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特開2024-180701食器かごに取り付けられる食器ホルダーおよびこれを備えた食器洗い機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180701
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】食器かごに取り付けられる食器ホルダーおよびこれを備えた食器洗い機
(51)【国際特許分類】
   A47L 15/50 20060101AFI20241219BHJP
【FI】
A47L15/50
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024186537
(22)【出願日】2024-10-23
(62)【分割の表示】P 2020120355の分割
【原出願日】2020-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100151378
【弁理士】
【氏名又は名称】宮村 憲浩
(74)【代理人】
【識別番号】100157484
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 智之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 百合菜
(57)【要約】
【課題】本開示は、筒状の食器を安定して支持し、転倒を抑制しながら洗浄する食器ホルダーおよびこれを備える食器かごを提供する。
【解決手段】本開示における食器かごは、略水平方向に延びる部材で構成される食器ホルダーを備えた食器かごにおいて、 前記食器ホルダーが前記食器かごの外枠淵部に固定され、 前記食器ホルダーは筒状の食器の筒部を略垂直状態に規制するよう構成されたものである。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略水平方向に延びる部材で構成される食器ホルダーを備えた食器かごにおいて、
前記食器ホルダーが前記食器かごの外枠淵部に固定され、
前記食器ホルダーは筒状の食器の筒部を略垂直状態に規制するよう構成された、
食器かご。
【請求項2】
前記食器ホルダーは、前記筒状の食器の筒部を規制する略円環状部または略円弧状部を備えた、
請求項1に記載の食器かご。
【請求項3】
前記食器ホルダーは、固定されている前記食器かごの外枠淵部から着脱可能に構成される、
請求項1または2に記載の食器かご。
【請求項4】
前記食器ホルダーは、固定されている前記食器かごの外枠淵部を軸として回動可能に構成される、
請求項1~3のいずれか1項から3に記載の食器かご。
【請求項5】
前記食器ホルダーは、前記食器かごの側面に沿う位置まで回動し、前記食器かごの側面に収納可能である、
請求項4に記載の食器かご。
【請求項6】
前記食器ホルダーは、前記筒状の食器の筒部を規制する略円環状部を備え、前記食器ホルダーの有する前記略円環状部材は互いに接続される2つ以上の部材から成り、
前記部材のうちリング状部材が前記食器かごの外枠淵部に固定されたリング支持部材に向かって折り畳まれ、
略半円形状になるように回動可能に構成される、
請求項1に記載の食器かご。
【請求項7】
前記食器ホルダーは、
筒状の食器の筒部を略垂直状態に規制する水平状態と、
前記略円環状部材が前記半円形状に折りたたまれ、前記食器かごの側面に収納された鉛直状態と、
のそれぞれの状態維持が可能に構成される、
請求項6に記載の食器かご。
【請求項8】
前記食器ホルダーが前記食器かごの側面に収納された状態のとき、前記食器ホルダーがストッパーを備え、前記食器かごの側面に固定されるよう構成された、請求項5に記載の食器かご。
【請求項9】
食器かごの底部かつ水平状態の前記食器ホルダーの下方にピンを有し、前記食器ホルダーおよび前記ピンは、筒状の食器の筒部を傾斜させて規制するよう構成された請求項1~8のいずれか1項に記載の食器かご。
【請求項10】
前記食器かごを備えることを特徴とする、
請求項1~9のいずれか1項に記載の食器洗い機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、食器かごに取り付けられる食器ホルダーおよびこれを備える食器洗い機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、食器支持機能を有する回動可能な樹脂ピンが配置され、保持する食器の形状寸法の制約を少なくした食器かごを開示する。この食器かごは、回動可能な支持ピンを有し、支持ピンが回動途中でも自立可能に構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-36707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、食器洗い機に収容され、筒状食器を安定して支持し、転倒を抑制しながら洗浄する食器ホルダーを備える食器かごを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における食器かごは、略水平方向に延びる部材で構成される食器ホルダーを備え、食器ホルダーが食器かごの外枠淵部に固定され、食器ホルダーは筒状の食器の筒部を略垂直状態に規制するよう構成したものである。
【発明の効果】
【0006】
本開示における食器かごは、(作用)筒状の食器を安定して支持し、転倒を抑制しながら洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態1における水平状態の食器ホルダーを備え筒状の食器が配置された食器洗い機の正面図
図2】実施の形態1における食器洗い機の外観斜視図
図3】実施の形態1における水平状態の食器ホルダーを備える食器かごの外観斜視図
図4】実施の形態1における水平状態の略円環状食器ホルダーの要部拡大図
図5】実施の形態1における水平状態の食器ホルダーを備える食器かごの平面図
図6】実施の形態1における水平状態の略半円状食器ホルダーの要部拡大図
図7】実施の形態1における水平状態の食器ホルダーに筒状の食器を配置した食器かごの外観斜視図
図8】実施の形態1における半折り畳み状態の略円環状食器ホルダーの要部拡大図
図9】実施の形態1における鉛直状態の略円環状食器ホルダーの要部拡大図
図10】実施の形態1における鉛直状態の略半円状食器ホルダーの要部拡大図
図11】実施の形態1における食器ホルダーに直径の異なる筒状の食器を2つ配置した食器かごの外観斜視図
図12】実施の形態1における鉛直状態の食器ホルダーを備える食器かごの外観斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、食器かごに食器支持機能を有する回動可能な樹脂ピンが配置され、支持ピンが回動途中でも自立可能に構成される技術があった。これにより、配置収容できる食器の形状寸法の制約が少なくなり、食器を効率よく配置収容し洗浄することができる。
【0009】
しかしながら、食器かごに配置される樹脂ピンは、食器をひっかけるか、押さえて固定する特性を持つ。そのため、筒状の食器を安定して支持することが困難であった。また、筒状の食器を伏せ置きすると、水圧で倒れてしまうことを発明者らは発見し、本開示の主題を構成するに至った。
【0010】
そこで本開示は、筒状食器を安定して支持し、転倒を抑制しながら洗浄する、食器かごに取り付けられる食器ホルダーを備える食器かごを提供する。
【0011】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0012】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0013】
(実施の形態1)
以下、図1図12を用いて、実施の形態1を説明する。
【0014】
[1-1.構成]
[1-1-1.食器洗い機の構成]
図1は、水平状態の食器ホルダーを備え筒状の食器が配置された、食器洗い機の前面のフタを模式的に取り払った図である。図1において、食器洗い機1は、食器洗い機1内の後面に食器類を洗浄する洗浄手段としてノズル11を備えている。また、食器洗い機1内の底部には洗浄手段として、回転ノズル(図示せず)を備えている。また食器かご3が上段と下段にそれぞれ収納されている。この食器かご3の下段には、筒状の食器2が配置されている。
【0015】
図1において、食器洗い機の前面には前面開口部10が形成され、食器洗い機の外観斜視図である図2には、この前面開口部10を閉成する上フタ12と下フタ13とを備える様子が示される。上フタ12と下フタ13とは開閉自在に構成され、食器の洗浄時は前面開口部10を覆うことで洗浄水が食器洗い機から飛び出さないようにしている。
【0016】
食器の洗浄時は、水道水などで食器洗い機内に洗浄水が貯められ、図示しない洗浄ポンプによってノズル11に洗浄水をくみ上げ、ノズル11や図示しない回転ノズルから噴射された洗浄水が食器かご3に配置収容された食器にあたることで食器を洗浄する構成となっている。
【0017】
[1-1-2.食器かごの構成]
図3において、食器かご3は、食器かご3の外側上部で水平方向に延びる条体である外枠淵部31と食器かご3の外側上部から外側下部にわたって垂直方向に延びる条体である外枠側部32と食器かご3の外側底部で水平方向に延びる条体である外枠底部33と食器を支持するための波型ピン34と外枠底部33から上方斜め方向に延び食器を支持するための支持ピン35と略円環状ホルダー4と略半円状ホルダー5とを備える。食器かご3は
外枠淵部31と外枠側部32と外枠底部33との条体(棒状部材)で形作られている。波型ピン34と支持ピン35は、食器かご3の外枠底部33上に配置される。この波型ピン34や支持ピン35により、食器類を配置収容しやすくなっている。
【0018】
略円環状ホルダー4と略半円状ホルダー5は、食器かご3の前側に設置され、外枠淵部31を軸として食器かご3対して垂直にホルダーを起こすような向きに回動可能に取り付けられる。
【0019】
[1-1-3.食器ホルダーの構成]
(略円環状ホルダー4の水平状態)
次に図4を用いて、水平状態にある略円環状ホルダー4の構造を説明する。なお、図4では、構造を見やすくするために波型ピン34を省略している。略円環状ホルダー4は、おもにリング状部材41とリング支持部材42a、42bと嵌合部44とを有している。
【0020】
嵌合部44は、図9にあるように、外枠淵部31の太さの棒状部材がはめられる程度の幅の溝441を有しており、外枠淵部31の一部に着脱可能かつ回動可能にはめ込まれる。リング支持部材42a、42bはそれぞれ嵌合部44の左右に位置し、略円環状ホルダー4が水平状態を維持できるように、それぞれ外枠淵部31の太さの棒状部材にひっかかる側部ツメ43a、43bを有している。このようにして略円環状ホルダー4は食器かご3に対して水平状態に支持される。
【0021】
リング支持部材42a、42bはそれぞれ水平に、かつ嵌合部44に対しては直角方向に伸びている。リング支持部材42a、42bが有するリング支持部材結合部421a、421bおよび、リング状部材41が有するリング状部材結合部411a、411bにより、リング状部材41とリング支持部材42a、42bとが結合され、これらの構成により全体が略円環状の形状を形成する。この略円環状ホルダー内に筒状の食器を配置することにより、筒状の食器を規制しながら洗浄することができる。
【0022】
なお筒状の食器とは、ここでは、コップや湯飲みなどの有底のものであってもよいし、円筒のものでも角筒状のものであってもよいし、底のない筒状の食器や調理具等であってもよい。
【0023】
続いて構造の詳細を図4図5図11を用いて説明する。略円環状ホルダー4が水平状態にあるとき、リング状部材41は上方に向けて凸部を有す円弧状突起45を有する。また嵌合部44は略円環状ホルダー4の形成する円の内側に伸びる円弧状の枠体部材である直径調節部材46を有する。直径調節部材46枠内は円弧状穴部461が形成されており、円弧状穴部461は円弧状突起45とは、後述する略円環状ホルダー4の半折り畳み状態で合致するように、略同じ大きさに構成される。
【0024】
この直径調節部材46は外枠淵部31を軸として図4の水平状態から上方に回動可能である。筒状の食器の直径が小さいときには直径調節部材46を水平状態とし、筒状の食器の直径が大きいときには直径調節部材46を上方に回動しておくことで、略円環状ホルダー4内で筒状の食器が、がたつくことを抑制しながら、筒状の食器それぞれに合ったサイズ規制をして洗浄することができる。
【0025】
図11によれば、直径調節部材46Xは外枠淵部31を軸として上方に回動した状態であり、一方、直径調節部材46Yは水平状態である。このとき上方に回動された状態にある直径調節部材46Xは、水平状態にある直径調節部材46Yに比べて筒部の直径が大きい食器を規制することができる。
【0026】
ひとつずつ略円環状ホルダー4に合った大きさの筒状の食器を載置する設定とするときは、嵌合部44はこの直径調節部材46を有していなくてもよい。さらに、直径調節部材46は、筒状の食器を安定的に載置する手段の一つであり、直径調節をするための部材は、この形に限らない。
【0027】
図5は同食器かごの平面図である。略円環状ホルダー4が配置された食器かご3の底面に、凹凸を含む波型ピン34が位置しているとき、筒状の食器2は略円環状ホルダーに筒部21を略垂直状態に規制され、開口部22が波型ピンの凹凸に規制されるため、略円環状ホルダー4のみ使用時に比べて安定度が増す。そのため図5のように、波型ピン34などの食器規制部材の凹凸を食器かご3の底面に配置してもよい。
【0028】
(略半円状ホルダー5の水平状態)
次に図6を用いて、水平状態にある略半円状ホルダー5の構造を説明する。略半円状ホルダー5は、おもにアーム状部材51a、51bとひっかけ部52と側部ツメ53a、53bと嵌合部54を有している。
【0029】
アーム状部材51a、51bは筒状の食器2を規制しやすいように、それぞれの先端が互いに向き合うように軽く曲げられている。このアーム状部材を有する略半円状ホルダー5内に筒状の食器を配置することにより、筒状の食器を規制しながら洗浄することができる。
【0030】
このアーム状部材51a、51bで筒状の食器2を規制することで、円環状や直径サイズなどにこだわることなく、略円環状ホルダー4よりさらに様々な形状や大きさの筒状食器の保持や規制に対応できる。
【0031】
ひっかけ部52は、アーム状部材51bに隣接してアーム状部材51a、51bにより円弧状が形成されている場所とは反対側(外側)にアーム状部材51bと略同方向に伸びて形成される。このひっかけ部52には、水筒のパッキンを引っ掛けたり、細長い食器類などを立てかけるなどの際に有用である。なおこの構成は用途に合わせて複数設置したりあるいは無くしたりしてもよい。
【0032】
図10にあるように嵌合部54は、外枠淵部31の太さの棒状部材がはめられる程度の幅の溝541を有しており、外枠淵部31の一部に着脱可能かつ回動可能にはめ込まれる。嵌合部54の左右には、略半円状ホルダー5が水平状態を維持できるように、それぞれ外枠淵部31の太さの棒状部材にひっかかる側部ツメ53a、53bを有している。このようにして略半円状ホルダー5は食器かご3に水平状態に支持される。
【0033】
また、嵌合部54は略半円状ホルダー5の形成する略半円の内側に伸びる円弧状の枠体部材である直径調節部材55を有する。直径調節部材55枠内は円弧状穴部551が形成されている。この直径調節部材55は外枠淵部31を軸として図6の水平状態から上方に回動可能である。筒状の食器の直径が小さいときには直径調節部材55を水平状態とし、筒状の食器の直径が大きいときには直径調節部材55を上方に回動し収納しておくことで、略半円状ホルダー5内で筒状の食器が、がたつくことを抑制しながら、筒状の食器それぞれに合ったサイズ規制をして洗浄することができる。
【0034】
(食器ホルダーの筒状の食器規制状態)
図7は、実際に筒状の食器2を略円環状ホルダー4および略半円状ホルダー5で規制したときの図である。この図のように、筒状の食器2が奥まで洗浄および乾燥されやすいように、筒状の食器2が規制されたときに食器かご3の内側に向かって筒状の食器2の開口部22が垂直より少し傾くよう、波型ピン34が配置されているとさらに好ましい。ここ
では、筒状の食器が垂直状態および垂直状態から少し傾いている状態を略垂直状態に規制されているものとする。なお、ここでの食器の筒部21の略垂直状態とは、少なくとも食器2の開口部22が下方または斜め下方に向けられている状態のことをいう。なお、洗浄時の筒状の食器2の規制はこの形態が好ましいが、波型ピン34は異なる配置にあってもよい。また、筒状の食器2が略円環状ホルダー4や外枠底部33等によって規制可能であれば、食器かご3は波型ピン34を有していなくてもよい。
【0035】
図7にあるように、外枠底部33は立てかけピン6を有していてもよい。立てかけピン6があると、波型ピン34がなくとも、筒状の食器2が外枠底部33の上を滑ったり倒れたりしてしまうことを防ぐことができる。また、筒状の食器2が奥まで洗浄および乾燥されやすいように、垂直より少し食器かご3の内側に向かって筒状の食器2の開口部22が少し傾くよう配置することができる。
【0036】
以下に、洗浄と乾燥の効果について記載する。筒状の食器2の開口部22が斜め下方に配置されていると、図示されない回転ノズルの噴射口より噴射される水を、垂直状態に配置されたときより多く筒状の食器2内に当てることができる。そのため、開口部22が斜め下方に配置されているほうがより洗浄効果を期待できる。
【0037】
また、筒状の食器2の開口部22を斜め下方に向けて配置することで、筒状の食器2内の乾燥時間を早めることができる。詳細には、洗浄後に筒部21内に残った水が、垂直状態では筒部21の数か所を均等に伝って落ちる、または水滴として筒部21内全体に残るため乾燥に時間がかかる。一方、開口部22を斜め下方に向けて配置すると、筒部21内に残った水が、傾けられて水平に対して斜面となった筒部21の下面を伝って一気に落ちていく。そのため乾燥時間を短縮することができる。特に、保温や保冷効果を有する水筒を乾燥させる場合は、乾燥工程にて食器洗い機に温められても筒部21内の温度は上がらず、筒部21内の水滴が乾くには時間を有するため、開口部22を斜め下方に配置する方法は効果的である。
【0038】
なお略円環状ホルダー4の下方に波型ピン34を配置し、略半円状ホルダー5の下方に立てかけピンを配置する構成としたが、略円環状ホルダー4の下方に立てかけピン6を配置し、略半円状ホルダー5の下方に波型ピン34を配置する構成としてもよい。
【0039】
[1-2.動作]
以上のように構成された略円環状ホルダー4について、その動作を以下説明する。
【0040】
[1-2-1.リング状部材41の折り畳み動作]
(半折り畳み状態)
図4図8に基づいて、リング状部材41折り畳み動作を説明する。リング状部材41は、先述のようにリング支持部材結合部421a、421bおよび、リング状部材結合部411a、411bにより結合している。図4のように、略円環状ホルダー4が水平状態のとき、リング状部材41はリング支持部材42に向かって回動可能であり、それぞれの結合部を軸として折り畳むことができる。このようにして折り畳まれた略円環状ホルダー4は、図8のように略半円形状となる。これを半折り畳み状態と呼ぶとする。
【0041】
折り畳み時に倒されたリング状部材41が有する円弧状突起45は、水平状態の直径調節部材46の有する円弧状穴部461にはめ込むことができる。ここで、円弧状突起45は外側面中央に留め具用突起451を有し、留め具用突起451は、円弧状穴部461にはめ込まれた円弧状突起45が簡単に外れないようなストッパーとしての役割を果たす。
【0042】
この半折り畳み状態のとき、留め具用突起451は円弧状突起45が円弧状穴部461
から簡単に外れないように、ストッパーの役割を果たすため、半折り畳み状態を安定的に維持できる。略円環状ホルダー4が鉛直状態のときに、上記のように半折り畳み状態が安定的に維持されていると、洗浄中に、略円環状ホルダー4がバタつき、騒音がしたり食器類や略円環状ホルダー4が傷つくことを防ぐことができる。
【0043】
また、リング状部材41が上方を通る形で手前側に回動されて形成された半折り畳み状態によれば、円弧状突起45のはめ込みが甘いなどの理由で、万が一半折り畳み状態を維持できなかった場合にも、円弧状穴部461から外れたリング状部材41は食器かご3の内側に倒れることとなる。そのため食器かご3の外側に倒れて洗浄中の食器洗い機1の動作に支障をきたすなどということなく、安全に洗浄を継続できる。
【0044】
[1-2-2.略円環状ホルダー4の半円状態においての折り畳み動作]
(鉛直状態)
以上のように略円環状ホルダー4が半折り畳み状態となってからの折り畳み動作について、図4図8および図9を用いて説明する。外枠淵部31のうちの一本の棒状部材にはめ込まれている嵌合部44は、食器かご3の外側に向かって回動可能である。図8のように半円形状となった略円環状ホルダー4を外枠側部32に沿う位置まで回動させると、図5のように略円環状ホルダー4を鉛直状態とすることができる。また、略円環状ホルダー4をこの鉛直状態で収納可能とすることで、筒状の食器2を洗浄する必要がないときは他の食器等を置くスペースとして利用することができる。
【0045】
また、リング支持部材42aは略円環状ホルダー4を外枠側部32に沿うまで回動させたときに、外枠側部32に引っかかるよう、板状部材を「くの字」に曲げたような外側ストッパー432を有する。外枠側部32に沿うように回動した略円環状ホルダー4は、外側ストッパー432が外枠側部32に当接することにより、さらに食器かご3の内側に回動してしまう動作を防ぐことができる。一方、リング支持部材42bは略円環状ホルダー4を外枠側部32に沿う位置まで回動させたときに、力を加えて押し込むと外枠側部32を乗り越えられる程のサイズの球状の突起を有する。この球状突起433により、外枠側部32に沿うように回動した略円環状ホルダー4は、食器かご3の外側に回動してしまう動作を防ぐことができる。この球状突起433は、鉛直状態のときに若干食器かご3の内側に位置するように配置される。以上の構成により、半折り畳み状態の略円環状ホルダー4を回動させたときに、外枠側部32に沿う位置まで押し込むと、球状突起433は外枠側部32の棒状部材を乗り越え、略円環状ホルダー4を鉛直状態に固定することができる。
【0046】
このように略円環状ホルダー4が鉛直状態となったとき、略円環状ホルダー4は、図9にあるように、食器かご3の内側に該当する内側面Pがノズルからの水を受けた時に球状突起433がストッパーとなることにより、略円環状ホルダー4が食器かご3の外側に回動してしまう動作を防ぐことができる。また、食器かご3の外側に該当する外側面Qがノズルからの水を受けた時には外側ストッパー432がストッパーとなることにより、略円環状ホルダー4が食器かご3の内側に回動してしまう動作を防ぐことができる。この構成により、略円環状ホルダー4を使用していないとき、洗浄中に略円環状ホルダー4がバタつき、騒音がしたり食器類や略円環状ホルダー4が傷つくことを防ぐことができる。
【0047】
続いて、先述のように構成された略半円状ホルダー5について、その動作を以下説明する。
【0048】
[1-2-3.略半円状ホルダー5の折り畳み動作]
(鉛直状態)
略半円状ホルダー5の折り畳み動作について、図6図10を用いて説明する。外枠淵
部31のうちの一本の棒状部材にはめ込まれている嵌合部54は、食器かご3の外側に向かって回動可能である。略半円状ホルダー5を外枠側部32に沿う位置まで回動させると、図10のように略半円状ホルダー5を鉛直状態とすることができる。また、略半円状ホルダー5をこの鉛直状態で収納可能とすることで、筒状の食器2を洗浄する必要がないときは他の食器等を置くスペースとして利用することができる。
【0049】
また、アーム状部材51aは略半円状ホルダー5を外枠側部32に沿う位置まで回動させたときに、外枠側部32に引っかかるよう、板状部材を「くの字」に曲げたような外側ストッパー532を有する。外枠側部32に沿うように回動した略半円状ホルダー5は、外側ストッパー432が外枠側部32に当接することにより、食器かご3の内側に回動してしまう動作を防ぐことができる。一方、アーム状部材51bは略半円状ホルダー5を外枠側部32に沿う位置まで回動させたときに、力を加えて押し込むと外枠側部32を乗り越えられる程のサイズの球状の突起を有する。この球状突起521により、外枠側部32に沿うように回動した略半円状ホルダー5は、食器かご3の外側に回動してしまう動作を防ぐことができる。この球状突起521は、鉛直状態のときに若干食器かご3の内側に位置するように配置される。
【0050】
以上の構成により、略半円状ホルダー5を回動させたときに、外枠側部32に沿う位置まで押し込むと、球状突起521は外枠側部32の棒状部材を乗り越え、略半円状ホルダー5を鉛直状態に固定することができる。
【0051】
このように略半円状ホルダー5が鉛直状態となったとき、略半円状ホルダー5は、図10にあるように、食器かご3の内側に該当する内側面Pがノズルからの水を受けた時に球状突起521がストッパーとなることにより、略半円状ホルダー5が食器かご3の外側に回動してしまう動作を防ぐことができる。また、食器かご3の外側に該当する外側面Qがノズルからの水を受けた時には外側ストッパー532がストッパーとなることにより、略半円状ホルダー5が食器かご3の内側に回動してしまう動作を防ぐことができる。この構成により略半円状ホルダー5を使用していないとき、洗浄中に略半円状ホルダー5がバタつき、騒音がしたり食器類や略半円状ホルダー5が傷つくことを防ぐことができる。
【0052】
また、食器ホルダーが食器かご3の側面に鉛直状態に収納されたときの食器かご3の外観斜視図は図12のようになり、筒状の食器を洗浄しない場合は、収納スペースを大幅に確保し有効利用することができる。
【0053】
また、略円環状ホルダー4と略半円状ホルダー5は、食器かご3の前側に設置されているが、図1の食器洗浄機に食器かご3が収納された状態で、食器ホルダーが食器かご3の側面(前面)に鉛直状態に収納されたとき、食器ホルダーは食器洗浄機のフタを閉じても邪魔にならないように構成されている。
【0054】
[1-3.効果等]
略水平方向に延びる部材で構成される食器ホルダーを備えた食器かごにおいて、
食器ホルダーが食器かご3の外枠淵部31に固定されている。そのため、食器ホルダーは筒状の食器2の筒部21を略垂直状態に規制することができる。
【0055】
また食器ホルダーは、筒状の食器2の筒部21を規制する略円環状部または略円弧状部を備えているため、筒状の食器類を規制しやすい構成となっている。
【0056】
食器ホルダーは、固定されている食器かご3の外枠淵部31から着脱可能に構成されるため、使用者の好みの位置に移動できる。また、食器ホルダーが不要な時には食器かご3から取り外し、スペースを有効に使うことができる。
【0057】
食器ホルダーは、固定されている食器かご3の外枠淵部31を軸として回動可能に構成される。さらに、食器かご3の側面に沿う位置まで回動し、食器かご3の側面に収納可能である。そのため、食器ホルダーが不要な時には食器かご3の側面に収容し、スペースを有効に使うことができる。また、取り外さずに収納しておくことで、食器ホルダーをなくす恐れもない。
【0058】
食器ホルダーは、筒状の食器2の筒部21を規制する略円環状部を備え、食器ホルダーの有する略円環状部材は互いに接続される2つ以上の部材から成り、2つの部材のうちリング状部材41が食器かご3の外枠淵部31に固定されたリング支持部材42a、42bに向かって折り畳まれ、略半円形状になるように回動可能に構成される。このように食器ホルダーを略半円形状に回動可能とすることで、食器ホルダーが食器かご3の高さと略同じ大きさで食器かご3の側面に収容される。そのためほかの部品との接触は避けられ、また収容時の体積も小さくすることができる。
【0059】
食器ホルダーが略円環状ホルダー4であるとき、リング状部材41が上方を通る形で手前側に回動し、円弧状突起45が円弧状穴部461にはめ込まれることで、略円環状ホルダー4は水平状態かつ略半円形状に折りたたまれた半折り畳み状態となる。この状態でも筒状の食器2を規制することができる。また、略半円形状の部材で筒状の食器2を規制することで、略円環状ホルダー4に入らないサイズや形状の筒状の食器類も、形状によれば配置することができる。円環状や直径サイズなどにこだわることなく、さらに様々な形状や大きさの筒状食器の保持や規制に対応できる。
【0060】
この半折り畳み状態のとき、留め具用突起451は円弧状突起45が円弧状穴部461から簡単に外れないように、ストッパーの役割を果たすため、半折り畳み状態を安定的に維持できる。略円環状ホルダー4が鉛直状態のときに、上記のように半折り畳み状態が安定的に維持されていると、洗浄中に、略円環状ホルダー4がバタつき、騒音がしたり食器類や略円環状ホルダー4が傷つくことを防ぐことができる。
【0061】
また、リング状部材41が上方を通る形で手前側に回動されて形成された半折り畳み状態によれば、円弧状突起45のはめ込みが甘いなどの理由で、万が一半折り畳み状態を維持できなかった場合にも、円弧状穴部461から外れたリング状部材41は食器かご3の内側に倒れることとなる。そのため食器かご3の外側に倒れて洗浄中の食器洗い機1の動作に支障をきたすなどということなく、安全に洗浄を継続できる。
【0062】
食器ホルダーは、筒状の食器2の筒部21を略垂直状態に規制する水平状態と、略円環状部材が半円形状に折り畳まれ、食器かご3の側面に収容された鉛直状態と、のそれぞれの状態維持が可能に構成される。そのため食器2を規制する際および、食器かご3の側面に収容する際に、食器ホルダーがぐらぐらと動いたり、バタつくことなく安定して使用または収容することができる。
【0063】
食器ホルダーが食器かご3の側面に収容された状態のとき、食器ホルダーがストッパーを備え、食器かご3の側面に固定されるよう構成される。詳細を述べると、食器かご3の内側に該当する内側面Pがノズルからの水を受けた時に球状突起433がストッパーとなることにより、食器ホルダーが食器かご3の外側に回動してしまう動作を防ぐことができる。また、食器かご3の外側に該当する外側面Qがノズルからの水を受けた時には外側ストッパー432がストッパーとなることにより、食器ホルダーが食器かご3の内側に回動してしまう動作を防ぐことができる。この構成により、食器ホルダーを使用していないとき、洗浄中に食器ホルダーがバタつき、騒音がしたり食器類や食器ホルダーが傷つくことを防ぐことができる。
【0064】
食器かご3の底部かつ水平状態の食器ホルダーの下方に波型ピン34や立てかけピン6のようなピンを有し、食器ホルダーおよびピンは、筒状の食器2の筒部21を傾斜させて規制するよう構成される。そのため筒部21内をより効果的に洗浄および乾燥することができる。
【0065】
そしてこのような食器かご3を備える食器洗い機は、筒状の食器2のような食器類を洗浄および乾燥する際に有用である。
【0066】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0067】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0068】
実施の形態1では、食器洗い機の一例としてキッチンの上などに載置する載置型の食器洗い機を説明した。食器洗い機は、食器を水洗いできるものであればよい。したがって、食器洗い機は、載置型食器洗い機に限定されず、ビルトイン型を用いてもよい。ビルトイン食器洗い機の場合にも、食器かごの任意の高さの淵部に食器ホルダーを取り付け、使用者の使い勝手に合わせて使用することができる。
【0069】
なお、食器ホルダーは着脱可能なため、外枠側部32によりストッパー固定される配置であれば使用者の好みの位置に移動できる。そのため、略円環状ホルダー4および略半円状ホルダー5の配置は、図3に記載されたような食器かご3の前側位置には限られない。
【0070】
また、実施の形態1では、食器ホルダーとして略円環状ホルダー4を2つおよび略半円状ホルダー5を1つ備える構成としたが、略円環状ホルダー4を1つとしてもよいし、略円環状ホルダー4または略半円状ホルダー5のどちらか片方のみ備える構成であってもよい。
【0071】
実施の形態1では、食器かごの一例として波型ピン34や支持ピン35が配置された食器かご3を説明したが、食器かごは、洗浄時に食器を配置できるものであればよい。したがって、ピンは、波型ピンや支持ピンに限定されない。また、食器かご3は波型ピン34または支持ピン35どちらか一方または両方ともを有していなくてもよい。また、他の食器を規制するためのホルダーやボックス等を有していてもよい。
【0072】
実施の形態1では、食器ホルダーの配置例として、複数の食器ホルダーを食器かごに配置したが、必要に合わせて食器ホルダーの個数を1つにまたはさらに多くしてもよい。また、直径調節部材の代わりに、洗浄する筒状の食器サイズに合わせるために複数の食器ホルダー自体の大きさがそれぞれ異なるように構成してもよい。食器ホルダーそのものの大きさを変えて構成することで、食器ホルダーの構成を簡素化することができる。
【0073】
実施の形態1では、略円環状ホルダー4が、リング状部材41、リング支持部材42に分かれ、嵌合部44を備えるとしたが、筒状の食器を規制できる形であれば部材構成が異なってもよい。例えば、半円形状に折りたたむことは想定せず、単体の円環状部材により筒部を規制する構成や、異なる形状に折りたためるような3つ以上の部材に分かれている構成などが考えられる。
【0074】
直径調節部材46は、筒状の食器を安定的に載置する手段の一つであり、直径調節をするために、例えばホルダー全体の直径がスライドで変化するなど構造としてもよい。
【0075】
実施の形態1では、食器ホルダーの一例として、略円環状または略半円状部材によって筒状の食器を規制するとしたが、食器ホルダーはこれに限らず略水平方向に延びる何らかの部材で筒状の食器を規制できる形状であればよい。例えば、食器をつかむようなアーム型部材や、円弧状の部材、長方形や円形から一部を切り欠いた部材などがある。さらに、デザイン性を高めるべく、二つの円が知恵の輪のように連なった形や、星形などの特徴的な形状を有していてもよい。また、略円環状部材や四角形の枠組み部材を縦に2つ連ねて配置すると、さらに安定的に筒状の食器を規制することができる。また本実施の形態において、全体を半円形状としアーム部材を有していた略半円状ホルダー5については、請求項にて総称を略円弧状としている。
【0076】
実施の形態1では、食器ホルダーの一例として、回動と収納が可能な略円環状または略円弧状部材としたが、食器ホルダーが回動機能や収納機能を有さず、食器かご3の渕部に単に固定されていてもよい。この場合、食器ホルダーの構成を簡素化することができる。また、回動機能や収納機能を持たない場合、本実施の形態にあるような、複数のストッパー固定は不要としてもよい。
【0077】
実施の形態1では、食器ホルダーの一例として、食器ホルダーの水平状態および鉛直状態を固定する機能を備えているが、食器ホルダーの水平状態および鉛直状態を固定する機能を有さないよう、ストッパーをなくしてもよい。ただし、洗浄中は食器洗い機が備えるノズルから水が出ることによって、食器ホルダーが勝手に回動する恐れがある。
【0078】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本開示は、筒状食器を効率的に配置収容して洗浄するための食器かごおよび食器洗い機等に適用可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 食器洗い機
2 筒状の食器
21 筒部
22 開口部
3 食器かご
10 前面開口部
11 ノズル
12 上フタ
13 下フタ
31 外枠淵部
32 外枠側部
33 外枠底部
34 波型ピン
35 支持ピン
4 略円環状ホルダー
41 リング状部材
411a リング状部材結合部
411b リング状部材結合部
42a リング支持部材
42b リング支持部材
421a リング支持部材結合部
421b リング支持部材結合部
43a 側部ツメ
43b 側部ツメ
432 外側ストッパー
433 球状突起
44 嵌合部
441 溝
45 円弧状突起
451 留め具用突起
46 直径調節部材
46X 直径調節部材
46Y 直径調節部材
461 円弧状穴部
5 略半円状ホルダー
51 アーム部
52 ひっかけ部
521 球状突起
53a 側部ツメ
53b 側部ツメ
532 外側ストッパー
533 球状突起
54 嵌合部
541 溝
55 直径調節部材
551 円弧状穴部
6 立てかけピン
P 内側面
Q 外側面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-11-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下にわたって垂直方向に延びるように設けられる外枠側部と、水平方向に延びる外枠淵部と、水平方向に延びる外枠底部と、により構成される食器かごにおいて、
前記食器かごは、前記外枠淵部に固定される食器ホルダーを有し、
前記食器ホルダーは筒状の食器の筒部を規制する円環状部または円弧状部を備え、
前記円環状部または円弧状部は、前記外枠淵部を軸として回動可能であって、
筒状の食器の筒部を規制する水平状態から、鉛直状態の位置まで、回動可能に設けられ、前記食器ホルダーは、前記円環状部または円弧状部から、突出するストッパーを有し、
前記食器ホルダーが鉛直状態のとき、前記ストッパーは前記外枠側部の外側に当接する、よう構成された、
食器かご。
【請求項2】
前記食器ホルダーは、前記円環状部または円弧状部から、突出する突起を有し、
前記食器ホルダーが鉛直状態のとき、前記突起は前記外枠側部の内側に位置する、
よう構成された、請求項1に記載の食器かご。
【請求項3】
前記食器ホルダーを、鉛直状態の位置まで回動させ、前記外枠側部の位置まで押し込むと、
前記突起が前記外枠側部を乗り越えるとともに、前記ストッパーが前記外枠側部の外側に当接することで、前記ストッパーと前記突起とにより前記食器ホルダーを鉛直状態に保持する、
請求項2に記載の食器かご。
【請求項4】
前記食器ホルダーは、固定されている前記外枠淵部から着脱可能に構成される、
請求項1~3のいずれか1項に記載の食器かご。
【請求項5】
前記食器ホルダーは、前記筒状の食器の筒部を規制する前記円環状部を備え、前記円環状部は互いに接続される2つ以上の部材から成り、
前記部材のうちリング状部材が前記外枠淵部に固定されたリング支持部材に向かって折り畳まれ
円形状になるように回動可能に構成される、
請求項1~4のいずれか1項に記載の食器かご。
【請求項6】
前記食器ホルダーは、
筒状の食器の筒部を略垂直状態に規制する水平状態と、
記円環状部が前記半円形状に折りたたまれ、前記食器かごの側面に収納された鉛直状態と、
のそれぞれの状態維持が可能に構成される、
請求項に記載の食器かご。
【請求項7】
前記食器かごを備えることを特徴とする、
請求項1~のいずれか1項に記載の食器洗い機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本開示における食器かごは、上下にわたって垂直方向に延びるように設けられる外枠側部と、水平方向に延びる外枠淵部と、水平方向に延びる外枠底部と、により構成され、
食器かごは、外枠淵部に固定される食器ホルダーを有し、食器ホルダーは、筒状の食器の筒部を規制する円環状部または円弧状部を備え、円環状部または円弧状部は、外枠淵部を軸として回動可能であって、筒状の食器の筒部を規制する水平状態から、鉛直状態の位置まで、回動可能に設けられ、食器ホルダーは、円環状部または円弧状部から、突出するストッパーを有し、食器ホルダーが鉛直状態のとき、ストッパーは、外枠側部の外側に当接するよう構成したものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示における食器かごは、筒状の食器を安定して支持し、転倒を抑制しながら洗浄するとともに、食器を支持する食器ホルダーが不用意に回動するのを抑制することができる。