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特開2024-18356雇用インターンシステム及び雇用インターンプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018356
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】雇用インターンシステム及び雇用インターンプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240201BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121646
(22)【出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】522304419
【氏名又は名称】井端 裕輝
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】井端 裕輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】企業の嗜好に合う人材確保のための課題を就職希望者に提示して、この課題に対する応答結果で、確保すべきインターンに相応しい人材との交渉に移行できるようする。
【解決手段】就職希望者に係る携帯端末10と、就職者を募集する企業に係る掲載企業サーバと、雇用支援サイト40の掲載企業サーバ32とを通信ネットワーク20で接続した雇用インターンシステムであって、雇用支援サイトの掲載企業サーバ32は、携帯端末からのアクセスに基づき、応募情報を検索して携帯端末に送信する応募情報提供部42bと、応募情報に対するエントリー情報を受信した場合に、課題情報を生成し、課題情報を携帯端末に送信する課題提供部42cと、課題情報に対する回答情報を受信し、企業の応募情報を満たすと判定した場合に、携帯端末に面接許可情報を送信するインターン判定部と、面接許可情報を記憶部42aに記憶し、この面接許可情報に対しての携帯端末10からの面接希望情報を受信する応募確定部42eとを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
就職希望者に係る携帯端末と、就職者を募集する企業に係る掲載企業サーバと、雇用支援サイトのサーバとを通信ネットワークで接続した雇用インターンシステムであって、
前記雇用支援サイトのサーバは、
前記携帯端末からのアクセスに基づき、応募情報を検索して前記携帯端末に送信する応募情報提供部と、
前記応募情報に対するエントリー情報を受信した場合に、インターン候補者として、課題情報を生成し、当該課題情報を前記携帯端末に送信する課題提供部と、
前記課題情報に対する回答情報を受信し、前記企業の前記応募情報を満たすと判定した場合に、前記携帯端末に面接許可情報を送信するインターン判定部と、
前記面接許可情報を記憶部に記憶し、前記面接許可情報に対しての前記携帯端末からの面接希望情報を受信する応募確定部と、を備えることを特徴とする雇用インターンシステム。
【請求項2】
前記回答情報は、就職希望者名、企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件、回答、課題を含むことを特徴とする請求項1記載の雇用インターンシステム。
【請求項3】
前記応募情報は、企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件を含むことを特徴とする請求項1記載の雇用インターンシステム。
【請求項4】
前記課題情報に対する前記回答情報の解析は、前記回答情報を教師データとして、入力データを前記課題情報として入力し学習モデルを生成し、当該学習モデルの出力を解析結果とすることを特徴とする請求項1記載の雇用インターンシステム。
【請求項5】
就職希望者に係る携帯端末と、就職者を募集する企業に係る企業者端末と、前記携帯端末及び、前記企業者端末とに通信ネットワークで接続された雇用支援サイトのサーバを備えた雇用インターンシステムにおいて、
コンピュータを、
前記雇用支援サイトのサーバ、
前記携帯端末からのアクセスに基づき、応募情報を検索して前記携帯端末に送信する応募情報提供部、
前記応募情報に対するエントリー情報を受信した場合に、インターン候補者として、課題情報を生成し、当該課題情報を前記携帯端末に送信する課題提供部、
前記課題情報に対する回答情報を受信し、前記企業の前記応募情報を満たすと判定した場合に、前記携帯端末に面接許可情報を送信するインターン判定部、
前記面接許可情報を記憶部に記憶し、前記面接許可情報に対しての前記携帯端末からの面接希望情報を受信する応募確定部、として機能させる雇用インターンプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雇用インターンシステム及び雇用インターンプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今は、高機能携帯端末(以下、スマートフォンという)を用いて就職活動ができるようになって来ている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2003-186984号公報)は、インターンシップ等を通じて、雇用のミスマッチングを減らすことを目的とする人材試用・登用システムである。
【0004】
この人材試用・登用システムは、サーバや端末PCから構成されており、インターンシップの仲介を行うことができるとともに、インターンシップに参加した学生のインターンシップ中の成績を企業の人事担当者がサーバに登録することもできる。また、登録された成績は、インターンシップ先ではない他の企業の人事担当者が、自由に閲覧することができる。
【0005】
そのため、学生の雇用を希望する企業の人事担当者は、インターンシップ中の成績に基づいて、学生を雇用することができ、雇用のミスマッチングをより減少させることができるというものである。
【0006】
一方、特許文献2(特開2004-240925号公報)は、求職者が、スキルアップを図りながら雇用企業とのマッチングを達成し、希望する企業に就職できるようにすることを目的とするものである。
【0007】
このスキルアップ並びにマッチング処理は、求職者の情報と雇用企業の情報と仲介管理側の情報に基づき求職者と雇用企業との間でマッチング処理を行い、求職者の情報の内スキル条件が原因でマッチングの未達成を生じた場合に求職者のスキルアップを図り、スキルアップ後の求職者の更新情報と雇用企業の情報とのマッチングを達成させる。というものである。
【0008】
また、特許文献3(特許3890571号公報)は、学校と企業が連携して学内説明会を開催し、学生に対しては希望する就職先を、企業に対しては求める人材を、紹介することのできる新卒者採用システムである。
【0009】
このシステムは、インターネットを介して、データベースに説明会日時情報を作成することにより、学校又は企業に対して説明会参加打診及び日程調整を行うと共に、企業の説明会開催要請を行う。また、データベースに説明会参加情報を作成することにより、説明会参加申込みを行う。そして、データベースにインターン情報を作成することにより、学生が企業に対してインターン申込みを行い、企業がインターンシップの期間を指定するインターン受付の手段を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2003-186984号公報
【特許文献2】特開2004-240925号公報
【特許文献3】特許3890571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、企業側では業種、部署等により求める人材が相違する。例えば、性格を重視、学力を重視、体力を重視、身体を重視、コミュニケーション能力等を重視する企業もある。
【0012】
この他に例えば、判断能力もある。例えば、企業Aでは課題Bに対してA1と判断する人材を求める。企業Dでは課題Bに対してA1と判断する人材よりA4と判断する人材を求める場合もある。すなわち、企業、部署等によって求める人材の嗜好が相違する。
【0013】
ところが、各特許文献は、企業の嗜好を満足する人材を確保する仕組みを有するものではないので、費用と時間をかけてせっかく面談にこぎつけたとしても、その人材が企業の嗜好に合う人材ではなかったとなることが多い。つまり、費用と時間をかけたとしても、それが無駄になってしまう。
【0014】
特に新卒者である社会人1年生は、必ずしもモチベーション、行動力、判断力をバランスよく備えているとはかぎらないので、インターンシップ制度を利用する企業も昨今は増加傾向にある。
【0015】
本発明は上記課題を鑑みてなされたもので、企業の嗜好に合う人材確保のための課題を就職希望者(例えば、学生)に提示する。そして、この課題に対する応答結果で、確保すべきインターンに相応しい人材との交渉に移行できるようにする。すなわち、このようなサービスを提供できる雇用インターンシステムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、請求項1に係る発明は、就職希望者に係る携帯端末と、就職者を募集する企業に係る掲載企業サーバと、雇用支援サイトのサーバとを通信ネットワークで接続した雇用インターンシステムであって、前記雇用支援サイトのサーバは、前記携帯端末からのアクセスに基づき、応募情報を検索して前記携帯端末に送信する応募情報提供部と、前記応募情報に対するエントリー情報を受信した場合に、インターン候補者として、課題情報を生成し、当該課題情報を前記携帯端末に送信する課題提供部と、前記課題情報に対する回答情報を受信し、前記企業の応募情報を満たすと判定した場合に、前記携帯端末に面接許可情報を送信するインターン判定部と、前記面接許可情報を記憶部に記憶し、前記面接許可情報に対しての前記携帯端末からの面接希望情報を受信する応募確定部とを備える雇用インターンシステムである。
【0017】
請求項2に係る発明は、前記回答情報は、就職希望者名、企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件、回答、課題を含む請求項1記載の雇用インターンシステムである。
【0018】
請求項3に係る発明は、前記応募情報は、企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件を含む請求項1記載の雇用インターンシステムである。
【0019】
請求項4に係る発明は、前記課題情報に対する前記回答情報の解析は、前記回答情報を教師データとして、入力データを前記課題情報として入力し学習モデルを生成し、当該学習モデルの出力を解析結果とする請求項1記載の雇用インターンシステムである。
【0020】
請求項5に係る発明は、就職希望者に係る携帯端末と、就職者を募集する企業に係る掲載企業サーバと、雇用支援サイトのサーバとを通信ネットワークで接続した雇用インターンシステムにおいて、コンピュータを、前記雇用支援サイトのサーバ、前記携帯端末からのアクセスに基づき、応募情報を検索して前記携帯端末に送信する応募情報提供部、前記応募情報に対するエントリー情報を受信した場合に、課題情報を生成し、当該課題情報を前記携帯端末に送信する課題提供部、前記課題情報に対する回答情報を受信し、前記企業の前記応募情報を満たすと判定した場合に、インターン候補者として、前記携帯端末に面接許可情報を送信するインターン判定部、前記面接許可情報を記憶部に記憶し、この面接許可情報に対しての前記携帯端末からの面接希望情報を受信する応募確定部、として機能させる雇用インターンプログラムである。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本発明によれば、企業の嗜好に合う人材確保のための課題を就職希望者(例えば、学生)に提示して、インターンシップ中の、この課題に対する応答結果で、確保に相応しい人材との交渉に移行できるようするサービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本実施の形態の雇用インターンシステムの概略構成図。
図2】本実施の形態の基本動作を説明する流れ図。
図3】本実施の形態の動作を説明するシーケンス図。
図4】本実施の形態の動作を説明するシーケンス図。
図5】募集詳細ページ画面を説明する説明図。
図6】エントリーページ画面を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
以下に示す実施の形態は、発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示したものであって、本発明の技術的思想は、下記のものに特定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において、種々の変更を加えることができる。特に、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。既に公知の技術である部分は説明を省略している。
【0025】
本実施の形態の雇用インターンシステム1は、図1に示すようにユーザ(例えば学生)の携帯端末(スマートフォン等)10と、掲載企業30の掲載企業サーバ32と、雇用支援サイト40(サイト内サーバ42を含む)と、決済機関サーバ50とを通信ネットワーク(インターネット等)20で接続したシステムである。
【0026】
前述の掲載企業30は、掲載企業サーバ32と、企業の採用者(図示しない)の採用者(採用を担当する者)端末34等を備えている。
【0027】
また、雇用支援サイト40は、サイト内サーバ42と、サイト担当者(図示しない)の担当者端末44等とを備え、ユーザ(例えば学生)のスマートフォン10に対して、企業の嗜好にあった学生を選ぶためのインターンシップに係る課題をサイト内サーバ42がインターネット20を介してスマートフォン10に提示(送信)して、このインターンシップに係る課題に対する応答結果を受信して記憶部42aに記憶する。
【0028】
そして、サイト内サーバ42が応答結果を解析し、企業が確保すべき人材に相応しい人材かどうかを判断し、この判断結果を掲載企業30に送信して、効率よく交渉させるようにしている。ここで、インターンシップに係る課題とは、企業に実際に行って業務を行うことが含まれる。机上では分からないことが実際に体験することで明解になるからである。
【0029】
ここで、応答結果を解析し、企業が確保すべき人材に相応しい人材かどうかを判断するには機械学習を利用することが好ましい。
【0030】
すなわち、判断結果を教師データとして、入力データを課題の解決手段として入力し学習モデルを生成する。この結果、ユーザの課題の解決手段をこの学習モデルに入力することにより判断結果を出力できるようになる。
【0031】
携帯端末10と、掲載企業サーバ32と、採用者端末34、雇用支援サイト40と、サイト内サーバ42と、担当者端末44と、決済機関サーバ50とは、コンピュータ(RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、CPU(Central Processing Unit)、内部及び外部メモリ等)よりなるもので、ソフトウエアプログラムにより作動するものである。
【0032】
雇用支援サイト40のサイト内サーバ42は、就職希望者情報と、企業の応募情報等とを記憶した記憶部42aを備えている。就職希望者情報と、企業の応募情報は後で説明する。
【0033】
また、携帯端末10からのアクセス情報が就職希望者情報として記憶部42aに記憶されている場合は、そのアクセス情報に関係する応募情報(企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件)を検索して携帯端末10に送信する応募情報提供部42bと、携帯端末10からの応募情報(企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件(嗜好))に対するエントリー情報を受信した場合は、インターン候補者として、応募情報に含まれている応募条件(嗜好)を満たす課題を生成し、この課題情報(就職希望者名、企業名、年月日、企業ジャンル、応募条件(嗜好)を携帯端末10に送信する課題提供部42cと、を備えている。
【0034】
さらに、インターンシップに係る課題情報に対する回答情報(就職希望者名、企業名、年月日、企業ジャンル、応募条件(嗜好)、回答、課題)を受信し、企業の応募情報を満たすと判定した場合に、携帯端末10に面接許可情報を送信するインターン判定部42dと、面接許可情報を記憶部42aに記憶し、この面接許可情報に対しての携帯端末10からの就職者受け入れ情報を受信した場合は、掲載企業サーバ32に費用を振り込ませることの費用振込要求情報を送信する応募確定部42eとを備える。ここで、インターンシップに係る課題に対する回答はユーザにもフィードバックされ、課題を解決することで再トライしても構わない。
【0035】
インターンシップに係る課題に対する回答情報は、就職希望者名、企業名、年月日、企業ジャンル、応募条件、回答、課題を含む。
【0036】
応募情報は、企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件を含む。
【0037】
図2は本実施の形態の概略的な処理の流れ図である。
【0038】
図2に示すように掲載企業30の掲載企業サーバ32は、掲載記事情報(インターンシップでどのような課題に取り込んでもらうかを掲載)を、雇用支援サイト40の記憶部42aの掲載記事ファイルに登録する(d1)。
【0039】
そして、ユーザ(学生等)のスマートフォン10で、この雇用支援サイト40のサイト内サーバ42の記憶部42a内の掲載記事ファイルにエントリーさせる(d2)。ユーザは、このエントリー時には長期インターン可能等の意向を伝える文章情報を掲載記事ファイルに付加するのが好ましい。
【0040】
雇用支援サイト40は、このエントリーを確認する(d3)。なお、企業の募集によってエントリー締め切りがある場合と、無い場合がある。
【0041】
雇用支援サイト40の、このエントリー確認後に、雇用支援サイト40は、掲載企業30のインターンシップに係る課題の詳細をユーザ(学生)のスマートフォン10に送信する(d5)。
【0042】
ユーザ(学生)は、スマートフォン10で確認したインターンシップに係る課題の詳細に対する回答を例えば、数日後に雇用支援サイト40に送信(アウトプット)する(d6)。
【0043】
また、雇用支援サイト40は、この回答結果および解析結果等を掲載企業30の掲載企業サーバ32に送信する(d8)。
【0044】
掲載企業30の採用者は、採用者端末34に表示された回答結果および解析結果等より、優秀者または採用したいと感じた場合は、採用者端末34を操作して面談又は採用の要求情報をユーザ(学生)の携帯端末10に送信する(d10)。
【0045】
この要求を受けたユーザ(学生)は、携帯端末10を操作して、再度、長期インターン等ができるか、面談OKなどの意向を確認する情報を掲載企業30の採用者端末34に送信する(d12)。
【0046】
そして、掲載企業30の採用者は、面談OKとなった場合は、所定の費用を入金する情報を雇用支援サイト40に送信する(d14)。
【0047】
図3図4は、本実施の形態の雇用インターンシステムにおけるインターン募集処理の一例を示すシーケンス図である。以下、適宜、図3および図4を用いてインターン募集処理の詳細を説明する。
【0048】
ユーザおよび掲載企業30は複数であるが、本実施の形態では、各々が1つとして説明する。図3に示すように、掲載企業30の掲載企業サーバ32と、雇用支援サイト40とは通信を行っている。そして、掲載企業30の掲載企業サーバ32の掲載情報を雇用支援サイト40に送信し、サイト内サーバ42の応募情報提供部42bが記憶部42aに登録する(d30)。
【0049】
掲載情報は、ログインID、パスワード、企業名、住所、業種、インターン開始日、終了日、登録年度日等よりなる。この掲載情報には詳細情報が付加されており、総称して企業の応募情報と称する。
【0050】
詳細情報は掲載情報番号、企業のインターンシップに係る課題情報(例えばA企業とB企業に派遣されてA企業の作業したときに、何に注意するか等:課題番号)等よりなる。
【0051】
サイト内サーバ42の応募情報提供部42bが掲載企業サーバ32と通信を行って、これらの情報を記憶部42aに記憶している(d31)。
【0052】
また、ユーザ(例えば学生)のスマートフォン10と、サイト内サーバ42の応募情報提供部42bとが通信を行って(d32)、ユーザのユーザ情報(会員情報)を記憶部42aに記憶する(d34)。このユーザ情報はログインID、パスワード、氏名、年齢、性別、住所、学校名、写真、自身の宣伝情報等(総称して就職希望者情報と称する)よりなる。
【0053】
これらの登録が完了した後で、例えばユーザ(例えば学生)がスマートフォン10を操作して雇用支援サイト40のサイト内サーバ42にアクセスする(d36)。雇用支援サイト40のサイト内サーバ42の課題提供部42cは、このアクセス情報の受信に伴って、記憶部42aを読み込み(d40)、該当の就職希望者情報が存在するかどうかを照合する(d38)。
【0054】
存在する場合は、図5に示す募集詳細ページのエントリーボタンをタップすることにより、図6に示すエントリーページの情報をユーザ(例えば学生)のスマートフォン10に送信する(d42)。この情報には企業名等が含まれている。
【0055】
そして、ユーザ(例えば学生)はスマートフォン10に表示されたエントリー画面に所定事項を入力してエントリー情報(掲載企業名、氏名、学校名、・・・)を雇用支援サイト40のサイト内サーバ42に送信する(d44)。
【0056】
雇用支援サイト40のサイト内サーバ42の課題提供部42cは、エントリー情報(掲載企業名、氏名、学校名、・・・)を受信して受付番号、受信年月日時刻等を付加して記憶部42aに記憶する(d46)。
【0057】
この記憶に伴って、課題提供部42cは、エントリー情報に基づく応募情報(企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件(嗜好))を記憶部42aより検索する(d48)。
【0058】
図4に示すように、課題提供部42cがエントリー情報と応募情報(企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件(嗜好))とに基づいて、インターンシップに係る課題情報(例えばA企業とB企業に派遣されてA企業の作業をしたときに、何に注意するか等:課題番号)を生成(AIが好ましい)し(d60)、これを記憶部42aに記憶する。そして、課題提供部42cがユーザ(例えば学生)のスマートフォン10にこのインターンシップに係る課題情報を送信する(d62)。
【0059】
ユーザ(例えば学生)は、インターンシップを行いながらスマートフォン10を操作して課題情報に対する回答を入力して(d64)、アウトプットとして雇用支援サイト40のサイト内サーバ42に送信する(d66)。この課題に対する入力は、例えば期限(3日、5日)を設定しているのが好ましい。
【0060】
雇用支援サイト40のサイト内サーバ42のインターン判定部42dは、インターンシップに係る課題情報に対する回答情報(就職希望者名、企業名、年月日、企業ジャンル、応募条件(嗜好)、回答、課題)を受信した場合は記憶部42aに記憶する(d68)。
【0061】
そして、インターン判定部42dは、掲載企業30の掲載企業サーバ32が採用者端末34からアウトプット閲覧要求情報(企業名、課題名等)を受信した場合は(d70)、記憶部42aの回答情報(就職希望者名、企業名、年月日、企業ジャンル、応募条件(嗜好)、回答、課題)をアウトプット情報として送信して閲覧させる(d72)。
【0062】
掲載企業30の採用担当者は、採用者端末34の画面から優秀なインターン生か又は採用したい学生かを決めて(d74)、この結果を面談許可者情報として採用者端末34を操作して送信する(d76)。雇用支援サイト40のサイト内サーバ42のインターン判定部42dは、これを記憶部42aに記憶する(d78)。
【0063】
そして、記憶部42aに面談許可者情報が記憶されている場合は、この企業の就職応募条件情報を満たす採用候補者とした情報にして、スマートフォン10に送信する(d80)。
【0064】
スマートフォン10の画面を見たユーザ(学生)は、就職者受け情報(面談許可者情報、応募情報を含む)を返送し(d82)、記憶させる。また、掲載企業30の掲載企業サーバ32にも送信する(d84)。
【0065】
応募確定部42eは、就職者受け情報を受信した場合は、掲載企業30の採用者端末34に対して費用を振り込ませる費用振込要求情報(面談許可者情報、就職応募条件情報を含む)を送信する(d94)。
【0066】
掲載企業30の採用担当者は、採用者端末34を操作して、入金完了情報等を雇用支援サイト40のサイト内サーバ42に送信する(d96)。応募確定部は入金完了情報等を記憶部42aに記憶する。
【0067】
従って、就職・雇用支援サイト40側では運営費用を確保できると共に、企業側では企業の嗜好にあった学生を確保できる。なお、上記実施の形態では、学生として説明したが一般の方でもかまわない。
以上の記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0068】
(1)就職希望者に係る携帯端末と、就職者を募集する企業に係る掲載企業サーバと、雇用支援サイトのサーバとを通信ネットワークで接続した雇用インターンシステムであって、前記雇用支援サイトのサーバは、前記携帯端末からのアクセスに基づき、応募情報を検索して前記携帯端末に送信する応募情報提供部と、前記応募情報に対するエントリー情報を受信した場合に、インターン候補者として、課題情報を生成し、当該課題情報を前記携帯端末に送信する課題提供部と、前記課題情報に対する回答情報を受信し、前記企業の応募情報を満たすと判定した場合に、前記携帯端末に面接許可情報を送信するインターン判定部と、前記面接許可情報を記憶部に記憶し、この面接許可情報に対しての前記携帯端末からの面接希望情報を受信する応募確定部と、を備えることを特徴とする。
【0069】
(2)前記回答情報は、就職希望者名、企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件、回答、課題を含むことを特徴とする。
【0070】
(3)前記応募情報は、企業名、年月日、就職希望者名、企業ジャンル、応募条件を含むことを特徴とする。
【0071】
(4)前記課題情報に対する前記回答情報の解析は、前記回答情報を教師データとして、入力データを課題情報として入力し学習モデルを生成し、当該学習モデルの出力を解析結果とすることを特徴とする。
【0072】
(5)就職希望者に係る携帯端末と、就職者を募集する企業に係る企業者端末と、前記携帯端末及び、前記企業者端末とに通信ネットワークで接続された雇用支援サイトのサーバを備えた雇用インターンシステムにおいて、コンピュータを、前記雇用支援サイトのサーバ、前記携帯端末からのアクセスに基づき、応募情報を検索して前記携帯端末に送信する応募情報提供部、前記応募情報に対するエントリー情報を受信した場合に、インターン候補者として、課題情報を生成し、当該課題情報を前記携帯端末に送信する課題提供部、前記課題情報に対する回答情報を受信し、前記企業の応募情報を満たすと判定した場合に、前記携帯端末に面接許可情報を送信するインターン判定部、前記面接許可情報を記憶部に記憶し、この面接許可情報に対しての前記携帯端末からの面接希望情報を受信する応募確定部、として機能させる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明の雇用インターンシステムは、個人の就活に利用することも可能である。
【符号の説明】
【0074】
1 雇用インターンシステム
10 携帯端末(スマートフォン)
20 通信ネットワーク(インターネット)
30 掲載企業
32 掲載企業サーバ
34 採用者端末
40 雇用支援サイト
42 サイト内サーバ
42a 記憶部
42b 応募情報提供部
42c 課題提供部
42d インターン判定部
42e 応募確定部
44 担当者端末
50 決済機関サーバ

図1
図2
図3
図4
図5
図6