(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018890
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04N 7/15 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
H04N7/15
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019815
(22)【出願日】2023-02-13
(62)【分割の表示】P 2022119842の分割
【原出願日】2022-07-27
(71)【出願人】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164GA04
5C164VA06P
5C164VA13S
5C164VA17P
5C164VA42P
(57)【要約】 (修正有)
【課題】1または複数のユーザがIoTデバイスによるセンシングデータや記憶されたデータを簡単に参照できるプログラム、装置、システム及び方法を提供する。
【解決手段】プロセッサと、記憶装置とを備えるサーバに実行させるためのプログラムであって、プロセッサに、ユーザから1または複数のIoTデバイスを特定する1または複数のデバイス特定情報を受け付ける参照受付ステップと、ユーザから1または複数の参加者が当該参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスにおいて新たに仮想会議室を設定する指示を受け付ける会議開催ステップと、参照受付ステップにおいて受け付けた1または複数のデバイス特定情報と会議開催ステップにおいて設定された仮想会議室とを関連付けることにより、1または複数のデバイス特定情報に基づき特定される1または複数のIoTデバイスを仮想会議室に参加させる会議参加ステップと、を実行させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、
前記プロセッサが、
ユーザから、1または複数のIoTデバイスを特定する1または複数のデバイス特定情報を受け付ける参照受付ステップと、
前記ユーザから、1または複数の参加者が当該参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスにおいて新たに仮想会議室を設定する指示を受け付ける会議開催ステップと、
前記参照受付ステップにおいて受け付けた前記1または複数のデバイス特定情報と前記会議開催ステップにおいて設定された前記仮想会議室とを関連付けることにより、前記1または複数のデバイス特定情報に基づき特定される前記1または複数のIoTデバイスを前記仮想会議室に参加させる会議参加ステップと、
を実行するプログラム。
【請求項2】
前記プロセッサが、
前記参照受付ステップにおいて受け付けた前記1または複数のデバイス特定情報と前記ユーザのユーザ端末とを、前記1または複数のデバイス特定情報に基づき特定される前記1または複数のIoTデバイスを前記ユーザ端末から操作可能に関連付ける関連ステップと、
前記ユーザ端末から前記1または複数のIoTデバイスに対し操作リクエストを送信し、前記1または複数のIoTデバイスに前記操作リクエストに基づく処理結果を、前記会議参加ステップにおいて参加している前記仮想会議室に送信させる結果送信ステップと、
を実行する請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
1または複数のIoTデバイスと、1または複数のユーザ端末と、1または複数の参加者が当該参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスを提供するサーバとを備える情報処理システムに実行させるためのプログラムであって、
前記サーバは、
前記1または複数のユーザ端末から、所定の仮想会議室に参加するためのリクエストを受け付け、前記1または複数のユーザ端末を前記所定の会議室に参加させるユーザ参加ステップと、
前記1または複数のIoTデバイスを前記所定の会議室に参加させるデバイス参加ステップと、
前記ユーザ参加ステップにおいて参加している前記1または複数のユーザ端末から取得した情報と、前記デバイス参加ステップにおいて参加している前記1または複数のIoTデバイスから取得した情報とを、少なくとも1のユーザ端末に送信する送信ステップと、
を実行し、
前記1のユーザ端末は、
前記送信ステップにおいて前記サーバから受信した情報を、前記1のユーザ端末が備える出力装置を介して出力するユーザ出力ステップと、
を実行するプログラム。
【請求項4】
前記送信ステップは、前記1または複数のユーザ端末から取得した画像データと、前記1または複数のIoTデバイスから取得した画像データとを、少なくとも1のユーザ端末に送信する送信ステップであり、
前記ユーザ出力ステップは、前記送信ステップにおいて前記サーバから受信した複数の前記画像データを、前記1のユーザ端末が備えるディスプレイに同時に出力するステップである、
請求項3記載のプログラム。
【請求項5】
前記ユーザ出力ステップは、複数の前記画像データのうち、前記1または複数のIoTデバイスから取得した前記画像データを、他の画像データよりも優先した態様で、前記ユーザ端末が備えるディスプレイに出力するステップである、
請求項4記載のプログラム。
【請求項6】
前記ユーザ出力ステップは、複数の前記画像データのうち、前記1または複数のIoTデバイスから取得した前記画像データを、他の画像データよりも大きく、前記ユーザ端末が備えるディスプレイに出力するステップである、
請求項5記載のプログラム。
【請求項7】
前記送信ステップは、前記1または複数のユーザ端末から取得した画像データと、前記1または複数のIoTデバイスから取得した画像データとを、少なくとも1のユーザ端末に送信するステップであり、
前記ユーザ出力ステップは、前記送信ステップにおいて前記サーバから受信した、前記1または複数のユーザ端末から取得した前記画像データと、前記1または複数のIoTデバイスから取得した前記画像データとを並べて、前記1のユーザ端末が備えるディスプレイに同時に出力するステップである、
請求項3記載のプログラム。
【請求項8】
前記1または複数のユーザ端末は、
前記1または複数のIoTデバイスに対し操作リクエストを送信する操作送信ステップと、
を実行し、
前記1または複数のIoTデバイスは、
前記操作送信ステップにおいて前記1または複数のユーザ端末から受信した前記操作リクエストに基づく処理結果を、前記デバイス参加ステップにおいて参加している前記仮想会議室に送信する結果送信ステップと、
を実行し、
前記ユーザ出力ステップは、前記結果送信ステップにおいて前記IoTデバイスから受信した前記処理結果を、前記1のユーザ端末が備える前記出力装置を介して出力するステップである、
請求項3記載のプログラム。
【請求項9】
プロセッサと、記憶部とを備えるIoTデバイスに実行させるためのプログラムであって、
前記プロセッサが、
1または複数の参加者が当該参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスにおいて、仮想会議室に参加するためのリクエストを受け付ける参加受付ステップと、
前記IoTデバイスを前記仮想会議室に参加させる会議参加ステップと、
前記仮想会議室に参加している1または複数の参加者の情報処理端末である1または複数の参加者端末から操作リクエストを受信する操作受付ステップと、
前記操作受付ステップにおいて前記1または複数の参加者端末から受け付けた前記操作リクエストに基づく処理結果を、前記会議参加ステップにおいて参加している前記仮想会議室に送信する結果送信ステップと、
を実行するプログラム。
【請求項10】
前記プロセッサが、
前記1または複数の参加者端末から、当該参加者端末と関連付けるためのペアリングリクエストを受信するペア受信ステップと、
前記ペア受信ステップにおいて受信した前記ペアリングリクエストに基づき、前記IoTデバイスを、前記ペアリングリクエストを送信した前記参加者端末から操作可能に関連付ける関連ステップと、
を実行し、
前記操作受付ステップは、前記関連ステップにおいて関連付けられた前記1または複数の参加者端末から前記操作リクエストを受信するステップである、
請求項9記載のプログラム。
【請求項11】
前記結果送信ステップは、前記処理結果を画像データまたは音声データに変換して送信するステップである、
請求項9記載のプログラム。
【請求項12】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサが、請求項1または2記載のプログラムを実行する、
情報処理装置。
【請求項13】
1または複数のIoTデバイスと、1または複数のユーザ端末と、サーバとを備える情報処理システムであって、
前記情報処理システムが、請求項3から8のいずれか記載のプログラムを実行する、
情報処理システム。
【請求項14】
プロセッサと、記憶部とを備えるIoTデバイスであって、
前記プロセッサが、請求項9から11のいずれか記載のプログラムを実行する、
情報処理装置。
【請求項15】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、請求項1または2記載のプログラムを実行する、
情報処理方法。
【請求項16】
1または複数のIoTデバイスと、1または複数のユーザ端末と、サーバとを備える情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、
前記情報処理システムが、請求項3から8のいずれか記載のプログラムを実行する、
情報処理方法。
【請求項17】
プロセッサと、記憶部とを備えるIoTデバイスにより実行される情報処理方法であって、
前記IoTデバイスが、請求項9から11のいずれか記載のプログラムを実行する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
1または複数の参加者が当該参加者の情報処理端末を介して参加可能なテレビ会議等の遠隔会議サービスが知られている。
また、近年、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)という概念が提唱されている。具体的には、インターネット経由でセンサーと通信機能を持った情報処理装置(IoTデバイス)を相互に接続することにより、モノに関する情報を広く共有し、社会の便益に役立てようとする試みである。
特許文献1には、相手に自分の存在を提示する度合いの調整を行うことが可能な技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
IoTデバイスが備えるセンサによりセンシングされたデータや、IoTデバイスに記憶されたデータを1または複数のユーザが参照する場合には、所定のアプリケーションプログラムまたは所定のURL(Uniform Resource Locator)へのアクセスが必要であり、情報共有の利便性に改善の余地があった。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、1または複数のユーザが、IoTデバイスによるセンシングデータ、記憶されたデータを簡単に参照する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、ユーザから、1または複数のIoTデバイスを特定する1または複数のデバイス特定情報を受け付ける参照受付ステップと、ユーザから、1または複数の参加者が当該参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスにおいて新たに仮想会議室を設定する指示を受け付ける会議開催ステップと、参照受付ステップにおいて受け付けた1または複数のデバイス特定情報と会議開催ステップにおいて設定された仮想会議室とを関連付けることにより、1または複数のデバイス特定情報に基づき特定される1または複数のIoTデバイスを仮想会議室に参加させる会議参加ステップと、を実行するプログラム。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、1または複数のユーザが、IoTデバイスによるセンシングデータ、記憶されたデータを簡単に参照することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】システム1の機能構成を示すブロック図である。
【
図2】サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】IoTデバイス40の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【
図6】ルームテーブル1013のデータ構造を示す図である。
【
図7】参加者テーブル1014のデータ構造を示す図である。
【
図8】ペアリング処理の動作を示すフローチャートである。
【
図9】会議参加処理の動作を示すフローチャートである。
【
図11】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0009】
<システム1の構成>
本開示におけるシステム1は、1または複数のユーザ端末20、1または複数のIoTデバイス40が参加者として参加可能なテレビ会議等の遠隔会議サービスを提供する情報処理システムである。遠隔会議サービスには、Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Skype等のサービスが知られている。
本開示における遠隔会議サービスは、本開示におけるサーバ10を運営する事業者とは異なる事業者が運営する汎用的な遠隔会議サービスを提供する外部の遠隔会議サーバ等により提供されても構わない。
システム1は、ネットワークNを介して接続された、サーバ10、ユーザ端末20、IoTデバイス40の情報処理装置を備える。
図1は、システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3は、ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4は、IoTデバイス40の機能構成を示すブロック図である。
【0010】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。サーバ10、ユーザ端末20、IoTデバイス40のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0011】
<サーバ10の構成>
サーバ10は、遠隔会議サービスを提供する情報処理装置である。
サーバ10は、記憶部101、制御部104を備える。
【0012】
<サーバ10の記憶部101の構成>
サーバ10の記憶部101は、アプリケーションプログラム1011、ユーザテーブル1012、ルームテーブル1013、参加者テーブル1014を備える。
【0013】
アプリケーションプログラム1011は、サーバ10の制御部104を各機能ユニットとして機能させるためのプログラムである。
アプリケーションプログラム1011は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
【0014】
ユーザテーブル1012は、サービスを利用する会員ユーザ(以下、ユーザ)の情報を記憶し管理するテーブルである。ユーザは、サービスの利用登録を行うことで、当該ユーザの情報がユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶される。これにより、ユーザは本開示にかかるサービスを利用できるようになる。
ユーザテーブル1012は、ユーザIDを主キーとして、ユーザID、ユーザ名のカラムを有するテーブルである。
図5は、ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【0015】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。ユーザ識別情報は、ユーザごとにユニークな値が設定されている項目である。
ユーザ名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。ユーザ名は、氏名ではなく、ニックネームなど任意の文字列を設定しても良い。
【0016】
ルームテーブル1013は、遠隔会議サービスにおいて1または複数のユーザ端末20、1または複数のIoTデバイス40が参加者として参加することにより遠隔会議を行うことができるルームと呼ばれる仮想的な会議室に関する情報を記憶するテーブルである。
ルームテーブル1013は、ルームIDを主キーとして、ルームID、URL、開始日時、終了日時のカラムを有するテーブルである。
図6は、ルームテーブル1013のデータ構造を示す図である。
【0017】
ルームIDは、ルームを識別するためのルーム識別情報を記憶する項目である。ルーム識別情報は、ルーム情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
URLは、ルームに参加するためのURL(Uniform Resource Locator)を記憶する項目である。URLは、ルーム識別情報であるルームIDを含む。なお、URLはルームIDを任意の暗号化処理によりエンコードした文字列、不図示のルームIDを特定するためのテーブル等を参照してルームIDを特定する文字列等でも構わない。
開始日時は、ルームで開催される遠隔会議の開始日時を記憶する項目である。
終了日時は、ルームで開催される遠隔会議の終了日時を記憶する項目である。終了日時は、ルームにおける遠隔会議終了後に記憶される。
【0018】
参加者テーブル1014は、ルームに参加している1または複数のユーザ端末20、1または複数のIoTデバイス40に関する情報を記憶するテーブルである。
参加者テーブル1014は、ルームID、端末ID、動画データ、音声データ、センシングデータのカラムを有するテーブルである。
図7は、参加者テーブル1014のデータ構造を示す図である。
【0019】
ルームIDは、ルームを識別するためのルーム識別情報を記憶する項目である。
端末IDは、ルームに参加している情報処理端末を識別するための端末識別情報を記憶する項目である。ルームに参加している情報処理端末がユーザ端末である場合は、ユーザIDが記憶される。ルームに参加している情報処理端末がIoTデバイスである場合は、デバイスIDが記憶される。
動画データは、端末IDにより特定される情報処理端末に接続されたカメラにより撮影された動画データを記憶する項目である。他の場所に配置された動画データファイルに対する参照情報(パス)を記憶するものとしても良い。動画データのフォーマットは、MP4、MOV、WMV、AVI、AVCHDなど任意のデータフォーマットで良い。
音声データは、端末IDにより特定される情報処理端末に接続されたマイクにより集音された音声データを記憶する項目である。他の場所に配置された音声データファイルに対する参照情報(パス)を記憶するものとしても良い。音声データのフォーマットは、AAC、ATRAC、mp3、mp4など任意のデータフォーマットで良い。
センシングデータは、端末IDにより特定される情報処理端末が備える各種入力装置、各種センサによる計測値を記憶する項目である。特に、情報処理端末がIoTデバイス40である場合に、当該IoTデバイス40が備える各種入力装置、各種センサによる計測値が記憶される。
【0020】
<サーバ10の制御部104の構成>
サーバ10の制御部104は、ユーザ登録制御部1041、ペアリング部1042、参加部1043を備える。制御部104は、記憶部101に記憶されたアプリケーションプログラム1011を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0021】
ユーザ登録制御部1041は、本開示に係るサービスの利用を希望するユーザの情報をユーザテーブル1012に記憶する処理を行う。
ユーザテーブル1012に記憶される情報は、ユーザが任意の情報処理端末からサービス提供者が運営するウェブページなどを開き、所定の入力フォームに情報を入力しサーバ10へ送信する。ユーザ登録制御部1041は、受信した情報をユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶し、ユーザ登録が完了する。これにより、ユーザテーブル1012に記憶されたユーザはサービスを利用することができるようになる。
ユーザ登録制御部1041によるユーザ情報のユーザテーブル1012への登録に先立ち、サービス提供者は所定の審査を行いユーザによるサービス利用可否を制限しても良い。
ユーザIDは、ユーザを識別できる任意の文字列または数字で良く、ユーザが希望する任意の文字列または数字、もしくはユーザ登録制御部1041が自動的に任意の文字列または数字を設定しても良い。
【0022】
ペアリング部1042は、ペアリング処理を実行する。詳細は、後述する。
【0023】
参加部1043は、会議参加処理を実行する。詳細は、後述する。
【0024】
<ユーザ端末20の構成>
ユーザ端末20は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。本開示においては、遠隔会議サービスの参加者であるユーザが操作する参加者端末である。
ユーザ端末20は、記憶部201、制御部204、入力装置206、出力装置208を備える。
【0025】
<ユーザ端末20の記憶部201の構成>
ユーザ端末20の記憶部201は、ユーザID2011、アプリケーションプログラム2012、デバイスID2013を備える。
【0026】
ユーザID2011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、ユーザ端末20からユーザID2011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、ユーザID2011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、ユーザID2011には、ユーザ端末20を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0027】
アプリケーションプログラム2012は、記憶部201に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム2012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム2012は、ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0028】
デバイスID2013は、デバイスを識別するためのデバイス識別情報を記憶する項目である。
【0029】
<ユーザ端末20の制御部204の構成>
ユーザ端末20の制御部204は、入力制御部2041、出力制御部2042を備える。制御部204は、記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0030】
<ユーザ端末20の入力装置206の構成>
ユーザ端末20の入力装置206は、カメラ2061、マイク2062、位置情報センサ2063、モーションセンサ2064、タッチデバイス2065を備える。
【0031】
<ユーザ端末20の出力装置208の構成>
ユーザ端末20の出力装置208は、ディスプレイ2081、スピーカ2082を備える。
【0032】
<IoTデバイス40の構成>
IoTデバイス40は、センサ、入力装置等を備えインターネットに接続可能な情報処理装置である。IoTデバイス40は、固有のIPアドレスを持ち、インターネットに接続可能な機器、センサーネットワーク等の末端として使われる端末等である。IoTデバイス40は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末等、大型ディスプレイ、電子黒板、電子ホワイトボード、温度等の各種情報をセンシング可能なセンシング端末、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)でもよい。
IoTデバイス40は、記憶部401、制御部404、入力装置406、出力装置408を備える。
【0033】
<IoTデバイス40の記憶部401の構成>
IoTデバイス40の記憶部401は、デバイスID4011、アプリケーションプログラム4012を備える。
【0034】
デバイスID4011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、IoTデバイス40からデバイスID4011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、デバイスID4011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、デバイスID4011には、IoTデバイス40を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0035】
アプリケーションプログラム4012は、記憶部401に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム4012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム4012は、IoTデバイス40に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0036】
<IoTデバイス40の制御部404の構成>
IoTデバイス40の制御部404は、入力制御部4041、出力制御部4042を備える。制御部404は、記憶部401に記憶されたアプリケーションプログラム4012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0037】
<IoTデバイス40の入力装置406の構成>
IoTデバイス40の入力装置406は、カメラ4061、マイク4062、センサ4063を備える。
【0038】
<IoTデバイス40の出力装置408の構成>
IoTデバイス40の出力装置408は、ディスプレイ4081、スピーカ4082を備える。
【0039】
<システム1の動作>
以下、システム1の各処理について説明する。
図8は、ペアリング処理の動作を示すフローチャートである。
図9は、会議参加処理の動作を示すフローチャートである。
図10は、会議参加処理の動作を示す画面例である。
【0040】
<ペアリング処理>
ペアリング処理は、ユーザ端末20と、IoTデバイス40とを関連付け(ペアリング)るための処理である。ユーザ端末20とIoTデバイス40とをペアリングすることにより、ユーザ端末20を介してユーザはIoTデバイス40を操作することができる。
なお、1のIoTデバイス40に対して、複数のユーザ端末20A、20B、20Cをペアリングすることができる。これにより、複数のユーザが、それぞれのユーザ端末20A、20B、20Cを操作することにより、IoTデバイス40を同時または選択的に操作することができる。
同様に、1のユーザ端末20に対して,複数のIoTデバイス40A、40B、40Cをペアリングすることができる。これにより、1のユーザが、ユーザ端末20を操作することにより、複数のIoTデバイス40A、40B、40Cを同時または選択的に操作することができる。
【0041】
<ペアリング処理の概要>
ペアリング処理は、IoTデバイス40のデバイスID4011をディスプレイ、スピーカ等の出力装置から出力し、ユーザはユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、出力されたデバイスID4011を入力し、IoTデバイス40のデバイスID4011をユーザ端末20のユーザID2011と関連付けて記憶する一連の処理である。
【0042】
<ペアリング処理の詳細>
以下に、ペアリング処理の詳細を説明する。
【0043】
ステップS101において、ユーザは、IoTデバイス40の入力装置406を操作することによりIoTデバイス40の出力装置408に、IoTデバイス40のデバイスID4011を出力させる。具体的に、IoTデバイス40の制御部404は、デバイスID4011の文字列をQRコード(登録商標)などのバーコード等にエンコードし、当該バーコードをIoTデバイス40のディスプレイ4081に出力する。
【0044】
ステップS102において、ユーザ端末20の制御部204は、ユーザから、1または複数のIoTデバイスを特定する1または複数のデバイス特定情報を受け付ける参照受付ステップを実行する。
具体的に、ユーザは、ユーザ端末20の記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を起動し、入力装置206を操作することによりデバイスID4011を入力する。具体的に、ユーザ端末20のカメラ2061を用いて、IoTデバイス40のディスプレイ4081に出力されたQRコード(登録商標)を読み取ることにより、デバイスID4011を入力しても良い。ユーザ端末20の制御部204は、ユーザにより入力されたデバイスID4011を受け付ける。
なお、ユーザ端末20は、QRコード(登録商標)に記憶されたURLに基づき、所定のウェブサイトへアクセスし、当該ウェブサイトにおいて当該ユーザ端末20と、IoTデバイス40とを関連付ける操作を実行しても良い。この場合も、ユーザ端末20の制御部204は、ウェブサイトにおける操作によりデバイスID4011を受信し、受け付ける。
ユーザ端末20の制御部204は、入力されたデバイスID4011を、記憶部201のデバイスID2013に記憶する。これにより、デバイスID4011は、ユーザID2011と関連付けてユーザ端末20に記憶される。
なお、本開示においてIoTデバイス40から読み取ったデバイスID4011は、ユーザ端末20の記憶部201に記憶する構成としたが、サーバ10の記憶部101のユーザテーブル1012にユーザID2011と関連付けてデバイスID4011を記憶する構成としても良い。その他、ユーザID2011、デバイスID4011を関連付ける情報は任意のサーバに記憶する構成としても良い。
【0045】
ステップS102において、IoTデバイス40の制御部404は、1または複数の参加者端末から、参加者端末と関連付けるためのペアリングリクエストを受信するペア受信ステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、ステップS101において取得したデバイスID4011に基づき、IoTデバイス40をデバイスID4011と関連付けられたIPアドレス等により特定し、IoTデバイス40に対してユーザ端末20と関連付けるためのリクエスト(ペアリクエスト)を送信する。その他、デバイスID4011に基づき特定されるメールアドレス、電話番号、SMS等のメッセージサービスを用いて、IoTデバイス40に対してペアリクエストを送信しても良い。IoTデバイス40は、ユーザ端末20からペアリクエストを受信し受け付ける。
【0046】
サーバ10のペアリング部1042は、ペア受信ステップにおいて受信したペアリングリクエストに基づき、IoTデバイスを、ペアリングリクエストを送信した参加者端末から操作可能に関連付ける関連ステップを実行する。
具体的に、IoTデバイス40の制御部404は、ユーザ端末20の制御部204からペアリクエストを受信し受け付けると、IoTデバイス40はユーザ端末20から操作することができるようになる。例えば、ユーザ端末20は、IoTデバイス40をデバイスID4011と関連付けられたIPアドレス等により特定し、ユーザによるユーザ端末20の入力装置206に対して行われた操作情報を、IoTデバイス40へ送信する。IoTデバイス40はユーザ端末20から受信した操作情報に基づき、IoTデバイス40を制御する。
これにより、参照受付ステップにおいて受け付けた1または複数のデバイス特定情報とユーザのユーザ端末とを、1または複数のデバイス特定情報に基づき特定される1または複数のIoTデバイスをユーザ端末から操作可能に関連付ける関連ステップが実行される。
【0047】
また、ユーザ端末20は、直接デバイスID4011を取得し、関連付ける必要はなく、ユーザ端末20が他の外部サービス等により関連付けられている他のユーザ端末等を介してデバイスID4011を取得し、ユーザ端末20とIoTデバイス40とを関連付ける構成としても良い。
例えば、サーバ10または他の外部サーバ、クラウドサービス等において、所定の1のユーザに対して、複数のユーザ端末20、ユーザ端末20D、ユーザ端末20Eが関連付けられている場合を想定する。この場合、ユーザ端末20は、IoTデバイス40から取得したデバイスID4011を、サーバ10または他の外部サーバ、クラウドサービス等を介して、ユーザ端末20D、ユーザ端末20Eへ送信する。ユーザ端末20Dの制御部204D、ユーザ端末20Eの制御部204Eは、ユーザ端末20から受信したデバイスID4011を、ユーザ端末20Dの記憶部201DのデバイスID2013D、ユーザ端末20Eの記憶部201EのデバイスID2013Eに記憶する。これにより、デバイスID4011は、ユーザ端末20DのユーザID2011D、ユーザ端末20EのユーザID2011Eと関連付けて記憶される。
これにより、ユーザ端末20と同様に、ユーザ端末20D、ユーザ端末20EもIoTデバイス40と関連付けられ、ユーザは、ユーザ端末20と異なる、ユーザ端末20D、ユーザ端末20Eを介してユーザはIoTデバイス40を操作することができる。
同様に、ユーザ端末20を、ユーザ端末20Dまたはユーザ端末20Eを介して、IoTデバイス40とペアリング処理を実行しても構わない。
【0048】
<会議参加処理>
会議参加処理は、ユーザ端末20A、20B、20Cと、IoTデバイス40A、40B、40Cなどの複数の情報処理装置が同時に参加可能な遠隔会議サービスを開催し、当該複数の情報処理装置を参加させる処理である。会議参加処理により、複数の情報処理装置を遠隔会議サービスに参加させることができる。
また、ユーザは、ユーザ端末20のディスプレイ2081、スピーカ2082等を介して、IoTデバイス40が出力する情報を、遠隔会議サービスを通じて確認することができる。
【0049】
<会議参加処理の概要>
会議参加処理は、ユーザにより遠隔会議のためのルームを作成する操作を受け付け、当該作成されたルームにユーザ端末20A、20B、20C、IoTデバイス40A、40B、40Cを参加させる操作指示を受け付け、遠隔会議を開催し、会議を終了するまでの一連の処理である。
ユーザ端末20と、IoTデバイス40とが既に説明したペアリング処理により関連付けられている場合には、ユーザは、ユーザ端末20を操作してIoTデバイス40を操作することができる。このときユーザは、ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示されたルーム画面を介して、IoTデバイス40の操作結果を確認することができる。
ルームには複数のユーザ端末が同時に参加することができるため、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単に共有することができる。
【0050】
<会議参加処理の詳細>
以下に、会議参加処理の詳細を説明する。
【0051】
ステップS301において、サーバ10の参加部1043は、ユーザから、1または複数の参加者が参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスにおいて新たに仮想会議室を設定する指示を受け付ける会議開催ステップを実行する。
具体的に、ユーザは、ユーザ端末20の記憶部201に記憶されたブラウザアプリケーションを起動し、サーバ10のルーム作成処理を実行するためのURLを入力し、ルーム作成ページを開く。ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示された「ルーム作成」ボタンを押下することにより、ユーザ端末20の制御部204は、ルーム作成処理を実行するリクエストをサーバ10へ送信する。
サーバ10の参加部1043は、ユーザ端末20からリクエストを受信するとルームテーブル1013に新たなルームIDをインクリメントすることにより採番し、レコードを作成し記憶する。これにより、複数の参加者が参加可能な仮想的な会議室であるルームが新たに作成される。
サーバ10の参加部1043は、作成されたレコードのURLの項目に、新たに採番されたルームIDを含み、参加者が作成された新たなルームに参加するためのURLを生成し、記憶する。サーバ10の参加部1043は、新たなルームに対応するURLをユーザ端末20へレスポンスとして送信する。
なお、以下、会議開催を行ったユーザを会議主催者と呼ぶ。
【0052】
ステップS302において、サーバ10の参加部1043は、1または複数の参加者が参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスにおいて、仮想会議室に参加するためのリクエストを受け付ける参加受付ステップを実行する。
つまり、サーバ10の参加部1043は、1または複数のユーザ端末から、所定の仮想会議室に参加するためのリクエストを受け付け、1または複数のユーザ端末を所定の会議室に参加させるユーザ参加ステップを実行する。
【0053】
具体的に、ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、サーバ10から受信したレスポンスに含まれるURLをブラウザアプリケーションにより開く。これにより、ユーザ端末20の制御部204は、ルーム参加処理を実行するリクエストをサーバ10へ送信する。リクエストには、ユーザID2011、新たなルームのルームIDが含まれる。
サーバ10の参加部1043は、ルームID、ユーザID2011を、参加者テーブル1014のルームID、端末IDの項目に記憶する。これにより、ユーザ端末20が新たに作成されたルームに参加したことが表現される。ユーザ端末20がルームに参加すると、ユーザ端末20のカメラ2061、マイク2062等により取得された画像データ、音声データは、サーバ10へ送信される。サーバ10の参加部1043は、受信した画像データ、音声データをそれぞれ参加者テーブルにおいて、ユーザ端末20が参加しているルームのレコードの動画データ、音声データの項目に記憶される。
【0054】
ステップS302において、サーバ10の参加部1043は、参加受付ステップにおいて受け付けたリクエストに応じて、IoTデバイスを仮想会議室に参加させる会議参加ステップを実行する。
つまり、サーバ10の参加部1043は、1または複数のIoTデバイスから、所定の仮想会議室に参加するためのリクエストを受け付け、1または複数のIoTデバイスを所定の会議室に参加させるデバイス参加ステップを実行する。
サーバ10の参加部1043は、参照受付ステップにおいて受け付けた1または複数のデバイス特定情報と会議開催ステップにおいて設定された仮想会議室とを関連付けることにより、1または複数のデバイス特定情報に基づき特定される1または複数のIoTデバイスを仮想会議室に参加させる会議参加ステップを実行する。
【0055】
具体的に、ユーザはユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、既に説明したペアリング処理により操作可能に関連付けられたIoTデバイス40を操作することにより、IoTデバイス40を制御し、サーバ10から受信したレスポンスに含まれるURLをブラウザアプリケーションにより開く。
これにより、IoTデバイス40の制御部404は、ルーム参加処理を実行するリクエストをサーバ10へ送信する。リクエストには、デバイスID4011、新たなルームのルームIDが含まれる。
サーバ10の参加部1043は、ルームID、デバイスID4011を、参加者テーブル1014のルームID、端末IDの項目に記憶する。これにより、IoTデバイス40が新たに作成されたルームに参加したことが表現される。IoTデバイス40がルームに参加すると、IoTデバイス40のカメラ4061、マイク4062、センサ4063等により取得された画像データ、音声データ、センシングデータは、サーバ10へ送信される。サーバ10の参加部1043は、受信した画像データ、音声データ、センシングデータをそれぞれ参加者テーブルにおいて、IoTデバイス40が参加しているルームのレコードの動画データ、音声データ、センシングデータの項目に記憶する。
サーバ10の参加者テーブル1014に記憶された動画データ、音声データは、ルームに参加しているユーザ端末20A、20B、20Cに送信され、ユーザ端末20A、20B、20Cを操作するユーザは、参加者テーブル1014に記憶された動画データ、音声データをリアルタイムで確認することができる。つまり、ユーザ端末20A、20B、20Cにより会議に参加している参加者を撮影した画像、集音した音声、IoTデバイス40から出力された動画データ、音声データ、センシングデータをリアルタイムで確認し、複数の参加者同士で情報を共有することができる。
【0056】
IoTデバイス40のルームへ参加させる操作は、会議主催者が実行しても良い。
ルームIDと、デバイスID4011とを予め関連付けておき、会議の開催時刻になると自動的にIoTデバイス40をルームIDと関連付けて参加者テーブル1014に記憶することによりIoTデバイス40をルームに参加させる構成としても良い。
会議主催者は、会議開催時に、新たに開催する会議のルームと、デバイスID4011とを関連付けて会議を主催する構成としても良い。この場合、会議の開催時刻になると自動的にIoTデバイス40をルームIDと関連付けて参加者テーブル1014に記憶することによりIoTデバイス40をルームに参加させる構成としても良い。
この場合、ユーザによりIoTデバイス40をルームへ参加させる処理を省略することができる。
【0057】
ステップS303において、ユーザ端末から1または複数のIoTデバイスに対し操作リクエストを送信し、1または複数のIoTデバイスに操作リクエストに基づく処理結果を、会議参加ステップにおいて参加している仮想会議室に送信させる結果送信ステップを実行する。
【0058】
ユーザ端末20の制御部204は、1または複数のIoTデバイスに対し操作リクエストを送信する操作送信ステップを実行する。
サーバ10の参加部1043は、操作送信ステップにおいて1または複数のユーザ端末から受信した操作リクエストに基づく処理結果を、デバイス参加ステップにおいて参加している仮想会議室に送信する結果送信ステップを実行する。
【0059】
IoTデバイス40の制御部404は、仮想会議室に参加している1または複数の参加者の情報処理端末であり、関連ステップにおいて関連付けられた1または複数の参加者端末から操作リクエストを受信する操作受付ステップを実行する。
具体的に、ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、既に説明したペアリング処理により操作可能に関連付けられたIoTデバイス40に対して所定の入力操作に関する情報を含むリクエスト(操作リクエスト)を送信する。
【0060】
IoTデバイス40の制御部404は、操作受付ステップにおいて1または複数の参加者端末から受け付けた操作リクエストに基づく処理結果を、会議参加ステップにおいて参加している仮想会議室に送信する結果送信ステップを実行する。
具体的に、IoTデバイス40の制御部404は、ユーザ端末20から受信した操作リクエストに含まれる所定の入力操作に応じて制御を実行し、実行結果をサーバ10へ送信する。
【0061】
結果送信ステップは、処理結果を画像データまたは音声データに変換して送信するステップを実行する。
具体的に、IoTデバイス40の制御部404は、実行結果を画像データまたは音声データに変換し、サーバ10へ送信する。
【0062】
例えば、IoTデバイス40のアプリケーションプログラム4012が電子黒板アプリケーションである場合を想定する。この場合、ユーザは、ユーザ端末20のマウス等のポンティングデバイスに代表される入力装置206の入力操作を行うことにより、IoTデバイス40の電子黒板アプリケーションにおいて任意の図形等を描画することができる。このとき、電子黒板アプリケーションは描画結果をIoTデバイス40のディスプレイ4081に出力せずに、所定の画像データを生成することにより変換し、サーバ10へ動画データとして送信する。
なお、電子黒板アプリケーションは、複数のユーザ端末20A、20B、20Cからの入力操作を受け付けても良い。
【0063】
例えば、IoTデバイス40のアプリケーションプログラム4012が、IoTデバイス
40が備える複数のセンサ4063の計測結果を取得するセンサアプリケーションである場合を想定する。この場合、ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206の入力操作を行うことにより、IoTデバイス40の複数のセンサ4063を選択的に切り替えてセンシングさせることができる。つまり、ユーザはIoTデバイス40において選択対象のセンサ4063を選択することができる。このとき、センサアプリケーションは選択されたセンサ4063の計測結果から、所定の画像データまたは音声データを生成することにより変換し、動画データ、音声データとしてサーバ10へ送信する。
なお、IoTデバイス40は、計測結果である計測データをサーバ10へ送信する構成としても良い。IoTデバイス40が複数のセンサ4063を備えている場合には、複数のセンサ4063によるセンシングデータをまとめたダッシュボード形式の画像データを生成し、動画データとしてサーバ10へ送信しても良い。
【0064】
例えば、IoTデバイス40がHMD(ヘッドマウントディスプレイ)等である場合には、HMDに備えられたカメラ4061の撮影データを、動画データとしてサーバ10へ送信する。また、IoTデバイス40はスマートフォン等の携帯情報端末でも構わない。
【0065】
例えば、IoTデバイス40のアプリケーションプログラム4012が、IoTデバイス40が備える複数のカメラ4061(監視カメラ等を含む)の撮影データを取得する監視カメラアプリケーションである場合を想定する。この場合、ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206の入力操作を行うことにより、IoTデバイス40の複数のカメラ4061を選択的に切り替えて撮影データを取得することができる。つまり、ユーザはIoTデバイス40において選択対象のカメラ4061を選択することができる。このとき、監視カメラアプリケーションは選択されたカメラ4061の撮影データを、動画データとしてサーバ10へ送信する。
【0066】
ステップS303において、ユーザ参加ステップにおいて参加している1または複数のユーザ端末から取得した情報と、デバイス参加ステップにおいて参加している1または複数のIoTデバイスから取得した情報とを、少なくとも1のユーザ端末に送信する送信ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の参加部1043は、IoTデバイス40から受信した動画データ、音声データを、IoTデバイス40が参加しているルームのルームID、デバイスID4011と関連付けて参加者テーブル1014の動画データ、音声データの項目に記憶する。
なお、IoTデバイス40から計測データを受信した場合は、サーバ10の参加部1043は、受信した計測データを、IoTデバイス40が参加しているルームのルームID、デバイスID4011と関連付けて参加者テーブル1014のセンシングデータの項目に記憶する。
サーバ10の参加部1043は、参加者テーブル1014の動画データ、音声データの項目に記憶されたデータを、同じルームIDを有する端末IDにより特定されるユーザ端末20A、20B、20C等へ送信する。
これにより、複数の参加者は、IoTデバイス40から受信した動画データ、音声データ、センシングデータをリアルタイムで確認し、複数の参加者同士で情報共有することができる。
【0067】
ステップS303において、1のユーザ端末の制御部は、送信ステップにおいてサーバから受信した情報を、1のユーザ端末が備える出力装置を介して出力するユーザ出力ステップを実行する。ユーザ出力ステップは、結果送信ステップにおいてIoTデバイスから受信した処理結果を、1のユーザ端末が備える出力装置を介して出力するステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、サーバ10から動画データ、音声データを受信すると、受信した動画データ、音声データをユーザ端末20のディスプレイ2081、スピーカ2082から出力する。
ユーザ端末20のディスプレイ2081、スピーカ2082から出力される動画データ、音声データには、1または複数のユーザ端末20A、20B、20Cにより遠隔操作されたIoTデバイス40の操作結果が含まれる。これにより、任意の遠隔会議サービスにおける仮想会議室を介して、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単にリアルタイムに共有することができる。
【0068】
ステップS303において、送信ステップは、1または複数のユーザ端末から取得した画像データと、1または複数のIoTデバイスから取得した画像データとを、少なくとも1のユーザ端末に送信する送信ステップを実行する。
具体的に、1のルームに複数のユーザ端末20A、20B、20C、IoTデバイス40A、40B、40Cが参加している場合を想定する。サーバ10の参加部1043は、参加者テーブル1014において、同じルームIDを有しており、他のユーザ端末20A、20B、20CのユーザID2011A、ユーザID2011B、ユーザID2011C、IoTデバイス40A、40B、40C等のデバイスID4011A、デバイスID4011B、デバイスID4011Cに関連付けて記憶された動画データ、音声データを、同じルームIDを有する端末IDにより特定されるユーザ端末20A、20B、20C等へ送信する。
【0069】
ステップS303において、ユーザ出力ステップは、送信ステップにおいてサーバから受信した複数の画像データを、1のユーザ端末が備えるディスプレイに同時に出力するステップを実行する。
ユーザ出力ステップは、送信ステップにおいてサーバから受信した、1または複数のユーザ端末から取得した画像データと、1または複数のIoTデバイスから取得した画像データとを並べて、1のユーザ端末が備えるディスプレイに同時に出力するステップを実行する。
【0070】
具体的に、ユーザ端末20Aの制御部204Aは、サーバ10から受信した同じルームに参加しているユーザ端末20A、20B、20C、IoTデバイス40A、40B、40Cに、参加者テーブル1014において関連付けられた動画データ、音声データを、それぞれ、ユーザ端末20Aのディスプレイ2081A、スピーカ2082Bから出力する。ユーザ端末20B、ユーザ端末20Cについても同様である。
つまり、ステップS302においてルームに参加している1のユーザ端末20Aは、ルームに参加している他のユーザの様子を画像データ、音声データで確認しつつ、同時に、ルームに参加している複数のIoTデバイス40A、40B、40Cの40の操作結果も遠隔会議サービスを介して確認することができる。
【0071】
図10は、会議参加処理の動作を示す画面例である。
ユーザ端末20Aのディスプレイ2081Aに表示される画面D10(ルーム画面)は、ユーザ端末20Aのカメラ2061Aにより撮影された動画データを表示する表示エリアD101A、ユーザ端末20Bのカメラ2061Bにより撮影された動画データを表示する表示エリアD101B、ユーザ端末20Cのカメラ2061Cにより撮影された動画データを表示する表示エリアD101C、IoTデバイス40Aによる計測結果を示す動画データを表示する表示エリアD111A、IoTデバイス40Bによる計測結果を示す動画データを表示する表示エリアD111B、IoTデバイス40Cによる計測結果を示す動画データを表示する表示エリアD111Cを含む。
これにより、IoTデバイスを遠隔操作している1または複数のユーザは、IoTデバイスの操作結果を、自身が参加している遠隔会議サービスの仮想会議室画面を介してリアルタイムで確認することができる。
任意の遠隔会議サービスにおける仮想会議室を介して、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単にリアルタイムに共有することができる。また、単独のユーザにおいても、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスの操作結果を遠隔から確認することができる。
【0072】
表示エリアD111Aは、IoTデバイス40Aのアプリケーションプログラムが電子黒板アプリケーションである場合に、複数のユーザによりIoTデバイス40Aに対する入力操作に基づき、電子黒板アプリケーションに描画された内容が画像データとして描画される。複数のユーザは、遠隔会議サービスを介して、IoTデバイス40Aの電子黒板アプリケーションに描画された情報を共有することができる。
【0073】
表示エリアD111Bは、IoTデバイス40Bのアプリケーションプログラムが監視カメラアプリケーションである場合に、IoTデバイス40Bが備える複数のカメラ4061Bが撮影した動画データが表示される。ユーザは、IoTデバイス40Bを操作することにより、IoTデバイス40Bに接続された複数のカメラ4061Bのうち、所望のカメラ4061Bを選択肢、表示エリアD111Bに表示させることができる。
【0074】
表示エリアD111Cは、IoTデバイス40Cのアプリケーションプログラムが温度計測アプリケーションである場合に、IoTデバイス40Cが備える複数のセンサ4063Cにより計測された計測値を示す画像が表示される。具体的に、温度計により計測された温度を示す画像が表示される。
表示エリアD111Cに表示される画像は、サーバ10の制御部104が、参加者テーブル1014のセンシングデータの項目に記憶された計測データに基づき画像を生成し、ユーザ端末20Aの表示エリアD111Cに表示する構成としても良い。また、表示エリアD111Cに表示される画像は、IoTデバイス40Cがセンサ4063Cにより計測された計測値に基づき画像データを生成し、サーバ10の参加者テーブル1014の動画データの項目に記憶することにより、ユーザ端末20Aの表示エリアD111Cに表示するよう構成しても構わない。
このように、ユーザは、ユーザ端末20Aにおいて汎用的な遠隔会議サービスを利用することにより、IoTデバイス40A、40B、40Cにより計測、記憶、生成された情報を、ユーザ端末20B、ユーザ端末20C等の他の参加者と共有することができる。また、他のユーザ端末20B、ユーザ端末20Cも遠隔会議サービスに参加しているため、他の参加者と、IoTデバイス40A、40B、40Cにより計測、記憶、生成された情報を共有しつつ会議を行うこともできる。
【0075】
ユーザ出力ステップは、複数の画像データのうち、1または複数のIoTデバイスから取得した画像データを、他の画像データよりも優先した態様で、ユーザ端末が備えるディスプレイに出力するステップを実行する。
ユーザ出力ステップは、複数の画像データのうち、1または複数のIoTデバイスから取得した画像データを、他の画像データよりも大きく、ユーザ端末が備えるディスプレイに出力するステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20Aのディスプレイ2081Aに表示される画面D10は、IoTデバイス40Aによる計測結果を示す動画データを表示する表示エリアD111Aは、他の動画データを表示する表示エリアD101A、D101B、D101C、D111B、D111Cよりも大きく描画される。
また、表示エリアD111Aに対して、所定の装飾、アイコンを付与したり、他の動画データを表示する表示エリアD101A、D101B、D101C、D111B、D111Cのいずれか1つを非表示とすることにより、IoTデバイス40Aによる計測結果を示す動画データを表示する表示エリアD111Aを優先した態様で表示しても良い。
【0076】
<変形例>
ユーザ端末20BがIoTデバイス40とペアリングされていないものの、IoTデバイス40とペアリングされている他のユーザ端末20Aと同じルームに参加している場合に、ユーザ端末20AからIoTデバイス40を操作することにより、ルーム画面にIoTデバイス40のデバイスID4011を出力させても良い。
この場合、ユーザ端末20Bの入力装置206を操作することにより、ユーザ端末20Bのディスプレイ2081に表示されたルーム画面に含まれるデバイスID4011を、ユーザ端末20Bの記憶部201に記憶することにより、ユーザ端末20BとデバイスID4011とを関連づけることができる。
つまり、ユーザ端末20Bと、IoTデバイス40とがペアリングされておらず、かつ遠隔に設置されていた場合においても、IoTデバイス40とペアリングされたユーザ端末20Aがルームに参加している場合に、ユーザ端末20BもIoTデバイス40とペアリングさせることができる。これにより、ルームに参加している他のユーザ端末20Bにより、IoTデバイス40を操作することができる。
例えば、IoTデバイス40のアプリケーションプログラム4012が電子黒板アプリケーションである場合に、電子黒板画面にデバイスID4011または、デバイスID4011を特定するためのQRコード(登録商標)等の識別情報を出力する機能が含まれていても良い。また、電子黒板画面にデバイスID4011とペアリングするためのURLを出力する機能が含まれていても良い。
【0077】
<コンピュータの基本ハードウェア構成>
図11は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
【0078】
プロセッサ901とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ901は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0079】
主記憶装置902とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0080】
補助記憶装置903とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0081】
通信IF991とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0082】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0083】
<コンピュータ90の基本機能構成>
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(
図11)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0084】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0085】
制御部は、プロセッサ901が補助記憶装置903に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0086】
記憶部は、主記憶装置902、補助記憶装置903により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置902または補助記憶装置903に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0087】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブル、マスタと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、マスタ、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル、マスタ同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0088】
なお、本開示におけるデータベース、マスタは、情報が構造的に規定された任意のデータ構造体(リスト、辞書、連想配列、オブジェクトなど)を含み得る。データ構造体には、データと、任意のプログラミング言語により記述された関数、クラス、メソッドなどを組み合わせることにより、データ構造体と見なし得るデータも含むものとする。
【0089】
通信部は、通信IF991により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0090】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0091】
(付記1)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、ユーザから、1または複数のIoTデバイスを特定する1または複数のデバイス特定情報を受け付ける参照受付ステップ(S102)と、ユーザから、1または複数の参加者が当該参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスにおいて新たに仮想会議室を設定する指示を受け付ける会議開催ステップ(S301)と、参照受付ステップにおいて受け付けた1または複数のデバイス特定情報と会議開催ステップにおいて設定された仮想会議室とを関連付けることにより、1または複数のデバイス特定情報に基づき特定される1または複数のIoTデバイスを仮想会議室に参加させる会議参加ステップ(S302)と、を実行するプログラム。
これにより、IoTデバイスを遠隔操作している1または複数のユーザは、IoTデバイスの操作結果を、自身が参加している遠隔会議サービスの仮想会議室画面を介して確認することができる。
任意の遠隔会議サービスにおける仮想会議室を介して、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単に共有することができる。また、単独のユーザにおいても、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスの操作結果を遠隔から確認することができる。
例えば、IoTデバイスが取得または記憶した情報を、集約し、参照する専用サーバを省略することができる。
【0092】
(付記2)
プロセッサが、参照受付ステップにおいて受け付けた1または複数のデバイス特定情報とユーザのユーザ端末とを、1または複数のデバイス特定情報に基づき特定される1または複数のIoTデバイスをユーザ端末から操作可能に関連付ける関連ステップ(S102)と、ユーザ端末から1または複数のIoTデバイスに対し操作リクエストを送信し、1または複数のIoTデバイスに操作リクエストに基づく処理結果を、会議参加ステップにおいて参加している仮想会議室に送信させる結果送信ステップ(S303)と、を実行する付記1記載のプログラム。
これにより、IoTデバイスは、予め操作可能に関連付け(ペアリング)された参加者端末からの操作リクエストのみを受け付けて処理を実行することができる。例えば、IoTデバイスの安全性、セキュリティを向上させることができる。
【0093】
(付記3)
1または複数のIoTデバイスと、1または複数のユーザ端末と、1または複数の参加者が当該参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスを提供するサーバとを備える情報処理システムに実行させるためのプログラムであって、サーバは、1または複数のユーザ端末から、所定の仮想会議室に参加するためのリクエストを受け付け、1または複数のユーザ端末を所定の会議室に参加させるユーザ参加ステップ(S302)と、1または複数のIoTデバイスを所定の会議室に参加させるデバイス参加ステップ(S302)と、ユーザ参加ステップにおいて参加している1または複数のユーザ端末から取得した情報と、デバイス参加ステップにおいて参加している1または複数のIoTデバイスから取得した情報とを、少なくとも1のユーザ端末に送信する送信ステップ(S303)と、を実行し、1のユーザ端末は、送信ステップにおいてサーバから受信した情報を、1のユーザ端末が備える出力装置を介して出力するユーザ出力ステップ(S303)と、を実行するプログラム。
これにより、仮想会議室の参加者を撮影、集音した入力データを、それぞれ、他の参加者のディスプレイ、スピーカーに出力することにより行われるような一般的な遠隔会議サービスにおいて、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスの操作結果を画像データ、音声データとして複数のユーザ間で共有することができる。具体的に、参加者はIoTデバイスの操作結果をディスプレイ、スピーカ等の出力結果として確認することができる。
例えば、IoTデバイスが取得または記憶した情報を、集約し、参照する専用サーバを省略することができる。
【0094】
(付記4)
送信ステップ(S303)は、1または複数のユーザ端末から取得した画像データと、1または複数のIoTデバイスから取得した画像データとを、少なくとも1のユーザ端末に送信する送信ステップであり、ユーザ出力ステップ(S303)は、送信ステップにおいてサーバから受信した複数の画像データを、1のユーザ端末が備えるディスプレイに同時に出力するステップである、付記3記載のプログラム。
これにより、ユーザは、1または複数のIoTデバイスを選択して、仮想会議室に参加させることができる。
任意の遠隔会議サービスにおける仮想会議室を介して、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で共有することができる。
【0095】
(付記5)
ユーザ出力ステップ(S303)は、複数の画像データのうち、1または複数のIoTデバイスから取得した画像データを、他の画像データよりも優先した態様で、ユーザ端末が備えるディスプレイに出力するステップである、付記4記載のプログラム。
これにより、ユーザは、会議に参加しているIoTデバイスを操作し、IoTデバイスの捜査結果を任意の遠隔会議サービスにおける仮想会議室を介して、簡単に確認することができる。
【0096】
(付記6)
ユーザ出力ステップ(S303)は、複数の画像データのうち、1または複数のIoTデバイスから取得した画像データを、他の画像データよりも大きく、ユーザ端末が備えるディスプレイに出力するステップである、付記5記載のプログラム。
これにより、1または複数のユーザが、IoTデバイスによるセンシングデータ、記憶されたデータを簡単に参照することができる。
【0097】
(付記7)
送信ステップ(S303)は、1または複数のユーザ端末から取得した画像データと、1または複数のIoTデバイスから取得した画像データとを、少なくとも1のユーザ端末に送信するステップであり、ユーザ出力ステップ(S303)は、送信ステップにおいてサーバから受信した、1または複数のユーザ端末から取得した画像データと、1または複数のIoTデバイスから取得した画像データとを並べて、1のユーザ端末が備えるディスプレイに同時に出力するステップである、付記3記載のプログラム。
これにより、仮想会議室の参加者を撮影した入力データを、それぞれ、他の参加者のディスプレイに出力することにより行われるような一般的な遠隔会議サービスにおいて、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスによるセンシングデータ、記憶されたデータを画像データとして複数のユーザ間で共有することができる。具体的に、参加者はIoTデバイスによるセンシングデータ、記憶されたデータをディスプレイ等の出力結果として確認することができる。
【0098】
(付記8)
1または複数のユーザ端末は、1または複数のIoTデバイスに対し操作リクエストを送信する操作送信ステップ(S303)と、を実行し、1または複数のIoTデバイスは、操作送信ステップにおいて1または複数のユーザ端末から受信した操作リクエストに基づく処理結果を、デバイス参加ステップにおいて参加している仮想会議室に送信する結果送信ステップ(S303)と、を実行し、ユーザ出力ステップ(S303)は、結果送信ステップにおいてIoTデバイスから受信した処理結果を、1のユーザ端末が備える出力装置を介して出力するステップである、付記3記載のプログラム。
これにより、仮想会議室に参加しているユーザは、IoTデバイスによるセンシングデータ、記憶されたデータを、他の画像データよりも優先的に視覚的に確認することができる。
【0099】
(付記9)
プロセッサと、記憶部とを備えるIoTデバイスに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、1または複数の参加者が当該参加者の情報処理端末を介して参加可能な遠隔会議サービスにおいて、仮想会議室に参加するためのリクエストを受け付ける参加受付ステップ(302)と、IoTデバイスを仮想会議室に参加させる会議参加ステップ(S302)と、仮想会議室に参加している1または複数の参加者の情報処理端末である1または複数の参加者端末から操作リクエストを受信する操作受付ステップ(S303)と、操作受付ステップにおいて1または複数の参加者端末から受け付けた操作リクエストに基づく処理結果を、会議参加ステップにおいて参加している仮想会議室に送信する結果送信ステップ(S303)と、を実行するプログラム。
これにより、仮想会議室に参加しているユーザは、IoTデバイスによるセンシングデータ、記憶されたデータを、他の画像データよりも優先的に視覚的に確認することができる。
【0100】
(付記10)
プロセッサが、1または複数の参加者端末から、当該参加者端末と関連付けるためのペアリングリクエストを受信するペア受信ステップ(S102)と、ペア受信ステップにおいて受信したペアリングリクエストに基づき、IoTデバイスを、ペアリングリクエストを送信した参加者端末から操作可能に関連付ける関連ステップ(S102)と、を実行し、操作受付ステップ(S303)は、関連ステップにおいて関連付けられた1または複数の参加者端末から操作リクエストを受信するステップである、付記9記載のプログラム。
IoTデバイスによるセンシングデータ、記憶されたデータを画像データとして複数のユーザ間で一覧して共有することができる。具体的に、参加者はIoTデバイスによるセンシングデータ、記憶されたデータをディスプレイ等の出力結果を並べて一覧して確認することができる。
【0101】
(付記11)
結果送信ステップ(S303)は、処理結果を画像データまたは音声データに変換して送信するステップである、付記9記載のプログラム。
これにより、仮想会議室の参加者を撮影した入力データを、それぞれ、他の参加者のディスプレイに出力することにより行われるような一般的な遠隔会議サービスにおいて、特別な専用機器を用いることなくIoTデバイスの操作結果を画像データとして複数のユーザ間で共有することができる。具体的に、参加者はIoTデバイスの操作結果をディスプレイ等の出力結果として確認することができる。
【0102】
(付記12)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、プロセッサが、付記1または2記載のプログラムを実行する、情報処理装置。
これにより、IoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単に共有することができる。
【0103】
(付記13)
1または複数のIoTデバイスと、1または複数のユーザ端末と、サーバとを備える情報処理システムであって、情報処理システムが、付記3から8のいずれか記載のプログラムを実行する、情報処理システム。
これにより、IoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単に共有することができる。
【0104】
(付記14)
プロセッサと、記憶部とを備えるIoTデバイスであって、プロセッサが、付記9から11のいずれか記載のプログラムを実行する、情報処理装置。
これにより、IoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単に共有することができる。
【0105】
(付記15)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置により実行される情報処理方法であって、情報処理装置が、付記1または2記載のプログラムを実行する、情報処理方法。
これにより、IoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単に共有することができる。
【0106】
(付記16)
1または複数のIoTデバイスと、1または複数のユーザ端末と、サーバとを備える情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、情報処理システムが、付記3から8のいずれか記載のプログラムを実行する、情報処理方法。
これにより、IoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単に共有することができる。
【0107】
(付記17)
プロセッサと、記憶部とを備えるIoTデバイスにより実行される情報処理方法であって、IoTデバイスが、付記9から11のいずれか記載のプログラムを実行する、情報処理方法。
これにより、IoTデバイスの操作結果を複数のユーザ間で簡単に共有することができる。
【符号の説明】
【0108】
1 システム、10 サーバ、101 記憶部、104 制御部、106 入力装置、108 出力装置、20 ユーザ端末、201 記憶部、204 制御部、206 入力装置、208 出力装置、40 IoTデバイス、401 記憶部、404 制御部、406 入力装置、408 出力装置