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  • 特開-ノート 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018056
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ノート
(51)【国際特許分類】
   B42D 15/00 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
B42D15/00 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121115
(22)【出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】322011047
【氏名又は名称】赤津 豪
(72)【発明者】
【氏名】赤津 豪
(57)【要約】      (修正有)
【課題】使い勝手のよいノートの提供。
【解決手段】複数の実質的に同一の規格の用紙が、その一辺で閉じられたノート100であって、前記用紙は、前記一辺(綴じ部分)に対して実質的に直角な方向に区画されたセクションを有し、前記用紙は、前記一辺に平行な切取り線131を有し、前記各セクションは、切取り線131から、他のセクションから独立に切り離すことができるように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の実質的に同一の規格の用紙が、その一辺で閉じられたノートであって、
前記用紙は、前記一辺(綴じ部分)に対して実質的に直角な方向に区画されたセクションを有し、
前記用紙は、前記一辺に平行な切取り線を有し、前記各セクションは、前記切取り線から、他のセクションから独立に切り離すことができるように構成された、
ノート。
【請求項2】
請求項1に記載のノートであって、
前記セクションは、前記複数の用紙にわたって、実質的に同様に区画されている、
ノート。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のノートであって、
前記複数のセクションの2つの隣り合うセクションは、境界線によって区画されている、
ノート。
【請求項4】
請求項3に記載のノートであって、
前記境界線で、前記2つの隣り合うセクションは、既に切り離されている、
ノート。
【請求項5】
請求項3に記載のノートであって、
前記境界線はミシン目で構成されている、
ノート。
【請求項6】
請求項1に記載のノートであって、
前記セクションの切取り線は、ミシン目で構成されている、
ノート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ノート又はメモ帳に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のToDoリストなどのメモ帳は、一般に、一つの用紙に複数のアクションを書き込むことができるように構成されている。しかし、書き込まれたアクションの中には、早く完了するものもあり、なかなか完了しないものもある。完了していないアクションは、その用紙に残り続ける。このように未完了のアクションが残ると、その用紙を切り離して捨てることができない。残ったアクションが早く完了すれば、その用紙を切り離しても大きな日常の問題にならない。しかし、長い間完了しないアクションが存在すると、その用紙は残り続けることになる。
【0003】
最表面の用紙がアクションアイテムでいっぱいになり、未完了だが捨てられないアクションが存在すると、次の用紙に記入し始めることになる。その場合、その次の用紙に書かれたアクションアイテムを確認するために、前の用紙をめくらなければならない。このような使用の際の不便さは、ユーザビリティを低くし、また、次の用紙に書かれたアクションアイテムの確認を逃すリスクがある。このような状況が続くと、いくつもの頁の用紙にまたがってアクションを書き込むこととなり、さらに使い勝手が悪くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願に記載の発明及び実施形態は、上記の問題に鑑みてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態によれば、
複数の実質的に同一の規格の用紙が、その一辺で閉じられたノートであって、
前記用紙は、前記一辺(綴じ部分)に対して実質的に直角な方向に区画されたセクションを有し、
前記用紙は、前記一辺に平行な切取り線を有し、前記各セクションは、前記切取り線から、他のセクションから独立に切り離すことができるように構成された、
ノートが提供される。
【発明の効果】
【0006】
これにより、例えば、完了した又は不要になったアクションが書かれたセクションを、同じ用紙の他のアクションと個別に、当該用紙又はノートから切り離すことができる。そして、切り離した箇所は、次の用紙に対してオープンになる。この次の用紙の同じ個所に新たなアクションを書き込むことができる。
【0007】
また例えば、古いアクションは適宜切り離して捨て、完了していない又は保存しておきたアクションは継続してノートに残しておくことができる。これによって、例えば、ユーザは、常にアップデートされたアクションアイテムの一覧を、一目で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施形態に係るノートの斜視図である。
【0009】
各用紙は、一辺で綴じられ、これらの綴じられた複数の用紙が1つのノートを構成する。本開示の綴じ方は、種々の態様を含む。綴じ方は、例えば非限定的に、並製本(中綴じ、無線綴じなど)、上製本、リング綴じ(リングノート)を含む。
【0010】
各用紙は、綴じ部分に平行に配置された切取り線を有している。切り取り線は、用紙の面内で、綴じ部分に比較的近い箇所に配置されていてもよい。切取り線は、各セクションと、切取り線に対して用紙の反対側の部分(切取り線と綴じ部の間の部分)とを物理的に接続しつつ、ユーザによって切り離されるように構成されている。
【0011】
いくつかの実施形態では、2つの隣り合うセクションは、用紙の綴じ部分に平行な切り取り線に対して垂直な方向に規定された境界を有していてもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、2つの隣り合うセクションの境界が、既に物理的に切り離されていてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、2つの隣り合うセクションは、その境界で、物理的に接続されていて、ユーザによって切り離されるように構成されている。ユーザが比較的容易に、各セクションを用紙又はノートから切り離されるように構成されていてもよい。例えば、区画線はミシン目で構成されていてもよい。例えば、セクション間の境界線が用紙に印刷されていてもよい。ユーザが境界線に沿ってハサミその他の文房部を用いて、所望のセクションを用紙又はノートから切り離されるように構成されていてもよい。
【0014】
<実施例>
図1を参照して、一実施形態に係るノートの概略を説明する。図1に示すノート100は、背表紙(綴じ部)140で綴じられた用紙101~10Nを有する。一番上の用紙101は、境界線で区画されたセクション101―1~101-7を有する。図1のノート100では、この境界線は、最初から切り離されている。例えば、セクション101-3と101-4は、境界線121-3で互いに区画されている。この境界線121-3は、切り込みであり、セクション101-3と101-4は切り離されている。
【0015】
用紙101は、綴じ部140に平行に配置された切取り線(ミシン目)131を有している。各セクション101-1~101-7は、このミシン目で、用紙101に接合され、また比較的容易に用紙101から切り離すことができる。
【0016】
図1のノート100では、用紙101~10Nの各セクション101-1~7及び10N―1~7(一部不図示)は、同様に区画されている。すなわち、切取り線131と隣接するセクション間の境界線とで、各セクションが区画されている。このような態様は、すべての用紙101~10Nで同様に構成されている。すなわち、例えば一番上のセクション101―1は、用紙101~10Nにわたり同じ位置で区画されている。他のセクションも同様である。
【0017】
セクション101-1から101-7の表面に、メモ、アクションアイテムなどを記入することができる。図1では、セクション101-1から101-5にはすでにメモ等が記入されている。
【0018】
セクション101-1から101-7の表面にはチェックボックス111-1から111-7が印字されている。記入されていたアクションアイテムが終了した場合には、このチェックボックスにチェックを記入することができる。
【0019】
セクション101-5のアクションは既に完了し、そのチェックボックス111-5はチェックされている。図1は、このセクション101-5が用紙101からまさに切り離されようとしている態様を表している。セクション101-6及び101-7では、アクションアイテムが記入されていない。このような場合でも、セクション101-6及び101-7の使用終了を待たずに、セクション111-5を用紙101又はノート100から切り離し捨てることができる。その結果、次の用紙102の該当するセクション102-5が最表面に現れる。
【0020】
セクション101-2(不図示)のアクションは既に完了し、同セクション101-2は、既に用紙101又はノート100から切り離されている。セクション101―2の上にあるセクション101-1及びその下にあるセクション101-3又はセクション101-4に記入されたアクションアイテムはまだ完了していない(チェックボックスはチェックされていない)。このような場合でも、セクション101-1、101-3及び101-4の使用終了を待たずに、セクション101-2は、用紙101又はノート100から切り離された。その結果、次の用紙102の該当するセクション102-2が最表面に現れる。セクション102-2には、すでにアクションアイテムが記入され、同セクションは使用されている。このように、複数の重なり合う用紙の表面又はその一部が、最表面に現れる。未完了のアクションアイテムが記入された上の用紙のセクションは最表面に残りつつ、下の用紙のセクションも有効に利用することができる。
【0021】
本開示は以下の実施形態を含む:
A001
複数の実質的に同一の規格の用紙が、その一辺で閉じられたノートであって、
前記用紙は、前記一辺(綴じ部分)に対して実質的に直角な方向に区画されたセクションを有し、
前記用紙は、前記一辺に平行な切取り線を有し、前記各セクションは、前記切取り線から、他のセクションから独立に切り離すことができるように構成された、
ノート。
A011
A001に記載のノートであって、
前記セクションは、前記複数の用紙にわたって、実質的に同様に区画されている、
ノート。
A021
A001又はA011に記載のノートであって、
前記複数のセクションの2つの隣り合うセクションは、境界線によって区画されている、
ノート。
A022
A021に記載のノートであって、
前記境界線で、前記2つの隣り合うセクションは、既に切り離されている、
ノート。
A023
A021に記載のノートであって、
前記境界線はミシン目で構成されている、
ノート。
A024
A001又はいずれかの実施形態に記載のノートであって、
前記セクションの切取り線は、ミシン目で構成されている、
ノート。
【0022】
本発明の好ましい実施形態を本明細書に示し、説明してきたが、そのような実施形態が例としてのみ提供されていることは当業者には明らかであろう。本発明が、明細書内で提供される特定の例によって限定されることは意図されていない。本発明は、前述の明細書を参照して説明されてきたが、本明細書の実施形態の説明および図解は、限定的な意味で解釈されることを意味するものではない。当業者は、本発明から逸脱することなく、多数の変形、変更、および置換を思いつくであろう。さらに、本発明のすべての態様は、様々な条件および変数に依存する、本明細書に記載された特定の描写、構成または相対的比率に限定されないことを理解されたい。本明細書に記載されている本発明の実施形態の様々な代替形態が、本発明を実施する際に使用され得ることを理解されたい。したがって、本発明は、そのような代替、変更、変形、または同等物もカバーするものとすることが企図されている。本願の特許請求の範囲が本発明の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲内の方法および構造ならびにそれらの均等物がそれによってカバーされることが意図されている。

図1