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特開2024-19039個液分離装置及び個液分離装置システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019039
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】個液分離装置及び個液分離装置システム
(51)【国際特許分類】
   B01D 29/31 20060101AFI20240201BHJP
   B01D 36/02 20060101ALI20240201BHJP
   B01D 24/38 20060101ALI20240201BHJP
   B01D 24/46 20060101ALI20240201BHJP
   B23Q 11/00 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
B01D23/06
B01D36/02
B01D23/20
B01D23/24 Z
B23Q11/00 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023117157
(22)【出願日】2023-07-18
(31)【優先権主張番号】P 2022120040
(32)【優先日】2022-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】501141769
【氏名又は名称】株式会社industria
(74)【代理人】
【識別番号】100081709
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴若 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】高橋 一彰
(72)【発明者】
【氏名】中村 順一
【テーマコード(参考)】
3C011
4D116
【Fターム(参考)】
3C011BB32
4D116AA11
4D116AA12
4D116AA27
4D116BA01
4D116BC28
4D116BC45
4D116BC47
4D116BC49
4D116BC74
4D116DD06
4D116FF12B
4D116GG02
4D116GG12
4D116KK01
4D116QA06C
4D116QA06D
4D116QA06E
4D116QA52C
4D116QA52D
4D116QB02
4D116QB17
4D116RR01
4D116RR21
4D116RR22
4D116TT01
4D116VV30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】小型かつ簡単な構成で、自動運転により液体に含まれる個体を分離し回収する無人化運転を可能にする個液分離装置及び個液分離システムを提供する。
【解決手段】回転パイプ51は、個体を含む液体を、流入側から流出側に向けて流す流路をパイプ内部に有し、回転パイプ51の流出側に、パドル57を備え、回転パイプ51は、駆動手段54により回転し、パドル57は、流路から流れ出す個体を含む液体から個体を集めてスクリュー羽根52へ送り、スクリュー羽根52は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して移動し、個体に付着する液体をフィルタパイプ53の濾過により排出し、液体から個体を分離して回収する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周にスクリュー羽根を有する回転パイプと、
前記スクリュー羽根を覆うフィルタパイプと、
前記回転パイプと一体回転するパドルと、
前記回転パイプを回転する駆動手段と、を含み、
前記回転パイプは、個体を含む液体を、流入側から流出側に向けて流す流路をパイプ内部に有し、
前記回転パイプの流出側に、前記パドルを備え、
前記回転パイプは、前記駆動手段により回転し、
前記パドルは、前記流路から流れ出す個体を含む液体から個体を集めて前記スクリュー羽根へ送り、
前記スクリュー羽根は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して移動し、個体に付着する液体を前記フィルタパイプの濾過により排出し、液体から個体を分離して回収することを特徴とする個液分離装置。
【請求項2】
前記フィルタパイプを覆うフィルタ保護管を備え、
前記フィルタ保護管は、
管基部側に、回収する個体を排出する排出口を有し、
管先端部側に、液体を排出する側面口と底面口を有することを特徴とする請求項1に記載の個液分離装置。
【請求項3】
液体を貯留する貯留タンクを含み、
前記パドルは、前記貯留タンクに貯留する液体中に位置し、
前記流路から流れ出す個体を含む液体から個体を集めて前記スクリュー羽根へ送り、
前記フィルタパイプの濾過により排出する液体を、前記貯留タンクに送る構成であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の個液分離装置。
【請求項4】
外周にスクリュー羽根を有する回転パイプと、
前記スクリュー羽根を覆う本体パイプと、
前記本体パイプの底部開口を塞ぐ濾過メッシュと、
前記回転パイプと一体回転するブラシと、
前記回転パイプを回転する駆動手段と、を含み、
前記回転パイプは、個体を含む液体を、流入側から流出側に向けて流す流路をパイプ内部に有し、
前記回転パイプは、前記駆動手段により回転し、個体を含む液体を、前記本体パイプの内部に供給し、
個体を含む液体は、前記濾過メッシュにより濾過され、
前記スクリュー羽根は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して移動し、液体から個体を分離して回収し、
前記ブラシは、前記濾過メッシュの表面を摺動することを特徴とする個液分離装置。
【請求項5】
個体を含む液体を供給する合流パイプを備え、
前記合流パイプは、
前記本体パイプの側部に連通した構成であることを特徴とする請求項4に記載の個液分離装置。
【請求項6】
前記ブラシは、取付部材に固定し、
前記取付部材は、
前記回転パイプの流出側に着脱可能であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の個液分離装置。
【請求項7】
前記ブラシは、保護プレートを介して取付部材に固定し、
前記保護プレートは、
個体を含む液体から個体を集めて前記スクリュー羽根へ送る誘導プレートを有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の個液分離装置。
【請求項8】
前記ブラシは、
前記濾過メッシュの表面側と、裏面側と、に配置したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の個液分離装置。
【請求項9】
液体を貯留する貯留タンクを含み、
前記濾過メッシュは、前記貯留タンクに貯留する液体中に位置し、
前記濾過メッシュの濾過により排出する液体を、前記貯留タンクに送る構成であることを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれか1項に記載の個液分離装置。
【請求項10】
前記本体パイプの排出口から排出される個体を回収する回収部を含むことを特徴とする請求項4乃至請求項9のいずれか1項に記載の個液分離装置。
【請求項11】
貯留タンクに貯留する液体を循環させる循環経路と、
前記循環経路に配置され、液体に混入する個体を分離する分離装置と、
前記分離装置により分離された個体を含む液体を、前記貯留タンクに戻する戻し経路と、を含み、
前記戻し経路は、
前記請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の個液分離装置を有することを特徴とする個液分離システム。
【請求項12】
前記分離装置は、
前記液体に含まれる微細物を遠心力により分離して沈殿させて、
前記戻し経路へ供給することを特徴とする請求項11に記載の個液分離システム。




【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液体に含まれる微粉末状クズ等の個体を液体から分離し、個体に付着する液体を除去して個体を回収する個液分離装置及び個液分離装置システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、機械加工装置では、供給タンクから切削液を供給しながら切削加工が行なわれるが、切削液には微粉末状の切削クズが含まれる。この微粉末状の切削クズが含まれる切削液をフィルタ装置に供給し、このフィルタ装置で切削クズを除去して切削液を供給タンクに戻している(例えば特許文献1)。
【0003】
このようなフィルタ装置として、例えばフィルタ膜によって切削クズを除去したり、沈殿によって切削クズを除去するものがあるが、いずれも切削液に大量に含まれる微粉末状の切削クズを、小型の装置で短時間に確実に除去することができない等の問題がある。
【0004】
また、液体に含まれる個体を、液体から分離して取り出すためには、遠心分離機により行なわれることが多いが、分離した個体は、遠心分離機を停めてから手作業で除去することは面倒な作業である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-137743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように液体に含まれる微粉末状クズ等の個体を、液体から分離し、個体に付着する液体を除去して個体を回収するものがあるが、装置が大型であり、かつ無人化の自動運転により液体に含まれる個体を、液体から分離し、個体に液体が付着しないようにして個体を回収することが困難であった。
【0007】
この発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、小型かつ簡単な構成で、自動運転により液体に含まれる個体を、液体から分離し回収する無人化運転を可能にする個液分離装置及び個液分離装置システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0009】
請求項1に記載の発明は、
外周にスクリュー羽根を有する回転パイプと、
前記スクリュー羽根を覆うフィルタパイプと、
前記回転パイプと一体回転するパドルと、
前記回転パイプを回転する駆動手段と、を含み、
前記回転パイプは、個体を含む液体を、流入側から流出側に向けて流す流路をパイプ内部に有し、
前記回転パイプの流出側に、前記パドルを備え、
前記回転パイプは、前記駆動手段により回転し、
前記パドルは、前記流路から流れ出す個体を含む液体から個体を集めて前記スクリュー羽根へ送り、
前記スクリュー羽根は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して移動し、個体に付着する液体を前記フィルタパイプの濾過により排出し、液体から個体を分離して回収することを特徴とする個液分離装置である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、
前記フィルタパイプを覆うフィルタ保護管を備え、
前記フィルタ保護管は、
管基部側に、回収する個体を排出する排出口を有し、
管先端部側に、液体を排出する側面口と底面口を有することを特徴とする請求項1に記載の個液分離装置である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、
液体を貯留する貯留タンクを含み、
前記パドルは、前記貯留タンクに貯留する液体中に位置し、
前記流路から流れ出す個体を含む液体から個体を集めて前記スクリュー羽根へ送り、
前記フィルタパイプの濾過により排出する液体を、前記貯留タンクに送る構成であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の個液分離装置である。
【0012】
請求項4に記載の発明は、
外周にスクリュー羽根を有する回転パイプと、
前記スクリュー羽根を覆う本体パイプと、
前記本体パイプの底部開口を塞ぐ濾過メッシュと、
前記回転パイプと一体回転するブラシと、
前記回転パイプを回転する駆動手段と、を含み、
前記回転パイプは、個体を含む液体を、流入側から流出側に向けて流す流路をパイプ内部に有し、
前記回転パイプは、前記駆動手段により回転し、個体を含む液体を、前記本体パイプの内部に供給し、
個体を含む液体は、前記濾過メッシュにより濾過され、
前記スクリュー羽根は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して移動し、液体から個体を分離して回収し、
前記ブラシは、前記濾過メッシュの表面を摺動することを特徴とする個液分離装置である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、
個体を含む液体を供給する合流パイプを備え、
前記合流パイプは、
前記本体パイプの側部に連通した構成であることを特徴とする請求項4に記載の個液分離装置である。
【0014】
請求項6に記載の発明は、
前記ブラシは、取付部材に固定し、
前記取付部材は、
前記回転パイプの流出側に着脱可能であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の個液分離装置である。
【0015】
請求項7に記載の発明は、
前記ブラシは、保護プレートを介して取付部材に固定し、
前記保護プレートは、
個体を含む液体から個体を集めて前記スクリュー羽根へ送る誘導プレートを有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の個液分離装置である。
【0016】
請求項8に記載の発明は、
前記ブラシは、
前記濾過メッシュの表面側と、裏面側と、に配置したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の個液分離装置である。
【0017】
請求項9に記載の発明は、
液体を貯留する貯留タンクを含み、
前記濾過メッシュは、前記貯留タンクに貯留する液体中に位置し、
前記濾過メッシュの濾過により排出する液体を、前記貯留タンクに送る構成であることを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれか1項に記載の個液分離装置である。
【0018】
請求項10に記載の発明は、
前記本体パイプの排出口から排出される個体を回収する回収部を含むことを特徴とする 請求項4乃至請求項9のいずれか1項に記載の個液分離装置である。
【0019】
請求項11に記載の発明は、
貯留タンクに貯留する液体を循環させる循環経路と、
前記循環経路に配置され、液体に混入する個体を分離する分離装置と、
前記分離装置により分離された個体を含む液体を、前記貯留タンクに戻する戻し経路と、を含み、
前記戻し経路は、
前記請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の個液分離装置を有することを特徴とする個液分離システムである。
【0020】
請求項12に記載の発明は、
前記分離装置は、
前記液体に含まれる微細物を遠心力により分離して沈殿させて、
前記戻し経路へ供給することを特徴とする請求項11に記載の個液分離システムである。
【発明の効果】
【0021】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0022】
請求項1乃至請求項3に記載の発明では、回転パイプは、個体を含む液体を、流入側から流出側に向けて流す流路をパイプ内部に有し、回転パイプの流出側に、パドルを備え、回転パイプは、駆動手段により回転し、パドルは、流路から流れ出す個体を含む液体から個体を集めてスクリュー羽根へ送り、スクリュー羽根は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して移動し、個体に付着する液体をフィルタパイプの濾過により排出し、液体から個体を分離して回収することで、小型かつ簡単な構成で、自動運転により液体に含まれる個体を、液体から分離し回収する無人化運転を可能にする。
【0023】
請求項4乃至請求項10に記載の発明では、回転パイプは、個体を含む液体を、流入側から流出側に向けて流す流路をパイプ内部に有し、回転パイプは、駆動手段により回転し、個体を含む液体を、本体パイプの内部に供給し、個体を含む液体は、濾過メッシュにより濾過され、スクリュー羽根は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して移動し、液体から個体を分離して回収し、ブラシは、濾過メッシュの表面を摺動し、液体から個体を分離して回収することで、小型かつ簡単な構成で、自動運転により液体に含まれる個体を、液体から分離し回収する無人化運転を可能にする。
【0024】
請求項11及び請求項12に記載の発明では、貯留タンクに貯留する液体を循環させる循環経路と、循環経路に配置され、液体に混入する個体を分離する分離装置と、分離装置により分離された個体を含む液体を、貯留タンクに戻する戻し経路と、を含み、戻し経路は、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の個液分離装置を含むことで、小型かつ簡単な構成で、自動運転により液体に含まれる個体を、液体から分離し回収する無人化運転を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】個液分離装置の構成図である。
図2】個液分離装置の要部構成図である。
図3】フィルタ保護管の構成図である。
図4】個液分離システムの構成図である。
図5】第2実施形態:個液分離装置の要部構成図である。
図6】第3実施形態:個液分離装置の要部構成図である。
図7】第4実施形態:個液分離装置の要部構成図である。
図8】第5実施形態:個液分離装置の要部構成図である。
図9】第6実施形態:個液分離装置の要部構成図である。
図10】第2実施形態:個液分離システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、この発明の個液分離装置及び個液分離装置システムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明するが、この発明はこの実施形態に限定されない。
【0027】
この発明は、製薬、化学、食品、飲料の原料他の個体の回収に、また自動車、工作機、加工業の切削粉等の個体の回収に、また各工場、水処理等の循環水、排水の濾過に、また半導体、バイオ等の不純物等の個体の除去に、また洗浄水、溶剤等の異物である個体の除去等に使用され、液体に含まれる個体を、液体から分離して除去するものに広く使用される。
【0028】
[第1実施形態]
(個液分離装置の構成)
この実施の形態の個液分離装置を、図1乃至図3に基づいて説明する。図1は個液分離装置の構成図、図2は個液分離装置の要部構成図、図3はフィルタ保護管の構成図である。
【0029】
この個液分離装置1は、図1(a)に示す個体を含む液体を循環する経路A、また図1(b)に示す個体を含む液体を循環しない経路Bに配置され、個体を含む液体から個体を、液体から分離して回収する構成である。
【0030】
この個液分離装置1は、液体を貯留する貯留タンク10と、外周にスクリュー羽根52を有する回転パイプ51と、スクリュー羽根52を覆うフィルタパイプ53と、回転パイプ51と一体回転するパドル57と、回転パイプ51を回転する駆動手段54と、を含む。
【0031】
回転パイプ51は、ハウジング60の支持体61に回転可能に組付けられ、個体を含む液体を、流入側51aから流出側51bに向けて流す流路51cをパイプ内部に有する。この回転パイプ51は、流入側51aにカップ56を備え、流出側51bにパドル57を備え、カップ56及びパドル57は、回転パイプ51と一体に回転する。
【0032】
回転パイプ51は、この実施の形態では、鉛直方向に配置されているが、斜め方向に配置してもよい。
【0033】
個体を含む液体は、回転パイプ51の流路51cを、流入側51aから流出側51bに向けて流れ、流出側51bから流れ出し、個体は、流出側51b付近に溜まる。パドル57は、回転パイプ51と一体に回転し、流路51cから流れ出し、流出側51b付近に溜まる個体を集めてスクリュー羽根52へ送る。
【0034】
このスクリュー羽根52は、回転パイプ51の外周に一体に形成され、回転パイプ51の回転により一体回転し、個体を含む液体から個体を引き上げて分離し、回転パイプ51の軸方向に沿って移動させる。スクリュー羽根52は、図2(a)に示すように、ピッチP、外形L1が形成されるが、外形L1は、回転パイプ51の内径L2の1.5倍以上が好ましいがこれに限定されない。このスクリュー羽根52は、ピッチPや外形L1が、液や液に含まれる個体の種類などに基づいて設定される。
【0035】
フィルタパイプ53は、パイプ下部には、取付蓋53aが嵌め込まれ、パイプ上部には、支持枠53bが固定されている。このフィルタパイプ53は、スクリュー羽根52の外周に近接して配置されている。
【0036】
スクリュー羽根52は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離し、個体を回転パイプ51の軸方向へ移動させるが、この移動の際に、個体に付着する液体は、フィルタパイプ53の濾過により排出し、この濾過した液体が貯留タンク10へ排出され、液体から個体を分離して排出口53dから回収する。
【0037】
フィルタ保護管55は、フィルタパイプ53の外周を覆う構成であり、フィルタ保護管55の管基部側には、フィルタパイプ53の支持枠53bが固定され、管先端部側には、フィルタパイプ53の取付蓋53aが固定されている。フィルタパイプ53の取付蓋53aには、図2に示すように、切欠き53cが外周に所定間隔で形成され、フィルタ保護管55の内部から液体が、貯留タンク10の内部に戻される構成である。
【0038】
フィルタ保護管55は、管基部側をハウジング60の支持体61に固定して備えられる。このフィルタ保護管55は、図3に示すように、管基部側に、回収した個体を排出する排出口55aを有し、管先端部側に、液体を貯留タンク10へ戻する側面口55bと底面口55cを有する。
【0039】
液体から分離された個体は、フィルタ保護管55の排出口55aから回収し、回収部80に取り出す。即ち、フィルタ保護管55の排出口55aは、フィルタパイプ53の排出口53dと対抗する位置に配置されており、液体から分離された個体は、スクリュー羽根52の最上部から排出口53dを介して排出口55aに導かれて回収される。
【0040】
個体に付着した液体は、フィルタ保護管55の側面口55bと底面口55cから液体を貯留タンク10へ戻す。
【0041】
駆動手段54は、ハウジング60の支持体61に設けたモータ70と、このモータ70の出力軸に設けた駆動ギヤ71と、回転パイプ51の流入側に設けた従動ギヤ72と、を含む。モータ70の駆動による動力は、駆動ギヤ71から従動ギヤ72へ伝達され、回転パイプ51が連動して回転する。
【0042】
(個液分離装置の運転)
この微細物除去装置1は、図1(a)に示す個体を含む液体を循環する経路Aにおいて、また図1(b)に示す個体を含む液体を循環しない経路Bにおいて配置され、回転パイプ51の流入側に、個体を含む液体が供給される。
【0043】
駆動手段54を構成するモータ70が駆動し、この動力は、出力軸に設けた駆動ギヤ71を介して従動ギヤ72へ伝達され、回転パイプ51が連動して回転する。回転パイプ51の回転により、カップ56及びパドル57が、回転パイプ51と一体に回転し、運転状態となる。
【0044】
個体を含む液体は、カップ56から回転パイプ51の流路51に供給され、流入側51aから流出側51bに向けて流れ、この個体を含む液体は、回転パイプ51の流出側51bから流れ出し、個体は、流出側51b付近に溜まる。
【0045】
パドル57は、回転パイプ51と一体に回転しているから、パドル57によって、流出側51b付近に溜まる個体を含む液体から個体を集めてスクリュー羽根52へ送る。
【0046】
スクリュー羽根52は、回転パイプ51の回転により一体回転し、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して回転パイプ51の軸方向へ移動する。この移動の際に、個体に付着する液体は、フィルタパイプ53の濾過により排出し、この濾過した液体が貯留タンク10へ排出される。
【0047】
液体から分離された個体は、フィルタ保護管55の排出口55aから回収し、回収部80に取り出す。回収する個体は、液体が付着しないように液抜きを行い、この個体は、磁性、非磁性でもよく、どちらでも円滑に回収できる。
【0048】
この実施の形態では、外周にスクリュー羽根52を有する回転パイプ51と、スクリュー羽根52を覆うフィルタパイプ53と、回転パイプ51と一体回転するパドル57とは、その部材下部は、貯留タンク10に貯留する液体中に位置している。
【0049】
このように、部材下部を、貯留タンク10に貯留する液体中に配置するが、貯留タンク10に貯留する液体の液面の上方に配置してもよい。部材下部を、貯留タンク10に貯留する液体中に配置することで、装置の高さを抑えて、小型化が可能である。また、貯留タンク10に貯留する液体中に位置していることで、液体によって分離された個体同士や個体が部材下部に固着することがないから、長期間円滑な作動が可能である。
【0050】
さらに、駆動手段54により回転パイプ51を回転しており、個体を含む液体は、回転パイプ51のパイプ内部を通り下方に円滑に導かれるから、パドル57によって個体を効率よく集めてスクリュー羽根52に送り、スクリュー羽根52により持ち上げて回収することができる。
【0051】
このように、この実施の形態では、回転パイプ51は、個体を含む液体を、流入側51aから流出側51bに向けて流す流路51cをパイプ内部に有し、回転パイプ51の流出側51bに、パドル57を備える。回転パイプ51は、駆動手段54により回転し、パドル57は、流路51cから流れ出す個体を含む液体から個体を集めてスクリュー羽根52へ送り、スクリュー羽根52は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して移動する。個体に付着する液体をフィルタパイプ53の濾過により排出し、液体から個体を分離して回収することで、小型かつ簡単な構成で、自動運転により液体に含まれる個体を、液体から分離し回収する無人化運転を可能にする。
【0052】
[第1実施形態]
(個液分離装置システムの構成)
この実施の形態の個液分離装置システムを、図4に基づいて説明する。図1は個液分離装置システムの構成図である。
【0053】
この個液分離装置システム100は、液体を貯留する貯留タンク10と、貯留タンク10に貯留する液体を循環させる循環経路20と、循環経路20に配置され、液体に混入する個体を分離する分離装置30と、分離装置30により分離された個体を含む液体を、貯留タンク10に戻する戻し経路40と、を含む。
【0054】
分離装置30は、この実施の形態では、液体に含まれる微細物を遠心力により分離して沈殿させて、戻し経路へ供給する構成であるが、フィルタ等を用いて濾過によって液体に含まれる微細物を除去するもの等でもよく、分離装置30は、特に限定されない。
【0055】
戻し経路40は、図1乃至図3に記載した個液分離装置1を有し、個液分離装置1は、液体に含まれる微粉末状クズ等の個体を、液体から分離し、個体に付着する液体を除去して個体を回収する。
【0056】
(個液分離装置システムの運転)
この個液分離装置システム100では、ポンプ21の駆動により貯留タンク10に貯留する液体を分離装置30へ供給する。分離装置30では、入口部31へ貯留タンク10から液体が供給されると、装置本体31において、液体に含まれる個体を遠心力により分離し、この分離された個体が沈降し、戻し経路40へ供給され、個体を除去した液体は、出口部33から貯留タンク10へ供給されて循環する。
【0057】
戻し経路40には、個液分離装置1が配置されており、この個液分離装置1には、分離装置30によって液体に含まれる個体を遠心力により分離し、この分離された個体が沈降して供給され、この個体には液体が付着した状態である。
【0058】
個液分離装置1には、分離装置30から個体が垂れ流し状態で、液体が付着した状態で供給され、回転パイプ51の流路51cから流れ出す。個体を含む液体からパドル57の回転によって個体を集めてスクリュー羽根52へ送り、スクリュー羽根52は、個体を含む液体から個体を引き上げて分離して上方へ移動する。個体に付着する液体は、フィルタパイプ53の濾過により排出し、液体から個体を分離して回収部80に回収し、小型かつ簡単な構成で、自動運転により液体に含まれる個体を、液体から分離して回収する無人化運転を可能にする。
【0059】
この微細物除去システム100は、ポンプ21の駆動により貯留タンク10に貯留する液体を分離装置30へ供給し、分離装置30は、分離された微細物を含む液体を、貯留タンク10に戻する戻し経路40へ供給し、微細物を分離した液体を、加工または処理を行う装置に供給し、加工または処理を行い、貯留タンク10へ戻すようにしてもよい。
【0060】
[第2実施形態]
この実施の形態の個液分離装置を、図5に基づいて説明する。図5は個液分離装置の要部構成図で、図5(a)は全体図、図5(b)は要部の拡大図、図5(c)は図5(b)のc-c断面図である。
【0061】
この個液分離装置1は、第1実施形態と同様に、図1(a)に示す個体を含む液体を循環する経路A、また図1(b)に示す個体を含む液体を循環しない経路Bに配置され、個体を含む液体から個体を、液体から分離して回収する構成である。
【0062】
この個液分離装置1は、液体を貯留する貯留タンク10と、外周にスクリュー羽根121を有する回転パイプ120と、スクリュー羽根121を覆う本体パイプ130と、本体パイプ130の底部開口を塞ぐ濾過メッシュ140と、回転パイプ120と一体回転するブラシ150と、回転パイプ120を回転する駆動手段54と、を含む。
【0063】
回転パイプ120は、第1実施形態の回転パイプ51と同様に構成され、駆動手段54は、第1実施形態の駆動手段54と同様に構成される。
【0064】
回転パイプ120は、個体を含む液体を、流入側120aから流出側120bに向けて流す流路120cをパイプ内部に有し、流出側120bにブラシ150を備える。回転パイプ120は、この実施の形態では、鉛直方向に配置されるが、斜め方向に配置してもよい。
【0065】
本体パイプ130は、メッシュなどの濾過する構造でもよく、また濾過しない構造でもよく、材質も特に限定されない。
【0066】
濾過メッシュ140は、取付リング141により本体パイプ130に固定され、本体パイプ130の底部開口を塞ぐ構成である。濾過メッシュ140は、金属、樹脂などで成形されるが、材質は特に限定されない。
【0067】
ブラシ150は、ブラシ毛150aと、円盤状のブラシホルダ150bから構成される。ブラシ毛150aは、円盤状のブラシホルダ150bに固定されている。ブラシ毛150aは、金属、樹脂などで成形されるが、材質は特に限定されない。
【0068】
ブラシ150は、取付部材151に固定される。取付部材151は、回転パイプ120の流出側に、例えばビスなどにより締付固定され、回転パイプ120に着脱可能である。個体を含む液体は、回転パイプ120の流路120cを、流入側120aから流出側120bに向けて流れ、流出側120bから流れ出し、取付部材151の開口部151aを通り、本体パイプ130の内部に供給される。
【0069】
個体を含む液体は、濾過メッシュ140により濾過され、濾過した液体が貯留タンク110へ排出される。濾過メッシュ140の濾過により、流出側120b付近に溜まる個体は、回転パイプ120の外周に一体に形成されたスクリュー羽根121により引き上げて分離し、回転パイプ120の軸方向に沿って移動させる。
【0070】
ブラシ150は、回転パイプ120と一体回転可能であり、ブラシ毛150aが濾過メッシュ140の表面を摺動し、液体に含まれる個体によって濾過メッシュ140が目つまりすることを防止する。
【0071】
スクリュー羽根121は、ピッチや外形が、液や液に含まれる個体の種類などに基づいて設定され、個体を含む液体から個体を引き上げて分離し、個体を回転パイプ120の軸方向へ移動させ、液体から個体を分離してスクリュー羽根121の最上部から本体パイプ130の排出口131から回収部132に排出して回収する。
【0072】
所定期間の運転により、ブラシ150のブラシ毛150aが消耗すると、取付部材151によりブラシ150を取り外し、新たなブラシ150と交換することが可能である。ブラシ150の交換によって、液体に含まれる個体によって濾過メッシュ140が目つまりを持続して防止することができる。
【0073】
[第3実施形態]
この実施の形態の個液分離装置を、図6に基づいて説明する。図6は個液分離装置の要部構成図である。
【0074】
この個液分離装置1は、図5に示す個液分離装置と同様に構成されるが、本体パイプ130は、個体を含む液体を供給する合流パイプ200を備える。合流パイプ200は、本体パイプ130の側部に連通した構成であり、個体を含む液体を、本体パイプ130の内部に供給する。
【0075】
この実施の形態の回転パイプ120は、斜め方向に配置され、合流パイプ200が鉛直方向に配置されている。個体を含む液体は、合流パイプ200により鉛直方向から本体パイプ130の内部に供給され、配置スペースが限定さる場合にも適用することができる。
【0076】
合流パイプ200による供給位置は、濾過メッシュ140に近い側であり、濾過メッシュ140による円滑な濾過と、スクリュー羽根121による個体を含む液体から個体の円滑な引き上げを可能にしている。
【0077】
[第4実施形態]
この実施の形態の個液分離装置を、図7に基づいて説明する。図7は個液分離装置の要部構成図で、図7(a)は全体図、図7(b)は要部の拡大図、図7(c)は図7(b)のc-c断面図である。
【0078】
この個液分離装置1は、図5に示す個液分離装置と同様に構成されるが、ブラシ150は、ブラシ毛150aの一方を束ね、束ねた部分を取付部材151に固定する。取付部材151は、回転パイプ120の流出側120bに着脱可能に取り付けられる。
【0079】
個体を含む液体は、回転パイプ120の流路120cを、流入側120aから流出側120bに向けて流れ、流出側120bから流れ出し、着脱部材151の開口部151aを通り、本体パイプ130の内部に供給される。
【0080】
[第5実施形態]
この実施の形態の個液分離装置を、図8に基づいて説明する。図8は個液分離装置の要部構成図で、図8(a)は全体図、図8(b)は要部の拡大図、図8(c)は図8(b)のc-c断面図である。
【0081】
この個液分離装置1は、図5に示す個液分離装置と同様に構成されるが、ブラシ150は、保護プレート170を介して取付部材151に固定する。保護プレート160は、個体を含む液体から個体を集めてスクリュー羽根121へ送る誘導プレート171を有する。
【0082】
保護プレート170は、円形プレートを直径に沿って折り曲げ、折り曲げの内側にブラシ150を固定し、折り曲げの外側に誘導プレート171を固定した構成である。誘導プレート171は、保護プレート170の半径に相当する長さであるが、直径に相当する長さでもよく、特に限定されない。
【0083】
保護プレート170及び誘導プレート171は、取付部材151に固定され、取付部材151は、回転パイプ120の流出側120bに着脱可能に取り付けられ、回転パイプ120と一体回転する構成である。
【0084】
個体を含む液体は、回転パイプ120の流路120cを、流入側120aから流出側120bに向けて流れ、流出側120bから流れ出し、取付部材151の開口部151aを通り、本体パイプ130の内部に供給される。
【0085】
[第6実施形態]
この実施の形態の個液分離装置を、図9に基づいて説明する。図9は個液分離装置の要部構成図で、図9(a)は全体図、図9(b)は要部の拡大図である。
【0086】
この個液分離装置1は、図5に示す個液分離装置と同様に構成されるが、取付部材151は、支持軸151dを有し、この支持軸151dは、濾過メッシュ140の中心部を貫通している。
【0087】
ブラシ150は、濾過メッシュ140の表面側と、裏面側と、に配置され、このそれぞれのブラシ150は、取付部材151の支持軸151dに固定され、回転パイプ120と一体回転する。
【0088】
ブラシ150は、濾過メッシュ140の表面側と、裏面側と、に配置されていることで、表面側のブラシ150は、ブラシ毛150aが濾過メッシュ140の表面を摺動し、液体に含まれる個体によって濾過メッシュ140が目つまりすることを防止する。
【0089】
一方、貯留タンク110に貯まる液体に混入している個体が浮き上がり、濾過メッシュ140の裏面側に付着することがあるが、裏面側のブラシ150は、ブラシ毛150aが濾過メッシュ140の裏面を摺動し、濾過メッシュ140が目つまりすることを防止する。
【0090】
[第2実施形態]
(個液分離装置システムの構成)
この実施の形態の個液分離装置システムを、図10に基づいて説明する。図10は個液分離装置システムの構成図である。
【0091】
この個液分離装置システム100は、液体を貯留する貯留タンク10と、貯留タンク10に貯留する液体を循環させる循環経路20と、循環経路20に配置され、液体に混入する個体を分離する分離装置30と、分離装置30により分離された個体を含む液体を、貯留タンク10に戻する戻し経路40と、を含む。
【0092】
分離装置30は、この実施の形態では、液体に含まれる微細物を遠心力により分離して沈殿させて、戻し経路へ供給する構成であるが、フィルタ等を用いて濾過によって液体に含まれる微細物を除去するもの等でもよく、分離装置30は、特に限定されない。
【0093】
戻し経路40は、図5に記載した第2実施形態の個液分離装置1を有し、個液分離装置1は、液体に含まれる微粉末状クズ等の個体を、液体から分離し、個体に付着する液体を除去して個体を回収する。
【0094】
(個液分離装置システムの運転)
この個液分離装置システム100では、ポンプ21の駆動により貯留タンク10に貯留する液体を分離装置30へ供給する。分離装置30では、入口部31へ貯留タンク10から液体が供給されると、装置本体31において、液体に含まれる個体を遠心力により分離し、この分離された個体が沈降し、戻し経路40へ供給され、個体を除去した液体は、出口部33から貯留タンク10へ供給されて循環する。
【0095】
戻し経路40には、個液分離装置1が配置されており、この個液分離装置1には、分離装置30によって液体に含まれる個体を遠心力により分離し、この分離された個体が沈降して供給され、この個体には液体が付着した状態である。
【0096】
個液分離装置1には、分離装置30から個体が垂れ流し状態で、液体が付着した状態で供給され、回転パイプ120の流路120cから流れ出す。個体を含む液体は、濾過メッシュ140により濾過され、濾過した液体が貯留タンク10へ排出される。濾過メッシュ140の濾過により、流出側120b付近に溜まる個体は、回転パイプ120の外周に一体に形成されたスクリュー羽根121により引き上げて分離し、回転パイプ120の軸方向に沿って移動させる。
【0097】
液体から個体を分離して回収部132に回収し、小型かつ簡単な構成で、自動運転により液体に含まれる個体を、液体から分離して回収する無人化運転を可能にする。
【0098】
この微細物除去システム100は、ポンプ21の駆動により貯留タンク10に貯留する液体を分離装置30へ供給し、分離装置30は、分離された微細物を含む液体を、貯留タンク10に戻する戻し経路40へ供給し、微細物を分離した液体を、加工または処理を行う装置に供給し、加工または処理を行い、貯留タンク10へ戻すようにしてもよい。
【0099】
図10の個液分離装置システムにおいて、図5に記載した第2実施形態の個液分離装置1に代えて、図6乃至図9に記載した第3実施形態乃至第6実施形態の個液分離装置1を同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0100】
この発明は、液体に含まれる微粉末状クズ等の個体を、液体から分離し、個体に付着する液体を除去して個体を回収する個液分離装置及び個液分離装置システムに適用可能であり、小型かつ簡単な構成で、自動運転により液体に含まれる個体を、液体から分離し回収する無人化運転を可能にする
【符号の説明】
【0101】
1 個液分離装置
10 貯留タンク
20 循環経路
21 ポンプ
30 分離装置
31 装置本体
32 入口部
33 出口部
40 戻し経路
51 回転パイプ
52 スクリュー羽根
53 フィルタパイプ
54 駆動手段
55 フィルタ保護管
56 カップ
57 パドル
60 ハウジング
61 支持体
70 モータ
71 駆動ギヤ
72 従動ギヤ
100 個液分離システム
120 回転パイプ
121 スクリュー羽根
130 本体パイプ
140 濾過メッシュ
141 取付リング
150 ブラシ
150a ブラシ毛
150b ブラシホルダ
151 取付部材
170 保護プレート
171 誘導プレート
200 合流パイプ





図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10