(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001887
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20231227BHJP
【FI】
G06Q30/0601 302
G06Q30/0601 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023102526
(22)【出願日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】P 2022100422
(32)【優先日】2022-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】518294317
【氏名又は名称】株式会社ソーシャルインテリア
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】町野 健
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB54
5L049BB66
(57)【要約】
【課題】発注者と受注者との間の商品の取引を効率的に行えるようにすること。
【解決手段】オプション登録部621を含む商品登録部62は、商品等の受注者による受注者端末3に対する操作に基づいて、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する情報を含む前記商品等に関する情報を商品DB71に登録する。商品取引制御部61は、発注者による発注者端末2に対する操作と、受注者による受注者端末3に対する操作とに基づいて、発注者と受注者との間の商品等の取引に関する処理であって、商品データベース71に格納された情報を用いる処理を制御する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品等の受注者による受注者端末に対する操作に基づいて、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する情報を含む前記商品等に関する情報を所定データベースに登録する登録手段と、
前記商品等の発注者による発注者端末に対する操作と、前記受注者による前記受注者端末に対する操作とに基づいて、前記発注者と前記受注者との間の前記商品等の取引に関する処理であって、前記所定データベースに格納された前記情報を用いる処理を制御する商品等取引制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
1以上の前記商品等の夫々について、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する情報を含む前記商品等に関する情報の一覧を前記所定データベースから抽出して、前記発注者端末又は前記受注者端末に提示する一覧提示手段、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
1以上の前記商品等のうち、前記発注者端末又は前記受注者端末に入力された検索条件に合致するものについての、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する情報を含む前記商品等に関する情報を前記所定データベースから抽出して、検索結果として前記発注者端末又は前記受注者端末に提示する検索手段、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記商品等は家具であり、
前記1以上のオプションは、当該家具の素材、所定部品の有無、色のうち少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記登録手段は、
所定の商品等に関する前記情報の登録作業中に当該所定の商品等が有する条件のうち所定条件が選択されると、当該所定条件を有する1以上の他の商品等を抽出し、1以上のオプションの組合せに関する前記情報の登録作業に関する処理について、当該所定の商品等及び前記1以上の他の商品等を連携させて実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定条件は、前記1以上のオプションのうち所定オプションに関する条件である、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記登録手段は、さらに、
所定の商品等に関する前記情報の登録作業中に、前記情報を前記発注者に提示す際のプレビュー画面を前記受注者端末に表示させる制御を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記登録手段は、
前記受注者による前記受注者端末に対する操作に基づいて、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する前記情報に加えてさらに、前記商品等の付属品に関する情報を含む前記商品等に関する前記情報を所定データベースに登録する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
商品等の受注者による受注者端末に対する操作に基づいて、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する情報を含む前記商品等に関する情報を所定データベースに登録する登録ステップと、
前記商品等の発注者による発注者端末に対する操作と、前記受注者による前記受注者端末に対する操作とに基づいて、前記発注者と前記受注者との間の前記商品等の取引に関する処理であって、前記所定データベースに格納された前記情報を用いる処理を制御する商品等取引制御ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
商品等の受注者による受注者端末に対する操作に基づいて、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する情報を含む前記商品等に関する情報を所定データベースに登録する登録ステップと、
前記商品等の発注者による発注者端末に対する操作と、前記受注者による前記受注者端末に対する操作とに基づいて、前記発注者と前記受注者との間の前記商品等の取引に関する処理であって、前記所定データベースに格納された前記情報を用いる処理を制御する商品等取引制御ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、商品の発注をする発注者と、当該発注に対して受注する受注者との間の取引を行うためのプラットフォームは提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年、発注者と受注者との間の商品の取引を効率的に行いたいという要望が挙げられているが、特許文献1を含む従来の技術のみでは、このような要望に十分に応えることができない状況である。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、発注者と受注者との間の商品の取引を効率的に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
商品等の発注者による発注者端末に対する操作と、前記商品等の受注者による受注者端末に対する操作とに基づいて、前記発注者と前記受注者との間の前記商品等の取引に関する処理を制御する商品等取引制御手段と、
前記発注者と前記受注者との間において流通価格にて前記商品等の取引が発生した際、当該流通価格に基づく第1価格で前記発注者から課金すると共に、当該流通価格に基づく第2価格で前記受注者から課金をする処理を制御する課金手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、上述の本発明の一態様の情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、発注者と受注者との間の商品の取引を効率的に行えるようにすることを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【
図2】
図1の本サービスが適用される情報処理システム、即ち、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図2の情報処理システムを構成する
図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図5】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【
図6】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の
図5とは異なる具体例を示す図である。
【
図7】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の
図5及び
図6とは異なる具体例を示す図である。
【
図8】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、1以上の商品の一覧表示の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【
図9】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品の検索の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【
図10】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品の検索の際に用いられるユーザインターフェースの画面の
図9とは異なる具体例を示す図である。
【
図11】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例のうち、データ連携登録の機能を実現するユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【
図12】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例のうち、データ連携登録の機能を実現するユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【
図13】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例のうち、登録者が所定家具の家具情報を登録する作業中(登録前)に、当該所定家具のプレビューを実現させるユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【
図14】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例のうち、登録者が所定家具の家具情報を登録する作業中(登録前)に、当該所定家具のプレビューを実現させるユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【
図15】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例のうち、家具の付属品に関するユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【
図16】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例のうち、家具の付属品に関するユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【
図17】
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例のうち、家具の付属品に関するユーザインターフェースの画面の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0011】
まず、
図1を参照して、本発明の一実施形態に係るサーバ1が適用される情報処理システムにより実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0012】
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0013】
本サービスでは、オプション付きの家具等の商品の提供を希望する甲が、当該商品のメーカ等の乙に対して発注すると、乙はそれを受注して当該商品を乙に提供することを前提としている。即ち、甲は乙に発注する業務を行い、乙は当該発注に対して受注する業務を行う。
ここで、商品の発注業務を行う甲を、以下、「発注者」と呼ぶ。一方、当該商品の受注業務を行うメーカ等の乙を、以下、「受注者」と呼ぶ。
図1に示すように、発注者と受注者との夫々に対して、発注業務又は受注業務の効率化を図るべく、当該発注業務及び当該受注業務を支援するためのユーザインターフェースの環境をクラウドで夫々の端末(後述の
図2の発注者端末2-1乃至2-n及び受注者端末3-1乃至3-m)に対して提供するサービスが、本サービスである。
【0014】
ここで、本サービスで特徴的な点とは、受発注業務の対象となり得る多数の商品の情報が、クラウド上の商品DB71に一極集中して格納されており、受発注業務では商品DB71が効率的に用いられる点である。
特に、家具等の商品は、複数種類のオプションの組合せのバリエーションが多数ある。具体的には例えば、家具は、当該家具の素材、所定部品の有無、色等の多数のオプションの組合せのバリエーションが存在する。これら多数のオプションのバリエーション毎に商品の情報が商品DB71に管理されているため、受発注業務が効率的に実行可能になる。
なお、以下、説明の便宜上、商品は、1以上のオプションの組合せからなる家具(例えば椅子等)であるものとする。
【0015】
具体的には例えば、受注者は、自身の端末(後述の受注者端末3)を操作して、所定の家具の1以上のオプションの組合せに関する情報DOP(以下、「オプション情報DOP」と呼ぶ)を含む、当該家具に関する情報DK(以下、「家具情報DK」を商品DB71に登録する。
登録の具体例については、
図5乃至
図7を参照して後述する。
【0016】
発注者及び受注者の夫々は、自身の端末(後述の発注者端末2や受注者端末3)を操作して、発注者と受注者との間の家具の取引に関する処理であって、商品DB71に格納された情報(オプション情報DOPを含む家具情報DK)を用いる処理を実行する。
【0017】
例えば、発注者及び受注者の夫々は、自身の端末(後述の発注者端末2や受注者端末3)を操作して、複数の家具の夫々についてのオプション情報DOPを含む家具情報DK(同一家具でもオプションの組合せが異なったり、受注者が異なると、別の家具情報DKとなる)の一覧を商品DB71から抽出して、自身の端末(後述の発注者端末2や受注者端末3)に提示させることができる。
商品(家具)の一覧表示の具体例については、
図8を参照して後述する。
【0018】
例えば、発注者及び受注者の夫々は、複数の家具のうち、自身の端末(後述の発注者端末2や受注者端末3)に入力した検索条件に合致するものについてのオプション情報DOPを含む家具情報DKを商品DB71から抽出して、検索結果として自身の端末(後述の発注者端末2や受注者端末3)に提示させることができる。
商品(家具)の検索の具体例については、
図9及び
図10を参照して後述する。
【0019】
次に、
図2を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成について説明する。
図2は、
図1の本サービスが適用される情報処理システム、即ち、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0020】
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、n(nは1以上の整数値)の発注者端末2-1乃至2-nと、m(mはnとは独立した1以上の整数値)の受注者端末3-1乃至3-mとを含むように構成されている。
サーバ1、発注者端末2-1乃至2-n、及び受注者端末3-1乃至3-mは、インターネット等の所定のネットワークを介して相互に接続されている。
【0021】
サーバ1は、サービス提供者により管理される情報処理装置である。サーバ1は、発注者端末2-1乃至2-n及び受注者端末3-1乃至3-mと適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0022】
発注者端末2-1乃至2-nの夫々は、n人の発注者の夫々が操作する情報処理装置である。発注者端末2-1乃至2-nの夫々は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等で構成される。
ここで、発注者端末2-1乃至2-nを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「発注者端末2」と呼ぶ。
発注者端末2は、例えば発注者による各種情報の入力操作を受け付けてサーバ1に送信したり、サーバ1から送信されてきた各種情報を受信して表示したりする。
【0023】
受注者端末3-1乃至3-mの夫々は、m人の受注者の夫々が操作する情報処理装置である。受注者端末3-1乃至3-mの夫々は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等で構成される。
ここで、受注者端末3-1乃至3-mを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「受注者端末3」と呼ぶ。
受注者端末3は、例えば受注者による各種情報の入力操作を受け付けてサーバ1に送信したり、サーバ1から送信されてきた各種情報を受信して表示したりする。
【0024】
図3は、
図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0026】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0027】
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0028】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(例えば
図2の受注者2及び発注者端末3)との間で通信を行う。
【0029】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0030】
なお、図示はしないが、
図2の発注者端末2及び受注者端末3も、
図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、発注者端末2及び受注者端末3のハードウェア構成についての説明は省略する。
【0031】
このような
図3のサーバ1の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、各種処理の実行が可能になる。その結果、上述の本サービスを提供することができる。
以下、
図2の情報処理システムのうち
図3のサーバ1の機能的構成について説明する。
図4は、
図2の情報処理システムを構成する
図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0032】
図4に示すように、CPU11においては、受発注クラウドサービス制御部51が機能する。
また、記憶部18には、商品DB71が配置されている。
【0033】
受発注クラウドサービス制御部51は、本サービスとして、発注者の発注業務と受注者の受注業務の効率化を図るべく、当該受注業務及び当該発注業務を支援するためのユーザインターフェースの環境をクラウドで発注者端末2及び受注者端末3に対して提供するサービス(以下、「受発注クラウドサービス」と呼ぶ)に関する各種制御処理を実行する。
【0034】
受発注クラウドサービス制御部51には、商品取引制御部61と、商品登録部62と、商品一覧提示部63と、商品探索部64とが設けられている。
【0035】
商品取引制御部61は、商品(本例では家具)の発注者による発注者端末2に対する操作と、当該商品の受注者による受注者端末3に対する操作とに基づいて、発注者と受注者との間の商品の取引に関する処理を制御する。
ここで、商品の取引に関する処理としては、発注者の発注業務に関する各種処理や、受注者の受注業務に関する各種処理が存在する。
【0036】
商品登録部62は、受注者による受注者端末3に対する操作に基づいて、商品の1以上のオプションの組合せに関するオプション情報(
図1の例ではオプション情報DOP)を含む、当該商品に関する商品情報(
図1の例では家具情報DK)を商品DB71に登録する。
ここで、商品登録部62は、オプション情報を登録するオプション登録部621を有している。
なお、登録の具体例については、
図5乃至
図7を参照して後述する。
【0037】
上述の商品取引制御部61は、発注者による発注者端末2に対する操作と、受注者による受注者端末3に対する操作とに基づいて、発注者と受注者との間の商品の取引に関する処理として、商品DB71に格納された商品情報を用いる処理を制御することができる。
【0038】
商品一覧提示部63は、1以上の商品の夫々について、商品の1以上のオプションの組合せに関するオプション情報(
図1の例ではオプション情報DOP)を含む、当該商品に関する商品情報(
図1の例では家具情報DK)の一覧を商品DB71から抽出して、発注者端末2又は受注者端末3に提示する。
ここで、商品一覧提示部63は、オプション情報を提示するオプション提示部631を有している。
なお、商品一覧の具体例については、
図8を参照して後述する。
【0039】
商品検索部64は、1以上の商品のうち、発注者端末2又は受注者端末3に入力された検索条件に合致するものについての、商品の1以上のオプションの組合せに関するオプション情報(
図1の例ではオプション情報DOP)を含む、当該商品に関する商品情報(
図1の例では家具情報DK)を商品DB71から抽出して、検索結果として発注者端末2又は受注者端末3に提示する。
ここで、商品検索部64は、検索された特定の商品について、オプション情報に基づいてオプションの検索をするオプション検索部641を有している。
なお、商品の検索の具体例については、
図9及び
図10を参照して後述する。
【0040】
以下、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの具体例について、
図5乃至
図7を参照して説明する。
図5乃至
図7の夫々は、
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例の夫々を示している。
【0041】
受注者が、所定の商品(
図5の例ではテーブル)についての商品情報を登録したい場合、サーバ1の商品登録部62の制御により、例えば
図5に示す画面が受注者端末3に表示される。
受注者は、受注者端末3を操作して、
図5に示す画面の各入力領域に、所定の商品(
図5の例ではテーブル)に関する各種情報を入力していく。
具体的には例えば、所定の商品(
図5の例ではテーブル)はアイテムとして、アイテムID、ブランド、アイテム名、希望小売価格、デフォルト掛率、在庫情報、カテゴリ、及びアイテム画像の各項目の夫々に対して、アイテムに関する各種情報が入力される。
また例えば、商品説明、サイズ、素材、納期目安の各項目の夫々に対して、アイテムに関する各種情報が入力される。
【0042】
受注者は、さらに、例えば
図6の画面を利用して、所定の商品(
図5及び
図6の例ではテーブル)の1以上のオプションの組合せを入力することができる。即ち、サーバ1の商品登録部62のオプション登録部621の制御により、例えば
図6に示す画面が受注者端末3に表示される。
図6の画面において、所定の1行は、所定種類(項目)のオプションに関する情報を示している。
受注者は、受注者端末3を操作して、操作対象の行の項目から、入力したいオプションの種類を設定する。例えば、1行目については天板が設定されており、2行目については脚部が設定されている。
受注者は、受注者端末3を操作して、操作対象の行で(当該行の項目)設定された種類のオプションについて、オプション画像(オプション数分の夫々の画像)、グループ数、オプション数の夫々を入力することができる。なお、グループについては、
図10を参照して後述する。
【0043】
このようにして、所定商品(
図5及び
図6の例ではテーブル)について各種項目の情報が
図5の画面に入力され、当該所定商品の1以上のオプションの組合せに関する情報が
図6の画面に入力されると、例えば
図7の画面が受注者端末3に表示される。
図7の画面において、所定商品(
図5乃至
図7の例ではテーブル)の入力内容が表示される。受注者は、
図7の画面に表示された入力内容が問題なければ、当該
図7の画面の下方にあるボタンを押下することで、所定商品(
図5乃至
図7の例ではテーブル)の商品情報を登録することができる。
即ち、当該ボタンが押下されると、所定商品(
図5乃至
図7の例ではテーブル)の1以上のオプションの組合せに関するオプション情報(
図1の例ではオプション情報DOP)を含む、当該所定商品に関する商品情報(
図1の例では家具情報DK)が、商品DB71に格納(登録)されることになる。
【0044】
以下、1以上の商品の一覧表示の際に用いられるユーザインターフェースの具体例について、
図8を参照して説明する。
図8は、
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、1以上の商品の一覧表示の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例を示している。
【0045】
発注者又は受注者が、1以上の商品(
図8の例ではテーブル)についての商品情報の一覧表示を見たい場合、サーバ1の商品一覧提示部63の制御により、例えば
図8に示す画面が発注者端末2又は受注者端末3に表示される。
1以上の商品のうち、所定の1つの商品の商品詳細が
図8の画面の上方に表示され、それ以外の商品の概要情報のリストが
図8の画面の下方に表示される。
商品詳細については、
図7の画面と同様の情報、即ち、アイテム情報として、ID、ブランド、アイテム名、カテゴリ、希望小売価格、デフォルト掛率が表示され、オプション情報として、設定された1以上のオプションの組合せが表示される。
商品の概要情報のリストについては、各ID毎に、メーカ品番、商品名、アイテムプション(1以上のオプションの組合せ)、希望小売価格、検索用カラー、在庫数、公開情報が表示される。
【0046】
以下、商品の検索の際に用いられるユーザインターフェースの具体例について、
図9及び
図10を参照して説明する。
図9及び
図10は、
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品の検索の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例の夫々を示している。
【0047】
発注者又は受注者が、1以上の商品のうち所望の商品を検索したい場合には、検索条件を発注者端末2又は受注者端末3に入力する。
ここで、検索条件の入力手法は、特に限定されず、1以上のキーワードを検索窓に入力する手法でもよいが、ここではシステム側でカテゴリ毎に予めツリー構造(階層構造)が構築されており、ひとつひとつ下位の階層のカテゴリを選択することで、検索条件を入力する、といった手法が採用されている。
例えば、
図9の画面の例では、同図の上方に示されるように、業務管理クラウド>カテゴリから探す>テーブル>ダイニングテーブル>XXXX(メーカ名)>tableレッドブラウンといった検索条件が入力されている。即ち、
図9の画面例の検索条件とは、各種家具のうちテーブルであって、各種テーブルのうちダイニングテーブルであって、各メーカのダイニングテーブルのうちXXXXというメーカ製品であって、XXXXというメーカ製品(ダイニングテーブル)のうち、tableレッドブラウンという商品名の商品である、という検索条件が入力されている。
このような検索条件が入力されると、その検索結果として、検索条件に合致する商品(XXXXというメーカ製品(ダイニングテーブル)のうち、tableレッドブラウンという商品名の商品)に関する商品情報が
図9の画面に表示される。即ち、サーバ1の商品検索部64の制御により、例えば
図9に示す画面が発注者端末2又は受注者端末3に表示される。
図9の画面に示すように、商品情報には、1以上のオプションの組合せ(
図9の例では天板がレッド、及び脚部がブラウンという組合せ)が表示されており、その1以上のオプションの組合せの商品(
図9の例では、天板がレッドで脚部がブラウンのダイニングテーブル)の写真も表示される。
【0048】
発注者又は受注者が、発注者端末2又は受注者端末3を操作することで、1以上のオプションのうち所望のオプションについて変更をする(変更後の商品情報を表示させる)ことができる。
例えば天板について変更が希望された場合、複数種類の天板のうち所望の種類を選択するための
図10の画面がポップアップ表示される。即ち、サーバ1の商品検索部64のオプション検索部641の制御により、例えば
図10に示す画面が発注者端末2又は受注者端末3にポップアップ表示される。
図10に示す画面には、オプションの各種バリエーション毎にサンプルの写真が表示されるので、発注者又は受注者は容易に所望のバリエーションを選択することができる。
ここで、バリエーションは、グループに分けることもできる。例えば、値段や材質毎に、RankA、AankB、・・・といったグループに分けることもできる。この場合、サンプルの写真が表示された画面は、グループ単位で切替えて表示が可能になる。
発注者又は受注者は、発注者端末2又は受注者端末3を操作して、
図10の画面のうち、所望のバリエーションのオプション(天板)の写真を選択(例えばクリック)することで、図示はしないが、選択されたバリエーションのオプションに変更された商品情報が表示されることになる。
【0049】
さらに以下、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの具体例であって、
図5乃至
図7とは異なる例として、
図11乃至
図17を参照して説明する。
図11乃至
図17の夫々は、
図4の機能的構成のサーバが適用される
図1の本サービスで提供される画面であって、商品情報の登録の際に用いられるユーザインターフェースの画面の具体例の夫々を示している。
【0050】
図11及び
図12は、データ連携登録の機能を実現するユーザインターフェースの画面の具体例を示している。
そこで、先ずデータ連携登録の機能について説明する。
【0051】
上述した本サービスで用いられる商品DB71(
図1)に対して、各種メーカの商品(家具)についてオプション情報DOPを含む家具情報DKが受注者により登録される。
ここで、家具について同一アイテム(親)で複数のパターン(子)が存在する場合、複数のパターン(子)毎にメーカで品番を保有している。国内トップメーカの商品だと、同一アイテム(親)でパターン(子)の数が数千種乃至数万と膨大になり、数千種乃至数万のパターン(子)毎に品番(メーカー品番)を保有している。
したがって、数千種乃至数万のパターン(子)毎に家具情報DKの登録が必要になる。
従来の登録手法では、数千種乃至数万種のパターン(子)毎にメーカから情報を1つずつ取得して、例えばオプション情報DOPを1つずつ付加しながら、1つずつ手で登録していく必要があった。
これに対して、本サービスでは、数千種乃至数万のパターン(子)毎のメーカのデータ(以下、「メーカデータ」と呼ぶ)は予めメーカから取得して商品DB71に投下しておく。ここで投下とは、所定パターン(子)の
図5の画面の各入力領域に、当該所定パターンのメーカデータの各種情報が入力されることを意味する。
受注者が所定アイテム(親)の所定パターン(とある品番)の家具情報DBを登録する際に、当該所定アイテム(親)について、所定条件(例えばカラーの色が黒)を満たす1以上のパターン(子)の投下されたメーカデータ(所定条件を満たす1以上のメーカ品番についての投下されたメーカデータ)を連携してピックアップして、ピックアップした1以上の投下されたメーカデータ毎に、夫々オプション情報DOP等を入力し、夫々家具情報DKとして登録していくことができる。これにより、数千種乃至数万のパターン(子)毎のオプション情報DOPを含めた家具情報DKについて、効果的にミスなく登録ができるようになる。
このような登録ができる機能が、データ連携登録の機能である。
【0052】
具体的には例えば、受注者は、データ連携登録の機能を利用してオプション情報DOPを含めた家具情報DKの登録をしたい場合、所定アイテム(親)の所定パターン(とある品番)の家具を示す
図11の例のような画面を受注者端末3に表示させ、同図上方の「データ連携」というボタンを押下操作する。
図11の例では、所定アイテム(親)は、ストレージ付テーブルとされている。
すると、サーバ1の商品登録部62は、
図12の画面を受注者端末3に表示させる。
図12の画面の上方が、受注者が所定パターンと連携させるパターンを検索するための条件を入力する領域である。
図12の例では、検索用カラー「すべて」(カラーとして登録されているもの)という検索条件が入力されている。
商品登録部21は、ストレージ付テーブルという所定アイテム(親)について、検索条件を満たすN件(Nは1以上の整数値であり、
図12の例ではN=24)のパターン(子)のメーカデータをピックアップ(検索)し、
図12の下方の領域に検索結果としてリスト表示する。
受注者は、N件のメーカデータ毎に、夫々
図6の画面に対してオプション情報DOP等を入力し、夫々家具情報DKとして登録していくことができる。
【0053】
このように、データ連携登録の機能を採用することで、所定アイテム(親)の数千種乃至数万種の各パターン(子)のデータを、オプション情報DOPを含む家具情報DKとして商品DB71に格納してできる。従って、各国内トップメーカ以外の企業が受注者や発注者であっても、当該各国内トップメーカと同一レベルの情報を保有して管理できるようになる。
また、データ連携登録の機能を採用することで、従来の登録手順と比較し、登録工数が約70パーセント程削減されると共に登録ミスを防止し、かつ、業務効率化も同時に実現することが可能になる。
【0054】
さらに、
図12の上方の検索領域からわかるように、所定アイテム(親)について家具情報DKを登録するに際し、所定アイテム(親)の数千種乃至数万種の各パターン(子)のデータの中から、オプション(サイズ、収納取付部、天板カラー)の観点で絞り込み(ピックアップ)する機能が搭載されていることがわかる。
このような機能を、以下、「検索軸」の機能と呼ぶ。
上述したように、所定アイテム(親)の数千種乃至数万種の各パターン(子)の登録の際には、各パターン毎に、メーカデータの入力(アイテム登録)をして、オプション登録した後に、オプション情報DOPを含む家具情報DKの登録といった一連の流れの作業が夫々必要であった。この一連の流れの作業の中で、数千種乃至数万種の各パターン(子)のデータの検索が非常に困難であり、目検でも判別が困難な状態であった。
これに対して、「検索軸」の機能を導入することで、オプション単位での絞り込みができるようになり、対象のパターン(子)について、ミスなく、瞬時に検索や編集をすることが実現可能になった。
【0055】
図13及び
図14は、登録者が所定家具の家具情報を登録する作業中(登録前)に、当該所定家具のプレビューを実現させるユーザインターフェースの画面の具体例を示している。
具体的には例えば、受注者は、受注者端末3を操作して、所定商品の家具情報DKを登録する作業中(登録前)に、
図13に示す画面の「商品ページをプレビュー」というボタンを押下する。
すると、サーバ1の商品登録部62は、
図14のプレビュー画面を受注者端末3に表示させる。
ここで、家具情報DKの登録がなされると(登録後)ユーザ画面(発注者側の画面)に反映されるように公開がなされる。従来においては、登録者(本例では受注者)は、この登録後のユーザ画面をみるまでは、正しく反映されているか否かの確認をすることができなかった。
これに対して、受注者は、所定商品の家具情報DKを登録する作業中(登録前)であっても、
図14に示すようなプレビュー画面を通じて、反映されているか否かを即時に確認できる。
【0056】
図15乃至
図17は、家具の付属品に関するユーザインターフェースの画面の具体例を示している。
家具ならではの特性として、上述のオプションの他に、コンセントカバー等の付属品をつける場合がある。従来の家具の紙カタログでは把握しにくい付属品についても、登録者(本例では受注者)は、付属品を容易に選択して登録できるようになる。
具体的には例えば、
図15の画面は家具の商品管理一覧の画面例であって、
図16の画面は商品管理詳細の画面例である。
受注者は、受注者端末3を操作して、所定商品の家具情報DKを登録する作業中又は登録後に、
図16に示す画面の右情報の「付属品を追加」というボタンを押下する。
すると、サーバ1の商品登録部62は、所定の家具(
図16の例ではID3081及び31076の家具)について、オプション情報DOPに加えて、付属品情報も生成して、当該所定家具の家具情報DKに含めることができる。
家具情報DKに付属品情報が含められている場合、受注者は、受注者端末3を操作して、
図16の画面の左上の「付属品」というボタンを押下する。
すると、サーバ1の商品登録部62は、
図17の付属品情報の画面を受注者端末3に表示させる。
【0057】
このように、本サービスでは、オプション情報DOPに加えて、付属品情報も家具情報DKに含めて、商品DB71に登録することが可能になる。その結果、商品DB71は、家具情報データDBとしてあらゆるパターンを網羅できるようになる。
さらに、ユーザ(本例では発注者)の観点で容易に付属品を選択し、商品検索及び発注できる仕組みが実現可能になる。このような仕組みは、従来付属品のヌケモレで納品トラブルが常体的に発生していた業界不振を解消できるUX/UIになる。
また、複数のアイテムに同一付属品が使用される実態(アイテムN:付属品1の関係)に合わせて、システム上でN:1に紐づけできる仕組みを設けることが容易に可能になる。このような仕組みを採用することで、容易に付属品情報の在庫管理が可能になる。
【0058】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0059】
例えば、発注者により発注されて受注者により受注される対象は、上述の実施形態では家具等の商品とされたが、特にこれに限定されず、無償の物品や電子情報材、有償と無償を問わない役務等を採用することができる。本明細書では、商品のみならず、このような無償の物品や電子情報材、有償と無償を問わない役務等をまとめて、「商品等」と呼ぶ。即ち、本発明は、商品等に広く適用できるものである。
また、商品の商品情報のように、商品等に関する情報を、本明細書では「商品等情報」と呼ぶ。
【0060】
また例えば、商品等情報の存在場所は、上述の実施形態ではサーバ1内の商品DB71とされたが、特にこれに限定されず、インターネット(クラウド)上の任意の記憶デバイス(URLで特定可能な場所)等、そこを特定可能な情報(存在場所情報)として表現できる場所であれば足りる。
【0061】
また例えば、データ連携登録の機能の対象は、上述の実施形態では、所定アイテム(親)の数千種乃至数万種の各パターン(子)のデータとされたが、特にこれに限定されない。即ち、所定の商品等に関する情報の登録作業中に当該所定の商品等が有する条件のうち所定条件が選択された場合、当該所定の商品等、及び、当該所定条件を有する1以上の他の商品等が、データ連携登録の機能の対象になる。
換言すると、データ連携登録の機能は、上述の実施形態に特に限定されず、サーバ1の商品登録部62が次のような処理を実行可能な機能であれば足りる。
即ち、商品登録部62が、所定の商品等に関する前記情報の登録作業中に当該所定の商品等が有する条件のうち所定条件が選択されると、当該所定条件を有する1以上の他の商品等を抽出し、1以上のオプションの組合せに関する前記情報の登録作業に関する処理について、当該所定の商品等及び前記1以上の他の商品等を連携させて実行する、といった処理を商品登録部62に実行させる機能であれば足りる。
【0062】
また、
図2に示すシステム構成、及び
図3に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0063】
また、
図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が
図2の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に
図4の例に限定されない。
【0064】
また、機能ブロックの存在場所も、
図4に限定されず、任意でよい。
例えばサーバ1側に配置された機能ブロックの少なくとも一部を、発注者端末2側、受注者端末3側、又は図示せぬ他の情報処理装置が備える構成としてもよい。
【0065】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0066】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0067】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0068】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0069】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば
図4のサーバ1)は、
商品等の受注者による受注者端末(例えば
図4の受注者端末3)に対する操作に基づいて、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する情報(例えば
図1のオプション情報DOPや)を含む前記商品等に関する情報(例えば
図1の家具情報DK)を所定データベース(例えば
図4の商品DB71)に登録する(例えば
図5乃至
図7の画面参照)登録手段(例えば
図4のオプション登録部621を含む商品登録部62)と、
前記商品等の発注者による発注者端末(例えば
図4の発注者端末2)に対する操作と、前記受注者による前記受注者端末に対する操作とに基づいて、前記発注者と前記受注者との間の前記商品等の取引に関する処理であって、前記所定データベースに格納された前記情報を用いる処理を制御する商品等取引制御手段(例えば
図4の商品取引制御部61)と、
を備える。
【0070】
また、本発明が適用される情報処理装置は、
1以上の前記商品等の夫々について、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する情報を含む前記商品等に関する情報の一覧(例えば
図8の画面参照)を前記所定データベースから抽出して、前記発注者端末又は前記受注者端末に提示する一覧提示手段(例えば
図4のオプション提示部631を含む商品一覧提示部63)、
をさらに備えることができる。
【0071】
また、本発明が適用される情報処理装置は、
1以上の前記商品等のうち、前記発注者端末又は前記受注者端末に入力された検索条件に合致するものについての、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する情報を含む前記商品等に関する情報を前記所定データベースから抽出して、検索結果として前記発注者端末又は前記受注者端末に提示する(例えば
図9の画面や
図10の画面を提示する)検索手段(例えば
図4のオプション検索部641を含む商品検索部64)、
をさらに備えることができる。
【0072】
前記商品等は家具であり、
前記1以上のオプションは、当該家具の素材、所定部品の有無、色のうち少なくとも1つを含む、
ようにすることができる。
【0073】
前記登録手段は、
所定の商品等に関する前記情報の登録作業中に当該所定の商品等が有する条件(例えば
図12の画面の上方に表示される検索条件)のうち所定条件が選択されると、当該所定条件を有する1以上の他の商品等を抽出し、1以上のオプションの組合せに関する前記情報の登録作業に関する処理について、当該所定の商品等及び前記1以上の他の商品等を連携させて実行する(例えば、当該所定の商品等及び前記1以上の他の商品等を、
図12の画面の下方の領域にリスト表示して、連携してオプション情報DOPの入力を受け付ける処理等を実行する)ことができる。
このようにして、データ連携登録の機能が実現可能になる。
【0074】
ここで、前記所定条件は、前記1以上のオプションのうち所定オプションに関する条件(例えば
図12の画面の上方の検索領域に示される、サイズ、収納取付部、天板カラーといった条件)である、ようにすることができる。
これにより、検索軸の機能が実現可能になる。
【0075】
さらにまた、前記登録手段は、
所定の商品等に関する前記情報の登録作業中に、前記情報を前記発注者に提示す際のプレビュー画面を前記受注者端末に表示させる制御を実行する(例えば
図13及び
図14の画面参照)、ようにすることができる。
これにより、登録前における所定の商品等のプレビューが実現可能になる。
【0076】
前記登録手段は、
前記受注者による前記受注者端末に対する操作に基づいて、前記商品等の1以上のオプションの組合せに関する前記情報に加えてさらに、前記商品等の付属品に関する情報を含む前記商品等に関する前記情報を所定データベースに登録する(例えば
図15乃至
図17参照)、ようにすることができる。
このように、1以上のオプションの組合せに関する情報に加えて、付属品に関する情報も商品等に関する情報に含めて、所定のデータベースに登録することが可能になる。その結果、所定のデータベースは、家具情報データDBとしてあらゆるパターンを網羅できるようになる。
【符号の説明】
【0077】
1・・・サーバ、2、2-1乃至2-n・・・発注者端末、3、3-1乃至3-m・・・受注者端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、40・・・リムーバブルメディア、51・・・受発注クラウドサービス制御部、61・・・商品取引制御部、62・・・商品登録部、63・・・商品一覧提示部、64・・・商品検索部、71・・・商品DB、621・・・オプション登録部、631・・・オプション提示部、641・・・オプション検索部