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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018629
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 33/00 20060101AFI20240201BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240201BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20240201BHJP
【FI】
F21V33/00 400
F21S2/00 230
F21V23/00 120
F21V23/00 150
F21V23/00 110
F21V23/00 115
F21V23/00 113
F21V23/00 160
F21V23/00 170
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122070
(22)【出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】小林 勝之
(72)【発明者】
【氏名】石北 徹
(72)【発明者】
【氏名】杉田 瑞樹
(72)【発明者】
【氏名】加藤 俊也
(72)【発明者】
【氏名】石坂 大介
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 将人
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014RB00
(57)【要約】
【課題】補助機能に対する電源側からのノイズの影響を抑制できる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、長尺状の器具本体11と、器具本体11に着脱可能な長尺状の光源ユニット30とを備える。光源ユニット30の長手方向の一端側に補助機能ユニット31を配設する。器具本体11の長手方向の中央C、または光源ユニット30および補助機能ユニット31を含めた長手方向の中央Cよりも他端側に少なくとも一部が位置するように、補助機能用電源49を配設する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の器具本体と;
前記器具本体に着脱可能な長尺状の光源ユニットと;
前記光源ユニットの長手方向の一端側に配設された補助機能ユニットと;
前記器具本体の長手方向の中央、または前記光源ユニットおよび前記補助機能ユニットを含めた長手方向の中央よりも他端側に少なくとも一部が位置するように配設された補助機能用電源と;
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記補助機能用電源は、前記光源ユニットまたは前記器具本体の長手方向の他端側に配設された
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記器具本体の長手方向の略中央に設けられた電源線挿通用の配線孔と;
前記光源ユニットに電力を供給する光源用電源と;
前記配線孔を介して配線が接続されるとともに、前記補助機能用電源および前記光源用電源に電力を供給する端子台と;
を備え、
前記端子台は、前記器具本体の長手方向に沿って、前記光源用電源と前記補助機能用電源との間に配置される
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、器具本体と、この器具本体に取り付けられる長尺状の光源ユニットとを備え、光源ユニットの長手方向の一端側にカメラが配設された照明装置が知られている。
【0003】
この照明装置では、カメラに対して、このカメラに所定の動作電力を供給する電源側でノイズが発生した場合、カメラで撮影する映像に影響が生じる懸念がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-169455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、補助機能に対する電源側からのノイズの影響を抑制できる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の照明装置は、長尺状の器具本体と、器具本体に着脱可能な長尺状の光源ユニットとを備える。光源ユニットの長手方向の一端側に補助機能ユニットを配設する。器具本体の長手方向の中央、または光源ユニットおよび補助機能ユニットを含めた長手方向の中央よりも他端側に少なくとも一部が位置するように、補助機能用電源を配設する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の照明装置によれば、補助機能に対する電源側からのノイズの影響を抑制することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態を示す照明装置の斜視図である。
図2】同上照明装置の分解斜視図である。
図3】同上照明装置の器具本体および光源ユニットの一部を省略した端面図である。
図4】同上照明装置の構成部品の配置構造および配線構造を示す分解側面図である。
図5】同上照明装置の器具本体に光源ユニットが取り付けられた状態の一部の断面図である。
図6】第2の実施形態を示す照明装置の構成部品の配置構造および配線構造を示す分解側面図である。
図7】第3の実施形態を示す照明装置の構成部品の配置構造および配線構造を示す分解側面図である。
図8】第4の実施形態を示す照明装置の構成部品の配置構造および配線構造を示す分解側面図である。
図9】第5の実施形態を示す照明装置の構成部品の配置構造および配線構造を示す分解側面図である。
図10】第6の実施形態を示す照明装置の構成部品の配置構造および配線構造を示す分解側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、第1の実施形態を、図1ないし図5を参照して説明する。
【0010】
図1ないし図5に照明装置10を示す。照明装置10は、ベースライトタイプであって、設置面である例えば天井面に設置される天井直付形照明装置である。
【0011】
照明装置10は、天井面に設置される長尺状の器具本体11と、この器具本体11の下面側に着脱可能に取り付けられる長尺状の補助機能付光源部(補助機能付光源ユニット)12とを備えている。なお、図4に示す器具本体11は、器具本体11内での構成部品の配置構造および配線構造を示すために透過した状態で図示する。
【0012】
器具本体11は、例えば板金製で、長尺状に形成されている。器具本体11は、長尺状の天板部15と、この天板部15に対して長手方向に交差する短手方向の両側に設けられた側板部16と、天板部15および側板部16に対して長手方向の両端に設けられた端板部17とを有し、下面側が開口された細長い箱形に形成されている。
【0013】
天板部15の長手方向の略中央には、電源線挿通用の配線孔19が設けられている。天板部15の長手方向の両端近傍には、天板部15の長手方向に長い長孔やだるま孔などを含む天井面に取り付けるための複数の取付孔20が設けられている。
【0014】
器具本体11内には、配線孔19に対して天板部15の長手方向の一端側近傍に端子台22が配設されている。端子台22には、外部から配線孔19を通じて器具本体11内に引き込まれる電源線23が電気的に接続される。電源線23は、例えば商用交流電源からの外部電力である交流電力を供給する。
【0015】
器具本体11内には、配線孔19に対して端子台22とは反対側となる天板部15の長手方向の他端側近傍に光源用電源24が配設されている。光源用電源24は、例えば、AC-DCコンバータであり、商用交流電源から端子台22を通じて供給される交流電力を直流電力などの所定の点灯電力に変換し、補助機能付光源部12が備える光源モジュールに供給する。
【0016】
器具本体11内には、天板部15の長手方向の両端近傍の2箇所に、器具本体11に補助機能付光源部12(光源ユニット)を着脱可能に取り付ける取付機構26の被取付部であるばね受部材27が取り付けられている。2つの取付機構26のばね受部材27は、取付孔20よりも器具本体11の端部側でかつ器具本体11の端部との間にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されている。2つの取付機構26のばね受部材27の間で、器具本体11の長手方向の中央領域に端子台22および光源用電源24が配設されている。
【0017】
また、補助機能付光源部12は、長尺状の光源ユニット(光源ユニット本体)30と、この光源ユニット30の長手方向の一端側に配設された補助機能ユニット31とを備えている。
【0018】
光源ユニット30は、器具本体11が既存の器具本体と同じ構造であるのに対し、既存の光源ユニットの一端側の長さが短縮され、この光源ユニット30の一端側の外端部に補助機能ユニット31が配置されるように取り付けられる。したがって、光源ユニット30と補助機能ユニット31とを合わせた補助機能付光源部12の長さは、既存の光源ユニットと略同じ長さに構成される。光源ユニット30は、既存の光源ユニットと同様に、2つの取付構造26を用いて器具本体11に着脱可能に取り付けられる。
【0019】
光源ユニット30は、長尺状の光源シャーシ33と、この光源シャーシ33の下面側に取り付けられる光源である光源モジュール34と、この光源モジュール34を覆って光源シャーシ33に取り付けられる透光カバー35と、この透光カバー35の長手方向の両端を覆って光源シャーシ33に取り付けられる端面カバー36と、光源シャーシ33の上面側に配設される2つの取付機構26の取付部である取付ばね37とを備えている。
【0020】
光源シャーシ33は、金属製で長尺状に設けられている。
【0021】
光源モジュール34は、長尺状の基板39と、この基板39の表面側に長手方向に沿って複数実装された発光素子40とを有している。基板39は、背面側が光源シャーシ33の下面側に対向するように、光源シャーシ33に取り付けられている。発光素子40は、例えばLEDや有機ELなどの半導体発光素子が用いられる。
【0022】
透光カバー35は、透光性および光拡散性を有し、発光素子40からの光が透過する。透光カバー35は、幅方向の断面形状が前面側に凸曲面状となるように形成されている。
【0023】
取付ばね37は、光源シャーシ33の上面側で長手方向の両端近傍の2箇所に、取付部材42によって取り付けられている。取付ばね37は、例えばトーションばねで構成され、一対のコイル部が取付部材42に保持され、一対のコイル部の一端部間を接続する略コの字形の引掛部37aが延設され、この引掛部37aがばね受部材27に係合可能とする。
【0024】
取付ばね37は、引掛部37aが光源シャーシ33の上方側から端部側を通して下方側へ向かう方向にばね力が作用するように配設されている。取付ばね37は、引掛部37aをばね力に抗して光源シャーシ33から引き上げた状態(図4に示す状態)で器具本体11のばね受部材27に引っ掛けることで、光源ユニット33(補助機能付光源部12)を器具本体11に仮吊りし、さらに、光源ユニット33を押し上げることで、ばね力によって光源ユニット30(補助機能付光源部12)を引き上げて器具本体11に取り付け、その取付状態を保持するように構成されている。
【0025】
なお、取付機構26は、器具本体11に取付ばね37を配設し、光源ユニット30にばね受部材27を配設してもよい。また、取付ばね37には、トーションばねに限らず、板ばねなどを用いてもよい。
【0026】
また、補助機能ユニット31は、例えば、照明装置10の照明領域である下方域を撮影するカメラユニットで構成される。
【0027】
カメラユニットは、被写体を撮像する撮像素子およびこの撮像素子に被写体の光を集光するレンズ45を有する撮像部と、撮像素子を駆動したり撮像素子で撮像された画像を処理する回路部と、これら撮像部および回路部を支持して光源ユニット30の光源シャーシ33側に対して着脱可能に取り付けられるフレームと、カメラユニットを覆う筐体46とを備えている。撮像素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像素子が用いられる。レンズ45は、筐体46の下面側に形成された窓部に配置され、下方域の被写体の光を撮像素子に集光する。さらに、カメラユニットは、撮像部で撮影した映像を記憶する記憶部や、有線または無線で外部の通信機器と通信して記憶した映像のデータを送信したり通信機器からの操作を受け付ける通信部などを備えている。
【0028】
補助機能ユニット31は、フレームが光源ユニット30の光源シャーシ33側に対して例えばねじや嵌め込み構造などで着脱可能に取り付けられる構造が用いられ、光源ユニット30の一端側に対して交換可能とする。
【0029】
補助機能ユニット31は、例えば高機能タイプのカメラユニットや電源一体タイプのカメラユニットの場合には大形になるため、光源ユニット30の一端側に取り付けられた状態で、光源ユニット30の透光カバー35よりも下方に突出する。また、簡易タイプのカメラユニットや電源別体とするカメラユニットの場合には小形になるため、光源ユニット30の断面形状に近付けたり略同じ形状にして外観の向上を図ることも可能である。また、補助機能ユニット31は、2つの取付機構26(2つの取付ばね37)間よりも外端側(一端側)に配設されている。
【0030】
また、照明装置10は、補助機能ユニット31から分離され、補助機能ユニット31に所定の動作電力を供給する補助機能用電源49を備えている。この補助機能用電源49は、器具本体11の長手方向の中央C、または光源ユニット30および補助機能ユニット31を含めた長手方向の中央Cつまり補助機能付光源部12の長手方向の中央C、よりも他端側に少なくとも一部が位置するように配設されている。第1の実施形態では、補助機能用電源49は、補助機能ユニット31とは反対側となる光源ユニット30の長手方向の他端側に配設されている。この補助機能用電源49は、光源ユニット30の光源シャーシ33の上面側で、2つの取付機構26(2つの取付ばね37)間よりも外端側(他端側)に配設されている。
【0031】
補助機能用電源49は、例えば、AC-DCコンバータであり、商用交流電源から端子台22を通じて供給される交流電力を直流電力などの所定の動作電力に変換し、補助機能ユニット31の回路部に供給する。補助機能用電源49は、電力変換にスイッチング素子を用いている。
【0032】
また、図4に照明装置10の配線構造を示す。端子台22には光源用電線52と補助機能用電線53の各一方の端部側が電気的に接続され、これら光源用電線52および補助機能用電線53が端子台22から器具本体11の長手方向に他端側に向けて器具本体11内に配線されている。
【0033】
光源用電線52の他端側は、光源用電源24の交流電力を入力する電源入力部に電気的に接続されている。
【0034】
補助機能用電線53の他端側は、器具本体11の長手方向の他端側まで配線されて補助機能用電源49の電源入力部に電気的に接続されている。補助機能用電線53は、端子台22に電気的に接続されて器具本体11の長手方向の他端側まで配線された第1の補助機能用電線53aと、補助機能用電源49に電気的に接続された第2の補助機能用電線53bと、これら第1の補助機能用電線53aと第2の補助機能用電線53bとを着脱可能に接続するコネクタ54とを備えている。
【0035】
光源用電源24の点灯電力を出力する点灯電力出力部に光源用出力線55の一方の端部側が接続されている。光源用出力線55の他方の端部側は、器具本体11の長手方向の他端側まで配線されて光源ユニット30の光源モジュール34の他端側に電気的に接続される。光源用出力線55は、光源用電源24に電気的に接続されて器具本体11の長手方向の他端側まで配線された第1の光源用出力線55aと、光源ユニット30の光源モジュール34の他端側に電気的に接続された第2の光源用出力線55bと、これら第1の光源用出力線55aと第2の光源用出力線55bとを着脱可能に接続するコネクタ56とを備えている。
【0036】
補助機能用電源49の動作電力を出力する動作電力出力部に補助機能用出力線57の一方の端部側が接続されている。補助機能用出力線57の他方の端部側は、光源ユニット30の長手方向の一端側に向けて光源シャーシ33の上面側に沿って配線されるとともに、光源ユニット30の一端側から突出されて補助機能ユニット31の回路部に電気的に接続されている。
【0037】
そして、照明装置10を施工する場合には、天井面から引き出されている電源線23を配線孔19から器具本体11の下面側に引き込み、器具本体11を天井面に取り付ける。器具本体11の取り付けは、天井面から突出する2本の吊ボルトに取付孔20を通してナットで締め付け固定してもよいし、取付孔20を通じて天井面にねじ止めしてもよい。電源線23は端子台22に電気的に接続する。
【0038】
光源ユニット30の2つの取付ばね37の引掛部37aを光源シャーシ33の上面側から引き起こし、器具本体11の各ばね受部材27に引っ掛け、光源ユニット30(補助機能付光源部12)を器具本体11に仮吊り状態とする。この状態で、器具本体11および光源ユニット30の他端側において、器具本体11から引き出される第1の補助機能用電線53aと光源ユニット30から引き出される第2の補助機能用電線53bとをコネクタ54で電気的に接続し、また、器具本体11から引き出される第1の光源用出力線55aと光源ユニット30から引き出される第2の光源用出力線55bとをコネクタ56で電気的に接続する。
【0039】
光源ユニット30を押し上げることで、2つの取付ばねのばね力によって光源ユニット30を引き上げて器具本体11に取り付け、その取付状態を保持する。
【0040】
図5に示すように、器具本体11に光源ユニット30が取り付けられた状態では、光源ユニット30の他端側に配設されている補助機能用電源49が、器具本体11の他端側のばね受部材27(取付機構26)と器具本体11の他端側の端部との間の空間に挿入されて収容される。
【0041】
また、照明装置10に電源線23を通じて交流電力が供給されると、光源用電源24が交流電力を所定の点灯電力に変換し、光源用出力線55を通じて光源ユニット30の光源モジュール34に供給し、発光素子40が点灯して照明する。
【0042】
さらに、補助機能用電源49が交流電力を所定の動作電力に変換し、補助機能用出力線57を通じて補助機能ユニット31の回路部に供給し、補助機能ユニット31が動作する。すなわち、カメラユニットが動作し、撮像部で下方域の被写体を撮影する。カメラユニットは、照明装置10に対する交流電力の入力中は常時撮影する。そして、撮像部により撮影された映像のデータを記憶部に記憶し、記憶した映像のデータは通信回路により外部に送信し、外部で映像の確認ができる。
【0043】
そして、照明装置10において、補助機能ユニット31は、例えばカメラユニットの場合、このカメラユニットに所定の動作電力を供給する補助機能用電源49が電力変換を行い、それに伴ってスイッチングノイズなどのノイズを発生すると、このノイズによりカメラユニットで撮影する映像に影響が生じる懸念があるが、本実施形態では、補助機能ユニット31と補助機能用電源49とを分離し、光源ユニット30の他端側に補助機能用電源49を配設し、補助機能ユニット31と補助機能用電源49とを離しているため、補助機能ユニット31に対する補助機能用電源49からのノイズの影響を抑制できる。
【0044】
しかも、補助機能用電源49を光源ユニット30の他端側であって、2つの取付機構26の間よりも外側(他端側)に配設することにより、補助機能ユニット31と補助機能用電源49とを最大限離すことができるため、補助機能ユニット31に対する補助機能用電源49からのノイズの影響をより効果的に抑制できる。
【0045】
さらに、補助機能用電源49は、器具本体11の長手方向の中央C、または光源ユニット30および補助機能ユニット31を含めた長手方向の中央Cつまり補助機能付光源部12の長手方向の中央C、よりも他端側に少なくとも一部が位置するように配設すれば、補助機能ユニット31と補助機能用電源49との距離を十分に確保でき、補助機能ユニット31に対する補助機能用電源49からのノイズの影響を抑制できる。
【0046】
また、図6の第2の実施形態を示すように、光源用電源24は、光源ユニット30に配設されてもよい。光源用電源24は、光源ユニット30の一端側の補助機能ユニット31と他端側の補助機能用電源49との間で、さらに2つの取付機構26の間であって、光源シャーシ33の上面側の長手方向の中央領域に配設される。光源用電源24は、長尺状で、器具本体11の長手方向に沿って光源シャーシ33上に配置されるとともに、光源用電源24の長手方向の両端部が光源シャーシ33にねじ止め固定されている。
【0047】
この場合、光源用電線52は、端子台22に電気的に接続される第1の光源用電線52aと、光源用電源24に電気的に接続される第2の光源用電線52bと、これら第1の光源用電線52aと第2の光源用電線52bとを着脱可能に接続するコネクタ60とを備える。さらに、光源用出力線55は、光源用電源24から光源ユニット30の長手方向の他端側へ向けて光源シャーシ33の上面側に沿って配線され、光源モジュール34の他端側に電気的に接続される。
【0048】
そして、第3の実施形態においても、補助機能用電源49を光源ユニット30の一端側の補助機能ユニット31から離して配設していることにより、補助機能ユニット31に対する補助機能用電源49からのノイズの影響をより抑制できる。
【0049】
しかも、光源ユニット30に、光源用電源24、補助機能ユニット31および補助機能用電源49が一体に配設されるため、器具本体11に対して光源ユニット30を交換することで、照明装置10が備える電気的構成部品を一式交換することができ、交換の作業性を向上できる。
【0050】
また、図7の第3の実施形態に示すように、補助機能用電源49は、光源ユニット30において、2つの取付機構26の間で、光源シャーシ33の上面側の長手方向の中央領域に配設されてもよい。
【0051】
この場合、補助機能用電源49は、器具本体11の長手方向の中央C、または光源ユニット30および補助機能ユニット31を含めた長手方向の中央Cつまり補助機能付光源部12の長手方向の中央C、よりも他端側に少なくとも一部が位置するように配設される。補助機能用電源49は、光源用電源24と上下方向に対向する位置に配設されるが、光源用電源24と干渉しないように薄形に構成するなどの対応を採ればよい。
【0052】
そして、第3の実施形態においても、補助機能用電源49を光源ユニット30の一端側の補助機能ユニット31から離して配設していることにより、補助機能ユニット31に対する補助機能用電源49からのノイズの影響をより抑制できる。
【0053】
しかも、補助機能用電源49を光源ユニット30の他端側に配設する場合に比べて、端子台22から補助機能用電源49に配線される補助機能用電線53の長さを短くすることができるため、補助機能用電線53に流れる交流電力から放出されるノイズの影響を抑制できる。
【0054】
また、図8の第4の実施形態に示すように、補助機能用電源49は、器具本体11の長手方向の他端側に配設されてもよい。
【0055】
この場合、補助機能用出力線57は、補助機能用電源49に電気的に接続される第1の補助機能用出力線57aと、補助機能ユニット31に電気的に接続される第2の補助機能用出力線57bと、これら第1の補助機能用出力線57aと第2の補助機能用出力線57bとを着脱可能に接続するコネクタ63とを備える。第2の補助機能用出力線57bは、補助機能ユニット31から光源ユニット30の長手方向の他端側へ向けて光源シャーシ33の上面側に沿って配線され、光源ユニット30の長手方向の他端側から引き出される。
【0056】
そして、第4の実施形態においても、補助機能用電源49を光源ユニット30の一端側の補助機能ユニット31から離して配設していることにより、補助機能ユニット31に対する補助機能用電源49からのノイズの影響をより抑制できる。
【0057】
しかも、補助機能用電源49が器具本体11に配設されることにより、光源ユニット30側を軽量化できる。
【0058】
また、図9の第5の実施形態に示すように、器具本体11において、光源用電源24は、2つの取付機構26の間で、配線孔19および端子台22に対して器具本体11の長手方向の一端側に配設され、また、補助機能用電源49は、2つの取付機構26の間で、配線孔19に対して器具本体11の長手方向の他端側に配設されてもよい。
【0059】
この場合、補助機能用電源49は、器具本体11の長手方向の中央C、または光源ユニット30および補助機能ユニット31を含めた長手方向の中央Cつまり補助機能付光源部12の長手方向の中央C、よりも他端側に少なくとも一部が位置するように配設される。
【0060】
そして、第5の実施形態においても、補助機能用電源49を光源ユニット30の一端側の補助機能ユニット31から離して配設していることにより、補助機能ユニット31に対する補助機能用電源49からのノイズの影響をより抑制できる。
【0061】
しかも、端子台22は、器具本体11の長手方向に沿って、光源用電源24と補助機能用電源49との間に配置され、端子台22と光源用電源24と補助機能用電源49とが近い位置に配置されるため、端子台22から光源用電源24および補助機能用電源49への配線長さが短く、配線が乱雑になることがなく、配線に流れる交流電力からノイズが発生する場合でもその影響を抑制できる。
【0062】
また、図10の第6の実施形態に示すように、図9に示す第5の実施形態の構成に対して、光源用電源24は、光源ユニット30において、2つの取付機構26の間で、器具本体11の配線孔19および端子台22に対して器具本体11の長手方向の一端側の位置に対応して、光源シャーシ33の上面側に配設されてもよい。
【0063】
そして、第6の実施形態においても、補助機能用電源49を光源ユニット30の一端側の補助機能ユニット31から離して配設していることにより、補助機能ユニット31に対する補助機能用電源49からのノイズの影響をより抑制できる。
【0064】
しかも、端子台22は、器具本体11の長手方向に沿って、光源用電源24と補助機能用電源49との間に配置され、端子台22と光源用電源24と補助機能用電源49とが近い位置に配置されるため、端子台22から光源用電源24および補助機能用電源49への配線長さが短く、配線が乱雑になることがなく、配線に流れる交流電力からノイズが発生する場合でもその影響を抑制できる。
【0065】
この第6の実施形態において、補助機能用電源49は、器具本体11の他端側に配設されてもよい。
【0066】
なお、補助機能用電源49を光源ユニット30に配設する場合、補助機能用電源49は、光源ユニット30の上面側ではなく、光源ユニット30の他端側の端部に並ぶように配設してもよい。
【0067】
また、補助機能ユニット31は、カメラユニットに限らず、例えば、人体や明るさなどを検知するセンサユニット、停電時に点灯する非常灯ユニット、音を発するスピーカユニットなど、いずれでも構わない。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0069】
10 照明装置
11 器具本体
19 配線孔
22 端子台
24 光源用電源
30 光源ユニット
31 補助機能ユニット
49 補助機能用電源
C 中央
図1
図2
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図10