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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001851
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】電子接続組立体
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20231227BHJP
   H01L 23/44 20060101ALI20231227BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
H02M7/48 Z
H01L23/44
H05K7/20 N
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023070395
(22)【出願日】2023-04-21
(31)【優先権主張番号】17/846,711
(32)【優先日】2022-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】506388923
【氏名又は名称】ジーイー・アビエイション・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100207158
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 研二
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・ジェームズ・カプスタ
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・リチャード・エスラー
(72)【発明者】
【氏名】アルン・ヴィルーパークシャ・ゴウダ
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・マガン・ラッシュ
(72)【発明者】
【氏名】リアン・イン
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・アンソニー・エディンズ
(72)【発明者】
【氏名】リチャン・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジュード・エヴェレット・スワンソン
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
5H770
【Fターム(参考)】
5E322AA05
5E322AA09
5E322AA11
5E322DA01
5E322DA02
5E322DA03
5E322DA04
5E322FA01
5F136CB01
5H770AA21
5H770EA01
5H770JA10X
5H770PA11
5H770PA31
5H770PA42
5H770QA01
5H770QA06
5H770QA27
5H770QA37
(57)【要約】
【課題】電子接続組立体を提供すること。
【解決手段】電子構成要素を導体に接続するための装置に関する。筐体は、少なくとも1つのスロットを備え、電子構成要素を担持するための少なくとも1つの構成要素チャンバを定める。液体冷却剤は筐体を通過することができる。伝導性部材の対は、筐体から少なくとも1つのスロットを通じて延び、支持組立体に定められる通路へと解放可能に挿入され得る。支持組立体は、伝導性部材と、それぞれの電力供給源または電気負荷に接続された対応する伝導性接触部材との間の電気接続を容易にする。支持組立体は、伝導性部材の対を包囲する筐体におけるシールに、内向きの封止力を提供することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子構成要素であって、前記電子構成要素の第1の端にける伝導性部材部分と、前記電子構成要素の第2の端における電気デバイス部分とを備え、前記伝導性部材部分は、
第1の伝導性部材、および、
第2の伝導性部材、
を備える、電子構成要素と、
内側部分を定める筐体であって、前記電気デバイス部分は、前記内側部分に受け入れられ、前記伝導性部材部分は、前記筐体から延びる、筐体と、
前記筐体に結合するように構成される支持組立体であって、
前記筐体から延びる前記伝導性部材部分を受け入れるように構成される通路であって、
前記伝導性部材部分が前記通路に受け入れられるときに、前記第1の伝導性部材に電気的に結合するように構成される第1の接触部材、および、
前記伝導性部材部分が前記通路に受け入れられるときに、前記第2の伝導性部材に電気的に結合するように構成される第2の接触部材、
を備える通路、
を備える支持組立体と、
を備える、接続組立体。
【請求項2】
前記電気デバイス部分は、上部伝導層と伝導性基板とを備える、請求項1に記載の接続組立体。
【請求項3】
第1のシールを含む封止要素をさらに備え、前記第1のシールは、前記筐体において前記電気デバイス部分を封止するように構成される、請求項1に記載の接続組立体。
【請求項4】
前記支持組立体が前記筐体に結合されるとき、前記第1のシールは、前記支持組立体と前記筐体との間に配置される、請求項3に記載の接続組立体。
【請求項5】
前記第1のシールは、第1のスロットを閉じるように構成される、請求項4に記載の接続組立体。
【請求項6】
前記封止要素は、第2のシールをさらに含み、前記電気デバイス部分は、前記第1のシールと前記第2のシールとの間にある、請求項3に記載の接続組立体。
【請求項7】
前記支持組立体が前記筐体に結合されるとき、前記第1のシールは、前記支持組立体と前記筐体との間に配置される、請求項6に記載の接続組立体。
【請求項8】
前記支持組立体は、電気的に絶縁性である、請求項1に記載の接続組立体。
【請求項9】
前記筐体の前記内側部分の中に液体冷却剤をさらに備える、請求項1に記載の接続組立体。
【請求項10】
前記支持組立体によって支持される第1の付勢部材であって、前記伝導性部材部分が前記通路に受け入れられるとき、第1の方向において前記第1の伝導性部材に第1の力を加えるように配置される第1の付勢部材と、
前記支持組立体によって支持される第2の付勢部材であって、前記伝導性部材部分が前記通路に受け入れられるとき、第2の方向において前記第2の伝導性部材に第2の力を加えるように配置される第2の付勢部材と、
をさらに備える、請求項1に記載の接続組立体。
【請求項11】
前記第1の接触部材は、AC接触部材であり、前記第2の接触部材は、DC接触部材である、請求項1に記載の接続組立体。
【請求項12】
前記伝導性部材部分は、基板であり、前記第1の伝導性部材は、前記基板の第1の層であり、前記第2の伝導性部材は、前記基板の第2の層であり、前記第1の伝導性部材と前記第2の伝導性部材とは、前記基板の絶縁層によって分離される、請求項1に記載の接続組立体。
【請求項13】
筐体に配置されるそれぞれの内側部分と、前記第2の端における、前記筐体から延びるそれぞれの伝導性部材部分とを各々が有する電子構成要素のセットをさらに備え、前記支持組立体は、それぞれの伝導性部材部分を受け入れるように構成される通路のセットをさらに備える、請求項1に記載の接続組立体。
【請求項14】
筐体に結合するように構成される支持組立体であって、
前記筐体から延びる伝導性部材部分を受け入れるように構成される通路であって、
前記伝導性部材部分が前記通路に受け入れられるときに、第1の伝導性部材に電気的に結合するように構成される第1の接触部材と、
前記伝導性部材部分が前記通路に受け入れられるときに、第2の伝導性部材に電気的に結合するように構成される第2の接触部材と、
を備える通路、
を備える、支持組立体。
【請求項15】
前記支持組立体は、電気的に絶縁性である、請求項14に記載の支持組立体。
【請求項16】
前記支持組立体は、前記通路を挟んだ相対する側に突起をさらに備える、請求項14に記載の支持組立体。
【請求項17】
前記突起は、前記伝導性部材部分の各々の側において前記筐体において定められる第1のスロットに受け入れられるように構成される、請求項16に記載の支持組立体。
【請求項18】
絶縁性基部によって支持される第1の付勢部材であって、前記伝導性部材部分が前記通路に受け入れられるとき、第1の方向において前記第1の伝導性部材に第1の力を加えるように配置される第1の付勢部材と、
前記絶縁性基部によって支持される第2の付勢部材であって、前記伝導性部材部分が前記通路に受け入れられるとき、第2の方向において前記第2の伝導性部材に第2の力を加えるように配置される第2の付勢部材と、
をさらに備える、請求項14に記載の支持組立体。
【請求項19】
前記第1の接触部材は、AC接触部材であり、前記第2の接触部材は、DC接触部材である、請求項14に記載の支持組立体。
【請求項20】
前記筐体から延びるそれぞれの伝導性部材部分を各々が有する電子構成要素のセットが前記筐体に配置され、前記支持組立体は、それぞれの伝導性部材部分を受け入れるように構成される通路のセットをさらに備える、請求項14に記載の支持組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2022年6月22日に出願された米国特許出願第17/846,711号の利益を主張し、この米国特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
本発明は、米国政府によって授与された契約番号W911NF1820101の下で、政府の支援で行われた。米国政府は、本発明において一定の権利を有する。
【0003】
本開示は、一般に、電子組立体に関し、より詳細には、パワーモジュール構成要素のための挿入可能な相互接続配置および導体支持のための構造を有する筐体に向けられている。
【背景技術】
【0004】
従来の電力システムは、発電機などの電源から電気負荷への電力の供給を管理する。ある例では、ガスタービンエンジンが、航空機の推進力のために使用されており、例えば、航空機において必要とされる推進力以外の機能のための機器といった、発電機、スタータ/ジェネレータ、永久磁石式交流発電機(PMA)、燃料ポンプ、および油圧ポンプなど、いくつかの異なる補機に最終的に動力を供給する機械的動力を典型的には提供する。例えば、現代の航空機は、航空電子機器、モータ、および他の電気機器のための電力を必要とする。ガスタービンエンジンと結合された発電機は、エンジンの機械的動力を電気エネルギーへと変換し、電気エネルギーは、配電システムの電気的に結合されたノードによって、航空機全体に分配される。
【0005】
このような電力システムにおいて高い電力密度を管理するためのパワー電子デバイスに対する需要の高まりが、パワー電子モジュールまたはパワーモジュールの開発につながってきた。パワーモジュールは、電力変換機能を実施するために相互接続されたパワー半導体デバイスなど、いくつかの電力構成要素を典型的には含む組立体である。パワーモジュールは、産業用モータ駆動、無停電電力供給、およびインバータなどの電力変換機器において使用される。パワーモジュールは、パワー半導体構成要素のセットにパッケージングまたは物理的格納を提供する。パワー半導体(または「ダイ」)は、パワー半導体を支持し、必要とされる場合に電気接触および熱接触、ならびに電気絶縁を提供するパワー電子基板に典型的には半田付けまたは焼結される。より最近では、パワーモジュールは、パワーオーバーレイ(POL)モジュール式のパッケージングおよび相互接続システムを益々採用している。このようなPOLモジュールは、パワー半導体デバイスを支持し、半導体デバイスと外部回路との間の電気相互接続を提供し、通常の動作の間に発生させられる熱を管理するために、伝導性材料および絶縁性材料の複数の層を使用する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
当業者に向けられた最良の形態を含む、完全かつ実施を可能にする開示が、添付の図を参照する本明細書において述べられている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本明細書に記載されている様々な態様による電子構成要素のための接続組立体の概略的な斜視図である。
図2】本明細書に記載されている様々な態様による電子構成要素のための別の接続組立体の概略的な斜視図である。
図3】線III-IIIに沿った、図2の接続組立体の概略的な断面図である。
図4】本明細書に記載されている様々な態様による電子構成要素のための接続組立体の斜視図である。
図5】本明細書に記載されている様々な態様による電子構成要素のための別の接続組立体の単純化された概略的な断面図である。
図6】本明細書に記載されている様々な態様による電子構成要素を冷却する方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の態様は、電気構成要素のための接続および冷却の方法に向けられている。例示の目的のために、本開示は、航空機電力システムの1つの例示の環境において説明される。本開示の態様は、任意の電力システムだけでなく、他の移動用途および非移動産業用途、商用用途、ならびに住宅用途など、航空機以外の用途への一般的な適用性を有し得ることが、理解されるであろう。
【0009】
典型的なパワーエレクトロニクスデバイスチップは、一方の側におけるデバイス表面の上方で延び、チップからデバイスの他方の側への主要な熱抽出経路を規制する脆弱なワイヤボンディングまたはリボンボンディングと概して相互接続される。従来のワイヤボンディングまたはリボンボンディングされたデバイスは、パワーモジュールの容易な両側の冷却または積み重ねを可能としなかった。これは、別体の平面状の冷却板に付着する二次元または平面状の「タイル張り」デバイス構成をもたらした。このような冷却板は、伝熱経路に追加的な熱抵抗を有し、デバイス自体における直接接触強制対流に対してより低い熱性能を有する。
【0010】
また、冷却流体の性能が異なる種類の流体について変化する。電気的に絶縁する冷却流体(例えば、油)は、直接的な接触の冷却のための他のより絶縁性のない冷却流体(例えば、水)と比較して、所与のポンプ動力についてより小さい熱性能を概して有する。
【0011】
いくつかの先行技術のパワー電子デバイスおよびシステムは、デバイスの複数の側における直接的な液体の衝突による冷却を用いている。例えば、パワーオーバーレイ(POL)のパッケージングおよび相互接続のデバイスモジュール(「タイル」)などの電子構成要素が、コンパクトな平面状の形態因子をもたらすワイヤボンドなしの構成で製作される。このようなPOLモジュールは、炭化ケイ素(SiC)チップまたはバスバーなど、冷却を必要とするPOLモジュールの一部分に直接的に隣接して位置付けられる冷却液体の直接的な接触または衝突ジェットを提供する筐体へと挿入させることができる。このような筐体は、POLモジュールが挿入できる漏れのないフィードスルーと、他のデバイスに行われる電気接続とを必要とする。
【0012】
本明細書に開示されているPOLモジュールの様々な態様は、半導体デバイス、電気相互接続、および電子パッケージ端子の具体的な配置を含むとして記載および描写されているが、代替の配置および構成が実施されてもよく、したがって、態様が明確に図示されたデバイスおよび配置だけに限定されないことは、理解されるものである。つまり、本明細書に記載されている態様は、追加の電子構成要素を含むことができ、付加的に、または代替的に、音響デバイス、マイクロ波デバイス、ミリメートルデバイス、RF通信デバイス、および微小機械(MEMS)デバイスを含め、1つまたは複数の代替のデバイスの種類の半導体デバイスを含むことができる電子機器パッケージを網羅するようにも理解されるべきである。
【0013】
本明細書に開示されているようなPOLモジュールおよびモジュールデバイスの態様が、トポロジを定める1つまたは複数の半導体デバイスについて、相互接続および物理的な支持または格納を提供する半導体デバイスモジュールまたはパワーモジュールを備え得ることは、検討されている。本明細書に記載されている態様は、1つまたは複数の抵抗、コンデンサ、インダクタ、フィルタ、スイッチ、同様のデバイス、およびそれらの組み合わせも含み得る。本明細書で使用されているように、「電気構成要素」および「電子構成要素」という用語は、先に記載されている様々な種類の半導体デバイスのいずれかだけでなく、抵抗、コンデンサ、インダクタ、フィルタ、同様の受動デバイス、およびエネルギー保存構成要素も網羅するように理解されるべきである。
【0014】
従来のPOLモジュールは、パワー半導体デバイスを含め、パワー構成要素のための物理的支持を提供する。これらのパワー半導体またはダイ、パワー半導体を支持し、電気接触、熱接触、および電気絶縁を提供するパワー電子基板に典型的には半田付けまたは焼結され、それによって、別々のパワー構成要素より高い電力密度を可能にする。従来のPOL構成要素アーキテクチャの1つの注目すべき特徴は、平面状の銅の相互接続構造である。従来のワイヤボンドの代わりに、絶縁性ポリイミド接着層を貫いて形成されるビアを用いて、典型的なPOL相互接続配置におけるデバイスは、必要に応じて受動的要素(例えば、抵抗、コンデンサ、およびインダクタ)が設置または構築されたデバイス接続パッドに直接的に接続する。
【0015】
従来のPOLモジュール製造工程は、典型的には、接着剤を用いた誘電層への1つまたは複数のパワー半導体デバイスの配置で始まる。次に、金属相互接続(例えば、銅相互接続)が、誘電層を貫いて定められたビアを用いて、パワー半導体デバイスへの直接的な金属接続を形成するために、誘電層に電気めっきされる。金属相互接続は、パワー半導体デバイスに対する入力/出力(I/O)システムの形成を提供する。次に、POL構成要素は、電気接続性および熱接続性のための半田付けされた相互接続を用いて、絶縁された金属基板(例えば、ダイレクトボンド銅(DBC)基板)に半田付けられる。誘電層とセラミック基板との間の半導体デバイスの周りの隙間は、誘電性有機材料を使用して満たすことができる。
【0016】
絶縁された金属基板は、3つの層、つまり、金属上層と、金属下層と、それらの間に挟まれたセラミック絶縁層とからしばしば成る。絶縁された金属基板の絶縁層は、金属上層を金属下層から電気的に絶縁する。金属層はセラミック層に直接的に接着またはロウ付けのいずれかがされる。金属の絶縁された基板は、典型的には、反対側(例えば、下側)においてベースプレートに半田付けされ得る。多くの場合で、ベースプレートは、銅から形成され、半田付けを用いて、金属の絶縁された基板の下の金属層に取り付けられる。ベースプレートは、典型的には、従来のヒートシンクにしばしば搭載される。従来の金属の絶縁された基板は、半導体デバイスを支持するのと同時に電気相互接続構成を提供するために、その熱伝導性および剛性のため、POLモジュールで一般的に使用されている。ベースプレートの剛性は、POLモジュールに追加的な構造の支持を提供する。金属の絶縁された基板の絶縁層(中間)部分は、半導体デバイスとヒートシンクまたはシャーシとの間に電気的絶縁を提供することもできる。
【0017】
従来のPOLモジュールは、AC駆動および柔軟なAC伝送システムにおいてなど、電力変換装置においてしばしば使用される。電力変換装置は、入力電圧波形を特定の出力電圧波形へと変換する電力供給または電力処理の回路である。電力変換装置と関連付けられる制御装置は、電力変換装置に用いられているスイッチの伝導期間を選択的に制御することで、電力変換装置の動作を管理する。電力変換装置に用いられているスイッチは、典型的には、半導体スイッチングデバイス(例えば、MOSFET、IGBTなど)である。
【0018】
制御装置との組み合わせで、駆動回路(例えば、ゲート駆動回路)が、制御装置からの命令信号(例えば、パルス幅変調(PWM)信号)に応答して半導体スイッチの動作を制御するように、駆動信号を各々の半導体スイッチの制御端子(例えば、ゲート端子)に選択的に提供するために従来から用いられている。
【0019】
記載および理解の容易性ついて、添付の図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれておらず、概略的に描写され得ることは、理解されるべきである。例えば、図面における特定の要素が、図面に描写されている他の要素に対して、図示されているよりも大きいかまたは小さい可能性がある。
【0020】
すべての方向性の言及(例えば、径方向、軸方向、上方、下方、上向き、下向き、左、右、側方、前、後、上、下、上方、下方、鉛直、水平、時計回り、反時計回り)は、本開示の読者の理解を助けるための識別の目的のために使用されているだけであり、特に位置、向き、またはその使用に関して、限定を作り出すことはない。接続の言及(例えば、取り付け、結合、接続、および連結)は、広く解釈されるものであり、そうでないことが指示されていない場合、要素の集まりの間の中間部材、および、要素同士の間の相対移動を含む可能性がある。それによって、接続の言及は、2つの要素が直接的に接続され、互いと固定した関係にあることを必ずしも暗示していない。非限定的な例において、接続または接続解除は、それぞれの要素の間の電気接続を提供、可能化、または不能化などするために、選択的に構成され得る。
【0021】
様々な要素の「セット」が説明されるが、「セット」が、1つだけの要素を含め、任意の数のそれぞれの要素を含み得ることは、理解されるものである。また、「電圧」、「電流」、および「電力」などの用語が本明細書で使用され得るが、これらの用語が電気回路または回路動作の態様を説明するときに相互に置き換え可能であり得ることは、当業者には明らかとなる。
【0022】
本開示は、電気回路環境において実施することができる。本開示の態様を含み得る電気回路環境の1つの非限定的な例は、航空機の電力システムのアーキテクチャを含むことができ、これは、ガスタービンエンジンなどのタービンエンジンの少なくとも1つのスプールからの電力の生成を可能にし、電力を、固体電力制御装置(SSPC)スイッチングデバイスなどの少なくとも1つの固体スイッチを介して電気負荷のセットに送る。SSPCの1つの非限定的な例には、炭化ケイ素(SiC)または窒化ガリウム(GaN)に基づく高電力スイッチなど、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)があり得る。SiCまたはGaNは、それらの固体材料構造、より小さくより軽い形態因子で大きい電圧および大きい電力レベルを取り扱うための能力、ならびに、それらの高速切替能力に基づいて選択できる。追加の切替デバイスまたは追加のシリコーンに基づく電力スイッチが含まれ得る。
【0023】
例示の図面は図示の目的のためだけであり、本明細書に付されている図面において反映されている寸法、位置、順番、および相対的な大きさは、変化する可能性がある。
【0024】
図1は、本明細書に記載されている様々な態様による電子構成要素のための例示の接続組立体10(以下、「接続組立体10」)の部分的に分解されて単純化された概略図である。接続組立体10は、電子構成要素14と外部の導体または電気回路との間の電気接続を可能にする。電子構成要素14が、記載および理解の容易性のために、ここでは従来のパワーオーバーレイPOLモジュール14の例示の形態で表されるが、本開示の他の態様はそのように限定されない。他の非限定的な態様では、電子構成要素14は、本明細書における本開示の範囲から逸脱することなく、印刷回路基板(PCB)カードまたはPCBモジュールを含め、任意の適切な電子構成要素であり得る。
【0025】
接続組立体10は、支持組立体22に結合可能な筐体12のセットを備え得る。筐体12のセットは、単一の本体または筐体12を形成するように一体に結合され得る。筐体12の各々が対応するPOLモジュール14を担持することができる。各々のPOLモジュール14は、それぞれの第1の端16(例えば、出力端)からそれぞれの第2の端18(例えば、入力端)へと延びることができる。POLモジュール14は、それぞれの第1の端16が対応する筐体12の内部から開口(図1では見ることができない)を介して延びる状態で、その内部に部分的に位置決めされ得る。非限定的な態様において、第1の端16が、筐体12から延びる伝導性部材部分70を定め得る一方で、第2の端18は、筐体12の中に受け入れられた電気デバイス部分69(図1では見ることができない)を定めることができる。伝導性部材部分70は第1の伝導性部材71と第2の伝導性部材72とを備え得る。例えば、ある態様では、第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72は、剛性で導電性のバスバーまたはブレードであり得る。非限定的な態様において、電気的絶縁層73が第1の伝導性部材71と第2の伝導性部材72との間に配置され得る。電気的絶縁層73は第1の伝導性部材71を第2の伝導性部材72から電気的に絶縁することができる。この方法では、非限定的な態様において、伝導性部材部分70は基板を定めることができ、第1の伝導性部材71は基板の第1の層であり、第2の伝導性部材72は基板の第2の層であり、第1の伝導性部材71と第2の伝導性部材72とは基板の絶縁層73によって分離されている。
【0026】
非限定的な態様において、支持組立体22は絶縁性基部43を備え得る。いくつかの態様において、絶縁性基部43は第1の絶縁性基部43aと第2の絶縁性基部43bとを備え得る。第1の絶縁性基部43aは第2の絶縁性基部43bに結合可能であり得る。支持組立体22は入力部分22aと出力部分22bとを定め得る。入力部分22aは筐体12のセットと出力部分22bとの間に配置され得る。例えば、非限定的な態様において、入力部分22aは第1の絶縁性基部43aを備えることができ、出力部分22bは第2の絶縁性基部43bを備えることができる。第1の絶縁性基部43aは、筐体12のセットを向くように配置される筐体境界面21と、出力部分22bを向くように配置される反対の第1の境界面54とを備え得る。第2の絶縁性基部43bは、入力部分22aを向くように配置される第2の境界面59を備え得る。図1が入力部分22aと出力部分22bとを別々の構造(つまり、第1の絶縁性基部43aおよび第2の絶縁性基部43b)を備えるとして描写しているが、他の非限定的な態様では、入力部分22aと出力部分22bとは一体の構造または基部43として形成できることは、理解されるものである。このような態様では、第1の境界面54は省略され得る。
【0027】
支持組立体22の入力部分22aは第1の入力開口23のセットを定め得る。各々の第1の入力開口23は、それぞれの第1の伝導性部材71、第2の伝導性部材72、またはそれら両方に対応することができ、それ自体を通じてそれぞれの第1の伝導性部材71、第2の伝導性部材72、またはそれら両方を挿入可能に受け入れるような大きさおよび配置とされ得る。また、入力部分22aは、それぞれの第1の入力開口23に対応する第1の出力開口(図示されていない)のセットを定めることができる。各々の第1の出力開口も、第1の伝導性部材71、第2の伝導性部材72、またはそれら両方に対応することができ、それ自体を通じてそれぞれの第1の伝導性部材71、第2の伝導性部材72、またはそれら両方を挿入可能に受け入れるような大きさとされ得る。非限定的な態様において、支持組立体22の出力部分22bは第2の入力開口27のセットを定め得る。各々の第2の入力開口27は、それぞれの第1の伝導性部材71、第2の伝導性部材72、またはそれら両方に対応することができ、それ自体を通じてそれぞれの第1の伝導性部材71、第2の伝導性部材72、またはそれら両方を挿入可能に受け入れるような大きさおよび配置とされ得る。
【0028】
動作において、筐体12のセットは、第1の方向75に移動させることで、筐体12から延びるそれぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72を、対応する第1の入力開口23を通し、入力部分22aを通し、対応する第2の入力開口27を通し、出力部分22bへと挿入することができる。この方法では、各々の第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72は、支持組立体22へと動作可能に挿入させることができ、支持組立体22に配置された対応する導体(図示されていない)に電気的に結合させることができる。非限定的な態様において、対応する導体は、出力部分22bの外部に配置される外部の回路またはデバイスの出力のバスバー、端子、導体、または突起などのそれぞれのAC出力導体33に、固定的および電気的に結合させることもできる。また、対応する導体は、代替で、出力部分22bの外部に配置される外部の回路またはデバイスの入力のバスバー、端子、導体、または突起などのそれぞれの伝導性DC入力部材(図示されていない)に、電気的に結合させることもできる。
【0029】
非限定的な態様において、接続組立体10はモジュール式組立体の形態であり得る。図示されている例では、1つの筐体12と1つのPOLモジュール14とが集合的にモジュールユニット20を定めることができる。付加的に、または代替的に、モジュールユニット20は、複数のPOLモジュール14を受け入れる単一の筐体12によって定めることができる。各々のモジュールユニット20は、非限定的な例において水平および鉛直になど、少なくとも2つの方向において延びるように一体に留め付け、積み重ね、または他の方法で結合され得る。この手法では、接続組立体10は、電力需要を満たすために増加した電力密度を伴う多次元の組立体を形成するために、複数の方向に沿って一体に結合されて配置された複数のモジュール式ユニットを有し得る。
【0030】
ある非限定的な例では、接続組立体10は、1つまたは複数の流体結合具15(破線で概略的に示されている)を備え得る。このような流体結合具15は、非限定的な例において、モジュールユニット20への流体入口、モジュールユニット20への流体出口、または、2つのモジュールユニット20の間の流体結合を提供することができる。
【0031】
動作において、ゲート駆動信号などの電力信号または通信信号が、第2の端18においてPOLモジュール14に電気的に結合されたピン配列コネクタ(図示されていない)を介してPOLモジュール14に提供され得る。非限定的な態様において、POLモジュール14は、DC電気入力が提供され得、AC電気出力を提供することができる。例えば、動作において、POLモジュール14は、例えば、電池、DC-DC変換装置、または他の電源(図示されていない)を介してなど、第1の端16において第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72の一方を介してDC電力が供給され得る。POLモジュール14は、知られている手法でDC電力をAC電力へと変換するように構成され得る。POLモジュール14は、第1の端16において第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72の他方を介して、AC電力を接続されたデバイス(図示されていない)へ切り替え可能に送ることができる。この方法では、非限定的な態様において、DC電力は、DCバス部材を介して、それぞれのPOLモジュール14の第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72の一方へ提供することができ、AC電力は、それぞれのPOLモジュール14から、第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72の他方を通じて、それぞれのAC出力導体33へと送り、次に、接続された電気回路(図示されていない)へと送ることができる。
【0032】
図2は、筐体12を伴う例示のモジュールユニット20を示しており、接続組立体10の非限定的な態様で利用され得るPOLモジュール14が示されている。POLモジュールは、それ自体において電気デバイス24のセットを支持することができる。筐体12は、内側部分36の境界を定める外壁57を備える。したがって、外壁57は外側部分41を定めることもできる。ある態様では、筐体は、少なくとも1つの流体入口42と流体出口44とを備え得る。第1のスロット38の形態での少なくとも1つの挿入開口が、外壁57を通じて内側部分36へと延び得る。ある態様では、第1のスロット38は、外側部分41から外壁57を通じて内側部分36へと延びることができる。POLモジュール14は、図示されているように、第1のスロット38を通じて筐体12へと挿入することができる。
【0033】
非限定的な態様において、筐体12は、第1のスロット38を包囲する第1の封止面31aを定めることができる。付加的に、または代替的に、筐体12は、第1のスロット38を包囲する第2の封止面31bを定めることができる。非限定的な態様において、第1の封止面31aと第2の封止面31bとは互いに対して直交して配置され得る。
【0034】
非限定的な態様において、伝導性部材部分70は筐体12から突出することができる。例えば、第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72は、絶縁層73が第1の伝導性部材71と第2の伝導性部材72との間に配置された状態で、第1のスロット38から延びることができる。非限定的な態様において、電気デバイス部分69は内側部分36の中に受け入れられ得る。POLモジュールの第2の端18は、筐体12の反対側から任意選択で突出することができる。図示されているように、第2の端18は、必要に応じて、他の電気デバイスへの接続のためのピン配列コネクタ26を備え得る。
【0035】
任意選択で、絶縁体または誘電体の被覆25が、電気デバイス24のセットにわたって、または、POLモジュール14全体にわたってを含め、POLモジュール14の任意の部分に提供され得る。このような被覆25は、非限定的な例におけるシリコーンまたはパリレンを含め、任意の適切な絶縁性材料を含み得る。
【0036】
封止要素28のセットが接続組立体10に提供され得る。非限定的な態様において、封止要素28のセットは第1のシール30と第2のシール32とを備え得る。図示されているように、第1のシール30は第1の端16の近位に配置させることができ、第2のシール32は第2の端18の近位に配置させることができる。図示されている例では、第1のシール30はPOLモジュール14に結合されている。例えば、第1のシール30は、POLモジュール14との間に封止を形成するために、POLモジュール14の一部分を係合可能に包囲するかまたは取り囲むことができる。付加的に、または代替的に、封止要素28は、筐体12またはPOLモジュール14のいずれかかまたは両方に結合させることができる。例えば、第1のシール30は、封止要素の第1の表面35と、封止要素の第2の表面34とを含み得る。図2に示されている例では、封止要素の第1の表面35は第1の封止面31aと封止可能に係合するように配置でき、封止要素の第2の表面34は第2の封止面31bと封止可能に係合するように配置できる。
【0037】
封止要素28は、限定されることはないが、ゴム、シリコーン、誘電性材料、ポリマ材料、複合材料、ガラス繊維材料など、またはそれらの組み合わせを含む任意の適切な材料から形成され得る。また、シールの対を含むとして示されているが、封止要素28のセットは、1つだけ、または3つ以上を含め、任意の数のシールを含むことができる。他の非限定的な例において、封止要素28は、POLモジュール14にその遠位端において結合されるU字形の封止体など、複数の場所においてPOLモジュール14に結合される単一の実体として形成され得る。またさらには、封止要素28は概して長方形の環状の要素として示されているが、これは、単に視覚的な明確性の目的のためであり、封止要素28の設計、大きさ、および形はそれに限定されない。封止要素28は、任意の適切な幾何学的輪郭だけでなく、技術的に知られているように、係止機構または留め具などを含む他の構成要素を有することができる。鋳造、機械加工、または付加製造を含め、任意の適切な製造の方法または工程が接続組立体10を形成するときに利用できる。
【0038】
本明細書で使用されているように、「付加製造」(AM)は、構成要素が材料の連続的な堆積によって層ごとで構築される工程に言及している。AMは、材料がプラスチックであろうが金属であろうが、材料の層の上に層を追加することで、三次元(3D)物体を構築する技術を言い表すための適切な名称である。AM技術は、コンピュータ、3Dモデル化ソフトウェア(コンピュータ支援による設計すなわちCAD)、機械機器、および層形成材料を利用することができる。CADの略図が作られると、AM機器はデータをCADファイルから読み込むことができ、3D物体を製作するために、層を上に重ねる様態で、液体、粉末、シート材料、または他の材料の連続的な層を載置または追加することができる。「付加製造」という用語は、3D印刷、ラピッドプロトタイピング(RP)、ダイレクトデジタルマニュファクチャリング(DDM)、層形成製造、および積層造形のような部分集合を含む多くの技術を網羅する。付加製造された構成要素を形成するために利用できる付加製造の非限定的な例には、粉末床溶融結合法、液槽光重合法、結合剤噴射法、材料押出法、指向性エネルギー堆積法、材料噴射法、またはシート積層法がある。
【0039】
図3は、POLモジュール14が筐体12に取り付けられた状態での筐体12の概略的な断面図を示している。視覚的な明確性のために、被覆25は図3では示されていない。POLモジュール14の任意の部分が被覆25を含み得ることは、理解されるものである。
【0040】
筐体12は、内側部分36へと延びる外壁57を通る第2のスロット40を備え得る。図示されている例では、第2のスロット40は第1のスロット38と位置合わせされている(in registry with)が、これは必ずしもそうでなくてもよい。POLモジュール14の第1の端16は第1のスロット38に隣接して位置決めされている。POLモジュール14の第2の端18は第2のスロット40に隣接して位置決めされている。この手法では、第2の端18は、例えば第2の方向76におけるPOLモジュール14の移動を介して、第2のスロット40によって受け入れられ得る、または、第2のスロット40を貫いて延び得る。第2の端18は、ピン配列コネクタ26への外部のアクセスを提供するために、筐体12から延びることができる。他の例では、第2の端18は、第2のスロット40が必要とされずにPOLモジュール14が第1のスロット38を通じて挿入されるとき、筐体12の中に留まることができる。
【0041】
POLモジュール14は導電性基板8を備え得る。POLモジュール14は、電気的に絶縁性または非伝導性の誘電層5の第1の側(例えば、図における上側)に配置される上導電層9(例えば、金属化層)をさらに備え得る。上部伝導層9は伝導性トレースのセットを含み得るかまたは定め得る。誘電層5は、第1の側の反対の第2の側(例えば、図の下側)を備え得る。誘電層5は、第1の側から第2の側へと延びるそれ自体を貫く開口(図示されていない)のセットを定め得る。態様では、上部伝導層9は、誘電層5を貫くビア7のセットを定めるために、開口を貫いて延び得る。電気デバイス24のセットが誘電層5の第2の側に配置され得る。図示されているように、POLモジュール14は、誘電層5に配置され、第1の平面状のフットプリントを定める電気デバイス24のセットの実質的に平面状の配置を定め得る。上部伝導層9は、電気デバイス24のセットと電気的に結合され得る。例えば、ある態様では、上部伝導層9は、誘電層5を通じて定められるビア7のセットを用いて、電気デバイス24のセットと電気的に接続され得る。非限定的な態様において、第1の伝導性部材71は、筐体12の中に少なくとも部分的に配置でき、上部伝導層9と電気的に結合され得る。第2の伝導性部材72は、筐体12において部分的に配置でき、導電性基板8と電気的に結合され得る。
【0042】
電気デバイス24のセットは、例えば、MOSFET式のスイッチなど、半導体スイッチングデバイス24を含み得る。このような態様において、半導体スイッチングデバイス24は、それぞれのゲート(「G」)、ソース(「S」)、およびドレイン(「D」)の端子(図示されていない)を備え得る。非限定的な態様において、半導体スイッチングデバイス24は、第1の側(例えば、図における上側)と、反対の第2の側(例えば、図における下側)とを含み得る。非限定的な態様において、半導体スイッチのゲート端子Gおよびドレイン端子Dは、それぞれの半導体スイッチングデバイス24の両側に配置させることができる。非限定的な態様において、ソース端子Sおよびゲート端子Gは、それぞれの半導体スイッチングデバイス24の第1の側に配置させることができ、ドレイン端子Dは、それぞれの半導体スイッチングデバイス24の反対の第2の側に配置させることができる。例えば、ある態様では、POLモジュール14の上部伝導層9は、伝導性ビアを用いて半導体スイッチのセットと(例えば、ソース端子Sおよびゲート端子Gに)電気的に結合され得る。
【0043】
非限定的な態様において、導電性基板8は、従来のDBC基板など、絶縁された金属基板を備え得る。導電性基板8は、導電性の第1の層8a(例えば、上層)と、反対の導電性の第2の層8b(例えば、下層)とを定め得る。導電性基板8の第1の層8aおよび第2の層8bは導電性材料(例えば、銅)から作られ得る。電気的に絶縁性の層8cが、第1の層8aを第2の層8bから電気的に絶縁するために、導電性基板8の第1の層8aと第2の層8bとの間に配置され得る。第1の層8aは、電気デバイス24のセットに電気的に結合され得る(例えば、半田付けされ得る)。例えば、非限定的な態様において、第1の層8aは、半導体スイッチのうちの1つまたは複数のそれぞれのドレイン端子Dに電気的に結合され得る。非限定的な態様において、導電性基板8の第1の層8aは、ビア7を用いて上部伝導層9に電気的に結合させることができる。導電性基板8は、電気デバイス24を支持するように配置され得る一方で、同時に電気相互接続構造を提供する。非限定的な態様において、導電性基板8は筐体12の第1の端16から延びることができる。さらに、図示されているように、第1の層8aは、第2の伝導性部材72を導電性基板8に電気的に結合するために接続面を提供することができる。
【0044】
電気デバイス24のセットは、固体スイッチングデバイス、それぞれの固体スイッチングデバイスのゲートを動作させるように構成されるゲートデバイス、ダイオードなどの整流の構成要素、電池などの電力保存デバイス、またはそれらの組み合わせを含み得る。例えば、電気デバイス24のセットは、半導体スイッチに電気的に結合され、例えば、知られている手法でゲート駆動信号(図示されていない)を提供することなどで、半導体スイッチのそれぞれのゲートを選択的に動作させるように構成されるゲートドライバデバイス(例えば、MOSFETゲートドライバデバイス)のセットを、さらに含むことができる。
【0045】
筐体12がPOLモジュール14の液体衝突冷却を提供することができることは、さらに検討されている。より明確には、筐体12の外壁57は、少なくとも1つの流体入口42と流体出口44とを定め得る。複数の流体入口42と複数の流体出口44とが設けられ得るが、これは必ずしもそうでなくてもよい。第1の流体通路46および第2の流体通路48が、筐体12の中に位置付けることができ、少なくとも1つの流体入口42に流体結合することができる。
【0046】
衝突チャンバの形態での構成要素チャンバ52が、第1の流体通路46と第2の流体通路48との間に位置決めでき、流体出口44に流体結合され得る。第1の内壁61が第1の流体通路46を構成要素チャンバ52から分割する。第2の内壁58が第2の流体通路48を構成要素チャンバ52から分割する。この手法では、第1の内壁61は構成要素チャンバ52の第1の側を形成することができ、第2の内壁58は構成要素チャンバ52の第2の側を形成することができる。
【0047】
第1の衝突噴霧器66と第2の衝突噴霧器68とが衝突流れをPOLモジュール14に方向付ける。衝突噴霧器は、POLモジュール14を挟んだ相対する側に、または、構成要素チャンバ52を挟んだ相対する側に位置付けることができる。図示されているように、1つの可能な実装は、第1の衝突噴霧器66および第2の衝突噴霧器68をそれぞれの第1の内壁61および第2の内壁58へと組み込むことである。図示されている例において、第1の衝突噴霧器66は、第1の内壁61を貫いて延びる衝突孔の第1のセット67の形態であり、第2の衝突噴霧器68は、第2の内壁58を貫いて延びる衝突孔の第2のセット69の形態である。第1の衝突噴霧器66および第2の衝突噴霧器68は、非限定的な例において、円形の孔、長方形の孔、噴射ノズル、またはシャワーヘッドノズルなどを含め、任意の適切な形態を有し得る。他の非限定的な例において、第1の衝突噴霧器66および第2の衝突噴霧器68のいずれかかまたは両方が、液体供給配管に結合される噴霧器本体またはノズルを備え得る。第1の衝突噴霧器66または第2の衝突噴霧器68のいずれかかまたは両方は、図示されているように、それぞれの第1の流体通路46および第2の流体通路48を中心の構成要素チャンバ52に流体結合することもできる。この手法では、第1の内壁61および第2の内壁58は構成要素チャンバ52を少なくとも部分的に定めることができる。
【0048】
いくつかの衝突噴霧器が提供され得る。また、任意の数の衝突孔は、衝突孔の第1セット67および衝突孔の第2セット69に提供することができる。図示されている例において、衝突孔の第1セット67は衝突孔の第2セット69より少ない衝突孔を含むが、これは必ずしもそうでなくてもよい。例えば、POLモジュール14は、動作の間、別々または局所的な加熱された領域または「ホットスポット」を有する可能性がある。このような場合、衝突噴霧器または衝突孔の群が、局所的な衝突冷却を提供するために、このような領域に隣接または直面して位置決めされ得る。衝突噴霧器の数および位置決めは、向上した冷却および効率のために、パワーオーバーレイモジュールに適合させられ得る。さらに、衝突噴霧器の相対的な大きさ、位置決め、および配置は、液体供給配管を通じての流体流れの速さに基づいて調整または適合させられ得る。ある非限定的な例では、供給配管および衝突噴霧器は、0.1m/sから1m/sの間、1m/sから3m/sの間、または3m/sを超えての衝突噴霧器を通る流体速度または噴射速度を提供するように構成され得る。
【0049】
POLモジュール14を第2の方向76において移動させることなどで、POLモジュール14が構成要素チャンバ52へと挿入されるとき、シール30、32は、筐体12の対応する内面に当接または接触することができる。非限定的な態様において、第2の方向76は第1の方向75と反対であり得る。図示されている例において、第1のシール30は、第1のスロット38に隣接する第1の封止面31aに当接し、第2のシール32は、第2のスロット40に隣接する第2の面78に当接するが、これは必ずしもそうでなくてもよい。封止要素28は、構成要素チャンバ52の流体封止を提供することができ、第1のスロット38または第2のスロット40を通じての漏れを防止することができる。この手法では、第1の内壁61、第2の内壁58、およびシール30、32(封止要素28)は構成要素チャンバ52を少なくとも部分的に定めることができる。
【0050】
図1図3を大まかに参照すると、動作の間、熱がPOLモジュール14における電気デバイス24のセットによって発生させられ得る。水、水-エチレングリコール、油、または誘電性流体などの液体冷却剤90が、少なくとも1つの流体入口42によって筐体12へと流れることができる。POLモジュール14が誘電性の被覆25を含む非限定的な例では、水が液体冷却剤90のために使用され得る一方で、POLモジュール14における構成要素の電気的絶縁を維持する。
【0051】
より明確には、液体冷却剤90は、第1の流体通路46および第2の流体通路48に入り、第1および第2の衝突噴霧器66、68を通って流れ、構成要素チャンバ52の中のPOLモジュール14の両側に衝突した後、流体出口44を通じて筐体12から出ることができる。この手法では、液体冷却剤回路92が、筐体12を通じて、少なくとも1つの流体入口42から、第1の流体通路46または第2の流体通路48の少なくとも一方へと通り、第1の衝突噴霧器66または第2の衝突噴霧器68の少なくとも一方へと通り、構成要素チャンバ52へと通り、流体出口44へと通ることができる。供給配管94が、少なくとも1つの流体入口42と、第1および第2の衝突噴霧器66、68の一方または両方とによって、少なくとも部分的に定められ得る。戻り配管96が、構成要素チャンバ52および流体出口44によって少なくとも部分的に定めることができる。供給配管94および戻り配管96は液体冷却剤回路92を少なくとも部分的に形成することができる。この手法では、筐体12は、挿入されたPOLモジュール14の少なくとも2つの側での液体衝突冷却を提供することができる。
【0052】
1つの可能な実装において、液体冷却剤90が戻り配管96と供給配管94との間で再循環させられ得ることも検討されている。図示されている例では、液体冷却剤90はポンプ93によって貯留部91から汲み上げることができる。ポンプ93は、POLモジュール14の衝突冷却のために、液体冷却剤90を供給配管94へと向かわせることができる。戻り配管96は、液体冷却剤90を筐体12の外へ向かわせ、POLモジュール14からの冷却剤に含まれる過剰な熱を除去するための熱交換器95または他の冷却機構へと向かわせることができる。次に、温度の低下した液体冷却剤90が、筐体12の中でのPOLモジュール14のさらなるまたは引き続きの衝突冷却のために、供給配管94へと戻るように向かわせることができる。貯留部91、ポンプ93、および熱交換器95は、視覚的な明確性のために液体冷却剤回路92の共通部分に沿って図示されている。技術的に知られているように、液体冷却剤回路92が他の部分または分岐などを含み得るだけでなく、弁またはスイッチなどの他の構成要素を含み得ることは、理解されるものである。
【0053】
図4は、接続組立体10の他の例示の態様を部分的な断面で描写している。この例では、筐体12は、それぞれの構成要素チャンバ52に配置されたPOLモジュール14の対(つまり、第1のPOLモジュール14および第2のPOLモジュール14)を含む。各々のPOLモジュール14は、そこから第1のスロット38を通じて延びる第1および第2の伝導性部材71、72をそれぞれ備える。描写されているように、非限定的な態様において、第1および第2の伝導性部材71、72の各々は、それぞれの第1のスロット38を貫いて延びることができる。支持組立体22は、それぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72を受け入れるように、それを貫いて定められ、大きさおよび配置とされた支持通路60のセットを有する絶縁性基部43を備え得る。支持組立体22は、第1の接触部材37aのセットと第2の接触部材37bのセットとを備え得る。非限定的な態様において、第1の接触部材37aのセットは、DC接触部材37aのセットを定めるためにDC電気回路(図示されていない)と関連付けることができ、第2の接触部材37bのセットは、AC接触部材37bのセットを定めるためにAC電気回路(図示されていない)と関連付けることができる。非限定的な態様において、DC接触部材37aのセットおよびAC接触部材37bのセットは絶縁性基部43によって支持可能に保持させることができる。付勢部材39のセットが、DC接触部材37aまたはAC接触部材37bをそれぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72に電気的に結合するために、それぞれのDC接触部材37aまたはそれぞれのAC接触部材37bと協働するように配置され得る。導電性の第1のDCバス部材81および導電性の第2のDCバス部材82が、それぞれのDC接触部材37aに電気的に結合され得る。ある態様では、第1および第2のDCバス部材81、82は絶縁性基部43の中に配置され得る。AC接触部材37bのセットは、それぞれのAC出力導体33(例えば、単相AC出力導体)に電気的に結合されるように配置できる。
【0054】
支持組立体22は入力部分22aと出力部分22bとを備え得る。入力部分22aは第1の絶縁性基部43aを備えることができ、出力部分22bは第2の絶縁性基部43bを備えることができる。第1の通路29のセットが第1の絶縁性基部43aを貫いて定められ得、第2の通路51の対応するセットが第2の絶縁性基部43bを貫いて定められ得る。非限定的な態様において、各々の第1の通路29は、対応する第2の通路51と位置合わせされまたは並べられることで、支持組立体22を貫くそれぞれの支持通路60を協働して定めることができる。各々の第1の通路29と、対応する第2の通路51とは、それらを通じてそれぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72を挿入可能に受け入れるような大きさおよび配置とされ得る。
【0055】
非限定的な態様において、DC接触部材37aおよびAC接触部材37bは銅または他の導電性材料から形成され得る。DC接触部材37aおよびAC接触部材37bは第1の絶縁性基部43aおよび第2の絶縁性基部43bの一方の中でしっかりと固定され得る。DC接触部材37aおよびAC接触部材37bは、それぞれの通路60の中で、第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72のそれぞれの一方をスライド可能に受け入れることで、それぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72を、DC接触部材37aおよびAC接触部材37bのそれぞれ1つに電気的に結合するように配置される。それぞれの付勢部材39が、DC接触部材37aまたはAC接触部材37bと、それぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72との間の接触力を増加させるために、それぞれのDC接触部材37aまたはそれぞれのAC接触部材37bと協働することができる。DC接触部材37aは、第1のDCバス部材81および第2のDCバス部材82のそれぞれ一方に電気的に結合させることができる。AC接触部材37bは、それぞれのボルト50を介して、それぞれのAC出力導体33に電気的に結合(例えば、留め付け)させることができる。ボルト50は、第2の絶縁性基部43bを通じて定められた開口(図示されていない)を通じて延びることができる。
【0056】
非限定的な態様において、付勢部材39は、板バネまたはコイルバネなどのバネ要素であり得る。ある非限定的な態様において、付勢部材39は、銅、鋼鉄、または他の伝導性材料から形成できる。他の非限定的な態様において、付勢部材39は非伝導性材料から形成できる。
【0057】
非限定的な態様において、付勢部材39のうちの1つまたは複数が、第3の方向77(例えば、上方向)において第1の力47aを付与または適用するために、それぞれのDC接触部材37aまたはそれぞれのAC接触部材37bと協働することができる。また、付勢部材39のうちの1つまたは複数が、第4の方向79(例えば、下方向)において第2の力49aを適用するために、それぞれのDC接触部材37aまたはそれぞれのAC接触部材37bと協働することができる。
【0058】
入力部分22aは、各々の第1の入力開口23に対応する、それ自体を貫いて定められる第1の出力開口45のセットを定めることができる。各々の第1の通路29は、対応する第1の入力開口23および第1の出力開口45と位置合わせすることができ、それらの間で延びることができる。各々の第1の通路29と、対応する第1の入力開口23および第1の出力開口45とは、それぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72に対応することができる。各々の第1の通路29と、対応する第1の入力開口23および第1の出力開口45とは、第1の方向75においてそれ自体を貫いて、それぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72を協働して受け入れる大きさおよび配置とされ得る。例えば、第1の絶縁性基部43aは、それ自体を貫いて定められ、第1の入力開口23と第1の出力開口45との間で延び、それ自体を貫いてそれぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72を動作可能に受け入れるように大きさの定められた第1の通路29のセットを有し得る。
【0059】
支持組立体22の出力部分22bは、第2の入力開口27のセット(図1参照)と、対応する第2の通路51とを定め得る。各々の第2の通路51は、対応する第2の入力開口27と位置合わせすることができる。非限定的な態様において、各々の第2の通路51は、それぞれの接触部材37と少なくとも部分的に位置合わせされ得る。各々の第2の通路51および第2の入力開口27は、それぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72に対応することができる。各々の第2の通路51および第2の入力開口27は、第1の方向75においてそれ自体を貫いて、それぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72を協働して受け入れる大きさおよび配置とされ得る。
【0060】
例えば、第2の絶縁性基部43bは、それぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72と、1つまたは複数のそれぞれのDC接触部材37aおよびAC接触部材37bとの間に電気接続を可能とするために、それ自体を貫いて定められ、それぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72を動作可能に受け入れるための大きさとされた第2の通路51のセットを有することができる。
【0061】
非限定的な態様において、各々の第1の通路29は、対応する第2の通路51と位置合わせされまたは並べられることで、それぞれの支持通路60を協働して定めることができる。非限定的な態様において、各々のそれぞれの第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72は、それぞれのDC接触部材37a、AC接触部材37b、および、支持通路60に配置されたそれぞれの付勢部材39のうちの少なくとも1つによって支持され得る。
【0062】
非限定的な態様において、支持組立体22は、封止力80を封止要素28(例えば、シール30)に動作可能に提供するために、さらに有利に配置され得る。例えば、第1の絶縁性基部43aの筐体境界面21(図1参照)は1つまたは複数の封止面53を定めることができる。非限定的な態様において、封止面53は、通路60を挟んだ相対する側における突起53aによって定められ得る。封止面53は、第1および第2の伝導性部材71、72の各々の側における第1のスロット38において受け入られるように構成され得る。封止面53は、第1の伝導性部材71のセットが支持組立体22へと完全に挿入されるとき、筐体12の対応する第1のシール30と位置合わせされまたは係合するように配置され得る。封止面53は、第2の方向76において封止力80をそれぞれの第1のシール30に動作可能に適用することができる。図示されているように、ある態様において、第2の方向76は筐体12に対して内向きの方向であり得る。非限定的な態様において、第3の方向77および第4の方向79の少なくとも一方は、第2の方向76と実質的に直交であり得る。封止面53によって、対応する第1のシール30に付与される封止力80は、対応する構成要素チャンバ52の向上した流体封止を提供することができる。
【0063】
図5は、第1および第2の伝導性部材71、72が基部43に定められたそれぞれの支持通路60に挿入された状態での接続組立体10の他の非限定的な態様の単純化された概略図を、部分的に断面で示している。図5の接続組立体と、図4に示された接続組立体との間の1つの顕著な違いは、図5の例が封止要素28または液体冷却剤90を含まないことである。図示されているように、筐体12は、それぞれの第1および第2の伝導性部材71、72が筐体12から延びている状態で、筐体12に配置されたそれぞれのPOLモジュール14を部分的に包囲している。第1および第2の伝導性部材71、72の対の各々は、それぞれの第2の端において、絶縁性基部43の中に定められたそれぞれの支持通路60の中に挿入可能に受け入れられている。図示されている支持として、各々のそれぞれのPOLモジュール14について、それぞれの第1の伝導性部材71は、上部伝導層9またはそれぞれの基板8の伝導性の第1の層8aの一方に電気的に結合でき、それぞれの第2の伝導性部材72は、上部伝導層9またはそれぞれの基板8の伝導性の第1の層8aの他方に電気的に結合できる。
【0064】
第1のDCバス部材81は、正のDC電圧V+を受けるために、絶縁性基部43の外部に配置されたバス電池、DC-DC変換装置、または他の電源など、DC電力源(図示されていない)に結合され得る。同様に、非限定的な態様において、第2のDCバス部材82は、負のDC電圧V-を受けるために、絶縁性基部43の外部に配置されたバス電池、DC-DC変換装置、または他の電源など、DC電力源(図示されていない)に結合され得る。非限定的な態様において、第1のDCバス部材81はそれぞれのDC接触部材37aに電気的に結合でき、第2のDCバス部材82は他のそれぞれのDC接触部材37aに電気的に結合できる。AC接触部材37bのセットは、対応するAC出力導体33に結合可能であり得る。
【0065】
図示されているように、DC接触部材37aおよびAC接触部材37bは、第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72のそれぞれ1つに電気的に結合され得る。非限定的な態様において、各々の第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72は、絶縁性基部43に配置されたDC接触部材37aまたはAC接触部材37bのそれぞれ1つによって支持され得る。例えば、図5に示されている非限定的な態様において、筐体12から突出する最も上の第1の伝導性部材71(つまり、図を見るときに筐体12の上方部分にある)が、最も上のDC接触部材37aに電気的に結合されて示されており、それによって、最も上の第1の伝導性部材71を第1のDCバス部材81に電気的に結合している。また、筐体12から突出する最も上の第2の伝導性部材72(つまり、図を見るときに筐体12の上方部分にある)が、AC接触部材37bに電気的に結合されて示されており、それによって、最も上の第2の伝導性部材72をAC出力導体33に電気的に結合している。また、図5に描写されているように、筐体12から突出する他方または最も下の第1の伝導性部材71は、AC接触部材37bに電気的に結合されて示されており、それによって、最も下の第1の伝導性部材71をAC出力導体33に電気的に結合している。また、筐体12から突出する他方または最も下の第2の伝導性部材72は、最も下のDC接触部材37aに電気的に結合されて示されており、それによって、最も下の第2の伝導性部材72を第2のDCバス部材82に電気的に結合している。
【0066】
非限定的な態様において、付勢部材39のうちの1つまたは複数が、第3の方向77(例えば、上方向)において第1の力47aをそれぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72に付与または適用するために、それぞれのDC接触部材37aまたはAC接触部材37bと協働することができる。また、付勢部材39のうちの他のものが、第4の方向79(例えば、下方向)において第2の力49aをそれぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72に適用するために、他のそれぞれのDC接触部材37aまたはAC接触部材37bと協働することができる。ある態様では、それぞれの付勢部材39によって付与される第1の力47aおよび第2の力49aは、それぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72を支持組立体22の中で解放可能に保持するように作用する。ある態様では、第1の力47aおよび第2の力は、それぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72と、対応するDC接触部材37aまたはAC接触部材37bとの間の接触圧力を増加させるようにさらに作用することができる。
【0067】
非限定的な態様において、付勢部材39は、それぞれのDC接触部材37aまたはAC接触部材37bによって支持または保持され得る。例えば、非限定的な態様において、それぞれの切り込みまたは第1の溝55が、それぞれのDC接触部材37a、それぞれのAC接触部材37b、またはそれら両方において定めることができる。第1の溝55は、それぞれの付勢部材39を受け入れる大きさとされ得る。同様に、それぞれの第2の溝56が、それぞれのDC接触部材37a、それぞれのAC接触部材37b、またはそれら両方において定めることができる。第2の溝56は、それぞれの付勢部材39を受け入れる大きさとされ得る。それぞれの第1の溝55に配置された付勢部材39は、第1の力47aを第3の方向77においてそれぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72に適用するように配置され得る。それぞれの第2の溝56に配置された付勢部材39は、第2の力49aを第4の方向79においてそれぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72に適用するように配置され得る。態様では、第3の方向77は、第2の力49aが第1の力47aの反対になるように、第4の方向79と反対であり得る。第1の力47aおよび第2の力49aは、それぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72と、対応するDC接触部材37aまたはAC接触部材37bとの間の接触圧力に増加をもたらすために、それぞれの所定の大きさのものであり得る。
【0068】
第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72と、対応するDC接触部材37aまたはAC接触部材37bとの間の接触圧力における増加が、それらの間の電気抵抗を低減し、結果的に、それぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72を通る電流に応じた加熱の低減をもたらすことになることは、理解されるものである。付加的に、または代替的に、第1の力47aおよび第2の力49aは、支持組立体22の中でのそれぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72の増加した保持をもたらすために、それぞれの所定の大きさのものであり得る。非限定的な態様において、第1の力47aと第2の力49aとは実質的に等しくできる。他の態様では、第1の力47aおよび第2の力49aは、本明細書における本開示の範囲から逸脱することなく、任意の所望の大きさをそれぞれ含み得る。
【0069】
図6は、基板19に結合された電気デバイス24のセットを有する電子構成要素14を冷却する方法600の非限定的な態様を示している。非限定的な態様において、電子構成要素14はPOLモジュール14を備え得る。理解および記載の容易性のために、方法600は、本明細書に開示され、図1図4に描写されているような非限定的な態様を参照して説明される。
【0070】
方法600は、ステップ610において、内側部分36および外側部分41を有する筐体12の中に定められる構成要素チャンバ52の中にPOLモジュール14を配置することで始まる。非限定的な態様において、筐体12は、内側部分36の境界を定める外壁57を備え得る。外壁57は外側部分41を定めることもできる。内側部分36は構成要素チャンバ52を定めることができる。筐体12は、内側部分36へと延びる外壁57を貫いて定められる開口または第1のスロット38をさらに定めることができる。ある態様では、第1のスロット38は、外側部分41から外壁57を通じて内側部分36へと延びることができる。POLモジュール14は、第1の方向75において第1のスロット38を通じてPOLモジュール14を挿入することで、構成要素チャンバ52へと配置させることができる。各々のPOLモジュール14は、それぞれの第1の端16(例えば、出力端)からそれぞれの第2の端18(例えば、入力端)へと延びることができる。非限定的な態様において、第1の端16が、筐体12から延びる伝導性部材部分70を定め得る一方で、第2の端18は、筐体12の中に受け入れられた電気デバイス部分69を定めることができる。伝導性部材部分70は第1の伝導性部材71と第2の伝導性部材72とを備え得る。非限定的な態様において、POLモジュール14の伝導性部材部分70の一部分が筐体12から突出することができる。例えば、第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72は、絶縁層73が第1の伝導性部材71と第2の伝導性部材72との間に配置された状態で、第1のスロット38から延びる。非限定的な態様において、電気デバイス部分69は内側部分36の中に受け入れられ得る。
【0071】
ステップ620において、第1の伝導性部材71と第2の伝導性部材72とは、それぞれの第2の端18においてPOLモジュール14に電気的に結合され得る。第1および第2の伝導性部材71、72は、それぞれの反対の第1の端16において、第1のスロット38を通じて筐体12の外側部分41へと延びることができる。例えば、非限定的な態様において、POLモジュール14は、第1のスロット38を通じて筐体12へと挿入することができる。第1および第2の伝導性部材71、72は、筐体12の内側部分36の中に少なくとも部分的にそれぞれの第2の端18を有し、例えば、それぞれの第1の端16が第1のスロット38を通じて筐体12から外側部分41へと延びる状態で、筐体12から第2の方向76に延びて位置決めされ得る。非限定的な態様において、第1のスロット38は第1の伝導性部材71と第2の伝導性部材72とを覆うことができる。非限定的な態様において、筐体12は、第1のスロット38を包囲する第1の封止面31aを定めることができる。付加的に、または代替的に、筐体12は、第1のスロット38を包囲する第2の封止面31bを定めることができる。例えば、第1の封止面31aと第2の封止面31bとは互いに対して直交して配置され得る。
【0072】
方法は、ステップ630において、構成要素チャンバ52を流体封止するために、封止要素28のシール30を第1のスロット38の中に配置することを含み得る。例えば、封止要素28のシール30は、POLモジュール14と、第1の封止面31aおよび第2の封止面31bの少なくとも一方との間に封止を形成するために、POLモジュール14の一部分を包囲するように配置され得る。付加的に、または代替的に、封止要素28のシール30は、筐体12またはPOLモジュール14のいずれかかまたは両方に封止で結合させることができる。例えば、封止要素28のシール30は、第1の封止面31aおよび第2の封止面31bに封止で係合するように配置され得る。非限定的な態様において、封止要素28は第1のシール30と第2のシール32とを備え得る。第1のシール30は第1の端16の近位に配置させることができ、第2のシール32は第2の端18の近位に配置させることができる。封止要素28は、第1の伝導性部材71および第2の伝導性部材72の一部分を少なくとも部分的に包囲し、構成要素チャンバ52を流体封止することができる。
【0073】
POLモジュール14の動作の間、熱が電気デバイス24のセットによって発生させられ得ることは、検討されている。方法は、ステップ640において、電気デバイス24を冷却するために液体冷却剤90を構成要素チャンバ52の中に配置することで続くことができる。液体冷却剤90はPOLモジュール14と熱連通していることができる。例えば、非限定的な態様において、液体冷却剤90は、電気デバイス24のうちの1つまたは複数と熱連通することができる。非限定的な態様において、液体冷却剤90は、水、水-エチレングリコール、油、または誘電性流体を含むことができる。
【0074】
方法600は、ステップ650において、第1および第2の伝導性部材71、72の第1の端16を支持組立体22へと挿入することを含み得る。支持組立体22は、筐体12に結合可能な電気的に絶縁性の基部43を備え得る。絶縁性基部43は支持通路60のセットを定めることができる。各々の支持通路60は、第1および第2の伝導性部材71、72のそれぞれの第1の端16を受け入れるように構成され得る。例えば、第1の通路29のセットが第1の絶縁性基部43aを貫いて定められ得、第2の通路51の対応するセットが第2の絶縁性基部43bを貫いて定められ得る。各々の第1の通路29は、対応する第2の通路51と位置合わせされまたは並べられることで、それぞれの支持通路60を協働して定めることができる。
【0075】
支持組立体22は、絶縁性基部43によって支持された伝導性のDC接触部材37aのセットおよびAC接触部材37bのセットを含み得る。各々のDC接触部材37aおよびAC接触部材37bは、それぞれの第1の伝導性部材71または第2の伝導性部材72に電気的に結合されるように配置され得る。非限定的な態様において、付勢部材39のセットは絶縁性基部43によって支持され得る。例えば、各々の第1の付勢部材39は、それぞれのDC接触部材37aまたはAC接触部材37bに結合させることができる。第1の付勢部材39は、第1の力47aを第3の方向77において第1の伝導性部材71に動作可能に適用するように配置され得る。また、第2の付勢部材39は、第2の力49aを第4の方向79において第2の伝導性部材の第1の端16に動作可能に適用するように配置され得る。態様において、第4の方向79は第3の方向77の反対にあり得る。非限定的な態様において、第3の方向77および第4の方向79の少なくとも一方は、第2の方向76と実質的に直交であり得る。非限定的な態様において、第1の力47aの大きさは第2の力49aの大きさと実質的に等しくできる。
【0076】
方法は、ステップ660において、支持組立体22を介して封止力80を封止要素28(例えば、シール30)に提供または適用することを含み得る。例えば、基部43は、封止要素28のシール30と動作可能に係合し、封止力80をシール30に適用するように配置される封止面53を定めることができる。非限定的な態様において、封止力80は第2の方向76に適用され得る。いくつかの態様において、第2の方向76は、第3の方向77、第4の方向79、またはそれら両方に対して実質的に直交であり得る。
【0077】
方法は、ステップ670において、電子構成要素14を挟んだ相対する側に位置付けられる第1および第2の衝突噴霧器66、68へと供給配管を通じて液体冷却剤90を流すことと、ステップ680において、第1および第2の衝突噴霧器66、68から、構成要素チャンバ52の中の電子構成要素14の少なくとも2つの反対の面に、液体冷却剤90の衝突する噴霧を噴霧または放出することとを含み得る。方法は、ステップ690において、噴霧された液体冷却剤を、構成要素チャンバ52に流体結合された戻り配管を通じて、構成要素チャンバ52の外へ向かわせることをさらに含み得る。
【0078】
方法のステップまたは一部分が、異なる理論的な順番で進行することができること、追加部分または介入部分が含まれてもよいこと、方法の記載されている部分が複数の部分へと分割されてもよいこと、または、方法の記載されている部分が、記載された方法を損なうことなく省略されてもよいことが理解されるため、描写された流れは、例示の目的だけのためであり、方法600を何らかの形で限定するようには意図されていない。
【0079】
本開示の態様は、様々な便益を提供する。本明細書に記載されている液体冷却される組立体は、実質的に同様の基本的な形態因子(例えば、フットプリント、または共通の接続)を有する置き換え可能な構築ブロックまたはモジュールを含むことができ、これは、POLモジュール組立体または他のパワーモジュール組立体に、低コストの製造可能性と相互作用的な配置とを提供することができる。共通または再使用可能な形態因子は、さらに、より高い工程または製造の生産量をもたらし、相当の設計変更なしで異なるモジュール構成をもたらすことができる。また、記載されている組立体は、所与のパワーオーバーレイモジュールが必要に応じて容易に取り外し、交換、または保守することができるため、向上した修理可能性を提供する。封止されたモジュール式の筐体は、パワーエレクトロニクスシステムへの複数のデバイスのコンパクトな超高電力密度組立体を提供する。本明細書に記載されている筐体設計は、交換可能または永久的に設置および封止されたパワーエレクトロニクスデバイスを可能にする。
【0080】
直接的な液体の衝突または噴霧の使用は、熱拡散器または伝導板などを利用する従来の設計と比較して、パワーオーバーレイモジュールの向上した冷却を提供する。モジュールの両側においてを含め、パワーオーバーレイモジュールの複数の側が、直接的な液体の接触によって同時に冷却でき、それによって冷却時間を短縮し、パワーオーバーレイ組立体の性能を向上させる。誘電性被覆がモジュール表面で利用されている例では、パワーオーバーレイモジュールの設計は、絶縁性の被覆がPOLモジュールにわたって提供されている例においてを含め、絶縁性流体(例えば、油)と比較してより良好な冷却性能を有する非絶縁性の冷却流体(例えば、水)の使用をさらに可能にする。
【0081】
よりコンパクトで効率的な冷却手法が、より高い電力密度を伴うパワーエレクトロニクスシステムの将来の設計のために必要とされている。パワーエレクトロニクスデバイスの2つの側における直接的な接触の強制対流の冷却は、従来の方法と比較して、より短い時間尺度でのより効率的な熱抽出を提供することができる。噴射衝突または噴霧を用いて強制対流は、直接的に標的にされ得る局所的により高い熱伝達率が、内部の熱を発生させる構成要素の各々の両側にある場合に、この熱抽出をさらに高める。本明細書に記載されているような封止されたモジュール式の筐体は、高い電力需要を満たすのにより良好に適したより高い電力密度の三次元構成を可能とする。また、本明細書で開示されているような態様は、従来の方法より、封止されたモジュール式筐体の封止要素に追加の封止力を付与するための構造を提供することで、増加した封止の信頼性を追加的に提供することができる。
【0082】
先の図で示されたものに加えて、多くの他の可能な態様および構成は、本開示によって検討されている。
【0083】
まだ記載されていない範囲まで、様々な態様の異なる特徴および構造が、望まれているように、互いとの組み合わせで使用できる。態様のすべてにおいて示されていない1つの特徴は、それが含まれていないと解釈されるようには意味されず、記載の簡潔性のために行われている。したがって、異なる態様の様々な特徴は、新たな態様が明示的に記載されていてもいなくても、本開示の新たな態様を形成するために、望まれるように混合および合致させることができる。本明細書に記載されている特徴のすべての組み合わせまたは並び替えは、本開示によって網羅されている。
【0084】
この書面による記載は、最良の様態を含め、本開示の態様を開示するために、および、任意のデバイスまたはシステムを作って使用することと、任意の組み込まれた方法を実施することとを含め、当業者に本開示の態様を実施させるようにもするために、例を使用している。本開示の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定められており、当業者の思い付く他の例を含む可能性がある。このような他の例は、特許請求の範囲の文言通りの言葉と異ならない構造的要素を有する場合、または、特許請求の範囲の文言通りの言葉と非実質的な違いを伴う均等な構造的要素を有する場合、特許請求の範囲の範囲内にあるように意図されている。
【0085】
本開示の様々な特性、態様、および利点が、限定されることはないが、列挙された態様において定められているような以下の技術的な解決策を含め、本開示の態様の任意の置き換えにおいて具現化され得る。
【0086】
1.電子構成要素(14)であって、電子構成要素(14)の第1の端(16)における伝導性部材部分(70)と、電子構成要素(14)の第2の端(18)における電気デバイス部分(69)とを備える電子構成要素(14)であって、伝導性部材部分(70)は、第1の伝導性部材(71)、および第2の伝導性部材(72)を備える、電子構成要素(14)と、内側部分(36)を定める筐体(12)であって、電気デバイス部分(69)は、内側部分(36)に受け入れられ、伝導性部材部分(70)は、筐体(12)から延びる、筐体(12)と、筐体(12)に結合するように構成される支持組立体(22)であって、筐体(12)から延びる伝導性部材部分(70)を受け入れるように構成される通路(60)であって、伝導性部材部分(70)が通路(60)に受け入れられるときに、第1の伝導性部材(71)に電気的に結合するように構成される第1の接触部材(37a)、および、伝導性部材部分(70)が通路(60)に受け入れられるときに、第2の伝導性部材(72)に電気的に結合するように構成される第2の接触部材(37b)を備える通路(60)を備える支持組立体(22)とを備える接続組立体(10)。
【0087】
2.電気デバイス部分(69)は、上部伝導層(9)と伝導性基板(8)とを備える、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0088】
3.第1のシール(30)を含む封止要素(28)をさらに備え、第1のシール(30)は、筐体(12)において電気デバイス部分(69)を封止するように構成される、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0089】
4.支持組立体(22)が筐体(12)に結合されるとき、第1のシール(30)は、支持組立体(22)と筐体(12)との間に配置される、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0090】
5.第1のシール(30)は、第1のスロット(38)を閉じるように構成される、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0091】
6.封止要素(28)は、第2のシール(32)をさらに含み、電気デバイス部分(69)は、第1のシール(30)と第2のシール(32)との間にある、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0092】
7.支持組立体(22)が筐体(12)に結合されるとき、第1のシール(30)は、支持組立体(22)と筐体(12)との間に配置される、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0093】
8.支持組立体は、電気的に絶縁性である、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0094】
9.筐体(12)の内側部分(36)の中に液体冷却剤(90)をさらに備える、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0095】
10.支持組立体(22)によって支持される第1の付勢部材(39)であって、伝導性部材部分(70)が通路(60)に受け入れられるとき、第1の方向(77)において第1の伝導性部材(71)に第1の力(47a)を加えるように配置される第1の付勢部材(39)と、支持組立体(22)によって支持される第2の付勢部材であって、伝導性部材部分(70)が通路(60)に受け入れられるとき、第2の方向(79)において第2の伝導性部材(72)に第2の力(49a)を加えるように配置される第2の付勢部材とをさらに備える、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0096】
11.第1の接触部材(37a)は、AC接触部材であり、第2の接触部材(37b)は、DC接触部材である、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0097】
12.伝導性部材部分(70)は、基板であり、第1の伝導性部材(71)は、基板の第1の層であり、第2の伝導性部材(72)は、基板の第2の層であり、第1の伝導性部材(71)と第2の伝導性部材(72)とは、基板の絶縁層によって分離される、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0098】
13.筐体(12)に配置されるそれぞれの内側部分(36)と、第2の端(18)における、筐体(12)から延びるそれぞれの伝導性部材部分(70)とを各々が有する電子構成要素(14)のセットをさらに備え、支持組立体(22)は、それぞれの伝導性部材部分(70)を受け入れるように構成される通路(60)のセットをさらに備える、任意の先行する条項の接続組立体(10)。
【0099】
14.筐体(12)に結合するように構成される支持組立体(22)であって、筐体(12)から延びる伝導性部材部分(70)を受け入れるように構成される通路(60)であって、伝導性部材部分(70)が通路(60)に受け入れられるときに第1の伝導性部材(71)に電気的に結合するように構成される第1の接触部材(37a)と、伝導性部材部分(70)が通路(60)に受け入れられるときに第2の伝導性部材(72)に電気的に結合するように構成される第2の接触部材(37b)とを備える通路(60)を備える支持組立体(22)。
【0100】
15.支持組立体(22)は。電気的に絶縁性である、任意の先行する条項の支持組立体(22)。
【0101】
16.支持組立体(22)は、通路(60)を挟んだ相対する側に突起(53a)をさらに備える、任意の先行する条項の支持組立体(22)。
【0102】
17.突起(53a)は、伝導性部材部分(70)の各々の側において筐体(12)に定められる第1のスロット(38)に受け入れられるように構成される、任意の先行する条項の支持組立体(22)。
【0103】
18.絶縁性基部によって支持される第1の付勢部材(39)であって、伝導性部材部分(70)が通路(60)に受け入れられるとき、第1の方向(77)において第1の伝導性部材(71)に第1の力(47a)を加えるように配置される第1の付勢部材(39)と、絶縁性基部によって支持される第2の付勢部材であって、伝導性部材部分(70)が通路(60)に受け入れられるとき、第2の方向(79)において第2の伝導性部材(72)に第2の力(49a)を加えるように配置される第2の付勢部材とをさらに備える、任意の先行する条項の支持組立体(22)。
【0104】
19.第1の接触部材(37a)は、AC接触部材であり、第2の接触部材(37b)は、DC接触部材である、任意の先行する条項の支持組立体(22)。
【0105】
20.筐体(12)から延びるそれぞれの伝導性部材部分(70)を各々が有する電子構成要素(14)のセットが筐体(12)に配置され、支持組立体(22)は、それぞれの伝導性部材部分を受け入れるように構成される通路(60)のセットをさらに備える、任意の先行する条項の支持組立体(22)。
【0106】
21.電子構成要素(14)を冷却する方法(600)であって、電子構成要素(14)を、内側部分(36)および外側部分(41)を有する筐体(12)の中に定められるチャンバ(52)の中に配置するステップであって、内側部分(36)は、構成要素チャンバを定め、筐体(12)は、それ自体を貫いて外側部分(41)から内側部分(36)へと延びる少なくとも1つのスロット(38)をさらに定める、ステップと、それぞれの第1の端(16)において第1の伝導性部材(71)を電子構成要素(14)に電気的に結合し、少なくとも1つのスロット(38)を貫いて延び、反対の第2の端(18)において筐体(12)の外側部分(41)に電気的に結合するステップと、それぞれの第1の端(16)において第2の伝導性部材(72)を第1の電子構成要素(14)に電気的に結合し、少なくとも1つのスロット(38)を貫いて延び、反対の第2の端(18)において筐体(12)の外部に電気的に結合するステップと、第1の伝導性部材(71)および第2の伝導性部材(72)を支持組立体(22)へと挿入するステップであって、支持組立体(22)は、筐体(12)の外側部分(41)に結合可能な電気的に絶縁性の基部(43)であって、それ自体を貫いて第1の伝導性部材(71)および第2の伝導性部材(72)を挿入可能に受け入れるように構成される通路(60)を定める電気的に絶縁性の基部(43)、絶縁性基部(43)によって支持され、第1の伝導性部材に電気的に結合可能な第1の接触部材(37a)、絶縁性基部(43)によって電気的に支持され、第2の伝導性部材(72)の第2の端(18)に結合可能な第2の接触部材(37b)、絶縁性基部(43)によって支持され、第1の方向(77)において第1の伝導性部材(71)に第1の力(47a)を加えるように配置される第1の付勢部材(39)、および、絶縁性基部(43)によって支持され、第2の方向(79)において第2の伝導性部材(72)の第2の端(18)に第2の力(49a)を加えるように配置される第2の付勢部材(39)を備える、ステップとを含む方法(600)。
【0107】
22.液体冷却剤(90)を、電子構成要素(14)と熱連通している構成要素チャンバの中に配置するステップと、構成要素チャンバを流体的に封止するために封止要素(28)を少なくとも1つのスロット(38)の中に配置するステップと、封止力(80)を、電気的に絶縁性の基部(43)を介して封止要素(28)へと提供するステップとをさらに含む、任意の先行する条項の方法。
【0108】
本発明のさらなる態様が、以下の条項の主題によって提供される。
【0109】
[項1]接続組立体であって、
電子構成要素であって、電子構成要素の第1の端における伝導性部材部分と、電子構成要素の第2の端における電気デバイス部分とを備える電子構成要素であって、伝導性部材部分は、
第1の伝導性部材、および、
第2の伝導性部材
を備える、電子構成要素と、
内側部分を定める筐体であって、電気デバイス部分は、内側部分に受け入れられ、伝導性部材部分は、筐体から延びる、筐体と、
筐体に結合するように構成される支持組立体であって、
筐体から延びる伝導性部材部分を受け入れるように構成される通路であって、
伝導性部材部分が通路に受け入れられるときに、第1の伝導性部材に電気的に結合するように構成される第1の接触部材、および、
伝導性部材部分が通路に受け入れられるときに、第2の伝導性部材に電気的に結合するように構成される第2の接触部材
を備える、通路
を備える、支持組立体と
を備える、接続組立体。
【0110】
[項2]電気デバイス部分は上部伝導層と伝導性基板とを備える、任意の前項に記載の接続組立体。
【0111】
[項3]第1のシールを含む封止要素をさらに備え、第1のシールは、筐体において電気デバイス部分を封止するように構成される、任意の前項に記載の接続組立体。
【0112】
[項4]支持組立体が筐体に結合されるとき、第1のシールは、支持組立体と筐体との間に配置される、任意の前項に記載の接続組立体。
【0113】
[項5]第1のシールは、第1のスロットを閉じるように構成される、任意の前項に記載の接続組立体。
【0114】
[項6]封止要素は、第2のシールをさらに含み、電気デバイス部分は、第1のシールと第2のシールとの間にある、任意の前項に記載の接続組立体。
【0115】
[項7] 支持組立体が筐体に結合されるとき、第1のシールは支持組立体と筐体との間に配置される、任意の前項に記載の接続組立体。
【0116】
[項8]支持組立体は、電気的に絶縁性である、任意の前項に記載の接続組立体。
【0117】
[項9]筐体の内側部分の中に液体冷却剤をさらに備える、任意の前項に記載の接続組立体。
【0118】
[項10]支持組立体によって支持される第1の付勢部材であって、伝導性部材部分が通路に受け入れられるとき、第1の方向において第1の伝導性部材に第1の力を加えるように配置される第1の付勢部材と、
支持組立体によって支持される第2の付勢部材であって、伝導性部材部分が通路に受け入れられるとき、第2の方向において第2の伝導性部材に第2の力を加えるように配置される第2の付勢部材と
をさらに備える、任意の前項に記載の接続組立体。
【0119】
[項11]第1の接触部材は、AC接触部材であり、第2の接触部材は、DC接触部材である、任意の前項に記載の接続組立体。
【0120】
[項12]伝導性部材部分は、基板であり、第1の伝導性部材は、基板の第1の層であり、第2の伝導性部材は、基板の第2の層であり、第1の伝導性部材と第2の伝導性部材とは、基板の絶縁層によって分離される、任意の前項に記載の接続組立体。
【0121】
[項13]筐体に配置されるそれぞれの内側部分と、第2の端における、筐体から延びるそれぞれの伝導性部材部分とを各々が有する電子構成要素のセットをさらに備え、支持組立体は、それぞれの伝導性部材部分を受け入れるように構成される通路のセットをさらに備える、任意の前項に記載の接続組立体。
【0122】
[項14]筐体に結合するように構成される支持組立体であって、
筐体から延びる伝導性部材部分を受け入れるように構成される通路であって、
伝導性部材部分が通路に受け入れられるときに、第1の伝導性部材に電気的に結合するように構成される第1の接触部材と、
伝導性部材部分が通路に受け入れられるときに、第2の伝導性部材に電気的に結合するように構成される第2の接触部材と
を備える、通路
を備える、支持組立体。
【0123】
[項15]支持組立体は、電気的に絶縁性である、任意の前項に記載の支持組立体。
【0124】
[項16]支持組立体は、通路を挟んだ相対する側に突起をさらに備える、任意の前項に記載の支持組立体。
【0125】
[項17]突起は、伝導性部材部分の各々の側において筐体に定められる第1のスロットに受け入れられるように構成される、任意の前項に記載の支持組立体。
【0126】
[項18]絶縁性基部によって支持される第1の付勢部材であって、伝導性部材部分が通路に受け入れられるとき、第1の方向において第1の伝導性部材に第1の力を加えるように配置される第1の付勢部材と、
絶縁性基部によって支持される第2の付勢部材であって、伝導性部材部分が通路に受け入れられるとき、第2の方向において第2の伝導性部材に第2の力を加えるように配置される第2の付勢部材と
をさらに備える、任意の前項に記載の支持組立体。
【0127】
[項19]第1の接触部材は、AC接触部材であり、第2の接触部材は、DC接触部材である、任意の前項に記載の支持組立体。
【0128】
[項20]筐体から延びるそれぞれの伝導性部材部分を各々が有する電子構成要素のセットが筐体に配置され、支持組立体は、それぞれの伝導性部材部分を受け入れるように構成される通路のセットをさらに備える、任意の前項に記載の支持組立体。
【符号の説明】
【0129】
5 誘電層
7 ビア
8 導電性基板
8a 導電性の第1の層
8b 導電性の第2の層
8c 電気的に絶縁性の層
9 上導電層、上部伝導層
10 接続組立体
12 筐体
14 電子構成要素、パワーオーバーレイPOLモジュール
15 流体結合具
16 第1の端
18 第2の端
19 基板
20 モジュールユニット
21 筐体境界面
22 支持組立体
22a 入力部分
22b 出力部分
23 第1の入力開口
24 電気デバイス、半導体スイッチングデバイス
25 絶縁性または誘電体の被覆
26 ピン配列コネクタ
27 第2の入力開口
29 第1の通路
30 第1のシール
32 第2のシール
31a 第1の封止面
31b 第2の封止面
33 AC出力導体
34 封止要素の第2の表面
35 封止要素の第1の表面
36 内側部分
37a 第1の接触部材、DC接触部材
37b 第2の接触部材、AC接触部材
38 第1のスロット
39 付勢部材
40 第2のスロット
41 外側部分
42 流体入口
43 電気的に絶縁性の基部
43a 第1の絶縁性基部
43b 第2の絶縁性基部
44 流体出口
45 第1の出力開口
46 第1の流体通路
47a 第1の力
48 第2の流体通路
50 ボルト
51 第2の通路
52 構成要素チャンバ
53 封止面
53a 突起
54 第1の境界面
55 切り込み、第1の溝
56 第2の溝
57 外壁
58 第2の内壁
59 第2の境界面
60 支持通路
61 第1の内壁
66 第1の衝突噴霧器
67 衝突孔の第1のセット
68 第2の衝突噴霧器
69 電気デバイス部分
69 衝突孔の第2のセット
71 第1の伝導性部材
72 第2の伝導性部材
73 電気的絶縁層
75 第1の方向
76 第2の方向
77 第3の方向、上方向
78 第2の面
81 第1のDCバス部材
82 第2のDCバス部材
90 液体冷却剤
91 貯留部
92 液体冷却剤回路
93 ポンプ
94 供給配管
95 熱交換器
96 戻り配管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】