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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180636
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】エレベーター及び乗りかご
(51)【国際特許分類】
   B66B 11/02 20060101AFI20241219BHJP
【FI】
B66B11/02 J
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024182233
(22)【出願日】2024-10-17
(62)【分割の表示】P 2021134559の分割
【原出願日】2021-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】弁理士法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小迫 龍朗
(72)【発明者】
【氏名】金 延明
(72)【発明者】
【氏名】永尾 章
(57)【要約】
【課題】乗りかごの天井部分を落とし天井とするために必要な部品の点数を削減する。
【解決手段】乗りかごは、かご室を囲む側板と、側板に取り付けられる天板と、を備える。天板は、側板の上端部に取り付けられる取付部と、取付部との間に段差を付けて取付部よりも低い位置に配置される天井部と、取付部と天井部とを接続する接続部と、を有する一体成形品によって構成されている。そして、取付部のうち、かご室に接する部分に開口を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗りかごを備えるエレベーターであって、
前記乗りかごは、
かご室を囲む側板と、
前記側板に取り付けられる天板と、を備え、
前記天板は、
前記側板の上端部に取り付けられる取付部と、
前記取付部との間に段差を付けて前記取付部よりも低い位置に配置される天井部と、
前記取付部と前記天井部とを接続する接続部と、を有する一体成形品によって構成され、
前記取付部のうち、前記かご室に接する部分に開口を備える
エレベーター。
【請求項2】
前記開口は、横長である
請求項1に記載のエレベーター。
【請求項3】
前記接続部は、第1の方向において前記天井部の端部から立ち上がる第1接続部と、前記第1の方向と直交する第2の方向において前記天井部の端部から立ち上がる第2接続部と、を有し、
前記取付部は、前記第1接続部の上端部から前記第1の方向に第1の幅寸法で延在する第1取付部と、前記第2接続部の上端部から前記第2の方向に前記第1の幅寸法よりも大きい第2の幅寸法で延在する第2取付部と、を有する
請求項2に記載のエレベーター。
【請求項4】
前記開口は、前記第2取付部に形成されている
請求項3に記載のエレベーター。
【請求項5】
前記第1の方向は、前記かご室に備え付けられるドアを正面からみた場合の左右方向であり、
前記第2の方向は、前記かご室に備え付けられるドアを正面からみた場合の奥行き方向である
請求項4に記載のエレベーター。
【請求項6】
前記かご室に備え付けられるドアを正面からみた場合に、前記第2取付部のうち、前記天井部よりも奥側の位置に前記開口が形成されている
請求項5に記載のエレベーター。
【請求項7】
前記開口は、送風口であり、
前記開口には、ルーバーが接続される
請求項1に記載のエレベーター。
【請求項8】
かご室を囲む側板と、
前記側板に取り付けられる天板と、を備え、
前記天板は、
前記側板の上端部に取り付けられる取付部と、
前記取付部との間に段差を付けて前記取付部よりも低い位置に配置される天井部と、
前記取付部と前記天井部とを接続する接続部と、を有する一体成形品によって構成され、
前記取付部のうち、前記かご室に接する部分に開口を備える
乗りかご。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーター及び乗りかごに関する。
【背景技術】
【0002】
エレベーターの乗りかごには、たとえば、防犯等を目的に監視カメラが取り付けられる場合がある。監視カメラは、乗りかごのかご室全体の様子を撮影するために乗りかごの天井部分に取り付けられる。乗りかごの天井部分に監視カメラを取り付けた場合、乗りかごの乗客から見えやすい場所に監視カメラを配置すると、意匠性が損なわれる。
【0003】
そこで、乗客から見える乗りかごの天井面を、乗りかごの側板の上端部よりも低い位置に配置した、いわゆる落とし天井を採用した乗りかごが知られている(たとえば、特許文献1を参照)。乗りかごを落とし天井とした場合は、側板の内側で且つ天井面の周囲に、天井面よりも上方に凹んだ空間(以下、「隅空間」ともいう。)を確保することができる。このため、監視カメラを隅空間に配置することにより、乗客から監視カメラが見えにくくなる。よって、乗りかごの意匠性を高めることができる。
【0004】
なお、落とし天井は、乗客から監視カメラを見えにくくするだけでなく、種々の理由、たとえば乗りかごの天井部分に設けられる送風口や通気口を乗客から見えにくくするために採用される場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2018/230161号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来においては、乗りかごの天井部分を落とし天井とするために、側板の上端部に少なくとも2つの部材(ブラケット、目地枠など)を取り付けて、遮蔽板等からなる天板を上記2つの部材により支持している。また、従来においては、上側天板の下に、遮蔽板等の下側天板を配置した、いわゆる二重天井となっており、しかも上側天板と下側天板との間に所望の空間を確保するために、側板の上端部にスペーサー部材を載せて固定し、このスペーサー部材の上に上側天板を取り付けている。このため、従来においては、乗りかごの天井を構築するための部品点数が多いという難点があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、乗りかごの天井部分を落とし天井とするために必要な部品の点数を削減することができるエレベーター及び乗りかごを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る乗りかごは、かご室を囲む側板と、側板に取り付けられる天板と、を備え、天板は、側板の上端部に取り付けられる取付部と、取付部との間に段差を付けて取付部よりも低い位置に配置される天井部と、取付部と天井部とを接続する接続部と、を有する一体成形品によって構成されている。そして、取付部のうち、かご室に接する部分に開口を備える。また、本発明に係るエレベーターは、上記の乗りかごを備えた構成となっている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、乗りかごの天井部分を落とし天井とするために必要な部品の点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係るエレベーターの構成例を示す概略図である。
図2】第1実施形態に係る乗りかごの構成を示す概略斜視図である。
図3図2に示す乗りかごが備える天板及び補強フレームを分解した斜視図である。
図4図3のB部を拡大した図である。
図5】天板と補強フレームの取り付け構造を示す縦断面図である。
図6】天板と側板の取り付け構造を示す縦断面図である。
図7】天板と補強フレームの取り付け構造を示す斜視図である。
図8】乗りかごの天井部分の一部を拡大した縦断面図(その1)である。
図9】乗りかごの天井部分の一部を拡大した縦断面図(その2)である。
図10】第2実施形態に係る乗りかごが備える天板の構成を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書および図面において、実質的に同一の機能または構成を有する要素については、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0012】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るエレベーターの構成例を示す概略図である。
図1に示すように、エレベーターは、ビルなどの建築構造物の昇降路に設置されるもので、巻上機1と、主ロープ2と、乗りかご3と、一対のかご下プーリ4A,4Bと、釣合錘5と、プーリ6と、を備えている。
【0013】
巻上機1は、乗りかご3を昇降させるために主ロープ2を巻き上げる機器である。巻上機1は、昇降路の上部に設置されている。主ロープ2の一端と他端は、それぞれ昇降路の最上部に固定されている。主ロープ2は、一対のかご下プーリ4A,4Bと、巻上機1と、プーリ6とに巻き掛けられている。乗りかご3は、図示しないガイドレールに案内されて昇降路を昇降する。一対のかご下プーリ4A,4Bは、乗りかご3の下に配置されている。釣合錘5は、乗りかご3との質量バランスをとるための錘である。釣合錘5は、巻上機1によって主ロープ2を巻き上げた場合に、乗りかご3と反対方向に昇降する。プーリ6は、釣合錘5と一体に昇降する。
なお、エレベーターの構成は、図1に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。
【0014】
図2は、第1実施形態に係る乗りかごの構成を示す概略斜視図である。
本実施形態においては、乗りかご3の各部の位置関係を明確にするために、エレベーターの乗り場側から見て、乗りかご3の左右方向をX方向、乗りかご3の奥行き方向をY方向、乗りかご3の高さ方向をZ方向とする。乗りかご3が配置される昇降路において、X方向及びY方向は、水平方向に平行な方向となり、Z方向は、鉛直方向に平行な方向となる。
【0015】
乗りかご3は、乗客や荷物を収容する空間であるかご室(不図示)を有する。乗りかご3は、4つの側板11(11a,11b,11c,11d)と、かごドア12と、かご床13と、かご天井14と、かご枠15と、を備えている。
【0016】
4つの側板11は、かご室を囲むように配置されている。4つの側板11のうち、2つの側板11a,11bは、乗りかご3の左右に対をなして配置されている。また、側板11cは、乗りかご3の前部に配置され、側板11dは、乗りかご3の後部に配置されている。以降の説明では、個々の側板11a,11b,11c,11dを区別する必要がない場合は、側板11と総称する。
【0017】
乗りかご3の前部には、かごドア12が配置されている。かごドア12は、乗りかご3のかご室に通じる出入口を開閉するドアである。側板11cは、乗りかご3の前部において、かごドア12よりも上側に配置されている。また、乗りかご3の前部には、かごドア12の下部に位置してシル16が取り付けられている。シル16には案内溝16aが形成されている。かごドア12は、シル16の案内溝16aに案内されてX方向に開閉移動する。
【0018】
かご床13は、乗りかご3の下部に配置されている。かご床13は、図示はしないが、乗客や荷物を載せる床板と、床板を支持する支持機構と、を備える。
【0019】
かご天井14は、天板17と、補強フレーム18と、を備えている。天板17と補強フレーム18については後段で詳しく説明する。
【0020】
かご枠15は、2つの縦枠15a,15bと、上枠15cと、下枠(不図示)とによって構成されている。かご枠15は、乗りかご3をA方向から見て縦長の長方形に配置されている。2つの縦枠15a,15bは、乗りかご3の左右に対をなして配置されている。
上枠15cは、2つの縦枠15a,15bの上端部同士を連結する状態で乗りかご3の上部に配置されている。下枠は、2つの縦枠15a,15bの下端部同士を連結する状態で乗りかご3の下部(底部)に配置されている。
【0021】
次に、天板17と補強フレーム18の構成について詳しく説明する。
図3は、図2に示す乗りかごが備える天板及び補強フレームを分解した斜視図であり、図4は、図3のB部を拡大した図である。
【0022】
(天板の構成)
図3に示すように、天板17は、1つの一体成形品によって構成されている。一体成形品は、鋼板をプレス加工して得られる一体構造物である。プレス加工には、天板17の外形を形作るための剪断加工、天板17に孔を開けるための孔開け加工、及び天板17を折り曲げるための曲げ加工が含まれる。ただし、孔開け加工は、プレスによる孔開け加工に限らず、たとえばドリルを用いた孔開け加工を適用することも可能である。
【0023】
天板17は、上述した側板11に取り付けられる部材である。天板17は、4つの取付部21(21a,21b,21c,21d)と、4つの接続部22(22a,22b,22c,22d)と、1つの天井部23と、を有する一体構造物である。以降の説明では、個々の取付部21a,21b,21c,21dを区別する必要がない場合は、取付部21と総称する。この点は、接続部22についても同様である。
【0024】
天板17は、天井部23から接続部22を経て取付部21に至る部分がクランク状に曲げられている。具体的には、天井部23は、水平に配置され、接続部22は、天井部23の外周縁で上向きに直角に曲げられ、取付部21は、接続部22の上端部で横向きに直角に曲げられている。また、接続部22は、天井部23の外縁から垂直に起立し、取付部21は、接続部22の上端部から水平に延在している。天井部23は、取付部21との間に段差D(図4参照)を付けて取付部21よりも低い位置に配置される。取付部21と天井部23との段差Dは、Z方向における接続部22の高さ寸法に相当する。
【0025】
4つの取付部21は、それぞれに対応する側板11の上端部に取り付けられる部分である。4つの取付部21のうち、2つの取付部21a,21bは、X方向に対をなして配置され、2つの取付部21c,21dは、Y方向に対をなして配置されている。取付部21aは、側板11aの上端部に取り付けられ、取付部21bは、側板11bの上端部に取り付けられる。また、取付部21cは、側板11cの上端部に取り付けられ、取付部21dは、側板11dの上端部に取り付けられる。また、取付部21cは、乗りかご3の前側に配置され、取付部21dは、乗りかご3の後ろ側に配置される。乗りかご3の前側とは、Y方向において、かごドア12が配置される側をいう。
【0026】
取付部21aには2つの孔h1,h2が設けられ、取付部21bにも2つの孔h3,h4が設けられている。また、取付部21cには4つの孔h5,h6,h7,h8が設けられ、取付部21dにも4つの孔h9,h10,h11,h12が設けられている。各々の取付部21a,21b,21c,21dに設けられる孔の数や位置は、必要に応じて変更可能である。また、取付部21dには、開口部25が設けられている。開口部25は、X方向に長い長方形の開口である。開口部25は、たとえば、図示しないファンの駆動によってかご室に空気を送り込むための開口、すなわち送風口に相当する。ファンは、天板17の上に搭載される天井機器である。開口部25には必要に応じてルーバー(不図示)が取り付けられる。
【0027】
4つの接続部22は、それぞれに対応する取付部21と天井部23とを接続する部分である。具体的には、接続部22aは、取付部21aと天井部23とを接続し、接続部22bは、取付部21bと天井部23とを接続する。また、接続部22cは、取付部21cと天井部23とを接続し、接続部22dは、取付部21dと天井部23とを接続する。4つの接続部22のうち、2つの接続部22a,22bは、X方向に対をなして配置され、2つの接続部22c,22dは、Y方向に対をなして配置されている。
【0028】
また、4つの接続部22は、水平な天井部23から垂直に折り曲げて形成されている。
この場合、第1の方向に相当するX方向において天井部23の一端部と他端部から立ち上がる2つの接続部22a,22bをそれぞれ第1接続部とし、第2の方向に相当するY方向において天井部23の一端部と他端部から立ち上がる2つの接続部22c,22dをそれぞれ第2接続部とする。そうした場合、第1接続部と第2接続部との合わせ目には、接続部同士の折り曲げによる干渉を避けるために隙間が形成される。具体例を挙げると、図4に示すように、第1接続部に相当する接続部22bの端部と第2接続部に相当する接続部22cの端部との合わせ目33には、隙間Gが形成される。本実施形態においては、接続部22bと接続部22cとの合わせ目33に形成される隙間Gが、X方向を向いて配置されている。この点は、接続部22bと接続部22dとの合わせ目に形成される隙間や、接続部22aと接続部22cとの合わせ目に形成される隙間、さらには接続部22aと接続部22dとの合わせ目に形成される隙間についても同様である。
【0029】
天井部23は、平面視四角形の平板状に形成されている。天井部23の平面視形状は、長方形でもよいし、正方形でもよい。天井部23には、図示しない照明が取り付けられる。照明は、ダウンライト仕様でもよいし、LED照明仕様でもよいし、それ以外の仕様でもよい。なお、図3においては、照明を取り付けるために天井部23に形成される孔の表記を省略している。
【0030】
(補強フレームの構成)
補強フレーム18は、乗りかご3のかご天井14を補強する部材である。補強フレーム18は、鋼板によって構成され、高い強度(剛性)を有する。補強フレーム18は、天板17の取付部21に取り付けられる。また、補強フレーム18は、天板17と共に、側板11の上端部に固定される。補強フレーム18には、図2に示すように、安全柵19が取り付けられる。安全柵19は、作業員がかご天井14の上に乗って作業する場合の安全性を確保するための部材である。
【0031】
補強フレーム18は、4つのフレーム部材181,182,183,184によって構成されている。このうち、2つのフレーム部材181,182は、X方向に対をなして配置され、2つのフレーム部材183,184は、Y方向に対をなして配置されている。また、フレーム部材183は、乗りかご3の前側に配置され、フレーム部材184は、乗りかご3の後ろ側に配置される。以下、各々のフレーム部材181,182,183,184の構成について、図3を参照しつつ説明する。
【0032】
フレーム部材181は、上板部181a、下板部181b及び立板部181cを一体に有する部材である。上板部181aと下板部181bは、Z方向で互いに対向する状態に配置されている。立板部181cは、上板部181aと下板部181bとを連結する状態でZ方向に垂直に立てて配置されている。上板部181aには2つの孔h21,h22が設けられ、下板部181bには4つの孔h23,h24,h25,h26が設けられている。2つの孔h21,h22は、フレーム部材181の長手方向(Y方向)の両端部に設けられている。4つの孔h23,h24,h25,h26は、フレーム部材181の長手方向において、前述した2つの孔h21,h22よりも内側に配置されている。
【0033】
フレーム部材182は、上板部182a、下板部182b及び立板部182cを一体に有する部材である。上板部182aと下板部182bは、Z方向で互いに対向する状態に配置されている。立板部182cは、上板部182aと下板部182bとを連結する状態でZ方向に垂直に立てて配置されている。上板部182aには2つの孔h31,h32が設けられ、下板部182bには4つの孔h33,h34,h35,h36が設けられている。2つの孔h31,h32は、フレーム部材182の長手方向(Y方向)の両端部に設けられている。4つの孔h33,h34,h35,h36は、フレーム部材182の長手方向において、前述した2つの孔h31,h32よりも内側に配置されている。
【0034】
フレーム部材183は、上板部183a、下板部183b及び立板部183cを一体に有する部材である。上板部183aと下板部183bは、Z方向で互いに対向する状態に配置されている。立板部183cは、上板部183aと下板部183bとを連結する状態でZ方向に垂直に立てて配置されている。フレーム部材183の長手方向の両端部には、切り欠き部20a,20bが形成されている。切り欠き部20aは、フレーム部材181とフレーム部材183とを組み付ける場合に、フレーム部材181の下板部181bの端部がフレーム部材183の下板部183bの端部に干渉しないように切り欠かれている。
切り欠き部20bは、フレーム部材182とフレーム部材183とを組み付ける場合に、フレーム部材182の下板部182bの端部がフレーム部材183の下板部183bの端部に干渉しないように切り欠かれている。
【0035】
上板部183aには2つの孔h41,h42が設けられ、下板部183bにも2つの孔h43,h44が設けられている。2つの孔h41,h42は、フレーム部材183の長手方向(X方向)の両端部に設けられている。2つの孔h43,h44は、フレーム部材183の長手方向において、前述した2つの孔h41,h42よりも内側に配置されている。
【0036】
フレーム部材184は、上板部184a、下板部184b及び立板部184cを一体に有する部材である。上板部184aと下板部184bは、Z方向で互いに対向する状態に配置されている。立板部184cは、上板部184aと下板部184bとを連結する状態でZ方向に垂直に立てて配置されている。フレーム部材184の長手方向の両端部には、切り欠き部20c,20dが形成されている。切り欠き部20cは、フレーム部材181とフレーム部材184とを組み付ける場合に、フレーム部材181の下板部181bの端部がフレーム部材184の下板部184bの端部に干渉しないように切り欠かれている。
切り欠き部20dは、フレーム部材182とフレーム部材184とを組み付ける場合に、フレーム部材182の下板部182bの端部がフレーム部材184の下板部184bの端部に干渉しないように切り欠かれている。
【0037】
上板部184aには2つの孔h51,h52が設けられ、下板部184bにも2つの孔h53,h54が設けられている。2つの孔h51,h52は、フレーム部材184の長手方向(X方向)の両端部に設けられている。2つの孔h53,h54は、フレーム部材184の長手方向において、前述した2つの孔h51,h52よりも内側に配置されている。各々のフレーム部材181,182,183,184に設けられる孔の数や位置は、必要に応じて変更可能である。
【0038】
(天板と補強フレームの取り付け構造)
続いて、天板17と補強フレーム18の取り付け構造について詳しく説明する。
まず、乗りかご3のかご天井14を構築する場合は、天板17に補強フレーム18を取り付ける。その際、図5に示すように、天板17の取付部21aにリベットR1によってフレーム部材181を取り付けると共に、天板17の取付部21bにリベットR2によってフレーム部材182を取り付ける。図5においては、天板17の取付部21aに設けられた孔h1とフレーム部材181の下板部181bに設けられた孔h24とを位置合わせして、リベットR1により取付部21aとフレーム部材181とを固定している。また、図5においては、天板17の取付部21bに設けられた孔h3とフレーム部材182の下板部182bに設けられた孔h34とを位置合わせして、リベットR2により取付部21bとフレーム部材182とを固定している。
【0039】
また、側板11aの上端部には受け部31が一体に形成され、受け部31に逃げ孔31aが設けられている。受け部31は、天板17の取付部21aを受けて支持する部分である。逃げ孔31aは、リベットR1との干渉を避けるための孔である。また、側板11bの上端部には受け部32が一体に形成され、受け部32に逃げ孔32aが設けられている。受け部32は、天板17の取付部21bを受けて支持する部分である。逃げ孔32aは、リベットR2との干渉を避けるための孔である。乗りかご3のかご室36は、四方(X方向およびY方向)を側板11(11a~11d)とかごドア12によって囲まれ、上下方向(Z方向)を天板17と床板(不図示)によって挟まれた空間となる。そして、側板11(11a~11d)の内面、及び、天板17の内面は、かご室36に面する意匠面Fとなる。
【0040】
なお、天板17の取付部21aにフレーム部材181を取り付ける場合、使用するリベットR1の個数は、1個に限らず、必要に応じて設定すればよい。この点は、天板17の取付部21bにフレーム部材182を取り付ける場合についても同様である。また、天板17の取付部21cにフレーム部材183を取り付ける場合や、天板17の取付部21dにフレーム部材184を取り付ける場合も、リベットを使用してもよい。また、フレーム部材181,182,183,184の取り付けに使用する部品は、リベット以外の部品でもよい。
【0041】
また、図示はしないが、フレーム部材183の両端部は、リベットによってフレーム部材181,182の一端部に固定され、フレーム部材184の両端部は、リベットによってフレーム部材181,182の他端部に固定される。その場合は、フレーム部材183の上板部183aに設けられた2つの孔h41,h42のうち、一方の孔h41をフレーム部材181の孔h21に位置合わせして両者(181、183)をリベットにより固定すると共に、他方の孔h42をフレーム部材182の孔h31に位置合わせして両者(182、183)をリベットにより固定する。また、フレーム部材184の上板部184aに設けられた2つの孔h51,h52のうち、一方の孔h51をフレーム部材181の孔h22に位置合わせして両者(181、184)をリベットにより固定すると共に、他方の孔h52をフレーム部材182の孔h32に位置合わせして両者(182、184)をリベットにより固定する。
【0042】
次に、天板17を側板11に取り付ける。その際、図6に示すように、天板17の取付部21aをボルトB1とナットN1によって側板11aの上端部に取り付けると共に、天板17の取付部21bをボルトB2とナットN2によって側板11bの上端部に取り付ける。図6においては、側板11aの受け部31に天板17の取付部21aを載置し、フレーム部材181の孔h25と取付部21aの孔h2とにボルトB1を挿入して、ボルトB1の雄ネジ部分をナットN1に噛み合わせている。ナットN1は、予め受け部31に固定されるナット(ポップナットなど)である。フレーム部材181は、上述のように孔h25,h2に挿入したボルトB1をナットN1に噛み合わせて締め付けることにより、天板17の取付部21aと共に側板11aの受け部31に固定される。また、図6においては、側板11bの受け部32に天板17の取付部21bを載置し、フレーム部材182の孔h35と取付部21bの孔h4とにボルトB2を挿入して、ボルトB2の雄ネジ部分をナットN2に噛み合わせている。ナットN2は、予め受け部32に固定されるナットである。フレーム部材182は、上述のように孔h35,h4に挿入したボルトB2をナットN2に噛み合わせて締め付けることにより、天板17の取付部21bと共に側板11bの受け部32に固定される。
【0043】
また、フレーム部材183は、図示しないボルトとナットにより、天板17の取付部21cと共に側板11cの上端部に固定され、フレーム部材184は、図示しないボルトとナットにより、天板17の取付部21dと共に側板11dの上端部に固定される。
【0044】
なお、天板17に設けられた複数の孔h1~h12、及び、補強フレーム18に設けられた複数の孔h21~h26、h31~h36、h41~44、h51~h54のうち、天板17に補強フレーム18を取り付けるためにいずれの孔を利用するか、あるいは天板17を側板11に取り付けるためにいずれの孔を利用するかについては、必要に応じて変更可能である。また、天板17や補強フレーム18に設けられる孔の数や位置についても、必要に応じて変更可能である。また、天板17を側板11に取り付けるために使用する部品は、ボルト・ナット以外の部品でもよい。
【0045】
以上述べたように、天板17に補強フレーム18を取り付けた後、天板17を側板11に取り付けることにより、乗りかご3の天井部分に落とし天井が形成される。この場合、落とし天井は、図7に示すように、接続部22(22a,22c)が取付部21(21a,21c)から折れ曲がって下方に突き出し、これによって天井部23が取付部21(21a,21c)よりも下方に配置されることによって形成される。また、かご室の天井面23aは、天井部23の下面によって形成される。
【0046】
本明細書において、落とし天井とは、かご室を囲む側板11の上端部よりも天板17の天井面23aが所定の段差D(図4及び図6参照)をもって一段低い位置に配置された構造をいう。所定の段差Dが小さすぎると、天板17の曲げ加工が困難になると共に、監視カメラや送風口などが乗客から見えやすくなる。このため、所定の段差Dは、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上、さらに好ましくは40mm以上である。ただし、所定の段差が大きすぎると、その分、かご室の天井面23aが低くなって乗客に圧迫感を与えるおそれがある。このため、所定の段差Dは、好ましくは80mm以下、より好ましくは70mm以下、さらに好ましくは60mm以下である。
【0047】
また、天板17の構成として、接続部22aと接続部22cとの合わせ目33に形成される隙間は、図4に示す隙間Gと同様に、X方向を向いて配置される。ここで、図8に示すように、天板17の取付部21aを側板11aの上端部に取り付けた状態では、側板11aと接続部22aとの間に隅空間34が形成される。また、図示はしないが、天板17の取付部21bを側板11bの状態に取り付けた状態では、側板11bと接続部22bとの間にも上記同様の隅空間34が形成される。つまり、隅空間34は、乗りかご3の天井部分の左側と右側に、天井面23aよりも上側に凹んで形成される空間である。一方、図9に示すように、天板17の取付部21cを側板11cの上端部に取り付けた状態では、側板11cと接続部22cとの間に、上記隅空間34よりも大きい隅空間35が形成される。また、図示はしないが、天板17の取付部21dを側板11dの上端部に取り付けた状態では、側板11dと接続部22dとの間にも上記同様の隅空間35が形成される。つまり、隅空間35は、乗りかご3の天井部分の前側と後ろ側に、天井面23aよりも上側に凹んで形成される空間である。また、隅空間35に面する取付部21dには、上述した開口部25や、監視カメラを取り付けるための孔、さらには換気用の通気孔などが形成される。
【0048】
本実施形態においては、X方向で対をなす取付部21a,21bがそれぞれ第1取付部に相当し、Y方向で対をなす取付部21c,21dがそれぞれ第2取付部に相当する。そして、図8に示すように、接続部22aの上端部からX方向に延在する取付部21aの幅寸法、すなわち第1の幅寸法はW1(mm)に設定されている。また、図示はしないが、接続部22bの上端部からX方向に延在する取付部21bの幅寸法もW1(mm)に設定されている。これに対し、図9に示すように、接続部22cの上端部からY方向に延在する取付部21cの幅寸法、すなわち第2の幅寸法は、上記W1(mm)よりも大きいW2(mm)に設定される。また、図示はしないが、接続部22dの上端部からY方向に延在する取付部21dの幅寸法もW2(mm)に設定されている。このため、接続部22aと接続部22cとの合わせ目33に形成される隙間をX方向、すなわち隅空間34側に向けて配置することにより、合わせ目33の隙間が乗客から見えにくくなる。この点は、接続部22bと接続部22cとの合わせ目33に形成される隙間や、接続部22aと接続部22dとの合わせ目33に形成される隙間、さらには接続部22bと接続部22dとの合わせ目33に形成される隙間についても同様である。
【0049】
<第1実施形態の効果>
本実施形態に係る乗りかご3とこれを備えるエレベーターによれば、次のような効果が得られる。
【0050】
本実施形態において、天板17は、側板11の上端部に取り付けられる取付部21と、取付部21よりも低い位置に配置される天井部23と、取付部21と天井部23とを接続する接続部22と、を有する一体成形品によって構成されている。これにより、天板17を側板11に取り付けるための部品(目地枠など)が不要になる。このため、乗りかご3の天井部分を落とし天井とするために必要な部品の点数を削減することができる。また、部品点数の削減に伴って乗りかご3の組み立て工数を低減することができる。また、乗りかご3の天井部分は天板17を用いた一重天井となるため、二重天井のように天板の上が閉じられることがない。よって、天板17の上に確保される開放空間を利用して天井機器を設置することができる。したがって、天井機器を設置する場合のレイアウトの自由度を高めることができる。また、天板17に取り付けられる照明機器についても、たとえばLED照明仕様やダウンライト仕様など様々な仕様に対応することができる。また、二重天井の場合は、下側天板と上側天板との間が閉じられた空間になるため、天井機器については上側天板の上に設置する必要がある。このため、二重天井の場合は、天井機器が上方に突き出す分だけ、かご天井の高さ寸法が大きくなる。これに対し、天板17を用いた一重天井の場合は、取付部21やこれよりも一段低い天井部23の上に天井機器37(図6参照)を設置することができる。このため、天井機器37を含めたかご天井14の高さ寸法を、二重天井の場合よりも小さく抑えることができる。
【0051】
また、本実施形態において、天板17は、天井部23から接続部22を経て取付部21に至る部分がクランク状に曲げられている。これにより、特許文献1に記載された乗りかごと比較して、乗りかごの天井部分に統一感を出すことができる。具体的には、特許文献1に記載された乗りかごでは、下側天板(遮蔽板)を目地枠(遮蔽板固定部)で支持しているため、下側天板の外周部が目地枠の存在によって部分的に突き出す構造になる。また、下側天板は鋼板で構成され、目地枠はアルミニウムで構成されるため、下側天板と目地枠との色合いが異なる。このため、乗りかごの天井部分に統一感を出しにくい。これに対し、本実施形態に係る乗りかご3においては、天井部23から接続部22を経て取付部21に至るまで、一体成形品である天板17によって形成される。このため、天井部23の外周部が部分的に突き出す構造にならず、天井面23a全体が凹凸のない平坦な面になる。また、乗りかご3の天井全体を同じ色合いに統一できる。このため、乗りかご3の天井部分に統一感を出すことができる。
【0052】
また、本実施形態においては、天板17の取付部21に補強フレーム18を取り付けた構成を採用している。これにより、曲げ加工後に天板17が元の形状に戻ろうとする現象、すなわちスプリングバックを抑制することができる。
【0053】
また、本実施形態において、補強フレーム18は、天板17の取付部21と共に側板11の上端部に固定されている。これにより、乗りかご3のかご天井14に高い強度を持たせることができる。
【0054】
また、本実施形態においては、補強フレーム18に安全柵19が取り付けられている。
これにより、補強フレーム18の高い強度を利用して安全柵19を強固に設置することができる。
【0055】
また、本実施形態においては、第1接続部(22a,22b)と第2接続部(22c,22d)との合わせ目33に形成される隙間Gが、X方向を向いて配置されている。これにより、合わせ目33の隙間Gが乗客から見えにくくなる。したがって、乗りかご3の天井の見栄えを良くすることができる。
【0056】
<第2実施形態>
第2実施形態に係る乗りかご3は、前述した第1実施形態と比較して、天板17の構成が異なる。具体的には、第1実施形態においては、1つの一体成形品によって天板17を構成したが、第2実施形態においては、図10に示すように、3つの一体成形品によって天板170を構成している。以下、天板170の構成について詳しく説明する。
【0057】
天板170は、第1天板171、第2天板172及び第3天板173によって構成されている。第1天板171、第2天板172及び第3天板173は、それぞれ一体成形品によって構成されている。また、第1天板171、第2天板172及び第3天板173は、X方向に並べて配置されている。具体的には、第1天板171から見てX方向の一方に第2天板172が配置され、X方向の他方に第3天板173が配置されている。つまり、第1天板171は、X方向において、第2天板172と第3天板173との間に配置されている。
【0058】
第1天板171は、天井部190aと、2つの取付部191a,191bと、2つの接続部192a,192bと、2つの連結部193a,193bと、を有する一体構造物である。取付部191a,191bは第2取付部に相当し、接続部192a,192bは第2接続部に相当する。取付部191bには、送風用の開口部194が設けられている。2つの連結部193a,193bは、それぞれ逆さL字形に曲げられている。また、取付部191aには2つの孔h101,h102が設けられ、取付部191bには2つの孔103,h104が設けられている。また、連結部193aには4つの連結用孔h105が設けられ、連結部193bには4つの連結用孔h106が設けられている。
【0059】
第2天板172は、天井部190bと、3つの取付部195a,195b,195cと、3つの接続部196a,196b,196cと、1つの連結部197と、を有する一体構造物である。連結部197は、逆さL字形に曲げられている。取付部195a,195bは第2取付部に相当し、取付部195cは第1取付部に相当する。また、接続部196a,196bは第2接続部に相当し、接続部196cは第1接続部に相当する。取付部195aには2つの孔h107,h108が設けられ、取付部195bには2つの孔h109,h110が設けられ、取付部195cには2つの孔h111,h112が設けられている。また、連結部197には4つの連結用孔h115が設けられている。
【0060】
第3天板173は、天井部190cと、3つの取付部197a,197b,197cと、3つの接続部198a,198b,198cと、1つの連結部199と、を有する一体構造物である。連結部199は、逆さL字形に曲げられている。取付部197a,197bは第2取付部に相当し、取付部197cは第1取付部に相当する。また、接続部198a,198bは第2接続部に相当し、接続部198cは第1接続部に相当する。取付部197aには2つの孔h116,h117が設けられ、取付部197bには2つの孔h118,h119が設けられ、取付部197cには2つの孔h120,h121が設けられている。また、連結部199には4つの連結用孔h122が設けられている。
【0061】
上記構成からなる天板170は、第1天板171、第2天板172及び第3天板173をX方向で相互に連結することにより、3つの天井部190a,190b,190cが実質的に1つの天井面を形成する。その際、第1天板171と第2天板172については、連結部197の上に連結部193aを被せて、連結部197,193a同士を密着又は近接させ、その状態で各々の連結用孔h105,h115にボルトを通してナットにより連結部197,193aを締め付ける。あるいは、各々の連結用孔h105,h115にリベットを通してかしめる。また、第1天板171と第3天板173については、連結部199の上に連結部193bを被せて、連結部199,193b同士を密着又は近接させ、その状態で各々の連結用孔h106,h122にボルトを通してナットにより連結部199,193bを締め付ける。あるいは、各々の連結用孔h106,h122にリベットを通してかしめる。これにより、第1天板171、第2天板172及び第3天板173をX方向で連結することができる。
【0062】
このように3つの一体成形品(第1天板171、第2天板172及び第3天板173)によって天板170を構成した場合でも、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0063】
なお、取付部191a,191b,195a,195b,195c,197a,197b,197cに設けられた孔h101~h104,h107~h112,h116~h121は、天板170に補強フレーム(図示を省略)を取り付けたり、天板170を側板(図示を省略)に取り付けたりするために利用される。その際、補強フレームについては、上記第1実施形態と同様の補強フレーム18を利用することができる。
【0064】
<変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
【0065】
たとえば、上記第1実施形態においては、1つの一体成形品によって天板17を構成し、上記第2実施形態においては、3つの一体成形品によって天板170を構成しているが、天板を構成する一体成形品の個数は2つでもよいし、4つ以上でもよい。
【符号の説明】
【0066】
3…乗りかご、11,11a,11b,11c,11d…側板、17,170…天板、18…補強フレーム、19…安全柵、21,21a,21b,21c,21d,191a,191b,195a,195b,195c,197a,197b、197c…取付部、22,22a,22b,22c,22d,192a,192b,196a,196b,196c,198a,198b,198c…接続部、23,190a,190b,190c…天井部、33…合わせ目、G…隙間、W1…第1の幅寸法、W2…第2の幅寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10