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特開2024-19半導体構造体及び半導体構造体の製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000019
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】半導体構造体及び半導体構造体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   G03F 9/00 20060101AFI20231225BHJP
   G03F 7/20 20060101ALI20231225BHJP
   G03F 1/42 20120101ALI20231225BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20231225BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20231225BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20231225BHJP
【FI】
G03F9/00 H
G03F7/20 521
G03F1/42
H01L27/11556
H01L27/11582
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098523
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高桑 真歩
【テーマコード(参考)】
2H195
2H197
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
2H195BE03
2H195BE06
2H195BE08
2H195BE10
2H197BA11
2H197EA11
2H197EB10
2H197EB25
2H197HA03
2H197JA05
2H197JA23
5F083EP01
5F083EP22
5F083EP76
5F083ER21
5F083GA10
5F083PR21
5F083PR22
5F083ZA20
5F101BA00
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH02
5F101BH13
(57)【要約】
【課題】積層体を段階的に形成する際のアライメント処理を効率的に実施可能な半導体構造体及び半導体構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体構造体は、積層体を備える。積層体は、導電層と絶縁層とが交互に複数積層され、導電層と絶縁層とを積層方向に貫通する複数の貫通孔を有する。積層体の内部において、積層方向に交差する平面座標系における同一座標に対応する領域に、同一且つ複数のアライメントマーク又はずれ計測マークが所定数の導電層及び所定数の絶縁層を含む1以上の階層を挟んで形成されている。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電層と絶縁層とが交互に複数積層され、前記導電層と前記絶縁層とを積層方向に貫通する複数の貫通孔を有する積層体を備え、
前記積層体の内部において、前記積層方向に交差する平面座標系における同一座標に対応する領域に、同一且つ複数のアライメントマーク又はずれ計測マークが所定数の前記導電層及び所定数の前記絶縁層を含む1以上の階層を挟んで形成されている、
半導体構造体。
【請求項2】
第N階層の第1座標に対応する領域と第N+2階層の第1座標に対応する領域とに同一の前記アライメントマーク又は前記ずれ計測マークが形成されている、
請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項3】
第N+1階層の第2座標に対応する領域と第N+3階層の第2座標に対応する領域とに同一の前記アライメントマーク又は前記ずれ計測マークが形成されている、
請求項2に記載の半導体構造体。
【請求項4】
第N階層の第1座標に対応する領域と第N+3階層の第1座標に対応する領域とに同一の前記アライメントマーク又は前記ずれ計測マークが形成されている、
請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項5】
第N+1階層の第2座標に対応する領域と第N+4階層の第2座標に対応する領域とに同一の前記アライメントマーク又は前記ずれ計測マークが形成され、
第N+2階層の第3座標に対応する領域と第N+5階層の第3座標に対応する領域とに同一の前記アライメントマーク又は前記ずれ計測マークが形成されている、
請求項4に記載の半導体構造体。
【請求項6】
前記アライメントマーク又は前記ずれ計測マークは、前記導電層又は前記絶縁層の少なくともどちらか一方の厚さを薄くした段差が各前記階層の最上面に伝播することにより形成され、
前記段差の幅は、1μm以上4μm以下である、
請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項7】
複数のチップ領域と、
各前記チップ領域の周囲を取り囲むように形成されたダイシング領域と、
を含み、
前記アライメントマーク又は前記ずれ計測マークは、前記ダイシング領域に形成されている、
請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項8】
前記アライメントマークは、複数の前記チップ領域を含むショット領域の中央部に配置され、
前記ずれ計測マークは、前記ショット領域の外縁部に配置されている、
請求項7に記載の半導体構造体。
【請求項9】
前記チップ領域に三次元積層型の半導体記憶装置が形成されている、
請求項7に記載の半導体構造体。
【請求項10】
導電層と絶縁層とが交互に複数積層され、前記導電層と前記絶縁層とを積層方向に貫通する複数の貫通孔を有する積層体を、それぞれが所定数の前記導電層及び所定数の前記絶縁層を含む複数の階層毎に段階的に形成する半導体構造体の製造方法であって、
第N階層の表面の、前記積層方向に交差する平面座標系における第1座標に対応する領域に第1マスクを用いて第1段差を形成する工程と、
前記第N階層上に第N+1階層を形成し、前記第N階層に形成された前記第1段差を前記第N+1階層の表面に伝播させることにより、前記第N+1階層の前記第1座標に対応する領域にアライメントマーク又はずれ計測マークを形成する工程と、
前記第N+1階層の表面の前記第1座標とは異なる第2座標に対応する領域に第2マスクを用いて第2段差を形成する工程と、
前記第N+1階層上に第N+2階層を形成し、前記第N+1階層に形成された前記第2段差を前記第N+2階層の表面に伝播させることにより、前記第N+2階層の前記第2座標に対応する領域にアライメントマーク又はずれ計測マークを形成する工程と、
前記第N+2階層の表面の前記第1座標に対応する領域に前記第1マスクを用いて前記第1段差を形成する工程と、
前記第N+2階層上に第N+3階層を形成し、前記第N+2階層に形成された前記第1段差を前記第N+3階層の表面に伝播させることにより、前記第N+3階層の前記第1座標に対応する領域にアライメントマーク又はずれ計測マークを形成する工程と、
を含み、
前記第N階層に形成された前記第1段差は、前記第N+1階層の表面に伝播し、且つ前記第N+2階層の表面に伝播しない、
半導体構造体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体構造体及び半導体構造体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
導電層と絶縁層とが交互に複数積層された積層体に複数のメモリセルが三次元状に配置された三次元積層型の半導体記憶装置が利用されている。このような半導体記憶装置において、記憶容量の増加のため積層体の積層数の増大化が求められている。積層数の増大化を実現するための手法として、積層体を複数の階層に分割し、積層体を階層毎に段階的に形成する手法がある。このように積層体を段階的に形成する場合、階層間のアライメント処理が必要となるが、従来技術では、アライメント用のマークを形成するためのマスクを階層毎に準備する必要があり、コストの増加、作業効率の低下等が問題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-251746号公報
【特許文献2】特開2012-80131号公報
【特許文献3】特開2012-124457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一つの実施形態は、積層体を段階的に形成する際のアライメント処理を効率的に実施可能な半導体構造体及び半導体構造体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一つの実施形態によれば、半導体構造体が提供される。半導体構造体は、積層体を備える。積層体は、導電層と絶縁層とが交互に複数積層され、導電層と絶縁層とを積層方向に貫通する複数の貫通孔を有する。積層体の内部において、積層方向に交差する平面座標系における同一座標に対応する領域に、同一且つ複数のアライメントマーク又はずれ計測マークが所定数の導電層及び所定数の絶縁層を含む1以上の階層を挟んで形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態のウェハの構成の一例を示す平面図。
図2】実施形態のショット領域の構成の一例を示す平面図。
図3】実施形態のチップ領域に形成された積層体の構成の一例を示す断面図。
図4】実施形態の露光アライメントマークの一例を示す平面図。
図5】実施形態のずれ計測マークの一例を示す平面図。
図6】実施形態の第1マスクの構造の一例を示す平面図。
図7】実施形態の第2マスクの構造の一例を示す平面図。
図8】実施形態の半導体記憶装置の製造方法における処理の一部の一例を示すフローチャート。
図9A】実施形態の第1露光アライメント領域における第1階層、第1ハードマスク層及び第1レジストパタンの状態の一例を示す断面図。
図9B】実施形態の第1露光アライメント領域における第1レジストパタンによる加工後の第1階層の状態の一例を示す断面図。
図9C】実施形態の第1階層の露光アライメント段差の一例を示す断面図。
図9D】実施形態の第1露光アライメント領域における第2階層の状態の一例を示す断面図。
図9E】実施形態の第1露光アライメント領域における第2階層、第2ハードマスク層及び第2レジストパタンの状態の一例を示す断面図。
図9F】実施形態の第1露光アライメント領域における第2レジストパタンによる加工後の第2階層の状態の一例を示す断面図。
図9G】実施形態の第1露光アライメント領域における第3階層の状態の一例を示す断面図。
図9H】実施形態の第1露光アライメント領域における第3階層、第3ハードマスク層及び第1レジストパタンの状態の一例を示す断面図。
図9I】実施形態の第1露光アライメント領域における第1レジストパタンによる加工後の第3階層の状態の一例を示す断面図。
図9J】実施形態の第3階層の露光アライメント段差の一例を示す断面図。
図9K】実施形態の第1露光アライメント領域における積層体の構成の一例を示す断面図。
図10A】実施形態の第1ずれ計測領域における第1階層、第1ハードマスク層及び第1レジストパタンの状態の一例を示す断面図。
図10B】実施形態の第1ずれ計測領域における第1レジストパタンによる加工後の第1階層の状態の一例を示す断面図である。
図10C】実施形態の第1階層のずれ計測段差の一例を示す断面図。
図10D】実施形態の第1ずれ計測領域における第2階層の状態の一例を示す断面図。
図10E】実施形態の第1ずれ計測領域における第2階層、第2ハードマスク層及び第2レジストパタンの状態の一例を示す断面図。
図10F】実施形態の第1ずれ計測領域における第2レジストパタンによる加工後の第2階層の状態の一例を示す断面図。
図10G】実施形態の第1ずれ計測領域における第3階層の状態の一例を示す断面図。
図10H】実施形態の第1ずれ計測領域における第3階層、第3ハードマスク層及び第1レジストパタンの状態の一例を示す断面図。
図10I】実施形態の第1ずれ計測領域における第1レジストパタンによる加工後の第3階層の状態の一例を示す断面図。
図10J】実施形態の第3階層のずれ計測段差の一例を示す断面図。
図10K】実施形態の第1ずれ計測領域における積層値の構成の一例を示す断面図。
図11】実施形態の露光アライメント処理及びずれ計測処理の一例を概念的に示す図。
図12】第1変形例のショット領域の構成の一例を示す平面図。
図13】第1変形例の第3マスクの構造の一例を示す平面図。
図14】第1変形例の第4マスクの構造の一例を示す平面図。
図15】第1変形例の第5マスクの構造の一例を示す平面図。
図16】第1変形例の露光アライメント処理及びずれ計測処理の一例を概念的に示す図。
図17】第2変形例の第1露光アライメント領域における積層体の構成の一例を示す断面図である。
図18】第3変形例の第1露光アライメント領域における積層体の構成の一例を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる半導体構造体及び半導体構造体の製造方法を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の実施形態で用いられる断面図等は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる場合がある。
【0008】
図1は、実施形態のウェハWの構成の一例を示す平面図である。図1において、X方向は紙面上で左から右へ向かう方向に対応し、Y方向は紙面上で下から上へ向かう方向に対応し、Z方向は紙面の奥から手前へ向かう方向に対応している。他の図面におけるX方向、Y方向及びZ方向は、図1におけるX方向、Y方向及びZ方向にそれぞれ対応している。
【0009】
ウェハWは、シリコン等から構成され、複数のショット領域Rsを含む。各ショット領域Rsは、フォトリソグラフィにおいて1回の露光で処理可能な領域であり、本例では矩形状に形成されている。露光範囲を例えば破線の矢印で示されるように移動させていくことにより、複数のショット領域Rsのそれぞれを順次露光・現像していくことができる。
【0010】
図2は、実施形態のショット領域Rsの構成の一例を示す平面図である。ショット領域Rsは、複数のチップ領域Rc及びダイシング領域Rdを含む。各チップ領域Rcは、所定の半導体デバイスが形成される領域であり、所定のデバイスパタンを有する複数の層(膜)を積層した積層体が形成される。半導体デバイスは、例えば、三次元積層型の半導体記憶装置等であり得る。ダイシング領域Rdは、各チップ領域Rcの周囲を取り囲むように形成された領域である。チップ領域Rcの加工完了後にウェハWがダイシング領域Rdで裁断されることにより、各チップ領域Rcが独立した半導体デバイスとなる。
【0011】
本実施系形態のダイシング領域Rdは、チップ領域Rcに積層体を形成する際のアライメント処理を実施するための領域としても利用される。ダイシング領域Rdは、露光アライメント領域α1,α2及びずれ計測領域β1,β2を含む。露光アライメント領域α1,α2は、ショット領域Rsに対する露光(例えば光の照射位置等)を調整する露光アライメント処理に利用される領域であり、ショット領域Rsの中央部付近のダイシング領域Rdに配置されている。ずれ計測領域β1,β2は、積層体を構成する複数の階層間のずれを計測するずれ計測処理に利用される領域であり、ショット領域Rsの外縁部付近のダイシング領域Rdに配置されている。
【0012】
本実施形態の露光アライメント領域は、第1露光アライメント領域α1及び第2露光アライメント領域α2を含む。第1露光アライメント領域α1は、積層体の積層方向に交差する平面座標系(XY平面に対応する座標系)における第1座標に対応する領域である。第2露光アライメント領域α2は、当該平面座標系において第1座標とは異なる第2座標に対応する領域である。ここでは、第1露光アライメント領域α1及び第2露光アライメント領域α2がそれぞれ2つずつの領域を含む構成を例示するが、第1露光アライメント領域α1及び第2露光アライメント領域α2の構成はこれに限定されるものではなく、例えばそれぞれが1つの領域を含んでもよいし、3つ以上の領域を含んでもよい。
【0013】
本実施形態のずれ計測領域は、第1ずれ計測領域β1及び第2ずれ計測領域β2を含む。第1ずれ計測領域β1は、積層体の積層方向に交差する平面座標系(XY平面に対応する座標系)において第1座標及び第2座標とは異なる第3座標に対応する領域である。第2ずれ計測領域β2は、当該平面座標系において第1~第3座標とは異なる第4座標に対応する領域である。ここでは、第1ずれ計測領域β1及び第2ずれ計測領域β2がそれぞれ4つずつの領域を含む構成を例示するが、第1ずれ計測領域β1及び第2ずれ計測領域β2の構成はこれに限定されるものではなく、例えばそれぞれが1つ~3つの領域を含んでもよいし、5つ以上の領域を含んでもよい。
【0014】
本実施形態の半導体構造体は、チップ領域Rcに形成された積層体と、ダイシング領域Rdに形成され、アライメント処理に使用されるアライメントマークとを含む構造体である。
【0015】
図3は、実施形態のチップ領域Rcに形成された積層体Lの構成の一例を示す断面図である。図3において、三次元積層型の半導体記憶装置1の一部が例示されている。半導体記憶装置1は、ウェハW、下地層101、積層体L、上部導電層102及びピラーPを含む。下地層101は、例えば酸化シリコン、窒化シリコン等を含む絶縁膜で構成される。積層体Lは、導電層111と絶縁層112とが交互に複数積層されて構成される。絶縁層112は、例えば酸化シリコンを含む。上部導電層102は、積層体L上に形成され、例えば炭素膜等で構成される。複数のピラーPのそれぞれは、積層体L及び上部導電層102を積層方向(Z方向と平行な方向)に貫通するメモリホールMH(貫通孔の一例)内にピラー層が充填されて構成される。ピラー層は、例えばコア絶縁層、半導体チャネル層、メモリ層等を含み、メモリ層は、例えばトンネル絶縁層、電荷蓄積層、ブロック絶縁層等を含む。各ピラーPと導電層111との接続部分がメモリセルとなる。このような構成により、複数のメモリセルが三次元状に配置されたメモリセルアレイが構成される。
【0016】
本実施形態の積層体Lは、複数の階層毎に段階的に形成される。以下では、積層体Lを6つの階層L1~L6に分割し、6段階に分けて形成する場合について説明する。ここでは、第1階層L1が3つの導電層111及び2つの絶縁層112を含み、第2階層L2~第6階層L6のそれぞれが3つの導電層111及び3つの絶縁層112を含む構成が例示されているが、各階層L1~L6の導電層111及び絶縁層112の数はこれに限定されるものではない。また、積層体Lの分割数は6に限定されるものでない。このように、積層体Lを複数の段階に分けて形成する場合、メモリホールMHの形成位置が複数の階層L1~L6間でずれないようにするためのアライメント処理(露光アライメント処理及びずれ計測処理)が必要となる。
【0017】
図4は、実施形態の露光アライメントマークMeの一例を示す平面図である。露光アライメントマークMe(アライメントマークの一例)は、露光アライメント処理を実施する際に利用されるマークであり、各ショット領域Rs内の露光アライメント領域α1,α2に形成される。ここで例示する露光アライメントマークMeは、X方向及びY方向に対して所定角度傾いた複数の直線を含むL/S(ラインアンドスペース)パタンを有する。露光装置から照射された光が露光アライメントマークMeに反射又は回折された光の光学的特徴等に基づいて、露光用の光を照射する露光装置に載置されたウェハWの位置を検知できる。なお、上記露光アライメントマークMeは例示であり、公知又は新規な各種のパタンが露光アライメントマークMeに利用され得る。
【0018】
図5は、実施形態のずれ計測マークMdの一例を示す平面図である。ずれ計測マークMd(ずれ計測マークの一例)は、下層(例えば第1階層L1)と当該下層上に形成される上層(例えば第2階層)との間のずれを計測するずれ計測処理を実行する際に利用されるマークであり、各ショット領域Rs内のずれ計測領域β1,β2に形成される。ここで例示するずれ計測マークMdは、入れ子構造を構成する第1ずれ計測マークMd1及び第2ずれ計測マークMd2を含む。第1ずれ計測マークMd1は、Y方向に対して平行な一対のバーパタンと、X方向に対して平行な一対のバーパタンとを含む。第2ずれ計測マークMd2は、Y方向に対して平行な一対のバーパタンと、X方向に対して平行な一対のバーパタンとを含み、第1ずれ計測マークMd1の内側に配置される。第1ずれ計測マークMd1は、下層に形成された段差が上層に伝播することにより上層の表面に形成される。第2ずれ計測マークMd2は、上層の表面に形成されたレジスト膜等に形成される。第1ずれ計測マークMd1と第2ずれ計測マークMd2との位置関係(各バーパタンの間隔、角度等)に基づいて下層と上層との間のずれを計測できる。なお、上記ずれ計測マークMdは例示であり、公知又は新規な各種のパタンがずれ計測マークMdに利用され得る。
【0019】
本実施形態では、上記のようなアライメント処理を2種類のマスク(フォトマスク、レチクル等)を用いて実施する。
【0020】
図6は、実施形態の第1マスクM1の構造の一例を示す平面図である。第1マスクM1は、1つのショット領域Rsを1度で露光できるように形成され、チップパタン141、露光アライメントパタンPe、第1ずれ計測パタンPd1及び第2ずれ計測パタンPd2を含む。複数のチップパタン141のそれぞれには、チップ領域Rcに形成される半導体デバイスのデバイスパタン(本実施形態では半導体記憶装置1のメモリセルアレイを形成するためのパタン等)が形成されている。
【0021】
第1マスクM1の露光アライメントパタンPeは、上記露光アライメントマークMeを形成するためのパタンであり、ショット領域Rsに設定された第1露光アライメント領域α1に対応する位置に形成されている。本実施形態では、2つの第1露光アライメント領域α1に対応する位置のそれぞれに露光アライメントパタンPeが1つずつ配置されている。
【0022】
第1マスクM1の第1ずれ計測パタンPd1は、上記第1ずれ計測マークMd1を形成するためのパタンであり、ショット領域Rsに設定された第1ずれ計測領域β1に対応する位置に形成されている。本実施形態では、4つの第1ずれ計測領域β1に対応する位置のそれぞれに第1ずれ計測パタンPd1が1つずつ配置されている。第1マスクM1の第2ずれ計測パタンPd2は、上記第2ずれ計測マークMd2を形成するためのパタンであり、ショット領域Rsに設定された第2ずれ計測領域β2に対応する位置に形成されている。本実施形態では、4つの第2ずれ計測領域β2に対応する位置のそれぞれに第2ずれ計測パタンPd2が1つずつ配置されている。
【0023】
図7は、実施形態の第2マスクM2の構造の一例を示す平面図である。第2マスクM2は、第1マスクM1と同様に、1つのショット領域Rsを1度に露光できるように形成され、チップパタン141、露光アライメントパタンPe、第1ずれ計測パタンPd1及び第2ずれ計測パタンPd2を含む。複数のチップパタン141のそれぞれには、第1マスクM1と同様に、チップ領域Rcに形成される半導体デバイスのデバイスパタンが形成されている。
【0024】
第2マスクM2の露光アライメントパタンPeは、上記第1ずれ計測マークMd1を形成するためのパタンであり、ショット領域Rsに設定された第2露光アライメント領域α2に対応する位置に形成されている。本実施形態では、2つの第2露光アライメント領域α2に対応する位置のそれぞれに露光アライメントパタンPeが1つずつ配置されている。
【0025】
第2マスクM2の第1ずれ計測パタンPd1は、上記第1ずれ計測マークMd1を形成するためのパタンであり、ショット領域Rsに設定された第2ずれ計測領域β2に対応する位置に形成されている。本実施形態では、4つの第2ずれ計測領域β2に対応する位置のそれぞれに第1ずれ計測パタンPd1が1つずつ配置されている。第2マスクM2の第2ずれ計測パタンPd2は、上記第2ずれ計測マークMd2を形成するためのパタンであり、ショット領域Rsに設定された第1ずれ計測領域β1に対応する位置に形成されている。本実施形態では、4つの第1ずれ計測領域β1に対応する位置のそれぞれに第2ずれ計測パタンPd2が1つずつ配置されている。
【0026】
本実施形態では、積層体Lを6段階で形成する際に、上記のような2種類のマスク(第1マスクM1及び第2マスクM2)を1段階(第1階層L1~第6階層L6の各層)毎に交互に使用して露光アライメントマークMe及びずれ計測マークMdを形成する。例えば、第1階層L1、第3階層L3及び第5階層L5に対する露光・現像には第1マスクM1が使用され、第2階層L2、第4階層L4及び第6階層L6に対する露光・現像には第2マスクM2が使用される。本実施形態で例示した2種類のマスクM1,M2を用いてマークを形成する例においては、露光アライメントマークを2つ、ずれ計測マークを4つ配置する例を示したが、マーク配置数は要求されるアライメント精度に応じて増減する。例えば、高いアライメント精度が要求される場合、露光装置で補正できるパラメータを多くする必要があるが、パラメータが多くなるに従い、必要なマーク配置数は多くなる。ずれ計測マークの配置数が10を超える場合も発生する。
【0027】
図8は、実施形態の半導体記憶装置1の製造方法における処理の一部の一例を示すフローチャートである。先ず、ウェハW(下地層101)上に適宜な成膜手法、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)、PVD(Physical Vapor Deposition)等を用いて第1階層L1を形成する(S101)。その後、第1階層L1上に第1ハードマスク層を形成し(S102)、第1マスクM1(図6)を用いて第1ハードマスク層上に第1レジストパタンを形成する(S103)。
【0028】
図9Aは、実施形態の第1露光アライメント領域α1における第1階層L1、第1ハードマスク層HM1及び第1レジストパタンRP1の状態の一例を示す断面図である。図10Aは、実施形態の第1ずれ計測領域β1における第1階層L1、第1ハードマスク層HM1及び第1レジストパタンRP1の状態の一例を示す断面図である。図9Aは、図2におけるA-A断面に対応する。図10Aは、図2におけるB-B断面に対応する。また、後述する図9B図9Kは、図9Aと同様に、図2におけるA-A断面に対応する。後述する図10B図10Kは、図10Aと同様に、図2におけるB-B断面に対応する。
【0029】
図9A及び図10Aに示されるように、積層体Lの形成過程における第1階層L1は、下地層101上に犠牲層151及び絶縁層112が交互に積層されて構成される。犠牲層151は、最終的に導電層111(図3)に置換される。第1階層L1の最上面S1上には第1ハードマスク層HM1が形成され、第1ハードマスク層HM1上には第1マスクM1を用いて露光及び現像される第1レジストパタンRP1を有する第1レジスト層R1が形成される。
【0030】
図9Aに示されるように、第1レジスト層R1の第1露光アライメント領域α1に対応する部分には、第1マスクM1の露光アライメントパタンPe(図6)により露光アライメントレジストパタンRPeが形成される。
【0031】
また、図10Aに示されるように、第1レジスト層R1の第1ずれ計測領域β1に対応する部分には、第1マスクM1の第1ずれ計測パタンPd1(図6)により第1ずれ計測レジストパタンRPd1が形成される。また、図示されていないが、第1レジスト層R1の第2ずれ計測領域β2に対応する部分には、第1マスクM1の第2ずれ計測パタンPd2により第2ずれ計測レジストパタンRPd2が形成される。
【0032】
すなわち、第1レジストパタンRP1は、第1露光アライメント領域α1に形成された露光アライメントレジストパタンRPeと、第1ずれ計測領域β1に形成された第1ずれ計測レジストパタンRPd1と、第2ずれ計測領域β2に形成された第2ずれ計測レジストパタンRPd2とを含む。
【0033】
図8に戻り、その後、第1ハードマスク層HM1上に形成された第1レジストパタンRP1により第1階層L1を加工する(S104)。
【0034】
図9Bは、実施形態の第1露光アライメント領域α1における第1レジストパタンRP1による加工後の第1階層L1の状態の一例を示す断面図である。図10Bは、実施形態の第1ずれ計測領域β1における第1レジストパタンRP1による加工後の第1階層L1の状態の一例を示す断面図である。
【0035】
図9Bに示されるように、第1階層L1の第1露光アライメント領域α1に対応する部分には、露光アライメントレジストパタンRPe(図9A)を用いて適宜なエッチング処理、例えばRIE(Reactive Ion Etching)等を施すことにより、メモリホールMH(貫通孔の一例)が形成される。その後、適宜な成膜手法により当該メモリホールMH内に犠牲層161が形成される。犠牲層161は、例えばアモルファスシリコン等を含む。当該メモリホールMHは、チップ領域Rcに形成されるメモリホールMH(図3)とは異なり、半導体記憶装置1のメモリセルとして機能する部分ではないため、その内部にピラー層が形成されなくてもよい。
【0036】
また、図10Bに示されるように、第1階層L1の第1ずれ計測領域β1に対応する部分には、第1ずれ計測レジストパタンRPd1(図10A)を用いて適宜なエッチング処理を施すことにより、メモリホールMHが形成される。その後、適宜な成膜手法により当該メモリホールMH内に犠牲層161が形成される。また、このとき、図示されていないが、第2ずれ計測領域β2において、第2ずれ計測レジストパタンを用いて第1階層L1の第2ずれ計測領域β2に対応する部分にメモリホールMHが形成され、当該メモリホールMH内に犠牲層が形成される。第2ずれ計測領域β2におけるメモリホールMHの形成については、図10F等を参照して後述する。
【0037】
図8に戻り、その後、第1階層L1の最上面S1に露光アライメント段差及びずれ計測段差を形成する(S105)。
【0038】
図9Cは、実施形態の第1階層L1の露光アライメント段差171の一例を示す断面図である。図10Cは、実施形態の第1階層L1のずれ計測段差181の一例を示す断面図である。
【0039】
図9Cに示されるように、上記のように第1露光アライメント領域α1に形成されたメモリホールMHを基準として、露光アライメントマークMeに対応する露光アライメント段差171が形成される。露光アライメント段差171は、複数のメモリホールMHの間に存在する第1階層L1の上層部分をエッチング等の適宜な手法により除去することにより形成される。なお、ここでは最上層の犠牲層151の全部と当該犠牲層151の直下の絶縁層112の一部とが除去される例が示されているが、除去される層の厚さはこれに限定されるものではない。露光アライメント段差171の幅D(隣り合うメモリホールMHの間隔)は、1μm~4μmの範囲内にあることが好ましい。
【0040】
また、図10Cに示されるように、上記のように第1ずれ計測領域β1に形成されたメモリホールMHを基準として、第1ずれ計測マークMd1に対応するずれ計測段差181が形成される。ずれ計測段差181は、外側に位置する2つのメモリホールMHの間に存在する第1階層L1の上層部分をエッチング等の適宜な手法により除去することにより形成される。なお、ここでは最上層の犠牲層151の全体と当該犠牲層151の直下の絶縁層112の一部とが除去される例が示されているが、除去される層の厚さはこれに限定されるものではない。ずれ計測段差181の幅Dも、露光アライメント段差171の幅Dと同様に、1μm~4μmの範囲内にあることが好ましい。
【0041】
図8に戻り、その後、第1階層L1上に第2階層L2を形成する(S106)。
【0042】
図9Dは、実施形態の第1露光アライメント領域α1における第2階層L2の状態の一例を示す断面図である。図10Dは、実施形態の第1ずれ計測領域β1における第2階層L2の状態の一例を示す断面図である。
【0043】
図9D及び図10Dに示されるように、積層体Lの形成過程における第2階層L2は、第1階層L1と同様に、犠牲層151と絶縁層112とが交互に積層されて構成される。チップ領域Rcにおける犠牲層151は、最終的に導電層111(図3)に置換されるが、ダイシング領域Rdにおける犠牲層151は、導電層111に置換されてもよいし、置換されなくてもよい。
【0044】
図9Dに示されるように、第1階層L1上に適宜な成膜手法により犠牲層151と絶縁層112とが交互に積層された第2階層L2が形成される。このとき、第1階層L1に形成された露光アライメント段差171が第2階層L2の最上面S2に伝播することにより、第1露光アライメント領域α1における第2階層L2の最上面S2には露光アライメントマークMeが形成される。
【0045】
また、図10Dに示されるように、第1階層L1上に第2階層L2が形成されるとき、第1階層L1に形成されたずれ計測段差181が第2階層L2の最上面S2に伝播することにより、第1ずれ計測領域β1における第2階層L2の最上面S2には第1ずれ計測マークMd1が形成される。
【0046】
図8に戻り、その後、第2階層L2上に第2ハードマスク層を形成し(S107)、第2マスクM2(図7)を用いて第2ハードマスク層上に第2レジストパタンを形成する(S108)。
【0047】
図9Eは、実施形態の第1露光アライメント領域α1における第2階層L2、第2ハードマスク層HM2及び第2レジストパタンRP2の状態の一例を示す断面図である。図10Eは、実施形態の第1ずれ計測領域β1における第2階層L2、第2ハードマスク層HM2及び第2レジストパタンPR2の状態の一例を示す断面図である。
【0048】
図9E及び図10Eに示されるように、第2階層L2の最上面S2上には第2ハードマスク層HM2形成され、第2ハードマスク層HM2上には第2マスクM2(図7)を用いて露光及び現像される第2レジストパタンRP2を有する第2レジスト層R2が形成される。
【0049】
図9Eに示されるように、第2レジスト層R2の第1露光アライメント領域α1に対応する部分には、第1レジスト層R1(図9A)に形成された露光アライメントレジストパタンRPeが形成されない。これは、図7に示されるように、第2マスクM2の第1露光アライメント領域α1には露光アライメントパタンPeが形成されていないためである。一方、第2マスクM2の第2露光アライメント領域α2には露光アライメントパタンPeが形成されているため、第2レジスト層R2の第2露光アライメント領域α2に対応する部分には、図示されていないが、露光アライメントレジストパタンRPeが形成される。
【0050】
また、図10Eに示されるように、第2レジスト層R2の第1ずれ計測領域β1に対応する部分には、第2ずれ計測レジストパタンRPd2が形成される。また、図示されていないが、第2レジスト層R2の第2ずれ計測領域β2に対応する部分には、第1ずれ計測レジストパタンRPd1(図10A)が形成される。これらの第2ずれ計測レジストパタンRPd2及び第1ずれ計測レジストパタンRPd1は、第2マスクM2に含まれる第2ずれ計測パタンPd2及び第1ずれ計測パタンPd1(図7)にそれぞれ対応する。
【0051】
すなわち、第2レジストパタンRP2は、第2露光アライメント領域α2に形成された露光アライメントレジストパタンRPeと、第1ずれ計測領域β1に形成された第2ずれ計測レジストパタンRPd2と、第2ずれ計測領域β2に形成された第1ずれ計測レジストパタンRPd1とを含む。
【0052】
図8に戻り、その後、第2ハードマスク層HM2上に形成された第2レジストパタンRP2により第2階層L2を加工する(S109)。
【0053】
図9Fは、実施形態の第1露光アライメント領域α1における第2レジストパタンRP2による加工後の第2階層L2の状態の一例を示す断面図である。図10Fは、実施形態の第1ずれ計測領域β1における第2レジストパタンRP2による加工後の第2階層L2の状態の一例を示す断面図である。
【0054】
上述したように、第2レジストパタンRP2においては第1露光アライメント領域α1に露光アライメントレジストパタンRPeが形成されていないため、図9Fに示されるように、第2階層L2の第1露光アライメント領域α1に対応する部分においては、第2ハードマスク層HM2及び第2レジスト層R2が除去されたのみで、何も形成されない。
【0055】
一方、第2レジストパタンの第1ずれ計測領域β1には第2ずれ計測レジストパタンRPd2(図10E)が形成されている。そのため、図10Fに示されるように、当該第2ずれ計測レジストパタンRPd2を用いて適宜なエッチング処理を施すことにより、第2階層L2の第1ずれ計測領域β1に対応する部分にはメモリホールMHが形成され、その後犠牲層161が形成される。
【0056】
図8に戻り、その後、第2階層L2の最上面S2に露光アライメント段差及びずれ計測段差を形成する(S110)。このとき、本実施形態では、第2露光アライメント領域α2において図9Cに示されるような露光アライメント段差171が形成され、第2ずれ計測領域β2において図10Cに示されるようなずれ計測段差181が形成される。
【0057】
その後、第2階層L2上に第3階層L3を形成する(S111)。
【0058】
図9Gは、実施形態の第1露光アライメント領域α1における第3階層L3の状態の一例を示す断面図である。図10Gは、実施形態の第1ずれ計測領域β1における第3階層L3の状態の一例を示す断面図である。
【0059】
図9Gに示されるように、第2階層L2上に適宜な成膜手法により犠牲層151と絶縁層112とが交互に積層された第3階層L3が形成される。このとき、第1階層L1に形成された露光アライメント段差171は、第3階層L3の最上面S3には伝播しない。すなわち、第N階層(例えば第1階層L1)の露光アライメント段差171は、第N+1階層(例えば第2階層L2)の最上面(例えば最上面S2)まで伝播し、且つ第N+2階層(例えば第3階層L3)の最上面(例えば最上面S3)までは伝播しないように形成されている。
【0060】
また、図10Gに示されるように、第2階層L2上に第3階層L3が形成されたとき、第1階層L1に形成されたずれ計測段差181は、第3階層L3の最上面S3には伝播しない。すなわち、本実施形態の第N階層(例えば第1階層L1)のずれ計測段差181は、露光アライメント段差171と同様に、第N+1階層(例えば第2階層L2)の最上面(例えば最上面S2)まで伝播し、且つ第N+2階層(例えば第3階層L3)の最上面(例えば最上面S3)までは伝播しないように形成されている。
【0061】
図8に戻り、その後、第3階層L3上に第3ハードマスク層を形成し(S112)、第1マスクM1(図6)を用いて第3ハードマスク層上に第1レジストパタンRP1を形成する(S113)。
【0062】
図9Hは、実施形態の第1露光アライメント領域α1における第3階層L3、第3ハードマスク層HM3及び第1レジストパタンRP1の状態の一例を示す断面図である。図10Hは、実施形態の第1ずれ計測領域β1における第3階層L3、第3ハードマスク層HM3及び第1レジストパタンRP1の状態の一例を示す断面図である。
【0063】
図9H及び図10Hに示されるように、第3階層L3の最上面S3上には第3ハードマスク層HM3形成され、第3ハードマスク層HM3上には第1マスクM1を用いて露光及び現像される第1レジストパタンRP1を有する第3レジスト層R3が形成される。
【0064】
図9Hに示されるように、第3レジスト層R3の第1露光アライメント領域α1に対応する部分には、第1マスクM1の露光アライメントパタンPeにより露光アライメントレジストパタンRPeが形成される。
【0065】
また、図10Hに示されるように、第3レジスト層R3の第1ずれ計測領域β1に対応する部分には、第1マスクM1の第1ずれ計測パタンPd1により第1ずれ計測レジストパタンRPd1が形成される。また、図示されていないが、第3レジスト層R3の第2ずれ計測領域β2に対応する部分には、第1マスクM1の第2ずれ計測パタンPd2により第2ずれ計測レジストパタンRPd2が形成される。
【0066】
すなわち、第3階層L3上の第1レジストパタンRP1は、第1階層L1と共通の第1マスクM1を用いて形成される。このとき、第1階層L1に形成された露光アライメント段差171及びずれ計測段差181は、第3階層L3の最上面S3まで伝播しないため、第3階層L3上の第1レジストパタンRP1に干渉しない。
【0067】
図8に戻り、その後、第3ハードマスク層HM3上に形成された第1レジストパタンRP1により第3階層L3を加工する(S114)。
【0068】
図9Iは、実施形態の第1露光アライメント領域α1における第1レジストパタンRP1による加工後の第3階層L3の状態の一例を示す断面図である。図10Iは、実施形態の第1ずれ計測領域β1における第1レジストパタンRP1による加工後の第3階層L3の状態の一例を示す断面図である。
【0069】
図9Iに示されるように、第3階層L3の第1露光アライメント領域α1に対応する部分には、露光アライメントレジストパタンRPe(図9H)を用いて適宜なエッチング処理を施すことにより、第1階層L1と同様のメモリホールMHが形成される。その後、適宜な成膜手法により当該メモリホールMH内に犠牲層161が形成される。
【0070】
また、図10Iに示されるように、第3階層L3の第1ずれ計測領域β1に対応する部分には、第1ずれ計測レジストパタンRPd1(図10H)を用いて適宜なエッチング処理を施すことにより、第1階層L1と同様のメモリホールMHが形成され、その後適宜な成膜手法により当該メモリホールMH内に犠牲層161が形成される。また、このとき、図示されていないが、第2ずれ計測領域β2において、第2ずれ計測レジストパタンを用いて第3階層L3の第2ずれ計測領域β2に対応する部分にメモリホールMHが形成され、当該メモリホールMH内に犠牲層161が形成される。
【0071】
図8に戻り、その後、第3階層L3の最上面S3に露光アライメント段差及びずれ計測段差を形成する(S115)。
【0072】
図9Jは、実施形態の第3階層L3の露光アライメント段差171の一例を示す断面図である。図10Jは、実施形態の第3階層のずれ計測段差181の一例を示す断面図である。
【0073】
図9Jに示されるように、第3階層L3の第1露光アライメント領域α1に形成されたメモリホールMHを基準として、第1階層L1と同様に、露光アライメントマークMeに対応する露光アライメント段差171が形成される。
【0074】
また、図10Jに示されるように、第3階層L3の第1ずれ計測領域β1に形成されたメモリホールMHを基準として、第1階層L1と同様に、第1ずれ計測マークMd1に対応するずれ計測段差181が形成される。
【0075】
図8に戻り、その後、第3階層L3上に第4階層L4を形成し(S116)、第4階層L4上に第4ハードマスク層を形成し(S117)、第2マスクM2を用いて第4ハードマスク層上に第2レジストパタンRP2を形成する(S118)。その後、第4ハードマスク層上に形成された第2レジストパタンRP2により第4階層L4を加工し(S119)、第4階層L4の最上面に露光アライメント段差171及びずれ計測段差181を形成する(S120)。当該S116~S120の工程は、上述したS106~S110の工程と同様に行われる。
【0076】
その後、第4階層L4上に第5階層L5を形成し(S121)、第5階層L5上に第5ハードマスク層を形成し(S122)、第1マスクM1を用いて第5ハードマスク層上に第1レジストパタンRP1を形成する(S123)。その後、第5ハードマスク層上に形成された第1レジストパタンRP1により第5階層L5を加工し(S124)、第5階層L5の最上面に露光アライメント段差171及びずれ計測段差181を形成する(S125)。当該S121~S125の工程は、上述したS111~S115の工程と同様に行われる。
【0077】
その後、第5階層L5上に第6階層L6を形成し(S126)、第6階層L6上に第6ハードマスク層を形成し(S127)、第2マスクM2を用いて第6ハードマスク層上に第2レジストパタンRP2を形成する(S128)。その後、第6ハードマスク層上に形成された第2レジストパタンRP2により第6階層L6を加工する(S129)。当該S126~S129の工程は、上述したS106~S109の工程(第2階層L2を形成する工程)と同様に行われる。
【0078】
図9Kは、実施形態の第1露光アライメント領域α1における積層体Lの構成の一例を示す断面図である。図10Kは、実施形態の第1ずれ計測領域β1における積層体Lの構成の一例を示す断面図である。図9Kにおいて、第1露光アライメント領域α1における第1階層L1から第6階層L6までの積層が完了した積層体Lの状態が示されている。図10Kにおいて、第1ずれ計測領域β1における第1階層L1から第6階層L6までの積層が完了した積層体Lの状態が示されている。
【0079】
図9Kに示されるように、第1露光アライメント領域α1においては、奇数階層(第1階層L1、第3階層L3及び第5階層L5)においてメモリホールMHが形成され、偶数階層(第2階層L2、第4階層L4及び第6階層L6)においてはメモリホールMHが形成されない状態となる。なお、図示されていないが、第2露光アライメント領域α2においては、逆に、偶数階層(第2階層L2、第4階層L4及び第6階層L6)においてメモリホールMHが形成され、奇数階層(第1階層L1、第3階層L3及び第5階層L5)においてはメモリホールMHが形成されない状態となる。
【0080】
図11は、実施形態の露光アライメント処理及びずれ計測処理の一例を概念的に示す図である。図11に示されるように、露光アライメント処理は、対象となる階層の下層に形成された露光アライメント段差171が当該対象となる階層の最上面に伝播されることにより形成される露光アライメントマークMeを用いて行われる。すなわち、第2階層L2において実施される露光アライメント処理に用いられる露光アライメントマークMeは、第1マスクM1を用いて第1階層L1の第1露光アライメント領域α1に形成された露光アライメント段差171が第2階層L2の最上面S2に伝播することにより形成される。第3階層L3において実施される露光アライメント処理に用いられる露光アライメントマークMeは、第2マスクM2を用いて第2階層L2の第2露光アライメント領域α2に形成された露光アライメント段差171が第3階層L3の最上面S3に伝播することにより形成される。以下、最上階層(本実施形態では第6階層L6)まで繰り返される。
【0081】
上記のように、本実施形態においては、第N階層に形成された露光アライメント段差171は、第N+1階層の最上面まで伝播し、且つ第N+2階層の最上面まで伝播しないように形成される。これは、例えば、上記幅D(図9C図9J)を所定の範囲内(例えば1μm~4μm)に設計することにより実現され得る。これにより、2種類のマスクM1,M2をそれぞれ1層おきに用いて露光アライメントマークMeを形成できる。すなわち、第1マスクM1は第1階層L1、第3階層L3及び第5階層L5で使用され、第2マスクM2は第2階層L2、第4階層L4及び第6階層L6で使用される(逆でもよい)。これにより、露光アライメントマークMeを形成するためのマスクの製造、交換等にかかるコスト、作業時間等を削減できる。また、1層おきに同一の露光アライメント領域α1又はα2に露光アライメントマークMeを形成できる。これにより、露光アライメント処理のために確保すべき領域を削減でき、小型化、生産性の向上等を実現できる。
【0082】
また、ずれ計測処理は、対象となる階層の下層に形成されたずれ計測段差181が当該対象となる階層の最上面に伝播されることにより形成される第1ずれ計測マークMd1と、当該対象となる階層上に形成される第2ずれ計測マークMd2(例えばレジスト層上に形成される第2ずれ計測パタンPd2)とを含むずれ計測マークMdを用いて行われる。すなわち、第2階層L2において実施されるずれ計測処理に用いられるずれ計測マークMdは、第1マスクM1を用いて第1階層L1の第1ずれ計測領域β1に形成されたずれ計測段差181が第2階層L2の最上面S2に伝播することにより形成される第1ずれ計測マークMd1と、第2マスクM2を用いて第2階層L2の第1ずれ計測領域β1に形成された第2ずれ計測マークMd2とにより形成される。第3階層L3において実施されるずれ計測処理に用いられるずれ計測マークMdは、第2マスクM2を用いて第2階層L2の第2ずれ計測領域β2に形成されたずれ計測段差181が第3階層L3の最上面S3に伝播することにより形成される第1ずれ計測マークMd1と、第1マスクM1を用いて第2階層L2の第2ずれ計測領域β2に形成された第2ずれ計測マークMd2とにより形成される。以下、最上層(本実施形態では第6階層L6)まで繰り返される。
【0083】
上記のように、本実施形態においては、第N階層に形成されたずれ計測段差181は、第N+1階層の最上面まで伝播し、且つ第N+2階層の最上面まで伝播しないように形成される。これは、例えば、上記幅D(図10C図10J)を所定の範囲内(例えば1μm~4μm)に設計することにより実現され得る。これにより、2種類のマスクM1,M2をそれぞれ1層おきに用いてずれ計測マークMdを形成できる。すなわち、第1マスクM1は第1階層L1、第3階層L3及び第5階層L5で使用され、第2マスクM2は第2階層L2、第4階層L4及び第6階層L6で使用される(逆でもよい)。これにより、ずれ計測マークMdを形成するためのマスクの製造、交換等にかかるコスト、作業時間等を削減できる。また、1層おきに同一のずれ計測領域β1又はβ2にずれ計測マークMdを形成できる。これにより、ずれ計測処理のために確保すべき領域を削減でき、小型化、生産性の向上等を実現できる。
【0084】
以上のように、本実施形態によれば、2種類のマスクM1,M2を用いて3階層以上に分割された積層体Lに対して露光アライメントマークMe又はずれ計測マークMdを効率的に形成できる。また、積層体Lの内部において、積層方向(Z方向)に交差する平面(XY平面)座標系における同一座標に対応する領域(例えば第1露光アライメント領域α1)に、同一且つ複数のアライメントマーク(例えば露光アライメントマークMe)が1階層おきに形成される。これにより、積層体を複数の段階に分けて形成する際のアライメント処理を効率的に実施することが可能となる。
【0085】
(第1変形例)
上記実施形態においては、露光アライメントマークMe及びずれ計測マークMdを形成するために2種類のマスク(第1マスクM1及び第2マスクM2)を用い、2種類の露光アライメント領域α1,α2及び2種類のずれ計測領域β1,β2を用いる構成を示した。しかし、マスクの種類、露光アライメント領域の種類及びずれ計測領域の種類は上記に限定されるものではない。本変形例では、3種類のマスクを用い、3種類の露光アライメント領域及び3種類のずれ計測領域を用いる構成を示す。
【0086】
図12は、第1変形例のショット領域Rsの構成の一例を示す平面図である。本変形例のショット領域Rsは、第3露光アライメント領域α3及び第3ずれ計測領域β3を含む点で上記実施形態のショット領域Rs(図2)と相違する。
【0087】
図13は、第1変形例の第3マスクM3の構造の一例を示す平面図である。図14は、第1変形例の第4マスクM4の構造の一例を示す平面図である。図15は、第1変形例の第5マスクM5の構造の一例を示す平面図である。本変形例では、第3マスクM3、第4マスクM4及び第5マスクM5の3種類のマスクを用いて露光アライメントマークMe及びずれ計測マークMdを形成する。
【0088】
図13に示されるように、第3マスクM3の露光アライメントパタンPeは、第1露光アライメント領域α1に対応する位置に形成され、第2露光アライメント領域α2及び第3露光アライメント領域α3に対応する位置には形成されていない。第3マスクM3の第1ずれ計測パタンPd1は、第1ずれ計測領域β1に対応する位置に形成され、第2ずれ計測領域β2及び第3ずれ計測領域β3に対応する位置には形成されていない。第3マスクM3の第2ずれ計測パタンPd2は、第3ずれ計測領域β3に対応する位置に形成され、第1ずれ計測領域β1及び第2ずれ計測領域β2に対応する位置には形成されていない。
【0089】
図14に示されるように、第4マスクM4の露光アライメントパタンPeは、第2露光アライメント領域α2に対応する位置に形成され、第1露光アライメント領域α1及び第3露光アライメント領域α3に対応する位置には形成されていない。第4マスクM4の第1ずれ計測パタンPd1は、第2ずれ計測領域β2に対応する位置に形成され、第1ずれ計測領域β1及び第3ずれ計測領域β3に対応する位置には形成されていない。第4マスクM4の第2ずれ計測パタンPd2は、第1ずれ計測領域β1に対応する位置に形成され、第2ずれ計測領域β2及び第3ずれ計測領域β3に対応する位置には形成されていない。
【0090】
図15に示されるように、第5マスクM5の露光アライメントパタンPeは、第3露光アライメント領域α3に対応する位置に形成され、第1露光アライメント領域α1及び第2露光アライメント領域α2に対応する位置には形成されていない。第5マスクM5の第1ずれ計測パタンPd1は、第3ずれ計測領域β3に対応する位置に形成され、第1ずれ計測領域β1及び第2ずれ計測領域β2に対応する位置には形成されていない。第5マスクM5の第2ずれ計測パタンPd2は、第2ずれ計測領域β2に対応する位置に形成され、第1ずれ計測領域β1及び第3ずれ計測領域β3に対応する位置には形成されていない。
【0091】
図16は、第1変形例の露光アライメント処理及びずれ計測処理の一例を概念的に示す図である。本変形例の露光アライメント処理は、上記実施形態と同様に、対象となる階層の下層に形成された露光アライメント段差171が当該対象となる階層の最上面に伝播されることにより形成される露光アライメントマークMeを用いて行われる。そして、第N階層に形成された露光アライメント段差171は、第N+1階層の最上面まで伝播し、且つ第N+2階層の最上面まで伝播しないように形成される。また、本変形例のずれ計測処理は、上記実施形態と同様に、対象となる階層の下層に形成されたずれ計測段差181が当該対象となる階層の最上面に伝播されることにより形成される第1ずれ計測マークMd1と、当該対象となる階層上に形成される第2ずれ計測マークMd2とを含むずれ計測マークMdを用いて行われる。
【0092】
本変形例においては、3種類のマスク(第3マスクM3、第4マスクM4及び第5マスクM5)がそれぞれ2層おきに使用される。すなわち、第3マスクM3は第1階層L1及び第4階層L4で使用され、第4マスクM4は第2階層L2及び第5階層L5で使用され、第5マスクM5は第3階層L3及び第6階層L6で使用される。このように、必要に応じて(例えばチップパタン141のバリエーションが3種類以上必要な場合等)3種類以上のマスクを使用してもよい。このような場合であっても、階層毎に異なるマスクを用意する場合と比較してコスト、作業時間等の削減を果たすことができる。
【0093】
(第2変形例)
上記実施形態においては、露光アライメント領域α1,α2においてメモリホールMHが1階層おきに形成される構成を例示したが(図9K等)、アライメント処理のために形成されるメモリホールMHの態様をこれに限定されるものではない。
【0094】
図17は、第2変形例の第1露光アライメント領域α1における積層体Lの構成の一例を示す断面図である。図17は、図2のA-A断面に対応する。図17に示されるように、第1露光アライメント領域α1におけるメモリホールMHは、複数の階層に渡って連続するように形成されてもよい。このような態様は、第2露光アライメント領域α2、ずれ計測領域β1,β2等においても同様に適用され得る。
【0095】
(第3変形例)
図18は、第3変形例の第1露光アライメント領域α1における積層体Lの構成の一例を示す断面図である。図18は、図2のA-A断面に対応する。図18に示されるように、第1露光アライメント領域α1においてメモリホールMHが全階層に渡って形成されなくてもよい。このような場合、マイクロローディング効果等を利用して露光アライメント段差171を形成し得る。このような態様は、第2露光アライメント領域α2、ずれ計測領域β1,β2等においても同様に適用され得る。
【0096】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0097】
1…半導体記憶装置、101…下地層、102…上部導電層、111…導電層、112…絶縁層、141…チップパタン、151…犠牲層、161…犠牲層、171…露光アライメント段差、181…ずれ計測段差、D…幅、HM1…第1ハードマスク層、HM2…第2ハードマスク層、HM3…第3ハードマスク層、L…積層体、L1…第1階層、L2…第2階層、L3…第3階層、L4…第4階層、L5…第5階層、L6…第6階層、M1…第1マスク、M2…第2マスク、M3…第3マスク、M4…第4マスク、M5…第5マスク、Md…ずれ計測マーク、Md1…第1ずれ計測マーク、Md2…第2ずれ計測マーク、Me…露光アライメントマーク、MH…メモリホール、P…ピラー、Pd1…第1ずれ計測パタン、Pd2…第2ずれ計測パタン、Pe…露光アライメントパタン、R1…第1レジスト層、R2…第2レジスト層、R3…第3レジスト層、Rc…チップ領域、Rd…ダイシング領域、RP1…第1レジストパタン、RP2…第2レジストパタン、RPd1…第1ずれ計測レジストパタン、RPd2…第2ずれ計測レジストパタン、RPe…露光アライメントレジストパタン、Rs…ショット領域、S1~S3…最上面、W…ウェハ、α1…第1露光アライメント領域、α2…第2露光アライメント領域、α3…第3露光アライメント領域、β1…第1ずれ計測領域、β2…第2ずれ計測領域、β3…第3ずれ計測領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
図9H
図9I
図9J
図9K
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図10G
図10H
図10I
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図10K
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