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特開2024-1888規制のない歩行者ステップダウン(PSD)イベントの予測
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001888
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】規制のない歩行者ステップダウン(PSD)イベントの予測
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20231227BHJP
【FI】
G06T7/00 660Z
G06T7/00 350C
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023102804
(22)【出願日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】63/366,839
(32)【優先日】2022-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522254859
【氏名又は名称】オートブレインズ・テクノロジーズ・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Autobrains Technologies Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ライヘルゴース,イガル
(72)【発明者】
【氏名】オディナエフ,カリーナ
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096BA04
5L096BA18
5L096DA03
5L096HA11
5L096JA28
5L096KA17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】規制のない歩行者ステップダウン(PSD)警報のための方法を提供する。
【解決手段】方法は、車両のコンピュータ化されたシステムが、規制のないPSD状況を示す規制のないPSD指標を受信することと、車両の環境に関して感知された情報を取得することと、感知された情報を処理することであって、該処理は、少なくとも1つの規制のないPSD指標を検索することと、少なくとも1つの規制のないPSD識別子を発見した場合に、歩行者が車両の環境内の走行可能な空間にステップダウンすることが予想される状況に近づいていることを車両が自律的に決定することと、を含む。自律的に決定することは、発見に対する応答を引き起こす。応答は即時応答であり、少なくとも車両のコンピュータ化されたシステムによって実行される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
規制のない歩行者ステップダウン警報のための方法であって、
車両のコンピュータ化されたシステムが、規制のないPSD状況を示す、規制のない歩行者ステップダウン(PSD)指標を受信することと、
前記車両の環境に関して感知された情報を取得することと、
前記感知された情報を処理することであって、該処理は、少なくとも1つの規制のないPSD指標を検索することを含む、ことと、
前記少なくとも1つの規制のないPSD識別子を発見したときに、歩行者が前記車両の前記環境内の走行可能な空間にステップダウンすることが予想される状況に近づいていることを前記車両が自律的に決定することであって、前記自律的に決定することは、前記発見に対する応答を引き起こし、前記応答は即時応答であり、少なくとも前記車両のコンピュータ化されたシステムによって実行される、ことと
を包含する方法。
【請求項2】
前記規制のないPSD指標は、
タグ付けされていないビデオの第1のグループを取得することと、
タグ付けされていないビデオの前記第1のグループ内の、規制のないPSDイベントを探し出すことと、
事前PSDイベントビデオセグメントを処理することを含む生成工程によって前記規制のないPSD指標を生成すること
によって生成され、
それぞれの事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントは、前記規制のないPSDイベントのうちの対応する規制のないPSDイベントより前の、予め定義された期間に開始する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記規制のないPSD指標の前記生成は、前記事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントに現れるが、前記規制のないPSDイベントの特徴ではないオブジェクトの識別子を除去することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記除去することは、前記事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントとは異なるビデオセグメントにおいて、予め定義された確率を超えて出現するオブジェクトを検索することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記規制のないPSD指標の前記生成は、
事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントのシグネチャを生成することと、
前記事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントのシグネチャをクラスタリングして、複数のクラスタを提供することと、
前記複数のクラスタのクラスタシグネチャを生成することと
を包含する、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記規制のないPSD指標の少なくとも一部はクラスタシグネチャである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記生成工程は、前記歩行者を複数の歩行者クラスに分類する工程を包含する、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記歩行者クラスを、前記歩行者クラスに関連する規制のないPSD指標と関連付けることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
発生確率の情報を前記規制のないPSD指標に関連付けることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
非制御歩行者ステップダウン警報のための非一時的コンピュータ可読媒体であって、該非一時的コンピュータ可読媒体は、
車両のコンピュータ化されたシステムに、規制のないPSD状況を示す、規制のない歩行者ステップダウン(PSD)指標を受信させ、
前記車両の環境に関して感知された情報を取得し、
前記感知された情報を処理することであって、該処理は、少なくとも1つの規制のないPSD指標を検索することを含み、
前記少なくとも1つの規制のないPSD指標を発見したときに、歩行者が前記車両の前記環境内の走行可能な空間にステップダウンすることが予想される状況に近づいていることを前記車両が自律的に決定することであって、前記自律的に決定することは、前記発見に対する応答を引き起こし、前記応答は即時応答であり、少なくとも前記車両のコンピュータ化されたシステムによって実行される。
ための命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記規制のないPSD指標は、
タグ付けされていないビデオの第1のグループを取得することと、
タグ付けされていないビデオの前記第1のグループ内の、規制のないPSDイベントを探し出すことと、
事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントを処理することを含む生成工程によって前記規制のないPSD指標を生成すること
によって生成され、
それぞれの事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントは、前記規制のないPSDイベントのうちの対応する規制のないPSDイベントより前の、予め定義された期間に開始する、 請求項10に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記規制のないPSD指標の前記生成は、前記事前の規制のないPSDイベントのビデオセグメントに現れるが、前記規制のないPSDイベントの特徴ではないオブジェクトの識別子を除去することを含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記除去することは、前記事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントとは異なるビデオセグメントにおいて、予め定義された確率を超えて出現するオブジェクトを検索することを含む、請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記規制のないPSD指標の前記生成は、
事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントシグネチャを生成することと、
前記事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントシグネチャをクラスタリングして、複数のクラスタを提供することと、
前記複数のクラスタのクラスタシグネチャを生成することと
を包含する、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
規制のないPSD指標の少なくとも一部はクラスタシグネチャである、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記生成工程は、前記歩行者を複数の歩行者クラスに分類する工程を包含する、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記歩行者クラスを、前記歩行者クラスに関連する規制のないPSD指標と関連付けるための命令を記憶する、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
発生確率の情報を、前記規制のないPSD指標に関連付けるための命令を記憶する、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
歩行者は非常に脆弱な道路利用者であるが、交通規則に合致しない行動をとっているため、自身を危険に晒している。そのうちの1つは、歩道がさまざまな要因、例えば、駐車車両、ごみ箱、歩道を洗浄する道路清掃車、積み込まれていない荷物など、で塞がれているときに、道路に降りる(ステップダウンする)ことである。運転中、運転手は通常、歩道が塞がっている近くを通過することを意識しておらず、歩道から離れ、道路に降りて走行可能なエリアに入る歩行者の動きを予測または事前に予測することができない。
【発明の概要】
【0002】
規制のない歩行者のステップダウン(PDD)イベントを予測するための方法、システム、および非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示の実施形態は、以下の図面とともに詳細な説明から理解され、より十分に理解されるであろう。
図1A】方法の一例を示す図
図1B】シグネチャの一例を示す図
図1C】寸法拡張工程の一例を示す図
図1D】マージ操作の一例を示す図
図1E】ハイブリッド工程の一例を示す図
図1F】方法の一例を示す図
図1G】方法の一例を示す図
図1H】方法の一例を示す図
図1I】方法の一例を示す図
図1J】方法の一例を示す図
図1K】方法の一例を示す図
図1L】方法の一例を示す図
図1M】システムの一例を示す図
図1N】本明細書に記載される実施形態に従って構築され動作する、例示的な障害物検出およびマッピングシステムの一部絵図、一部ブロック図
図1O】方法の一例を示す図
図1P】方法の一例を示す図
図1Q】物体検出のための方法を示す図
図2】方法の一例を示す図
図3】方法の一例を示す図
図4】方法の実行例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0004】
本明細書および/または図面は、画像を参照することがある。画像はメディアユニット(media unit)の一例である。画像への言及は、メディアユニットにも準用できる。メディアユニットは、感知された情報の一例である。メディアユニットへの言及は、自然が生成した信号、人間の行動を表す信号、株式市場に関する操作を表す信号、医療信号などの自然信号にも準用できるが、これらに限定されるものではない。メディアユニットへの言及は、感知された情報にも準用できる。感知された情報は、可視光カメラや、赤外線、レーダ画像、超音波、電気光学、放射線撮影、LIDAR(light detection and ranging;光検出および測距)などを感知するセンサなど、あらゆるタイプのセンサによって感知される可能性がある。
【0005】
本明細書および/または図面は、プロセッサを参照することがある。プロセッサは、処理回路であってもよい。処理回路は、中央処理装置(CPU)、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、フルカスタム集積回路などの1つまたは複数の他の集積回路、またはそのような集積回路の組み合わせとして実装できる。
【0006】
本明細書および/または図面に例示されている方法の任意のステップの任意の組み合わせが提供され得る。
【0007】
請求項の任意の主題の任意の組み合わせが提供され得る。
【0008】
明細書および/または図面に例示されているシステム、ユニット、コンポーネント、プロセッサ、センサの任意の組み合わせが提供され得る。
【0009】
規制のない歩行者ステップダウン(PSD)警告のための方法を提供するためのシステム、方法、および非一時的なコンピュータ可読媒体を提供できる。
【0010】
規制されたPSDイベントとは、PSDが交通規則および/または交通法規に従って実行され、かつ/または専用の交通標識によって識別され、かつ/または事前に定義された(法律で定義された)形状および/またはサイズを有するイベントである。規制対象のPSDイベントの例としては、横断歩道(ゼブラゾーン横断歩道など)を使って道路を横断する歩行者が挙げられる。横断歩道は、明示的な道路標識によって識別され、法律や規則に従った形状や大きさを持つ場合がある。
【0011】
規制のないPSDイベントとは、PSDが交通規則および/または交通法規に従って実行されず、かつ/または専用の交通標識によって識別されず、かつ/またはあらかじめ定義された(法律で定義された)形状および/またはサイズを有していないイベントのことである。規制のない規制対象PSDイベントの例としては、歩道上に置かれ、少なくとも部分的かつ一時的に歩道を塞いでいる1以上のゴミ箱を迂回しようとする歩行者を挙げ得る。
【0012】
図2は、方法101の一例である。方法101は、車両のコンピュータ化されたシステム、複数の車両のコンピュータ化されたシステム(例えば、連携、負荷分散、異なる車両間の異なるタスクの割り当てなど)、車両に属さない1つまたは複数のコンピュータ化されたシステムなどによって実行できる。
【0013】
方法101は、車両のコンピュータ化されたシステムによって、規制のないPSD状況を示す規制のない歩行者ステップダウン(PSD)指標を受信するステップ110によって開始できる。ステップ110は、一度だけ実行されてもよいし、随時実行されてもよい。規制のないPSD指標は、提供、更新、交換などが可能である。
【0014】
規制のないPSD指標は、規制のないPSD予測因子である可能性があり、この場合、規制のないPSDが発生する前に、規制のないPSDに近い、あるいはその可能性が高いことを予測する可能性がある。例えば、1以上のゴミ箱が歩道を塞いでいることを検知し、これらのゴミ箱の近くで規制のないPSDが発生すると予測する。
【0015】
方法101は、車両の環境に関する感知された情報を取得するステップ120も含み得る。環境には、道路の一部ではないが道路に近接している1以上の歩道やその他の道が含まれる場合がある。ステップ120は、ドライビングセッション中に連続的または非連続的に実行できる。
【0016】
ステップ120の後に、感知された情報を処理するステップ130が続いてもよく、処理は、規制のないPSD指標の少なくとも1つを検索することを含んでもよい。
【0017】
ステップ130の後に、規制のないPSD識別子の少なくとも1つを発見した際、歩行者が車両の環境内の走行可能な空間にステップダウンすることが予想される状況に近づいていることを車両が自律的に決定するステップ140が続いてもよい。規制のないPSDが見つからない場合、ステップ140はスキップできる。
【0018】
判定には、PSDイベントの発生確率を判定することも含まれる。発生確率は、PSD識別子の生成中に学習された統計に基づいて、および/またはPSDイベントに関する追加情報(例えば、PSD識別子の生成中に検出されたPSDイベントのタイミングなどのタイミング統計)に基づいて決定できる。例えば、歩行者が特定の時間窓(例えば午前7-9時の間-午前5-6時の間は除く)でPSDを行う場合、時間窓の外でPSD識別子に到達すると、PSDイベントの確率が低下し、応答は確率に影響される可能性がある-例えば、予測因子として使用されるPSD指標は、その発生確率が閾値を下回る場合-例えば時間窓の外で-無視する。
【0019】
自律的に決定することは、発見に対する応答を引き起こし得、応答は即時応答であり、少なくとも車両のコンピュータ化されたシステムによって実行される。即時とは、1秒以内、1~3秒以内などを意味する。
【0020】
一実施形態によれば、ステップ140に続いて、少なくとも車両のコンピュータ化されたシステムが発見に対して応答するステップ150が行われる。
【0021】
応答は以下のうち少なくとも1つを含む:
a) 車両の進行状況の変更。
b) 自動運転システムから運転者支援運転への制御の移行。
c) 運転支援運転から自動運転への制御の移行。
d) 警報の生成(人間に察知可能であるかどうかにかかわらない)、車両の自動的停止。
e) 予想される規制のないPSDイベントからの離間。
f) 加速。
g) 別の車両への警報の送信。
h) 歩行者への警報の送信。
i) 規制のないPSD指標が予測的な場合、車両は規制のないPSDが発生したかどうかを検証し得る(たとえば、リアカメラを使用したり、道路上の潜在的なPSD領域を通過した他の車両から情報を受け取ったりなど)。
j) 検証に基づく1以上の潜在的なPSD指標の更新。
k) 発生確率の更新など。
l) 運転手への警告。
m) 特定の運転モードのアクティブ化、たとえば、低速運転、ESA(緊急操舵支援)- 走行可能なエリアへの自動操縦。
n) アクティブ安全機能(ブレーキなど)のアクティブ化。
o) 車両の別のユニットからの、ステップa)からn)の少なくとも1つを実行することの要求および/または指示。
p) 車両の別のユニットに、ステップa)からn)の少なくとも1つを実行するように動作させる。
【0022】
規制のないPSD指標の少なくともいくつかはクラスタシグネチャであり、規制のないPSDイベント(または、予想される、および/または予測される規制のないPSDイベント)を検出するために、環境のシグネチャをクラスタシグネチャと比較できる。
【0023】
方法101は、運転映像をステップダウン指標に常に一致させることを含み得る。
【0024】
規制のないPSD指標は、場所および/または時間に固有であってもよく、規制のないPSDイベントをもたらすイベントの場所および/またはタイミングのデータ構造が提供されてもよく-そして、運転中に車両コンピュータによってアクセスされてもよく-そして、場所(または場所と到着時期の組み合わせ)に到達すると-その後、応答(例えば、ステップ140の応答)が引き起こし得てもよいことに留意すべきである。たとえば、ゴミ箱を空にする前の準備段階で、歩道を塞ぐような出来事が起こり得る)。このデータ構造は、ステップ130に加えて、またはステップ130の代わりに使用できる。
【0025】
また、方法100は、規制されないPSDイベントの検知に加えて、規制されるPSDイベント(例えば、横断歩道到達時)の検知にも適用できることに留意すべきである。
【0026】
また、PSDイベントはランダムに、あるいは目に見える理由なく発生することもある。多くの場合、これらのランダムPSDは予測できない。また、PSDイベントが十分な回数発生すれば、検出される場合もある。
【0027】
図3は、規制のないPSD指標を生成するための方法201の例である。
【0028】
方法201は、タグ付けされていないビデオの第1のグループを取得するステップ210によって開始できる。
【0029】
ステップ210の後に、タグ付けされていない映像の第1のグループ内で、規制のないPSDイベントを探し出すステップ220が続く場合がある。
【0030】
ステップ220の後に、事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントを処理することを含む生成工程によって規制のないPSD指標を生成するステップ230が続いてもよく、それぞれの事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントは、規制のないPSDイベントの対応する規制のないPSDイベントの前の予め定義された時間期間(例えば2~20秒)で開始する。この処理には、事前に規制のないPSDイベントの映像セグメントを、PSDイベントに関連する映像セグメント(例えば、PSDイベントとは実質的に異なるタイミングで撮影された映像セグメント)と区別する指標を見つけることが含まれる。
【0031】
ステップ230は、以下のステップの少なくともいくつかを含む:
・事前の規制のないPSDイベント映像セグメントに現れるが、規制のないPSDイベントの特徴ではないオブジェクトの識別子を除去するステップ231。除去は、事前に規制のないPSDイベントビデオセグメントとは異なるビデオセグメントに、事前に定義された確率以上で出現するオブジェクトを検索することを含み得る。
・事前の規制のないPSDイベントビデオセグメントシグネチャを生成するステップ232。
・複数のクラスタを提供するために、事前に規制のないPSDイベントビデオセグメントシグネチャをクラスタリングするステップ233。
・複数のクラスタのクラスタシグネチャを生成するステップ234。
・歩行者を複数の歩行者クラスに分類するステップ235。クラスは事前にわからない場合があり、発見されたPSDイベントの統計に基づいて発見される場合がある。
・歩行者クラスと、その歩行者クラスに関連する規制のないPSD指標とを関連付けるステップ236。異なるクラスの歩行者は、異なるクラスタに関連付けられ得る。ステップ230では、歩行者のクラスとPDSイベントとの対応付けを求め得る。
・発生確率の情報を規制のないPSD指標に関連付けるステップ237。規制のないPSD指標によって特定されたPSDイベントの発生回数は、(任意の確率関数を用いて)発生確率(例えば、特定のPSDイベントの発生回数と、検出されたPSDイベント全体の発生回数との比)にマッピングできる。
【0032】
規制のないPSD指標の生成は、例えば、以下のステップの少なくとも一部を含む:
・タグ付けされていないビデオストリーム(ダッシュカメラや他の車載カメラなど)を収集する。
・走行可能な空間を検出するあらゆるテクニックを適用する。
・歩行者検出のあらゆるテクニックを適用する。
・タグ付けされていないビデオストリームのいずれにおいても、歩行者が走行可能な空間に進入するPSDイベントを特定する。
・PSDイベントがタグなしビデオのいずれかによってキャプチャされるたびに、PSDイベントの前に予め定義された期間(例えば、1-10秒、5-20秒、2-30秒、最大1分、1分以上)を開始し、PSDイベントで終了するか、PSDイベントの後に終了する可能性のあるビデオセグメントを抽出する。
・ビデオセグメントを教師なし手法でクラスタリングし、異なるPSDイベントや、ステップダウンイベントを引き起こし得るあらゆる種類のオブジェクトやシーン(例えば、歩道上の駐車車両、歩道はx cm利用可能+ベビーカーを持った歩行者、歩道上の洗濯機/ゴミ箱など)を識別する。クラスタ化され得るオブジェクトの例:歩行者の歩道の経路を妨げる特定の要素(例:駐車車両、道路整備/建設、ゴミ収集車、ゴミ箱、車両荷降ろし設備)、または特定の歩行者にステップダウンを強いるシナリオ(例:歩道の限られた空間とベビーカー/車椅子/ショッピングカートを持った歩行者)、異なる環境(地方/都市、天候/照明条件)。
・ランダムな動画を取得し、ランダムな動画に高い確率で出現するクラスタ化されたオブジェクト(信号機や舗装タイルなど)を除去する。
・クラスタリングに成功したが、ランダム・セットで削除されなかったオブジェクトを概念/モデルとして保存する。クラスタ化された概念の特定の組み合わせが現れる可能性がある(例:ベビーカー+ゴミ箱、つまり、ベビーカーを持たない人は通れても道路に出られないが、ベビーカーは通れない)。
【0033】
図4は、方法101の実行例を示している。
【0034】
環境300内を車両330が走行している。環境には、現在の車線301(車両303は現在の車線301を走行)と反対車線302を含む道路が含まれる。また、近くの歩道303と別の歩道304もある。車載カメラは、歩道303付近に設置された4つのトラカン群を捉えている。ゴミ箱の第1グループ311は、歩道の端に平行に並んだ4つのゴミ箱の列を含む。ゴミ箱の第2のグループ312は、三角形を形成する3つのゴミ箱を含む。ゴミ箱の第3のグループ313は、一対のゴミ箱を含む。ゴミ箱の第4グループ314は、単一のゴミ箱である。規制のないPSD指標は、どのグループ(もしあれば)がPSDイベントに関連しているかを示す。グループの1つが規制のないPSD指標に関連付けられている場合、ステップ140が車両330によって実行される可能性がある。また、図4は、規制のないPSDイベントのデータ構造333の例を示している。
【0035】
規制のないPSDイベントのデータ構造が形成される可能性があることに留意すべきである。例えば、規制のないPSDイベントの発生(既知および/または予想される将来の発生)および/または他のメタデータ(例えば、PSDイベントの種類)に関連する位置情報および/またはタイミング情報を含むマップなどである。
【0036】
将来のドライバー/自動運転車は、規制のないPSDイベントの場所に到着する前に、その場所に応じて警告を発できる。このデータ構造は、その内容が動的であってもよいため、任意の更新頻度(例えば、数分ごと、1時間ごとなどの高頻度)で更新される可能性がある。さらに、データ構造を分析し、特定のルール(例えば、特定の場所は特定の時間/曜日には通常ブロックされている、など)を導き出し得る。
【0037】
シグネチャの低電力生成
メディアユニットのコンテンツの解析は、メディアユニットのシグネチャを生成し、そのシグネチャを参照シグネチャと比較することによって実行できる。参照符号は、1つまたは複数の概念構造に配置してもよいし、他の方法で配置してもよい。シグネチャは、物体検出やその他の用途に使用できる。
【0038】
シグネチャは、メディアユニットの多次元表現を作成することによって生成できる。メディアユニットの多次元表現は、非常に多くの次元を持つ可能性がある。高い次元数は、異なるオブジェクトを含む異なるメディアユニットの多次元表現が疎であること、そして異なるオブジェクトのオブジェクト識別子が互いに離れていることを保証する可能性がある。
【0039】
シグネチャの生成は、複数の反復を含む反復的な方法で実行され、各反復は、マージ操作に続く拡張操作を含み得る。反復の拡張操作は、その反復のスパニング要素によって実行される。反復ごとに、(その反復の)どのスパニング要素が関連性があるかを判断し、関連性のないスパニング要素の消費電力を削減することで、かなりの量の電力を節約できる。
【0040】
多くの場合、反復のスパニング要素のほとんどは無関係である。したがって、(スパニング要素によって)それらの関連性を決定した後、無関係とみなされたスパニング要素はシャットダウンされ、またはアイドルモードに入る。
【0041】
図1Aは、メディアユニットのシグネチャを生成するための方法5000を示す。
【0042】
方法5000は、感知された情報を受信または生成するステップ5010によって開始できる。
【0043】
感知された情報は、複数のオブジェクトのメディアユニットであってもよい。
【0044】
ステップ5010は、複数の反復を実行することによってメディアユニットを処理することによって続いてもよく、複数の反復のうちの少なくともいくつかは、反復のスパニング要素によって、マージ操作が続く次元拡張処理を適用することを含む。
【0045】
処理には以下を含み得る:
k番目の反復拡張処理を実行するステップ5020(kは、反復回数を追跡するために使用される変数であってもよい);
k回目の反復マージ処理を実行するステップ5030;
kの値を変更するステップ5040;
必要な反復がすべて行われたかどうかをチェックするステップ5050;-もしそうなら、シグネチャの生成を完了するステップ5060に進む。そうでなければ、ステップ5020にジャンプする。
【0046】
ステップ5020の出力は、k番目の反復拡張結果5120である。
【0047】
ステップ5030の出力は、k回目の反復マージ結果5130である。
【0048】
各反復(最初の反復を除く)-前の反復のマージ結果は、現在の反復拡張工程の入力である。
【0049】
K回の反復の少なくともいくつかは、(ステップ5020の間に)無関係とみなされるいくつかのスパニング要素の消費電力を選択的に削減することを含む。
【0050】
図1Bは、画像6000であるメディアユニットの画像シグネチャ6027と、最後の(K番目の)反復の結果6013の例である。
【0051】
画像6001は仮想的にセグメント6000(i,k)に分割される。セグメントの形や大きさは同じであり得るが、必ずしもそうではない。
【0052】
成果6013は、メディアユニットのセグメントごとの値のベクトルを含むテンソルであってもよい。あるセグメントには、1つまたは複数のオブジェクトが表示されることがある。各オブジェクトについて、(シグネチャの)オブジェクト識別子は、特定のセグメントに関連する特定のベクトル内の、重要な値の位置を指す。
【0053】
例えば、画像の左上のセグメント(6001(1,1))は、結果6013において、複数の値を有するベクトルV(1,1)6017(1,1)によって表されることがある。ベクトルあたりの値の数は、100、200、500、1000などを超えることもある。
【0054】
有意な値(例えば、10値以上、20値以上、30値以上、40値以上、および/または0.1%以上、0.2%以上。0.5%、1%、ベクトルの全値の5%など)を選択できる。有意な値は値-を持ち得るが、他の方法で選択されてもよい。
【0055】
図1Bは、ベクトルV(1,1)6017(1,1)の有意な応答6015(1,1)のセットを示している。このセットには、5つの有意値(第1の有意値SV1(1,1) 6013(1,1,1)、第2の有意値SV2(1,1)、第3の有意値SV3(1,1)、第4の有意値SV4(1,1)、第5の有意値SV5(1,1) 6013(1,1,5)など)が含まれる。
【0056】
画像シグネチャ6027は、5つの有意な値を検索するための5つのインデックスを含む。第1から第5の識別子ID1~ID5は、第1から第5の有意な値を検索するためのインデックスである。
【0057】
図1Cは、k番目の反復拡張工程を示している。
【0058】
k番目の反復拡張処理は、前の反復のマージ結果5060’を受け取ることによって開始する。
【0059】
以前の反復のマージ結果は、以前の拡張工程を示す値を含み得る-例えば、以前の拡張操作からの関連するスパニング要素を示す値、以前の反復のマージ結果の多次元表現における関連する関心領域を示す値を含み得る。
【0060】
前の反復の)マージ結果は、スパニング要素5061(1)~5061(J)のようなスパニング要素に供給される。
【0061】
各スパニング要素は、一意の値のセットに関連付けられている。セットは1以上の値を含み得る。スパニング要素は、互いに直交する可能性のある異なる機能を適用する。非直交関数を使用すると、スパニング要素の数が増加し得るが、この増加は許容範囲であり得る。
【0062】
スパニング要素は、互いに直交していなくても、互いにデコラティブな関数を適用できる。
【0063】
スパニング要素は、複数の可能なメディアユニットを”カバー”するオブジェクト識別子の異なる組み合わせに関連付けられてもよい。オブジェクト識別子の組み合わせの候補は、様々な方法で、例えば、様々な画像(テスト画像など)にランダムに、擬似的にランダムに、何らかの規則などに従って出現することに基づいて選択できる。これらの候補のうち、組み合わせは、前記複数の可能なメディアユニットをカバーするように、および/または、特定のオブジェクトが同じスパニング要素にマッピングされるように、装飾的に関連するように選択され得る。
【0064】
各スパニング要素は、マージ結果の値を(スパニング要素に関連付けられた)一意のセットと比較し、一致する場合、そのスパニング要素は関連性があるとみなされる。もしそうなら、スパニング要素は拡張操作を完了する。
【0065】
一致しない場合、スパニング要素は無関係とみなされ、低電力モードに入る。低電力モードは、アイドルモード、スタンバイモードなどとも呼ばれる。低電力モードは、無関係なスパニング要素の消費電力が、関連するスパニング要素の消費電力よりも低いため、低電力と呼ばれる。
【0066】
図1Cでは、様々なスパニング要素が関連し(5061(1)~5061(3))、1つのスパニング要素は無関係である(5061(J))。
【0067】
各関連スパニング要素は、反復の関連スパニング要素の同一性を示す出力値を割り当てることを含むスパニング演算を実行できる。出力値は、(以前の反復から)以前の関連するスパニング要素の同一性を示すこともある。
【0068】
例えば-要素番号50が関連し、8と4のユニークな値のセットに関連付けられていると仮定すると-出力値は、50、4、8の数字を反映できる-例えば1000に(50+40)+40を掛ける。他のマッピング関数を適用することもできる。
【0069】
図1Cは、各スパニング要素によって実行されるステップも示している:
【0070】
マージ結果がスパニング要素に関連するかどうかをチェックする(ステップ5091)。
【0071】
そうであれば、スパニング操作を完了する(ステップ5093)。
【0072】
もしそうでなければ、アイドル状態に入る(ステップ5092)。
【0073】
図1Dは、様々なマージ操作の例である。
【0074】
マージ操作は、関心領域を見つけることを含み得る。関心領域は、感知された情報の多次元表現内の領域である。関心領域は、より有意な応答(例えば、より強く、より高い強度の応答)を示し得る。
【0075】
(k番目の反復マージ操作の間に実行される)マージ操作は、以下の少なくとも1つを含み得る:
【0076】
(k番目の反復拡張演算結果の)関心領域間の重複を検索し、重複に関連する関心領域を定義するステップ5031。
【0077】
ステップ5032は、1以上の関心領域をドロップすることを決定し、決定に従ってドロップする。
【0078】
(k回目の反復拡張演算結果の)注目領域間の関係を検索し、関係にある注目領域を定義するステップ5033。
【0079】
(k番目の反復拡張演算結果の)近接関心領域を検索し、近接に関連する関心領域を定義するステップ5034。近接は、多次元空間のある割合(例えば1%未満)である距離であってもよく、近接について検査される関心領域の少なくとも1つのある割合であってもよい。
【0080】
(k番目の反復拡張演算結果の)関心領域間の関係を検索し、その関係にある関心領域を定義するステップ5035。
【0081】
k番目の反復関心領域の形状に関連する形状情報に基づいて、k番目の反復関心領域をマージおよび/またはドロップするステップ5036。
【0082】
同じマージ操作が異なる反復で適用されることもある。
【0083】
あるいは、異なる反復中に異なるマージ操作を実行してもよい。
【0084】
図1Eは、ハイブリッド処理と入力画像6001の例を示している。
【0085】
ハイブリッド工程は、いくつかの拡張およびマージ操作が畳み込みニューラルネットワーク(CNN)によって実行され、いくつかの拡張およびマージ操作(拡張およびマージの追加反復を示す)がCNNによって実行されるのではなく、スパニング要素の関連性を決定し、無関係なスパニング要素を低電力モードに入力することを含み得る工程によって実行されるという意味で、ハイブリッドである。
【0086】
図1Eでは、第1及び第2の関数6015(1)及び6015(2)を適用する第1及び第2のCNNレイヤ6010(1)及び6010(2)によって、1以上の初期反復が実行される。
【0087】
これらのレイヤの出力は、画像の特性に関する情報を提供した。画像プロパティは、オブジェクト検出にはならなくてもよい。画像の特性には、エッジの位置、曲線の特性などが含まれる。
【0088】
CNNは、物体検出情報を含み得るCNN出力6018を提供し得る追加の層(例えば、第3から第Nまでの層6010(N))を含み得る。なお、追加レイヤが含まれない場合もある。
【0089】
CNNは無関係なノードの消費電力を削減できないため、固定接続性のハードウェアCNNによってシグネチャ生成工程全体を実行すると、消費電力が高くなる可能性があることに注意すべきである。
【0090】
図1Fは、シグネチャを低消費電力で計算する方法7000を示す。
【0091】
方法7000は、複数のオブジェクトのメディアユニットを受信または生成するステップ7010によって開始する。
【0092】
ステップ7010の後に、複数の反復を実行することによってメディアユニットを処理するステップ7012が続いてもよく、ここでは、複数の反復のうちの少なくともいくつかは、反復のスパニング要素によって、マージ操作に続く次元拡張処理を適用することを含む。
【0093】
反復の次元拡張工程の適用は、(a)反復のスパニング要素の関連性を決定することと、(b)反復の関連するスパニング要素によって次元拡張工程を完了し、少なくとも、次元拡張工程の適用の完了まで、無関係なスパニング要素の電力消費を低減することと、を含み得る。
【0094】
識別子は、重要な部分を検索するための検索情報であってもよい。
【0095】
複数の反復のうち少なくともいくつかは、複数の反復の大部分であってもよい。
【0096】
複数の反復の出力は、メディアユニットの複数のセグメントのうちの各セグメントについての複数の特性属性を含むことができ、複数の反復の出力の重要な部分は、よりインパクトのある特性属性を含み得る。
【0097】
複数の反復の最初の反復は、メディアユニットに異なるフィルタを適用することによって寸法拡張処理を適用することを含み得る。
【0098】
複数の反復の少なくともいくつかは、複数の反復の少なくとも最初の反復を除外する。例えば、図1Eを参照。
【0099】
反復のスパニング要素の関連性の決定は、少なくとも1つ前の反復の関連するスパニング要素の少なくともいくつかの同一性に基づいてもよい。
【0100】
反復のスパニング要素の関連性を決定することは、反復に先立つ少なくとも1つの前の反復の関連するスパニング要素の少なくともいくつかの同一性に基づいてもよい。
【0101】
反復のスパニング要素の関連性を決定することは、メディアユニットの特性に基づいてもよい。
【0102】
反復のスパニング要素の関連性の決定は、反復のスパニング要素によって実行されてもよい。
【0103】
方法7000は、ニューラルネットワークの1つまたは複数の層によって実行され得、複数の反復のうちの少なくともいくつかに属さないニューラルネットワーク処理動作を含み得る。例えば、図1Eを参照。
【0104】
少なくとも1つの反復は、1以上の層の無関係なニューロンの電力消費を減らすことなく実行されることがある。
【0105】
つ以上のレイヤは、メディアユニットの特性に関する情報を出力してもよく、その情報は、複数のオブジェクトの認識とは異なる。
【0106】
最初の反復とは異なる反復のスパニング要素によって、次元拡張工程を適用することは、反復の関連するスパニング要素の同一性を示す出力値を割り当てることを含み得る。例えば、図1Cを参照。
【0107】
最初の反復とは異なる反復の要素にまたがって、次元拡張工程を適用することは、最初の反復とは異なる反復までの次元拡張工程の履歴を示す出力値を割り当てることを含み得る。
【0108】
各スパニング要素は、参照識別子のサブセットに関連付けられる。反復の各スパニング要素の関連性の決定は、スパニング要素の参照識別子のサブセットと、反復の前の最後のマージ操作の出力との間の関係に基づいてもよい。
【0109】
反復の次元拡張工程の出力は、メディアユニットの多次元表現であってもよく、その多次元表現は、関心領域を生成した1以上の拡張工程に関連付けられ得る関心メディアユニット領域を含み得る。
【0110】
反復のマージ操作は、多次元関心領域のサブグループ間の空間的関係に基づいて、メディアユニット関心領域のサブグループを選択することを含み得る。
【0111】
方法7000は、多次元関心領域のサブグループにマージ関数を適用することを含み得る。例えば、図1Cを参照。
【0112】
方法7000は、多次元関心領域のサブグループに交差関数を適用することを含み得る。例えば、図1Cを参照。
【0113】
反復のマージ操作は、1以上の多次元関心領域の実際のサイズに基づいてもよい。
【0114】
反復のマージ操作は、多次元関心領域のサイズ間の関係に基づいてもよい。例えば、より大きな多次元の関心領域は維持し、より小さな多次元の関心領域は無視できる。
【0115】
反復のマージ操作は、少なくとも反復と1以上の前の反復の間のメディアユニットの関心領域の変化に基づいてもよい。
【0116】
ステップ7012の後に、複数の反復の出力の重要な部分に関連する識別子を決定するステップ7014が続いてもよい。
【0117】
ステップ7014の後に、識別子を含み、複数のオブジェクトを表すシグネチャを提供するステップ7016が続いてもよい。
【0118】
ローカライゼーションとセグメンテーション
上述したシグネチャ生成方法はいずれも、正確な形状情報を明示的に含まないシグネチャを提供する。これにより、形状に関連する不正確さや他の形状関連パラメータに対するシグネチャのロバスト性が増す。
【0119】
シグネチャには、メディアの関心領域を識別するための識別子が含まれる。
【0120】
各メディア関心領域は、物体(例えば、車両、歩行者、道路要素、人間が作った構造物、ウェアラブル、靴、木、空、太陽などの自然要素など)または物体の一部(例えば歩行者の場合、首、頭、腕、脚、大腿、股関節、足、上腕、前腕、手首、手)を表すことがある。物体検出の目的では、物体の一部が物体とみなされる場合があることに注意すべきである。
【0121】
対象物の正確な形状は対象になり得る。
【0122】
図1Gは、メディアユニットのハイブリッド表現を生成する方法7002を示す。
【0123】
方法7002は、ステップ7020、7022、7024および7026のシーケンスを含み得る。
【0124】
ステップ7020は、メディアユニットを受信または生成することを含み得る。
【0125】
ステップ7022は、複数の反復を実行することによってメディアユニットを処理することを含み得、複数の反復の少なくともいくつかは、反復のスパニング要素によって、マージ操作が続く次元拡張処理を適用することを含む。
【0126】
ステップ7024は、複数の反復の出力に基づいて、複数の反復の出力に寄与したメディアユニット関心領域を選択することを含み得る。
【0127】
ステップ7026は、ハイブリッド表現を提供することを含み得、ハイブリッド表現は、(a)メディアユニットの関心領域の形状に関する形状情報、および(b)メディアユニットの関心領域を識別する識別子を含むメディアユニットシグネチャを含み得る。
【0128】
ステップ7024は、メディアユニットの複数のセグメントからセグメントごとにメディア関心領域を選択することを含み得る。例えば、図2を参照されたい。
【0129】
ステップ7026は、形状情報を生成するステップ7027を含み得る。
【0130】
形状情報は、メディアユニットの関心領域を実質的に境界づける形状を表すポリゴンを含み得る。これらの多角形は高次数であり得る。
【0131】
記憶領域を節約するために、本方法は、メディアユニットの形状情報を圧縮して、メディアユニットの圧縮された形状情報を提供するステップ7028を含み得る。
【0132】
図1Hは、メディアユニットのハイブリッド表現を生成するための方法5002を示す。
【0133】
方法5002は、メディアユニットを受信または生成するステップ5011によって開始できる。
【0134】
ステップ5011は、複数の反復を実行することによってメディアユニットを処理することによって続くことができ、複数の反復の少なくともいくつかは、反復のスパニング要素によって、マージ演算が続く次元拡張処理を適用することを含む。
【0135】
この処理には、ステップ5060と5062が続く。
【0136】
処理は、ステップ5020、5030、5040、5050を含み得る。
【0137】
ステップ5020は、k番目の反復拡張処理を実行することを含み得る(kは、反復回数を追跡するために使用される変数であってもよい)。
【0138】
ステップ5030は、k回目の反復マージ処理を実行することを含み得る。
【0139】
ステップ5040は、kの値を変更することを含む。
【0140】
ステップ5050は、必要な反復がすべて行われたかどうかのチェックを含み、行われた場合はステップ5060と5062に進む。そうでなければ、ステップ5020にジャンプする。
【0141】
ステップ5020の出力は、k番目の反復拡張結果である。
【0142】
ステップ5030の出力は、k番目の反復マージ結果である。
【0143】
各反復(最初の反復を除く)-前の反復のマージ結果は、現在の反復拡張工程の入力である。
【0144】
ステップ5060は、シグネチャの生成を完了することを含み得る。
【0145】
ステップ5062は、メディアユニットの関心領域の形状に関する形状情報を生成することを含み得る。シグネチャと形状情報は、メディアユニットのハイブリッド表現を提供する。
【0146】
ステップ5060および5062の組み合わせは、ハイブリッド表現を提供することに相当し、ハイブリッド表現は、(a)メディアユニット関心領域の形状に関する形状情報、および(b)メディアユニット関心領域を識別する識別子を含むメディアユニットシグネチャを含み得る。
【0147】
圧縮された形状情報を用いた物体検出
オブジェクト検出は、入力画像のシグネチャと1以上のクラスタ構造のシグネチャとを比較して、入力画像のシグネチャと一致する1以上の一致するシグネチャを含む1以上のクラスタ構造を見つけることを含む場合がある。
【0148】
クラスタ構造と比較される入力画像の数は、クラスタ構造のシグネチャの数をはるかに超える可能性がある。例えば、数千、数万、数十万(さらにはそれ以上)の入力シグネチャを、はるかに少ないクラスタ構造のシグネチャと比較できる。すべてのクラスタ構造のシグネチャの総数に対する入力画像の数の比率は、10、100、1000などを超えてもよい。
【0149】
計算資源を節約するために、入力画像の形状情報が圧縮されることがある。
【0150】
一方、クラスタ構造に属するシグネチャの形状情報は非圧縮であり、圧縮された形状情報よりも精度が高い可能性がある。
【0151】
より高い品質が要求されない場合は、クラスタシグネチャの形状情報も圧縮できる。
【0152】
クラスタシグネチャの形状情報の圧縮は、クラスタシグネチャの優先度、クラスタシグネチャとのマッチングの人気度などに基づいてもよい。
【0153】
クラスタ構造の1以上と一致する入力画像に関連する形状情報は、一致するシグネチャに関連する形状情報に基づいて計算されてもよい。
【0154】
例えば、入力画像のシグネチャ内の特定の識別子に関する形状情報は、一致するシグネチャ内の特定の識別子に関連する形状情報に基づいて決定される場合がある。
【0155】
マッチングシグネチャ内の特定の識別子に関連する形状情報に対する任意の演算は、特定の識別子によって識別される入力画像の関心領域の(より精度の高い)形状情報を決定するために適用できる。
【0156】
例えば、形状を仮想的に重ね合わせ、ピクセルごとの母集団で形状を定義できる。
【0157】
例えば、重ね合わせた形状の少なくとも過半数に現れる画素だけが、関心領域に属するとみなされるべきである。
【0158】
その他の操作としては、重ね合わせた形状のスムージング、すべての重ね合わせた形状に現れるピクセルの選択などがある。
【0159】
圧縮された形状情報は無視されてもよいし、考慮されてもよい。
【0160】
図1Iは、マッチング処理と、より精度の高い形状情報の生成を説明する図である。
【0161】
クラスタ構造4974(1)‐4974(M)が複数(M個)存在するものとする。各クラスタ構造は、クラスタシグネチャ、クラスタシグネチャに関するメタデータ、およびクラスタシグネチャの識別子によって識別される関心領域に関する形状情報を含む。
【0162】
例えば、第1のクラスタ構造4974(1)は、複数(N1)のシグネチャ(クラスタシグネチャCSと呼ぶ)CS(1,1)~CS(1,N1)4975(1,1)~4975(1,N1)、メタデータ4976(1)、およびCSの識別子に関連付けられた関心領域の形状に関する形状情報(Shapeinfo 4977(1))を含む。
【0163】
さらに別の例として、M番目のクラスタ構造4974(M)は、複数(N2)のシグネチャ(クラスタシグネチャCSと呼ばれる)CS(M,1)~CS(M,N2)4975(M,1)~4975(M,N2)、メタデータ4976(M)、およびCSの識別子に関連付けられた関心領域の形状に関する形状情報(Shapeinfo 4977(M))を含む。
【0164】
例えば、構造からCSを削除して縮小されたクラスタ構造を提供するクラスタ削減の試行により、縮小された構造は、縮小されたクラスタシグネチャが(非縮小)クラスタシグネチャに関連付けられていたオブジェクトをまだ識別する可能性があることを決定するためにチェックされ、もしそうであれば、シグネチャはクラスタシグネチャから削減される。
【0165】
各クラスタ構造のシグネチャは互いに関連付けられ、関連付けはシグネチャの類似性に基づいて、および/またはシグネチャのメタデータ間の関連付けに基づいて行われる。
【0166】
各クラスタ構造が一意のオブジェクトに関連付けられていると仮定すると、メディアユニットのオブジェクトは、当該オブジェクトに関連付けられているクラスタ構造を見つけることによって識別できる。一致するクラスタ構造を見つけることは、メディアユニットのシグネチャをクラスタ構造のシグネチャと比較すること、およびクラスタシグネチャの中から1以上の一致するシグネチャを検索することを含み得る。
【0167】
図1I-ハイブリッド表現を持つメディアユニットが物体検出を受ける。ハイブリッド表現はメディアユニットシグネチャ4972と圧縮された形状情報4973を含む。
【0168】
メディアユニットのシグネチャ4972は、CS(1,1) 4975(1,1)からCS(M,N2) 4975(M,N2)までのM個のクラスタ構造のシグネチャと比較される。
【0169】
1以上のクラスタ構造がマッチング・クラスタ構造であると仮定する。
【0170】
一致するクラスタ構造が見つかったら、圧縮された形状情報よりも精度の高い形状情報を生成することで処理を進める。
【0171】
形状情報の生成は識別子ごとに行われる。
【0172】
1からJの範囲にある各j(Jはメディアユニットシグネチャ4972ごとの識別子の数である)について、本方法は以下のステップを実行できる:
【0173】
一致する各シグネチャのj番目の識別子の形状情報、または一致するクラスタ構造の各シグネチャの形状情報を求める(ステップ4978(j))。
【0174】
j番目の識別子の形状情報をより高精度に生成する(ステップ4979(j))。
【0175】
例えば、一致するシグネチャがCS(1,1) 2975(1,1)、CS(2,5) 2975(2,5)、CS(7,3) 2975(7,3)およびCS(15,2) 2975(15,2)を含み、j番目の識別子がCS(1,1) 2975(1,1)、CS(7,3) 2975(7、3)、CS(15,2) 2975(15,2)に含まれる場合、CS(1,1) 2975(1,1)、CS(7,3) 2975(7,3)、CS(15,2) 2975(15,2)に関連付けられた形状情報に基づいて、メディアユニットのj番目の識別子の形状情報を決定する。
【0176】
図1Pは、4つの関心領域8001、8002、8003、8004を含む画像8000を示す。画像8000のシグネチャ8010は、4つの関心領域8001、8002、8003、8004を識別するID1 8011、ID2 8012、ID3 8013、ID4 8014を含む様々な識別子を含む。
【0177】
つの関心領域8001、8002、8003、8004の形状は4つの多角形である。これらの関心領域の形状に関する正確な形状情報は、シグネチャ8010の生成中に生成されてもよい。
【0178】
図1Jに物体検出方法8030を示す。
【0179】
方法8030は、方法8020のステップを含んでもよいし、ステップ8022、8024および8026に先行してもよい。
【0180】
方法8030は、ステップ8032、8034、8036および8038のシーケンスを含み得る。
【0181】
ステップ8032は、入力画像の受信または生成を含み得る。
【0182】
ステップ8034は、入力画像のシグネチャを生成することを含む場合がある。
【0183】
ステップ8036は、入力画像のシグネチャを特定の概念構造のシグネチャと比較することを含む場合がある。ある概念構造は、方法8020によって生成される。
【0184】
ステップ8038は、特定の概念構造のシグネチャの少なくとも1つが入力画像のシグネチャと一致する場合に、入力画像がオブジェクトを含むと判定することを含み得る。
【0185】
図2Dは、物体検出のための方法8040を示す。
【0186】
方法8040は、方法8020のステップを含んでもよいし、ステップ8022、8024および8026を先行させてもよい。
【0187】
方法8040は、ステップ8041、8043、8045、8047および8049のシーケンスを含み得る。
【0188】
ステップ8041は、入力画像を受信または生成することを含む。
【0189】
ステップ8043は、入力画像のシグネチャを生成することを含むことができ、入力画像のシグネチャは、特定の第2の画像識別子の一部のみを含む。
【0190】
ステップ8045は、補正された入力画像を提供するために、入力画像のスケールを第1のスケールに変更することを含み得る。
【0191】
ステップ8047は、修正された入力画像のシグネチャを生成することを含む。
【0192】
ステップ8049は、補正された入力画像のシグネチャが少なくとも1つの特定の第1の画像識別子を含んでいる場合に、入力画像がオブジェクトを含んでいることを検証することを含み得る。
【0193】
撮影角度にロバストな物体検出
物体検出は、取得角度(画像センサの光軸と物体のある部分との間の角度)に対してロバストであることが有利に働く場合がある。これにより、検出工程の信頼性を高め、使用するクラスタの数を減らし得る(異なる画像から同じ物体を識別するために複数のクラスタを必要としない場合がある)。
【0194】
図1Kは、以下のステップを含む方法8120を示す:
異なる角度から撮影された物体の画像を受信または生成するステップ8122。
異なる角度から撮影された物体の画像のうち、互いに近い画像を探し出すステップ8124。十分な近さとは、1度、5度、10度、15度、20度以下であり得るが、実質的に同じシグネチャの受信によって、その近さがよりよく反映され得る。
シグネチャが類似する画像間をリンクするステップ8126。これには、地元の類似点を探すことも含まれる。類似性は、シグネチャのサブセットごとに計算されるという意味で、局所的である。例えば-類似性が2つの画像ごとに決定されると仮定すると-第1のシグネチャは、第1の画像に類似する第2のシグネチャにリンクされ得る。第三のシグネチャは、第二のシグネチャと第三のシグネチャの類似性に基づいて、また第一のシグネチャと第三のシグネチャの関係に関係なく、第二の画像にリンクされる。
【0195】
ステップ8126は、類似シグネチャを含む概念データ構造を生成することを含み得る。
【0196】
このいわゆるローカルまたはスライディングウィンドウのアプローチは、(統計的に大きな角度をカバーする)十分な画像の取得に加えて、複数の方向から撮影されたオブジェクトのシグネチャを含む概念構造を生成できる。
【0197】
シグネチャ・テーラード・マッチングのしきい値
オブジェクト検出は、(a)メディアユニットおよび関連メタデータのシグネチャを含む概念構造を受信または生成し、(b)新しいメディアユニットを受信し、新しいメディアユニットシグネチャを生成し、(c)新しいメディアユニットシグネチャを概念構造のコンセプトシグネチャと比較することによって実施できる。
【0198】
比較は、新しいメディアユニットのシグネチャ識別子(新しいメディアユニットに現れるオブジェクトの識別子)をコンセプトシグネチャ識別子と比較することと、シグネチャ一致基準に基づいて、新しいメディアユニットのシグネチャがコンセプトシグネチャと一致するかどうかを判定することとを含み得る。そのような一致が見つかった場合、新しいメディアユニットは、その概念構造に関連付けられたオブジェクトを含むとみなされる。
【0199】
調整可能なシグネチャ照合基準を適用することで、照合工程が非常に効果的になり、異なるシナリオにおける識別子の出現統計に適応できる可能性があることがわかった。たとえば、新しいメディアユニットシグネチャおよびクラスタシグネチャに、比較的後方ではあるが非常に区別される識別子が出現する場合、一致が得られるが、新しいメディアユニットシグネチャおよびクラスタシグネチャに、複数の共通でわずかに区別される識別子が出現する場合、不一致が宣言される可能性がある。
【0200】
図1Lは、物体検出のための方法8200を示す。
【0201】
方法8200は、以下を含み得る:
【0202】
入力画像を受信するステップ8210。
【0203】
入力画像のシグネチャを生成するステップ8212。
【0204】
入力画像のシグネチャを概念構造のシグネチャと比較するステップ8214。
【0205】
入力画像のシグネチャが、シグネチャ照合基準に基づいて概念構造のシグネチャのいずれかと一致するか否かを判定するステップ8216であって、概念構造の各シグネチャは、シグネチャのオブジェクト検出パラメータに基づいて決定されるシグネチャ照合基準内に関連付けられる、ステップ8216。
【0206】
判定結果に基づいて、入力画像が概念構造に関連するオブジェクトを含むと結論付けるステップ8218。
【0207】
シグネチャの一致基準は、一致を示す識別子の最小数とできる。例えば、数十の識別子を含むシグネチャを想定した場合、最小数は、単一の識別子からシグネチャのすべての識別子の間で変化する可能性がある。
【0208】
入力画像には複数のオブジェクトが含まれる可能性があり、入力画像のシグネチャが複数のクラスタ構造に一致する可能性があることに留意すべきである。方法8200はすべてのマッチング処理に適用可能であり、シグネチャのマッチング基準は各クラスタ構造の各シグネチャに対して設定できる。
【0209】
ステップ8210は、異なるシグネチャ照合基準下でシグネチャのオブジェクト検出能力を評価することにより、各シグネチャ照合基準を決定するステップ8202に先行する場合がある。
【0210】
ステップ8202は、以下を含み得る:
【0211】
テスト画像群のシグネチャを受信または生成するステップ8203。
【0212】
異なるシグネチャ照合基準の各シグネチャ照合基準について、シグネチャの物体検出能力を計算するステップ8204。
【0213】
異なるシグネチャ照合基準の下でのシグネチャの物体検出能力に基づいて、シグネチャ照合基準を選択するステップ8206。
【0214】
物体検出能力は、シグネチャに一致するテスト画像群のシグネチャのパーセンテージを反映できる。
【0215】
シグネチャ照合基準の選択は、一旦適用されると、シグネチャに一致するテスト画像群のシグネチャの割合が、シグネチャに一致するテスト画像群のシグネチャの予め定義された所望の割合に閉じるシグネチャ照合基準を選択することを含む。
【0216】
物体検出能力は、シグネチャに一致するテスト画像群のシグネチャのパーセンテージに大きな変化を反映する可能性がある。例えば、シグネチャの照合基準が識別子の最小一致数であり、最小一致数の値を変更することでテスト画像の一致率が変化すると仮定する。パーセンテージの大幅な変化(例えば、10%、20%、30%、40%以上の変化)は、望ましい値を示している可能性がある。所望の値は、実質的な変化の前、実質的な変化の近傍などに設定できる。
【0217】
例えば、図1Iを参照すると、クラスタシグネチャCS(1,1)、CS(2,5)、CS(7,3)、CS(15,2)はユニット・シグネチャ4972と一致する。これらのマッチはそれぞれ、固有のシグネチャマッチング基準を適用できる。
【0218】
システムの例
図1Mは、上述の方法の1以上を実行できるシステムの例を示す。
【0219】
システムには様々なコンポーネント、要素、ユニットが含まれる。
【0220】
構成要素および/またはユニットは、中央処理装置(CPU)、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、フルカスタム集積回路などの1つまたは複数の他の集積回路、またはそのような集積回路の組み合わせとして実装される処理回路であってもよい。
【0221】
あるいは、各構成要素および/またはユニットは、処理回路によって実行され得るハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアで実装されてもよい。
【0222】
システム4900は、感知ユニット4902、通信ユニット4904、入力4911、プロセッサ4950などの1つまたは複数のプロセッサ、および出力4919を含み得る。通信ユニット4904は、入力および/または出力を含み得る。通信ユニット4904は、車両内(例えば、ドライバー・デバイス、パッセンジャー・デバイス、マルチメディア・デバイスなど)、車両外(他の車両、他のコンピュータ化システム(図1Nの車外コンピュータ化システム4820など)、他の道路利用者、車外の他の人間)など、どのようなエンティティとも通信できる。
【0223】
入力および/または出力は、ネットワークインターフェースカード、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ディスクリーダー、モデム、トランシーバーなど、当技術分野で知られているようなプロトコルを使用してシステムの他の要素と直接または間接的に通信するように動作可能な任意の適切な通信コンポーネントであってもよい。
【0224】
プロセッサ4950は、少なくともいくつかのアウト・オブ・アウトを含み得る(したがって、少なくとも1つのアウト・オブ・アウトを含まないことがあり得る):
・複数のスパニング要素4951(q)。
・複数のマージ要素4952(r)。
・オブジェクト検出器4953。
・クラスタマネージャ4954。
・コントローラー4955。
・セレクション・ユニット4956。
・物体検出判定部4957。
・シグネチャ・ジェネレーター4958。
・移動情報ユニット4959。
・識別子ユニット4960。
【0225】
システム4900はセンシング・ユニット4902を含むが、センシング・ユニットは他のセンサから感知された情報を受信してもよく、および/またはセンシング・ユニットはシステムに属さないことに留意すべきである。システムは、車両に設置された、車両に関連する、および/または車両の外部に設置された1つまたは複数のセンサから情報を受信できる。
【0226】
本明細書に例示される任意の方法は、システム4900によって完全にまたは部分的に実行されてもよく、および/または、1つまたは複数の他のコンピュータ化システムによって完全にまたは部分的に実行されてもよく、および/または、1つまたは複数のコンピュータ化システムによって-例えば、コンピュータ化システム間のタスク割り当てによって、複数のコンピュータ化システム間の協力(例えば、情報の交換、決定の交換、リソースの任意の割り当て、共同決定など)によって-実行されてもよい。
【0227】
1つまたは複数の他のコンピュータ化システムは、例えば、図1Nの車外コンピュータ化システム4820、他の車外コンピュータ化システム、1つまたは複数の他の車内システム、車両内の人のコンピュータ化装置、車両外のコンピュータ化システム(例えば、他の車両のコンピュータ化システムを含む)であってもよい。
【0228】
他の車載システムの一例は、図1Nに4830と示されており、道路4820に沿って走行する車両4800内に配置されている。
【0229】
システム4900は、カメラ、従来のカメラの代わりに、またはこれに加えて、任意の適切な撮像技術を使用して実装された1つまたは複数のセンサ、赤外線センサ、レーダ、超音波センサ、任意の電気光学センサ、放射線センサ、LIDAR(光検出および測距)、テレメトリECUセンサ、衝撃センサなど、任意のタイプのセンサから感知された情報を取得できる。
【0230】
システム4900および/または他の車載システムは、4830で示され、それらによって実行される任意の方法を実行するために教師ありおよび/または教師なし学習を使用できる。
【0231】
他の車載システム4830は、自律走行システムであってもよいし、先行運転支援システムであってもよいし、自律走行システムとも先行運転支援システムとも異なっていてもよい。
【0232】
他の車載システム4830は、処理回路210、入出力(I/O)モジュール220、1以上のセンサ233、およびデータベース270を含み得る。処理回路210は、本願明細書に例示されている方法のいずれかに関連して実行するように割り当てられた、またはプログラムされたタスクを実行できる。あるいは、他の車載システム4830は、そのようなタスクを(単独でまたは処理回路とともに)実行するための別のモジュールを含み得る。例えば、処理回路は、自律走行マネージャ機能を提供するための命令を実行できる。あるいは、車載システム4830の別の回路またはモジュールが自律走行マネージャ機能を提供することもできる。
【0233】
図1Oは、メディアユニットのハイブリッド表現を生成する方法7002を示す。
【0234】
方法7002は、ステップ7020、7022、7024および7026のシーケンスを含み得る。
【0235】
ステップ7020は、メディアユニットを受信または生成することを含み得る。
【0236】
ステップ7022は、複数の反復を実行することによってメディアユニットを処理することを含み得、複数の反復の少なくともいくつかは、反復のスパニング要素によって、マージ操作が続く次元拡張処理を適用することを含む。
【0237】
ステップ7024は、複数の反復の出力に基づいて、複数の反復の出力に寄与したメディアユニット関心領域を選択することを含み得る。
【0238】
ステップ7026は、ハイブリッド表現を提供することを含み得、ハイブリッド表現は、(a)メディアユニットの関心領域の形状に関する形状情報、および(b)メディアユニットの関心領域を識別する識別子を含むメディアユニットシグネチャを含み得る。
【0239】
ステップ7024は、メディアユニットの複数のセグメントからセグメントごとにメディア関心領域を選択することを含み得る。例えば、図2を参照されたい。
【0240】
ステップ7026は、形状情報を生成するステップ7027を含み得る。
【0241】
形状情報は、メディアユニットの関心領域を実質的に境界づける形状を表すポリゴンを含み得る。これらの多角形は高次数であり得る。
【0242】
記憶領域を節約するために、本方法は、メディアユニットの形状情報を圧縮して、メディアユニットの圧縮された形状情報を提供するステップ7028を含み得る。
【0243】
図1Pは、スケール不変オブジェクト検出のための方法8020を示す。
【0244】
方法8020は、ステップ8022、8024、8026および8028を含み得るステップの第1のシーケンスを含み得る。
【0245】
ステップ8022は、物体が第1スケールで表示される第1の画像と、物体が第1スケールとは異なる第2スケールで表示される第2の画像とを受信または生成することを含み得る。
【0246】
ステップ8024は、第1の画像シグネチャと第2の画像シグネチャを生成することを含む。
【0247】
第1の画像シグネチャは、対象物の少なくとも一部を識別する少なくとも1つの特定の第1の画像識別子の第1のグループを含む。
【0248】
第2画像シグネチャは、対象物の異なる部分を識別する特定の第2画像識別子の第2グループを含む。
【0249】
第2グループは第1グループより人数が多い。
【0250】
ステップ8026は、少なくとも1つの特定の第1の画像識別子と特定の第2の画像識別子との間をリンクすることを含み得る。
【0251】
ステップ8026は、第一の画像シグネチャ、第二の画像シグネチャ、及びオブジェクト間のリンクを含み得る。
【0252】
ステップ8026は、オブジェクトに関連付けられている特定の概念構造に、第1のシグネチャと第2のシグネチャを追加することを含む場合がある。
【0253】
ステップ8028は、少なくとも部分的にリンクに基づいて、入力画像がオブジェクトを含むかどうかを判定することを含み得る。入力画像は、第1および第2の画像とは異なる。
【0254】
判定は、入力画像のシグネチャが少なくとも1つの特定の第1の画像識別子または特定の第2の画像識別子を含む場合に、入力画像がオブジェクトを含むと判定することを含み得る。
【0255】
判定は、入力画像のシグネチャが少なくとも1つの特定の第1の画像識別子の一部のみを含むか、または特定の第2の画像識別子の一部のみを含む場合に、入力画像がオブジェクトを含むと判定することを含み得る。
【0256】
リンクは、オブジェクトが2つ以上のスケールで表示される2つ以上の画像に対して実行できる。
【0257】
図1Qは、物体検出のための方法8200を示す。
【0258】
方法8200は、以下を含み得る:
【0259】
入力画像を受信するステップ8210。
【0260】
入力画像のシグネチャを生成するステップ8212。
【0261】
入力画像のシグネチャを概念構造のシグネチャと比較するステップ8214。
【0262】
入力画像のシグネチャが、シグネチャ照合基準に基づいて概念構造のシグネチャのいずれかと一致するか否かを判定するステップ8216であって、概念構造の各シグネチャは、シグネチャのオブジェクト検出パラメータに基づいて決定されるシグネチャ照合基準内に関連付けられる、ステップ8216。
【0263】
判定結果に基づいて、入力画像が概念構造に関連するオブジェクトを含むと結論付けるステップ8218。
【0264】
シグネチャの一致基準は、一致を示す識別子の最小数とできる。例えば、数十の識別子を含むシグネチャを想定した場合、最小数は、単一の識別子からシグネチャのすべての識別子の間で変化する可能性がある。
【0265】
入力画像には複数のオブジェクトが含まれる可能性があり、入力画像のシグネチャが複数のクラスタ構造に一致する可能性があることに留意すべきである。方法8200はすべてのマッチング処理に適用可能であり、シグネチャのマッチング基準は各クラスタ構造の各シグネチャに対して設定できる。
【0266】
ステップ8210は、異なるシグネチャ照合基準下でシグネチャのオブジェクト検出能力を評価することにより、各シグネチャ照合基準を決定するステップ8202に先行する場合がある。
【0267】
ステップ8202は、以下を含み得る:
【0268】
テスト画像群のシグネチャを受信または生成するステップ8203。
【0269】
異なるシグネチャ照合基準の各シグネチャ照合基準について、シグネチャの物体検出能力を計算するステップ8204。
【0270】
異なるシグネチャ照合基準の下でのシグネチャの物体検出能力に基づいて、シグネチャ照合基準を選択するステップ8206。
【0271】
物体検出能力は、シグネチャに一致するテスト画像群のシグネチャのパーセンテージを反映できる。
【0272】
シグネチャ照合基準の選択は、一旦適用されると、シグネチャに一致するテスト画像群のシグネチャの割合が、シグネチャに一致するテスト画像群のシグネチャの予め定義された所望の割合に閉じるシグネチャ照合基準を選択することを含む。
【0273】
物体検出能力は、シグネチャに一致するテスト画像群のシグネチャのパーセンテージに大きな変化を反映する可能性がある。例えば、シグネチャの照合基準が識別子の最小一致数であり、最小一致数の値を変更することでテスト画像の一致率が変化すると仮定する。パーセンテージの大幅な変化(例えば、10%、20%、30%、40%以上の変化)は、望ましい値を示している可能性がある。所望の値は、実質的な変化の前、実質的な変化の近傍などに設定できる。
【0274】
本明細書における方法への言及は、その方法を実行可能なシステムに準用されるべきであり、また、コンピュータによって一旦実行されるとその方法の実行をもたらす命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体に準用されるべきである。
【0275】
本明細書におけるシステムおよびその他の構成要素への言及は、システムによって実行され得る方法に準用されるべきであり、システムによって実行され得る命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体に準用されるべきである。
【0276】
本明細書における非一時的なコンピュータ可読媒体への言及は、非一時的なコンピュータ可読媒体に格納された命令を実行可能なシステムに準用されるべきであり、非一時的なコンピュータ可読媒体に格納された命令を読み取るコンピュータによって実行され得る方法に準用されるべきである。
【0277】
いずれかの図、本明細書のいずれかの部分および/または特許請求の範囲に記載されたモジュールまたはユニットの任意の組み合わせを提供できる。特に、請求された特徴の任意の組み合わせを提供できる。
【0278】
用語”を含む(comprising)”または”を有する(having)”への言及は、”~からなる(consisting)”または”本質的に~からなる(essentially consisting of)”への言及としても解釈されるべきである。例えば、特定のステップを含む方法は、追加のステップを含んでもよいし、当該特定のステップに限定されてもよいし、または当該方法の基本的かつ新規な特性に重大な影響を与えない追加のステップを含んでもよい。
【0279】
また、本発明は、コンピュータシステムなどのプログラマブル装置上で実行されたときに本発明による方法のステップを実行するためのコード部分を少なくとも含む、コンピュータシステム上で実行するためのコンピュータプログラム、またはプログラマブル装置が本発明による装置またはシステムの機能を実行することを可能にするためのコンピュータプログラムで実施することもできる。コンピュータプログラムは、ストレージ・システムにディスク・ドライブをディスク・ドライブ・グループに割り当てるようにしてもよい。
【0280】
コンピュータプログラムは、特定のアプリケーション・プログラムやオペレーティング・システムなどの命令のリストである。コンピュータプログラムは、例えば、サブルーチン、関数、プロシージャ、オブジェクトメソッド、オブジェクトインプリメンテーション、実行可能アプリケーション、アプレット、サーブレット、ソースコード、オブジェクトコード、共有ライブラリ/ダイナミックロードライブラリ、および/またはコンピュータシステム上での実行のために設計された他の命令シーケンスのうちの1以上を含み得る。
【0281】
コンピュータプログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体などのコンピュータプログラム製品に内部に格納できる。コンピュータプログラムの全部または一部は、情報処理システムに恒久的に、取り外し可能に、または遠隔的に接続された非一時的なコンピュータ可読媒体上に提供され得る。非一時的なコンピュータ可読媒体は、限定的ではない例として、以下の任意のいずれかである。ディスクおよびテープ記録媒体を含む磁性記憶媒体;コンパクトディスク媒体(例えばCD-ROM、CD-Rなど)やデジタルビデオディスク記憶媒体などの光学的記憶媒体;FLASHメモリ、EEPROM、EPROM、ROMなどの半導体ベースのメモリユニットを含む不揮発性メモリ記憶媒体;強磁性デジタルメモリ;MRAM;レジスタ、バッファまたはキャッシュ、メインメモリ、RAMなどを含む揮発性記憶媒体。
コンピュータ・プロセスは通常、実行中(動作中)のプログラムまたはプログラムの一部、現在のプログラム値および状態情報、およびプロセスの実行を管理するためにオペレーティング・システムによって使用されるリソースを含む。オペレーティング・システム(OS)は、コンピュータのリソースの共有を管理し、プログラマーにそれらのリソースにアクセスするためのインターフェースを提供するソフトウェアである。オペレーティング・システムは、システム・データとユーザ入力を処理し、システムのユーザとプログラムへのサービスとして、タスクと内部システム・リソースを割り当てて管理することで応答する。コンピュータシステムは、例えば、少なくとも1つの処理装置、関連するメモリ、および多数の入出力(I/O)装置を含み得る。コンピュータプログラムを実行すると、コンピュータシステムはコンピュータプログラムに従って情報を処理し、その結果としてI/Oデバイスを介して出力される情報を生成する。
【0282】
明細書ではここまで、本発明の具体的な実施例を参照して本発明を説明した。しかしながら、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の広範な精神および範囲から逸脱することなく、種々の修正および変更がなされ得ることは明らかであろう。
【0283】
さらに、本明細書および特許請求の範囲における「前」、「後」、「上」、「下」、「上」、「下」などの用語は、説明の目的で使用されるものであり、必ずしも恒久的な相対位置を説明するために使用されるものではない。このように使用される用語は、本明細書で説明される本発明の実施形態が、例えば、本明細書で図示またはその他の方法で説明される向き以外の向きでも動作可能であるように、適切な状況下で交換可能であることが理解される。
【0284】
当業者であれば、論理ブロック間の境界は単なる例示であり、代替実施形態では論理ブロックまたは回路要素を統合したり、様々な論理ブロックまたは回路要素に機能の代替分解を課し得ることを認識するであろう。したがって、ここに描かれているアーキテクチャは単なる例示であり、実際には同じ機能を実現する他の多くのアーキテクチャが実装され得ることを理解されたい。
【0285】
同じ機能を達成するためのコンポーネントの配置は、所望の機能が達成されるように、事実上「関連付け」されている。したがって、本明細書において、特定の機能を実現するために組み合わされる2つの構成要素は、アーキテクチャや介在する構成要素に関係なく、所望の機能が実現されるように互いに「関連」しているとみなし得る。同様に、このように関連づけられた2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に接続」されている、あるいは「動作可能に結合」されているとみなすこともできる。
【0286】
さらに、当業者であれば、上述した操作の境界は単なる例示に過ぎないことを認識するであろう。複数のオペレーションは単一のオペレーションに統合されてもよいし、単一のオペレーションが追加のオペレーションに分散されてもよいし、オペレーションが時間的に少なくとも部分的に重複して実行されてもよい。さらに、代替的な実施形態では、特定の操作の複数のインスタンスが含まれる場合があり、他の様々な実施形態では、操作の順序が変更される場合がある。また、例えば、一実施形態では、図示の例は、単一の集積回路上または同一装置内に配置された回路として実施できる。あるいは、実施例は、適切な方法で互いに相互接続された任意の数の別個の集積回路または別個のデバイスとして実装できる。
【0287】
また、例えば、実施例またはその一部は、任意の適切なタイプのハードウェア記述言語など、物理回路のソフトまたはコード表現、または物理回路に変換可能な論理表現として実装できる。
【0288】
また、本発明は、非プログラマブルなハードウェアに実装された物理的な装置またはユニットに限定されるものではなく、適切なプログラムコードに従って動作することによって所望の装置機能を実行できるプログラマブルな装置またはユニット、例えば、メインフレーム、ミニコンピュータ、サーバ、ワークステーション、パーソナルコンピュータ、メモ帳、パーソナルデジタルアシスタント、電子ゲーム、自動車およびその他の組み込みシステム、携帯電話、およびその他の様々な無線装置(本願では一般に「コンピュータシステム」と表記する)にも適用できる。
【0289】
しかし、その他の修正、変形、代替も可能である。従って、本明細書および図面は、制限的な意味ではなく例示的な意味で見なされる。
【0290】
特許請求の範囲において、括弧で囲まれた参照符号は特許請求の範囲を限定するものと解釈してはならない。「含む(comprising)」という言葉は、クレームに記載されている要素やステップ以外の要素の存在を排除するものではない。さらに、本明細書で使用される用語「a」または「an」は、1つまたは複数として定義される。また、特許請求の範囲における”少なくとも1つ(at least one)”及び”1以上(one or more)”のような導入句の使用は、不定冠詞”a”又は”an”による別の特許請求の範囲の要素の導入が、そのような導入された特許請求の範囲の要素を含む特定の特許請求の範囲を、同じ特許請求の範囲が” 1以上(one or more)”又は” 少なくとも1つ(at least one)”のような導入句及び”a”又は”an”のような不定冠詞を含む場合であっても、そのような要素を1つだけ含む発明に限定することを意味するものと解釈されるべきではない。 定冠詞の使用についても同様である。特に断りのない限り、「第1」や「第2」といった用語は、このような用語が説明する要素を任意に区別するために使用される。したがって、これらの用語は、必ずしもそのような要素の時間的またはその他の優先順位を示すことを意図したものではない。特定の手段が互いに異なる請求項に記載されているという事実だけで、これらの手段の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。
【0291】
本明細書では、本発明の特定の特徴を図示し説明したが、当業者には多くの修正、置換、変更、および等価物が生じるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神に属するすべての修正および変更をカバーすることを意図していることを理解されたい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図1J
図1K
図1L
図1M
図1N
図1O
図1P
図1Q
図2
図3
図4
【外国語明細書】