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  • 特開-テラヘルツ波を提供するための装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018474
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】テラヘルツ波を提供するための装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 9/26 20060101AFI20240201BHJP
   H01Q 23/00 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
H01Q9/26
H01Q23/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121835
(22)【出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】522304718
【氏名又は名称】株式会社Present2
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 文昭
(72)【発明者】
【氏名】三宅 聡
(72)【発明者】
【氏名】間崎 靖男
(72)【発明者】
【氏名】浦島 進
【テーマコード(参考)】
5J021
【Fターム(参考)】
5J021AA01
5J021AB03
5J021FA17
(57)【要約】
【課題】テラヘルツ波を提供するための装置を提供すること。
【解決手段】本発明の装置は、0.05THz以下の周波数を有する電磁波を受け取るためのアンテナと、アンテナによって受け取られた電磁波をテラヘルツ波に変換するためのICチップとを備える。一実施形態では、ICチップは、電磁波をサブミリ波に変換するように構成されていてもよい。一実施形態では、装置は、外部表側表面を形成する第1の層と、アンテナおよびICチップを備える第2の層と、外部裏側表面を形成する第3の層とから成る3層構造を有していてもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テラヘルツ波を提供するための装置であって、前記装置は、
0.05THz以下の周波数を有する電磁波を受け取るためのアンテナと、
前記アンテナによって受け取られた前記電磁波をテラヘルツ波に変換するためのICチップと
を備える、装置。
【請求項2】
前記ICチップは、前記電磁波をサブミリ波に変換するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置は、外部表側表面を形成する第1の層と、前記アンテナおよび前記ICチップを備える第2の層と、外部裏側表面を形成する第3の層とから成る3層構造を有する、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テラヘルツ波を提供するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、家電製品(例えば、電子レンジ)がマイクロ波を発生させることが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】電磁界情報センター、“IH調理器・電子レンジ”、[online]、[令和4年7月25日検索]、インターネット<URL: https://www.jeic-emf.jp/ih-oven.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
0.05THz以下の周波数を有する電磁波(例えば、マイクロ波)は、人体に悪影響を及ぼし、健康を害する恐れがある。
【0005】
本発明は、0.05THz以下の周波数を有する電磁波をテラヘルツ波に変換することによってテラヘルツ波を提供するための装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの局面において、本発明の装置は、テラヘルツ波を提供するための装置であり、前記装置は、0.05THz以下の周波数を有する電磁波を受け取るためのアンテナと、前記アンテナによって受け取られた前記電磁波をテラヘルツ波に変換するためのICチップとを備える。
【0007】
本発明の1つの実施形態では、前記ICチップは、前記電磁波をサブミリ波に変換するように構成されていてもよい。
【0008】
本発明の1つの実施形態では、前記装置は、外部表側表面を形成する第1の層と、前記アンテナおよび前記ICチップを備える第2の層と、外部裏側表面を形成する第3の層とから成る3層構造を有していてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、0.05THz以下の周波数を有する電磁波をテラヘルツ波に変換することによってテラヘルツ波を提供するための装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】テラヘルツ波を提供するための装置100の構成の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本明細書において用いられる用語を定義する。
【0012】
本明細書において「テラヘルツ波」とは、0.5THz以上かつ10THz以下の周波数を有する電磁波をいう。
【0013】
本明細書において「サブミリ波」とは、0.5THz以上かつ3THz以下の周波数を有する電磁波をいう。
【0014】
用語「約」とは、他の態様で明示されない限り、直後に示された値の±10%を指す。
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1は、テラヘルツ波を提供するための装置100の構成の一例を示す。図1に示される実施形態では、装置100は、外部表側表面を形成する第1の層110と、アンテナ121およびICチップ122を備える第2の層120と、外部裏側表面を形成する第3の層130とから成る3層構造を有する。アンテナ121およびICチップ122は、例えば、第2の層120に内蔵され得る。第1の層110は、0.05THz以下の周波数を有する電磁波を透過することが可能なように構成されている。第1の層110および第3の層130は、例えば、プラスチック製であり得る。アンテナ121は、0.05THz以下の周波数を有する電磁波(例えば、第1の層110を透過した電磁波)を受け取ることが可能なように構成されている。アンテナ121は、例えば、アルミニウム製であり得る。ICチップ122は、アンテナ121によって受け取られた電磁波(例えば、0.05THz以下の周波数を有する電磁波)をテラヘルツ波に変換することが可能なように構成されている。ICチップ122は、例えば、サブミリ波をテラヘルツ波に変換することが可能なように構成されていてもよい。第3の層130は、変換されたテラヘルツ波を放出することが可能なように構成されている。
【0017】
装置100の厚さ(すなわち、第1の層110ないし第3の層130を横断する方向の厚さ)は、例えば、約0.1mm~約0.5mm、好ましくは、約0.3mmであり得る。外部表側表面および外部裏側表面の面積は、例えば、約30mm×約55mmであり得る。
【0018】
なお、図1に示される実施形態では、装置100が3層構造を有する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。装置100は、アンテナ121とICチップ122とを備える限りにおいて、任意の構成を有していてもよい。例えば、装置100は、アンテナ121とICチップ122とを内蔵する(すなわち、アンテナ121とICチップ122とを覆って内部に備える)筐体構造を有していてもよい。
【0019】
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、0.05THz以下の周波数を有する電磁波をテラヘルツ波に変換することによってテラヘルツ波を提供するための装置等を提供するものとして有用である。
【符号の説明】
【0021】
100 装置
110 第1の層
120 第2の層
121 アンテナ
122 ICチップ
130 第3の層
図1