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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019060
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】画像分析ベースのターゲット広告方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20240201BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240201BHJP
【ＦＩ】
G06Q30/0251
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】ＯＬ
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023119839
(22)【出願日】2023-07-24
(31)【優先権主張番号】10-2022-0093796
(32)【優先日】2022-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ＬＩＮＥ Ｐｌｕｓ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク ソヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヨン ジュ
【テーマコード（参考）】
5L049
【Ｆターム（参考）】
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】画像分析ベースのターゲット広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを開示する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る画像分析ベースのターゲット広告方法は、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する段階、および前記抽出画像を前記ユーザ端末に保存する段階を含む。
【選択図】図４
【解決手段】本発明の一実施形態に係る画像分析ベースのターゲット広告方法は、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する段階、および前記抽出画像を前記ユーザ端末に保存する段階を含む。
【選択図】図４
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも１つのプロセッサを含むコンピュータ装置によって実行される画像分析ベースのターゲット広告方法であって、
電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する段階、および
前記抽出画像を前記ユーザのユーザ端末に保存する段階
を含む、画像分析ベースのターゲット広告方法。
電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する段階、および
前記抽出画像を前記ユーザのユーザ端末に保存する段階
を含む、画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項2】
前記保存する段階は、
前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報と関連する他のコンテンツを前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報と関連する他のコンテンツを前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項3】
前記抽出画像を生成する段階は、
前記広告印刷物画像で発生する前記ユーザの領域調節入力に応答して、前記一部領域を特定する段階
を含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記広告印刷物画像で発生する前記ユーザの領域調節入力に応答して、前記一部領域を特定する段階
を含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項4】
前記保存する段階は、
前記抽出画像をテキスト認識して前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報を抽出する段階、および
前記抽出された特定商品情報を前記抽出画像にマッピングしてともに保存する段階
を含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記抽出画像をテキスト認識して前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報を抽出する段階、および
前記抽出された特定商品情報を前記抽出画像にマッピングしてともに保存する段階
を含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項5】
前記抽出画像を生成する段階は、
広告印刷物の広告印刷物識別情報または前記広告印刷物に対応する売場の売場識別情報を取得する段階、
前記取得した広告印刷物識別情報または前記売場識別情報を利用して前記売場の売場情報を取得する段階、および
前記取得した売場情報を前記抽出画像のメタデータに保存する段階
を含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
広告印刷物の広告印刷物識別情報または前記広告印刷物に対応する売場の売場識別情報を取得する段階、
前記取得した広告印刷物識別情報または前記売場識別情報を利用して前記売場の売場情報を取得する段階、および
前記取得した売場情報を前記抽出画像のメタデータに保存する段階
を含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項6】
前記保存する段階は、
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、アラームメッセージを前記ユーザ端末に提供する段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項４または５のうちのいずれか一項に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、アラームメッセージを前記ユーザ端末に提供する段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項４または５のうちのいずれか一項に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項7】
前記提供する段階は、
前記特定商品情報または前記売場情報に含まれる割引期間情報に基づいて割引期間が予め設定された期間内に迫っていると判断された場合、前記アラームメッセージを前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項６に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記特定商品情報または前記売場情報に含まれる割引期間情報に基づいて割引期間が予め設定された期間内に迫っていると判断された場合、前記アラームメッセージを前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項６に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項8】
前記提供する段階は、
前記売場情報に含まれる売場の位置情報および前記ユーザの位置情報に基づいて前記売場を基準に予め設定された範囲内に前記ユーザが位置すると判断された場合、前記アラームメッセージを前記ユーザ端末に提供する段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項６に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記売場情報に含まれる売場の位置情報および前記ユーザの位置情報に基づいて前記売場を基準に予め設定された範囲内に前記ユーザが位置すると判断された場合、前記アラームメッセージを前記ユーザ端末に提供する段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項６に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項9】
前記保存する段階は、
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項４または５のうちのいずれか一項に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項４または５のうちのいずれか一項に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項10】
前記提供する段階は、
前記売場情報に含まれる売場の位置情報または前記ユーザの位置情報に基づいて、前記売場または前記ユーザを基準に予め設定された範囲内の売場で販売する他の商品の商品情報が含まれる前記他の抽出画像を取得する段階、および
前記取得した他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項９に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記売場情報に含まれる売場の位置情報または前記ユーザの位置情報に基づいて、前記売場または前記ユーザを基準に予め設定された範囲内の売場で販売する他の商品の商品情報が含まれる前記他の抽出画像を取得する段階、および
前記取得した他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項９に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項11】
前記提供する段階は、
前記特定商品情報に含まれる特定商品のカテゴリ情報に基づいて、前記特定商品と同一のカテゴリに含まれる他の商品の商品情報が含まれる前記他の抽出画像を取得する段階、および
前記取得した他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項９に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記特定商品情報に含まれる特定商品のカテゴリ情報に基づいて、前記特定商品と同一のカテゴリに含まれる他の商品の商品情報が含まれる前記他の抽出画像を取得する段階、および
前記取得した他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項９に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項12】
前記提供する段階は、
前記取得した他の抽出画像を人気順、抽出回数順、または提供回数順にしたがってリスティングして前記ユーザ端末に提供する段階であることを特徴とする、請求項１０または１１のうちのいずれか一項に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記取得した他の抽出画像を人気順、抽出回数順、または提供回数順にしたがってリスティングして前記ユーザ端末に提供する段階であることを特徴とする、請求項１０または１１のうちのいずれか一項に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項13】
前記保存する段階は、
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、前記ユーザのメッセンジャー上に特定商品を販売する販売者または売場を対話相手として推薦または自動追加する段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項４または５のうちのいずれか一項に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、前記ユーザのメッセンジャー上に特定商品を販売する販売者または売場を対話相手として推薦または自動追加する段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項４または５のうちのいずれか一項に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項14】
前記保存する段階は、
前記抽出画像を少なくとも１つの他のユーザ端末に提供する段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
前記抽出画像を少なくとも１つの他のユーザ端末に提供する段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像分析ベースのターゲット広告方法。
【請求項15】
画像分析ベースのターゲット広告方法をコンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記画像分析ベースのターゲット広告方法は、
電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する段階、および
前記抽出画像を前記ユーザのユーザ端末に保存する段階
を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
前記画像分析ベースのターゲット広告方法は、
電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する段階、および
前記抽出画像を前記ユーザのユーザ端末に保存する段階
を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
画像分析ベースのターゲット広告方法を実行するコンピュータ装置であって、
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも１つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも１つのプロセッサは、
電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する抽出画像生成部、および
前記抽出画像を前記ユーザのユーザ端末に保存する抽出画像保存部
を含む、コンピュータ装置。
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも１つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも１つのプロセッサは、
電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する抽出画像生成部、および
前記抽出画像を前記ユーザのユーザ端末に保存する抽出画像保存部
を含む、コンピュータ装置。
【請求項17】
前記少なくとも１つのプロセッサは、
前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報と関連する他のコンテンツを前記ユーザ端末に提供することを特徴とする、請求項１６に記載のコンピュータ装置。
前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報と関連する他のコンテンツを前記ユーザ端末に提供することを特徴とする、請求項１６に記載のコンピュータ装置。
【請求項18】
前記少なくとも１つのプロセッサは、
前記広告印刷物画像で発生する前記ユーザの領域調節入力に応答し、前記一部領域を特定することを特徴とする、請求項１６に記載のコンピュータ装置。
前記広告印刷物画像で発生する前記ユーザの領域調節入力に応答し、前記一部領域を特定することを特徴とする、請求項１６に記載のコンピュータ装置。
【請求項19】
前記少なくとも１つのプロセッサは、
前記抽出画像をテキスト認識して前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報を抽出し、前記抽出された特定商品情報を前記抽出画像にマッピングしてともに保存することを特徴とする、請求項１６に記載のコンピュータ装置。
前記抽出画像をテキスト認識して前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報を抽出し、前記抽出された特定商品情報を前記抽出画像にマッピングしてともに保存することを特徴とする、請求項１６に記載のコンピュータ装置。
【請求項20】
前記少なくとも１つのプロセッサは、
広告印刷物の広告印刷物識別情報または前記広告印刷物に対応する売場の売場識別情報を取得し、前記取得した広告印刷物識別情報または前記売場識別情報を利用して前記売場の売場情報を取得し、前記取得した売場情報を前記抽出画像のメタデータに保存することを特徴とする、請求項１６に記載のコンピュータ装置。
広告印刷物の広告印刷物識別情報または前記広告印刷物に対応する売場の売場識別情報を取得し、前記取得した広告印刷物識別情報または前記売場識別情報を利用して前記売場の売場情報を取得し、前記取得した売場情報を前記抽出画像のメタデータに保存することを特徴とする、請求項１６に記載のコンピュータ装置。
【請求項21】
前記少なくとも１つのプロセッサは、
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、アラームメッセージを前記ユーザ端末に提供することを特徴とする、請求項１９または２０のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、アラームメッセージを前記ユーザ端末に提供することを特徴とする、請求項１９または２０のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【請求項22】
前記少なくとも１つのプロセッサは、
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供することを特徴とする、請求項１９または２０のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
前記特定商品情報または売場情報に基づいて、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供することを特徴とする、請求項１９または２０のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、広告印刷物が撮影された広告印刷物画像を利用してユーザにターゲット広告を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
広告印刷物とは、販売しようとする各種商品を広告する情報が紙面に印刷されたものであり、日常生活で頻繁に目にするほど広く利用されている。
【0003】
インターネット技術の発展によってネットワーク上での商品購入を可能にした電子商取引が普及することにより、オンラインで商品を販売する売場が広告印刷物をデジタル化してユーザに提供する技術が提案されるようになった。一例として、特許文献１には、広告印刷物を撮影してデジタル化された広告印刷物画像を生成し、これをユーザに提供して保存できるようする技術が開示されている。
【0004】
しかし、従来の広告印刷物デジタル化技術は、広告印刷物のうちの特定商品情報だけを含む一部領域の画像を保存するために、広告印刷物全体を撮影した全体画像から複数の商品情報を含む領域をそれぞれ区分しなければならず、領域をそれぞれ区分するためには、領域それぞれの位置情報を全体画像にマッチングして保存しなければならないため、多くのリソース消耗が発生するという短所があった。さらに、従来の広告印刷物デジタル化技術は、各商品のイベントが期間および時間限定であるため、各商品のイベントがアップデートされる度に多くのリソース消耗が発生するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許２０１９－００７５２５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施形態は、ユーザが特定商品の情報だけを保存して提供されるようにしたいというニーズを満たし、特定商品の情報だけを保存して提供される過程で多くのリソース消耗が発生することを防ぐために、電子化された広告印刷物画像内から特定商品情報を含む一部領域をユーザの選択入力に応答し、抽出することによって抽出画像を生成し、生成された抽出画像をユーザ端末に保存する、画像分析ベースのターゲット広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【0007】
また、本発明の一実施形態は、ユーザ端末に保存される抽出画像に基づいて広告サービスを提供する、画像分析ベースのターゲット広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供する
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態によると、少なくとも１つのプロセッサを含むコンピュータ装置によって実行される画像分析ベースのターゲット広告方法は、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する段階、および前記抽出画像を前記ユーザのユーザ端末に保存する段階を含んでよい。
【0009】
一側面によると、前記保存する段階は、前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報と関連する他のコンテンツを前記ユーザ端末に提供する段階を含むことを特徴としてよい。
【0010】
他の側面によると、前記抽出画像を生成する段階は、前記広告印刷物画像で発生する前記ユーザの領域調節入力に応答して、前記一部領域を特定する段階を含むことを特徴としてよい。
【0011】
また他の側面によると、前記保存する段階は、前記抽出画像をテキスト認識して前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報を抽出する段階、および前記抽出された特定商品情報を前記抽出画像にマッピングしてともに保存する段階を含むことを特徴としてよい。
【0012】
また他の側面によると、前記抽出画像を生成する段階は、広告印刷物の広告印刷物識別情報または前記広告印刷物に対応する売場の売場識別情報を取得する段階、前記取得した広告印刷物識別情報または前記売場識別情報を利用して前記売場の売場情報を取得する段階、および前記取得した売場情報を前記抽出画像のメタデータに保存する段階を含むことを特徴としてよい。
【0013】
また他の側面によると、前記保存する段階は、前記特定商品情報または売場情報に基づいて、前記ユーザ端末にアラームメッセージを提供する段階をさらに含むことを特徴としてよい。
【0014】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記特定商品情報または前記売場情報に含まれる割引期間情報に基づいて割引期間が予め設定された期間内に迫っていると判断された場合、前記ユーザ端末に前記アラームメッセージを提供する段階を含むことを特徴としてよい。
【0015】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記売場情報に含まれる売場の位置情報および前記ユーザの位置情報に基づいて前記売場を基準に予め設定された範囲内に前記ユーザが位置すると判断された場合、前記ユーザ端末に前記アラームメッセージを提供する段階をさらに含むことを特徴としてよい。
【0016】
また他の側面によると、前記保存する段階は、前記特定商品情報または売場情報に基づいて、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供する段階を含むことを特徴としてよい。
【0017】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記売場情報に含まれる売場の位置情報または前記ユーザの位置情報に基づいて、前記売場または前記ユーザを基準に予め設定された範囲内の売場で販売する他の商品の商品情報が含まれる前記他の抽出画像を取得する段階、および前記取得した他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供する段階を含むことを特徴としてよい。
【0018】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記特定商品情報に含まれる特定商品のカテゴリ情報に基づいて、前記特定商品と同一のカテゴリに含まれる他の商品の商品情報が含まれる前記他の抽出画像を取得する段階、および前記取得した他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供する段階を含むことを特徴としてよい。
【0019】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記取得した他の抽出画像を人気順、抽出回数順、または提供回数順によってリスティングして前記ユーザ端末に提供する段階であることを特徴としてよい。
【0020】
また他の側面によると、前記保存する段階は、前記特定商品情報または売場情報に基づいて、特定商品を販売する販売者または売場を対話相手として前記ユーザのメッセンジャー上に推薦または自動追加する段階をさらに含むことを特徴としてよい。
【0021】
また他の側面によると、前記保存する段階は、前記抽出画像を少なくとも１つの他のユーザ端末に提供する段階をさらに含むことを特徴としてよい。
【0022】
本発明の一実施形態によると、画像分析ベースのターゲット広告方法をコンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記画像分析ベースのターゲット広告方法は、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する段階、および前記抽出画像を前記ユーザのユーザ端末に保存する段階を含んでよい。
【0023】
本発明の一実施形態によると、画像分析ベースのターゲット広告方法を実行するコンピュータ装置は、コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも１つのプロセッサを含み、前記少なくとも１つのプロセッサは、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成する抽出画像生成部、および前記抽出画像を前記ユーザのユーザ端末に保存する抽出画像保存部を含んでよい。
【0024】
一側面によると、前記少なくとも１つのプロセッサは、前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報と関連する他のコンテンツを前記ユーザ端末に提供することを特徴としてよい。
【0025】
他の側面によると、前記少なくとも１つのプロセッサは、前記広告印刷物画像で発生する前記ユーザの領域調節入力に応答して、前記一部領域を特定することを特徴としてよい前記広告印刷物。
【0026】
また他の側面によると、前記少なくとも１つのプロセッサは、前記抽出画像をテキスト認識して前記抽出画像内に含まれる前記特定商品情報を抽出し、前記抽出された特定商品情報を前記抽出画像にマッピングしてともに保存することを特徴としてよい。
【0027】
また他の側面によると、前記少なくとも１つのプロセッサは、広告印刷物の広告印刷物識別情報または前記広告印刷物に対応する売場の売場識別情報を取得し、前記取得した広告印刷物識別情報または前記売場識別情報を利用して前記売場の売場情報を取得し、前記取得した売場情報を前記抽出画像のメタデータに保存することを特徴としてよい。
【0028】
また他の側面によると、前記少なくとも１つのプロセッサは、前記特定商品情報または売場情報に基づいて、アラームメッセージを前記ユーザ端末に提供することを特徴としてよい。
【0029】
また他の側面によると、前記少なくとも１つのプロセッサは、前記特定商品情報または売場情報に基づいて、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像を前記ユーザ端末に提供することを特徴としてよい。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一実施形態は、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域をユーザの選択入力に応答して抽出することによって抽出画像を生成し、生成された抽出画像をユーザ端末に保存することにより、特定商品の情報だけを保存して提供されるようにする過程で多くのリソース消耗が発生することを防ぐことができる、画像分析ベースのターゲット広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【0031】
また、本発明の一実施形態は、ユーザ端末に保存される抽出画像に基づいて広告サービスを提供することができる、画像分析ベースのターゲット広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
【図10a】図４に示した画像分析ベースのターゲット広告方法のうちの抽出画像をユーザ端末に保存する過程において、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像をユーザ端末に提供することを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0034】
本発明の実施形態は、広告印刷物を撮影した広告印刷物画像をデジタル化する方法、装置、およびコンピュータプログラムに関する技術である。
【0035】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域をユーザの選択入力に応答して抽出することによって抽出画像を生成し、生成された抽出画像をユーザ端末に保存する広告システムについて説明する。これにより、本発明の実施形態は、ユーザが特定商品の情報だけを保存して提供されるようにしたいというニーズを満たし、特定商品の情報だけを保存して提供される過程で多くのリソース消耗が発生することを防ぐという技術効果を導き出すことができる。
【0036】
本発明の実施形態に係る広告システムは、以下で説明するサーバや電子機器を実現する少なくとも１つのコンピュータ装置によって実現されてよい。コンピュータ装置においては、本発明の実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る画像分析ベースのターゲット広告方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合して画像分析ベースのターゲット広告方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。ここで説明したコンピュータプログラムは、独立する１つのプログラムパッケージの形態であってもよいし、独立する１つのプログラムパッケージの形態がコンピュータ装置に予めインストールされてオペレーティングシステムや他のプログラムパッケージと連係する形態であってもよい。
【0037】
図１は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図１のネットワーク環境は、複数の電子機器１１０、１２０、１３０、１４０、複数のサーバ１５０、１６０、およびネットワーク１７０を含む例を示している。
【0038】
このような図１は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図１のように限定されてはならない。また、図１のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、実施形態に適用可能な環境が図１のネットワーク環境に限定されてはならない。
【0039】
複数の電子機器１１０、１２０、１３０、１４０は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器１１０、１２０、１３０、１４０の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、ＰＣ（ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、ノート型ＰＣ、デジタル放送用端末、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ）、ＰＭＰ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｐｌａｙｅｒ）、タブレットなどがある。一例として、図１では、電子機器１１０の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器１１０は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク１７０を介して他の電子機器１２０、１３０、１４０および／またはサーバ１５０、１６０と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの１つを意味してよい。
【0040】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク１７０が含むことのできる通信網（一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網）を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク１７０は、ＰＡＮ（ｐｅｒｓｏｎａｌ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、ＬＡＮ（ｌｏｃａｌ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、ＣＡＮ（ｃａｍｐｕｓ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、ＭＡＮ（ｍｅｔｒｏｐｏｌｉｔａｎ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、ＷＡＮ（ｗｉｄｅ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、ＢＢＮ（ｂｒｏａｄｂａｎｄ ｎｅｔｗｏｒｋ）、インターネットなどのネットワークのうちの１つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク１７０は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター－バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の１つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0041】
サーバ１５０、１６０それぞれは、複数の電子機器１１０、１２０、１３０、１４０とネットワーク１７０を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する１つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ１５０は、ネットワーク１７０を介して接続した複数の電子機器１１０、１２０、１３０、１４０にサービス（一例として、後述する画像分析ベースのターゲット広告方法の実施によって提供されるサービスなど）を提供するシステムであってよい。
【0042】
図２は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器１１０、１２０、１３０、１４０それぞれやサーバ１５０、１６０それぞれは、図２に示したコンピュータ装置２００によって実現されてよい。
【0043】
このようなコンピュータ装置２００は、図２に示すように、メモリ２１０、プロセッサ２２０、通信インタフェース２３０、および入力／出力インタフェース２４０を含んでよい。メモリ２１０は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、ＲＡＭ（ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（ｒｅａｄ ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ）、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ＲＯＭやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ２１０とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置２００に含まれてもよい。また、メモリ２１０には、オペレーティングシステムと、少なくとも１つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ２１０とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ２１０にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー（登録商標）ドライブ、ディスク、テープ、ＤＶＤ／ＣＤ－ＲＯＭドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース２３０を通じてメモリ２１０にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク１７０を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置２００のメモリ２１０にロードされてよい。
【0044】
プロセッサ２２０は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ２１０または通信インタフェース２３０によって、プロセッサ２２０に提供されてよい。例えば、プロセッサ２２０は、メモリ２１０のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0045】
通信インタフェース２３０は、ネットワーク１７０を介してコンピュータ装置２００が他の装置（一例として、上述した記録装置）と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置２００のプロセッサ２２０がメモリ２１０のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース２３０の制御にしたがってネットワーク１７０を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク１７０を経てコンピュータ装置２００の通信インタフェース２３０を通じてコンピュータ装置２００に受信されてよい。通信インタフェース２３０を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ２２０やメモリ２１０に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置２００がさらに含むことのできる記録媒体（上述した永続的記録装置）に記録されてよい。
【0046】
入力／出力インタフェース２４０は、入力／出力装置２５０とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力／出力インタフェース２４０は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が１つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力／出力装置２５０は、コンピュータ装置２００と１つの装置で構成されてもよい。
【0047】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置２００は、図２の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置２００は、上述した入力／出力装置２５０のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0048】
以下では、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域をユーザの選択入力に応答して抽出することによって抽出画像を生成し、生成された抽出画像をユーザ端末に保存する画像分析ベースのターゲット広告方法、装置、およびコンピュータプログラムの具体的な実施形態について説明する。
【0049】
図３は、図２に示したプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図であり、図４は、図２に示したコンピュータ装置が実行することができる画像分析ベースのターゲット広告方法の例を示したフローチャートであり、図５ａ～ｂは、図４に示した画像分析ベースのターゲット広告方法で抽出画像を生成する過程を説明するための図であり、図６ａ～ｂは、図４に示した画像分析ベースのターゲット広告方法でユーザ端末に抽出画像を保存する過程を説明するための図である。
【0050】
本発明の実施形態で、コンピュータ装置２００は、クライアントであるユーザ（以下、ユーザは、広告印刷物を取得し、広告印刷物に印刷されている特定商品情報をデジタル化して保存および提供される顧客を意味する）を対象に、クライアントが所持するサーバまたは電子機器にインストールされた専用アプリケーションやウェブ／モバイルサイトへの接続によって発生するサービスリクエストに応答して、画像分析に基づいたターゲット広告サービスを提供してよい。コンピュータ装置２００には、コンピュータに実現された広告システムが構成されてよい。一例として、広告システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、専用アプリケーションのイン－アプリ（ｉｎ－ａｐｐ）形態で構成されて専用アプリケーション上で動作が可能となるように実現されてもよい。
【0051】
コンピュータ装置２００のプロセッサ２２０は、図４に示された画像分析ベースのターゲット広告方法を実行するための構成要素によって実現されてよい。一例として、プロセッサ２２０は、図４に示した段階４１０～４２０を実行するように、図３に示すように、抽出画像生成部３１０および抽出画像保存部３２０を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ２２０の構成要素は、選択的にプロセッサ２２０に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ２２０の構成要素は、プロセッサ２２０の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0052】
このようなプロセッサ２２０およびプロセッサ２２０の構成要素は、図４の画像分析ベースのターゲット広告方法が含む段階４１０～４２０を実行するようにコンピュータ装置２００を制御してよい。例えば、プロセッサ２２０およびプロセッサ２２０の構成要素は、メモリ２１０が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも１つのプログラムのコードとによる命令（ｉｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ）を実行するように実現されてよい。
【0053】
ここで、プロセッサ２２０の構成要素は、コンピュータ装置２００に保存されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ２２０によって実行される、互いに異なる機能（ｄｉｆｆｅｒｅｎｔ ｆｕｎｃｔｉｏｎｓ）の表現であってよい。例えば、抽出画像を生成するようにコンピュータ装置２００を制御するプロセッサ２２０の機能的表現として、抽出画像生成部３１０が利用されてよい。
【0054】
プロセッサ２２０は、コンピュータ装置２００の制御と関連する命令がロードされたメモリ２１０から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ２２０が以下で説明する段階４１０～４２０を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0055】
以下で説明する段階４１０～４２０は、図４に示したものとは異なる順序で実行されてもよいし、段階４１０～４２０のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0056】
段階４１０で、プロセッサ２２０（より正確には、プロセッサ２２０に含まれる抽出画像生成部３１０）は、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、前記広告印刷物画像内の前記一部領域を抽出することによって抽出画像を生成してよい。以下、電子化された広告印刷物画像とは、広告印刷物を撮影した画像を意味することにする。
【0057】
より詳しく説明すると、プロセッサ２２０は、広告印刷物画像で発生するユーザの領域調節入力に応答して特定商品情報を含む一部領域を特定した後、特定された一部領域に対するユーザの選択入力に応答し、広告印刷物画像内の一部領域を抽出することによって抽出画像を生成してよい。
【0058】
例えば、図５ａ～ｂに示すように、電子化された広告印刷物画像５００が表示されたユーザ端末（ユーザ電子機器１１０）の画面で、ユーザの領域調節入力（一例として、図５ａに示した画像拡大入力に加えて図５ｂに示した領域を決定する領域決定入力）が発生すると、プロセッサ２２０は、特定商品情報を含む一部領域５１０を特定してよい。この後、ユーザ端末（ユーザ電子機器１１０）の画面のうちの一部領域５１０に対応する部分でユーザの選択入力が発生すると、プロセッサ２２０は、広告印刷物画像５００内の一部領域５１０を抽出することによって抽出画像５２０を生成してよい。
【0059】
このように、抽出画像５２０を生成する過程のうちの一部領域５１０を特定する過程が、ユーザの領域調節入力に応答して実行されることにより、広告印刷物画像で商品情報を含む領域を区分および特定するために領域それぞれの位置情報を広告印刷物画像にマッチングして保存しなければならなかった、従来の広告印刷物デジタル化技術が抱える大きなリソース消耗という短所および問題を解決することができる。
【0060】
また、段階４１０で、プロセッサ２２０は、抽出画像５２０を生成するにあたり、売場の売場情報を抽出画像５２０のメタデータに保存してよい。これについては、図８を参照しながらより詳しく説明することにする。
【0061】
段階４２０で、プロセッサ２２０（より正確には、プロセッサ２２０に含まれる抽出画像保存部３２０）は、段階４１０で生成された抽出画像５２０をユーザ端末に保存してよい。以下、抽出画像５２０がユーザ端末に保存されるということは、抽出画像５２０がユーザの電子機器１１０に保存されることを意味することにする。さらに、以下、あるデータがユーザ端末に保存または提供されるということは、該当のデータがユーザの電子機器１１０に保存または提供されることを意味することにする。
【0062】
例えば、プロセッサ２２０は、図６ａに示すように、抽出画像５２０をユーザの電子機器１１０で実行されるアプリケーションを通じて提供して、ユーザが抽出画像５２０を電子機器１１０の画像アルバムに保存したり自動で保存されたりするようにしてよい。
【0063】
また、プロセッサ２２０（より正確には、プロセッサ２２０に含まれる抽出画像保存部３２０）は、段階４２０で、抽出画像５２０内に含まれる特定商品情報と関連する他のコンテンツ（例えば、特定商品と関連する広告）をユーザ端末に提供してよい。例えば、プロセッサ２２０は、図６ｂに示すように、抽出画像５２０内に含まれる特定商品情報の特定商品と同一の商品を宣伝する広告６００をユーザ端末に提供してよい。このとき、ユーザには特定商品に対する購入意思または関心があるため、抽出画像５２０を生成すれば、特定商品と同一の商品を宣伝する広告はユーザに対するターゲット広告となってよい。したがって、特定商品情報と関連するコンテンツ（例えば、広告）をユーザ端末に提供することは、ユーザ端末にターゲット広告をサービングすることに該当する。図６ｂには、広告６００が、ユーザのアプリケーション上のホーム画面の一側に位置する広告領域に提供されるように示されているが、これに制限されたり限定されたりしてはならず、アプリケーション上のホーム画面にポップアップウィンドウ形態で提供されたり、アプリケーションを通じたプッシュ形態で提供されたり、アプリケーションがメッセンジャーの場合にはメッセンジャーのチャットウィンドウ内で提供されたりしてもよい。
【0064】
特定商品情報と関連する他のコンテンツ（例えば、広告）を準備するために、プロセッサ２２０は、抽出画像５２０内に含まれる特定商品情報を分析してよい。これについては、図７を参照しながらより詳しく説明することにする。
【0065】
また、段階４２０で、プロセッサ２２０は、抽出画像５２０がユーザ端末に保存されたことを知らせる情報を、広告印刷物に対応する売場または抽出画像５２０内に含まれる特定商品情報の特定商品を販売する販売者に提供してよい。抽出画像５２０がユーザ端末に保存されたことを知らせる情報は抽出画像５２０自体であってよいが、これに制限されたり限定されたりしてはならず、抽出画像５２０の分析によって取得された特定商品情報を含んでよい。
【0066】
このように、本発明の実施形態によると、広告システムは、電子化された広告印刷物画像から特定商品情報を含む一部領域を抽出して抽出画像を生成し、生成された抽出画像をユーザ端末に保存することにより、ユーザが特定商品の情報だけを保存して提供されるようにしたいというニーズを満たし、特定商品の情報をユーザがいつでも確認できるようにし、特定商品の情報だけが保存および提供される過程で多くのリソース消耗が発生することを防ぐという技術的効果を発揮することができる。
【0067】
さらに、段階４２０で、プロセッサ２２０（より正確には、プロセッサ２２０に含まれる抽出画像保存部３２０）は、抽出画像５２０をユーザ端末に保存するだけでなく、特定商品情報をともに保存してもよい。これについては、図７を参照しながらより詳しく説明する。
【0068】
【0069】
段階４２０で、プロセッサ２２０（より正確には、プロセッサ２２０に含まれる抽出画像保存部３２０）は、抽出画像５２０をテキスト認識して抽出画像５２０内に含まれる特定商品情報を抽出した後、抽出された特定商品情報を抽出画像５２０にマッピングしてともに保存してよい。例えば、プロセッサ２２０は、図７に示すように、抽出画像５２０をＯＣＲ（Ｏｐｔｉｃａｌ Ｃｈａｒａｃｔｅｒ Ｒｅａｄｅｒ）分析して特定商品の商品名情報、モデル情報、価格情報、カテゴリ情報、割引期間情報、割引率情報などを含む特定商品情報７００を抽出した後、抽出された特定商品情報７００を抽出画像５２０にマッピングしてともに保存してよい。これにより、プロセッサ２２０は、特定商品情報が印刷された広告印刷物を抽出画像５２０としてデジタル化および電子化するだけでなく、特定商品情報７００を個別にテキスト化することも可能である。より具体的な例として、プロセッサ２２０は、抽出画像５２０に含まれる文字列を抽出し、抽出された文字列で文字それぞれをセグメンテーション（Ｓｅｇｍｅｎｔａｔｉｏｎ）処理した後、セグメンテーション処理された文字それぞれに対する特徴パラメータを抽出することにより、抽出画像５２０に含まれる文字それぞれの特徴（例えば、文字ストロークの長さ、角度、位置、分布など）を抽出してよい。この後、プロセッサ２２０は、文字それぞれの特徴に基づいて抽出画像５２０に含まれる文字それぞれを符号化して認識することにより、抽出画像５２０に含まれる文字を認識した結果として特定商品の商品名情報、モデル情報、価格情報、カテゴリ情報、割引期間情報、割引率情報などを含む特定商品情報７００を抽出してよい。
【0070】
説明した抽出画像５２０の分析過程は、上述した特定商品情報と関連する他のコンテンツ（例えば、ターゲット広告）を準備する過程でも利用されてよい。すなわち、プロセッサ２２０は、抽出画像５２０内に含まれる特定商品情報と関連する他のコンテンツ（例えば、ターゲット広告）をユーザ端末に提供するために、ターゲット広告を準備する前に抽出画像５２０をテキスト認識して抽出画像５２０内に含まれる特定商品情報を抽出した後、抽出された特定商品情報を活用して特定商品情報と関連するターゲット広告を準備してユーザ端末に提供してよい。
【0071】
【0072】
広告印刷物を発行した売場のサーバには、売場の売場情報が広告印刷物識別情報または売場識別情報にマッチングされて保存されていることがある。
【0073】
これにより、段階４１０で、プロセッサ２２０（より正確には、プロセッサ２２０に含まれる抽出画像生成部３１０）は、電子化された広告印刷物画像内の特定商品情報を含む一部領域を抽出して抽出画像５２０を生成する過程において、図８に示すように、広告印刷物の広告印刷物識別情報または広告印刷物に対応する売場の売場識別情報８１０を取得した後、取得した広告印刷物識別情報または売場識別情報８１０を利用して売場の売場情報８２０を取得することにより（例えば、取得した広告印刷物識別情報または売場識別情報８１０を利用して売場のサーバに接続し、売場のサーバから売場の位置情報、連絡先情報、販売物品関連情報、販売カテゴリ関連情報、割引期間情報、割引率情報などを含む売場情報８２０を取得）、取得した売場情報８２０を抽出画像５２０のメタデータに保存してよい。
【0074】
このとき、売場の売場情報８２０が抽出画像５２０のメタデータに保存されると説明したが、これに制限されたり限定されたりしてはならず、広告印刷物識別情報または売場識別情報８１０が抽出画像６２０のメタデータに保存されてもよい。このような場合、売場の売場情報８２０は、抽出画像５２０がユーザ端末に保存された後に実行されるサービス（例えば、アラームメッセージをユーザ端末に提供するサービス、他の抽出画像をユーザ端末に提供するサービスなど）のために使用リクエストが発生する場合、抽出画像５２０のメタデータに保存された広告印刷物識別情報または売場識別情報８１０を利用することが可能となる。
【0075】
上述したような商品情報７００および売場情報８２０は、後述するプロセッサ２２０が提供する多様なサービスで活用可能である。これについては、図９ａ、９ｂ、９ｃ、１０ａ、１０ｂ、１１を参照しながらより詳しく説明する。
【0076】
【0077】
段階４２０で、プロセッサ２２０（より正確には、プロセッサ２２０に含まれる抽出画像保存部３２０）は、上述したように、抽出画像５２０とともに保存される商品情報７００および売場情報８２０に基づいてアラームメッセージをユーザ端末に提供してよい。
【0078】
例えば、プロセッサ２２０は、図９ａに示すように、商品情報７００または売場情報８２０に含まれる割引期間情報９００に基づいて割引期間が予め設定された期間内に迫っていると判断された場合、特定商品の購入をすすめるアラームメッセージ９１０をユーザ端末（ユーザの電子機器１１０）に提供してよい。
【0079】
より具体的な例として、プロセッサ２２０は、商品情報７００または売場情報８２０に含まれる割引期間情報に基づいて、ユーザ端末（ユーザの電子機器１１０）のカレンダーアプリのＡＰＩを通じてカレンダーアプリに割引期間情報に対応する割引終了日付および時刻のアラームを設定した後、カレンダーアプリに設定されたアラームによってアラームメッセージ９１０がユーザ端末に表示されるように制御してよい。
【0080】
他の例として、プロセッサ２２０は、図９ｂに示すように、売場情報８２０に含まれる売場の位置情報９２０およびユーザの位置情報に基づいて売場を基準に予め設定された範囲内にユーザが位置すると判断された場合、特定商品の購入をすすめるアラームメッセージ９１０をユーザ端末（ユーザの電子機器１１０）に提供してよい。ここで、売場の位置情報９２０およびユーザの位置情報に基づいて売場を基準に予め設定された範囲内にユーザが位置するかどうかを判断することは、売場の位置情報９２０とユーザ端末（ユーザの電子機器１１０）の位置情報を比べることによってなされてよい。このために、プロセッサ２２０は、売場の位置情報９２０とユーザ端末（ユーザの電子機器１１０）の位置情報を比べる前に、ユーザ端末（ユーザの電子機器１１０）の位置情報を取得しておいてよい。
【0081】
上述では、アラームメッセージ９１０がユーザのアプリケーション上の広告領域に提供されたり、アプリケーション上のホーム画面でポップアップウィンドウの形態で提供されたりすると説明したが、これに制限されたり限定されたりしてはならず、アプリケーションを通じてプッシュ形態で提供されたり、アプリケーションがメッセンジャーの場合にはメッセンジャーのチャットウィンドウ内で提供されたりしてもよい。例えば、アラームメッセージ９１０は、図９ｃに示すように、メッセンジャーであるアプリケーションのチャットウィンドウ内で対話相手から入力される対話メッセージの形態で提供されてよい。他の例として、アラームメッセージ９１０は、アプリケーションを通じてプッシュされるリマインドメッセージの形態で提供されてもよい。
【0082】
図１０ａ～ｂは、図４に示した画像分析ベースのターゲット広告方法のうちの抽出画像をユーザ端末に保存する過程において、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像をユーザ端末に提供することを説明するための図である。
【0083】
段階４２０で、プロセッサ２２０（より正確には、プロセッサ２２０に含まれる抽出画像保存部３２０）は、上述したように、抽出画像５２０とともに保存される商品情報７００および売場情報８２０に基づいて、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像をユーザ端末に提供してよい。
【0084】
例えば、プロセッサ２２０は、図１０ａに示すように、売場情報８２０に含まれる売場の位置情報１０００またはユーザの位置情報に基づいて、売場またはユーザを基準に予め設定された範囲内の売場で販売する他の商品の商品情報が含まれる他の抽出画像１０１０を取得した後、取得した他の抽出画像１０１０をユーザ端末（ユーザの電子機器１１０）に提供してよい。ここで、売場の位置情報１０００またはユーザの位置情報に基づいて売場またはユーザを基準に予め設定された範囲内の売場を把握するためには、プロセッサ２２０が売場それぞれの位置情報１０００を認知する必要がある。このために、プロセッサ２２０は、売場それぞれの位置情報１０００を事前に取得して保存および維持してよい。
【0085】
他の例として、プロセッサ２２０は、図１０ｂに示すように、商品情報７００に含まれる特定商品のカテゴリ情報１０２０に基づいて、特定商品と同一のカテゴリに含まれる他の商品の商品情報が含まれる他の抽出画像１０１０を取得した後、取得した他の抽出画像１０１０をユーザ端末（ユーザの電子機器１１０）に提供してよい。
【0086】
上述した例で言及した他の抽出画像１０１０は、上述した画像分析ベースのターゲット広告方法の段階４１０～４２０で他のユーザ端末に保存されたものであってよい。
【0087】
このとき、取得した他の抽出画像１０１０は、ユーザ端末に提供されるものであって、人気順、抽出回数順、または提供回数順によってリスティングされてユーザ端末に提供されてよい。
【0088】
このように、他のユーザ端末に保存された他の抽出画像１０１０がユーザ端末に提供されるのと同じように、ユーザ端末に保存された抽出画像５２０も他のユーザ端末に提供されてよい。このような例に関する説明は上述した例と同じであるため、これについての説明は省略する。
【0089】
図１１は、図４に示した画像分析ベースのターゲット広告方法のうちの抽出画像をユーザ端末に保存する過程において、特定商品を販売する販売者または売場を対話相手としてユーザのメッセンジャー上に推薦または自動追加することを説明するための図である。
【0090】
段階４２０で、プロセッサ２２０（より正確には、プロセッサ２２０に含まれる抽出画像保存部３２０）は、上述したような商品情報７００および売場情報８２０に基づいて、ユーザのメッセンジャー１１００上に、特定商品を販売する販売者または売場１１１０を対話相手として推薦または自動追加してよい。これにより、販売者または売場１１１０は、ユーザのメッセンジャー１１００にオンライン広告をいつでも表示することができる。
【0091】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および／またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ＡＬＵ（ａｒｉｔｈｍｅｔｉｃ ｌｏｇｉｃ ｕｎｉｔ）、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、ＦＰＧＡ（ｆｉｅｌｄ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｇａｔｅ ａｒｒａｙ）、ＰＬＵ（ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｌｏｇｉｃ ｕｎｉｔ）、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、１つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム（ＯＳ）およびＯＳ上で実行される１つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、１つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および／または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは１つのプロセッサおよび１つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0092】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの１つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび／またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、１つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0093】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー（登録商標）ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、ＣＤ－ＲＯＭおよびＤＶＤのような光媒体、フロプティカルディスク（ｆｌｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｋ）のような光磁気媒体、およびＲＯＭ、ＲＡＭ、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0094】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ／あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0095】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0096】
２２０：プロセッサ
３１０：抽出画像生成部
３２０：抽出画像保存部
３１０：抽出画像生成部
３２０：抽出画像保存部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【外国語明細書】