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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180689
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】商品販売データ処理システム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20241219BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20241219BHJP
G06Q 20/20 20120101ALI20241219BHJP
【ＦＩ】
G07G1/12 331D
G07G1/00 331C
G07G1/00 311E
G06Q20/20
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2024186013
(22)【出願日】2024-10-22
(62)【分割の表示】P 2020152041の分割
【原出願日】2020-09-10
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】黒崎 直人
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 文克
(57)【要約】
【課題】商品登録における客の状況に応じて適切な不正行為の判定が行われるようにする。
【解決手段】店舗にて客が操作する携帯端末により商品を登録する商品販売データ処理システムとして、コードを読み取る読取手段と、前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段と、前記読取手段により所定のコードが読み取られたタイミングに基づいて、前記読取不全状況の発生に応じた読取不全状況の検出が無効となる結果を生じさせる無効化制御を行う無効化手段とを備えて構成する。
【選択図】図２１
【解決手段】店舗にて客が操作する携帯端末により商品を登録する商品販売データ処理システムとして、コードを読み取る読取手段と、前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段と、前記読取手段により所定のコードが読み取られたタイミングに基づいて、前記読取不全状況の発生に応じた読取不全状況の検出が無効となる結果を生じさせる無効化制御を行う無効化手段とを備えて構成する。
【選択図】図２１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗にて客が操作する携帯端末により商品を登録する商品販売データ処理システムであって、
コードを読み取る読取手段と、
前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段と、
前記読取手段により所定のコードが読み取られた時点を基準とする所定時間前までにおける前記読取不全状況の発生と、所定時間後までにおける前記読取不全状況の発生との少なくとも一方に対して、前記読取不全状況の発生に応じた読取不全状況の検出が無効となる結果を生じさせる無効化制御を適用する無効化手段と
を備える商品販売データ処理システム。
コードを読み取る読取手段と、
前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段と、
前記読取手段により所定のコードが読み取られた時点を基準とする所定時間前までにおける前記読取不全状況の発生と、所定時間後までにおける前記読取不全状況の発生との少なくとも一方に対して、前記読取不全状況の発生に応じた読取不全状況の検出が無効となる結果を生じさせる無効化制御を適用する無効化手段と
を備える商品販売データ処理システム。
【請求項2】
前記所定のコードは、量り売り商品またはバラ売り商品を特定する商品情報コードである
請求項１に記載の商品販売データ処理システム。
請求項１に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項3】
前記所定のコードは、量り売り商品またはバラ売り商品の値付け処理を行う装置を特定する装置コードである
請求項１に記載の商品販売データ処理システム。
請求項１に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項4】
店舗にて客が操作する携帯端末により商品を登録する商品販売データ処理システムであって、
コードを読み取る読取手段と、
前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段と、
前記読取手段により量り売り商品またはバラ売り商品を特定する商品コードが読み取られた時点から量り売り商品またはバラ売り商品の値付け処理を行う装置を特定する装置コードが読み取られた時点までにおける前記読取不全状況の発生に対して無効化処理を適用する無効化手段と
を備える商品販売データ処理システム。
コードを読み取る読取手段と、
前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段と、
前記読取手段により量り売り商品またはバラ売り商品を特定する商品コードが読み取られた時点から量り売り商品またはバラ売り商品の値付け処理を行う装置を特定する装置コードが読み取られた時点までにおける前記読取不全状況の発生に対して無効化処理を適用する無効化手段と
を備える商品販売データ処理システム。
【請求項5】
前記読取手段は、客が携帯端末にコードを読み取らせる読取動作を撮像手段により撮像した撮像画像からコードを読み取り、
前記検出手段は、客により確保された商品を撮像するように設けられた撮像手段により得られた撮像画像の変化に基づいて前記読取不全状況の発生を検出する
請求項１から４のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。
前記検出手段は、客により確保された商品を撮像するように設けられた撮像手段により得られた撮像画像の変化に基づいて前記読取不全状況の発生を検出する
請求項１から４のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項6】
店舗にて客が操作する携帯端末により商品を登録する商品販売データ処理システムにおけるコンピュータを、
コードを読み取る読取手段、
前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段、
前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段、
前記読取手段により所定のコードが読み取られた時点を基準とする所定時間前までにおける前記読取不全状況の発生と、所定時間後までにおける前記読取不全状況の発生とおｎ少なくとも一方に対して、前記読取不全状況の発生に応じた読取不全状況の検出が無効となる結果を生じさせる無効化制御を適用する無効化手段
として機能させるためのプログラム。
コードを読み取る読取手段、
前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段、
前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段、
前記読取手段により所定のコードが読み取られた時点を基準とする所定時間前までにおける前記読取不全状況の発生と、所定時間後までにおける前記読取不全状況の発生とおｎ少なくとも一方に対して、前記読取不全状況の発生に応じた読取不全状況の検出が無効となる結果を生じさせる無効化制御を適用する無効化手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
店舗にて客が操作する携帯端末により商品を登録する商品販売データ処理システムにおけるコンピュータを、
コードを読み取る読取手段、
前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段、
前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段、
前記読取手段により量り売り商品またはバラ売り商品を特定する商品コードが読み取られた時点から量り売り商品またはバラ売り商品の値付け処理を行う装置を特定する装置コードが読み取られた時点までにおける前記読取不全状況の発生に対して無効化処理を適用する無効化手段
として機能させるためのプログラム。
コードを読み取る読取手段、
前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段、
前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段、
前記読取手段により量り売り商品またはバラ売り商品を特定する商品コードが読み取られた時点から量り売り商品またはバラ売り商品の値付け処理を行う装置を特定する装置コードが読み取られた時点までにおける前記読取不全状況の発生に対して無効化処理を適用する無効化手段
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラを搭載した携帯端末を用いて顧客自ら商品を登録するシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０１８－１４７２５２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように携帯端末を用いて客自らが商品を登録するシステムでは、商品の登録に際して客による不正行為を判定できるようにすることが好ましい。しかしながら、商品登録の状況によっては、客がしかるべき手順で登録に関する作業を行っているにもかかわらず、不正行為として判定される場合がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、商品登録における客の状況に応じて適切な不正行為の判定が行われるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決する本発明の一態様は、店舗にて客が操作する携帯端末により商品を登録する商品販売データ処理システムであって、コードを読み取る読取手段と、前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段と、前記読取手段により所定のコードが読み取られたタイミングに基づいて、前記読取不全状況の発生に応じた読取不全状況の検出が無効となる結果を生じさせる無効化制御を行う無効化手段とを備える商品販売データ処理システムである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第１実施形態に係る販売システムの構成例と、ショッピングカートへの携帯端末装置のセットの態様例とを示す図である。
【図2】第１実施形態に係る計量値付け装置の構成例を示す図である。
【図3】第１実施形態に係る計量値付け装置の外観例を示す斜視図である。
【図4】第１実施形態に係る精算装置の外観例を示す図である。
【図5】第１実施形態に係る精算装置の構成例を示す図である。
【図6】第１実施形態に係る携帯端末装置の構成例を示す図である。
【図7】第１実施形態に係る取引管理サーバの構成例を示す図である。
【図8】第１実施形態に係る顧客情報、店舗情報、カート情報の一例を示す図である。
【図9】第１実施形態に係る保留商品の定義例を示す図である。
【図10】第１実施形態に係る携帯端末装置、精算装置、及び取引管理サーバが、セルフ運用における一取引の会計に対応して実行する処理手順例を示すシーケンス図である。
【図11】第１実施形態におけるショッピングアプリケーションの画面例を示す図である。
【図12】第１実施形態における登録商品提示画面、精算装置にて表示される画面の一例を示す図である。
【図13】第１実施形態に係る携帯端末と取引管理装置とが、読取不全状況に対応する処理を含む商品登録に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【図14】第１実施形態に係る店舗において量り売り商品が陳列された様子の一例を示す図である。
【図15】第１実施形態に係る計量値付け装置を正面方向からみた外観例を示す図である。
【図16】第１実施形態に係る接続情報コードの読み取り手順と、値付け操作画面の一例を示す図である。
【図17】第１実施形態に係る客が１の商品の値付けに応じて行う手順例を説明する図である。
【図18】第１実施形態に係る客が１の商品の値付けに応じて行う手順例を説明する図である。
【図19】第１実施形態に係る値付け操作画面、商品登録画面の態様例を示す図である。
【図20】第１実施形態に係る計量値付け装置、携帯端末装置、及び取引管理サーバが、一取引における量り売り商品の登録に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【図21】第１実施形態に係る無効化期間の設定例を示す図である。
【図22】第１実施形態に係る携帯端末装置が、無効化期間の設定に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【図23】第１実施形態に係る携帯端末装置が、読取不全状況の発生の検出に応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【図24】第１実施形態に係る携帯端末装置が、無効化期間の基準となる時刻より前における読取不全状況の発生の検出を無効化する処理手順例を示すフローチャートである。
【図25】第２実施形態に係る値付け操作画面の一例を示す図である。
【図26】第２実施形態に係る計量結果画面の一例を示す図である。
【図27】第２実施形態に係る無効化期間の設定例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
＜第１実施形態＞
図１（Ａ）は、本実施形態における販売システムの構成例を示している。同図の販売システムは計量値付け装置１０（１０－１、１０－２、１０－３）、精算装置２０（２０－１、２０－２）、管理装置３０、携帯端末装置４０、及び取引管理サーバ５０を備える。
本実施形態の販売システムは、客が携帯端末装置４０により商品登録を行うとともに、客が精算装置２０を操作して精算も行うようにされる。
図１（Ａ）は、本実施形態における販売システムの構成例を示している。同図の販売システムは計量値付け装置１０（１０－１、１０－２、１０－３）、精算装置２０（２０－１、２０－２）、管理装置３０、携帯端末装置４０、及び取引管理サーバ５０を備える。
本実施形態の販売システムは、客が携帯端末装置４０により商品登録を行うとともに、客が精算装置２０を操作して精算も行うようにされる。
【0009】
計量値付け装置１０は、秤台に載せられた商品について計測された重量と、重量単価とにより商品ごとの金額を算出し、算出された金額を含む商品の商品値付け情報を生成する。商品値付け情報は、計量値付け装置１０と通信可能に接続された携帯端末装置４０に送信される。
【0010】
精算装置２０は、取引管理サーバ５０から取得したカート情報（精算情報）を利用して、客の操作に応じて精算処理を実行する。
【0011】
管理装置３０は、店舗における精算装置２０の上位装置である。同図の管理装置３０は精算装置２０と通信可能に接続される。管理装置３０は、例えば、店舗における精算処理の実績情報を精算装置２０から取得することで、店舗における取引実績を管理できる。また、例えば精算装置２０のステータスを監視し、精算装置２０に異常が発生した場合には報知を行うことができる。
なお、管理装置３０は、計量値付け装置１０とも通信可能に接続されてよい。この場合には、例えば管理装置３０に商品マスタの情報を記憶させておいてよい。計量値付け装置１０は、管理装置３０に記憶された商品マスタを利用して、商品の登録に対応する処理を実行することができる。
なお、管理装置３０は、計量値付け装置１０とも通信可能に接続されてよい。この場合には、例えば管理装置３０に商品マスタの情報を記憶させておいてよい。計量値付け装置１０は、管理装置３０に記憶された商品マスタを利用して、商品の登録に対応する処理を実行することができる。
【0012】
携帯端末装置４０は、客が所持する端末装置である。本実施形態において、携帯端末装置４０は、客が所有するスマートフォンやタブレット端末等であってよい。携帯端末装置４０には、本実施形態の販売システムに対応して客が買い物等に関連するサービスに利用するアプリケーションソフトウェア（買い物アプリケーション）がインストールされている。
【0013】
携帯端末装置４０は、ネットワーク通信機能、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等による近距離無線通信機能を備える。また、携帯端末装置４０は、カメラ（撮像部）を備える。携帯端末装置４０は、カメラを備えることにより、バーコードや２次元コード等のコードを読み取る、コードスキャン機能を有する。
【0014】
携帯端末装置４０は、店舗側が所有し、買い物に際して客に貸与されるものであってもよい。なお、同図では１つの携帯端末装置４０が示されているが、店舗にて商品登録のために使用される携帯端末装置４０の数は、客の数に応じて変化する。
【0015】
取引管理サーバ５０は、販売システムにおいて、取引を管理する。具体的に、取引管理サーバ５０は、携帯端末装置４０からネットワーク経由で送信される商品登録情報を受信し、受信された商品登録情報により、取引単位のカート情報を生成する。カート情報は、対応の取引における商品の登録結果を示す。
取引管理サーバ５０は、精算装置２０から送信されたカート情報要求に応じて、カート情報要求により指定される取引識別子が対応付けられたカート情報を、精算装置２０に送信する。
取引管理サーバ５０は、精算装置２０から送信されたカート情報要求に応じて、カート情報要求により指定される取引識別子が対応付けられたカート情報を、精算装置２０に送信する。
【0016】
本実施形態の携帯端末装置４０は、商品登録に際して、店舗にて用意されるショッピングカートに取り付けられた状態で使用される。
図１（Ｂ）、図１（Ｃ）は、ショッピングカートへの携帯端末装置４０の取り付けの態様例を示している。図１（Ｂ）はショッピングカートにおいて携帯端末装置４０がセットされる部位を側面方向から見た図である。図１（Ｃ）は、ショッピングカートを上側から見た図である。
図１（Ｂ）、図１（Ｃ）は、ショッピングカートへの携帯端末装置４０の取り付けの態様例を示している。図１（Ｂ）はショッピングカートにおいて携帯端末装置４０がセットされる部位を側面方向から見た図である。図１（Ｃ）は、ショッピングカートを上側から見た図である。
【0017】
図１（Ｂ）においては、ショッピングカートに取り付けられたホルダ７１の部分が示されている。客は、ホルダ７１に携帯端末装置４０を置くようにする。ホルダ７１に置かれた状態の携帯端末装置４０は、図１（Ｃ）に示されるようにして、カメラ（撮像部）により、買い物カゴ８０の中の全体を撮像できる状態となる。
【0018】
図２、図３を参照して、本実施形態における計量値付け装置１０の構成例について説明する。図２は、計量値付け装置１０のハードウェア構成例を示すブロック図である。図３は、計量値付け装置１０の外観例を示す図であり、計量値付け装置１０を正面方向からみた場合の外観例を示す。
【0019】
図２に示すように、計量値付け装置１０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１０１、ＲＯＭ１０２、ＲＡＭ１０３、スキャナ部１０４、客用表示部１０６、ハードディスク１０７、計量部１０９、印字部１１０、装置間対応通信部１１１、近距離通信部１１２を備える。これらは、バス１１９を介して互いに接続されている。
【0020】
ＣＰＵ１０１は、プログラムを実行することにより、計量値付け装置１０としての機能実現のための各種処理を実行する。
ＲＯＭ１０２は、種々の情報を記憶する。例えば、ＣＰＵ１０１が実行するプログラムを記憶する。また、ＲＯＭ１０２は、客用表示部１０６や客用表示部１０６による表示に関する情報（画面情報、メッセージ情報等）を記憶する。また、ＲＯＭ１０２は、自装置を識別させるための装置番号（装置識別子）を記憶する。また、ＲＯＭ１０２は、印字部１１０による印字に関する情報（印字内容、印字フォーマット情報等）を記憶してもよい。
ＲＡＭ１０３は、ＣＰＵ１０１が処理、演算を実行するにあたっての作業領域として利用される。
ＲＯＭ１０２は、種々の情報を記憶する。例えば、ＣＰＵ１０１が実行するプログラムを記憶する。また、ＲＯＭ１０２は、客用表示部１０６や客用表示部１０６による表示に関する情報（画面情報、メッセージ情報等）を記憶する。また、ＲＯＭ１０２は、自装置を識別させるための装置番号（装置識別子）を記憶する。また、ＲＯＭ１０２は、印字部１１０による印字に関する情報（印字内容、印字フォーマット情報等）を記憶してもよい。
ＲＡＭ１０３は、ＣＰＵ１０１が処理、演算を実行するにあたっての作業領域として利用される。
【0021】
スキャナ部１０４は、コード化された情報を光学的に読み取る。
【0022】
客用表示部１０６は、図３に示すように、正面側にて客側に向けて配置され、客向けの表示を行う。なお、客用表示部１０６は、客による操作が可能なようにタッチパネルとして構成されてもよい。
【0023】
ハードディスク１０７は、ＣＰＵ１０１の補助記憶装置として計量値付け装置１０に必要な各種の情報を記憶する。ハードディスク１０７は、例えば商品ファイル等を記憶してもよい。ハードディスク１０７は、登録処理等をＣＰＵ１０１に実行させるためのプログラムを記憶してもよい。また、ハードディスク１０７は、プログラムが実行されることによって生成される種々の情報を記憶してもよい。また、ハードディスク１０７は、客用表示部１０６による表示に関する情報や、印字部１１０による印字に関する情報を記憶してもよい。
なお、ハードディスク１０７に代えて、ＳＳＤ（Solid State Drive）等の他の記憶装置が備えられてもよい。
なお、ハードディスク１０７に代えて、ＳＳＤ（Solid State Drive）等の他の記憶装置が備えられてもよい。
【0024】
計量部１０９は、秤台１０９ｂに置かれた商品等（商品及び該商品を入れた風袋）の重量を計量し、計量値を示したデータをＣＰＵ１０１に出力する。なお、計量部１０９から計量値を取得したＣＰＵ１０１は、計量値から所定の重量（風袋の重量）を減算して、秤台１０９ｂに置かれた商品を算出する。また、ＣＰＵ１０１は、上述の如く算出した商品の重量をＲＡＭ１０３に一時記憶するとともに、客用表示部１０６に表示させる。
【0025】
印字部１１０は、用紙媒体に印字（印刷）し、ラベル排出口１１０ａ（図３）から発行（出力）する。例えば印字部１１０は、商品に貼り付けるラベルを発行することができる。
【0026】
装置間対応通信部１１１は、所定の通信網を経由して、他の計量値付け装置１０との通信を行う場合に対応して備えられる。なお、装置間対応通信部１１１が対応する通信網は、有線であってもよいし、無線であってもよい。なお、装置間対応通信部１１１は、管理装置３０と通信可能とされてよい。
近距離通信部１１２は、携帯端末装置４０と所定の近距離無線通信方式により通信を行う。近距離通信部１１２が対応する近距離無線通信方式は、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈであってもよい。
近距離通信部１１２は、携帯端末装置４０と所定の近距離無線通信方式により通信を行う。近距離通信部１１２が対応する近距離無線通信方式は、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈであってもよい。
【0027】
図４は、精算装置２０の外観例を示した斜視図である。同図の精算装置２０は、スキャナ部２０４と、客用表示部２０６と、釣銭機２６０と、発行口２１０ａとを含む。
【0028】
スキャナ部２０４は、情報をコード化した情報コード（以下、単にコード）を読み取る。スキャナ部２０４が読み取り可能なコードは、バーコード（一次元コード）であってもよいし、２次元コード（例えば、ＱＲコード（登録商標）等）であってもよい。
本実施形態の場合、スキャナ部２０４は、携帯端末装置４０にて表示されるコードの読み取りに使用される。携帯端末装置４０にて表示されるコードとしては、精算用のコード、会員証画面において配置され会員識別子等を示すコード、クーポン券としての情報を含むコード等を挙げることができる。また、精算装置２０は、例えば店員の操作等に応じて商品登録処理を実行可能とされてもよく、この場合には、スキャナ部２０４により商品コードとしてのコードが読み取られるようにされてよい。
同図のスキャナ部２０４は、客用表示部２０６の台座部分に固定的に設けられた例が示されているが、例えば、ハンディスキャナとされて、筐体の側面に設けられた台座に掛止されてよい。
本実施形態の場合、スキャナ部２０４は、携帯端末装置４０にて表示されるコードの読み取りに使用される。携帯端末装置４０にて表示されるコードとしては、精算用のコード、会員証画面において配置され会員識別子等を示すコード、クーポン券としての情報を含むコード等を挙げることができる。また、精算装置２０は、例えば店員の操作等に応じて商品登録処理を実行可能とされてもよく、この場合には、スキャナ部２０４により商品コードとしてのコードが読み取られるようにされてよい。
同図のスキャナ部２０４は、客用表示部２０６の台座部分に固定的に設けられた例が示されているが、例えば、ハンディスキャナとされて、筐体の側面に設けられた台座に掛止されてよい。
【0029】
客用表示部２０６は、客向けに精算に関連する情報が表示される。客用表示部２０６は、タッチパネルを備えるディスプレイデバイスとして構成されてよい。
【0030】
釣銭機２６０は、客による貨幣（紙幣、硬貨）の投入を受け付けて入金処理を行い、釣銭、返金、またはリジェクトされる場合の貨幣を排出する自動釣銭機である。釣銭機２６０は、紙幣管理部２６１と、硬貨投入口２６４と、硬貨排出口２６５と、リジェクト口２６６とを備える。硬貨投入口２６４と、硬貨排出口２６５と、リジェクト口２６６とは、硬貨管理部に含まれる。紙幣管理部２６１は、紙幣投入口２６２と、紙幣排出口２６３とを備える。紙幣投入口２６２は、客により投入される紙幣を取り込む口である。紙幣排出口２６３は、紙幣及びリジェクト紙幣を排出する口である。紙幣投入口２６２及び紙幣排出口２６３は、二段に構成される。例えば、紙幣管理部２６１において、上段が紙幣投入口２６２、下段が紙幣排出口２６３である。
【0031】
硬貨投入口２６４は、客により投入される硬貨を取り込む口である。硬貨排出口２６５は、おつりとしての硬貨、釣銭機２６０が備える貨幣識別部が識別に失敗した場合の硬貨、貨幣識別部が偽造硬貨として識別した場合の硬貨を排出する口である。リジェクト口２６６は、入金後、キャンセルの操作をした場合に、硬貨を排出する口である。紙幣投入口２６２及び硬貨投入口２６４が入金口である。紙幣排出口２６３、硬貨排出口２６５、及びリジェクト口２６６が出金口である。発行口２１０ａは、各種レシートをレシートの排出口から出力する。
【0032】
釣銭機２６０及び発行口２１０ａは、紙幣投入口２６２と、紙幣排出口２６３と、硬貨投入口２６４と、硬貨排出口２６５と、リジェクト口２６６と、レシートの排出口とを客側に向けて、カウンタ台の客側側面に突設される。この配置により、客が釣銭機２６０に近接して立った場合に、客のつま先がカウンタ台にあたるおそれが低減される。例えば、釣銭機２６０及び発行口２１０ａが一体の筐体に収納され、この筐体がカウンタ台の客側側面に突設される。
【0033】
図５は、精算装置２０の構成例を示すブロック図である。精算装置２０は、ＣＰＵ２０１と、ＲＯＭ２０２と、ＲＡＭ２０３と、スキャナ部２０４と、客用表示部２０６と、ハードディスク２０７と、印字部２１０と、装置間対応通信部２１１と、釣銭機２６０とを備える。これらは、バス２１９を介して互いに接続されている。なお、装置間対応通信部２１１は、後述の第３実施形態において店員識別タグとの通信のために備えられる部位であることから、本実施形態においては省略されてよい。
【0034】
ＣＰＵ２０１は、プログラムを実行することにより、精算装置２０としての機能実現のための各種処理を実行する。
ＲＯＭ２０２は、種々の情報を記憶する。例えば、ＲＯＭ２０２は、ＣＰＵ２０１が実行するプログラムを記憶する。また、ＲＯＭ２０２は、客用表示部２０６による表示に関する情報（画面情報、メッセージ情報等）を記憶する。また、ＲＯＭ２０２は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。また、ＲＯＭ２０２は、印字部２１０による印字に関する情報（印字内容、印字フォーマット情報等）を記憶してもよい。スキャナ部２０４は、コード化された情報を光学的に読み取って、読み取った情報をＲＡＭ２０３に記憶させる。
ＲＡＭ２０３は、ＣＰＵ２０１が処理、演算を実行するにあたっての作業領域として利用される。
スキャナ部２０４は、コード化された情報を光学的に読み取る。スキャナ部２０４は、例えば会員カードにバーコード等として印刷された会員番号などの情報を読み取ることができる。
ＲＯＭ２０２は、種々の情報を記憶する。例えば、ＲＯＭ２０２は、ＣＰＵ２０１が実行するプログラムを記憶する。また、ＲＯＭ２０２は、客用表示部２０６による表示に関する情報（画面情報、メッセージ情報等）を記憶する。また、ＲＯＭ２０２は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。また、ＲＯＭ２０２は、印字部２１０による印字に関する情報（印字内容、印字フォーマット情報等）を記憶してもよい。スキャナ部２０４は、コード化された情報を光学的に読み取って、読み取った情報をＲＡＭ２０３に記憶させる。
ＲＡＭ２０３は、ＣＰＵ２０１が処理、演算を実行するにあたっての作業領域として利用される。
スキャナ部２０４は、コード化された情報を光学的に読み取る。スキャナ部２０４は、例えば会員カードにバーコード等として印刷された会員番号などの情報を読み取ることができる。
【0035】
客用表示部２０６は、タッチパネルとして構成され、客向けの情報の表示を行い、客が画面を触れることによる操作を受け付ける。
【0036】
ハードディスク２０７は、ＣＰＵ２０１の補助記憶装置として精算装置２０に必要な各種の情報を記憶する。ハードディスク２０７は、精算処理等をＣＰＵ２０１に実行させるためのプログラムを記憶してもよい。また、ハードディスク２０７は、プログラムが実行されることによって生成される種々の情報を記憶してもよい。また、ハードディスク２０７は、客用表示部２０６による表示に関する情報や、印字部２１０による印字に関する情報を記憶してもよい。
印字部２１０は、レシートなどを用紙に印字し、レシートを排出口から排出させる。
印字部２１０は、レシートなどを用紙に印字し、レシートを排出口から排出させる。
【0037】
装置間対応通信部２１１は、例えば他の精算装置２０や管理装置３０と通信する。
【0038】
図６を参照して、本実施形態の携帯端末装置４０の構成例について説明する。同図の携帯端末装置４０は、ＣＰＵ４０１、記憶部４０２、ＲＡＭ４０３、ネットワーク対応通信部４０４、近距離無線対応通信部４０５、タッチパネル付表示部４０６、操作部４０７、撮像部４０８、及び位置情報取得部４０９を備える。
【0039】
ＣＰＵ４０１は、プログラムを実行することにより、携帯端末装置４０における各種の処理を実現する。
記憶部４０２は、ＣＰＵ４０１の補助記憶装置であって、ＣＰＵ４０１に実行させるプログラムのほか、各種のデータを記憶する。
ＲＡＭ４０３は、ＣＰＵ４０１の主記憶装置である。
記憶部４０２は、ＣＰＵ４０１の補助記憶装置であって、ＣＰＵ４０１に実行させるプログラムのほか、各種のデータを記憶する。
ＲＡＭ４０３は、ＣＰＵ４０１の主記憶装置である。
【0040】
ネットワーク対応通信部４０４は、電話回線あるいは無線ＬＡＮ経由でネットワークに対応する通信を実行する。
近距離無線対応通信部４０５は、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈの規格に従った近距離無線通信を行う。即ち、近距離無線対応通信部４０５は、計量値付け装置１０における近距離通信部１１２との間での近距離無線通信を行う。これにより、携帯端末装置４０と計量値付け装置１０との間での通信が可能となる。
近距離無線対応通信部４０５は、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈの規格に従った近距離無線通信を行う。即ち、近距離無線対応通信部４０５は、計量値付け装置１０における近距離通信部１１２との間での近距離無線通信を行う。これにより、携帯端末装置４０と計量値付け装置１０との間での通信が可能となる。
【0041】
タッチパネル付表示部４０６は、タッチパネルが組み合わされた表示部である。
操作部４０７は、タッチパネル付表示部４０６以外であって、操作が行われるキー等を一括示す。
操作部４０７は、タッチパネル付表示部４０６以外であって、操作が行われるキー等を一括示す。
【0042】
撮像部４０８は、撮像を行う。携帯端末装置４０は、撮像部４０８を利用したコードスキャン機能を有する。つまり、携帯端末装置４０は、コードスキャン機能として、撮像部４０８により撮像して得られた撮像画像においてコードが含まれていることを認識すると、撮像画像からコードを取得する。
【0043】
撮像部４０８を用いたコードスキャン機能は、本実施形態の買い物アプリケーションのもとでは、商品に付されたコードの読み取りと、計量値付け装置１０にて表示される接続情報コードの読み取りとに用いられる。商品に付されたコードの読み取りによっては、コードに含まれる商品コードにより登録対象の商品が特定される。このような登録対象の商品の特定に関しては、例えば、撮像部４０８により商品を撮像して得られた撮像画像を用いた一般物体認識処理によって実現されてよい。この場合において、一般物体認識処理の結果として、１の商品を特定するようにしてもよいし、複数の候補を提示してもよい。複数の候補を提示する場合には、客が提示された複数の候補のうちから１つのものを選択することで、登録対象の商品が特定されるようにしてよい。
【0044】
位置情報取得部４０９は、自己の位置を測位し、測位された位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部４０９は、例えばＧＰＳ（Global Positioning System）に対応する測位デバイスを備えて構成されてよい。
【0045】
図７を参照して、本実施形態の取引管理サーバ５０の構成例について説明する。同図の取引管理サーバ５０は、ＣＰＵ５０１、記憶部５０２、ＲＡＭ５０３、及び通信部５０４を備える。
【0046】
ＣＰＵ５０１は、プログラムを実行することにより、取引管理サーバ５０における各種の処理を実現する。
記憶部５０２は、ＣＰＵ５０１の補助記憶装置であって、ＣＰＵ５０１に実行させるプログラムのほか、各種のデータを記憶する。
ＲＡＭ５０３は、ＣＰＵ５０１の主記憶装置である。
通信部５０４は、精算装置２０や携帯端末装置４０等と通信を実行する。
なお、取引管理サーバ５０においても表示部、操作部等が設けられ、管理者が操作等を行えるようにされてもよい。
記憶部５０２は、ＣＰＵ５０１の補助記憶装置であって、ＣＰＵ５０１に実行させるプログラムのほか、各種のデータを記憶する。
ＲＡＭ５０３は、ＣＰＵ５０１の主記憶装置である。
通信部５０４は、精算装置２０や携帯端末装置４０等と通信を実行する。
なお、取引管理サーバ５０においても表示部、操作部等が設けられ、管理者が操作等を行えるようにされてもよい。
【0047】
取引管理サーバ５０は、例えば、図８（Ａ）に示すような顧客情報を記憶する。図８（Ａ）に示した顧客情報は、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日、キャンセル情報、顧客ランク、ポイント数等を含む。顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。顧客登録日は、顧客登録した日時である。キャンセル情報は、登録後における登録商品のキャンセルに関する情報である。顧客ランクは、顧客の購入実績に応じたランクである。なお、新規の顧客の顧客情報の生成時には、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日は生成されるが、実際の取引（商品登録）の開始前であるため、他の情報（キャンセル情報等）は生成されない。
【0048】
取引管理サーバ５０は、例えば、顧客登録の際（例えば、携帯端末装置４０が外部（例えば、アプリ全般を提供する所定のサーバ、当該取引管理サーバ５０）から取引管理サーバ５０によるサービスを利用するため買い物アプリケーションをダウンロードまたはインストールする際）に顧客識別情報を生成し、記憶する。また、取引管理サーバ５０は、例えば、顧客登録の際に、携帯端末装置４０を用いて、登録フォーム（入力フォーム）の氏名欄に入力された情報を取得し、顧客名として記憶する。また、取引管理サーバ５０は、例えば、顧客登録の際の現在日時を取得し、顧客登録日として記憶する。
【0049】
なお、取引管理サーバ５０は、自装置内の記憶部に顧客情報を記憶することに代えてまたは加えて他の装置（取引管理サーバ５０がアクセス可能なファイルサーバ等）に顧客情報の一部または全部を記憶してもよい。
【0050】
店舗情報は、各店舗の管理装置３０から取得したものである。つまり、取引管理サーバ５０は、各店舗の管理装置３０から直接または他の装置を介して間接的に店舗情報を受信するなどして、店舗情報を記憶する。
【0051】
取引管理サーバ５０は、例えば、図８（Ｂ）に示すような店舗情報を記憶する。図８（Ｂ）に示した店舗情報は、店舗識別情報、店舗名（支店名）、店舗特定情報１、店舗特定情報２を含む。店舗識別情報は、店舗を一意に識別する識別情報である。図８（Ｂ）に示した店舗識別情報は、店（屋号）もしくは企業のコードと、支店のコードとから構成される。店舗名は、店舗の名称である。図８（Ｂ）に示した店舗名は、店（屋号）もしくは企業と、支店名とから構成される。店舗特定情報１は、取引する店舗（商品の売買が行われる店舗）を特定するための２次元コードの情報である。店舗特定情報２は、取引する店舗を特定するための店舗の位置情報（ＧＰＳ情報）である。なお、図８（Ｂ）に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報１とは異なるが、店舗識別情報と店舗特定情報１とは同一であってもよい。
【0052】
なお、取引管理サーバ５０は、外部（各店舗を統括する本部のサーバ（不図示）等）から店舗情報等を取得し、記憶してもよい。また、取引管理サーバ５０は、自装置内の記憶部に店舗情報を記憶することに代えてまたは加えて他の装置（取引管理サーバ５０がアクセス可能なファイルサーバ等）に店舗情報の一部または全部を記憶してもよい。
【0053】
商品情報は、各店舗の管理装置３０等から取得したものである。つまり、取引管理サーバ５０は、各店舗の管理装置３０から直接または他の装置を介して間接的に商品情報を受信するなどして、商品情報を記憶する。なお、取引管理サーバ５０は、外部（各店舗を統括する本部のサーバ（不図示）等）から商品情報を取得し、記憶してもよい。また、取引管理サーバ５０は、自装置内の記憶部に店舗情報を記憶することに代えてまたは加えて他の装置（取引管理サーバ５０がアクセス可能なファイルサーバ等）に店舗情報の一部または全部を記憶してもよい。
【0054】
カート情報は、個々の取引を管理するための情報である。取引管理サーバ５０は、取引の開始時にカート情報を生成する。また、取引管理サーバ５０は、取引の進行にあわせて（商品が登録される度に）、カート情報を更新する（カート情報に商品が記憶されることを以て当該商品の登録がなされたと解してもよい）。
【0055】
取引管理サーバ５０は、例えば、図８（Ｃ）に示すようなカート情報を記憶する。
図８（Ｃ）に示したカート情報は、カート識別情報、取引開始日時、取引終了日時、顧客識別情報、登録商品情報、保留商品情報、キャンセル情報等を含む。カート識別情報は、カート（取引）を一意に識別する識別情報である。図８（Ｃ）に示したカート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号（例えば店舗別日付別のシリアル番号）とから構成される。取引開始日時は、取引の開始日時である。図８（Ｃ）に示した取引開始日時は、当該カート情報の生成日時である。なお、取引開始日時は、１品目の商品の登録日時（図８（Ｃ）中の登録商品情報（登録商品１）を記憶した日時）としてもよい。カート情報の生成日時と１品目の商品の登録日時とを別々に両方記憶してもよい。
図８（Ｃ）に示したカート情報は、カート識別情報、取引開始日時、取引終了日時、顧客識別情報、登録商品情報、保留商品情報、キャンセル情報等を含む。カート識別情報は、カート（取引）を一意に識別する識別情報である。図８（Ｃ）に示したカート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号（例えば店舗別日付別のシリアル番号）とから構成される。取引開始日時は、取引の開始日時である。図８（Ｃ）に示した取引開始日時は、当該カート情報の生成日時である。なお、取引開始日時は、１品目の商品の登録日時（図８（Ｃ）中の登録商品情報（登録商品１）を記憶した日時）としてもよい。カート情報の生成日時と１品目の商品の登録日時とを別々に両方記憶してもよい。
【0056】
取引終了日時は、取引の終了日時である。図８（Ｃ）に示した取引開始日時は、精算日時である。顧客識別情報は、当該取引の客を識別する顧客識別情報である。なお、カート情報の生成時には、カート識別情報、取引開始日時、顧客識別情報は生成されるが、実際の取引（商品登録）の開始前であるため、他の情報（取引終了日時等）は生成されない。なお、精算日時は、精算開始日時であってもよいし、精算終了日時であってもよい。精算開始日時と精算終了日時とを別々に両方記憶してもよい。
【0057】
登録商品情報（計）は、商品が登録されるごとに更新される情報である。登録商品情報（計）は、品数（商品数）、概算小計金額（価格決定ロジックによる価格算出前の概算の小計金額）、小計金額（価格決定ロジックによる価格算出後の小計金額）等を含む。登録商品情報（１）は、１品目の商品の登録情報である。登録商品情報（２）は、２品目の商品の登録情報である。なお、図８（Ｃ）に示す例では、登録商品情報（３）～登録商品情報（５）の図示を省略している。登録商品情報（Ｎ；Ｎは整数）は、商品コード、品名（商品名）、価格等を含む。
【0058】
登録商品情報（Ｎ）は、当該Ｎ品目の商品の登録日時を含むものであってもよい。つまり、取引管理サーバ５０は、登録商品情報として、当該登録商品の登録日時を記憶してもよい。各商品の登録日時は、タイムサービス（売価決定ロジックＥによるサービス）等のサービス適用の要否や適用後の効果の判断材料としても用いてもよい。
【0059】
保留商品情報（計）は、保留商品（後述）が登録されるごとに更新される情報である。保留商品情報（計）は、保留商品の品数（商品数）、保留商品のうちのＮＯＮ－ＦＩＬＥの品数、保留商品のうちの読取ＮＧ（要不正操作確認）の品数等を含む。
【0060】
ＮＯＮ－ＦＩＬＥとは、店舗においてバーコードのスキャンは成功したが（商品コードを読み取ることができたが）、商品コードが商品情報に記憶されていないこと、または、店舗において商品コードのスキャンは成功したが、商品コードが商品情報に記憶されていない商品のことである。
【0061】
読取ＮＧとは、店舗において商品コードのスキャンが失敗したこと（商品コードを読み取ることができなかったこと）、または、店舗において商品コードのスキャンが失敗した商品のことである。つまり、読取ＮＧとは、例えば画像認識技術により一定時間商品を撮像しているがバーコード認識に至らない場合を判別できる場合にタイムアウト処理すること、タイムアウト処理された商品である。例えば、パッケージのシワ等やバーコード印字のカスレや汚れにより正しくバーコードを取得（認識）できない場合に読取ＮＧと判断される。また、バーコードを読んだフリしてカゴへ投入する不正操作を検出した場合にも読取ＮＧと判断される。なお、携帯端末装置４０は、センサ（例えば、ジャイロセンサや加速度センサや距離センサ等）を備え、当該携帯端末装置４０がバーコード読取中（具体的には、バーコードの読み取りのため、当該携帯端末装置４０が傾けられている状況であり、かつ、当該携帯端末装置４０の一定距離先に物品（商品）が存在している状況）を検出可能である。そして、所定時間内にバーコードが読み取れなかった場合（バーコード読取中が所定時間継続したがバーコードを読み取れなかった場合）は、タイムアウト処理として、保留商品（読取ＮＧ）としている。
【0062】
保留商品情報（保留商品１）は、１品目の保留商品の情報である。保留商品情報（保留商品２）は、２品目の保留商品の情報である。保留商品情報（保留商品３）は、３品目の保留商品の情報である。
【0063】
保留商品情報（保留商品Ｎ；Ｎは整数）は、保留商品種別（当該保留商品がＮＯＮ－ＦＩＬＥであるか読取ＮＧであるかを示す情報）、画像データ（読取ＮＧ時に撮像された画像データ）を含む。例えば、Ｎ品目の商品がＮＯＮ－ＦＩＬＥによる保留商品である場合には、保留商品情報（保留商品Ｎ）は、保留商品種別「１（ＮＯＮ－ＦＩＬＥ）」、画像データを含む。また、Ｎ品目の商品が読取ＮＧによる保留商品である場合には、保留商品情報（保留商品Ｎ）は、保留商品種別「２（読取ＮＧ）」、画像データを含む。
【0064】
なお、取引管理サーバ５０は、自装置内の記憶部にカート情報を記憶することに代えてまたは加えて他の装置（取引管理サーバ５０がアクセス可能なファイルサーバ等）にカート情報の一部または全部を記憶してもよい。
【0065】
図９は、本実施形態のカート情報に対応する保留商品の定義例を示している。同図では、保留商品が８つに分類される例を示している。８つの保留商品の分類ごとに「１」～「８」の分類番号が割り当てられる。
分類番号１の保留商品の分類は、図８にて説明の「ＮＯＮ－ＦＩＬＥ」である。
分類番号２の保留商品の分類は、図８にて説明の「読取ＮＧ」である。
分類番号１の保留商品の分類は、図８にて説明の「ＮＯＮ－ＦＩＬＥ」である。
分類番号２の保留商品の分類は、図８にて説明の「読取ＮＧ」である。
【0066】
分類番号３の保留商品の分類は「擬似的スキャン」である。「擬似的スキャン」の保留商品は、顧客が商品のコードを携帯端末装置４０に読み取らせようとする行為は行ったが、携帯端末装置４０が正常にコードの読取を行えなかった商品である。
【0067】
具体例として、「擬似的スキャン」には、商品を撮像部４０８の撮像範囲に入れるようにはしたものの、商品のコードまでは撮像部４０８の撮像範囲に入れなかったとの状況が該当する。
また、「擬似的スキャン」には、商品を撮像部４０８の撮像範囲に入れるようにはしたものの、コードの無い部分を撮像させたとの状況が該当する。
また、「擬似的スキャン」には、コードの部分が指などにより隠された状態で、商品を撮像部４０８の撮像範囲に入れるようにはしたとの状況が該当する。
また、「擬似的スキャン」には、商品のコードを撮像部４０８に撮像させたものの、携帯端末装置４０がコードを読み取ることができない速さで商品を撮像部４０８の撮像範囲に通したといったような状況が該当する。
また、「擬似的スキャン」には、商品を撮像部４０８の撮像範囲に入れるようにはしたものの、コードの無い部分を撮像させたとの状況が該当する。
また、「擬似的スキャン」には、コードの部分が指などにより隠された状態で、商品を撮像部４０８の撮像範囲に入れるようにはしたとの状況が該当する。
また、「擬似的スキャン」には、商品のコードを撮像部４０８に撮像させたものの、携帯端末装置４０がコードを読み取ることができない速さで商品を撮像部４０８の撮像範囲に通したといったような状況が該当する。
【0068】
分類番号４の保留商品の分類は「非スキャン投入」である。「非スキャン投入」の保留商品は、撮像部４０８の撮像範囲に商品のコードを位置させる操作を行うことなく、商品を買い物カゴ８０に入れられた商品である。
【0069】
分類番号５の保留商品の分類は「年齢確認商品」である。「年齢確認商品」は、例えば、アルコール類やタバコなどのように、販売にあたり店員が顧客の年齢を確認することが必要な商品である。
【0070】
分類番号６の保留商品の分類は「医薬品」である。「医薬品」は、例えば薬剤師等の資格を有するものが購入者に確認を求めることが必要な商品である。
【0071】
分類番号７の保留商品の分類は「防犯タグ商品」である。「防犯タグ商品」は、防犯タグが取り付けられているために、販売時に店員が商品から防犯タグを取り外すことが必要な商品である。
【0072】
分類番号８の保留商品の分類は「取消商品」である。「取消商品」は、一旦登録されたが、携帯端末装置４０に対する客の取り消し操作によって取り消された商品である。「取消商品」は、例えば精算時に店員が客から引き取るようにされる。
【0073】
分類番号１～８のうちで、「読取ＮＧ」、「擬似的スキャン」、「非スキャン投入」の３つは、客が携帯端末装置４０にて登録を行っていた際に、コードの読み取りが行われなかったとの結果を生じた商品が対応する。以降において、このように登録に際してコードの読み取りが行われることなくカート情報に保留商品として登録された状況を読取不全状況という。また、「読取ＮＧ」、「擬似的スキャン」、「非スキャン投入」の３つの分類のいずれかに該当することとなった商品については読取不全商品ともいう場合がある。
【0074】
なお、取引管理サーバ５０は、自装置内の記憶部にカート情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置（取引管理サーバ５０がアクセス可能なファイルサーバ等）にカート情報の一部または全部を記憶してもよい。
【0075】
［セルフ運用に対応する基本的な処理手順例］
図１０のシーケンス図は、携帯端末装置４０、精算装置２０、及び取引管理サーバ５０が、セルフ運用における一取引の会計に対応して実行する処理手順例を示している。具体的に、同図の処理は、客が、店舗に陳列されている商品のうちから購入対象とする商品を登録し、登録した商品についての精算が完了するまでにおける、携帯端末装置４０、精算装置２０、及び取引管理サーバ５０の処理の一例を示したものである。
図１０のシーケンス図は、携帯端末装置４０、精算装置２０、及び取引管理サーバ５０が、セルフ運用における一取引の会計に対応して実行する処理手順例を示している。具体的に、同図の処理は、客が、店舗に陳列されている商品のうちから購入対象とする商品を登録し、登録した商品についての精算が完了するまでにおける、携帯端末装置４０、精算装置２０、及び取引管理サーバ５０の処理の一例を示したものである。
【0076】
ステップＳ１：携帯端末装置４０は、店舗を特定する情報（店舗特定情報）を取得する。例えば、店舗の入口付近に当該店舗を特定するための２次元コードを表示（２次元コードを表示画面に出力、２次元コードを印刷した媒体を貼付等）しておき、来店した顧客が、携帯端末装置４０で２次元コードをスキャンする（読み取る）ことにより、携帯端末装置４０は店舗特定情報を取得してもよい。なお、来店した顧客がショッピングアプリケーションを起動させると、起動画面として２次元コードのスキャンを該顧客に指示する画面を表示するようにしてもよいし、来店した顧客が携帯端末装置４０で２次元コードをスキャンすると、ショッピングアプリケーションが起動し、起動画面として取引管理サーバ５０に接続中である旨を該顧客に報知する画面を表示するようにしてもよい。
【0077】
また例えば、店舗は所在地で特定されるため、来店した顧客が、店舗において携帯端末装置４０で位置情報（ＧＰＳ情報）を取得してもよい（すなわち、店舗特定情報として当該店舗の位置情報を取得してもよい）。なお、来店した顧客がショッピングアプリケーションを起動させると、位置情報を取得し、起動画面として取引管理サーバ５０に接続中である旨を該顧客に報知する画面を表示するようにしてもよい。位置情報から複数店舗が検出され１つに特定できない場合には、選択画面を表示し顧客に選択させるようにしてもよい。もしくは強制的に２次元コードを取得させるモードに切り替えてもよい。
【0078】
図１１（Ａ）は、携帯端末装置４０のタッチパネル付表示部４０６にて表示される、ショッピングアプリケーションの起動画面の一例を示している。同図の起動画面においては、店舗名が表示されている。この店舗名は、当該ステップＳ１により取得された店舗特定情報に基づいて表示されたものである。
客は、買い物のために商品登録を開始させる場合には、起動画面において配置される取引開始指示ボタンＢＴ１０を操作する。
取引開始指示ボタンＢＴ１０が操作されたことに応じて、携帯端末装置４０は、取得された店舗特定情報と顧客識別情報とを含む取引開始要求を取引管理サーバ５０に送信する。取引開始要求は、上記のように携帯端末装置４０に対する客の操作に応じて送信されてもよいし、特に操作を受け付けることなく、店舗特定情報が取得されたことに応じて送信が実行されるようにしてもよい。
顧客識別情報については、顧客登録の際（携帯端末装置４０にショッピングアプリケーションをダウンロードまたはインストールする際）に、携帯端末装置４０を用いて登録フォームの氏名欄に入力された情報が取引管理サーバ５０の顧客情報に記憶されてよいが、取引管理サーバ５０に加え、携帯端末装置４０の記憶部にも記憶しておいてもよい。なお、店舗が特定された場合には（後述する商品登録初期画面を取得したときには）、当該店舗の店舗名や実施中のサービス（その日に配布されているチラシ情報）、利用可能なクーポン情報を画面（商品登録初期画面または商品登録初期画面とは別の画面）に表示してもよい。なお、サービスやクーポンの情報は、例えば画面情報として取引管理サーバ５０から取得してもよい。
客は、買い物のために商品登録を開始させる場合には、起動画面において配置される取引開始指示ボタンＢＴ１０を操作する。
取引開始指示ボタンＢＴ１０が操作されたことに応じて、携帯端末装置４０は、取得された店舗特定情報と顧客識別情報とを含む取引開始要求を取引管理サーバ５０に送信する。取引開始要求は、上記のように携帯端末装置４０に対する客の操作に応じて送信されてもよいし、特に操作を受け付けることなく、店舗特定情報が取得されたことに応じて送信が実行されるようにしてもよい。
顧客識別情報については、顧客登録の際（携帯端末装置４０にショッピングアプリケーションをダウンロードまたはインストールする際）に、携帯端末装置４０を用いて登録フォームの氏名欄に入力された情報が取引管理サーバ５０の顧客情報に記憶されてよいが、取引管理サーバ５０に加え、携帯端末装置４０の記憶部にも記憶しておいてもよい。なお、店舗が特定された場合には（後述する商品登録初期画面を取得したときには）、当該店舗の店舗名や実施中のサービス（その日に配布されているチラシ情報）、利用可能なクーポン情報を画面（商品登録初期画面または商品登録初期画面とは別の画面）に表示してもよい。なお、サービスやクーポンの情報は、例えば画面情報として取引管理サーバ５０から取得してもよい。
【0079】
また、送信先の情報（取引管理サーバ５０のアドレス）についても、顧客登録の際（携帯端末装置４０にショッピングアプリケーションをダウンロードまたはインストールする際）に取得し、携帯端末装置４０の記憶部に記憶しておいてもよい。なお、２次元コードをスキャンする態様とする場合には、店舗特定情報に加え、送信先の情報についても２次元コード化しておき、携帯端末装置４０で２次元コードをスキャンすることにより、携帯端末装置４０は店舗特定情報とともに送信先の情報も取得してもよい。
【0080】
ステップＳ２：携帯端末装置４０から取引開始要求として顧客識別情報及び店舗特定情報を受信した取引管理サーバ５０は、当該取引のカート情報を生成する。なお、カート情報は、生成された初期状態では、カート識別情報、取引開始日時、顧客識別情報は格納されるが、実際の取引（商品登録）の開始前であるため、他の情報（取引終了日時、商品情報（登録商品情報、保留商品情報）等）は格納されていない。
【0081】
取引管理サーバ５０は、上述したように、図８（Ｂ）に示したような店舗情報を記憶しているため、携帯端末装置４０から取引開始要求として店舗特定情報を受信（顧客識別情報も受信するが）した場合、受信した店舗特定情報が２次元コードであった場合には、店舗特定情報１を参照して店舗識別情報を取得し、受信した店舗特定情報が位置情報（ＧＰＳ情報）であった場合には店舗特定情報２を参照して店舗識別情報を取得する。なお、取引管理サーバ５０は、携帯端末装置４０から受信した店舗特定情報が店舗識別情報を２次元コード化したものであった場合には、そのまま取得すればよい。
【0082】
つまり、携帯端末装置４０から取引開始要求として顧客識別情報及び店舗特定情報を受信した取引管理サーバ５０は、携帯端末装置４０から受信した店舗特定情報から店舗識別情報を取得し、さらに、現在日付を取得し、シリアル番号を発行（採番）し、店舗識別情報と現在日付とシリアル番号とを結合させて、カート情報内のカート識別情報として記憶する。また、携帯端末装置４０から取引開始要求として店舗特定情報や顧客識別情報を受信した取引管理サーバ５０は、現在日時を取得し、カート情報内の取引開始日時（生成日時）として記憶する。また、携帯端末装置４０から取引開始要求として店舗特定情報や顧客識別情報を受信した取引管理サーバ５０は、携帯端末装置４０から受信した顧客識別情報をカート情報内の顧客識別情報として記憶する。
【0083】
ステップＳ３：当該取引のカート情報を生成した取引管理サーバ５０は、商品登録初期画面情報（初期画面である商品登録画面の画面情報）を生成し、携帯端末装置４０に送信する。具体的には、取引管理サーバ５０は、例えば、商品登録初期画面情報を生成し、生成した商品登録初期画面情報をカート識別情報とともに携帯端末装置４０に送信する。
【0084】
ステップＳ４：取引管理サーバ５０からカート識別情報及び商品登録初期画面情報を受信した携帯端末装置４０は、カート識別情報を記憶するとともに、登録画面を表示部に表示する。具体的には、携帯端末装置４０は、例えば図１１（Ｂ）に示すような商品登録初期画面を表示する。
【0085】
ステップＳ５：顧客の操作により携帯端末装置４０は、商品に付されたバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。なお、同図では、バーコードのスキャンは成功したものとする。ステップＳ５～ステップＳ９は、商品に付されたバーコードをスキャンするごとに繰り返し実行される。
【0086】
バーコードを取得した携帯端末装置４０は、カート識別情報と、スキャンによって得られた商品コードを含む商品登録情報を、取引管理サーバ５０に送信する。
【0087】
ステップＳ６：携帯端末装置４０から商品登録情報（カート識別情報及び商品コード）を受信した取引管理サーバ５０は、受信された商品登録情報に含まれていたカート識別情報から当該取引のカート情報を特定する。
【0088】
ステップＳ７：取引管理サーバ５０は、特定したカート情報内の商品データを更新する。具体的には、取引管理サーバ５０は、受信された商品登録情報にＮ品目としての商品コードが含まれていた場合には、特定したカート情報において、当該商品コードを登録商品情報（登録商品Ｎ）の商品コードとして記憶し、当該商品コードに対応する品名及び価格を商品情報から取得し、登録商品情報（登録商品Ｎ）の商品及び価格として記憶する。また、取引管理サーバ５０は、特定したカート情報において、登録商品情報（計）を更新する。
【0089】
ステップＳ８：カート情報内の商品データを更新した取引管理サーバ５０は、商品登録更新画面情報（登録した商品が追加された更新画面である商品登録画面の画面情報）を生成し、携帯端末装置４０に送信する。具体的には、取引管理サーバ５０は、例えば、携帯端末装置４０において図１１（Ｃ）に示すような、登録商品リストにおいて今回登録された商品のリスト項目が追加された商品登録更新画面が表示されるような商品登録更新画面情報を生成し、生成した商品登録更新画面情報をカート識別情報とともに携帯端末装置４０に送信する。
【0090】
なお、図１１（Ｃ）に示した商品登録画面（商品登録更新画面）は、３品目の商品として「〇〇食パン」が登録された後に携帯端末装置４０に表示されるものである。つまり、取引管理サーバ５０は、１品目として「〇〇ヨーグルト」をカート情報に格納したときには、携帯端末装置４０において「〇〇ヨーグルト」が表示されるような商品登録更新画面情報を生成し、生成した商品登録更新画面情報をカート識別情報とともに携帯端末装置４０に送信し、２品目として「〇〇チョコレート」をカート内に記憶したときには、携帯端末装置４０において「〇〇ヨーグルト」と「〇〇チョコレート」とが表示されるような商品登録更新画面情報を生成し、生成した商品登録更新画面情報をカート識別情報とともに携帯端末装置４０に送信し、３品目として「〇〇食パン」をカート情報に格納したときには、図１１（Ｃ）に示すように、携帯端末装置４０において「〇〇ヨーグルト」と「〇〇チョコレート」と「〇〇食パン」とが表示されるような商品登録更新画面情報を生成し、生成した商品登録更新画面情報をカート識別情報とともに携帯端末装置４０に送信する。
【0091】
なお、１の商品が登録されたことに応じて、例えば図１２（Ａ）に示されるように、今回登録された商品を提示する登録商品提示画面ＷＤ１が表示されるようにしてよい。また、同図の登録商品提示画面ＷＤ１においては、対象の商品がイートインに対応していることに応じて、イートインにより飲食するか否かを顧客に確認する「はい」ボタンＢＴ１と「いいえ」ボタンＢＴ２とが配置された例が示されている。この場合には、「はい」ボタンＢＴ１が操作された場合と、「いいえ」ボタンＢＴ２が操作された場合とで、対象の商品に係る消費税率が異なるようにして商品の価格が計算されることになる。
【0092】
ステップＳ９：取引管理サーバ５０からカート識別情報及び商品登録更新画面情報を受信した携帯端末装置４０は、登録画面に商品を追加する。具体的には、携帯端末装置４０は、例えば図１１（Ｃ）に示すような商品登録更新画面を表示する。なお、上述したように、図１１（Ｃ）に示した商品登録画面（商品登録更新画面）は、３品目の商品として「〇〇食パン」が登録された後に携帯端末装置４０に表示されるものである。
【0093】
ステップＳ１０：携帯端末装置４０は、顧客の操作として精算移行指示操作を受け付ける。例えば、図１１（Ｃ）に示した「お会計へ進む」ボタンのタッチを受け付ける。
【0094】
ステップＳ１１：精算移行指示操作を受け付けた携帯端末装置４０は、２次元コードを生成する。つまり、携帯端末装置４０は、当該携帯端末装置４０による買上商品について精算処理を実行するために必要となる情報（例えば、カート識別情報）を２次元コード化する。２次元コードを生成した携帯端末装置４０は、生成した２次元コードを表示部に表示する。例えば、図１１（Ｄ）に示したような２次元コードを配置したコード表示画面を表示部に表示する。
【0095】
ステップＳ１２：精算装置２０は、携帯端末装置４０の表示部に表示されている２次元コードをスキャンする（読み取る）。例えば、精算装置２０は、顧客によってスキャナ部２０４による認識範囲内に向けられた携帯端末装置４０の表示部に表示されている２次元コードをスキャンする。
【0096】
ステップＳ１３：携帯端末装置４０の表示部に表示されている２次元コードを読み取った精算装置２０は、取引管理サーバ５０に小計金額の算出を要求する。例えば、精算装置２０は、小計金額の算出を要求する算出要求（小計算出要求情報）を２次元コードから取得したカート識別情報とともに取引管理サーバ５０に送信する。
【0097】
ステップＳ１４：携帯端末装置４０からカート識別情報及び小計算出要求情報を受信した取引管理サーバ５０は、カート識別情報から当該取引のカート情報を特定する。
【0098】
ステップＳ１５：カートを特定した取引管理サーバ５０は、特定したカート情報に対応するカート情報に含まれる登録商品情報における価格等の情報を利用して、小計金額を算出する。
【0099】
ステップＳ１６：小計金額を算出した取引管理サーバ５０は、カート情報を更新（小計金額（算出後小計金額）を記憶）するとともに、算出した小計金額を示す小計情報をカート識別情報とともに精算装置２０に送信する。
【0100】
ステップＳ１７：取引管理サーバ５０からカート識別情報及び小計情報を受信した精算装置２０は、客用表示部２０６に、例えば図１２（Ｂ）に示すような小計金額を表示する。
【0101】
ステップＳ１８：客用表示部２０６に小計金額を表示した精算装置２０は、支払い（精算）を実行する。具体的には、精算装置２０は、決済種別の選択を受け付ける。現金の場合には、預り金の投入を受け付けて、釣り銭金額を算出し、釣り銭がある場合には、釣り銭を放出するとともに、レシートを発行する。また、精算装置２０は、精算が完了した場合には、精算完了情報をカート情報とともに取引管理サーバ５０に送信し、取引管理サーバ５０は当該カートの取引終了日時（精算日時）を記憶する。
【0102】
なお、携帯端末装置４０は、商品をスキャンした後に商品コードを取引管理サーバ５０に送信するが（Ｓ５）、当該店舗（来店して商品登録初期画面を表示したときの店舗）内においてスキャンした商品以外の商品（例えば、他の店舗に移動してスキャンした商品等）について商品コードを送信しないようにしてもよい。例えば、携帯端末装置４０は、来店時（又は商品登録初期画面の表示時）に位置情報（ＧＰＳ情報）を取得し、記憶する。また、携帯端末装置４０は、個々の商品をスキャンしたときに位置情報を取得し、商品のスキャン時に取得した位置情報と来店時（又は商品登録初期画面の表示時）に取得した位置情報とを比較する。そして、携帯端末装置４０は、両者が一致（または略一致）した場合には当該商品の商品コードの取引管理サーバ５０への送信を許可し、一致（または略一致）しなかった場合には当該商品の商品コードの取引管理サーバ５０への送信を禁止してもよい。
これにより、不適切な商品登録（例えば、他の店舗等において生成されたカートに対する商品登録等）を防止することができる。
これにより、不適切な商品登録（例えば、他の店舗等において生成されたカートに対する商品登録等）を防止することができる。
【0103】
精算装置２０は、上述のように商品コードの送信を禁止した場合には、商品のスキャン後にエラーメッセージ（例えば、「〇〇店舗内ではないため、登録ができません」）を客用表示部２０６に表示してもよい。また、精算装置２０は、上記メッセージを客用表示部２０６に代えてまたは加えて店員側表示部４１０に表示してもよい。
【0104】
また、精算装置２０は、携帯端末装置４０の表示部に表示されている２次元コードを読み取った後に取引管理サーバ５０に小計金額の算出を要求するが（Ｓ１３）、当該店舗内においてスキャンした商品以外の商品（例えば、他の店舗でスキャンした商品等）について小計金額の算出を要求しないようにしてもよい。例えば、精算装置２０は、当該店舗の店舗識別情報を参照し（自精算装置２０内に当該店舗の店舗識別情報を記憶し参照してもよいし、アクセス可能な他の装置内に記憶されている店舗識別情報を参照してもよい）、携帯端末装置４０の表示部に表示されている２次元コードを読み取ったときに、当該２次元コードから得られるカート識別情報と、当該店舗の店舗識別情報とを比較する。そして、精算装置２０は、カート識別情報に含まれる店舗識別情報が、当該店舗の店舗識別情報を含む構成である場合には小計金額の算出の要求を許可し、当該店舗の店舗識別情報を含む構成でない場合には小計金額の算出の要求を禁止してもよい。
これにより、不適切な精算（例えば、他の店舗等において商品登録された商品の精算等）を防止することができる。
これにより、不適切な精算（例えば、他の店舗等において商品登録された商品の精算等）を防止することができる。
【0105】
精算装置２０は、上述のように小計金額の要求を禁止した場合には、２次元コードの読取後にエラーメッセージ（例えば、「〇〇店舗以外の商品を含むため、精算ができません」）を客用表示部２０６に表示してもよい。また、精算装置２０は、上記メッセージを客用表示部２０６に代えてまたは加えて店員側表示部４１０に表示してもよい。
【0106】
なお、図１０の処理手順の例では、取引管理サーバ５０が小計金額を算出するようにされている。しかしながら、例えば、精算装置２０が、取引管理サーバ５０からカート情報を取得し、取得されたカート情報に基づいて、小計金額を算出するようにされてよい。あるいは、取引管理サーバ５０が管理装置３０にカート情報を送信して小計金額の算出を要求し、管理装置３０が受信されたカート情報を利用して小計金額を算出し、算出された小計金額を、取引管理サーバ５０を経由して精算装置２０に送信するようにされてよい。
【0107】
なお、取引管理サーバ５０は、精算処理に際して、該当顧客についての顧客情報やカート情報に基づいて、顧客のこれまで商品についてのキャンセル状況を確認し、不正に対する警告を行うべきか否かを判定してよい。警告を行うべきと判定した場合、取引管理サーバ５０は、例えば精算装置２０に警告のための報知を実行させてよい。
【0108】
また、取引管理サーバ５０は、精算処理に際して、カート情報に含まれる商品情報のうちに、保留商品が含まれているか否かを判定し、保留商品が含まれている場合、精算装置２０に保留商品の修正指示を要求してよい。保留商品の修正指示の要求を受けた精算装置２０は、図１２（Ｃ）に示すように、保留商品がある旨を報知する表示を行う。報知を確認した店員は、保留商品の解除（修正）として、保留商品に対応する価格の入力や保留商品のキャンセル等の操作を行う。
【0109】
［読取不全状況に対応する構成について］
ここで、図１０では、ステップＳ５にて商品コードの読み取りが成功する場合に対応した処理が示されている。しかしながら、ステップＳ５に対応する商品コードの読み取り処理の段階にて、携帯端末装置４０が、図９の分類番号２～４のいずれかの読取不全に該当する状況（読取不全状況）が発生したと判定する場合がある。
このように分類番号２～４のいずれかによる読取不全状況の発生したことが判定された場合、携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生に応じた商品に関する情報（読取不全情報）を、取引管理サーバ５０に送信する。携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生の判定に際して、発生した読取不全状況が分類番号２～４（読取ＮＧ、擬似的スキャン、非スキャン投入）のいずれの保留商品分類に該当するのかについて判定する。読取不全情報には、判定された保留商品分類を示す情報が含まれてよい。
ここで、図１０では、ステップＳ５にて商品コードの読み取りが成功する場合に対応した処理が示されている。しかしながら、ステップＳ５に対応する商品コードの読み取り処理の段階にて、携帯端末装置４０が、図９の分類番号２～４のいずれかの読取不全に該当する状況（読取不全状況）が発生したと判定する場合がある。
このように分類番号２～４のいずれかによる読取不全状況の発生したことが判定された場合、携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生に応じた商品に関する情報（読取不全情報）を、取引管理サーバ５０に送信する。携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生の判定に際して、発生した読取不全状況が分類番号２～４（読取ＮＧ、擬似的スキャン、非スキャン投入）のいずれの保留商品分類に該当するのかについて判定する。読取不全情報には、判定された保留商品分類を示す情報が含まれてよい。
【0110】
また、携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生に応じて読取不全情報を送信する際には、発生した読取不全状況に対応する撮像画像を送信してよい。送信される撮像画像は、商品コードの読み取りのために撮像部４０８が撮像している撮像画像を例えば一定時間バッファリングするようにされたうえで、バッファリングされた撮像画像から抽出するようにされてよい。また、送信される撮像画像は、例えば所定枚数による静止画像であってもよいし、読取不全状況の発生に応じた所定期間の動画像であってもよい。
このように携帯端末装置４０から送信された撮像画像は、例えば精算装置２０において保留商品の保留解除を行う際に表示される保留商品処理画面にて店員が確認可能なように表示されてよい。あるいは、送信された撮像画像は、店員が店舗内での取引状況を監視する監視装置などにて表示されてもよい。
このように携帯端末装置４０から送信された撮像画像は、例えば精算装置２０において保留商品の保留解除を行う際に表示される保留商品処理画面にて店員が確認可能なように表示されてよい。あるいは、送信された撮像画像は、店員が店舗内での取引状況を監視する監視装置などにて表示されてもよい。
【0111】
また、上記のようにして読取不全状況が発生した場合、携帯端末装置４０は、読取不全状況に対応して読取不全となった商品（読取不全商品）を、保留商品として扱う。この場合の携帯端末装置４０は、読取不全状況が発生したと判定したタイミングで、読取不全商品については保留商品とし、保留商品として扱われることを客に報知する表示を行うようにされてよい。
例えば、携帯端末装置４０は、商品登録画面上に重畳して表示させたポップアップウィンドウにおいて、例えば「スキャンに失敗しました」、「商品が読取不全と判定されました」といった内容のメッセージを表示させてよい。
例えば、携帯端末装置４０は、商品登録画面上に重畳して表示させたポップアップウィンドウにおいて、例えば「スキャンに失敗しました」、「商品が読取不全と判定されました」といった内容のメッセージを表示させてよい。
【0112】
また、読取不全商品は、上記のように保留商品として扱われる。商品登録画面においては、図１１（Ｃ）に例示したように登録商品リストが表示されるが、保留商品のうち読取不全商品に分類される商品については、登録商品リストにおいてリスト項目は表示されなくともよい。読取不全商品に分類されない保留商品については、登録商品リストにおいてリスト項目として表示される。なお、読取不全商品についても、読取不全商品であることを示すようにして登録商品リストにおいてリスト項目が表示されてもよい。
【0113】
図１３のフローチャートを参照して、本実施形態の携帯端末装置４０と取引管理サーバ５０とが、読取不全状況に対応する処理を含む商品登録に関連して実行する処理手順例について説明する。同図の処理は、図１０との対応では、ステップＳ５～Ｓ１１の処理過程を、読取不全状況に対応する処理を含むものとして、より具体的に示すものとなる。
【0114】
まず、携帯端末装置４０が実行する処理手順例について説明する。
ステップＳ１０１：携帯端末装置４０は、商品登録画面を表示させた状態のもとで、商品コードの読み取りが正常に完了したか否かについて判定している。
ステップＳ１０１：携帯端末装置４０は、商品登録画面を表示させた状態のもとで、商品コードの読み取りが正常に完了したか否かについて判定している。
【0115】
ステップＳ１０２：携帯端末装置４０は、商品コードの読み取りが正常に完了した場合、読み取った商品コードとカート識別情報とを含む商品登録情報を取引管理サーバ５０に送信する。
ステップＳ１０３：携帯端末装置４０は、ステップＳ１０２による商品登録情報の送信に応じて取引管理サーバ５０から送信された登録完了通知の受信に応じて、例えば図１１（Ｃ）に例示したように、商品登録画面を更新する。
ステップＳ１０３：携帯端末装置４０は、ステップＳ１０２による商品登録情報の送信に応じて取引管理サーバ５０から送信された登録完了通知の受信に応じて、例えば図１１（Ｃ）に例示したように、商品登録画面を更新する。
【0116】
ステップＳ１０４：携帯端末装置４０は、商品コードの読み取りのために撮像部４０８に撮像を実行させることにより得られている撮像画像に基づいて、読取不全状況を検出するようにされている。携帯端末装置４０は、ステップＳ１０１にて商品コードの読み取りが正常に完了していないことが判定された場合、あるいはステップＳ１０３の処理の後、読取不全状況についての検出結果に基づき、読取不全状況が発生したか否かを判定する。
【0117】
携帯端末装置４０は、以下のように読取不全状況を検出するようにされてよい。
まず、携帯端末装置４０は、撮像画像において商品のバーコードの全体が撮像されていることが認識された状態でありながら、バーコードの読み取りが正常に完了（成功）せずに一定時間を経過した場合に、読取ＮＧに分類される読取不全状況が発生したと判定する。
まず、携帯端末装置４０は、撮像画像において商品のバーコードの全体が撮像されていることが認識された状態でありながら、バーコードの読み取りが正常に完了（成功）せずに一定時間を経過した場合に、読取ＮＧに分類される読取不全状況が発生したと判定する。
【0118】
また、携帯端末装置４０は、撮像画像において商品は認識されたが、バーコードが全く認識できないためにバーコードの読み取りが正常に完了しなかった場合に、擬似的スキャンに分類される読取不全状況が発生したと判定する。
あるいは、携帯端末装置４０は、撮像画像において商品のバーコードの一部しか認識できないためにバーコードの読み取りが正常に完了しなかった場合にも、擬似的スキャンに分類される読取不全状況が発生したと判定する。
あるいは、携帯端末装置４０は、撮像画像において商品のバーコードは認識できたものの、商品の移動が速すぎるために、バーコードの読み取りが正常に完了しなかった場合にも、擬似的スキャンに分類される読取不全状況が発生したと判定する。
このような擬似的スキャンに分類される読取不全状況は、客が商品のバーコードを読み取らせる操作を行っているふりをしただけで商品を買い物カゴ８０に入れてしまうような不正が行われている可能性がある。
あるいは、携帯端末装置４０は、撮像画像において商品のバーコードの一部しか認識できないためにバーコードの読み取りが正常に完了しなかった場合にも、擬似的スキャンに分類される読取不全状況が発生したと判定する。
あるいは、携帯端末装置４０は、撮像画像において商品のバーコードは認識できたものの、商品の移動が速すぎるために、バーコードの読み取りが正常に完了しなかった場合にも、擬似的スキャンに分類される読取不全状況が発生したと判定する。
このような擬似的スキャンに分類される読取不全状況は、客が商品のバーコードを読み取らせる操作を行っているふりをしただけで商品を買い物カゴ８０に入れてしまうような不正が行われている可能性がある。
【0119】
また、図１（Ｃ）に例示した態様でセットされた携帯端末装置４０は、ショッピングカートに載せられた買い物カゴ８０の中身を撮像することができる。携帯端末装置４０は、撮像画像において、商品のバーコードを読み取らせようとする様子が認識されないのにも関わらず、買い物カゴ８０の中に新規の商品が追加的に投入された状態が検出された場合に、非スキャン投入に分類される読取不全状況が発生したと判定する。
なお、例えば客が、買い物カゴ８０の中身を整理するためにすでに登録された商品を買い物カゴ８０内で移動させる場合がある。携帯端末装置４０は、撮像画像に基づいて、このような商品の移動と、非スキャン投入としての読取不全状況に対応する新規の商品の追加的投入とをそれぞれ識別できるようにされてよい。
このような非スキャン投入に分類される読取不全状況の発生は、客が、商品のバーコードを携帯端末装置４０に読み取らせることなく、そのまま買い物カゴ８０に入れてしまうような不正が行われている可能性がある。
なお、例えば客が、買い物カゴ８０の中身を整理するためにすでに登録された商品を買い物カゴ８０内で移動させる場合がある。携帯端末装置４０は、撮像画像に基づいて、このような商品の移動と、非スキャン投入としての読取不全状況に対応する新規の商品の追加的投入とをそれぞれ識別できるようにされてよい。
このような非スキャン投入に分類される読取不全状況の発生は、客が、商品のバーコードを携帯端末装置４０に読み取らせることなく、そのまま買い物カゴ８０に入れてしまうような不正が行われている可能性がある。
【0120】
ステップＳ１０５：ステップＳ１０４にて読取不全状況が発生したと判定された場合、携帯端末装置４０は、今回の読取不全状況が発生に対応する保留商品について、ステップＳ１０４に対応して検出した読取不全状況としての分類に応じた分類番号を付与する。一例として、ステップＳ１０４にて読取ＮＧに分類される読取不全状況が発生したと判定された場合には、対応の保留商品について分類番号２（図９参照）を付与する。
【0121】
ステップＳ１０６：携帯端末装置４０は、読取不全情報を取引管理サーバ５０に送信する。
【0122】
ステップＳ１０７：携帯端末装置４０は、ステップＳ１０２による商品登録情報の送信に応じて取引管理サーバ５０から送信された登録完了通知の受信に応じて、商品登録画面を更新する。
これにより、商品登録画面の登録商品リストにおいて、今回の読取不全状況の発生に応じたリスト項目を追加的に表示させることができる。この場合のリスト項目においては、商品名等の具体的な商品に関する情報等は示されないが、例えば該当の保留商品分類による読取不全状況が発生したことが示されるようにしてよい。
これにより、商品登録画面の登録商品リストにおいて、今回の読取不全状況の発生に応じたリスト項目を追加的に表示させることができる。この場合のリスト項目においては、商品名等の具体的な商品に関する情報等は示されないが、例えば該当の保留商品分類による読取不全状況が発生したことが示されるようにしてよい。
【0123】
ステップＳ１０８：ステップＳ１０４にて読取不全状況が発生していないと判定された場合、あるいはステップＳ１０７の処理の後、携帯端末装置４０は、精算移行指示操作を受け付けたか否かについて判定する。
精算移行指示操作を受け付けていない場合、ステップＳ１０１に処理が戻される。
精算移行指示操作を受け付けていない場合、ステップＳ１０１に処理が戻される。
【0124】
ステップＳ１０９：精算移行指示操作を受け付けると、携帯端末装置４０は、例えば、カート識別情報を２次元コード化し、生成された２次元コードを、例えば、図１１（Ｄ）に例示したコード表示画面にて表示させる。
【0125】
次に、取引管理サーバ５０が実行する処理手順例について説明する。
ステップＳ２０１：取引管理サーバ５０は、ステップＳ１０２により携帯端末装置４０から送信される商品登録情報が受信されたか否かを判定する。
ステップＳ２０１：取引管理サーバ５０は、ステップＳ１０２により携帯端末装置４０から送信される商品登録情報が受信されたか否かを判定する。
【0126】
ステップＳ２０２：取引管理サーバ５０は、商品登録情報が受信されると、受信された商品登録情報に含まれるカート識別情報が示すカート情報を特定する。
ステップＳ２０３：取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０２により特定されたカート情報を更新する。つまり、取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０１に対応して受信された商品登録情報に含まれる商品コードに基づく登録商品情報、あるいは保留商品情報を、特定されたカート情報に追加する。これにより、カート情報にて１商品が登録される。
ステップＳ２０３：取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０２により特定されたカート情報を更新する。つまり、取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０１に対応して受信された商品登録情報に含まれる商品コードに基づく登録商品情報、あるいは保留商品情報を、特定されたカート情報に追加する。これにより、カート情報にて１商品が登録される。
【0127】
なお、ステップＳ２０２によるカート情報の更新には、保留商品のうちで読取不全状況に対応しない商品の登録が含まれる。つまり、ステップＳ２０２によるカート情報の更新は、保留商品のうちで商品コードの読み取りが正常に完了した商品の登録を含む。保留商品のうちで商品コードの読み取りが正常に完了した商品は、ＮＯＮ－ＦＩＬＥ、年齢確認商品、医薬品、防犯タグ商品である。また、取消商品については、同図の処理に反映されていないが、携帯端末装置４０に対して取消操作が行われたことに応じて、取引管理サーバ５０は、該当商品が取消商品として管理されるように、カート情報における該当商品の登録商品情報を更新する。
【0128】
ステップＳ２０４：取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０３の処理の後、登録完了通知を携帯端末装置４０に送信する。
【0129】
ステップＳ２０５：ステップＳ２０４の処理の後、あるいはステップＳ２０１にて商品登録情報が受信されないと判定された場合、取引管理サーバ５０は、ステップＳ１０７により携帯端末装置４０から送信される読取不全情報が受信されたか否かを判定する。読取不全情報が受信されない場合、ステップＳ２０１に処理が戻される。
【0130】
ステップＳ２０６：取引管理サーバ５０は、読取不全情報が受信されると、受信された商品登録情報に含まれるカート識別情報が示すカート情報を特定する。
ステップＳ２０７：取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０６により特定されたカート情報を更新する。この場合、取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０５に対応して受信された読取不全情報に含まれる分類番号を含む保留商品情報を、特定されたカート情報に追加する。これにより、カート情報にて読取不全状況の発生に対応する１の保留商品（読取不全商品）が登録される。
ステップＳ２０７：取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０６により特定されたカート情報を更新する。この場合、取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０５に対応して受信された読取不全情報に含まれる分類番号を含む保留商品情報を、特定されたカート情報に追加する。これにより、カート情報にて読取不全状況の発生に対応する１の保留商品（読取不全商品）が登録される。
【0131】
ステップＳ２０８：取引管理サーバ５０は、ステップＳ２０７の処理の後、登録完了通知を携帯端末装置４０に送信する。
【0132】
顧客は、購入対象の商品の全ての登録を終えると精算移行指示操作を行い、携帯端末装置４０に表示された２次元コードを精算装置２０に読み取らせる。２次元コードを読み取った精算装置２０は、図９のステップＳ１３として示したように、取引管理サーバ５０に小計金額の算出を要求する。ここで、本実施形態の精算装置２０は、小計金額の算出を要求するにあたり、精算画面を用いた精算処理に利用される精算情報を要求する。
【0133】
取引管理サーバ５０は、精算情報の要求に応じて、該当のカート情報を特定し、特定されたカート情報に基づいて精算情報を生成する。精算情報には、カート情報における登録商品情報と、登録された商品に応じた小計金額等の情報が含まれる。
精算装置２０は、精算情報を受信すると、受信された精算情報の内容が反映された精算画面を客用表示部２０６に表示させる。
精算装置２０は、精算情報を受信すると、受信された精算情報の内容が反映された精算画面を客用表示部２０６に表示させる。
【0134】
［量り売り対応売り場における商品登録］
本実施形態の店舗においては、客が計量値付け装置１０により量り売り商品の値付けを行って商品を登録する、セルフ値付け方式による量り売り対応の売り場がある。セルフ値付け方式に対応して計量値付け装置１０が使用される売り場に関しては、商品登録に関する手順とこれに伴う販売システムでの処理が、先に説明した基本的な商品登録操作が行われる場合と異なってくる。以下、この点について説明する。
本実施形態の店舗においては、客が計量値付け装置１０により量り売り商品の値付けを行って商品を登録する、セルフ値付け方式による量り売り対応の売り場がある。セルフ値付け方式に対応して計量値付け装置１０が使用される売り場に関しては、商品登録に関する手順とこれに伴う販売システムでの処理が、先に説明した基本的な商品登録操作が行われる場合と異なってくる。以下、この点について説明する。
【0135】
まず、計量値付け装置１０が使用される売り場での客による商品登録に関する手順例について説明する。
客は、量り売り商品が購入対象である場合に、まず、自分の携帯端末装置４０を用いて、以下のようにして購入対象の商品の品目の入力を行う。
図１４には、店舗において量り売り商品が陳列された様子の一例が示されている。同図の例では、量り売り商品として、レモンＬＭ、リンゴＡＰ、オレンジＯＧが陳列されている。また、陳列されたレモンＬＭ、リンゴＡＰ、オレンジＯＧごとに対応して、商品情報パネル３０００－ＬＭ、３０００－ＡＰ、３０００－ＯＧが設置されている。商品情報パネル３０００－ＬＭ、３０００－ＡＰ、３０００－ＯＧについて特に区別しない場合には、商品情報パネル３０００と記載する。
客は、量り売り商品が購入対象である場合に、まず、自分の携帯端末装置４０を用いて、以下のようにして購入対象の商品の品目の入力を行う。
図１４には、店舗において量り売り商品が陳列された様子の一例が示されている。同図の例では、量り売り商品として、レモンＬＭ、リンゴＡＰ、オレンジＯＧが陳列されている。また、陳列されたレモンＬＭ、リンゴＡＰ、オレンジＯＧごとに対応して、商品情報パネル３０００－ＬＭ、３０００－ＡＰ、３０００－ＯＧが設置されている。商品情報パネル３０００－ＬＭ、３０００－ＡＰ、３０００－ＯＧについて特に区別しない場合には、商品情報パネル３０００と記載する。
【0136】
商品情報パネル３０００は、対応の商品の情報を提示する。同図においては、商品情報パネル３０００－ＬＭが拡大されて示されている。このように、商品情報パネル３０００－ＬＭにおいては、商品の情報として、商品の品目がレモンであることと、単位重量あたりの単価と、商品情報コード３００１とが提示されている。商品情報コード３００１は、同図の例ではバーコード（一次元コード）とされている。商品情報コード３００１は、２次元コードであってもよい。商品情報コード３００１は、レモンとしての商品の品目の商品コードを含む。
他の商品情報パネル３０００においても、同様に、商品の情報として、商品の品目、単位重量あたりの単価、商品情報コードが提示されている。
他の商品情報パネル３０００においても、同様に、商品の情報として、商品の品目、単位重量あたりの単価、商品情報コードが提示されている。
【0137】
商品情報パネル３０００は、ディスプレイデバイスが表示を行うことにより商品の情報を提示するようにされてよい。あるいは、商品情報パネル３０００は、ポスターなどのような印刷物を貼り付けることで商品の情報を提示するようにされてよい。
ディスプレイデバイスにより商品の情報を提示することによっては、タイムサービスなどのときの値引きを反映した表示をしかるべきタイミングで行うことができる。また、バーコードを時間経過に応じて変更して表示することによって、予めカメラで撮像しておいたバーコードなどを携帯端末装置４０に読み取らせることで、異なる単価にて、量り売り商品を登録するといった不正を防止することができる。
ディスプレイデバイスにより商品の情報を提示することによっては、タイムサービスなどのときの値引きを反映した表示をしかるべきタイミングで行うことができる。また、バーコードを時間経過に応じて変更して表示することによって、予めカメラで撮像しておいたバーコードなどを携帯端末装置４０に読み取らせることで、異なる単価にて、量り売り商品を登録するといった不正を防止することができる。
【0138】
購入対象の商品の品目を入力するにあたり、客は、自分の携帯端末装置４０に商品登録画面を表示させ、購入対象の商品の商品情報パネル３０００にて提示されている商品情報コードを携帯端末装置４０に読み取らせる。同図においては、客がレモンＬＭに対応する商品情報コード３００１を読み取らせる様子が示されている。携帯端末装置４０の商品登録画面におけるスキャン画像エリアＡＲ１１には商品情報コード３００１を撮像した様子が示されている。
このようにしてレモンＬＭに対応する商品情報コード３００１のコードスキャンが行われると、携帯端末装置４０は、読み取られた商品情報コード３００１からレモンＬＭの商品情報を取得する。携帯端末装置４０は、取得された商品情報を利用して、量り売り商品の品目としてレモンＬＭを指定する。
このようにしてレモンＬＭに対応する商品情報コード３００１のコードスキャンが行われると、携帯端末装置４０は、読み取られた商品情報コード３００１からレモンＬＭの商品情報を取得する。携帯端末装置４０は、取得された商品情報を利用して、量り売り商品の品目としてレモンＬＭを指定する。
【0139】
同図の携帯端末装置４０において表示される商品登録画面について説明する。同図の商品登録画面は、図１１（Ｂ）、図１１（Ｃ）等と同様であるが、同図においては説明の便宜上、以下のように商品登録画面における各部に符号を付している。
【0140】
同図の商品登録画面においては、商品登録状況エリアＡＲ１２が配置される。商品登録状況エリアＡＲ１２には、現時点における購入対象の商品の登録状況が示されている。同図では、商品登録状況エリアＡＲ１２においては、合計エリアＡＲ１２１、登録リスト項目ＡＲ１２２（ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２、ＡＲ１２２－３）が配置されている。登録リスト項目ＡＲ１２２は、登録済みの商品または品目の入力が行われた仮登録状態の商品を個々に示すリスト項目である。
同図においては、登録リスト項目ＡＲ１２２として、ヨーグルト、リンゴＡＰ、レモンＬＭごとに対応する登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２、ＡＲ１２２－３が配置されている。
この場合、ヨーグルトは量り売り商品ではない。このため、ヨーグルトの登録リスト項目ＡＲ１２２－１においては、コメント表示ＣＭにおいて「×１」と表示されていることで１個が登録済みとされるとともに、価格が１６０円であることが示されている。
これに対して、リンゴＡＰ、レモンＬＭの各量り売り商品については、購入対象の商品について、「仮登録」の状態（仮登録状態）である。仮登録状態の商品とは、品目の入力は行われたが、未だ値付けが完了していない（計量待ちの状態でもある）商品である。
このため、リンゴＡＰ、レモンＬＭの登録リスト項目においては、例えば「要計量」とのコメント表示ＣＭによって、計量による値付けが未だ行われていないことを示している。これに伴い、リンゴＡＰ、レモンＬＭの登録リスト項目においては、「？？円」との表示によって、価格について未確定であることが示されている。また、登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２においては、仮登録状態を示す所定の背景色が設定される。
同図においては、登録リスト項目ＡＲ１２２として、ヨーグルト、リンゴＡＰ、レモンＬＭごとに対応する登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２、ＡＲ１２２－３が配置されている。
この場合、ヨーグルトは量り売り商品ではない。このため、ヨーグルトの登録リスト項目ＡＲ１２２－１においては、コメント表示ＣＭにおいて「×１」と表示されていることで１個が登録済みとされるとともに、価格が１６０円であることが示されている。
これに対して、リンゴＡＰ、レモンＬＭの各量り売り商品については、購入対象の商品について、「仮登録」の状態（仮登録状態）である。仮登録状態の商品とは、品目の入力は行われたが、未だ値付けが完了していない（計量待ちの状態でもある）商品である。
このため、リンゴＡＰ、レモンＬＭの登録リスト項目においては、例えば「要計量」とのコメント表示ＣＭによって、計量による値付けが未だ行われていないことを示している。これに伴い、リンゴＡＰ、レモンＬＭの登録リスト項目においては、「？？円」との表示によって、価格について未確定であることが示されている。また、登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２においては、仮登録状態を示す所定の背景色が設定される。
【0141】
同図の例では、客は量り売り商品として、レモンＬＭとリンゴＡＰとを仮登録している状況にある。この場合において、客が購入対象として品目を指定した量り売り商品は、レモンＬＭとリンゴＡＰとの２種類であった。この場合の客は、レモンＬＭとリンゴＡＰとのそれぞれについて計量することになる。そこで、客は、陳列されているレモンＬＭ、リンゴＡＰのうちから、それぞれ自分が購入しようとする分量（個数）を取り出すようにする。そして、取り出したレモンＬＭ、リンゴＡＰを持参し、客は、計量値付け装置１０に赴く。
【0142】
図１５は、本実施形態の計量値付け装置１０が待機状態のもとで客用表示部１０６に待機画面を表示させている状態を示している。また、同図では、待機画面を拡大して示している。同図の待機画面においては、コード読取案内領域ＡＲ２１と計量案内領域ＡＲ２２とが配置されている。
【0143】
コード読取案内領域ＡＲ２１は、携帯端末装置４０を利用して商品登録を行う客に向けた案内に応じた表示が行われる。コード読取案内領域ＡＲ２１においては、例えば２次元コードによる接続情報コードＣＤが表示されたうえで、購入対象の商品の登録（計量と、計量結果に基づく値付けとを含む）を開始するにあたり、まず、携帯端末装置４０に、接続情報コードＣＤを読み取らせることを客に案内する表示が行われる。
【0144】
接続情報コードＣＤは、買い物アプリケーションが動作する携帯端末装置４０を、計量値付け装置１０と、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈにより接続するための制御情報である。
【0145】
計量案内領域ＡＲ２２は、携帯端末装置４０を買い物に利用しない客に向けた案内に応じた表示が行われる。計量案内領域ＡＲ２２においては、購入対象の商品の登録を開始するにあたり、購入対象の商品のうちの１品目に応じた商品を、計量部１０９の秤台１０９ｂに載せることを、客に向けて案内する表示が行われる。
【0146】
この場合の客は、携帯端末装置４０を利用して商品登録を行う。そこで、購入対象の量り売り商品の登録の開始にあたり、客は、コード読取案内領域ＡＲ２１に表示されている接続情報コードＣＤを携帯端末装置４０により読み取らせる操作を行う。図１６（Ａ）は、携帯端末装置４０が接続情報コードＣＤを読み取っているときのタッチパネル付表示部４０６における商品登録画面の態様の一例を示している。
【0147】
携帯端末装置４０は、上記のようにして接続情報コードＣＤを読み取ったことに応じて、計量値付け装置１０との通信を確立させる。このように計量値付け装置１０と携帯端末装置４０とが通信可能に接続されることによっては、計量値付け装置１０は、接続先の携帯端末装置４０によって通信が専有される状態となる。通信が専有されている状態では、携帯端末装置４０は、他の携帯端末装置４０との接続を行わない。
【0148】
また、計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０を買い物に利用しない顧客が、例えば秤台１０９ｂに商品を載せたことで、計量を開始させた場合には、以降において携帯端末装置４０との相互通信の確立を禁止してもよい。仮に相互通信の確立を禁止しない場合、相互通信の確立を試みても失敗に終わることとなるが、タイムアウトする迄の時間を費やすこととなるため、上記の宣言を検出してから実際に計量可能となる迄に時間が掛かることとなる。これに対し、相互通信の確立を禁止すれば、本来は不要な時間（タイムアウトする迄の時間）を節約し、計量が直ちに行われるようになる。なお、例えば、ラベルの印刷が完了した後に、上記の禁止を解除するように動作してもよい。
【0149】
携帯端末装置４０は、計量値付け装置１０との通信が確立されたことに応じて、計量値付け装置１０に対して、仮登録状態の量り売り商品の情報を送信する。具体的に、この場合の携帯端末装置４０は、仮登録状態の量り売り商品の情報として、レモンＬＭ、リンゴＡＰの情報を送信する。
【0150】
また、携帯端末装置４０は、計量値付け装置１０との通信が確立されたことに応じて、タッチパネル付表示部４０６に、値付け操作画面を表示させる。図１６（Ｂ）は、携帯端末装置４０のタッチパネル付表示部４０６に表示される値付け操作画面の一例を示している。
【0151】
また、計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０との通信が確立されたことに応じて、客用表示部１０６に値付け操作画面を表示させる。
図１６（Ｃ）は、計量値付け装置１０の客用表示部１０６に表示される値付け操作画面の一例を示している。
同図の値付け操作画面においては、商品選択ボタンＢＴ１１（ＢＴ１１－１、ＢＴ１１－２）、が配置されている。商品選択ボタンＢＴ１１は、仮登録状態の商品ごとに対応し、登録（計量、値付け）対象とする商品を選択する操作が行われるボタンである。同図では、商品選択ボタンＢＴ１１のうち、商品選択ボタンＢＴ１１－１がリンゴＡＰに対応し、商品選択ボタンＢＴ１１－２がレモンＬＭに対応した例が示されている。
また、値付け操作画面においては、登録結果エリアＡＲ３１が配置されている。登録結果エリアＡＲ３１には、登録対象とされた量り売り商品についての重量単価、計測された重量、これまでに登録が完了した量り売り商品の合計金額が示される。
また、値付け操作画面においては、中止ボタンＢＴ１２、検索ボタンＢＴ１３が配置されている。中止ボタンＢＴ１２は、仮登録状態の量り売り商品の計量、値付けによる登録の中止を指示する操作が行われるボタンである。検索ボタンＢＴ１３は、例えば仮登録が行われていないことで、商品選択ボタンＢＴ１１により示されていない他の商品もさらに登録したい場合に、他の商品の検索を指示するにあたって操作されるボタンである。
また、値付け操作画面においては、「商品を選択してその商品を台に載せてください」のように、登録対象とする商品に応じた商品選択ボタンＢＴ１１を操作してから登録対象の商品を秤台１０９ｂに載せてもらうように客に向けて案内するメッセージＭＳ１が表示されている。
図１６（Ｃ）は、計量値付け装置１０の客用表示部１０６に表示される値付け操作画面の一例を示している。
同図の値付け操作画面においては、商品選択ボタンＢＴ１１（ＢＴ１１－１、ＢＴ１１－２）、が配置されている。商品選択ボタンＢＴ１１は、仮登録状態の商品ごとに対応し、登録（計量、値付け）対象とする商品を選択する操作が行われるボタンである。同図では、商品選択ボタンＢＴ１１のうち、商品選択ボタンＢＴ１１－１がリンゴＡＰに対応し、商品選択ボタンＢＴ１１－２がレモンＬＭに対応した例が示されている。
また、値付け操作画面においては、登録結果エリアＡＲ３１が配置されている。登録結果エリアＡＲ３１には、登録対象とされた量り売り商品についての重量単価、計測された重量、これまでに登録が完了した量り売り商品の合計金額が示される。
また、値付け操作画面においては、中止ボタンＢＴ１２、検索ボタンＢＴ１３が配置されている。中止ボタンＢＴ１２は、仮登録状態の量り売り商品の計量、値付けによる登録の中止を指示する操作が行われるボタンである。検索ボタンＢＴ１３は、例えば仮登録が行われていないことで、商品選択ボタンＢＴ１１により示されていない他の商品もさらに登録したい場合に、他の商品の検索を指示するにあたって操作されるボタンである。
また、値付け操作画面においては、「商品を選択してその商品を台に載せてください」のように、登録対象とする商品に応じた商品選択ボタンＢＴ１１を操作してから登録対象の商品を秤台１０９ｂに載せてもらうように客に向けて案内するメッセージＭＳ１が表示されている。
【0152】
なお、同図では、携帯端末装置４０において、計量値付け装置１０に表示されているのと同様の値付け操作画面が表示されている。これにより、客は、仮登録状態の商品を計量、値付けして登録する操作を、携帯端末装置４０と計量値付け装置１０とのいずれに対しても行うことができる。
なお、携帯端末装置４０においては、値付け操作画面を表示せずに商品登録画面等が表示されるようにしてよい。
以降の説明では、客は計量値付け装置１０に表示された値付け操作画面を操作して登録を行う場合を例に挙げる。
なお、携帯端末装置４０においては、値付け操作画面を表示せずに商品登録画面等が表示されるようにしてよい。
以降の説明では、客は計量値付け装置１０に表示された値付け操作画面を操作して登録を行う場合を例に挙げる。
【0153】
ここで、客は、仮登録状態のリンゴＡＰとレモンＬＭのうち、まず、リンゴＡＰから登録することとした。この場合、客は、値付け操作画面においてリンゴＡＰに対応する商品選択ボタンＢＴ１１－１を操作する。図１７（Ａ）は、客がリンゴＡＰに対応する商品選択ボタンＢＴ１１－１を操作した状態を示している。商品選択ボタンＢＴ１１－１は操作によりタッチされたことに応じて強調表示される。このような商品選択ボタンＢＴ１１－１に対する操作によって、リンゴＡＰが登録対象として指定される。
【0154】
リンゴＡＰが登録対象として指定されたことに応じて、計量値付け装置１０における客用表示部１０６の表示は、値付け操作画面から計量案内画面に遷移する。図１７（Ｂ）は、計量案内画面の一例を示している。計量案内画面においては、計量案内エリアＡＲ３２が配置される。また、計量案内画面においては、登録結果エリアＡＲ３１、中止ボタンＢＴ１２、検索ボタンＢＴ１３が、値付け操作画面から継続して配置される。
計量案内エリアＡＲ３２においては、客に向けて、リンゴＡＰを秤台１０９ｂに載せてもらうように案内する内容が表示される。具体的に、同図の計量案内エリアＡＲ３２においては、「商品を載せてください」とのメッセージＭＳ２と、「リンゴ」との文字及びリンゴの絵柄が表示されている。また、計量案内エリアＡＲ３２においては、戻るボタンＢＴ１４が配置されている。戻るボタンＢＴ１４は、前画面に戻す操作が行われるボタンである。
この場合の客は、同じ図１７（Ｂ）に示されるように、秤台１０９ｂに登録対象のリンゴＡＰを載せるようにする。
計量案内エリアＡＲ３２においては、客に向けて、リンゴＡＰを秤台１０９ｂに載せてもらうように案内する内容が表示される。具体的に、同図の計量案内エリアＡＲ３２においては、「商品を載せてください」とのメッセージＭＳ２と、「リンゴ」との文字及びリンゴの絵柄が表示されている。また、計量案内エリアＡＲ３２においては、戻るボタンＢＴ１４が配置されている。戻るボタンＢＴ１４は、前画面に戻す操作が行われるボタンである。
この場合の客は、同じ図１７（Ｂ）に示されるように、秤台１０９ｂに登録対象のリンゴＡＰを載せるようにする。
【0155】
秤台１０９ｂに登録対象のリンゴＡＰが載せられて計量部１０９が計測を行ったことに応じて、計量値付け装置１０の客用表示部１０６の表示は、計量案内画面から計量結果画面に遷移する。
図１８（Ａ）は、計量結果画面の一例を示している。計量結果画面においては、ラベル発行案内エリアＡＲ３３が配置される。また、計量結果画面においては、登録結果エリアＡＲ３１、中止ボタンＢＴ１２、検索ボタンＢＴ１３が、計量案内画面から継続して配置される。
計量結果画面の登録結果エリアＡＲ３１においては、リンゴＡＰについて計測された重量と、リンゴＡＰの重量単価と、計測された重量に応じて算出されたリンゴＡＰの価格とが示される。
ラベル発行案内エリアＡＲ３３には、例えば「プリントボタンを押してください」のように、リンゴＡＰの値付け結果が反映されたラベル（単品ラベル）の発行のためにラベル発行ボタンＢＴ１５を操作してもらうことを客に促すメッセージＭＳ３が表示されている。また、ラベル発行案内エリアＡＲ３３には、今回のラベル発行の対象とされた商品がリンゴＡＰであることを示す「リンゴ」との文字やリンゴの絵柄が表示されている。ラベル発行ボタンＢＴ１５は、ラベル発行案内エリアＡＲ３３内に配置されている。また、ラベル発行案内エリアＡＲ３３には、前画面に戻す操作が行われる戻るボタンＢＴ１４が配置されている。
図１８（Ａ）は、計量結果画面の一例を示している。計量結果画面においては、ラベル発行案内エリアＡＲ３３が配置される。また、計量結果画面においては、登録結果エリアＡＲ３１、中止ボタンＢＴ１２、検索ボタンＢＴ１３が、計量案内画面から継続して配置される。
計量結果画面の登録結果エリアＡＲ３１においては、リンゴＡＰについて計測された重量と、リンゴＡＰの重量単価と、計測された重量に応じて算出されたリンゴＡＰの価格とが示される。
ラベル発行案内エリアＡＲ３３には、例えば「プリントボタンを押してください」のように、リンゴＡＰの値付け結果が反映されたラベル（単品ラベル）の発行のためにラベル発行ボタンＢＴ１５を操作してもらうことを客に促すメッセージＭＳ３が表示されている。また、ラベル発行案内エリアＡＲ３３には、今回のラベル発行の対象とされた商品がリンゴＡＰであることを示す「リンゴ」との文字やリンゴの絵柄が表示されている。ラベル発行ボタンＢＴ１５は、ラベル発行案内エリアＡＲ３３内に配置されている。また、ラベル発行案内エリアＡＲ３３には、前画面に戻す操作が行われる戻るボタンＢＴ１４が配置されている。
【0156】
この場合、客は、同じ図１８（Ａ）に示されるように、ラベル発行ボタンＢＴ１５を操作する。ラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されたことに応じて、計量値付け装置１０は、リンゴＡＰについての値付け結果を反映した内容が印刷されたラベル（単品ラベル）を発行する。
また、ラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されたことに応じて、計量値付け装置１０の客用表示部１０６の表示は、計量結果画面からラベル貼付案内画面に遷移する。
図１８（Ｂ）は、ラベル貼付案内画面の一例を示している。ラベル貼付案内画面においては、ラベル貼付案内エリアＡＲ３４が配置される。また、ラベル貼付案内画面においては、登録結果エリアＡＲ３１、中止ボタンＢＴ１２、検索ボタンＢＴ１３が、計量案内画面から継続して配置される。
ラベル貼付案内エリアＡＲ３４においては、計量値付け装置１０から発行されたラベルを、今回値付けが行われたリンゴＡＰを入れた袋に貼り付けてもらうように案内する内容の絵柄が表示されている。なお、ラベル貼付案内エリアＡＲ３４において、例えば「ラベルを商品の袋に貼ってください」といったラベルの貼り付けを案内するメッセージが表示されてよい。
また、ラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されたことに応じて、計量値付け装置１０の客用表示部１０６の表示は、計量結果画面からラベル貼付案内画面に遷移する。
図１８（Ｂ）は、ラベル貼付案内画面の一例を示している。ラベル貼付案内画面においては、ラベル貼付案内エリアＡＲ３４が配置される。また、ラベル貼付案内画面においては、登録結果エリアＡＲ３１、中止ボタンＢＴ１２、検索ボタンＢＴ１３が、計量案内画面から継続して配置される。
ラベル貼付案内エリアＡＲ３４においては、計量値付け装置１０から発行されたラベルを、今回値付けが行われたリンゴＡＰを入れた袋に貼り付けてもらうように案内する内容の絵柄が表示されている。なお、ラベル貼付案内エリアＡＲ３４において、例えば「ラベルを商品の袋に貼ってください」といったラベルの貼り付けを案内するメッセージが表示されてよい。
【0157】
上記のように仮登録状態の量り売り商品について値付け結果が得られ、ラベルが発行されるタイミングで、計量値付け装置１０は、値付け結果が反映されたリンゴＡＰの商品値付け情報を、携帯端末装置４０に送信する。
なお、計量値付け装置１０は、商品値付け情報に基づく商品登録情報を、通信回線を介して取引管理サーバ５０に送信するようにしてもよい。
なお、計量値付け装置１０は、商品値付け情報に基づく商品登録情報を、通信回線を介して取引管理サーバ５０に送信するようにしてもよい。
【0158】
上記のようにしてリンゴＡＰのラベルの発行が行われたことに応じて、計量値付け装置１０の客用表示部１０６における表示は、ラベル貼付案内画面から値付け操作画面に遷移する。
図１９（Ａ）は、リンゴＡＰのラベルの発行に応じて表示された値付け操作画面の態様例を示している。同図の値付け操作画面においては、図１６（Ｃ）の値付け操作画面において表示されていたリンゴＡＰの商品選択ボタンＢＴ１１－１が消去されている。
なお、リンゴＡＰの商品選択ボタンＢＴ１１－１は、消去に代えて、例えばグレーアウトなどにより操作が不可であることを示すようにして表示されていてもよい。つまり、値付け操作画面は、仮登録状態の量り売り商品の操作のみが可能なようにされている。
また、同図の値付け操作画面が表示されているときには、携帯端末装置４０においても、同図と同様の操作が可能な値付け操作画面が表示されてよい。
図１９（Ａ）は、リンゴＡＰのラベルの発行に応じて表示された値付け操作画面の態様例を示している。同図の値付け操作画面においては、図１６（Ｃ）の値付け操作画面において表示されていたリンゴＡＰの商品選択ボタンＢＴ１１－１が消去されている。
なお、リンゴＡＰの商品選択ボタンＢＴ１１－１は、消去に代えて、例えばグレーアウトなどにより操作が不可であることを示すようにして表示されていてもよい。つまり、値付け操作画面は、仮登録状態の量り売り商品の操作のみが可能なようにされている。
また、同図の値付け操作画面が表示されているときには、携帯端末装置４０においても、同図と同様の操作が可能な値付け操作画面が表示されてよい。
【0159】
同図の値付け操作画面が表示された状態のもとで、客は、未だ仮登録状態であるレモンＬＭを登録（計量、値付け）対象とするために、商品選択ボタンＢＴ１１－２を操作する。
なお、このときに客が中止ボタンＢＴ１２を操作すれば、レモンＬＭの仮登録状態は解除され、量り売り商品としてはリンゴＡＰのみが登録された状態となる。この場合、客は、陳列場所から持ってきたレモンＬＭについては、陳列場所に戻すか、保留商品として持ったままとしておいて、精算時に店員に渡すようにされてよい。
なお、このときに客が中止ボタンＢＴ１２を操作すれば、レモンＬＭの仮登録状態は解除され、量り売り商品としてはリンゴＡＰのみが登録された状態となる。この場合、客は、陳列場所から持ってきたレモンＬＭについては、陳列場所に戻すか、保留商品として持ったままとしておいて、精算時に店員に渡すようにされてよい。
【0160】
客は、レモンＬＭに対応する商品選択ボタンＢＴ１１－２を操作した後、先に説明したリンゴＡＰと同様の手順で、レモンＬＭの計量、値付けと、ラベルの発行を計量値付け装置１０に行わせる。レモンＬＭについてのラベルの発行が行われたことに応じて、仮登録状態にあった全ての量り売り商品についての計量、値付け（登録）が完了したことになる。
【0161】
仮登録状態にあった全ての量り売り商品についての登録が完了したことに応じて、計量値付け装置１０の客用表示部１０６の表示は待機画面（図１５）に戻るようにされる。
【0162】
また、仮登録状態にあった全ての量り売り商品についての登録が完了したことに応じて、携帯端末装置４０のタッチパネル付表示部４０６に表示される商品登録画面は、例えば図１９（Ｂ）に示される状態となる。
同図の商品登録画面の商品登録状況エリアＡＲ１２は、図１４との比較では、以下のように変化している。つまり、レモンＬＭとリンゴＡＰとに対応する登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２は、仮登録であることを示す状態から登録済みであることを示す状態となっている。具体的に、登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２のそれぞれにおける背景色は、仮登録状態を示す色から登録済みを示す色に変化している。また、登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２のそれぞれにおいて値付け処理によって確定された価格が示される。また、登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２のそれぞれにおけるコメント表示ＣＭは「要計量」から「計量」に変化している。「計量」とのコメント表示ＣＭは、対応の商品が量り売り商品であって計量、値付けの処理によって登録されたものであることを示す。このため、コメント表示ＣＭは、「計量」との表示に代えて、例えば「計量済み」、あるいは「登録済み」といった表示であってもよい。
また、商品登録状況エリアＡＲ１２において、計量済みとされた量り売り商品については、計量された重量、価格、単価等の値付け処理の結果に関する情報等が表示されるようにしてよい。
あるいは、対応の商品が登録済みとなったことに応じて、コメント表示ＣＭ自体が消去されてもよい。このような場合においても、商品登録状況エリアＡＲ１２において、量り売り商品と量り売り商品ではない商品とで視覚的に区別できるように、登録リスト項目ＡＲ１２２の背景色等の態様を変更することが好ましい。
同図の商品登録画面の商品登録状況エリアＡＲ１２は、図１４との比較では、以下のように変化している。つまり、レモンＬＭとリンゴＡＰとに対応する登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２は、仮登録であることを示す状態から登録済みであることを示す状態となっている。具体的に、登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２のそれぞれにおける背景色は、仮登録状態を示す色から登録済みを示す色に変化している。また、登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２のそれぞれにおいて値付け処理によって確定された価格が示される。また、登録リスト項目ＡＲ１２２－１、ＡＲ１２２－２のそれぞれにおけるコメント表示ＣＭは「要計量」から「計量」に変化している。「計量」とのコメント表示ＣＭは、対応の商品が量り売り商品であって計量、値付けの処理によって登録されたものであることを示す。このため、コメント表示ＣＭは、「計量」との表示に代えて、例えば「計量済み」、あるいは「登録済み」といった表示であってもよい。
また、商品登録状況エリアＡＲ１２において、計量済みとされた量り売り商品については、計量された重量、価格、単価等の値付け処理の結果に関する情報等が表示されるようにしてよい。
あるいは、対応の商品が登録済みとなったことに応じて、コメント表示ＣＭ自体が消去されてもよい。このような場合においても、商品登録状況エリアＡＲ１２において、量り売り商品と量り売り商品ではない商品とで視覚的に区別できるように、登録リスト項目ＡＲ１２２の背景色等の態様を変更することが好ましい。
【0163】
なお、携帯端末装置４０にて表示される商品登録画面は、複数の仮登録状態の量り売り商品の登録（計量）が１つずつ完了されていくごとに、登録が完了された量り売り商品の登録リスト項目ＡＲ１２２が登録済み（計量済み）であることを示す状態に変化していくようにされてよい。
【0164】
図２０のフローチャートを参照して、本実施形態の計量値付け装置１０、携帯端末装置４０、及び取引管理サーバ５０が、一取引における量り売り商品の登録に関連して実行する処理手順例について説明する。
【0165】
まず、客が携帯端末装置４０を用いて購入対象とする量り売り商品の品目の入力を行う場合に対応する携帯端末装置４０の処理手順例について説明する。
ステップＳ２２０１：携帯端末装置４０は、タッチパネル付表示部４０６に商品登録画面を表示させている状態のもとで、商品情報コード３００１（図１４）の読み取りが行われるのを待機する。
ステップＳ２２０１：携帯端末装置４０は、タッチパネル付表示部４０６に商品登録画面を表示させている状態のもとで、商品情報コード３００１（図１４）の読み取りが行われるのを待機する。
【0166】
ステップＳ２２０２：商品情報コード３００１の読み取りが行われたことに応じて、携帯端末装置４０は、読み取られた商品情報コードから商品情報を取得する。携帯端末装置４０は、商品情報を取得することにより、客の購入対象の商品の品目を入力したことになる。
【0167】
ステップＳ２２０３：携帯端末装置４０は、ステップＳ２２０２により取得された商品情報の商品を示す登録リスト項目ＡＲ１２２を、商品登録画面の商品登録状況エリアＡＲ１２に追加する。このように商品情報コード３００１の読み取りに応じて取得された商品情報の商品は仮登録商品として扱われる。仮登録商品の登録リスト項目ＡＲ１２２は、図１４の登録リスト項目ＡＲ１２２－２、ＡＲ１２２－３のように、仮登録であることを示す背景色が設定され、コメント表示ＣＭにおいては「要計量」との表示により、値付けが未だ行われていないことを示すようにされる。
ステップＳ２２０３の処理の後はステップＳ２２０１に処理が戻される。
ステップＳ２２０３の処理の後はステップＳ２２０１に処理が戻される。
【0168】
次に、計量値付け装置１０が仮登録商品の値付けに対応して実行する処理手順例について説明する。
ステップＳ２１０１：計量値付け装置１０は、客による計量、値付けの操作が行われていない状態では待機モードを設定する。待機モードにおいて計量値付け装置１０は、客用表示部１０６に待機画面を表示させる。待機画面には、図１５に示したように、接続情報コードＣＤが表示されている。
ステップＳ２１０１：計量値付け装置１０は、客による計量、値付けの操作が行われていない状態では待機モードを設定する。待機モードにおいて計量値付け装置１０は、客用表示部１０６に待機画面を表示させる。待機画面には、図１５に示したように、接続情報コードＣＤが表示されている。
【0169】
ステップＳ２１０２：待機状態のもとで、計量値付け装置１０は、接続情報コードＣＤを読み取った携帯端末装置４０との接続処理が開始されたか否かを判定する。
【0170】
ステップＳ２１０３：ステップＳ２１０２にて接続処理が開始されないと判定された場合、計量値付け装置１０は、客が商品を秤台１０９ｂに載せたことにより計量部１０９が計量を開始したか否かを判定する。
【0171】
ステップＳ２１０４：ステップＳ２１０３にて計量部１０９が計量を開始したことが判定された場合、計量値付け装置１０は、計量されている商品について、携帯端末装置４０を利用しない取引に対応する値付け処理を実行する。ステップＳ２１０４の処理の後は、ステップＳ２１０１に処理が戻される。ステップＳ２１０１に処理が戻されることで、計量値付け装置１０は、待機モードを設定し、接続情報コードＣＤを含む待機画面を表示させる。
【0172】
携帯端末装置４０を利用しない取引に対応する、ステップＳ２１０４の値付け処理として、計量値付け装置１０は、値付け対象の商品を指定（選択）する操作が行われるための商品選択画面を表示させる。接続情報コードＣＤは、商品選択画面が表示されたことに応じて消去されてよい。即ち、接続情報コードＣＤは、計量部１０９が計量を行ったことに応じて消去されてよい。
商品選択画面は、例えば量り売り商品に分類される商品ごとのプリセットキーが配置されることで、量り売り商品を選択可能とされた画面である。量り売り商品には、計量された重量に応じて個数が算出され、算出された個数と単価に応じて価格が算出される商品も含まれてよい。
客は、秤台１０９ｂに載せた商品に対応するプリセットキーを商品選択画面から見つけ、見つけたプリセットキーを操作する。計量値付け装置１０は、操作されたプリセットキーが対応する商品を値付け対象として設定する。
計量値付け装置１０は、操作されたプリセットキーが対応する商品を値付け対象として設定すると、計量部１０９の計量結果に基づいて値付け対象の商品の価格を算出する。
価格が算出されると、計量値付け装置１０は、図１８（Ａ）に準じた態様で、ラベルの発行の操作を客に案内する内容を有し、ラベル発行ボタンＢＴ１５が配置された計量結果画面を表示する。
計量値付け装置１０は、ラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されたことに応じて、今回の値付け対象商品の値付け処理結果が反映されたラベル（単品ラベル）を発行させる。この後、計量値付け装置１０は、ステップＳ２１０１に処理を戻すことで待機モードなって、待機画面を表示する。
商品選択画面は、例えば量り売り商品に分類される商品ごとのプリセットキーが配置されることで、量り売り商品を選択可能とされた画面である。量り売り商品には、計量された重量に応じて個数が算出され、算出された個数と単価に応じて価格が算出される商品も含まれてよい。
客は、秤台１０９ｂに載せた商品に対応するプリセットキーを商品選択画面から見つけ、見つけたプリセットキーを操作する。計量値付け装置１０は、操作されたプリセットキーが対応する商品を値付け対象として設定する。
計量値付け装置１０は、操作されたプリセットキーが対応する商品を値付け対象として設定すると、計量部１０９の計量結果に基づいて値付け対象の商品の価格を算出する。
価格が算出されると、計量値付け装置１０は、図１８（Ａ）に準じた態様で、ラベルの発行の操作を客に案内する内容を有し、ラベル発行ボタンＢＴ１５が配置された計量結果画面を表示する。
計量値付け装置１０は、ラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されたことに応じて、今回の値付け対象商品の値付け処理結果が反映されたラベル（単品ラベル）を発行させる。この後、計量値付け装置１０は、ステップＳ２１０１に処理を戻すことで待機モードなって、待機画面を表示する。
【0173】
あるいは、計量値付け装置１０は、待機画面において、量り売り商品のプリセットキーが配置された商品選択画面を接続情報コードＣＤとともに表示させてよい。携帯端末装置４０を利用しない客は、値付け対象の商品を秤台１０９ｂに載せる前に、待機画面にて表示された商品選択画面におけるプリセットキーを操作することによって値付けを開始させることもできる。このように待機画面にて表示された商品選択画面におけるプリセットキーが操作された場合、計量値付け装置１０は、操作されたプリセットキーが対応する商品を値付け対象として設定する。そのうえで、計量値付け装置１０は、例えば図１７（Ａ）に準じた態様の計量案内画面を表示し、値付け対象として設定された商品を秤台１０９ｂに載せてもらうように客に案内する。接続情報コードＣＤは、計量案内画面が表示されたことに応じて消去されてよい。
上記の計量案内画面を表示させた計量値付け装置１０は、客が値付け対象の商品を秤台１０９ｂに載せたことに応じて、計量部１０９の計量結果に基づいて値付け対象の商品の価格を算出する。
価格が算出されると、計量値付け装置１０は、図１８（Ａ）に準じた態様で計量結果画面を表示する。計量値付け装置１０は、計量結果画面において配置されたラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されるとラベル（単品ラベル）を発行し、ステップＳ２１０１に処理を戻すことにより待機モードなって待機画面を表示する。
このようして、携帯端末装置４０を利用しない客は、値付け対象とする商品を秤台１０９ｂに載せる、あるいは、待機画面にて表示される商品選択画面に対する操作により値付け対象とする商品を選択する操作を行うことで、値付けを開始させることができる。
上記の計量案内画面を表示させた計量値付け装置１０は、客が値付け対象の商品を秤台１０９ｂに載せたことに応じて、計量部１０９の計量結果に基づいて値付け対象の商品の価格を算出する。
価格が算出されると、計量値付け装置１０は、図１８（Ａ）に準じた態様で計量結果画面を表示する。計量値付け装置１０は、計量結果画面において配置されたラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されるとラベル（単品ラベル）を発行し、ステップＳ２１０１に処理を戻すことにより待機モードなって待機画面を表示する。
このようして、携帯端末装置４０を利用しない客は、値付け対象とする商品を秤台１０９ｂに載せる、あるいは、待機画面にて表示される商品選択画面に対する操作により値付け対象とする商品を選択する操作を行うことで、値付けを開始させることができる。
【0174】
ステップＳ２１０５：ステップＳ２１０２にて接続処理が開始されたことを判定した場合、計量値付け装置１０は、当該開始された接続処理を実行し、携帯端末装置４０との接続を確立させる。
【0175】
ステップＳ２１０６：接続が確立されると、携帯端末装置４０は、仮登録商品情報を送信する。計量値付け装置１０は、送信された仮登録商品情報を取得する。仮登録商品情報は、携帯端末装置４０が商品情報コード３００１を読み取ったことに応じて品目が入力された、リンゴＡＰ、レモンＬＭ等の量り売り商品である。
【0176】
ステップＳ２１０７：仮登録商品情報を取得した計量値付け装置１０は、客用表示部１０６に値付け操作画面（図１６（Ｃ））を表示させる。値付け操作画面においては、取得された仮登録商品情報が示す仮登録商品ごとに対応する商品選択ボタンＢＴ１１が配置された画面であり、値付け操作として、仮登録商品のうちから値付け処理の対象とする１の仮登録商品を選択する操作が行われる。
【0177】
ここで、計量値付け装置１０は、ステップＳ２１０２にて接続処理が開始されたことに応じた最初のステップＳ２１０７による値付け操作画面の表示に伴い、接続処理が開始されるまで表示されていた待機画面を消去することになる。待機画面の消去によっては、接続情報コードＣＤも消去される。つまり、ステップＳ２１０７の処理は、計量値付け装置１０が携帯端末装置４０との接続を確立させたことに応じて、接続情報コードＣＤを消去する処理となる。
【0178】
ステップＳ２１０８：値付け操作画面を表示させた後、計量値付け装置１０は、客の値付け操作に応じて値付け処理を実行する。つまり、客は、図１７（Ａ）、図１７（Ｂ）により説明したように、値付け操作画面における商品選択ボタンＢＴ１１を操作して値付け処理対象の仮登録商品を指定する。客は、値付け処理対象として指定した仮登録商品を秤台１０９ｂに載せ、計量部１０９に計量を実行させる。計量値付け装置１０は、計量部１０９により計量された重量と、ステップＳ２１０６にて取得された仮登録商品情報において示される重量単価とを利用して価格を算出する。
【0179】
ステップＳ２１０９：ステップＳ２１０８の値付け処理により価格が確定されたことに応じて、計量値付け装置１０は、客用表示部１０６に計量結果画面（図１８（Ａ））を表示させる。計量値付け装置１０は、計量結果画面の登録結果エリアＡＲ３１において、計量された重量、重量単価、算出された価格が反映されるように表示を行う。
【0180】
ステップＳ２１１０：計量結果画面においてはラベル発行ボタンＢＴ１５が配置されている。客は、ラベル発行ボタンＢＴ１５を操作する。ラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されたことに応じて、計量値付け装置１０は、今回のステップＳ２０１８の値付け処理によって値付けされた商品に対応するラベルを発行する。
【0181】
なお、計量値付け装置１０は、ステップＳ２１１０の処理として、例えばステップＳ２１０８による値付け処理が完了して価格が確定されたことに応じてラベルを発行するようにされてよい。この場合、計量結果画面におけるラベル発行ボタンＢＴ１５の表示は省略されてよい。
【0182】
ステップＳ２１１１：また、計量値付け装置１０は、ステップＳ２１０８による値付け処理が完了して価格が確定されたことに応じて、携帯端末装置４０に対して商品値付け情報を送信する。商品値付け情報には、今回のステップＳ２１０８による値付け処理の対象とされた商品についての値付け処理の結果が反映される。
【0183】
ステップＳ２１１２：ステップＳ２１１１による商品値付け情報の送信の後、計量値付け装置１０は、全ての仮登録商品についての値付け処理が完了したか否かを判定する。
未だ値付け処理が完了していない商品が残っている場合、ステップＳ２１０７に処理が戻される。この場合、計量値付け装置１０は、ステップＳ２１０７にて、図１９（Ａ）に例示したように値付け処理が完了した仮登録商品の商品選択ボタンＢＴ１１が操作不可の状態とされた値付け操作画面を表示させる。
未だ値付け処理が完了していない商品が残っている場合、ステップＳ２１０７に処理が戻される。この場合、計量値付け装置１０は、ステップＳ２１０７にて、図１９（Ａ）に例示したように値付け処理が完了した仮登録商品の商品選択ボタンＢＴ１１が操作不可の状態とされた値付け操作画面を表示させる。
【0184】
ステップＳ２１１３：ステップＳ２１１２にて全ての仮登録商品の値付け処理が完了したと判定された場合、計量値付け装置１０は、ステップＳ２１０５により確立された携帯端末装置４０との接続を切断する。
携帯端末装置４０との接続を切断した後は、ステップＳ２１０１に処理が戻される。つまり、待機画面が表示される。待機画面が表示されることにより、接続情報コードＣＤが表示される。つまり、計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０との接続が切断されたことに応じて、次の携帯端末装置４０との接続のために、接続情報コードＣＤを表示する。
携帯端末装置４０との接続を切断した後は、ステップＳ２１０１に処理が戻される。つまり、待機画面が表示される。待機画面が表示されることにより、接続情報コードＣＤが表示される。つまり、計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０との接続が切断されたことに応じて、次の携帯端末装置４０との接続のために、接続情報コードＣＤを表示する。
【0185】
次に、携帯端末装置４０が、仮登録商品の値付けに関連して実行する処理手順例について説明する。
ステップＳ２２１１：携帯端末装置４０は、商品登録画面を表示させている状態のもとで、接続情報コードＣＤが読み取られるのを待機している。
ステップＳ２２１１：携帯端末装置４０は、商品登録画面を表示させている状態のもとで、接続情報コードＣＤが読み取られるのを待機している。
【0186】
ステップＳ２２１２：客が携帯端末装置４０により接続情報コードＣＤを読み取らせる操作を行うことで、携帯端末装置４０は、接続情報コードＣＤの読み取りを行う。接続情報コードＣＤの読み取りが行われたことに応じて、携帯端末装置４０は、読み取った接続情報コードＣＤが示す接続手順に従って、計量値付け装置１０と通信可能に接続するための処理を計量値付け装置１０との間で実行する。
【0187】
ステップＳ２２１３：ステップＳ２２１２の接続処理によって計量値付け装置１０との接続が確立されると、携帯端末装置４０は、仮登録商品情報を計量値付け装置１０に送信する。仮登録商品情報は、ステップＳ２２０１～Ｓ２２０３の処理によって品目の入力が行われた量り売り商品の情報である。
【0188】
ステップＳ２２１４：ステップＳ２２１３の処理の後、携帯端末装置４０は、これまでの商品登録画面に代えて、値付け操作画面（図１６（Ｂ））をタッチパネル付表示部４０６に表示させる。
【0189】
ステップＳ２２１５：携帯端末装置４０は、ステップＳ２２１４による値付け操作画面の表示の後、ステップＳ２２１１により計量値付け装置１０から送信された商品値付け情報が受信されるのを待機する。携帯端末装置４０は、商品値付け情報が受信されると、受信された商品値付け情報が示す値付け処理結果が反映された商品登録情報を、取引管理サーバ５０に送信する。また、携帯端末装置４０は、商品値付け情報が受信されたことに応じて、商品値付け情報が示す仮登録商品についての値付けが完了したと判定する。
【0190】
ステップＳ２２１６：ステップＳ２２１５の処理の後、携帯端末装置４０は、全ての仮登録商品についての値付け処理が完了したか否かを判定する。
未だ値付け処理が完了していない商品が残っている場合、ステップＳ２２１４に処理が戻される。この場合、携帯端末装置４０は、ステップＳ２２１４にて、これまで表示されていた値付け操作画面について、値付け処理が完了した仮登録商品の商品選択ボタンが操作不可の状態となるように更新する。
未だ値付け処理が完了していない商品が残っている場合、ステップＳ２２１４に処理が戻される。この場合、携帯端末装置４０は、ステップＳ２２１４にて、これまで表示されていた値付け操作画面について、値付け処理が完了した仮登録商品の商品選択ボタンが操作不可の状態となるように更新する。
【0191】
ステップＳ２２１７：ステップＳ２２１６にて全ての仮登録商品についての値付け処理が完了したことが判定された場合、携帯端末装置４０は、タッチパネル付表示部４０６に商品登録画面を表示させる。
【0192】
次に、取引管理サーバ５０が実行する処理手順例について説明する。
ステップＳ２３０１：取引管理サーバ５０は、ステップＳ２２１５により携帯端末装置４０から送信される商品登録情報が受信されるのを待機している。
ステップＳ２３０２：商品登録情報が受信されると、取引管理サーバ５０は、受信された商品登録情報を、今回の取引に対応するカート情報に登録（追加）する。この際、取引管理サーバ５０は、受信された商品登録情報に含まれるのと同じカート識別情報に対応付けられたカート情報を検索し、検索されたカート情報に商品登録情報を登録する。ステップＳ２３０２の処理が行われたことにより、１の商品についての仮登録状態が解消され、登録が完了する。ステップＳ２３０２の処理の後は、ステップＳ２３０１に処理が戻される。
ステップＳ２３０１：取引管理サーバ５０は、ステップＳ２２１５により携帯端末装置４０から送信される商品登録情報が受信されるのを待機している。
ステップＳ２３０２：商品登録情報が受信されると、取引管理サーバ５０は、受信された商品登録情報を、今回の取引に対応するカート情報に登録（追加）する。この際、取引管理サーバ５０は、受信された商品登録情報に含まれるのと同じカート識別情報に対応付けられたカート情報を検索し、検索されたカート情報に商品登録情報を登録する。ステップＳ２３０２の処理が行われたことにより、１の商品についての仮登録状態が解消され、登録が完了する。ステップＳ２３０２の処理の後は、ステップＳ２３０１に処理が戻される。
【0193】
［量り売り対応売り場での読取不全状況の発生について］
上記のようにして量り売り対応売り場にて客が商品を登録しているとき、携帯端末装置４０は、商品登録中の状態であることに応じて、図１３に示した商品登録に関する処理を実行中の状態にある。
このために、客が量り売り対応売り場にて上記のようにして商品登録を行っているときには、携帯端末装置４０により読取不全状況が発生したと判定される場合が起こり得る。この点について、図２１（Ａ）を参照して説明する。
上記のようにして量り売り対応売り場にて客が商品を登録しているとき、携帯端末装置４０は、商品登録中の状態であることに応じて、図１３に示した商品登録に関する処理を実行中の状態にある。
このために、客が量り売り対応売り場にて上記のようにして商品登録を行っているときには、携帯端末装置４０により読取不全状況が発生したと判定される場合が起こり得る。この点について、図２１（Ａ）を参照して説明する。
【0194】
図２１（Ａ）においては、量り売り対応売り場にて客が商品を登録する際の手順に応じた所定の事象が起こるタイミングを時間経過に従って示している。
客は、量り売り対応売り場において量り売り商品が陳列された場所に赴き、時刻ｔ１にて、自分が購入対象とする商品の品目に対応する商品情報コード３００１を携帯端末装置４０により読み取らせる。
客は、量り売り対応売り場において量り売り商品が陳列された場所に赴き、時刻ｔ１にて、自分が購入対象とする商品の品目に対応する商品情報コード３００１を携帯端末装置４０により読み取らせる。
【0195】
客は、商品情報コード３００１を携帯端末装置４０により読み取らせると、陳列された量り売り商品のうちから、自分が購入する数量の量り売り商品を取り出し、計量値付け装置１０に移動する。ここで、客は、取り出した量り売り商品をそのまま手に持った状態で計量値付け装置１０に移動する場合もあるが、ショッピングカートに載せた買い物カゴ８０の中に入れる（収容する）こともある。同図では、時刻ｔ１から或る時間を経過した時刻ｔ２において、客が取り出した量り売り商品を買い物カゴ８０に収容したことが示されている。
また、客によっては、時刻ｔ２ｐとして示すタイミングで、携帯端末装置４０に商品情報コード３００１を読み取らせる前に自分が購入する量り売り商品を取り出して買い物カゴ８０に収容する場合もある。このように、客は、携帯端末装置４０に商品情報コード３００１を読み取らせるタイミングに対して前後するタイミングで買い物カゴ８０に商品を収容させる可能性がある。
また、客によっては、時刻ｔ２ｐとして示すタイミングで、携帯端末装置４０に商品情報コード３００１を読み取らせる前に自分が購入する量り売り商品を取り出して買い物カゴ８０に収容する場合もある。このように、客は、携帯端末装置４０に商品情報コード３００１を読み取らせるタイミングに対して前後するタイミングで買い物カゴ８０に商品を収容させる可能性がある。
【0196】
携帯端末装置４０は、上記のように量り売り商品が買い物カゴ８０の中に収容された事象を、読取不全状況として判定する。つまり、量り売り商品が買い物カゴ８０の中に収容される際、携帯端末装置４０は、ショッピングカートに取り付けられたホルダ７１に置かれた状態で買い物カゴ８０の中を撮像しながら、図１３に示した商品登録に関する処理を実行中にある。
この場合の客は、量り売り商品について特に携帯端末装置４０に商品コードを読み取らせる操作を行うことなく、買い物カゴ８０の中に投入する。また、量り売り商品には商品コードは貼り付けられていない。このため、量り売り商品が買い物カゴ８０の中に収容される状況を撮像している携帯端末装置４０は、商品のバーコードを読み取らせようとする様子が認識されないのにも関わらず、買い物カゴ８０の中に新規の商品が追加的に投入された状態を検出する。つまり、この場合の携帯端末装置４０は、非スキャン投入に分類される読取不全状況が発生したと判定する。なお、客が量り売り商品を買い物カゴ８０に収容する際の状況によっては、携帯端末装置４０は、非スキャン投入ではなく、擬似的スキャンとして判定する可能性はあるが、いずれにせよ、読取不全状況が発生したとの判定結果となる。
この場合の客は、量り売り商品について特に携帯端末装置４０に商品コードを読み取らせる操作を行うことなく、買い物カゴ８０の中に投入する。また、量り売り商品には商品コードは貼り付けられていない。このため、量り売り商品が買い物カゴ８０の中に収容される状況を撮像している携帯端末装置４０は、商品のバーコードを読み取らせようとする様子が認識されないのにも関わらず、買い物カゴ８０の中に新規の商品が追加的に投入された状態を検出する。つまり、この場合の携帯端末装置４０は、非スキャン投入に分類される読取不全状況が発生したと判定する。なお、客が量り売り商品を買い物カゴ８０に収容する際の状況によっては、携帯端末装置４０は、非スキャン投入ではなく、擬似的スキャンとして判定する可能性はあるが、いずれにせよ、読取不全状況が発生したとの判定結果となる。
【0197】
客は、上記のように携帯端末装置４０に商品情報コードを読み取らせ、購入対象の量り売り商品を持ち出したうえで計量値付け装置１０に移動する。客は、同図の時刻ｔ３として示すように、移動先の計量値付け装置１０にて表示されている接続情報コードＣＤを携帯端末装置４０に読み取らせることで、携帯端末装置４０と計量値付け装置１０とを接続させる。
携帯端末装置４０と計量値付け装置１０とが接続されたことにより、計量値付け装置１０の客用表示部１０６に値付け操作画面が表示される。客は、図１６（Ｃ）、図１７（Ａ）のように値付け操作画面を操作して、値付け対象（登録対象）とする量り売り商品を指定し、図１７（Ｂ）のように登録対象の量り売り商品を計量値付け装置１０の秤台１０９ｂに載せる。量り売り商品が載せられたことに応じて、計量値付け装置１０は、同図の時刻ｔ４にて、量り売り商品の計量と計量された重量に応じた値付け処理を実行する。
値付け処理が完了すると、計量値付け装置１０は、図１８（Ａ）のように計量結果画面を表示する。計量値付け装置１０は、同図の時刻ｔ５にて、表示された計量結果画面におけるラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されることに応じて、今回の値付け結果が反映された量り売り商品のラベル（単品ラベル）を発行する。この際、計量値付け装置１０は、ラベル発行ボタンＢＴ１５の操作に応じて、商品値付け情報を携帯端末装置４０に送信することで商品登録を完了させる。
携帯端末装置４０と計量値付け装置１０とが接続されたことにより、計量値付け装置１０の客用表示部１０６に値付け操作画面が表示される。客は、図１６（Ｃ）、図１７（Ａ）のように値付け操作画面を操作して、値付け対象（登録対象）とする量り売り商品を指定し、図１７（Ｂ）のように登録対象の量り売り商品を計量値付け装置１０の秤台１０９ｂに載せる。量り売り商品が載せられたことに応じて、計量値付け装置１０は、同図の時刻ｔ４にて、量り売り商品の計量と計量された重量に応じた値付け処理を実行する。
値付け処理が完了すると、計量値付け装置１０は、図１８（Ａ）のように計量結果画面を表示する。計量値付け装置１０は、同図の時刻ｔ５にて、表示された計量結果画面におけるラベル発行ボタンＢＴ１５が操作されることに応じて、今回の値付け結果が反映された量り売り商品のラベル（単品ラベル）を発行する。この際、計量値付け装置１０は、ラベル発行ボタンＢＴ１５の操作に応じて、商品値付け情報を携帯端末装置４０に送信することで商品登録を完了させる。
【0198】
客は、秤台１０９ｂから量り売り商品を持ち上げ、発行されたラベルを量り売り商品を入れた袋に貼り付ける。なお、量り売り商品が１つであれば、客は、量り売り商品自体にラベルを貼り付けてもよい。そして、客は、同図の時刻ｔ６にて、量り売り商品を買い物カゴ８０に収容する。
【0199】
ここで、携帯端末装置４０は、上記のようにして値付け処理が行われて登録が完了した量り売り商品が買い物カゴ８０の中に収容されている際にも図１３の処理を実行している。また、買い物カゴ８０に収容された量り売り商品にはラベルが貼り付けられているが、この場合のラベルは対応の量り売り商品が登録されたことを証明するものであるため、商品コードが印刷されていない。
このため、携帯端末装置４０は、量り売り商品の登録完了後の時刻ｔ６のタイミングで量り売り商品が買い物カゴ８０に収容された場合にも、非スキャン投入に分類される読取不全状況が発生したと判定する。
このため、携帯端末装置４０は、量り売り商品の登録完了後の時刻ｔ６のタイミングで量り売り商品が買い物カゴ８０に収容された場合にも、非スキャン投入に分類される読取不全状況が発生したと判定する。
【0200】
なお、客が計量値付け装置１０の扱いに慣れているような場合には、同図の時刻ｔ６ｐとして示すタイミングで、量り売り商品を買い物カゴ８０に収容する可能性がある。つまり、この場合の客は、時刻ｔ４にて計量値付け処理が完了して計量結果画面が表示されると、まず、時刻ｔ６ｐとして示すタイミングで、量り売り商品を秤台１０９ｂから持ち上げて買い物カゴ８０に収容する。それから客は、ラベル発行ボタンＢＴ１５を操作して商品値付け情報を発行させたラベルを発行させ（時刻ｔ５）、発行されたラベルを、既に買い物カゴ８０に収容されている量り売り商品に貼り付ける。
このような場合も、携帯端末装置４０は、ラベルを発行する時刻ｔ５より前の時刻ｔ６ｐのタイミングで、非スキャン投入に分類される読取不全状況が発生したと判定する。
このような場合も、携帯端末装置４０は、ラベルを発行する時刻ｔ５より前の時刻ｔ６ｐのタイミングで、非スキャン投入に分類される読取不全状況が発生したと判定する。
【0201】
このように、客が量り売り商品売り場で量り売り商品をセルフ登録する際には、客が量り売り商品を買い物カゴ８０に収容する２回の機会（時刻ｔ２（または時刻ｔ２ｐ）、時刻ｔ６（または時刻ｔ６ｐ）のそれぞれについて、非スキャン投入による読取不全状況が発生したと判定（検出）される可能性がある。
【0202】
このような読取不全状況の発生が検出された場合、カート情報における商品登録結果としては、同じ量り売り商品について正常に登録された商品登録情報と、非スキャン投入に対応する保留商品情報とが重複して登録されてしまうことになる。読取不全状況の発生が検出された場合、携帯端末装置４０は、読取不全状況に対応する商品を保留商品として扱うことを客に報知する表示を行うことができる。
この場合、例えば精算装置２０にて、非スキャン投入に対応する保留解除の操作を店員が行うことで、保留商品情報の登録を消去することはできる。しかしながら、一方で、同じ対象の量り売り商品については正常に登録されているのであるから、客が商品を買い物カゴ８０に収容させたことで、例えば読取不全状況に対応する報知の表示が携帯端末装置４０にて行われることは好ましくない。
また、例えば非スキャン投入、擬似的スキャン等の読取不全状況は、不正行為として扱うことができる。そこで、非スキャン投入、擬似的スキャンによる読取不全状況の発生が検出された場合には、例えば店舗に備えられる監視装置（図示省略）が、取引管理サーバ５０から送信される情報に基づいて、不正行為が発生したことの報知を表示等により行うことも可能である。しかしながら、このような量り売り商品をセルフ登録する際に検出される読取不全状況が、不正行為として報知されることは妥当ではない。
この場合、例えば精算装置２０にて、非スキャン投入に対応する保留解除の操作を店員が行うことで、保留商品情報の登録を消去することはできる。しかしながら、一方で、同じ対象の量り売り商品については正常に登録されているのであるから、客が商品を買い物カゴ８０に収容させたことで、例えば読取不全状況に対応する報知の表示が携帯端末装置４０にて行われることは好ましくない。
また、例えば非スキャン投入、擬似的スキャン等の読取不全状況は、不正行為として扱うことができる。そこで、非スキャン投入、擬似的スキャンによる読取不全状況の発生が検出された場合には、例えば店舗に備えられる監視装置（図示省略）が、取引管理サーバ５０から送信される情報に基づいて、不正行為が発生したことの報知を表示等により行うことも可能である。しかしながら、このような量り売り商品をセルフ登録する際に検出される読取不全状況が、不正行為として報知されることは妥当ではない。
【0203】
そこで、本実施形態においては、量り売り商品をセルフ登録する際に、量り売り商品が買い物カゴ８０に収容される事象が生じたとしても、当該事象に対応する読取不全状況の発生の検出が無効となる結果を生じさせるようにする。以下、このような読取不全状況の発生の検出の無効化については読取不全無効化とも記載する。
【0204】
［読取不全無効化について］
図２１（Ｂ）を参照して、本実施形態の販売システムによる読取不全無効化における無効化期間の設定例について説明する。同図においては、図２１（Ａ）と同じ時刻ｔ１～時刻ｔ６（ｔ６ｐ）のタイミングが示されている。
携帯端末装置４０は、まず、商品情報コードの読み取りを実行した時刻ｔ１を基準として、当該時刻ｔ１から時間Ｔ２を経過した時刻ｔ１１までの期間と、時刻ｔ１から時間Ｔ１を遡った時刻ｔ１０までの期間とによる期間（ｔ１０～ｔ１１）を、第１無効化期間ＴＭ１として設定する。なお、時間Ｔ１と時間Ｔ２の長さは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第１無効化期間ＴＭ１においては、客が行った買い物カゴ８０への量り売り商品の収容に応じた読取不全状況の発生の検出については無効化される。
図２１（Ｂ）を参照して、本実施形態の販売システムによる読取不全無効化における無効化期間の設定例について説明する。同図においては、図２１（Ａ）と同じ時刻ｔ１～時刻ｔ６（ｔ６ｐ）のタイミングが示されている。
携帯端末装置４０は、まず、商品情報コードの読み取りを実行した時刻ｔ１を基準として、当該時刻ｔ１から時間Ｔ２を経過した時刻ｔ１１までの期間と、時刻ｔ１から時間Ｔ１を遡った時刻ｔ１０までの期間とによる期間（ｔ１０～ｔ１１）を、第１無効化期間ＴＭ１として設定する。なお、時間Ｔ１と時間Ｔ２の長さは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第１無効化期間ＴＭ１においては、客が行った買い物カゴ８０への量り売り商品の収容に応じた読取不全状況の発生の検出については無効化される。
【0205】
第１無効化期間ＴＭ１に対応する読取不全無効化の態様として、客による買い物カゴ８０への量り売り商品の収容が時刻ｔ１より後の時刻ｔ２において行われた場合には、携帯端末装置４０は、そのときの撮像画像が読取不全状況の発生として検出（判定）される内容を有していても、読取不全状況が発生したと検出しないようにする。これにより、客が買い物カゴ８０に量り売り商品を収容させても、携帯端末装置４０は、読取不全状況が発生したことに関連する報知等の表示を行わないようにすることができる。また、この場合には、携帯端末装置４０が読取不全情報を取引管理サーバ５０に送信しないことから、店舗の監視装置等においても読取不全状況（不正行為）の発生を報知する表示等は行わないようにすることもできる。
【0206】
あるいは、携帯端末装置４０は、そのときの撮像画像に基づいて読取不全状況が発生したと検出（判定）するが、読取不全状況が発生したことに関連する報知等の表示や、取引管理サーバ５０への読取不全情報の送信を行わないようにしてもよい。この際、携帯端末装置４０が検出した読取不全状況についての履歴情報を、携帯端末装置４０や取引管理サーバ５０等が記憶しておくようにされてよい。
【0207】
また、第１無効化期間ＴＭ１に対応する読取不全無効化の態様として、客による買い物カゴ８０への量り売り商品の収容が時刻ｔ１より前の時刻ｔ２ｐにおいて行われた場合は以下のようになる。
この場合、時刻ｔ２ｐにて買い物カゴ８０への量り売り商品の収容が行われたときには、未だ第１無効化期間ＴＭ１の設定のトリガとなる時刻ｔ１の商品情報コードの読み取りが実行されていない。このため、携帯端末装置４０は、一旦は、時刻ｔ２ｐにおける買い物カゴ８０への量り売り商品の収容に応じて、読取不全状況の発生を検出し、読取不全状況の発生に関する表示や取引管理サーバ５０への読取不全情報の送信を行う。
その後、時刻ｔ１に至って商品情報コードを読み取ると、この時点で携帯端末装置４０は、時刻ｔ２ｐに対応する読取不全状況の発生の検出を無効とする。具体的に、携帯端末装置４０は、例えば時刻ｔ２ｐに対応する読取不全状況の発生の検出に応じた報知等の表示が行われている場合には、当該表示を停止する。また、携帯端末装置４０は、時刻ｔ２ｐに対応する読取不全状況の発生の検出を無効化することの通知（無効化通知）を取引管理サーバ５０に送信する。
取引管理サーバ５０は、受信された無効化通知に対応する保留商品情報をカート情報から削除する。また、取引管理サーバ５０は、受信された無効化通知を、さらに監視装置に転送してよい。無効化通知を受信した取引管理サーバ５０は、対応の読取不全状況の報知を停止させる。
なお、この場合において、時刻ｔ２ｐに対応して読取不全状況の発生が検出されたことの履歴については、携帯端末装置４０や取引管理サーバ５０にて記憶されてよい。
このようにして、客による買い物カゴ８０への量り売り商品の収容が時刻ｔ１より前の時刻ｔ２ｐにおいて行われた場合は、一旦は有効として扱われた読取不全状況の発生の検出が、時刻ｔ１に至ったタイミングで無効となるように扱われる。
この場合、時刻ｔ２ｐにて買い物カゴ８０への量り売り商品の収容が行われたときには、未だ第１無効化期間ＴＭ１の設定のトリガとなる時刻ｔ１の商品情報コードの読み取りが実行されていない。このため、携帯端末装置４０は、一旦は、時刻ｔ２ｐにおける買い物カゴ８０への量り売り商品の収容に応じて、読取不全状況の発生を検出し、読取不全状況の発生に関する表示や取引管理サーバ５０への読取不全情報の送信を行う。
その後、時刻ｔ１に至って商品情報コードを読み取ると、この時点で携帯端末装置４０は、時刻ｔ２ｐに対応する読取不全状況の発生の検出を無効とする。具体的に、携帯端末装置４０は、例えば時刻ｔ２ｐに対応する読取不全状況の発生の検出に応じた報知等の表示が行われている場合には、当該表示を停止する。また、携帯端末装置４０は、時刻ｔ２ｐに対応する読取不全状況の発生の検出を無効化することの通知（無効化通知）を取引管理サーバ５０に送信する。
取引管理サーバ５０は、受信された無効化通知に対応する保留商品情報をカート情報から削除する。また、取引管理サーバ５０は、受信された無効化通知を、さらに監視装置に転送してよい。無効化通知を受信した取引管理サーバ５０は、対応の読取不全状況の報知を停止させる。
なお、この場合において、時刻ｔ２ｐに対応して読取不全状況の発生が検出されたことの履歴については、携帯端末装置４０や取引管理サーバ５０にて記憶されてよい。
このようにして、客による買い物カゴ８０への量り売り商品の収容が時刻ｔ１より前の時刻ｔ２ｐにおいて行われた場合は、一旦は有効として扱われた読取不全状況の発生の検出が、時刻ｔ１に至ったタイミングで無効となるように扱われる。
【0208】
また、携帯端末装置４０は、接続情報コードＣＤの読み取りを実行した時刻ｔ３を基準として、当該時刻ｔ３から時間Ｔ３を経過した時刻ｔ１２までの期間を、第２無効化期間ＴＭ２として設定する。時間Ｔ３は、客が携帯端末装置４０に接続情報コードＣＤを読み取らせてから、ラベルを発行させる操作と、値付けが完了した量り売り商品を買い物カゴ８０に収容させる行為とが完了することが見込まれる時間に基づいて定められてよい。
第２無効化期間ＴＭ２においても、第１無効化期間ＴＭ１と同様に、客が行った買い物カゴ８０への量り売り商品の収容に応じた読取不全状況の発生の検出について無効化される。
第２無効化期間ＴＭ２においても、第１無効化期間ＴＭ１と同様に、客が行った買い物カゴ８０への量り売り商品の収容に応じた読取不全状況の発生の検出について無効化される。
【0209】
図２２～図２４のフローチャートを参照して、携帯端末装置４０が読取不全無効化に関して実行する処理手順例について説明する。
まず、図２２のフローチャートは、携帯端末装置４０が、無効化期間（第１無効化期間ＴＭ１、第２無効化期間ＴＭ２）の設定に関連して実行する処理手順例を示している。
まず、図２２のフローチャートは、携帯端末装置４０が、無効化期間（第１無効化期間ＴＭ１、第２無効化期間ＴＭ２）の設定に関連して実行する処理手順例を示している。
【0210】
ステップＳ３０１：携帯端末装置４０は、商品登録処理の実行中において、量り売り商品の商品情報コードの読み取りを実行したか否かを判定する。
【0211】
ステップＳ３０２：量り売り商品の商品情報コードの読み取りを実行した場合、携帯端末装置４０は、今回の商品情報コードの読み取りを実行した時点を基準とする第１無効化期間ＴＭ１を設定する。
【0212】
ステップＳ３０３：ステップＳ３０２の処理の後、あるいはステップＳ３０１にて商品情報コードの読み取りが実行されていないと判定された場合、携帯端末装置４０は、計量値付け装置１０にて表示されている、計量値付け装置１０と接続するための接続情報コードＣＤの読み取りを実行したか否かを判定する。
計量値付け装置１０と接続するための接続情報コードＣＤの読み取りが実行されない場合には、ステップＳ３０１に処理が戻される。
計量値付け装置１０と接続するための接続情報コードＣＤの読み取りが実行されない場合には、ステップＳ３０１に処理が戻される。
【0213】
ステップＳ３０４：計量値付け装置１０と接続するための接続情報コードＣＤの読み取りが実行された場合、携帯端末装置４０は、今回の接続情報コードＣＤの読み取りを実行した時点を基準とする第２無効化期間ＴＭ２を設定する。ステップＳ３０４の処理の後は、ステップＳ３０１に処理が戻される。
【0214】
図２３のフローチャートは、携帯端末装置４０が、読取不全状況の発生の検出に応じて実行する処理手順例を示している。同図の処理は、無効化期間か否かにかかわらず読取不全状況の発生についての検出は行うようにしたうえで、無効化期間においては、携帯端末装置４０での読取不全状況の発生に関する報知の表示や、携帯端末装置４０からの読取不全情報の送信を行わないようにした場合に対応する。
【0215】
ステップＳ４０１：携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生が検出されることを待機する。
【0216】
ステップＳ４０２：読取不全状況の発生が検出されると、携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生が検出された時点が無効化期間（第１無効化期間または第２無効化期間ＴＭ２）に含まれているか否かを判定する。
【0217】
ステップＳ４０３：無効化期間に含まれていない場合、携帯端末装置４０は、今回の読取不全状況の発生の検出に応じた読取不全情報を、取引管理サーバ５０に送信する。
ステップＳ４０４：また、携帯端末装置４０は、タッチパネル付表示部４０６にて、読取不全状況の発生を報知する表示を行わせる。
ステップＳ４０４：また、携帯端末装置４０は、タッチパネル付表示部４０６にて、読取不全状況の発生を報知する表示を行わせる。
【0218】
ステップＳ４０５：ステップＳ４０４の処理の後、あるいはステップＳ４０２にて無効化期間に含まれていると判定された場合、携帯端末装置４０は、今回の読取不全状況の発生の検出についての履歴を示す検出履歴情報を記憶する。なお、携帯端末装置４０は、検出履歴情報を取引管理サーバ５０に送信することにより、検出履歴情報を取引管理サーバ５０に記憶させるようにしてもよい。
ステップＳ４０５の処理の後は、ステップＳ４０１に処理が戻される。
ステップＳ４０５の処理の後は、ステップＳ４０１に処理が戻される。
【0219】
図２４のフローチャートは、携帯端末装置４０が、無効化期間の基準となる時刻より前における読取不全状況の発生の検出を無効化する処理手順例を示している。
ステップＳ５０１：携帯端末装置４０は、図２２のステップＳ３０２またはステップＳ３０４により無効化期間が設定されるのを待機している。
ステップＳ５０１：携帯端末装置４０は、図２２のステップＳ３０２またはステップＳ３０４により無効化期間が設定されるのを待機している。
【0220】
ステップＳ５０２：無効化期間が設定されると、携帯端末装置４０は、自己または取引管理サーバ５０が記憶する検出履歴情報を参照する。
【0221】
ステップＳ５０３：携帯端末装置４０は、ステップＳ５０２による検出履歴情報を参照した結果として、今回設定された無効化期間において読取不全状況の発生の検出が有ったか否かを判定する。
【0222】
ステップＳ５０４：読取不全状況の発生の検出が有ったと判定された場合、携帯端末装置４０は、現在において該当の読取不全状況の発生に関する報知をタッチパネル付表示部４０６にて行わせていた場合には、当該報知を停止させる。
ステップＳ５０５：また、携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生の検出が有った場合、取引管理サーバ５０に対して、該当の読取不全状況の発生の検出についての無効化通知を送信する。無効化通知の受信に応じて、取引管理サーバ５０は、該当の保留商品情報をカート情報から削除する。また、無効化通知の受信に応じて、取引管理サーバ５０は、監視装置において実行されている、該当の読取不全状況の発生についての報知を停止させることができる。
ステップＳ５０５：また、携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生の検出が有った場合、取引管理サーバ５０に対して、該当の読取不全状況の発生の検出についての無効化通知を送信する。無効化通知の受信に応じて、取引管理サーバ５０は、該当の保留商品情報をカート情報から削除する。また、無効化通知の受信に応じて、取引管理サーバ５０は、監視装置において実行されている、該当の読取不全状況の発生についての報知を停止させることができる。
【0223】
＜第２実施形態＞
続いて第２実施形態について説明する。本実施形態においては、客が量り売り商品を登録する際の手順が、以下のように第１実施形態と異なる。
本実施形態において、量り売り商品が陳列されている場所には商品情報パネル３０００は設けられていない。つまり、本実施形態においては、量り売り商品が陳列されている場所には商品情報コード３００１が提示されていない。
客は、陳列された量り売り商品のうちから自分が購入対象とする数量の量り売り商品を取り出すが、この際に、客は、商品情報コード３００１を携帯端末装置４０に読み取らせる操作を行わない。
続いて第２実施形態について説明する。本実施形態においては、客が量り売り商品を登録する際の手順が、以下のように第１実施形態と異なる。
本実施形態において、量り売り商品が陳列されている場所には商品情報パネル３０００は設けられていない。つまり、本実施形態においては、量り売り商品が陳列されている場所には商品情報コード３００１が提示されていない。
客は、陳列された量り売り商品のうちから自分が購入対象とする数量の量り売り商品を取り出すが、この際に、客は、商品情報コード３００１を携帯端末装置４０に読み取らせる操作を行わない。
【0224】
客は、購入対象の量り売り商品を持ち、計量値付け装置１０に赴く。量り売り商品の陳列された場所から計量値付け装置１０に赴く際に、客は、購入対象の量り売り商品をショッピングカートに載せた買い物カゴ８０に収容する可能性がある。
【0225】
本実施形態の計量値付け装置１０は、待機モードにおいては客用表示部１０６に表示させる待機画面として値付け操作画面を表示している。図２５は、本実施形態における値付け操作画面の一例を示している。
同図の値付け操作画面においては計量結果エリアＡＲ４１が配置される。計量結果エリアＡＲ４１は、値付け対象の量り売り商品について計量した結果が表示されるエリア（欄）である。計量結果エリアＡＲ４１においては、重量エリアＡＲ４１－１、重量単価エリアＡＲ４１－２、合計金額エリアＡＲ４１－３が含まれる。
重量エリアＡＲ４１－１は、値付け対象の量り売り商品について計測された重量が示されるエリアである。
重量単価エリアＡＲ４１－２は、値付け対象の量り売り商品の重量単価が示されるエリアである。
同図の値付け操作画面においては計量結果エリアＡＲ４１が配置される。計量結果エリアＡＲ４１は、値付け対象の量り売り商品について計量した結果が表示されるエリア（欄）である。計量結果エリアＡＲ４１においては、重量エリアＡＲ４１－１、重量単価エリアＡＲ４１－２、合計金額エリアＡＲ４１－３が含まれる。
重量エリアＡＲ４１－１は、値付け対象の量り売り商品について計測された重量が示されるエリアである。
重量単価エリアＡＲ４１－２は、値付け対象の量り売り商品の重量単価が示されるエリアである。
【0226】
なお、量り売り商品のうちには、計測された重量と単位重量に基づいて個数が算出され、算出された個数と、１個あたりの単価とに基づいて価格が算出される個数対応のものがある。このような個数対応の量り売り商品の場合には、重量エリアＡＲ４１－１には、計測された重量と単位重量に基づいて算出された個数が表示されるとともに、重量単価エリアＡＲ４１－２には１個あたりの単価が示されてよい。
合計金額エリアＡＲ４１－３は、同じ一取引のもとで、これまでに値付けが完了した量り売り商品の価格を合計した合計金額が示されるエリアである。
合計金額エリアＡＲ４１－３は、同じ一取引のもとで、これまでに値付けが完了した量り売り商品の価格を合計した合計金額が示されるエリアである。
【0227】
商品選択エリアＡＲ４２は、値付け対象とする商品を選択可能なエリアである。同図の商品選択エリアＡＲ４２においては、商品選択エリアＡＲ４２に２つのタブＴＢ（ＴＢ－１、ＴＢ－２）が配置されている。商品選択エリアＡＲ４２においては、タブＴＢごとにそれぞれ商品ボタンが配置されるシートが対応付けられている。タブＴＢは、客の操作により選択可能である。選択されたタブＴＢは、他のタブＴＢに対して強調表示が行われ、商品選択エリアＡＲ４２においては、選択されたタブＴＢのシートに配置された商品ボタンＢＴ４（プリセットキー）が表示される。
【0228】
同図の例では、タブＴＢ－１には「ＦＲＵＩＴＳ」と表示されている。タブＴＢ－１に対応するシートには、果物に分類される量り売り商品ごとの商品ボタンＢＴ４が配置される。
タブＴＢ－２には「ＶＥＧ」と表示されている。タブＴＢ－２に対応するシートには、野菜に分類される量り売り商品ごとの商品ボタンＢＴ４（プリセットキー）が所定の順序で配置される。
値付け操作画面におけるこのようなシートの構成は、量り売り商品として果物と野菜の商品を販売するようにされている場合に対応する。
タブＴＢ－２には「ＶＥＧ」と表示されている。タブＴＢ－２に対応するシートには、野菜に分類される量り売り商品ごとの商品ボタンＢＴ４（プリセットキー）が所定の順序で配置される。
値付け操作画面におけるこのようなシートの構成は、量り売り商品として果物と野菜の商品を販売するようにされている場合に対応する。
【0229】
なお、シート上での商品ボタンＢＴ４の配置順は、例えば商品コード順、商品名順などをはじめ、購入実績や、予め設定された優先順位に基づいて定められてよい。また、１のタブＴＢに対応する分類の商品数が、１枚のシートに収まる商品ボタンＢＴ４の数を超える場合には、シートのページ送りあるいはスクロール等の操作により、複数枚のシートの切り替えが可能なようにされてよい。
【0230】
また、商品選択エリアＡＲ４２における上側にはメッセージエリアＡＲｍが配置されている。メッセージエリアＡＲｍは、現在の画面の内容に応じた所定の内容のメッセージが表示されるエリアである。同図のメッセージエリアＡＲｍにおいては、「商品を選んでください」と表示されている。つまり、この場合のメッセージエリアＡＲｍには、値付け対象の商品の品目指定を行うための商品ボタンＢＴ４の操作を行ってもらうことを客に案内するメッセージが表示されている。
【0231】
また、値付け操作画面においては、量り売り商品を文字入力操作により検索可能な検索エリアＡＲ４３が配置されている。同図の例では、検索エリアＡＲ４３において配置されたソフトウェアキーボードを操作して商品名等を入力することで量り売り商品の検索が可能なようにされている。
なお、検索エリアＡＲ４３は値付け操作画面に配置されていなくともよい。そのうえで、例えば値付け操作画面に対する所定操作が行われたことに応じて検索エリアＡＲ４３が表示されるようにしてよい。
なお、検索エリアＡＲ４３は値付け操作画面に配置されていなくともよい。そのうえで、例えば値付け操作画面に対する所定操作が行われたことに応じて検索エリアＡＲ４３が表示されるようにしてよい。
【0232】
初期状態の値付け操作画面では、同図に示されるように、タブＴＢ－１、ＴＢ－２のいずれかが選択されている。
計量値付け装置１０に赴いた客は、購入対象の量り売り商品の品目ごとに値付け（商品登録）を行うようにされる。そこで、客は、購入対象の量り売り商品の品目のうちから、まず１つの品目を値付け対象として選択する。このとき、値付け対象として選択した量り売り商品の品目の分類に対応するタブＴＢが選択されていない状態である場合、客は、値付け対象とした量り売り商品の分類に対応するタブＴＢを選択する操作を行う。
同図においては、例えば、客が、購入対象の量り売り商品のうちから「キャベツ」を値付け対象として選択したことに応じて、キャベツが対応する分類である野菜に対応するタブＴＢ－２を客が選択した状態が示されている。
計量値付け装置１０に赴いた客は、購入対象の量り売り商品の品目ごとに値付け（商品登録）を行うようにされる。そこで、客は、購入対象の量り売り商品の品目のうちから、まず１つの品目を値付け対象として選択する。このとき、値付け対象として選択した量り売り商品の品目の分類に対応するタブＴＢが選択されていない状態である場合、客は、値付け対象とした量り売り商品の分類に対応するタブＴＢを選択する操作を行う。
同図においては、例えば、客が、購入対象の量り売り商品のうちから「キャベツ」を値付け対象として選択したことに応じて、キャベツが対応する分類である野菜に対応するタブＴＢ－２を客が選択した状態が示されている。
【0233】
同図においては、タブＴＢ－２が選択されていることに応じて、シート上においては、野菜に分類される量り売り商品ごとの商品ボタンＢＴ４が配置されている。なお、同図の商品ボタンＢＴ４においては、商品名のみが表示されているが、例えば商品名の他に、商品を表す画像等も併せて表示されてよい。
この場合の客は、キャベツを値付け対象としていることから、シートに配置されているボタンのうちで「キャベツ」の商品名が表示された商品ボタンＢＴ４を操作する。つまり、客は、値付け対象の量り売り商品の品目が「キャベツ」であることを指定する操作を行う。
この場合の客は、キャベツを値付け対象としていることから、シートに配置されているボタンのうちで「キャベツ」の商品名が表示された商品ボタンＢＴ４を操作する。つまり、客は、値付け対象の量り売り商品の品目が「キャベツ」であることを指定する操作を行う。
【0234】
商品ボタンＢＴ４が操作されたことに応じて、図示は省略するが、客用表示部１０６には、客に向けて、値付け対象の商品として指定されたキャベツを秤台１０９ｂに置いて計量するように案内する案内画面が表示される。客は、値付け対象の量り売り商品であるキャベツを秤台１０９ｂに置く。
【0235】
キャベツが秤台１０９ｂに置かれたことに応じて、計量値付け装置１０は、計量と計量結果に応じた値付け処理を実行する。つまり、この場合の計量値付け装置１０は、計量されたキャベツの重量と、キャベツの重量単価とによりキャベツの価格を算出する。
【0236】
値付け処理の完了に応じて、計量値付け装置１０は、客用表示部１０６に計量結果画面を表示させる。
図２６は、計量結果画面の一例を示している。同図において図２５と同一部分には同一符号を付して適宜説明を省略する。
同図の計量結果画面では、計量結果エリアＡＲ４１において、重量エリアＡＲ４１－１にて計量されたキャベツの重量が示され、重量単価エリアＡＲ４１－２にてキャベツの重量単価が示され、合計金額エリアＡＲ４１－３にて、算出されたキャベツの価格に応じた合計金額が示される状態に変化している。
図２６は、計量結果画面の一例を示している。同図において図２５と同一部分には同一符号を付して適宜説明を省略する。
同図の計量結果画面では、計量結果エリアＡＲ４１において、重量エリアＡＲ４１－１にて計量されたキャベツの重量が示され、重量単価エリアＡＲ４１－２にてキャベツの重量単価が示され、合計金額エリアＡＲ４１－３にて、算出されたキャベツの価格に応じた合計金額が示される状態に変化している。
【0237】
また、計量結果画面においては、ラベル発行ボタンＢＴ１６が配置される。そのうえで、メッセージエリアＡＲｍには、「プリントボタンを押してください」のように、キャベツの値付け処理結果が反映されたラベル（単品ラベル）の発行のためにラベル発行ボタンＢＴ１６を操作してもらうことを客に促すメッセージが表示される。
【0238】
本実施形態においては、上記のように値付け対象の量り売り商品に対応する商品ボタンＢＴ４を操作し、値付け対象の量り売り商品を秤台１０９ｂに置いて計量値付け装置１０に値付け処理を実行させるまでの手順は、携帯端末装置４０を利用して商品登録を行う客と、携帯端末装置４０を利用しない客とで同じとなる。
そのうえで、携帯端末装置４０を利用して商品登録を行わない客は、ラベル発行ボタンＢＴ１６を操作するようにされる。ラベル発行ボタンＢＴ１６が操作されたことに応じて、計量値付け装置１０は、今回の値付け処理による値付けを確定させ、キャベツについて確定された値付け結果を反映した内容が印刷されたラベル（単品ラベル）を発行する。この場合において発行されるラベルには、コード（バーコードまたは２次元コード）が印刷されている。ラベルに印刷されたコードには、商品コードと価格等のように、店員が操作するＰＯＳ端末での精算に必要な情報が含まれる。
そのうえで、携帯端末装置４０を利用して商品登録を行わない客は、ラベル発行ボタンＢＴ１６を操作するようにされる。ラベル発行ボタンＢＴ１６が操作されたことに応じて、計量値付け装置１０は、今回の値付け処理による値付けを確定させ、キャベツについて確定された値付け結果を反映した内容が印刷されたラベル（単品ラベル）を発行する。この場合において発行されるラベルには、コード（バーコードまたは２次元コード）が印刷されている。ラベルに印刷されたコードには、商品コードと価格等のように、店員が操作するＰＯＳ端末での精算に必要な情報が含まれる。
【0239】
また、計量結果画面においては、接続情報コードＣＤが表示されている。携帯端末装置４０を利用して量り売り商品の商品登録を行う客は、ラベル発行ボタンＢＴ１６の操作に代えて、携帯端末装置４０により接続情報コードを読み取らせる操作を行う。
接続情報コードＣＤを読み取ったことにより、携帯端末装置４０は計量値付け装置１０との通信による接続を確立させる。計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０との接続が確立したことに応じて、今回の値付け処理による値付けを確定させ、キャベツについての商品値付け情報を携帯端末装置４０に送信する。また、計量値付け装置１０は、キャベツについて確定された値付け結果を反映した内容が印刷されたラベル（単品ラベル）を発行する。このように携帯端末装置４０との通信の接続に応じて発行されるラベルにはコードは印刷されていなくともよい。
なお、計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０に送信した商品値付け情報に基づく商品登録情報を、通信回線を介して取引管理サーバ５０に送信するようにしてもよい。
接続情報コードＣＤを読み取ったことにより、携帯端末装置４０は計量値付け装置１０との通信による接続を確立させる。計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０との接続が確立したことに応じて、今回の値付け処理による値付けを確定させ、キャベツについての商品値付け情報を携帯端末装置４０に送信する。また、計量値付け装置１０は、キャベツについて確定された値付け結果を反映した内容が印刷されたラベル（単品ラベル）を発行する。このように携帯端末装置４０との通信の接続に応じて発行されるラベルにはコードは印刷されていなくともよい。
なお、計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０に送信した商品値付け情報に基づく商品登録情報を、通信回線を介して取引管理サーバ５０に送信するようにしてもよい。
【0240】
また、図示は省略するが、ラベルが発行された後は、計量結果画面からラベル貼付案内画面の表示に遷移するようにされてよい。ラベル貼付案内画面においては、計量値付け装置１０から発行されたラベルを、今回値付けが行われたキャベツを入れた袋に貼り付けてもらうように案内するためのメッセージ、絵柄等の表示が行われる。
【0241】
客は、ラベルが発行されると、秤台１０９ｂからキャベツを持ち上げ、ラベル排出口１１０ａから取り出したラベルを、キャベツの入った袋に貼り付けるようにされる。この際、客は、ラベルを貼り付けたキャベツの袋を、ショッピングカートに載せた買い物カゴ８０に収容する可能性がある。
【0242】
なお、ラベル貼付案内画面は、例えばラベル排出口１１０ａに設けられたセンサが、ラベルが取り出されたことを検出したのに応じて消去されてよい。ラベル貼付案内画面が消去されたことに応じて、客用表示部１０６には、次の値付け対象の量り売り商品の品目を指定するための値付け操作画面の表示に遷移してよい。
【0243】
このような本実施形態の量り売り商品のセルフ登録に際しても、客が購入対象の量り売り商品を登録する手順を行っていくにあたり、１の量り売り商品に対応して、客が量り売り商品を買い物カゴ８０に収容する２回の機会に応じて、非スキャン投入による読取不全状況が発生したと判定（検出）される可能性がある。この点について、図２７（Ａ）を参照して説明する。
【0244】
図２７（Ａ）においては、本実施形態のもとで量り売り対応売り場にて客が商品を登録する際の手順に応じた所定の事象が起こるタイミングを時間経過に従って示している。
客は、量り売り対応売り場の量り売り商品が陳列された場所に赴くと、まず、時刻ｔ２１にて、陳列された商品から自分が購入対象とする商品を取り出し、取り出した商品を、ショッピングカートに載せた買い物カゴ８０に収容する。この際、ショッピングカートのホルダ７１に置かれた携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生を検出する。
この後、客は、計量値付け装置１０に赴いて、時刻ｔ２２にて商品ボタンＢＴ４を操作し、値付け対象の商品を指定する。この後、客は、値付け対象の商品を秤台１０９ｂに置くようにする。これにより、時刻ｔ２３にて計量値付け装置１０が計量と値付け処理を実行し、時刻ｔ２４にて接続情報コードＣＤを含む計量結果画面を表示する。
客は、時刻ｔ２５において、計量結果画面にて表示されている接続情報コードＣＤを携帯端末装置４０に読み取らせる操作を行って、携帯端末装置４０と計量値付け装置１０との接続を確立させる。これにより、計量値付け装置１０は、値付け処理結果を確定し、携帯端末装置４０への商品値付け情報の送信、ラベルの発行を行う。この後、客は、発行されたラベルを、値付け対象とされていた商品を入れた袋に貼り付け、時刻ｔ２６にて買い物カゴ８０に収容する。この際、ショッピングカートのホルダ７１に置かれた携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生を検出する。
客は、量り売り対応売り場の量り売り商品が陳列された場所に赴くと、まず、時刻ｔ２１にて、陳列された商品から自分が購入対象とする商品を取り出し、取り出した商品を、ショッピングカートに載せた買い物カゴ８０に収容する。この際、ショッピングカートのホルダ７１に置かれた携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生を検出する。
この後、客は、計量値付け装置１０に赴いて、時刻ｔ２２にて商品ボタンＢＴ４を操作し、値付け対象の商品を指定する。この後、客は、値付け対象の商品を秤台１０９ｂに置くようにする。これにより、時刻ｔ２３にて計量値付け装置１０が計量と値付け処理を実行し、時刻ｔ２４にて接続情報コードＣＤを含む計量結果画面を表示する。
客は、時刻ｔ２５において、計量結果画面にて表示されている接続情報コードＣＤを携帯端末装置４０に読み取らせる操作を行って、携帯端末装置４０と計量値付け装置１０との接続を確立させる。これにより、計量値付け装置１０は、値付け処理結果を確定し、携帯端末装置４０への商品値付け情報の送信、ラベルの発行を行う。この後、客は、発行されたラベルを、値付け対象とされていた商品を入れた袋に貼り付け、時刻ｔ２６にて買い物カゴ８０に収容する。この際、ショッピングカートのホルダ７１に置かれた携帯端末装置４０は、読取不全状況の発生を検出する。
【0245】
このように、本実施形態の量り売り商品の登録手順のもとでも、陳列された量り売り商品を買い物カゴ８０に収容する時刻ｔ２１のタイミングと、値付けが完了した量り売り商品を買い物カゴ８０に収容する時刻ｔ２６のタイミングとで、読取不全状況の発生が検出される。このような読取不全状況の発生についても無効化されることが好ましい。
【0246】
そこで、本実施形態においては、図２７（Ｂ）に示すようにして無効化期間ＴＭ１１を設定することで、時刻ｔ２１と時刻ｔ２６のタイミングにおける読取不全状況の発生の検出を無効化するようにされる。
具体的に、携帯端末装置４０は、時刻ｔ２５にて接続情報コードＣＤを読み取ったことに応じて、当該時刻ｔ２５を基準として無効化期間ＴＭ１１を設定する。つまり、携帯端末装置４０は、時刻ｔ２５から時間Ｔ１１を遡った時刻ｔ３１までの期間と、時刻ｔ２５から時間Ｔ１２を経過した時刻ｔ３２までの期間とによる期間（ｔ３１～ｔ３２）を、無効化期間ＴＭ１１として設定する。
時間Ｔ１１は、客が陳列された量り売り商品のうちから購入対象の量り売り商品を取って買い物カゴ８０に収容してから携帯端末装置４０に接続情報コードＣＤを読み取らせるまでに要することが想定される時間に基づいて設定されてよい。また、時間Ｔ１２は、携帯端末装置４０に接続情報コードＣＤを読み取らせる操作を行ってから、値付けが確定された量り売り商品を買い物カゴ８０に収容することが想定される時間に基づいて設定されてよい。
具体的に、携帯端末装置４０は、時刻ｔ２５にて接続情報コードＣＤを読み取ったことに応じて、当該時刻ｔ２５を基準として無効化期間ＴＭ１１を設定する。つまり、携帯端末装置４０は、時刻ｔ２５から時間Ｔ１１を遡った時刻ｔ３１までの期間と、時刻ｔ２５から時間Ｔ１２を経過した時刻ｔ３２までの期間とによる期間（ｔ３１～ｔ３２）を、無効化期間ＴＭ１１として設定する。
時間Ｔ１１は、客が陳列された量り売り商品のうちから購入対象の量り売り商品を取って買い物カゴ８０に収容してから携帯端末装置４０に接続情報コードＣＤを読み取らせるまでに要することが想定される時間に基づいて設定されてよい。また、時間Ｔ１２は、携帯端末装置４０に接続情報コードＣＤを読み取らせる操作を行ってから、値付けが確定された量り売り商品を買い物カゴ８０に収容することが想定される時間に基づいて設定されてよい。
【0247】
そのうえで、携帯端末装置４０は、図２３及び図２４と同様の処理を実行するようにされてよい。これにより、時刻ｔ２６に対応するタイミングで値付けが確定された量り売り商品が買い物カゴ８０に収容された事象については、読取不全状況として扱われず、例えば読取不全状況の発生に関する報知は実行されない。また、時刻ｔ２１に対応するタイミングで量り売り商品が買い物カゴ８０に収容された事象については、一旦は、読取不全状況として扱われるが、時刻ｔ２５に至って無効化期間ＴＭ１１が設定されることにより、読取不全状況の発生としては扱われないように無効化される。
【0248】
なお、本実施形態において、例えば客が複数品目の量り売り商品を購入しようとする場合には、量り売り商品が陳列されている場所にて、客は、量り売り商品を買い物カゴ８０に収容する行為を複数回行う可能性がある。この場合、携帯端末装置４０は、量り売り商品が買い物カゴ８０に収容されるごとに、読取不全状況の発生を検出することになる。
その後において、客が、最初に値付け対象とした量り売り商品に対応して携帯端末装置４０に接続情報コードを読み取らせたことで無効化期間ＴＭ１１が設定されると、設定された無効化期間ＴＭ１１に含まれることとなる過去の読取不全状況は全て無効化される。
その後において、客が、最初に値付け対象とした量り売り商品に対応して携帯端末装置４０に接続情報コードを読み取らせたことで無効化期間ＴＭ１１が設定されると、設定された無効化期間ＴＭ１１に含まれることとなる過去の読取不全状況は全て無効化される。
【0249】
＜携帯端末装置のフォーカス制御に関する補足＞
実施形態の補足として、本実施形態のショッピングアプリケーションが動作する状況のもとでのコードスキャンに際して、携帯端末装置４０の撮像部４０８に適用可能なフォーカス制御について、以下のように３例を挙げて説明する。
実施形態の補足として、本実施形態のショッピングアプリケーションが動作する状況のもとでのコードスキャンに際して、携帯端末装置４０の撮像部４０８に適用可能なフォーカス制御について、以下のように３例を挙げて説明する。
【0250】
［フォーカス制御：第１例］
フォーカス制御の第１例は、ショッピングアプリケーションが、例えばスマートフォンなどとしての携帯端末装置４０のカメラ（撮像部４０８）が有するオートフォーカス制御を、コードスキャン機能に適用するというものである。
客が携帯端末装置４０によりコード（商品コード、接続情報コード等）を読み取らせるにあたっては、携帯端末装置４０とコードとの距離や角度を調整するようなことをできるだけ客がしなくても済むことが好ましい。
スマートフォンのカメラのオートフォーカス制御をコードの読み取りに適用した場合には、カメラがコードに焦点を合わせるように制御するので、上記のような調整をしなくともコードに焦点が合いやすい。ただし、この場合には、例えば携帯端末装置４０が買い物カゴ８０の中を撮像するようにショッピングカートに取り付けられている状態で、買い物カゴ８０に収容済みの商品のバーコードに自動で焦点を合わせてしまうことで、既に登録済みの商品が重複して登録される可能性がある。
フォーカス制御の第１例は、ショッピングアプリケーションが、例えばスマートフォンなどとしての携帯端末装置４０のカメラ（撮像部４０８）が有するオートフォーカス制御を、コードスキャン機能に適用するというものである。
客が携帯端末装置４０によりコード（商品コード、接続情報コード等）を読み取らせるにあたっては、携帯端末装置４０とコードとの距離や角度を調整するようなことをできるだけ客がしなくても済むことが好ましい。
スマートフォンのカメラのオートフォーカス制御をコードの読み取りに適用した場合には、カメラがコードに焦点を合わせるように制御するので、上記のような調整をしなくともコードに焦点が合いやすい。ただし、この場合には、例えば携帯端末装置４０が買い物カゴ８０の中を撮像するようにショッピングカートに取り付けられている状態で、買い物カゴ８０に収容済みの商品のバーコードに自動で焦点を合わせてしまうことで、既に登録済みの商品が重複して登録される可能性がある。
【0251】
［フォーカス制御：第２例］
フォーカス制御の第２例は、ショッピングアプリケーションがカメラ（撮像部４０８）のフォーカス機構について、焦点距離の遠近の変化を繰り返させ、コードに焦点を合わせるように制御するというものである。
客が、ショッピングアプリケーションを動作させた携帯端末装置４０によりコード（商品コードや接続情報コード）を読み取らせるにあたっては、携帯端末装置４０とコードとの距離を調整するようなことをできるだけ客がしなくても済むことが好ましい。
本例のフォーカス制御であれば、焦点距離の遠近が変更されることから、客は、コードが撮像範囲に入るようにしたうえで、携帯端末装置４０とコードとの間で或る一定の距離を保たせてさえいれば確実にコードに焦点を合わせられる。つまり、この場合の客は、コードを読み取らせるにあたって、携帯端末装置４０にコードを近づけたり遠ざけたりするような調整をしなくともよい。しかしながら、本例のフォーカス制御は、焦点距離の遠近が比較的大きな幅で変更されることから、撮像画像全体も大きな変化が繰り返される。このため、買い物カゴ８０の中の状態の変化に基づく非スキャン投入の判定には不利となる。また、コードスキャン以外の用途での画像認識等の処理に関しては認識精度が低くなる可能性がある。
フォーカス制御の第２例は、ショッピングアプリケーションがカメラ（撮像部４０８）のフォーカス機構について、焦点距離の遠近の変化を繰り返させ、コードに焦点を合わせるように制御するというものである。
客が、ショッピングアプリケーションを動作させた携帯端末装置４０によりコード（商品コードや接続情報コード）を読み取らせるにあたっては、携帯端末装置４０とコードとの距離を調整するようなことをできるだけ客がしなくても済むことが好ましい。
本例のフォーカス制御であれば、焦点距離の遠近が変更されることから、客は、コードが撮像範囲に入るようにしたうえで、携帯端末装置４０とコードとの間で或る一定の距離を保たせてさえいれば確実にコードに焦点を合わせられる。つまり、この場合の客は、コードを読み取らせるにあたって、携帯端末装置４０にコードを近づけたり遠ざけたりするような調整をしなくともよい。しかしながら、本例のフォーカス制御は、焦点距離の遠近が比較的大きな幅で変更されることから、撮像画像全体も大きな変化が繰り返される。このため、買い物カゴ８０の中の状態の変化に基づく非スキャン投入の判定には不利となる。また、コードスキャン以外の用途での画像認識等の処理に関しては認識精度が低くなる可能性がある。
【0252】
［フォーカス制御：第３例］
フォーカス制御の第３例は、ショッピングアプリケーションがカメラ（撮像部４０８）について、焦点距離を所定値にて固定するように制御するというものである。
このようなフォーカス制御では、撮像画像におけるコードには焦点が合いにくく、コードの画像部分はぼけやすくなる。しかしながら、ショッピングアプリケーションのコード認識能力次第で、或る程度ぼやけた状態であっても、正常にコードを読み取ることが可能であり、商品登録等に支障はないようにすることができる。
例えばオートフォーカス制御の場合、買い物カゴ８０の中の商品のコードに自動で焦点を合わせて商品登録するという誤動作が生じる可能性がある。本例のフォーカス制御であれば、このような誤動作を防止できる。
本例において、固定とする焦点距離をどのように設定するのかについては、撮像部４０８に対応するカメラとしてのデバイスの特性や、客がコードを読み取らせる際に想定されるコードと携帯端末装置４０との距離等に基づいて設定されてよい。また、携帯端末装置４０のスマートフォンとしての機種に応じて適切な焦点距離の値を設定したり、コードの読み取り状況に応じて自動的に焦点距離を設定する機能を携帯端末装置４０に設けてもよい。
フォーカス制御の第３例は、ショッピングアプリケーションがカメラ（撮像部４０８）について、焦点距離を所定値にて固定するように制御するというものである。
このようなフォーカス制御では、撮像画像におけるコードには焦点が合いにくく、コードの画像部分はぼけやすくなる。しかしながら、ショッピングアプリケーションのコード認識能力次第で、或る程度ぼやけた状態であっても、正常にコードを読み取ることが可能であり、商品登録等に支障はないようにすることができる。
例えばオートフォーカス制御の場合、買い物カゴ８０の中の商品のコードに自動で焦点を合わせて商品登録するという誤動作が生じる可能性がある。本例のフォーカス制御であれば、このような誤動作を防止できる。
本例において、固定とする焦点距離をどのように設定するのかについては、撮像部４０８に対応するカメラとしてのデバイスの特性や、客がコードを読み取らせる際に想定されるコードと携帯端末装置４０との距離等に基づいて設定されてよい。また、携帯端末装置４０のスマートフォンとしての機種に応じて適切な焦点距離の値を設定したり、コードの読み取り状況に応じて自動的に焦点距離を設定する機能を携帯端末装置４０に設けてもよい。
【0253】
なお、上記の第１例～第３例のうちの２以上のフォーカス制御で切り替えが可能なようにされてよい。フォーカス制御の切り替えは、例えば客（ユーザ）により手動で切り替えられるようにしてもよいし、携帯端末装置４０が、客によりコードスキャンが行われる際の撮像部４０８による撮像画像の状態等に基づいていずれのフォーカス制御が適切であるのかを判断し、切り替えるようにしてよい。例えば、コードに焦点が合って読み取りが可能となるまでに一定以上の時間を要するような状況の場合、携帯端末装置４０は、他のフォーカス制御に切り替えるようにされてよい。あるいは、携帯端末装置４０は、例えば客の年齢やコードスキャンの操作の慣れの度合いに基づいてフォーカス制御を切り替えてよい。操作の慣れの度合いは、例えば、ショッピングアプリケーションをインストールしてからの経過時間、ショッピングアプリケーションの起動回数、動作累積時間などに基づいて携帯端末装置４０が判定してよい。
【0254】
＜商品登録における撮像画像についての補足＞
図１１（Ｃ）、図１９（Ｂ）等に示したように、携帯端末装置４０にて表示される商品登録画面においては、スキャン画像エリアＡＲ１１が配置される。スキャン画像エリアＡＲ１１においては、撮像部４０８が撮像して得られる撮像画像が表示される。ただし、スキャン画像エリアＡＲ１１においては、撮像画像の全領域が表示されるのではなく所定の一部領域が表示される。スキャン画像エリアＡＲ１１にて表示される撮像画像は、例えば全領域に対して上側の１／３から１／２程度を占める領域であってよい。この場合において、携帯端末装置４０は、撮像画像の全領域のうちスキャン画像エリアＡＲ１１にて表示される領域をコード検出に利用する領域とし、他の領域についてはコード検出に利用しないよう除外してよい。
客は、携帯端末装置４０に商品コードを読み取らせる際には、スキャン画像エリアＡＲ１１にコード（商品コードや接続情報コード）が収まるように調節する。この際、上記のようにスキャン画像エリアＡＲ１１にて表示する撮像画像は、全領域の一部に制限されているので、客がコードをスキャンしやすくなる。また、商品登録画面において商品登録状況エリアＡＲ１２などの他の領域も表示させることが可能となり、客にとって使いやすい商品登録画面も提供可能となる。
一方、例えば非スキャン投入等の検出などについては、撮像画像の全領域を利用するようにされてよい。即ち、携帯端末装置４０は、撮像画像において商品登録画面にて表示される領域だけではなく、商品登録画面にて表示されない領域も対象として非スキャン投入等の検出などを行う。これにより、例えば上記のように使いやすい商品登録画面を提供するとともに、非スキャン投入等の検出に関しては、撮像画像の全領域を利用することで、買い物カゴ８０の中全体を対象とすることができる。
図１１（Ｃ）、図１９（Ｂ）等に示したように、携帯端末装置４０にて表示される商品登録画面においては、スキャン画像エリアＡＲ１１が配置される。スキャン画像エリアＡＲ１１においては、撮像部４０８が撮像して得られる撮像画像が表示される。ただし、スキャン画像エリアＡＲ１１においては、撮像画像の全領域が表示されるのではなく所定の一部領域が表示される。スキャン画像エリアＡＲ１１にて表示される撮像画像は、例えば全領域に対して上側の１／３から１／２程度を占める領域であってよい。この場合において、携帯端末装置４０は、撮像画像の全領域のうちスキャン画像エリアＡＲ１１にて表示される領域をコード検出に利用する領域とし、他の領域についてはコード検出に利用しないよう除外してよい。
客は、携帯端末装置４０に商品コードを読み取らせる際には、スキャン画像エリアＡＲ１１にコード（商品コードや接続情報コード）が収まるように調節する。この際、上記のようにスキャン画像エリアＡＲ１１にて表示する撮像画像は、全領域の一部に制限されているので、客がコードをスキャンしやすくなる。また、商品登録画面において商品登録状況エリアＡＲ１２などの他の領域も表示させることが可能となり、客にとって使いやすい商品登録画面も提供可能となる。
一方、例えば非スキャン投入等の検出などについては、撮像画像の全領域を利用するようにされてよい。即ち、携帯端末装置４０は、撮像画像において商品登録画面にて表示される領域だけではなく、商品登録画面にて表示されない領域も対象として非スキャン投入等の検出などを行う。これにより、例えば上記のように使いやすい商品登録画面を提供するとともに、非スキャン投入等の検出に関しては、撮像画像の全領域を利用することで、買い物カゴ８０の中全体を対象とすることができる。
【0255】
＜変形例＞
以下、本実施形態の変形例について説明する。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
【0256】
［第１変形例］
上記の量り売り対応売り場では、バラ売り商品が販売されてよい。バラ売り商品は、例えば野菜、果物、魚等の生鮮食品などで単位個数あたりの単価が定められてはいるが、商品に予め商品コードを付しておくことができない商品である。
一例として、店舗がリンゴをバラ売り商品として販売している場合、客は、以下のようにしてリンゴについて商品登録を行うことができる。
この場合、客は、リンゴの商品情報コード３００１を携帯端末装置４０に読み取らせる。これにより、バラ売り商品としてのリンゴが登録対象の品目として設定される。これに伴い、携帯端末装置４０には、例えばバラ売り商品としてのリンゴが登録対象とされたことを示すとともに、登録個数を入力する登録操作画面が表示される。客は、登録操作画面に対して、自分が購入しようとしているリンゴの個数（数量）を、登録数量として入力する操作を行う。登録数量が入力されたことに応じて、携帯端末装置４０は、入力された登録数量と例えば１個あたりの単価（品目によっては重量単価でもよい）とにより価格を算出する。
バラ売り商品の場合には、商品情報コードにおいて単価の情報を含めてよい。これにより、携帯端末装置４０は、商品情報コードを読み取ることで単価の情報を取得することができる。あるいは、携帯端末装置４０は、商品情報コードから読み取った品目に対応付けられた単価を、取引管理サーバ５０から取得してもよい。また、価格の算出は、携帯端末装置４０から送信された品目と購入数量の情報と、例えば取引管理サーバ５０が記憶する単価の情報とに基づいて、取引管理サーバ５０が行うようにされてもよい。
このように品目、購入数量、価格の情報が取得されることにより、バラ売り商品としてのリンゴの登録が完了する。このように、バラ売り商品の場合には、計量値付け装置１０により商品を計量する必要はない。
上記の量り売り対応売り場では、バラ売り商品が販売されてよい。バラ売り商品は、例えば野菜、果物、魚等の生鮮食品などで単位個数あたりの単価が定められてはいるが、商品に予め商品コードを付しておくことができない商品である。
一例として、店舗がリンゴをバラ売り商品として販売している場合、客は、以下のようにしてリンゴについて商品登録を行うことができる。
この場合、客は、リンゴの商品情報コード３００１を携帯端末装置４０に読み取らせる。これにより、バラ売り商品としてのリンゴが登録対象の品目として設定される。これに伴い、携帯端末装置４０には、例えばバラ売り商品としてのリンゴが登録対象とされたことを示すとともに、登録個数を入力する登録操作画面が表示される。客は、登録操作画面に対して、自分が購入しようとしているリンゴの個数（数量）を、登録数量として入力する操作を行う。登録数量が入力されたことに応じて、携帯端末装置４０は、入力された登録数量と例えば１個あたりの単価（品目によっては重量単価でもよい）とにより価格を算出する。
バラ売り商品の場合には、商品情報コードにおいて単価の情報を含めてよい。これにより、携帯端末装置４０は、商品情報コードを読み取ることで単価の情報を取得することができる。あるいは、携帯端末装置４０は、商品情報コードから読み取った品目に対応付けられた単価を、取引管理サーバ５０から取得してもよい。また、価格の算出は、携帯端末装置４０から送信された品目と購入数量の情報と、例えば取引管理サーバ５０が記憶する単価の情報とに基づいて、取引管理サーバ５０が行うようにされてもよい。
このように品目、購入数量、価格の情報が取得されることにより、バラ売り商品としてのリンゴの登録が完了する。このように、バラ売り商品の場合には、計量値付け装置１０により商品を計量する必要はない。
【0257】
このようにバラ売り商品をセルフ登録する際にも、量り売り商品と同様に、客が陳列されていたバラ売り商品を買い物カゴ８０に収容した場合には、読取不全状況に該当する事象が発生する。つまり、上記のようにバラ売り商品をセルフ登録するようにされている場合には図２１（Ｂ）における時刻ｔ２または時刻ｔ２ｐによりバラ売り商品を買い物カゴ８０に収容するタイミングで読取不全状況に該当する事象が発生する。
【0258】
このようなバラ売り商品のセルフ登録に対しても、先の第１実施形態と同様の読取不全無効化の制御を実行することにより、客がバラ売り商品を買い物カゴ８０に収容した際の読取不全状況の発生の検出を無効化することができる。ただし、バラ売り商品のセルフ登録の場合、図２２のフローチャートにおいては、ステップＳ３０１、Ｓ３０２による第１無効化期間の設定に対応する処理を実行し、ステップＳ３０３、Ｓ３０４については省略されてもよい。
【0259】
また、バラ売り商品のセルフ登録は、第１実施形態における商品登録手順に従って計量値付け装置１０を使用するようにして運用されてもよい。この場合、客は、バラ売り商品とされたリンゴの商品情報コード３００１を携帯端末装置４０に読み取らせるとともに、リンゴを買い物カゴ８０に収容し、計量値付け装置１０に赴く。
客は、赴いた先の計量値付け装置１０の待機画面にて表示されている接続情報コードＣＤを携帯端末装置４０に読み取らせ、携帯端末装置４０を計量値付け装置１０に接続する。客は、値付け操作画面に対する操作により、リンゴを指定する操作を行ったうえで、購入個数を指定する操作を行う。バラ売り商品の場合には、秤台１０９ｂに載せて計量する必要はない。
このような操作に応じて、計量値付け装置１０は、指定された購入個数と、リンゴについて設定された単位個数あたりの単価（個数単価）とに基づいて価格を算出し、計量結果画面を表示する。客は、計量結果画面に対してラベル発行を指示する操作（ラベル発行ボタンＢＴ１５に対する操作）を行って値付け処理結果を確定させるとともに、ラベルを発行させる。客は、発行されたラベルをリンゴが入れられた袋に貼り付ける。
客は、赴いた先の計量値付け装置１０の待機画面にて表示されている接続情報コードＣＤを携帯端末装置４０に読み取らせ、携帯端末装置４０を計量値付け装置１０に接続する。客は、値付け操作画面に対する操作により、リンゴを指定する操作を行ったうえで、購入個数を指定する操作を行う。バラ売り商品の場合には、秤台１０９ｂに載せて計量する必要はない。
このような操作に応じて、計量値付け装置１０は、指定された購入個数と、リンゴについて設定された単位個数あたりの単価（個数単価）とに基づいて価格を算出し、計量結果画面を表示する。客は、計量結果画面に対してラベル発行を指示する操作（ラベル発行ボタンＢＴ１５に対する操作）を行って値付け処理結果を確定させるとともに、ラベルを発行させる。客は、発行されたラベルをリンゴが入れられた袋に貼り付ける。
【0260】
また、バラ売り商品のセルフ登録は、第２実施形態における商品登録手順に従って計量値付け装置１０を使用するように運用されてもよい。
この場合、客は、陳列場所から購入対象のバラ売り商品であるリンゴを取り出して買い物カゴ８０に収容し、計量値付け装置１０に赴く。客は、計量値付け装置１０にて値付け対象の商品としてリンゴを指定する操作を行ったうえで、購入個数を指定する操作を行う。この場合にも、バラ売り商品であるリンゴについては秤台１０９ｂに載せて計量する必要はない。
計量値付け装置１０は、リンゴの個数単価と、指定された購入個数とにより価格を算出し、接続情報コードＣＤを含む計量結果画面を表示させる。客は、携帯端末装置４０に接続情報コードＣＤを読み取らせることで、携帯端末装置４０と計量値付け装置１０とを接続させる。計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０との通信が確立されたことに応じて、今回の値付け処理結果を確定させ、携帯端末装置４０に商品値付け情報を送信するとともに、ラベルを発行する。客は、発行されたラベルをリンゴが入れられた袋に貼り付ける。
この場合、客は、陳列場所から購入対象のバラ売り商品であるリンゴを取り出して買い物カゴ８０に収容し、計量値付け装置１０に赴く。客は、計量値付け装置１０にて値付け対象の商品としてリンゴを指定する操作を行ったうえで、購入個数を指定する操作を行う。この場合にも、バラ売り商品であるリンゴについては秤台１０９ｂに載せて計量する必要はない。
計量値付け装置１０は、リンゴの個数単価と、指定された購入個数とにより価格を算出し、接続情報コードＣＤを含む計量結果画面を表示させる。客は、携帯端末装置４０に接続情報コードＣＤを読み取らせることで、携帯端末装置４０と計量値付け装置１０とを接続させる。計量値付け装置１０は、携帯端末装置４０との通信が確立されたことに応じて、今回の値付け処理結果を確定させ、携帯端末装置４０に商品値付け情報を送信するとともに、ラベルを発行する。客は、発行されたラベルをリンゴが入れられた袋に貼り付ける。
【0261】
上記のように第１実施形態または第２実施形態における商品登録手順に従って計量値付け装置１０を使用してバラ売り商品をセルフ登録する際にも、量り売り商品と同様に、客が陳列されていたバラ売り商品を買い物カゴ８０に収容した場合には、読取不全状況に該当する事象が発生する。また、例えば、客が、買い物カゴ８０に収容されていたバラ売り商品が入っている袋を取り出してラベルを貼り付け、再び買い物カゴ８０にバラ売り商品の入っている袋を収容させた際にも、読取不全状況に該当する事象が発生する。
この場合、先の第１実施形態または第２実施形態と同様の読取不全無効化の制御を実行することにより、客がバラ売り商品を買い物カゴ８０に収容した際の読取不全状況の発生の検出を無効化することができる。
この場合、先の第１実施形態または第２実施形態と同様の読取不全無効化の制御を実行することにより、客がバラ売り商品を買い物カゴ８０に収容した際の読取不全状況の発生の検出を無効化することができる。
【0262】
［第２変形例］
なお、上記各実施形態において、無効化期間の設定については適宜変更されてよい。
例えば、第１実施形態において、セルフ登録の手順として、商品情報コード３００１を携帯端末装置４０に読み取らせてから陳列場所の商品を取り出すようにされていた。このような場合、無効化期間ＴＭ１は、時刻ｔ１から時間Ｔ１を遡った時刻ｔ１０までの期間を除外し、時刻ｔ１から時間Ｔ２を経過した時刻ｔ１１までの期間のみとしてよい。
逆に、セルフ登録の手順として、商品情報コード３００１を携帯端末装置４０に読み取らせる前に陳列場所の商品を取り出すようにされている場合、無効化期間ＴＭ１は、時刻ｔ１から時間Ｔ１を遡った時刻ｔ１０までの期間のみとし、時刻ｔ１から時間Ｔ２を経過した時刻ｔ１１までの期間を除外してよい。
なお、上記各実施形態において、無効化期間の設定については適宜変更されてよい。
例えば、第１実施形態において、セルフ登録の手順として、商品情報コード３００１を携帯端末装置４０に読み取らせてから陳列場所の商品を取り出すようにされていた。このような場合、無効化期間ＴＭ１は、時刻ｔ１から時間Ｔ１を遡った時刻ｔ１０までの期間を除外し、時刻ｔ１から時間Ｔ２を経過した時刻ｔ１１までの期間のみとしてよい。
逆に、セルフ登録の手順として、商品情報コード３００１を携帯端末装置４０に読み取らせる前に陳列場所の商品を取り出すようにされている場合、無効化期間ＴＭ１は、時刻ｔ１から時間Ｔ１を遡った時刻ｔ１０までの期間のみとし、時刻ｔ１から時間Ｔ２を経過した時刻ｔ１１までの期間を除外してよい。
【0263】
また、例えば、セルフ登録の手順により、陳列場所から商品を取り出す際には買い物カゴ８０に収容されることがないようにされているのであれば、第１実施形態における無効化期間ＴＭ１については設定しないようにされてよい。また、第２実施形態の場合には、時間Ｔ１１に対応する期間を除外して、時間Ｔ１２に対応する期間による無効化期間ＴＭ１１を設定するようにされてよい。
逆に、セルフ登録の手順により、値付け処理結果が確定された後においては買い物カゴ８０に商品が収容されることがないようにされているのであれば、第１実施形態における無効化期間ＴＭ２については設定しないようにされてよい。また、第２実施形態の場合には、時間Ｔ１２に対応する期間を除外して、時間Ｔ１１に対応する期間による無効化期間ＴＭ１１を設定するようにされてよい。
逆に、セルフ登録の手順により、値付け処理結果が確定された後においては買い物カゴ８０に商品が収容されることがないようにされているのであれば、第１実施形態における無効化期間ＴＭ２については設定しないようにされてよい。また、第２実施形態の場合には、時間Ｔ１２に対応する期間を除外して、時間Ｔ１１に対応する期間による無効化期間ＴＭ１１を設定するようにされてよい。
【0264】
［第３変形例］
本変形例では、セルフ登録の手順として、例えば図２１（Ａ）の時刻ｔ１にて商品情報コード３００１を読み取らせた後において陳列場所から取り出した商品が買い物カゴ８０に収容される可能性があるが、時点ｔ１以前では買い物カゴ８０に商品が収容されることはないようにされている場合を例に挙げる。
このような場合、第１無効期間ＴＭ１については、商品が買い物カゴ８０に収容されるタイミングは、商品情報コード３００１が読み取られる時刻ｔ１から、接続情報コードＣＤが読み取られる時刻ｔ３までの間として設定してよい。このように第１無効期間ＴＭ１を設定すれば、本変形例のセルフ登録の手順のもとでは、客が陳列場所から取り出した商品を買い物カゴ８０に収容したことに応じた読取不全状況の発生の検出を確実に無効化することができる。
なお、第２無効期間ＴＭ２については、図２１（Ｂ）と同様に設定されてよい。
本変形例では、セルフ登録の手順として、例えば図２１（Ａ）の時刻ｔ１にて商品情報コード３００１を読み取らせた後において陳列場所から取り出した商品が買い物カゴ８０に収容される可能性があるが、時点ｔ１以前では買い物カゴ８０に商品が収容されることはないようにされている場合を例に挙げる。
このような場合、第１無効期間ＴＭ１については、商品が買い物カゴ８０に収容されるタイミングは、商品情報コード３００１が読み取られる時刻ｔ１から、接続情報コードＣＤが読み取られる時刻ｔ３までの間として設定してよい。このように第１無効期間ＴＭ１を設定すれば、本変形例のセルフ登録の手順のもとでは、客が陳列場所から取り出した商品を買い物カゴ８０に収容したことに応じた読取不全状況の発生の検出を確実に無効化することができる。
なお、第２無効期間ＴＭ２については、図２１（Ｂ）と同様に設定されてよい。
【0265】
［第４変形例］
第１実施形態においては、携帯端末装置４０が商品情報コード３００１を読み取ったことをトリガとして無効化期間ＴＭ１を設定し、この後に、接続情報コードＣＤを読み取ったことをトリガとして無効化期間ＴＭ２を設定するようにされている。
携帯端末装置４０により商品情報コード３００１、接続情報コードＣＤを読み取らせる際には、客は、ホルダ７１に置かれていた携帯端末装置４０を手に持って、商品情報コード３００１、接続情報コードＣＤが撮像可能な状態とする。つまり、携帯端末装置４０が商品情報コード３００１、接続情報コードＣＤを読み取る際には、ホルダ７１から取り出されるようにして動くことになる。
第１実施形態においては、携帯端末装置４０が商品情報コード３００１を読み取ったことをトリガとして無効化期間ＴＭ１を設定し、この後に、接続情報コードＣＤを読み取ったことをトリガとして無効化期間ＴＭ２を設定するようにされている。
携帯端末装置４０により商品情報コード３００１、接続情報コードＣＤを読み取らせる際には、客は、ホルダ７１に置かれていた携帯端末装置４０を手に持って、商品情報コード３００１、接続情報コードＣＤが撮像可能な状態とする。つまり、携帯端末装置４０が商品情報コード３００１、接続情報コードＣＤを読み取る際には、ホルダ７１から取り出されるようにして動くことになる。
【0266】
そこで、携帯端末装置４０は、商品情報コード３００１、接続情報コードＣＤを読み取ったことを無効化期間ＴＭ１、ＴＭ２の設定のトリガとするのに代えて、ホルダ７１から取り出されるときに応じた自己の動きを検出したことをトリガとしてよい。
この場合、携帯端末装置４０は、ジャイロセンサや角速度センサ等による動きセンサを備えるようにされてよい。そのうえで、携帯端末装置４０は、動きセンサにより１回目の動きを検出したことに応じて無効化期間ＴＭ１を設定し、１回目の動きを検出した時点から一定時間以内に２回目の動きを検出したことに応じて無効化期間ＴＭ２を設定してよい。
また、第２実施形態において、携帯端末装置４０は、動きセンサにより動きを検出したことに応じて無効化期間ＴＭ１１を設定してよい。
この場合、携帯端末装置４０は、ジャイロセンサや角速度センサ等による動きセンサを備えるようにされてよい。そのうえで、携帯端末装置４０は、動きセンサにより１回目の動きを検出したことに応じて無効化期間ＴＭ１を設定し、１回目の動きを検出した時点から一定時間以内に２回目の動きを検出したことに応じて無効化期間ＴＭ２を設定してよい。
また、第２実施形態において、携帯端末装置４０は、動きセンサにより動きを検出したことに応じて無効化期間ＴＭ１１を設定してよい。
【0267】
［第５変形例］
上記各実施形態では、携帯端末装置４０が量り売り商品の商品コードの読み取り、または計量値付け装置対応の接続情報コードの読み取りを行ったことに応じて、特に制限無く、無効化期間が設定されている。
これに対して、本変形例では、携帯端末装置４０が量り売り商品の商品情報コードの読み取り、または計量値付け装置対応の接続情報コードの読み取りを行っても、無効化期間を設定しない場合があるようにされてよい。このためには、例えば、携帯端末装置４０は、量り売り商品の商品情報コードの読み取り、または計量値付け装置対応の接続情報コードの読み取りを行った場合に、例えば乱数の発生などにより一定の確率のもとで、無効化期間を設定するか否かを判定するようにしてよい。
無効化期間が設定されない場合には、客が量り売り商品を買い物カゴ８０に入れることに応じて非スキャン投入としての読取不全状況が発生し、保留商品として登録されるので、店員が応対して保留解除の操作を行うことになる。このため、本変形例のように一定確率で無効化期間が設定されないようにすれば、例えば悪意のある客が量り売り商品を登録するふりをしただけで買い物カゴ８０に入れ、そのまま購入しないような不正行為を抑止できる。
上記各実施形態では、携帯端末装置４０が量り売り商品の商品コードの読み取り、または計量値付け装置対応の接続情報コードの読み取りを行ったことに応じて、特に制限無く、無効化期間が設定されている。
これに対して、本変形例では、携帯端末装置４０が量り売り商品の商品情報コードの読み取り、または計量値付け装置対応の接続情報コードの読み取りを行っても、無効化期間を設定しない場合があるようにされてよい。このためには、例えば、携帯端末装置４０は、量り売り商品の商品情報コードの読み取り、または計量値付け装置対応の接続情報コードの読み取りを行った場合に、例えば乱数の発生などにより一定の確率のもとで、無効化期間を設定するか否かを判定するようにしてよい。
無効化期間が設定されない場合には、客が量り売り商品を買い物カゴ８０に入れることに応じて非スキャン投入としての読取不全状況が発生し、保留商品として登録されるので、店員が応対して保留解除の操作を行うことになる。このため、本変形例のように一定確率で無効化期間が設定されないようにすれば、例えば悪意のある客が量り売り商品を登録するふりをしただけで買い物カゴ８０に入れ、そのまま購入しないような不正行為を抑止できる。
【0268】
［第６変形例］
上記実施形態は、量り売り商品（及びバラ売り商品）の登録に対応して無効化期間を設定している。無効化期間の設定は、量り売り商品以外の通常に商品コードが貼り付けられた商品（以下、通常商品とも記載する）の登録に際して設定されてよい。
通常商品の場合、登録に応じた客の典型的な行為としては、商品棚から通常商品を取り出し、取りだした商品の商品コードを携帯端末装置４０に読み取らせると、通常商品を買い物カゴ８０に収容する、という流れになる。しかしながら、現実では、このような商品の登録に応じた行為のパターンは多様であって予測も難しい。このため、客が不正を行う意図がないのにもかかわらず、たまたまそのときに客が行った登録に関する行為について非スキャン投入であると判定されてしまう可能性がある。
具体例として、客が商品コードを読み取らせた後、何らかの理由で商品を買い物カゴ８０に収容するまでに或る程度の時間が空いてしまったような場合には、買い物カゴ８０に商品を収容した際に非スキャン投入であると判定される場合がある。また、商品コードを読み取らせてから標準的な時間内に買い物カゴ８０に商品を収容したものの、収容してから買い物カゴ８０内で商品を動かして整理したような場合には、整理しているときの撮像画像の変化に応じて非スキャン投入であると判定される場合がある。
上記実施形態は、量り売り商品（及びバラ売り商品）の登録に対応して無効化期間を設定している。無効化期間の設定は、量り売り商品以外の通常に商品コードが貼り付けられた商品（以下、通常商品とも記載する）の登録に際して設定されてよい。
通常商品の場合、登録に応じた客の典型的な行為としては、商品棚から通常商品を取り出し、取りだした商品の商品コードを携帯端末装置４０に読み取らせると、通常商品を買い物カゴ８０に収容する、という流れになる。しかしながら、現実では、このような商品の登録に応じた行為のパターンは多様であって予測も難しい。このため、客が不正を行う意図がないのにもかかわらず、たまたまそのときに客が行った登録に関する行為について非スキャン投入であると判定されてしまう可能性がある。
具体例として、客が商品コードを読み取らせた後、何らかの理由で商品を買い物カゴ８０に収容するまでに或る程度の時間が空いてしまったような場合には、買い物カゴ８０に商品を収容した際に非スキャン投入であると判定される場合がある。また、商品コードを読み取らせてから標準的な時間内に買い物カゴ８０に商品を収容したものの、収容してから買い物カゴ８０内で商品を動かして整理したような場合には、整理しているときの撮像画像の変化に応じて非スキャン投入であると判定される場合がある。
【0269】
そこで、本変形例としては、通常商品に対応する登録に際して無効化期間を設定するようにされる。一具体例として、通常商品の商品コードを携帯端末装置４０が読み取ったタイミングから一定時間が経過するまで無効化期間を設定するようにされてよい。これにより、上記のような非スキャン投入であるとの誤判定を回避可能になる。
【0270】
本変形例における無効化期間の長さは商品、客等に応じて変更されてよい。例えば、サイズが大きかったり重かったりする商品については買い物カゴ８０に収容するのに、他の商品よりも時間を要する。そこで、例えば商品情報における設定に基づいて、このようなサイズが大きかったり重量のある商品については、標準よりも長い無効化期間が設定されるようにしてよい。また、例えば会員情報等に基づいて客の年齢が一定以上である場合には、標準よりも長い無効化期間を設定してよい。
【0271】
［第７変形例］
なお、上記実施形態及び変形例等において、携帯端末装置４０、計量値付け装置１０、精算装置２０等が実行する処理の一部を、取引管理サーバ５０等の上位装置が実行するようにされてよい。
上記のような態様の１つとして、本実施形態の販売システムにおいてシンクライアントシステムの構成が備えられてよい。
一例として、取引管理サーバ５０あるいは他のサーバがシンクライアント対応のサーバ（例えば、クラウドサーバ）として構成され、携帯端末装置４０、計量値付け装置１０、精算装置２０等は、シンクライアントとして機能するようにされてよい。この場合、携帯端末装置４０、計量値付け装置１０、精算装置２０等のシンクライアント端末は、撮像画像や、自己に対して行われる操作に応じたコマンド等の情報をクラウドサーバに送信する。クラウドサーバはシンクライアント端末から受信した情報に応答して処理を実行し、処理結果が反映された画面等としての画像データあるいはウェブページデータをシンクライアント端末に送信してよい。シンクライアント端末としての携帯端末装置４０、計量値付け装置１０、精算装置２０等は、画像ビューワあるいはウェブブラウザにより、送信された画像データやウェブページデータを表示する。
上記実施形態のもとでは、例えばシンクライアント端末である携帯端末装置４０が撮像画像をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバが受信した撮像画像に基づいて、商品登録処理、読取不全状況の発生の検出、読取不全無効化の制御等を実行してよい。
なお、上記実施形態及び変形例等において、携帯端末装置４０、計量値付け装置１０、精算装置２０等が実行する処理の一部を、取引管理サーバ５０等の上位装置が実行するようにされてよい。
上記のような態様の１つとして、本実施形態の販売システムにおいてシンクライアントシステムの構成が備えられてよい。
一例として、取引管理サーバ５０あるいは他のサーバがシンクライアント対応のサーバ（例えば、クラウドサーバ）として構成され、携帯端末装置４０、計量値付け装置１０、精算装置２０等は、シンクライアントとして機能するようにされてよい。この場合、携帯端末装置４０、計量値付け装置１０、精算装置２０等のシンクライアント端末は、撮像画像や、自己に対して行われる操作に応じたコマンド等の情報をクラウドサーバに送信する。クラウドサーバはシンクライアント端末から受信した情報に応答して処理を実行し、処理結果が反映された画面等としての画像データあるいはウェブページデータをシンクライアント端末に送信してよい。シンクライアント端末としての携帯端末装置４０、計量値付け装置１０、精算装置２０等は、画像ビューワあるいはウェブブラウザにより、送信された画像データやウェブページデータを表示する。
上記実施形態のもとでは、例えばシンクライアント端末である携帯端末装置４０が撮像画像をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバが受信した撮像画像に基づいて、商品登録処理、読取不全状況の発生の検出、読取不全無効化の制御等を実行してよい。
【0272】
［第８変形例］
なお、上記各実施形態、各変形例は適宜組み合わされてよい。
なお、上記各実施形態、各変形例は適宜組み合わされてよい。
【0273】
＜実施形態の総括＞
［技術分野］
本発明は、商品販売データ処理システムに関する。
［背景技術］
カメラを搭載した携帯端末を用いて顧客自ら商品を登録するシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
［先行技術文献］
［特許文献］
［特許文献１］特開２０１８－１４７２５２号公報
［発明の概要］
［発明が解決しようとする課題］
上記のように携帯端末を用いて客自らが商品を登録するシステムでは、商品の登録に際して客による不正行為を判定できるようにすることが好ましい。しかしながら、商品登録の状況によっては、客がしかるべき手順で登録に関する作業を行っているにもかかわらず、不正行為として判定される場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、商品登録における客の状況に応じて適切な不正行為の判定が行われるようにすることを目的とする。
［技術分野］
本発明は、商品販売データ処理システムに関する。
［背景技術］
カメラを搭載した携帯端末を用いて顧客自ら商品を登録するシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
［先行技術文献］
［特許文献］
［特許文献１］特開２０１８－１４７２５２号公報
［発明の概要］
［発明が解決しようとする課題］
上記のように携帯端末を用いて客自らが商品を登録するシステムでは、商品の登録に際して客による不正行為を判定できるようにすることが好ましい。しかしながら、商品登録の状況によっては、客がしかるべき手順で登録に関する作業を行っているにもかかわらず、不正行為として判定される場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、商品登録における客の状況に応じて適切な不正行為の判定が行われるようにすることを目的とする。
【0274】
［課題を解決するための手段］
（１）以上説明したように本実施形態の一態様は、店舗にて客が操作する携帯端末（例えば、携帯端末装置４０）により商品を登録する商品販売データ処理システム（販売システム）であって、コードを読み取る読取手段と、前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段と、前記読取手段により所定のコード（商品情報コード３００１、接続情報コードＣＤ）が読み取られたタイミングに基づいて、前記読取不全状況の発生に応じた読取不全状況の検出が無効となる結果を生じさせる無効化制御（ステップＳ３０１～Ｓ３０４、Ｓ４０１～Ｓ４０５、Ｓ５０１～Ｓ５０５）を行う無効化手段とを備える商品販売データ処理システムである。
（１）以上説明したように本実施形態の一態様は、店舗にて客が操作する携帯端末（例えば、携帯端末装置４０）により商品を登録する商品販売データ処理システム（販売システム）であって、コードを読み取る読取手段と、前記コードのうちの商品コードの読み取りが前記読取手段により行われていない商品が客によって確保される読取不全状況の発生を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された読取不全状況に関する情報の表示を行う表示手段と、前記読取手段により所定のコード（商品情報コード３００１、接続情報コードＣＤ）が読み取られたタイミングに基づいて、前記読取不全状況の発生に応じた読取不全状況の検出が無効となる結果を生じさせる無効化制御（ステップＳ３０１～Ｓ３０４、Ｓ４０１～Ｓ４０５、Ｓ５０１～Ｓ５０５）を行う無効化手段とを備える商品販売データ処理システムである。
【0275】
上記構成によれば、例えば量り売り商品（またはバラ売り商品）の売り場にて、商品情報コード３００１や接続情報コードＣＤが読み取られた場合には、読取不全状況の発生についての検出が無効となる結果を生じさせることができる。ここで、読取不全状況の発生についての検出が無効となる結果を生じさせるとは、一旦、検出された読取不全状況の発生を無効とすることも含む。
これにより、商品登録における客の状況に応じて適切な不正行為の判定が行われるようにすることができる。
これにより、商品登録における客の状況に応じて適切な不正行為の判定が行われるようにすることができる。
【0276】
（２）本実施形態の一態様は、（１）に記載の商品販売データ処理システムであって、前記所定のコードは、量り売り商品またはバラ売り商品を特定する商品情報コードであり、前記無効化手段は、前記読取手段により前記商品情報コードが読み取られた時点を基準とする所定時間前までにおける前記読取不全状況の発生と、所定時間後までにおける前記読取不全状況の発生との少なくとも一方に対して前記無効化制御を適用する（ステップＳ３０１、Ｓ３０２、Ｓ４０１～Ｓ４０５、Ｓ５０１～Ｓ５０５）。
【0277】
上記構成によれば、携帯端末装置４０が商品の陳列場所にて設けられた商品情報コード３００１を読み取ったことに応じて、客が陳列場所から取り出した商品を買い物カゴ８０に収容させたとしても、読取不全状況として扱わないようにすることができる。
【0278】
（３）本実施形態の一態様は、（１）または（２）に記載の商品販売データ処理システムであって、前記所定のコードは、量り売り商品またはバラ売り商品の値付け処理を行う装置を特定する装置コード（接続情報コードＣＤ）であり、前記無効化手段は、前記読取手段により前記装置コードが読み取られた時点を基準とする所定時間前までにおける前記読取不全状況の発生と、所定時間後までにおける前記読取不全状況の発生との少なくとも一方に対して前記無効化制御を適用する（ステップＳ３０３、Ｓ３０４、Ｓ４０１～Ｓ４０５、Ｓ５０１～Ｓ５０５）。
【0279】
接続情報コードＣＤによっては、携帯端末装置４０と接続する計量値付け装置１０が一意に特定されることから、装置を特定する装置コードとしての機能を有する。
上記構成によれば、携帯端末装置４０が計量値付け装置１０と接続するための接続情報コードＣＤを読み取ったことに応じて、客が、例えば値付けが済んでラベルを貼り付けた商品を買い物カゴ８０に収容させたとしても、読取不全状況として扱わないようにすることができる。
上記構成によれば、携帯端末装置４０が計量値付け装置１０と接続するための接続情報コードＣＤを読み取ったことに応じて、客が、例えば値付けが済んでラベルを貼り付けた商品を買い物カゴ８０に収容させたとしても、読取不全状況として扱わないようにすることができる。
【0280】
（４）本実施形態の一態様は、（１）から（３）のいずれか１つに記載の商品販売データ処理システムであって、前記所定のコードは、量り売り商品またはバラ売り商品を特定する商品コードと、量り売り商品またはバラ売り商品の値付け処理を行う装置を特定する装置コードとを含み、前記無効化手段は、前記読取手段により前記商品コードが読み取られた時点から前記装置コードが読み取られた時点までにおける前記読取不全状況の発生に対して無効化処理を適用する。
【0281】
上記構成によれば、商品情報コード３００１を読み取らせた後において、客が陳列場所から取り出した商品を買い物カゴ８０に収容させた事象を、確実に読取不全状況として扱わないようにすることができる。
【0282】
（５）本実施形態の一態様は、（１）から（４）のいずれか１つに記載の商品販売データ処理システムであって、前記読取手段は、客が携帯端末にコードを読み取らせる読取動作を撮像手段（撮像部４０８）により撮像した撮像画像からコードを読み取り、前記検出手段は、客により確保された商品を撮像するように設けられた撮像手段により得られた撮像画像の変化に基づいて前記読取不全状況の発生を検出する。
【0283】
上記構成では、読取手段が、撮像手段が撮像して得られた撮像画像であって客が携帯端末にコードを読み取らせる読取動作を撮像した撮像画像からコードを読み取る。また、検出手段は、客により確保された商品を撮像するように設けられた撮像手段の撮像により得られた撮像画像の変化に基づいて読取不全状況の発生を検出する。
このような構成により、携帯端末装置４０が備える撮像部４０８により撮像して得られた撮像画像に基づいて、コードの読み取りと、読取不全状況の発生の検出とを行うことが可能となる。
このような構成により、携帯端末装置４０が備える撮像部４０８により撮像して得られた撮像画像に基づいて、コードの読み取りと、読取不全状況の発生の検出とを行うことが可能となる。
【0284】
なお、上述の計量値付け装置１０、携帯端末装置４０、取引管理サーバ５０などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の計量値付け装置１０、携帯端末装置４０、取引管理サーバ５０などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやＷＡＮ、ＬＡＮ、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ－ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、ＣＤ－ＲＯＭ等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ（ＲＡＭ）のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であってもよい。
【符号の説明】
【0285】
１０（１０－１、１０－２、１０－３） 計量値付け装置、２０（２０－１、２０－２） 精算装置、３０ 管理装置、４０ 携帯端末装置、５０ 取引管理サーバ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】