(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018077
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】水洗大便器
(51)【国際特許分類】
E03D 11/14 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
E03D11/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121161
(22)【出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】南 雄大
(72)【発明者】
【氏名】橋本 博
(72)【発明者】
【氏名】坂場 勇
(72)【発明者】
【氏名】安井 一成
【テーマコード(参考)】
2D039
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039CA01
(57)【要約】
【課題】耐荷重性能を保ちつつ、軽量化すること。
【解決手段】実施形態に係る水洗大便器は、壁面に取り付けられる。水洗大便器は、ボウル部と、取付部とを備える。ボウル部は、汚物を受ける。取付部は、ボウル部と壁面との間に設けられ、取付部材を介して水洗大便器を壁面に取り付ける。取付部は、少なくとも2つの取付孔を有する。下方側の取付孔周囲の肉厚は、上方側の取付孔周囲の肉厚よりも薄い。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に取り付けられる水洗大便器であって、
汚物を受けるボウル部と、
前記ボウル部と前記壁面との間に設けられ、取付部材を介して前記水洗大便器を前記壁面に取り付ける取付部と
を備え、
前記取付部は、少なくとも2つの取付孔を有し、
下方側の取付孔周囲の肉厚は、上方側の取付孔周囲の肉厚よりも薄い、水洗大便器。
【請求項2】
前記取付部は、少なくとも4つの取付孔を有し、
少なくとも1つの取付孔は、上下方向における前記取付部の仮想中心線よりも、下方側に設けられる、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項3】
前記ボウル部の汚物を排出するように前記ボウル部に連通するトラップ部と、
前記トラップ部を前記壁面に設けられる排出管に接続する排水ソケットと、
前記排水ソケットの周囲に設けられる排水フランジ部と
を備え、
前記排水フランジ部は、前記仮想中心線よりも、下方に設けられる、請求項2に記載の水洗大便器。
【請求項4】
前記取付部は、
前記上方側の取付孔周囲の肉厚を有する第1肉厚エリアと、
前記下方側の取付孔周囲の肉厚を有する第2肉厚エリアと
を含み、
前記ボウル部側から前記取付部が見られた場合、前記第2肉厚エリアは、前記第1肉厚エリアよりも広い、請求項1~3のいずれか1つに記載の水洗大便器。
【請求項5】
前記トラップ部と前記取付部とを接続する幕板
を備え、
前記トラップ部は、
前記ボウル部の下端から前記壁面側に向けて斜め上方に延びる上昇管と、
前記上昇管と前記排水ソケットとを接続し、前記上昇管の上端から前記排水ソケットに向けて斜め下方に延びる下降管と
を備え、
前記幕板は、前記下降管よりも下方の前記取付部に接続される、請求項3に記載の水洗大便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁面に取り付けられる壁掛け式の水洗大便器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
壁掛け式の水洗大便器は、壁面に取り付けられる取付部における耐荷重性能が求められる。上記する水洗大便器は、軽量化について改善の余地がある。
【0005】
実施形態の一態様は、耐荷重性能を保ちつつ、軽量化した水洗大便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、壁面に取り付けられる。水洗大便器は、ボウル部と、取付部とを備える。ボウル部は、汚物を受ける。取付部は、ボウル部と壁面との間に設けられ、取付部材を介して水洗大便器を壁面に取り付ける。取付部は、少なくとも2つの取付孔を有する。下方側の取付孔周囲の肉厚は、上方側の取付孔周囲の肉厚よりも薄い。
【0007】
これにより、水洗大便器は、上方側の取付孔周囲の肉厚の厚い箇所によって、モーメントによる負荷に対する水洗大便器の強度を確保することができる。そのため、水洗大便器は、耐荷重性能を確保することができる。また、水洗大便器は、下方側の取付孔周囲の肉厚を、上方側の取付孔周囲の肉厚よりも薄くすることによって、水洗大便器を軽量化することができる。すなわち、水洗大便器は、耐荷重性能を保ちつつ、軽量化することができる。また、水洗大便器は、軽量化によって水洗大便器を壁面に取り付ける際の施工を容易にすることができる。また、水洗大便器は、壁面に取り付けられた場合に、軽量化によって、水洗大便器に発生するモーメントを小さくすることができる。
【0008】
また、取付部は、少なくとも4つの取付孔を有する。少なくとも1つの取付孔は、上下方向における取付部の仮想中心線よりも、下方に設けられる。
【0009】
これにより、水洗大便器は、取付部の仮想中心線よりも下方の取付孔に挿入される取付部材によって安定して壁面に取り付けられる。
【0010】
また、水洗大便器は、トラップ部と、排水ソケットと、排水フランジ部とを備える。トラップ部は、ボイル部の汚物を排出するようにボウル部に連通する。排水ソケットは、トラップ部を壁面に設けられる排出管に接続する。排水フランジ部は、排水ソケットの周囲に設けられる。排水フランジ部は、仮想中心線よりも、下方に設けられる。
【0011】
これにより、水洗大便器は、排水フランジ部にかかるモーメントを小さくすることができる。
【0012】
また、取付部は、第1肉厚エリアと、第2肉厚エリアとを含む。第1肉厚エリアは、上方側の取付孔周囲の肉厚を有する。第2肉厚エリアは、下方側の取付孔周囲の肉厚を有する。ボウル部側から取付部が見られた場合、第2肉厚エリアは、第1肉厚エリアよりも広い。
【0013】
これにより、水洗大便器は、より軽量化することができる。水洗大便器は、水洗大便器を壁面に取り付ける際の施工をさらに容易にすることができる。また、水洗大便器は、壁面に取り付けられた場合に、水洗大便器に発生するモーメントをさらに小さくすることができる。
【0014】
また、水洗大便器は、幕板を備える。幕板は、トラップ部と取付部とを接続する。トラップ部は、上昇管と、下降管とを備える。上昇管は、ボウル部の下端から壁面側に向けて斜め上方に延びる。下降管は、上昇管と排水ソケットとを接続し、上昇管の上端から排水ソケットに向けて斜め下方に延びる。幕板は、下降管よりも下方の取付部に接続される。
【0015】
これにより、水洗大便器は、幕板によってモーメントに対する強度を大きくすることができる。そのため、水洗大便器は、耐荷重性能を向上させることができる。また、水洗大便器は、幕板を第2肉厚エリアに接続することによって、第2肉厚エリアの強度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0016】
実施形態の一態様によれば、耐荷重性能を保ちつつ、軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、実施形態に係る水洗大便器の斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る水洗大便器の平面図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る水洗大便器の側面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る水洗大便器の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する水洗大便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
【0019】
実施形態に係る水洗大便器1は、
図1~
図5を参照して説明される。
図1は、実施形態に係る水洗大便器1の斜視図である。
図2は、実施形態に係る水洗大便器1の平面図である。
図3は、実施形態に係る水洗大便器1の側面図である。
図4は、実施形態に係る水洗大便器1の背面図である。
図5は、
図4のV-V断面図である。
図6は、
図4のVI-VI断面図である。
【0020】
また、
図1などには、説明をわかりやすくするために、鉛直上向きを正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。直交座標系では、X軸正方向が左方、および、X軸負方向が右方として規定される。また、Y軸正方向が前方、および、Y軸負方向が後方として規定される。また、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という。
【0021】
水洗大便器1は、トイレ室に設置される。水洗大便器1は、トイレ室の壁面に取り付けられる壁掛け式である。水洗大便器1は、便器本体2を備える。水洗大便器1は、便器本体2に取り付けられる機能部を備える。機能部は、たとえば、便座、衛生洗浄装置、貯水タンク、および、加圧ポンプなどを含む。
【0022】
便器本体2は、たとえば、陶器製である。便器本体2は、ボウル部3と、リム部4と、排水トラップ5(トラップ部)と、排水ソケット6と、排水フランジ部7と、取付部8と、幕板9とを備える。ボウル部3は、使用者の汚物を受ける。リム部4は、ボウル部3の上縁に形成される。
【0023】
排水トラップ5は、ボウル部3の底部に連通する。排水トラップ5は、ボウル部3の底部から延びて、ボウル部3内の汚物を排出する。排水トラップ5は、上昇管5aと、下降管5bとを備える。
【0024】
上昇管5aは、ボウル部3の下端に連通する。上昇管5aは、ボウル部3の下端から側壁面側、すなわち、後方に向けて斜め上方に延びる。
【0025】
下降管5bは、上昇管5aと排水ソケット6とを接続する。下降管5bは、上昇管5aの後端に接続される。下降管5bは、上昇管5aの上端から排水ソケット6に向けて斜め下方に延びる。排水トラップ5は、上昇管5aの下端が、下降管5bの下端よりも下方となるように設けられる。なお、排水トラップ5は、上昇管5aの下端が、下降管5bの下端よりも上方となるように設けられてもよい。排水トラップ5は、上昇管5aの下端が、下降管5bの下端と同じ高さとなるように設けられてもよい。
【0026】
排水ソケット6は、下降管5bの後端に接続される。排水ソケット6は、壁面に設けられた排水管に接続される。すなわち、排水ソケット6は、排水トラップ5を排水管に接続する。排水ソケット6は、上下方向における取付部8の第1仮想中心線L1よりも下方に設けられる。
【0027】
排水フランジ部7は、排水ソケット6の周囲に設けられる。排水フランジ部7は、排水ソケット6の後端よりも前方に設けられる。排水フランジ部7は、第1仮想中心線L1よりも下方に設けられる。
【0028】
取付部8は、ボウル部3と壁面との間に設けられる。取付部8は、便器本体2の後端に設けられる。取付部8は、取付部材を介して水洗大便器1を壁面に取り付ける。取付部材は、たとえば、ボルト、および、ナットである。取付部8には、少なくとも2つの取付孔10が設けられる。具体的には、取付部8には、少なくとも4つの取付孔10が設けられる。なお、取付孔10は、3つ設けられてもよく、5つ以上設けられてもよい。取付孔10には、たとえば、ボルトが挿入される。
【0029】
たとえば、取付部8には、4つの取付孔10が設けられる。4つの取付孔10は、2つの第1取付孔10aと、2つの第2取付孔10bとを含む。なお、4つの取付孔10は、3つの第1取付孔10aと、1つの第2取付孔10bとを含んでもよい。
【0030】
第1取付孔10aは、第1仮想中心線L1よりも上方に設けられる。第1取付孔10aは、左右方向の両端側にそれぞれ設けられる。第1取付孔10aは、左右方向における取付部8の第2仮想中心線L2を挟んで設けられる。第2仮想中心線L2は、左右方向における排水トラップ5の中心線であってもよい。第2仮想中心線L2は、左右方向における便器本体2の中心線であってもよい。
【0031】
第2取付孔10bは、第1取付孔10aよりも下方に設けられる。第2取付孔10bは、第1仮想中心線L1よりも下方に設けられる。第2取付孔10bは、左右方向の両端側にそれぞれ設けられる。第2取付孔10bは、第2仮想中心線L2を挟んで設けられる。
【0032】
取付部8は、第1取付孔10a周囲の肉厚を有する第1肉厚エリアA1と、第2取付孔10b周囲の肉厚を有する第2肉厚エリアA2とを含む。肉厚は、前後方向(Y軸方向)における取付部8の厚みである。第2肉厚エリアA2の肉厚は、第1肉厚エリアA1の肉厚よりも薄い。すなわち、第2取付孔10b周囲の肉厚は、第1取付孔10a周囲の肉厚よりも薄い。
【0033】
第1肉厚エリアA1は、取付部8において上方側に設けられる。第1肉厚エリアA1は、第1取付孔10aの周囲を含む。第1肉厚エリアA1は、左右方向に延びるように設けられる。
【0034】
第2肉厚エリアA2は、第1肉厚エリアA1よりも下方に設けられる。第2肉厚エリアA2は、第2取付孔10bの周囲を含む。第2肉厚エリアA2は、左右方向に延びるように設けられる。取付部8の取付部8がボウル部3側(前方側)から見られた場合、第2肉厚エリアA2は、第1肉厚エリアA1よりも広い。
【0035】
第2肉厚エリアA2は、排水トラップ5の下方まで設けられる。すなわち、取付部8は、取付部8の下端が、排水トラップ5の下端よりも下方となるように設けられる。取付部8の下端は、排水トラップ5の上昇管5aの下端、および、排水トラップ5の下降管5bの下端よりも下方に設けられる。
【0036】
幕板9は、排水トラップ5と取付部8とを接続する。幕板9は、下降管5bよりも下方の第2肉厚エリアA2の取付部8に接続される。幕板9は、第2仮想中心線L2を含むように設けられる。幕板9は、取付部8から、排水トラップ5の上昇管5aの下端まで延びるように設けられる。幕板9は、排水トラップ5の下端に沿って排水トラップ5に接続される。なお、幕板9の一部は、排水トラップ5の下端に接続されなくてもよい。
【0037】
幕板9は、複数設けられてもよい。幕板9は、第2仮想中心線L2を含まないように設けられてもよい。たとえば、幕板9は、第2仮想中心線L2を挟んで複数設けられてもよい。
【0038】
壁掛け式の水洗大便器1は、モーメントによって、第1取付孔10aに挿入される取付部材周囲にかかる負荷が大きい。水洗大便器1は、第1取付孔10a周囲に肉厚が厚い第1肉厚エリアA1を設けることで、水洗大便器1の強度を確保する。また、水洗大便器1は、第2取付孔10bに挿入される取付部材によって水洗大便器1を確実に壁面に固定する。
【0039】
水洗大便器1は、壁面に取り付けられる。水洗大便器1は、ボウル部3と、取付部8とを備える。ボウル部3は、汚物を受ける。取付部8は、ボウル部3と壁面との間に設けられ、取付部材を介して水洗大便器1を壁面に取り付ける。取付部8は、少なくとも2つの取付孔10を有する。下方側の第2取付孔10b周囲の肉厚は、上方側の第1取付孔10a周囲の肉厚よりも薄い。
【0040】
これにより、水洗大便器1は、第1取付孔10a周囲の肉厚が厚い箇所によって、モーメントによる負荷に対する水洗大便器1の強度を確保することができる。そのため、水洗大便器1は、耐荷重性能を確保することができる。また、水洗大便器1は、第2取付孔10b周囲の肉厚を、第1取付孔10a周囲の肉厚よりも薄くすることによって、水洗大便器1を軽量化することができる。すなわち、水洗大便器1は、耐荷重性能を保ちつつ、軽量化することができる。
【0041】
また、水洗大便器1は、軽量化によって水洗大便器1を壁面に取り付ける際の施工を容易にすることができる。また、水洗大便器1は、壁面に取り付けられた場合に、軽量化によって、水洗大便器1に発生するモーメントを小さくすることができる。
【0042】
取付部8は、少なくとも4つの取付孔10を有する。取付孔10のうち第2取付孔10bは、上下方向における取付部8の第1仮想中心線L1よりも、下方に設けられる。
【0043】
これにより、水洗大便器1は、第2取付孔10bに挿入される取付部材によって安定して壁面に取り付けられる。
【0044】
水洗大便器1は、排水トラップ5と、排水ソケット6と、排水フランジ部7とを備える。排水トラップ5は、ボイル部の汚物を排出するようにボウル部3に連通する。排水ソケット6は、排水トラップ5を壁面に設けられる排出管に接続する。排水フランジ部7は、排水ソケット6の周囲に設けられる。排水フランジ部7は、第1仮想中心線L1よりも、下方に設けられる。
【0045】
これにより、水洗大便器1は、排水フランジ部7にかかるモーメントを小さくすることができる。
【0046】
取付部8は、第1肉厚エリアA1と、第2肉厚エリアA2とを含む。第1肉厚エリアA1は、第1取付孔10a周囲の肉厚を有する。第2肉厚エリアA2は、第2取付孔10b周囲の肉厚を有する。ボウル部3側から取付部8が見られた場合、第2肉厚エリアA2は、第1肉厚エリアA1よりも広い。
【0047】
これにより、水洗大便器1は、より軽量化することができる。水洗大便器1は、水洗大便器1を壁面に取り付ける際の施工をさらに容易にすることができる。また、水洗大便器1は、壁面に取り付けられた場合に、水洗大便器1に発生するモーメントをさらに小さくすることができる。
【0048】
水洗大便器1は、幕板9を備える。幕板9は、排水トラップ5と取付部8とを接続する。排水トラップ5は、上昇管5aと、下降管5bとを備える。上昇管5aは、ボウル部3の下端から壁面側に向けて斜め上方に延びる。下降管5bは、上昇管5aと排水ソケット6とを接続し、上昇管5aの上端から排水ソケット6に向けて斜め下方に延びる。幕板9は、下降管5bよりも下方の取付部8に接続される。
【0049】
これにより、水洗大便器1は、幕板9によってモーメントに対する強度を大きくすることができる。そのため、水洗大便器1は、耐荷重性能を向上させることができる。また、水洗大便器1は、幕板9を第2肉厚エリアA2に接続することによって、第2肉厚エリアA2の強度を向上させることができる。
【0050】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 水洗大便器
2 便器本体
3 ボウル部
5 排水トラップ(トラップ部)
5a 上昇管
5b 下降管
6 排水ソケット
7 排水フランジ部
8 取付部
9 幕板
10 取付孔
10a 第1取付孔
10b 第2取付孔
L1 第1仮想中心線(仮想中心線)
L2 第2仮想中心線
A1 第1肉厚エリア
A2 第2肉厚エリア