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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018625
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】パネル構造体の連結構造
(51)【国際特許分類】
   F16B 5/10 20060101AFI20240201BHJP
   F16B 5/08 20060101ALI20240201BHJP
   F16B 11/00 20060101ALI20240201BHJP
   B32B 3/30 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
F16B5/10 M
F16B5/08 Z
F16B11/00 B
B32B3/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122063
(22)【出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】富▲崎▼ 帆乃花
(72)【発明者】
【氏名】岩本 智行
(72)【発明者】
【氏名】宮本 明啓
(72)【発明者】
【氏名】福田 勇治
(72)【発明者】
【氏名】竹内 由貴夫
(72)【発明者】
【氏名】金山 豊
(72)【発明者】
【氏名】菅田 靖
(72)【発明者】
【氏名】高柳 俊幸
(72)【発明者】
【氏名】新井 啓司
【テーマコード(参考)】
3J001
3J023
4F100
【Fターム(参考)】
3J001FA05
3J001FA07
3J001HA03
3J001HA04
3J001HA07
3J001HA09
3J001JD02
3J001JD12
3J001JD13
3J001JE01
3J001KA21
3J001KB01
3J001KB05
3J023AA05
3J023BA01
3J023BB01
3J023CA12
3J023DA01
3J023DA02
3J023EA01
3J023FA01
3J023GA03
4F100AB01A
4F100AD11A
4F100AD11B
4F100AD11C
4F100AG00A
4F100AG00B
4F100AG00C
4F100AT00B
4F100AT00C
4F100BA03
4F100BA06
4F100BA07
4F100CB00D
4F100DD04A
4F100DD09A
4F100DD16A
4F100DD20A
4F100DH02A
4F100DH02B
4F100DH02C
4F100DJ01A
4F100EC182
4F100GB31
4F100JB16D
4F100JG06A
(57)【要約】
【課題】安定した連結を確保することが可能なパネル構造体の連結構造を提供する。
【解決手段】パネル構造体の連結構造は、複合材を用いて板状に形成され少なくとも一方の面に複数の凸部を有するコア部材と、複合材を用いてコア部材を凸部の高さ方向の両側から挟むように配置されるフェイスプレートと、を有する複数のパネル構造体と、複数のパネル構造体において凸部とフェイスプレートとで囲まれる空間部にそれぞれ挿入され、パネル構造体同士を連結する連結部材とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合材を用いて板状に形成され少なくとも一方の面に複数の凸部を有するコア部材と、複合材を用いて前記コア部材を前記凸部の高さ方向の両側から挟むように配置されるフェイスプレートと、を有する複数のパネル構造体と、
複数の前記パネル構造体において前記凸部と前記フェイスプレートとで囲まれる空間部にそれぞれ挿入され、前記パネル構造体同士を連結する連結部材と
を備えるパネル構造体の連結構造。
【請求項2】
複数の前記パネル構造体は、端辺に前記凸部が形成されており、前記凸部が形成された前記端辺同士が対向して配置され、かつ、対向する前記端辺が延びる方向である端辺方向にそれぞれ複数の前記凸部が並ぶように形成され、
前記連結部材は、それぞれの前記パネル構造体の対向する前記端辺において前記凸部と前記フェイスプレートとで支持され、かつ前記凸部には前記端辺方向の両側から挟まれた状態で保持される
請求項1に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項3】
前記連結部材は、前記凸部と前記フェイスプレートとにより少なくとも3箇所で支持される
請求項2記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項4】
前記連結部材は、接着剤により前記凸部及び前記フェイスプレートに接着される
請求項2に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項5】
前記接着剤は、熱可塑性樹脂である
請求項4に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項6】
前記連結部材は、金属により形成される線状部材と、前記線状部材を覆うコミングル材とを用いて形成される
請求項2に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項7】
前記連結部材は、発泡剤を用いて形成される
請求項2に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項8】
一方の前記パネル構造体には、前記連結部材として磁石部材が挿入され、
他方の前記パネル構造体には、前記磁石部材との間で磁力が発生する磁力発生部材が挿入され、
一方の前記パネル構造体と他方の前記パネル構造体とは、前記磁力により互いに引きあうことで連結される
請求項2に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項9】
前記連結部材は、前記端辺方向に沿った結合部材により複数結合された状態で設けられる
請求項2に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項10】
一方の前記パネル構造体に挿入される前記連結部材と、他方の前記パネル構造体に挿入される前記連結部材とが、前記端辺方向から見て互いに反対方向に延び出すように設けられる
請求項9に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項11】
一方の前記パネル構造体に挿入される前記連結部材と、他方の前記パネル構造体に挿入される前記連結部材とが、前記端辺方向から見て互いに反対方向とは異なる方向に延び出すように設けられる
請求項9に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項12】
複数の前記パネル構造体は、端辺同士が対向して配置され、
前記コア部材は、前記凸部と前記フェイスプレートとで囲まれる前記空間部が、対向する前記端辺が延びる方向である端辺方向に前記パネル構造体を貫通するように波型に形成され、
前記連結部材は、前記空間部を貫通するように前記パネル構造体に挿入され、
前記パネル構造体は、前記連結部材を中心として角度を調整可能に設けられる
請求項1に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項13】
前記連結部材は、一方の前記パネル構造体に前記端辺方向に沿って挿入される第1挿入部と、他方の前記パネル構造体に前記端辺方向に沿って挿入される第2挿入部と、前記第1挿入部と前記第2挿入部とを連結する連結部とを有する
請求項12に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項14】
複数の前記パネル構造体は、前記連結部材が挿入される部分に前記端辺方向に間隔を空けて複数の矩形状の切り欠き部を有し、前記切り欠き部により切り欠かれることで複数の矩形部が前記端辺方向に間隔を空けて形成され、一方の前記パネル構造体の前記矩形部が他方の前記パネル構造体の前記切り欠き部に嵌るように配置される
請求項12に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項15】
前記連結部材は、円柱状であり、
前記コア部材は、両方の面に複数の前記凸部を有する波形状に形成される
請求項2に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項16】
前記凸部の前記端辺方向の間隔をpとし、前記凸部の高さをhとし、前記コア部材の厚さをtとすると、前記連結部材の半径rは、
【数1】
を満たすように設定される
請求項2に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項17】
前記連結部材は、三角柱状であり、
前記凸部の前記端辺方向の間隔をpとし、前記凸部の高さをhとし、前記コア部材の厚さをtとすると、前記連結部材の高さx及び前記連結部材の底面の長さyは、
【数2】
を満たすように設定される
請求項2に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項18】
前記連結部材の断面積Sは、
【数3】
で示されるSよりも小さく、かつ、前記高さx及び前記底面の長さyで示される二等辺三角形の断面積よりも大きくなるように設定される
請求項17に記載のパネル構造体の連結構造。
【請求項19】
前記連結部材は、直方体状であり、
前記凸部の前記端辺方向の間隔をpとし、前記凸部の高さをhとし、前記コア部材の厚さをtとすると、前記連結部材の高さx及び前記連結部材の底面の長さyは、
【数4】
を満たすように設定される
請求項2に記載のパネル構造体の連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パネル構造体の連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車、電車、および他のモビリティ製品などの車体には、剛性の高いサンドイッチパネル等のパネル構造体が用いられている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-53887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなパネル構造体は、2枚のフェイスプレートの間にコア部材を配置し、フェイスプレートと、コア部材とを接合することで構成される。このようなパネル構造体において、コア部材及びフェイスプレートとして複合材を用いた構成とする場合、パネル構造体同士を面方向に連結する際に、安定した連結となることが求められる。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、安定した連結を確保することが可能なパネル構造体の連結構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るパネル構造体の連結構造は、複合材を用いて板状に形成され少なくとも一方の面に複数の凸部を有するコア部材と、複合材を用いて前記コア部材を前記凸部の高さ方向の両側から挟むように配置されるフェイスプレートと、を有する複数のパネル構造体と、複数の前記パネル構造体において前記凸部と前記フェイスプレートとで囲まれる空間部にそれぞれ挿入され、前記パネル構造体同士を連結する連結部材とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、パネル構造体同士を安定して連結することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態に係る連結構造の一例を示す図である。
図2A図2Aは、図1におけるA-A断面に沿った構成を示す図である。
図2B図2Bは、図2Aに示すパネル構造体の空間部の一部を拡大して示す図である。
図3A図3Aは、パネル構造体の空間部に連結部材が挿入された状態の他の例を示す断面図である。
図3B図3Bは、図3Aに示すパネル構造体の空間部の一部を拡大して示す図である。
図4A図4Aは、パネル構造体の空間部に連結部材が挿入された状態の他の例を示す断面図である。
図4B図4Bは、図4Aに示すパネル構造体の空間部の一部を拡大して示す図である。
図5A図5Aは、パネル構造体の空間部に連結部材が挿入された状態の他の例を示す断面図である。
図5B図5Bは、図5Aに示すパネル構造体の空間部の一部を拡大して示す図である。
図6図6は、パネル構造体の空間部に連結部材が挿入された状態の他の例を示す断面図である。
図7A図7Aは、連結部材の他の構成を示す図である。
図7B図7Bは、図7Aに示す連結部材を矢印E方向に見た状態を示す図である。
図8図8は、連結部材の他の構成を示す図である。
図9図9は、連結部材の他の構成を示す図である。
図10A図10Aは、連結部材の他の構成を示す図である。
図10B図10Bは、図10Aに示す連結部材20を矢印I方向に見た状態を示す図である。
図11A図11Aは、連結部材の他の構成を示す図である。
図11B図11Bは、連結部材の他の構成を示す図である。
図12図12は、連結部材の他の構成を示す図である。
図13図13は、他の例に係る連結構造を示す図である。
図14図14は、他の例に係る連結部材によりパネル構造体同士を連結する工程の例を示す図である。
図15A図15Aは、他の例に係る連結構造を示す図である。
図15B図15Bは、図15Aに示す連結部材を矢印R方向に見た状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係るパネル構造体の連結構造の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
図1は、本実施形態に係る連結構造100の一例を示す図である。図1に示す連結構造100は、複数のパネル構造体10と、連結部材20とを備える。複数のパネル構造体10は、例えば矩形状であり、端辺11同士を対向させた状態で連結される。連結部材20は、端辺11の端辺方向Dに複数配置される。
【0011】
図2Aは、図1におけるA-A断面に沿った構成を示す図である。図2Aは、複数のパネル構造体10の連結部分の一例を示す断面図である。図2Aに示す例において、連結部材20は、例えば円柱状である。図2Aに示すように、パネル構造体10は、コア部材12と、フェイスプレート14と、接合部16とを、備える。
【0012】
コア部材12及びフェイスプレート14は、複合材を用いて形成される。複合材としては、強化繊維を含んだ熱可塑性の強化繊維プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)であることが好ましい。強化繊維プラスチックは、例えば、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)、および炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)であることが好ましい。強化繊維プラスチックは、これらに限定されない。
【0013】
コア部材12は、波形状に形成される。コア部材12は、両方の面に複数の凸部18を有する。コア部材12は、凸部18の突出方向とは反対側の面において、凸部18に対応する位置に凹部を有する。このようなコア部材12は、コルゲート形状とも呼ばれ得る。
【0014】
フェイスプレート14は、コア部材12を凸部18の高さ方向の両側から挟むように配置される。フェイスプレート14は、コア部材12の凸部18上に配置される。フェイスプレート14は、複合材を用いて形成される。複合材としては、強化繊維を含んだ熱可塑性の強化繊維プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)であることが好ましい。強化繊維プラスチックは、例えば、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)、および炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)であることが好ましい。強化繊維プラスチックは、これらに限定されない。コア部材12と、フェイスプレート14とは、同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。
【0015】
接合部16は、コア部材12と、フェイスプレート14とを結合する。接合部16は、凸部18の頂部と、フェイスプレート14との間に形成される。接合部16は、例えば複数の凸部18の頂部と、フェイスプレート14との間に選択的に形成される。接合部16は、例えば、パネル構造体10に求められる剛性および耐衝撃性特性に応じて形成される。接合部16は、凸部18の頂部およびフェイスプレート14の接合箇所を加熱して溶融させた後、フェイスプレート14を配置して冷却することで形成することができる。加熱は、例えば、ヒーターおよび電熱線などの熱源、超音波振動、磁場による電磁誘導、およびレーザーを用いることが挙げられるが、これらの方法に限定されない。なお、接合部16は、凸部18とフェイスプレート14とが不図示の接着剤を用いて接合された構成であってもよい。
【0016】
パネル構造体10は、コア部材12と、フェイスプレート14とで囲まれる部分に空間部Kが形成される。パネル構造体10は、連結対象となる端辺11において、コア部材12に凸部18が形成される。したがって、パネル構造体10は、端辺11において空間部Kが形成された状態となっている。
【0017】
連結部材20は、パネル構造体10の端辺11において、空間部Kに挿入される。連結部材20は、パネル構造体10同士を連結する。連結部材20は、例えば一方向に延びる棒状に形成される。連結部材20は、一方の端部が一方のパネル構造体10の空間部Kに挿入され、他方の端部が他方のパネル構造体10の空間部Kに挿入される。
【0018】
本実施形態において、コア部材12及びフェイスプレート14の硬度は、連結部材20の硬度よりも高くてもよいし、連結部材20の硬度よりも低くてもよい。コア部材12及びフェイスプレート14の硬度が連結部材20の硬度よりも高い場合、コア部材12及びフェイスプレート14により連結部材20を安定して保持することができる。また、コア部材12及びフェイスプレート14の硬度が連結部材20の硬度よりも低い場合、連結部材20を介してコア部材12及びフェイスプレート14に加えられる力を柔軟に受けることができる。
【0019】
連結部材20は、空間部Kにおいて、凸部18とフェイスプレート14とで支持される。また、連結部材20は、空間部Kにおいて、凸部18には端辺11の端辺方向Dの両側から挟まれた状態で保持される。このように、連結部材20は、例えば凸部18とフェイスプレート14とにより少なくとも3箇所で支持される構成とすることができる。連結部材20が支持される部分は、図2Aに示す例で点による支持(直線による支持)に限定されず、図2Aに示す例で線による支持(面による支持)であってもよい。
【0020】
図2Bは、パネル構造体10の空間部Kの一部を拡大して示す図である。図2Bにおいて、凸部18の間隔をpとし、凸部18の高さをhとし、コア部材12の厚さをtとすると、連結部材20の半径rは、
【数1】
を満たすように設定される。ただし、数1におけるεの値の範囲について、
-t≦ε≦t
であってもよい。この場合、連結部材20が空間部K内において凸部18及びフェイスプレート14との間に隙間を空けて配置される構成となる。
【0021】
図3A及び図4Aは、パネル構造体10の空間部Kに連結部材が挿入された状態の他の例を示す断面図である。図3B及び図4Bでは、図3A及び図4Aに示すパネル構造体10の空間部Kの一部を拡大して示す図である。図3A及び図4Aに示す例において、連結部材20A、20Bは、例えば三角柱状である。連結部材20A、20Bは、断面視において角部が丸みを帯びた形状であってもよい。連結部材20A、20Bは、空間部Kにおいて、凸部18とフェイスプレート14とで支持される。また、連結部材20A、20Bは、空間部Kにおいて、凸部18には端辺11の端辺方向Dの両側から挟まれた状態で保持される。連結部材20A、20Bは、凸部18とフェイスプレート14とにより少なくとも3箇所で支持される。
【0022】
なお、図3Bにおいて、凸部18の間隔をpとし、凸部18の高さをhとし、コア部材12の厚さをtとすると、連結部材20Aの高さx、底面の長さyは、
【数2】
を満たすように設定される。
【0023】
また、図4Bにおいて、凸部18の間隔をpとし、凸部18の高さをhとし、コア部材12の厚さをtとすると、連結部材20Bの断面積Sは、
【数3】
で示されるSよりも小さく、かつ、数2で示される二等辺三角形の断面積よりも大きくなるように設定される。
【0024】
図5Aは、パネル構造体10の空間部Kに連結部材20Cが挿入された状態の一例を示す断面図である。図5Bは、図5Aに示すパネル構造体10の空間部Kの一部を拡大して示す図である。図5Aに示す例において、連結部材20Cは、例えば四角柱状である。連結部材20Cは、空間部Kにおいて、凸部18とフェイスプレート14とで支持される。また、連結部材20Cは、空間部Kにおいて、凸部18には端辺11の端辺方向Dの両側から挟まれた状態で保持される。このように、連結部材20Cは、凸部18とフェイスプレート14とにより少なくとも3箇所で支持される。
【0025】
なお、図5Bにおいて、凸部18の間隔をpとし、凸部18の高さをhとし、コア部材12の厚さをtとすると、連結部材20Cの高さx、底面の長さyは、
【数4】
を満たすように設定される。
【0026】
図6は、パネル構造体10の空間部Kに連結部材が挿入された状態の他の例を示す断面図である。図6に示すように、連結部材20は、接着剤30より凸部18及びフェイスプレート14に接着されてもよい。この構成により、連結部材20をパネル構造体10に安定して固定することができる。また、この場合、接着剤30としては、例えば熱可塑性樹脂とすることができる。この構成により、接着剤30に熱を加えることで接着力を低下させることができるため、例えばパネル構造体10の連結構造100を解体する際に容易に解体させることができる。
【0027】
図7Aは、連結部材の他の構成を示す図である。図7Bは、図7Aに示す連結部材20Eを矢印E方向に見た状態を示す図である。図7A及び図7Bに示すように、連結部材20Eは、金属により形成される線状部材21と、線状部材21を覆うコミングル材22とを用いて形成された構成とすることができる。コミングル材22は、例えば強化繊維と熱可塑性樹脂繊維との混合部材とすることができる。連結部材20Eは、例えば線状部材21に熱を加えることで熱可塑性樹脂を溶解させた後に凝固させることで凸部18及びフェイスプレート14と接着することができる。また、線状部材21に熱を加えることで接着力を再度低下させることができる。コミングル材22の両端には、例えば溶解した熱可塑性樹脂の流出を防ぐための栓部材23が設けられてもよい。栓部材23は、凸部18及びフェイスプレート14との間で連結部材20Eを封止する。この構成により、連結部材20Eと凸部18及びフェイスプレート14との間の接着及び接着解除を容易に切り替えることができる。
【0028】
図8は、連結部材の他の構成を示す図である。図8に示すように、連結部材20Fは、発泡剤を用いて形成することができる。この場合、棒状に形成した発泡剤25を発泡させる前にパネル構造体10の空間部Kに挿入し、挿入直前又は挿入後に発泡剤25を発泡させることで当該発泡剤25の体積を膨張させて連結部材20Fを形成する。発泡剤としては、例えば水により発泡する材料、ガスにより発泡する材料等、各種材料を用いることができる。
【0029】
図9は、連結部材の他の構成を示す図である。図9に示すように、少なくとも一方のパネル構造体10Gに挿入される連結部材20は、磁石部材20Gを用いて形成することができる。この場合、他方のパネル構造体10Hには、磁石部材20Gとの間で互いに引き付け合う磁力を発生可能な別体の磁力発生部材20Hを連結部材20として挿入することができる。このような磁力発生部材20Hとして、例えば磁性体部材又は磁石部材等が挙げられる。また、磁力発生部材20Hは、磁性体の粉末であってもよい。磁石部材20G及び磁力発生部材20Hは、例えば接着剤等によりパネル構造体10G、10Hに固定させることができる。
【0030】
図10A及び図11Aは、連結部材の他の構成を示す図である。図10Aに示すように、連結部材20Iは、パネル構造体10の端辺11の端辺方向Dに沿った結合部材40により複数結合された状態で設けられてもよい。
【0031】
図10Bは、図10Aに示す連結部材20Iを矢印I方向に見た状態を示す図である。図10Aに示す例において、連結対象となる一方のパネル構造体10に挿入される連結部材20Iと、他方のパネル構造体10に挿入される連結部材20Iとが、端辺11の端辺方向Dから見て、それぞれ結合部材40から互いに反対方向に延び出している。
【0032】
図11A及び図11Bは、図10Aの矢印I方向に対応する方向から見た場合の連結部材の他の構成を示す図である。図11Aに示す例において、連結対象となる一方のパネル構造体10に挿入される連結部材20Jと、他方のパネル構造体10に挿入される連結部材20Jとが、端辺11の端辺方向Dから見て、結合部材40を基準として90°の角度をなす状態で延び出している。このように、複数の連結部材20Jは、端辺11の端辺方向Dから見て、それぞれ結合部材40から互いに反対方向とは異なる方向に延び出すように配置してもよい。この構成により、連結対象となるパネル構造体10同士の角度を所定の角度に設定することができる。また、図11Aに示す例では、2つの連結部材20Jが設けられた構成を示しているが、これに限定されない。例えば図11Bに示すように、3つ以上(図11Bでは3つの例を示している)の連結部材20Jが1つの結合部材40から延び出すように設けられてもよい。この場合、3枚以上のパネル構造体10を連結することができる。
【0033】
なお、上記実施形態において、それぞれコア部材14が波型である構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。コア部材14は、板状に形成され少なくとも一方の面に複数の凸部を有する構成であれば、波型に限定されない。
【0034】
図12は、連結部材の他の構成を示す図である。図12に示すように、連結部材20Kは、パネル構造体10の端辺11の端辺方向Dに沿った結合部材40によりフック部26を介して複数結合された状態で設けられてもよい。フック部26は、結合部材40に対して回動可能に設けられる。この構成では、パネル構造体10同士を連結した状態で、当該パネル構造体10同士の角度を調整できる。
【0035】
図13は、他の例に係る連結構造200を示す図である。図13に示すように、連結構造200は、連結対象となる複数のパネル構造体110と、連結部材120とを備える。パネル構造体110において、コア部材112は、凸部118とフェイスプレート114とで囲まれる空間部Kが端辺方向Dに沿ってパネル構造体110を貫通するように波型に形成される。
【0036】
連結部材120は、空間部Kを貫通するようにパネル構造体110に挿入される。連結部材120は、連結対象となる一方のパネル構造体110に一方向に挿入される第1挿入部121と、他方のパネル構造体110に一方向に挿入される第2挿入部122と、第1挿入部121と第2挿入部122とを連結する連結部123とを有する。第1挿入部121及び第2挿入部122は、パネル構造体110に対して一方向に平行な中心軸を中心として相対的に回動可能に設けられる。このため、複数のパネル構造体110は、連結部材120により連結された状態において、当該連結部材120を中心として角度を調整可能に設けられる。なお、図13に示す構成において、複数のパネル構造体110の角度を所定の角度に調整した後、キャップ部材124を装着することで当該調整した角度が固定されるようにしてもよい。
【0037】
連結部材120は、第1挿入部121、第2挿入部122及び連結部123のそれぞれについて一方向に分割可能に設けられる。図14は、他の例に係る連結部材120によりパネル構造体110同士を連結する工程の例を示す図である。この構成において、連結部材120によりパネル構造体110同士を連結する場合、図14に示すように、まず連結部材120を一方向に分割させた状態とする。そして、一方の分割片120Aについて第1挿入部121A及び第2挿入部122Aをパネル構造体110の一方向の一方から挿入し、他方の分割片120Bについて第1挿入部121A及び第2挿入部122Aをパネル構造体110の一方向の他方から挿入する。その後、分割片120Aの第1挿入部121A、第2挿入部122A及び連結部123Aと、分割片120Bの第1挿入部121B、第2挿入部122B、連結部123Bとを係止部121C、122C、123Cにおいてそれぞれ結合させる。
【0038】
図15Aは、他の例に係る連結構造300を示す図である。図15Bは、図15Aに示す連結部材220を矢印R方向に見た状態を示す図である。図15A及び図15Bに示すように、連結構造300は、連結対象となる複数のパネル構造体210と、連結部材220とを備える。パネル構造体210において、コア部材212は、凸部218とフェイスプレート214とで囲まれる空間部Kが一方向にパネル構造体210を貫通するように波型に形成される。また、複数のパネル構造体210は、連結部材220が挿入される部分に複数の矩形状の切り欠き部230を有する。複数のパネル構造体210は、切り欠き部230により切り欠かれることで複数の矩形部231が形成される。複数のパネル構造体210は、一方のパネル構造体210の矩形部231と他方のパネル構造体210の切り欠き部230とが一方向に互いに嵌まり合うように配置される。
【0039】
連結部材220は、各パネル構造体210の矩形部231を貫通するように配置される。連結部材220は、各矩形部231に対して一方向に平行な中心軸を中心として相対的に回動可能に設けられる。このため、複数のパネル構造体110は、連結部材220により連結された状態において、当該連結部材220を中心として角度を調整可能に設けられる。なお、図14に示す構成において、複数のパネル構造体210の角度を所定の角度に調整した後、キャップ部材224を装着することで当該調整した角度が固定されるようにしてもよい。
【0040】
また、上記実施形態において、連結部材のうち空間部Kに挿入する部分の形状が柱状である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。連結部材のうち空間部Kに挿入する部分の形状は、錘状であってもよい。この場合、連結部材は、空間部Kに挿入する先端側が細くなるように形成された錘状とすることができる。
【0041】
以上のように、本開示の第1態様に係るパネル構造体の連結構造は、複合材を用いて板状に形成され少なくとも一方の面に複数の凸部18を有するコア部材12と、複合材を用いてコア部材12を凸部18の高さ方向の両側から挟むように配置されるフェイスプレート14と、を有する複数のパネル構造体10と、複数のパネル構造体10において凸部18とフェイスプレート14とで囲まれる空間部Kにそれぞれ挿入され、パネル構造体10同士を連結する連結部材20とを備える。
【0042】
この構成によれば、複数のパネル構造体10の端辺11において凸部18とフェイスプレート14とで囲まれる空間部Kに連結部材20を挿入することでパネル構造体10同士を連結するため、パネル構造体10同士を安定して連結することが可能となる。
【0043】
本開示の第2態様に係るパネル構造体の連結構造は、第1態様に係るパネル構造体の連結構造において、複数のパネル構造体10は、端辺11に凸部18が形成されており、凸部18が形成された端辺11同士が対向して配置され、かつ、対向する端辺11が延びる方向である端辺方向Dにそれぞれ複数の凸部18が並ぶように形成され、連結部材20は、それぞれのパネル構造体10の対向する端辺11において凸部18とフェイスプレート14とで支持され、かつ凸部18には端辺11が延びる方向である端辺方向Dの両側から挟まれた状態で保持される。
【0044】
この構成によれば、端辺11に形成される凸部18同士が対向するように複数のパネル構造体10が配置された状態で連結部材20により連結される。このため、連結部材20により複数のパネル構造体10を容易に連結することができる。
【0045】
本開示の第3態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材20は、凸部18とフェイスプレート14とにより少なくとも3箇所で支持される。
【0046】
この構成によれば、凸部18とフェイスプレート14とにより連結部材20を安定して保持することができる。
【0047】
本開示の第4態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材20は、接着剤30により凸部18及びフェイスプレート14に接着される。
【0048】
この構成によれば、接着剤30より連結部材20を凸部18とフェイスプレート14に安定して保持させることができる。
【0049】
本開示の第5態様に係るパネル構造体の連結構造は、第4態様に係るパネル構造体の連結構造において、接着剤30は、熱可塑性樹脂である。
【0050】
この構成によれば、接着剤30に熱を加えることで連結部材20の接着力を低下させることができる。したがって、パネル構造体10の連結及び連結解除を容易に行うことができる。
【0051】
本開示の第6態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材20は、金属により形成される線状部材21と、線状部材21を覆うコミングル材22とを用いて形成される。
【0052】
この構成によれば、線状部材21に熱を加えることでコミングル材22の一部を溶解させることで、連結部材20の接着力を低下させることができる。したがって、パネル構造体10の連結及び連結解除を容易に行うことができる。
【0053】
本開示の第7態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材20Fは、発泡剤を用いて形成される。
【0054】
この構成によれば、発泡させる前の状態の発泡剤を予め空間部Kに挿入させておき、この状態で発泡させて体積を膨張させることで、空間部Kに連結部材20Fを容易に充填させることができる。
【0055】
本開示の第8態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、一方のパネル構造体10には、連結部材として磁石部材20Gが挿入され、他方のパネル構造体10には、磁石部材20Gとの間で磁力が発生する磁力発生部材20Hが挿入され、一方のパネル構造体10と他方のパネル構造体10とは、磁力により互いに引きあうことで連結される。
【0056】
この構成によれば、磁石部材20Gと磁力発生部材20Hとの間に生じる磁力により、複数のパネル構造体10を容易に連結することができる。
【0057】
本開示の第9態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材20I、20Jは、端辺11の端辺方向Dに沿った結合部材40により複数結合された状態で設けられる。
【0058】
この構成によれば、連結部材20I、20Jが結合部材40により複数結合されるため、部品点数を削減することができる。また、例えば3つ以上の連結部材20が1つの結合部材40から延び出すように設けることで、1つの結合部材40により3枚以上のパネル構造体10を連結することができる。
【0059】
本開示の第10態様に係るパネル構造体の連結構造は、第9態様に係るパネル構造体の連結構造において、一方のパネル構造体10に挿入される連結部材20Iと、他方のパネル構造体10に挿入される連結部材20Iとが、端辺11の端辺方向Dから見て互いに反対方向に延び出すように設けられる。
【0060】
この構成によれば、一方のパネル構造体10に挿入される連結部材20Iと、他方のパネル構造体10に挿入される連結部材20Iとが、端辺11の端辺方向Dから見て互いに反対方向に延び出す構成であるため、パネル構造体10同士を平面方向に沿って適切に連結させることができる。
【0061】
本開示の第11態様に係るパネル構造体の連結構造は、第9態様に係るパネル構造体の連結構造において、一方のパネル構造体10に挿入される連結部材20と、他方のパネル構造体10に挿入される連結部材20とが、端辺11の端辺方向Dから見て互いに反対方向とは異なる方向に延び出すように設けられる。
【0062】
この構成によれば、一方のパネル構造体10に挿入される連結部材20と、他方のパネル構造体10に挿入される連結部材20とが、端辺11の端辺方向Dから見て互いに反対方向とは異なる方向に延び出す構成であるため、パネル構造体10同士を所望の角度で連結させることができる。
【0063】
本開示の第12態様に係るパネル構造体の連結構造は、第1態様に係るパネル構造体の連結構造において、複数のパネル構造体110は、端辺111同士が対向して配置され、コア部材112は、凸部118とフェイスプレート114とで囲まれる空間部Kが、対向する端辺111が延びる方向である端辺方向Dにパネル構造体110を貫通するように波型に形成され、連結部材120は、空間部Kを貫通するようにパネル構造体110に挿入され、パネル構造体110は、連結部材120を中心として角度を調整可能に設けられる。
【0064】
この構成によれば、パネル構造体110同士が連結部材120により連結された状態において、当該パネル構造体110の角度を調整することができる。
【0065】
本開示の第13態様に係るパネル構造体の連結構造は、第12態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材120は、一方のパネル構造体110に端辺方向Dに沿って挿入される第1挿入部121と、他方のパネル構造体110に端辺方向Dに沿って挿入される第2挿入部122と、第1挿入部121と第2挿入部122とを連結する連結部123とを有する。
【0066】
この構成によれば、第1挿入部121、第2挿入部122及び連結部123を有する構成により、一方のパネル構造体110と他方のパネル構造体110との角度を調整可能となるように適切に連結できる。
【0067】
本開示の第14態様に係るパネル構造体の連結構造は、第12態様に係るパネル構造体の連結構造において、複数のパネル構造体210は、連結部材220が挿入される部分に端辺方向Dに間隔を空けて複数の矩形状の切り欠き部230を有し、切り欠き部230により切り欠かれることで複数の矩形部231が端辺方向Dに間隔を空けて形成され、一方のパネル構造体210の矩形部231が他方のパネル構造体210の切り欠き部230に嵌るように配置される。
【0068】
この構成によれば、一方のパネル構造体210の矩形部231が他方のパネル構造体210の切り欠き部230に嵌るように配置される部分に端辺方向Dに連結部材220を貫通させることで、当該連結部材220によりパネル構造体210同士を連結させた状態で角度を調整可能な構成を適切に形成できる。
【0069】
本開示の第15態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、コア部材12は、両方の面に複数の凸部18を有する波形状に形成される。
【0070】
この構成によれば、コア部材12の強度を確保することができる。
【0071】
本開示の第16態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材20は、円柱状であり、凸部18の端辺方向Dの間隔をpとし、凸部18の高さをhとし、コア部材12の厚さをtとすると、連結部材20の半径rは、
【数5】
を満たすように設定される。
【0072】
この構成によれば、円柱状の連結部材20を凸部18とフェイスプレート14とで適切に保持することができる。
【0073】
本開示の第17態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材20Aは、三角柱状であり、凸部18の端辺方向Dの間隔をpとし、凸部18の高さをhとし、コア部材12の厚さをtとすると、連結部材20Aの高さx及び連結部材20Aの底面の長さyは、
【数6】
を満たすように設定される。
【0074】
この構成によれば、三角柱状の連結部材20Aを凸部18とフェイスプレート14とで適切に保持することができる。
【0075】
本開示の第18態様に係るパネル構造体の連結構造は、第17態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材20Aの断面積Sは、
【数7】
で示されるSよりも小さく、かつ、高さx及び底面の長さyで示される二等辺三角形の断面積よりも大きくなるように設定される。
【0076】
この構成によれば、三角柱状の連結部材20Aを凸部18とフェイスプレート14とで適切に保持することができる。
【0077】
本開示の第19態様に係るパネル構造体の連結構造は、第2態様に係るパネル構造体の連結構造において、連結部材20Bは、四角柱状であり、凸部18の端辺方向Dの間隔をpとし、凸部18の高さをhとし、コア部材12の厚さをtとすると、連結部材20Bの高さx及び連結部材20Aの底面の長さyは、
【数8】
を満たすように設定される。
【0078】
この構成によれば、四角柱状の連結部材20Bを凸部18とフェイスプレート14とで適切に保持することができる。
【符号の説明】
【0079】
10,10G,10H,110,210 パネル構造体
11 端辺
12,112,212 コア部材
14,114,214 フェイスプレート
16 接合部
18,118,218 凸部
20,20A,20B,20C,20E,20F,20I,20J,20K,120,220 連結部材
20G 磁石部材
20H 磁力発生部材
21 線状部材
22 コミングル材
23 栓部材
25 発泡剤
26 フック部
30 接着剤
40 結合部材
100,200,300 連結構造
120A,120B 分割片
121,121A,121B 第1挿入部
121C,122C,123C 係止部
122,122A,122B 第2挿入部
123,123A,123B 連結部
124,224 キャップ部材
230 切り欠き部
231 矩形部
D 端辺方向
K 空間部
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15A
図15B