(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000189
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20231225BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20231225BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098818
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】神田 遼
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA08
5E555BA04
5E555BB04
5E555BC08
5E555CA41
5E555CA42
5E555DA08
5E555DA23
5E555DB41
5E555DC35
5E555DD03
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】リアルタイムで対象物の帯電状況や異常値を検出することができる報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することである。
【解決手段】情報処理装置は、対象物の物性値を検出するセンサと、情報を提示する提示部と、センサが検出した対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を提示部に提示する処理部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物の物性値を検出するセンサと、
情報を提示する提示部と、
前記センサが検出した前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を前記提示部に提示する処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記対象物の位置情報と、前記センサの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した前記対象物の位置情報と前記センサの位置情報に基づいて、前記対象物を測定可能な状態に前記センサを調整するセンサ調整部、を備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、前記対象物の画像を変化させて前記提示部に提示する、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、前記対象物の物性値が閾値以上であることを示すテキスト情報または音声情報を前記提示部に提示する、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記センサ調整部は、前記センサの位置と角度を調整する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提示部と、前記処理部と、前記位置情報取得部は、第1の筐体に設けられ、
前記センサと、前記センサ調整部は、第2の筐体に設けられる、
請求項2または請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
対象物の物性値を検出し、
前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を提示部に提示する、
情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置のコンピュータに、
対象物の物性値を検出させ、
前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を提示部に提示させる、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
設置作業や、配線作業等を行う際、物体同士の摩擦や床との擦れ等で、物体が帯電することがある。また上記作業等において、帯電したままのモノを装置に接続、接触させた際に、静電気が流れて破損させてしまうことがある。このような人為的な要因を抑制するため、例えば電界強度を検出するセンサと、電界強度センサにより検出された電界強度と、ステレオカメラ及び9軸センサにより検出された位置情報とが関連付いた電界情報を重畳表示するスマートグラスと、電界情報のうち、スマートグラスのディスプレイ越しの視界に対応した電界情報をスマートグラスに表示させる表示システムが提案されている(例えば特許文献1参考)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、測定後に位置情報を登録してから値を表示させているため、リアルタイムで対象物の帯電状況や異常値を検出することができなかった。
【0005】
本発明の目的の一例は、上記の課題を解決する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、情報処理装置は、対象物の物性値を検出するセンサと、情報を提示する提示部と、前記センサが検出した前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を前記提示部に提示する処理部と、を備える情報処理装置である。
【0007】
本発明の第2の態様によれば、情報処理方法は、対象物の物性値を検出し、前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を提示部に提示する、情報処理方法である。
【0008】
本発明の第3の態様によれば、プログラムは、情報処理装置のコンピュータに、対象物の物性値を検出させ、前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を提示部に提示させる、を実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、リアルタイムで対象物の物性値(例えば帯電状況)を確認可能かつ、異常値を検出した際に警告表示をすることで電子機器の破損を防ぐことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る情報処理装置の基本構成例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図4】実施形態における提示される画像の一例を示す図である。
【
図5】実施形態における象物が帯電して電位が閾値以上となった場合に提示される画像例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る情報処理装置の処理手順例のフローチャートである。
【
図7】変形例における情報処理装置の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
[情報処理装置の基本構成例]
図1は、実施形態に係る情報処理装置の基本構成例を示す図である。
図1のように、情報処理装置1は、例えば、センサ11と、処理部13と、提示部14を備える。
【0013】
情報処理装置1は、例えばヘッドマウントディスプレイである。情報処理装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、専用端末等であってもよい。
【0014】
センサ11は、例えば帯電容量を検出可能なセンサである。センサ11は、情報処理装置1と別体であってもよく、別体の場合に測定した測定値を例えば無線通信で処理部13に送信するようにしてもよい。センサ11は、例えば利用者が作業を行う手に装着される。なお、実施形態では、帯電容量を検出する例を説明するが、検出対象はこれに限らない。センサ11は、用途に応じて、作業による対象物の物性値(例えば温度度、物性値は変化値も含む)を検出するセンサであればよい。
【0015】
処理部13は、帯電容量が閾値を超えた場合に、利用者にフィードバックする情報を提示させ、かつ該当する対象物を視覚的に警告提示させる。なお、処理部13は、帯電容量の変化量が閾値を超えた場合に、利用者にフィードバックする情報を提示させ、かつ該当する対象物を視覚的に警告提示させるようにしてもよい。このように、処理部13は、帯電容量に関する値(帯電容量または帯電容量の変化量)が閾値を超えた場合に、利用者にフィードバックする情報を提示させ、かつ該当する対象物を視覚的に警告提示させる。
【0016】
提示部14は、処理部13が作成した情報を提示する。提示部14は、例えば表示装置と音声出力装置等である。なお、提示部14が表示装置の場合は、両眼に備えていてもよく、片眼に備えていてもよい。
【0017】
[センサの装着例]
次に、センサ11の装着例を説明する。
図2は、実施形態に係るセンサの装着例を示す図である。
図2のように、作業を行う利用者は、例えば頭部に情報処理装置1を装着する。
図2に示す例では、情報処理装置1は、例えば眼鏡型の形状である。位置情報取得部12は、例えば眼鏡の例えば両側に設置されている。センサ11は、利用者の手に、例えば装着具111によって取り付けられる。符号9は、取り付け等の作業を行う対象物である。なお、
図2に示した形状例や装着例は一例であり、これに限らない。
【0018】
[情報処理装置の構成例]
次に、情報処理装置の構成例を説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3のように、情報処理装置1Aは、例えば、情報処理端末部2と、情報処理装着部3を備える。
情報処理端末部2は、例えば、処理部13と、データベース21と、記憶部22と、通信部23を備える。記憶部22は、例えば、第1プログラム記憶部221と、第2プログラム記憶部222と、第3プログラム記憶部223を備える。
情報処理装着部3は、例えば、センサ11と、位置情報取得部12と、提示部14と、センサ調整部15と、通信部16を備える。
【0019】
情報処理端末部2と情報処理装着部3とは、無線または有線によって、相互に通信可能である。
【0020】
データベース21は、例えば、対象物に関する情報(例えば形状等)、対象物の帯電容量の閾値、センサ11の測定可能距離等を格納する。データベース21は、判定結果、検出結果、取得された情報等を格納する。なお、データベース21が格納する情報は一例であり、これに限らない。
【0021】
第1プログラム記憶部221は、例えば、測定値が異常値であるか否かを判断するプログラムを記憶する。
【0022】
第2プログラム記憶部222は、例えば、センサ11の位置や角度をセンサ調整部15によって制御するためのプログラムを記憶する。
【0023】
第3プログラム記憶部223は、例えば、提示部に提示する画像や音声を作成するためのプログラムを記憶する。
なお、第1プログラム記憶部221と、第2プログラム記憶部222と、第3プログラム記憶部223が記憶する情報は一例であり、これに限らない。
【0024】
通信部23は、情報処理装着部3が送信する情報を受信して、受信した情報を処理部13に出力する。通信部23は、処理部13が出力する指示値または制御値等を、情報処理装着部3へ送信する。通信部23は、処理部13が出力する提示情報を情報処理装着部3へ送信する。
【0025】
処理部13は、位置情報取得部12から取得した画像(例えばRGBD画像)に対して、周知の手法で位置情報を算出する。処理部13は、センサ11が測定可能距離になるようにセンサ調整部15を制御する。処理部13は、測定値が正常であるか否かを判断する。処理部13は、提示部14に提示する情報(画像、音声)を作成する。
【0026】
センサ11は、検出した電位を、通信部16を介して情報処理端末部2へ送信する。
【0027】
位置情報取得部12は、対象物の位置情報を取得する。位置情報取得部12は、センサ11の位置情報を取得する。位置情報取得部12は、例えば、カメラ、深度も測定可能なRGBDカメラ、レーザー光、LiDAR(Light Detection And Ranging)等による位置検出センサ等である。位置情報取得部12は、情報処理装置1と別体であってもよく、別体の場合に取得した位置情報を例えば無線通信で処理部13に送信するようにしてもよい。なお、位置情報取得部12が撮影する画像は、静止画であってもよく、動画であってもよい。位置情報取得部12は、取得した位置情報を、通信部16を介して情報処理端末部2へ送信する。位置情報取得部12は、撮影した画像、または取得した情報を、通信部16を介して情報処理端末部2へ送信する。
【0028】
提示部14は、情報処理端末部2から取得した提示情報を提示する。
【0029】
センサ調整部15は、情報処理端末部2から取得した指示値または制御情報に基づいて、センサ11の位置や角度を調整する。
【0030】
通信部16は、情報処理端末部2が送信した情報、指示値、制御値等を受信し、受信した情報、指示値、制御値等を各部(例えば提示部14、センサ調整部15)に出力する。なお、情報、指示値、制御値等には、例えば、出力先を示す識別情報が含まれている。通信部16は、例えば、センサ11、位置情報取得部12が出力する情報を情報処理端末部2へ送信する。なお、送信する情報には、検出したまたは取得した部(センサ11、位置情報取得部12)を示す識別情報が含まれている。
【0031】
なお、上述した情報処理端末部2、情報処理装着部3の構成や処理は一例であり、これに限らない。
【0032】
[提示部からの見え方例]
次に、提示部14が、例えば眼鏡型の画像表示装置を備える場合に、提示される画像の一例を説明する。
図4は、実施形態における提示される画像の一例を示す図である。なお、
図4の例では、対象物9がケーブルの例である。また、
図4の例では、センサ11の位置や角度の調整前であり、センサ11が対象物9の電位測定範囲に入ってない例でもある。このような場合、提示部14の画像表示装置には、
図4のように、利用者の手hu、装着具111、センサ11、および対象物9が見える。
【0033】
処理部13は、ヘッドセットに装着されている位置情報取得部12を用いて測定対象となる対象物9を認識し、対象物9にセンサ11が当たるよう、または測定範囲に入るように、センサ調整部15を制御して調整を行い、帯電容量を測定する。処理部13は、例えばCPU(中央演算装置)、DSP(Digital Signal Processor)等である。
【0034】
次に、作業等によって対象物9が帯電して電位が閾値以上となった場合に提示される画像の一例を説明する。
図5は、実施形態における象物が帯電して電位が閾値以上となった場合に提示される画像例を示す図である。
図5の例では、センサ11の検出値が閾値を超える値であったため、符号g1のように処理部13が対象物9の画像データに警告表示(例えば色を付けて)を付加、または画像データを変更して、提示部14に提示する。
【0035】
なお、
図5に示した例では、異常であることを対象物9の色を変える等、画像を変化させて提示する例を説明したが、これに限らない。例えば、提示情報がテキスト形式であってもよく、この場合は、例えば
図4のような画像にテキスト情報を重ねて提示するようにしてもよい。または、提示情報が音声情報であってもよく、この場合は、提示部14が備える音声出力部(例えばスピーカー)に異常であることを示す音声信号を出力するようにしてもよい。
【0036】
[処理手順例]
次に、情報処理装置1Aの処理手順例を説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置の処理手順例のフローチャートである。なお、以下の処理は、例えば、利用者が情報処理装着部3を装着した後、作業を開始した際に開始する。
【0037】
(ステップS1)処理部13は、情報処理装着部が備える位置情報取得部12が撮影または取得した情報を取得する。
【0038】
(ステップS2)処理部13は、位置情報取得部12が撮影または取得した情報に対して画像処理等を行ってセンサを認識する。
【0039】
(ステップS3)処理部13は、位置情報取得部12が撮影または取得した情報に対して画像処理等を行って、データベース21が格納する情報を参照して、対象物を認識する。
【0040】
(ステップS4)処理部13は、位置情報取得部12が撮影または取得した情報と、データベース21が格納するセンサ11の測定可能距離に基づいて、センサ11が測定可能な範囲にあるか否かを判別する。処理部13は、センサ11が測定可能な範囲にないと判別した場合(ステップS4;NO)、ステップS5の処理に進める。処理部13は、センサ11が測定可能な範囲にあると判別した場合(ステップS4;YES)、ステップS6の処理に進める。
【0041】
(ステップS5)処理部13は、認識した対象物について電位測定ができるように、センサ11の位置や角度を調整する。例えば、処理部13は、取得された画像情報を基にセンサ調整部15がセンサ11のセンサの位置や角度を決定し、センサ11の位置や角度の調整を行うように指示値または制御値を生成して、情報処理装着部3へ送信する。情報処理装着部3のセンサ調整部15は、受信した指示値または制御値に応じて、センサ11の位置や角度の調整を行う。処理部13は、処理後、ステップS6の処理に進める。
【0042】
(ステップS6)処理部13は、センサ11が検出した電位を取得する。
【0043】
(ステップS7)処理部13は、センサ11の測定結果とデータベース21が格納する対象物ごとの帯電容量の閾値情報に基づいて、測定値が閾値を超えているか否かを判別する。処理部13は、測定値が閾値未満であると判別した場合(ステップS7;正常)、ステップS8の処理に進める。処理部13は、測定値が閾値以上であると判別した場合(ステップS7;異常)、ステップS9の処理に進める。
【0044】
(ステップS8)処理部13は、正常時に提示する提示情報を生成する。なお、処理部13は、ステップS8の処理を行わなくてもよい。処理部13は、処理後、ステップS10の処理に進める。
【0045】
(ステップS9)処理部13は、異常時に提示する提示情報(例えば
図5)を生成する。処理部13は、処理後、ステップS10の処理に進める。
【0046】
(ステップS10)処理部13は、生成した提示情報を提示部14に提示させる。
【0047】
以上のように、本実施形態では、対象物の帯電容量が閾値以上の場合に、リアルタイムで、利用者にフィードバック(例えばAR(Augmented Reality)表示)を行い、かつ該当する対象物を視覚的に警告表示するようにした。
【0048】
これにより、本実施形態によれば、利用者は提示された情報に基づいて、異常値が検出されたことをリアルタイムで知ることができる。
【0049】
なお、本実施形態の情報処理装置1(または1A)は、一度測って位置情報を登録していず、登録後に値の記録と表示をせずに、リアルタイムに処理、提示している。この理由は、対象物9に対する静電気対策が目的であるため、リアルタイムでの状況を測定する必要があるためである。そして、配線等の作業時、予期せぬところで帯電する可能性があるため、リアルタイムで接触する可能性がある物体に対して、都度静電測定を行う必要がある。
【0050】
このように、本実施形態の情報処理装置1(または1A)は、リアルタイムで電位測定が可能(都度測定)であり、一度測定したモノも再度測定を行いリアルタイムでの帯電状況がわかる。また、本実施形態の情報処理装置1(または1A)は、測定値が閾値を超えている場合を選択してフィードバックすることが可能である。また、本実施形態の情報処理装置1(または1A)は、利用者が意識していないもの(付近の物を自動的に)の電位測定を行うことが可能であり、かつフィードバックすることが可能である。
【0051】
(変形例)
図7は、変形例における情報処理装置の構成例を示す図である。
図7の例では、情報処理装置1Bは、情報処理端末部2と、第1の情報処理装着部3-1と、第2の情報処理装着部3-2を備える。
情報処理端末部2と第1の情報処理装着部3-1は、有線または無線で情報の送受信を行う。情報処理端末部2と第2の情報処理装着部3-2は、有線または無線で情報の送受信を行う。
【0052】
図7のような構成では、例えば、情報処理端末部2が、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。第1の情報処理装着部3-1が、ヘッドマウントディスプレイであり、提示部14と、位置情報取得部12と、第1の通信部16-1を備える。第2の情報処理装着部3-2が、センサ部であり、センサ11と、センサ調整部15と、第2の通信部16-2を備える。
【0053】
なお、情報処理端末部2のデータベース21が格納する情報、記憶部22が記憶する情報は、クラウド上に格納、記憶されていてもよい。このような場合、第1の情報処理装着部3-1が、処理部13を備えていてもよい。
または、第1の情報処理装着部3-1が、情報処理端末部2を備えていてもよい。このように、第1の筐体が提示部14と位置情報取得部12と第1の通信部16-1と処理部13を備え、第2の筐体がセンサ11とセンサ調整部15と第2の通信部16-2を備えるようにしてもよい。
【0054】
上述の情報処理装置1(または1A、1B)は、内部にコンピュータシステムを有していてもよい。そして、の情報処理装置1(または1A、1B)に上述した各処理を行わせるためのプログラムは、の情報処理装置1(または1A、1B)のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムを情報処理装置1(または1A、1B)のコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われるようにしてもよい。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、の情報処理装置1(または1A、1B)の機能の全てまたは一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0055】
情報処理装置1(または1A、1B)のコンピュータシステムは、例えば、CPU(中央演算装置)と、主記憶装置と、補助記憶装置と、インタフェースと、不揮発性記録媒体とを備えるようにしてもよい。CPUは、プログラムに従って、情報処理端末部2が行う処理を行うようにしてもよい。
【0056】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0057】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記)
(付記1)
対象物の物性値を検出するセンサと、
情報を提示する提示部と、
前記センサが検出した前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を前記提示部に提示する処理部と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記対象物の位置情報と、前記センサの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した前記対象物の位置情報と前記センサの位置情報に基づいて、前記対象物を測定可能な状態に前記センサを調整するセンサ調整部、を備える、
(付記1)に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記処理部は、前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、前記対象物の画像を変化させて前記提示部に提示する、
(付記1)または(付記2)に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記処理部は、前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、前記対象物の物性値が閾値以上であることを示すテキスト情報または音声情報を前記提示部に提示する、
(付記1)から(付記3)のうちのいずれか1つに記載の情報処理装置。
(付記5)
前記センサ調整部は、前記センサの位置と角度を調整する、
(付記2)に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記提示部と、前記処理部と、前記位置情報取得部は、第1の筐体に設けられ、
前記センサと、前記センサ調整部は、第2の筐体に設けられる、
(付記2)または(付記5)に記載の情報処理装置。
(付記7)
対象物の物性値を検出し、
前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を提示部に提示する、
情報処理方法。
(付記8)
情報処理装置のコンピュータに、
対象物の物性値を検出させ、
前記対象物の物性値が閾値以上の場合に、利用者にフィードバックする情報を提示部に提示させる、
を実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0058】
1,1A,1B…情報処理装置、
2…情報処理端末部、
3…情報処理装着部、
3-1…第1の情報処理装着部、
3-2…第2の情報処理装着部、
9…対象物、
11…センサ、
12…位置情報取得部、
13…処理部、
14…提示部、
15…センサ調整部、
16…通信部、
21…データベース、
22…記憶部、
23…通信部、
221…第1プログラム記憶部、
222…第2プログラム記憶部、
223…第3プログラム記憶部、
111…装着具