IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社TOWAの特許一覧 ▶ 太陽精機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-送付物セット製造方法 図1
  • 特開-送付物セット製造方法 図2
  • 特開-送付物セット製造方法 図3
  • 特開-送付物セット製造方法 図4
  • 特開-送付物セット製造方法 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018188
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】送付物セット製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 35/30 20060101AFI20240201BHJP
   B65B 25/14 20060101ALI20240201BHJP
   B42D 15/02 20060101ALN20240201BHJP
【FI】
B65B35/30
B65B25/14 Z
B42D15/02 501A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121354
(22)【出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】522300477
【氏名又は名称】株式会社TOWA
(71)【出願人】
【識別番号】596025412
【氏名又は名称】株式会社ホリゾン
(74)【代理人】
【識別番号】100114764
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100178124
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 英樹
(72)【発明者】
【氏名】高本 禎郎
【テーマコード(参考)】
2C005
3E028
3E054
【Fターム(参考)】
2C005WA15
3E028AA02
3E028BB01
3E028EA10
3E028HA01
3E054AA01
3E054FA07
3E054JA02
(57)【要約】
【課題】本発明は、所望枚数の送付物を簡単かつ確実に準備することできる送付物セット製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】原シートSを断裁することにより、6面のハガキPが3行2列に連刷された第1のブロックシートBS1と、4面のハガキPが2行2列に連刷された第2のブロックシートとに分割する。ハガキPの所望枚数Kに応じて、K1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の各第2のブロックシートBS2に所定の情報を印刷して準備する。K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートを各断裁線T、Yに沿って断裁することによりハガキPを個別に分割する。個別に分割されたハガキPを第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の各列ごとに組み合わせることにより、所望枚数(K=K1×3+K2×2)のハガキPを送付物セットPSとして包装する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の送付物が実線または架空の断裁線を介して行列状に連刷された原シートに基づいて、所望枚数K(Kは5枚以上の整数)の送付物からなる送付物セットを製造する送付物セット製造方法であって、
原シートを所定の断裁線に沿って断裁することにより、複数面の送付物が断裁線を介して3行M列(Mは1以上の整数)に連刷された第1のブロックシートと、複数面の送付物が断裁線を介して2行M列(Mは1以上の整数)に連刷された第2のブロックシートとに分割する第1の工程と、
送付物の所望枚数Kに応じて、K1枚(K1は1以上の整数)の第1のブロックシートとK2枚(K2は1以上の整数)の第2のブロックシートを準備する第2の工程と、
K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートを各断裁線に沿って断裁することにより、送付物を個別に分割する第3の工程と、
個別に分割された送付物を第1のブロックシートと第2のブロックシートの各列ごとに組み合わせることにより、所望枚数(K=K1×3+K2×2)の送付物を送付物セットとして包装する第4の工程とを備えることを特徴とする送付物セット製造方法。
【請求項2】
前記第2の工程において、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートに対して所定の情報を印刷する請求項1に記載の送付物セット製造方法。
【請求項3】
前記第2の工程において、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートに対して、各列ごとに異なる情報を印刷する請求項2に記載の送付物セット製造方法。
【請求項4】
前記第2の工程において、第1のブロックシートの枚数K1と第2のブロックシートの枚数K2の枚数差が2枚以下となるように、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートを準備する請求項1に記載の送付物セット製造方法。
【請求項5】
前記原シートは、40面のシート状の送付物が実線または架空の断裁線を介して行列状に連刷されており、
前記第1の工程において、原シートを所定の断裁線に沿って断裁することにより、複数面の送付物が断裁線を介して3行2列に連刷された第1のブロックシートと、複数面の送付物が断裁線を介して2行2列に連刷された第2のブロックシートとに余りなく分割する請求項1から請求項4のいずれかに記載の送付物セット製造方法。
【請求項6】
シート状の送付物が実線または架空の断裁線を介して行列状に連刷された原シートに基づいて、所望枚数Kの送付物からなる送付物セットを製造する送付物セット製造システムであって、
原シートを所定の断裁線に沿って断裁することにより、複数面の送付物が断裁線を介して3行M列(Mは1以上の整数)に連刷された第1のブロックシートと、複数面の送付物が断裁線を介して2行M列(Mは1以上の整数)に連刷された第2のブロックシートとに分割する第1の断裁部と、
送付物の所望枚数Kに応じて、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートに所定の情報を印刷する印刷部と、
K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートを各断裁線に沿って断裁することにより、送付物を個別に分割する第2の断裁部と、
個別に分割された送付物を第1のブロックシートと第2のブロックシートの各列ごとに組み合わせることにより、所望枚数(K=K1×3+K2×2)の送付物を送付物セットとして包装する包装部とを備えることを特徴とする送付物セット製造システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状の送付物が実線または架空の断裁線を介して行列状に連刷された原シートに基づいて、所望枚数の送付物からなる送付物セットを製造する送付物セット製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
年末年始や夏の季節になると、企業や団体などにおいて、所定の図柄が印刷された年賀はがきや暑中見舞いハガキが民間の印刷業者に発注され、所望枚数のハガキからなるハガキセットが納品される。
【0003】
このハガキセットの製造に際しては、ハガキの表面に切手が印刷されている関係上、まず国所轄の会社(日本郵便株式会社)により切手が印刷されたハガキの原シートが作製され、その後、民間の印刷業者により原シートに所定の図柄が印刷され、さらには断裁されたあと、所望枚数のハガキが袋、帯あるいは箱で包装されていた。
【0004】
そして、従来、ハガキの原シートは、慣習上、4面のハガキが2行2列に連刷されたものが販売されることが多かった。このため、印刷業者は、図5(a)に示すような4面連刷の原シートS’を使用する場合、まず、図5(b)に示すように、原シートS’に所定の図柄を印刷して積み重ねたあと、図5(c)に示すように、該原シートS’を積み重ねた状態で単面のハガキPとなるように断裁し、図5(d)に示すように、所望枚数のハガキPをカウントして包装していた。ちなみに、ハガキPを大量に製造する装置として、特許文献1に開示された装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-338121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、4面連刷の原シートに所定の図柄を印刷する場合、企業等によるハガキの所望枚数が4の倍数であれば、ハガキを過不足なく準備できるが、企業等によるハガキの所望枚数が4の倍数でなければ、所望枚数以上のハガキが連刷された原シートを印刷して断裁したあと、図5(d)に示すように、1~3枚の余分なハガキを間引きする必要があることから、手間や時間がかかる上、余分なハガキを破棄するなどして環境にも優しくないという問題があった。なお、このような問題は、ハガキに限られるものではなく、その他のシート状の送付物においても同様に生じるものであった。
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、所望枚数の送付物を簡単かつ確実に準備することでき、ひいては所望枚数の送付物からなる送付物セットを効率的に製造することが可能であり、しかも環境負荷を軽減することが可能な送付物セット製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、シート状の送付物が実線または架空の断裁線を介して行列状に連刷された原シートに基づいて、所望枚数K(Kは5枚以上の整数)の送付物からなる送付物セットを製造する送付物セット製造方法であって、原シートを所定の断裁線に沿って断裁することにより、複数面の送付物が断裁線を介して3行M列(Mは1以上の整数)に連刷された第1のブロックシートと、複数面の送付物が断裁線を介して2行M列(Mは1以上の整数)に連刷された第2のブロックシートとに分割する第1の工程と、送付物の所望枚数Kに応じて、K1枚(K1は1以上の整数)の第1のブロックシートとK2枚(K2は1以上の整数)の第2のブロックシートを準備する第2の工程と、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートを各断裁線に沿って断裁することにより、送付物を個別に分割する第3の工程と、個別に分割された送付物を第1のブロックシートと第2のブロックシートの各列ごとに組み合わせることにより、所望枚数(K=K1×3+K2×2)の送付物を送付物セットとして包装する第4の工程とを備えることを特徴とする。
【0009】
これによれば、シート状の送付物が3行M列に連刷された第1のブロックシートと、シート状の送付物が2行M列に連刷された第2のブロックシートを組み合わせることにより、あらゆる所望枚数の送付物を簡単かつ確実に準備することができる。このため、所望枚数の送付物を準備するに際して余分な送付物を間引きする必要がなく、所望枚数の送付物からなる送付物セットを効率的に製造することが可能となる。しかも、余分な送付物を破棄することもないため、環境負荷を軽減することも可能となる。
【0010】
また、前記第2の工程において、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートに対して所定の情報を印刷してもよい。これによれば、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートを準備しながら所定の情報を印刷することができる。
【0011】
また、前記第2の工程において、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートに対して、各列ごとに異なる情報を印刷してもよい。これによれば、異なる情報が印刷された所望枚数の送付物からなる送付物セットを同時に製造することができる。
【0012】
また、前記第2の工程において、第1のブロックシートの枚数K1と第2のブロックシートの枚数K2の枚数差が2枚以下となるように、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートを準備してもよい。これによれば、第1のブロックシートと第2のブロックシートを組み合わせるに際して、第1のブロックシートと第2のブロックシートの枚数差を少なくすることができ、所望枚数の送付物からなる送付物セットをより効率的に製造することが可能となる。
【0013】
また、前記原シートは、40面のシート状の送付物が実線または架空の断裁線を介して行列状に連刷されており、前記第1の工程において、原シートを所定の断裁線に沿って断裁することにより、複数面の送付物が断裁線を介して3行2列に連刷された第1のブロックシートと、複数面の送付物が断裁線を介して2行2列に連刷された第2のブロックシートとに余りなく分割してもよい。これによれば、40面の原シートに基づいて3行2列に連刷された第1のブロックシートと、複数面の送付物が断裁線を介して2行2列に連刷された第2のブロックシートとに余りなく分割することができ、所望枚数の送付物からなる送付物セットをより効率的に製造することが可能となる。
【0014】
また、本発明は、上記目的を達成するために、シート状の送付物が実線または架空の断裁線を介して行列状に連刷された原シートに基づいて、所望枚数Kの送付物からなる送付物セットを製造する送付物セット製造システムであって、原シートを所定の断裁線に沿って断裁することにより、複数面の送付物が断裁線を介して3行M列(Mは1以上の整数)に連刷された第1のブロックシートと、複数面の送付物が断裁線を介して2行M列(Mは1以上の整数)に連刷された第2のブロックシートとに分割する第1の断裁部と、送付物の所望枚数Kに応じて、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートに所定の情報を印刷する印刷部と、K1枚の第1のブロックシートとK2枚の第2のブロックシートを各断裁線に沿って断裁することにより、送付物を個別に分割する第2の断裁部と、個別に分割された送付物を第1のブロックシートと第2のブロックシートの各列ごとに組み合わせることにより、所望枚数(K=K1×3+K2×2)の送付物を送付物セットとして包装する包装部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、シート状の送付物が3行M列に連刷された第1のブロックシートと、シート状の送付物が2行M列に連刷された第2のブロックシートを組み合わせることにより、あらゆる所望枚数の送付物を簡単かつ確実に準備することができる。このため、所望枚数の送付物を準備するに際して余分な送付物を間引きする必要がなく、所望枚数の送付物からなる送付物セットを効率的に製造することが可能となる。しかも、余分な送付物を破棄することもないため、環境負荷を軽減することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る送付物セット製造システムを示す概略構成図である。
図2図1の送付物セット製造システムにおける原シートを示す平面図である。
図3図3の原シートから分割された第1のブロックシートと第2のブロックシートを示す平面図である。
図4】本発明の実施形態に係る送付物セットの製造方法の第1の工程~第4の工程を示す模式図である。
図5】従来の4面連刷の原シートを用いた送付物セット製造方法の工程を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の第1の実施形態に係る送付物セット製造システム(以下、本システムという)について図1図4を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、送付物としてハガキPを想定して説明する。
【0018】
本システムは、40面のハガキPが10行4列に連刷された原シートSに基づいて、複数枚のハガキPからなるハガキセットPSを製造するものであって、図1に示すように、原シートSを断裁することによりブロックシートBS1、BS2に分割する第1の断裁部1と、ブロックシートBS1、BS2に所定の情報(A)(B)を印刷する印刷部2と、ブロックシートBS1、BS2を断裁することによりハガキPを個別に分割する第2の断裁部3と、所望枚数K(Kは5以上の整数)のハガキPを一つのハガキセットPSとして包装する包装部4とを備える。
【0019】
原シートSは、図2に示すように、40面の矩形状のハガキPが10行4列に連刷された1枚の紙製シートであって、表面において各ハガキPの行方向の境界部に沿って9本の実線の断裁線Tが設けられるとともに、各ハガキPの列方向の境界部に沿って3本の実線の断裁線Yが設けられている。なお、原シートSは、通常、表面に国所轄の会社(日本郵政株式会社)により図示略の切手やお年玉くじなどが予め印刷されている。
【0020】
なお、本明細書において、「行」とは図2におけるハガキPの縦方向に延びる並びをいい、「列」とは図2におけるハガキPの横方向に延びる並びをいう。また、「行方向」とは図2における行が延びる縦方向をいい、「列方向」とは図2における列が延びる横方向をいう。
【0021】
前記第1の断裁部1は、原シートSを所定の断裁線T1~T3、Y1に沿って断裁することにより4束の第1のブロックシートBS1と、4束の第2のブロックシートBS2に分割する。具体的には、第1の断裁部12は、図2に示すように、原シートSの列方向に沿って設けられた3本の断裁線T1~T3と、行方向中央に設けられた断裁線Y1に沿って断裁することにより、図3(a)および図4(b)に示すように、6面のハガキPが3行2列に連刷された同じ大きさの4束の第1のブロックシートBS1に分割するとともに、図3(b)および図4(b)に示すように、4面のハガキPが2行2列に連刷された同じ大きさの4束の第2のブロックシートBS2に余りなく分割する。なお、本実施形態では、第1の断裁部12は、図4(a)に示すように、複数枚の原シートSを積み重ねた束の状態で断裁することにより、図4(b)に示すように、複数枚が積み重ねられた束の状態の第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2に分割する。
【0022】
前記印刷部2は、所定の情報(A)(B)が印刷された第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2を準備するプリンタである。具体的には、印刷部2は、図4(c)に示すように、第1の断裁部1により断裁された4束の第1のブロックシートBS1と4束の第2のブロックシートBS2のうち、1束の第1のブロックシートBS1と1束の第2のブロックシートBS2について、上列の各ハガキPの裏面に第1の情報(A)を印刷するとともに、下列の各ハガキPの裏面に第2の情報(B)を印刷することにより、第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の各列ごとに異なる情報(A)(B)を印刷する。なお、本発明において、所定の情報(A)(B)とは、絵、図形、文字、記号の少なくとも一つが含まれる。
【0023】
また、前記印刷部2は、第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2に第1の情報(A)および第2の情報(B)を印刷する際、第1のブロックシートBS1の枚数K1(K1は1以上の整数)と第2のブロックシートBS2の枚数K2(K2は1以上の整数)をカウントすることにより、K1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2を分けて排出する。これにより、図4(c)に示すように、各ハガキPの表面に切手等が予め印刷される一方、各ハガキPの裏面に第1の情報(A)および第2の情報(B)が印刷されたK1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2が準備される。
【0024】
なお、これら第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の枚数K1、K2の設定は、印刷部2であるプリンタの設定で容易に行うことができ、例えば100枚~110枚の場合、下記の枚数K1、K2の組み合わせが挙げられる。
【0025】
<所望枚数Kが100枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:20枚
・上列のハガキPの枚数:20枚×3=60枚
・下列のハガキPの枚数:20枚×3=60枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:20枚
・上列のハガキPの枚数:20枚×2=40枚
・下列のハガキPの枚数:20枚×2=40枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:100枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:100枚
【0026】
<所望枚数Kが101枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:21枚
・上列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
・下列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:19枚
・上列のハガキPの枚数:19枚×2=38枚
・下列のハガキPの枚数:19枚×2=38枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:101枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:101枚
【0027】
<所望枚数Kが102枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:20枚
・上列のハガキPの枚数:20枚×3=60枚
・下列のハガキPの枚数:20枚×3=60枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:21枚
・上列のハガキPの枚数:21枚×2=42枚
・下列のハガキPの枚数:21枚×2=42枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:102枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:102枚
【0028】
<所望枚数Kが103枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:21枚
・上列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
・下列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:20枚
・上列のハガキPの枚数:20枚×2=40枚
・下列のハガキPの枚数:20枚×2=40枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:103枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:103枚
【0029】
<所望枚数Kが104枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:20枚
・上列のハガキPの枚数:20枚×3=60枚
・下列のハガキPの枚数:20枚×3=60枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:22枚
・上列のハガキPの枚数:22枚×2=44枚
・下列のハガキPの枚数:22枚×2=44枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:104枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:104枚
【0030】
<所望枚数Kが105枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:21枚
・上列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
・下列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:21枚
・上列のハガキPの枚数:21枚×2=42枚
・下列のハガキPの枚数:21枚×2=42枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:105枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:105枚
【0031】
<所望枚数Kが106枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:22枚
・上列のハガキPの枚数:22枚×3=66枚
・下列のハガキPの枚数:22枚×3=66枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:20枚
・上列のハガキPの枚数:20枚×2=40枚
・下列のハガキPの枚数:20枚×2=40枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:106枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:106枚
【0032】
<所望枚数Kが107枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:21枚
・上列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
・下列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:22枚
・上列のハガキPの枚数:22枚×2=44枚
・下列のハガキPの枚数:22枚×2=44枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:107枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:107枚
【0033】
<所望枚数Kが108枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:22枚
・上列のハガキPの枚数:22枚×3=66枚
・下列のハガキPの枚数:22枚×3=66枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:21枚
・上列のハガキPの枚数:21枚×2=42枚
・下列のハガキPの枚数:21枚×2=42枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:108枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:108枚
【0034】
<所望枚数Kが109枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:21枚
・上列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
・下列のハガキPの枚数:21枚×3=63枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:23枚
・上列のハガキPの枚数:23枚×2=46枚
・下列のハガキPの枚数:23枚×2=46枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:109枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:109枚
【0035】
<所望枚数Kが110枚の場合>
第1のブロックシートBS1の枚数K1:22枚
・上列のハガキPの枚数:22枚×3=66枚
・下列のハガキPの枚数:22枚×3=66枚
第2のブロックシートBS2の枚数K2:22枚
・上列のハガキPの枚数:22枚×2=44枚
・下列のハガキPの枚数:22枚×2=44枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列のハガキPの合計枚数K:110枚
第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列のハガキPの合計枚数K:110枚
【0036】
前記第2の断裁部3は、K1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2を各断裁線T、Yに沿って断裁することにより、ハガキPを個別に分割する断裁機である。具体的には、第2の断裁部2は、図4(c)(d)に示すように、K1枚の第1のブロックシートBS1を積み重ねた束の状態で断裁することにより、各K1枚の6束のハガキPに分割する一方、K2枚の第2のブロックシートBS2を積み重ねた束の状態で断裁することにより、各K2枚の4束のハガキPに分割する。
【0037】
本実施形態では、第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2が2列に構成されていることにより、図4(d)の上側の点線に示すように、元の第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列において、第1の情報(A)が印刷された各K1枚の3束のハガキPと各K2枚の2束のハガキPの束が生じるため、全体として第1の情報(A)が印刷された所望枚数(K=K1×3+K2×2)のハガキPを準備することができる。また、図4(d)の下側の点線に示すように、元の第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列において、第2の情報(B)が印刷された各K2枚の3束のハガキPの束と各K2枚の2束のハガキPの束が生じるため、全体として第2の情報(B)が印刷された所望枚数の(K=K1×3+K2×2)枚のハガキPを準備することができる。
【0038】
前記包装部4は、第2の断裁部3により個別に分割された所望枚数のハガキPを包装する包装機である。具体的には、包装部4は、図4(e)に示すように、個別に分割されたハガキPを元の第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の各列ごとに組み合わせることにより、所望枚数(K=K1×3+K2×2)の送付物をそれぞれ一つのハガキセットPSとして包装する。
【0039】
本実施形態では、上述のように第1の情報(A)が印刷された所望枚数(K=K1×3+K2×2)枚のハガキPが準備されるため、第1の情報(A)が印刷された所望枚数(K=K1×3+K2×2)枚のハガキPを袋や帯などで封緘して段ボール箱に入れることにより一つのハガキセットPSとして包装する。また、上述のように第2の情報(B)が印刷された所望枚数(K=K1×3+K2×2)枚のハガキPが準備されるため、第2の情報(B)が印刷された所望枚数(K=K1×3+K2×2)枚のハガキPを袋や帯などで封緘して段ボール箱に入れることにより一つのハガキセットPSとして包装する。
【0040】
次に本システムの動作について図4を参照しつつ説明する。
【0041】
まず、前工程として、図4(a)に示すように、40面のハガキPが連刷された原シートSが積み重ねられた束を準備する。
【0042】
次に、第1の工程において、図4(b)に示すように、第1の断裁部1が、原シートSを所定の断裁線T1~T3、Y1に沿って断裁することにより4束の第1のブロックシートBS1と4束の第2のブロックシートBS2に分割する。
【0043】
次に、第2の工程において、図4(c)に示すように、印刷部2が、1束の第1のブロックシートBS1と1束の第2のブロックシートBS2について、K1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2の枚数をカウントしながら、第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列の各ハガキPの裏面に第1の情報(A)を印刷するとともに、第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列の各ハガキPの裏面に対して第2の情報(B)を印刷することにより、各列ごとに異なる情報(A)(B)が印刷されたK1枚の第1のブロックシートBS1とのK2枚の第2のブロックシートBS2を準備する。
【0044】
次に、第3の工程において、図4(d)に示すように、第2の断裁部3が、第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2を各断裁線T、Yに沿って断裁することによりハガキPを個別に分割することによって、元の第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の上列において、第1の情報(A)が印刷された所望枚数(K=K1×3+K2×2)枚のハガキPを準備するとともに、元の第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の下列において、第2の情報(B)が印刷された所望枚数(K=K1×3+K2×2)枚のハガキPを準備する。
【0045】
次に、第4の工程において、図4(e)に示すように、個別に分割されたハガキPを第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の各列ごとに組み合わせることにより、第1の情報(A)が印刷された所望枚数(K=K1×3+K2×2)枚のハガキPを袋や帯などで束ごとに封緘して、段ボール箱に入れることにより一つのハガキセットPS1として包装するとともに、第2の情報(B)が印刷された所望枚数(K=K1×3+K2×2)枚のハガキPを袋や帯などで束ごとに封緘して、段ボール箱に入れることにより一つのハガキセットPS2として包装する。
【0046】
以上のように、3の倍数の数字と2の倍数の数字を組み合わせれば2以上のあらゆる整数を表現し得ることから、シート状のハガキPが3行2列に連刷された第1のブロックシートBS1と、シート状のハガキPのが2行2列に連刷された第2のブロックシートBS2を組み合わせることにより、第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の各列ごとに2以上のあらゆる所望枚数KのハガキPを準備することができる。このため、所望枚数KのハガキPを準備するに際して余分な送付物を間引きする必要がなく、所望枚数KのハガキPからなるハガキセットPSを効率的に製造することが可能となる。しかも、余分なハガキPを破棄することもないため、環境負荷を軽減することも可能となる。
【0047】
なお、本実施形態では、送付物としてハガキPを想定して説明したが、これに限られず、ハガキP以外のシート状の送付物であってもよい。
【0048】
また、第1の断裁部1は、40面の原シートSを第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2に分割するものとしたが、その他の面数の原シートSを第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2に分割してもよい。また、第1の断裁部1は、原シートSを第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2に余りなく分割するものとしたが、何らかの余りが生じる態様で分割してもよい。
【0049】
また、第2の断裁部3は、3行2列の第1のブロックシートBS1と2行2列の第2のブロックシートBS2に分割するものとしたが、3行M列(Mは1以上の整数)の第1のブロックシートBS1と2行M列(Mは1以上の整数)の第2のブロックシートBS2に分割してもよい。
【0050】
また、前記第1の断裁部1および第2の断裁部3は、原シートSやブロックシートBS1、BS2を実線の断裁線T、Yに沿って断裁するものとしたが、原シートSに対して視認不可の架空の断裁線T、Yを設定し、原シートSやブロックシートBS1、BS2を架空の断裁線T、Yに沿って断裁してもよい。
【0051】
また、前記印刷部2は、K1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2をカウントしながら所定の情報を印刷するものとしたが、印刷前にあらかじめ準備されたK1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2に所定の情報を印刷してもよい。
【0052】
また、前記印刷部2は、第1のブロックシートBS1と第2のブロックシートBS2の各列ごとに異なる情報を印刷するものとしたが、各列とも同一の情報を印刷してもよい。
【0053】
また、前記印刷部2は、第1のブロックシートBS1の枚数K1と第2のブロックシートBS2の枚数K2の組み合わせは上述のものに限定されないが、第1のブロックシートBS1の枚数K1と第2のブロックシートBS2の枚数K2の枚数差が2枚以下となるのが好ましい。
【0054】
また、第2の工程において、印刷部2により第1のブロックシートBS1、第2のブロックシートBS2に所定の情報(A)(B)を印刷するものとしたが、第1の工程よりも前に所定の情報(A)(B)を印刷してもよいし、何ら所定の情報を印刷しなくてもよい。この場合、第2の工程では、K1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2をそれぞれ準備することになる。
【0055】
また、第2の工程において、4束の第1のブロックシートBS1と4束の第2のブロックシートBS2のうち、1束の第1のブロックシーとBS1と1束の第2のブロックシートBS2からK1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2を準備するものとしたが、複数束の第1のブロックシートBS1と複数束の第2のブロックシートBS2からK1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2を準備してもよい。この場合、第1の断裁部1により断裁された4束の第1のブロックシートBS1と4束の第2のブロックシートBS2からK1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2を余りなく準備するのが好ましい。
【0056】
また、前記第2の断裁部3は、K1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2を積み重ねた束の状態で断裁したが、K1枚の第1のブロックシートBS1とK2枚の第2のブロックシートBS2を一枚ずつ供給しながら断裁してもよい。また、第2の断裁部3は、第1の断裁部1と同一の断裁機であってもよいし、別の断裁機であってもよい。
【0057】
前記包装部4は、所望枚数KのハガキPを自動的に包装するものとしたが、人手により所望枚数KのハガキPを包装してもよい。
【0058】
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0059】
1…第1の断裁部
2…印刷部
3…第2の断裁部
4…包装部
S…原シート
BS1…第1のブロックシート
BS2…第2のブロックシート
P…ハガキ(送付物)
PS…ハガキセット(送付物セット)
図1
図2
図3
図4
図5