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特開2024-19010アキシャルベアリングを備えた過給装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019010
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】アキシャルベアリングを備えた過給装置
(51)【国際特許分類】
   F02B 39/00 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
F02B39/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023110660
(22)【出願日】2023-07-05
(31)【優先権主張番号】20 2022 104 248.9
(32)【優先日】2022-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】500124378
【氏名又は名称】ボーグワーナー インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100093861
【弁理士】
【氏名又は名称】大賀 眞司
(74)【代理人】
【識別番号】100129218
【弁理士】
【氏名又は名称】百本 宏之
(72)【発明者】
【氏名】セバスチャン・ドーシャー
【テーマコード(参考)】
3G005
【Fターム(参考)】
3G005EA16
3G005FA41
3G005GB51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】アキシャルベアリングを備えた過給装置を提供する。
【解決手段】過給装置10は、コンプレッサホイール120のシャフト200と、コンプレッサハウジングに接続され、シャフト200が回転可能に取り付けられたベアリングハウジング300とを備える。ベアリングハウジング300は、シャフト200の軸方向の取り付けのためのアキシャルベアリング400を備える。アキシャルベアリング400は、シャフト200に関して少なくとも部分的に半径方向24に延びるベアリングギャップを有する。アキシャルベアリング400は、コンプレッサ100に流体的に接続され、コンプレッサ100が動作しているときに、コンプレッサ100からの流体ストリームがベアリングギャップを通って少なくとも部分的に半径方向24に流れるように配置される。アキシャルベアリング400は、コンプレッサ100の圧力側130に流体的に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
過給装置(10)であって、
コンプレッサハウジング(110)と、その中に配置されたコンプレッサホイール(120)とを有するコンプレッサ(100)と、
前記コンプレッサホイール(120)に結合されたシャフト(200)と、
前記コンプレッサハウジングに接続され、前記シャフト(200)が回転可能に取り付けられたベアリングハウジング(300)であって、前記シャフト(200)の軸方向の取り付けのためのアキシャルベアリング(400)を備える、ベアリングハウジング(300)とを備え、
前記アキシャルベアリング(400)は、前記シャフト(200)に関して少なくとも部分的に半径方向(24)に延びるベアリングギャップ(410)を有する、過給装置(10)において、
前記アキシャルベアリング(400)は、前記コンプレッサ(100)に流体的に接続され、前記コンプレッサ(100)が動作しているときに、前記コンプレッサ(100)からの流体ストリームが前記ベアリングギャップ(410)を通って少なくとも部分的に前記半径方向(24)に流れるように配置されること、及び、
前記アキシャルベアリング(400)は前記コンプレッサ(100)の圧力側(130)に流体的に接続されることを特徴とする、
過給装置(10)。
【請求項2】
前記アキシャルベアリング(400)がアキシャルエアベアリングであること、及び、前記アキシャルベアリング(400)の前記ベアリングギャップ(410)が前記コンプレッサ(100)の前記圧力側(130)に流体的に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の過給装置(10)。
【請求項3】
前記コンプレッサハウジング(110)がコンプレッサ後壁(140)を備えること、及び、アキシャル方向(22)の前記アキシャルベアリング(400)が、前記コンプレッサ後壁(140)と前記ベアリングハウジング(300)との間に配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の過給装置(10)。
【請求項4】
前記アキシャルベアリング(400)が、回転不能に前記シャフト(200)に結合されたアキシャルベアリングディスク(420)を備えること、及び、前記ベアリングギャップ(410)が前記アキシャルベアリングディスク(420)と前記コンプレッサ後壁(140)との間に延びることを特徴とする、請求項3に記載の過給装置(10)。
【請求項5】
前記アキシャルベアリング(400)を前記コンプレッサ(100)の前記圧力側(130)に流体的に接続する少なくとも1つの供給ダクト(500)をさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の過給装置(10)。
【請求項6】
前記供給ダクト(500)が、前記コンプレッサホイール(120)と前記コンプレッサ後壁(140)との間の位置(w1)に配置される供給ダクト入口(530)を有すること、及び、前記供給ダクト(500)が、前記ベアリングギャップ(410)に開口する供給ダクト出口(540)を有することを特徴とする、請求項5に記載の過給装置(10)。
【請求項7】
前記供給ダクト(500)が、前記供給ダクト入口(530)からの流体ストリームが前記半径方向(24)において前記シャフト(200)に向かって、及び/又は前記アキシャル方向(22)において前記供給ダクト出口(540)に向けられるように構成されることを特徴とする、請求項6に記載の過給装置(10)。
【請求項8】
前記コンプレッサの動作中に前記ベアリングギャップ(410)を通って前記半径方向(24)に流れる流体ストリームを前記アキシャルベアリング(400)から排出するように考えられた少なくとも1つの戻りダクト(600a、600b、600c)をさらに備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の過給装置(10)。
【請求項9】
前記コンプレッサハウジング(110)がコンプレッサ入口(150)を備えること、及び、前記戻りダクト(600a、600b、600c)が前記ベアリングギャップ(410)を前記コンプレッサ入口(150)に流体的に接続することを特徴とする、請求項8に記載の過給装置(10)。
【請求項10】
その中に配置されたタービンホイールとタービンハウジング出口とを有するタービンハウジングを有するタービンをさらに備える、請求項8に記載の過給装置(10)であって、前記戻りダクト(600a、600b、600c)が、前記アキシャルベアリング(400)、特に前記ベアリングギャップ(410)を前記タービンハウジング出口に流体的に接続することを特徴とする過給装置(10)。
【請求項11】
前記戻りダクト(600a、600b、600c)が、前記ベアリングギャップ(410)に流体的に接続された戻りダクト入口(610a、610b、610c)を備えること、及び特に、前記アキシャルベアリング(400)が、回転不能に前記シャフト(200)に結合されたアキシャルベアリングディスク(420)を備え、前記半径方向(24)の前記戻りダクト入口(610a、610b、610c)が、前記アキシャルベアリングディスク(420)の半径方向外側に配置されることを特徴とする、請求項8~10のいずれか一項に記載の過給装置(10)。
【請求項12】
前記アキシャルベアリング(400)が、前記アキシャルベアリングディスク(420)が配置されるアキシャルベアリング空間(430)を有すること、及び、前記アキシャルベアリング空間(430)が内部周方向面(431)を有すること、及び、前記戻りダクト入口(610a、610b、610c)が前記アキシャルベアリング空間(430)の前記内部周方向面(431)に配置されることを特徴とする、請求項11に記載の過給装置(10)。
【請求項13】
シール要素(440)が前記アキシャルベアリングディスク(420)と前記内部周方向面(431)との間に配置され、前記シール要素(440)はラビリンスシールであることを特徴とする、請求項12に記載の過給装置(10)。
【請求項14】
前記戻りダクト入口(610b)が、前記シール要素(440)内に配置されること、又は、前記アキシャル方向(22)の前記戻りダクト入口(610a)が、前記コンプレッサ後壁(140)と前記シール要素(440)との間に配置されることを特徴とする、請求項13又は請求項3に記載の過給装置(10)。
【請求項15】
前記シール要素(440)が、前記内部周方向面(431)に配置された少なくとも1つの周方向溝を備えることを特徴とする、請求項13又は14に記載の過給装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は過給装置に関し、特に内燃機関又は燃料電池用の過給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の乗り物は、要求される目標や法的要件を満たすために、過給装置を装備する傾向が強まっている。過給装置の開発においては、信頼性と効率の観点から、システム全体だけでなく、個々の構成要素を最適化することが必要である。
【0003】
既知の過給装置は、ほとんどの場合、共通のシャフトを介して駆動ユニットに接続されたコンプレッサホイールを有する少なくとも1つのコンプレッサを有する。コンプレッサは、内燃機関又は燃料電池のために取り込まれた新鮮な空気を圧縮する。その結果、エンジンが燃焼に利用できる空気又は酸素の量、或いは燃料電池が反応に利用できる空気又は酸素の量が、それぞれ増加する。その結果、内燃機関又は燃料電池の出力がそれぞれ増大する。過給装置は、様々な駆動ユニットを備えることができる。先行技術では特に、コンプレッサが電気モータによって駆動される電気式過給機と、コンプレッサが排気ガスタービンによって駆動される排気ガスターボチャージャが開示されている。両方のシステムを組み合わせたものも先行技術に記載されている。
【0004】
先行技術のコンプレッサホイール、シャフト及び駆動ユニットからなるシステムは、通常、ラジアル及びアキシャルベアリングアセンブリによってベアリングハウジングに取り付けられる。コンプレッサホイールの動作中、アキシャル方向、特にベアリングハウジングから見てコンプレッサホイールに向かう方向に作用するアキシャル力が、シャフトに伝達され得る。シャフトをアキシャルベアリングに軸方向に取り付けるには、これらのアキシャル力を補償力又はベアリング力によって補償する必要がある。既知のシステムは、多くの場合、設置スペースの点で要求が増大し、設計の点で制約が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、軸方向の取り付けが改良された過給装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項1に記載の過給装置、特に内燃機関又は燃料電池用の過給装置に関する。従属請求項は過給装置の有利な設計実施形態を開示している。
【0007】
過給装置は、コンプレッサハウジングと、その中に配置されたコンプレッサホイールとを有するコンプレッサを備える。さらに、過給装置は、コンプレッサホイールに結合されたシャフトと、コンプレッサハウジングに接続され、シャフトが回転可能に取り付けられたベアリングハウジングとを備える。ベアリングハウジングはシャフトの軸方向の取り付けのためのアキシャルベアリングを備える。アキシャルベアリングは、シャフトに関して少なくとも部分的に半径方向に延びるベアリングギャップを有する。アキシャルベアリングは、コンプレッサに流体的に接続され、コンプレッサが動作しているときに、コンプレッサからの流体ストリームがベアリングギャップを通って少なくとも部分的に半径方向に流れるように配置される。アキシャルベアリングはコンプレッサの圧力側に流体的に接続される。換言すると、アキシャルベアリングは、流体ストリームがベアリングギャップを通って半径方向に排出されるように配置される。アキシャルベアリングの軸方向負荷は本発明による過給装置によって低減され得る。これによりアキシャルベアリングの摩耗及び亀裂が減少する。さらに、アキシャルベアリングは、より小さい寸法であり得る。さらに、アキシャルベアリングの冷却が流体ストリームによって提供され得る。
【0008】
設計実施形態において、アキシャルベアリングは、アキシャルエアベアリングであり得る。流体ストリームは漏出空気ストリームであり得る。コンプレッサはラジアルコンプレッサであり得る。コンプレッサの動作中、又はコンプレッサホイールの回転中、シャフトのアキシャル方向に(すなわちシャフト軸に平行に)、特に、ベアリングハウジングから見た場合にコンプレッサホイールに向かって作用するアキシャル力は、それぞれ、シャフトに伝達され得る。シャフトをアキシャルベアリングに軸方向に取り付けるために、これらのアキシャル力は、それぞれアキシャル方向に作用する補償力又はベアリング力によって補償されなければならない。これらのベアリング力はアキシャル力に抗して方向付けられ得る。これはアキシャルベアリングにエアベアリングを提供することによって実行可能であり、ここでベアリングパートナー間の空気フィルムが蓄積され、前記空気フィルムは現行のアキシャル力を平衡化する。コンプレッサハウジング内の(特に、それぞれコンプレッサの圧力側の、又はコンプレッサホイールの下流の)高い圧力レベルにより、流体ストリーム、特に漏出空気ストリームは、コンプレッサホイールの背後で、シャフトとハウジング部品(例えば、コンプレッサ後壁)との間に生じ得る。アキシャルベアリングはここで、この漏出空気ストリームがアキシャルベアリングのベアリングギャップの方に誘導されるように配置される。漏出空気ストリームが少なくとも部分的に半径方向にアキシャルベアリングギャップを通って流れ、排出される結果、現行のアキシャル力は、より簡単に平衡化されるが、その理由は、空気フィルムが蓄積される結果として、補償力が同様に漏出空気ストリームによって生成され得るからである。結果として、ベアリングの軸方向負荷は、低減され得る。これによりアキシャルベアリングの摩耗及び亀裂が減少し得る。さらに、アキシャルベアリングはより小さい寸法であり得る。さらに、アキシャルベアリングの冷却が漏出空気ストリームによって提供され得る。
【0009】
設計実施形態において、アキシャルベアリングのベアリングギャップは、コンプレッサの圧力側に流体的に接続され得る。コンプレッサの圧力側は特にコンプレッサホイールの下流の位置に置かれる。
【0010】
設計実施形態において、アキシャルベアリングは、コンプレッサホイールとベアリングハウジングとの間に構成され得る。コンプレッサハウジングは、コンプレッサ後壁を備えることができる。設計実施形態において、アキシャル方向のアキシャルベアリングは、コンプレッサハウジングとベアリングハウジングとの間に配置することができる。特に、アキシャル方向のアキシャルベアリングはコンプレッサ後壁とベアリングハウジングとの間に配置することができる。アキシャル方向のコンプレッサ後壁は、コンプレッサホイールとアキシャルベアリングとの間に配置することができる。
【0011】
設計実施形態において、アキシャルベアリングは、回転不能にシャフトに結合されたアキシャルベアリングディスクを備えることができる。さらに、アキシャルベアリングは、アキシャルベアリングディスクが配置されるアキシャルベアリング空間を有することができる。設計実施形態において、ベアリングギャップはアキシャルベアリングディスクとコンプレッサ後壁との間に延びることができる。
【0012】
設計実施形態において、アキシャルベアリングディスクは、シャフトの軸に実質的に直交して延在し、コンプレッサホイールに面する第1の延在面を有することができる。アキシャルベアリングディスクは、第1の延在面の反対側にあり、第1の延在面に実質的に平行に延在し、コンプレッサホイールに背を向ける第2の延在面を有することができる。
【0013】
設計実施形態において、ベアリングギャップは、第1の延在面とコンプレッサ後壁との間に延びることができる。特に、ベアリングギャップ内の漏出空気ストリームは、したがって、第1の延在面とコンプレッサ後壁との間を半径方向に流れることができ、その結果、これらの2つの構成要素の間の空気フィルムが漏出空気ストリームの結果として蓄積され、これによりアキシャルベアリング負荷の低減がもたらされ得る。
【0014】
設計実施形態において、アキシャルベアリングは、少なくとも1つの第1のベアリング中間層及び/又は第2のベアリング中間層を備えることができる。第1のベアリング中間層及び第2のベアリング中間層はアキシャル方向に互いに直接隣接するように配置することができる。設計実施形態において、第1のベアリング中間層はコンプレッサ後壁に直接隣接して配置することができ、アキシャル方向の第2のベアリング中間層はアキシャルベアリングディスクに、特に第1の延在面に隣接して配置することができる。
【0015】
第1のベアリング中間層は、アキシャル方向においてアキシャルベアリングディスクに対して第2のベアリング中間層を予め組み込むように考えることができる。設計実施形態において、第1のベアリング中間層は、アキシャル方向の第2のベアリング中間層の運動によって、第2のベアリング中間層とコンプレッサ後壁との間で弾性的に圧縮可能であるように考えることができる。
【0016】
設計実施形態において、コンプレッサの動作中、アキシャル方向のベアリングギャップは、アキシャルベアリングディスク、特に第1の延在面と、第2のベアリング中間層との間に構成され得る。
【0017】
設計実施形態において、アキシャルベアリングディスクは、第1の延在面と第2の延在面との間に延びる周方向延在面を備えることができる。特に、アキシャルベアリングディスクは、シャフト軸と周方向延在面との間で半径方向に測定される、第1の半径を有することができる。
【0018】
設計実施形態において、半径方向のベアリングギャップは、コンプレッサ後壁が第1の延在面に対向して横たわる領域内に延びることができる。特に半径方向のベアリングギャップは、周方向延在面まで延びることができる。
【0019】
アキシャルベアリング空間は、シャフト軸と内部周方向面との間で半径方向に測定される第2の半径を有する内部周方向面を有することができる。設計実施形態において、第1の半径は第2の半径未満であり得る。設計実施形態において、第1の半径は、シャフト軸とコンプレッサホイールの外周との間で半径方向に測定される、コンプレッサホイールの第3の半径未満であり得る。
【0020】
コンプレッサ後壁は、シャフトが半径方向に離間されるように配置された円筒形通路を有することができる。
【0021】
過給装置はさらに、アキシャルベアリング、特にベアリングギャップを、コンプレッサの圧力側に流体的に接続する少なくとも1つの供給ダクトを備えることができる。
【0022】
さらに、過給装置は、アキシャルベアリング、特にベアリングギャップから、コンプレッサの動作中にベアリングギャップを通って半径方向に流れる流体ストリームを排出するように考えられる少なくとも1つの戻りダクトをさらに備えることができる。設計実施形態において、供給ダクト内の第1の圧力は、戻りダクト内の第2の圧力より高い可能性がある。これは流体ストリームがベアリングギャップを通って流れる結果として保証することができる。
【0023】
設計実施形態において、供給ダクトは、コンプレッサホイールとコンプレッサ後壁との間の位置に配置された供給ダクト入口を有することができる。さらに、供給ダクトは、ベアリングギャップに開口する供給ダクト出口を有することができる。
【0024】
設計実施形態において、供給ダクトは、コンプレッサの圧力側からの、特に供給ダクト入口からの流体ストリームが実質的に半径方向においてシャフトに向かって、及び/又はアキシャル方向においてベアリングギャップに、特に供給ダクト出口に向けられるように構成されることができる。設計実施形態において、供給ダクトは、ベアリングギャップを起点として、実質的にアキシャル方向に、特にコンプレッサホイールに向かって、コンプレッサ後壁を貫いて、及び/又はシャフトとコンプレッサ後壁との間に延びるアキシャル供給ダクト部分を有することができる。
【0025】
設計実施形態において、供給ダクトは、アキシャル供給ダクト部分を起点として、実質的に半径方向にコンプレッサ後壁内を供給ダクト入口まで延びるラジアル供給ダクト部分を有することができる。
【0026】
コンプレッサハウジングは、コンプレッサ入口を備えることができる。
【0027】
設計実施形態において、戻りダクトは、アキシャルベアリング、特にベアリングギャップを、コンプレッサ入口に流体的に接続することができる。戻りダクトは、コンプレッサの動作中にベアリングギャップを通って半径方向に流れる流体ストリームがコンプレッサ入口に向けられるように構成されることができる。
【0028】
設計実施形態において、過給装置は燃料電池をさらに備えることができる。1つの設計実施形態において、戻りダクトは、アキシャルベアリング、特にベアリングギャップを、燃料電池に流体的に接続することができる。戻りダクトはここでは、コンプレッサの動作中にベアリングギャップを通って半径方向に流れる流体ストリームが燃料電池に向けられるように構成されることができる。
【0029】
燃料電池の代わりとして、過給装置は、その中に配置されたタービンホイールと、タービンハウジング出口とを有するタービンハウジングを有するタービンをさらに備えることができる。1つの設計実施形態において、戻りダクトはアキシャルベアリング、特にベアリングギャップをタービンハウジング出口に流体的に接続することができる。戻りダクトはここでは、コンプレッサの動作中にベアリングギャップを通って半径方向に流れる流体ストリームがタービンハウジング出口に向けられるように構成されることができる。
【0030】
設計実施形態において、戻りダクトは、ベアリングギャップ及び/又はアキシャルベアリング空間に流体的に接続された戻りダクト入口を備えることができる。
【0031】
設計実施形態において、戻りダクトは、コンプレッサ入口に接続された戻りダクト出口を備えることができる。
【0032】
設計実施形態において、少なくとも一部の戻りダクトは、ベアリングハウジング内及び/又はコンプレッサハウジング内に配置することができる。追加的に又は代替的に、少なくとも一部の戻りダクトは、外部ライン要素内に配置することができる。
【0033】
戻りダクトは、戻りダクトが閉鎖される閉位置と、戻りダクトが少なくとも部分的に開放される開位置との間で移動可能な弁要素を有することができる。
【0034】
設計実施形態において、半径方向の戻りダクト入口は、アキシャルベアリングディスクの半径方向外側に配置することができる。特に、戻りダクト入口は、アキシャルベアリング空間の内部周方向面に配置することができる。
【0035】
設計実施形態において、シール要素を、アキシャルベアリングディスクと内部周方向面との間に配置することができる。シール要素は特にラビリンスシールであり得る。
【0036】
設計実施形態において、アキシャル方向の内部周方向面の戻りダクト入口は、コンプレッサ後壁に隣接して配置することができる。特に、アキシャル方向の内部周方向面の戻りダクト入口は、少なくとも部分的に、コンプレッサ後壁とアキシャルベアリングディスクとの間に配置することができる。
【0037】
代替的に、アキシャル方向の内部周方向面の戻りダクト入口は、第2の延在面に対向するベアリングハウジングの壁部に隣接して配置することができる。特に、アキシャル方向の内部周方向面の戻りダクト入口は、少なくとも部分的に、壁部とアキシャルベアリングディスクとの間に配置することができる。
【0038】
代替的に、アキシャル方向の内部周方向面の戻りダクト入口は、コンプレッサ後壁と壁部との間の実質的に中心にあるように配置することができる。
【0039】
代替的に又は追加的に、アキシャル方向の内部周方向面の戻りダクト入口は、周方向延在面に実質的に対向して配置することができる。設計実施形態において、戻りダクト入口は、シール要素内に配置することができる。
【0040】
設計実施形態において、戻りダクト出口は、アキシャル方向に直交するコンプレッサ入口に開口することができる。代替的に、戻りダクト出口は、戻りダクトのダクト軸とアキシャル方向との間で測定される角度β<90°でコンプレッサ入口に開口することができる。
【0041】
設計実施形態において、コンプレッサハウジングは、コンプレッサ渦形室を有するコンプレッサ出口を備えることができる。コンプレッサ入口は入口部分とケーシング部分とを有することができる。追加的に、ケーシング部分とコンプレッサハウジング及び/又は入口部分との間に戻りチャンバが延びることができる。戻りチャンバは、ケーシング部分とコンプレッサハウジングとの間に軸方向に配置されるチャンバ入口から、ケーシング部分と入口部分との間に軸方向に配置されたチャンバ出口まで延びることができる。設計実施形態において、戻りダクト出口は、戻りチャンバに開口することができる。
【0042】
設計実施形態において、過給装置は、駆動ユニットをさらに備えることができ、コンプレッサホイールはシャフトによって駆動ユニットに結合される。
【0043】
設計実施形態において、駆動ユニットはタービン及び/又は電気モータを備えることができる。
【0044】
電気モータはベアリングハウジング内のモータ空間に配置することができる。設計実施形態において、電気モータはロータ及びステータを有することができる。特に、ロータはシャフト上に配置することができ、ステータはロータを取り囲むことができる。
【0045】
過給装置は、ベアリングハウジング内の受容空間内に配置される、電気モータを制御するためのパワーエレクトロニクス回路をさらに備えることができる。
【0046】
設計実施形態において、ベアリングハウジングは、シャフトの半径方向の取り付けのためのラジアルベアリングアセンブリを備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明による概略的に示されたアキシャルベアリングを有する過給装置の横方向断面図を示す。
図2】第1の設計実施形態によるアキシャルベアリングの詳細な横方向断面図を示す。
図3】第2の設計実施形態によるアキシャルベアリングの詳細な横方向断面図を示す。
図4】第3の設計実施形態によるアキシャルベアリングの詳細な横方向断面図を示す。
図5】第4の設計実施形態によるアキシャルベアリングの詳細な横方向断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本出願の文脈において、アキシャル及びアキシャル方向という用語は、シャフト200の軸20に関連する。図を参照すると(例えば図1~5参照)、アキシャル方向は、参照符号22によって示される。半径方向24はここではアキシャル方向22に関連する。同様に、円周、又は円周方向26は、ここではアキシャル方向22に関連する。方向22及び24は相互に直交する。
【0049】
図1は内燃機関又は燃料電池用の過給装置10を示す。設計実施形態において、過給装置10は、熱放散構成要素を冷却するために使用することもできる。過給装置10は、コンプレッサハウジング110とその中に配置されたコンプレッサホイール120とを有するコンプレッサ100を備える。さらに、過給装置10は、回転不能にコンプレッサホイール120に結合されたシャフト200を備える。ベアリングハウジング300がコンプレッサハウジング110に接続される。シャフト200はベアリングハウジング300に回転可能に取り付けられる。ベアリングハウジングはここではシャフト200を軸方向に取り付けるためのアキシャルベアリング400と、シャフト200を半径方向に取り付けるためのラジアルベアリングアセンブリ800a、800bとを備える。ラジアルベアリングアセンブリは、ベアリングハウジング300内に配置され、第1のラジアルベアリング800aと第2のラジアルベアリング800bとを有する。第1のラジアルベアリング800a及び第2のラジアルベアリング800bは、アキシャル方向22において相互に離間されている。過給装置10は駆動ユニット700を備え、コンプレッサホイール120はシャフト200によって駆動ユニット700に結合される。図1に示されるように、駆動ユニット700は、電気モータ710を備える。代替的に、又は追加的に、駆動ユニット700は、タービン(図には示されない)を備えることができる。タービンは、その中に配置されたタービンホイールと、タービンハウジング出口とを有するタービンハウジングを有することができる。シャフト200は、コンプレッサホイール120の反対側にあるシャフト200の端部で回転不能にタービンホイールに結合されることができる。電気モータ710は、ベアリングハウジング300内のモータ空間に配置される。電気モータ710は、ロータ711とステータ712を有し、特にロータ711はシャフト200に配置され、ステータ712はロータ711を取り囲む。過給装置10は、さらに、電気モータ710を制御するためのパワーエレクトロニクス回路を有することができ、これはベアリングハウジング300内の受容空間に配置される。
【0050】
コンプレッサハウジング110は、コンプレッサ入口150と、コンプレッサ出口160と、コンプレッサ渦形室とを備える。図1に示されるような設計実施形態において、コンプレッサ入口150は入口部分151とケーシング部分152とを備えることができ、戻りチャンバ153がケーシング部分152とコンプレッサハウジング110及び/又は入口部分151との間に延びる。戻りチャンバ153はここでは、ケーシング部分152とコンプレッサハウジング110との間に軸方向に配置されたチャンバ入口153aから、ケーシング部分152と入口部分151との間に軸方向に配置されたチャンバ出口153bまで延びる。
【0051】
図2~5は、複数の設計実施形態によるアキシャルベアリング400の詳細な横方向断面図を示す。アキシャルベアリング400は、シャフト200に関して半径方向24に少なくとも部分的に延びるベアリングギャップ410を有する。例えば図2に示されるように、ベアリングギャップ410は、半径方向24に連続的に延びることもできる。アキシャルベアリング400は、コンプレッサ100に流体的に接続され、コンプレッサ100が動作しているとき、コンプレッサ100からの流体ストリームが少なくとも部分的にベアリングギャップ410を通って半径方向24に流れるように配置される。換言すると、コンプレッサ100の動作中にコンプレッサ100の圧力側130からベアリングギャップ410へ流れる流体ストリーム、特に漏出空気ストリームは、半径方向24にベアリングギャップ410を通って誘導される。流体ストリームはここでは図2~5において矢印によって視覚化されている。特に、アキシャルベアリング400は、コンプレッサ100の圧力側130に流体的に接続されている。より詳細には、コンプレッサ100の圧力側130は、コンプレッサホイール120の下流に置かれた位置として定義することができる。この位置は特に後縁の下流及び/又はコンプレッサホイール120のブレードの後縁に直接置くことができる。コンプレッサホイールは、円周方向26に配置され、それぞれ1つの前縁と1つの後縁とを有する複数のブレードを有する。前縁はここでは実質的にコンプレッサホイールの上流、したがってコンプレッサ入口150の入口断面セクションに向かって及び流入流体ストリームにおいて整列される。図1に示されるように、コンプレッサ100は、遠心コンプレッサである。
【0052】
流体ストリームは漏出空気ストリームである。アキシャルベアリング400のベアリングギャップ410は、コンプレッサ100の圧力側130に流体的に接続されている。図2~5に示されるように、アキシャルベアリング400は、アキシャルエアベアリングである。アキシャルベアリング400は、漏出空気ストリームがベアリングギャップ410を通って半径方向24に排出されるように配置される。コンプレッサ100及びコンプレッサホイール120の動作中、アキシャル方向22に(すなわちシャフト軸20に平行に)作用する、特に、ベアリングハウジング300から見た場合にコンプレッサホイール120に向かって作用するアキシャル力は、シャフト200に伝達される。アキシャルベアリング400におけるシャフト200のアキシャル取付けのために、これらのアキシャル力は、それぞれ、補償力又はベアリング力によって補償されなければならない。これはアキシャルベアリング400内に空気取付けを提供することによって提供することができ、ここで現行のアキシャル力を平衡化する空気フィルムがベアリングパートナー間に蓄積される。コンプレッサハウジング110内(特にコンプレッサホイール120の下流)の高圧により、漏出空気ストリームは、コンプレッサホイール120の背面に、シャフト200とハウジング部品(例えばコンプレッサ後壁140)との間に生じ得る。アキシャルベアリング400は、ここでは、この漏出空気ストリームがアキシャルベアリング400のベアリングギャップ410まで進むことができるように配置される。漏出空気ストリームがアキシャルベアリング400のベアリングギャップ410を通って流れて半径方向24に排出される結果、現行のアキシャル力をより簡単に平衡化できるが、その理由は、空気フィルムが漏出空気ストリームによって蓄積される結果として補償力が同様に生成され得るからである。その結果、ベアリング400の軸方向負荷を低減することができる。これによりアキシャルベアリング400の摩耗及び亀裂が減少し得る。さらに、アキシャルベアリング400は、より小さい寸法であることができる。さらに、アキシャルベアリング400の冷却を、漏出空気ストリームによって提供することができる。コンプレッサ100の圧力側130における圧縮された流体ストリーム全体の漏出空気ストリームの割合は、1%以上であり得る。設計実施形態において、この割合は、1%~10%の間であり得る。他の設計実施形態において、この割合は、1%~7%以上の間であり得る。漏出空気ストリームの割合は、コンプレッサ100の各動作地点に応じ得る。
【0053】
図2~5に示されるように、アキシャル方向22のアキシャルベアリング400は、コンプレッサホイール120とベアリングハウジング300との間に配置される。コンプレッサハウジング110は、コンプレッサ後壁140を備える。コンプレッサ後壁は、コンプレッサハウジング110及び/又はベアリングハウジング300に接続される。アキシャル方向22のアキシャルベアリング400は、コンプレッサ後壁140とベアリングハウジング300との間に配置される。換言すると、アキシャル方向22のコンプレッサ後壁140は、コンプレッサホイール120とアキシャルベアリング400との間に配置される。コンプレッサ後壁140は円筒形通路141を備え、その通路内にシャフト200は半径方向24に離間されるように配置される。
【0054】
アキシャルベアリング400は、シャフト200に回転不能に結合されたアキシャルベアリングディスク420を有する。さらに、アキシャルベアリング400は、アキシャルベアリングディスク420が配置されるアキシャルベアリング空間430を有する。アキシャルベアリングディスク420は、アキシャルベアリング空間430内で自由に回転するように配置される。アキシャルベアリング空間430は、ベアリングハウジング300のコンプレッサ側に配置され、特にコンプレッサ後壁140とベアリングハウジング300の壁部310によって画定される。ここでの壁部310は、半径方向部分と、コンプレッサ後壁140と共働してアキシャルベアリング空間430を画定するアキシャル部分とを有することができる。アキシャルベアリング空間430は、実質的に環状になるように構成される。その結果、アキシャルベアリング400は、コンプレッサ後壁140と壁部310との間に配置される。コンプレッサ後壁140及び/又はベアリングハウジング300は、アキシャルベアリング400の一部を形成することができる。他の設計実施形態において、アキシャルベアリング400は、コンプレッサ近位ベアリングハウスカバーとベアリングハウジング300(図示せず)との間に配置することができる。コンプレッサ後壁140を有するアキシャルベアリング400の配置の文脈で記載した特徴は、ベアリングハウスカバーにも類似の方法で適用することができる。
【0055】
図2~5に示されるように、ベアリングギャップ410は、アキシャルベアリングディスク420とコンプレッサ後壁140との間に延びる。ここでのベアリングギャップは少なくとも部分的に半径方向24に延びる。設計実施形態において、ベアリングギャップ410はアキシャルベアリングディスク420とコンプレッサ後壁140との間で半径方向24に連続的に延びることもできる。他の設計実施形態において、ベアリングギャップ410は、少なくとも部分的に、斜め方向に、したがって半径方向24とアキシャル方向22の組み合わせの中に延びることもできる。アキシャルベアリングディスク420は、シャフト200の軸20に実質的に直交して延在し、コンプレッサホイール120に面する第1の延在面421を有する。換言すると、第1の延在面421は少なくとも部分的にコンプレッサ後壁140に対向して横たわり、少なくとも部分的にコンプレッサ後壁140に平行に配置される。アキシャルベアリングディスク420は、第1の延在面421の反対側に横たわり、第1の延在面421に実質的に平行に延在し、コンプレッサホイール120に背を向ける第2の延在面422を有する。ベアリングギャップ410は、第1の延在面421とコンプレッサ後壁140との間に延びる。特に、ベアリングギャップ410内の漏出空気ストリームはしたがって第1の延在面421とコンプレッサ後壁140との間を半径方向24に流れることができ、その結果、これらの2つの構成要素間の空気フィルムが漏出空気ストリームによって蓄積され、これによりアキシャルベアリング負荷の低減がもたらされ得る。
【0056】
例えば図2に示されるように、アキシャルベアリング400は、少なくとも1つの第1のベアリング中間層450及び/又は第2のベアリング中間層460を備える。第1のベアリング中間層450及び第2のベアリング中間層460はアキシャル方向22において互いに直接隣接するように配置される。第1のベアリング中間層450はコンプレッサ後壁140に直接隣接して配置され、第2のベアリング中間層460はアキシャル方向22においてアキシャルベアリングディスク420に、特に第1の延在面421に隣接して配置される。図2~5の設計実施形態において、第1のベアリング中間層450はコンプレッサ後壁140に直接配置される。第1のベアリング中間層450は、第2のベアリング中間層460を、それぞれ、アキシャル方向22においてアキシャルベアリングディスク420に対して、又はアキシャルベアリングディスク420の方向に予め組み込むように考えられる。第1のベアリング中間層450は、特に、アキシャル方向22の第2のベアリング中間層460の移動によって第2のベアリング中間層460とコンプレッサ後壁140との間で弾性的に圧縮可能であるように考えられる。コンプレッサ100の動作中、ベアリングギャップ410は、アキシャルベアリングディスク420、特に第1の延在面421と、第2のベアリング中間層460との間でアキシャル方向22において構成される。アキシャルベアリングディスク420とコンプレッサ後壁140との間のベアリング効果は、ベアリングギャップ410によって生成され得る。設計実施形態において、第1のベアリング中間層450は、波形の中間層であり得る。第2のベアリング中間層460は、滑らかな中間層であり得る。
【0057】
上述のように、アキシャルベアリング400は、したがって、アキシャルエアベアリングである。アキシャルベアリング400内の空気フィルムは、それぞれ、シャフト200の回転によって、又は回転不能にシャフト200に結合されたアキシャルベアリングディスク420の回転によって生成され得る。シャフト200及び/又はアキシャルベアリングディスク420の回転運動により、空気粒子が同様に動き始める。シャフト200の表面上及び/又は第1の延在面421上のある位置で、空気に対するシャフト200及び/又は第1の延在面421の相対速度は、ゼロであり得る。設計実施形態において、第2のベアリング中間層460はくさび構造を有することができる。くさび構造及び動き始めた空気粒子により、アキシャルベアリング400のベアリングパートナー間、特に第1のベアリング面421と第2のベアリング中間層460との間に圧力が蓄積され得る。そのプロセス中、シャフト200のアキシャル取付けに向けて貢献する空気フィルムが、ベアリングギャップ410内に形成される。シャフト200の取り付けに必要なアキシャルベアリング力は、アキシャルベアリング400、特にベアリングギャップ410に向けられた流体ストリームによってさらに低減され得る。
【0058】
図2~5に示されるように、ベアリングギャップ410はアキシャルベアリング400の第1のベアリングギャップ410である。アキシャルベアリング400は第2のベアリングギャップ900を備える。第2のベアリングギャップ900はアキシャルベアリングディスク420と、ベアリングハウジング300、特にベアリングハウジング300の壁部310との間に配置される。アキシャルベアリング400はここで第3のベアリング中間層910と第4のベアリング中間層920とを有する。第3のベアリング中間層910はここで第1のベアリング中間層450の上記の特徴を実質的に有する。第4のベアリング中間層920は第2のベアリング中間層460の上記の特徴を実質的に有する。第3のベアリング中間層910と第4のベアリング中間層920は、アキシャル方向22において互いに直接隣接するように配置される。第3のベアリング中間層910はベアリングハウジング300、特に壁部310の半径方向部分に直接隣接して配置される。アキシャル方向22の第4のベアリング中間層920はアキシャルベアリングディスク420、特に第2の延在面422に隣接して配置される。図2~5の設計実施形態において、第3のベアリング中間層910はベアリングハウジング300の壁部310に直接配置される。第3のベアリング中間層910は、第4のベアリング中間層920を、それぞれ、アキシャル方向22においてアキシャルベアリングディスク420に対して、又はアキシャルベアリングディスク420の方向に予め組み込むように考えられる。特に、第3のベアリング中間層910は、アキシャル方向22の第4のベアリング中間層920の移動によって第4のベアリング中間層920と壁部310との間で弾性的に圧縮可能であるように考えられる。コンプレッサ100の動作中、アキシャル方向22の第2のベアリングギャップ900は、アキシャルベアリングディスク420、特に第2の延在面422と、第4のベアリング中間層920との間に構成される。アキシャルベアリングディスク420と壁部310との間のベアリング効果は、第2のベアリングギャップ900によって生成され得る。設計実施形態において、第3のベアリング中間層910は、波形の中間層であり得る。第4のベアリング中間層920は、滑らかな中間層であり得る。プロセス中、第1のベアリングギャップ410の文脈において上に記載した空気フィルムが、コンプレッサ100の動作中に第2のベアリングギャップ900内に同様に構成される。しかしながら、流体ストリーム、特に漏出空気ストリームは、第2のベアリングギャップ900を通して向けられないが、その理由は、第1のベアリングギャップ410を通って流れた後、前記流体ストリームは半径方向24に排出されるからである。
【0059】
図2、3及び5に示されるように、例えば、アキシャルベアリングディスク420は、アキシャル方向22において、第1の延在面421と第2の延在面422との間に延びる周方向延在面423を備える。アキシャルベアリングディスク420は、シャフト軸20と周方向延在面423との間の半径方向24において測定される第1の半径r1を有する。半径方向24のベアリングギャップ410は、コンプレッサ後壁140が第1の延在面421に対向する領域に延びる。特に、半径方向24のベアリングギャップ410は、周方向延在面423まで延びる。半径方向24のベアリングギャップ410は、コンプレッサ後壁140の通路141と周方向延在面423との間に延びることができる。換言すると、半径方向24のベアリングギャップ410は、コンプレッサ後壁140、特に第2のベアリング中間層460と第1の延在面421とが互いに対向する場所に延在することができる。コンプレッサ後壁140はここで、第1の延在面421に対して完全に又は部分的に平行に延在することができる。
【0060】
図2に示されるように、例えば、アキシャルベアリング空間430は、シャフト軸20と内部周方向面431との間で半径方向24において測定される第2の半径r2を有する内部周方向面431を有する。上述のように、ここでシャフト軸20はしたがってアキシャル方向22と同軸上に延びる。第1の半径r1は第2の半径r2よりも小さい。第1の半径r1は、シャフト軸20とコンプレッサホイール120の外周との間で半径方向24に測定されるコンプレッサホイール120の第3の半径r3よりも小さい。
【0061】
図2~5によれば、過給装置10は、アキシャルベアリング400、特にベアリングギャップ410を、コンプレッサ100の圧力側130に流体的に接続する少なくとも1つの供給ダクト500を備える。さらに、過給装置10は、コンプレッサ100の動作中にベアリングギャップ410を通って半径方向24に流れる流体ストリームをアキシャルベアリング400、特にベアリングギャップ410から排出するように考えられる少なくとも1つの戻りダクト600a、600b、600cを備える。換言すると、及び図2~5で確認できるように、少なくとも1つの戻りダクト600a、600b、600cは、コンプレッサ100の動作中にベアリングギャップ410を通って半径方向外方(特にアキシャル方向22に関して)に流れる流体ストリームをアキシャルベアリング400から排出するように構成される。図2に示されるように、供給ダクト500内の第1の圧力p1は、戻りダクト600a、600b、600c内の第2の圧力p2よりも大きい。換言すると、例えば、供給ダクト500の入口530で測定される第1の圧力p1は、例えば、戻りダクト600a、600b、600cの出口620で測定される第2の圧力p2よりも大きい可能性がある。それは流体ストリームが差圧Δpによってベアリングギャップ410を通して誘導される結果として保証され得る。
【0062】
供給ダクト500は、コンプレッサホイール120とコンプレッサ後壁140との間の位置w1に配置された供給ダクト入口530を有する。供給ダクト500は、ベアリングギャップ410に開口する供給ダクト出口540を有する。供給ダクト500は、コンプレッサ100の圧力側130から、特に供給ダクト入口530からの流体ストリームが、実質的に半径方向24においてシャフト200の方に、及び/又はアキシャル方向22においてベアリングギャップ410に、特に供給ダクト出口540に向けられるように構成される。供給ダクト500は、ベアリングギャップ410を起点として実質的にアキシャル方向22に、特にコンプレッサホイール120に向かって、コンプレッサ後壁140を通って及び/又はシャフト200とコンプレッサ後壁140との間に延びるアキシャル供給ダクト部分510を有する。アキシャル供給ダクト部分510は、環状であるように、及び半径方向24においてシャフト200と通路141との間に延びるように構成されることができる。アキシャル供給ダクト部分510は、ベアリングギャップ410を起点とし、アキシャル方向22において、コンプレッサ後壁140を通って、コンプレッサホイール120に隣接するコンプレッサ後壁140の横方向面まで延びることができる。供給ダクト500は、アキシャル供給ダクト部分510を起点として、実質的に半径方向24にコンプレッサ後壁140内を、及び/又はコンプレッサ後壁140に隣接して供給ダクト入口530まで延びるラジアル供給ダクト部分520を有する。特に、ラジアル供給ダクト部分520は、コンプレッサホイールの背面に向かって、又はコンプレッサ100の圧力側130まで延びることができる。設計実施形態において、ラジアル供給ダクト部分520は、アキシャル供給ダクト部分510を起点として、少なくとも部分的に半径方向24にコンプレッサ後壁140内を及び/又はコンプレッサホイール120に隣接するコンプレッサ後壁140の横方向面上を延びることができる。設計実施形態において、ラジアル供給ダクト部分520は、コンプレッサ後壁140にディスク状に配置されることができ、コンプレッサホイール120の第3の半径r3よりも大きい半径まで延びることができる。アキシャル方向22のコンプレッサホイール120は、部分的に、ラジアル供給ダクト部分520のディスク状凹部の中に配置することもできる(例えば、図2のコンプレッサホイールの背面とコンプレッサ後壁140の横方向面との間のオフセット参照)。他の設計実施形態において、ラジアル供給ダクト部分520は、供給ダクト入口530とアキシャル供給ダクト部分510を互いに接続するコンプレッサ後壁140の少なくとも1つの貫通孔として提供されることもできる。図2に矢印によって示されるように、例えば、位置w1からの流体ストリームは最初に実質的に半径方向24にシャフトに向かって流れ、次に通路141とシャフト200との間をアキシャル方向22にベアリングハウジングに向かって、そしてアキシャルベアリングディスク420の前で半径方向24にベアリングギャップ410内に流れる。図2に示される例では、流体ストリームは次いで半径方向24にベアリングギャップ410を通って、アキシャルベアリングディスク420の半径方向外側のアキシャルベアリング空間430内の位置まで流れる。
【0063】
図1に示すような第1の設計実施形態によれば、戻りダクト600a、600b、600cは、アキシャルベアリング400、特にベアリングギャップ410をコンプレッサ入口150に流体的に接続する。戻りダクト600はここで、コンプレッサ100の動作中にベアリングギャップ410を通って半径方向24に流れる流体ストリームがコンプレッサ入口150に導かれるように構成されている。戻りダクト600a、600b、600cは、コンプレッサ入口150に接続される戻りダクト出口620を有する。現行の漏出空気ストリームは、戻りダクト出口620を通ってコンプレッサ入口150に戻ることができる。図1に示されているように、戻りダクト出口620は、アキシャル方向22に直交してコンプレッサ入口150、特に戻りチャンバ153に開口している。コンプレッサ入口150はここで、実質的にアキシャル方向22に延びている。他の設計実施形態(図示せず)では、戻りダクト出口620は、戻りダクト600のダクト軸28、特に戻りダクト出口の領域とアキシャル方向22との間で測定される角度β<90°で、コンプレッサ入口150に開口することができる。
【0064】
別の設計実施形態(図示せず)によれば、過給装置10は燃料電池を備える。戻りダクト600a、600b、600cは、アキシャルベアリング400、特にベアリングギャップ410を、燃料電池に流体的に接続することができる。戻りダクト600a、600b、600cは、コンプレッサ100の動作中にベアリングギャップ410を通って半径方向24に流れる流体ストリームが燃料電池に向けられるように構成することができる。燃料電池は、イオン透過性でガス不透過性の膜を有する電解質と、2つの電極、特に1つのアノード及び1つのカソードとを備えることができる。電極はここでは触媒層で被覆されている。膜はここでは2つのバイポーラ板によって境界を定めることができ、それによってバイポーラ板は反応流体ダクトを有する。特に、戻りダクト600a、600b、600cは、ベアリングギャップ410を、膜のカソード側でバイポーラ板の1つの反応流体ダクトに流体的に接続することができる。この設計実施形態において、戻りダクト600a、600b、600cは、反応流体ダクトの少なくとも1つに開口する戻りダクト出口を有することができる。
【0065】
さらなる設計実施形態(図示せず)によれば、過給装置10は、タービンを備えることができる。戻りダクト600a、600b、600cはここでは、アキシャルベアリング400、特にベアリングギャップ410を、タービンハウジング出口に流体的に接続することができる。戻りダクト600a、600b、600cはここでは、コンプレッサ100の動作中にベアリングギャップ410を通って半径方向24に流れる流体ストリームがタービンハウジング出口に向けられるように構成される。この設計実施形態の戻りダクト600a、600b、600cは、タービンハウジング出口、したがってタービンホイールの下流に開口する戻りダクト出口を有することができる。
【0066】
図1~5に示されるように、戻りダクト600a、600b、600cは、ベアリングギャップ410及び/又はアキシャルベアリング空間430に流体的に接続される戻りダクト入口610a、610b、610cを備える。ベアリングギャップ410からの現行の漏出空気ストリームは、戻りダクト入口610a、610b、610cによって戻りダクト600a、600b、600cに入ることができる。設計実施形態において、少なくとも一部の戻りダクト600a、600b、600cは、ベアリングハウジング300及び/又はコンプレッサハウジング110に配置されることができる。少なくとも一部の戻りダクト600a、600b、600cは、外部ライン要素630に配置されることができる。代替的に又は追加的に、過給装置10がタービンを備える設計実施形態の少なくとも一部の戻りダクト600a、600b、600cは、タービンハウジングに配置されることができる。代替的に又は追加的に、過給装置10が燃料電池を備える設計実施形態の少なくとも一部の戻りダクト600a、600b、600cは、燃料電池のハウジング部分内に配置されることができる。
【0067】
戻りダクト600a、600b、600cは、戻りダクトが閉鎖される閉位置と、戻りダクトが少なくとも部分的に開放される開位置との間で移動可能な弁要素を有することができる(図示せず)。半径方向外側のベアリングギャップ410は、半径方向24において半径r1とr2との間に延在し、及び/又はアキシャル方向22においてコンプレッサ後壁140とベアリングハウジング300の壁部310との間に延在する、アキシャルベアリング空間430の環状収集部分によって取り囲まれているため、1つの戻りダクト600a、600b、600cで十分である場合がある。2つ以上の戻りダクト600a、600b、600cを設けることもできる。設計実施形態では、過給装置10は、円周方向26に相互に離間されている、特に180°の角度で離間されている2つの戻りダクト600a、600b、600cを有することができる。しかしながら、円周方向26において互いに均一に離間されている2つを超える戻りダクト600a、600b、600cを設けることもできる。
【0068】
図1~5に示されるように、半径方向24の戻りダクト入口610a、610b、610cは、アキシャルベアリングディスク420の半径方向外側に配置される。戻りダクト入口610a、610b、610cは特にアキシャルベアリング空間430の内部周方向面431上に配置される。代替的に、戻りダクト入口610a、610b、610cは、コンプレッサ後壁140に配置することもできる。設計実施形態において、戻りダクト入口610a、610b、610cは、アキシャルベアリングディスク420と内部周方向面431との間の位置で半径方向24にコンプレッサ後壁140に配置することができる。代替的に、戻りダクト入口610a、610b、610cは、アキシャルベアリングディスク420と内部周方向面431との間の位置で、ベアリングハウジング300の壁部310に配置することができる。
【0069】
戻りダクト600a、600b、600cは、第1の戻りダクト入口610aを有する第1の戻りダクト600a、第2の戻りダクト入口610bを有する第2の戻りダクト600b、及び/又は第3の戻りダクト入口610cを有する第3の戻りダクト600cを有することができる。図2に示される第1の設計実施形態によれば、アキシャル方向22の第1の戻りダクト入口610aは、コンプレッサ後壁140に隣接するように内部周方向面431上に配置することができる。特に、第1の戻りダクト入口610aは、少なくとも部分的にアキシャル方向22においてコンプレッサ後壁140とアキシャルベアリングディスク420との間にあるように、内部周方向面431上に配置することができる。流体ストリームはここで、ベアリングギャップ410から第1の戻りダクト入口610aへ実質的に直接半径方向24に流れることができる。
【0070】
図3に示される第2の設計実施形態によれば、第2の戻りダクト入口610bは、アキシャル方向22においてコンプレッサ後壁140と壁部310との間の実質的に中心にあるように、内部周方向面431上に配置することができる。換言すると、アキシャル方向22の第2の戻りダクト入口610bは、周方向延在面423の実質的に反対側で内部周方向面431上に配置することができる。図3に示されるように、流体ストリームは最初に半径方向24にベアリングギャップ410を通って流れ、次に、ベアリングギャップ410及び/又はアキシャルベアリングディスク420の半径方向外側の位置で、少なくとも部分的にアキシャル方向22に、特にベアリングハウジング300及び/又は電気モータ710に向かって流れ、そして第2の戻りダクト入口610bのアキシャル位置で、再度半径方向24に第2の戻りダクト入口610b内に流れる。
【0071】
図4に示される第3の設計実施形態によれば、第3の戻りダクト入口610cは、アキシャル方向22においてベアリングハウジング300の壁部310に隣接するように、内部周方向面431上に配置することができ、前記壁部310は第2の延在面422の反対側にある。特に、第3の戻りダクト入口610cは、アキシャル方向22において少なくとも部分的に壁部310とアキシャルベアリングディスク420との間にあるように内部周方向面431上に配置することができる。図4に示されるように、流体ストリームは最初に半径方向24にベアリングギャップ410を通って流れ、次に、ベアリングギャップ410及び/又はアキシャルベアリングディスク420の半径方向外側の位置で、少なくとも部分的にアキシャル方向22に、特にベアリングハウジング300及び/又は電気モータ710に向かって流れ、そして第3の戻りダクト入口610cのアキシャル位置で、再度半径方向24に第3の戻りダクト入口610c内に流れる。
【0072】
例えば、上記の戻りダクト入口610a、610b、610cのすべての提案と組み合わせることができる図5に示される第4の設計実施形態によれば、シール要素440を、アキシャルベアリングディスク420と内部周方向面431との間に配置することができる。1つの設計実施形態において、シール要素440は、ラビリンスシールであり得る。特に、シール要素440は、周方向延在面423と内部周方向面431との間に配置することができる。アキシャルベアリングディスク420上の圧力の改善された分散をシール要素440によって達成することができ、それによりアキシャルベアリング400のコンプレッサホイール120に向かうアキシャル方向22のアキシャル力成分もさらに低減することができる。好ましい設計実施形態において、シール要素440は、内部周方向面431上に配置され、半径方向24において周方向延在面423の反対側にある少なくとも1つの(特に周方向の)溝を含むことができる。図2及び5に示される設計実施形態において、それぞれアキシャル方向22において相互に離間され、それぞれ半径方向24において周方向延在面423の反対側にある2つの溝を、内部周方向面431上に配置することができる。さらなる設計実施形態において、シール要素440は、2つより多くの溝を含むこともできる。少なくとも1つの溝の結果、内部周方向面431とアキシャルベアリングディスク420との間、特に内部周方向面431と周方向延在面423との間の流体ストリームの乱流(図2及び5の小さい矢印参照)を実現することができ、これは潜在的にさらなる圧力の低下をもたらし、また潜在的に、内部周方向面431とアキシャルベアリングディスク420との間のシール効果を改善する。
【0073】
図2の第1の設計実施形態において、アキシャル方向22の第1の戻りダクト入口610aは、コンプレッサ後壁140とシール要素440との間に配置することができる。図4の設計実施形態との組み合わせにおいて、アキシャル方向22の第3の戻りダクト入口610cは、壁部310とシール要素440との間に配置することができる。
【0074】
図5による第4の設計実施形態において、第2の戻りダクト入口610bは、シール要素440内に配置することができる。第2の戻りダクト入口610bはここでは、アキシャル方向22の流体ストリームがシール要素440の間の位置で第2の戻りダクト入口610bに入ることができるように配置される。特に、第2の戻りダクト入口610bは、少なくとも1つの溝の基部に配置することができる。2つの溝が提供される図5に示される設計実施形態において、第2の戻りダクト入口610bは、アキシャル方向22において、コンプレッサホイール120を起点として、ベアリングハウジング300に向かって最初の溝である溝の基部に配置することができる。図5に示されるように、流体ストリームは最初に半径方向24にベアリングギャップ410を通って流れ、次にベアリングギャップ410及び/又はアキシャルベアリングディスク420の半径方向外側の位置で少なくとも部分的にアキシャル方向22にシール要素440を通って、及び/又はシール要素440とアキシャルベアリングディスク420との間を、特にベアリングハウジング300及び/又は電気モータ710に向かって流れ、そして第2の戻りダクト入口610bのアキシャル位置において、再度半径方向24に第2の戻りダクト入口610b内に流れる。
【0075】
本発明は上に記載され、添付の請求項において定義されるが、本発明は代替的に以下の実施形態に従って同様に定義され得ることは理解されるだろう。
【0076】
1.過給装置(10)、特に内燃機関又は燃料電池用の過給装置(10)であって、
コンプレッサハウジング(110)と、その中に配置されたコンプレッサホイール(120)とを有するコンプレッサ(100)と、
コンプレッサホイール(120)に結合されたシャフト(200)と、
コンプレッサハウジングに接続され、シャフト(200)が回転可能に取り付けられたベアリングハウジング(300)であって、シャフト(200)の軸方向の取り付けのためのアキシャルベアリング(400)を備える、ベアリングハウジング(300)とを備え、
アキシャルベアリング(400)は、シャフト(200)に関して少なくとも部分的に半径方向(24)に延びるベアリングギャップ(410)を有する、過給装置(10)において、
アキシャルベアリング(400)は、コンプレッサ(100)に流体的に接続され、コンプレッサ(100)が動作しているときに、コンプレッサ(100)からの流体ストリームがベアリングギャップ(410)を通って少なくとも部分的に半径方向(24)に流れるように配置されることを特徴とする、
過給装置(10)。
【0077】
2.アキシャルベアリング(400)がアキシャルエアベアリングであることを特徴とする、実施形態1に記載の過給装置(10)。
【0078】
3.アキシャルエアベアリング(400)、特にアキシャルベアリング(400)のベアリングギャップ(410)が、コンプレッサ(100)の圧力側(130)に流体的に接続されることを特徴とする、実施形態1又は実施形態2に記載の過給装置(10)。
【0079】
4.流体ストリームが漏出空気ストリームであることを特徴とする、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0080】
5.アキシャル方向(22)のアキシャルベアリング(400)がコンプレッサホイール(120)とベアリングハウジング(300)との間に構成されることを特徴とする、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0081】
6.コンプレッサハウジング(110)がコンプレッサ後壁(140)を備えることを特徴とする、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0082】
7.アキシャル方向(22)のアキシャルベアリング(400)がコンプレッサ後壁(140)とベアリングハウジング(300)との間に配置されることを特徴とする、実施形態6に記載の過給装置(10)。
【0083】
8.アキシャル方向(22)のコンプレッサ後壁(140)がコンプレッサホイール(120)とアキシャルベアリング(400)との間に配置されることを特徴とする、実施形態6又は実施形態7に記載の過給装置(10)。
【0084】
9.アキシャルベアリング(400)が、回転不能にシャフト(200)に結合されたアキシャルベアリングディスク(420)を備えることを特徴とする、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0085】
10.アキシャルベアリング(400)が、アキシャルベアリングディスク(420)が配置されるアキシャルベアリング空間(430)を有することを特徴とする、実施形態9に記載の過給装置(10)。
【0086】
11.ベアリングギャップ(410)がアキシャルベアリングディスク(420)とコンプレッサ後壁(140)との間に延びることを特徴とする、実施形態6に従属する場合、実施形態10に記載の過給装置(10)。
【0087】
12.アキシャルベアリングディスク(420)が、シャフト(200)の軸(20)に実質的に直交して延在し、コンプレッサホイール(120)に面する第1の延在面(421)を有すること、及び、アキシャルベアリングディスク(420)が、第1の延在面(421)の反対側にあり、第1の延在面(421)に実質的に平行に延在し、コンプレッサホイール(120)に背を向ける第2の延在面(422)を有することを特徴とする、実施形態9~11のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0088】
13.ベアリングギャップ(410)が第1の延在面(421)とコンプレッサ後壁(140)との間に延びることを特徴とする、実施形態12に記載の過給装置(10)。
【0089】
14.アキシャルベアリング(400)が、少なくとも1つの第1のベアリング中間層(450)及び/又は第2のベアリング中間層(460)を備えることを特徴とする、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0090】
15.第1のベアリング中間層(450)及び第2のベアリング中間層(460)が、アキシャル方向(22)において互いに直接隣接するように配置されることを特徴とする、実施形態14に記載の過給装置(10)。
【0091】
16.第1のベアリング中間層(450)がコンプレッサ後壁(140)に直接隣接して配置されること、及び、アキシャル方向(22)の第2のベアリング中間層(460)が、アキシャルベアリングディスク(420)、特に第1の延在面(421)に隣接するように配置されることを特徴とする、実施形態12に従属する場合、実施形態14又は実施形態15に記載の過給装置(10)。
【0092】
17.第1のベアリング中間層(450)が、アキシャル方向(22)においてアキシャルベアリングディスク(420)に対して第2のベアリング中間層(460)を予め組み込むように考えられることを特徴とする、実施形態14~16のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0093】
18.第1のベアリング中間層(450)が、アキシャル方向(22)の第2のベアリング中間層(460)の運動によって第2のベアリング中間層(460)とコンプレッサ後壁(140)との間で弾性的に圧縮可能であるように考えられることを特徴とする、実施形態14~17のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0094】
19.動作中、アキシャル方向(22)のベアリングギャップ(410)が、アキシャルベアリングディスク(420)、特に第1の延在面(421)と、第2のベアリング中間層(460)との間に構成されることを特徴とする、実施形態12に従属する場合、実施形態14~18の1つに記載の過給装置(10)。
【0095】
20.アキシャルベアリングディスク(420)が、第1の延在面(421)と第2の延在面(422)との間に延びる周方向延在面(423)を備え、特に、アキシャルベアリングディスク(420)は、シャフト軸(20)と周方向延在面(423)との間で半径方向(24)に測定される第1の半径(r1)を有することを特徴とする、実施形態12~19のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0096】
21.半径方向(24)のベアリングギャップ(410)が、コンプレッサ後壁(140)が第1の延在面(421)に対向して横たわる領域内に延び、特に半径方向(24)のベアリングギャップ(410)が周方向延在面(423)まで延びることを特徴とする、実施形態20に記載の過給装置(10)。
【0097】
22.アキシャルベアリング空間(430)が、シャフト軸(22)と内部周方向面(431)との間で半径方向(24)に測定される第2の半径(r2)を有する内部周方向面(431)を有することを特徴とする、実施形態10~21のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0098】
23.第1の半径(r1)が第2の半径(r2)未満であることを特徴とする、実施形態20に従属する場合、実施形態22に記載の過給装置(10)。
【0099】
24.第1の半径(r1)が、シャフト軸(20)とコンプレッサホイール(120)の外周との間で半径方向(24)に測定されるコンプレッサホイール(120)の第3の半径(r3)未満であることを特徴とする、実施形態20~23のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0100】
25.コンプレッサ後壁(140)が、シャフト(200)が半径方向(24)において離間されるように配置される円筒形通路(141)を有することを特徴とする、実施形態6~24のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0101】
26.アキシャルベアリング(400)、特にベアリングギャップ(410)をコンプレッサ(100)の圧力側(130)に流体的に接続する少なくとも1つの供給ダクト(500)をさらに備える、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0102】
27.アキシャルベアリング(400)、特にベアリングギャップ(410)から、コンプレッサの動作中にベアリングギャップ(410)を通って半径方向(24)に流れる流体ストリームを排出するように考えられる少なくとも1つの戻りダクト(600a、600b、600c)をさらに備える、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0103】
28.供給ダクト(500)内の第1の圧力(p1)が、戻りダクト(600a、600b、600c)内の第2の圧力(p2)を上回ることを特徴とする、実施形態26及び27に記載の過給装置(10)。
【0104】
29.供給ダクト(500)が、コンプレッサホイール(120)とコンプレッサ後壁(140)との間の位置(w1)に配置される供給ダクト入口(530)を有すること、及び、供給ダクト(500)が、ベアリングギャップ(410)に開口する供給ダクト出口(540)を有することを特徴とする、実施形態26~28のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0105】
30.供給ダクト(500)が、コンプレッサの圧力側(130)からの、特に供給ダクト入口(530)からの流体ストリームが、半径方向(24)においてシャフト(200)に向かって、及び/又はアキシャル方向(22)においてベアリングギャップ(410)に、特に供給ダクト出口(540)に実質的に向けられるように構成されることを特徴とする、実施形態29に記載の過給装置(10)。
【0106】
31.供給ダクト(500)が、ベアリングギャップ(410)を起点として、実質的にアキシャル方向(22)に、特にコンプレッサホイール(120)に向かって、コンプレッサ後壁(140)を貫いて、及び/又はシャフト(200)とコンプレッサ後壁(140)との間に延びる、アキシャル供給ダクト部分(510)を有することを特徴とする、実施形態26~30のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0107】
32.供給ダクト(500)が、アキシャル供給ダクト部分(510)を起点として、実質的に半径方向(24)にコンプレッサ後壁(140)内を供給ダクト入口(530)まで延びるラジアル供給ダクト部分(520)を有することを特徴とする、実施形態31に記載の過給装置(10)。
【0108】
33.コンプレッサハウジング(110)がコンプレッサ入口(150)を備えることを特徴とする、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0109】
34.戻りダクト(600a、600b、600c)が、アキシャルベアリング(400)、特にベアリングギャップ(410)をコンプレッサ入口(150)に流体的に接続する、実施形態27~33のいずれかに従属する場合、実施形態33に記載の過給装置(10)。
【0110】
35.戻りダクト(600a、600b、600c)が、コンプレッサ(100)の動作中にベアリングギャップ(410)を通って半径方向(24)に流れる流体ストリームがコンプレッサ入口(150)に向けられるように構成されることを特徴とする、実施形態34に記載の過給装置(10)。
【0111】
36.燃料電池をさらに備える、実施形態27~33のいずれかに記載の過給装置(10)であって、戻りダクト(600a、600b、600c)が、アキシャルベアリング(400)、特にベアリングギャップ(410)を燃料電池に流体的に接続することを特徴とする過給装置(10)。
【0112】
37.戻りダクト(600a、600b、600c)が、コンプレッサの動作中にベアリングギャップ(410)を通って半径方向(24)に流れる流体ストリームが燃料電池に向けられるように構成されることを特徴とする、実施形態36に記載の過給装置(10)。
【0113】
38.その中に配置されたタービンホイールとタービンハウジング出口とを有するタービンハウジングを有するタービンをさらに備える、実施形態27~33のいずれかに記載の過給装置(10)であって、戻りダクト(600a、600b、600c)が、アキシャルベアリング(400)、特にベアリングギャップ(410)をタービンハウジング出口に流体的に接続することを特徴とする過給装置(10)。
【0114】
39.戻りダクト(600a、600b、600c)が、コンプレッサの動作中にベアリングギャップ(410)を通って半径方向(24)に流れる流体ストリームがタービンハウジング出口に向けられるように構成されることを特徴とする、実施形態38に記載の過給装置(10)。
【0115】
40.戻りダクト(600a、600b、600c)が、ベアリングギャップ(410)及び/又はアキシャルベアリング空間(430)に流体的に接続される戻りダクト入口(610a、610b、610c)を備えることを特徴とする、実施形態10に従属する場合、実施形態27~39のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0116】
41.戻りダクト(600)が、コンプレッサ入口(150)ストップに接続された戻りダクト出口(620)を備えることを特徴とする、実施形態23に従属する場合、実施形態33~35、又は40のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0117】
42.少なくとも一部の戻りダクト(600a、600b、600c)が、ベアリングハウジング(300)内及び/又はコンプレッサハウジング(110)内に配置されることを特徴とする、実施形態27~41のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0118】
43.少なくとも一部の戻りダクト(600a、600b、600c)が、外部ライン要素(630)に配置されることを特徴とする、実施形態27~42のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0119】
44.戻りダクト(600a、600b、600c)が、戻りダクトが閉鎖される閉位置と、戻りダクトが少なくとも部分的に開放される開位置との間で移動可能である弁要素を有することを特徴とする、実施形態27~43のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0120】
45.半径方向(24)の戻りダクト入口(610a、610b、610c)が、アキシャルベアリングディスク(420)の半径方向外側に配置され、特に戻りダクト入口(610a、610b、610c)が、アキシャルベアリング空間(430)の内部周方向面(431)に配置されることを特徴とする、実施形態9及び22に従属する場合、実施形態40~44のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0121】
46.シール要素(440)がアキシャルベアリングディスク(420)と内部周方向面(431)との間に配置され、特に、シール要素(440)はラビリンスシールであることを特徴とする、実施形態8に従属する場合、実施形態22~45のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0122】
47.アキシャル方向(22)の内部周方向面(431)上の戻りダクト入口(610a)が、コンプレッサ後壁(140)に隣接して配置され、特に、アキシャル方向(22)の内部周方向面(431)上の戻りダクト入口(610)が、少なくとも部分的にコンプレッサ後壁(140)とアキシャルベアリングディスク(420)との間に配置されることを特徴とする、実施形態6、9及び22に従属する場合、実施形態40~46のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0123】
48.アキシャル方向(22)の内部周方向面(431)上の戻りダクト入口(610c)が、第2の延在面(422)に対向して横たわるベアリングハウジング(300)の壁部(310)に隣接して配置され、特に、アキシャル方向(22)の内部周方向面(431)上の戻りダクト入口(610)が、少なくとも部分的に壁部(310)とアキシャルベアリングディスク(420)との間に配置されることを特徴とする、実施形態9、12及び22に従属する場合、実施形態40~46のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0124】
49.アキシャル方向(22)の内部周方向面(431)上の戻りダクト入口(610b)が、コンプレッサ後壁(140)と壁部(310)との間の実質的に中心にあるように配置されることを特徴とする、実施形態22に従属する場合、実施形態40~46のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0125】
50.アキシャル方向(22)の内部周方向面(431)上の戻りダクト入口(610b)が、実質的に周方向延在面(423)に対向して配置されることを特徴とする、実施形態20及び22に従属する場合、実施形態40~46、又は49に記載の過給装置(10)。
【0126】
51.戻りダクト入口(610b)がシール要素(440)内に配置されること、又は、アキシャル方向(22)の戻りダクト入口(610a)がコンプレッサ後壁(140)とシール要素(440)との間に配置されることを特徴とする、実施形態6及び40に従属する場合、実施形態46~50のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0127】
52.戻りダクト出口(620)が、アキシャル方向(22)に直交するコンプレッサ入口(150)に開口することを特徴とする、実施形態33に従属する場合、実施形態41~51のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0128】
53.戻りダクト出口(620)が、戻りダクト(600)のダクト軸(28)とアキシャル方向(22)との間で測定される角度β<90°でコンプレッサ入口(150)に開口することを特徴とする、実施形態41~51のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0129】
54.コンプレッサハウジング(110)が、コンプレッサ渦形室を有するコンプレッサ出口(160)を備えることを特徴とする、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0130】
55.コンプレッサ入口(150)が入口部分(151)とケーシング部分(152)とを有し、戻りチャンバ(153)がケーシング部分(152)とコンプレッサハウジング(110)及び/又は入口部分(151)との間に延びることを特徴とする、実施形態33~54のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0131】
56.戻りチャンバ(153)が、ケーシング部分(152)とコンプレッサハウジング(110)との間に軸方向に配置されるチャンバ入口(153a)から、ケーシング部分(152)と入口部分(151)との間に軸方向に配置されるチャンバ出口(153b)まで延びることを特徴とする、実施形態55に記載の過給装置(10)。
【0132】
57.戻りダクト出口(620)が、戻りチャンバ(153)に開口することを特徴とする、実施形態41に従属する場合、実施形態55又は実施形態56に記載の過給装置(10)。
【0133】
58.駆動ユニット(700)をさらに備え、コンプレッサホイール(120)がシャフト(200)によって駆動ユニット(700)に結合される、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【0134】
59.駆動ユニット(700)がタービン及び/又は電気モータ(710)を備えることを特徴とする、実施形態58に記載の過給装置(10)。
【0135】
60.電気モータ(710)がベアリングハウジング(300)のモータ空間に配置されることを特徴とする、実施形態59に記載の過給装置(10)。
【0136】
61.電気モータ(710)がロータ(711)及びステータ(712)を有し、特に、ロータ(711)がシャフト(200)上に配置され、ステータ(712)がロータ(711)を取り囲むことを特徴とする、実施形態59又は実施形態60に記載の過給装置(10)。
【0137】
62.ベアリングハウジング(300)の受容空間に配置される、電気モータ(710)を制御するためのパワーエレクトロニクス回路をさらに備える、実施形態59~61の1つに記載の過給装置(10)。
【0138】
63.ベアリングハウジング(300)が、シャフト(200)の半径方向の取り付けのためのラジアルベアリングアセンブリ(800a、800b)を備えることを特徴とする、先行実施形態のいずれかに記載の過給装置(10)。
【符号の説明】
【0139】
10 過給装置
20 軸
22 アキシャル方向
24 半径方向
26 円周方向
28 ダクト軸
100 コンプレッサ
110 コンプレッサハウジング
120 コンプレッサホイール
130 圧力側
140 コンプレッサ後壁
141 円筒形通路
150 コンプレッサ入口
151 入口部分
152 ケーシング部分
153 戻りチャンバ
153a チャンバ入口
153b チャンバ出口
160 コンプレッサ出口
200 シャフト
300 ベアリングハウジング
310 壁部
400 アキシャルベアリング
410 ベアリングギャップ
420 アキシャルベアリングディスク
421 第1の延在面
422 第2の延在面
423 周方向延在面
430 アキシャルベアリング空間
431 内部周方向面
450 第1のベアリング中間層
460 第2のベアリング中間層
500 供給ダクト
510 アキシャル供給ダクト部分
520 ラジアル供給ダクト部分
530 供給ダクト入口
540 供給ダクト出口
600a 戻りダクト
600b 戻りダクト
600c 戻りダクト
610a 第1の戻りダクト入口
610b 第2の戻りダクト入口
610c 第3の戻りダクト入口
620 出口
630 外部ライン要素
700 駆動ユニット
710 電気モータ
711 ロータ
712 ステータ
800a ラジアルベアリングアセンブリ
800b ラジアルベアリングアセンブリ
900 第2のベアリングギャップ
910 第3のベアリング中間層
920 第4のベアリング中間層
r 半径
β 角度
w 位置
p 圧力
図1
図2
図3
図4
図5
【外国語明細書】