(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018838
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ペーパーナットの製造プロセス
(51)【国際特許分類】
F16B 39/28 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
F16B39/28 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166822
(22)【出願日】2022-10-18
(31)【優先権主張番号】202210907166.6
(32)【優先日】2022-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522408108
【氏名又は名称】東莞市風彩科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dongguan Fengcai Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 301, building 2, No. 5, xiheng 3rd Street, Liuhua, Dongcheng Street, Dongguan City, Guangdong Province, 523000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】何 静
(57)【要約】
【課題】紙管に雌ネジ又は雄ネジを加工してペーパーナットを低コストで製造するプロセスを提供する。
【解決手段】一実施例によるペーパーナットの製造プロセスは、製造に先立って製造対象のナットの直径を決定するステップ1と、等径金属管又は他の材質の丸棒を準備して、ナットの内径を決定する金型とするステップ2と、紙管に複数周巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第1紙テープを選択するステップ3とを含む。使用のニーズに応じて雌ネジナットや雄ネジナットを製造することができ、雌ネジナットを製造する場合、円筒状紙管外に第1紙テープ、第2紙テープ及び第3紙テープを順次巻き付け、雄ネジナットを製造する場合、円筒状紙管外に第3紙テープ、第2紙テープ及び第1紙テープを順次巻き付け、ナット製造機構を用いてネジを加工するステップの代わりとして巻き付ける順番を変更するだけでよく、ナットの製造コストも低下させる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペーパーナットの製造プロセスであって、
製造対象のナットの直径を決定し、すなわち、ナットを製造するに先立って、例えば、5.82mmのナット、8mmのナットを製造するなど、製造対象のナットの直径を決定するステップ1と、
等径紙管を準備して、ナットの内径を決定する金型とするステップ2と、
適切な幅の第1紙テープを選択し、すなわち、紙管に複数周巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第1紙テープを選択するステップ3と、
第1紙テープを紙管に巻き付け、すなわち、第1紙テープを時計回り又は反時計回りで紙管に等間隔で斜めに巻き付けるステップ4と、
適切な幅の第2紙テープを選択し、すなわち、紙管に2層で巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第2紙テープを選択するステップ5と、
第2紙テープを紙管に巻き付け、すなわち、第2紙テープを時計回り又は反時計回りで第1紙テープが巻き付けられた紙管に被覆するステップ6と、
第2紙テープを第1紙テープ上に貼り付け、すなわち、接着剤で第2紙テープを第1紙テープ外に粘着固定するステップ7と、
適切な幅の第3紙テープを選択し、すなわち、紙管に2層で巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第3紙テープを選択するステップ8と、
第3紙テープを紙管に巻き付け、すなわち、第3紙テープを時計回り又は反時計回りで第2紙テープに被覆して紙管に巻き付けるステップ9と、
第3紙テープを第2紙テープに貼り付け、すなわち、接着剤で第3紙テープを第2紙テープ外に粘着固定するステップ10と、
セットして乾燥し、すなわち、粘着後の第1紙テープと第2紙テープとの接続部及び第2紙テープと第3紙テープとの接続部を乾燥してセットするステップ11と、
紙管から完成品を取り出し、すなわち、セット後の完成品を紙管から脱出させるステップ12と、
完成品の長さを裁断し、すなわち、裁断装置を用いてセット後の完成品の長さを裁断するステップ13と、を含むことを特徴とする製造プロセス。
【請求項2】
前記ステップ2では、紙管は円筒状である、ことを特徴とする請求項1に記載のペーパーナットの製造プロセス。
【請求項3】
第1紙テープを時計回り又は反時計回りで紙管に等間隔で斜めに巻き付ける前記ステップ4では、第1紙テープを巻き付ける周数が必要なネジ数以上である、ことを特徴とする請求項1に記載のペーパーナットの製造プロセス。
【請求項4】
前記ステップ5では、適切な幅の第2紙テープの幅が第1紙テープの幅よりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載のペーパーナットの製造プロセス。
【請求項5】
第2紙テープを時計回り又は反時計回りで第1紙テープが巻き付けられた紙管に被覆する前記ステップ6では、第2紙テープを少なくとも2層ずらして巻き付ける、ことを特徴とする請求項1に記載のペーパーナットの製造プロセス。
【請求項6】
前記ステップ8では、適切な幅の第3紙テープの幅が第2紙テープの幅よりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載のペーパーナットの製造プロセス。
【請求項7】
第3紙テープを時計回り又は反時計回りで第2紙テープが巻き付けられた紙管に被覆する前記ステップ9では、第3紙テープを少なくとも2層ずらして巻き付ける、ことを特徴とする請求項1に記載のペーパーナットの製造プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はペーパーナット加工の分野に関し、具体的には、ペーパーナットの製造プロセスである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ナットとして六角ナット、丸ナット、四角ナットやプラスチックナットなど、さまざまなものがあり、ナットは汎用性が高く、ワークのネジ寸法の要件を満たすものであれば、いずれのものも利用可能であり、このため、従来のアンカーよりもナットの使用範囲がより広く、ナットの取り付けが簡便であり、一方、従来のアンカーの取り付けが複雑であり、現在のナットが簡単に取り付けられるので、多くの使用者に利便さをもたらし、ナットを取り付けるときに起こりうる問題が少なくなり、従来のアンカーのように孔を空けるときに傾斜などが発生する懸念がなく、ナットを取り付けるときに直接穴を空けてから取り付け、このように、成功率が約100%に達し、ナットは、設計が新規的であり、このような設計によりナットの外観性が向上し、使用しないナットであってもトラブルなどをもたらすことはなく、ナットのネジにより、取り付けるときに螺子の利用度が大幅に向上する。
【0003】
各ナットの内壁又は外壁にネジが設けられることを確保するために、ナットの原材料として所定の硬度を有するプラスチックや金属を使用し、ナット製造機構でプラスチックや金属原材料についてネジ加工を行うしかない。
【0004】
しかし、プラスチックや金属をナットの原材料として用いる場合、ナットの作製コストが増え、しかも、現代会社では包装材について要求される環境保全性が満たされず、また、現在、紙管に雌ネジ又は雄ネジを加工してペーパーナットを製造するプロセスはまだなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ペーパーナットの製造プロセスを提供し、上記の背景技術に記載の、プラスチックや金属をナットの原材料として用いる場合、ナットの作製コストが増え、しかも、現代会社では包装材について要求される環境保全性が満たされず、また、現在、紙管に雌ネジ又は雄ネジを加工してペーパーナットを製造するプロセスはまだなかったという問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成させるために、本発明は以下の技術案を提供する。ペーパーナットの製造プロセスであって、
製造対象のナットの直径を決定し、すなわち、ナットを製造するに先立って、例えば、5.82mmのナット、8mmのナットを製造するなど、製造対象のナットの直径を決定するステップ1と、
等径紙管を準備して、ナットの内径を決定する金型とするステップ2と、
適切な幅の第1紙テープを選択し、すなわち、紙管に複数周巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第1紙テープを選択するステップ3と、
第1紙テープを紙管に巻き付け、すなわち、第1紙テープを時計回り又は反時計回りで紙管に等間隔で斜めに巻き付けるステップ4と、
適切な幅の第2紙テープを選択し、すなわち、紙管に2層で巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第2紙テープを選択するステップ5と、
第2紙テープを紙管に巻き付け、すなわち、第2紙テープを時計回り又は反時計回りで第1紙テープが巻き付けられた紙管に被覆するステップ6と、
第2紙テープを第1紙テープ上に貼り付け、すなわち、接着剤で第2紙テープを第1紙テープ外に粘着固定するステップ7と、
適切な幅の第3紙テープを選択し、すなわち、紙管に2層で巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第3紙テープを選択するステップ8と、
第3紙テープを紙管に巻き付け、すなわち、第3紙テープを時計回り又は反時計回りで第2紙テープに被覆して紙管に巻き付けるステップ9と、
第3紙テープを第2紙テープに貼り付け、すなわち、接着剤で第3紙テープを第2紙テープ外に粘着固定するステップ10と、
セットして乾燥し、すなわち、粘着後の第1紙テープと第2紙テープとの接続部及び第2紙テープと第3紙テープとの接続部を乾燥してセットするステップ11と、
紙管から完成品を取り出し、すなわち、セット後の完成品を紙管から脱出させるステップ12と、
完成品の長さを裁断し、すなわち、裁断装置を用いてセット後の完成品の長さを裁断するステップ13と、を含む。
【0007】
本発明の1つの好ましい技術案として、前記ステップ2では、紙管は円筒状であり、ナットを締め付けるときに、ボルトに沿って回す必要があるので、ナットがボルトの中心線に対して回されるときに、ボルトやナットのネジの損壊を回避するために互いの接触面積や接触力などが一致しなければならず、このため、製造されたナットの内壁が円筒状でなければならない。
【0008】
本発明の1つの好ましい技術案として、第1紙テープを時計回り又は反時計回りで紙管に等間隔で斜めに巻き付ける前記ステップ4では、第1紙テープを巻き付ける周数が必要なネジ数以上である。
【0009】
本発明の1つの好ましい技術案として、前記ステップ5では、適切な幅の第2紙テープの幅が第1紙テープの幅よりも大きく、このように、第2紙テープを1周巻き付けると、紙管に複数周巻き付けられた第1紙テープを覆うことができる。
【0010】
本発明の1つの好ましい技術案として、第2紙テープを時計回り又は反時計回りで第1紙テープが巻き付けられた紙管に被覆する前記ステップ6では、第2紙テープを少なくとも2層ずらして巻き付ける。
【0011】
本発明の1つの好ましい技術案として、前記ステップ8では、適切な幅の第3紙テープの幅が第2紙テープの幅よりも大きく、このように、第3紙テープを1周巻き付けると、紙管に複数周巻き付けられた第2紙テープを覆うことができる。
【0012】
本発明の1つの好ましい技術案として、第3紙テープを時計回り又は反時計回りで第2紙テープが巻き付けられた紙管に被覆する前記ステップ9では、第3紙テープを少なくとも2層ずらして巻き付ける。
【発明の効果】
【0013】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下の通りである。
1、ナットは全体として紙を原材料とし、これによって、使用済みの廃紙を再利用し、パルプ化して製紙するための繊維原料を大量節約し、このような繊維原料は生活や工業用としてパルプや紙の産量増加に有利であり、これにより、樹木の伐採を減少させ、閉山育林や水土の維持に役立ち、生態環境の保護に役立つだけでなく、廃紙による環境汚染も低減することができる。
2、作業者は使用のニーズに応じて雌ネジナットや雄ネジナットを製造することができ、雌ネジナットを製造する場合、円筒状紙管外に第1紙テープ、第2紙テープ及び第3紙テープを順次巻き付け、雄ネジナットを製造する場合、円筒状紙管外に第3紙テープ、第2紙テープ及び第1紙テープを順次巻き付け、巻き付ける順番を変更するだけでよく、ナット製造機構を用いてネジを加工するステップの代わりとして、これにより、ナットの製造コストを低下させる。
3、ナットを締め付けるときに、ボルトに沿って回す必要があるので、ナットがボルトの中心線に対して回されるときに、ボルトやナットのネジの損壊を回避し、ペーパーナットの耐用年数を延ばすために互いの接触面積や接触力などが一致しなければならないことから、このナットは円筒状として構成される。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施例を参照して、本発明の実施例の技術案を明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が本発明の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る他の全ての実施例は本発明の特許範囲内である。
【0015】
本発明は、
製造対象のナットの直径を決定し、すなわち、ナットを製造するに先立って、例えば、5.82mmのナット、8mmのナットを製造するなど、製造対象のナットの直径を決定するステップ1と、
等径紙管を準備して、ナットの内径を決定する金型とするステップ2と、
適切な幅の第1紙テープを選択し、すなわち、紙管に複数周巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第1紙テープを選択するステップ3と、
第1紙テープを紙管に巻き付け、すなわち、第1紙テープを時計回り又は反時計回りで紙管に等間隔で斜めに巻き付けるステップ4と、
適切な幅の第2紙テープを選択し、すなわち、紙管に2層で巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第2紙テープを選択するステップ5と、
第2紙テープを紙管に巻き付け、すなわち、第2紙テープを時計回り又は反時計回りで第1紙テープが巻き付けられた紙管に被覆するステップ6と、
第2紙テープを第1紙テープ上に貼り付け、すなわち、接着剤で第2紙テープを第1紙テープ外に粘着固定するステップ7と、
適切な幅の第3紙テープを選択し、すなわち、紙管に2層で巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第3紙テープを選択するステップ8と、
第3紙テープを紙管に巻き付け、すなわち、第3紙テープを時計回り又は反時計回りで第2紙テープに被覆して紙管に巻き付けるステップ9と、
第3紙テープを第2紙テープに貼り付け、すなわち、接着剤で第3紙テープを第2紙テープ外に粘着固定するステップ10と、
セットして乾燥し、すなわち、粘着後の第1紙テープと第2紙テープとの接続部及び第2紙テープと第3紙テープとの接続部を乾燥してセットするステップ11と、
紙管から完成品を取り出し、すなわち、セット後の完成品を紙管から脱出させるステップ12と、
完成品の長さを裁断し、すなわち、裁断装置を用いてセット後の完成品の長さを裁断するステップ13と、を含む、ペーパーナットの製造プロセスを提供する。
【0016】
ステップ2では、紙管は円筒状であり、ナットを締め付けるときに、ボルトに沿って回す必要があるので、ナットがボルトの中心線に対して回されるときに、ボルトやナットのネジの損壊を回避するために互いの接触面積や接触力などが一致しなければならず、このため、製造されたナットの内壁が円筒状でなければならない。
【0017】
第1紙テープを時計回り又は反時計回りで紙管に等間隔で斜めに巻き付けるステップ4では、第1紙テープを巻き付ける周数が必要なネジ数以上である。
【0018】
ステップ5では、適切な幅の第2紙テープの幅が第1紙テープの幅よりも大きく、このように、第2紙テープを1周巻き付けると、紙管に複数周巻き付けられた第1紙テープを覆うことができる。
【0019】
第2紙テープを時計回り又は反時計回りで第1紙テープが巻き付けられた紙管に被覆するステップ6では、第2紙テープを少なくとも2層ずらして巻き付ける。
【0020】
ステップ8では、適切な幅の第3紙テープの幅が第2紙テープの幅よりも大きく、このように、第3紙テープを1周巻き付けると、紙管に複数周巻き付けられた第2紙テープを覆うことができる。
【0021】
第3紙テープを時計回り又は反時計回りで第2紙テープが巻き付けられた紙管に被覆するステップ9では、第3紙テープを少なくとも2層ずらして巻き付ける。
【0022】
本発明を使用する際には、雌ネジ型ナットを製造する場合、作業者は、ナットを製造するに先立って、例えば、5.82mmのナット、8mmのナットを製造するなど、製造対象のナットの直径を決定し、製造対象のナットと同径の円筒状紙管を準備してナットの内径を決定する金型とする。ナットを締め付けるときに、ボルトに沿って回す必要があるので、ナットがボルトの中心線に対して回されるときに、ボルトやナットのネジの損壊を回避するために互いの接触面積や接触力などが一致しなければならず、このため、製造されたナットの内壁が円筒状でなければならない。作業者は紙管に複数周巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第1紙テープを選択し、第1紙テープを時計回り又は反時計回りで紙管に等間隔で斜めに巻き付け、第1紙テープを巻き付ける周数を必要なネジ数以上にし、このように、製造するナットにネジを設けるようなニーズを満たす。紙管に2層巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第2紙テープを選択し、第2紙テープの幅を第1紙テープの幅よりも大きくし、このように、第2紙テープを1周巻き付けると紙管に複数周巻き付けられた第1紙テープを覆うことができる。第2紙テープを時計回り又は反時計回りで第1紙テープに被覆して紙管に巻き付け、また、第2紙テープを少なくとも2層ずらして巻き付け、第2紙テープの内側にわたって接着剤を塗布し、接着剤で第2紙テープを第1紙テープ外に粘着固定する。作業者は紙管に2層巻き付けられるほどの長さと適切な幅を有する第3紙テープを選択し、このように、第3紙テープを1周巻き付けると紙管に複数周巻き付けられた第2紙テープを覆うことができ、第3紙テープを時計回り又は反時計回りで第2紙テープが巻き付けられた紙管に被覆し、第3紙テープを少なくとも2層ずらして巻き付け、第3紙テープの内側に亘って接着剤を塗布し、接着剤で第3紙テープを第2紙テープ外に粘着固定する。作業者は、セット乾燥装置を用いて粘着後の第1紙テープと第2紙テープとの接続部、第2紙テープと第3紙テープとの接続部を乾燥してセットする。作業者はセット後の完成品を円筒状紙管から脱出させ、裁断装置を用いてセット後の完成品の長さを裁断し、このようにすると、ペーパーナットの製造が完了する。雄ネジ型ナットを製造する場合、作業者は、ナットを製造するに先立って、製造対象のナットの直径を決定し、作業者は、等径の円筒状紙管を選択し、まず、紙管外に第3紙テープを巻き付け、次に、第2紙テープを巻き付け、最後に、第1紙テープを巻き付け、接着剤で第1紙テープを第2紙テープ上に粘着し、第2紙テープを第3紙テープ上に粘着し、セット乾燥装置を用いて粘着後の第1紙テープと第2紙テープとの接続部、第2紙テープと第3紙テープとの接続部を乾燥してセットし、セット後の完成品を円筒状紙管から脱出させ、裁断装置を用いてセット後の完成品の長さを裁断し、こうすると、ペーパーナットの製造が完了する。
【0023】
本発明は前述の実施例を参照して詳細に説明されたが、当業者であれば、前述の各実施例に記載の技術案について修正したり、その技術的特徴について同等置換を行ったりすることができ、本発明の主旨や原則を逸脱することなく行われる修正、同等置換や改良などは全て本発明の特許範囲に含まれるものとする。