(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018877
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】プログラム、方法、デジタルサイネージ
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04815 20220101AFI20240201BHJP
G06Q 30/0241 20230101ALI20240201BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240201BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240201BHJP
G09F 19/00 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
G06F3/04815
G06Q30/0241
G06Q30/0601 340
G06F3/04817
G09F19/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008485
(22)【出願日】2023-01-24
(62)【分割の表示】P 2022121293の分割
【原出願日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】504440133
【氏名又は名称】株式会社ポケモン
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】塩野谷 卓
(72)【発明者】
【氏名】寺本 康彦
(72)【発明者】
【氏名】谷口 亜実
(72)【発明者】
【氏名】池田 裕磨
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA27
5E555AA29
5E555BA33
5E555BB33
5E555BC17
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB34
5E555CC03
5E555DA03
5E555DB03
5E555DB53
5E555DC05
5E555DC21
5E555DD07
5E555FA00
5L049BB08
5L049BB44
(57)【要約】
【課題】設置環境に対して違和感なく表示高さを調整可能なデジタルサイネージを提供する。
【解決手段】 プロセッサと、メモリとを備え、小売店舗に設置されて商品に関する画像を表示するデジタルサイネージに実行させるためのプログラムである。プロセッサは、周囲に配置される物理棚と統一感を有する棚板画像を含む第1陳列画像を表示するステップと、ユーザからの指示に応じ、物理棚との統一感を維持したまま、表示する棚板画像の段数を下げた第2陳列画像へ表示を切り替えるステップとを実行する。
【選択図】
図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備え、小売店舗に設置されて商品に関する画像を表示するデジタルサイネージに実行させるためのプログラムであって、前記プロセッサに、
周囲に配置される物理棚と統一感を有する棚板画像を含む第1陳列画像を表示するステップと、
ユーザからの指示に応じ、前記物理棚との統一感を維持したまま、表示する棚板画像の段数を下げた第2陳列画像へ表示を切り替えるステップと
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記第1陳列画像を表示するステップにおいて、前記デジタルサイネージの下方に、第2陳列画像に表示を切り替えるためのアイコンを表示する請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
ユーザからの指示に応じ、前記第2陳列画像から前記第1陳列画像へ表示を切り替えるステップを前記プロセッサに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
商品を検索するユーザの操作に応じ、前記棚板画像の形成方向に表示をスライドさせるステップを前記プロセッサに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
商品を検索するユーザの操作に応じて垂直方向に表示をスライドさせ、表示する棚板画像を周囲の物理棚と統一感のある位置で停止させる請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
商品に関する画像がユーザに触れられると、触れられた商品の詳細情報を含む詳細画像を表示するステップを前記プロセッサに実行させ、
前記詳細画像を表示するステップにおいて、前記デジタルサイネージの下方に、前記第1陳列画像又は前記第2陳列画像に表示を切り替えるためのアイコンを表示する請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
前記第2陳列画像から前記詳細画像へ表示が切り替えられた状態において、前記アイコンに指示が入力されると、前記第2陳列画像へ表示を切り替えるステップを前記プロセッサに実行させる請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
プロセッサと、メモリとを備え、小売店舗に設置されて商品に関する画像を表示するデジタルサイネージに実行される方法であって、前記プロセッサが、
周囲に配置される物理棚と統一感を有する棚板画像を含む第1陳列画像を表示するステップと、
ユーザからの指示に応じ、前記物理棚との統一感を維持したまま、表示する棚板画像の段数を下げた第2陳列画像へ表示を切り替えるステップと
を実行する方法。
【請求項9】
周囲に配置される物理棚と統一感を有する棚板画像を含む第1陳列画像を表示するステップと、
ユーザからの指示に応じ、前記物理棚との統一感を維持したまま、表示する棚板画像の段数を下げた第2陳列画像へ表示を切り替えるステップと
を実行するデジタルサイネージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、デジタルサイネージに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルサイネージ等の表示装置を利用して、表示装置が存在する場所において、消費者に対して商品を提供し、消費者が、提供された商品を購入する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デジタルサイネージは、表示面積を広く採るため、比較的高さのある設計になっていることが多い。そのため、デジタルサイネージの上部に商品画像が表示されている場合、身長が高くないユーザが、表示されている商品を選択することが難しいことがある。
【0005】
本開示の目的は、設置環境に対して違和感なく表示高さを調整可能なデジタルサイネージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
プロセッサと、メモリとを備え、小売店舗に設置されて商品に関する画像を表示するデジタルサイネージに実行させるためのプログラムである。プロセッサは、周囲に配置される物理棚と統一感を有する棚板画像を含む第1陳列画像を表示するステップと、ユーザからの指示に応じ、物理棚との統一感を維持したまま、表示する棚板画像の段数を下げた第2陳列画像へ表示を切り替えるステップとを実行する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、設置環境に対して違和感なく表示高さを調整可能なデジタルサイネージを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示すデジタルサイネージ10の構成例を表すブロック図である。
【
図3】第1サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。
【
図4】第2サーバ30の機能的な構成の例を示す図である。
【
図5】第3サーバ40の機能的な構成の例を示す図である。
【
図6】第1サーバ20が記憶するコンテンツ情報テーブル2023のデータ構造を示す図である。
【
図7】商品情報テーブル3021のデータ構造を示す図である。
【
図8】キャラクタ情報テーブル3022のデータ構造を示す図である。
【
図9】設定情報テーブル4021のデータ構造を示す図である。
【
図10】第1ログ情報テーブル4022のデータ構造を示す図である。
【
図11】第2ログ情報テーブル4023のデータ構造を示す図である。
【
図12】本実施形態のシステム1の構成の例を示すブロック図である。
【
図13】本実施形態のシステム1における処理の例を説明するための図である。
【
図14】店舗におけるデジタルサイネージ10の設置例を示す模式図である。
【
図15】設定モードにおけるデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図16】1つの商品カテゴリが選択されている場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図17】ニュース情報の詳細が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図18】商品の詳細が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図19】投稿情報が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図20】投稿情報の詳細が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図21】動画情報が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図22】動画情報が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図23】第2サーバ30による購入処理を説明するための図である。
【
図24】第2サーバ30による購入処理のその他の例を説明するための図である。
【
図25】設定モードにおけるデジタルサイネージ10のその他の表示例を表す模式図である。
【
図26】店舗におけるデジタルサイネージ10の設置例のその他の例を示す模式図である。
【
図27】周囲の物理棚に合わせてぬいぐるみが表示されている場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図28】棚板が下げられた際のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図29】
図28においてユーザによりアイコン14311がタッチされた後のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図30】商品の詳細が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【
図31】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<概略>
本実施形態に係るシステムは、例えば、来店客が買い物することが可能な店舗において構築される。システムは、例えば、所定の商品カテゴリに係る商品をデジタルサイネージに表示する。本実施形態において、商品カテゴリとは、商品を分類するためのカテゴリであり、例えば、以下を含む。
・キャラクタ
・キャラクタの属性(タイプ、種族等)
・商品の種類
【0011】
システムは、デジタルサイネージに表示される商品を販売するECサイトへユーザを誘導する。システムは、ユーザがECサイトで商品を購入した場合、ユーザによる商品の購入を、デジタルサイネージが設置される店舗と結びつける。これにより、デジタルサイネージを介してECサイトへ誘導したユーザの商品の購入が、デジタルサイネージを設置する店舗での購入と関連付けられるため、店舗運営者、又は従業員がデジタルサイネージを活用するモチベーションを向上させることが可能となる。なお、デジタルサイネージが設置される店舗は、例えば、ECサイトで販売される一部の商品を販売する小売店舗であることが好ましい。
【0012】
デジタルサイネージは、デジタルサイネージが設置されている環境と対応させた態様で、商品の画像を表示する。デジタルサイネージは、ユーザの身長が低い場合には、周囲との統一感を維持しつつ、商品の画像を低い領域で表示する。
【0013】
<1 システム全体の構成図>
図1は、システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
図1に示すシステム1は、例えば、デジタルサイネージ10、第1サーバ20、第2サーバ30、第3サーバ40、及び端末装置50を含む。第1サーバ20、第2サーバ30、及び第3サーバ40は、例えば、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0014】
図1において、システム1がデジタルサイネージ10を1台含む例を示しているが、システム1に含まれるデジタルサイネージ10の数は、1台に限定されない。システム1に含まれるデジタルサイネージ10は、1台以上であってもよい。デジタルサイネージ10は、1つの店舗に複数設置されていてもよいし、複数の店舗に1台ずつ設置されていてもよい。
【0015】
図1において、システム1が第1サーバ20、第2サーバ30、第3サーバ40をそれぞれ1台含む例を示しているが、システム1に含まれる第1サーバ20、第2サーバ30、第3サーバ40の数は、1台に限定されない。第1サーバ20、第2サーバ30、第3サーバ40は、有する機能に応じ、複数のサーバから構成されていてもよい。また、第1サーバ20、第2サーバ30、第3サーバ40は、例えば、複数の装置の集合体を1つのサーバとしてもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係る第1サーバ20、第2サーバ30、第3サーバ40を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又は第1サーバ20、第2サーバ30、第3サーバ40に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0016】
図1において、システム1が端末装置50を1台含む例を示しているが、システム1に含まれる端末装置50の数は、1台に限定されない。システム1に含まれる端末装置50は、1台以上であってもよい。
【0017】
図1に示すデジタルサイネージ10は、例えば、商品に係る所定の映像を表示し、商品に関してユーザが所望する情報を提供する情報処理装置である。デジタルサイネージ10は、例えば、通信IF(Interface)と、入力装置と、出力装置と、メモリと、ストレージと、プロセッサとを備える。入力装置は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド等)である。出力装置は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。デジタルサイネージ10は、例えば、店舗内に設置される。より具体的には、デジタルサイネージ10は、例えば、店舗の壁面にはめ込むように設置される。デジタルサイネージ10は、例えば、商品を紹介する商品棚のように使用可能である。
【0018】
第1サーバ20は、デジタルサイネージ10における情報の表示を制御する情報処理装置である。第1サーバ20は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される。
図1に示すように、第1サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対して情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0019】
第2サーバ30は、商品、又はキャラクタに関する種々の情報を管理する情報処理装置である。種々の情報には、例えば、商品に関する情報、商品又はイベント等のニュースに関する情報、及びキャラクタに関する情報等が含まれる。また、第2サーバ30は、ECサイトを展開し、オンラインショッピングに係るサービスを提供する情報処理装置である。
【0020】
第2サーバ30は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される。第2サーバ30は、例えば、第1サーバ20と同様に、通信IFと、入出力IFと、メモリと、ストレージと、プロセッサとを備える。
【0021】
第3サーバ40は、デジタルサイネージ10による表示の効果を分析する情報処理装置である。第3サーバ40は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される。第3サーバ40は、例えば、第1サーバ20と同様に、通信IFと、入出力IFと、メモリと、ストレージと、プロセッサとを備える。
【0022】
端末装置50は、例えば、店舗に訪れた客が操作する情報処理装置である。端末装置50は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末により実現される。端末装置50は、HMD(Head Mount Display)等のウェアラブル端末であってもよい。端末装置50は、客が所有していてもよいし、店舗が客へ貸し出すものであってもよい。店舗から客へ端末装置50を貸し出す場合、貸し出す際に端末装置50と客の情報とを関連付けるようにしてもよい。
【0023】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。第1サーバ20、第2サーバ30、第3サーバ40、端末装置50のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0024】
<1.1 端末装置の構成>
図2は、
図1に示すデジタルサイネージ10の構成例を表すブロック図である。
図2に示すように、デジタルサイネージ10は、通信部120と、入力装置13と、出力装置14と、音声処理部17と、マイク171と、スピーカー172と、カメラ160と、位置情報センサ150と、記憶部180と、制御部190とを備える。端末装置50に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。なお、音声処理部17と、マイク171と、スピーカー172と、カメラ160と、位置情報センサ150とは必須の構成でなくてもよい。
【0025】
通信部120は、デジタルサイネージ10が他の装置と通信するための変復調処理等の処理を行う。通信部120は、制御部190で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、第3サーバ40)へ送信する。通信部120は、外部(例えば、第1サーバ20)から受信した信号に受信処理を施し、制御部190へ出力する。
【0026】
入力装置13は、デジタルサイネージ10を操作するユーザが指示、又は情報を入力するための装置である。入力装置13は、例えば、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチ・センシティブ・デバイス131等により実現される。入力装置13は、ユーザから入力される指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御部190へ出力する。なお、入力装置13には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0027】
出力装置14は、デジタルサイネージ10を操作するユーザへ情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ141等により実現される。ディスプレイ141は、制御部190の制御に応じたデータを表示する。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
【0028】
音声処理部17は、例えば、音声信号のデジタル-アナログ変換処理を行う。音声処理部17は、マイク171から与えられる信号をデジタル信号に変換して、変換後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部17は、音声信号をスピーカー172へ与える。音声処理部17は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク171は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部17へ与える。スピーカー172は、音声処理部17から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声をデジタルサイネージ10の外部へ出力する。
【0029】
カメラ160は、受光素子により光を受光し、撮影信号として出力するためのデバイスである。
【0030】
位置情報センサ150は、デジタルサイネージ10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載されるデジタルサイネージ10の現在位置を検出する。位置情報センサ150は、デジタルサイネージ10が接続する無線基地局の位置から、デジタルサイネージ10の現在の位置を検出してもよい。
【0031】
記憶部180は、例えば、メモリ、及びストレージ等により実現され、デジタルサイネージ10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。記憶部180は、例えば、識別情報181、設定情報182、及び第1ログ情報184を記憶する。
【0032】
識別情報181は、例えば、デジタルサイネージ10を識別するための情報を含む。デジタルサイネージ10を識別するための情報には、例えば、デジタルサイネージ10の識別ID(サイネージID)、型番、製造元、製造年月日、設置年月日等が含まれる。
【0033】
設定情報182は、例えば、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報を含む。設定されている情報には、例えば、デジタルサイネージ10が設置されている店舗に関する情報、デジタルサイネージ10の背景に関する情報、商品カテゴリに関する情報、表示する情報の種類に関する情報、実際に表示する情報に関する情報、表示する情報の形式に関する情報等が含まれる。
【0034】
第1ログ情報184は、ユーザがデジタルサイネージ10を操作したログに関する情報を含む。操作したログに関する情報は、例えば、ユーザがデジタルサイネージ10に表示させた画像(ページ)に関する情報を含む。具体例には、例えば、操作したログに関する情報は、デジタルサイネージ10に表示される画像に含まれる情報を特定する情報、及びユーザが画像を表示させた日時を含む。
【0035】
制御部190は、プロセッサ19が記憶部180に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部190は、デジタルサイネージ10の動作を制御する。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部191と、送受信部192と、表示制御部193ととしての機能を発揮する。
【0036】
操作受付部191は、入力装置13から入力される指示、又は情報を受け付けるための処理を行う。具体的には、例えば、操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等から入力される指示、又は情報を受け付ける。
【0037】
また、操作受付部191は、カメラ160から入力される画像を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、カメラ160により撮影された撮影データを受信する。
【0038】
また、操作受付部191は、マイク171から入力される音声情報を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、マイク171から入力され、音声処理部17でデジタルデータに変換された音声データを受信する。
【0039】
送受信部192は、デジタルサイネージ10が、第1サーバ20、第3サーバ40等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、例えば、送受信部192は、第1サーバ20から出力される情報を受信する。また、送受信部192は、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報、つまり設定情報182を第3サーバ40へ送信する。また、送受信部192は、ユーザがデジタルサイネージ10を操作した情報を第3サーバ40へ送信する。
【0040】
表示制御部193は、ユーザに対して所定の画像を表示させるため、出力装置14を制御する。例えば、表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づく画像をディスプレイ141に表示させる。より具体的には、例えば、表示制御部193は、デジタルサイネージ10を介してユーザから指定された情報に関する画像を第1サーバ20に要求する。表示制御部193は、要求に応じて第1サーバ20から提供される情報に基づく画像をディスプレイ141に表示させる。
【0041】
また、表示制御部193は、ユーザの識別情報に応じた演出を発生させてもよい。具体的には、例えば、デジタルサイネージ10は、ユーザに、ユーザの識別情報を所定のサーバ(例えば、第1サーバ20)に送信させる。第1サーバ20は、ユーザの識別情報に基づく演出を発生させるように設定されている。第1サーバ20は、発生させた演出を表示させるための情報をデジタルサイネージ10へ送信する。表示制御部193は、第1サーバ20から送信された情報に基づく画像をディスプレイ141に表示させる。
【0042】
<1.2 第1サーバの機能的な構成>
図3は、第1サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。
図3に示すように、第1サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0043】
通信部201は、第1サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0044】
記憶部202は、例えば、商品情報テーブル2021と、キャラクタ情報テーブル2022と、コンテンツ情報テーブル2023と、設定情報テーブル2024等とを有する。
【0045】
商品情報テーブル2021は、商品に関する情報を記憶するテーブルである。商品情報テーブル2021は、例えば、第2サーバ30に記憶される商品情報テーブル3021に記憶される情報のうち、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報と対応する情報が含まれる。商品情報テーブル2021は、店舗における商品の在庫を記憶してもよい。
【0046】
キャラクタ情報テーブル2022は、キャラクタに関する情報を記憶するテーブルである。キャラクタ情報テーブル2022は、例えば、第2サーバ30に記憶されるキャラクタ情報テーブル3022に記憶される情報のうち、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報と対応する情報が含まれる。
【0047】
コンテンツ情報テーブル2023は、コンテンツに関する情報を記憶するテーブルである。コンテンツに関する情報には、投稿情報、ニュース情報、動画情報、又はこれらのうち少なくともいずれの組み合わせが含まれる。投稿情報は、例えば、Twitter(登録商標)等の所定の投稿サービスにおいて第三者から投稿された情報である。投稿情報は、例えば、ドキュメント、又は画像に関する情報を含む。コンテンツ情報テーブル2023には、例えば、投稿サービスを提供するサーバに記憶される投稿情報のうち、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報と関連する投稿情報が記憶される。また、コンテンツ情報テーブル2023では、投稿サービスを提供するサーバから、第2サーバ30に複製された情報のうち、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報と関連する投稿情報が記憶されてもよい。
【0048】
ニュース情報は、例えば、商品、又はキャラクタ等に対して執筆されたニュースに関する情報である。ニュース画像は、例えば、ドキュメント、又は画像に関する情報を含む。コンテンツ情報テーブル2023には、例えば、第2サーバ30に記憶されるニュース情報のうち、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報と関連するニュース情報が記憶される。
【0049】
動画情報は、例えば、YouTube(登録商標)等の所定の動画サービスにおいて第三者からアップロードされた動画に関する情報である。コンテンツ情報テーブル2023には、例えば、動画サービスを提供するサーバに記憶される動画情報のうち、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報と関連する動画情報が記憶される。また、コンテンツ情報テーブル2023では、動画サービスを提供するサーバから、第2サーバ30に複製された情報のうち、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報と関連する動画情報が記憶されてもよい。コンテンツ情報テーブル2023について、詳細は後述する。
【0050】
設定情報テーブル2024は、例えば、第1サーバ20により管理する、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報を記憶するテーブルである。設定情報テーブル2024は、例えば、デジタルサイネージ10を識別する情報、店舗を識別する情報、デジタルサイネージ10の背景画像を特定する情報、デジタルサイネージ10に対して設定されている商品カテゴリを表す情報、設定されている商品カテゴリについての情報の種類を表す情報、設定されている商品カテゴリについて表示する情報の詳細を表す情報、設定されている商品カテゴリについて表示する情報の表示形式を表す情報を記憶する。
【0051】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、設定モジュール2033、及び表示制御モジュール2034としての機能を発揮する。
【0052】
受信制御モジュール2031は、第1サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。具体的には、例えば、受信制御モジュール2031は、第2サーバ30に記憶される情報のうち、デジタルサイネージ10での表示に関連する情報を受信する。受信制御モジュール2031は、第2サーバ30から、API(Application Programming Interface)を利用して情報を取得してもよい。また、受信制御モジュール2031は、スクレイピングにより、デジタルサイネージ10での表示に関連する情報を、デジタルサイネージ10での表示に対応した形式で抽出して取得してもよい。
また、例えば、受信制御モジュール2031は、投稿サービスを提供するサーバから、デジタルサイネージ10での表示に関連する情報を受信してもよい。また、例えば、受信制御モジュール2031は、動画サービスを提供するサーバから、デジタルサイネージ10での表示に関連する情報を受信してもよい。
【0053】
送信制御モジュール2032は、第1サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。具体的には、例えば、送信制御モジュール2032は、表示する画像に係る情報をデジタルサイネージ10へ送信する。
【0054】
設定モジュール2033は、デジタルサイネージ10に対する表示内容を設定する処理を制御する。具体的には、設定モジュール2033は、デジタルサイネージ10の管理者に対し、表示内容を選択するための表示を提示する。設定モジュール2033は、管理者から入力される選択内容に基づき、デジタルサイネージ10の表示内容を設定する。設定モジュール2033は、管理者から入力される選択内容に関する情報を設定情報テーブル2024に記憶する。設定モジュール2033は、選択内容を入力した管理者に関する情報を、選択内容に関する情報と紐づけ、設定情報テーブル2024に記憶してもよい。
【0055】
表示制御モジュール2034は、デジタルサイネージ10に所定の画像を表示させるため、デジタルサイネージ10を制御する。例えば、表示制御モジュール2034は、記憶部202に記憶される情報に基づき、デジタルサイネージ10に表示する画像を作成する。具体的には、表示制御モジュール2034は、デジタルサイネージ10のユーザから指定される内容と、設定情報テーブル2024に記憶される設定内容に基づき、商品に関する情報、キャラクタに関する情報、コンテンツに関する情報を用いて画像を作成する。表示制御モジュール2034は、ユーザから指定される内容に対応する商品に関する情報を、商品情報テーブル2021から抽出し、抽出した情報を用いて画像を作成する。表示制御モジュール2034は、ユーザから指定される内容に対応するキャラクタに関する情報を、キャラクタ情報テーブル2022から抽出し、抽出した情報を用いて画像を作成する。表示制御モジュール2034は、ユーザから指定される内容に対応するコンテンツに関する情報を、コンテンツ情報テーブル2023から抽出し、抽出した情報を用いて画像を作成する。
【0056】
また、表示制御モジュール2034は、所定の情報に応じた演出を発生させる。所定の情報とは、例えば、以下である。
・過去の商品購入実績
・所定の日付(誕生日、記念日)
・過去の来店回数
・お気に入りキャラクタ
・天気
【0057】
<1.3 第2サーバの機能的な構成>
図4は、第2サーバ30の機能的な構成の例を示す図である。
図4に示すように、第2サーバ30は、通信部301と、記憶部302と、制御部303としての機能を発揮する。
【0058】
通信部301は、第2サーバ30が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0059】
記憶部302は、例えば、商品情報テーブル3021と、キャラクタ情報テーブル3022と、第2ログ情報テーブル3023等とを有する。
【0060】
商品情報テーブル3021は、商品に関する情報を記憶するテーブルである。詳細は後述する。
【0061】
キャラクタ情報テーブル3022は、キャラクタに関する情報を記憶するテーブルである。詳細は後述する。
【0062】
第2ログ情報テーブル3023は、ユーザがECサイトを閲覧したログに関する情報を記憶するテーブルである。ECサイトを閲覧したログに関する情報は、例えば、ユーザがECサイトにおいて閲覧した商品に関する情報を含む。例えば、ユーザがECサイトにおいて閲覧した商品に関する情報は、ユーザがECサイトにおいて閲覧したページのURL、及びユーザが当該ページを閲覧した日時を含む。また、例えば、ユーザがECサイトにおいて閲覧した商品に関する情報は、ユーザがECサイトにおいて閲覧した商品を特定する情報、及びユーザが当該商品が表示されるページを閲覧した日時を含んでもよい。ECサイトを閲覧したログに関する情報は、例えば、ユーザが誘導されたデジタルサイネージ10を識別する情報を含んでもよい。ECサイトを閲覧したログに関する情報は、例えば、ユーザが誘導された際にデジタルサイネージ10で選択されていた商品カテゴリ(キャラクタ)を識別する情報を含んでもよい。
【0063】
制御部303は、プロセッサが記憶部302に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部303は、プログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール3031、送信制御モジュール3032、及び購入処理モジュール3033としての機能を発揮する。
【0064】
受信制御モジュール3031は、第2サーバ30が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。具体的には、例えば、受信制御モジュール3031は、端末装置50から送信される信号を受信する。
【0065】
送信制御モジュール3032は、第2サーバ30が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。具体的には、例えば、送信制御モジュール3032は、デジタルサイネージ10で設定された内容に係る画像を表示するための情報を第1サーバ20へ送信する。また、例えば、送信制御モジュール3032は、ECサイトを閲覧したログに関する情報を第3サーバ40へ送信する。
【0066】
購入処理モジュール3033は、電子商取引における商品の購入処理を制御する。例えば、購入処理モジュール3033は、ECサイトにおいてユーザが選択した商品についての所定の手法での支払いを受け付ける。購入処理モジュール3033は、ユーザによる支払いが完了すると、デジタルサイネージ10が設置されている店舗の会計システムへ通知する。
【0067】
また、購入処理モジュール3033は、デジタルサイネージ10によるECサイトへの誘導の後に商品が購入されたことを表す情報を端末装置50へ送信してもよい。商品が購入されたことを表す情報は、例えば、QRコード(登録商標)、バーコード等の所定のコードで表示可能な形式で送信されてもよいし、近距離無線通信により送信可能な形式で送信されてもよい。端末装置50を所持するユーザは、デジタルサイネージ10が設置されている店舗のレジカウンターへ移動し、商品が購入されたことを表す情報を店員へ提供する。購入処理モジュール3033は、商品が購入されたことを表す情報を、店舗内に設置してある所定の発券機(会計システムでもよい)へ送信し、当該発券機から所定のコードが印刷された紙を発券させるようにしてもよい。購入処理モジュール3033は、例えば、会計システムに商品が購入されたことを表す情報を提供すると、特典が与えられる旨を端末装置50に通知してもよい。
【0068】
また、購入処理モジュール3033は、ECサイトにおいてユーザが選択した商品を購入することを承認し、料金を実店舗で支払わせてもよい。具体的には、購入処理モジュール3033は、デジタルサイネージ10を介してECサイトへ誘導されたユーザが商品を購入する権利を取得すると、商品を購入する権利に関する情報を、ユーザが操作する端末装置50へ送信する。商品を購入する権利に関する情報は、商品の料金を実店舗の会計システムで支払うための情報を含む。商品の料金には、ユーザが所望する場所へ商品を送付するための送料が含まれていてもよい。商品の料金を実店舗の会計システムで支払うための情報は、例えば、QRコード、バーコード等の所定のコードで表示可能な形式であってもよいし、近距離無線通信により送信可能な形式であってもよい。実店舗の会計システムは、商品を購入する権利に関する情報を端末装置50から読み取り、読み取った情報に基づく料金をユーザに請求する。商品の料金が支払われると、実店舗の会計システムは、商品が購入されたことを第2サーバ30へ通知する。
<1.4 第3サーバの機能的な構成>
図5は、第3サーバ40の機能的な構成の例を示す図である。
図5に示すように、第3サーバ40は、通信部401と、記憶部402と、制御部403としての機能を発揮する。
【0069】
通信部401は、第3サーバ40が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0070】
記憶部402は、例えば、設定情報テーブル4021と、第1ログ情報テーブル4022と、第2ログ情報テーブル4023等とを有する。
【0071】
設定情報テーブル4021は、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報を記憶するテーブルである。詳細は後述する。
【0072】
第1ログ情報テーブル4022は、ユーザがデジタルサイネージ10を操作したログに関する情報を記憶するテーブルである。詳細は後述する。
【0073】
第2ログ情報テーブル4023は、ユーザがECサイトを閲覧したログに関する情報を記憶するテーブルである。詳細は後述する。
【0074】
制御部403は、プロセッサが記憶部402に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部403は、プログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール4031、送信制御モジュール4032、分析モジュール4033、及び提案モジュール4034としての機能を発揮する。
【0075】
受信制御モジュール4031は、第3サーバ40が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。具体的には、例えば、受信制御モジュール4031は、デジタルサイネージ10から、ユーザがデジタルサイネージ10を操作したログに関する情報を受信する。また、例えば、受信制御モジュール4031は、第1サーバ20から、デジタルサイネージ10に対して設定されている情報を受信する。また、例えば、受信制御モジュール4031は、第2サーバ30から、ユーザがECサイトを閲覧したログに関する情報を受信する。
【0076】
送信制御モジュール4032は、第3サーバ40が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。具体的には、例えば、送信制御モジュール4032は、デジタルサイネージ10の設定についての分析結果を第1サーバ20へ送信する。店舗運営者、又は従業員等のデジタルサイネージ10の管理者は、自身が所有する端末、又はデジタルサイネージ10から、分析結果を確認する。また、送信制御モジュール4032は、デジタルサイネージ10についてのお薦めの設定を第1サーバ20へ送信する。デジタルサイネージ10の管理者は、自身が所有する端末、又はデジタルサイネージ10から、お薦めの設定を確認する。
【0077】
分析モジュール4033は、操作ログを分析する処理を制御する。具体的には、例えば、分析モジュール4033は、ユーザがデジタルサイネージ10を操作したログに関する情報に基づき、ユーザが商品に興味を持つデジタルサイネージ10の設定を分析する。また、例えば、分析モジュール4033は、ユーザがECサイトを閲覧したログに関する情報に基づき、ユーザが商品に興味を持つデジタルサイネージ10の設定を分析する。また、分析モジュール4033は、両方のログに関する情報に基づき、ユーザが商品に興味を持つデジタルサイネージ10の設定を分析してもよい。分析モジュール4033は、デジタルサイネージ10が設置される住所を考慮してユーザが商品に興味を持つデジタルサイネージ10の設定を分析してもよい。
【0078】
提案モジュール4034は、デジタルサイネージ10の設定内容を提案する処理を制御する。具体的には、提案モジュール4034は、分析モジュール4033による分析結果に基づき、デジタルサイネージ10に対して推奨される設定を提案する。提案モジュール4034は、デジタルサイネージ10が設置される住所を考慮してユーザが商品に興味を持つデジタルサイネージ10の設定を分析してもよい。
【0079】
<2 データ構造>
図6は、第1サーバ20が記憶するコンテンツ情報テーブル2023のデータ構造を示す図である。なお、
図6は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図6に示すコンテンツ情報テーブル2023は、コンテンツIDをキーとして、コンテンツデータ、作成日時、作成者、タグ情報、リンク情報等のカラムを有するテーブルである。
【0080】
コンテンツIDは、コンテンツを一意に識別するための識別子を記憶する項目である。コンテンツIDは、例えば、投稿情報、ニュース情報、動画情報が識別可能なようにIDが割り当てられている。コンテンツデータは、コンテンツの内容を記憶する項目である。コンテンツデータは、例えば、コンテンツに含まれるドキュメントデータ、画像データを記憶する。コンテンツデータは、他の場所に格納されるデータファイルに対する参照情報(パス)を記憶してもよい。作成日時は、コンテンツが作成された日時を記憶する項目である。作成者は、コンテンツを作成した者を識別する情報を記憶する項目である。タグ情報は、コンテンツを分類する際に利用するタグに関する情報を記憶する項目である。コンテンツを分類する際に利用するタグは、例えば、ハッシュマークを含んだキーワードを含む。タグにより分類される情報は、例えば、コンテンツと関わるエリア、コンテンツと関わる商品、コンテンツと関わる季節、コンテンツと関わる祝祭日等を含む。リンク情報は、コンテンツにアクセスする際のリンクを記憶する項目である。リンク情報は、例えば、サーバに格納されるコンテンツのURLである。
【0081】
図7は、商品情報テーブル3021のデータ構造を示す図である。なお、
図7は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図7に示す商品情報テーブル3021は、商品IDをキーとして、商品名、値段、カテゴリ、発売日、入荷予定日、関連キャラ、画像データ、リンク情報、在庫数等のカラムを有するテーブルである。
【0082】
商品IDは、商品を一意に識別するための識別子を記憶する項目である。商品名は、商品の名称を記憶する項目である。値段は、商品の値段を記憶する項目である。カテゴリは、商品のカテゴリを記憶する項目である。発売日は、商品が発売された日を記憶する項目である。入荷予定日は、次に入荷される予定日を記憶する項目である。関連キャラは、商品と関連するキャラクタに関する情報を記憶する項目である。関連キャラは、商品カテゴリに含まれてもよい。画像データは、商品の画像を記憶する項目である。画像データは、他の場所に格納されるデータファイルに対する参照情報(パス)を記憶してもよい。リンク情報は、商品を紹介するサイトにアクセスする際のリンクを記憶する項目である。リンク情報は、例えば、商品を紹介するサイトのURLである。在庫数は、商品の在庫数を記憶する項目である。在庫数は、例えば、ECサイトにおける商品の在庫数を記憶する。
【0083】
図8は、キャラクタ情報テーブル3022のデータ構造を示す図である。なお、
図8は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図8に示すキャラクタ情報テーブル3022は、キャラクタIDをキーとして、キャラクタデータ、画像データ等のカラムを有するテーブルである。
【0084】
キャラクタIDは、キャラクタを一意に識別するための識別子を記憶する項目である。キャラクタデータは、キャラクタに関するデータを記憶する項目である。キャラクタに関するデータには、例えば、キャラクタの番号、キャラクタの名称、キャラクタの個別情報(分類、タイプ、身体情報、特性等)等が含まれる。画像データは、キャラクタの画像を記憶する項目である。画像データは、他の場所に格納されるデータファイルに対する参照情報(パス)を記憶してもよい。
【0085】
図9は、設定情報テーブル4021のデータ構造を示す図である。なお、
図9は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図9に示す設定情報テーブル4021は、サイネージIDをキーとして、店舗、背景、選択キャラクタ、表示情報、詳細情報、表示形式等のカラムを有するテーブルである。
図9に示す設定情報テーブル4021は、これらの情報の他に、例えば、サイネージ10が設置される店舗内の位置を記憶する項目を有していてもよい。
【0086】
サイネージIDは、デジタルサイネージ10を一意に識別するための識別子を記憶する項目である。店舗は、店舗を識別する情報を記憶する項目である。背景は、デジタルサイネージ10に設定されている背景画像を特定する情報を記憶する項目である。選択キャラクタは、デジタルサイネージ10に対して設定されている商品カテゴリとしてのキャラクタを特定する情報を記憶する項目である。表示情報は、設定されている商品カテゴリ(キャラクタ)について表示する情報の種類を表す情報を記憶する項目である。表示情報には、例えば、「投稿」、「ニュース」、「動画」のいずれかが記憶される。「投稿」は、デジタルサイネージ10に表示される情報が投稿情報であることを表す。「ニュース」は、デジタルサイネージ10に表示される情報がニュース情報であることを表す。「動画」は、デジタルサイネージ10に表示される情報が動画情報であることを表す。
【0087】
詳細情報は、設定されている商品カテゴリ(キャラクタ)について表示する情報の詳細を表す情報を記憶する項目である。詳細情報には、例えば、投稿情報、ニュース情報、動画情報を識別する情報が記憶される。表示形式は、設定されている商品カテゴリ(キャラクタ)について表示する情報の表示形式を表す情報を記憶する項目である。表示形式には、例えば、「画像とテキスト」、「画像」のいずれかが記憶される。「画像とテキスト」は、情報が画像とテキストとでデジタルサイネージ10に表示されることを表す。「画像」は、情報が画像のみでデジタルサイネージ10に表示されることを表す。
【0088】
図10は、第1ログ情報テーブル4022のデータ構造を示す図である。なお、
図10は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図10に示す第1ログ情報テーブル4022は、サイネージIDをキーとして、日時、操作情報等のカラムを有するテーブルである。
【0089】
日時は、ユーザがデジタルサイネージ10に画像(ページ)を表示させた日時を記憶する項目である。操作情報は、デジタルサイネージ10に表示される画像に含まれる情報を特定する情報を記憶する項目である。デジタルサイネージ10に表示される画像に含まれる情報を特定する情報は、例えば、投稿情報の識別情報、ニュース情報の識別情報、動画情報の識別情報、商品カテゴリ(キャラクタ)の識別情報、商品の識別情報等を含む。
【0090】
図11は、第2ログ情報テーブル4023のデータ構造を示す図である。なお、
図11は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図11に示す第2ログ情報テーブル4023は、サイネージIDをキーとして、日時、閲覧情報等のカラムを有するテーブルである。
【0091】
日時は、ユーザがECサイトのページを閲覧した日時を記憶する項目である。閲覧情報は、例えば、ユーザがECサイトにおいて閲覧したページのURLを記憶する項目である。また、閲覧情報は、ユーザがECサイトにおいて閲覧した商品を特定する情報を記憶してもよい。また、閲覧情報は、ECサイトにおいて、商品を購入したことを記憶してもよい。
【0092】
<3 動作>
デジタルサイネージ10に商品の情報を表示させ、商品の販売を促進させるシステムにおける動作について説明する。
【0093】
(全体動作)
図12は、本実施形態のシステム1の構成の例を示すブロック図である。
図13は、本実施形態のシステム1における処理の例を説明するための図である。
図14は、店舗におけるデジタルサイネージ10の設置例を示す模式図である。
図14に示す例では、デジタルサイネージ10は、店舗の壁にはめ込むように設置されている。デジタルサイネージ10は、例えば、商品棚100と並べて設置されており、商品を展示することが可能なデジタルの棚のように扱うことが可能である。
【0094】
ステップS11において、例えば、デジタルサイネージ10は、店舗運営者、又は従業員等により、表示内容が設定される。
【0095】
ステップS12において、デジタルサイネージ10は、設定された内容を、第1サーバ20及び第3サーバ40に通知する。第1サーバ20は、デジタルサイネージ10の設定に関する情報を、情報の設定者に関する情報と共に設定情報テーブル2024に記憶する。第3サーバ40は、デジタルサイネージ10の設定に関する情報を、情報の設定者に関する情報と共に設定情報テーブル4021に記憶する。
【0096】
ステップS13において、第1サーバ20は、所定のタイミングで商品に関する情報を表示するようにデジタルサイネージ10へ指示を出力する。第1サーバ20は、第2サーバ30から提供される商品情報、及びコンテンツ情報を記憶している。コンテンツ情報のうち、投稿情報及び動画情報は、外部のサーバから取得してもよい。第1サーバ20は、設定情報に基づき、キャラクタ等の商品カテゴリに係る情報を、記憶している情報から抽出し、デジタルサイネージ10に表示させる。
【0097】
ステップS14において、デジタルサイネージ10は、表示処理を実施する。具体例には、例えば、デジタルサイネージ10は、商品カテゴリに係る情報を表示する。店舗に来店したユーザは、所望の情報がデジタルサイネージ10で表示されるように、デジタルサイネージ10を操作する。デジタルサイネージ10は、ユーザにより個別の商品が指定されると、当該商品についての画像と、当該商品を販売するECサイトへのリンクとを第1サーバ20から読み出して表示する。ECサイトへのリンクは、例えば、所定のコード(例えば、QRコード)により表される。所定のコードには、例えば、デジタルサイネージ10のサイネージID、商品カテゴリとしてのキャラクタのキャラクタIDがパラメータとして含まれている。
【0098】
ステップS15において、デジタルサイネージ10は、ユーザにより操作された情報を第3サーバ40へ通知する。第3サーバ40は、デジタルサイネージ10の操作ログに関する情報を第1ログ情報テーブル4022に記憶する。
【0099】
デジタルサイネージ10に表示される商品を購入する場合、ユーザは、デジタルサイネージ10に表示されるコードを端末装置50により読み取り、読み取ったコードにより表されるリンク先に接続する。これにより、ステップS16において、ユーザは、端末装置50を用いて、ECサイトを展開する第2サーバ30に接続する。第2サーバ30は、アクセス情報に付されているサイネージIDを取得する。第2サーバ30は、取得したサイネージIDに基づき、どのデジタルサイネージ10を介したアクセスかを判別する。具体的には、例えば、第2サーバ30は、デジタルサイネージ10の個体識別に加え、どの店舗に設置されているか、店舗内のどの位置に設置されているか、誰に設定されたかを判別する。
【0100】
ステップS17において、第2サーバ30は、購入処理を実施する。具体的には、例えば、第2サーバ30は、ECサイトにおいてユーザにより選択された商品の支払いを受け付ける。ユーザによる支払いが完了すると、第2サーバ30は、ユーザをECサイトへ誘導したデジタルサイネージ10のサイネージIDと、商品カテゴリとしてのキャラクタIDとをユーザによる購入と関連付けて第2ログ情報テーブル3023に記憶する。
【0101】
また、第2サーバ30は、ユーザをECサイトへ誘導したデジタルサイネージ10を設置する店舗の会計システムへ、商品が購入されたことを通知する。これにより、ECサイトを利用した商品の購入と、実店舗での商品の購入とを結びつけることが可能となる。つまり、ECサイトを利用した商品の売り上げが、実店舗の売り上げと連動する。
【0102】
また、第2サーバ30は、ECサイトにおいてユーザに選択した商品を購入する権利を付与し、料金の支払いを実店舗で行わせてもよい。これにより、ECサイトを利用した商品の購入が、実店舗での購入となる。つまり、ECサイトを利用した商品の売り上げが、実店舗の売り上げと連動する。
【0103】
ステップS18において、第2サーバ30は、ユーザにより閲覧されたページに関する情報を第3サーバ40に通知する。また、第2サーバ30は、ユーザにより商品が購入されたことを表す情報を第3サーバ40に通知する。第3サーバ40は、ユーザにより閲覧されたページに関する情報、及び商品が購入されたことを表す情報を第2ログ情報テーブル4023に記憶する。
【0104】
ステップS19において、第3サーバ40は、分析モジュール4033により、分析処理を実施する。具体例には、例えば、分析モジュール4033は、第1ログ情報テーブル4022に蓄積される、複数のデジタルサイネージ10をユーザが操作したログに関する情報を分析し、デジタルサイネージ10に対する操作と、デジタルサイネージ10の設定との関連性を推定する。より具体的には、例えば、分析モジュール4033は、デジタルサイネージ10に対するユーザの操作が多くなる傾向にあるデジタルサイネージ10の設定を推定する。このとき、分析モジュール4033は、例えば、デジタルサイネージ10に対するユーザの操作が多くなる傾向にあるデジタルサイネージ10を個体識別することに加え、ユーザの操作が多くなる傾向にあるデジタルサイネージ10は、どの店舗に設置されているか、店舗内のどの位置に設置されているか、誰に設定されたかを推定(判別)する。
【0105】
また、例えば、分析モジュール4033は、第2ログ情報テーブル4023に蓄積される、ECサイトにおけるユーザの動作のログに関する情報を分析し、ECサイトにおける動作と、デジタルサイネージ10の設定との関連性を推定する。より具体的には、例えば、分析モジュール4033は、ユーザからの閲覧回数が多くなる傾向にあるデジタルサイネージ10の設定を推定する。また、分析モジュール4033は、商品の購入が多くなる傾向にあるデジタルサイネージ10の設定を推定する。このとき、分析モジュール4033は、例えば、ユーザからの閲覧回数が多くなる傾向にあるデジタルサイネージ10、又は商品の購入が多くなる傾向にあるデジタルサイネージ10を個体識別することに加え、このようなデジタルサイネージ10は、どの店舗に設置されているか、店舗内のどの位置に設置されているか、誰に設定されたかを推定(判別)する。
【0106】
分析モジュール4033は、両方のログに関する情報に基づき、ユーザが商品に興味を持つデジタルサイネージ10の設定を推定してもよい。分析は、既存の統計的手法を利用してもよい。
【0107】
ステップS110において、第3サーバ40は、提案モジュール4034により、提案処理を実施する。具体例には、例えば、提案モジュール4034は、ステップS19の分析結果に基づき、商品販売に貢献したと推定されるデジタルサイネージ10の設定を抽出する。本実施形態において商品販売に貢献したと推定されるデジタルサイネージ10の設定とは、例えば、以下である。
・デジタルサイネージ10の操作回数が増加したことと関連すると推定された設定
・一人当たりの操作時間が増加したことと関連すると推定された設定
・ECサイトへのアクセス回数が増加したことと関連すると推定された設定
・ECサイトでの閲覧ページ数が増加したことと関連すると推定された設定
・ECサイトでの商品の購入回数が増加したことと関連すると推定された設定
【0108】
提案モジュール4034は、複数のデジタルサイネージ10の設定を抽出してもよい。
【0109】
提案モジュール4034は、例えば、商品販売に貢献した設定を発見した設定者を評価してもよい。これにより、デジタルサイネージ10の設定を工夫することについての設定者のモチベーションを向上させることが可能となる。
【0110】
ステップS111において、第3サーバ40は、抽出したデジタルサイネージ10の設定を第1サーバ20へ送信する。このとき、第3サーバ40は、デジタルサイネージ10の設定と共に、当該設定がされているデジタルサイネージ10のサイネージID、当該デジタルサイネージ10が設置されているエリア、店舗、設定者等を第1サーバ20へ送信してもよい。
【0111】
第1サーバ20は、表示制御モジュール2034により、第3サーバ40から提案された設定を、デジタルサイネージ10の設定時に、デジタルサイネージ10に表示させる。このとき、表示制御モジュール2034は、他のデジタルサイネージ10の設定を、所定の順序でデジタルサイネージ10に表示させる。例えば、表示制御モジュール2034は、他のデジタルサイネージ10の設定を、設定の貢献度に応じた順序でデジタルサイネージ10に表示させる。設定の貢献度は、例えば、上記の商品販売についての貢献に基づいて取得される。また、表示制御モジュール2034は、同一の設定者が設定したデジタルサイネージ10の設定をそれぞれまとめてデジタルサイネージ10に表示させてもよい。このとき、表示制御モジュール2034は、他のデジタルサイネージ10の設定に対し、設定者を識別可能にデジタルサイネージ10に表示させてもよい。また、表示制御モジュール2034は、設定された日付順に、他のデジタルサイネージ10の設定をデジタルサイネージ10に表示させてもよい。また、表示制御モジュール2034は、設置されるエリアが同一のデジタルサイネージ10の設定をそれぞれまとめてデジタルサイネージ10に表示させてもよい。このとき、表示制御モジュール2034は、他のデジタルサイネージ10の設定に対し、設置エリアを識別可能にデジタルサイネージ10に表示させてもよい。
【0112】
また、表示制御モジュール2034は、貢献度が識別可能な態様で設定を表示してもよい。また、表示制御モジュール2034は、その設定にすることで、どのくらいの効果が期待されるかを表示してもよい。提案モジュール4034は、例えば、商品販売についての貢献に基づき、デジタルサイネージ10の操作回数がどれだけ増加するか、店舗の売り上げがどれだけ増加するか等を推定する。提案モジュール4034は、期待される効果を、例えば、統計的な手法又は学習済みモデル等を利用して推定する。表示制御モジュール2034は、提案モジュール4034により推定された効果を、提案された設定と共に表示する。
【0113】
(表示内容の設定)
ステップS11の表示内容の設定について、表示例と共に詳細に説明する。デジタルサイネージ10は、例えば、ディスプレイ141上の所定の領域が接触されることで設定モードとなる。所定の領域は、例えば、通常の使用においてユーザからの接触が少ない領域、例えば、上方の左側、又は右側の領域である。ディスプレイ141上の領域に限らず、デジタルサイネージ10は、設定モードにするための物理ボタンを有していてもよい。制御部190は、設定モードとなると、設定モードとなった旨を管理者へ通知してもよい。これにより、管理者以外の者が設定モードへ遷移させた場合であっても、管理者は、そのことを把握することが可能となる。
【0114】
図15は、設定モードにおけるデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
【0115】
デジタルサイネージ10における設定モードの初期段階では、デジタルサイネージ10は、表示制御部193により、
図15における領域1411、領域1412、領域1413を表示する。領域1411は、サイネージIDを表示する領域である。
【0116】
領域1412、1413は、デジタルサイネージ10に商品カテゴリに基づく商品情報を表示するか否かを選択するための領域である。領域1412に表示される「サイネージに背景のみ表示する」が選択されると、表示制御部193は、商品情報を表示せず、背景のみを表示するようになる。領域1413に表示される「サイネージにキャラクタの情報を表示する」が選択されると、表示制御部193は、商品カテゴリに関する情報の詳細を設定するための情報を表示する。以下の例では、商品カテゴリがキャラクタであるとして表示内容を設定する場合を説明する。
【0117】
領域1413に表示される「サイネージにキャラクタの情報を表示する」が選択されると、表示制御部193は、領域1414、領域1415、領域1416を表示する。領域1414は、キャラクタを選択するための領域である。領域1415は、背景を選択するための領域である。領域1416は、商品カテゴリとしてのキャラクタの関連情報を選択するための領域である。本実施形態では、複数の商品カテゴリを設定可能となっている。
図15に示す例では、商品カテゴリを設定可能な枠が6つある場合を示している。
【0118】
管理者は、領域1414において、各枠に割り当てるキャラクタを選択する。管理者は、選択可能なキャラクタが表示される領域14141から、所望のキャラクタを選択する。領域14141に表示されるキャラクタの画像は、第2サーバ30から読み出され、キャラクタ情報テーブル2022に記憶されている画像である。管理者は、スライダー14142を操作しながら、キャラクタを選択する。管理者によりキャラクタが選択されると、選択されたキャラクタは、領域14143に表示される。
【0119】
管理者は、領域1415において、枠毎に背景を選択する。
【0120】
管理者は、領域1416において、枠毎に関連情報を選択する。表示制御部193は、関連情報を選択する領域を枠毎に表示する。領域14161は、第1枠における関連情報を選択する領域である。領域14162は、第2枠における関連情報を選択する領域である。
【0121】
領域14161は、領域141611、領域141612、領域141613を有する。領域141611は、表示する情報の種類を選択する領域である。領域141612は、選択した種類の情報に属する、実際に表示させる情報を選択する領域である。領域141613は、表示形式を選択する領域である。
【0122】
管理者は、領域141611において、例えば、「投稿」、「ニュース」、「動画」のうちからいずれかを選択する。情報の種類が選択されると、表示制御部193は、コンテンツ情報テーブル2023から、選択した種類に応じた情報を抽出する。表示制御部193は、抽出した情報をリストアップして表示する。つまり、「投稿」が選択された場合、表示制御部193は、コンテンツ情報テーブル2023に記憶される投稿情報を領域141612に表示する。また、「ニュース」が選択された場合、表示制御部193は、コンテンツ情報テーブル2023に記憶されるニュース情報を領域141612に表示する。また、「動画」が選択された場合、表示制御部193は、コンテンツ情報テーブル2023に記憶される動画情報を領域141612に表示する。
【0123】
管理者は、領域141612において、デジタルサイネージ10に実際に表示させる情報を選択する。このとき選択される情報に上限はないが、どの情報を選択するかは管理者のセンスによる。
【0124】
管理者は、領域141613において、表示形式を選択する。管理者は、「画像とテキスト」、「画像のみ」からいずれかを選択する。「画像とテキスト」が選択されると、表示制御部193は、関連情報について、画像とテキストとを表示する。「画像のみ」が選択されると、表示制御部193は、関連情報について、画像のみを表示する。
【0125】
領域1416では、全ての枠について関連情報を選択するようになっている。
図15では示していないが、枠2~枠6についても、枠1と同様に、領域141611、領域141612、領域141613を有する。
【0126】
管理者は、枠1~枠6までの関連情報を設定すると、設定を完了させる。
【0127】
領域141612において、実際に表示させる情報をユーザに選択させる際、表示制御部193は、設定中のデジタルサイネージ10と関連する情報を優先的に表示するようにしてもよい。例えば、制御部203の設定モジュール2033は、コンテンツ情報に付されている、コンテンツ情報を分類するための情報、例えば、タグ情報に基づき、デジタルサイネージ10に適したコンテンツ情報をコンテンツ情報テーブル2023から抽出する。
【0128】
例えば、設定モジュール2033は、デジタルサイネージ10が設置されている店舗の住所に基づき、デジタルサイネージ10と関連するエリアに係るタグ情報を取得する。設定モジュール2033は、デジタルサイネージ10と関連するエリアに係るタグ情報が付されるコンテンツ情報を抽出する。また、設定モジュール2033は、デジタルサイネージ10が設定されている日又は季節に基づき、該当する日又は季節に係るタグ情報を取得する。設定モジュール2033は、該当する日又は季節に係るタグ情報が付されるコンテンツ情報を抽出する。設定モジュール2033は、抽出したコンテンツ情報を所定の優先度で配列して管理者に提示するようにデジタルサイネージ10を制御する。所定の優先度とは、例えば、分類の種類に応じた優先度を表す。具体的には、エリアに係るコンテンツ情報は、日又は季節に係るコンテンツ情報よりも優先度が高いものとする。
【0129】
エリアに係るコンテンツ情報を優先的に提案することで、店舗特有のコンテンツ情報がデジタルサイネージ10に表示されやすくなる。このため、店舗毎の違いが実現できるため、顧客が店舗に立ち寄る動機を与えることになる。また、日又は季節等に係るコンテンツ情報を優先的に提案することで、タイムリーな情報がデジタルサイネージ10に表示されやすくなる。
【0130】
設定モジュール2033は、管理者がキャラクタを含む商品カテゴリを選択することで、商品カテゴリ毎の表示を容易に設定することが可能である。このため、例えば、管理者は、昨日放送されたアニメで活躍したキャラクタを、放送の翌日に選択してデジタルサイネージ10を設定することで、このキャラクタについての情報をデジタルサイネージ10に表示させることが可能となる。また、管理者は、SNS等で話題になったキャラクタを、話題になった直後に選択してデジタルサイネージ10を設定することで、このキャラクタについての情報をデジタルサイネージ10に表示させることが可能となる。つまり、タイムリーな表示変更が可能になります。
【0131】
(表示処理)
ステップS14の表示処理について、表示例と共に詳細に説明する。デジタルサイネージ10において、例えば、複数枠の商品カテゴリが設定されている。以降の説明では、6枠の商品カテゴリとして6体のキャラクタが設定されているものとする。
【0132】
図16は、1つの商品カテゴリが選択されている場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
図16では、設定されている6体のキャラクタのうち、ピカチュウが選択されている。デジタルサイネージ10は、表示制御部193により、選択されたピカチュウに関する情報を表示している。また、
図16では、枠2のピカチュウに対し、コンテンツ情報としてニュース情報が設定され、その表示形式として「画像とテキスト」が設定されているものとする。
【0133】
表示制御部193は、例えば、初期状態として、6体のキャラクタを選択可能に表示していてもよい。例えば、表示制御部193は、それぞれがキャラクタに対応する6個のアイコンを所定の順序で配列し、ユーザからの選択を受け付ける。表示制御部193は、各アイコンをユーザから目立つように、ディスプレイ141上で動かしてもよい。
【0134】
図16に示すように、表示制御部193は、ディスプレイ141において、領域1421、領域1422、領域1423、アイコン1424、領域1425を表示する。領域1421は、キャラクタに関する情報を表示する領域である。領域1421は、キャラクタの画像を表示する領域14211、キャラクタの名称及び分類等を表示する領域14212、キャラクタの説明文を表示する領域14213を含む。表示制御部193は、キャラクタ情報テーブル2022から読み出して取得した情報を、領域1421に表示する。
【0135】
領域1422は、コンテンツ情報としてのニュース情報を表示する領域である。領域1422では、管理者によって選択された複数のニュース情報が表示されている。ニュース情報には、例えば、グッズ、イベント、キャンペーン等に係るタグ情報が付されている。ユーザは、スライダー14221を上下させることで、領域1422に入り切れていないニュース情報を領域1422内に表示させることが可能である。表示制御部193は、コンテンツ情報テーブル2023から読み出して取得したニュース情報を、領域1422に表示する。
【0136】
各ニュース情報は、ドキュメント情報と、画像情報とを有している。対応するドキュメント情報と画像情報とは、例えば、横に並べられている。ニュース情報は所定の順序で配列されている。所定の順序は、例えば、作成日順、タグ情報により表される分類毎、詳細情報の要求が多い順、管理者によって設定された順等である。ドキュメント情報には、例えば、ニュースのタイトルが表示される。
【0137】
ユーザは、気になるニュースがあると、そのニュースが表示されている領域をタッチする。ニュース表示がタッチされると、例えば、制御部190は、第1サーバ20に対して、対応する情報の詳細を要求する。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づく画像をディスプレイ141に表示させる。
【0138】
図17は、ニュース情報の詳細が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づき、ユーザにより選択されたニュース情報の詳細情報をディスプレイ141に表示させる。
図17の例では、表示制御部193は、モーダルウィンドウ14222を発生させ、モーダルウィンドウ14222にニュース情報の詳細情報を表示する。
【0139】
表示制御部193は、モーダルウィンドウ14222に表示しているニュース情報を所定のアプリケーションで展開するためのコードを領域142221に表示する。ユーザは、モーダルウィンドウ14222に表示されるニュース情報を読み、所定のアプリケーションで他者と共有したい場合、領域142221のコードを端末装置50により読み込み、情報を共有する。モーダルウィンドウ14222にコードを表示することで、ユーザは、ニュース情報を他者と共有しやすくなる。
【0140】
図16の説明に戻る。領域1423は、商品の画像を表示する領域である。領域1423では、キャラクタと関連付けられている商品についての画像が表示されている。商品についての画像は、例えば、ECサイトで出品されている商品の画像に基づく。ユーザは、スライダー14231を上下させることで、領域1423に入り切れていない商品の画像を領域1423内に表示させることが可能である。表示制御部193は、商品情報テーブル2021から読み出して取得した商品の画像を、領域1423に表示する。
【0141】
商品の画像は、所定の順序で配列されている。例えば、表示制御部193は、商品の画像を、商品の分類毎にまとめて配列する。また、表示制御部193は、商品の画像を、発売日が最近のものから順に配列する。また、表示制御部193は、売上データに基づき、人気の商品の画像から順に配列する。なお、表示制御部193は、商品の画像を、ランダムに配列してもよい。
【0142】
表示制御部193は、商品の画像に、その商品が店舗内に在庫があるか否かが識別可能なマークを付してもよい。また、表示制御部193は、新発売の商品の画像に、新発売であることが識別可能なマークを付してもよい。
【0143】
表示制御部193は、店舗に在庫がある商品の画像を表示しないようにしてもよい。これにより、店舗にある商品と、ECサイトで購入可能な商品とを別々に表示することが可能となるため、より多くの商品を紹介することが可能となる。また、表示制御部193は、現在店頭に陳列されている商品の画像を表示しないようにしてもよい。これにより、店舗で実際に陳列されている商品がデジタルサイネージ10で表示されることを避けることが可能になるため、限られた売り場を有効に活用することが可能となる。
【0144】
ユーザは、気になる商品があると、その商品の画像が表示されている領域をタッチする。商品の画像がタッチされると、例えば、制御部190は、第1サーバ20に対して、対応する情報の詳細を要求する。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づく画像をディスプレイ141に表示させる。
【0145】
図18は、商品の詳細が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づき、ユーザにより選択された商品の詳細情報をディスプレイ141に表示させる。
図18の例では、表示制御部193は、モーダルウィンドウ14232を発生させ、モーダルウィンドウ14232に商品の詳細情報を表示する。
【0146】
表示制御部193は、モーダルウィンドウ14232に表示している商品のECサイト上のページへアクセスするためのコード(例えば、QRコード)を領域142321に表示する。このコードには、例えば、デジタルサイネージ10のサイネージIDと、ピカチュウのキャラクタIDとが含まれている。
【0147】
ユーザは、モーダルウィンドウ14232に表示される商品を確認する。ECサイトで購入したい場合、又は更なる情報を確認したい場合、ユーザは、領域142321のコードを端末装置50により読み込み、ECサイトへアクセスする。モーダルウィンドウ14232にコードを表示することで、ユーザは、所望の商品の情報を取得しやすくなると共に、ECサイトで購入する労力が低減される。また、サイネージIDが付されるコードを読み込んでECサイトへアクセスするため、第2サーバ30は、どのデジタルサイネージ10から誘導されたユーザのアクセスかを把握するしやすくなる。また、キャラクタIDが付されるコードを読み込んでECサイトへアクセスするため、第2サーバ30は、どのキャラクタから誘導されたユーザのアクセスかを把握するしやすくなる。
【0148】
図16の説明に戻る。アイコン1424は、画面に触れることを促すアイコンである。表示制御部193は、アイコン1424を、常に表示してもよいし、所定のタイミングで表示してもよい。所定のタイミングは、例えば、デジタルサイネージ10に対するユーザからの接触が予め設定さえる期間なかった場合等である。
【0149】
領域1425は、現在表示しているキャラクタを表すための領域である。本実施形態では、枠が6つあり、それぞれの枠に設定されているキャラクタが表示されている。
図16においては、枠2に設定されているピカチュウについての情報が表示されているため、アイコン14252が他のアイコンより大きく表示されている。
【0150】
図19は、投稿情報が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
図19では、領域1422に代えて、投稿情報を表示するための領域1426が表示されている。
【0151】
領域1426は、管理者によって選択された複数の投稿情報が表示されている。ユーザは、スライダー14261を上下させることで、領域1426に入り切れていない投稿情報を領域1426内に表示させることが可能である。表示制御部193は、コンテンツ情報テーブル2023から読み出して取得した投稿情報を、領域1426に表示する
【0152】
各投稿情報は、ドキュメント情報と、画像情報とを有している。対応するドキュメント情報と画像情報とは、例えば、横に並べられている。投稿情報は所定の順序で配列されている。所定の順序は、例えば、投稿日順、タグ情報により表される分類毎、再投稿が多い順、管理者によって設定された順等である。ドキュメント情報には、例えば、投稿のタイトルが表示される。
【0153】
ユーザは、気になる投稿があると、その投稿が表示されている領域をタッチする。投稿表示がタッチされると、例えば、制御部190は、第1サーバ20に対して、対応する情報の詳細を要求する。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づく画像をディスプレイ141に表示させる。
【0154】
図20は、投稿情報の詳細が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づき、ユーザにより選択された投稿情報の詳細情報をディスプレイ141に表示させる。
図20の例では、表示制御部193は、モーダルウィンドウ14262を発生させ、モーダルウィンドウ14262に投稿情報の詳細情報を表示する。
【0155】
表示制御部193は、モーダルウィンドウ14262に表示している投稿情報へユーザが端末装置50からアクセスするためのコードを領域142621に表示する。ユーザは、モーダルウィンドウ14262に表示される投稿情報を読む。当該投稿情報に端末装置50からアクセスしたい場合、ユーザは、領域142621のコードを端末装置50により読み込み、投稿情報へアクセスする。モーダルウィンドウ14262にコードを表示することで、ユーザは、投稿情報へアクセスしやすくなる。
【0156】
図21は、動画情報が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
図21では、
図16の領域1422に代えて、動画情報を表示するための領域1427が表示されている。
【0157】
領域1427は、管理者によって選択された複数の動画情報が表示されている。ユーザは、スライダー14271を上下させることで、領域1427に入り切れていない動画情報を領域1427内に表示させることが可能である。表示制御部193は、コンテンツ情報テーブル2023から読み出して取得した動画情報を、領域1427に表示する
【0158】
動画情報は所定の順序で配列されている。所定の順序は、例えば、作成日順、タグ情報により表される分類毎、再生回数が多い順、管理者によって設定された順等である。動画情報は、例えば、動画の代表画像が表示されている。
【0159】
ユーザは、気になる動画があると、その動画の代表画像が表示されている領域をタッチする。動画表示がタッチされると、例えば、制御部190は、第1サーバ20に対して、対応する情報の詳細を要求する。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づく画像をディスプレイ141に表示させる。
【0160】
図22は、動画情報が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づき、ユーザにより選択された動画情報をディスプレイ141に表示させる。
図22の例では、表示制御部193は、モーダルウィンドウ14272を発生させ、モーダルウィンドウ14272に動画情報を表示する。
【0161】
表示制御部193は、モーダルウィンドウ14272に表示している動画情報へユーザが端末装置50からアクセスするためのコードを領域142721に表示する。ユーザは、モーダルウィンドウ14272に表示される動画情報を見る。当該動画情報に端末装置50からアクセスしたい場合、ユーザは、領域142721のコードを端末装置50により読み込み、動画情報へアクセスする。モーダルウィンドウ14272にコードを表示することで、ユーザは、動画情報へアクセスしやすくなる。
【0162】
(購入処理)
ステップS17の購入処理について、詳細に説明する。
【0163】
図23は、第2サーバ30による購入処理を説明するための図である。ユーザは、例えば、
図18に示される領域142321に表示されるコードを端末装置50により読み込み、ECサイトへアクセスする。制御部303は、購入処理モジュール3033により、アクセス情報に付されているサイネージIDから、端末装置50のユーザが利用したデジタルサイネージ10を判別する。また、購入処理モジュール3033は、アクセス情報に付されているキャラクタIDから、デジタルサイネージ10で表示されているキャラクタを判別する。ユーザは、端末装置50を操作し、ECサイトにおいて、商品を購入する。
【0164】
ステップS21において、ユーザから商品の購入が指示されると、購入処理モジュール3033は、ECサイトにおいてユーザが選択した商品の支払い手続きを受け付ける。
ステップS22において、ユーザによる支払いが完了すると、購入処理モジュール3033は、商品の購入と関連付けて、ユーザが利用したデジタルサイネージ10のコンテンツIDを第2ログ情報テーブル3023に記憶する。また、購入処理モジュール3033は、商品の購入と関連付けて、ユーザが利用したデジタルサイネージ10に表示されていたキャラクタ(商品カテゴリ)のIDを第2ログ情報テーブル3023に記憶する。
【0165】
ステップS23において、購入処理モジュール3033は、商品が購入されたことを、デジタルサイネージ10が設置されている店舗が属する会計システムへ通知する。このとき、購入処理モジュール3033は、商品が購入されたことを、ユーザの行動の起点となったデジタルサイネージ10を識別可能に通知する。
【0166】
ステップS24において、会計システムは、商品がユーザに購入されたことを、デジタルサイネージ10を識別可能に記憶する。
【0167】
また、ステップS23において、購入処理モジュール3033は、デジタルサイネージ10による誘導の後にECサイトで商品を購入したことを表す情報を端末装置50へ送信してもよい。商品を購入したことを表す情報は、例えば、QRコード、バーコード等の所定のコードであってもよいし、近距離無線通信により送信可能な情報であってもよい。端末装置50を所持するユーザは、デジタルサイネージ10が設置されている店舗のレジカウンターへ移動し、商品を購入したことを表す情報をレジカウンターの店員に提供する。なお、情報を提供するデバイスはレジカウンターに限定されない。商品を購入したことを表す情報を受け付けるためのデバイスを店舗内に設置してもよい。
【0168】
会計システムは、商品がユーザに購入されたことを、ユーザが使用したデジタルサイネージ10を識別可能に記憶する。会計システムは、例えば、商品を購入したことを表す情報を提供した端末装置50へ所定の特典を付与する。所定の特典は、例えば、次回の来店の際に所定の演出を発生させるための情報である。
【0169】
図24は、第2サーバ30による購入処理のその他の例を説明するための図である。ユーザは、例えば、
図18に示される領域142321に表示されるコードを端末装置50により読み込み、ECサイトへアクセスする。ユーザは、端末装置50を操作し、ECサイトにおいて、商品を購入する。
【0170】
ステップS25において、ユーザから商品の購入が指示されると、制御部303は、購入処理モジュール3033により、商品の購入権をユーザに付与する。
ステップS26において、購入処理モジュール3033は、購入権を付与したことを第2ログ情報テーブル3023に記憶する。なお、このとき、支払いはまだ完了していない。
【0171】
ステップS27において、購入処理モジュール3033は、商品の購入権に関する情報を、ユーザが操作する端末装置50へ送信する。商品の購入権に関する情報は、例えば、QRコード、バーコード等の所定のコードで表示可能な形式で送信されてもよいし、近距離無線通信により送信可能な形式で送信されてもよい。
【0172】
ステップS28において、端末装置50は、第2サーバ30から送信された情報を記憶する。第2サーバ30から送信された情報を記憶すると、端末装置50は、例えば、購入を完了させるための表示をディスプレイに表示する。具体的には、例えば、端末装置50は、受信した情報をレジカウンターへ提示し、支払いを済ませる旨をディスプレイに表示する。
【0173】
ステップS29において、端末装置50は、ユーザの指示に応じ、商品の購入権に関する情報をレジカウンターの店員に提供する。
【0174】
ステップS210において、会計システムは、商品についての支払いを受け付ける。具体的には、例えば、会計システムは、商品の購入権に関する情報を端末装置50から読み取り、読み取った情報に基づく料金の支払いを、端末装置50を所持するユーザへ要求する。
【0175】
ステップS211において、会計システムは、ユーザの支払いが完了したことを第2サーバ30へ通知する。
ステップS212において、ユーザによる支払いが完了した旨を受信すると、購入処理モジュール3033は、商品の購入と関連付けて、ユーザが利用したデジタルサイネージ10のコンテンツIDを第2ログ情報テーブル3023に記録する。また、購入処理モジュール3033は、商品の購入と関連付けて、ユーザが利用したデジタルサイネージ10に表示されていたキャラクタ(商品カテゴリ)のIDを第2ログ情報テーブル3023に記録する。
【0176】
(表示内容設定時の他設定の提案)
他のデジタルサイネージ10の設定が第3サーバ40から提案された場合、第1サーバ20は、表示制御モジュール2034により、提案された設定を、デジタルサイネージ10に表示させる。
【0177】
図25は、設定モードにおけるデジタルサイネージ10のその他の表示例を表す模式図である。
【0178】
デジタルサイネージ10における設定モードの初期段階では、デジタルサイネージ10は、表示制御部193により、
図25における領域1411、領域1412、領域1413、領域1417を表示する。
【0179】
領域1417は、他のデジタルサイネージ10の設定を参照するか否かを選択するための領域である。領域1417に表示される「お薦めの設定を利用する」が選択されると、表示制御部193は、他のデジタルサイネージ10に設定されている内容を表示する。
【0180】
領域1417に表示される「お薦めの設定を利用する」が選択されると、表示制御部193は、領域1418、領域1419等を表示する。領域1418は、例えば、お薦め設定1についての情報が表示される領域である。領域1419は、例えば、お薦め設定2についての情報が表示される領域である。管理者は、領域1417に表示される設定のうち、気に入った設定がある場合、その設定を選択する。これにより、管理者が一からデジタルサイネージ10の設定を決定する必要がなくなり、管理者の労力が低減される。また、効果が実証されたデジタルサイネージ10の設定が採用されるため、デジタルサイネージ10を効果的に稼働させることが可能となる。
【0181】
表示制御部193は、お薦め設定について、設定の貢献度を表示してもよい。設定の貢献度は、例えば、商品販売についての貢献に基づき、例えば、第3サーバ40で取得される。また、表示制御部193は、お薦め設定について、設定した設定者を表示してもよい。また、表示制御部193は、お薦め設定について、設定された日付を表示してもよい。また、表示制御部193は、お薦め設定について、薦められている設定がなされているデジタルサイネージ10が設置されるエリア、店舗等を表示してもよい。また、表示制御部193は、お薦め設定について、その設定にすることで、どのくらいの効果が期待されるかを表示してもよい。
【0182】
以上のように、上記実施形態では、複数のデジタルサイネージ10は、商品に関する第1画像を表示し、第1画像と関連付けて、デジタルサイネージ10を識別可能に、商品についての電子商取引サイトのページへ誘導するための情報に関する第2画像を表示する。制御部303は、受信制御モジュール3031により、第2画像を読み込んだユーザ端末50から、ページへのアクセスを受け付ける。制御部303は、購入処理モジュール3033により、受け付けたアクセスから、どのデジタルサイネージを介したアクセスかを判別する。これにより、ECサイトへのアクセスがどのデジタルサイネージ10を見たユーザからのアクセスかを判別することが可能となる。このため、店舗に設置したデジタルサイネージ10がECサイトへのアクセスにどれだけ貢献しているかを把握可能となる。
【0183】
したがって、本実施形態に係るシステムによれば、店舗運営者、又は従業員がデジタルサイネージを活用するモチベーションを向上させ、デジタルサイネージの効果的な活用を促すことができる。
【0184】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、第1画像を商品カテゴリに関連付けて表示し、第2画像を、商品カテゴリを識別可能に表示する。購入処理モジュール3033は、受け付けたアクセスから、どのデジタルサイネージにおけるどの商品カテゴリを介したアクセスかを判別する。これにより、ECサイトへのアクセスがどの商品カテゴリの情報を見たユーザからのアクセスかを判別することが可能となる。このため、店舗に設置したデジタルサイネージ10の設定がECサイトへのアクセスにどれだけ貢献しているかを把握可能となる。
【0185】
また、上記実施形態では、購入処理モジュール3033は、電子商取引サイトにおいて、ユーザ端末50から、商品の購入を受け付ける。購入処理モジュール3033は、電子商取引サイトにおいて商品が購入されると、購入されたことを表す情報を、デジタルサイネージ10を識別する情報と関連付ける。これにより、ECサイトにおけるユーザによる商品の購入が、どのデジタルサイネージ10により誘導されたかを紐づけることが可能となる。
【0186】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、第1画像を商品カテゴリに関連付けて表示し、第2画像を、商品カテゴリ(キャラクタ)を識別可能に表示する。購入処理モジュール3033は、受け付けたアクセスから、どのデジタルサイネージ10におけるどの商品カテゴリを介したアクセスかを判別する。購入処理モジュール3033は、電子商取引サイトにおいて、ユーザ端末50から、商品の購入を受け付ける。購入処理モジュール3033は、電子商取引サイトにおいて商品が購入されると、購入されたことを表す情報を、デジタルサイネージを識別する情報及び商品カテゴリを識別する情報と関連付ける。これにより、ECサイトにおけるユーザによる商品の購入が、どのデジタルサイネージ10の、どの商品カテゴリの表示により誘導されたかを紐づけることが可能となる。
【0187】
また、上記実施形態では、購入処理モジュール3033は、電子商取引サイトにおいて商品が購入されると、購入されたことを表す情報を、当該情報と関連付けられているデジタルサイネージ10が設置される店舗の会計システムへ提供する。これにより、ECサイトの売り上げを実店舗の会計システムへ反映させることが可能となる。
【0188】
また、上記実施形態では、購入処理モジュール3033は、購入されたことを表す情報を、会計システムへ送信する。これにより、ECサイトの売り上げを実店舗の会計システムへ直接的に反映させることが可能となる。
【0189】
また、上記実施形態では、購入処理モジュール3033は、購入されたことを表す情報を、ユーザ端末50へ送信し、当該情報をユーザ端末50に会計システムへ提供させる。これにより、ユーザ端末50を介し、ECサイトの売り上げを実店舗の会計システムへ反映させることが可能となる。
【0190】
また、上記実施形態では、購入処理モジュール3033は、購入されたことを表す情報がユーザ端末50により会計システムへ提供されると、ユーザ端末50へ特典を付与する。これにより、購入されたことを表す情報をユーザが会計システムへ提供する動機を与えることが可能となるため、ECサイトの売り上げを会計システムへ高確率で反映させることが可能となる。また、来店したユーザによるECサイトでの購入を促すことが可能となる。また、特典を、次回の来店の際に利用可能なデータである場合、ユーザの次回の来店を促すことが可能となる。
【0191】
また、上記実施形態では、購入処理モジュール3033は、電子商取引サイトにおいて、商品を購入する権利が取得されると、当該商品を購入する権利に関する情報を、商品の料金を会計システムで支払うための情報と共にユーザ端末50へ送信する。これにより、ECサイトで購入権を取得した商品についての料金を店舗のレジカウンターで支払うことが可能となる。このため、ECサイトの売り上げを実店舗の会計システムでの売り上げとすることが可能となる。
【0192】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、店舗に在庫がある商品の第1画像を表示せず、店舗に在庫がなく、電子商取引サイトに在庫がある商品の第1画像を表示する。これにより、店舗に在庫がある商品については、デジタルサイネージ10で表示されることがなくなり、店舗に在庫がない商品のみがデジタルサイネージ10に表示されることになる。このため、デジタルサイネージ10では、店舗で購入できないが、ECサイトでは購入可能な商品が表示されることになり、効果的にデジタルサイネージ10を活用することが可能となる。
【0193】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、店舗の在庫、又は電子商取引サイトの在庫に関する情報を前記第1画像と共に表示する。これにより、デジタルサイネージ10を利用するユーザは、店舗で購入可能か、ECサイトで購入可能かを認識できる。
【0194】
<デジタルサイネージ10のその他の設置例>
図14に示す例では、デジタルサイネージ10が、店舗の壁にはめ込むように設置され、例えば、商品棚100と並べて設置される場合を示した。デジタルサイネージ10は、周囲の陳列棚が所定の統一感を有して設置されている際において、その統一感を維持するように設置されていてもよい。
【0195】
図26は、店舗におけるデジタルサイネージ10-1、10-2の設置例のその他の例を示す模式図である。
図26に示す例では、デジタルサイネージ10-1、10-2は、店舗の壁にはめ込むように設置されている。デジタルサイネージ10-1、10-2は、例えば、3段の棚板を有する物理棚101に挟まれている。デジタルサイネージ10-1は、例えば、3段の棚板を表示している。デジタルサイネージ10-1において、表示画面上での棚板間の距離と、物理棚101の棚板間の距離とは同じであり、表示画面上での棚板の段数と、物理棚101の棚板の段数とは同じである。デジタルサイネージ10-2は、1段の棚板を表示している。デジタルサイネージ10-2において、表示画面上での棚板の高さと、物理棚101の棚板の高さとは同じである。デジタルサイネージ10-1、10-2は、周囲の棚の統一感を維持するような態様で棚板の画像を表示することで、棚の一部としてユーザに認識される。また、デジタルサイネージ10-1、10-2は、3段表示のときと1段表示のときとのいずれであっても周囲の物理棚101の統一感を維持する。つまり、複数段の表示であっても、単段の表示であっても、棚の一部としてユーザに認識される。
【0196】
(表示処理)
本設置例におけるデジタルサイネージ10の表示処理について、表示例と共に詳細に説明する。デジタルサイネージ10において、例えば、周囲に配置される物理棚101で陳列される商品と関連付けられている商品カテゴリが設定されている。例えば、周囲の物理棚101でぬいぐるみが陳列されている場合、デジタルサイネージ10で、商品カテゴリとしてぬいぐるみが設定される。以降の説明では、デジタルサイネージ10の商品カテゴリとしてぬいぐるみが設定されているものとする。
【0197】
図27は、周囲の物理棚に合わせてぬいぐるみが表示されている場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
図27では、例えば、周囲の物理棚101に合わせ3段の棚板が表示されている。周囲の物理棚の段数が3段以外の場合もあり、その際には、デジタルサイネージ10で表示される段数も周囲の物理棚に合わせて3段以外になり得る。デジタルサイネージ10は、表示制御部193により、設定されている「ぬいぐるみ」に基づき、棚の表示位置に合わせて複数のぬいぐるみの画像を表示する。
【0198】
図27に示すように、表示制御部193は、ディスプレイ141において、領域1431を表示する。領域1431は、棚板に陳列される商品であるぬいぐるみの画像(陳列画像)を表示する領域である。表示制御部193は、キャラクタ情報テーブル2022から読み出して取得したぬいぐるみの画像を、棚板に載置するように領域1431に表示する。表示制御部193は、商品名、ぬいぐるみに係るキャラクタの名称等をぬいぐるみの画像に関連付けて領域1431に表示してもよい。また、
図27では、表示制御部193は、模式的に1種類毎に1体のぬいぐるみを並べて表示している。しかしながら、ぬいぐるみの表示は1種類毎に1体に限定されない。表示制御部193は、同じぬいぐるみの画像を複数体重ねて並べ、棚板に多数のぬいぐるみを陳列してもよい。これにより、同じぬいぐるみを奥行き方向に並べて物理棚101に多数のぬいぐるみを陳列する場合であっても、物理棚101でのぬいぐるみの陳列と、デジタルサイネージ10でのぬいぐるみの表示態様を統一させることが可能となる。
【0199】
ぬいぐるみの画像は、所定の順序で配列される。例えば、表示制御部193は、ぬいぐるみの画像を、ぬいぐるみの識別番号順に表示する。また、表示制御部193は、ぬいぐるみの画像を、ぬいぐるみの名前順に表示してもよい。また、表示制御部193は、ぬいぐるみの画像を、発売日が最近のものから順に表示してもよい。また、表示制御部193は、売上データに基づき、人気の商品の画像から順に表示してもよい。なお、表示制御部193は、商品の画像を、ランダムに配列してもよい。
【0200】
表示制御部193は、ぬいぐるみの画像に、そのぬいぐるみが店舗内に在庫があるか否かが識別可能なマークを付してもよい。また、表示制御部193は、新発売のぬいぐるみの画像に、新発売であることが識別可能なマークを付してもよい。
【0201】
表示制御部193は、店舗に在庫があるぬいぐるみの画像を表示しないようにしてもよい。これにより、店舗にあるぬいぐるみと、ECサイトで購入可能なぬいぐるみとを別々に表示することが可能となるため、より多くの商品を紹介することが可能となる。また、表示制御部193は、現在店頭に陳列されているぬいぐるみの画像を表示しないようにしてもよい。これにより、店舗で実際に陳列されているぬいぐるみがデジタルサイネージ10で表示されることを避けることが可能になるため、限られた売り場を有効に活用することが可能となる。
【0202】
領域1431には、表示されるぬいぐるみを切り替えるための操作UIが表示されている。例えば、表示制御部193は、表示されるぬいぐるみを切り替えるための操作UIとして、アイコン14311、14312を表示している。アイコン14311、14312は、ユーザからスライド指示を受け付けるためのアイコンである。ユーザによりアイコン14311がタッチされると、表示制御部193は、表示する棚板の高さを維持したまま右側の棚を表示するように、棚を左方向にスライドさせるように表示を切り替える。また、ユーザによりアイコン14312がタッチされると、表示制御部193は、表示する棚板の高さを維持したまま左側の棚を表示するように、棚を右方向にスライドさせるように表示を切り替える。これにより、表示制御部193は、同様の並びを維持したまま、一画面では表示しきれない他のぬいぐるみを表示することが可能となる。
【0203】
第1サーバ20は、例えば、表示制御モジュール2034により、店舗における商品の在庫状況を商品情報テーブル2021に基づいて確認する。表示制御モジュール2034は、例えば、管理者からの在庫情報の更新操作に基づいて商品情報テーブル2021を確認してもよいし、予め設定された周期で商品情報テーブル2021を確認してもよい。表示制御モジュール2034は、在庫状況に基づき、表示内容を変更するようにデジタルサイネージ10の表示を制御する。
【0204】
具体的には、例えば、表示制御部193は、店舗において所定のぬいぐるみの在庫がなくなると、当該ぬいぐるみの画像をディスプレイ141に表示させる。また、表示制御部193は、例えば、店舗において所定のぬいぐるみの在庫が復活すると、当該ぬいぐるみの画像をディスプレイ141から消す。
【0205】
なお、棚のスライドは、アイコン14311、14312のタッチに限定されない。デジタルサイネージ10の表面に触れたまま手を横にスライドさせることで、棚を左右にスライドさせるように表示を切り替えてもよい。
【0206】
領域1431には、表示内容を切り替えるための操作UIが表示されていてもよい。例えば、表示制御部193は、商品を並び替えるための操作UIとして、ボタン1432、1433を表示する。ボタン1432は、商品を番号順に並び変えるためのボタンである。表示制御部193は、ボタン1432がタッチされると、商品の並びを識別番号順に並び変える。ボタン1433は、商品を名前順に並び変えるためのボタンである。表示制御部193は、ボタン1433がタッチされると、商品の並びを商品名順、又はキャラクタ名順に並び変える。なお、商品を並び替えるための操作UIは、ボタン1432、1433に限定されない。種々の並び順毎にボタンが設けられていてもよい。
【0207】
また、例えば、表示制御部193は、棚を上下させるための操作UIとして、ボタン1434、1435を表示する。表示制御部193は、ボタン1434、1435を、領域1431の下方、すなわち、ディスプレイ141の下方に表示する。ボタン1434は、棚板を上げるためのボタンである。表示制御部193は、棚板が下がった状態でボタン1434がタッチされると、下に移動されている棚板をもとの高さに戻すように表示を切り替える。表示制御部193は、一段ずつ段階的に棚板を上げるようにしてもよいし、複数段の棚板をまとめて上げるようにしてもよい。ボタン1435は、棚板を下げるためのボタンである。表示制御部193は、棚板が上がった状態(もとの高さ)でボタン1435がタッチされると、上段の棚板が下へ移動するように表示を切り替える。表示制御部193は、一段ずつ段階的に棚板を下げるようにしてもよいし、複数段の棚板をまとめて下げるようにしてもよい。ボタン1434、1435がディスプレイ141の下方に表示されている。そのため、小さな子供のような身長が低いユーザもボタン1435をタッチすることが可能となり、上方に表示されている商品を、子供が選択可能な高さまで移動させることが可能となる。
【0208】
図28は、棚板が下げられた際のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
図27において、ボタン1435がタッチされると、
図27に表示されている棚板が下がり、上段の棚板に陳列されているぬいぐるみ群102の画像が、
図28に示すように、低い領域で表示されるようになる。このとき、表示制御部193は、中段の棚板に陳列されているぬいぐるみ群103の画像と、下段の棚板に陳列されているぬいぐるみ群104の画像とを消す。上段の棚板に陳列されていたぬいぐるみ群102の画像は、例えば、1m程度の高さの位置に表示されるようになる。
図28において、表示されるぬいぐるみを切り替えるための操作UIとして、アイコン14311、14312が表示されている。ユーザによりアイコン14311がタッチされると、表示制御部193は、表示する棚板の高さを維持したまま右側の棚を表示するように、棚を左方向にスライドさせるように表示を切り替える。また、ユーザによりアイコン14312がタッチされると、表示制御部193は、表示する棚板の高さを維持したまま左側の棚を表示するように、棚を右方向にスライドさせるように表示を切り替える。
【0209】
例えば、
図28においてユーザがアイコン14311にタッチすると、表示制御部193は、棚の構成を維持したまま棚をスライドさせ、
図27において中段の棚板上に表示されていたぬいぐるみ群103の画像を表示する。
図29は、
図28においてユーザによりアイコン14311が1度タッチされた後のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。
図29において、ぬいぐるみ群103の画像が表示された状態で、ユーザがアイコン14311にタッチすると、表示制御部193は、棚の構成を維持したまま棚をスライドさせ、
図27において下段の棚板上に表示されていたぬいぐるみ群104の画像を表示する。ぬいぐるみ群104の画像が表示された状態で、ユーザがアイコン14311にタッチすると、表示制御部193は、棚の構成を維持したまま棚をスライドさせ、
図27においてユーザがアイコン14311にタッチした後に上段に表示されるぬいぐるみ群の画像を表示する。このように、段数を下げた場合であってもユーザがアイコン14311にタッチすることで、表示している棚の状態を維持したまま、段数を下げる前と同様にぬいぐるみの画像を表示できる。
【0210】
なお、
図28、
図29では、棚板の段数が減った場合であっても、1段で陳列するぬいぐるみの画像の数が変わらない場合を説明した。しかしながら、棚板の段数を減らす場合、1段で陳列するぬいぐるみの画像の数を変更するようにしてもよい。例えば、表示制御部193は、棚の数を減らす分、1段で表示するぬいぐるみの画像の数を増やしてもよい。具体的には、例えば、表示制御部193は、3段表示、各段4匹の表示において、棚数を1段に減らす場合、1段に陳列するぬいぐるみの画像の数を5匹以上、例えば、6匹にしてもよい。このとき、表示制御部193は、例えば、ぬいぐるみの画像の大きさを、棚板の段数を減らす前と比較して、小さくしてもよい。
【0211】
表示制御部193は、
図28、
図29の領域14313にぬいぐるみの画像とは異なる装飾画像を表示してもよい。領域14313は、表示する棚板の数を減らすことで生じる領域である。装飾画像の有無は管理者が適宜設定可能である。表示する装飾画像は、管理者が選択可能である。また、物理棚101の装飾に合わせ予め設定されていてもよい。
【0212】
身長が低いユーザが棚板の段数を下げることで生じた領域であるため、領域14313はタッチ操作を受け付けないようにしてもよい。また、領域14313は、棚板を複数段に戻すボタン1434の役割をしてもよい。背の高いユーザにとってボタン1434は、若干低い位置に存在している。領域14313への接触で段数が複数段に戻るため、背の高いユーザにとっての操作性も向上することになる。
【0213】
図28、29においてユーザがボタン1433にタッチすると、表示制御部193は、棚を上げ、例えば、
図27の状態に戻す。
【0214】
図27~28において、ユーザは、気になるぬいぐるみがあると、そのぬいぐるみの画像が表示されている領域をタッチする。ぬいぐるみの画像がタッチされると、例えば、制御部190は、第1サーバ20に対して、対応する情報の詳細を要求する。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づく画像をディスプレイ141に表示させる。
【0215】
図30は、商品の詳細が表示される場合のデジタルサイネージ10の表示例を表す模式図である。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づき、ユーザにより選択されたぬいぐるみの詳細情報をディスプレイ141に表示させる。
図30の例では、表示制御部193は、領域1436と、領域1437とをディスプレイ141に表示させる。領域1436は、ぬいぐるみの詳細情報に関する画像(詳細画像)を表示する領域である。領域1437は、選択されたぬいぐるみの関連商品に関する画像を表示する領域である。このとき、領域1437の上端は、例えば、床面から1m程度の高さの位置に表示される。
【0216】
領域1436には、選択されたぬいぐるみの拡大画像、商品名称(又はキャラクタ名称)、値段が表示されている。領域1436にはアイコン14361が表示されている。アイコン14361は、画像14362から拡大して表示する画像を選択するためのアイコンである。画像14362には、例えば、異なる方向から見たぬいぐるみの画像が含まれる。ユーザによりアイコン14361がタッチされると、表示制御部193は、タッチした回数に応じてカーソル14363を移動させ、カーソル14363が示している画像の拡大画像を領域1436中に表示する。
【0217】
表示制御部193は、領域1436に表示しているぬいぐるみのECサイト上のページへアクセスするためのコード(例えば、QRコード)を領域14364に表示する。このコードには、例えば、デジタルサイネージ10のサイネージIDと、ピカチュウのキャラクタIDとが含まれている。
【0218】
ユーザは、領域1436に表示されるぬいぐるみを確認する。ECサイトで購入したい場合、又は更なる情報を確認したい場合、ユーザは、領域14364のコードを端末装置50により読み込み、ECサイトへアクセスする。領域1436にコードを表示することで、ユーザは、所望の商品の情報を取得しやすくなると共に、ECサイトで購入する労力が低減される。また、サイネージIDが付されるコードを読み込んでECサイトへアクセスするため、第2サーバ30は、どのデジタルサイネージ10から誘導されたユーザのアクセスかを把握しやすくなる。また、キャラクタIDが付されるコードを読み込んでECサイトへアクセスするため、第2サーバ30は、どのキャラクタから誘導されたユーザのアクセスかを把握するしやすくなる。
【0219】
領域1437には、キャラクタと関連付けられている商品についての画像14372が表示されている。商品についての画像は、例えば、ECサイトで出品されている商品の画像に基づく。ユーザは、スライダー14371を上下させることで、領域1437に入り切れていない商品の画像を領域1437内に表示させることが可能である。表示制御部193は、商品情報テーブル2021から読み出して取得した商品の画像を、領域1437に表示する。商品の画像は、所定の順序で配列されている。
【0220】
表示制御部193は、商品の画像に、その商品が店舗内に在庫があるか否かが識別可能なマークを付してもよい。また、表示制御部193は、新発売の商品の画像に、新発売であることが識別可能なマークを付してもよい。
【0221】
表示制御部193は、店舗に在庫がある商品の画像を表示しないようにしてもよい。これにより、店舗にある商品と、ECサイトで購入可能な商品とを別々に表示することが可能となるため、より多くの商品を紹介することが可能となる。また、表示制御部193は、現在店頭に陳列されている商品の画像を表示しないようにしてもよい。これにより、店舗で実際に陳列されている商品がデジタルサイネージ10で表示されることを避けることが可能になるため、限られた売り場を有効に活用することが可能となる。
【0222】
ユーザは、領域1437に表示されている商品において気になる商品があると、その商品の画像が表示されている領域をタッチする。商品の画像がタッチされると、例えば、制御部190は、第1サーバ20に対して、対応する情報の詳細を要求する。表示制御部193は、第1サーバ20から提供される情報に基づく画像をディスプレイ141に表示させる。
【0223】
領域1437には、領域1437を閉じる指示を入力するためのボタン14373が表示されている。ユーザがボタン14373にタッチすると、表示制御部193は、領域1437を閉じる。表示制御部193は、領域1437を閉じた後、領域1436をそのままの位置で表示させてもよいし、下方へ移動させ表示させてもよい。
【0224】
図30において、ボタン1438が表示されている。ボタン1438は、商品の詳細表示を終了させる指示を入力するためのボタンである。ユーザがボタン1438をタッチすると、表示制御部193は、商品の詳細表示を終了させ、物理棚と対応させた商品の陳列表示に戻す。表示制御部193は、商品の詳細表示を終了させると、
図27に示すデジタルサイネージ10の全体を用いた商品表示に移行する。
【0225】
図28、29に示す、表示する棚数が少ない状態から商品の詳細表示へ移行し、その詳細表示が終了された場合、表示制御部193は、表示する棚数が少ない状態の陳列表示を表示するようにしてもよい。これにより、身長の低いユーザが連続して利用する場合、そのユーザがストレスなくデジタルサイネージ10を操作することが可能となる。
【0226】
表示制御部193は、ボタン1438のタッチがなくても、商品の詳細表示を表示してから所定の時間、デジタルサイネージ10への操作がない場合、商品の詳細表示を終了させ、物理棚と対応させた商品の陳列表示に戻してもよい。
【0227】
図30において、背の低いユーザが操作する場合であっても、領域1437まではデジタルサイネージ10に対して操作を入力することが可能である。また、ボタン1438が下についているため、商品の陳列表示に戻ることが可能である。そのため、領域1436へは手が届かない可能性があるが、所望の操作を継続することが可能となる。
【0228】
以上のように、デジタルサイネージ10は、周囲に配置される物理棚と統一感を有する棚板画像を含む第1陳列画像を表示する。デジタルサイネージ10は、ユーザからの指示に応じ、物理棚との統一感を維持したまま、表示する棚板画像の段数を下げた第2陳列画像へ表示を切り替える。これにより、周囲の物理棚との統一感を維持したまま、背の低いユーザにも操作可能なように、デジタルサイネージの表示を変更することが可能となる。
【0229】
したがって、本実施形態に係るデジタルサイネージ10によれば、設置環境に対して違和感なく表示高さを調整できる。
【0230】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、第1陳列画像を表示する際、デジタルサイネージ10の下方に、第2陳列画像に表示を切り替えるためのアイコン1435を表示する。これにより、身長の高くないユーザが、デジタルサイネージ10で表示される段数を操作することが可能となる。
【0231】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、ユーザからの指示に応じ、第2陳列画像から第1陳列画像へ表示を切り替える。これにより、サイネージ10は、身長の高くないユーザ用に高さを調整した表示を、通常の表示に戻すことが可能となる。
【0232】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、商品を検索するユーザの操作に応じ、棚板画像の形成方向に表示をスライドさせる。これにより、物理棚が続いているような感覚で商品を確認することが可能となる。このため、ユーザは、物理棚の一部としてデジタルサイネージ10を認識することが可能となる。
【0233】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、商品を検索するユーザの操作に応じて垂直方向に表示をスライドさせ、表示する棚板画像を周囲の物理棚と統一感のある位置で停止させる。これにより、表示を縦にスライドする場合であっても統一感を乱すことを抑えることが可能となる。
【0234】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、商品に関する画像がユーザに触れられると、触れられた商品の詳細情報を含む詳細画像を表示する。デジタルサイネージ10は、詳細画像を表示する際、デジタルサイネージ10の下方に、第1陳列画像又は第2陳列画像に表示を切り替えるためのアイコン1438を表示する。これにより、身長の高くないユーザであっても、詳細画像から第1陳列画像又は第2陳列画像に表示を切り替えることが可能となる。
【0235】
また、上記実施形態では、デジタルサイネージ10は、第2陳列画像から詳細画像へ表示が切り替えられた状態において、アイコン1438に指示が入力されると、第2陳列画像へ表示を切り替える。これにより、身長の高くないユーザは、ストレスなく操作を継続することが可能となる。
【0236】
<変形例>
上記実施形態では、管理者がデジタルサイネージ10の所定位置に接触すると設定モードに遷移する場合を説明した。しかしながら、デジタルサイネージ10が設定モードに遷移するのは所定位置への接触時に限定されない。例えば、デジタルサイネージ10は、設定モードへ自動的に遷移してもよい。例えば、デジタルサイネージ10は、店舗内で陳列する商品を変更する際、設定モードへ遷移してもよい。具体的には、例えば、デジタルサイネージ10は、予め設定されている日時になると設定モードへ遷移してもよい。また、デジタルサイネージ10は、陳列変更についての所定の指示があると設定モードへ遷移してもよい。
【0237】
また、上記実施形態において、管理者は、設定モードで棚板間の間隔、棚板の最大表示数、棚板の表示位置等を設定してもよい。また、管理者は、設定モードで装飾画像の有無、装飾画像の様式を設定してもよい。これにより、管理者は、隣接する物理棚の状態に応じて表示を容易に変更可能となる。
【0238】
また、上記実施形態では、ECサイトへ接続した際の表示については言及していない。しかしながら、第2サーバ30は、ユーザがECサイトへアクセスした際に、判別したデジタルサイネージ10に応じた表示をしてもよい。具体的には、例えば、第2サーバ30は、沖縄の店舗に設置されるデジタルサイネージ10からのアクセスを受け付けた場合、ユーザをECサイトへ誘導したデジタルサイネージ10のサイネージIDに基づき、どのデジタルサイネージ10を介したアクセスかを判別する。つまり、第2サーバ30は、例えば、デジタルサイネージ10の個体識別に加え、沖縄の店舗に設置されていること、店舗内の設置位置、設定者等を判別する。
【0239】
第2サーバ30は、判別した情報に基づき、ECサイトにて、例えば、「沖縄店のご利用ありがとうございます!」のような、デジタルサイネージ10が設置される店舗に紐づく情報を表示する。これにより、ユーザは、来店した店舗から訪れたECサイトであると認識することが可能となり、店舗内からECサイトへの買い物をシームレスに行うことが可能となる。
【0240】
また、第2サーバ30は、ECサイトにて、店舗内の設置位置、又は設定者等に紐づく情報を表示してもよい。これにより、例えば、設置位置に特徴がある場合、又は設定者が著名人である場合等において、ECサイトに接続する興趣性が向上することになる。
【0241】
また、上記実施形態では、店舗の在庫情報を商品情報テーブル2021に基づいて確認する場合を説明した。しかしながら、店舗の在庫情報の確認は、商品情報テーブル2021の確認のみに限定されない。例えば、陳列されている商品のユーザによる購入を検知するセンサが店内に設置されていてもよい。センサは、例えば、物理棚からの商品の取り出しを検出可能な、物理棚、天井、柱の高所等に設置され得る。センサは、ユーザにより商品が物理棚から取り出されたことを検出し、取り出された商品を認識する。物理棚に陳列されている商品の全てが取り出された場合、表示制御モジュール2034は、例えば、店舗における当該商品の在庫がなくなったと判断する。また、売り切れていた商品が物理棚に陳列された場合、表示制御モジュール2034は、例えば、店舗における当該商品の在庫が復活したと判断する。表示制御モジュール2034は、在庫状況に基づき、表示内容を変更するようにデジタルサイネージ10の表示を制御する。
【0242】
また、上記実施形態では、
図27~29で示すように、画面を横方向にスライドすることで他の商品を表示するようにしている。しかしながら、ディスプレイ141における表示のスライド方向は、横方向に限定されない。
図27~
図29において、デジタルサイネージ10の両側には統一感を持って設置された物理棚が存在している。そのため、棚板の連続性を考慮すると、横方向へのスライドの方が違和感が少ない。しかしながら、棚板の統一感が維持されるのであれば、縦方向(垂直方向)へのスライドでも構わない。例えば、縦方向へスライドし、周囲の棚板と対応する位置で、デジタルサイネージ10内の棚板が強制的に止まるようにする。こうすれば、周囲と棚板の位置がずれることを避けることができ、統一感が乱されることを回避することが可能となる。
【0243】
<4 コンピュータの基本ハードウェア構成>
図31は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、通信IF99(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらはバスにより相互に電気的に接続される。
【0244】
プロセッサ91とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ91は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0245】
主記憶装置92とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0246】
補助記憶装置93とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0247】
通信IF99とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
【0248】
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0249】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0250】
<コンピュータ90の基本機能構成>
図31に示すコンピュータ90の基本ハードウェア構成により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0251】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0252】
制御部は、プロセッサ91が補助記憶装置93に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0253】
記憶部は、主記憶装置92、補助記憶装置93により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0254】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
【0255】
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するためのキーとなるカラムが設定されるが、カラムへのキーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0256】
通信部は、通信IF99により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0257】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0258】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサと、メモリとを備え、小売店舗に設置されて商品に関する画像を表示するデジタルサイネージに実行させるためのプログラムであって、プロセッサに、周囲に配置される物理棚と統一感を有する棚板画像を含む第1陳列画像を表示するステップと、ユーザからの指示に応じ、物理棚との統一感を維持したまま、表示する棚板画像の段数を下げた第2陳列画像へ表示を切り替えるステップと
を実行させるプログラム。
(付記2)
第1陳列画像を表示するステップにおいて、デジタルサイネージの下方に、第2陳列画像に表示を切り替えるためのアイコンを表示する(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)
ユーザからの指示に応じ、第2陳列画像から第1陳列画像へ表示を切り替えるステップをプロセッサに実行させる(付記1)又は(付記2)に記載のプログラム。
(付記4)
商品を検索するユーザの操作に応じ、棚板画像の形成方向に表示をスライドさせるステップをプロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)
商品を検索するユーザの操作に応じて垂直方向に表示をスライドさせ、表示する棚板画像を周囲の物理棚と統一感のある位置で停止させる(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)
商品に関する画像がユーザに触れられると、触れられた商品の詳細情報を含む詳細画像を表示するステップをプロセッサに実行させ、詳細画像を表示するステップにおいて、デジタルサイネージの下方に、第1陳列画像又は第2陳列画像に表示を切り替えるためのアイコンを表示する(付記1)乃至(付記5)のいずれかに記載のプログラム。
(付記7)
第2陳列画像から詳細画像へ表示が切り替えられた状態において、アイコンに指示が入力されると、第2陳列画像へ表示を切り替えるステップをプロセッサに実行させる(付記6)に記載のプログラム。
(付記8)
プロセッサと、メモリとを備え、小売店舗に設置されて商品に関する画像を表示するデジタルサイネージに実行される方法であって、プロセッサが、周囲に配置される物理棚と統一感を有する棚板画像を含む第1陳列画像を表示するステップと、ユーザからの指示に応じ、物理棚との統一感を維持したまま、表示する棚板画像の段数を下げた第2陳列画像へ表示を切り替えるステップとを実行する方法。
(付記9)
周囲に配置される物理棚と統一感を有する棚板画像を含む第1陳列画像を表示するステップと、ユーザからの指示に応じ、物理棚との統一感を維持したまま、表示する棚板画像の段数を下げた第2陳列画像へ表示を切り替えるステップとを実行するデジタルサイネージ。
【符号の説明】
【0259】
1…システム
10…デジタルサイネージ
12…通信IF
120…通信部
13…入力装置
131…タッチ・センシティブ・デバイス
14…出力装置
141…ディスプレイ
150…位置情報センサ
160…カメラ
17…音声処理部
171…マイク
172…スピーカー
180…記憶部
19…プロセッサ
190…制御部
20…第1サーバ
30…第2サーバ
40…第3サーバ
50…端末装置