(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024180771
(43)【公開日】2024-12-27
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/42 20060101AFI20241220BHJP
B65D 5/66 20060101ALI20241220BHJP
B65D 5/52 20060101ALI20241220BHJP
【FI】
B65D5/42 Z
B65D5/66 311M
B65D5/52 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099700
(22)【出願日】2023-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】513172962
【氏名又は名称】渡辺 隼人
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(74)【代理人】
【識別番号】100080654
【弁理士】
【氏名又は名称】土橋 博司
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 隼人
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB13
3E060BA06
3E060DA30
(57)【要約】 (修正有)
【課題】包装箱の軽量化および美感性を両立し、かつ、軽量化および強度の維持の両立をする。
【解決手段】三角形、四角形、または五角形以上の多角形のうちから択一的に選択される底壁部12と、底壁部の一辺から立設される第一側壁部13と、底壁部の他の各辺から立設される複数の第二側壁部14と、第一側壁部の上端部13aと第二側壁部の上端部14aから形成される天面部分11aと、第一側壁部の上端部からさらに延伸されて設けられ、天面部分を閉止可能な外蓋部15と、複数の第二側壁部の任意の第二側壁部の上端部からさらに延伸されて設けられる内蓋部16と、外蓋部からさらに延伸されて設けられ、第二側壁部と内蓋部との間に差し込まれる差込片17と、からなる包装箱11であって、さらに軽量加工手段Aが施されてなる包装箱。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三角形、四角形、または五角形以上の多角形のうちから択一的に選択される底壁部と、
前記底壁部の一辺から立設される第一側壁部と、
前記底壁部の他の各辺から立設される複数の第二側壁部と、
前記第一側壁部の上端部と前記第二側壁部の上端部から形成される天面部分と、
前記第一側壁部の上端部からさらに延伸されて設けられ、前記天面部分を閉止可能な外蓋部と、
前記複数の第二側壁部の任意の第二側壁部の上端部からさらに延伸されて設けられる内蓋部と、
前記外蓋部からさらに延伸されて設けられ、前記第二側壁部と前記内蓋部との間に差し込まれる差込片と、
からなる包装箱であって、
さらに軽量加工手段が施されてなることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記軽量加工手段が、所望の形状からなる一以上の孔からなることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記孔の形状が、ハート形、スペード形、クローバー形、ダイヤ形、丸形、多角形、流線形、その他の幾何学図形、またはその組み合わせからなることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
【請求項4】
前記軽量加工手段が、所望の形状からなる一以上の切り欠きからなることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項5】
前記切り欠きの形状が、ハート形、スペード形、クローバー形、ダイヤ形、丸形、多角形、流線形、その他の幾何学図形、またはその組み合わせからなることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
【請求項6】
前記軽量加工手段が、所望の形状からなる面取り加工からなることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項7】
前記軽量加工手段が、前記差込片および/または前記内蓋部に施されてなることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の包装箱。
【請求項8】
前記軽量加工手段が、包装箱の閉止状態において、外部に露出しないようにしてあることを特徴とする請求項7に記載の包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽量化と美感性とを両立し、また軽量化と強度の維持を両立した包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
近時の環境配慮の傾向として、世界的な脱プラスチックへの趨勢が見て取れる。包装箱を取り扱う業界においてもこの流れは明確であり、プラスチック製包装用容器への収納が主流であった商品業界においても、紙類・段ボールのシート材を用いた包装箱への移行が顕著である。しかしながら、単に脱プラスチックから、紙類・段ボール等のパルプ材へ移行したとしても、それのみをもって環境配慮が十分であるとは言い切れず、更なる改善が求められるところである。
【0003】
そこで、包装箱を構成する各壁の一部にスリットまたは孔を設けて、軽量化を図った包装箱が知られている。
たとえば特許文献1には、矩形状の底壁部と、前記底壁部の周囲に立設する前後の端壁部および左右の側壁部と、を具備し、前記前後の端壁部のそれぞれが前記底壁部に前記底壁部の前後端縁を介して連接した外端壁部、および、前記外端壁部に連接されるとともに前記外端壁部の上縁から前後方向の内側に向かって折り返された内端壁部を備え、前記左右の側壁部のそれぞれが前記底壁部に前記底壁部の左右端縁を介して連接した外側壁部、前記外側壁部に連接するとともに前記外側壁部の上縁から左右方向の内側に向かって折り返された内側壁部、および、前記外側壁部の前後両側に連接して前記外側壁部の前縁および後縁のそれぞれで折り曲げられて前記外端壁部と前記内端壁部との間に差し込まれた前後の差込片を備えたトレイ型の包装箱であって、前記外側壁部において、前記底壁部に前記左右端縁を介して連接されるとともに前後方向の全域に延在する下半部と前記外側端部において、前後方向に延在する長孔を挟んで前記下半部から上方に離隔した位置で前後方向の全域に延在する上半部と、を備えた包装箱が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献1においては、把持性および美感性を両立させることが目的であるが、そのような把持性および美感性を両立させるうえで、軽量化のためのスリットや孔をむやみに形成してしまうと、該スリットや孔が露出し、美感の低下を招くおそれがあった。
すなわち、商品を収納する包装箱が備える美感性については、収納される商品との兼ね合いで、十分な美感性を備えたものであることが期待され要求されるところであるが、包装箱に軽量化の手段をむやみに施してしまうと、その軽量化の手段が露出してしまい、包装箱に期待され要求される美感性が損なわれるおそれがあるのである。
また、軽量化に関しても、むやみに軽量加工を施すと、包装箱の強度も損なうおそれがある。よって、包装箱の美感性と軽量化、軽量化と強度の維持を両立することについては、いまだ改善の余地があると言わざるを得ない。
【0006】
本発明は、上記のような課題に鑑みて発明されたものであり、包装箱の美感性と軽量化を両立することを目的の一つとする。なお、前記目的に限らず、後述の「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来技術では得られない作用効果を奏することについても、本発明のその他の目的として位置付けるものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の包装箱は、三角形、四角形、または五角形以上の多角形のうちから択一的に選択される底壁部と、前記底壁部の一辺から立設される第一側壁部と、前記底壁部の他の各辺から立設される複数の第二側壁部と、前記第一側壁部の上端部と前記第二側壁部の上端部から形成される天面部分と、前記第一側壁部の上端部からさらに延伸されて設けられ、前記天面部分を閉止可能な外蓋部と、前記複数の第二側壁部の任意の第二側壁部の上端部からさらに延伸されて設けられる内蓋部と、前記外蓋部からさらに延伸されて設けられ、前記第二側壁部と前記内蓋部との間に差し込まれる差込片と、からなる包装箱であって、さらに軽量加工手段が施されてなることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の包装箱において、前記軽量加工手段が、所望の形状からなる一以上の孔からなることをも特徴とするものである。
【0009】
本発明の包装箱において、前記孔の形状が、ハート形、スペード形、クローバー形、ダイヤ形、丸形、多角形、流線形、その他の幾何学図形、またはその組み合わせからなることをも特徴とするものである。
【0010】
本発明の包装箱において、前記軽量加工手段が、所望の形状からなる一以上の切り欠きからなることをも特徴とするものである。
【0011】
本発明の包装箱において、前記切り欠きの形状が、ハート形、スペード形、クローバー形、ダイヤ形、丸形、多角形、流線形、その他の幾何学図形、またはその組み合わせからなることをも特徴とするものである。
【0012】
本発明の包装箱において、前記軽量加工手段が、所望の形状からなる面取り加工からなることをも特徴とするものである。
【0013】
本発明の包装箱において、前記軽量加工手段が、前記差込片および/または前記内蓋部に施されてなることをも特徴とするものである。
【0014】
本発明の包装箱において、前記軽量加工手段が、包装箱の閉止状態において、外部に露出しないようにしてあることをも特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の包装箱の奏する作用効果によれば、軽量化と美感性を両立することができ、かつ、軽量化と強度の維持も両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第一実施例に係る包装箱の概略斜視図である。
【
図2】
図1の包装箱の差込片を第二側壁部と内蓋部の間に差し込んでいる途中の段階を示す概略斜視図である。
【
図3】
図1の包装箱の差込片を第二側壁部と内蓋部の間に差し込み、外蓋部により包装箱の天面部分が閉止された状態を示す概略斜視図である。
【
図4】
図1の包装箱の、包装箱の閉止状態において外部に露出しない部位にも軽量加工手段Aを施した場合の概略透視斜視図である。
【
図5】本発明の第二実施例に係る包装箱の概略斜視図である。
【
図6】本発明の第三実施例に係る包装箱の概略斜視図である。
【
図7】本発明の第四実施例に係る包装箱の概略斜視図である。
【
図8】本発明の第五実施例に係る包装箱の概略斜視図である。
【
図9】本発明の第六実施例に係る包装箱の概略斜視図である。
【
図10】本発明の第七実施例に係る包装箱の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の各実施形態について、図面を参照して詳述する。
図1ないし
図3は、本発明の第一実施例である。第一実施例における本発明の包装箱11は、平面状のシート部材から組み立てられる立体状の包装材である。(以下、包装箱の側壁の上端部で形成される天面部分を外蓋部で閉止した状態を、「包装箱の閉止状態」という。)
【0018】
本実施形態の包装箱11は、
図1に示すように、底壁部12と、前記底壁部12の一辺から立設される第一側壁部13と、前記底壁部12の他の各辺から立設される複数の第二側壁部14と、前記第一側壁部13の上端部と前記第二側壁部14の上端部から形成される天面部分11aと、前記第一側壁部13の上端部13aからさらに延伸されて設けられる外蓋部15と、前記複数の第二側壁部14の任意の第二側壁部の上端部14aからさらに延伸されて設けられる内蓋部16と、前記外蓋部15からさらに延伸されて設けられ差込片17と、軽量加工手段Aから構成されている。
【0019】
前記底壁部12は、
図1に示すように、本発明の包装箱11の底部にあたり、その各辺から前記第一側壁部13および前記第二側壁部14が立設されている。この底壁部12は、図においては単純な平板状で表しているが、このような単純な平板状に限定されるものではなく、包装箱の組み立て・折り畳みをも成し得るあらゆる機構・構造・形状を備えてあっても良いことは言うまでもない。また、図において前記底壁部12は、矩形状として表しているが、もちろんこの形状に限られるものではなく、三角形、その他の四角形、または五角形以上の多角形であってもよい。
【0020】
前記第一側壁部13は、
図1に示すように、前記底壁部12の一辺から立設されており、その上端部13aには前記外蓋部15が設けられている。
【0021】
前記第二側壁部14は、
図1に示すように、前記底壁部12の他の各辺から立設されており、その上端部14aには前記内蓋部16が設けられている。なお、前記内蓋部16を設ける前記第二側壁部14は、前記複数の第二側壁部14のうちの一もしくは任意の二以上であってもよい。本実施例においては、前記底壁部12を挟んで対向する二つの前記第二側壁部14の上端部14aに内蓋部16を形成してある。
【0022】
前記天面部分11aは、前記底壁部12の各辺から立設された前記第一側壁部13と前記第二側壁部14の各上端部から形成されており、包装箱への収納物の出し入れ口となる部分であり、前記外蓋部15により閉止される部分である。
【0023】
前記外蓋部15は、
図1に示すように、前記第一側壁部13の上端部13aからさらに延伸して設けられており、
図3に示すように、前記天面部分11aを閉止することができるようにしてある。
【0024】
前記内蓋部16は、前記第二側壁部14の上端部14aからさらに延伸して設けられている。もちろん、前記内蓋部16は、前記複数の第二側壁部14のうちの一もしくは任意の二以上に設ければよく、本実施例においては、
図1に示すように、前記底壁部12を挟んで対向する二つの前記第二側壁部14の上端部14aに形成してある。
【0025】
前記差込片17は、前記外蓋部15からさらに延伸して設けられており、
図2に示すように、前記第二側壁部14と前記内蓋部16の間に差し込むことができるようにしてある。
【0026】
前記軽量加工手段Aは、
図1に示すように、前記差込片17および前記内蓋部16に施されており、本実施例においては、前記差込片17および前記内蓋部16にハート形の孔21を形成させてある。この、軽量加工手段Aとしての前記孔21の形成方法としては、例えばプレスカットによる形成が挙げられる。また、本実施例においては、前記軽量加工手段Aを前記差込片17および前記内蓋部16に施したものであるが、もちろんこれに限定されるものではなく、前記差込片17または前記内蓋部16のいずれか一方、あるいは、前記包装箱11の閉止状態において外部に露出しない部位に軽量加工手段Aを施しても良い。
【0027】
この軽量加工手段Aを施す部位について、さらに詳述する。すなわち、一般的に、シート部材から折り曲げ組み立てる包装箱の場合、包装箱の閉止状態おいては、包装箱の内部側に、底壁部と側壁部とを接合する接合片、側壁部どうしを接合する接合片が露出していることも多い。このような、包装箱の閉止状態において外部に露出しない部位については、例えば
図4に示すように、任意の部位に前記軽量加工手段Aを施すこともできるのである。
また、包装箱の垂直方向の強度は、隣り合う2つの側壁から形成される垂直方向の辺によってその強度が保たれているため、外部に露出しない各部位の基本的な機能が損なわれない限り、その外部に露出しない各部位に軽量加工手段Aを自由に施すことができる。
【0028】
そして、前記包装箱11は、
図2に示すように、前記差込片17を前記第二側壁部14と前記内蓋部16の間に差し込むことで、
図3に示すように、前記包装箱11の天面部分11aを前記外蓋部15により閉止することができるようにしてある。この包装箱11の天面部分11aの閉止状態においては、前記底壁部12の外側、前記第一側壁部13および前記第二側壁部14の外側、前記外蓋部15の外側が露出されている。したがって、本実施例においては、包装箱11の閉止状態において外部に露出しない前記差込片17と前記内蓋部16に軽量加工手段Aを施している。
【0029】
したがって、本実施例においては、包装箱11の閉止状態において、前記軽量加工手段Aが露出して美感性を損なうことがなく、包装箱11の軽量化を実現しながら、包装箱11に希望され要求される美感性をも問題なく保つことができるのである。
また、本実施例の適用による更なる作用効果として、一見して一般的な通常の包装箱でありながら、包装箱の閉止状態を解いて、包装箱の中身を確認しようとした際には、前記軽量加工手段Aを収納した物品に合わせて前記孔21の形状を変更することにより、当該軽量加工手段Aが視界に入ることで、特別な演出と感動体験を演出することができ、良好な演出性を発揮することもできるのである。
【0030】
このように、本発明の包装箱は、軽量化と美感性の両立、軽量化と強度の維持の両立とを、同時に実現することができるのである。
【0031】
前記孔21の形状については、
図5ないし
図8において、その他の形状を例示している。
すなわち、
図5は、前記孔21の形状を四角形とした場合の第二実施例を示すものである。
図6は、前記孔21の形状を三角形とした場合の第三実施例を示すものである。
図7は、前記孔21の形状をダイヤ形とした場合の第四実施例を示すものである。
図8は、前記孔21の形状を丸形とした場合の第五実施例を示すものである。
【0032】
このように、包装箱11を適用する業界や、包装箱11に収納する物品の種類やイメージ等に応じて、前記孔21の形状を適宜変更することにより、軽量化の実現のみならず、包装箱を開けた際に、特別な感動体験等の非常に良好な演出性を発揮することもできるのである。
【0033】
つぎに、軽量加工手段Bを適用した実施例を、
図9および
図10を用いて説明する。
図9は第六実施例を、
図10は第七実施例を示すものである。第六実施例における包装箱31、および第七実施例における包装箱41は、いずれも矩形状の底壁部と、前記底壁部の一辺から立設される第一側壁部と、前記底壁部の他の各辺から立設される複数の第二側壁部と、前記第一側壁部の上端部と前記第二側壁部の上端部から形成される天面部分と、前記第一側壁部の上端部からさらに延伸されて設けられる外蓋部と、前記複数の第二側壁部の任意の第二側壁部の上端部からさらに延伸されて設けられる内蓋部と、前記外蓋部からさらに延伸されて設けられ差込片と、軽量加工手段Bから構成されている。
【0034】
なお、上記構成のうち、前記軽量加工手段Bを除く構成部分は上述の第一実施例と同様であるため、説明は省略する。
前記軽量加工手段Bは、
図9および
図10に示すように、前記軽量加工手段Bを施す部位に任意の形状の切り欠き51を設けて、軽量化を実現させている。もちろん、前記切り欠き51の形状を適宜変更することにより、上述の第一実施例ないし第五実施例と同様、包装箱を開けた際の良好な演出性を発揮することができることは言うまでもない。
さらに、第七実施例においては、
図10に示すように、前記切り抜き51とともに、面取り加工61を施すこともできる。もちろんこの実施例に限定されるものではなく、前記切り抜き51と前記面取り加工61とは、そのいずれか一方のみを施しても良い。
【0035】
以上のとおり、本発明の包装箱について、各実施例を挙げて説明してきたが、各実施例で示した形状・構造はあくまでも例示であり、これに限定されることを目的としたものではない。
例えば、底壁部は矩形状に限定されるものではなく、三角形、その他の四角形、五角形以上の多角形であってもよい。軽量加工手段A・Bについても、当該軽量加工手段A・Bを施す部位については、包装箱の閉止状態において外部に露出しない部位であればどの部位に施しても良い。前記軽量加工手段Aにおける前記孔、前記軽量加工手段Bにおける前記切り抜き、面取り加工は、例えばプレスカットで形成加工処理してもよいが、これに限られるものではなく、包装箱のシート材の厚みや原料、加工難度に応じて適宜既知の技術を用いて形成加工処理をすればよい。
【0036】
本発明の包装箱は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)包装箱を構成する任意の部位に軽量加工手段を施すことで軽量化することができる
(2)包装箱の内側折り返し部分等の、包装箱の閉止状態時に露出しない部位に軽量加工手段を施すので、包装箱の美感性を損なうことなく、十分な美感性を維持することができる。
(3)軽量加工手段を施す、包装箱の内側折り返し部分等の、包装箱の閉止状態時に露出しない部位は、包装箱の垂直方向の強度を保つ、隣り合う二つの側壁からなる垂直方向の辺の強度に影響を与えることがないため、軽量加工手段を施したとしても、包装箱の強度が損なわれることがなく、十分な強度を保つことができる。
【符号の説明】
【0037】
11 包装箱
11a 天面部分
12 底壁部
13 第一側壁部
13a 上端部
14 第二側壁部
14a 上端部
15 外蓋部
16 内蓋部
17 差込片
21 孔
31 包装箱
41 包装箱
51 切り欠き
61 面取り加工
A 軽量加工手段
B 軽量加工手段