(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019076
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】半導体装置及びこれを含むデータ貯蔵システム
(51)【国際特許分類】
H10B 43/50 20230101AFI20240201BHJP
H10B 41/27 20230101ALI20240201BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240201BHJP
H01L 27/00 20060101ALI20240201BHJP
H01L 21/02 20060101ALI20240201BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20240201BHJP
H10B 41/50 20230101ALI20240201BHJP
H10B 43/27 20230101ALI20240201BHJP
【FI】
H10B43/50
H10B41/27
H01L29/78 371
H01L27/00 301C
H01L27/00 301B
H01L21/02 B
H01L21/90 B
H10B41/50
H10B43/27
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023120863
(22)【出願日】2023-07-25
(31)【優先権主張番号】10-2022-0093317
(32)【優先日】2022-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】朴 ▲いぇ▼▲じん▼
(72)【発明者】
【氏名】金 承允
(72)【発明者】
【氏名】安 鍾善
(72)【発明者】
【氏名】金 希錫
(72)【発明者】
【氏名】沈 載煌
【テーマコード(参考)】
5F033
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F033GG01
5F033GG02
5F033HH03
5F033HH04
5F033HH08
5F033HH11
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5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH01
5F101BH02
5F101BH14
(57)【要約】
【課題】信頼性及び量産性が向上した半導体装置及びこれを含むデータ貯蔵システムを提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による半導体装置は、基板及び基板内又は基板上の導電層を含む半導体構造物と、基板の上面に垂直な第1方向に沿って延長されて導電層と連結され、下部から順次積層された第1及び第2部分を含むコンタクトプラグと、を含み、第1部分の上面の幅は第2部分の下面の幅よりも大きく、コンタクトプラグは、バリア層、バリア層上の第1導電層、及び第1導電層上に配置され、内部にボイドを有する第2導電層を含み、バリア層、第1導電層、及び第2導電層は、第1及び第2部分において連続的に延長され、バリア層は第1厚さを有し、第2導電層は、第1厚さと同一であるか、第1厚さよりも大きい第2厚さを有し、第1導電層は、第2厚さと同一であるか、第2厚さよりも大きい第3厚さを有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板、前記基板上の回路素子、及び前記回路素子上の下部配線ラインを含む第1半導体構造物と、
前記第1半導体構造物上に配置されて第1領域及び第2領域を有し、ソース構造物、前記ソース構造物上において、前記ソース構造物の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極、前記第1領域において、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延長され、チャネル層をそれぞれ含むチャネル構造物、前記第2領域において、前記ゲート電極及び前記ソース構造物を貫通して前記第1方向に延長され、前記ゲート電極を前記下部配線ラインのうち一部と電気的に連結するコンタクトプラグ、及び前記第2領域において、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延長されるサポート構造物を含む第2半導体構造物と、を含み、
前記チャネル構造物、前記コンタクトプラグ、及び前記サポート構造物のそれぞれは、下部から順次積層された第1~第3部分を含み、
前記チャネル構造物、前記コンタクトプラグ、及び前記サポート構造物のそれぞれにおいて、前記第1部分の上面の幅は前記第2部分の下面の幅よりも大きく、前記第2部分の上面の幅は前記第3部分の下面の幅よりも大きく、
前記コンタクトプラグのそれぞれは、バリア層、前記バリア層上の第1導電層、及び前記第1導電層上に配置され、内部にボイドを有する第2導電層を含む、半導体装置。
【請求項2】
前記コンタクトプラグのそれぞれは、前記第1方向に延長される垂直延長部及び前記垂直延長部から前記ゲート電極のうち連結されるゲート電極に向かって水平に延長される水平延長部を含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記水平延長部は、前記バリア層及び前記第1導電層で満たされる、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記バリア層は第1厚さを有し、前記第1導電層は、前記第1厚さと同一であるか、前記第1厚さよりも大きい第2厚さを有し、前記第2導電層は、前記第2厚さと同一であるか、前記第2厚さよりも大きい第3厚さを有する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1導電層はタングステン(W)を含み、前記第2導電層はタングステン(W)を含まない、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2導電層は、チタン窒化物(TiN)、タンタル窒化物(TaN)、及びこれらの組み合わせの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記コンタクトプラグのそれぞれは、前記第1部分の下に配置される第4部分をさらに含み、
前記第4部分の上面の幅は前記第1部分の下面の幅よりも大きい、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1半導体構造物は、前記ソース構造物の下面から前記第1方向に沿って延長され、前記下部配線ラインの1つと連結される接地ビアをさらに含み、
前記コンタクトプラグのそれぞれの前記第4部分は、前記第1方向に垂直な第2方向において前記接地ビアと重なる、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記コンタクトプラグのそれぞれは、前記第2導電層上に配置されて半導体物質を含む第3導電層をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記チャネル構造物、前記コンタクトプラグ、及び前記サポート構造物において、前記第2部分は互いに同一のレベルに位置し、前記第3部分は互いに同一のレベルに位置する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第2半導体構造物は、前記ソース構造物の外側において前記第1方向に沿って延長され、前記下部配線ラインの1つと連結される貫通ビアをさらに含み、
前記貫通ビアは、前記コンタクトプラグと同一のレベルに配置され、前記コンタクトプラグと同一の形状を有する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記ソース構造物は、
プレート層と、
前記第1領域において前記プレート層上に配置される第1水平導電層と、
前記第1水平導電層上に配置されて前記第2領域に延長される第2水平導電層と、を含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項13】
基板及び前記基板内又は前記基板上の導電層を含む半導体構造物と、
前記基板の上面に垂直な第1方向に沿って延長されて前記導電層と連結され、下部から順次積層された第1及び第2部分を含むコンタクトプラグと、を含み、
前記第1部分の上面の幅は前記第2部分の下面の幅よりも大きく、
前記コンタクトプラグは、バリア層、前記バリア層上の第1導電層、及び前記第1導電層上に配置され、内部にボイドを有する第2導電層を含み、
前記バリア層、前記第1導電層、及び前記第2導電層は、前記第1及び第2部分において連続的に延長され、
前記バリア層は第1厚さを有し、前記第2導電層は、前記第1厚さと同一であるか、前記第1厚さよりも大きい第2厚さを有し、前記第1導電層は、前記第2厚さと同一であるか、前記第2厚さよりも大きい第3厚さを有する、半導体装置。
【請求項14】
前記第1導電層はタングステン(W)を含み、
前記バリア層及び前記第2導電層は、チタン窒化物(TiN)、タンタル窒化物(TaN)、及びこれらの組み合わせの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記ボイドはフッ素(F)を含有する、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項16】
基板、前記基板上の回路素子、前記回路素子上の下部配線ライン、前記下部配線ライン上のプレート層、前記プレート層上において、前記プレート層の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に延長され、前記ゲート電極のうち第1ゲート電極を前記下部配線ラインのうち第1下部配線ラインと電気的に連結するコンタクトプラグ、及び前記回路素子と電気的に連結される入出力パッドを含む半導体貯蔵装置と、
前記入出力パッドを介して前記半導体貯蔵装置と電気的に連結され、前記半導体貯蔵装置を制御するコントローラと、を含み、
前記コンタクトプラグは、バリア層、前記バリア層上の第1導電層、及び前記第1導電層上の第2導電層を含み、
前記コンタクトプラグは、前記第1方向に延長される垂直延長部及び前記垂直延長部から前記第1ゲート電極に向かって水平に延長される水平延長部を含む、データ貯蔵システム。
【請求項17】
前記水平延長部は、前記バリア層及び前記第1導電層で満たされる、請求項16に記載のデータ貯蔵システム。
【請求項18】
前記コンタクトプラグは、下部から順次積層された第1及び第2部分を含み、
前記第1部分の上面の幅は前記第2部分の下面の幅よりも大きい、請求項16に記載のデータ貯蔵システム。
【請求項19】
前記半導体貯蔵装置は、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延長され、チャネル層を含むチャネル構造物をさらに含み、
前記チャネル構造物は、下部から順次積層された第1及び第2チャネル部分を含み、
前記第1チャネル部分の上面の幅は前記第2チャネル部分の下面の幅よりも大きい、請求項18に記載のデータ貯蔵システム。
【請求項20】
前記半導体貯蔵装置は、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延長され、絶縁物質を含む分離領域をさらに含み、
前記分離領域の側面は、折曲部なしに一定の傾斜を有する、請求項16に記載のデータ貯蔵システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びこれを含むデータ貯蔵システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
データ貯蔵(格納、記憶)を必要とするデータ貯蔵システムにおいて、高容量のデータを貯蔵することができる半導体装置が求められている。これに伴い、半導体装置のデータ貯蔵容量を増加させることができる方案が研究されている。例えば、半導体装置のデータ貯蔵容量を増加させるための方法の1つとして、二次元的に配列されるメモリセルに代えて三次元的に配列されるメモリセルを含む半導体装置が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が実現しようとする技術的課題の1つは、信頼性及び量産性が向上した半導体装置を提供することである。
【0004】
本発明が実現しようとする技術的課題の1つは、信頼性及び量産性が向上した半導体装置を含むデータ貯蔵システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示的な実施形態による半導体装置は、基板、上記基板上の回路素子、及び上記回路素子上の下部配線ラインを含む第1半導体構造物と;上記第1半導体構造物上に配置されて第1領域及び第2領域を有し、ソース構造物、上記ソース構造物上において、上記ソース構造物の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極、上記第1領域において、上記ゲート電極を貫通して上記第1方向に沿って延長され、チャネル層をそれぞれ含むチャネル構造物、上記第2領域において、上記ゲート電極及び上記ソース構造物を貫通して上記第1方向に延長され、上記ゲート電極を上記下部配線ラインのうち一部と電気的に連結するコンタクトプラグ、及び上記第2領域において、上記ゲート電極を貫通して上記第1方向に沿って延長されるサポート構造物を含む第2半導体構造物と;を含み、上記チャネル構造物、上記コンタクトプラグ、及び上記サポート構造物のそれぞれは、下部から順次積層された第1~第3部分を含み、上記チャネル構造物、上記コンタクトプラグ、及び上記サポート構造物のそれぞれにおいて、上記第1部分の上面の幅は上記第2部分の下面の幅よりも大きく、上記第2部分の上面の幅は上記第3部分の下面の幅よりも大きく、上記コンタクトプラグのそれぞれは、バリア層、上記バリア層上の第1導電層、及び上記第1導電層上に配置され、内部にボイドを有する第2導電層を含むことができる。
【0006】
例示的な実施形態による半導体装置は、基板及び上記基板内又は上記基板上の導電層を含む半導体構造物と;上記基板の上面に垂直な第1方向に沿って延長されて上記導電層と連結され、下部から順次積層された第1及び第2部分を含むコンタクトプラグと;を含み、上記第1部分の上面の幅は上記第2部分の下面の幅よりも大きく、上記コンタクトプラグは、バリア層、上記バリア層上の第1導電層、及び上記第1導電層上に配置され、内部にボイドを有する第2導電層を含み、上記バリア層、上記第1導電層、及び上記第2導電層は、上記第1及び第2部分において連続的に延長され、上記バリア層は第1厚さを有し、上記第2導電層は、上記第1厚さと同一であるか、上記第1厚さよりも大きい第2厚さを有し、上記第1導電層は、上記第2厚さと同一であるか、上記第2厚さよりも大きい第3厚さを有することができる。
【0007】
例示的な実施形態によるデータ貯蔵システムは、基板、上記基板上の回路素子、上記回路素子上の下部配線ライン、上記下部配線ライン上のプレート層、上記プレート層上において、上記プレート層の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極、上記ゲート電極を貫通して上記第1方向に延長され、上記ゲート電極のうち第1ゲート電極を上記下部配線ラインのうち第1下部配線ラインと電気的に連結するコンタクトプラグ、及び上記回路素子と電気的に連結される入出力パッドを含む半導体貯蔵装置と;上記入出力パッドを介して上記半導体貯蔵装置と電気的に連結され、上記半導体貯蔵装置を制御するコントローラと;を含み、上記コンタクトプラグは、バリア層、上記バリア層上の第1導電層、及び上記第1導電層上の第2導電層を含み、上記コンタクトプラグは、上記第1方向に延長される垂直延長部及び上記垂直延長部から上記第1ゲート電極に向かって水平に延長される水平延長部を含むことができる。
【発明の効果】
【0008】
コンタクトプラグ内部の導電層の構造を最適化し、コンタクトプラグがチャネル構造物と同一のレベルに折曲部を有するようにすることで、信頼性及び量産性が向上した半導体装置を提供することができる。
【0009】
本発明の多様かつ有益な利点と効果は、上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でさらに容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な平面図である。
【
図2a】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図2b】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図2c】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図3】例示的な実施形態による半導体装置の一部の領域を拡大して示す部分拡大図である。
【
図4】例示的な実施形態による半導体装置の一部の構成を示す部分拡大図である。
【
図5a】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
【
図5b】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
【
図6a】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
【
図6b】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
【
図7a】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
【
図7b】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
【
図8】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な部分拡大図である。
【
図9】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図10a】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図10b】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図11a】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11b】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11c】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11d】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11e】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11f】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11g】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11h】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11i】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11j】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11k】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11l】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11m】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11n】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図12】例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ貯蔵システムを概略的に示した図である。
【
図13】例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ貯蔵システムを概略的に示した斜視図である。
【
図14】例示的な実施形態による半導体パッケージを概略的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照し、本発明の好ましい実施形態について次のように説明する。
【0012】
図1は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な平面図である。
図2a~
図2cは、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
図2a~
図2cは、それぞれ、
図1のI-I’、II-II’、及びIII-III’切断線に沿った断面を示している。
図3は、例示的な実施形態による半導体装置の一部の領域を拡大して示す部分拡大図である。
図3は、
図2aの「B」領域を拡大して示している。
図4は、例示的な実施形態による半導体装置の一部の構成を示す部分拡大図である。
図4は、
図2aの「A」領域のチャネル構造物CH、「B」領域のコンタクトプラグ170、「C」領域の貫通ビア175、及び
図2cの「D」領域のサポート構造物DCHを拡大して示している。
【0013】
まず、
図1~
図2cを参照すると、半導体装置100は、基板201を含む第1半導体構造物である周辺回路領域PERI及びプレート層101を含む第2半導体構造物であるセル領域CELLを含むことができる。メモリセル領域CELLは周辺回路領域PERI上に配置されることができる。例示的な実施形態において、これとは反対に、セル領域CELLが周辺回路領域PERIの下に配置されてもよい。
【0014】
周辺回路領域PERIは、基板201、基板201内の不純物領域205及び素子分離層210、基板201上に配置された回路素子220、周辺領域絶縁層290、下部保護層295、下部コンタクトプラグ270、下部配線ライン280、及び接地ビア250を含むことができる。
【0015】
基板201は、x方向とy方向に延長される上面を有することができる。基板201には、素子分離層210により活性領域が定義されることができる。上記活性領域の一部には、不純物を含む不純物領域205が配置されることができる。基板201は、半導体物質、例えば、IV族半導体、III-V族化合物半導体又はII-VI族化合物半導体を含むことができる。基板201はバルクウェハ又はエピタキシャル層として提供されてもよい。
【0016】
回路素子220は水平(planar)トランジスタを含むことができる。それぞれの回路素子220は、回路ゲート誘電層222、スペーサ層224及び回路ゲート電極225を含むことができる。回路ゲート電極225の両側において、基板201内には、ソース/ドレイン領域として不純物領域205が配置されることができる。
【0017】
周辺領域絶縁層290は、基板201上において回路素子220上に配置されることができる。周辺領域絶縁層290は、第1及び第2周辺領域絶縁層292、294を含むことができ、第1及び第2周辺領域絶縁層292、294もそれぞれ複数の絶縁層を含むことができる。周辺領域絶縁層290は、絶縁性物質から構成することができる。
【0018】
下部保護層295は、第1及び第2周辺領域絶縁層292、294の間において、最上部の第3下部配線ライン286の上面上に配置されることができる。例示的な実施形態において、下部保護層295は、第1及び第2下部配線ライン282、284の上面上にさらに配置されることができる。下部保護層295は、下部に配置された下部配線ライン280の金属物質による汚染を防止するための層であってよい。下部保護層295は、周辺領域絶縁層290と異なる絶縁性物質から構成することができ、例えば、シリコン窒化物を含むことができる。
【0019】
下部コンタクトプラグ270及び下部配線ライン280は、回路素子220及び不純物領域205と電気的に連結される下部配線構造物をなすことができる。下部コンタクトプラグ270は円柱形状を有し、下部配線ライン280はライン形態を有することができる。下部コンタクトプラグ270は、第1~第3下部コンタクトプラグ272、274、276を含むことができる。第1下部コンタクトプラグ272は回路素子220及び不純物領域205上に配置され、第2下部コンタクトプラグ274は第1下部配線ライン282上に配置され、第3下部コンタクトプラグ276は第2下部配線ライン284上に配置されることができる。下部配線ライン280は第1~第3下部配線ライン282、284、286を含むことができる。第1下部配線ライン282は第1下部コンタクトプラグ272上に配置され、第2下部配線ライン284は第2下部コンタクトプラグ274上に配置され、第3下部配線ライン286は第3下部コンタクトプラグ276上に配置されることができる。下部コンタクトプラグ270及び下部配線ライン280は導電性物質を含むことができ、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などを含むことができ、それぞれの構成は、拡散防止層(diffusion barrier)をさらに含んでもよい。但し、例示的な実施形態において、下部コンタクトプラグ270及び下部配線ライン280の層数及び配置形態は様々に変更されることができる。
【0020】
接地ビア250は、基板201とプレート層101とを電気的に連結するように周辺回路領域PERIに配置されることができる。接地ビア250は、プレート層101の下面から延長され、プレート層101と一体をなすことができる。接地ビア250は、上記下部配線構造物に対応する導電性プラグ及び導電性ラインを含む接地配線構造物を介して基板201と連結されることができる。接地ビア250は、上記接地配線構造物と共に接地構造物を形成することができる。上記接地構造物は、半導体装置100の製造工程中に、プレート層101及び第2水平導電層104を接地させる機能を行い、アーキング(arcing)の発生を防止することができる。
【0021】
図2aには1つのみ示されているが、接地ビア250は、半導体装置100内において、例えば、y方向に沿って一定間隔に離隔して複数個が配置されることができる。接地ビア250は、第2領域R2においてプレート層101の下に配置されることができるが、これに限定されない。接地ビア250と電気的に連結される不純物領域205は、周辺回路領域PERIの回路素子220が配置された上記活性領域のうち隣接する領域と離隔して配置されることができる。接地ビア250は、プレート層101と同一の半導体物質、例えば、シリコン(Si)及びゲルマニウム(Ge)の少なくとも1つを含むことができ、不純物をさらに含むこともできる。但し、実施形態によって、接地ビア250は、プレート層101と一体に形成されず、プレート層101と異なる物質を含んでもよい。
【0022】
メモリセル領域CELLは、第1~第3領域R1、R2、R3を有し、ソース構造物SS、ソース構造物SS上に積層されたゲート電極130、ゲート電極130と交互に積層される層間絶縁層120、第1領域R1においてゲート構造物GSを貫通するチャネル構造物CH、ゲート構造物GSを貫通して延長される第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2b、第2領域R2において、ゲート電極130のパッド領域130Pと連結され、垂直に延長されるコンタクトプラグ170、及び第2領域R2においてゲート構造物GSを貫通するサポータ構造物DCHを含むことができる。
【0023】
メモリセル領域CELLは、ソース構造物SSを貫通する基板絶縁層121、第1領域R1においてゲート電極130の下に配置される第1及び第2水平導電層102、104、第2領域R2において、第2水平導電層104と共にゲート電極130の下に配置される水平絶縁層110、ゲート電極130の一部を貫通する上部分離領域US、ソース構造物SSに連結される基板コンタクト173、メモリセル領域CELLから周辺回路領域PERIに延長される貫通ビア175、チャネル構造物CH及びコンタクトプラグ170上の上部コンタクトプラグ180、及びゲート構造物GSを覆うセル領域絶縁層190をさらに含むことができる。
【0024】
メモリセル領域CELLにおいて、第1領域R1は、ゲート電極130が垂直に積層され、チャネル構造物CHが配置される領域であって、メモリセルが配置される領域であることができる。第2領域R2は、ゲート電極130が互いに異なる長さに延長される領域であって、第3領域R3と共に上記メモリセルを周辺回路領域PERIと電気的に連結するための領域に該当することができる。第2領域R2は、少なくとも一方向、例えば、x方向において第1領域R1の少なくとも一端に配置されることができる。第3領域R3は、第2領域R2の外側に位置し、ソース構造物SSが配置されない領域であることができる。
【0025】
ソース構造物SSは、第1領域R1において、順次積層されたプレート層101、第1水平導電層102、及び第2水平導電層104を含むことができる。ソース構造物SSは、第2領域R2において、プレート層101及び第2水平導電層104から構成することができる。但し、例示的な実施形態において、ソース構造物SSをなす導電層の個数は様々に変更されることができる。
【0026】
プレート層101はプレートの形態を有し、半導体装置100の共通ソースラインの少なくとも一部として機能することができる。プレート層101は、x方向とy方向に延長される上面を有することができる。プレート層101は導電性物質を含むことができる。例えば、プレート層101は、半導体物質、例えば、IV族半導体、III-V族化合物半導体又はII-VI族化合物半導体を含むことができる。例えば、IV族半導体は、シリコン、ゲルマニウム又はシリコン-ゲルマニウムを含むことができる。プレート層101は不純物をさらに含むことができる。プレート層101は、多結晶シリコン層のような多結晶半導体層又はエピタキシャル層として提供されることができる。
【0027】
第1及び第2水平導電層102、104は、第1領域R1において、プレート層101の上面上に順次積層して配置されることができる。第1水平導電層102は第2領域R2に延長されず、第2水平導電層104は第2領域R2に延長されることができる。第1水平導電層102は、半導体装置100の共通ソースラインの一部として機能することができ、例えば、プレート層101と共に共通ソースラインとして機能することができる。
図3の拡大図に示されているように、第1水平導電層102は、チャネル層140の周りにおいて、チャネル層140と直接連結されることができる。第2水平導電層104は、第1水平導電層102及び水平絶縁層110が配置されない第2領域R2の一部の領域においてプレート層101と接触することができる。
【0028】
第1及び第2水平導電層102、104は半導体物質を含むことができ、例えば、多結晶シリコンを含むことができる。この場合、少なくとも第1水平導電層102は、プレート層101と同一の導電型の不純物でドーピングされた層であることができ、第2水平導電層104は、ドーピングされた層であるか、第1水平導電層102から拡散した不純物を含む層であることができる。但し、第2水平導電層104の物質は半導体物質に限定されず、絶縁層に代替することも可能である。
【0029】
水平絶縁層110は、第2領域R2の少なくとも一部において、第1水平導電層102と同一のレベルでプレート層101上に配置されることができる。水平絶縁層110は、プレート層101の第2領域R2上に交互に積層された第1及び第2水平絶縁層111、112を含むことができる。水平絶縁層110は、半導体装置100の製造工程において、一部が第1水平導電層102に交替(replacement)された後に残存する層であることができる。
【0030】
水平絶縁層110は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン炭化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。第1水平絶縁層111と第2水平絶縁層112は互いに異なる絶縁物質を含むことができる。例えば、第1水平絶縁層111は層間絶縁層120と同一の物質から構成され、第2水平絶縁層112は層間絶縁層120と異なる物質から構成することができる。
【0031】
基板絶縁層121は、第2及び第3領域R2、R3において、プレート層101、水平絶縁層110、及び第2水平導電層104を貫通するように配置されることができる。基板絶縁層121は、第2領域R2においてコンタクトプラグ170をそれぞれ取り囲むように配置され、第3領域R3において貫通ビア175をそれぞれ取り囲むように配置されることができる。一部の実施形態において、基板絶縁層121は、第1領域R1にもさらに配置されることができ、例えば、貫通ビア175がさらに配置される領域に配置されることができる。基板絶縁層121の上面は、ソース構造物SSの上面と実質的に共面(coplanar)をなすことができる。基板絶縁層121は、絶縁物質、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン炭化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0032】
ゲート電極130は、プレート層101上に垂直に離隔して積層され、層間絶縁層120と共にゲート構造物GSをなすことができる。ゲート構造物GSは、垂直に積層された第1~第3積層構造物GS1、GS2、GS3を含むことができる。但し、実施形態によって、ゲート構造物GSをなす積層構造物の個数は様々に変更されることができる。例えば、一部の実施形態において、ゲート構造物GSは、4つ以上の積層構造物から構成するか、単一の積層構造物から構成してもよい。第1~第3積層構造物GS1、GS2、GS3の間には、相対的に厚さの大きい上部層間絶縁層125が配置されることができる。第1~第3積層構造物GS1、GS2、GS3のそれぞれをなすゲート電極130の個数は、互いに同一であるか異なっていてもよい。
【0033】
ゲート電極130は、接地選択トランジスタのゲートをなす下部ゲート電極130L、複数のメモリセルをなすメモリゲート電極130M、及びストリング選択トランジスタのゲートをなす上部ゲート電極130Uを含むことができる。半導体装置100の容量によって、メモリセルをなすメモリゲート電極130Mの個数を決定することができる。実施形態によって、上部及び下部ゲート電極130U、130Lは、それぞれ1つ~4つ又はそれ以上であることができ、メモリゲート電極130Mと同一又は異なる構造を有することができる。例示的な実施形態において、ゲート電極130は、上部ゲート電極130Uの上部及び/又は下部ゲート電極130Lの下部に配置され、ゲート誘導漏れ電流(Gate Induced Drain Leakage,GIDL)現象を利用した消去動作に用いられる消去トランジスタをなすゲート電極130をさらに含むことができる。また、一部のゲート電極130、例えば、上部又は下部ゲート電極130U、130Lに隣接したメモリゲート電極130Mはダミーゲート電極であることができる。
【0034】
図1に示されているように、ゲート電極130は、第1領域R1及び第2領域R2において連続して延長される第1分離領域MS1により、y方向で互いに分離して配置されることができる。一対の第1分離領域MS1間のゲート電極130は、1つのメモリブロックをなすことができるが、メモリブロックの範囲はこれに限定されない。ゲート電極130の一部、例えば、メモリゲート電極130Mは、1つのメモリブロック内でそれぞれ1つの層をなすことができる。
【0035】
ゲート電極130は、第1領域R1及び第2領域R2上に垂直に互いに離隔して積層され、第1領域R1から第2領域R2へ互いに異なる長さに延長されて、第2領域R2の一部において階段形態の段差構造をなすことができる。ゲート電極130は、y方向においても互いに段差構造を有するように配置されることができる。上記段差構造により、ゲート電極130は、下部のゲート電極130が上部のゲート電極130よりも長く延長され、層間絶縁層120及び他のゲート電極130から上部へ上面が露出される領域をそれぞれ有することができ、上記領域はパッド領域130Pと称することができる。それぞれのゲート電極130において、パッド領域130Pは、x方向に沿ったゲート電極130の端部を含む領域であることができる。ゲート電極130は、パッド領域130Pにおいて、コンタクトプラグ170とそれぞれ連結されることができる。ゲート電極130は、パッド領域130Pにおいて増加した厚さを有することができる。
【0036】
ゲート電極130は、金属物質、例えば、タングステン(W)を含むことができる。実施形態によって、ゲート電極130は、多結晶シリコン又は金属シリサイド物質を含むことができる。例示的な実施形態において、ゲート電極130は拡散防止膜(diffusion barrier)をさらに含むことができ、例えば、上記拡散防止膜は、タングステン窒化物(WN)、タンタル窒化物(TaN)、チタン窒化物(TiN)、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
【0037】
層間絶縁層120はゲート電極130の間に配置されることができる。層間絶縁層120もゲート電極130と同様に、プレート層101の上面に垂直な方向で互いに離隔してx方向に延長されるように配置されることができる。上部層間絶縁層125は、第1~第3積層構造物GS1、GS2、GS3の間には配置されることができ、層間絶縁層120の厚さと同一であるか、それよりも大きい厚さを有することができる。但し、実施形態において、層間絶縁層120及び上部層間絶縁層125の配置形態は様々に変更されることができる。層間絶縁層120及び上部層間絶縁層125は、シリコン酸化物又はシリコン窒化物のような絶縁性物質を含むことができる。
【0038】
チャネル構造物CHは、それぞれ1つのメモリセルストリングをなし、第1領域R1において、プレート層101上に行と列をなして、互いに離隔して配置されることができる。チャネル構造物CHは、x-y平面において、格子縞を形成するように配置されるか、一方向でジグザグ形態に配置されることができる。チャネル構造物CHは、柱形状を有し、アスペクト比によってプレート層101に近いほど狭くなる傾斜した側面を有することができる。実施形態によって、第1領域R1の端部に配置されたチャネル構造物CHは、少なくとも一部がダミーチャネルであってよい。
【0039】
図2b及び
図4に示されているように、チャネル構造物CHのそれぞれは、垂直に積層された第1~第3チャネル部CH1、CH2、CH3を含むことができる。第1~第3チャネル部CH1、CH2、CH3は、ゲート構造物GSの第1~第3積層構造物GS1、GS2、GS3をそれぞれ貫通することができる。チャネル構造物CHは、第1チャネル部CH1と上部の第2チャネル部CH2が連結され、第2チャネル部CH2と上部の第3チャネル部CH3が連結された形態を有することができる。第1~第3チャネル部CH1、CH2、CH3は、互いに連結される領域において、上部に配置されたチャネル部の下面の幅よりも下部に配置されたチャネル部の上面の幅が大きい形態を有することができる。チャネル構造物CHは、第1~第3チャネル部CH1、CH2、CH3が連結される領域において、幅の差による折曲部を有することができる。但し、実施形態によって、チャネル構造物CHにおいてz方向に沿って積層されるチャネル部の個数は様々に変更されることができる。第1チャネル部CH1はソース構造物SSをさらに貫通することができ、第1チャネル部CH1の下端はプレート層101内に位置することができる。
【0040】
チャネル構造物CHのそれぞれは、チャネルホール内に配置されたチャネル層140、ゲート誘電層145、チャネル埋込絶縁層147、及びチャネルパッド149を含むことができる。
図2bの拡大図に示されているように、チャネル層140は、内部のチャネル埋込絶縁層147を取り囲む環形(annular)に形成されることができるが、実施形態によって、チャネル埋込絶縁層147なしに円柱又は角柱のような柱形状を有してもよい。チャネル層140は下部において第1水平導電層102と連結されることができる。チャネル層140は、多結晶シリコン又は単結晶シリコンのような半導体物質を含むことができる。
【0041】
ゲート誘電層145は、ゲート電極130とチャネル層140の間に配置されることができる。具体的に示してはいないが、ゲート誘電層145は、チャネル層140から順次積層されたトンネリング層、電荷貯蔵層及びブロッキング層を含むことができる。上記トンネリング層は、電荷を上記電荷貯蔵層にトンネリングさせることができ、例えば、シリコン酸化物(SiO2)、シリコン窒化物(Si3N4)、シリコン酸窒化物(SiON)又はこれらの組み合わせを含むことができる。上記電荷貯蔵層は、電荷トラップ層又はフローティングゲート導電層であることができる。上記ブロッキング層は、シリコン酸化物(SiO2)、シリコン窒化物(Si3N4)、シリコン酸窒化物(SiON)、高誘電率(high-k)の誘電物質又はこれらの組み合わせを含むことができる。例示的な実施形態において、ゲート誘電層145の少なくとも一部は、ゲート電極130に沿って水平方向に延長されることができる。
【0042】
チャネルパッド149は、上部の第3チャネル部CH3の上端にのみ配置されることができる。チャネルパッド149は、例えば、ドーピングされた多結晶シリコンを含むことができる。
【0043】
第1~第3チャネル部CH1、CH2、CH3の間において、チャネル層140、ゲート誘電層145、及びチャネル埋込絶縁層147が互いに連結された状態であることができる。第1チャネル部CH1と第2チャネル部CH2との間及び第2チャネル部CH2と第3チャネル部CH3との間には、相対的に厚さの大きい上部層間絶縁層125がそれぞれ配置されることができる。
【0044】
サポート構造物DCHは、第2領域R2において、プレート層101上に行と列をなして、互いに離隔して配置されることができる。サポート構造物DCHは、ダミー構造物と称することもでき、半導体装置100の製造工程中に、層間絶縁層120を支持する役割を果たすことができる。サポート構造物DCHは上部コンタクトプラグ180と連結されなくてよい。
図1に示されているように、サポート構造物DCHは、それぞれのコンタクトプラグ170を4方向から取り囲むように配置されることができる。但し、実施形態において、サポート構造物DCHの配列形態は様々に変更されることができる。
図2cに示されているように、サポート構造物DCHは柱形状を有し、アスペクト比によってプレート層101に近いほど狭くなる傾斜した側面を有することができる。
【0045】
サポート構造物DCHは、x-y平面において、円形、楕円形、又はこれと類似の形状を有することができる。サポート構造物DCHの直径又は最大幅は、チャネル構造物CHよりも大きくてよいが、これに限定されない。サポート構造物DCHは、チャネル構造物CHと異なる内部構造を有することができる。本明細書において、「内部構造」とは、内部を満たす層の個数及び各層の物質を意味することができる。サポート構造物DCHのそれぞれは導電層を含まなくてよく、サポート絶縁層108を含んでよい。サポート絶縁層108は、絶縁物質、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0046】
図2c及び
図4に示されているように、サポート構造物DCHは、チャネル構造物CHに対応する形状を有することができる。本明細書において、「対応する形状」は、具体的な形態は同一でありながら、大きさ、例えば、幅、高さなどのサイズが同一又は異なるものを意味することができる。サポート構造物DCHのそれぞれは、第1~第3サポート部DCH1、DCH2、DCH3を含むことができる。第1~第3サポート部DCH1、DCH2、DCH3のそれぞれは、ゲート構造物GSの第1~第3積層構造物GS1、GS2、GS3及びセル領域絶縁層190の少なくとも1つを貫通し、チャネル構造物CHの第1~第3チャネル部CH1、CH2、CH3のそれぞれと実質的に同一のレベルに配置されることができる。チャネル構造物CHと類似するように、サポート構造物DCHも、第1~第3サポート部DCH1、DCH2、DCH3が連結される領域において、幅の差による折曲部を有することができる。第1サポート部DCH1は、第2水平導電層104、水平絶縁層110、及びプレート層101をさらに貫通することができ、第1サポート部DCH1の下端はプレート層101内に位置することができる。
【0047】
第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2bは、ゲート電極130を貫通してx方向に沿って延長されるように配置されることができる。
図1に示されているように、第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2bは互いに平行に配置されることができる。第1分離領域MS1はx方向に沿って1つに延長され、第2分離領域MS2a、MS2bは、一対の第1分離領域MS1の間で断続的に延長されるか、一部の領域にのみ配置されることができる。例えば、第2中央分離領域MS2aは第1領域R1において1つに延長され、第2領域R2においてx方向に沿って断続的に延長されることができる。第2補助分離領域MS2bは第2領域R2にのみ配置されることができ、x方向に沿って断続的に延長されることができる。但し、実施形態において、第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2bの配置順序、個数などは、
図1に示されたものに限定されない。
【0048】
図2b及び
図2cに示されているように、第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2bは、プレート層101上に積層されたゲート構造物GS全体を貫通し、下の第1及び第2水平導電層102、104及び水平絶縁層110をさらに貫通して、プレート層101と連結されることができる。第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2bは、高いアスペクト比によって、プレート層101に向かうにつれて幅が減少する形状を有することができる。例えば、第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2bの側面は、幅が継続的又は連続的に減少するように実質的に一定の傾斜の側面を有することができ、側面に折曲部を有さなくてよい。
【0049】
第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2bのそれぞれは、分離絶縁層105を含むことができる。分離絶縁層105は、絶縁物質を含むことができ、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0050】
上部分離領域USは、
図1に示されているように、第1領域R1において、第1分離領域MS1と第2中央分離領域MS2aの間及び第2中央分離領域MS2aの間でx方向に延長されることができる。上部分離領域USは、ゲート電極130のうち最上部の上部ゲート電極130Uを含む一部のゲート電極130を貫通するように、第2領域R2の一部及び第1領域R1に配置されることができる。上部分離領域USは、
図2bに示されているように、例えば、総3つのゲート電極130をy方向で互いに分離することができる。但し、上部分離領域USによって分離されるゲート電極130の個数は実施形態において様々に変更されることができる。上部分離領域USは上部分離絶縁層103を含むことができる。上部分離絶縁層103は、絶縁物質を含むことができ、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0051】
コンタクトプラグ170は、第2領域R2において、最上部のゲート電極130のパッド領域130Pと連結されることができる。コンタクトプラグ170は、セル領域絶縁層190の少なくとも一部を貫通し、上部へ露出されたゲート電極130のパッド領域130Pのそれぞれと連結されることができる。コンタクトプラグ170は、パッド領域130Pの下でゲート電極130を貫通し、水平絶縁層110、第2水平導電層104、及びプレート層101を貫通して、周辺回路領域PERI内の下部配線ライン280と連結されることができる。コンタクトプラグ170は、コンタクト絶縁層160によってパッド領域130Pの下のゲート電極130と離隔されることができる。コンタクトプラグ170は、基板絶縁層121によってプレート層101、水平絶縁層110、及び第2水平導電層104と離隔されることができる。
【0052】
図3及び
図4に示されているように、コンタクトプラグ170はチャネル構造物CHに対応する形状を有することができる。コンタクトプラグ170のそれぞれは、下部から積層される第1~第3コンタクト部170_1、170_2、170_3及び第1コンタクト部170_1の下の第4コンタクト部170_4を含むことができる。第1~第3コンタクト部170_1、170_2、170_3のそれぞれは、ゲート構造物GSの第1~第3積層構造物GS1、GS2、GS3及びセル領域絶縁層190の少なくとも1つを貫通することができる。第1コンタクト部170_1は基板絶縁層121をさらに貫通することができる。第1~第4コンタクト部170_1、170_2、170_3、170_4のそれぞれは、アスペクト比によって、基板201に向かうにつれて幅が減少する円筒形の形状を有することができる。第1~第4コンタクト部170_1、170_2、170_3、170_4のそれぞれは、実質的に一定の傾斜を有することができる。
【0053】
第1コンタクト部170_1は、チャネル構造物CHの第1チャネル部CH1のレベルに配置され、且つ第1チャネル部CH1よりも下へさらに延長されることができる。第1コンタクト部170_1は、ソース構造物SSと同一のレベルに位置する領域を含むことができる。第1コンタクト部170_1の上面のレベルは、第1チャネル部CH1の上面のレベルと実質的に同一であることができる。第2及び第3コンタクト部170_2、170_3は、チャネル構造物CHの第2及び第3チャネル部CH2、CH3のそれぞれと実質的に同一のレベルに配置されることができる。第4コンタクト部170_4は、第2周辺領域絶縁層294及び下部保護層295を貫通して、下部配線ライン280のうち最上部の第3下部配線ライン286と連結されることができる。第4コンタクト部170_4は接地ビア250とx方向に沿って重なることができる。第4コンタクト部170_4は接地ビア250と実質的に同一のレベルに配置されることができる。一部の実施形態において、第4コンタクト部170_4は、第3下部配線ライン286の上面を一部リセスして配置されることができる。第4コンタクト部170_4と連結される第3下部配線ライン286は、平面図上でアイランド形状を有し、隣接する第3下部配線ライン286と離隔して配置されることができるが、これに限定されない。
【0054】
第1~第4コンタクト部170_1、170_2、170_3、170_4は、互いに連結される領域において、上部に配置されたコンタクト部の下面の幅よりも、下部に配置されたコンタクト部の上面の幅が大きい形態を有することができる。具体的に、
図3に示されているように、第1コンタクト部170_1は、下端又は下面において第1直径又は第1幅W1を有し、上端又は上面において第1幅W1よりも大きい第2幅W2を有することができる。第2コンタクト部170_2は、下面において第2幅W2よりも小さい第3幅W3を有し、上面において第3幅W3よりも大きい第4幅W4を有することができる。第3コンタクト部170_3は、下面において第4幅W4よりも小さい第5幅W5を有し、上面において第5幅W5よりも大きい第6幅W6を有することができる。第4コンタクト部170_4は、下面において第7幅W7を有し、上面において第7幅W7と同一であるか、それよりも大きく、第1幅W1よりも大きい第8幅W8を有することができる。これにより、チャネル構造物CHと類似するように、コンタクトプラグ170も、第1~第3コンタクト部170_1、170_2、170_3が連結される領域において、幅の差による折曲部を有することができる。コンタクトプラグ170は、上記折曲部において幅が急激に変更されることができ、側面が水平に延長される領域を含むことができる。第1~第3コンタクト部170_1、170_2、170_3の上記幅W1、W2、W3、W4、W5、W6の関係は、チャネル構造物CH及びサポート構造物DCにおいても同様に適用することができる。
【0055】
コンタクトプラグ170のそれぞれは、コンタクトホールの内側面及び底面から順次積層されたバリア層172、第1導電層174、及び第2導電層176を含むことができる。バリア層172、第1導電層174、及び第2導電層176は、第1~第4コンタクト部170_1、170_2、170_3、170_4において連続的に延長されることができる。
【0056】
バリア層172は第1厚さT1を有し、第1導電層174は、第1厚さT1と同一であるか、それよりも大きい第2厚さT2を有し、第2導電層176は、第2厚さT2と同一であるか、それよりも大きい第3厚さT3を有することができる。但し、実施形態において、第1導電層174の厚さと第2導電層176の厚さの相対的な大きさは変更されることができる。例えば、一部の実施形態において、バリア層172は第1厚さT1を有し、第2導電層176は、第1厚さT1と同一であるか、それよりも大きい第3厚さT3を有し、第1導電層174は、第3厚さT3と同一であるか、それよりも大きい第2厚さT2を有することができる。第2導電層176は、内部にボイド(void)S1、S2、S3、S4を含むことができる。ボイドS1、S2、S3、S4は、エアギャップ又はシーム(seam)と称することができる。ボイドS1、S2、S3、S4は、第1~第4コンタクト部170_1、170_2、170_3、170_4内にそれぞれ形成されることができ、z方向で互いに離隔されることができる。
【0057】
バリア層172は拡散防止層として機能することができ、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン窒化物(WN)、及びこれらの組み合わせの少なくとも1つを含むことができる。
【0058】
第1導電層174はバリア層172及び第2導電層176と異なる物質を含むことができる。例えば、第1導電層174は、第2導電層176よりも比抵抗(resistivity)が小さい物質を含むことができる。例えば、第1導電層174は、バリア層172よりも比抵抗が小さい物質を含むことができる。例えば、第1導電層174は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、及びアルミニウム(Al)の少なくとも1つを含むことができる。
【0059】
第2導電層176はタングステン(W)を含まなくてよく、チタン窒化物(TiN)、タンタル窒化物(TaN)、及びこれらの組み合わせの少なくとも1つを含むことができる。一部の実施形態において、第2導電層176はバリア層172と同一の物質を含むことができる。
【0060】
ボイドS1、S2、S3、S4は、少なくとも一部がフッ素(F)又はフッ化水素(HF)を含有することができる。第2導電層176は、ボイドS1、S2、S3、S4内のフッ素(F)又はフッ化水素(HF)が層間絶縁層120及びセル領域絶縁層190に拡散することを防止することができる。フッ素(F)は、例えば、第1導電層174がタングステンWを含む場合、第1導電層174を形成するために供給されたソース物質、例えば、六フッ化タングステン(WF6)から残存するものである可能性がある。フッ素(F)が層間絶縁層120及びセル領域絶縁層190に拡散する場合、フッ素(F)は層間絶縁層120及びセル領域絶縁層190を溶かし、これにより、ゲート電極130とコンタクトプラグ170との間に電気的短絡が生じるか、コンタクトプラグ170の上端でコンタクトプラグ170物質が遺失する可能性がある。しかし、本実施形態では、第2導電層176が第1導電層174上に配置されてボイドS1、S2、S3、S4を取り囲み、ボイドS1、S2、S3、S4内のフッ素(F)の拡散を防止するため、上記のような現象を防止することができる。
【0061】
図2a及び
図3に示されているように、コンタクトプラグ170のそれぞれは、z方向に沿って延長される垂直延長部170V、及び垂直延長部170Vからx方向及びy方向に沿って水平に延長してパッド領域130Pと接する水平延長部170Hを含むことができる。水平延長部170Hは垂直延長部170Vの周りに沿って配置され、垂直延長部170Vの側面から他端部までの長さは、下のコンタクト絶縁層160の長さよりも短くてよい。水平延長部170Hの長さは実施形態において様々に変更されることができる。水平延長部170Hは、ゲート電極130が相対的に増加した厚さを有する領域と接触することができる。
【0062】
垂直延長部170Vは、上記に説明したように、順次積層されたバリア層172、第1導電層174、及び第2導電層176を含むことができる。これに対し、水平延長部170Hはバリア層172及び第1導電層174のみ含むことができる。水平延長部170Hは相対的に低い高さで水平に延長されるため、バリア層172上の第1導電層174で内部が完全に満たされることができる。
【0063】
基板コンタクト173は、ゲート電極130の外側に配置され、ソース構造物SSと上部コンタクトプラグ180を電気的に連結することができる。基板コンタクト173は、セル領域絶縁層190、第2水平導電層104、及び水平絶縁層110を貫通することができる。基板コンタクト173は、チャネル構造物CHと同一又は類似のレベルに配置されることができる。
【0064】
基板コンタクト173のそれぞれは、コンタクトプラグ170の第1~第3コンタクト部170_1、170_2、170_3又はチャネル構造物CHに対応する形状若しくは同一の形状を有することができる。基板コンタクト173は、コンタクトプラグ170及び貫通ビア175と同一の工程で蒸着され、コンタクトプラグ170及び貫通ビア175と同一の内部構造を有することができ、同一の物質を含むことができる。
【0065】
貫通ビア175は、ソース構造物SS、例えば、プレート層101の外側に配置され、メモリセル領域CELLを貫通して周辺回路領域PERIに延長されることができる。貫通ビア175は、メモリセル領域CELLの上部コンタクトプラグ180と周辺回路領域PERIの下部配線ライン280を連結するように配置されることができる。貫通ビア175は、セル領域絶縁層190、基板絶縁層121、及び第2周辺領域絶縁層294を貫通することができる。但し、一部の実施形態において、貫通ビア175は、ゲート電極130に交替されていない犠牲絶縁層118(
図11e参考)が残存する領域において、犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120のモールド構造物KS(
図11e参考)を貫通するように配置されてもよい。貫通ビア175はコンタクトプラグ170と実質的に同一のレベルに配置されることができるが、これに限定されない。
【0066】
貫通ビア175は、コンタクトプラグ170に対応する形状又は同一の形状を有することができる。貫通ビア175のそれぞれは、第1~第4ビア部175_1、175_2、175_3、175_4を含むことができる。第1乃至第3ビア部175_1、175_2、175_3はセル領域絶縁層190を貫通し、第4ビア部175_4は第2周辺領域絶縁層294及び下部保護層295を貫通することができる。第1~第4ビア部175_1、175_2、175_3、175_4は、第1~第4コンタクト部170_1、170_2、170_3、170_4のそれぞれと実質的に同一のレベルに位置することができる。コンタクトプラグ170と類似するように、第1~第4ビア部175_1、175_2、175_3、175_4は、互いに連結される領域において、上部に配置されたビア部の下面の幅よりも、下部に配置されたビア部の上面の幅が大きい形態を有することができる。
【0067】
貫通ビア175は、コンタクトプラグ170と同一の工程で蒸着され、コンタクトプラグ170と同一の内部構造を有することができ、これにより同一の物質を含むことができる。貫通ビア175のそれぞれは、ビアホールの内側面及び底面から順次積層されたバリア層172、第1導電層174、及び第2導電層176を含むことができ、それぞれについては、上述したバリア層172、第1導電層174、及び第2導電層176に関する説明を同様に適用することができる。
【0068】
図4に示されているように、チャネル構造物CH、コンタクトプラグ170、貫通ビア175、及びサポート構造物DCHにおいて、第1部分である第1チャネル部CH1、第1コンタクト部170_1、第1ビア部175_1、及び第1サポート部DCH1の上端又は上面は、実質的に同一のレベルに位置することができる。上記第1部分は、下端又は下面が互いに異なるレベルに位置することができる。第1チャネル部CH1及び第1サポート部DCH1の下面は、第1コンタクト部170_1及び第1ビア部175_1の下面よりも高いレベルに位置することができる。第2部分である第2チャネル部CH2、第2コンタクト部170_2、第2ビア部175_2、及び第2サポート部DCH2は、実質的に同一のレベルに位置することができる。第3部分である第3チャネル部CH3、第3コンタクト部170_3、第3ビア部175_3、及び第3サポート部DCH3は、実質的に同一のレベルに位置することができる。
図4には具体的に示していないが、基板コンタクト173も、チャネル構造物CH及びサポート構造物DCHに対応するレベルに配置される第1~第3部分を有することができる。
【0069】
上部コンタクトプラグ180は、メモリセル領域CELL内のメモリセルと電気的に連結されるセル配線構造物を構成することができる。上部コンタクトプラグ180は、チャネル構造物CH、コンタクトプラグ170、基板コンタクト173、及び貫通ビア175と連結されることができる。上部コンタクトプラグ180はプラグ形態に示されているが、これに限定されず、ライン形態を有することもできる。例示的な実施形態において、上記セル配線構造物を構成するプラグ及び配線ラインの個数は様々に変更されることができる。上部コンタクトプラグ180は金属を含むことができ、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などを含むことができる。
【0070】
セル領域絶縁層190は、ゲート構造物GS、コンタクトプラグ170、及び基板絶縁層121などを覆うように配置されることができる。セル領域絶縁層190は、絶縁性物質から構成することができ、複数の絶縁層から構成してもよい。
【0071】
図5a及び
図5bは、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
図5a及び
図5bは、それぞれ
図2a及び
図3に対応する領域を示している。
【0072】
図5a及び
図5bを参照すると、半導体装置100aにおいては、コンタクトプラグ170a、基板コンタクト173a、及び貫通ビア175aの内部構造が
図2a~
図4の実施形態と異なってもよい。
【0073】
コンタクトプラグ170aのそれぞれは、コンタクトホールの内側面及び底面から順次積層されたバリア層172、第1導電層174、第2導電層176、及び第3導電層178を含むことができる。バリア層172は第1厚さT1を有し、第1導電層174は、第1厚さT1と同一であるか、それよりも大きい第2厚さT2を有し、第2導電層176は、第2厚さT2と同一であるか、異なる第3厚さT3を有し、第3導電層178は、第2導電層176の内側で第4厚さT4を有することができる。第4厚さT4は、第3導電層178の幅に該当することができ、第3厚さT3と同一又は異なっていてもよい。
【0074】
第3導電層178は、バリア層172、第1導電層174、及び第2導電層176と異なる物質を含むことができる。第3導電層178はタングステンWを含まなくてよい。第3導電層178は、ギャップ-フィル(gap-fill)特性に優れた物質を含むことができる。例えば、第3導電層178は半導体層であることができ、例として、多結晶シリコン(Si)を含むことができる。第3導電層178はボイドS1、S2、S3、S4(
図3参照)の少なくとも一部を満たすことができ、これにより、内部にボイドS1、S2、S3、S4を含まないことができる。但し、一部の実施形態において、第3導電層178は内部にボイドS1、S2、S3、S4を含むこともできる。
【0075】
基板コンタクト173a及び貫通ビア175aも、上述したコンタクトプラグ170aと同一の内部構造を有することができる。
【0076】
図6a及び
図6bは、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
図6a及び
図6bは、それぞれ
図2a及び
図3に対応する領域を示している。
【0077】
図6a及び
図6bを参照すると、半導体装置100bにおいては、コンタクトプラグ170b及び貫通ビア175bの形態が
図2a~
図4の実施形態と異なってもよい。
【0078】
コンタクトプラグ170bのそれぞれは、垂直に積層された第1~第3コンタクト部170_1、170_2、170_3を含むことができ、第4コンタクト部170_4(
図3参照)を含まなくてよい。本実施形態において、第1コンタクト部170_1は、第2周辺領域絶縁層294及び下部保護層295をさらに貫通して、下部配線ライン280の最上部の第3下部配線ライン286と連結されることができる。一部の実施形態において、第1コンタクト部170_1は、第3下部配線ライン286の上面をリセスするように配置されることができる。
【0079】
貫通ビア175bも、上述したコンタクトプラグ170bに対応する形状を有することができる。
【0080】
図7a及び
図7bは、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
図7a及び
図7bは、それぞれ
図2a及び
図3に対応する領域を示している。
【0081】
図7a及び
図7bを参照すると、半導体装置100cにおいては、ゲート構造物GSc、チャネル構造物CHc、コンタクトプラグ170c、基板コンタクト173c、及び貫通ビア175cの形態が
図2a~
図3の実施形態と異なってもよい。
【0082】
ゲート構造物GSは、垂直に積層された第1及び第2積層構造物GS1、GS2を含むことができる。チャネル構造物CHcのそれぞれは、第1及び第2積層構造物GS1、GS2をそれぞれ貫通する第1及び第2チャネル部CH1、CH2を含むことができる。図示してはいないが、サポート構造物DCH(
図2c参照)も、チャネル構造物CHcに対応する形状を有することができる。
【0083】
コンタクトプラグ170cのそれぞれは、z方向に積層された第1及び第2コンタクト部170_1、170_2及び第1コンタクト部170_1の下の第4コンタクト部170_4を含むことができる。第1及び第2コンタクト部170_1、170_2のそれぞれは、ゲート構造物GSの第1及び第2積層構造物GS1、GS2を貫通するか、第1積層構造物GS1及びセル領域絶縁層190を貫通することができる。第1及び第2コンタクト部170_1、170_2及び第4コンタクト部170_4は、互いに連結される領域において、上部に配置されたコンタクト部の下面の幅よりも、下部に配置されたコンタクト部の上面の幅が大きい形態を有することができる。基板コンタクト173c及び貫通ビア175cも、コンタクトプラグ170cに対応する形状を有することができる。
【0084】
このように、例示的な実施形態において、ゲート構造物GSをなす積層構造物の個数は様々に変更されることができ、これにより、チャネル構造物CHc、コンタクトプラグ170c、基板コンタクト173c、及び貫通ビア175cのそれぞれにおいてz方向に沿って積層された部分の個数は様々に変更されることができる。
【0085】
図8は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な部分拡大図である。
図8は、
図4に対応する構成を示している。
【0086】
図8を参照すると、半導体装置100dにおいて、サポート構造物DCHdは
図2c及び
図4の実施形態と異なる内部構造を有することができる。
【0087】
サポート構造物DCHdは、チャネル構造物CHと同一の内部構造を有することができる。これにより、サポート構造物DCHdは、ダミーホール内に配置されたチャネル層140、ゲート誘電層145、チャネル埋込絶縁層147、及びチャネルパッド149を含むことができる。チャネル層140、ゲート誘電層145、チャネル埋込絶縁層147、及びチャネルパッド149のそれぞれについては、
図1~
図4を参照して上述した説明を同様に適用することができる。但し、サポート構造物DCHdは、チャネル構造物CHと異なり、下部で第1水平導電層102(
図2a参照)と連結されないため、ゲート誘電層145が一部除去された領域を含まなくてよい。
【0088】
図9は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
図9は、
図2bに対応する領域を示している。
【0089】
図9を参照すると、半導体装置100eにおいて、メモリセル領域CELLは
図2a~
図2cの実施形態と異なり、プレート層101上の第1及び第2水平導電層102、104を含まなくてよい。また、チャネル構造物CHeのそれぞれは、第1チャネル部CH1に位置するエピタキシャル層107をさらに含むことができる。
【0090】
エピタキシャル層107は、第1チャネル部CH1の下端においてプレート層101上に配置され、プレート層101と共にソース構造物SSをなすことができる。エピタキシャル層107は、少なくとも1つの下部ゲート電極130Lの側面に配置されることができる。エピタキシャル層107は、プレート層101がリセスされた領域に配置されることができる。エピタキシャル層107の下面の高さは、最下部の下部ゲート電極130Lの上面よりも高く、その上部の下部ゲート電極130Lの下面よりも低くてよいが、図示したものに限定されない。エピタキシャル層107は上面を介してチャネル層140と連結されることができる。エピタキシャル層107及びエピタキシャル層107と接する下部ゲート電極130Lの間には、ゲート絶縁層141がさらに配置されることができる。
【0091】
このようなチャネル構造物CHeの形態は、他の実施形態にも適用可能である。
【0092】
図10a及び
図10bは、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【0093】
図10aを参照すると、半導体装置300は、基板301、基板301内の導電層305、導電層305に連結されるコンタクトプラグ370、コンタクトプラグ370上の配線ライン380、及びコンタクトプラグ370を取り囲む絶縁層390を含むことができる。
【0094】
基板301は半導体物質を含むことができる。導電層305は基板301内に位置することができ、例えば、不純物を含む不純物領域であるか、基板301内の配線構造物であることができる。基板301及び導電層305は半導体構造物をなすことができ、上記半導体構造物は、メモリ素子又はロジック素子の少なくとも一部の領域を含むことができる。
【0095】
コンタクトプラグ370は、導電層305と配線ライン380を電気的に連結することができる。コンタクトプラグ370は、絶縁層390を貫通してz方向に延長されることができ、z方向に沿って積層される第1~第3コンタクト部370_1、370_2、370_3を含むことができる。第1~第3コンタクト部370_1、370_2、370_3のそれぞれは、アスペクト比によって、基板301に向かうにつれて幅が減少する円筒形の形状を有することができる。第1~第3コンタクト部370_1、370_2、370_3のそれぞれは実質的に一定の傾斜を有することができ、上記傾斜は互いに同一又は異なってもよい。第1~第3コンタクト部370_1、370_2、370_3は、互いに連結される領域において、上部に配置されたコンタクト部の下面の幅よりも、下部に配置されたコンタクト部の上面の幅が大きい形態を有することができる。コンタクトプラグ370は、側面においてこのような幅の変更による折曲部を有することができる。
【0096】
コンタクトプラグ370は、コンタクトホールの内側面及び底面から順次積層されたバリア層372、第1導電層374、及び第2導電層376を含むことができる。第2導電層376は、内部に互いに離隔したボイドS1、S2、S3を含むことができる。バリア層372、第1導電層374、及び第2導電層376のそれぞれの厚さ、物質などについては、
図1~
図4を参照して上述したバリア層172、第1導電層174、及び第2導電層176に関する説明を同様に適用することができる。
【0097】
配線ライン380は、コンタクトプラグ370の上面と連結されることができ、導電物質を含むことができる。配線ライン380は、x方向又はy方向に延長されるライン形態を有することができる。但し、配線ライン380を含む配線構造物の形態は、実施形態において様々に変更されることができる。例えば、一部の実施形態において、配線ライン380とコンタクトプラグ370との間には、z方向に延長されるプラグがさらに配置されてもよい。
【0098】
絶縁層390は、コンタクトプラグ370及び配線ライン380の側面を取り囲むように配置されることができ、絶縁物質を含むことができる。
【0099】
図10aを参照すると、半導体装置300aにおいては、コンタクトプラグ370aの内部構造が
図10aの実施形態と異なってもよい。
【0100】
コンタクトプラグ370aは、コンタクトホールの内側面及び底面から順次積層された第2導電層376上の第3導電層378をさらに含むことができる。第3導電層378は、バリア層372、第1導電層374、及び第2導電層376と異なる物質を含むことができる。第3導電層378はタングステン(W)を含まなくてよい。第3導電層378は、ギャップ-フィル特性に優れた物質を含むことができ、例えば、多結晶シリコン(Si)を含むことができる。
【0101】
図11a~
図11nは、例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
図11a~
図11nは、それぞれ
図2aに対応する断面を示している。
【0102】
図11aを参照すると、基板201上に、周辺回路領域PERIをなす回路素子220、下部配線構造物、及び周辺領域絶縁層290を形成し、第2周辺領域絶縁層294に開口部OPを形成することができる。
【0103】
まず、基板201内に素子分離層210を形成し、基板201上に回路ゲート誘電層222及び回路ゲート電極225を順次形成することができる。素子分離層210は、例えば、シャロートレンチ素子分離(shallow trench isolation,STI)工程によって形成することができる。回路ゲート誘電層222と回路ゲート電極225は、原子層蒸着(Atomic Layer Deposition,ALD)又は化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition,CVD)を用いて形成することができる。回路ゲート誘電層222はシリコン酸化物で形成され、回路ゲート電極225は多結晶シリコン又は金属シリサイド層の少なくとも1つで形成されることができるが、これに限定されない。次に、回路ゲート誘電層222と回路ゲート電極225の両側壁にスペーサ層224、及び不純物領域205を形成することができる。実施形態によって、スペーサ層224は複数の層から構成してもよい。不純物領域205はイオン注入工程を行うことで形成することができる。
【0104】
上記下部配線構造物のうち下部コンタクトプラグ270は、第1周辺領域絶縁層292を一部形成した後、一部をエッチングして除去し、導電性物質を埋め込むことで形成することができる。下部配線ライン280は、例えば、導電性物質を蒸着した後、これをパターニングすることで形成することができる。
【0105】
第1周辺領域絶縁層292は複数個の絶縁層から構成することができる。第1周辺領域絶縁層292は、上記下部配線構造物を形成する各段階において一部になることができる。第1周辺領域絶縁層292上には、第3下部配線ライン286の上面を覆う下部保護層295を形成することができる。下部保護層295上には第2周辺領域絶縁層294を形成することができる。これにより、周辺回路領域PERIが全て形成されることができる。
【0106】
次に、第2周辺領域絶縁層294及び下部保護層295を一部除去して第3下部配線ライン286を一部露出させる開口部OPを形成することができる。開口部OPは、
図2a~
図4の接地ビア250、コンタクトプラグ170の第4コンタクト部170_4、及び貫通ビア175の第4ビア部175_4が形成される領域に形成することができる。実施形態によって、開口部OPを形成するに際し、下部保護層295はエッチング停止層として機能することもできる。
【0107】
図6a及び
図6bの実施形態は、本段階において、開口部OPを、接地ビア250が形成される領域にのみ形成することで製造することができる。
【0108】
図11bを参照すると、接地ビア250及びプレート層101を形成することができる。
【0109】
プレート層101をなす物質で開口部OPを満たし、上部にプレート層101を形成することができる。これにより、開口部OPには接地ビア250及びパッドCPが形成されることができる。パッドCPは、後続工程を通じて、
図2a~
図4のコンタクトプラグ170の第4コンタクト部170_4及び貫通ビア175の第4ビア部175_4に交替される層であることができる。プレート層101、接地ビア250、及びパッドCPは、例えば、多結晶シリコンから構成することができ、CVD工程により形成することができる。
【0110】
図11cを参照すると、プレート層101上に水平絶縁層110及び第2水平導電層104を形成し、基板絶縁層121を形成することができる。
【0111】
水平絶縁層110をなす第1及び第2水平絶縁層111、112は、交互にプレート層101上に積層することができる。水平絶縁層110は、後続工程を通じて、一部が第1水平導電層102(
図2a参照)に交替される層であることができる。第1水平絶縁層111は第2水平絶縁層112と異なる物質を含むことができる。例えば、第1水平絶縁層111は層間絶縁層120と同一の物質から構成され、第2水平絶縁層112は後続の犠牲絶縁層118と同一の物質から構成することができる。水平絶縁層110は一部の領域、例えば、第2領域R2において一部がパターニング工程により除去されることができる。
【0112】
第2水平導電層104は水平絶縁層110上に形成され、水平絶縁層110が除去された領域においてプレート層101と接触することができる。これにより、第2水平導電層104は、水平絶縁層110の端部に沿って折り曲げられ、上記端部を覆ってプレート層101上に延長されることができる。
【0113】
基板絶縁層121は、パッドCP上の領域及び第3領域R3において、プレート層101、水平絶縁層110、及び第2水平導電層104を一部除去し、絶縁物質を蒸着した後、物理的・化学的研磨(Chemical Mechanical Planarization,CMP)のような平坦化工程を行うことで形成することができる。例えば、基板絶縁層121は、パッドCP上においてパッドCPよりも大きい幅を有するように形成することができる。
【0114】
図11dを参照すると、第2水平導電層104上に犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を交互に積層して第1モールド構造物KS1を形成し、第1モールド構造物KS1を貫通する第1垂直犠牲部119_1を形成することができる。
【0115】
第1モールド構造物KS1は、第1積層構造物GS1(
図2a参照)に対応するレベルで犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を交互に積層して形成することができる。犠牲絶縁層118は、後続工程を通じて、少なくとも一部がゲート電極130(
図2a参照)に交替される層であることができる。犠牲絶縁層118は層間絶縁層120と異なる物質から構成することができ、層間絶縁層120に対し、特定のエッチング条件で、エッチング選択性をもってエッチング可能な物質で形成されることができる。例えば、層間絶縁層120は、シリコン酸化物及びシリコン窒化物の少なくとも1つから構成することができ、犠牲絶縁層118は、シリコン、シリコン酸化物、シリコンカーバイド及びシリコン窒化物から選択される層間絶縁層120と異なる物質から構成することができる。実施形態において、層間絶縁層120の厚さは全て同一でなくてよい。
【0116】
次に、第2領域R2において、上部の犠牲絶縁層118が下部の犠牲絶縁層118よりも短く延長されるように、マスク層を用いて犠牲絶縁層118に対するフォトリソグラフィー工程及びエッチング工程を繰り返し行うことができる。これにより、犠牲絶縁層118は、所定の単位で階段形状の段差構造をなすことができる。上記段差構造上に犠牲絶縁層118をさらに形成し、各領域において最上部に位置する犠牲絶縁層118が相対的に大きい厚さを有するようにすることができる。
【0117】
次に、第1モールド構造物KS1を覆うセル領域絶縁層190を形成し、第1垂直犠牲部119_1を形成することができる。第1垂直犠牲部119_1は、
図2a及び
図4の第1チャネル部CH1、第1コンタクト部170_1、第1ビア部175_1、及び第1サポート部DCH1に対応する領域に形成することができる。第1垂直犠牲部119_1は、基板コンタクト173の下部領域に対応する領域にも形成することができる。第1垂直犠牲部119_1は、第1モールド構造物KS1を貫通するように下部チャネルホールを形成した後、上記下部チャネルホールに垂直犠牲構造物119をなす物質を蒸着し、平坦化工程を行うことで形成することができる。
【0118】
第1垂直犠牲部119_1は互いに異なる深さを有するように形成することができる。第1垂直犠牲部119_1の上面のレベルは実質的に同一であってよいが、下面のレベルは一部が互いに異なっていてもよい。第1垂直犠牲部119_1の下面は、第1チャネル部CH1、第1サポート部DCH1、及び基板コンタクト173の下部領域に対応する領域ではプレート層101内に位置し、第1コンタクト部170_1、第1ビア部175_1、及び基板コンタクト173の下部領域に対応する領域では基板絶縁層121を貫通してパッドCPと接触するように形成することができる。
【0119】
第1垂直犠牲部119_1は層間絶縁層120及び犠牲絶縁層118と異なる物質を含むことができる。例えば、第1垂直犠牲部119_1は、多結晶シリコンのような半導体物質、シリコン系絶縁物質、又は炭素系物質を含むことができる。
【0120】
図11eを参照すると、犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を交互に積層して第2及び第3モールド構造物KS2、KS3を形成し、第2及び第3モールド構造物KS2、KS3を貫通する第2及び第3垂直犠牲部119_2、119_3をそれぞれ形成することができる。
【0121】
上述した第1モールド構造物KS1及び第1垂直犠牲部119_1と類似するように、第1モールド構造物KS1上に第2モールド構造物KS2を形成した後、第1垂直犠牲部119_1上に第2垂直犠牲部119_2を形成することができる。次に、第2モールド構造物KS2上に第3モールド構造物KS3を形成した後、第2垂直犠牲部119_2上に第3垂直犠牲部119_3を形成することができる。第2垂直犠牲部119_2は互いに実質的に同一のレベルに形成され、第3垂直犠牲部119_3も互いに実質的に同一のレベルに形成されることができる。
【0122】
第1~第3垂直犠牲部119_1、119_2、119_3は、z方向に沿って互いに連結されて垂直犠牲構造物119をなすことができる。垂直犠牲構造物119は、第1~第3モールド構造物KS1、KS2、KS3を含む犠牲構造物KSを貫通するように配置されることができる。
【0123】
図11fを参照すると、垂直犠牲構造物119の一部を除去してチャネル構造物CHを形成することができる。
【0124】
まず、上部分離領域US(
図2b参照)を形成することができる。上部分離領域USは、最上部から所定個数の犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を除去した後、絶縁物質を蒸着して上部分離絶縁層103(
図2b参照)を形成することで形成することができる。
【0125】
次に、垂直犠牲構造物119のうちチャネル構造物CHが形成される領域の垂直犠牲構造物119のみ露出させるようにマスク層を形成した後、露出された垂直犠牲構造物119を選択的に除去してチャネルホールを形成することができる。上記チャネルホール内にゲート誘電層145の少なくとも一部、チャネル層140、チャネル埋込絶縁層147及びチャネルパッド149を順次形成して、チャネル構造物CHを形成することができる。
【0126】
ゲート誘電層145は、ALD又はCVD工程を用いて均一な厚さを有するように形成することができる。本段階において、ゲート誘電層145は全部又は一部が形成されることができ、チャネル構造物CHに沿ってプレート層101に垂直に延長される部分が本段階で形成されることができる。チャネル層140は、上記チャネルホール内においてゲート誘電層145上に形成することができる。チャネル埋込絶縁層147は、チャネルホールを充填するように形成され、絶縁物質であることができる。チャネルパッド149は導電性物質から構成することができ、例えば、多結晶シリコンから構成することができる。
【0127】
チャネル構造物CHを形成した後、サポート構造物DCH(
図2c及び
図4参照)も、類似の方式で形成することができる。例えば、サポート構造物DCHは、垂直犠牲構造物119の一部のみ露出させるようにマスク層を形成し、露出された垂直犠牲構造物119を選択的に除去してサポートホールを形成した後、上記サポートホールを絶縁物質で埋め込むことで形成することができる。一部の実施形態において、サポート構造物DCHはチャネル構造物CHの形成前に形成してもよい。
【0128】
図8の実施形態は、本段階においてチャネル構造物CHとサポート構造物DCHを共に形成することで製造することができる。
【0129】
図11gを参照すると、残存する垂直犠牲構造物119を除去して、第1コンタクトホールOH1を形成することができる。
【0130】
第1コンタクトホールOH1は、
図2aのコンタクトプラグ170、基板コンタクト173、及び貫通ビア175に対応する領域に形成することができる。第1コンタクトホールOH1は、コンタクトプラグ170、基板コンタクト173、及び貫通ビア175に対応する領域において、垂直犠牲構造物119を選択的に除去することで形成することができる。第1コンタクトホールOH1の底面を介してパッドCPが露出されることができる。
【0131】
図11hを参照すると、第1コンタクトホールOH1に予備コンタクト絶縁層160pを形成し、垂直充填層119’を形成することができる。
【0132】
まず、第1コンタクトホールOH1を介して露出された犠牲絶縁層118を一部除去することができる。犠牲絶縁層118を第1コンタクトホールOH1の周りにおいて所定の長さに除去して、トンネル部を形成することができる。上記トンネル部は、最上部の犠牲絶縁層118においては相対的に短い長さに形成され、その下部の犠牲絶縁層118においては相対的に長い長さに形成されることができる。
【0133】
具体的に、最初は、反対に、トンネル部が最上部の犠牲絶縁層118において相対的に長く形成されることができる。これは、最上部の犠牲絶縁層118が、下の犠牲絶縁層118よりも相対的にエッチング速度の速い領域を含むことによるものである。次に、別途の犠牲層を第1コンタクトホールOH1及び上記トンネル部内に形成することができる。上記犠牲層は、エッチング速度が犠牲絶縁層118よりも遅い物質から構成することができる。次に、上記犠牲層及び犠牲絶縁層118の一部を除去することができ、このとき、最上部では上記犠牲層が残存し、下部では上記犠牲層が除去された後に犠牲絶縁層118の一部が除去されることができる。これにより、最終的に上記トンネル部は、最上部の犠牲絶縁層118において相対的に短い長さに形成されることができる。
【0134】
第1コンタクトホールOH1及び上記トンネル部内に絶縁物質を蒸着して、予備コンタクト絶縁層160pを形成することができる。予備コンタクト絶縁層160pは第1コンタクトホールOH1の側壁上に形成され、上記トンネル部を満たすことができる。最上部の犠牲絶縁層118において、第1コンタクトホールOH1は上記トンネル部を完全に満たさなくてよい。
【0135】
垂直充填層119’は第1コンタクトホールOH1を満たし、最上部の上記トンネル部を満たすことができる。垂直充填層119’は予備コンタクト絶縁層160pと異なる物質を含むことができ、例えば、多結晶シリコンを含むことができる。
【0136】
図11iを参照すると、第1水平導電層102を形成し、犠牲絶縁層118を除去した後、ゲート電極130を形成することができる。
【0137】
まず、第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2b(
図1参照)の位置に、犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を貫通してプレート層101に延長される開口部を形成することができる。次に、上記開口部内に別途の犠牲スペーサ層を形成しながらエッチ-バック工程を行い、第1領域R1において、水平絶縁層110を選択的に除去し、露出されたゲート誘電層145の一部も共に除去することができる。水平絶縁層110が除去された領域に導電性物質を蒸着して第1水平導電層102を形成した後、上記開口部内において上記犠牲スペーサ層を除去することができる。本工程により、第1領域R1には第1水平導電層102が形成されることができる。
【0138】
次に、犠牲絶縁層118は、例えば、湿式エッチングを用いて、層間絶縁層120、第2水平導電層104、及び予備コンタクト絶縁層160pに対して選択的に除去することができる。ゲート電極130は、犠牲絶縁層118が除去された領域に導電性物質を蒸着して形成することができる。上記導電性物質は、金属、多結晶シリコン又は金属シリサイド物質を含むことができる。一部の実施形態において、ゲート電極130の形成前にゲート誘電層145の一部を先に形成することもできる。これにより、第1~第3積層構造物GS1、GS2、GS3を含むゲート構造物GSを形成することができる。
【0139】
ゲート電極130を形成した後、第1及び第2分離領域MS1、MS2a、MS2bの領域に形成された上記開口部内に分離絶縁層105を形成することができる。
【0140】
図11jを参照すると、垂直充填層119’を除去し、露出されたパッドCPを除去して、第2コンタクトホールOH2を形成することができる。
【0141】
垂直充填層119’は、層間絶縁層120及びゲート電極130に対して選択的に除去することができる。垂直充填層119’が除去された後、露出された予備コンタクト絶縁層160pも一部除去することができる。このとき、パッド領域130Pにおいては、予備コンタクト絶縁層160pを全て除去することができ、その下においては、残存してコンタクト絶縁層160をなすことができる。パッド領域130Pにおいては、予備コンタクト絶縁層160pが除去された後にゲート誘電層145が露出される場合、ゲート誘電層145も除去して、ゲート電極130の側面を露出させることができる。
【0142】
垂直充填層119’を除去することにより、下のパッドCPを露出することができる。パッドCPは、プレート層101、基板絶縁層121、及び周辺領域絶縁層290などに対して選択的に除去することができる。パッドCPは、例えば、湿式エッチングによって除去することができる。これにより、第1コンタクトホールOH1よりも下に延長された形態の第2コンタクトホールOH2を形成することができる。
【0143】
図11kを参照すると、第2コンタクトホールOH2内に予備バリア層172pを形成することができる。
【0144】
予備バリア層172pは、第2コンタクトホールOH2の内側面及び底面に沿って延長されるように形成することができる。例えば、予備バリア層172pは、約50Å(オングストローム)~約170Åの範囲の厚さに形成することができる。
【0145】
図11lを参照すると、第2コンタクトホールOH2内に第1予備導電層174pを形成することができる。
【0146】
第1予備導電層174pは予備バリア層172p上に形成することができる。例えば、第1予備導電層174pは、約80Å~約220Åの範囲の厚さに形成することができる。
【0147】
第2コンタクトホールOH2内には、第1予備導電層174pのソース物質から一部の物質が残存することがある。例えば、第1予備導電層174pがタングステン(W)から構成する場合、タングステン(W)のソース物質としてフッ素(F)を含む物質、例えば、六フッ化タングステン(WF6)を使用することができる。この場合、第2コンタクトホールOH2内にはフッ素(F)が一部残存することがある。
【0148】
図11mを参照すると、第2コンタクトホールOH2内に第2予備導電層176pを形成することができる。
【0149】
第2予備導電層176pは、第1予備導電層174p上にそれぞれ形成することができる。例えば、第2予備導電層176pは、約800Å~約1800Åの範囲の厚さに形成することができる。
【0150】
第2予備導電層176pは、内部にボイドS1、S2、S3、S4を含むことができる。ボイドS1、S2、S3、S4は、z方向で互いに離隔するように形成されることができる。ボイドS1、S2、S3、S4内には、上述した第1予備導電層174pのソース物質から一部の物質が残存することもある。但し、この場合も、第2予備導電層176pは上記物質に対する拡散バリアとして機能することができるため、上記物質が層間絶縁層120又はセル領域絶縁層190を損傷することを防止することができる。
【0151】
図11nを参照すると、セル領域絶縁層190の上面上において、予備バリア層172p、第1予備導電層174p、及び第2予備導電層176pを除去して、コンタクトプラグ170、基板コンタクト173、及び貫通ビア175を形成することができる。
【0152】
予備バリア層172p、第1予備導電層174p、及び第2予備導電層176pのそれぞれは、コンタクトプラグ170、基板コンタクト173、及び貫通ビア175のバリア層172、第1導電層174、及び第2導電層176をなすことができる。コンタクトプラグ170、基板コンタクト173、及び貫通ビア175は、このように同一の工程段階で一緒に形成されるため、同一の内部構造を有することができる。
【0153】
次に、
図2aを共に参照すると、チャネル構造物CH、コンタクトプラグ170、基板コンタクト173、及び貫通ビア175の上端と連結される上部コンタクトプラグ180を形成して、半導体装置100を製造することができる。本段階において、ダミーチャネル構造物DCH(
図2c参照)上には、上部コンタクトプラグ180が形成されなくてよい。
【0154】
図12は、例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ貯蔵システムを概略的に示した図である。
【0155】
図12を参照すると、データ貯蔵システム1000は、半導体装置1100及び半導体装置1100と電気的に連結されるコントローラ1200を含むことができる。データ貯蔵システム1000は、1つ又は複数の半導体装置1100を含むストレージ装置(storage device)又はストレージ装置を含む電子装置(electronic device)であることができる。例えば、データ貯蔵システム1000は、1つ又は複数の半導体装置1100を含むSSD装置(solid state drive device)、USB(Universal Serial Bus)、コンピューティングシステム、医療装置又は通信装置であることができる。
【0156】
半導体装置1100は、不揮発性メモリ装置であることができ、例えば、
図1~
図9を参照して上述したNANDフラッシュメモリ装置であることができる。半導体装置1100は、第1構造物1100F及び第1構造物1100F上の第2構造物1100Sを含むことができる。例示的な実施形態において、第1構造物1100Fは第2構造物1100Sの隣に配置されてもよい。第1構造物1100Fは、デコーダ回路1110、ページバッファ1120、及びロジック回路1130を含む周辺回路構造物であることができる。第2構造物1100Sは、ビットラインBL、共通ソースラインCSL、ワードラインWL、第1及び第2ゲート上部ラインUL1、UL2、第1及び第2ゲート下部ラインLL1、LL2、及びビットラインBLと共通ソースラインCSLとの間のメモリセルストリングCSTRを含むメモリセル構造物であることができる。
【0157】
第2構造物1100Sにおいて、それぞれのメモリセルストリングCSTRは、共通ソースラインCSLに隣接する下部トランジスタLT1、LT2、ビットラインBLに隣接する上部トランジスタUT1、UT2、及び下部トランジスタLT1、LT2と上部トランジスタUT1、UT2との間に配置される複数のメモリセルトランジスタMCTを含むことができる。下部トランジスタLT1、LT2の個数と上部トランジスタUT1、UT2の個数は、実施形態によって様々に変更されることができる。
【0158】
例示的な実施形態において、上部トランジスタUT1、UT2はストリング選択トランジスタを含むことができ、下部トランジスタLT1、LT2は接地選択トランジスタを含むことができる。ゲート下部ラインLL1、LL2は、それぞれ下部トランジスタLT1、LT2のゲート電極であることができる。ワードラインWLは、メモリセルトランジスタMCTのゲート電極であることができ、ゲート上部ラインUL1、UL2は、それぞれ上部トランジスタUT1、UT2のゲート電極であることができる。
【0159】
例示的な実施形態において、下部トランジスタLT1、LT2は、直列連結された下部消去制御トランジスタLT1及び接地選択トランジスタLT2を含むことができる。上部トランジスタUT1、UT2は、直列連結されたストリング選択トランジスタUT1及び上部消去制御トランジスタUT2を含むことができる。下部消去制御トランジスタLT1及び上部消去制御トランジスタUT2の少なくとも1つは、GIDL現象を利用してメモリセルトランジスタMCTに貯蔵されたデータを削除する消去動作に用いることができる。
【0160】
共通ソースラインCSL、第1及び第2ゲート下部ラインLL1、LL2、ワードラインWL、及び第1及び第2ゲート上部ラインUL1、UL2は、第1構造物1100F内から第2構造物1100Sまで延長される第1連結配線1115を介してデコーダ回路1110と電気的に連結されることができる。ビットラインBLは、第1構造物1100F内から第2構造物1100Sまで延長される第2連結配線1125を介してページバッファ1120と電気的に連結されることができる。
【0161】
第1構造物1100Fにおいて、デコーダ回路1110及びページバッファ1120は、複数のメモリセルトランジスタMCTの少なくとも1つの選択メモリセルトランジスタに対する制御動作を実行することができる。デコーダ回路1110及びページバッファ1120はロジック回路1130によって制御されることができる。半導体装置1100は、ロジック回路1130と電気的に連結される入出力パッド1101を介して、コントローラ1200と通信することができる。入出力パッド1101は、第1構造物1100F内から第2構造物1100Sまで延長される入出力連結配線1135を介して、ロジック回路1130と電気的に連結されることができる。
【0162】
コントローラ1200は、プロセッサ1210、NANDコントローラ1220、及びホストインターフェース1230を含むことができる。実施形態によって、データ貯蔵システム1000は複数の半導体装置1100を含むことができ、この場合、コントローラ1200は複数の半導体装置1100を制御することができる。
【0163】
プロセッサ1210は、コントローラ1200を含むデータ貯蔵システム1000の動作の全般を制御することができる。プロセッサ1210は、所定のファームウェアによって動作することができ、NANDコントローラ1220を制御して半導体装置1100にアクセスすることができる。NANDコントローラ1220は、半導体装置1100との通信を処理するコントローラインターフェース1221を含むことができる。コントローラインターフェース1221を通じて、半導体装置1100を制御するための制御命令、半導体装置1100のメモリセルトランジスタMCTに記録しようとするデータ、半導体装置1100のメモリセルトランジスタMCTから読み取ろうとするデータなどを転送することができる。ホストインターフェース1230は、データ貯蔵システム1000と外部ホストとの間の通信機能を提供することができる。ホストインターフェース1230を通じて、外部ホストからの制御命令を受信すると、プロセッサ1210は制御命令に応答して半導体装置1100を制御することができる。
【0164】
図13は、例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ貯蔵システムを概略的に示した斜視図である。
【0165】
図13を参照すると、本発明の例示的な実施形態によるデータ貯蔵システム2000は、メイン基板2001、メイン基板2001に実装されるコントローラ2002、1つ以上の半導体パッケージ2003、及びDRAM2004を含むことができる。半導体パッケージ2003及びDRAM2004は、メイン基板2001に形成される配線パターン2005によってコントローラ2002と互いに連結されることができる。
【0166】
メイン基板2001は、外部ホストと結合される複数のピンを含むコネクタ2006を含むことができる。コネクタ2006において、上記複数のピンの個数及び配置は、データ貯蔵システム2000と上記外部ホストとの間の通信インターフェースによって変わることができる。例示的な実施形態において、データ貯蔵システム2000は、USB(Universal Serial Bus)、PCI-Express(Peripheral Component Interconnect Express)、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、UFS(Universal Flash Storage)用のM-Phyなどのインターフェースのいずれか1つによって、外部ホストと通信することができる。例示的な実施形態において、データ貯蔵システム2000は、コネクタ2006を介して、外部ホストから供給される電源によって動作することができる。データ貯蔵システム2000は、上記外部ホストから供給される電源をコントローラ2002及び半導体パッケージ2003に配るPMIC(Power Management Integrated Circuit)をさらに含んでもよい。
【0167】
コントローラ2002は、半導体パッケージ2003にデータを記録するか、半導体パッケージ2003からデータを読み取ることができ、データ貯蔵システム2000の動作速度を改善することができる。
【0168】
DRAM2004は、データ貯蔵空間である半導体パッケージ2003と外部ホストの速度差を緩和するためのバッファメモリであることができる。データ貯蔵システム2000に含まれるDRAM2004は、一種のキャッシュメモリとしても動作することができ、半導体パッケージ2003に対する制御動作において、臨時的にデータを貯蔵するための空間を提供することもできる。データ貯蔵システム2000にDRAM2004が含まれる場合、コントローラ2002は、半導体パッケージ2003を制御するためのNANDコントローラの他に、DRAM2004を制御するためのDRAMコントローラをさらに含むことができる。
【0169】
半導体パッケージ2003は、互いに離隔した第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bを含むことができる。第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bは、それぞれ複数の半導体チップ2200を含む半導体パッケージであることができる。第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bのそれぞれは、パッケージ基板2100、パッケージ基板2100上の半導体チップ2200、半導体チップ2200のそれぞれの下部面に配置される接着層2300、半導体チップ2200とパッケージ基板2100とを電気的に連結する連結構造物2400、及びパッケージ基板2100上において、半導体チップ2200及び連結構造物2400を覆うモールディング層2500を含むことができる。
【0170】
パッケージ基板2100は、パッケージ上部パッド2130を含むプリント回路基板であることができる。それぞれの半導体チップ2200は入出力パッド2210を含むことができる。入出力パッド2210は、
図12の入出力パッド1101に該当することができる。半導体チップ2200のそれぞれは、ゲート積層構造物3210及びチャネル構造物3220を含むことができる。半導体チップ2200のそれぞれは、
図1~
図9を参照して上述した半導体装置を含むことができる。
【0171】
例示的な実施形態において、連結構造物2400は、入出力パッド2210とパッケージ上部パッド2130とを電気的に連結するボンディングワイヤであることができる。従って、それぞれの第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bにおいて、半導体チップ2200は、ボンディングワイヤ方式で互いに電気的に連結されることができ、パッケージ基板2100のパッケージ上部パッド2130と電気的に連結されることができる。実施形態によって、それぞれの第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bにおいて、半導体チップ2200は、ボンディングワイヤ方式の連結構造物2400に代えて、貫通電極(Through Silicon Via,TSV)を含む連結構造物によって、互いに電気的に連結されることもできる。
【0172】
例示的な実施形態において、コントローラ2002と半導体チップ2200は、1つのパッケージに含まれてもよい。例示的な実施形態において、メイン基板と異なる別途のインターポーザ基板にコントローラ2002と半導体チップ2200が実装され、上記インターポーザ基板に形成される配線によって、コントローラ2002と半導体チップ2200が互いに連結されることもできる。
【0173】
図14は、例示的な実施形態による半導体パッケージを概略的に示した断面図である。
図14は、
図13の半導体パッケージ2003の例示的な実施形態を説明しており、
図13の半導体パッケージ2003をIV-IV’切断線に沿って切断した領域を概念的に示している。
【0174】
図14を参照すると、半導体パッケージ2003において、パッケージ基板2100はプリント回路基板であることができる。パッケージ基板2100は、パッケージ基板本体部2120、パッケージ基板本体部2120の上面に配置されるパッケージ上部パッド2130(
図13参照)、パッケージ基板本体部2120の下面に配置されるか、下面を介して露出される下部パッド2125、及びパッケージ基板本体部2120の内部において、上部パッド2130と下部パッド2125とを電気的に連結する内部配線2135を含むことができる。下部パッド2125は、導電性連結部2800を介して、
図13のようにデータ貯蔵システム2000のメイン基板2001の配線パターン2005に連結されることができる。
【0175】
半導体チップ2200のそれぞれは、半導体基板3010、半導体基板3010上に順に積層される第1構造物3100及び第2構造物3200を含むことができる。第1構造物3100は、周辺配線3110を含む周辺回路領域を含むことができる。第2構造物3200は、共通ソースライン3205、共通ソースライン3205上のゲート積層構造物3210、ゲート積層構造物3210を貫通するチャネル構造物3220、チャネル構造物3220と電気的に連結されるビットライン3240、及びゲート積層構造物3210のワードラインWL(
図12参照)と電気的に連結されるコンタクトプラグ3235を含むことができる。
図1~
図9を参照して上述したように、半導体チップ2200のそれぞれは、第1~第4コンタクト部170_1、170_2、170_3、170_4を含むコンタクトプラグ170を含むことができる。コンタクトプラグ170は、バリア層172、第1導電層174、及び第2導電層176が積層された内部構造を有することができる。
【0176】
半導体チップ2200のそれぞれは、第1構造物3100の周辺配線3110と電気的に連結され、第2構造物3200内に延長される貫通配線3245を含むことができる。貫通配線3245は、ゲート積層構造物3210の外側に配置されることができ、ゲート積層構造物3210を貫通するようにさらに配置されることができる。半導体チップ2200のそれぞれは、第1構造物3100の周辺配線3110と電気的に連結される入出力パッド2210(
図10参照)をさらに含むことができる。
【0177】
本発明は、上述の実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、添付の請求の範囲によって限定される。従って、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で、当技術分野における通常の知識を有する者によって多様な形態の置換、変形、及び変更と実施形態の組み合わせが可能であり、これも本発明の範囲に属するといえる。
【符号の説明】
【0178】
101 プレート層
102、104 水平導電層
103 上部分離絶縁層
105 分離絶縁層
108 サポート絶縁層
110 水平絶縁層
118 犠牲絶縁層
119 垂直犠牲構造物
120 層間絶縁層
121 基板絶縁層
125 上部層間絶縁層
130 ゲート電極
140 チャネル層
145 ゲート誘電層
147 チャネル埋込絶縁層
149 チャネルパッド
160 コンタクト絶縁層
170 コンタクトプラグ
172 バリア層
173 基板コンタクト
174 第1導電層
175 貫通ビア
176 第2導電層
180 上部コンタクトプラグ
190 セル領域絶縁層