(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001868
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】植物を栽培するための装置
(51)【国際特許分類】
A01G 9/02 20180101AFI20231227BHJP
A01G 27/00 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
A01G9/02 601
A01G27/00 502S
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023099854
(22)【出願日】2023-06-19
(31)【優先権主張番号】22180324.0
(32)【優先日】2022-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】503314705
【氏名又は名称】ユングハインリヒ・アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロールヴァ, フォルカー
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327NC05
2B327NC37
2B327SA15
2B327UA13
(57)【要約】
【課題】簡単な手段を用いて、温室での植物の栽培において障害が起きにくくなるようにする。
【解決手段】植栽マット載せ面を有する植栽マット支持体(4)と、植栽マット支持体(4)が配置されるトレイ(3)を備える植物(2)を栽培するための装置(1)が記載される。簡単な手段を用いて、温室での植物の栽培において障害が起きにくくなるようにすべく、植栽マット支持体(4)が浮揚性であることが企図される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植栽マット載せ面(18)を有する植栽マット支持体(4)と、前記植栽マット支持体(4)が配置されるトレイ(3)を備えた植物(2)を栽培するための装置(1)において、前記植栽マット支持体(4)が浮揚性であることを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記トレイ(3)が少なくとも1つの液体流入部(7)と少なくとも1つの液体流出部を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記植栽マット支持体(4)は、前記植栽マット支持体の重力方向で下に配置された側に少なくとも1つの浮体(14)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記植栽マット支持体(4)は、前記植栽マット支持体の面にわたって対称に分布させて配置された複数の浮体(14)を有することを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの浮体(14)は、前記植栽マット支持体(4)と一体に形成されることを特徴とする、請求項3又は4に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの浮体(14)は、前記植栽マット支持体(4)の成形部によって形成されることを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記成形部は、ポット状に形成されることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記植栽マット支持体(4)は、深絞り部品として形成されることを特徴とする、請求項3~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記植栽マット支持体(4)は、前記少なくとも1つの浮体(14)の外側に少なくとも1つの貫通開口(16)を有することを特徴とする、請求項3~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
貫通開口(16)は、隅にそれぞれ1つの浮体(14)が配置された領域に配置されることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記植栽マット支持体(4)は、前記植栽マット載せ面(18)の境界として少なくとも1つの位置決めストッパ(17)を有することを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記トレイ(3)は、前記植栽マット支持体(4)の長さのn倍に相当する長さの植栽マット支持体収容空間を有し、ここでnが整数であり、及び/又は前記トレイ(3)は、前記植栽マット支持体(4)の幅のm倍の幅に相当する幅の植栽マット支持体収容空間を有し、ここでmが整数であることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記植栽マット支持体収容空間は、重力方向で上に向かって先細りになるストッパ(10)を少なくとも一端に有することを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
少なくとも1つのストッパ(10)は、前記トレイ(3)の壁(11)の内面の増厚部によって形成されることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記壁(11)が外面(6)を有し、前記増厚部(12)が前記外面(6)に続くことを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植栽マット載せ面を有する植栽マット支持体と、植栽マット支持体が配置されるトレイを備えた植物を栽培するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような装置は特に、温室で植物を栽培したい場合に使用される。その場合、トレイが一定の間隔で上下に積み重ねられるブロック積みの配列(Blocklageranordnung)として温室を形成することもできる。その場合、トレイは、場合によっては最下トレイを除いて、その下側に相応の照明装置を有し、それぞれその下にあるトレイ内の植物を照らすことができる。
【0003】
可能な限り少ない手間で植物の栽培を行うことができるようにするために、多くの場合、種又は苗は植栽マット上に置かれ、特定の段階まで発芽させられる。その場合、成長する植物はすでに根を持ち、根は植栽マットを貫通する。次いで、植栽マットは、トレイに入っているか、又は入れられ、そこで植栽マットに液体及び栄養素が供給される。
【0004】
植物が受け取る液体が多すぎず、少なすぎもしないように植栽マット内の植物に供給することには若干の問題がある。特に、トレイが正確に水平に方向付けされない場合にこれが困難になる。この場合、トレイの中で液体が「斜めに傾き」、それによりいくつかの植物が受け取る水が多すぎ、他の植物が受け取る水は少なすぎるということになる。いずれにしても、この場合、液体の供給を非常に正確に制御する必要がある。これによって、温室での植物の栽培に手間がかかるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、簡単な手段を用いて、温室、特にブロック積みの温室での植物の栽培において障害が起きにくくなるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、植栽マット支持体が浮揚性であることによって解決される。
【0007】
その場合、植栽マット支持体をトレイに設置でき、植栽マット支持体をトレイに設置する前又は後に植栽マットが支持面上に載せられる。次に、液体がトレイに注ぎ込まれると、植栽マット支持体が浮かび上がる。これには、植栽マット支持体上の植物が水浸しになり得ないという利点がある。植栽マット支持体は、植栽マット支持体上の植物が液体の表面に対して常に正しく位置決めされるようにする。更に、この実施形態には、トレイが正確に水平に方向付けされていない場合でも、すべての植物に液体が均等に供給されるという利点がある。すなわち、より乾いた、又はより濡れた領域がなくなる。むしろ、植栽マット支持体は、すべての植物に均等に供給されるように液体表面に対して自動的に方向付けられる。
【0008】
トレイは、少なくとも1つの液体流入部と少なくとも1つの液体流出部を有することが好ましい。その場合、トレイ内の植物への給水を自動化できる。
【0009】
植栽マット支持体は、重力方向で下に配置された側に少なくとも1つの浮体を有することが好ましい。その場合、浮体は、植栽マット支持体に浮揚性(Schwimmfaehigkeit)をもたらす。浮体により、植栽マット支持体の材料の選択がより自由になる。すなわち、液体、特に水よりも比重が大きい材料を使用することもできる。この場合、浮体によって浮揚性が達成されるか、又は少なくとも補助される。
【0010】
植栽マット支持体は、その面にわたって対称に分布させて配置された複数の浮体を有することが好ましい。この場合、植栽マット支持体上に植栽マットを対称に載せることに頼る必要がなくなる。むしろ、複数の浮体が、トレイ内の液体上での植栽マット支持体の安定した支持をもたらす。
【0011】
浮体は、植栽マット支持体と一体に形成されることが好ましい。それにより、浮体が植栽マットから外れることがあり浮揚性が低下する恐れがない。
【0012】
少なくとも1つの浮体が植栽マット支持体の成形部によって形成されることも好ましい。これは、浮体を植栽マット支持体の残りの部分と一体に形成するための比較的簡単な可能性である。
【0013】
植栽マット支持体が深絞り部品として形成される場合も有利である。その場合、深絞り部品は、例えば金属板又はプラスチックプレートなどの平らな材料から形成することができ、その際、この材料はプレス機に設置され、変形成形される。これによって、所望の幾何学形状、特に、後に1つ又は複数の浮体を形成する1つの成形部又は複数の成形部を簡単に実現することができる。
【0014】
植栽マット支持体は、少なくとも1つの浮体の外側に少なくとも1つの貫通開口を有することが好ましい。その場合、植物の根は貫通開口を通って下に向かって延び、トレイ内の液体に到達する。根が植栽マット支持体の材料を突き抜ける必要がなくなり、それによってもまた、植栽マット支持体の材料の選択の自由度が大きくなる。
【0015】
貫通開口は、隅にそれぞれ1つの浮体が配置された領域に配置されることが好ましい。それにより、貫通開口部が配置される領域は、トレイ内の液体の表面に対して安定する。
【0016】
植栽マット支持体は、植栽マット載せ面の境界として少なくとも1つの位置決めストッパを有することが好ましい。その場合、植栽マット支持体上で植栽マットがずれることがなくなる。更に、オペレータは、載せ面上に植栽マットを位置決めする助けを得る。
【0017】
好ましくは、トレイは、植栽マット支持体の長さのn倍に相当する長さの植栽マット支持体収容空間を有し、ここで、nは整数であり、及び/又はトレイは、植栽マット支持体の幅のm倍に相当する幅の植栽マット支持体収容空間を有し、ここでmは整数である。この場合、トレイ内の植栽マット支持体の位置も固定される。植栽マット支持体の幅は、トレイの幅と平行に延び、植栽マット支持体の長さはトレイの長さと平行に延びる。植栽マット支持体がトレイに設置され、植栽マット支持体収容空間の長さと幅が植栽マット支持体の寸法に相当する場合、植栽マット支持体が確実に保持される。長さ及び/又は幅が植栽マット支持体の長さ及び/又は幅の整数倍に相当する場合、対応する数の多くの植栽マット支持体をトレイに設置でき、その場合、植栽マット支持体が相互に位置決めされ、この場合もトレイ内での植栽マット支持体の位置の変化が事実上不可能になる。この場合も、植栽マット支持体の浮揚性の利点が明らかになる。同じ構造であり、したがって同じ浮揚性の植栽マット支持体は、液体がトレイに注ぎ込まれた場合に移動して重なり合うことはできない。
【0018】
植栽マット支持体収容空間が、重力方向で上に向かって先細りになるストッパを少なくとも一端に有することも有利である。トレイ内の液体の液面が下がると、植栽マット支持体は重力の方向で下へ動き、次いで、下に向かって厚くなるストッパによって、わずかな手間で正確に所定の位置に案内される。
【0019】
少なくとも1つのストッパは、トレイの壁の内面の増厚部によって形成されることが好ましい。その場合、ストッパを壁と一体に形成することができ、そのことによりトレイの製造が容易になる。
【0020】
この場合、壁が外面を有し、増厚部が外面に続くことが好ましい。その場合、ストッパは同時にトレイの壁を安定させる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
以下、好ましい実施例を用いて図との関連で本発明を説明する。
【
図1】複数の植栽マット支持体を有するトレイの図である。
【
図3】植栽マットと植物を有する植栽マット支持体の図である。
【
図4】トレイに入った
図3の植栽マット支持体の図である。
【
図5】植栽マット支持体及び植栽マットの斜め上からの分解図である。
【
図6】植栽マット支持体及び植栽マットの斜め下からの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1及び
図2は、トレイ3を備えた植物2を栽培するための装置1を示す。トレイ3には植栽マット支持体4(
図3)が配置されている。各植栽マット支持体4上には、植物2を有する植栽マット5があり、植物は植栽マット5上で生育する。
【0023】
トレイ3は、液体流入部7と液体流出部8を有する。液体流出部8は、実際には下に向けられている。
図1及び
図2に示される液体流出部は、作動中は図示されるトレイ3の上方に配置される別のトレイの液体流出部である。
【0024】
トレイ3は、その重力方向で下側に複数のランナ9と、場合によって図示されない照明体を有し、これらの照明体によって、作動中は図示されるトレイ3の下方に配置されるトレイ3の植物2を照らすことができる。
【0025】
図1及び
図2に示されるトレイ3には、合計8個の植栽マット支持体が組み付けられ、したがって8個の植栽マット5も配置されている。このために、トレイ3は収容空間を有し、その長さは植栽マット支持体4の長さの4倍に相当し、その幅は植栽マット支持体4の2倍に相当する。その場合、この長さは、トレイ3の一方の長辺上のストッパ10間の距離であり、長さ(die Laenge)は、トレイ3の短辺上の当該ストッパ間の距離である。これらのストッパ10は、トレイ3の壁11の増厚部として形成されている。これらの増厚部は、参照符号12で示されるように、トレイ3の外面に続いている。
【0026】
トレイ3は、例えば
図2及び
図4に示すように、補強突出部6を有することができ、これは図示されるように、トレイ3の長さにわたって延びる。当該補強突出部6を幅の方向に設けることもできる。
【0027】
植栽マット支持体4の幅及び/又は長さの倍数として収容空間の寸法を決める場合、補強突出部6の長さ及び/又は幅を当然考慮しなければならない。
【0028】
植栽マット支持体4は浮揚性である。つまり、トレイ3に水が注ぎ込まれると、液体が植栽マット5に到達する前に植栽マット支持体4が浮き上がる。しかし、植物は植栽マット支持体4を通って突き出る根13を有しており、したがって液体に入り込むことができる。植栽マット支持体4は、植栽マット5と液体との間に常に一定の距離が存在する程度に浮き上がるので、根13に空気からの酸素を供給することもできる。
【0029】
植栽マット支持体4の浮揚性は、特に、植栽マット支持体4の(重力方向で)下側に配置された浮体14によってもたらされる。特に
図6に認識できるように、植栽マット支持体4は、植栽マット支持体4の面にわたって対称に分布させて配置された多数の浮体14を有する。
【0030】
浮体14は、特に植栽マット支持体4の成形によって、植栽マット支持体4と一体に形成される。浮体14を成す成形部はポット状に形成され、すなわちこれらの成形部は植栽マット支持体4の上側の凹部15(
図5)も成す。植栽マット支持体4は、例えば金属板又はプラスチックプレートから深絞り部品として簡単に形成することができる。
【0031】
特に
図5及び
図6に認識できるように、植栽マット支持体は、植栽マット支持体4の下方の液体中に根13が突き出ることができる多数の貫通開口16を有する。貫通開口16は、大抵の場合、端に(Enden)それぞれ1つの浮体14が配置されている領域に配置されている。しかし、植栽マット支持体4の隅や縁ではこれは当てはまらない。
【0032】
植栽マット支持体4は、その縁に周縁位置決めストッパ17を有する。位置決めストッパ17は、植栽マット5が載せられる植栽マット載せ面18の境界として用いられる。植栽マット載せ面18は、植栽マット5と同じ大きさである。したがって、位置決めストッパ17は、植栽マット支持体4上に植栽マット5を載せる際の位置決め補助を成す。
【0033】
装置1において植物2が生育すべき場合、第1のステップで、装置1の内部又は外部で種又は苗が植栽マット5上に置かれ、そこで発芽させられる。植栽マット5への種又は苗の植え付けは自動的に、厳密には貫通開口16に対応する格子の形で行うことができる。次に、発芽させた植物2を有する植栽マット5を植栽マット支持体4の上に置き、植栽マット支持体4がトレイ3に設置される。次いで、トレイ3を温室に運び入れることができ、温室がブロック積みの配列である場合には積み重ねることができる。
【0034】
上述した照明装置によって、生育に必要な光が提供される。液体流入部7及び液体流出部8を介して、相応の栄養素を含む液体が供給及び排出される。その際、植栽マット支持体4が浮き上がるので、トレイ3内の液面高さの制御に特に大きな要求を課す必要がない。トレイ3に十分な液体が注ぎ込まれた場合に、液体が植栽マット5から溢れて植栽マット5を植栽マット支持体4から押し流すということは起こり得ない。その場合、根13は液体中に突き出て、そこで液体及び栄養素を吸収することができる。
【0035】
トレイから液体が抜かれると、植栽マット支持体4は再びトレイ3の底に着地する。トレイ3が正確に水平に方向付けされていない場合でも、いくつかの植物が供給過剰になり、他の植物が供給不足になるという問題は生じない。植栽マット支持体が浮揚性であることによって、植栽マット支持体4は、その植栽マット載せ面18が液体の表面と正確に平行になるように方向付けられ、それにより植栽マット支持体4上の植物2がすべて同じ条件を有する。
【0036】
植栽マットを、例えば不織布から形成することができる。植栽マット支持体4は再利用可能である。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植栽マット載せ面(18)を有する植栽マット支持体(4)と、前記植栽マット支持体(4)が配置されるトレイ(3)を備えた植物(2)を栽培するための装置(1)において、前記植栽マット支持体(4)が浮揚性であることを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記トレイ(3)が少なくとも1つの液体流入部(7)と少なくとも1つの液体流出部を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記植栽マット支持体(4)は、前記植栽マット支持体の重力方向で下に配置された側に少なくとも1つの浮体(14)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記植栽マット支持体(4)は、前記植栽マット支持体の面にわたって対称に分布させて配置された複数の浮体(14)を有することを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの浮体(14)は、前記植栽マット支持体(4)と一体に形成されることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの浮体(14)は、前記植栽マット支持体(4)の成形部によって形成されることを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記成形部は、ポット状に形成されることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記植栽マット支持体(4)は、深絞り部品として形成されることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項9】
前記植栽マット支持体(4)は、前記少なくとも1つの浮体(14)の外側に少なくとも1つの貫通開口(16)を有することを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項10】
貫通開口(16)は、隅にそれぞれ1つの浮体(14)が配置された領域に配置されることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記植栽マット支持体(4)は、前記植栽マット載せ面(18)の境界として少なくとも1つの位置決めストッパ(17)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項12】
前記トレイ(3)は、前記植栽マット支持体(4)の長さのn倍に相当する長さの植栽マット支持体収容空間を有し、ここでnが整数であり、及び/又は前記トレイ(3)は、前記植栽マット支持体(4)の幅のm倍の幅に相当する幅の植栽マット支持体収容空間を有し、ここでmが整数であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項13】
前記植栽マット支持体収容空間は、重力方向で上に向かって先細りになるストッパ(10)を少なくとも一端に有することを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
少なくとも1つのストッパ(10)は、前記トレイ(3)の壁(11)の内面の増厚部によって形成されることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記壁(11)が外面(6)を有し、前記増厚部(12)が前記外面(6)に続くことを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【外国語明細書】