(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018811
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】重力支援型ガウス加速器
(51)【国際特許分類】
H02N 11/00 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
H02N11/00 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022129767
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】522325344
【氏名又は名称】澤田 東
(72)【発明者】
【氏名】澤田 東
(57)【要約】
【課題】外部からエネルギーの投入なしに重力により自動的に次回ループの射出準備が完了するガウス加速器を提供する。
【解決手段】ガウス加速器を
図1のように水平面から角度θの傾斜を持つレール1上に配置し、入射球3が重力により鉄球5の側面を転がり易くすることを目的とし、鉄球5の並びを崩さないための補強、磁力面からも、平坦かつ滑らかとするカバー6を導入することで、入射球3が外部からエネルギーを投入なしで重力により自動的に次回ループの射出球4となることを可能とした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平面から角度θの傾斜を持つ鉄球の転がるレール(1)の背面に永久磁石(2)と表面に鉄球(5)、射出球(4)を配置し、衝突後の入射球(3)をスムーズに鉄球(5)の側面を下方に転がすための磁力的スロープでもある衝突時のエネルギー伝達を阻害しないカバー(6)を有する、重力により自動的に入射球(3)が次回ループの射出球(4)へと移行するガウス加速器。
【請求項2】
請求項1のガウス加速器、および、入射球(3)の落下方向を制御するための衝立(7)を有し、入射球(3)の運動エネルギーを吸収し、入射球(3)が鉄球(5)の最下部の位置で磁力により吸着し、確実に次回ループの射出球(4)へと移行することを目的とする衝撃吸収壁(8)を有するガウス加速器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重力を利用し連続使用を可能とするガウス加速器に関するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
従来のガウス加速器は、入射球が衝突し、射出球が射出された使用後、再度ガウス加速器として利用するためには、入射球を永久磁石から引き剥がし射出球の位置に移動する、または、複数個ある鉄球の位置をまとめてずらして永久磁石からみて最遠の鉄球を射出球する、などの作業を行う必要があり、これには外部からエネルギーを投入する必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0003】
ガウス加速器を
図1のように水平面から角度θの傾斜を持つレール1上に配置し、入射球3が重力により鉄球5の側面を転がり易くすることを目的とし、鉄球5の並びを崩さないための補強、磁力面からも、平坦かつ滑らかとする衝突時のエネルギー伝達を阻害しないカバー6を導入することで、入射球3が外部からエネルギーを投入なしに重力により自動的に次回ループの射出球4となることを可能とする。
【発明の効果】
【0004】
本発明により、外部からエネルギーを投入なしに重力により自動的に次回ループのガウス加速器の射出準備が完了する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明に係わるガウス加速器の正面図、および側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図2のレール11にて本発明であるガウス加速器から射出された射出球の運動エネルギーを重力に対する位置エネルギーに変換し、射出球4の最高到達位置13で羽根車付発電機9で受け止め発電を行う。射出球4は羽根車を回転させた後、確実に射出球4を次回ループの入射球3とすることを目的とした僅かな傾斜をもったレール10上を転がり、次回ループの入射球3なる。以後このループを繰り返す。ガウス加速器は重力に対し位置エネルギーを与え、重力はガウス加速器に対し位置エネルギーを与えることとなる。一般に、重力より磁力は大きな力であるため、この差分により、各ループ毎に電気エネルギーが取得可能となる。
【符号の説明】
【0007】
1 水平面から角度θの傾斜を持つレール
2 永久磁石
3 ガウス加速器の入射球(鉄球)
4 ガウス加速器の射出球(鉄球)
5 鉄球
6 磁力的にも、平坦かつ滑らかとすることを目的とするカバー
7 入射球の落下方向を制御するための衝立
8 運動エネルギー吸収し、かつ入射球を射出球位置に誘導するため衝撃吸収壁
9 羽根車付発電機
10 僅かな傾斜をもったレール
11 射出球の運動エネルギーを重力に対する位置エネルギーに変換するレール
12 入射球の衝突位置
13 射出球の最高到達位置