと下位(lower)80MHzに対して分離され、実行される。
【0306】
LDPCトーンマッピングはBCCコーディングされたストリームに対しては実行されないため、BCCコーディングされたストリームに対しては次のような数式が適用される。
【0307】
【0308】
また、LDPCトーンマッピングはRU(Resource unit)にマッピングされた全てのLDPCエンコードされたストリームにおいて実行する必要がある。LDPCトーンマッピングはBCCを使用したストリームに対して実行しないようにする必要がある。DCMがLDPCエンコードされたストリームに適用される場合、DTM_DCMがRUの低い半分(lower half)データサブキャリアとRUの高い半分(upper half)データサブキャリア両方に適用する必要がある。LDPCトーンマッピング距離パラメータDTM及びDTM_DCMは各RUサイズ及び他のRUサイズに対する値に対して定数である。
【0309】
【0310】
LDPCトーンマッピングパラメータDTM及びDTM_DCMは各周波数サブブロックl=0とl=1に対して適用される。
【0311】
DCMがないHE PPDUに対して、r番目RUにおいてユーザuに対するLDPCエンコードされたストリームに対するLDPCトーンマッピングはコンスタレーションマッピング(Constellation mapper)によって生成された複素数のストリームに置換し、以下の通り実行される。
【0312】
【0313】
DCMがデータフィールドに適用されるHE PPDUに対して、r番目のRUにおいてユーザuに対するLDPCエンコードされたストリームに対するLDPCトーンマッピングはコンスタレーションマッピング(Constellation mapper)によって生成された複素数のストリームに置換し、以下の通り実行される。
【0314】
【0315】
【0316】
26-、52-、106-、242-、484-及び996-トーンRUに対して、LDPCトーンマッパーは1つのセグメントに定義される。LDPCトーンマッピングは周波数サブブロックインデクス1によって指示される2x996-トーンRUの上位(upper)80MHzと下位(lower)80MHz周波数セグメントに対して分離され実行される。
【0317】
LDPCトーンマッピングはBCCコーディングされたストリームに対しては実行されないため、BCCコーディングされたストリームに対しては次のような数式が適用される。
【0318】
【0319】
図23はデータにDCM技術が適用される一例を示す。
【0320】
その一方で、IEEE802.11axではDCM(Dual Carrier/Sub-carrier Modulation)技術が適用された。DCM技術に基づいた送信装置は同じ情報を互い異なるサブキャリアを介して送信することができる。例えば、送信装置は
図23のような構造を含むことができる。
図23において示されているように、第1データ情報が第1コンスタレーションマッピング、すなわち、modulation mapping1に基づいてsubcarrierKに含まれる。また、同じ第1データ情報が第2コンスタレーションマッピング、すなわち、modulation mapping2に基づいてsubcarrierK+N/2に含まれる。第1コンスタレーションマッピング及び第2コンスタレーションマッピングは同じマッピング技術であり、異なるマッピング技術でもある。
図23において、変数NはRUまたは、frequency segmentに含まれるデータトーンの数であるN_SDである場合がある。また、
図23の技術は同じデータに対して第1/第2コンスタレーションマッピングが適用された結果が第1/第2トーンにマッピングされる一例であるが、例えば、同じデータに対して第1/第2/第3コンスタレーションマッピングが適用された結果が第1/第2/第3トーンにマッピングされるか、同じデータに対して第1/第2…/第Nコンスタレーションマッピングが適用された結果が第1/第2…第Nトーンにマッピングされることも可能である。
【0321】
DCM技術はHE PPDUのデータフィールド及び/または、SIG-Bフィールドにのみ適用される。またDCM技術は送信装置において使用されるか使用されない場合がある(optional feature)。
【0322】
11axのDCM技術に対するより具体的な内容は以下の通りである。
【0323】
DCMはHE-SIG-B及びデータフィールドに対するオプションの変調方式である。DCMはHE SU PPDU及びHE ER SU PPDUに適用される。HE MU PPDUまたは、HE TB PPDUにおいて、DCMは1つのユーザに対するデータを含むRUに適用され、複数のユーザに対するデータを含むRUに適用されない。
【0324】
DCMはHE-MCS0、1、3及び4に対してのみ適用可能である。DCMはNss=1または、Nss=2でのみ適用可能である(HE MU PPDUにおいて1つのユーザRUの場合、Nss,r,u=1または、Nss,r,u=2)。DCMはMU-MIMOまたは、STBCとともに適用することはできない。
【0325】
DCMが用いられる場合、ビットシーケンスはシンボルの一対(d′k,d′q(k))にマッピングされる。このとき、996トーンRUまたは、それより小さいRUに対する周波数ダイバーシティを利用するためにkは0<=k<=NSD-1の範囲を持ち、q(k)はNSD<=q(k)<=2NSD-1の範囲を持つ。2x996トーンRUに対して、kは0<=k<=NSD/2-1の範囲を持ち、q(k)はNSD/2<=q(k)<=NSD-1の範囲を持つ。周波数ダイバーシティを最大化するために、DCMサブキャリアの一対(k,q(k))のインデクスは996トーンRUまたは、それより小さいRUに対してq(k)=k+NSDであり、2x996トーンRUに対してq(k)=k+NSD/2である。ここで、NSDはDCM=1である場合、NSDに、DCM=0である場合、NSDの半値を持つ。
【0326】
DCMが適用される変調ビットに対して、次のように説明することができる。
【0327】
【0328】
Non-OFDMA HE PPDUにおいてHE-modulatedフィールドに対するサブキャリア割り当て関連変数はnon-OFDMA HE PPDUに対するトーン割り当て関連パラメータとして、以下の通り定義することができる。
【0329】
【0330】
OFDMA HE PPDUにおいてRUに対するサブキャリア割り当て関連変数はOFDMA HE PPDUに対するトーン割り当て関連パラメータとして以下の通り定義することができる。
【0331】
【0332】
上述したように、NSDは1つのRUまたは、周波数セグメント(例えば、20/40/80/160MHzセグメント)に含まれるデータトーンの数を意味することができる。
【0333】
802.11無線LANシステムにおいて頻繁に用いられるパラメータは次のように定義することができる。
【0334】
【0335】
【0336】
【0337】
以下では、BCCインターリーバ(interleaver)に対して説明する。
【0338】
説明の便宜上、インターリーバの動作はSU(Single User)の場合のみ説明する。MU送信のユーザuに対して、インターリーバはストリームパーサーからユーザに対する出力ビットに対してNSS、NCBPSS、NCBPSSI及びNBPSCSをNSS,u、NCBPSS,u、NCBPSSI,u及びNBPSCS,uにそれぞれ変更し、同じ方法で動作する。すなわち、インターリーバの動作は該当するユーザのビットのみで構成されたSU送信である場合と同じである。
【0339】
以下の説明はBCCエンコードの場合に用いられるインターリーバに対して説明する。以下で説明されたインターリーバはLDPCエンコードの場合、無視される。
【0340】
20MHz、40MHzまたは、80MHzVHT PPDU送信においてストリームパーサーの出力ビットはNCBPSビットグループで処理される。各グループはNCBPSSビットのNSSブロックに分けられ、各ブロックはインターリーバに基づいてインターリーバによってインターリーブする必要がある。160MHzまたは、80+80MHzVHT PPDU送信において、セグメントパーサーのNCBPSS/2出力ビットの各周波数サブブロックは本明細書において定義された80MHzの間インターリーバによってインターリーブされる。行にデータを入力し列で読み込むこのインターリーバは帯域幅によってNCOL列とNROW行が異なる。NCOL及びNROWの値は前記表5に示されている。
【0341】
インターリーバに係る演算が適用された後、空間ストリームが2個以上存在する場合、追加空間ストリームに周波数回転という3番目の演算が適用される。周波数回転に対するパラメータはNROTであり、NROTの値は表5に示されている。
【0342】
追加パラメータは空間ストリームインデクスiss=1,2,…,Nssである。3番目の演算の出力は空間ストリームインデクスの関数である。
【0343】
インターリーブは3つの順列(permutation)を用いて定義される。1番目の順列は以下の数式に示されたルールによって提供される。
【0344】
【0345】
ここで、NCBPSSIはBCCインターリーバブロック別の空間ストリーム別シンボル別の符号化ビットの数である。kはサブキャリアインデクスを示し、OFDMAまたは、RU aggregationが用いられる場合、割り当てられたRUまたは、MRUのサブキャリアインデクスを示す。
【0346】
2番目の順列は以下の数式に示されたルールによって定義される。
【0347】
【0348】
空間ストリームにおいて、コンスタレーションポイント(constellation point)の単一軸(実数(real)または、虚数(imaginary))に割り当てられたビット数sは以下の数式で示されている。
【0349】
【0350】
前記2番目の順列においてsは上のように定義される。
【0351】
前記1番目の順列と2番目の順列に対する数式によると、前記BCCインターリーバブロックに含まれた符号化ビットはNROWにデータを入力し、NCOLに読み込むことでインターリーブされる。
【0352】
また、インターリーバに係る演算が適用された後、空間ストリームが2個以上存在する場合、(NSS>=2)追加空間ストリームにNROTに基づいて周波数回転という演算を適用することができる。
【0353】
もし、2<=NSS<=4であれば、周波数回転は前記2番目の順列の出力(数13)に以下のように適用される。
【0354】
【0355】
このとき、iss=1,2,…,Nssは前記インターリーブが動作する空間ストリームインデクスを意味する。
【0356】
もし、NSS>=4であれば、周波数回転は前記2番目の順列の出力(数13)に以下のように適用される。
【0357】
【0358】
このとき、iss=1,2,…,Nssは前記インターリーブが動作する空間ストリームインデクスであり、J(iss)は以下の通り定義された整数である。
【0359】
【0360】
デインターリーバ(deinterleaver)は逆順列(inverse permutation)を実行するために、次の3種類の演算を用いる。rは受信されたブロック(空間ストリーム当り)のビットインデクスだとする。1番目の演算はインターリーバの3番目(周波数回転)順列を反対に(逆に)する。Nss=1であれば、この反転(reversal)はj=r(r=0,1,…,NCBPSSI-1)によって実行される。2<=Nss<=4であるとき、この反転は以下の数式のように実行される。
【0361】
【0362】
NSS>4であれば、この反転は以下の数式のように実行される。
【0363】
【0364】
以下の数式によって定義された2番目の演算はインターリーバにおいて2番目の順列(数13)を反対に(逆に)する。
【0365】
【0366】
以下の数式によって定義された3番目の演算はインターリーバにおいて1番目の順列(数12)を反対に(逆に)する。
【0367】
【0368】
また、802.11ax無線LANシステムからRU(resource unit)サイズ及びDCMが適用されるかどうかに係るデータフィールドに対するインターリーバパラメータ、NCOL、NROW及びNROTはRUサイズ列に対して次のように定義される。
【0369】
【0370】
また、HE-SIG-A及びHE-SIG-Bフィールドに対するインターリーバパラメータ、NCOL及びNROWはHE-SIG-A/HE-SIG-B列に対して、前記表のように定義される。HE-SIG-AフィールドではDCMが用いられない。
【0371】
4.本明細書に適用可能な実施例
【0372】
無線LAN802.11システムではpeak throughputの増加のために既存の11axさらに広い帯域を用いるか、または、より多くのアンテナを用いて増加されたstreamの送信を考慮している。また、本明細書は様々なband/linkをaggregationし、用いる方法も考慮している。
【0373】
本明細書では1つのSTAにMRU(Multi-Resource unit)を割り当て、PPDUを送信する状況においてBCC(Binary Convolution Coding)が適用された場合、BCC interleaver parameterに対して、提案する。
【0374】
既存の802.11axでは26/52/106/242/484/996/2x996-tone RUを用いてdataを送信することができ、この場合、channel codingはBCCまたは、LDPCが用いられる。特にBCCが用いられる場合、周波数ダイバーシティ(frequency diversity)のために既存のWi-Fiシステムと同じくBCC interleaverが用いられ、BCCが適用される場合のPPDU encoding process及びBCC interleaverに対することは先に説明した。
【0375】
802.11beでは1つのSTAに1つのRUではない複数個のRUを割り当て、PPDUを送信し、スループット(throughput)を向上させ、複数のRUを割り当てる情報はEHT-SIGフィールドにおいて知らせることができる。
図18はEHT PPDUの構造である。
【0376】
U-SIGはバージョンに依存しないフィールド(version independent field)とバージョン依存フィールド(version dependent field)に構成される。また2つのsymbolで構成され、2つのsymbolがjointly encodingされ、各20MHzごとに52個data tone及び4個のpilot toneに構成される。また、U-SIGはHE-SIG-Aと同じ方法に変調される。EHT-SIGは共通フィールド(Common field)とユーザ特定のフィールド(user specific field)に分けられ可変(variable)MCSにencodingされる。RUを割り当てる情報はCommon field及びuser specific fieldに載せられる。
【0377】
このような状況において、本明細書は1つの26-tone RUと1つの106-tone RUがアグリゲート(aggregate)されるか、または、1つの26-tone RUと1つの52-tone RUがアグリゲートされる場合を考慮する。アグリゲートされるRUは隣接した2つのRUであり、20MHz channel内の2つのRUである。または、80MHz tone planでのcenter26-tone RUと隣接した52-tone RUまたは、106-tone RUである場合がある。各組み合わせされたRUを1つのRUのように考慮し以下の通り、BCC interleaver parameterを提案し、BCC interleaver手順は先に説明した既存の11axのBCC interleaver手順をそのまま適用することができる。
【0378】
ただし、802.11be無線LANシステムにおいてBCCは空間ストリーム数が4個以下であり、BPSK、QPSK、16-QAM、64-QAMまたは、256-QAM変調のうち、一つである242トーン以下のサイズのRUまたは、MRUにのみ適用できる。
【0379】
BCCエンコーダはsmall MRUに適用される。BCCである符号化ビットは全体MRUにわたってインターリーブされる。BCCにエンコードされたMRUのインターリーバパラメータは以下の表6と表7に示されている。DCMはBPSK及び単一ストリームの場合にのみ適用されるため、NROTは適用されず、NROWはNBPSCSなしに決定される(NBPSCSは常に1)。NBPSCSは空間ストリーム当り、サブキャリア当りの符号化ビットの数である。
【0380】
以下はDCMが適用されない場合、各RU組み合わせでのBCC interleaver parameterの1つの例である。
【0381】
【0382】
26+52RU組み合わせの場合、NCOLは12であり、NROWは6 X NBPSCSが使用される場合もある。NROTは16、17、19など、他の数が使用される場合もある。
【0383】
26+106RU組み合わせの場合、NCOLは21とNROWは6 X NBPSCSが使用される場合もある。または、NCOLは14とNROWは9 X NBPSCSが使用される場合もある。NROTは30、32など、他の数が使用される場合もある。
【0384】
送信STAはPPDUのデータフィールドに含まれるデータビット列に対してBCC符号化を実行しBCC符号化されたビットを特定の1つの空間ストリームにマッピングするストリームパース(stream parsing)動作を実行した後、各空間ストリームに対してBCCインターリーブを実行してインターリーブされたビットをコンスタレーションマッピングすることができる。
【0385】
例えば、受信STAに26+52RU組み合わせのMRUが割り当てられ、NCOLは18であり、NROWは4 X NBPSCSであり、NROTは18が用いられる場合を仮定する。
【0386】
前記数式12及び数式13によると、前記BCCインターリーバブロックに含まれた符号化ビット(NCBPSSI)はNROW(=18)にデータを入力し、NCOL(=4 X NBPSCS)に読み込むことでインターリーブされる。また、インターリーバに係る演算が適用された後、空間ストリームが2個以上存在する場合、(NSS>=2)追加空間ストリームにNROT(=18)に基づいて周波数回転を前記数式15(2<=NSS<=4である場合、)のように実行することができる。
【0387】
ここで、NCBPSSIはBCCインターリーバブロック別の空間ストリーム別、シンボル別の符号化ビットの数である。kは26+52RUのサブキャリアインデクスでk=0,1,…,71(NSD=72)を示す。前記数式13において、sは空間ストリームにおいてコンスタレーションポイントの単一軸(実数または、虚数)に割り当てられたビット数であり、数式14を介して獲得することができる。
【0388】
性能の観点では前記表6において定義された例が望ましい。
【0389】
以下は、DCMが適用された場合、各RU組み合わせでのBCC interleaver parameterの1つの例である。
【0390】
【0391】
26+52RU組み合わせの場合、NCOLは12とNROWは3 X NBPSCSが使用される場合もある。NROTは8、10など、他の数が使用される場合もある。
【0392】
26+106RU組み合わせの場合、NCOLは21とNROWは3 X NBPSCSが使用される場合もある。または、NCOLは7とNROWは9 X NBPSCSが使用される場合もある。NROTは14、16など、他の数が使用される場合もある。
【0393】
送信STAはPPDUのデータフィールドに含まれるデータビット列に対して、BCC符号化を実行し、BCC符号化されたビットを特定の1つの空間ストリームにマッピングするストリームパース(stream parsing)動作を実行した後、各空間ストリームに対してBCCインターリーブを実行してインターリーブされたビットをコンスタレーションマッピングすることができる。
【0394】
例えば、受信STAに26+106RU組み合わせのMRUが割り当てられ、NCOLは21であり、NROWは3 X NBPSCSが用いられる場合を仮定する。DCMが適用されるため、変調方法はBPSKであり、単一ストリームであるため、NROTは適用されず、NBPSCSは常に1に設定される。
【0395】
前記数式12及び数式13によると、前記BCCインターリーバブロックに含まれた符号化ビット(NCBPSSI)はNROW(=21)にデータを入力し、NCOL(=3 X NBPSCS)に読み込むことでインターリーブされる。空間ストリームが1つであるため、周波数回転は実行されない。
【0396】
ここで、NCBPSSIはBCCインターリーバブロック別の空間ストリーム別、シンボル別の符号化ビットの数である。kは26+106RUのサブキャリアインデクスとしてk=0,1,…,62(NSD=63)を示す。前記数式13においてsは空間ストリームにおいてコンスタレーションポイントの単一軸(実数または、虚数)に割り当てられたビット数であり、数式14を介して獲得することができる。
【0397】
性能の観点から、前記表7において定義された例が望ましい。
【0398】
以下は、上記で説明したDCM適用有無に係る2個のMRU(26+52RUと26+106RU)でのBCCインターリーブに用いられるパラメータをまとめた一例である。このとき、NSDはMRU当りデータサブキャリアの数を意味する。
【0399】
【0400】
図24は本実施例に係る送信装置の動作を示した手順フロー図である。
【0401】
図24の一例は送信装置(AP及び/または、non-AP STA)において実行される。
図24の一例の各step(または、後述する詳細なsub-step)のうち、一部は省略されるか変更される。
【0402】
S2410ステップにおいて、送信装置(すなわち、送信STA)は上述したTone planに関する情報を獲得(obtain)することができる。上述したようにTone planに関する情報はRUのサイズ、位置、RUに関連する制御情報、RUが含まれる周波数帯域に関する情報、RUを受信するSTAに関する情報などを含む。
【0403】
S2420ステップにおいて、送信STAは獲得した制御情報に基づいてPPDUを構成/生成することができる。PPDUを構成/生成するステップはPPDUの各フィールドを構成/生成するステップを含むことができる。すなわち、S2420ステップはTone planまたは、サウンディングに関する制御情報を含むEHT-SIG-A/B/Cフィールドを構成するステップを含む。すなわち、S2420ステップはRUのサイズ/位置を指示する制御情報(例えば、Nビットマップ)を含むフィールドを構成するステップ及び/または、RUを受信するSTAの識別子(例えば、AID)を含むフィールドを構成するステップを含むことができる。
【0404】
また、S2420ステップは特定のRUを介して送信されるSTF/LTFシーケンスを生成するステップを含むことができる。STF/LTFシーケンスは既に設定されたSTF生成シーケンス/LTF生成シーケンスに基づいて生成される。
【0405】
また、S2420ステップは特定のRUを介して送信されるデータフィールド(すなわち、MPDU)を生成するステップを含むことができる。
【0406】
S2430ステップにおいて、送信装置はS2420ステップを介して構成されたPPDUをS2430ステップに基づいて受信装置に送信することができる。
【0407】
S2430ステップを実行する間、送信装置はCSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)などの動作のうち、少なくとも1つを実行することができる。
【0408】
本明細書によって構成された信号/フィールド/シーケンスは
図18の形で送信される。
【0409】
上述したS2420ステップ及びS2430ステップを介してPPDUのデータフィールドを構成する方法は
図21の装置に基づいて実行される。
【0410】
示されているように、送信装置はデータフィールドに含まれるデータビット列に対して1)PHY paddingを実行し、2)scrambling動作を実行し、3)BCC符号化を実行することができる。以後、4)BCC符号化ビットを特定の1つの空間ストリームにマッピングするStream parsing動作を実行し、5)必要な場合、周波数セグメントを分けるSegment parsing動作を実行し、6)個別空間ストリーム及び各周波数セグメントに対してconstellation mappingを実行し、変調シンボルを生成することができる。
【0411】
また、
図1に示されているように、送信装置はメモリ112、プロセッサ111、及び送受信機113を含むことができる。
【0412】
前記メモリ112は本明細書に記載された多数のTone-Plan/RUに関する情報を格納することができる。
【0413】
前記プロセッサ111は前記メモリ112に格納された情報に基づいて様々なRUを生成し、PPDUを構成することができる。プロセッサ111によって生成されたPPDUの一例は
図1の通りである。
【0414】
前記プロセッサ111は
図24に示されている動作全部/一部を実行することができる。
【0415】
示されている送受信機113はアンテナを含み、アナログ信号処理を実行することができる。具体的には、前記プロセッサ111は前記送受信機113を制御し、前記プロセッサ111によって生成されたPPDUを送信することができる。
【0416】
または、前記プロセッサ111は送信PPDUを生成し、メモリ112に送信PPDUに関する情報を格納することができる。
【0417】
図25は本実施例に係る受信装置の動作を示した手順フロー図である。
【0418】
図25の一例は受信装置(AP及び/または、non-AP STA)において実行される。
【0419】
図25の一例は受信STA、または、受信装置(AP及び/または、non-AP STA)において実行される。
図25の一例の各step(または、後述する詳細なsub-step)のうち、一部は省略される。
【0420】
S2510ステップにおいて、受信装置(受信STA)はPPDUの全部または一部を受信することができる。受信された信号は
図18の形である。
【0421】
S2510ステップのsub-stepはS2430ステップに基づいて決定される。すなわち、S2510ステップはS2430ステップにおいて適用された、CSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)動作の結果を復元する動作を実行することができる。
【0422】
S2520ステップにおいて、受信装置はPPDUの全部/一部に対するデコードを実行することができる。また受信装置はデコードされたPPDUからTone plan(すなわち、RU)または、サウンディングに関連する制御情報を獲得することができる。
【0423】
より具体的には、受信装置はLegacy STF/LTFに基づいてPPDUのL-SIG及びEHT-SIGをデコードし、L-SIG及びEHT SIGフィールドに含まれた情報を獲得することができる。本明細書に記載された様々なTone plan(すなわち、RU)に関する情報はEHT-SIG(EHT-SIG-A/B/Cなど)に含まれ、受信STAはEHT-SIGを介してTone plan(すなわち、RU)に関する情報を獲得することができる。
【0424】
S2530ステップにおいて、受信装置はS2520ステップを介して獲得したTone plan(すなわち、RU)に関する情報に基づいてPPDUの残りの部分をデコードすることができる。例えば、受信STAはtone plan(すなわち、RU)に関する情報に基づいてPPDUのSTF/LTFフィールドをデコードすることができる。また、受信STAはTone plan(すなわち、RU)に関する情報に基づいてPPDUのデータフィールドをデコーディングし、データフィールドに含まれたMPDUを獲得することができる。
【0425】
また、受信装置はS2530ステップを介してデコードされたデータを上位層(例えば、MAC層)に伝達する処理動作を実行することができる。また、上位層に伝達されたデータに対応し、上位層からPHY層に信号の生成が指示される場合、その後の動作を実行することができる。
【0426】
上述したPPDUは
図1の装置に基づいて受信される。
【0427】
図1に示されているように、受信装置はメモリ112、プロセッサ121、及び送受信機123を含むことができる。
【0428】
送受信機123はプロセッサ121の制御に基づいてPPDUを受信することができる。例えば、送受信機123は多数の詳細のユニット(示していない)を含むことができる。例えば、送受信機123は少なくとも1つの受信アンテナを含み、該当する受信アンテナのためのフィルターを含むことができる。
【0429】
送受信機123を介して受信されたPPDUはメモリ122に格納される。プロセッサ121はメモリ122を介して受信PPDUに対するデコードを処理することができる。プロセッサ121はPPDUに含まれたTone-Plan/RUに関する制御情報(例えばEHT-SIG)を獲得し、獲得した制御情報をメモリ122に格納することができる。
【0430】
プロセッサ121は受信されたPPDUに対するデコードを実行することができる。具体的には、PPDUに適用されたCSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)の結果を復元する動作を実行することができる。CSD、Spatial Mapping、IDFT/IFFT動作、GI挿入(insert)の結果を復元する動作はプロセッサ2010内に個別に実装される多数の処理ユニット(示していない)を介して実行される。
【0431】
また、プロセッサ121は送受信機123を介して受信したPPDUのデータフィールドをデコードすることができる。
【0432】
また、プロセッサ121はデコードされたデータを処理(process)することができる。例えば、プロセッサ121はデコードされたデータフィールドに関する情報を上位層(例えば、MAC層)に伝達する処理動作を実行することができる。また、上位層に伝達されたデータに対応し、上位層からPHY層に信号の生成が指示される場合、その後の動作を実行することができる。
【0433】
以下では、
図1から
図25を参照し、上述した実施例を説明する。
【0434】
図26は本実施例に係る送信STAがPPDUを送信する手順を示したフロー図である。
【0435】
図26の一例は次世代無線LANシステム(IEEE802.11beまたは、EHT無線LANシステム)がサポートされるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムとして802.11axシステムと下位互換性(backward compatibility)を満足することができる。
【0436】
本実施例は802.11be無線LANシステムにおいてサポートするMulti-RU(または、MRU)を1つのSTAに割り当て、PPDUを送信するとき、前記PPDUのデータフィールドに含まれるデータビット列に対してBCCインターリーブを実行する方法を提案する。特に、本実施例はMulti-RU送信の時、BCCインターリーブが実行できるBCCパラメータを定義する方法を提案する。前記Multi-RUは複数の連続または、不連続のRUがアグリゲートされたRUを意味する。
【0437】
図26の一例は送信STAにおいて実行され、前記送信STAはAP(access point)に対応する。
図26の受信STAはEHT(Extremely High Throughput)無線LANシステムをサポートするSTAに対応する。
【0438】
S2610ステップにおいて、送信STA(station)はデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を生成する。
【0439】
S2620ステップにおいて、前記送信STAは前記PPDUを受信STAへ送信する。
【0440】
前記データフィールドは第1リソースユニット(Resource unit,RU)と第2RUがアグリゲートされた(aggregated)多重RU(Multiple-Resource unit,Multi-RU)を介して受信される。
【0441】
前記データフィールドはBCCインターリーバ(Binary Convolution Coding interleaver)ブロックに含まれた符号化ビット列(coded bit string)に基づいて生成される。
【0442】
前記符号化ビット列はデータビット列を第1及び第2パラメータに基づいてインターリーブして獲得される。具体的には、前記データビット列は前記第1パラメータに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力し(entering in rows)前記第2パラメータに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことで(reading out in columns)インターリーブされる(The data bit sting is interleaved by entering in rows of the BCC interleaver block based on the first parameter and reading out in rows of the BCC interleaver block based on the second parameter)。前記符号化ビット列に対するBCCインターリーブ動作は前記数式12及び数式13のように実行される。
【0443】
前記符号化ビット列は前記データビット列にストリームパース(stream parsing)を実行し、空間ストリーム(spatial stream)それぞれに対して獲得される。前記BCCインターリーバブロックは前記空間ストリーム別に分けられる。前記空間ストリーム別BCCインターリーバブロックに含まれたストリームパーサーの出力ビットはブロック別にインターリーブされる。前記データビット列はBCC符号化される。BCC符号化(エンコード)である場合にのみ前記BCCインターリーバブロックによってインターリーブ動作が実行される。
【0444】
前記データフィールドは前記符号化ビット列にコンスタレーションマッピング(constellation mapping)とIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)を実行し、生成された送信信号を含むことができる。これは、前記BCCインターリーバブロック以後の手順を意味する。
【0445】
PPDUの送信手順を説明すると次のようになる。送信STAはPPDUのデータフィールドに含まれるデータビット列に対してBCC符号化を実行しBCC符号化されたビットを特定の1つの空間ストリームにマッピングするストリームパース(stream parsing)動作を実行した後各空間ストリームに対してBCCインターリーブを実行してインターリーブされたビットをコンスタレーションマッピングすることができる。
【0446】
具体的には、送信STAは前記データビット列に対して1)PHYパディング(padding)を実行し、2)スクランブル動作を実行し、3)BCC符号化を実行し、4)BCC符号化ビット列を特定の1つの空間ストリームにマッピングするストリームパース(stream parsing)動作を実行し、5)個別空間ストリームで分けられたBCCインターリーバブロックにおいてBCCインターリーブを実行し、6)前記BCCインターリーブされたビット列に対して前記コンスタレーションマッピングを実行し、7)前記コンスタレーションマッピングに基づいて生成された変調シンボル(コンスタレーションビット)に対して空間周波数マッピング(spatial frequency mapping)及びIDFTを実行し、送信信号を生成することができる。送信STAでは前記1)から7)の手順が順序に動作され、本実施例では前記5)の手順に対して重点的に説明する。
【0447】
前記空間ストリームの数が2個以上、4個以下である場合、前記符号化ビット列は第3パラメータに基づいて周波数回転(frequency rotation)が実行される。すなわち、前記空間ストリームが2個以上存在する場合、追加空間ストリームに対して前記第3パラメータに基づいて周波数回転が実行される。前記符号化ビット列に対する周波数回転は前記数式15のように実行される。
【0448】
以下は、前記Multi-RUの構成に係る前記第1から第3パラメータの値を定義した一例を説明する。以下の2個の実施例はDCMが適用されない場合の一例である。
【0449】
例えば、前記第1RUが26トーン(tone)RUであり、前記第2RUが52トーンRUであるため、前記Multi-RUは26+52トーンRUを示す。前記26+52トーンRUのデータサブキャリアの数は72個である。これによって、前記第1パラメータの値は18であり、前記第2パラメータの値は4 X NBPSCSであり、前記第3パラメータの値は18である。ここで、NBPSCSは前記空間ストリーム当り、サブキャリア当り符号化ビットの数(number of coded bits per subcarrier per spatial stream)である。
【0450】
別の例として、前記第1RUが26トーンRUであり、前記第2RUが106トーンRUであるため、前記Multi-RUは26+106トーンRUを示す。前記26+106トーンRUのデータサブキャリアの数は126個である。これによって、前記第1パラメータの値は21であり、前記第2パラメータの値は6 X NBPSCSであり、前記第3パラメータの値は31である。ここで、NBPSCSは前記空間ストリーム当り、サブキャリア当り符号化ビットの数(numberofcodedbitspersubcarrierperspatial stream)である。
【0451】
また、以下の2個の実施例はDCMが適用される場合の一例である。
【0452】
前記符号化ビット列に前記コンスタレーションマッピングを実行して獲得したコンスタレーションビットにDCM(Dual Carrier Modulation)が実行される場合、前記コンスタレーションマッピングはBPSK(Binary Phase Shift Keying)に実行され、前記空間ストリームの数は1個である。DCMはBPSK変調方法及び単一ストリーム場合にのみ適用されるため、周波数回転は適用されず(第3パラメータ定義しない)NBPSCSは常に1を持つ。
【0453】
例えば、前記第1RUが26トーンRUであり、前記第2RUが52トーンRUであるため、前記Multi-RUは26+52トーンRUを示す。前記26+52トーンRUのデータサブキャリアの数は36個である。これによって、前記第1パラメータの値は12であり、前記第2パラメータの値は3である。
【0454】
別の例として、前記第1RUが26トーンRUであり、前記第2RUが106トーンRUであるため、前記Multi-RUは26+106トーンRUを示す。前記26+106トーンRUのデータサブキャリアの数は63個である。これによって、前記第1パラメータの値は21であり、前記第2パラメータの値は3である。
【0455】
前記26トーンRUは26個のトーンに構成されたリソースユニットであり、前記52トーンRUは52個のトーンに構成されたリソースユニットである。前記26トーンRUと前記52トーンRUは互い隣接するか20MHzチャネル内含まれる。
【0456】
前記26トーンRUは26個のトーンに構成されたリソースユニットであり、前記106トーンRUは106個のトーンに構成されたリソースユニットであり、前記26トーンRUと前記106トーンRUは互い隣接するか20MHzチャネル内に含まれる。
【0457】
前記PPDUは制御フィールドをさらに含むことができる。前記制御フィールドはU-SIG(Universal-Signal)フィールド及びEHT-SIGフィールドを含むことができる。前記制御フィールドは前記Multi-RUに対する割り当て情報を含み、前記Multi-RUに対する割り当て情報はRUのサイズと位置、RUに関連する制御情報、RUが含まれる周波数帯域に関する情報及びRUを受信するSTAに対する情報などを含むことができる。
【0458】
また、前記PPDUはL-SIG(Legacy-Signal)フィールド、RL-SIG(RepeatedLegacy-Signal)フィールド、EHT-STF(ShortTrainingField)、EHT-LTF(LongTrainingField)を含むことができる。前記EHT-SIGフィールドはEHT-SIG-Aフィールド及びEHT-SIG-Bフィールドを含むことができる。
【0459】
図27は本実施例に係る受信STAがPPDUを受信する手順を示したフロー図である。
【0460】
図27の一例は次世代無線LANシステム(IEEE802.11beまたは、EHT無線LANシステム)がサポートされるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムとして802.11axシステムと下位互換性(backward compatibility)を満足することができる。
【0461】
本実施例は802.11be無線LANシステムにおいてサポートするMulti-RU(または、MRU)を1つのSTAに割り当て、PPDUを送信するとき、前記PPDUのデータフィールドに含まれるデータビット列に対してBCCインターリーブを実行する方法を提案する。特に、本実施例はMulti-RU送信の時、BCCインターリーブが実行できるBCCパラメータを定義する方法を提案する。前記Multi-RUは複数の連続または、不連続のRUがアグリゲートされたRUを意味する。
【0462】
図27の一例は受信STAにおいて実行され、EHT(Extremely High Throughput)無線LANシステムをサポートするSTAに対応する。
図27の送信STAはAP(access point)に対応する。
【0463】
S2710ステップにおいて、受信STA(station)は送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信する。
【0464】
S2720ステップにおいて、前記受信STAは前記データフィールドを復号する。
【0465】
前記データフィールドは第1リソースユニット(Resource unit,RU)と第2RUがアグリゲートされた(aggregated)多重RU(Multiple-Resource unit,Multi-RU)を介して受信される。
【0466】
前記データフィールドはBCCインターリーバ(Binary Convolution Coding interleaver)ブロックに含まれた符号化ビット列(coded bit string)に基づいて生成される。
【0467】
前記符号化ビット列はデータビット列を第1及び第2パラメータに基づいてインターリーブして獲得される。具体的には、前記データビット列は前記第1パラメータに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力し(entering in rows)前記第2パラメータに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことで(reading out in columns)インターリーブされる(The data bit sting is interleaved by entering in rows of the BCC interleaver block based on the first parameter and reading out in rows of the BCC interleaver block based on the second parameter)。前記符号化ビット列に対するBCCインターリーブ動作は前記数式12及び数式13のように実行される。
【0468】
前記符号化ビット列は前記データビット列にストリームパース(stream parsing)を実行し、空間ストリーム(spatial stream)それぞれに対して獲得される。前記BCCインターリーバブロックは前記空間ストリーム別に分けられる。前記空間ストリーム別BCCインターリーバブロックに含まれたストリームパーサーの出力ビットはブロック別にインターリーブされる。前記データビット列はBCC符号化される。BCC符号化(エンコード)である場合にのみ前記BCCインターリーバブロックによってインターリーブ動作が実行される。
【0469】
前記データフィールドは前記符号化ビット列にコンスタレーションマッピング(constellation mapping)とIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)を実行し、生成された送信信号を含むことができる。これは、前記BCCインターリーバブロック以後の手順を意味する。
【0470】
PPDUの送信手順を説明すると次のようになる。送信STAはPPDUのデータフィールドに含まれるデータビット列に対してBCC符号化を実行し、BCC符号化されたビットを特定の1つの空間ストリームにマッピングするストリームパース(stream parsing)動作を実行した後、各空間ストリームに対してBCCインターリーブを実行してインターリーブされたビットをコンスタレーションマッピングすることができる。
【0471】
具体的には、送信STAは前記データビット列に対して1)PHYパディング(padding)を実行し、2)スクランブル動作を実行し、3)BCC符号化を実行し、4)BCC符号化ビット列を特定の1つの空間ストリームにマッピングするストリームパース(stream parsing)動作を実行し、5)個別空間ストリームで分けられたBCCインターリーバブロックにおいてBCCインターリーブを実行し、6)前記BCCインターリーブされたビット列に対して前記コンスタレーションマッピングを実行し、7)前記コンスタレーションマッピングに基づいて生成された変調シンボル(コンスタレーションビット)に対して空間周波数マッピング(spatial frequency mapping)及びIDFTを実行し、送信信号を生成することができる。送信STAでは前記1)から7)の手順が順序に動作され、本実施例では、前記5)の手順に対して重点的に説明する。
【0472】
前記空間ストリームの数が2個以上、4個以下である場合、前記符号化ビット列は第3パラメータに基づいて周波数回転(frequency rotation)が実行される。すなわち、前記空間ストリームが2個以上存在する場合、追加空間ストリームに対して前記第3パラメータに基づいて周波数回転が実行される。前記符号化ビット列に対する周波数回転は前記数式15のように実行される。
【0473】
以下は、前記Multi-RUの構成に係る前記第1から第3パラメータの値を定義した一例を説明する。以下の2個の実施例はDCMが適用されない場合の一例である。
【0474】
例えば、前記第1RUが26トーン(tone)RUであり、前記第2RUが52トーンRUであるため、前記Multi-RUは26+52トーンRUを示す。前記26+52トーンRUのデータサブキャリアの数は72個である。これによって、前記第1パラメータの値は18であり、前記第2パラメータの値は4 X NBPSCSであり、前記第3パラメータの値は18である。ここで、NBPSCSは前記空間ストリーム当り、サブキャリア当り符号化ビットの数(number of coded bits per subcarrier per spatial stream)である。
【0475】
別の例として、前記第1RUが26トーンRUであり、前記第2RUが106トーンRUであるため、前記Multi-RUは26+106トーンRUを示す。前記26+106トーンRUのデータサブキャリアの数は126個である。これによって、前記第1パラメータの値は21であり、前記第2パラメータの値は6 X NBPSCSであり、前記第3パラメータの値は31である。ここで、NBPSCSは前記空間ストリーム当り、サブキャリア当り符号化ビットの数(numberofcodedbitspersubcarrierperspatial stream)である。
【0476】
また、以下の2個の実施例はDCMが適用される場合の一例である。
【0477】
前記符号化ビット列に前記コンスタレーションマッピングを実行して獲得したコンスタレーションビットにDCM(Dual Carrier Modulation)が実行される場合、前記コンスタレーションマッピングはBPSK(Binary Phase Shift Keying)に実行され、前記空間ストリームの数は1個である。DCMはBPSK変調方法及び単一ストリームの場合にのみ適用されるため、周波数回転は適用されず(第3パラメータ定義しない)NBPSCSは常に1を持つ。
【0478】
例えば、前記第1RUが26トーンRUであり、前記第2RUが52トーンRUであるため、前記Multi-RUは26+52トーンRUを示す。前記26+52トーンRUのデータサブキャリアの数は36個である。これによって、前記第1パラメータの値は12であり、前記第2パラメータの値は3である。
【0479】
別の例として、前記第1RUが26トーンRUであり、前記第2RUが106トーンRUであるため、前記Multi-RUは26+106トーンRUを示す。前記26+106トーンRUのデータサブキャリアの数は63個である。これによって、前記第1パラメータの値は21であり、前記第2パラメータの値は3である。
【0480】
前記26トーンRUは26個のトーンに構成されたリソースユニットであり、前記52トーンRUは52個のトーンに構成されたリソースユニットである。前記26トーンRUと前記52トーンRUは互いに隣接するか20MHzチャネル内に含まれる。
【0481】
前記26トーンRUは26個のトーンに構成されたリソースユニットであり、前記106トーンRUは106個のトーンに構成されたリソースユニットであり、前記26トーンRUと前記106トーンRUは互い隣接するか20MHzチャネル内に含まれる。
【0482】
前記PPDUは制御フィールドをさらに含むことができる。前記制御フィールドはU-SIG(Universal-Signal)フィールド及びEHT-SIGフィールドを含むことができる。前記制御フィールドは前記Multi-RUに対する割り当て情報を含み、前記Multi-RUに対する割り当て情報はRUのサイズと位置、RUに関連する制御情報、RUが含まれる周波数帯域に関する情報及びRUを受信するSTAに対する情報などを含むことができる。
【0483】
また、前記PPDUはL-SIG(Legacy-Signal)フィールド、RL-SIG(Repeated Legacy-Signal)フィールド、EHT-STF(Short Training Field)、EHT-LTF(Long Training Field)を含むことができる。前記EHT-SIGフィールドはEHT-SIG-Aフィールド及びEHT-SIG-Bフィールドを含むことができる。
【0484】
5.装置構成
【0485】
上述した本明細書の技術的な特徴は様々な装置及び方法に適用される。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は
図1及び/または、
図19の装置を介して実行/サポートされる。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は、
図1及び/または、
図19の一部にのみ適用される。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は、
図1のプロセシングチップ114、124に基づいて実装されるか、
図1のプロセッサ111、121とメモリ112、122に基づいて実装されるか、
図19のプロセッサ610とメモリ620に基づいて実装される。例えば、本明細書の装置は、送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信し、前記データフィールドを復号する。
【0486】
本明細書の技術的な特徴はCRM(computer readable medium)に基づいて実装される。例えば、本明細書によって提案されるCRMは少なくとも1つのプロセッサ(processor)によって実行されることに基づいた命令(instruction)を含む少なくとも1つのコンピューター可読記録媒体(computer readable medium)である
【0487】
前記CRMは、送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信するステップと、前記データフィールドを復号するステップを含む動作(operations)を実行する命令(instructions)を格納することができる。本明細書のCRM内に格納される命令は少なくとも1つのプロセッサによって実行(execute)される。本明細書のCRMに関連する少なくとも1つのプロセッサは
図1のプロセッサ111、121または、プロセシングチップ114、124であるか、
図19のプロセッサ610である。その一方で、本明細書のCRMは
図1のメモリ112、122であるか
図19のメモリ620であるか、別途の外部メモリ/記憶媒体/ディスクなどである。
【0488】
上述した本明細書の技術的な特徴は様々なアプリケーション(application)やビジネスモデルに適用可能である。例えば、人工知能(Artificial Intelligence:AI)をサポートする装置での無線通信のために上述した技術的な特徴が適用される。
【0489】
人工知能は人工的な知能またはこれを作る方法論を研究する分野を意味し、機械学習(Machine Learning)は人工知能分野において扱う様々な問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。機械学習はある作業に対して継続的な経験を介してその作業に対する性能を高めるアルゴリズムと定義することもある。
【0490】
人工ニューラルネットワーク(人工ニューラルネットワーク;ANN)は機械学習において用いられるモデルとして、シナプスの結合にネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)で構成される、問題解決能力を持つモデル全般を意味する。人工ニューラルネットワークは他のレイヤーのニューロンの間の接続パターン、モデルパラメータを更新する学習過程、出力値を生成する活性化関数(Activation Function)によって定義される。
【0491】
人工ニューラルネットワークは入力層(Input Layer)、出力層(Output Layer)、そして選択的に一つ以上の隠れ層(Hidden Layer)を含むことができる。各層は一つ以上のニューロンを含み、人工ニューラルネットワークはニューロンとニューロンを接続するシナプスを含むことができる。人工ニューラルネットワークにおいて各ニューロンはシナプスを介して入力される入力信号、加重値、偏向に対する活性化関数の関数値を出力することができる。
【0492】
モデルパラメータは学習を介して決定されるパラメータを意味し、シナプス接続の加重値とニューロンの偏向などが含まれる。そして、ハイパーパラメータは機械学習アルゴリズムにおいて学習前に設定する必要があるパラメータを意味し、学習率(Learning Rate)、繰り返し回数、ミニバッチサイズ、初期化関数などが含まれる。
【0493】
人工ニューラルネットワークの学習の目的は損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することである。損失関数は人工ニューラルネットワークの学習過程において最適のモデルパラメータを決定するための指標として用いられる。
【0494】
機械学習は学習方法によって教師あり学習(Supervised Learning)、教師なし学習(Unsupervised Learning)、強化学習(Reinforcement Learning)として分類することができる。
【0495】
教師あり学習は学習データに対するラベル(label)が与えられた状態において人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味し、ラベルという学習データが人工ニューラルネットワークに入力される場合、人工ニューラルネットワークが推論する必要がある正解(または、結果値)を意味する。教師なし学習は学習データに対するラベルが与えられない状態において人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味する。強化学習はある環境内において定義されたエージェントが各状態において累積報酬を最大化する行動または行動順序を選択するように学習させる学習方法を意味する。
【0496】
人工ニューラルネットワークのうち、複数の隠れ層を含む深層ニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)として実装される機械学習を深層学習(Deep Learning)とも呼び、深層学習は機械学習の一部である。以下で、機械学習は深層学習を含む意味として使用される。
【0497】
また、上述した技術的な特徴はロボットの無線通信に適用される。
【0498】
ロボットは自ら保有した能力によって与えられた仕事を自動に処理するか、作動する機械を意味する。特に、環境を認識し自ら判断して動作を実行する機能を持つロボットを知能型ロボットと称する。
【0499】
ロボットは使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用などで分類できる。ロボットはアクチュエータまたはモータを含む駆動部を備えロボット関節を動かすなどの様々な物理動作を実行することができる。また、移動可能なロボットは駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれ、駆動部を介して地上で走行するか空中で飛行することができる。
【0500】
また、上述した技術的な特徴は拡張現実をサポートする装置に適用される。
【0501】
拡張現実は仮想現実(VR:Virtual Reality)、拡張現実(AR:Augmented Reality)、複合現実(MR:Mixed Reality)を総称する。VR技術は現実世界のオブジェクトや背景などをCG映像としてのみ提供し、AR技術は実際の物体映像上に仮想として作られたCG映像をともに提供し、MR技術は現実世界に仮想物体をミックスして、且つ、結合させて提供するコンピューターグラフィックス技術である。
【0502】
MR技術は仮想物体と仮想物体を一緒に見せるという点でAR技術と似ている。しかし、AR技術では仮想物体が仮想物体を補完する形で用いられる一方、MR技術では仮想物体と仮想物体が同等な性格で使用されるという点で違いがある。
【0503】
XR技術はHMD(Head-Mount Display)、HUD(Head-Up Display)、携帯電話、タブレットPC、ノートパソコン、デスクトップ、TV、デジタルサイネージなどに適用され、XR技術が適用された装置をXR装置(XR Device)と称することができる。
【0504】
本明細書に記載された請求項は様々な方法に組み合わせることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的な特徴を組み合わせて装置に実装され、本明細書の装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて方法として実装される。また、本明細書の方法請求項の技術的な特徴と装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて装置に実装され、本明細書の方法請求項の技術的な特徴と装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて方法として実装される。
【手続補正書】
【提出日】2024-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LAN(Local Area Network)システムにおける方法であって、
送信STA(station)が、データフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を生成するステップと、
前記送信STAが、前記PPDUを受信STAへ送信するステップと、を含み、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)上でBCC(binary convolutional code)符号化を用いて送信され、
前記データフィールドのBCC符号化ビットは、NCOL、NROW及びNROTを含むインターリーバパラメータに基づいて処理され、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSである、方法。
【請求項2】
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NROTは31である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCMが使用されることと、前記MRUの前記サイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは12であり、且つ前記NROWは3である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記データフィールドがBPSK(Binary Phase Shift Keying)で変調されることに基づいて、前記DCMが使用され、
空間ストリームの数は1であり、前記N
ROT
は適用可能でなく、
空間ストリーム当たり、サブキャリア当たりの符号化ビットの数は、1である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記DCMが使用されることと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは3である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記データフィールドがBPSKで変調されることに基づいて、前記DCMが使用され、
空間ストリームの数は1であり、前記N
ROT
は適用可能でなく、
空間ストリーム当たり、サブキャリア当たりの符号化ビットの数は、1である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記BCC符号化ビットは、BCCインターリーバブロックに基づいてインターリーブされ、
前記N
ROW
は、前記BCCインターリーバブロックの行のサイズであり、
前記N
COL
は、前記BCCインターリーバブロックの列のサイズであり、
前記N
BPSCS
は、各空間ストリーム内のサブキャリアごとの符号化ビットの数であり、
前記N
ROT
は、周波数回転に対するパラメータであり、
前記BCC符号化ビットは、前記BCCインターリーバブロックの前記行に沿って入力され、前記BCCインターリーバブロックの前記列に従って読まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
空間ストリームの数が2個以上、4個以下であることに基づいて、前記N
ROT
に基づいて前記BCC符号化ビットに周波数回転が適用される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
無線LAN(Local Area Network)における送信STA(station)であって、
メモリと、
送受信機と、
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように結合されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
データフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を生成し、
前記PPDUを受信STAへ送信する、ように構成され、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)上でBCC(binary convolutional code)符号化を用いて送信され、
前記データフィールドのBCC符号化ビットは、NCOL、NROW及びNROTを含むインターリーバパラメータに基づいて処理され、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSである、送信STA。
【請求項10】
無線LAN(Local Area Network)における方法であって、
受信STA(station)が、送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信するステップと、
前記受信STAが、前記データフィールドを復号するステップと、を含み、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)上で符号化する、BCC(binary convolutional code)によって処理されるデータであり、
前記データフィールドのBCC符号化ビットは、NCOL、NROW及びNROTを含むパラメータに基づいて処理され、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSである、方法。
【請求項11】
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NROTは31である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記DCMが使用されることと、前記MRUの前記サイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは12であり、且つ前記NROWは3である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記データフィールドがBPSK(Binary Phase Shift Keying)で変調されることに基づいて、前記DCMが使用され、
空間ストリームの数は1であり、前記N
ROT
は適用可能でなく、
空間ストリーム当たり、サブキャリア当たりの符号化ビットの数は、1である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記DCMが使用されることと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは3である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記データフィールドがBPSKで変調されることに基づいて、前記DCMが使用され、
空間ストリームの数は1であり、前記N
ROT
は適用可能でなく、
空間ストリーム当たり、サブキャリア当たりの符号化ビットの数は、1である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記BCC符号化ビットは、BCCインターリーバブロックに基づいてインターリーブされ、
前記N
ROW
は、前記BCCインターリーバブロックの行のサイズであり、
前記N
COL
は、前記BCCインターリーバブロックの列のサイズであり、
前記N
BPSCS
は、各空間ストリーム内のサブキャリアごとの符号化ビットの数であり、
前記N
ROT
は、周波数回転に対するパラメータであり、
前記BCC符号化ビットは、前記BCCインターリーバブロックの前記行に沿って入力され、前記BCCインターリーバブロックの前記列に従って読まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
空間ストリームの数が2個以上、4個以下であることに基づいて、前記N
ROT
に基づいて前記BCC符号化ビットに周波数回転が適用される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
無線LAN(Local Area Network)における受信STA(station)であって、
メモリと、
送受信機と、
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように結合されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
送信STAからデータフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を受信し、
前記データフィールドを復号する、ように構成され、
前記データフィールドは、MRU(multiple-resource unit)上で符号化する、BCC(binary convolutional code)によって処理されるデータであり受信され、
前記データフィールドのBCC符号化ビットは、NCOL、NROW及びNROTを含むパラメータに基づいて処理され、
DCM(Dual Carrier Modulation)が使用されないことと、前記MRUのサイズが52+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは18であり、前記NROWは4×NBPSCSであり、且つ前記NROTは18であり、
前記DCMが使用されないことと、前記MRUの前記サイズが106+26トーンMRUであることとに基づいて、前記NCOLは21であり、且つ前記NROWは6×NBPSCSである、受信STA。
【請求項19】
無線LAN(Local Area Network)における方法であって、
送信STA(station)が、データフィールドを含むPPDU(Physical Protocol Data Unit)を生成するステップと、
前記送信STAが、前記PPDUを受信STAへ送信するステップと、を含み、
前記データフィールドは、第1RU(resource unit)と第2RUがアグリゲートされたMulti-RU(multiple-resource unit)を介して送信され、
前記データフィールドは、BCCインターリーバブロックに含まれた符号化ビット列に基づいて生成され、
前記符号化ビット列は、第1及び第2パラメータに基づいてデータビット列をインターリーブすることによって獲得され、
前記データビット列は、前記第1パラメータに基づいて前記BCCインターリーバブロックの行に入力し、前記第2パラメータに基づいて前記BCCインターリーバブロックの列で読み出すことによってインターリーブされ、
DCM(Dual Carrier Modulation)が適用されないことと、前記第1RUが26トーンRUであることと、前記第2RUが106トーンRUであることとに基づいて、前記第1パラメータの値は21であり、前記第2パラメータの値は6×N
BPSCS
であり、
N
BPSCS
は、空間ストリーム当たり、サブキャリア当たりの符号化ビットの数である、方法。