(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018267
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/14 20120101AFI20240201BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121487
(22)【出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】500168811
【氏名又は名称】株式会社ナビタイムジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】大西 啓介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC26
(57)【要約】
【課題】オンライン旅行とリアル旅行とを連携させたサービスを提供できる情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツの旅程を作成する旅程作成手段と、作成されたオンラインコンテンツの旅程を、前記コンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程に変更する変更手段と、変更されたリアルコンテンツの旅程を出力する出力制御手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツの旅程を作成する旅程作成手段と、
作成されたオンラインコンテンツの旅程を、前記コンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程に変更する変更手段と、
変更されたリアルコンテンツの旅程を出力する出力制御手段と、
を備えた情報処理システム。
【請求項2】
前記コンテンツは、旅行またはアクティビティである、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記リアルコンテンツの旅程は、泊数または日数、コンテンツ毎の所要時間、総額費用、コンテンツ毎の内訳費用、移動手段、移動距離、移動時間、移動費用のうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記出力制御手段は、作成されたオンラインコンテンツの旅程と変更されたリアルコンテンツの旅程との間の時間または費用に関する差分をさらに出力する、請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程を作成する旅程作成手段と、
作成されたリアルコンテンツの旅程に基づいて、前記コンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツを抽出する抽出手段と、
抽出されたオンラインコンテンツの情報を出力する出力制御手段と、
を備えた情報処理システム。
【請求項6】
前記コンテンツは、観光またはアクティビティである、請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記抽出手段は、前記リアルコンテンツの旅程に含まれるテーマ、訪問先、訪問時期のうちの少なくとも1つに基づいて、前記オンラインコンテンツを抽出する、請求項5または6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記抽出手段は、前記リアルコンテンツの旅程に含まれる訪問先、訪問時期のうちの少なくとも1つに基づいて、前記リアルコンテンツの旅程のテーマを推定し、推定したテーマに基づいて、前記オンラインコンテンツを抽出する、請求項5~7のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記抽出手段は、前記リアルコンテンツの旅程の事前または事後に体験できるオンラインコンテンツを抽出する、請求項5~8のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記旅程作成手段は、前記リアルコンテンツの旅程に、抽出されたオンラインコンテンツを追加する、請求項5~9のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項11】
コンピュータを、
現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツの旅程を作成する旅程作成手段、
作成されたオンラインコンテンツの旅程を、前記コンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程に変更する変更手段、および、
変更されたリアルコンテンツの旅程を出力する出力制御手段、
として機能させる情報処理プログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程を作成する旅程作成手段、
作成されたリアルコンテンツの旅程に基づいて、前記コンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツを抽出する抽出手段、および、
抽出されたオンラインコンテンツの情報を出力する出力制御手段、
として機能させる情報処理プログラム。
【請求項13】
通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、
現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツの旅程を作成する旅程作成手段と、
作成されたオンラインコンテンツの旅程を、前記コンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程に変更する変更手段と、
変更されたリアルコンテンツの旅程を出力する出力制御手段と、
を備えた情報処理システムを機能させるために、
前記コンピュータの少なくとも1つを、前記手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項14】
通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、
現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程を作成する旅程作成手段と、
作成されたリアルコンテンツの旅程に基づいて、前記コンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツを抽出する抽出手段と、
抽出されたオンラインコンテンツの情報を出力する出力制御手段と、
を備えた情報処理システムを機能させるために、
前記コンピュータの少なくとも1つを、前記手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項15】
通信可能に接続された複数のコンピュータによって、請求項1~10のいずれかに記載の情報処理システムを機能させるために、
前記コンピュータのうちの少なくとも1つを、請求項1~10のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項16】
コンピュータを、請求項1~10のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項17】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツの旅程を作成するステップと、
作成されたオンラインコンテンツの旅程を、前記コンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程に変更するステップと、
変更されたリアルコンテンツの旅程を出力するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項18】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程を作成するステップと、
作成されたリアルコンテンツの旅程に基づいて、前記コンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツを抽出するステップと、
抽出されたオンラインコンテンツの情報を出力するステップと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、現地のガイドに案内してもらえる旅行をオンラインで体験できるオンライン旅行を提供するサービスが知られている(たとえば、非特許文献1参照)。オンライン旅行では、ユーザが直接旅先へ行くわけではないので、移動のコスト(時間および費用)を考慮せずに自由に旅程を作成できるという特徴がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】”Tra to La”,[online],株式会社ナビタイムジャパン,[2022年5月19日検索],インターネット<URL: https://travel.navitime.com/static/onlinetravel/index.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のサービスでは、オンライン旅行とリアル旅行との連携が考慮されておらず、以下のような課題があった。すなわち、オンライン旅行の旅程を作成した際に、それをリアル旅行に置き換えるとどうなるのかが分からなかった。また、リアル旅行の旅程を作成した際にも、それがオンライン旅行だとどうなるのかが分からなかった。さらに、リアル旅行の旅程にオンライン旅行を組み合わせることができなかった。
【0005】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、オンライン旅行とリアル旅行とを連携させたサービスを提供できる情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理システムは、
現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツの旅程を作成する旅程作成手段と、
作成されたオンラインコンテンツの旅程を、前記コンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの旅程に変更する変更手段と、
変更されたリアルコンテンツの旅程を出力する出力制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、オンライン旅行とリアル旅行とを連携させたサービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの概略的な構成を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、オンラインコンテンツの旅程をリアルコンテンツの旅程に変更する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、コンテンツ情報データベースに記憶されている情報の一例を示すテーブルである。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【
図6A】
図6Aは、第1の実施形態に係る情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【
図6B】
図6Bは、第1の実施形態に係る情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、第2の実施形態に係る情報処理システムの概略的な構成を示す図である。
【
図8】
図8は、第2の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、リアルコンテンツの旅程に基づいてオンラインコンテンツを抽出する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、コンテンツ情報データベースに記憶されているリアルコンテンツの情報の一例を示すテーブルである。
【
図11】
図11は、コンテンツ情報データベースに記憶されているオンラインコンテンツの情報の一例を示すテーブルである。
【
図12A】
図12Aは、第2の実施形態に係る情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【
図12B】
図12bは、第2の実施形態に係る情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、第2の実施形態に係る情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
【0010】
以下に説明する実施の形態において、「コンテンツ」とは、現地における案内がガイドからユーザに対してリアルタイムで提供される商品ないしサービスであれば、特に限定されるものではなく、たとえば、旅行(たとえば観光やレジャーなど)であってもよいし、アクティビティ(たとえばスキー、登山、サイクリング、ラフティング、バンジージャンプ、料理教室、そば作り体験など)であってもよい。また、「オンラインコンテンツ」とは、現地における案内がガイドからユーザに対してオンラインで提供されるコンテンツであれば、現地における案内は、現地にいるガイドが現地で行うものであってもよいし、現地とは異なる地点にいるガイドが遠隔で行うものであってもよい(たとえば、現地でカメラマンが撮影し、映し出されている映像に基づいてガイドが遠隔で案内を行う(ガイドの誘導に従ってカメラマンが現地を移動しながら撮影する)ものであってもよい)。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施の形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。なお、同図において、各機能を行う機能部は、それぞれ各機能を行う手段ということができる。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置2と、サーバ3とを備えている。端末装置2とサーバ3とは、インターネット等のネットワーク4を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク4は、有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。なお、端末装置2およびサーバ3の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
【0013】
まず、端末装置2について説明する。端末装置2は、ユーザが使用するものであり、たとえば、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末、ノートブックコンピュータ、またはデスクトップコンピュータなどの電子機器である。
【0014】
図1に示すように、端末装置2は、端末通信部21と、端末制御部22と、端末記憶部23と、端末入力部24と、端末出力部25とを有している。各部21~25は、互いに通信可能に接続されている。
【0015】
端末通信部21は、端末装置2とネットワーク4との間の通信インターフェースである。端末通信部21は、ネットワーク4を介して端末装置2とサーバ3との間で情報を送受信する。
【0016】
端末制御部22は、端末装置2の各種処理を行う制御手段である。端末制御部22は、端末装置2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0017】
端末記憶部23は、たとえば内蔵メモリや外部メモリ(SDメモリカード等)などのデータストレージである。端末記憶部23には、端末制御部22が取り扱う各種データが記憶される。端末記憶部23は、必ずしも端末装置2内に設けられていなくてもよく、端末記憶部23の一部または全部は、ネットワーク4を介して端末装置2と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0018】
端末入力部24は、ユーザが端末装置2に情報を入力するためのインターフェースであり、たとえばモバイル端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、ノートブックコンピュータにおけるタッチパッド、キーボードまたはマウスなどである。
【0019】
端末出力部25は、端末装置2からユーザに対して各種情報を出力するインターフェースであり、たとえば液晶ディスプレイ等の映像表示手段やスピーカ等の音声出力手段である。具体的には、たとえば、端末出力部25は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示してもよい。
【0020】
次に、サーバ3について説明する。
図1に示すように、サーバ3は、サーバ通信部31と、サーバ制御部32と、サーバ記憶部33とを有している。各部31~33は、互いに通信可能に接続されている。
【0021】
このうちサーバ通信部31は、サーバ3とネットワーク4との間の通信インターフェースである。サーバ通信部31は、ネットワーク4を介してサーバ3と端末装置2との間で情報を送受信する。
【0022】
サーバ制御部32は、旅程作成部32aと、変更部32bと、出力制御部32cとを有している。これらの各部32a~32cは、サーバ3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。これらの各部32a~32cについては、後述する。
【0023】
サーバ記憶部33は、たとえばハードディスク等の固定型データストレージである。サーバ記憶部33には、サーバ制御部32が取り扱う各種データが記憶される。たとえば、サーバ記憶部33は、交通ネットワーク情報を含む経路ネットワーク情報データベース33aと、地図情報を含む地図情報データベース33bと、コンテンツ情報データベース33cとを含んでいる。
【0024】
交通ネットワーク情報は、鉄道やバス等の交通網や道路網を規定する情報である。交通網の情報としては、交通機関の路線情報、時刻表情報、料金情報等を含む。道路網の情報は、例えば交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのデータと、ノード間の道路区間であるリンクのデータとの組み合わせによって表現される。
【0025】
地図情報は、全国および各地方の道路地図などの地図データと、地図データに対応付けられた地図オブジェクト情報を含む。地図オブジェクト情報とは、地図上に表示される施設の形状についての形状情報、地図上に表示される注記についての注記情報、地図上に表示される記号についての記号情報などである。また、地図情報は公共交通機関の路線図に関する路線図情報を含んでいてもよい。
【0026】
上記の交通ネットワーク情報および地図情報は、所定のタイミングでアップデートされてもよい。
【0027】
コンテンツ情報データベース33cには、現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツごとに、当該コンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツの情報と、当該コンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの情報とが互いに関連付けられて記憶されている。
図4は、コンテンツ情報データベース33cに記憶されている情報の一例を示すテーブルである。
図4に示すように、オンラインコンテンツの情報は、所要時間と費用の情報とを含んでいてもよい。また、リアルコンテンツの情報は、所要時間と費用と現地の位置情報(住所や緯度・経度など)とを含んでいてもよい。
【0028】
図4に示すように、コンテンツ情報データベース33cには、コンテンツごとに、現地における案内を行うガイドの情報(たとえばガイドの識別情報)がさらに関連付けられて記憶されていてもよい。
図4に示す例では、コンテンツごとに一人のガイドが関連付けられており、当該一人のガイドがオンラインコンテンツとリアルコンテンツの両方で現地における案内を行うようになっているが、これに限定されるものでなく、コンテンツごとに複数のガイドが関連付けられており、オンラインコンテンツとリアルコンテンツとでそれぞれ異なるガイドが現地における案内を行うようになっていてもよい。
【0029】
図示は省略するが、コンテンツ情報データベース33cには、コンテンツごとに、ジャンル(お祭り、歴史、城、ショッピングなど)、タイトル、オンラインコンテンツでのタイムスケジュール、リアルコンテンツでのタイムスケジュール、およびコンテンツ内容説明文のうちの1つまたは2つ以上の情報がさらに関連付けて記憶されていてもよい。
【0030】
なお、サーバ記憶部33は、必ずしもサーバ3内に設けられていなくてもよく、サーバ記憶部33の一部または全部は、ネットワーク4を介してサーバ3と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0031】
(動作の一例)
次に、このような構成からなる情報処理システム1の動作の一例について、
図2、
図3、
図5~
図6Bを参照して説明する。
図2は、情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
図3は、オンラインコンテンツの旅程をリアルコンテンツの旅程に変更する処理の一例を示すフローチャートである。
図5~
図6Bは、情報処理システム1により表示される画面の一例を示す図である。
【0032】
図2に示すように、まず、サーバ3の旅程作成部32aが、ユーザからの入力操作に基づいて、オンラインコンテンツの旅程を作成する(ステップS10)。たとえば、ユーザが端末装置2を操作して、1または複数のオンラインコンテンツのスケジューリングを行う(たとえば、
図5を参照し、端末出力部25に表示されたタイムライン上に、所望のオンラインコンテンツに対応するパネル51~54を互いに重ならないように並べて配置する)と、スケジューリングされた各オンラインコンテンツの識別情報(たとえばコンテンツの名称やコンテンツを一意に識別するための識別番号)および時間情報(日付、開始時刻および終了時刻)が端末装置2からサーバ3へと送信され、サーバ3の旅程作成部32aは、端末装置2から取得した当該情報に基づいてオンラインコンテンツの旅程を作成する。
【0033】
次に、変更部32bが、旅程作成部32aにより作成されたオンラインコンテンツの旅程を、当該旅程に含まれる各コンテンツを現地で体験するリアルコンテンツの旅程へと変更する(ステップS11)。変更部32bは、ユーザからの入力操作(たとえば、
図5を参照し、ユーザが端末入力部24を介して、リアル旅行にリプランニングするためのボタン55をタッチまたはクリックする操作)に基づいて、オンラインコンテンツの旅程をリアルコンテンツの旅程へと変更してもよいし、ユーザからの入力操作なしで自動的に(たとえば、作成されたオンラインコンテンツの旅程の合計時間が予め定められた上限時間を超えた場合、または旅程に含まれるコンテンツ数が予め定められた上限値を超えた場合に)、オンラインコンテンツの旅程をリアルコンテンツの旅程へと変更してもよい。
【0034】
ここで「リアルコンテンツの旅程」は、泊数または日数(合計時間)、コンテンツ毎の所要時間、総額費用、コンテンツ毎の内訳費用、移動手段、移動距離、移動時間、移動費用のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい(後述する
図6Aおよび
図6B参照)。
【0035】
図3は、オンラインコンテンツの旅程をリアルコンテンツの旅程へと変更する処理(ステップS11)の一例を示すフローチャートである。
図3に示す例では、変更部32bは、まず、オンラインコンテンツの旅程に含まれる1または複数のオンラインコンテンツ(
図5における符号51~54参照)を特定し、各オンラインコンテンツに対応するリアルコンテンツ(
図6Aおよび
図6Bにおける符号61~64参照)の情報を、コンテンツ情報データベース33cを参照して抽出する(ステップS111)。
【0036】
次いで、変更部32bは、経路ネットワーク情報データベース33aおよび地図情報データベース33bを参照し、抽出されたリアルコンテンツ間の経路探索を行う(ステップS112)。リアルコンテンツの旅程に関し、特定の地点(たとえば自宅)が出発地として予め定められている場合には、変更部32bは、当該出発地(自宅)と旅程に含まれる最初のリアルコンテンツ(図示された例では「東京スカイツリー(R)」)との間の経路探索をさらに行ってもよい。また、リアルコンテンツの旅程に関し、特定の地点(たとえば自宅)が到着地として予め定められている場合には、変更部32bは、旅程に含まれる最後のリアルコンテンツ(図示された例では「首里城公園」)と当該到着地(自宅)との間の経路探索をさらに行ってもよい。
【0037】
具体的には、たとえば、変更部32bは、まず、予め定められた出発地(たとえば自宅)および出発時刻の情報と、旅程に含まれる最初のリアルコンテンツ(第1のリアルコンテンツ)の住所の情報とに基づいて、経路ネットワーク情報データベース33aおよび地図情報データベース33bを参照し、予め定められた出発地から第1のリアルコンテンツまでの経路情報(移動手段、移動距離、移動時間、移動費用などを含む)を探索する。そして、変更部32bは、予め定められた出発時刻に、経路探索により抽出された移動時間を加算することで、第1のリアルコンテンツの開始時刻を算出する。また、変更部32bは、算出された第1のリアルコンテンツの開始時刻に、第1のリアルコンテンツの所要時間を加算することで、第1のリアルコンテンツの終了時刻を算出する。
【0038】
次に、変更部32bは、第1のリアルコンテンツの住所の情報と、算出された第1のリアルコンテンツの終了時刻の情報と、旅程に含まれる2番目のリアルコンテンツ(第2のリアルコンテンツ)の住所の情報とに基づいて、経路ネットワーク情報データベース33aおよび地図情報データベース33bを参照し、第1のリアルコンテンツから第2のリアルコンテンツまでの経路情報(移動手段、移動距離、移動時間、移動費用などを含む)を探索する。そして、変更部32bは、第1のリアルコンテンツの終了時刻に、経路探索により抽出された移動時間を加算することで、第2のリアルコンテンツの開始時刻を算出する。また、変更部32bは、算出された第2のリアルコンテンツの開始時刻に、第2のリアルコンテンツの所要時間を加算することで、第2のリアルコンテンツの終了時刻を算出する。旅程に含まれる各コンテンツに対し、変更部32bがこのような処理を繰り返し行うことにより、最終的には、旅程の最後のリアルコンテンツの終了時刻が算出される。
【0039】
なお、算出された次のリアルコンテンツの開始時刻が予め定められた時刻(たとえば夕方18時)より遅くなる場合には、変更部32bは、当該次のリアルコンテンツまでの経路情報として、途中で宿泊を挟む経路情報を探索し直してもよい。
図6Aおよび
図6Bに示す例では、「通天閣」のリアルコンテンツの終了時刻に「通天閣」から「首里城公園」までの移動時間を加算して、「首里城公園」の開始時刻を仮に算出すると、予め定められた時刻(夕方18時)より遅くなるため、変更部32bは、「通天閣」と「首里城公園」との間で一泊する経路情報を探索し直しており、これにより、「通天閣」を訪れた日の翌日に「首里城公園」へと移動する旅程となっている。
【0040】
旅程の最後のリアルコンテンツの終了時刻が算出されたのち、変更部32bは、最後のリアルコンテンツの住所の情報と、算出された最後のリアルコンテンツの終了時刻の情報と、予め定められた到着地(たとえば自宅)の情報とに基づいて、経路ネットワーク情報データベース33aおよび地図情報データベース33bを参照し、最後のリアルコンテンツから予め定められた到着地までの経路情報(移動手段、移動距離、移動時間、移動費用などを含む)を探索する。そして、変更部32bは、最後のリアルコンテンツの終了時刻に、経路探索により抽出された移動時間を加算することで、予め定められた到着地の到着時刻を算出する。
【0041】
そして、変更部32bは、ステップS111で抽出されたリアルコンテンツの情報と、ステップS112で得られた各リアルコンテンツ間の経路情報とを組み合わせることで、オンラインコンテンツの旅程に対応するリアルコンテンツの旅程を作成する(ステップS113)。
【0042】
図2に戻って、変更部32bによりリアルコンテンツの旅程が作成されたのち(ステップS11ののち)、出力制御部32cは、作成されたリアルコンテンツの旅程を出力するための制御情報を端末装置2へと送信し、
図6Aおよび
図6Bに示すように、当該リアルコンテンツの旅程を、端末出力部25を介してユーザに出力する(ステップS12)。
【0043】
図示は省略するが、出力制御部32cは、旅程作成部32aにより作成されたオンラインコンテンツの旅程と、変更部32bにより作成(変更)されたリアルコンテンツの旅程との間の時間または費用に関する差分を算出し、当該差分の情報を端末出力部25を介してユーザにさらに出力してもよい。
【0044】
以上のような実施の形態によれば、旅程作成部32aが、ユーザからの入力操作に基づいて、オンラインコンテンツの旅程を作成すると、変更部32bが、作成されたオンラインコンテンツの旅程をリアルコンテンツの旅程へと変更し、出力制御部32cが、変更されたリアルコンテンツの旅程をユーザに対して出力するため、ユーザは、オンライン旅行の旅程を作成した際に、それをリアル旅行(実際に現地まで行く旅行)に置き換えるとどうなるのか分かるようになり、今後リアル旅行を試してみることに繋がりやすくなる(実際に旅行にでかけることを促すことができる)。したがって、オンライン旅行とリアル旅行とを連携させたサービスを実現することが可能となる。
【0045】
(第2の実施形態)
次に、
図7を参照し、第2の実施形態に係る情報処理システム10について説明する。
図7は、第2の実施形態に係る情報処理システム10の概略的な構成を示す図である。第2の実施形態において、上述した第1の実施形態と同様に構成され得る部分については、上述した第1の実施形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
【0046】
本実施の形態では、サーバ3のサーバ制御部32は、旅程作成部132aと、抽出部132bと、出力制御部132cとを有している。これらの各部132a~132cは、サーバ3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。これらの各部132a~132cについては、後述する。
【0047】
サーバ記憶部33は、経路ネットワーク情報データベース33aと、地図情報データベース33bと、リアルコンテンツ情報データベース133cと、オンラインコンテンツ情報データベース133dとを含んでいる。このうち経路ネットワーク情報データベース33aと地図情報データベース33bの構成は、上述した第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0048】
リアルコンテンツ情報データベース133cには、現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザが現地で体験するリアルコンテンツの情報が記憶されている。
図10は、リアルコンテンツ情報データベース133cに記憶されている情報の一例を示すテーブルである。
図10に示すように、リアルコンテンツ情報データベース133cには、リアルコンテンツの情報として、コンテンツごとに、所要時間と費用と現地の位置情報(住所や緯度・経度など)と、当該コンテンツに関連するキーワードとが互いに関連付けられて記憶されていてもよい。リアルコンテンツ情報データベース133cには、コンテンツごとに、当該コンテンツを案内するガイドの情報(たとえばガイドの識別情報)がさらに関連付けられて記憶されていてもよい。図示は省略するが、リアルコンテンツ情報データベース133cには、コンテンツごとに、ジャンル(お祭り、歴史、城、ショッピングなど)、タイトル、タイムスケジュール、およびコンテンツ内容説明文のうちの1つまたは2つ以上の情報がさらに関連付けて記憶されていてもよい。
【0049】
オンラインコンテンツ情報データベース133dには、現地における案内がガイドからユーザに対して提供されるコンテンツをユーザがオンラインで体験するオンラインコンテンツの情報が記憶されている。
図11は、オンラインコンテンツ情報データベース133dに記憶されている情報の一例を示すテーブルである。
図11に示すように、オンラインコンテンツ情報データベース133dには、オンラインコンテンツの情報として、コンテンツごとに、所要時間および費用の情報と、当該コンテンツに関連するキーワードとが互いに関連付けられて記憶されていてもよい。オンラインコンテンツ情報データベース133dには、コンテンツごとに、当該コンテンツを案内するガイドの情報(たとえばガイドの識別情報)がさらに関連付けられて記憶されていてもよい。図示は省略するが、オンラインコンテンツ情報データベース133dには、コンテンツごとに、ジャンル(お祭り、歴史、城、ショッピングなど)、タイトル、タイムスケジュール、およびコンテンツ内容説明文のうちの1つまたは2つ以上の情報がさらに関連付けて記憶されていてもよい。
【0050】
なお、サーバ記憶部33は、必ずしもサーバ3内に設けられていなくてもよく、サーバ記憶部33の一部または全部は、ネットワーク4を介してサーバ3と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0051】
(動作の一例)
次に、このような構成からなる情報処理システム10の動作の一例について、
図8、
図9、
図12A~
図13を参照して説明する。
図8は、情報処理システム10の動作の一例を示すフローチャートである。
図9は、リアルコンテンツの旅程に基づいてオンラインコンテンツを抽出する処理の一例を示すフローチャートである。
図12A~
図13は、情報処理システム10により表示される画面の一例を示す図である。
【0052】
図8に示すように、まず、サーバ3の旅程作成部132aが、ユーザからの入力操作に基づいて、リアルコンテンツの旅程を作成する(ステップS20)。
【0053】
具体的には、たとえば、
図12Aおよび
図12Bを参照し、ユーザが端末装置2を操作して、端末出力部25に表示されたタイムライン上に、1または複数のリアルコンテンツに対応するパネル61~64を所望の順序で並べて配置すると、各リアルコンテンツの識別情報(たとえばコンテンツの名称やコンテンツを一意に識別するための識別番号)とタイムライン上での順序の情報とが端末装置2からサーバ3へと送信される。
【0054】
サーバ3の旅程作成部132aは、まず、リアルコンテンツ情報データベース133cを参照し、予め定められた出発地(たとえば自宅)および出発時刻の情報と、タイムライン上の最初のリアルコンテンツ(第1のリアルコンテンツ)の住所の情報とに基づいて、経路ネットワーク情報データベース33aおよび地図情報データベース33bを参照し、予め定められた出発地から第1のリアルコンテンツまでの経路情報(移動手段、移動距離、移動時間、移動費用などを含む)を探索する。そして、旅程作成部132aは、予め定められた出発時刻に、経路探索により抽出された移動時間を加算することで、第1のリアルコンテンツの開始時刻を算出する。また、旅程作成部132aは、算出された第1のリアルコンテンツの開始時刻に、第1のリアルコンテンツの所要時間を加算することで、第1のリアルコンテンツの終了時刻を算出する。
【0055】
次に、旅程作成部132aは、第1のリアルコンテンツの住所の情報と、算出された第1のリアルコンテンツの終了時刻の情報と、タイムライン上の2番目のリアルコンテンツ(第2のリアルコンテンツ)の住所の情報とに基づいて、経路ネットワーク情報データベース33aおよび地図情報データベース33bを参照し、第1のリアルコンテンツから第2のリアルコンテンツまでの経路情報(移動手段、移動距離、移動時間、移動費用などを含む)を探索する。そして、旅程作成部132aは、第1のリアルコンテンツの終了時刻に、経路探索により抽出された移動時間を加算することで、第2のリアルコンテンツの開始時刻を算出する。また、旅程作成部132aは、算出された第2のリアルコンテンツの開始時刻に、第2のリアルコンテンツの所要時間を加算することで、第2のリアルコンテンツの終了時刻を算出する。タイムライン上に配置された各コンテンツに対し、旅程作成部132aがこのような処理を繰り返し行うことにより、最終的には、タイムライン上の最後のリアルコンテンツの終了時刻が算出される。
【0056】
なお、算出された次のリアルコンテンツの開始時刻が予め定められた時刻(たとえば夕方18時)より遅くなる場合には、旅程作成部132aは、当該次のリアルコンテンツまでの経路情報として、途中で宿泊を挟む経路情報を探索し直してもよい。
図12Aおよび
図12Bに示す例では、「通天閣」のリアルコンテンツの終了時刻に「通天閣」から「首里城公園」までの移動時間を加算して、「首里城公園」の開始時刻を仮に算出すると、予め定められた時刻(夕方18時)より遅くなるため、旅程作成部132aは、「通天閣」と「首里城公園」との間で一泊する経路情報を探索し直しており、これにより、「通天閣」を訪れた日の翌日に「首里城公園」へと移動する旅程となっている。
【0057】
タイムライン上の最後のリアルコンテンツの終了時刻が算出されたのち、旅程作成部132aは、最後のリアルコンテンツの住所の情報と、算出された最後のリアルコンテンツの終了時刻の情報と、予め定められた到着地(たとえば自宅)の情報とに基づいて、経路ネットワーク情報データベース33aおよび地図情報データベース33bを参照し、最後のリアルコンテンツから予め定められた到着地までの経路情報(移動手段、移動距離、移動時間、移動費用などを含む)を探索する。そして、旅程作成部132aは、最後のリアルコンテンツの終了時刻に、経路探索により抽出された移動時間を加算することで、予め定められた到着地の到着時刻を算出する。
【0058】
そして、旅程作成部132aは、端末装置2から取得した各リアルコンテンツの情報(識別情報やタイムライン上での順序の情報)と、各リアルコンテンツ間の経路情報とを組み合わせることで、リアルコンテンツの旅程を作成する。ここで「リアルコンテンツの旅程」は、泊数または日数(合計時間)、コンテンツ毎の所要時間、総額費用、コンテンツ毎の内訳費用、移動手段、移動距離、移動時間、移動費用のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい(
図12Aおよび
図12B参照)。
【0059】
出力制御部132cは、旅程作成部132aにより作成されたリアルコンテンツの旅程を出力するための制御情報を端末装置2へと送信し、
図12Aおよび
図12Bに示すように、当該リアルコンテンツの旅程を、端末出力部25を介してユーザに出力する。
図12Aおよび
図12Bに示すように、出力制御部132cは、作成されたリアルコンテンツの旅程をサーバ記憶部33(または端末記憶部23)に保存するためのボタン60をさらに出力してもよい。
【0060】
次に、作成されたリアルコンテンツの旅程を保存するためのボタン60が、ユーザにより操作(タッチまたはクリック)されると、抽出部132bは、当該リアルコンテンツの旅程に基づいて、オンラインコンテンツ情報データベース133dを参照し、1または複数のオンラインコンテンツを抽出する(ステップS21)。
【0061】
図9は、リアルコンテンツの旅程に基づいてオンラインコンテンツを抽出する処理(ステップS21)の一例を示すフローチャートである。
図9に示す例では、抽出部132bは、まず、旅程作成部132aにより作成されたリアルコンテンツの旅程に対し、ユーザからの入力操作に基づいて、特定のテーマ(たとえば「日本各地の観光スポット巡り」など)が設定されているか否かを判定する(ステップS210)。
【0062】
リアルコンテンツの旅程に特定のテーマが設定されている場合には(ステップS210:YES)、抽出部132bは、リアルコンテンツの旅程に含まれるテーマ、訪問先、訪問時期のうちの少なくとも1つに基づいて、オンラインコンテンツを抽出する(ステップS211)。具体的には、たとえば、リアルコンテンツの旅程に設定されているテーマが特定のキーワード(たとえば「観光」)を含んでいる場合には、抽出部132bは、オンラインコンテンツ情報データベース133dを参照し、当該テーマに関連するオンラインコンテンツ(たとえば「観光」というキーワードが付けられているコンテンツ)を抽出してもよい。また、たとえば、リアルコンテンツの旅程に含まれる各コンテンツの位置情報(訪問先)が特定の地域(たとえば「東北地方」など)で共通している場合には、抽出部132bは、オンラインコンテンツ情報データベース133dを参照し、位置情報が当該地域内であるオンラインコンテンツを抽出してもよい。また、たとえば、リアルコンテンツの旅程の日付(訪問時期)が特定の季節(たとえば「冬」など)である場合には、抽出部132bは、オンラインコンテンツ情報データベース133dを参照し、当該季節に適したオンラインコンテンツ(たとえば「スキー」や「雪まつり」といったキーワードを含んでいるコンテンツ)を抽出してもよい。
【0063】
他方、リアルコンテンツの旅程に特定のテーマが設定されていない場合には(ステップS210:YES)、抽出部132bは、リアルコンテンツの旅程に含まれる訪問先および訪問時期のうちの少なくとも1つに基づいて、リアルコンテンツの旅程のテーマを推定する(ステップS212)。具体的には、たとえば、抽出部132bは、他のユーザにより特定のテーマが設定されている過去のリアルコンテンツの旅程を教師データとして、過去のリアルコンテンツの旅程に含まれる訪問先および訪問時期のうちの少なくとも1つと、当該過去のリアルコンテンツの旅程のテーマとの関係性を機械学習した学習済みモデルを利用して、今回のリアルコンテンツの旅程に含まれる訪問先および訪問時期のうちの少なくとも1つを入力として、当該今回のリアルコンテンツの旅程のテーマを推定してもよい。
【0064】
次いで、抽出部132bは、推定されたテーマに基づいて、オンラインコンテンツを抽出する(ステップS213)。具体的には、たとえば、推定されたテーマが特定のキーワード(たとえば「観光」)を含んでいる場合には、抽出部132bは、オンラインコンテンツ情報データベース133dを参照し、当該テーマに関連するオンラインコンテンツ(たとえば「観光」というキーワードが付けられているコンテンツ)を抽出してもよい。
【0065】
ステップS21において、抽出部132bは、リアルコンテンツの旅程の事前または事後に体験できるオンラインコンテンツを抽出してもよい。具体的は、たとえば、抽出部132bは、開始時刻がリアルコンテンツの旅程における到着地(たとえば自宅)の到着時刻より後であるコンテンツを、リアルコンテンツの旅程の事後に体験できるオンラインコンテンツとして抽出してもよい。あるいは、たとえば、抽出部132bは、終了時刻がリアルコンテンツの旅程における出発地(たとえば自宅)の出発時刻より前であるコンテンツを、リアルコンテンツの旅程の事前に体験できるオンラインコンテンツとして抽出してもよい。
【0066】
図8に戻って、抽出部132bによりオンラインコンテンツが抽出されたのち(ステップS21ののち)、出力制御部32cは、抽出されたオンラインコンテンツの情報を出力するための制御情報を端末装置2へと送信し、
図13に示すように、当該オンラインコンテンツの情報72、73を、端末出力部25を介してユーザに出力する(ステップS22)。
【0067】
次に、ユーザが端末入力部24を介してオンラインコンテンツの情報72、73のいずれかを選択する(たとえば、リアルコンテンツの旅程に追加するためのボタン72B、73Bをタッチまたはクリックする)と、旅程作成部132aは、選択されたオンラインコンテンツを、リアルコンテンツの旅程に追加する(ステップS23)。たとえば、選択されたオンラインコンテンツが、リアルコンテンツの旅程の事前に体験できるコンテンツである場合には、旅程作成部132aは、当該選択されたオンラインコンテンツを、リアルコンテンツの旅程の事前の時間帯に追加してもよい。また、たとえば、選択されたオンラインコンテンツが、リアルコンテンツの旅程の事後に体験できるコンテンツである場合には、旅程作成部132aは、当該選択されたオンラインコンテンツを、リアルコンテンツの旅程の事後の時間帯に追加してもよい。
【0068】
以上のような実施の形態によれば、旅程作成部132aが、ユーザからの入力操作に基づいて、リアルコンテンツの旅程を作成すると、抽出部132bが、作成されたリアルコンテンツの旅程に基づいてオンラインコンテンツを抽出し、出力制御部32cが、抽出されたオンラインコンテンツの情報をユーザに対して出力するため、ユーザは、リアル旅行の旅程を作成した際に、当該リアル旅行と繋がりのあるオンラインコンテンツがあることに気づくことができるようになり、リアル旅行のトッピングとしてオンライン旅行を試してみることに繋がりやすくなる。したがって、オンライン旅行とリアル旅行とを連携させたサービスを実現することが可能となる。
【0069】
また、本実施の形態によれば、旅程作成部132aが、抽出部132bにより抽出されたオンラインコンテンツを、リアルコンテンツの旅程に追加するため、リアル旅行とオンライン旅行のスケジュールを一元的に管理することが可能となり、ユーザが旅行をプランニングする際の利便性を高めることができる。
【0070】
なお、上述した実施形態で説明した情報処理システム1、10の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ハードウェアで構成する場合には、情報処理システム1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD-ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0071】
また、情報処理システム1、10の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0072】
さらに、一つまたは複数の情報処理装置によって情報処理システム1、10を機能させてもよい。複数の情報処理装置を用いる場合、情報処理装置のうちの1つをコンピュータとし、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することにより情報処理システム1、10の少なくとも1つの手段として機能が実現されてもよい。
【0073】
また、方法の発明においては、全ての工程(ステップ)をコンピュータによって自動制御で実現するようにしてもよい。また、各工程をコンピュータに実施させながら、工程間の進行制御を人の手によって実施するようにしてもよい。また、さらには、全工程のうちの少なくとも一部を人の手によって実施するようにしてもよい。
【0074】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や様々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0075】
1、10 情報処理システム
2 端末装置
21 端末通信部
22 端末制御部
23 端末記憶部
24 端末入力部
25 端末出力部
3 サーバ
31 サーバ通信部
32 サーバ制御部
32a、132a 旅程作成部
32b 変更部
132b 抽出部
32c、132c 出力制御部
33 サーバ記憶部
33a 経路ネットワーク情報データベース
33b 地図情報データベース
33c コンテンツ情報データベース
133c リアルコンテンツ情報データベース
133d オンラインコンテンツ情報データベース
4 ネットワーク